JPH0957001A - ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置 - Google Patents
ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置Info
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- JPH0957001A JPH0957001A JP22048395A JP22048395A JPH0957001A JP H0957001 A JPH0957001 A JP H0957001A JP 22048395 A JP22048395 A JP 22048395A JP 22048395 A JP22048395 A JP 22048395A JP H0957001 A JPH0957001 A JP H0957001A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 圧縮機の耐久性、信頼性を高めたヒートポン
プ方式蒸発濃縮装置。 【構成】 圧縮機、放熱部、膨張弁、吸熱部を順次に接
続し熱媒体を密閉したヒートポンプ回路の放熱部を、蒸
発濃縮を対象とする液体の加熱蒸発部として使用し、吸
熱部を液体から発生する蒸気を冷却液化するための冷却
凝縮部として使用し、加熱蒸発部と冷却凝縮部を連通状
態とし、連絡容器を減圧する減圧手段を備え、加熱蒸発
部への対象液体の給液手段を設け、加熱蒸発部には液量
検出手段を有する濃縮液貯溜部を設け、圧縮機から加熱
蒸発部へ至る経路にファンによる強制空冷部を設け、膨
張弁と冷却凝縮部間に熱媒体温度の第1温度検出手段を
設け、加熱部側の熱媒体温度を検出する第2温度検出手
段を設け、液量検出手段のデータにより給液手段を制御
して濃縮液貯溜量を一定に保持し、第1温度検出手段と
第2温度検出手段の2つの温度データによりファンを制
御した装置である。
プ方式蒸発濃縮装置。 【構成】 圧縮機、放熱部、膨張弁、吸熱部を順次に接
続し熱媒体を密閉したヒートポンプ回路の放熱部を、蒸
発濃縮を対象とする液体の加熱蒸発部として使用し、吸
熱部を液体から発生する蒸気を冷却液化するための冷却
凝縮部として使用し、加熱蒸発部と冷却凝縮部を連通状
態とし、連絡容器を減圧する減圧手段を備え、加熱蒸発
部への対象液体の給液手段を設け、加熱蒸発部には液量
検出手段を有する濃縮液貯溜部を設け、圧縮機から加熱
蒸発部へ至る経路にファンによる強制空冷部を設け、膨
張弁と冷却凝縮部間に熱媒体温度の第1温度検出手段を
設け、加熱部側の熱媒体温度を検出する第2温度検出手
段を設け、液量検出手段のデータにより給液手段を制御
して濃縮液貯溜量を一定に保持し、第1温度検出手段と
第2温度検出手段の2つの温度データによりファンを制
御した装置である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真処理液等の廃液を蒸
発濃縮して廃棄するためのヒートポンプ方式蒸発濃縮装
置に関し、さらに詳しくは、減圧下でエネルギー効率の
高い処理を行い、長期に亘り安全性が高く、且つ安定し
た濃縮運転が可能なヒートポンプ方式蒸発濃縮装置に関
する。
発濃縮して廃棄するためのヒートポンプ方式蒸発濃縮装
置に関し、さらに詳しくは、減圧下でエネルギー効率の
高い処理を行い、長期に亘り安全性が高く、且つ安定し
た濃縮運転が可能なヒートポンプ方式蒸発濃縮装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から写真処理廃液等を蒸発濃縮して
その廃液を容易にするともに廃液公害を軽減する方式が
とられて来た。そして、最近になって、蒸発濃縮装置と
して低電力消費、高安全性、臭気等の面より蒸発濃縮装
置に関して減圧式のヒートポンプ方式のものがカラーミ
ニラボ市場等で使用されている。
その廃液を容易にするともに廃液公害を軽減する方式が
とられて来た。そして、最近になって、蒸発濃縮装置と
して低電力消費、高安全性、臭気等の面より蒸発濃縮装
置に関して減圧式のヒートポンプ方式のものがカラーミ
ニラボ市場等で使用されている。
【0003】<従来の技術1>蒸発濃縮装置において写
真処理廃液等の蒸発濃縮に使用されるコンプレッサは一
般エアコン向けのコンプレッサを使用し、熱媒体として
HCFC−22を使用したものがコスト面、また入手性
より一般に使用されている。
真処理廃液等の蒸発濃縮に使用されるコンプレッサは一
般エアコン向けのコンプレッサを使用し、熱媒体として
HCFC−22を使用したものがコスト面、また入手性
より一般に使用されている。
【0004】<従来の技術2>蒸発濃縮装置において、
一般的にヒートポンプ方式のファンはON/OFF制御
が行われている。
一般的にヒートポンプ方式のファンはON/OFF制御
が行われている。
【0005】<従来の技術3>蒸発濃縮装置において、
蒸発濃縮液の濃縮が進行すると、濃度液の蒸発温度と蒸
発で凝縮する温度差が大きくなりヒートポンプ回路に対
して負荷が高くなる。
蒸発濃縮液の濃縮が進行すると、濃度液の蒸発温度と蒸
発で凝縮する温度差が大きくなりヒートポンプ回路に対
して負荷が高くなる。
【0006】<従来の技術4>蒸発濃縮装置において、
蒸溜液にアンモニア等が溜出してアルカリ性となる場合
に酸性バッファ剤を添加し、PH値を中性にすることが
知られている。しかし、公害負荷(BOD値)を持たな
い酸性剤として、一般に知られる希硫酸や硫酸水素ナト
リウムは腐食性がある。
蒸溜液にアンモニア等が溜出してアルカリ性となる場合
に酸性バッファ剤を添加し、PH値を中性にすることが
知られている。しかし、公害負荷(BOD値)を持たな
い酸性剤として、一般に知られる希硫酸や硫酸水素ナト
リウムは腐食性がある。
【0007】<従来の技術5>蒸溜液に亜硫酸等が溜出
し、ヨウ素消費量が高くなると下水道に排出が出来なく
なる。この対策として蒸溜液を電解酸化する手段が知ら
れている。
し、ヨウ素消費量が高くなると下水道に排出が出来なく
なる。この対策として蒸溜液を電解酸化する手段が知ら
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術におい
ては、それぞれ次のような課題がある。<従来の技術1
>においては、蒸発濃縮装置の圧縮機に一般エアコン向
けのコンプレッサを使用すると許容範囲内の製造バラツ
キがあり、同量の熱媒体の例えばHCFC−22を充填
しても、蒸発濃縮装置の圧縮機として使用する場合、単
位時間当たりの処理速度に多少のバラツキがでるので熱
媒体の循環量が高く長期に渡たり使用する際にはコンプ
レッサの耐久性の向上が望まれる。
ては、それぞれ次のような課題がある。<従来の技術1
>においては、蒸発濃縮装置の圧縮機に一般エアコン向
けのコンプレッサを使用すると許容範囲内の製造バラツ
キがあり、同量の熱媒体の例えばHCFC−22を充填
しても、蒸発濃縮装置の圧縮機として使用する場合、単
位時間当たりの処理速度に多少のバラツキがでるので熱
媒体の循環量が高く長期に渡たり使用する際にはコンプ
レッサの耐久性の向上が望まれる。
【0009】<従来の技術2>においては、ファンはO
N/OFF制御よりも、長期に亘る使用ではファンの風
量を制御する方がコンプレッサの信頼性向上に有効であ
る。また、圧縮機のコンプレッサとして一般エアコン向
けのものを使用するとコンプレッサの使用条件の圧力や
温度が一般エアコン向けの使用領域と、蒸発濃縮装置と
して使用領域とが異なり、この使用領域の違いによる信
頼性の低下を補うことが望まれる <従来の技術3>においては、蒸発濃縮装置の濃縮液の
濃縮が進行すると、濃縮液の蒸発温度と、蒸発が凝縮す
る温度差が大きくなり、ヒートポンプ回路に対して負荷
が高くなるため、時間当たりの処理量は大幅に低下す
る。一方、ユーザニーズは高濃縮化であるため、高濃縮
時の処理能力は低下し、濃縮開始時には高い処理能力で
あるが、平均すると時間当たりの処理量は低くなってし
まう。
N/OFF制御よりも、長期に亘る使用ではファンの風
量を制御する方がコンプレッサの信頼性向上に有効であ
る。また、圧縮機のコンプレッサとして一般エアコン向
けのものを使用するとコンプレッサの使用条件の圧力や
温度が一般エアコン向けの使用領域と、蒸発濃縮装置と
して使用領域とが異なり、この使用領域の違いによる信
頼性の低下を補うことが望まれる <従来の技術3>においては、蒸発濃縮装置の濃縮液の
濃縮が進行すると、濃縮液の蒸発温度と、蒸発が凝縮す
る温度差が大きくなり、ヒートポンプ回路に対して負荷
が高くなるため、時間当たりの処理量は大幅に低下す
る。一方、ユーザニーズは高濃縮化であるため、高濃縮
時の処理能力は低下し、濃縮開始時には高い処理能力で
あるが、平均すると時間当たりの処理量は低くなってし
まう。
【0010】<従来の技術4>においては、安全な酸性
添加剤が望まれており、且つ、なるべく全自動であり、
添加剤が無くなった場合には自動停止る方式が望まれ
る。
添加剤が望まれており、且つ、なるべく全自動であり、
添加剤が無くなった場合には自動停止る方式が望まれ
る。
【0011】<従来の技術5>においては、電解装置を
もちいると有効であるが、電解装置により水素ガスが発
生する。このため水素ガスを防爆する手段を設けるとと
もに、通過気体に水素ガス濃度検出手段を設け、防爆手
段の機能が万一正常に作動しない場合にも電解装置を含
めた濃縮装置を自動的に止めて安全性の高い運転が好ま
しい。
もちいると有効であるが、電解装置により水素ガスが発
生する。このため水素ガスを防爆する手段を設けるとと
もに、通過気体に水素ガス濃度検出手段を設け、防爆手
段の機能が万一正常に作動しない場合にも電解装置を含
めた濃縮装置を自動的に止めて安全性の高い運転が好ま
しい。
【0012】本発明は上記の課題に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、蒸発濃縮装置に使用される圧縮機
の耐久性、信頼性を向上させたヒートポンプ方式蒸発濃
縮装置を提供する。
で、本発明の目的は、蒸発濃縮装置に使用される圧縮機
の耐久性、信頼性を向上させたヒートポンプ方式蒸発濃
縮装置を提供する。
【0013】また、他の発明の目的は、ファンの制御を
電圧での風量調整により圧縮機の信頼性の向上をはかっ
たヒートポンプ方式蒸発濃縮装置を提供する。また、他
の発明の目的は、濃縮液貯溜部の液が一定濃縮度に達し
たときに給液を停止して濃縮液貯溜量の減量濃縮運転で
単位時間当たりの処理量を高く維持するヒートポンプ方
式蒸発濃縮装置を提供する。また、他の発明の目的は、
安全な炭酸ガスを中和剤として使用して、流量低下によ
って炭酸ガスボンベの空検出、空表示、装置の停止を自
動的に行うことで、常に中和された蒸溜液のみ排出する
ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置を提供する。さらに、他
の発明の目的は、水素ガスの防爆手段が万一正常に作動
しない場合にも装置を止めて、より安全性の高い運転が
可能になるヒートポンプ方式蒸発濃縮装置を提供する。
電圧での風量調整により圧縮機の信頼性の向上をはかっ
たヒートポンプ方式蒸発濃縮装置を提供する。また、他
の発明の目的は、濃縮液貯溜部の液が一定濃縮度に達し
たときに給液を停止して濃縮液貯溜量の減量濃縮運転で
単位時間当たりの処理量を高く維持するヒートポンプ方
式蒸発濃縮装置を提供する。また、他の発明の目的は、
安全な炭酸ガスを中和剤として使用して、流量低下によ
って炭酸ガスボンベの空検出、空表示、装置の停止を自
動的に行うことで、常に中和された蒸溜液のみ排出する
ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置を提供する。さらに、他
の発明の目的は、水素ガスの防爆手段が万一正常に作動
しない場合にも装置を止めて、より安全性の高い運転が
可能になるヒートポンプ方式蒸発濃縮装置を提供する。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的は下記のよう
な手段により達成される。即ち、 (1)第1の発明は圧縮機、放熱部、膨張弁、吸熱部を
順次に接続し熱媒体を密閉したヒートポンプ回路の該放
熱部を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱蒸発部の加熱
手段として使用し、該吸熱部を該液体から発生する蒸気
を冷却液化するための冷却凝縮部の冷却手段として使用
し、前記加熱蒸発部と前記冷却凝縮部を連通状態とした
連絡容器を構成し、該連絡容器を減圧する減圧手段を具
備したヒートポンプ方式蒸発濃縮装置において、前記加
熱蒸発部への対象液体の給液手段を設け、該加熱蒸発部
には液量を検出する液量検出手段を有する濃縮液貯溜部
を設け、圧縮機から加熱蒸発部へ至る経路にヒートポン
プ回路のファンによる強制空冷部を設け、膨張弁と冷却
凝縮部間に熱媒体温度を検出する第1温度検出手段を設
け、加熱部側の熱媒体温度または加熱蒸発部液温度の温
度を検出する第2温度検出手段を設け、該液量検出手段
のデータにより該給液手段を制御して濃縮液貯溜量を一
定に保持し、且つ少なくとも前記第1温度検出手段と前
記第2温度検出手段の2つの温度データによりファンを
制御してヒートポンプ回路の熱バランスを維持する事を
特徴とするヒートポンプ方式蒸発濃縮装置である。
な手段により達成される。即ち、 (1)第1の発明は圧縮機、放熱部、膨張弁、吸熱部を
順次に接続し熱媒体を密閉したヒートポンプ回路の該放
熱部を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱蒸発部の加熱
手段として使用し、該吸熱部を該液体から発生する蒸気
を冷却液化するための冷却凝縮部の冷却手段として使用
し、前記加熱蒸発部と前記冷却凝縮部を連通状態とした
連絡容器を構成し、該連絡容器を減圧する減圧手段を具
備したヒートポンプ方式蒸発濃縮装置において、前記加
熱蒸発部への対象液体の給液手段を設け、該加熱蒸発部
には液量を検出する液量検出手段を有する濃縮液貯溜部
を設け、圧縮機から加熱蒸発部へ至る経路にヒートポン
プ回路のファンによる強制空冷部を設け、膨張弁と冷却
凝縮部間に熱媒体温度を検出する第1温度検出手段を設
け、加熱部側の熱媒体温度または加熱蒸発部液温度の温
度を検出する第2温度検出手段を設け、該液量検出手段
のデータにより該給液手段を制御して濃縮液貯溜量を一
定に保持し、且つ少なくとも前記第1温度検出手段と前
記第2温度検出手段の2つの温度データによりファンを
制御してヒートポンプ回路の熱バランスを維持する事を
特徴とするヒートポンプ方式蒸発濃縮装置である。
【0015】(2)第2の発明は圧縮機、放熱部、膨張
弁、吸熱部を順次に接続し熱媒体を密閉したヒートポン
プ回路の該放熱部を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱
蒸発部の加熱手段として使用し、該吸熱部を該液体から
発生する蒸気を冷却液化するための冷却凝縮部の冷却手
段として使用し、前記加熱蒸発部と前記冷却凝縮部を連
通状態とした連絡容器を構成し、該連絡容器を減圧する
減圧手段を具備したヒートポンプ方式蒸発濃縮装置にお
いて、圧縮機から加熱蒸発部へ至る経路のヒートポンプ
回路に風量調節可能なファンによる強制空冷部を設け、
膨張弁と冷却凝縮部の間の熱媒体温度、加熱部側の熱媒
体温度または加熱蒸発部液温度の少なくとも1つの温度
データを使用して該ファンの風量を制御してヒートポン
プ回路の熱バランスを維持する事を特徴とするヒートポ
ンプ方式蒸発濃縮装置である。
弁、吸熱部を順次に接続し熱媒体を密閉したヒートポン
プ回路の該放熱部を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱
蒸発部の加熱手段として使用し、該吸熱部を該液体から
発生する蒸気を冷却液化するための冷却凝縮部の冷却手
段として使用し、前記加熱蒸発部と前記冷却凝縮部を連
通状態とした連絡容器を構成し、該連絡容器を減圧する
減圧手段を具備したヒートポンプ方式蒸発濃縮装置にお
いて、圧縮機から加熱蒸発部へ至る経路のヒートポンプ
回路に風量調節可能なファンによる強制空冷部を設け、
膨張弁と冷却凝縮部の間の熱媒体温度、加熱部側の熱媒
体温度または加熱蒸発部液温度の少なくとも1つの温度
データを使用して該ファンの風量を制御してヒートポン
プ回路の熱バランスを維持する事を特徴とするヒートポ
ンプ方式蒸発濃縮装置である。
【0016】(3)第3の発明は圧縮機、放熱部、膨張
弁、吸熱部を順次に接続し熱媒体を密閉したヒートポン
プ回路の該放熱部を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱
蒸発部の加熱手段として使用し、該吸熱部を該液体から
発生する蒸気を冷却液化するための冷却凝縮部の冷却手
段として使用し、前記加熱蒸発部と前記冷却凝縮部を連
通状態とした連絡容器を構成し、該連絡容器を減圧する
減圧手段を具備したヒートポンプ方式蒸発濃縮装置にお
いて、前記加熱蒸発部への対象液体の給液手段を設け、
該加熱蒸発部には液量を検出する液量検出手段を有する
濃縮液貯溜部を設け、液量検出手段のデータにより該給
液手段を制御して濃縮液貯溜量を一定に保持し、且つヒ
ートポンプ回路の放熱部側のいずれかにファンによる強
制空冷部を設け、熱を制御してヒートポンプ回路の熱バ
ランスを維持しながら濃縮運転を行い、熱媒体温度また
は熱媒体圧力、濃縮液温度の少なくとも1つの検出結果
により濃縮液貯溜部の液が一定の濃縮度に達したことを
検出した後、該給液手段を停止して濃縮液貯溜量の減量
濃縮運転を行うことを特徴とするヒートポンプ方式蒸発
濃縮装置である。
弁、吸熱部を順次に接続し熱媒体を密閉したヒートポン
プ回路の該放熱部を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱
蒸発部の加熱手段として使用し、該吸熱部を該液体から
発生する蒸気を冷却液化するための冷却凝縮部の冷却手
段として使用し、前記加熱蒸発部と前記冷却凝縮部を連
通状態とした連絡容器を構成し、該連絡容器を減圧する
減圧手段を具備したヒートポンプ方式蒸発濃縮装置にお
いて、前記加熱蒸発部への対象液体の給液手段を設け、
該加熱蒸発部には液量を検出する液量検出手段を有する
濃縮液貯溜部を設け、液量検出手段のデータにより該給
液手段を制御して濃縮液貯溜量を一定に保持し、且つヒ
ートポンプ回路の放熱部側のいずれかにファンによる強
制空冷部を設け、熱を制御してヒートポンプ回路の熱バ
ランスを維持しながら濃縮運転を行い、熱媒体温度また
は熱媒体圧力、濃縮液温度の少なくとも1つの検出結果
により濃縮液貯溜部の液が一定の濃縮度に達したことを
検出した後、該給液手段を停止して濃縮液貯溜量の減量
濃縮運転を行うことを特徴とするヒートポンプ方式蒸発
濃縮装置である。
【0017】(4)第4の発明は圧縮機、放熱部、膨張
弁、吸熱部を順次に接続し熱媒体を密閉したヒートポン
プ回路の該放熱部を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱
蒸発部の加熱手段として使用し、該吸熱部を該液体から
発生する蒸気を冷却液化するための冷却凝縮部の冷却手
段として使用し、前記加熱蒸発部と前記冷却凝縮部を連
通状態とした連絡容器を構成し、該連絡容器を減圧する
減圧手段を具備したヒートポンプ方式蒸発濃縮装置にお
いて、前記発生する蒸気を冷却液化した後、減圧下より
取り出した蒸溜液に炭酸ガスを吹き込む炭酸ガス吹込手
段を設け、炭酸ガスの配管経路のいずれかにガス流量検
出センサーを設け、該ガス流量の低下時には炭酸ガスボ
ンベが空であることの表示を行い、運転を停止させるこ
とを特徴とするヒートポンプ方式蒸発濃縮装置である。
弁、吸熱部を順次に接続し熱媒体を密閉したヒートポン
プ回路の該放熱部を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱
蒸発部の加熱手段として使用し、該吸熱部を該液体から
発生する蒸気を冷却液化するための冷却凝縮部の冷却手
段として使用し、前記加熱蒸発部と前記冷却凝縮部を連
通状態とした連絡容器を構成し、該連絡容器を減圧する
減圧手段を具備したヒートポンプ方式蒸発濃縮装置にお
いて、前記発生する蒸気を冷却液化した後、減圧下より
取り出した蒸溜液に炭酸ガスを吹き込む炭酸ガス吹込手
段を設け、炭酸ガスの配管経路のいずれかにガス流量検
出センサーを設け、該ガス流量の低下時には炭酸ガスボ
ンベが空であることの表示を行い、運転を停止させるこ
とを特徴とするヒートポンプ方式蒸発濃縮装置である。
【0018】(5)第5の発明は圧縮機、放熱部、膨張
弁、吸熱部を順次に接続し熱媒体を密閉したヒートポン
プ回路の該放熱部を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱
蒸発部の加熱手段として使用し、該吸熱部を該液体から
発生する蒸気を冷却液化するための冷却凝縮部の冷却手
段として使用し、前記加熱蒸発部と前記冷却凝縮部を連
通状態とした連絡容器を構成し、該連絡容器を減圧する
減圧手段を具備したヒートポンプ方式蒸発濃縮装置にお
いて、前記発生する蒸気を冷却液化した後、減圧下より
取り出した蒸溜液を電解酸化する電解酸化槽に導き、該
電解酸化槽より発生する水素ガスの爆発を防止する防爆
手段を設け、且つ、水素ガス濃度を検出する水素ガス濃
度検出手段を設け、異常高濃度時には濃縮運転を停止さ
せることを特徴とするヒートポンプ方式蒸発濃縮装置で
ある。
弁、吸熱部を順次に接続し熱媒体を密閉したヒートポン
プ回路の該放熱部を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱
蒸発部の加熱手段として使用し、該吸熱部を該液体から
発生する蒸気を冷却液化するための冷却凝縮部の冷却手
段として使用し、前記加熱蒸発部と前記冷却凝縮部を連
通状態とした連絡容器を構成し、該連絡容器を減圧する
減圧手段を具備したヒートポンプ方式蒸発濃縮装置にお
いて、前記発生する蒸気を冷却液化した後、減圧下より
取り出した蒸溜液を電解酸化する電解酸化槽に導き、該
電解酸化槽より発生する水素ガスの爆発を防止する防爆
手段を設け、且つ、水素ガス濃度を検出する水素ガス濃
度検出手段を設け、異常高濃度時には濃縮運転を停止さ
せることを特徴とするヒートポンプ方式蒸発濃縮装置で
ある。
【0019】
【作用】以上のように構成した作用について説明する。
【0020】請求項1によれば、圧縮機、放熱部、膨張
弁、吸熱部を順次に接続し熱媒体を密閉したヒートポン
プ回路の該放熱部を蒸発濃縮を対象とする液体の加熱蒸
発部の加熱手段として使用し、該吸熱部を該液体から発
生する蒸気を冷却液化するための冷却凝縮部の冷却手段
として使用し、前記加熱蒸発部と前記冷却凝縮部を連通
状態とした連絡容器を構成し、該連絡容器を減圧する減
圧手段を具備したヒートポンプ方式蒸発濃縮装置におい
て、前記加熱蒸発部への対象液体の給液手段を設け、該
加熱蒸発部には液量を検出する液量検出手段を有する濃
縮液貯溜部を設け、圧縮機から加熱蒸発部へ至る経路に
ヒートポンプ回路のファンによる強制空冷部を設け、膨
張弁と冷却凝縮部間に熱媒体温度を検出する第1温度検
出手段を設け、加熱部側の熱媒体温度または加熱蒸発部
液温度の温度を検出する第2温度検出手段を設け、該液
量検出手段のデータにより該給液手段を制御して濃縮液
貯溜量を一定に保持し、且つ少なくとも前記第1温度検
出手段と前記第2温度検出手段の2つの温度データによ
りファンを制御してヒートポンプ回路の熱バランスを維
持する。その結果として、蒸発濃縮装置に使用される圧
縮機の耐久性、信頼性を向上出来る。
弁、吸熱部を順次に接続し熱媒体を密閉したヒートポン
プ回路の該放熱部を蒸発濃縮を対象とする液体の加熱蒸
発部の加熱手段として使用し、該吸熱部を該液体から発
生する蒸気を冷却液化するための冷却凝縮部の冷却手段
として使用し、前記加熱蒸発部と前記冷却凝縮部を連通
状態とした連絡容器を構成し、該連絡容器を減圧する減
圧手段を具備したヒートポンプ方式蒸発濃縮装置におい
て、前記加熱蒸発部への対象液体の給液手段を設け、該
加熱蒸発部には液量を検出する液量検出手段を有する濃
縮液貯溜部を設け、圧縮機から加熱蒸発部へ至る経路に
ヒートポンプ回路のファンによる強制空冷部を設け、膨
張弁と冷却凝縮部間に熱媒体温度を検出する第1温度検
出手段を設け、加熱部側の熱媒体温度または加熱蒸発部
液温度の温度を検出する第2温度検出手段を設け、該液
量検出手段のデータにより該給液手段を制御して濃縮液
貯溜量を一定に保持し、且つ少なくとも前記第1温度検
出手段と前記第2温度検出手段の2つの温度データによ
りファンを制御してヒートポンプ回路の熱バランスを維
持する。その結果として、蒸発濃縮装置に使用される圧
縮機の耐久性、信頼性を向上出来る。
【0021】請求項2によれば、請求項1に記載のヒー
トポンプ方式蒸発濃縮装置において、第2温度検出手段
を加熱蒸発部液温度の検出として、前記第1温度検出手
段と前記第2温度検出手段の各々にファンをONする温
度とファンをOFFする温度を設定し、前記ファンは何
れかのON条件温度に達した場合にON又は風量を増加
し、それぞれがOFF条件温度に達した場合にOFFま
たは風量を低下させる制御する。その結果として、ファ
ンのON/OFFを正確に制御して、蒸発濃縮装置に使
用される圧縮機の耐久性、信頼性を向上することができ
る。
トポンプ方式蒸発濃縮装置において、第2温度検出手段
を加熱蒸発部液温度の検出として、前記第1温度検出手
段と前記第2温度検出手段の各々にファンをONする温
度とファンをOFFする温度を設定し、前記ファンは何
れかのON条件温度に達した場合にON又は風量を増加
し、それぞれがOFF条件温度に達した場合にOFFま
たは風量を低下させる制御する。その結果として、ファ
ンのON/OFFを正確に制御して、蒸発濃縮装置に使
用される圧縮機の耐久性、信頼性を向上することができ
る。
【0022】請求項3によれば、圧縮機、放熱部、膨張
弁、吸熱部を順次に接続し熱媒体を密閉したヒートポン
プ回路の該放熱部を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱
蒸発部の加熱手段として使用し、該吸熱部を該液体から
発生する蒸気を冷却液化するための冷却凝縮部の冷却手
段として使用し、前記加熱蒸発部と前記冷却凝縮部を連
通状態とした連絡容器を構成し、該連絡容器を減圧する
減圧手段を具備したヒートポンプ方式蒸発濃縮装置にお
いて、圧縮機から加熱蒸発部へ至る経路のヒートポンプ
回路に風量調節可能なファンによる強制空冷部を設け、
膨張弁と冷却凝縮部の間の熱媒体温度、加熱部側の熱媒
体温度または加熱蒸発部液温度の少なくとも1つの温度
データを使用して該ファンの風量を制御してヒートポン
プ回路の熱バランスを維持する。その結果として、ファ
ンの制御を電圧での風量調整により行うので圧縮機の信
頼性の向上が計れる。
弁、吸熱部を順次に接続し熱媒体を密閉したヒートポン
プ回路の該放熱部を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱
蒸発部の加熱手段として使用し、該吸熱部を該液体から
発生する蒸気を冷却液化するための冷却凝縮部の冷却手
段として使用し、前記加熱蒸発部と前記冷却凝縮部を連
通状態とした連絡容器を構成し、該連絡容器を減圧する
減圧手段を具備したヒートポンプ方式蒸発濃縮装置にお
いて、圧縮機から加熱蒸発部へ至る経路のヒートポンプ
回路に風量調節可能なファンによる強制空冷部を設け、
膨張弁と冷却凝縮部の間の熱媒体温度、加熱部側の熱媒
体温度または加熱蒸発部液温度の少なくとも1つの温度
データを使用して該ファンの風量を制御してヒートポン
プ回路の熱バランスを維持する。その結果として、ファ
ンの制御を電圧での風量調整により行うので圧縮機の信
頼性の向上が計れる。
【0023】請求項4によれば、請求項3に記載のヒー
トポンプ方式蒸発濃縮装置において、前記ファンはイン
バーター制御により風量調節可能である。その結果とし
て、ファンの制御を電圧での風量調整により圧縮機の信
頼性の向上が計れる。
トポンプ方式蒸発濃縮装置において、前記ファンはイン
バーター制御により風量調節可能である。その結果とし
て、ファンの制御を電圧での風量調整により圧縮機の信
頼性の向上が計れる。
【0024】請求項5によれば、圧縮機、放熱部、膨張
弁、吸熱部を順次に接続し熱媒体を密閉したヒートポン
プ回路の該放熱部を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱
蒸発部の加熱手段として使用し、該吸熱部を該液体から
発生する蒸気を冷却液化するための冷却凝縮部の冷却手
段として使用し、前記加熱蒸発部と前記冷却凝縮部を連
通状態とした連絡容器を構成し、該連絡容器を減圧する
減圧手段を具備したヒートポンプ方式蒸発濃縮装置にお
いて、前記加熱蒸発部への対象液体の給液手段を設け、
加熱蒸発部には液量を検出する液量検出手段を有する濃
縮液貯溜部を設け、液量検出手段のデータにより該給液
手段を制御して濃縮液貯溜量を一定に保持し、且つヒー
トポンプ回路の放熱部側のいずれかにファンによる強制
空冷部を設け、熱を制御してヒートポンプ回路の熱バラ
ンス維持しながら濃縮運転を行い、熱媒体温度または熱
媒体圧力、濃縮液温度の少なくとも1つの検出結果によ
り濃縮液貯溜部の液が一定の濃縮度に達したことを検出
した後、該給液手段を停止して濃縮液貯溜量の減量濃縮
運転を行う。その結果として、処理能力である単位時間
当たりの処理量を高く維持できる。液供給を止めて減量
高濃縮化運転とすると処理能力は大幅に低下するが、液
を供給しながら濃縮する時間からすると短時間であり、
濃縮開始から濃縮完了までの時間で処理量を割った時の
時間当たりの処理速度の低下を高く維持することができ
る。
弁、吸熱部を順次に接続し熱媒体を密閉したヒートポン
プ回路の該放熱部を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱
蒸発部の加熱手段として使用し、該吸熱部を該液体から
発生する蒸気を冷却液化するための冷却凝縮部の冷却手
段として使用し、前記加熱蒸発部と前記冷却凝縮部を連
通状態とした連絡容器を構成し、該連絡容器を減圧する
減圧手段を具備したヒートポンプ方式蒸発濃縮装置にお
いて、前記加熱蒸発部への対象液体の給液手段を設け、
加熱蒸発部には液量を検出する液量検出手段を有する濃
縮液貯溜部を設け、液量検出手段のデータにより該給液
手段を制御して濃縮液貯溜量を一定に保持し、且つヒー
トポンプ回路の放熱部側のいずれかにファンによる強制
空冷部を設け、熱を制御してヒートポンプ回路の熱バラ
ンス維持しながら濃縮運転を行い、熱媒体温度または熱
媒体圧力、濃縮液温度の少なくとも1つの検出結果によ
り濃縮液貯溜部の液が一定の濃縮度に達したことを検出
した後、該給液手段を停止して濃縮液貯溜量の減量濃縮
運転を行う。その結果として、処理能力である単位時間
当たりの処理量を高く維持できる。液供給を止めて減量
高濃縮化運転とすると処理能力は大幅に低下するが、液
を供給しながら濃縮する時間からすると短時間であり、
濃縮開始から濃縮完了までの時間で処理量を割った時の
時間当たりの処理速度の低下を高く維持することができ
る。
【0025】請求項6によれば、請求項5に記載のヒー
トポンプ方式蒸発濃縮装置において、濃縮液貯溜量の減
量運転の停止は、熱媒体温度または熱媒体圧力、濃縮液
温度の少なくとも1つの検出結果および設定時間により
行う。その結果として、減量化運転の停止がコンプレッ
サー等に負担が掛かりにくくなる。
トポンプ方式蒸発濃縮装置において、濃縮液貯溜量の減
量運転の停止は、熱媒体温度または熱媒体圧力、濃縮液
温度の少なくとも1つの検出結果および設定時間により
行う。その結果として、減量化運転の停止がコンプレッ
サー等に負担が掛かりにくくなる。
【0026】請求項7によれば、請求項5または6に記
載のヒートポンプ方式蒸発濃縮装置において、上記濃縮
液貯溜部に撹拌羽根によるモータ撹拌手段を設け、濃縮
液貯溜部の下部に自動排出弁を設け、減量濃縮運転の停
止時にはモータ撹拌と排出弁開きにより、濃縮物の自動
排出を行う。その結果として、濃縮物排出後、自動復帰
による運転再会と、高濃縮が可能となる。濃縮終了後、
加熱等の運転が停止すると濃縮物は自然放冷され、特に
冬期では低温となり、濃縮物の粘度が上昇し、排出性が
悪くなる。この為、停止から排出により高濃縮でも問題
なく濃縮物の排出が可能となる。
載のヒートポンプ方式蒸発濃縮装置において、上記濃縮
液貯溜部に撹拌羽根によるモータ撹拌手段を設け、濃縮
液貯溜部の下部に自動排出弁を設け、減量濃縮運転の停
止時にはモータ撹拌と排出弁開きにより、濃縮物の自動
排出を行う。その結果として、濃縮物排出後、自動復帰
による運転再会と、高濃縮が可能となる。濃縮終了後、
加熱等の運転が停止すると濃縮物は自然放冷され、特に
冬期では低温となり、濃縮物の粘度が上昇し、排出性が
悪くなる。この為、停止から排出により高濃縮でも問題
なく濃縮物の排出が可能となる。
【0027】請求項8によれば、圧縮機、放熱部、膨張
弁、吸熱部を順次に接続し熱媒体を密閉したヒートポン
プ回路の該放熱部を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱
蒸発部の加熱手段として使用し、該吸熱部を該液体から
発生する蒸気を冷却液化するための冷却凝縮部の冷却手
段として使用し、前記加熱蒸発部と前記冷却凝縮部を連
通状態とした連絡容器を構成し、該連絡容器を減圧する
減圧手段を具備したヒートポンプ方式蒸発濃縮装置にお
いて、前記発生する蒸気を冷却液化した後、減圧下より
取り出した蒸溜液に炭酸ガスを吹き込む炭酸ガス吹込手
段を設け、炭酸ガスの配管経路のいずれかにガス流量検
出センサーを設け、該ガス流量の低下時には炭酸ガスボ
ンベが空であることの表示を行い運転を停止させる。そ
の結果として、安全な炭酸ガスにより、常に中和された
蒸溜液が排出され、炭酸ガスが無くなった場合は自動停
止する。
弁、吸熱部を順次に接続し熱媒体を密閉したヒートポン
プ回路の該放熱部を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱
蒸発部の加熱手段として使用し、該吸熱部を該液体から
発生する蒸気を冷却液化するための冷却凝縮部の冷却手
段として使用し、前記加熱蒸発部と前記冷却凝縮部を連
通状態とした連絡容器を構成し、該連絡容器を減圧する
減圧手段を具備したヒートポンプ方式蒸発濃縮装置にお
いて、前記発生する蒸気を冷却液化した後、減圧下より
取り出した蒸溜液に炭酸ガスを吹き込む炭酸ガス吹込手
段を設け、炭酸ガスの配管経路のいずれかにガス流量検
出センサーを設け、該ガス流量の低下時には炭酸ガスボ
ンベが空であることの表示を行い運転を停止させる。そ
の結果として、安全な炭酸ガスにより、常に中和された
蒸溜液が排出され、炭酸ガスが無くなった場合は自動停
止する。
【0028】請求項9によれば、圧縮機、放熱部、膨張
弁、吸熱部を順次に接続し熱媒体を密閉したヒートポン
プ回路の該放熱部を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱
蒸発部の加熱手段として使用し、該吸熱部を該液体から
発生する蒸気を冷却液化するための冷却凝縮部の冷却手
段として使用し、前記加熱蒸発部と前記冷却凝縮部を連
通状態とした連絡容器を構成し、該連絡容器を減圧する
減圧手段を具備したヒートポンプ方式蒸発濃縮装置にお
いて、前記発生する蒸気を冷却液化した後、減圧下より
取り出した蒸溜液を電解酸化する電解酸化槽に導き、該
電解酸化槽より発生する水素ガスの爆発を防止する防爆
手段を設け、且つ、水素ガス濃度を検出する水素ガス濃
度検出手段を設け、異常高濃度時には濃縮運転を停止さ
せる。その結果として、防爆手段の機能が万一正常に作
動しない場合にも、電解装置を含めた濃縮装置を止めて
より安全性の高い運転ができる。
弁、吸熱部を順次に接続し熱媒体を密閉したヒートポン
プ回路の該放熱部を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱
蒸発部の加熱手段として使用し、該吸熱部を該液体から
発生する蒸気を冷却液化するための冷却凝縮部の冷却手
段として使用し、前記加熱蒸発部と前記冷却凝縮部を連
通状態とした連絡容器を構成し、該連絡容器を減圧する
減圧手段を具備したヒートポンプ方式蒸発濃縮装置にお
いて、前記発生する蒸気を冷却液化した後、減圧下より
取り出した蒸溜液を電解酸化する電解酸化槽に導き、該
電解酸化槽より発生する水素ガスの爆発を防止する防爆
手段を設け、且つ、水素ガス濃度を検出する水素ガス濃
度検出手段を設け、異常高濃度時には濃縮運転を停止さ
せる。その結果として、防爆手段の機能が万一正常に作
動しない場合にも、電解装置を含めた濃縮装置を止めて
より安全性の高い運転ができる。
【0029】請求項10によれば、請求項9のヒートポ
ンプ方式蒸発濃縮装置において、電解酸化槽は複数の槽
に分割され、各々に循環ポンプを有し、蒸溜液は各槽を
順次オーバーフローして落差で連続して流れる構造とす
る。その結果として、電解酸化の効率をあげ、水素ガス
の発生を減少させ、且つポンプ等の故障時にも液がこぼ
れなくなる。
ンプ方式蒸発濃縮装置において、電解酸化槽は複数の槽
に分割され、各々に循環ポンプを有し、蒸溜液は各槽を
順次オーバーフローして落差で連続して流れる構造とす
る。その結果として、電解酸化の効率をあげ、水素ガス
の発生を減少させ、且つポンプ等の故障時にも液がこぼ
れなくなる。
【0030】請求項11によれば、請求項9に記載のヒ
ートポンプ方式蒸発濃縮装置において、防爆手段が酸化
触媒による水素ガスの燃焼部を設ける。その結果とし
て、触媒燃焼は排気ガスが蒸発濃縮装置より外に出ない
ようになる。
ートポンプ方式蒸発濃縮装置において、防爆手段が酸化
触媒による水素ガスの燃焼部を設ける。その結果とし
て、触媒燃焼は排気ガスが蒸発濃縮装置より外に出ない
ようになる。
【0031】請求項12によれば、請求項9に記載のヒ
ートポンプ方式蒸発濃縮装置において、防爆手段が大風
量ファンにより水素ガスを空気で希釈し、屋外に排気す
る構造である。その結果として、水素ガスは空気で希釈
された状態で屋外に排出される。
ートポンプ方式蒸発濃縮装置において、防爆手段が大風
量ファンにより水素ガスを空気で希釈し、屋外に排気す
る構造である。その結果として、水素ガスは空気で希釈
された状態で屋外に排出される。
【0032】請求項13によれば、請求項1から12の
いずれか1項記載のヒートポンプ方式蒸発濃縮装置にお
いて、少なくとも各部の温度、圧力、液供給、時間、電
圧、電流値、流量の1つの運転データを運転停止後に確
認できるように記憶させ呼び出し可能にし、且つ、正常
運転からはずれたことを少なくとも各部の温度、圧力、
液量検出、時間の1つにより判定し、異常として運転停
止させ、運転停止後に異常の内容を呼び出し可能にす
る。その結果として、蒸発濃縮装置の稼働状況や、故障
時の各部の温度、圧力等の状況が分かる。例えば、メン
テナンスマンがミニラボ等の顧客先で即時に分かり、故
障対応が取れるようになる。また、顧客先でデータを呼
び出せば故障の内容が直ぐに判明し再現テスト等の時間
が省ける。その理由はとして、蒸発濃縮装置は減圧下で
熱バランスを維持する運転であるため故障の原因が分か
り難いためである。
いずれか1項記載のヒートポンプ方式蒸発濃縮装置にお
いて、少なくとも各部の温度、圧力、液供給、時間、電
圧、電流値、流量の1つの運転データを運転停止後に確
認できるように記憶させ呼び出し可能にし、且つ、正常
運転からはずれたことを少なくとも各部の温度、圧力、
液量検出、時間の1つにより判定し、異常として運転停
止させ、運転停止後に異常の内容を呼び出し可能にす
る。その結果として、蒸発濃縮装置の稼働状況や、故障
時の各部の温度、圧力等の状況が分かる。例えば、メン
テナンスマンがミニラボ等の顧客先で即時に分かり、故
障対応が取れるようになる。また、顧客先でデータを呼
び出せば故障の内容が直ぐに判明し再現テスト等の時間
が省ける。その理由はとして、蒸発濃縮装置は減圧下で
熱バランスを維持する運転であるため故障の原因が分か
り難いためである。
【0033】
【実施例】本発明に係わる実施例の共通のヒートポンプ
方式蒸発濃縮装置について、図面に基づいて説明する。
図1は実施例のヒートポンプ方式蒸発濃縮装置の全体構
成図で、図2は図1の濃縮物排出部の構成図で、図3は
図1の電解酸化槽部の構成図である。
方式蒸発濃縮装置について、図面に基づいて説明する。
図1は実施例のヒートポンプ方式蒸発濃縮装置の全体構
成図で、図2は図1の濃縮物排出部の構成図で、図3は
図1の電解酸化槽部の構成図である。
【0034】図1に示すように、ヒートポンプ回路は圧
縮機10により熱媒体を圧縮し、強制空冷部11で空冷
し、放熱部16で放熱により対象液を蒸発して濃縮し、
さらに膨張弁15により膨張させて冷却させ、さらに冷
却凝縮部40の吸熱部41で蒸気を液化する回路であ
る。さらに、詳しくは前記圧縮機10はコンプレッサ等
で代替フロン等の熱媒体を圧縮する。強制空冷部11で
はモータ13によりファン12を回転させ、強制空冷部
11で空冷する。放熱部16では放熱コイル等により熱
を放出し対象液を蒸発し濃縮する。吸熱部41で蒸気を
凝縮して液化している。なお、温度センサTC2は圧縮
機10と空冷凝縮器14の間、温度センサTC3は放熱
部16と膨張弁15の間、温度センサTC4は第1温度
検出手段で膨張弁15と水タンク部50の間,温度セン
サTC5は圧縮機10と水タンク部の間にそれぞれ設け
られている。
縮機10により熱媒体を圧縮し、強制空冷部11で空冷
し、放熱部16で放熱により対象液を蒸発して濃縮し、
さらに膨張弁15により膨張させて冷却させ、さらに冷
却凝縮部40の吸熱部41で蒸気を液化する回路であ
る。さらに、詳しくは前記圧縮機10はコンプレッサ等
で代替フロン等の熱媒体を圧縮する。強制空冷部11で
はモータ13によりファン12を回転させ、強制空冷部
11で空冷する。放熱部16では放熱コイル等により熱
を放出し対象液を蒸発し濃縮する。吸熱部41で蒸気を
凝縮して液化している。なお、温度センサTC2は圧縮
機10と空冷凝縮器14の間、温度センサTC3は放熱
部16と膨張弁15の間、温度センサTC4は第1温度
検出手段で膨張弁15と水タンク部50の間,温度セン
サTC5は圧縮機10と水タンク部の間にそれぞれ設け
られている。
【0035】次に、液貯蔵槽部20は定着液、現像液の
廃液等の対象液を槽に貯蔵して図示しない電磁弁等によ
り対象液を濃縮液貯溜部30に給液するようになってい
る。濃縮液貯溜部30は液を加熱する加熱蒸発釜31、
液量検出する液面レベル計32、撹拌モータ33で回転
させ対象液を撹拌する撹拌羽根34、液を蒸発させる放
熱部16が設けられている。なお、濃縮液貯溜部30に
は第2温度検出手段の温度センサTC1が設けられてい
る。
廃液等の対象液を槽に貯蔵して図示しない電磁弁等によ
り対象液を濃縮液貯溜部30に給液するようになってい
る。濃縮液貯溜部30は液を加熱する加熱蒸発釜31、
液量検出する液面レベル計32、撹拌モータ33で回転
させ対象液を撹拌する撹拌羽根34、液を蒸発させる放
熱部16が設けられている。なお、濃縮液貯溜部30に
は第2温度検出手段の温度センサTC1が設けられてい
る。
【0036】濃縮物排出部35は図2で後述する対象液
の濃縮物を排出する排出部である。冷却凝縮部40は冷
却する吸熱部41が設けられ、加熱蒸発釜31で蒸発し
た蒸気を液化している。水タンク部50は吸熱コイルで
蒸溜液Qを冷却する吸熱部51、モータ52により駆動
する減圧ポンプ53、さらに連結容器を減圧する減圧手
段54が設けられている。前記電解酸化槽部60は図3
で後述する蒸溜液Qを電解酸化する槽部である。
の濃縮物を排出する排出部である。冷却凝縮部40は冷
却する吸熱部41が設けられ、加熱蒸発釜31で蒸発し
た蒸気を液化している。水タンク部50は吸熱コイルで
蒸溜液Qを冷却する吸熱部51、モータ52により駆動
する減圧ポンプ53、さらに連結容器を減圧する減圧手
段54が設けられている。前記電解酸化槽部60は図3
で後述する蒸溜液Qを電解酸化する槽部である。
【0037】次に、電気関係ブロック80は蒸発濃縮装
置をシーケンシャルに制御する回路部、ヒートポンプ回
路系の制御、濃縮液貯溜量の減量濃縮運転制御、異常高
濃度時の濃縮運転停止の制御、ファンのインバーター制
御、各種モータの駆動回路、温度センサ等の制御等をそ
れぞれ行う。表示部81は蒸発濃縮装置の各種運転状
態、装置の警告、処理量のデータ等をCRTに表示す
る。
置をシーケンシャルに制御する回路部、ヒートポンプ回
路系の制御、濃縮液貯溜量の減量濃縮運転制御、異常高
濃度時の濃縮運転停止の制御、ファンのインバーター制
御、各種モータの駆動回路、温度センサ等の制御等をそ
れぞれ行う。表示部81は蒸発濃縮装置の各種運転状
態、装置の警告、処理量のデータ等をCRTに表示す
る。
【0038】図2に示すように、前記濃縮物排出部35
は排出弁37、電動バタフライバルブ39、濃縮物収納
容器36、濃縮物を計量する計量器38が設けられてい
る。電動バタフライバルブ39は電動で排出弁37の開
閉を制御している。濃縮物収納容器36は濃縮された濃
縮物をいれる容器で、濃縮液貯溜部30で濃縮した対象
液の濃縮物を入れるようになっている。また計量器38
は濃縮物を計量する計量器である。
は排出弁37、電動バタフライバルブ39、濃縮物収納
容器36、濃縮物を計量する計量器38が設けられてい
る。電動バタフライバルブ39は電動で排出弁37の開
閉を制御している。濃縮物収納容器36は濃縮された濃
縮物をいれる容器で、濃縮液貯溜部30で濃縮した対象
液の濃縮物を入れるようになっている。また計量器38
は濃縮物を計量する計量器である。
【0039】図3に示すように、前記電解酸化槽部60
には蒸溜液Qを電解酸化処理し、電解酸化槽67、電解
酸化のプラス電極61とマイナス電極62、発生水素ガ
スを送風するファン65、炭酸ガス吹込部70、水素ガ
ス燃焼触媒75、水素ガス濃度検出部74及びガス流量
計72が設けられている。
には蒸溜液Qを電解酸化処理し、電解酸化槽67、電解
酸化のプラス電極61とマイナス電極62、発生水素ガ
スを送風するファン65、炭酸ガス吹込部70、水素ガ
ス燃焼触媒75、水素ガス濃度検出部74及びガス流量
計72が設けられている。
【0040】前記炭酸ガス吹込部70は炭酸ガスボンベ
73からの炭酸ガスをガス流量計72で計量し、電磁弁
71により炭酸ガスの開閉を制御して電解酸化槽の多孔
質ボール64より噴射している。各槽には処循環ポンプ
63があり液を循環している。また電解酸化槽には電解
酸化処理するプラス電極61とマイナス電極62が設け
られている。発生する水素ガスはデミスタ76を通過し
ファン65で送風され、さらに水素ガス燃焼触媒75で
燃焼される。なお、水素ガスは水素ガス濃度検出部74
で検知している。
73からの炭酸ガスをガス流量計72で計量し、電磁弁
71により炭酸ガスの開閉を制御して電解酸化槽の多孔
質ボール64より噴射している。各槽には処循環ポンプ
63があり液を循環している。また電解酸化槽には電解
酸化処理するプラス電極61とマイナス電極62が設け
られている。発生する水素ガスはデミスタ76を通過し
ファン65で送風され、さらに水素ガス燃焼触媒75で
燃焼される。なお、水素ガスは水素ガス濃度検出部74
で検知している。
【0041】<実施例1>第1の発明に係わる実施例の
ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置を図1に基づき説明す
る。
ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置を図1に基づき説明す
る。
【0042】実施例の蒸発濃縮装置は圧縮機10、放熱
部16、膨張弁15、吸熱部41、51を順次に接続し
て、熱媒体Nを密閉したヒートポンプ回路を形成する。
放熱部16を蒸発濃縮を対象液体の加熱蒸発部30の加
熱手段として使用し、さらに吸熱部41,51を液体か
ら発生する蒸気を冷却液化するための冷却凝縮部40の
冷却手段として使用する。さらに、加熱蒸発部30と冷
却凝縮部40を連通状態とした連絡容器を構成し、前記
連絡容器を減圧する減圧手段54を設ける。
部16、膨張弁15、吸熱部41、51を順次に接続し
て、熱媒体Nを密閉したヒートポンプ回路を形成する。
放熱部16を蒸発濃縮を対象液体の加熱蒸発部30の加
熱手段として使用し、さらに吸熱部41,51を液体か
ら発生する蒸気を冷却液化するための冷却凝縮部40の
冷却手段として使用する。さらに、加熱蒸発部30と冷
却凝縮部40を連通状態とした連絡容器を構成し、前記
連絡容器を減圧する減圧手段54を設ける。
【0043】加熱蒸発部30には加熱蒸発釜31、放熱
部16、加熱蒸発釜内の液量検出手段32を設けさら
に、給液手段より対象液体を受け入れる。膨張弁15と
冷却凝縮部40の間に熱媒体の温度を計る第1温度検出
手段の温度センサTC4を設け、さらに加熱蒸発部液温
度を検出する第2温度検出手段の温度センサTC1を設
ける。液量検出手段32のデータにより濃縮液貯溜量を
一定に保持し、且つ少なくとも前記第1温度検出手段と
前記第2温度検出手段の2つの温度データによりファン
12を制御している。
部16、加熱蒸発釜内の液量検出手段32を設けさら
に、給液手段より対象液体を受け入れる。膨張弁15と
冷却凝縮部40の間に熱媒体の温度を計る第1温度検出
手段の温度センサTC4を設け、さらに加熱蒸発部液温
度を検出する第2温度検出手段の温度センサTC1を設
ける。液量検出手段32のデータにより濃縮液貯溜量を
一定に保持し、且つ少なくとも前記第1温度検出手段と
前記第2温度検出手段の2つの温度データによりファン
12を制御している。
【0044】第2温度検出手段の加熱蒸発部液の温度と
第1温度検出手段の温度の各々にファンをONする温度
とファンをOFFする温度を設定し、ファンは何れかの
ON条件温度に達した場合にON又は風量を増加し、そ
れぞれがOFF条件温度に達した場合にOFFまたは風
量を低下させ制御する。なお、第2温度検出手段として
別に温度センサTC2、TC3がある。
第1温度検出手段の温度の各々にファンをONする温度
とファンをOFFする温度を設定し、ファンは何れかの
ON条件温度に達した場合にON又は風量を増加し、そ
れぞれがOFF条件温度に達した場合にOFFまたは風
量を低下させ制御する。なお、第2温度検出手段として
別に温度センサTC2、TC3がある。
【0045】制御例として、温度センサTC2が100
℃以上または温度センサTC4が15℃以上でファンO
Nまたは風量増し、温度センサTC2が90℃以下また
は温度センサTC4が12℃以下でファンOFFまたは
風量減する。
℃以上または温度センサTC4が15℃以上でファンO
Nまたは風量増し、温度センサTC2が90℃以下また
は温度センサTC4が12℃以下でファンOFFまたは
風量減する。
【0046】他の例として、温度センサTC3が50℃
以上または温度センサTC2が100℃以上または温度
センサTC4が15℃以上でファンONし、温度センサ
TC3が48℃以下、且つ温度センサTC2が95℃以
下、且つ温度センサTC4が13℃以下でファンOFF
させる。
以上または温度センサTC2が100℃以上または温度
センサTC4が15℃以上でファンONし、温度センサ
TC3が48℃以下、且つ温度センサTC2が95℃以
下、且つ温度センサTC4が13℃以下でファンOFF
させる。
【0047】さらに他の例として、温度センサTC1が
40℃以上または温度センサTC4が16℃以上でファ
ンONし、温度センサTC1が37℃以下、且つ温度セ
ンサTC4が14℃以下でファンOFFさせる。
40℃以上または温度センサTC4が16℃以上でファ
ンONし、温度センサTC1が37℃以下、且つ温度セ
ンサTC4が14℃以下でファンOFFさせる。
【0048】なお、熱媒体としては、例えばHCFC−
22が使用される。また、電源のサイクル数により、コ
ンプレッサの稼働状況が異なるため50/60HZで設
定温度を変えることが好ましい。
22が使用される。また、電源のサイクル数により、コ
ンプレッサの稼働状況が異なるため50/60HZで設
定温度を変えることが好ましい。
【0049】なお、各部の温度、圧力、液供給、時間、
電圧、電流値、流量の運転データを運転停止後に確認で
きるように記憶させ呼び出し可能にし、且つ、正常運転
からはずれたことを各部の温度、圧力、液量検出、時間
により判定し、異常として運転停止させ、運転停止後に
異常の種類を表示部81に呼び出し可能にして、蒸発濃
縮装置の稼働状況や故障状況をメンテナンスマンがミニ
ラボ等の顧客先で即時に分かり、故障対応が取れるよう
になっている。
電圧、電流値、流量の運転データを運転停止後に確認で
きるように記憶させ呼び出し可能にし、且つ、正常運転
からはずれたことを各部の温度、圧力、液量検出、時間
により判定し、異常として運転停止させ、運転停止後に
異常の種類を表示部81に呼び出し可能にして、蒸発濃
縮装置の稼働状況や故障状況をメンテナンスマンがミニ
ラボ等の顧客先で即時に分かり、故障対応が取れるよう
になっている。
【0050】<実施例2>第2の発明に係わる実施例の
ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置について図1に基づいて
説明する。
ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置について図1に基づいて
説明する。
【0051】実施例の蒸発濃縮装置は圧縮機10、放熱
部16、膨張弁15、吸熱部41、51を順次に接続し
て、熱媒体Nを密閉したヒートポンプ回路の放熱部16
を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱蒸発部30の加熱
手段として使用し、吸熱部41,51を液体から発生す
る蒸気を冷却液化するための冷却凝縮部40の冷却手段
として使用する。そして、加熱蒸発部30と冷却凝縮部
40を連通状態とした連絡容器を構成し、連絡容器を減
圧する減圧手段54を設ける。
部16、膨張弁15、吸熱部41、51を順次に接続し
て、熱媒体Nを密閉したヒートポンプ回路の放熱部16
を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱蒸発部30の加熱
手段として使用し、吸熱部41,51を液体から発生す
る蒸気を冷却液化するための冷却凝縮部40の冷却手段
として使用する。そして、加熱蒸発部30と冷却凝縮部
40を連通状態とした連絡容器を構成し、連絡容器を減
圧する減圧手段54を設ける。
【0052】加熱蒸発部温度は温度センサTC1により
測定し、加熱部側の熱媒体温度は例えば温度センサTC
2、TC3で測定し、また、膨張弁15と冷却凝縮部4
0の間の熱媒体温度は温度センサTC4で測定する。
測定し、加熱部側の熱媒体温度は例えば温度センサTC
2、TC3で測定し、また、膨張弁15と冷却凝縮部4
0の間の熱媒体温度は温度センサTC4で測定する。
【0053】圧縮機10から加熱蒸発部30へ至る経路
のヒートポンプ回路に風量調節可能な強制空冷部11を
設け、膨張弁15と冷却凝縮部40の間の熱媒体温度、
加熱部側の熱媒体温度または加熱蒸発部温度の少なくと
も1つの温度データに基づき、ファンのインバータ制御
をしてフアン12の風量調節を行い、ヒートポンプ回路
の熱バランスを維持し、電圧での風量調整により圧縮機
の信頼性の向上をはかる。
のヒートポンプ回路に風量調節可能な強制空冷部11を
設け、膨張弁15と冷却凝縮部40の間の熱媒体温度、
加熱部側の熱媒体温度または加熱蒸発部温度の少なくと
も1つの温度データに基づき、ファンのインバータ制御
をしてフアン12の風量調節を行い、ヒートポンプ回路
の熱バランスを維持し、電圧での風量調整により圧縮機
の信頼性の向上をはかる。
【0054】なお、各部の温度、圧力、液供給、時間、
電圧、電流値、流量の運転データを運転停止後に確認で
きるように記憶させ呼び出し可能にし、且つ、正常運転
からはずれたことを各部の温度、圧力、液量検出、時間
により判定し、異常として運転停止させ、運転停止後に
異常の種類を表示部81に呼び出し可能にして、蒸発濃
縮装置の稼働状況や故障状況をメンテナンスマンがミニ
ラボ等の顧客先で即時に分かり、故障対応が取れるよう
になっている。
電圧、電流値、流量の運転データを運転停止後に確認で
きるように記憶させ呼び出し可能にし、且つ、正常運転
からはずれたことを各部の温度、圧力、液量検出、時間
により判定し、異常として運転停止させ、運転停止後に
異常の種類を表示部81に呼び出し可能にして、蒸発濃
縮装置の稼働状況や故障状況をメンテナンスマンがミニ
ラボ等の顧客先で即時に分かり、故障対応が取れるよう
になっている。
【0055】<実施例3>第3の発明に係わる実施例の
ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置を図1、図2に基づき説
明する。
ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置を図1、図2に基づき説
明する。
【0056】実施例の蒸発濃縮装置は圧縮機10、放熱
部16、膨張弁15、吸熱部41、51を順次に接続し
て、熱媒体Nを密閉したヒートポンプ回路の放熱部16
を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱蒸発部30の加熱
手段として使用し、吸熱部41,51を液体から発生す
る蒸気を冷却液化するための冷却凝縮部40の冷却手段
として使用する。加熱蒸発部30と冷却凝縮部40を連
通状態とした連絡容器を構成し、連絡容器を減圧する減
圧手段54を設ける。
部16、膨張弁15、吸熱部41、51を順次に接続し
て、熱媒体Nを密閉したヒートポンプ回路の放熱部16
を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱蒸発部30の加熱
手段として使用し、吸熱部41,51を液体から発生す
る蒸気を冷却液化するための冷却凝縮部40の冷却手段
として使用する。加熱蒸発部30と冷却凝縮部40を連
通状態とした連絡容器を構成し、連絡容器を減圧する減
圧手段54を設ける。
【0057】加熱蒸発部30への対象液体の給液手段を
設け、濃縮液を貯溜する加熱蒸発部30には液量検出手
段32を設け、液量検出手段32のデータにより給液手
段を制御して濃縮液の貯溜量を一定に保持する。さら
に、ヒートポンプ回路の放熱部側のいずれかにファン1
2による強制空冷部11を設けて、熱媒体を制御してヒ
ートポンプ回路の熱バランスを安定に維持しながら濃縮
運転を行う。さらに、熱媒体温度または熱媒体圧力、濃
縮液温度の少なくとも1つの検出結果により濃縮液貯溜
部30の液が一定の濃縮度に達したことを検出する。そ
して検出した後、給液手段を停止して濃縮液の減量濃縮
運転を行う。
設け、濃縮液を貯溜する加熱蒸発部30には液量検出手
段32を設け、液量検出手段32のデータにより給液手
段を制御して濃縮液の貯溜量を一定に保持する。さら
に、ヒートポンプ回路の放熱部側のいずれかにファン1
2による強制空冷部11を設けて、熱媒体を制御してヒ
ートポンプ回路の熱バランスを安定に維持しながら濃縮
運転を行う。さらに、熱媒体温度または熱媒体圧力、濃
縮液温度の少なくとも1つの検出結果により濃縮液貯溜
部30の液が一定の濃縮度に達したことを検出する。そ
して検出した後、給液手段を停止して濃縮液の減量濃縮
運転を行う。
【0058】そして、濃縮液貯溜量の減量運転の停止
は、一定の濃縮度の時間当たりの処理速度が大幅に低下
しない前に液供給を止めて、その後は蒸発濃縮による減
量高濃縮化運転とする。熱媒体温度または熱媒体圧力、
濃縮液濃度の少なくとも1つの検出結果および設定時間
により行う。
は、一定の濃縮度の時間当たりの処理速度が大幅に低下
しない前に液供給を止めて、その後は蒸発濃縮による減
量高濃縮化運転とする。熱媒体温度または熱媒体圧力、
濃縮液濃度の少なくとも1つの検出結果および設定時間
により行う。
【0059】例えば温度センサTC4が0℃以下または
温度センサTC1と温度センサTC3の温度差が18℃
以上減量化運転時のファン制御は、温度センサTC2や
温度センサTC3によって予め設定したファンのON/
OFF時間制御またはファンの規定風量制御とすること
が好ましい。一例として、温度センサTC2で110℃
以上ファン連続ON。また100から110℃でファン
30秒をONし、10秒でOFFする。また、90から
100℃でファン20秒ONし、20秒でOFFする。
さらに、90℃以下でファン10秒をONし30秒でO
FFが好ましい。
温度センサTC1と温度センサTC3の温度差が18℃
以上減量化運転時のファン制御は、温度センサTC2や
温度センサTC3によって予め設定したファンのON/
OFF時間制御またはファンの規定風量制御とすること
が好ましい。一例として、温度センサTC2で110℃
以上ファン連続ON。また100から110℃でファン
30秒をONし、10秒でOFFする。また、90から
100℃でファン20秒ONし、20秒でOFFする。
さらに、90℃以下でファン10秒をONし30秒でO
FFが好ましい。
【0060】次ぎに、濃縮液貯溜部に撹拌羽根によるモ
ータ撹拌33を設け、濃縮液貯溜部30の下部に排出弁
37を設け、減量濃縮運転の停止時には排出弁37の開
きにより濃縮物Fの自動排出を行う。
ータ撹拌33を設け、濃縮液貯溜部30の下部に排出弁
37を設け、減量濃縮運転の停止時には排出弁37の開
きにより濃縮物Fの自動排出を行う。
【0061】以上により、減量化運転時は処理能力は大
幅に低下するが、液を供給しながら濃縮する時間からす
ると短時間であり、濃縮開始から濃縮完了までの時間で
処理量を割った時の単位時間当たりの処理速度の低下を
高く維持することが出来る。また、この減量化運転の停
止方式はコンプレッサに負担が掛からない。濃縮物排出
後、自動復帰による運転再開を可能とする。濃縮終了
後、加熱等の運転が停止すると濃縮物は自然放冷され、
特に冬期では低温となり、濃縮物の粘度が上昇し、排出
性が悪くなる。この為停止から排出により、高濃縮でも
問題なく濃縮物の排出が可能となる。
幅に低下するが、液を供給しながら濃縮する時間からす
ると短時間であり、濃縮開始から濃縮完了までの時間で
処理量を割った時の単位時間当たりの処理速度の低下を
高く維持することが出来る。また、この減量化運転の停
止方式はコンプレッサに負担が掛からない。濃縮物排出
後、自動復帰による運転再開を可能とする。濃縮終了
後、加熱等の運転が停止すると濃縮物は自然放冷され、
特に冬期では低温となり、濃縮物の粘度が上昇し、排出
性が悪くなる。この為停止から排出により、高濃縮でも
問題なく濃縮物の排出が可能となる。
【0062】なお、各部の温度、圧力、液供給、時間、
電圧、電流値、流量の運転データを運転停止後に確認で
きるように記憶させ呼び出し可能にし、且つ、正常運転
からはずれたことを各部の温度、圧力、液量検出、時間
により判定し、異常として運転停止させ、運転停止後に
異常の種類を表示部81に呼び出し可能にして、蒸発濃
縮装置の稼働状況や故障状況をメンテナンスマンがミニ
ラボ等の顧客先で即時に分かり、故障対応が取れるよう
になっている。
電圧、電流値、流量の運転データを運転停止後に確認で
きるように記憶させ呼び出し可能にし、且つ、正常運転
からはずれたことを各部の温度、圧力、液量検出、時間
により判定し、異常として運転停止させ、運転停止後に
異常の種類を表示部81に呼び出し可能にして、蒸発濃
縮装置の稼働状況や故障状況をメンテナンスマンがミニ
ラボ等の顧客先で即時に分かり、故障対応が取れるよう
になっている。
【0063】<実施例4>第4の発明に係わる実施例の
ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置について、図1、図3に
基づいて説明する。
ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置について、図1、図3に
基づいて説明する。
【0064】実施例の蒸発濃縮装置は圧縮機10、放熱
部16、膨張弁15、吸熱部41、51を順次に接続し
て、熱媒体Nを密閉したヒートポンプ回路の放熱部16
を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱蒸発部30の加熱
手段として使用し、吸熱部41,51を液体から発生す
る蒸気を冷却液化するための冷却凝縮部40の冷却手段
として使用する。加熱蒸発部30と冷却凝縮部40を連
通状態とした連絡容器を構成し、連絡容器を減圧する減
圧手段54を設ける。
部16、膨張弁15、吸熱部41、51を順次に接続し
て、熱媒体Nを密閉したヒートポンプ回路の放熱部16
を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱蒸発部30の加熱
手段として使用し、吸熱部41,51を液体から発生す
る蒸気を冷却液化するための冷却凝縮部40の冷却手段
として使用する。加熱蒸発部30と冷却凝縮部40を連
通状態とした連絡容器を構成し、連絡容器を減圧する減
圧手段54を設ける。
【0065】冷却凝縮部40で発生する蒸気を冷却液化
した後、減圧下より取り出した蒸溜液Qに炭酸ガスを吹
込部70を設け蒸溜液にアンモニア等が溜出し、アルカ
リ性となる場合に、炭酸ガスを吹き込みPH値を中性に
する。炭酸ガスの配管経路にガス流量検出計72を設け
炭酸ガスボンベ73の空検出、停止を自動的に行う。炭
酸ガスの流量の低下時には炭酸ガスボンベ73の空表示
を表示部81で行い運転を停止させる。これは炭酸ガス
は炭酸ガスボンベ73が空近くにならないとボンベ圧が
低下せず、圧が低下し流量が低下する時にはボンベがほ
ぼ空に近いということを利用した制御である。
した後、減圧下より取り出した蒸溜液Qに炭酸ガスを吹
込部70を設け蒸溜液にアンモニア等が溜出し、アルカ
リ性となる場合に、炭酸ガスを吹き込みPH値を中性に
する。炭酸ガスの配管経路にガス流量検出計72を設け
炭酸ガスボンベ73の空検出、停止を自動的に行う。炭
酸ガスの流量の低下時には炭酸ガスボンベ73の空表示
を表示部81で行い運転を停止させる。これは炭酸ガス
は炭酸ガスボンベ73が空近くにならないとボンベ圧が
低下せず、圧が低下し流量が低下する時にはボンベがほ
ぼ空に近いということを利用した制御である。
【0066】なお、各部の温度、圧力、液供給、時間、
電圧、電流値、流量の運転データを運転停止後に確認で
きるように記憶させ呼び出し可能にし、且つ、正常運転
からはずれたことを各部の温度、圧力、液量検出、時間
により判定し、異常として運転停止させ、運転停止後に
異常の種類を表示部81に呼び出し可能する。
電圧、電流値、流量の運転データを運転停止後に確認で
きるように記憶させ呼び出し可能にし、且つ、正常運転
からはずれたことを各部の温度、圧力、液量検出、時間
により判定し、異常として運転停止させ、運転停止後に
異常の種類を表示部81に呼び出し可能する。
【0067】<実施例5>第5の発明に係わる実施例の
ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置について図1、図3に基
づいて説明する。
ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置について図1、図3に基
づいて説明する。
【0068】実施例の蒸発濃縮装置は圧縮機10、放熱
部16、膨張弁15、吸熱部41、51を順次に接続し
て、熱媒体Nを密閉したヒートポンプ回路の放熱部16
を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱蒸発部30の加熱
手段として使用し、吸熱部41,51を液体から発生す
る蒸気を冷却液化するための冷却凝縮部40の冷却手段
として使用する。加熱蒸発部30と冷却凝縮部40を連
通状態とした連絡容器を構成し、連絡容器を減圧する減
圧手段54を設ける。
部16、膨張弁15、吸熱部41、51を順次に接続し
て、熱媒体Nを密閉したヒートポンプ回路の放熱部16
を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱蒸発部30の加熱
手段として使用し、吸熱部41,51を液体から発生す
る蒸気を冷却液化するための冷却凝縮部40の冷却手段
として使用する。加熱蒸発部30と冷却凝縮部40を連
通状態とした連絡容器を構成し、連絡容器を減圧する減
圧手段54を設ける。
【0069】加熱蒸発部30で発生する蒸気を冷却凝縮
部40で冷却液化する。その後、減圧下より取り出した
蒸溜液Qを電解酸化する電解酸化槽部60に導く。電解
酸化槽部60は複数の電解酸化槽67に分割され、各々
に循環ポンプを有し、蒸溜液は各槽を順次オーバーフロ
ーして落差で連続して流れる構造である。さらに、電解
酸化槽部60はプラス電極61、マイナス電極62があ
り液を電解している。電解酸化効率を上げ、水素ガスの
発生量を減少させ、循環ポンプ63等の故障時にも液が
こぼれたりしない構造である。電解により発生する水素
ガスをデミスタ76を通った後に防爆手段を設けてあ
る。防爆手段として送風による水素ガスの希釈化、酸化
触媒による水素ガスの燃焼により防止する。なお、ファ
ン65は送風希釈で室外へ残ったガスを排気する。さら
に、防爆手段を通過した気体の水素ガス濃度を水素ガス
濃度検出センサで検出する水素ガス濃度検出部74を設
ける。防爆手段の機能が正常に万一作動しない場合で
も、電解装置を含めた濃縮装置を止めてより安全性の高
い運転ができる。
部40で冷却液化する。その後、減圧下より取り出した
蒸溜液Qを電解酸化する電解酸化槽部60に導く。電解
酸化槽部60は複数の電解酸化槽67に分割され、各々
に循環ポンプを有し、蒸溜液は各槽を順次オーバーフロ
ーして落差で連続して流れる構造である。さらに、電解
酸化槽部60はプラス電極61、マイナス電極62があ
り液を電解している。電解酸化効率を上げ、水素ガスの
発生量を減少させ、循環ポンプ63等の故障時にも液が
こぼれたりしない構造である。電解により発生する水素
ガスをデミスタ76を通った後に防爆手段を設けてあ
る。防爆手段として送風による水素ガスの希釈化、酸化
触媒による水素ガスの燃焼により防止する。なお、ファ
ン65は送風希釈で室外へ残ったガスを排気する。さら
に、防爆手段を通過した気体の水素ガス濃度を水素ガス
濃度検出センサで検出する水素ガス濃度検出部74を設
ける。防爆手段の機能が正常に万一作動しない場合で
も、電解装置を含めた濃縮装置を止めてより安全性の高
い運転ができる。
【0070】なお、蒸溜液Qに炭酸ガスを吹込部70を
設け蒸溜液にアンモニア等が溜出し、アルカリ性となる
場合に、炭酸ガスを吹き込みPH値を中性にする。炭酸
ガスの配管経路にガス流量検出計72を設け炭酸ガスボ
ンベ73の空検出、表示部81、停止を自動的に行う。
炭酸ガスの流量の低下時には炭酸ガスボンベ73の空表
示を表示部81で行い運転を停止させる。
設け蒸溜液にアンモニア等が溜出し、アルカリ性となる
場合に、炭酸ガスを吹き込みPH値を中性にする。炭酸
ガスの配管経路にガス流量検出計72を設け炭酸ガスボ
ンベ73の空検出、表示部81、停止を自動的に行う。
炭酸ガスの流量の低下時には炭酸ガスボンベ73の空表
示を表示部81で行い運転を停止させる。
【0071】なお、各部の温度、圧力、液供給、時間、
電圧、電流値、流量の運転データを運転停止後に確認で
きるように記憶させ呼び出し可能にし、且つ、正常運転
からはずれたことを各部の温度、圧力、液量検出、時間
により判定し、異常として運転停止させ、運転停止後に
異常の種類を表示部81に呼び出し可能にして、蒸発濃
縮装置の稼働状況や故障状況をメンテナンスマンがミニ
ラボ等の顧客先で即時に分かり、故障対応が取れるよう
になっている。
電圧、電流値、流量の運転データを運転停止後に確認で
きるように記憶させ呼び出し可能にし、且つ、正常運転
からはずれたことを各部の温度、圧力、液量検出、時間
により判定し、異常として運転停止させ、運転停止後に
異常の種類を表示部81に呼び出し可能にして、蒸発濃
縮装置の稼働状況や故障状況をメンテナンスマンがミニ
ラボ等の顧客先で即時に分かり、故障対応が取れるよう
になっている。
【0072】
【発明の効果】以上のように構成したので下記のような
効果を奏する。
効果を奏する。
【0073】第1の発明は蒸発濃縮装置に使用される圧
縮機の耐久性、信頼性を向上できる。
縮機の耐久性、信頼性を向上できる。
【0074】第2の発明は、電圧での風量調整により確
実な調節ができ圧縮機の信頼性が向上する。
実な調節ができ圧縮機の信頼性が向上する。
【0075】第3の発明は、濃縮液貯溜部の液が一定濃
縮度に達したときに給液を停止し、濃縮液貯溜量の減量
濃縮運転で、単位時間当たりの処理量を高く維持でき
る。
縮度に達したときに給液を停止し、濃縮液貯溜量の減量
濃縮運転で、単位時間当たりの処理量を高く維持でき
る。
【0076】第4の発明は、安全な炭酸ガスを中和剤と
して使用して、流量低下によって炭酸ガスボンベの空検
出、空表示、装置の停止を自動的に行うことで、常に中
和された蒸溜液のみ排出可能となる。
して使用して、流量低下によって炭酸ガスボンベの空検
出、空表示、装置の停止を自動的に行うことで、常に中
和された蒸溜液のみ排出可能となる。
【0077】第5の発明は、水素ガスの防爆手段が万一
正常に作動しないときでも濃縮装置を止めるので、より
安全性の高い運転が可能となる。
正常に作動しないときでも濃縮装置を止めるので、より
安全性の高い運転が可能となる。
【図1】実施例のヒートポンプ方式蒸発濃縮装置の全体
構成図である。
構成図である。
【図2】図1の濃縮物排出部の構成図である。
【図3】図1の電解酸化槽部の構成図である。
10 圧縮機 11 強制空冷部 12 ファン 13 モータ 14 空冷凝縮器 15 膨張弁 16 放熱部 20 液貯蔵槽部 30 濃縮液貯溜部(加熱蒸発部) 31 加熱蒸発釜 32 液面レベル計(液量検出手段) 33 撹拌モータ 34 撹拌羽根 35 濃縮物排出部 36 濃縮物収納容器 37 排出弁 38 計量器 39 電動バタフライバルブ 40 冷却凝縮部 41 吸熱部 50 水タンク部 51 吸熱部 52 モータ 53 減圧ポンプ 54 減圧手段 60 電解酸化槽部 61 プラス電極 62 マイナス電極 63 循環ポンプ 64 多孔質ボール 65 ファン 67 電解酸化槽 70 炭酸ガス吹込部 71 電磁弁 72 ガス流量計 73 炭酸ガスボンベ 74 水素ガス濃度検出部 75 水素ガス燃焼触媒 76 デミスタ 80 電気関係ブロック 81 表示部 TC1、TC2、TC3、TC4、TC5 温度センサ N 熱媒体 F 濃縮物 Q 蒸溜液
Claims (13)
- 【請求項1】 圧縮機、放熱部、膨張弁、吸熱部を順次
に接続し熱媒体を密閉したヒートポンプ回路の該放熱部
を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱蒸発部の加熱手段
として使用し、該吸熱部を該液体から発生する蒸気を冷
却液化するための冷却凝縮部の冷却手段として使用し、
前記加熱蒸発部と前記冷却凝縮部を連通状態とした連絡
容器を構成し、該連絡容器を減圧する減圧手段を具備し
たヒートポンプ方式蒸発濃縮装置において、 前記加熱蒸発部への対象液体の給液手段を設け、該加熱
蒸発部には液量を検出する液量検出手段を有する濃縮液
貯溜部を設け、圧縮機から加熱蒸発部へ至る経路にヒー
トポンプ回路のファンによる強制空冷部を設け、膨張弁
と冷却凝縮部間に熱媒体温度を検出する第1温度検出手
段を設け、加熱部側の熱媒体温度または加熱蒸発部液温
度の温度を検出する第2温度検出手段を設け、該液量検
出手段のデータにより該給液手段を制御して濃縮液貯溜
量を一定に保持し、且つ少なくとも前記第1温度検出手
段と前記第2温度検出手段の2つの温度データによりフ
ァンを制御してヒートポンプ回路の熱バランスを維持す
る事を特徴とするヒートポンプ方式蒸発濃縮装置。 - 【請求項2】 前記第2温度検出手段を加熱蒸発部液温
度の検出として、前記第1温度検出手段と前記第2温度
検出手段の各々にファンをONする温度とファンをOF
Fする温度を設定し、前記ファンは何れかのON条件温
度に達した場合にON又は風量を増加し、それぞれがO
FF条件温度に達した場合にOFFまたは風量を低下さ
せる制御であることを特徴とする請求項1に記載のヒー
トポンプ方式蒸発濃縮装置。 - 【請求項3】 圧縮機、放熱部、膨張弁、吸熱部を順次
に接続し熱媒体を密閉したヒートポンプ回路の該放熱部
を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱蒸発部の加熱手段
として使用し、該吸熱部を該液体から発生する蒸気を冷
却液化するための冷却凝縮部の冷却手段として使用し、
前記加熱蒸発部と前記冷却凝縮部を連通状態とした連絡
容器を構成し、該連絡容器を減圧する減圧手段を具備し
たヒートポンプ方式蒸発濃縮装置において、 圧縮機から加熱蒸発部へ至る経路のヒートポンプ回路に
風量調節可能なファンによる強制空冷部を設け、膨張弁
と冷却凝縮部の間の熱媒体温度、加熱部側の熱媒体温度
または加熱蒸発部液温度の少なくとも1つの温度データ
を使用して該ファンの風量を制御してヒートポンプ回路
の熱バランスを維持する事を特徴とするヒートポンプ方
式蒸発濃縮装置。 - 【請求項4】 前記ファンはインバーター制御により風
量調節可能であることを特徴とする請求項3に記載のヒ
ートポンプ方式蒸発濃縮装置。 - 【請求項5】 圧縮機、放熱部、膨張弁、吸熱部を順次
に接続し熱媒体を密閉したヒートポンプ回路の該放熱部
を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱蒸発部の加熱手段
として使用し、該吸熱部を該液体から発生する蒸気を冷
却液化するための冷却凝縮部の冷却手段として使用し、
前記加熱蒸発部と前記冷却凝縮部を連通状態とした連絡
容器を構成し、該連絡容器を減圧する減圧手段を具備し
たヒートポンプ方式蒸発濃縮装置において、 前記加熱蒸発部への対象液体の給液手段を設け、該加熱
蒸発部には液量を検出する液量検出手段を有する濃縮液
貯溜部を設け、液量検出手段のデータにより該給液手段
を制御して濃縮液貯溜量を一定に保持し、且つヒートポ
ンプ回路の放熱部側のいずれかにファンによる強制空冷
部を設け、熱を制御してヒートポンプ回路の熱バランス
を維持しながら濃縮運転を行い、熱媒体温度または熱媒
体圧力、濃縮液温度の少なくとも1つの検出結果により
濃縮液貯溜部の液が一定の濃縮度に達したことを検出し
た後、該給液手段を停止して濃縮液貯溜量の減量濃縮運
転を行うことを特徴とするヒートポンプ方式蒸発濃縮装
置。 - 【請求項6】 前記濃縮液貯溜量の減量運転の停止は、
熱媒体温度または熱媒体圧力、濃縮液温度の少なくとも
1つの検出結果および設定時間により行うことを特徴と
する請求項5に記載のヒートポンプ方式蒸発濃縮装置。 - 【請求項7】 前記濃縮液貯溜部に撹拌羽根によるモー
タ撹拌手段を設け、濃縮液貯溜部の下部に自動排出弁を
設け、減量濃縮運転の停止時にはモータ撹拌と排出弁開
きにより、濃縮物の自動排出を行うことを特徴とする請
求項5または請求項6に記載のヒートポンプ方式蒸発濃
縮装置。 - 【請求項8】 圧縮機、放熱部、膨張弁、吸熱部を順次
に接続し熱媒体を密閉したヒートポンプ回路の該放熱部
を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱蒸発部の加熱手段
として使用し、該吸熱部を該液体から発生する蒸気を冷
却液化するための冷却凝縮部の冷却手段として使用し、
前記加熱蒸発部と前記冷却凝縮部を連通状態とした連絡
容器を構成し、該連絡容器を減圧する減圧手段を具備し
たヒートポンプ方式蒸発濃縮装置において、 前記発生する蒸気を冷却液化した後、減圧下より取り出
した蒸溜液に炭酸ガスを吹き込む炭酸ガス吹込手段を設
け、炭酸ガスの配管経路のいずれかにガス流量検出セン
サーを設け、該ガス流量の低下時には炭酸ガスボンベが
空であることの表示を行い、運転を停止させることを特
徴とするヒートポンプ方式蒸発濃縮装置。 - 【請求項9】 圧縮機、放熱部、膨張弁、吸熱部を順次
に接続し熱媒体を密閉したヒートポンプ回路の該放熱部
を、蒸発濃縮を対象とする液体の加熱蒸発部の加熱手段
として使用し、該吸熱部を該液体から発生する蒸気を冷
却液化するための冷却凝縮部の冷却手段として使用し、
前記加熱蒸発部と前記冷却凝縮部を連通状態とした連絡
容器を構成し、該連絡容器を減圧する減圧手段を具備し
たヒートポンプ方式蒸発濃縮装置において、 前記発生する蒸気を冷却液化した後、減圧下より取り出
した蒸溜液を電解酸化する電解酸化槽に導き、該電解酸
化槽より発生する水素ガスの爆発を防止する防爆手段を
設け、且つ、水素ガス濃度を検出する水素ガス濃度検出
手段を設け、異常高濃度時には濃縮運転を停止させるこ
とを特徴とするヒートポンプ方式蒸発濃縮装置。 - 【請求項10】 前記電解酸化槽は複数の槽に分割さ
れ、各々に循環ポンプを有し、蒸溜液は各槽を順次オー
バーフローして落差で連続して流れる構造であることを
特徴とする請求項9に記載のヒートポンプ方式蒸発濃縮
装置。 - 【請求項11】 前記防爆手段が酸化触媒による水素ガ
スの燃焼部を設けたことを特徴とする請求項9に記載の
ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置。 - 【請求項12】 前記防爆手段が大風量ファンにより水
素ガスを空気で希釈し、屋外に排気する構造であること
を特徴とする請求項9に記載のヒートポンプ方式蒸発濃
縮装置。 - 【請求項13】 少なくとも各部の温度、圧力、液供
給、時間、電圧、電流値、流量の1つの運転データを運
転停止後に確認できるように記憶させ呼び出し可能に
し、且つ、正常運転からはずれたことを少なくとも各部
の温度、圧力、液量検出、時間の1つにより判定し、異
常として運転停止させ、運転停止後に異常の内容を呼び
出し可能にしたことを特徴とする請求項1から12のい
ずれか1項に記載のヒートポンプ方式蒸発濃縮装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22048395A JPH0957001A (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22048395A JPH0957001A (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0957001A true JPH0957001A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=16751797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22048395A Pending JPH0957001A (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | ヒートポンプ方式蒸発濃縮装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0957001A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5223091B2 (ja) * | 2006-03-20 | 2013-06-26 | 高橋金属株式会社 | 水系洗浄液を用いる洗浄装置 |
CN106970584A (zh) * | 2017-02-28 | 2017-07-21 | 徐州工程学院 | 一种蒸压釜安全检测装置及方法 |
CN111777252A (zh) * | 2020-07-10 | 2020-10-16 | 陕西理工大学 | 一种基于石墨烯过滤的防堵海水淡化装置 |
-
1995
- 1995-08-29 JP JP22048395A patent/JPH0957001A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5223091B2 (ja) * | 2006-03-20 | 2013-06-26 | 高橋金属株式会社 | 水系洗浄液を用いる洗浄装置 |
CN106970584A (zh) * | 2017-02-28 | 2017-07-21 | 徐州工程学院 | 一种蒸压釜安全检测装置及方法 |
CN106970584B (zh) * | 2017-02-28 | 2019-06-18 | 徐州工程学院 | 一种蒸压釜安全检测装置及方法 |
CN111777252A (zh) * | 2020-07-10 | 2020-10-16 | 陕西理工大学 | 一种基于石墨烯过滤的防堵海水淡化装置 |
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