JPH0956478A - ブラシおよびその製造方法 - Google Patents

ブラシおよびその製造方法

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JPH0956478A
JPH0956478A JP24230295A JP24230295A JPH0956478A JP H0956478 A JPH0956478 A JP H0956478A JP 24230295 A JP24230295 A JP 24230295A JP 24230295 A JP24230295 A JP 24230295A JP H0956478 A JPH0956478 A JP H0956478A
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JP
Japan
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hair bundle
molding material
cavity
hole
cylindrical space
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JP24230295A
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English (en)
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Eiichi Sekino
栄一 関野
Takao Kato
孝夫 加藤
Kazutoshi Endo
和俊 遠藤
Shingo Suzuki
眞吾 鈴木
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14336Coating a portion of the article, e.g. the edge of the article
    • B29C45/14385Coating a portion of a bundle of inserts, e.g. making brushes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14336Coating a portion of the article, e.g. the edge of the article
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    • B29C2045/14393Coating a portion of a bundle of inserts, e.g. making brushes preventing leakage of injected material into tuft insertion holes of the mould
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/42Brushes
    • B29L2031/425Toothbrush

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一体成形タイプのブラシの植毛強度が高くバ
リの発生も少なく毛立ち良好なブラシとする。 【解決手段】 毛束1の融合塊2をヘッド植毛表面より
離してヘッド部に埋没させ、融合塊と毛束根元部をヘッ
ド成形材料で保持すると共に、前記刷毛の毛束根元部の
外周に環状リブ部をヘッド部植毛表面より突出して一体
成形したことで毛立ちの良い植毛強度も高いブラシが得
られ、しかも毛束1のハンドル成形用金型10のキャビ
ティ13の貫通孔開口端側の内周面に円筒状空間9を備
えた金型を用いて、前記毛束1の融合塊2を前記円筒状
空間9より突出位置させて、キャビティ13に成形材料
を射出して前記円筒状空間9に流入充填して速く冷却す
る部位となるようにし、前記融合塊2をキャビティ13
内の成形材料に埋設させ融合塊2と毛束根元部1を成
形材料で保持して植毛強度の高いバリ発生の少ない品質
良好なブラシとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯ブラシ、ヘアー
ブラシなどプラスチック製刷毛部を柄部の成形時に一体
化した形態のブラシの製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、柄部にある植毛孔に毛束が金属小
片、金属線材を用いて固定されているブラシに代って、
プラスチックからなる刷毛部を柄部の成形時に一体化す
ることが提案されている。従来、この種のブラシでは、
集束された刷毛の一端部を溶融して融合塊に成形して、
この集束された刷毛の肥大部を柄部成形用金型中に導入
し、柄部のプラスチック材料を射出充填してのち、プラ
スチックの硬化によって、それぞれの毛束が柄部中に一
体固定化することが知られている(特公平6−1672
5号公報、特表平2−503150号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来法の毛束の端部に
融合塊をつくり、その後成形材料を金型内に射出するこ
とによって、植毛部材もしくは刷子を成形する方法で
は、植毛強度(成形体からの毛束の抜けにくさ)を高め
るためには、毛束融合塊を金型内へ深く挿入した状態で
成形材料を金型内に射出することが好ましいが、射出成
形時の圧力で成形材料が、貫通孔から流出してバリが生
じるといった欠点があった。このバリは、成形材料の一
部が、毛束と貫通孔の隙間からしみ出たものであるが、
貫通孔内の毛束の密度を高めたり、射出圧力や射出速度
等の成形条件を調整することによって、ある程度バリの
発生率や大きさを低下させることが可能であるものの、
植毛面から飛び出たバリは、製品外観を損ない、かつ、
大きいバリは口腔内を傷つける恐れがあるといった問題
があった。そこで毛束突出端部の融合塊を、貫通孔の断
面よりも大きい断面を有する融合塊とし、成形材料の射
出時に、この融合塊にて貫通孔を塞ぐ方法(特公平6−
16725号)も提案されているが、毛束の融合塊がヘ
ッド部表面近くにあるため植毛強度に十分満足できるも
のでもなく毛束の植毛根元部から外方に広がりやすく毛
立が悪い欠点があった。また毛束の融合塊をヘッド部の
金型内深くに挿入して成形する方法(特表平2−503
150号)は金型システムが複雑となる欠点があった。
本発明は、これら従来の欠点を容易に排除しようとする
もので、簡単な金型構造で、特別な金型システムを必要
とせずに、植毛強度が高く、毛立ちの良い植毛状態が得
られ、かつ、バリが植毛面より上に出にくい安全な成形
方法を得ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ハンドル成形
用金型に備えられた毛束挿入用の貫通孔に毛束を導入し
て毛束の一端を突出させ、該突出端部を加熱手段により
融合塊を形成し、該融合塊をハンドル成形用金型のキャ
ビティ内に位置させてから成形材料を導入し、該成形材
料の硬化によるハンドル成形で、ハンドルに前記毛束が
一体植毛されたブラシを製造する方法において、ハンド
ル成形用金型キャビティの貫通孔開口端側の内周面に円
筒状空間を備えた金型を用いて、前記毛束の融合塊を前
記円筒状空間より突出位置させて、金型内キャビティに
成形材料を射出して前記円筒状空間に流入充填して融合
塊をキャビティ内成形材料に埋設させ融合塊と毛束根元
部を成形材料で保持したことで植毛強度の高いバリ発生
のない毛立ちの良好なブラシとするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】このブラシ製造方法では、ハンド
ル成形用金型内空間に毛束の一端の融合塊を突出させ、
成形材料を金型内に射出することによって、植毛部材も
しくは刷子を成形する際に、毛束の毛束根元部周囲に成
形材料の速く冷却固化する部分をつくって毛束の隙間を
塞ぐことによって、融合塊と毛束根元部を成形材料で保
持することとなり、特別な金型システムを必要とせず
に、植毛強度が高く、毛立ちの良い植毛状態が得られ、
かつ、バリの発生の少ない良品質のブラシを得ることが
できる。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図1乃至図3の例で説明す
ると、ハンドル成形用金型10に備えられた毛束挿入用
の貫通孔11に毛束1を導入して毛束挿入ピン15で毛
束の一端をそろえて突出させ、該突出端部を熱源121
による熱板或いは熱風、赤外線などの加熱手段12によ
り、融合塊2に融合し、該融合塊2をハンドル成形用金
型10のキャビティ13内に位置させてから成形材料を
導入し、該成形材料の硬化によるハンドル成形で、ハン
ドル3に前記毛束1が一体植毛されたブラシ4とする際
に、前記ハンドル成形用金型10のキャビティ13の貫
通孔開口端側の内周面に円筒状空間9を備えた金型を用
いて、前記毛束1の融合塊2を前記円筒状空間9より突
出位置させて、ハンドル成形用金型10,10を型閉め
し、或いは型閉め後に融合塊2を突出位置させて次でキ
ャビティ13に成形材料を射出して前記円筒状空間9に
流入充填して金型温度で速く冷却する部位となるように
し、前記融合塊2をキャビティ13内の成形材料に埋設
させ融合塊2と毛束根元部11 を成形材料で保持して植
毛強度の高いバリ発生の少ない品質良好なブラシとして
ある。
【0007】この場合、ハンドル成形用金型10に複数
備えられた前記毛束貫通孔11のそれぞれに毛束挿入ピ
ン15を摺動自在に挿入し、各毛束1を所定位置に停止
させ融合塊2をキャビティ13内に固定支持させるもの
であって、各毛束挿入ピン15を同時に一括して移動操
作させるのがよい。なお、前記円筒状空間9は、貫通孔
11の直径より大きな直径とし、即ち厚み0.1〜1.
0mm好ましくは0.2〜0.5mm、深さ0.1〜
2.0mm好ましくは0.2〜1.0mmの容積とし、
毛束の隙間を塞ぐ円筒環状リブ部31を成形する。さら
に毛束のキャビティ13内での挿入距離は、植毛部材の
基盤の厚さもしくは刷子ヘッド部の厚さに応じて、任意
に選択できるしまた、毛束根元部11 の周囲に形成され
る円筒環状リブ部31 は、毛束が植毛部の根本から、外
側へ広がらずにまっすぐ立っていて毛立ちが良い状態を
保つように配慮される。
【0008】さらに前記キャビティ13内に充填される
成形材料が固化する前で毛束1の融合塊2が移動できる
軟らかさで毛束根元部11 の周囲に成形材料が周り込ん
で充足できる時期を選び、毛束挿入ピン15で毛束1を
貫通孔11に押し込み、例えば毛束融合塊2を成形体の
中央部付近まで挿入することによって、毛束融合塊2及
び毛束根元部11 を成形材料にて確実に保持できるた
め、十分な植毛強度が得られ、かつ、毛立ちの良い植毛
とすることが出来るようにすることもできる。
【0009】図4の具体例では、前記毛束貫通孔11の
開口最端部径を順次拡大形成して円錐状空間8を備えた
金型を用いて、毛束根元部11 の周囲に円錐環状リブ部
2を突設して毛立ちの良いブラシとすることができバ
リ発生も少なく外観品位も大幅に高められる。
【0010】なお、本発明では、次に示す特徴的な構成
も含まれている。 複数備えられる前記毛束貫通孔のそれぞれに毛束挿
入ピンにより、毛束を所定位置に固定し、円筒状空間を
キャビティ内に連通させ、成形材料を毛束根元部周囲に
充填するブラシ製造方法。 前記毛束貫通孔の開口最端部径を順次拡大形成して
円錐状空間を備えた金型を用いて、毛束根元部周囲に円
錐環状リブ部を突設するブラシ製造方法。
【0011】
【発明の効果】本発明は、ハンドル成形用金型キャビテ
ィの貫通孔開口端側の内周面に円筒状空間を備えた金型
を用いて、前記毛束の融合塊を前記円筒状空間より突出
位置させて、キャビティに成形材料を射出して前記円筒
状空間に流入充填して融合塊をキャビティ内成形材料に
埋設させ融合塊と毛束根元部を成形材料で保持したこと
により、ハンドル射出成形時に、毛束根元部と金型との
間に設けられた円筒状空間に、射出圧力によって成形材
料が充填されるときハンドル全体に充填された成形材料
に比較して、該円筒状空間は体積が極めて小さく、か
つ、金型によって冷却されているため、成形材料は速や
かに冷却されて貫通孔を塞ぐ環状リブ部を形成すること
となって、この環状リブ部が、まだ溶融した状態にある
成形材料が貫通孔から流出してバリになることを防止す
ると共に、毛束根元部にリブを形成することによって、
十分な植毛強度が得られ、かつ、毛立ちの良い植毛とす
ることができて品質良好で外観品位も信頼性をも高いも
のとすることができ、しかも融合塊と毛束貫通孔先端と
の隙間を開けた状態のままで成形材料を射出するので、
毛束を引き上げて融合塊で貫通孔を塞ぐ工程が必要ない
といった利点もあって、生産性を大幅に向上させること
もできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例製法の工程説明図で(a)は毛
束挿入工程、(b)は融合塊形成工程、(c)は射出成
形直前工程、(d)は毛束押込工程、(e)は離型工程
を示す。
【図2】図1の例の一部の成形工程の拡大縦断面図で
(a)は射出時、(b)は離型後を示す。
【図3】製品の一部の斜視図である。
【図4】本発明の他の実施例製法の工程の一部の拡大縦
断面図で、(a)は射出時、(b)は離型後を示す。
【符号の説明】
1 毛束 2 融合塊 3 ハンドル 31 円筒環状リブ部 32 円錐環状リブ部 4 ブラシ 8 円錐状空間 9 円筒状空間 10 ハンドル成形用金型 11 貫通孔 111 開口端 12 加熱手段 121 熱源 13 キャビティ 15 毛束挿入ピン
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ブラシおよびその製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯ブラシ、ヘアー
ブラシなどプラスチック製刷毛部を柄部の成形時に一体
化した形態のブラシおよびその製造法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】最近、柄部にある植毛孔に毛束が金属小
片、金属線材を用いて固定されているブラシに代って、
プラスチックからなる刷毛部を柄部の成形時に一体化す
ることが提案されている。従来、この種のブラシでは、
集束された刷毛の一端部を溶融して融合塊に成形して、
この集束された刷毛の肥大部を柄部成形用金型中に導入
し、柄部のプラスチック材料を射出充填してのち、プラ
スチックの硬化によって、それぞれの毛束が柄部中に一
体固定化することが知られている(特公平6−1672
5号公報、特表平2−503150号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来法の毛束の端部に
融合塊をつくり、その後、成形材料を金型内に射出する
ことによって、植毛部材もしくは刷子を成形する方法で
は、植毛強度(成形体からの毛束の抜けにくさ)を高め
るためには、毛束融合塊を金型内へ深く挿入した状態で
成形材料を金型内に射出することが好ましいが、射出成
形時の圧力で成形材料が、貫通孔から流出してバリが生
じるといった欠点があった。このバリは、成形材料の一
部が、毛束と貫通孔の隙間からしみ出たものであるが、
貫通孔内の毛束の密度を高めたり、射出圧力や射出速度
等の成形条件を調整することによって、ある程度バリの
発生率や大きさを低下させることが可能であるものの、
植毛面から飛び出たバリは、製品外観を損ない、かつ、
大きいバリは口腔内を傷つける恐れがあるといった問題
があった。そこで毛束突出端部の融合塊を、貫通孔の断
面よりも大きい断面を有する融合塊とし、成形材料の射
出時に、この融合塊にて貫通孔を塞ぐ方法(特公平6−
16725号)も提案されているが、毛束の融合塊がヘ
ッド部表面近くにあるため植毛強度に十分満足できるも
のでもなく毛束の植毛根元部から外方に広がりやすく毛
立が悪い欠点があった。また毛束の融合塊をヘッド部の
金型内深くに挿入して成形する方法(特表平2−503
150号)は金型システムが複雑となる欠点があった。
本発明は、これら従来の欠点を容易に排除しようとする
もので、簡単な金型構造で、特別な金型システムを必要
とせずに、植毛強度が高く、毛立ちの良い植毛状態が得
られ、かつ、バリが植毛面より上に出にくい安全なブラ
シとその有用な成形方法を得ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、集束された刷
毛の毛束一端部を溶融して融合塊を成形し、該融合塊を
ハンドルのヘッド部に埋設したブラシにおいて、前記融
合塊をヘッド植毛表面より離してヘッド部に埋没させ、
融合塊と毛束根元部をヘッド成形材料で保持すると共
に、前記刷毛の毛束根元部の外周に環状リブ部をヘッド
部植毛表面より突出して一体成形したものである。ま
た、本発明は、ハンドル成形用金型に備えられた毛束挿
入用の貫通孔に毛束を導入して毛束の一端を突出させ、
該突出端部を加熱手段により融合塊を形成し、該融合塊
をハンドル成形用金型のキャビティ内に位置させてから
成形材料を導入し、該成形材料の硬化によるハンドル成
形で、ハンドルに前記毛束が一体植毛されたブラシを製
造する方法において、ハンドル成形用金型キャビティの
貫通孔開口端側の内周面に円筒状空間を備えた金型を用
いて、前記毛束の融合塊を前記円筒状空間より突出位置
させて、金型内キャビティに成形材料を射出して前記円
筒状空間に流入充填して融合塊をキャビティ内成形材料
に埋設させ融合塊と毛束根元部を成形材料で保持したこ
とで植毛強度の高いバリ発生のない毛立ちの良好なブラ
シとするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態では、ハンドル
成形用金型内空間に毛束の一端の融合塊を突出させ、成
形材料を金型内に射出することによって、植毛部材もし
くは刷子を成形する際に、毛束の毛束根元部周囲に成形
材料の速く冷却固化する部分をつくって毛束の隙間を塞
ぐことによって、刷毛の融合塊と毛束根元部を成形材料
で保持することとなり、特別な金型システムを必要とせ
ずに、植毛強度が高く、毛立ちの良い植毛状態が得ら
れ、かつ、バリの発生の少ない良品質のブラシを得るこ
とができる。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図1乃至図3の例で説明す
ると、ハンドル成形用金型10に備えられた毛束挿入用
の貫通孔11に毛束1を導入して、毛束挿入ピン15で
毛束の一端をそろえて突出させ、該突出端部を熱源12
による熱板或いは熱風、赤外線などの加熱手段12に
より、融合塊2に融合し、該融合塊2をハンドル成形用
金型10のキャビティ13内に位置させてから成形材料
を導入し、該成形材料の硬化によるハンドル成形で、ハ
ンドル3に前記毛束1が一体植毛されたブラシ4とする
際に、前記ハンドル成形用金型10のキャビティ13の
貫通孔開口端側の内周面に円筒状空間9を備えた金型を
用いて、前記毛束1の融合塊2を前記円筒状空間9より
突出位置させて、ハンドル成形用金型10,10を型閉
めし、或いは型閉め後に融合塊2を突出位置させて、次
でキャビティ13に成形材料を射出して前記円筒状空間
9に流入充填して金型温度で速く冷却する部位となるよ
うにし、前記融合塊2をキャビティ13内の成形材料に
埋設させ融合塊2と毛束根元部1を成形材料で保持し
て植毛強度の高いバリ発生の少ない品質良好なブラシと
してある。
【0007】この場合、ハンドル成形用金型10に複数
備えられた前記毛束貫通孔11のそれぞれに毛束挿入ピ
ン15を摺動自在に挿入し、各毛束1を所定位置に停止
させ融合塊2をキャビティ13内に固定支持させるもの
であって、各毛束挿入ピン15を同時に一括して移動操
作させるのがよい。なお、前記円筒状空間9は、貫通孔
11の直径より大きな直径とし、即ち厚み0.1〜1.
0mm好ましくは0.2〜0.5mm、深さ0.1〜
2.0mm好ましくは0.2〜1.0mmの容積とし、
毛束の隙間を塞ぐ円筒環状リブ部3を成形する。さら
に毛束のキャビティ13内での挿入距離は、植毛部材の
基盤の厚さ若くは刷子ヘッド部の厚さに応じて、任意に
選択できるしまた、毛束根元部1の周囲に形成される
円筒環状リブ部3は、毛束が植毛部の根本から、外側
へ広がらずにまっすぐ立っていて毛立ちが良い状態を保
つように配慮される。
【0008】さらに前記キャビティ13内に充填される
成形材料が固化する前で、かつ毛束1の融合塊2が移動
できる軟らかさで毛束根元部1の周囲に成形材料が周
り込んで充足できる時期を選び、毛束挿入ピン15で毛
束1を貫通孔11に押し込み、例えば毛束融合塊2を成
形体の中央部付近まで挿入することによって、毛束融合
塊2及び毛束根元部1を成形材料にて確実に保持でき
るため、十分な植毛強度が得られ、かつ、毛立ちの良い
植毛とすることが出来るようにすることもできる。
【0009】図4の具体例では、前記毛束貫通孔11の
開口最端部径を順次拡大形成して円錐状空間8を備えた
金型を用いて、毛束根元部1の周囲に円錐環状リブ部
を突設して毛立ちの良いブラシとすることができ、
バリ発生も少なく外観品位も大幅に高められる。
【0010】なお、本発明では、次に示す特徴的な構成
も含まれている。 複数備えられる前記毛束貫通孔のそれぞれに毛束挿
入ピンにより、毛束を所定位置に固定し、円筒状空間を
キャビティ内に連通させ、成形材料を毛束根元部周囲に
充填するブラシ製造方法。 前記毛束貫通孔の開口最端部径を順次拡大形成して
円錐状空間を備えた金型を用いて、毛束根元部周囲に円
錐環状リブ部を突設するブラシ製造方法。
【0011】
【発明の効果】本発明は、ハンドル成形用金型キャビテ
ィの貫通孔開口端側の内周面に円筒状空間を備えた金型
を用いて、前記毛束の融合塊を前記円筒状空間より突出
位置させて、キャビティに成形材料を射出して前記円筒
状空間に流入充填して融合塊をキャビティ内成形材料に
埋設させ融合塊と毛束根元部を成形材料で保持したこと
により、ハンドル射出成形時に、毛束根元部と金型との
間に設けられた円筒状空間に、射出圧力によって成形材
料が充填されるときハンドル全体に充填された成形材料
に比較して、該円筒状空間は体積が極めて小さく、か
つ、金型によって冷却されているため、成形材料は速や
かに冷却されて貫通孔を塞ぐ環状リブ部を形成すること
となって、この環状リブ部が、まだ溶融した状態にある
成形材料が貫通孔から流出してバリになることを防止す
ると共に、毛束根元部に環状リブ部を形成することによ
って、十分な植毛強度が得られ、かつ、毛立ちの良い植
毛とすることができて品質良好で外観品位も信頼性をも
高いものとすることができ、しかも融合塊と毛束貫通孔
先端との隙間を開けた状態のままで成形材料を射出する
ので、毛束を引き上げて融合塊で貫通孔を塞ぐ工程が必
要ないといった利点もあって、生産性を大幅に向上させ
ることもできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例製法の工程説明図で(a)は毛
束挿入工程、(b)は融合塊形成工程、(c)は射出成
形直前工程、(d)は毛束押込工程、(e)は離型工程
を示す。
【図2】図1の例の一部の成形工程の拡大縦断面図で
(a)は射出時、(b)は離型後を示す。
【図3】製品の一部の斜視図である。
【図4】本発明の他の実施例製法の工程の一部の拡大縦
断面図で、(a)は射出時、(b)は離型後を示す。
【符号の説明】 1 毛束 2 融合塊 3 ハンドル 3 円筒環状リブ部 3 円錐環状リブ部 4 ブラシ 8 円錐状空間 9 円筒状空間 10 ハンドル成形用金型 11 貫通孔 11 開口端 12 加熱手段 12 熱源 13 キャビティ 15 毛束挿入ピン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドル成形用金型に備えられた毛束挿
    入用の貫通孔に毛束を導入して毛束の一端を突出させ、
    該突出端部を加熱手段により融合塊を形成し、該融合塊
    をハンドル成形用金型のキャビティ内に位置させてから
    成形材料を導入し、該成形材料の硬化によるハンドル成
    形で、ハンドルに前記毛束が一体植毛されたブラシを製
    造する方法において、ハンドル成形用金型キャビティの
    貫通孔開口端側の内周面に円筒状空間を備えた金型を用
    いて、前記毛束の融合塊を前記円筒状空間より突出位置
    させて、金型内キャビティに成形材料を射出して前記円
    筒状空間に流入充填して融合塊をキャビティ内成形材料
    に埋設させ融合塊と毛束根元部を成形材料で保持したこ
    とを特徴とするブラシ製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111204008A (zh) * 2018-11-22 2020-05-29 比亚迪股份有限公司 一种金属树脂复合体及制备方法和应用

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