JPH0956468A - 疑似皮膚モデル及びその製造方法並びにファンデーション色選択ツール - Google Patents

疑似皮膚モデル及びその製造方法並びにファンデーション色選択ツール

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JPH0956468A
JPH0956468A JP16864196A JP16864196A JPH0956468A JP H0956468 A JPH0956468 A JP H0956468A JP 16864196 A JP16864196 A JP 16864196A JP 16864196 A JP16864196 A JP 16864196A JP H0956468 A JPH0956468 A JP H0956468A
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skin
pseudo
skin model
foundation
pigment
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JP16864196A
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Tomoko Hanamoto
智子 花本
Tomomichi Kaneko
智道 金子
Hiroyuki Sugaya
博之 菅谷
Takashi Kawada
貴史 川田
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファンデーション色選択ツールをはじめとす
る疑似皮膚モデルに、皮膚の色、つや、きめなどの質感
を十分に再現させる。 【解決手段】 表面に皮膚様凹凸が形成された疑似皮膚
モデルを、高分子材料とその中に分散された顔料とから
構成し、しかも超音波(50〜100kHz)振動式触
覚測定により得られる表面の周波数変化(Δf)が式
(1) 【数1】 −1000Hz≦Δf≦1000Hz (1) を満足するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人形皮膚材料、マ
ネキン皮膚材料、化粧品の開発のために使用する研究用
疑似皮膚材料等に有用な疑似皮膚モデルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ファンデーションなどのメイクア
ップ化粧品を開発する場合や、皮膚の表面状態の評価装
置を開発する場合においては、開発の初期の段階から最
終段階に至るまで、人間(被験者)の皮膚にそれらの化
粧品や装置を実際に適用することが不可欠となってい
る。
【0003】しかしながら、皮膚の状態は人間により千
差万別であり、また、同じ人間でも体の部位による皮膚
の状態は異なり、更に、同じ部位でも時間が異なれば皮
膚の状態も異なるという問題がある。このため、化粧品
や皮膚表面状態評価装置の開発に際しては、できるだけ
多くの被験者についてデータを取る必要があり、コスト
的にも時間的にも大きな負担が強いられている。
【0004】このため、開発の進度と精度とを低下させ
ないように被験者の数を減らすことが要請されており、
その要請に応える方法として、疑似皮膚モデルを作製
し、それを被験者の代わりに使用することが試みられて
いる。
【0005】従来、このような疑似皮膚モデルとして
は、皮膚を石膏で象りして鋳型を作製し、その鋳型へ透
明シリコーン樹脂を適用し、皮膚様凹凸の表面を形成
し、更に必要に応じてその表面を肌色インキで着色した
ものを使用していた。
【0006】また、このような表面凹凸を有する疑似皮
膚モデルとは異なるが、従来より、皮膚の色に関する疑
似皮膚モデルとしてファンデーション色選択ツールが、
消費者が自分の皮膚の色に近い色を有するファンデーシ
ョンを選択しようとする場合に使用されている。
【0007】このような色選択ツールとしては、例え
ば、図1(a)〜図1(d)に示すものが実際に使用さ
れている。図1(a)のツールは、複数の異なる色見本
標1のそれぞれに柄部材2が結合し、その柄部材2の末
端部に紐3が通された構造を有している。また、図1
(b)のツールは、長方形状の複数の異なる色見本標1
の一方の端部領域Aにそれぞれ開口部4を設け、他方の
端部領域Bを回動可能に固定した構造を有している。図
1(c)のツールは、色見本標1に色の異なる領域1a
〜1fを設け、それぞれの領域に開口部4を設けた構造
を有している。また、図1(d)のツールは、複数の図
1(c)のツールを、色見本標1の端部領域Bで回動可
能に固定した構造を有している。ここで、これらのファ
ンデーション色選択ツールの色見本標1は、ファンデー
ション別に調色された印刷インキをオフセット印刷によ
りプラスチックシートや紙にベタ印刷し、その印刷面を
平滑な透明プラスチック保護カバーで被覆することによ
り作製されている。
【0008】これらのファンデーション色選択ツールを
使用する場合、その色見本標を皮膚に軽く押し当て、皮
膚と色見本との色を目視により対比する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
皮膚様凹凸が表面に形成された疑似皮膚モデルの場合、
無着色状態もしくは皮相的な着色状態であるために皮膚
内部から透過してくる色感を再現することができず、し
かも皮膚の「つや」や「きめ」などの質感も十分に再現
されていないという問題がある。
【0010】また、皮膚の色に関する疑似皮膚モデルで
あるファンデーション色選択ツールの場合も、表面が平
滑で、つや、きめ、ふんわり感などの皮膚の質感を有し
ておらず、従って、そのツールに基づき皮膚に最適のフ
ァンデーションを誤りなく選択することはかなりの熟練
を要し、一般の消費者にとっては非常に困難な問題とな
っている。
【0011】本発明は、以上の従来技術の問題を解決し
ようとするものであり、ファンデーション色選択ツール
をはじめとする疑似皮膚モデルに、皮膚の色、つや、き
めなどの質感を十分に再現させることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、疑似皮膚モ
デルを作製する際に、高分子材料中に顔料を均一に分散
させることにより皮膚内部から透過してくる色感を再現
することができ、また、超音波振動式触覚測定による表
面の周波数変化(Δf)を一定の範囲に収めるようにす
ることにより皮膚の質感を十分に再現できることを見出
し、本発明を完成させるに至った。
【0013】即ち、本発明は、表面に皮膚様凹凸が形成
された疑似皮膚モデルであって、高分子材料とその中に
分散された顔料とからなり、且つ超音波(50〜100
kHz)振動式触覚測定により得られる表面の周波数変
化(Δf)が式(1)
【0014】
【数2】 −1000Hz≦Δf≦1000Hz (1) を満足することを特徴とする疑似皮膚モデルを提供す
る。
【0015】また、本発明は、上述の疑似皮膚モデルの
製造方法であって、歯科印象材により皮膚の鋳型を作成
し、その鋳型に高分子材料及び顔料を含有する疑似皮膚
材料を適用し、その後に鋳型を除去することを特徴とす
る疑似皮膚モデルの製造方法を提供する。
【0016】また、本発明は、色又は表面凹凸の程度の
異なる複数の上述の疑似皮膚モデルからなることを特徴
とするファンデーション色選択ツールを提供する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0018】本発明の疑似皮膚モデルにおいて使用する
高分子材料としては、顔料が良好に発色するために透明
で、しかも疑似皮膚モデルに皮膚様の弾力を付与するた
めに好ましくは102〜109dyn/cm2、より好ま
しくは103〜108dyn/cm2の剛性率を示すもの
を使用することが好ましい。このような高分子材料とし
ては、合成ゴム、天然ゴム、シリコーン樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリオレフィン樹脂等を使
用することができる。中でも、作業性、保存安定性、硬
化性等の点から透明シリコーンゴムを使用することが好
ましい。
【0019】なお、透明感が少ない疑似皮膚モデルを意
図的に作製する場合には、高分子材料として半透明なも
のを使用してもよい。
【0020】本発明において使用する顔料としては、意
図する皮膚の色に応じて種類、その粒径等を適宜決定す
ることができる。例えば、酸化チタン、酸化亜鉛等の無
機白色顔料;酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等の無機
赤色系顔料;γ酸化鉄等の無機褐色系顔料;黄酸化鉄、
黄土等の無機黄色系顔料;黒酸化鉄、カーボンブラック
などの無機黒色系顔料;マンガンバイオレット、コバル
トバイオレット等の無機紫色系顔料;酸化クロム、水酸
化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑系顔料;群青、
紺青等の無機青色系顔料;酸化チタン被覆雲母、酸化チ
タン被覆オキシ塩化ビスマス、オキシ塩化ビスマス、酸
化チタン被覆タルク、魚鱗箔、着色酸化チタン被覆雲母
等のパール顔料;アルミニウムパウダー、カッパーパウ
ダー等の金属粉末顔料;赤色201号、赤色202号、
赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色22
6号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙
色204号、黄色205号、黄色401号、青色404
号等の有機顔料;赤色3号、赤色104号、赤色106
号、赤色227号もしくは赤色230号の(1)、赤色
230号の(2)、赤色401号、赤色505号、橙色
205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号の
(1)、黄色202号の(2)、黄色203号、緑色3
号及び青色1号のジルコニウム、バリウム又はアルミニ
ウムレーキ等の有機顔料;クロロフィル、β−カロチン
等の天然色素などを挙げることができる。更に、希釈剤
として、マイカ、タルク、セリサイト等の体質顔料を使
用することができる。
【0021】また、顔料としては、各種顔料や油性成分
との混合物であるファンデーションバルクを使用するこ
とができる。
【0022】なお、これらの顔料成分のうち、分光反射
率関数における急増領域の変曲点波長が510±25n
mに位置する黄色系色材(例えば、黄色205号、黄色
401号、黄色203号アルミニウムレーキ等)と、変
曲点波長が620±25nmに位置する赤色系色材(例
えば、赤色202号、赤色106号アルミニウムレーキ
等)とを、それぞれ1種又は2種類以上組み合わせて使
用することにより、人間の素肌により近い分光反射率を
有するモデル皮膚が得られる。
【0023】疑似皮膚モデル中における顔料の含量は、
使用する顔料や高分子樹脂の種類等に応じて決定される
が、通常0.0001〜50重量%が好ましく、0.0
01〜0.1重量%がより好ましい。これにより、皮膚
の質感の再現性が向上する。
【0024】また、本発明の疑似皮膚モデルは、超音波
(50〜100kHz)振動式触覚測定により得られる
表面の周波数変化(Δf)、即ち、図2に示すような、
振動子21、増幅回路22、帰還回路23、周波数測定
回路24及び電圧測定回路25が順次結線された基本的
構造を有する触覚センサー(特開平1−189583号
公報参照)を用いて、その表面の超音波振動式触覚測定
を行った場合に、振動子の基準周波数と周波数測定回路
24で測定された周波数との差(Δf)が式(1)、好
ましくは式(2)
【0025】
【数3】 −1000Hz≦Δf≦1000Hz (1) −700Hz≦Δf≦200Hz (2) を満足することが必要となる。これは、Δfが−100
0Hz未満の場合には、疑似皮膚モデルが実際の皮膚に
比べて過度に柔らかく皮膚モデルとして不自然であり、
また、Δfが1000Hzを超える場合には、疑似皮膚
モデルが実際の皮膚に比べて過度に固く不自然だからで
ある。
【0026】即ち、超音波振動式触覚測定においては、
特開平1−189583号公報にその測定原理が説明さ
れているように、被験物の表面に振動子を接触させた場
合、被験物が柔らかいと周波数測定回路24で測定され
る周波数が振動子の基準周波数より小さくなり、逆に被
験物が固くなると周波数測定回路24で測定される周波
数が振動子の基準周波数より大きくなるという現象が観
測される。本発明者の知見によれば、人種、性別、年齢
等に応じて皮膚の「固さ−柔らかさ」は異なるが、振動
子の基準周波数が50〜100kHzの場合にΔfは±
1000Hzの範囲に入り、従って疑似皮膚モデルのΔ
fもその範囲に入ることが必要となる。
【0027】なお、本発明の疑似皮膚モデルの表面の超
音波振動式触覚測定により得られる周波数変化の値を所
定の範囲内とするには、使用する高分子材料の種類や配
合量を適宜調整することにより行うことができる。
【0028】次に本発明の疑似皮膚モデルの製造方法に
ついて説明する。
【0029】本発明の疑似皮膚モデルは、皮膚の鋳型を
作成し、その鋳型に高分子材料及び顔料を含有する疑似
皮膚材料を適用し、その後に鋳型を除去することにより
製造することができる。ここで、皮膚の鋳型の作成は、
歯科印象材を使用して行う。これは、歯科印象材を使用
することにより、微細な皮膚の凹凸形状を正確に写し取
ることができるためである。このような歯科印象材とし
ては、疑似皮膚モデルを構成する高分子材料と型離れの
良好な材料、例えば、モデリングコンパウンド、寒天、
石膏、アルギン酸塩、コージノール、ゴムベース、合成
ゴム等を使用することができる。特に、高分子材料とし
て透明シリコーンゴムを使用した場合には、ポリサルフ
ァイド系合成ゴムを使用することが好ましい。
【0030】本発明の疑似皮膚モデルは、人形皮膚材
料、マネキン皮膚材料、化粧品の開発のために使用する
研究用疑似皮膚材料等に有用である。また、図1に示す
ようなファンデーション色選択ツールの色見本標として
好ましく使用することができる。このファンデーション
色選択ツールによれば、ツールの色見本標が皮膚の質感
を十分に再現しているために、一般の消費者が自ら最適
のファンデーションを誤りなく選択することが容易にな
る。
【0031】以上、説明したように、本発明の疑似皮膚
モデルにおいては、疑似皮膚モデルを作製する際に、高
分子材料中に顔料を均一に分散させている。従って、皮
膚内部から透過してくる色感を再現することができる。
また、超音波振動式触覚測定による表面の周波数変化
(Δf)を一定の範囲に収めている。このため、皮膚の
質感を十分に再現することが可能となる。
【0032】
【実施例】本発明を以下の実施例により具体的に説明す
る。
【0033】なお、超音波振動式触覚測定による周波数
変化(Δf)と皮膚の固さもしくは柔らかさ(質感)と
の間に相関関係があることを、以下の参考例で示す。
【0034】参考例 0〜60歳代の男女16人の右上腕内側部の質感(固さ
又は柔らかさ)を、10名の専門パネラーにより以下の
5段階評価基準に従って官能評価し、その平均値を算出
した。また、同時に、超音波振動式触覚測定装置を用い
て、その周波数変化を測定し、その平均値を算出した。
その結果を図3にプロットした。図3から、皮膚が固く
なると周波数変化がプラス方向に大きくなる傾向があ
り、逆に、皮膚が柔らかくなると周波数変化がマイナス
方向に大きくなる傾向があることがわかる。従って、皮
膚の質感と超音波振動式触覚測定による周波数変化(Δ
f)との間には相関関係があることがわかる。
【0035】
【0036】実施例1 パレット上で、ラバーベースとアクセラレーターとから
なるポリサルファイド系合成ゴム歯科印象材(GC Surfl
ex、株式会社ジーシー製)を、ラバーベース:アクセラ
レーターとの重量比が2:3となるようにスパチュラで
よく練った。次にその混練物を上腕の内側部に1〜3m
m厚程度に塗布し、自然乾燥させた。
【0037】乾燥後、皮膚から歯科印象材を引き剥が
し、6cm×4cmの大きさにカットして皮膚の鋳型を
作製した。そして、その鋳型をプラスチック容器の底部
に、その凹凸面が上になるように密着させることにより
皮膚鋳型容器を作製した。
【0038】これとは別に、表1の成分(1)〜(5)
をヘンシェルミキサーで混合し、この混合物に更に成分
(6)〜(8)を80℃で加熱混合した。得られた混合
物をパルベライザーで十分に粉砕することによりファン
デーションバルクを調製した。
【0039】次に、得られたファンデーションバルク
(顔料)0.02重量部、透明シリコーンラバー前駆体
(KE−108、信越シリコーン社製)100重量部及
び硬化触媒(CAT−108、信越シリコーン社製)5
重量部を均一に混合し、その混合物を皮膚鋳型容器に深
さ0.3〜1cmとなるように流し込み、24時間放置
することにより硬化させ、鋳型容器から取り出すことに
より疑似皮膚モデルを作製した。
【0040】得られた疑似皮膚モデルは、実際の皮膚の
質感(凹凸状態、つや、きめ、色)を十分に再現したも
のであった。また、この疑似皮膚モデルは超音波振動式
触覚装置を用いて、表面の周波数変化を測定したとこ
ろ、−216Hzであった。
【0041】
【表1】 成分 重量% (1) シリコーン処理(*1)マイカ(三好化成社製) 47 (2) シリコーン処理(*1)タルク(三好化成社製) 20 (3) シリコーン処理(*1)酸化チタン(三好化成社製) 8 (4) シリコーン処理(*1)酸化鉄(赤/黄/黒)(三好化成社製) 3 (5) ナイロン粉末(東レ社製) 10 (6) ジメチルポリシロキサン(10cSt、信越シリコーン社製) 10 (7) 硬化油(シンクロワックス、クロータ゛シ゛ャハ゜ン社製) 1(8) 防腐剤(吉富製薬社製) 1 (*1):メチルハイドロジェンポリシロキサン(信越シリコーン社製)による 被覆処理(メチルハイドロジェンポリシロキサン割合=2重量%)
【0042】実施例2 表2の成分(1)〜(8)をヘンシェルミキサーで混合
し、この混合物に更に成分(9)〜(14)を80℃で
加熱混合した。得られた混合物をパルベライザーで十分
に粉砕することによりファンデーションバルクを調製
し、これを顔料として使用する以外は、実施例1と同様
の操作により疑似皮膚モデルを作製した。
【0043】得られた疑似皮膚モデルは、実際の皮膚の
質感(凹凸状態、つや、きめ、色)を十分に再現したも
のであった。また、この疑似皮膚モデルは、実施例1と
同様に表面の周波数変化を測定したところ、−78Hz
であった。
【0044】
【表2】 成分 重量% (1) レシチン処理(*2)マイカ(三好化成社製) 23 (2) レシチン処理(*2)セリサイト(三好化成社製) 20 (3) レシチン処理(*2)窒化ホウ素(三好化成社製) 10 (4) シリコーン処理(*1)酸化チタン(三好化成社製) 10 (5) シリコーン処理(*1)酸化鉄(赤/黄/黒) 4 (三好化成社製) (6) 微粒子酸化チタン・ナイロン末複合粉体 5 (7) 微粒子酸化亜鉛・ナイロン末複合粉体 5 (8) 球状ポリメチルメタクリレート 10 (9) ジメチルポリシロキサン(6cSt、信越シリコーン社製) 5 (10) スクワラン 4 (11) メトキシ桂皮酸オクチル 1 (12) ソルビタントリオレエート 1 (13) 硬化油(シンクロワックス、クロータ゛シ゛ャハ゜ン社製) 1(14) 防腐剤(吉富製薬社製) 1 (*1):メチルハイドロジェンポリシロキサン(信越シリコーン社製)による 被覆処理(メチルハイドロジェンポリシロキサン割合=2重量%) (*2):水添卵黄レシチン(旭化成社製)による被覆処理(卵黄レシチン割合 =5重量%)
【0045】実施例3 表3の成分(1)〜(8)をヘンシェルミキサーで混合
し、この混合物に更に成分(9)〜(14)を80℃で
加熱混合した。得られた混合物をパルベライザーで十分
に粉砕することによりファンデーションバルクを調製
し、これを顔料として使用する以外は、実施例1と同様
の操作により疑似皮膚モデルを作製した。
【0046】得られた疑似皮膚モデルは、実際の皮膚の
質感(凹凸状態、つや、きめ、色)を十分に再現したも
のであった。また、この疑似皮膚モデルは、実施例1と
同様に表面の周波数変化を測定したところ、−43Hz
であった。
【0047】
【表3】 成分 重量% (1) フッ素化合物処理(*3)マイカ(大東化成社製) 24 (2) フッ素化合物処理(*3)合成マイカ(大東化成社製) 10 (3) フッ素化合物処理(*3)窒化ホウ素(大東化成社製) 10 (4) フッ素化合物処理(*3)酸化チタン(大東化成社製) 10 (5) フッ素化合物処理(*3)酸化鉄(赤/黄/黒)(大東化成社製) 4 (6) フッ素化合物処理(*3)微粒子酸化チタン(大東化成社製) 5 (7) フッ素化合物処理球状シリコーン樹脂(大東化成社製) 10 (8) フッ素化合物処理球状ホ゜リメチルメタクリレート(大東化成社製) 10 (9) パーフルオロポリエーテル(アウシモント社製) 10 (10) 流動イソパラフィン 3 (11) メトキシ桂皮酸オクチル 1 (12) ステアリン酸亜鉛 1 (13) 硬化油(シンクロワックス、クロータ゛シ゛ャハ゜ン社製) 1(14) 防腐剤(吉富製薬社製) 1 (*3):パーフルオロエチルリン酸エステル(旭硝子社製)による被覆処理( パーフルオロエチルリン酸エステル割合=2重量%)
【0048】実施例4 表4の成分(1)〜(7)をヘンシェルミキサーで混合
し、この混合物に更に成分(8)〜(10)を80℃で
加熱混合した。得られた混合物をパルベライザーで十分
に粉砕することによりファンデーションバルクを調製
し、これを顔料として使用する以外は実施例1と同様の
操作により疑似皮膚モデルを作製した。
【0049】得られた疑似皮膚モデルは、実際の皮膚の
質感(凹凸状態、つや、きめ、色)を十分に再現したも
のであった。更に、人間の素肌に近い分光反射特性を示
すものであった。また、この疑似皮膚モデルは、実施例
1と同様に表面の周波数変化を測定したところ、−15
0Hzであった。
【0050】
【表4】 成分 重量% (1) シリコーン処理(*1)マイカ(三好化成社製) 42.17 (2) シリコーン処理(*1)タルク(三好化成社製) 18 (3) シリコーン処理(*1)酸化チタン(三好化成社製) 16 (4) シリコーン処理(*1)酸化鉄(黒)(三好化成社製) 0.4 (5) 黄色204号(発巳化成社製) 1.25 (6) 赤色204号(発巳化成社製) 0.18 (7) ナイロン粉末(東レ社製) 10 (8) ジメチルポリシロキサン(10cSt、信越シリコーン社製) 10 (9) 硬化油(シンクロワックス、クロータ゛シ゛ャハ゜ン社製) 1(10) 防腐剤(吉富製薬社製) 1 (*1):メチルハイドロジェンポリシロキサン(信越シリコーン社製)による 被覆処理(メチルハイドロジェンポリシロキサン割合=2重量%)
【0051】比較例1 皮膚鋳型容器の底部に皮膚鋳型を配設しない以外は、実
施例1と同様の操作ににより疑似皮膚モデルを作製し
た。
【0052】得られた疑似皮膚モデルの表面は平坦で光
沢がありすぎ、実際の皮膚の質感(凹凸状態、つや、き
め)の再現は不十分であった。
【0053】比較例2 ファンデーションバルクを使用しない以外は、実施例1
と同様の操作により疑似皮膚モデルを作製した。
【0054】得られた疑似皮膚モデルは皮膚の色が全く
再現されておらず、皮膚モデルとして使用できないもの
であった。
【0055】実施例5 表1のファンデーションバルクのなかで、3色の成分か
らなる(4)のシリコーン処理酸化鉄(赤/黄/黒)の
成分比を変化させることにより、色の異なる疑似皮膚モ
デルを6種類作製した。それらのモデルをポリエステル
シートにはりつけ図1(b)に示すようなファンデーシ
ョン色選択ツールを作製した。
【0056】このツールを使用して、12人の一般女性
(20〜40才代)に自分に適したファンデーションを
選択してもらったところ、それぞれ容易に最適のファン
デーションを選択することができた。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、ファンデーション色選
択ツールをはじめとする疑似皮膚モデルに、皮膚の色、
つや、きめなどの質感を十分に再現させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファンデーション色選択ツールの概要図である
(同図(a)〜(d))。
【図2】超音波振動触覚測定装置のブロック図である。
【図3】超音波振動式触覚測定による周波数変化(Δ
f)と皮膚の質感(固さもしくは柔らかさ)との間の相
関を示す関係図である。
【符号の説明】
1 色見本標 2 柄部材 3 紐 4 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川田 貴史 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に皮膚様凹凸が形成された疑似皮膚
    モデルであって、高分子材料とその中に分散された顔料
    とからなり、且つ超音波(50〜100kHz)振動式
    触覚測定により得られる表面の周波数変化(Δf)が式
    (1) 【数1】 −1000Hz≦Δf≦1000Hz (1) を満足することを特徴とする疑似皮膚モデル。
  2. 【請求項2】 高分子材料が透明シリコーンゴムである
    請求項1記載の疑似皮膚モデル。
  3. 【請求項3】 顔料が、赤色、黄色、黒色及び白色の色
    材を肌色に調色した混合物である請求項1記載の疑似皮
    膚モデル。
  4. 【請求項4】 顔料がファンデーションバルクである請
    求項1記載の疑似皮膚モデル。
  5. 【請求項5】 顔料成分のうち黄色及び赤色の色材が、
    分光反射率関数における急増領域の変曲点波長を、それ
    ぞれ510±25nm及び620±25nmに有する請
    求項3又は4記載の疑似皮膚モデル。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の疑似皮膚モデルの製造方
    法において、歯科印象材により皮膚の鋳型を作成し、そ
    の鋳型に高分子材料及び顔料を含有する疑似皮膚材料を
    適用し、その後に鋳型を除去することを特徴とする疑似
    皮膚モデルの製造方法。
  7. 【請求項7】 高分子材料として透明シリコーンゴムを
    使用する請求項6記載の疑似皮膚モデルの製造方法。
  8. 【請求項8】 顔料としてファンデーションバルクを使
    用する請求項6記載の疑似皮膚モデルの製造方法。
  9. 【請求項9】 色又は表面凹凸の程度の異なる複数の請
    求項1〜5のいずれかに記載の疑似皮膚モデルからなる
    ことを特徴とするファンデーション色選択ツール。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010282004A (ja) * 2009-06-04 2010-12-16 Arubion:Kk 化粧料見本品
JP2012217790A (ja) * 2011-04-14 2012-11-12 Kao Corp 擬似皮膚
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WO2021070269A1 (ja) * 2019-10-08 2021-04-15 株式会社 資生堂 人肌模型キット

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