JPH0956334A - メレンゲ菓子の製造方法 - Google Patents

メレンゲ菓子の製造方法

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JPH0956334A
JPH0956334A JP7241006A JP24100695A JPH0956334A JP H0956334 A JPH0956334 A JP H0956334A JP 7241006 A JP7241006 A JP 7241006A JP 24100695 A JP24100695 A JP 24100695A JP H0956334 A JPH0956334 A JP H0956334A
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Shinji Fujita
伸二 藤田
Kazuhisa Sugimoto
和久 杉本
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Ezaki Glico Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油性原料を併用しても膨化に優れたメレンゲ
菓子を製造する。 【構成】 原料の1つとして多糖類を添加し、また油性
原料は蛋白質もしくは多糖類でコートし、起泡を用いる
ことにより安定的に連続して目的物を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油性原料を含むにも係わ
らず気泡形成性に優れたメレンゲ菓子の製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術とその問題点】従来のメレンゲ菓子製造法
は卵白、小麦粉、砂糖を主原料とし、卵白の起泡力を基
としたきめ細かな泡のある生地とした後、オーブン等で
焼成することより成る。焼成される時に気泡中の空気が
膨張し、多泡質の口溶けの良い菓子となるものであっ
た。しかし、油脂は一般に消泡力があるため、油脂また
は油性原料(たとえばココナッツパウダー、アーモンド
プードル等)を混入したメレンゲの生地は焼成しても起
泡を形成できず又は極めて不充分起泡状態となり、満足
すべきメレンゲが製造できない。
【0003】これを解決する方法としては油性原料にサ
イクロデキストリンを分散させてその油脂分を表面に出
ないように包括してしまう方法(特願平3−85459
号)が知られているが、油脂の添加量が増えると起泡力
が低下してしまうとか、焼成時の保形性が低下する等の
欠点ががあり、有効な解決方法とはならなかった。
【0004】
【問題を解決するための手段】本発明者らは鋭意工夫し
てこれらの欠点を無くし、目的に応じて比重0.1〜
0.7のメレンゲ生地を安定して連続に調整し、且つ油
性原料の併用をも可能とするようなメレンゲ菓子の製造
法を開発した。以下、その詳細を述べる。
【0005】本発明に言うメレンゲ菓子は、卵白の起泡
力を利用して、澱粉質、糖質を主原料とする生地を焼成
して得られる食品であり、例えばラング・ド・シャーな
ども本発明に言うメレンゲ菓子に該当する。通常、焼成
前の生地における卵白固形分の含有量が全重量比で2〜
50%、好ましくは3〜30%である。
【0006】本発明にいう油性原料とは、その表面に油
脂が存在するために、卵白が一旦起泡しても、その油性
原料の添加によって、起泡状態がくずれてしまう原料の
ことを指し、たとえばアーモンド等豆類の粉末やココア
パウダーがそれに含まれる。
【0007】本発明にいう菓子生地とは原料の混合を終
え、且つ焼成前の生地のことをいう。
【0008】まず、原料を混合し、同時に卵白を起泡さ
せる。起泡は、卵白、小麦粉、砂糖、糖類、表面を被覆
した油性原料、アルギン酸プロピレングリコールエステ
ル、キサンタンガム、大豆食物繊維等菓子生地の原料を
ケーキミキサー、ホリゾンタルミキサー等によって予備
混合する。予備混合は原料を均一にするためのものであ
って、混合時間、混合方法は特に問わない。
【0009】次に連続起泡を行う。連続起泡のための装
置は流動体の原料と空気、窒素等の気体の原料を連続し
て均一にするためのものであって、混合されるものであ
ればその形式、種類、メーカーは特に問わない。例えば
モンドミックス社のモンドミキサー、ベーカーパーキン
ス社の2軸エクストルーダー、一般に市販されている菓
子パン製造用のミキサーに生地の連続供給装置を付加し
たもの等が考えられる。気泡の細かい比重0.1〜0.
7のメレンゲ生地ができるよう起泡する。
【0010】アルギン酸プロピレングリコールエステ
ル、キサンタンガム、大豆食物繊維の量は、気泡形成の
目的を達し且つ呈味的に好ましい範囲であればよく、好
ましくは焼成後生地の全重量比で0.01〜10%、更
に好ましくは0.1〜5%であれば良い。
【0011】このようにして混合、起泡の終了した生地
を焼成する。焼成方法、条件は定法であれば特に制限は
無く、ガスオーブン、電気オーブンにて130〜250
℃、5〜25分間が好適に用いられる。
【0012】請求項3に記載された発明では、油性原料
はスプレードライその他の手段によって界面活性を有す
る蛋白質又は乳化性を有する澱粉で表面を被覆される。
以下この被覆する蛋白質または澱粉を表面被覆剤と称
し、被覆された油性原料を被覆原料と称する。
【0013】被覆原料は、油性原料、表面被覆剤、糖
類、乳化剤、水をパステライザー、ケーキミキサー、ホ
リゾンタルミキサー等によって予備混合する。予備混合
は原料が均一になれば混合時間、混合方法は特に問わな
い。次にこれをホモゲナイザー等を用いて乳化する。乳
化は水中油型の乳化となれば良く、脂肪球の径は大きく
とも小さくとも良いので乳化において使用する機種は特
に問わない。例えばホモゲナイザー、モンドミキサー、
2軸エクストルーダー、ケーキミキサー等によっても可
能である。
【0014】次にこれを乾燥する。乾燥方法は乳化が乾
燥終了直前まで壊れないようにする必要があり、且つ大
量生産に向く方法として、噴霧乾燥、ドラムドライ等が
好ましい。
【0015】本発明において使用する表面被覆剤の量
は、被覆の目的を達し且つ呈味的に好ましい範囲として
表面被覆工程終了後重量比で1〜90%、好ましくは被
覆を完全にする為に5〜30%であれば良い。
【0016】
【作用】卵白中にはアルブミンと言う蛋白質が含まれて
おり、これが混合時に薄い均一な薄層を作り空気を抱き
込み泡を作る性質がある。メレンゲ菓子はこの性質を利
用したもので、微細な泡を生地中に多数作り、焼成時こ
の泡の膨張によって、軽い口当たりの食感の良好な多孔
質の菓子となるものである。
【0017】しかし、原料中に油脂が存在すると、その
表面張力が低下し、薄層を作る力が極端に低下し、気泡
が形成されず、焼成時においても膨張力に乏しく、従っ
て口当たりの悪い菓子しか得られない。
【0018】本発明は被覆原料と連続起泡とを組み合わ
せて用いる事により、原料中に油脂が存在しても、被覆
剤と多糖類によって、卵白の表面張力を低下させること
なく均一できめの細かい気泡を生成させることに成功し
た。被覆剤で油性原料を包括しメレンゲへの油脂分の移
行を抑え、多糖類を用いることによって卵白が作る薄層
を長時間安定にしている。これによってメレンゲ生地の
比重が長時間安定する。
【0019】
【実施例】以下に実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。
【0020】(実施例1)請求項3に記載された発明に
おける被覆原料を表1〜3にて表される配合にて調製し
た。以下に配合により油性原料を被覆する工程について
説明する。
【0021】表1〜3に示した原料配合にてパステライ
ザーを用いて予備混合した。予備混合時間は15分、混
合温度は外部より加熱し、最終的な品温が80℃になる
まで加熱した。次に混合の終わった生地をホモゲナイザ
ーを用いて乳化した。次にこれをアットマイザー方式の
スプレードライによって乾燥し、粉状の被覆原料を得
た。乾燥条件は入口温度160℃、出口温度80℃、乾
燥直後の品温が50℃であった。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】(実施例2)表4に示されている配合によ
る原料をケーキミキサーにすべて投入し、5分間低速攪
拌を行い予備混合とした。配合は比較対象例、配合
はアルギン酸プロピレングリコールエステルを使用した
例、配合は本発明にいうカゼインナトリウムコートコ
コアパウダーを配合した例である。予備混合終了時の比
重は0.85〜0.90に合わせた。予備混合の終了し
た混合液をモンドミキサーミニコンパクト型に投入し、
回転数500rpm、空気量を毎時40リットルの条件
で連続起泡を行った。連続起泡15分後にメレンゲのサ
ンプリングを行い、同サンプルを放置し、20分毎に比
重を測定した結果を表5に示す。この結果、比較例より
アルギン酸プロピレングリコールエステルを使用したも
のの方が軽い比重を長時間維持でき、さらにその効果は
本発明にいうカゼインナトリウムコートココアパウダー
を配合したもののほうがより顕著であることが判った。
【0026】
【表4】 (注)実施例1により調製したもの
【0027】
【表5】
【0028】(実施例3)表6の配合に基づき、原料を
菓子パン製造用のケーキミキサーを用い20分間予備混
合し、モンドミキサーミニコンパクト型で連続起泡しメ
レンゲ菓子を試作した。なお、配合中に言うキサンタン
ガムは三栄源FFI社製である。表7からわかるように
焼成前の生地の比重はコントロール品である配合より
もキサンタンガムを配合し、本発明にいうカゼインカル
シウムコートチョコレートを使用した配合の方が小さ
くなっており、食感においても軽く口溶けの良いメレン
ゲ菓子であった。
【0029】
【表6】 (注)実施例1により調製したもの
【0030】
【表7】
【0031】(実施例4)表8の配合に基づき、全ての
原料を菓子パン製造用のケーキミキサーを用いて予備混
合し、モンドミックス社のモンドミキサーミニコンパク
ト型で生地を連続起泡したあと、150℃で15分間焼
成した。配合はメレンゲ生地中に多糖類として大豆食
物繊維(三栄源FFI社製)を用い、油性原料として本
発明にいう澱粉コートチョコレートを添加した。配合
は比較例である。焼成前の生地の比重及び生地の物性を
比較し、さらに焼成後の製品につき配合、を試食評
価を行い比較した。結果を表9に示す。配合に比べ配
合は生地比重は小さく、成形性は良好で、食感におい
ても軽く口溶けの良いメレンゲ菓子が得られた。
【0032】
【表8】 (注)実施例1により調製したもの
【0033】
【表9】
【0034】
【発明の効果】本発明によれば卵白を主原料とするメレ
ンゲ菓子において、被覆原料と多糖類とその他の原料を
連続起泡をする事によりメレンゲ菓子製造において従来
添加できなかった油性原料を添加することが可能とな
り、味や食感の変化に富んだ、膨化がよく口当たりの良
いメレンゲ菓子を製造することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油性原料を含む菓子生地に多糖類としてア
    ルギン酸プロピレングリコールエステル、キサンタンガ
    ム、大豆食物繊維を単独又は併用で添加し、連続起泡し
    て生地を調製した後焼成することを特徴とするメレンゲ
    菓子の製造方法。
  2. 【請求項2】多糖類の使用量が0.01%〜10%であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のメレンゲ菓子の製
    造方法。
  3. 【請求項3】油性原料の表面を界面活性を有する蛋白
    質、乳化性を有する澱粉類からなる表面被覆剤を単独も
    しくは併用して被覆したものをメレンゲ菓子生地に添加
    し、これを連続起泡して生地を調整した後焼成すること
    を特徴とする請求項1に記載のメレンゲ菓子の製造方
    法。
  4. 【請求項4】表面被覆剤としてカゼインナトリウム、カ
    ゼインカルシウム、化工澱粉を単独又は併用で用いるこ
    とを特徴とする請求項3に記載のメレンゲ菓子の製造方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009532059A (ja) * 2006-04-03 2009-09-10 マース インコーポレーテッド メレンゲ菓子
JP2011055771A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Q P Corp マカロン用粉体混合物、マカロンの製造方法及びマカロン

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JP2009532059A (ja) * 2006-04-03 2009-09-10 マース インコーポレーテッド メレンゲ菓子
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