JPH0955965A - 通信サービス競合検出装置 - Google Patents

通信サービス競合検出装置

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JPH0955965A
JPH0955965A JP20458295A JP20458295A JPH0955965A JP H0955965 A JPH0955965 A JP H0955965A JP 20458295 A JP20458295 A JP 20458295A JP 20458295 A JP20458295 A JP 20458295A JP H0955965 A JPH0955965 A JP H0955965A
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Yoshio Harada
良雄 原田
Osamu Ota
理 太田
Nobuyoshi Terajima
信義 寺島
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ATR TSUSHIN SYST KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端末が実際に存在し得ない状態は獲得しない
ようにし、それにより規則競合の検出精度を向上させ
る。 【解決手段】 この通信サービス競合検出装置は、規則
記憶部10から読出された規則の現状態が実状態記憶部
16に記憶されているか否かを判定する同時存在性判定
部12と、現状態が実状態記憶部16に記憶されている
場合にその規則を適用することにより状態を獲得する規
則適用部14とを備える。その獲得された状態は実状態
記憶部16に書込まれる。この装置はさらに、規則記憶
部10から競合候補20を抽出する競合候補抽出部18
と、実状態記憶部16を参照して競合候補20を競合候
補24に絞込む候補絞込部22とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は通信サービス競合
検出装置に関し、さらに詳しくは、複数の端末において
適用される複数の規則の中から互いに競合するものを自
動的に検出する通信サービス競合検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通信システムは、通信サービスの数と洗
練が増すにつれて増大しかつより複雑になってきてい
る。進歩した通信サービスの導入により、迅速な通信ソ
フトウェアの開発が必要となり、特に既存のサービスに
新規サービスが加えられた場合に引起こされるサービス
相互作用の検出と解決が必要となってきている。これが
困難である主な理由は、従来の方法では既存のサービス
に新規サービスが組合されたときに生じる恐れのある状
況をすべて把握し予測することが不可能だということで
ある。
【0003】サービスを組合せたときに引起こされる典
型的な競合として、たとえば話中着信(CW)と着信転
送(CFV)とが競合する場合がある。
【0004】(1) 話中着信(CW) もし加入者Aが話中着信実行能力を有し、かつBと通話
中であるとき、CがAにダイヤルすると、Aは話中着信
呼出音を受信する(もしAがフラッシュフックのイベン
トを起こすと、AはCと接続され、Bが待たされる)。
【0005】(2) 着信転送(CFV) もし加入者AがDへの着信転送を予め設定してあり、D
がアイドル状態にあるときに、CがAにダイヤルする
と、そのダイヤル先はDに転送され、CはDを呼び出す
状態となる。
【0006】これら2つのサービスを同時に提供する通
信システムを考える。両方の実行能力を有するAがBと
通話中であり、かつDへの着信転送を予め設定している
と仮定する。この状況でもしCがAにダイヤルすると、
いずれの規則を適用すべきかを決定することができな
い。
【0007】従来のサービス記述法(SDL、LOTO
Sおよび Estelle)では、サービス記述は手続き記述ま
たは行為のシーケンスの集合である。上記2つのサービ
スが手続き記述を用いて特定されている場合には、ダイ
ヤルされた端末の動作の記述は以下の手続きの和であ
る。すなわち、話中着信のための手続きは話中着信の記
述のテストを受ける。他方で、着信転送のための手続き
は着信転送の記述のテストを受ける。もしこれら2つの
手続きが1つに組合された場合、動作は2つのテストス
テートメントの順序に依存する。もし手続きが間違った
順序で実行された場合には、機械的に競合を検出する方
法がない。
【0008】ここでは、通信サービスのためのSTR
(状態遷移規則)記述を想定している。STR記述は宣
言的状態遷移規則の集合であり、各規則は現状態記述、
イベント記述、および次状態記述からなる。宣言的サー
ビス規則の集合を想定すると、サービス記述における非
決定的動作の検出の問題が導入される。たとえば、ある
イベントが起こり、2つの規則の現状態記述が同時に満
足されれば、これは2つの規則が2つの異なった次状態
を特定するという問題が生じる。これは通信サービス記
述の非決定的動作と呼ばれる。
【0009】このような競合をすべて検出するために、
以下のステップを含む競合検出方式が提案されている
(特開平5−236527号公報)。
【0010】ステップ1.1つの端末がとり得るすべて
の端末状態を獲得する。 ステップ2.もし2つの規則が同じイベント記述を有す
る場合には、2つの規則の現状態記述から状況を構築す
る。状況は時として複数の端末状態からなる。これらの
状況は「競合候補」と呼ばれる。
【0011】ステップ3.状況における各端末の状態
を、上記ステップ1で獲得された端末状態と比較するこ
とにより、各状況が存在するか否かを判断する。もしそ
れらの状況がいずれも存在しない場合には、これら2つ
の規則は競合しないと判断され、考慮から除外される。
残った状況が競合候補と考えられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の競合検出方式では、多数の端末状態間の同期を
判断することなく、他の端末の状態を想定するのみで、
ある端末の状態に規則を適用するので、実際の多数の端
末に表われないような誤った遷移が起こる恐れがある。
誤った遷移はしばしば誤った端末状態に繋がり、これは
実際の多数の端末に表われない。もし獲得された誤った
状態に規則が適用されると、端末のより多くの誤った状
態が獲得されてしまう。その結果、競合検出の正確さが
減じられるという問題があった。
【0013】この発明の目的とするところは、多数の端
末の状態間の同期を判断することにより、サービス記述
(規則)を正確に反映した端末状態を獲得するようにし
た通信サービス競合検出装置を提案することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る通信サー
ビス競合検出装置は、複数の端末のいずれかの現在の状
態からイベントによるその次の状態への遷移を記述する
複数の規則を適用する際に用いられ、複数の規則の中か
ら互いに競合するものを自動的に検出するものであっ
て、端末の1つが実際に取り得る状態を記憶するための
実状態記憶手段と、複数の規則を記憶している規則記憶
手段と、規則記憶手段中から選択された1つの規則にお
ける現在の状態が実状態記憶手段に記憶されているか否
かを判定する判定手段と、判定手段によって現在の状態
は実状態記憶手段に記憶されていると判定されたとき、
現在の状態に選択された1つの規則を適用することによ
りその次の状態を生成し、その生成された状態を実状態
記憶手段に記憶させる規則適用手段と、規則記憶手段中
から同一イベントを有する少なくとも2つの規則を競合
候補として抽出する競合候補抽出手段と、競合候補抽出
手段によって抽出された規則における現在の状態が実状
態記憶手段に記憶されていなければその規則を競合候補
から削除する競合候補絞込手段とを備える。
【0015】この通信サービス競合検出装置において
は、規則における現在の状態がある1つの端末において
実際に存在し得るか否か、つまりその状態が複数の端末
において同時に存在し得るか否かが判定される。その状
態が同時に存在し得ると判定された場合、その規則を適
用することによりその次の状態が獲得される。他方、同
一イベントを有する2つの規則が競合候補として抽出さ
れ、その抽出された規則における現在の状態が上記獲得
された状態に含まれていなければその規則は競合候補か
ら削除される。それにより、競合候補はさらに絞込まれ
る。
【0016】したがって、同じイベントを有する多数の
サービス特性間の競合が、多数のサービス実行能力を有
する単一の端末のみでなく、多数のサービス実行能力を
有する多数の端末においても検出され得る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態によ
る通信サービス競合検出装置の一例を図面を参照して詳
しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部
分を示す。
【0018】1.通信サービス競合検出装置の全体構成 図1は、この発明の実施の形態による通信サービス競合
検出装置の全体構成を示すブロック図である。図1を参
照して、この装置は、規則記憶部10と、同時存在性判
定部12と、規則適用部14と、実状態記憶部16と、
競合候補20を抽出するための競合候補抽出部18と、
競合候補20から競合候補24に絞込む候補絞込部22
とを備える。
【0019】規則記憶部10は、STR(状態遷移規
則)法で記述された複数の規則を記憶している。同時存
在性判定部12は、規則記憶部10から順次1つの規則
を読出し、その読出された規則に記述された現状態が実
状態記憶部16に記憶されているか否かを判定する。規
則適用部14は、現状態が実状態記憶部16に記憶され
ている場合、その読出された規則を適用することにより
その現状態に基づいて次状態を獲得する。その獲得され
た状態は実状態記憶部16に書込まれる。このように現
状態が複数の端末で同時に存在し得る規則のみが適用さ
れ、それにより状態が獲得されるので、実状態記憶部1
6には任意の端末が他の端末との関係を考慮して実際に
取り得る状態のみが記憶される。
【0020】競合候補抽出部18は、規則記憶部10の
中から同一イベントを有する2つの規則を順次抽出し、
それにより競合候補20を作成する。候補絞込部22
は、競合候補20として挙げられた規則に記述された現
状態が実状態記憶部16に記憶されているか否かを判定
し、記憶されていない場合はその規則を競合候補20か
ら削除することにより競合候補24を作成する。
【0021】ここで、競合候補20を抽出し、さらにそ
の競合候補を実状態記憶部16を参照して絞込む点につ
いては、上記特開平5−236527号公報に開示され
た競合検出方式と同様である。したがって、規則に記述
された現状態が実際に同時に存在し得るか否かを判定
し、存在し得る場合のみその規則を適用することにより
状態を獲得するようにした点がこの発明の特徴である。
【0022】2.STR(状態遷移規則)法 STR法では、目標とするシステムの動作に依存しない
サービス動作はユーザの視点から記述される(図2)。
STR法では、サービス特性は規則の集合として記述さ
れる。以下の定義はSTR法を用いた規則記述と、ST
R法の規則適用定義である。
【0023】定義2.1(規則記述) 規則Riは式の組として記述される。
【0024】Ri:=ISi EI:NSi ここで、ISiは規則Riの現状態、Eiは規則Riの
イベント、NSiは規則Riの次状態をそれぞれ示す。
また、ISiおよびNSiは以下の式の状態記述要素の
組として記述される。
【0025】 ISi,NSi:={SE0,…,SEn} ここで、SEiは状態記述要素であり、状態の識別と端
末変数とからなる。状態記述要素の第1のパラメータは
その状態記述要素を保持する端末を示す。たとえば、S
Ei(A,B)は、端末Aが端末BとSEi状態にある
ことを示す。
【0026】定義2.2(規則適用) 規則は、多数の端末がそこで動作する実際の状態で実際
のイベントが起こった場合に、条件部分(現状態および
イベント)が満足されたときに適用される。その後、規
則の現状態と均等である実際の状態記述要素が、規則適
用の行為によって、規則の次状態に変更される。規則適
用の条件は、規則の現状態が実際の状態と均等であるか
または実際の状態に含まれており、かつ規則のイベント
が実際のイベントと均等であることである。したがっ
て、規則適用の条件の決定は式では以下のように記載さ
れる。
【0027】(ISi⊆G)∧(GE=Ei) ここで、ISiは規則Riの現状態、Gは実際の端末の
状態から構築された実際の状態、GEは状態Gにおいて
起こるイベント、Eiは規則Riのイベントをそれぞれ
示す。
【0028】規則の現状態(ISi)と均等である実際
の状態記述要素は、規則適用の行為により、規則の次状
態(NSi)に変更される。
【0029】たとえばSTR法を用いて、図3は話中着
信サービス動作と着信転送サービス動作とを示す。ここ
で、“m-cw(A)”、“path(A,B)”、“dial-ton
e (C)”、“ cw-ringing (A,C)”、“ringback
(C,A)”、“ m-cfv(A,D)”、“idle(D)”
および“ ringing(D,C)”は状態記述要素と呼ばれ
る。“dial(C,A)”はイベントと呼ばれる。現状態
および次状態は状態記述要素の集合として記述される。
図3の規則“cw-1)”は、端末Aが話中着信実行能力
(“m-cw(A)”)を有し、端末Bと通話中(“path
(A,B)”)であり、端末Cがダイヤル音を聞いてい
る状態(“dial-tone (C)”)であるときに端末Cが
端末Aにダイヤルすると、端末Aは“m-cw(A),path
(A,B)”を変更せずに端末Cからの話中着信呼出音
を受信し(“cw-ringing(A,C)”)、端末Cが端末
Aを呼出す(“ringback(C,A)”)ことを示す。
【0030】図3の規則“ cfv-1)”は、端末Aが端末
Dへの着信転送動作を予め設定しており(“ m-cfv
(A,D)”)、端末Bと通話中であり、端末Dがアイ
ドル状態にあり(“idle(D)”)、端末Cがダイヤル
音を聞いている状態にあり(“dial-tone (C)”)、
端末Cが端末Aにダイヤルし、その後呼出が端末Dに転
送され、端末Cが端末Dを呼出中となり(“ringback
(C,D)”)、かつ端末Dが“m-cfv (A,D),pa
th(A,B)”を変更することなしに端末Cからの呼出
を受けている(“ ringing(D,C)”)ことを示す。
【0031】3.競合検出の概要 以下はすべての競合を検出するために用いられるアプロ
ーチの概要である。
【0032】ステップ1.規則を適用することにより、
端末のすべての可能な端末状態を獲得する。
【0033】ステップ2.もし2つの規則が同じイベン
ト記述を有する場合には、2つの規則の現状態記述から
状況を構築する。状況は時として多数の端末の状態から
なる。これらの状況は「競合候補」と呼ばれる。
【0034】ステップ3.状況における各端末の状態
と、上記ステップ1で獲得された端末状態とを比較する
ことにより、各状況が存在するか否かを判断する。もし
状況のいずれもが存在しない場合には、2つの規則は競
合していないと判断され、考慮から除外される。残りの
状況が競合候補と考えられる。
【0035】上記ステップ1は図1中の同時存在性判定
部12および規則適用部14において行なわれる。つま
りここでは、規則記憶部10に基づいて実際に存在し得
る端末状態が獲得され、それらが実状態記憶部16に記
憶される。
【0036】上記ステップ2は図1中の競合候補抽出部
18において行なわれる。つまりここでは、複数の規則
の中から競合する可能性のある規則が競合候補20とし
て挙げられる。
【0037】上記ステップ3は図1中の候補絞込部22
において行なわれる。つまりここでは、その競合候補2
0として挙げられた規則の現状態が実際に存在し得ない
場合はその規則を競合候補20から除外することによ
り、競合候補24が作成される。
【0038】図3で示したCWおよびCFVの規則を用
いて、競合検出の概要を説明する。端末Cが端末Aにダ
イヤルするときに上記2つの規則が競合する状況であ
る。なぜなら2つの規則の現状態が同時に満足され、ど
ちらの仕様を活性化するかが明らかでないからである。
【0039】端末A:path(A,B),m-cfv (A,
D),m-cw(A) 端末C:dial-tone (C) 端末D:idle(D) 上記競合候補は2つの規則の現状態およびイベントから
構築される。ここで、端末変数を組合せることによる競
合候補の決定の概要を説明する。説明のため、規則“cw
-1)”の端末変数に「1」を加え、規則“cfv-1)”の
端末変数に「2」を加える。すると2つの規則の現状態
およびイベントは以下のようになる。
【0040】cw-1)path(A1,B1),m-cw(A
1),dial-tone (C1)dial(C1,A1): cfv-1 )path(A2,B2), m-cfv (A2,D2),
dial-tone (C2),idle(D2)dial(C2,A
2): [イベント制約の付加]端末変数“A1”および“A
2”が同一であると判断され、“C1”および“C2”
が両方の規則について同じであると判断される。なぜな
ら2つの規則の同じイベントが起こされたときに競合が
起こるからである。したがって、2つの規則で用いられ
る端末変数は以下のようになる。
【0041】cw-1)A1,B1,C1 cfv-1 )A1(=A2),B2,C1(=C2),D2 [状態記述要素制約の付加]“path(A1,B1)”お
よび“path(A1,B2)”が同じと考えることによ
り、“cw-1)”の端末変数“B1”は“ cfv-1)”の
“B2”と判断される。したがって、2つの規則で用い
られる端末変数は以下のようになる。
【0042】cw-1)A1,B1,C1 cfv-1 )A1(=A2),B2,C1(=C2),D2 [規則制約の付加]1つの規則記述において、異なる端
末変数は異なる端末を指す。したがって、“cfv-1 )”
の端末変数“D2”は“A1”、“B1”および“C
1”以外だと判断される。
【0043】状態記述要素の最初のパラメータは状態記
述要素を保持する端末を示す。したがって端末状態から
なる競合候補は以下のように構築される。
【0044】端末A1:path(A1,B1),m-cfv
(A1,D2),m-cw(A1) 端末C1:dial-tone (C1) 端末D2:idle(D2) 次いで候補絞込部22において、もしすべての端末状態
が実状態記憶部16中に存在するならば、上記競合候補
は競合していると判断される。もし競合候補がいずれも
存在しない場合には、2つの規則は競合しないと判断さ
れ、考慮から除外される。こうして、図3の2つの規則
間の検出された競合状況は図4に示される。
【0045】4.状態獲得の問題 多数の端末状態間の動作を規定する規則を適用して状態
を獲得する場合には、多数の端末状態間の同期を判断す
る方法が必要である。しかしながら、設計者にとって、
多数の端末状態が同期しているか否かを特定すること
は、特に既存のサービスに新規サービスが加えられた場
合には困難である。なぜなら、設計者は同期を判断する
ためにすべてのサービス相互作用を把握しなければなら
ないからである。
【0046】以下では、規則の現状態の判断の分類を説
明する。ここで、任意の端末の状態をPSとし、(任意
の端末でない)他の端末の状態をOTとし、ルールRj
の現状態をISjとし、規則RjのイベントをEjとす
る。
【0047】[事例1]規則のすべての現状態が任意の
端末の状態に含まれている(ISj⊆PS)。
【0048】もし規則のすべての現状態が任意の端末状
態に含まれている(ISj⊆PS)ならば、イベントE
jがその状態で起こり得ると考えられる。したがって規
則Rjは任意の端末状態に正しく適用され得る。なぜな
ら規則適用の条件が満たされているからである(定義
2.2を参照のこと)。
【0049】[事例2]規則の現状態の状態記述要素の
いくつかが任意の端末の状態に含まれている((ISj
∩PS)≠φ)。
【0050】もしもサブセット“(ISj∩PS)≠
φ”が任意の端末PSの状態と現状態ISjとに共通で
あれば、規則適用のために、任意の端末の状態PSと、
他の端末の状態OTiとの間の同期を判断しなければな
らない(OTi=(ISj−(ISj∩PS))。たと
えば、図5に示された任意の端末に規則“Rj”が適用
可能か否かが、図6に示されるように端末PおよびQの
状態間の同期を判断することによって判断される。
【0051】規則を適用する前に他の端末の状態が満た
されていると単に仮定するだけでは、誤った遷移および
状態が発生するかもしれない。この問題を例に挙げて説
明する。たとえば、図7に示された規則が適用された場
合の典型的な正しい遷移が図8に示され、典型的な誤っ
た遷移および状態が図9に示される。
【0052】例1:図8の遷移“T0”において、任意
の端末状態は“idle(P)”であり、図7に示された規
則“ r-1)”を適用するのに他の端末状態は必要でな
く、かつイベント“offhook (P)”が任意の端末状態
“idle(P)”で起こり得る。したがって遷移“T0”
は正しく、端末Pの獲得された状態“dial-tone
(P)”は正しい。
【0053】例2:図8の遷移“T1”において、任意
の端末Pが“dial-tone (P)”であるとき、他の端末
Qは同時にアイドル状態“idle(Q)”であり得る。し
たがって規則“r-2 )”の適用によって発生する遷移
“T1”は正しく、端末Pの獲得された状態“ringback
(P,Q)”は正しい。
【0054】例3:図9の遷移“T2”において、任意
の端末Pは、端末PがCWサービス実行能力“m-cw
(P)”を有し、CWモード“cw(P)”にあり、端末
Qを電話を切らないで待たせており“path-passive
(P,Q)”、かつ端末Qから呼出音を聞いている“ri
nging (P,Q)”ことを示す。この状況は、端末Pが
ハングアップし“onhook(P)”、一方で端末Pが端末
Qを電話を切らないで待つ状態にした場合に引起こされ
る。この状況においてもし端末Qが端末Pからの呼戻音
を聞いている状態“ringback(Q,P)”にあれば、遷
移“T2”は正しい。なぜなら図7における規則“r-3
)”の現状態が満足されるからであり、この状況にお
いて、イベント“ offhook(P)”が起こるかもしれな
いからである。しかしながら、遷移“T2”は誤ってい
る。なぜなら端末Qは、端末Pが上述の状態にあるとき
端末Pからの呼戻音を聞く状態にはけっしてならないか
らである。この誤った遷移は、端末Pが端末Qと通話中
であり“path(P,Q)”、一方で端末Pが同じ端末Q
を電話を切らないで待たせる状態“path-passive(P,
Q)”に置くという、端末Pの誤った状態に繋がる。
【0055】例4:図9の遷移“T3”において、任意
の端末Pは、端末Pが三者通話実行能力“ m-3wc
(P)”を有し、三者通話モード“ 3wc(P)”にあ
り、端末Qを電話を切らないで待つ状態“path-passive
(P,Q)”に置き、かつダイヤル音を聞いている状態
“ dial-tone(P)”であることを示す。この状況にお
いて、端末Pが上述の状態にある場合、端末Qがアイド
ル状態“idle(Q)”になることはけっしてない。結果
として、遷移“T3”は誤っている。なぜなら図7にお
ける規則“r-2 )”の現状態が満たされないからであ
る。この誤った遷移は、端末Pが端末Qを電話を切らな
いで待つ状態“path-passive(P,Q)”に置き、一方
端末Pが同じ端末Qからの呼戻音を聞いている状態“ri
ngback(P,Q)”にあるという、端末Pの誤った状態
に繋がる。
【0056】したがって、多数の端末状態に規則が適用
可能か否かを判断する場合には、いかなる所与の時間に
も多数の端末状態が同じであり得るか否かを判断するこ
とが必要である。
【0057】5.状態を獲得するためのアプローチ 規則を適用することによって正しい状態を獲得するに
は、任意の端末の状態と他の端末の状態との間の同期を
評価することが必要である。
【0058】端末状態には以下の2つのタイプがある。 (1) 他の端末の状態に依存しない端末の状態、たと
えば“idle-tone (A)”、および (2) 互いに同期する端末状態、たとえば“ringback
(A,B),ringing (B,A)”。
【0059】前者は端末Aが、オフフックした後にダイ
ヤル音を聞いている状態にあることを示す。後者は、端
末Aが端末Bにダイヤルした後端末Bを呼出しているこ
とを示す。STR法では、状態記述要素における第1の
端末は状態記述要素を保持する端末を示し、状態記述要
素における第2の端末は第1の端末に関係のある端末を
示す。たとえば、“ringback(A,B)”は端末Aが端
末Bに対して呼戻音を聞いている状態にあることを示
し、“ ringing(B,A)”は端末Bが端末Aからの呼
出音を聞いている状態にあることを示す。
【0060】状態記述要素“SE1 (A1,B1)”お
よび“SE2(B1,A1)”を想定する。STR法で
は、端末A1の状態記述要素“SE1(A1,B1)”
における第2の端末“B1”がその第2の端末が端末A
1を指す状態記述要素を有する場合には、端末A1およ
びB1は同期した端末として取扱われる。三者通話サー
ビスの場合、三者コントローラが他の2つの端末との三
者通話を確立することができる。この場合、これら3つ
の端末の状態は同期した端末と考えられる。なぜなら三
者コントローラはその第2の端末が他の2つの端末を指
す状態記述要素を有しており、かつ三者コントローラに
接続された各端末が、その第2の端末が三者コントロー
ラを指す状態記述要素を有しているからである。したが
って3つの端末の状態は三者コントローラによって同期
されたものと考えられる。
【0061】もし独立した端末の状態と同期した端末の
状態とが知られているなら、図1中の同時存在性判定部
12において、規則の現状態の適用可能性は以下の基準
に従って判断され得る。
【0062】Cr−1.独立した端末状態は他の端末に
おいてもあり得る状態である。もし独立した端末の状態
が規則の現状態に含まれているならば、独立した端末の
状態はとり得る状態と判断され得る。もし端末が異なっ
ている場合には、独立した端末(複数)状態の組合せは
同時に存在し得る。
【0063】Cr−2.同期した端末状態は他の、異な
った同期した端末でとり得る状態である。同期した端末
と、他の同期した端末の状態の組合せはそれらが規則の
現状態に含まれるのであれば、存在し得ると判断され得
る。
【0064】Cr−3.独立した端末の状態と同期した
端末の状態の組合せは、もしそれらが規則の現状態に含
まれる場合には、存在し得ると判断され得る。
【0065】Cr−4.規則の現状態は独立した端末の
状態と同期した端末の状態とからなる。もし独立した端
末の状態および同期した端末の状態のいずれかが存在し
ないと判断されれば、規則適用部14において規則を適
用することはできない。
【0066】たとえば、図9に示された誤った遷移“T
2”におけるPS,OTおよび“ISj∩PS”を考察
する。
【0067】PS={ringing (P,Q),path-passi
ve(P,Q),cw(P),m-cw(P)} OT={ringback(Q,P)} “(ISj∩PS)”={ ringing(P,Q)} 上記PSは端末Pの状態を示し、“ ringing(P,
Q)”および“path-passive(P,Q)”の第2の端末
Qは同期した端末を示す。もし端末Qが状態記述要素
“ringback(Q,P)”を有する場合には、規則の現状
態は満たされるが、規則の現状態は同期した端末Pおよ
びQの状態の組に含まれていない。結果として、この規
則は上の“cr-4)”を用いて、規則適用部14において
適用されないと判断される。したがって、誤った遷移は
発生しない。逆に、図8の正しい遷移“T1”における
PS,OTと“(ISj∩PS)”とを考察する。
【0068】PS={dial-tone (P)} OT={idle(Q)} “(ISj∩PS)”={dial-tone (P)} 上述のPSは端末Pの状態を示し、OTは端末Qの状態
を示し、両者の状態は独立した端末の状態である。もし
も実状態記憶部16の中に“ dial-tone(P)”および
“idle(Q)”が含まれていれば、これらは上の“cr-
1)”を用いて同時に存在すると判断される。したがっ
て規則は、規則適用部14において適用されるべきと判
断される。
【0069】上述の基準“cr-1)”から“cr-3)”を導
入する理論が以下に示される。まずはじめに、サービス
仕様と、多くの端末からなる実際のシステムへのサービ
ス仕様の適用との関係を考慮する。一般に、以下の理論
が適用可能である。
【0070】[理論1]提供されるサービス仕様は実際
の分散されたシステムにパラレルに適用することができ
る。なぜなら分配された端末はパラレルに動作するから
である。実際の環境において無限の数の端末があると仮
定して、もし与えられた状態においていかなる端末の間
にも関係がない場合には、状態は互いから独立してお
り、同時に起こり得る。
【0071】[理論1の証明]サービス仕様を規定する
ために必要な端末の数を“n”(1≦n)とする。与え
られるサービス仕様は“n”端末で実現される。ここ
で、nよりも大きい、端末の別の数“m”を想定する
(n≦m)。提供されるサービス仕様はまた“m”端末
で実現される。こうして、提供されるサービス仕様は
“n”および“m”端末間で独立して実現され得る。
“n”個の端末の組と、“m”個の端末の組との端末間
にいかなる関係もない。したがって、“n”個の端末の
組において与えられるサービス仕様の状態は、“m”個
の端末の組における状態と関係しておらず、これら2つ
の組の端末は互いから独立しており、これら2つの組の
端末からの状態のいかなる組合せも、同時に起こり得
る。
【0072】たとえば、与えられたサービス仕様が図1
0に示されるようなものであると仮定する。これはPO
TS(従来の基本電話サービス)仕様を代表するもので
ある。端末XおよびYは変数と考えられる。実際の端末
がP、Q、RおよびSであり、提供される仕様が端末P
およびQ間に適用され、かつ端末RおよびS間に適用さ
れる実際のシステムを考える(図11)。図11におけ
る状況(A)は、すべての端末がアイドル状態にあるこ
とを示す。端末Pはオフフックのイベントを起こすこと
ができ、端末Rもまた非同期でオフフックのイベントを
起こすことができ、その後ダイヤル音を聞いているとき
に、端末Sにダイヤルすることができる。次に、端末R
は端末Sを呼出し、その後端末RおよびSは端末Sが応
答した後通話状態となる[図11(B)]。図11
(B)の状況から、端末Pは端末Qにダイヤルすること
ができ、端末Sは非同期でハングアップすることがで
き、図11(C)の状況が現われる。“dial-tone
(P)”および“path(R,S),path(S,R)”の
状態の対と、“ringback(P,Q),ringing (Q,
P)”および“path(R,S),path(S,R)”の状
態とはそれぞれ同時に起こり得る。
【0073】以下は多数の端末間の同期を判断するため
のプロセスである。 ステップ1.規則の現状態記述を独立した端末の状態と
して、または同期した端末の状態として分類する。
【0074】ステップ2.独立した端末の状態、または
同期した端末の状態が獲得された肯定的な知識の中に存
在するか否かを判断する。もしそうであれば、ステップ
3に進むか、または規則が適用されないと判断される。
【0075】ステップ3.理論1から導入された基準を
用いて、異なった端末からの状態の組合せが同時に起こ
るか否かを判断することができる。したがって、規則が
適用され、遷移は正しい。
【0076】[証明]規則の適用に必要な状態は独立し
た端末または同期した端末の状態として分類することが
できる。もし獲得された状態の中にすべての状態が存在
するならば、理論1を用いて、それらの組合せが同時に
起こると判断される。したがって、提案したプロセスの
特性が証明された。
【0077】規則の現状態を判断しながら状態を獲得す
るための方法を以下のセクションで詳細に説明する。
【0078】6.規則の現状態を判断しながらの状態の
獲得 以下は状態を獲得するために必要なステップのリストで
ある。用いられる端末は“X1”、“X2”、“X3”
…(など、必要に応じて)であり、これらは変数として
取扱われる。獲得された状態の組をS(実状態記憶部1
6に記憶される)とし、Sの初期状態をS0とし、Sの
状態をSiとし、規則Rjの現状態をISjとする。
【0079】ステップ1.初期状態S0を実状態記憶部
16にセットアップする。実際のところアイドル状態
“idle(X1)”である、初期状態“SE0(X1)”
をS0に設定する。この状態はまた独立した端末の状態
としても獲得される。
【0080】ステップ2.状態を獲得する。 (1) 同時存在性判定部において、状態の組と規則の
現状態との同期を判断する。
【0081】 もし規則Rjの現状態ISjが状態S
iに含まれているかまたは状態Siと均等であれば(I
Sj⊆Si)、ISjは満たされたと判断され、規則R
jが正しく適用される。
【0082】遷移を発生する場合には、もし規則の現状
態が満たされれば、規則のイベントの発生を判断するこ
とは必要でない。なぜならイベントはその状態で起こる
と仮定されているからである。したがって、発生された
遷移は正しいものである。この場合には多数の端末の状
態間の同期は必要でない。なぜなら規則の現状態が満足
されているからである。
【0083】 規則の現状態ISjと状態Siとの間
に共通な状態記述要素がない場合((ISj∩Si)=
φ)、規則はSiに適用することはできない。なぜなら
規則の現状態が満たされていないからである。
【0084】 規則の現状態ISjと状態Siとの間
に共通する何らかの状態記述要素がある場合((ISj
∩Si)≠φ)かつ共通する状態記述要素において用い
られる何らかの端末が規則の現状態において用いられて
いる場合、共通状態記述要素を除き(ISj−(ISj
∩Si))、規則Rjは適用されない。なぜなら規則の
現状態ISjは状態Siで満たされないからである。た
とえば、以下の状態Siと規則Rjの現状態ISjとを
仮定する。
【0085】SI: ringing(X1,X2),path-pas
sive(X1,X2),cw (X1),m-cw(X1),pat
h(X2,X1) ISj: ringback (A,B),ringing (B,A) SiとISjとの間で、端末“A”が“X2”と同じで
あり、かつ端末“B”が“X1”と同じであることを示
し、かつ規則の現状態ISjが端末A(=X2)のため
に別の状態記述要素“ringing (A,B)”を有するこ
とを示せば、共通の状態要素“ringing (B,A)”が
見いだせる。しかしながら、状態(Si)は規則の現状
態ISjの端末A(=X2)およびB(=X1)に対応
する記述要素“ringback(X2,X1)”を有していな
い。したがって、規則の現状態ISjは状態Siで満た
されない。
【0086】 もし規則の現状態ISjと状態Siと
に共通の状態記述要素があり((ISj∩Si)≠
φ)、かつ共通の状態記述要素で用いられる何らかの端
末が共通の状態記述要素(ISj−(ISj∩Si))
を除き規則の現状態で用いられていない場合には、状態
Siと他の端末状態との同期を判断する必要がある(I
Sj−(ISj∩Si))。たとえば、以下の状態Si
と規則Rjの現状態ISjとを想定する。
【0087】SI: dial-tone(X1) ISj: dial-tone(A),idle(B) SiとISjとの間で端末“A”が“X1”と同じであ
ることを示せば共通の状態要素“dial-tone (A)”が
見いだされ、さらに他の端末の状態(ISj−(ISj
∩Si))を特定することにより、別の状態記述要素
“idle(B)”が見いだせる。ここで、端末変数BがX
2であることは、X1以外の端末を示す。したがって規
則Rjを適用するためには、“dial-tone (X1)”
(S1)と他の端末の状態“idle(X2)(ISj−
(ISj∩Si)”との間の同期を判断することが必要
である。状態“idle(X1)”は初期状態を設定すると
きに独立した端末の状態として既に獲得されている。端
末“X2”が“X1”と同じであることを示すことによ
り、“idle(X2)”は“idle(X1)”と均等である
ことが見いだせる。したがってdial-tone (X1),id
le(X2)”の状態で規則Rjを適用することができ
る。なぜならこの状態は基準“cr-1)”によって証明で
きるからである。
【0088】一般的にいって、他の端末状態(ISj−
(ISj∩Si))は、独立した端末の状態および同期
した端末の状態等のいくつかのグループに分類される。
もし獲得された状態の組にこれらの状態が存在し、これ
らの状態でいかなる端末間にも関係がない場合には、セ
クション6で言及された理論1により、実際のシステム
において状態(Si)と他の端末状態(ISj−(IS
j∩Si))とは同時に起こると判断され得る。したが
って、規則の現状態ISjは満たされると判断される。
獲得された状態の組に存在しないグループは他の事例で
獲得されるかもしれない。したがって、この事例は保留
となり、そのグループを満たす状態が獲得されるまで待
機する。もしこのような状態が獲得されない場合には、
その事例は放棄される。
【0089】(2) 規則適用部14において、規則を
適用し、それにより状態を獲得する。
【0090】もし規則Rjの現状態ISjが満たされる
と判断されれば、規則RjのイベントEjが起こり得
る。したがって、規則Rjは適用可能であると判断さ
れ、規則の適用によって状態が生成される。
【0091】ステップ3.実状態記憶部16へ獲得され
た状態を付与する。上記ステップ2で獲得された状態が
実状態記憶部16に含まれていない場合には、これを実
状態記憶部16に付与する。実状態記憶部16に付与さ
れるべき次の状態が消失するまで、上述のステップ2お
よび3を繰返す。
【0092】ステップ4.任意端末の状態を獲得する。
状態記述要素の最初のパラメータは状態記述要素を保持
する端末を示し、端末の状態は同じ第1のパラメータを
有する状態記述要素からなるであろう。したがって、獲
得された各状態から端末の状態を抽出する。
【0093】以下は状態の爆発を避けるための制御であ
る。 (1) 端末のための状態記述要素の重複がないか確認
する。なぜなら、これは無限のプロセスループに繋がる
からである。
【0094】(2) Siに含まれる端末の数が設計者
によって先に設定された限界に達しているか否かを確認
する。なぜなら、Siが無制限に増大する恐れがあるか
らである。
【0095】チェックされた状態はもはや規則の適用に
従わないので、設計者に問題の分析を促すため、これを
設計者に指摘すべきである。図12の規則を用いた状態
Sの組(実状態記憶部16に記憶される)を獲得するた
めのデータフローが図13に示される。端末の獲得され
た状態は図14に示される。
【0096】ステップ1 S0に初期状態“idle(X1)”(s-1)を付与する。
【0097】ステップ2:1回目 状態“idle(X1)”(s-1)について、他の端末の状
態を考慮することなく、端末“A”が“X1”と同じで
あることを示して規則 r-1)が適用され、こうして次の
状態“dial-tone (X1)”(s-2)が獲得される。
【0098】ステップ3:1回目 次の状態“dial-tone (X1)”がS(状態の組)に付
与される。なぜならこれはまだSに含まれていないから
である。
【0099】ステップ2:2回目 状態“dial-tone (X1)”(s-2)について、適用さ
れるべき候補は規則 r-2)である。なぜなら、端末
“A”が“X1”と同じでありかつ端末“B”が“X
2”と同じであることを示すことによって、共通状態記
述要素(“ISj∩Si)”)が“dial-tone (X
1)”であることが見いだされ、他の端末状態(“IS
j−(ISj∩Si)”)が“idle(X2)”(s-3)
であることが見いだされるからである。他の端末状態
“idle(X2)”は独立した端末の状態であり、端末
“X2”が“X1”と同じであることを示すことによっ
て、獲得された状態“idle(X1)”と均等であること
が見いだされる。したがって、“dial-tone (X1)”
と“idle(X2)”とは同時に同じ状態であり得ると判
断される。規則の適用の後、状態 s-4)が獲得される。
【0100】ステップ3:2回目 状態 s-4)がS(状態の組)に付与される。なぜならこ
れはまだSに含まれていないからである。
【0101】S(状態の組)に付与されるべき次の状態
が消失するまで、上記ステップ2および3を繰り返す。
【0102】ステップ4任意の端末をY1とし、他の端
末を(必要に応じて)端末Y2、Y3…等とする。端末
の状態を抽出し、端末を変更する。端末の獲得された状
態が図14に示される。
【0103】状態“dial-tone (X1),idle(X
2)”に対して、規則 r-2)が適用されるべき候補であ
る。なぜならこれは状態“idle(X1)”と共通の状態
記述要素を有するからである。しかしながら、ステップ
3の第1回目の適用において“dial-tone (X1)がS
(獲得された状態の組)に付与されるまで、他の端末の
状態“ dial-tone(X2)”は見いだされない。したが
って、この事例は一時的に保留され、“ dial-tone(X
1)”がSに付与された後に同期が決定される。結果と
して、規則 r-2)が適用され、次の状態“ringing (X
1,X2),ringback(X2,X1)”が獲得される。
【0104】このようにして実際に存在し得るすべての
状態が獲得され、実状態記憶部16に書込まれた後は、
従来と同様に競合候補が検出される。ここでは、簡単な
例を用いて競合候補の検出について説明する。
【0105】まず規則記憶部10には、以下の規則r−
1)〜r−7)が記憶されていると仮定する。
【0106】r−1)idle(A) offhook (A):di
al−tone(A). r−2)dial−tone(A),idle(B) dial(A,
B):ringback(A,B),ringing (B,A). r−3)dial−tone(A),not [idle(B)] dial
(A,B):busy(A). r−4)ringback(A,B),ringing (B,A) of
fhook (B):path(A,B),path(B,A). r−5)path(A,B),path(B,A) onhook
(A):idle(A),busy(B). r−6)busy(A) onhook(A):idle(A). r−7)dial−tone(A),path(B,C) dial
(A,B):busy(A),path(B,C). また、上述した手法に従って実状態記憶部16に以下の
状態が書込まれたと仮定する。
【0107】idle(A),dial−tone(A),ringback
(A,B),ringing (A,B),path(A,B),bu
sy(A) このような状態において、競合候補抽出部18が同一イ
ベントを有する2つの規則を抽出し、競合候補20を作
成する。ここでは競合候補として、r−1)とr−
4)、r−2)とr−3)、r−2)とr−7)、r−
3)とr−7)、およびr−5)とr−8)が抽出され
る。これら規則が競合する可能性のある状況は以下のと
おりである。
【0108】r−1)とr−4):idle(A),ringin
g (A,B),ringback(B,A) r−2)とr−3):dial−tone(A),idle(B),
not [idle(B)] r−2)とr−7):dial−tone(A),idle(B),
bath(B,C) r−3)とr−7):dial−tone(A),not [idle
(B)],path(B) r−5)とr−8):bath(A,B),busy(A),pa
th(B,A) 次いで、候補絞込部22において、上述した競合する可
能性のある状況が実状態記憶部16に記憶されているか
否かが判定される。その結果は以下のとおりである。
【0109】r−1)とr−4)では、{idle(A),
ringing (A,B)}が端末の実状態として存在しな
い。
【0110】r−2)とr−3)では、{idle(B),
not [idle(B)]}が端末の実状態として存在しな
い。
【0111】r−2)とr−7)では、{idle(B),
path(B,C)}が端末の実状態として存在しない。
【0112】r−5)とr−8)では、{path(A,
B),busy(A)}が端末の実状態として存在しない。
【0113】この結果、上述した4つの規則は競合しな
いことが明らかとなる。他方、r−3)とr−7)は、
{dial−tone(A),not [idle(B)],path
(B)}の状況において同時に適用できることが明らか
となる。この場合、2つの規則は全く同じ動作を規定し
ているので、r−7は不要である。したがって、上述し
た5つの規則の組合せのうち、4つの規則の組合せが競
合候補20から削除される。そのため、残った1つの規
則の組合せ{r−3)とr−7)}が競合候補24とし
て設計者に提示される。
【0114】以上のように、一般に分散された端末は与
えられたサービス仕様に従ってパラレルに動作する。し
たがって所与の状態においていずれの端末間にも関係が
ない場合には、状態は互いから独立しており、同時に起
こり得る(理論1)。規則の現状態はもし何らかの状態
記述要素が規則Rjの現状態ISjと状態Siとで共通
であれば((ISj)∩Si)≠φ)、規則Rjは適用
されるべき候補となる。他の端末状態(ISj−(IS
j∩Si))は同期または非同期状態として分類され
る。もしこれらの状態が状態の組の中に存在し、所与の
状態においていかなる端末間にも関係がない場合には、
理論1に従って、実際のシステムにおいて状態(Si)
と他の端末の状態(ISj−(ISj∩Si))とは同
時に起こると判断され得る。したがって規則の現状態が
満足されるか否かを決定する特性が明らかに示された。
【0115】知識獲得における最近の動きは「問題解決
モデル」に向けられている。しかしながら、知識の適用
によって特定の問題を解決する方法は依然として解明を
待っている状態である。狭い範囲の問題については従来
のエキスパートシステムが有用であるが、それらのアー
キテクチャはより大きなアプリケーションにうまく拡張
することができない。いくつかの知識獲得(KA)支援
ツールが研究されているが、一般にエキスパートから知
識を引出して、大型で複雑なシステムアプリケーション
を設計する際に引起こされる問題を解決することは困難
な作業である。なぜならたとえ専門の設計者であって
も、すべての問題、たとえば通信サービス設計における
サービス相互作用の問題を予測できるとは思われないか
らである。ソフトウェアデザインのためのいくつかの知
識ベースのシステムが提案されているが、通信サービス
仕様レベルの設計においては多数の端末の状態間の同期
を判断し、獲得された状態を用いて競合を検出するため
の状態獲得方法は未だ提案されていない。
【0116】現在、既存のサービスに新規サービスが付
加された場合に引起こされるサービス相互作用の検出と
解決が緊急の課題となっている。これが困難である主な
理由は、従来の方法を用いては既存のサービスに新規サ
ービスが組合された場合に起こるであろうすべての起こ
り得る状況を把握し予測することが不可能だということ
である。
【0117】この発明はいかにして自動的に状態を獲得
し、いかにして競合を検出するかを提案してきた。同期
を判断する困難さを解決するために、自動的に状態を獲
得し、獲得された状態を用いて多数の端末状態間の同期
を判断するための方法が説明された。この発明を用いれ
ば、同じイベントを有する通信サービス記述間の競合が
満足できるほどに検出できる。
【0118】通信システムは大型で複雑であり、かつ分
散されている。一般に分散されたコンピューティングシ
ステムに関するアプリケーションには、対象の同期の判
断が必要である。したがって、仕様の条件の同期の判断
はこのアプローチのみに限られず、分散されたコンピュ
ーティングシステムにも共通するものである。
【0119】通信サービス仕様は状態遷移モデルに基づ
いたFSM(有限状態マシン)として取扱われる。エレ
ベータ、冷蔵庫等へのアプリケーションなど、状態遷移
モデルに基づいたアプリケーションは数多くある。もし
このような動作が規則の集合として記述できれば、提案
された基本的なモデルは仕様間の競合を検出するために
用いることができる。こうすれば、このアプローチを拡
大することが可能である。
【0120】
【実施例】
(A) 実験結果 (A−1)この発明に従って、POTS(従来の基本電
話サービス)、CW(話中着信)およびTWC(三者通
話)について誤った遷移が満足できるほどに除外される
か否かについて実験を行なった。端末の状態を獲得する
ための2つの方式を比較した。第1の方式は規則の現状
態記述において多数の端末の状態間の同期を判断するこ
となく、ある端末の状態に規則を適用する従来のもので
あり、第2の方式は規則の現状態記述において多数の端
末の状態間の同期を判断するこの本発明によるものであ
る。第1の方式の結果が表1に示され、ここで遷移の数
は生成されるべきでなかった遷移の総数を指し、パーセ
ンテージは遷移の総数に対する誤った遷移数を示す。
“POTS+CW”はPOTSとCWとの組合せを指
し、“POTS+TWC”はPOTSとTWCとの組合
せを指す。実験から、この発明では遷移の正確さが約1
7%だけ増加することが見いだされ((3+23+1
4)/(28+104+109)×100)、かつPO
TS、CWおよびTWCについて図9に示されたような
誤った遷移が、サービス仕様設計段階では完全に排除で
きたことがわかった。
【0121】
【表1】
【0122】(A−2) 競合検出 この発明による競合検出装置は実際の状況にいくつかの
サービスの特性を適用可能であるときを検出する。ST
R法を用いて、あるイベントが起こり、2つの規則の現
状態記述が同時に満足されるとき、2つの規則のうちい
ずれを適用すべきか明らかでない、非決定的な問題が生
じる。したがって、そのイベントが同じである2つの規
則を組合せにより選択することによって、その後2つの
規則の現状態記述から状況を構築することによって、獲
得された端末状態でその状況における各端末の状態を比
較することで、各状況が存在するか否かの判断をするこ
とができる。したがって、この発明では、同じイベント
を有する多数のサービス特性間の競合が、多数のサービ
ス実行能力を備えた単一の端末においてのみでなく、多
数のサービス実行能力を備えた多数の端末において検出
され得る。たとえば、単一の端末上でのCFV(着信転
送動作)、CW(話中着信)、CFVおよびTCS(着
信スクリーニング)、CWおよびTWC(三者通話)が
うまく検出される。
【0123】CFV+CW:CFVとCWとの競合はセ
クション1で説明されており、この競合状況は図4に示
される。
【0124】CFV+TCS:TCSは端末番号がスク
リーニングリストに含まれている端末からの接続をブロ
ックする。CFVは予め設定された端末に呼を転送す
る。もし端末AがTCSおよびCFVを活動的にすれ
ば、スクリーニングリストにある端末からの呼を転送す
べきかブロックすべきかが判断できない。
【0125】CW+TWC:TWCでは、端末Aが端末
Bと通話中であるときに端末Aがフラッシュフックを起
こして三者モードに入ると、端末Aはダイヤル音を聞き
ながら端末Bを切らないで待たせておくことになる。他
方で、CWでは、端末Aが端末Bと通話中であるとき
に、もし端末Cが端末Aにダイヤルすると、話中着信呼
出音が端末Aに付与される。その後もし端末Aがフラッ
シュフックを起こすと、端末AおよびCが接続され、端
末Bは端末Aによって待ち状態にされる。
【0126】もし端末Aが両方の実行能力を有し、端末
Bと通話中でありかつ端末Cからの話中着信呼出音を聞
いているときに、端末Aがフラッシュフックを起こす
と、どの仕様が適用されるかが定められない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態による通信サービス競合
検出装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】複数の端末から構成される通信サービスネット
ワークを示す図である。
【図3】STR法で記述された規則の例を示す図であ
る。
【図4】規則が互いに競合する例を示す図である。
【図5】図1中の同時存在性判定部において任意の端末
に規則が適用可能か否かが判定される様子を説明するた
めの図である。
【図6】図1中の同時存在性判定部12において端末P
およびQの間の同期が判定される様子を説明するための
図である。
【図7】STR法で記述された規則の他の例を示す図で
ある。
【図8】図7に示された規則が適用された場合における
典型的な正しい遷移を示す図である。
【図9】図7に示された規則が適用された場合における
典型的な誤った遷移を示す図である。
【図10】サービス仕様の一例を示すフローチャートで
ある。
【図11】実際の端末間におけるPOTSサービス動作
の一例を示すフローチャートである。
【図12】STR法で記述された規則のさらに他の例を
示す図である。
【図13】図12に示された規則に基づいて実際に存在
し得る状態を獲得するためのフローチャートである。
【図14】図13のフローチャートに従って獲得された
端末の状態を示す図である。
【符号の説明】
10 規則記憶部 12 同時存在性判定部 14 規則適用部 16 実状態記憶部 18 競合候補抽出部 20,24 競合候補 22 候補絞込部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 理 京都府相楽郡精華町大字乾谷小字三平谷5 番地 株式会社エイ・ティ・アール通信シ ステム研究所内 (72)発明者 寺島 信義 京都府相楽郡精華町大字乾谷小字三平谷5 番地 株式会社エイ・ティ・アール通信シ ステム研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の端末のいずれかの現在の状態から
    イベントによるその次の状態への遷移を記述する複数の
    規則を適用する際に用いられ、前記複数の規則の中から
    互いに競合するものを自動的に検出する通信サービス競
    合検出装置であって、 前記端末の1つが実際に取り得る状態を記憶するための
    実状態記憶手段と、 前記複数の規則を記憶している規則記憶手段と、 前記規則記憶手段中から選択された1つの規則における
    現在の状態が前記実状態記憶手段に記憶されているか否
    かを判定する判定手段と、 前記判定手段によって前記現在の状態は前記実状態記憶
    手段に記憶されていると判定されたとき、前記現在の状
    態に前記選択された1つの規則を適用することによりそ
    の次の状態を生成し、その生成された状態を前記実状態
    記憶手段に記憶させる規則適用手段と、 前記規則記憶手段中から同一イベントを有する少なくと
    も2つの規則を競合候補として抽出する競合候補抽出手
    段と、 前記競合候補抽出手段によって抽出された規則における
    現在の状態が前記実状態記憶手段に記憶されていなけれ
    ばその規則を前記競合候補から削除する競合候補絞込手
    段とを備えた通信サービス競合検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014061190A1 (ja) * 2012-10-17 2014-04-24 日本電気株式会社 イベント処理装置、イベント処理方法、およびイベント処理プログラム

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