JP3104922B2 - 競合検出方法 - Google Patents

競合検出方法

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JP3104922B2 JP04033593A JP3359392A JP3104922B2 JP 3104922 B2 JP3104922 B2 JP 3104922B2 JP 04033593 A JP04033593 A JP 04033593A JP 3359392 A JP3359392 A JP 3359392A JP 3104922 B2 JP3104922 B2 JP 3104922B2
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豊文 竹中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は競合検出方法に関し、
特に、計算機複合体などに対するソフトウェアの開発に
おいて、目的システムの動作を状態遷移規則により規定
した際、その規定に含まれる規則間の競合を検出するよ
うな競合検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】以下では、まず設計対象システムの動作
規定手法について解説し、ここで問題としている規則間
の競合について説明する。
【0003】今動作規則の例として、次の電話サービス
規則を考える。 規則1) 空(A) オフフック(A): 発信音
(A). 規則2) 発信音(A),空(B) ダイヤル(A,
B): 呼返音(A,B),呼出音(B,A). 規則3) 呼返音(A,B),呼出音(B,A) オフ
フック(B): 通話中(A,B),通話中(B,
A). 規則4) 通話中(A,B),通話中(B,A) オン
フック(A): 空(A),ビジー(B). これらは状態遷移規則記述(STR記述)と呼ばれるも
のであり、各規則は、「現状態記述」、「イベント記
述」、「次状態記述」の3つの部分で構成される。上述
の各規則は、それぞれ次のような動作を規定している。 規則1):ある端末が空状態(空(A))であるとき、
その端末でオフフック(受話器上げ)が起こると、端末
は発信音受信状態(発信音(A))に変化する。 規則2):ある端末が発信音受信状態であるとき、その
端末でダイヤルにより相手端末(dial(A,B):
のB)が指定されたとき、ダイヤルにより指定された相
手端末が空状態であれば、両端末は、それぞれ呼返音受
信状態(呼返音(A,B))と呼出音受信状態(呼出音
(B,A))へ遷移し、互いに相手の識別子を記憶す
る。ここで、呼返音(A,B)は端末Aの状態を表現
し、相手端末の識別子Bを記憶することを表現してい
る。 規則3):互いに相手の識別子を記憶している呼返音受
信状態と呼出音受信状態である2つの端末があったと
き、呼出音状態の端末でオフフックが生起すると、両者
は互いに相手を記憶したまま通話中状態(通話中(A,
B))と通話中(B,A))に遷移する。 規則4):互いに相手の識別子を記憶している2つの通
話中状態の端末のどちらか一方で、オンフック(受話器
を置く)が生起すると、オンフック端末は空状態に遷移
し、も他方はビジー音受信状態(ビジー(B))に遷移
する。
【0004】これらの規則は、不特定多数個の端末で構
成される電話サービス提供システムの動作を規定してい
る。たとえば、通話中の端末は1つの電話サービス提供
システム中に数多く存在し得るが、オンフック(受話器
置き)をした場合には、今通話していた相手(自分の状
態を通話中(A,B)としたときに、通話中(B,A)
なる状態である相手端末は唯一定まる)だけがビジー音
状態へ遷移する。
【0005】ここで、通話中(A,B)などは状態記述
要素と呼ばれる。一般には、各端末の状態は状態記述要
素の集合で与えられる。たとえば、通話相手を一旦保留
し、第三者を呼出す場合の端末状態は、「保留中(A,
B),発信音(A)」と記述される。この際、端末から
ダイヤルする場合の動作は、前述の規則2)が適用され
る。このように、規則の「現状態記述」部分で指定され
た状態記述要素を適用の条件とし、条件を満足する場合
に、規則が適用される。
【0006】規則によって規定される動作に対する前提
を、以下の2つの規則を用いて説明する。規則中でm−
着信転送(B,D)という記述を用いている。これは、
端末Bが着信転送(転送先が端末D)を設定しているこ
とを意味している。この状態記述要素は、空(B)や通
話中(B,C)などという状態記述要素と共存し得るも
のであり、状態の識別とは別に状態変数として取り扱わ
れるのが普通である。そのため、状態の識別子ではな
く、状態変数として扱うことを明示するため、(m−)
が付加されている。 規則6) 発信音(A),通話中(B,C) ダイヤル
(A,B): ビジー(A),通話中(B,C). 規則7) 発信音(A),通話中(B,C),m−着信
転送(B,D),空(D) ダイヤルA,B: 呼返音
(A,D),通話中(B,C),m−着信転送(B,
D),呼出音(D,A). これは、基本通話サービスにおいて、ダイヤル先が通話
中であったときにビジー音受信に移行する動作と、着信
転送サービスをダイヤル先が設定していた場合に、呼び
が転送される動作を規定している。規則7)は次の状況
に対して適用可能である。
【0007】 端末A:発信音(A) 端末B:通話中(B,C),m−着信転送(B,D) 端末D:空(D) 上述の状況に対して、規則7)次状態を規定している
が、このとき、同時に規則6)も適用可能であることが
わかる。ここで、規則6)で適用の条件となる「現状態
記述」が規則7)のそれに完全に包含されている。この
ような、規則適用の条件に包含関係が存在する2つの規
則が存在した場合、その両者が適用可能な状況(上述の
ような状況)では、より条件の多い方(上述の場合は、
規則7)を優先して適用することを前提としている。
【0008】上述の説明では、設計対象システムの動作
規定手法について述べたが、以下ではこの発明の主題で
ある規則の競合について説明する。
【0009】まず、規則が競合する場合の例について次
の2つの規則を考える。 規則7) 発信音(A),通話中(B,C),m−cf
v(B,D),空(D)ダイヤル(A,B): 呼返音
(A,D),通話中(B,C),m−着信転送(B,
D),呼出音(D,A). 規則8) 発信音(A),通話中(B,C),m−cw
(B) ダイヤル(A,B): 呼返音(A,D),通
話中(B,C),m−話中着信(B),話中呼出音
(B,A). 規則7)は上で説明した着信転送動作の規定である。規
則8)は、端末Bが話中着信サービスに加入している場
合に、第三者からの着信を受付ける動作を規定してい
る。第三者からの着信を受付けた後は、フラッシュフッ
クにより、通話の切換が可能となるサービスである。
【0010】この2つの動作規則に対して、次の状況を
考えてみる。 端末A)発信音(A) 端末B)通話中(B,C),m−着信転送(B,D),
m−話中着信(B) 端末D)空(D) この状況に対して、上述の規則7)と規則8)はともに
適用可能であることがわかる。また、互いの条件に包含
関係も存在しないため、規則適用に関する優先順序も存
在しない。そのため、この状況で、端末Aから端末Bに
ダイヤルをした場合、2つの規則が異なる2つの動作を
規定している状況となる。これが規則の動作競合と呼ば
れるものである。動作規則の開発の際には、設計漏れが
起こり、これが規則間の競合として現われる場合があ
る。したがって、与えられた動作規則の集合中に含まれ
る規則間の競合を検出することは、サービス設計を機械
支援することに相当し、重要な課題である。
【0011】次に、規則の検出手法について説明する。
例示した規則の競合する状況は、規則7)と規則8)の
2つの「現状態記述」から構成されていると見ることが
できる。すなわち、2つの規則から、規則の競合する状
況を形式的に作成することができる。しかし、作成され
た状況は、常に競合する状況ではない。それは、形式的
に作成された複数端末で構成される状況が、実際には、
システムの動作中には起こり得ない状況であることがあ
るためである。
【0012】たとえば、次の2つの規則を考えてみる。 規則2) 発信音(A),空(B) ダイヤル(A,
B): 呼返音(A,B),呼出音(B,A). 規則6) 発信音(A),通話中(B,C) ダイヤル
(A,B): ビジー(A),通話中(B,C). この2つの規則の競合する状況を形式的に作成すると、
発信音(A),空(B),通話中(B,C)となる。し
かし、空(B),通話中(B,C)は、端末Bが空状態
であることと通話中であることを同時に要求しており、
このような状態を実際に実現することはできない。この
ような、競合の検出では、指定された状況(複数端末の
状態で構成)がシステム内で実際に起こり得る状況か否
かが判定できれば機械判定が可能となる。しかしなが
ら、次のような現象が存在する。
【0013】「3つの端末で構成されるシステムを想定
し、そのすべての動作を調べ上げ、指定された状況が起
こり得るかどうか判定することができる。しかし、ここ
で出現しなかった状況が4つ以上の端末で構成されるシ
ステムで出現する場合がある。」従来、記述に含まれる
競合の検出では、記述されたすべての可能な動作を調べ
上げ、競合など記述が有する性質の解析を行なってい
た。しかし、この手法は、システムを構成するプロセス
(端末)数が有限の範囲では有効であるが、不特定多数
の端末で構成される通信システムなどを対象として解析
を行なおうとした場合、その動作には無限の可能性があ
り、そのすべてを解析することは不可能である。すなわ
ち、従来手法による解決策が存在しない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】不特定多数のプロセス
で構成されるシステムを対象とし、動作規則の記述に対
して、その記述中に含まれる規則間の競合動作を機械検
出することは、無限を対象とした探索が必要であり、不
可能である。しかしながら、規則間の競合の排除は、正
しい動作規定の開発のためには避けられない重要な課題
である。
【0015】それゆえに、この発明の主たる目的は、規
則間の競合の検出を機械支援するという立場に立ち、効
率的な設計を達成する競合検出方法を提供することであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明は複数の端末が
相互に通信を行ないながら処理を進めるシステムにおい
て、動作競合の起こる可能性のある規則を検出する競合
検出方法であって、各端末がとり得るすべての状態記述
を実状態集合として求める第1のステップと、同一のイ
ベントによる動作を規定している任意の2つの動作規則
に対して、2つの規則の状態記述を統合することで得ら
れる規則の競合する状況の候補の集合を作成する第2の
ステップと、規則の競合する状況の各候補について、候
補に含まれる各端末ごとの状態記述に対して、その状態
記述それぞれが実状態集合に含まれているか否かを判定
し、当該候補に含まれる端末の状態記述が1つでも実状
態集合に含まれていなければ、当該候補前記競合する
状況の候補の集合から削除して候補を絞り込む第3のス
テップを含む。
【0017】
【作用】ここで、先に示した規則とその競合する状況を
再掲する。 規則7) 発信音(A),通話中(B,C),m−着信
転送(B,D),空(D) ダイヤル(A,B): 呼
返音(A,D),通話中(B,C),m−着信転送
(B,D),呼出音(D,A). 規則8) 発信音(A),通話中(B,C),m−cw
(B) ダイヤル(A,B): 呼返音(A,D),通
話中(B,C),m−話中着信(B),話中呼出音
(B,A). 端末A)発信音(A) 端末B)通話中(B,C),m−着信転送(B,D),
m−話中着信(B) 端末D)空(D) ここで、以下の性質が成り立つことがわかる。
【0018】「もし、2つの規則から構成した状況が実
際に起こり得る状況であれば、その状況を構成している
各端末ごとの状態は、1つの端末の状態として起こり得
る状態である。」今、上述の性質の対隅をとると、以下
のようになる。
【0019】「2つの規則から構成した状況に対して、
各端末の状態が1つでも実際の端末の状態として不適当
なものが存在するならば、その規則から形式的に構成し
た状況は、真に規則の競合する状況とはいえない。」こ
の上述の条件を用いることにより、機械的に規則の競合
する候補を求めてから、競合の候補から外してよいもの
を機械的に捜し出すことにより、競合の可能性のある部
分を絞り込んで人間に提示することが可能となり、人間
の設計作業を機械支援することができる。
【0020】前述の性質を利用することにより、以下の
手順で、競合検出作業の機械支援が可能となる。 [手順1] 端末について、起こり得るすべての状態を求める。あ
るいは、規則を記述した設計者が与えることを前提とし
てもよい。これを実状態集合と呼ぶことにする。 [手順2] 同一のイベントによる動作を規定している任意の2つの
動作規則に対して、2つの規則の「状態記述」を統合
ることで得られる「規則の競合する状況の候補」の集合
を作成する。 [手順3] 「規則の競合する状況の各候補」について、候補に含ま
れる各端末ごとの状態記述に対して、その状態記述それ
ぞれが実状態集合に含まれているか否かを判定し、当該
候補に含まれる端末の状態記述が1つでも実情態集合に
含まれていなければ、その状況は実システム上では起こ
りえない状況であると判断して、当該候補を競合する状
況の候補の集合から削除して候補を絞り込む。この手順
では、[手順1]で人間の存在が必要となるが、[手順
2]以降では、競合の可能性のあるものから、競合の可
能性のないものを自動的に検出することが可能であり、
人間に対して競合の可能性のある部分を絞り込んで展示
することが可能となる。
【0021】
【実施例】図1はこの発明の一実施例の概略ブロック図
であり、図2はこの発明の一実施例の概略の動作を説明
するためのフロー図である。
【0022】まず、図1および図2を参照して、この発
明の一実施例の概略について説明する。状態遷移規則部
1は各端末がとり得るすべての状態記述を実状態集合と
して求めるものである。ただし、状態遷移規則部1は規
則を記述した設計者が与えることを前提としてもよい。
競合候補作成機能部2は状態遷移規則部1から出力され
同一のイベントによる動作を規定している任意の2つ
の動作規則に対して、2つの規則の状態記述を統合する
ことで得られる規則の競合する状況の候補3の集合を作
成する。実状態集合部5は端末について起こり得るす
べての状態が集合として記憶されている。候補絞込み機
能部4は競合する状況の候補3について、候補に含まれ
る端末ごとの状態記述に対して1つでも実状態集合部5
に記憶されている実状態集合に含まれないものがあれ
ば、その状況は実システム上では起こり得ない状況であ
ると判断し、その候補を競合する状況の候補から削除す
ることによって、候補を絞り込み、競合候補6を提示す
る。
【0023】図3は、この発明の一実施例のより具体的
なフロー図である。規則の集合として以下を考える。 規則1) 空(A) オフフック(A): 発信音
(A). 規則2) 発信音(A),空(B) ダイヤル(A,
B): 呼返音(A,B),呼出音(B,A). 規則3) 発信音(A),not[空(B)] ダイヤ
ル(A,B): ビジー音(A). 規則4) 呼返音(A,B),呼出音(B,A) オフ
フック(B): 通話中(A,B),通話中(B,
A). 規則5) 通話中(A,B),通話中(B,A) オン
フック(A): 空(A),ビジー音(B). 規則6) ビジー音(A) オンフック(A): 空
(A). 規則7) 発信音(A),通話中(B,C) ダイヤル
(A,B): ビジー音(A),通話中(B,C). [手順1]まず、上述の規則から、1つの端末のとり得
る状態を求める。これは以下のようになる。
【0024】{空(A)},{発信音(A)},{呼返
音(A,B)},{呼出音(A,B)},{通話中
(A,B)},{ビジー音(A)} 上述が実状態集合である。 [手順2] 同一のイベントに関して、任意に2つの規則を選び、競
合の可能性のある状況を作成する。上述の規則から以下
の候補が作成される。 規則1と規則4) {空(A),呼出音(A,B),呼返音(B,A)} 規則2と規則3) {発信音(A),空(B),not[空(B)]} 規則2と規則7) {発信音(A),空(B),通話中(B,C)} 規則3と規則7) {発信音(A),not[空(B)],通話中(B)} 規則5と規則6) {通話中(A,B),通話中(B,A),ビジー(A)} [手順3] 上述の各状況から、端末ごとの状態を抜き出し、手順1
で調べた端末の実状態集合中に含まれるか否かを判定す
る。その結果は以下のようになる。 規則1と規則4)では、{空(A),呼出音(A,
B)}が端末の実状態として存在しない。 規則2と規則3)では、{空(B),not[空
(B)]}が端末の実状態として存在しない。 規則2と規則7)では、{空(B),通話中(B,
C)}が実状態として存在しない。 規則5と規則6)では、{通話中(A,B),ビジー
(A)}が、端末の実状態として存在しない。
【0025】この結果、上述の4つの規則の組合わせで
は、競合は発生しないことがわかる。規則3と規則7
は、上述の状況{発信音(A),not[空(B)],
通話中(B)}で、規則3と規則7が同時に適用可能と
なることがわかる。この場合には、2つの規則が全く同
じ動作を規定している場合に相当し、規則7は不要であ
ることがわかる。機械は、上述の5つの規則の組合わせ
のうち、4つの組合わせは規定の競合の候補から削除し
てよいことを判定し、残った1つを要確認事例として、
設計者に提示することができる。
【0026】上記は比較的簡単な場合である。もう少し
複雑な場合、たとえば規則以下の2つの場合を考えてみ
る。 規則1) 発信音(A),空(B),m−着信転送
(B,C),通話中(C,D) ダイヤル(A,B):
ビジー音(A,C),空(B),m−着信転送(B,
C),通話中(C,D). 規則2) 発信音(A),通話中(B,C),m−着信
転送(B,D),空(D) ダイヤル(A,B): 呼
返音(A,D),通話中(B,C),m−着信転送
(B,D),呼出音(D,A). この2つからは、以下のような複数の競合する状況の候
補が作成される。 「候補1」発信音(A),空(B),通話中(B,
C),m−着信転送(B,D),空(D),通話中
(D,E) 「候補2」発信音(A),空(B),通話中(B,
C),m−着信転送(B,D),空(D),通話中
(D,C) これは2つの規則の変数の中で、規則1のDと規則2の
Cとの間には何も制約関係がなく、これらが互いに同じ
場合と異なる場合の両者が考えられるためである。
【0027】また、動作の規定手法にも依存するが、規
則間に優先順序が導入されている場合には、競合する状
況を求める上でも対応した処理が必要となる。たとえ
ば、以下の3つの規則について考えてみる。 規則1) 発信音(A),通話中(B,C),m−話中
着信(B) ダイヤル(A,B): 呼返音(A,
B),通話中(B,C),m−話中着信(B),話中着
信音(B,A). 規則2) 発信音(A),通話中(B,C),m−着信
転送(B,D),空(D) ダイヤル(A,B): 呼
返音(A,D),通話中(B,C),m−着信転送
(B,D),呼出音(D,A). 規則3) 発信音(A),通話中(B,C),m−話中
着信(B),m−着信転送(B,D),空(D) ダイ
ヤル(A,B): 呼返音(A,D),通話中(B,
C),m−話中着信(B), m−着信転送(B,
D),呼出音(D,A). この場合、規則1と規則2から「発信音(A),通話中
(B,C),m−話中着信(B),m−着信転送(B,
D),空(D)」なる競合の可能性のある状況が構成さ
れる。しかし、この状況では、規則3も同時に適用可能
であり、規則1や規則2よりも優先順位が高い。したが
って、この状況では、規則1と規則2は適用されず、規
則3のみが適用されるため、「規則1と規則2が競合す
る」状況とは言えない。一般には、先に述べたような優
先順位を導入している場合には、2つの規則(規則aと
規則bとする)から求められた競合の可能性のある状況
で、他の規則で規則aか規則bよりも優先順位の高い規
則がその状況に適用可能な場合には、求められた状況は
規則aと規則bの競合する状況とは言えない。
【0028】上述の競合検出方法において、事前にあり
得ない複数端末の状態の要素の組合わせ(たとえば、A
はBと通話中の状態であるにもかかわらず、Bは空状態
{通話中(A,B),空(B)}など)を登録してお
き、競合する状況がこれを含んでいる場合には、競合す
る状況から取除くなどは、この発明による方法を精緻化
する1つの手法である。
【0029】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、各
末がとり得るすべての状態記述を実状態集合として
め、同一のイベントによる動作を規定している任意の2
つの動作規則に対して、2つの規則の状態記述を統合す
ることで得られる規則の競合する状況の候補の集合を作
成し、規則の競合する状況の候補について、候補に含ま
れる各端末ごとの状態記述に対して、その状態記述それ
ぞれが実状態集合に含まれているか否かを判別し、当該
候補に含まれる端末の状態記述が1つでも実状態集合
含まれていなければ、当該候補を競合する状況の候補
集合から削除して候補を絞り込むようにしたので、動作
競合の起こる可能性のある端末を絞り込んで設計者に提
示することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の概略ブロック図である。
【図2】この発明の一実施例の概略の動作を説明するた
めのフロー図である。
【図3】この発明の一実施例のより具体的な動作を説明
するためのフロー図である。
【符号の説明】 1 状態遷移規則部 2 競合候補作成機能部 3 競合候補 4 候補絞り込み機能部 5 実状態集合部 6 競合候補
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 良雄 京都府相楽郡精華町大字乾谷小字三平谷 5番地 株式会社エイ・ティ・アール通 信システム研究所内 (72)発明者 竹中 豊文 京都府相楽郡精華町大字乾谷小字三平谷 5番地 株式会社エイ・ティ・アール通 信システム研究所内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の端末が相互に通信を行ないながら
    処理を進めるシステムにおいて、動作競合の起こる可能
    性のある規則を検出する競合検出方法であって、 端末がとり得るすべての状態記述を実状態集合として
    求める第1のステップと、同一のイベントによる動作を規定している 任意の2つの
    動作規則に対して、2つの規則の状態記述を統合するこ
    とで得られる規則の競合する状況の候補の集合を作成す
    る第2のステップと 前記規則の競合する状況の各候補について、候補に含ま
    れる各端末ごとの状態記述に対して、その状態記述それ
    ぞれが前記実状態集合に含まれているか否かを判定し、
    当該候補に含まれる端末の状態記述が1つでも前記実状
    態集合に含まれていなければ、当該候補前記競合する
    状況の候補の集合から削除して候補を絞り込む第3のス
    テップを含む、競合検出方法。
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