JPH0955745A - Atmセルのデセル化方法及び装置 - Google Patents

Atmセルのデセル化方法及び装置

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JPH0955745A
JPH0955745A JP20583795A JP20583795A JPH0955745A JP H0955745 A JPH0955745 A JP H0955745A JP 20583795 A JP20583795 A JP 20583795A JP 20583795 A JP20583795 A JP 20583795A JP H0955745 A JPH0955745 A JP H0955745A
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cell
pointer
atm
memory
processing
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Withdrawn
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JP20583795A
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English (en)
Inventor
真二 ▲高▼尾
Shinji Takao
Kazuhiro Uchida
和宏 内田
Shinichi Fujiyoshi
新一 藤吉
Hiroaki Shirai
宏明 白井
Hitoshi Uematsu
仁 上松
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Fujitsu Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は多チャネルのSTM信号をATMセル
化してATM網を中継した後元のSTM信号に変換する
ためのATMセルのデセル化化方法及び装置に関し,A
TMセルのデセル化を行う場合にVPI・VCIの数
や,STM信号のチャネルの増大に対しても,回路規模
を増大することなく効率的に処理を行うことが可能で,
消費電力を抑制することを目的とする。 【解決手段】ATMセルの入力に対し,各セルヘッダの
VPI及びVCIを検出してその値をアドレスとしてメ
モリへアクセスして多重処理を行い,ATMセルのヘッ
ダ及びAALの情報を除いたデータをSTM信号として
読み出す処理はSTM信号のチャネル番号をアドレスと
してメモリへアクセスして多重処理するよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は多チャネルのSTM
(Synchronous Transfer Mode:同期転送モード)信号を
ATM(Aynchronous Transfer Mode:非同期転送モー
ド) セル化してATM網を中継した後元のSTM信号に
変換するセルのデセル化方法,デセル化装置,及びデセ
ル化装置を構成する回路に関する。
【0002】近年,BISDN(Broad-bandISDN)
に対応するATMによる通信の実用化が進められてい
る。ATMの場合,情報をATMセル化して伝送が行わ
れるが,中継回線を含む伝送網では通常STM(Synchr
onous Transfer Mode : 同期転送モード)により伝送さ
れる。STMは,国際的に標準化されたSDH(Synchro
nous Digital Hierarchy) により統一したネットワーク
が構築されつつあり,このSDHがB−ISDNによる
サービスの実現のためのユーザ・網インタフェース(U
NI)及びネットワーク・ノードインタフェース(NN
I)を提供するものである。
【0003】一方,専用線や中継線等の時分割多重で連
続した固定ビットレートのCBR(Constant Bit Rate
:連続して発生する情報でありパケット等は含まな
い)情報を伝送するSTM網では,SDHの仮想コンテ
ナ(VC)によりフレーム位相を示すポインタを付加し
たユニットで多重化情報が伝送されるが,その情報をA
TM網によりATMセル化して中継し,ATM網から更
に既存のSTM網に伝達される構成のネットワークが展
開されつつある。
【0004】その場合,STM網で作成されたSDHの
ポインタ情報を含むデータ(ユーザ情報)がATMセル
化(Cell Assembly :セル組立)されてATM網を伝送
され,更にATM網からSTM網へ出力される時STM
網のデータへ変換される。その時,ATMセルはSTM
網のSDHに適合するようにデセル化(Cell Disassemb
ly:セル分解)が行われるが,SDHにより決められた
フォーマットの信号形式に変換するために効率的なディ
セル化方法,装置及び回路が望まれている。
【0005】
【従来の技術】最初にATMの概要を図31により説明
する。図31のA.はATMレイヤののセルの構成を示
す。ATMセルは全体が53バイトで構成され,先頭の
5バイトがATMヘッダ,後の48バイトが情報フィー
ルドである。ATMヘッダは,NNI(ネットワーク・
ノード・インタフェース)の場合,先頭の12ビットが
VPI(Virtual Path Identifier),次の16ビットが
VCI(Virtual Channel Identifier) ,その後に3ビ
ットのPT(Payroad Type)と1ビットのCLP(Cell L
oss Priority) が設けられ,最後の8ビットがHEC
(Header Error Control) である。
【0006】ATMセルにより転送を行う時に,各種の
情報の種別により品質条件の違いを吸収するために,A
TMアダプテーションレイヤ(AAL)が設けられてい
る。AALは,セル分割組立サブレイヤ(SAR:Segm
entation And Reassemblysublayer) とサービス品質要
求条件に応じてセル遅延ゆらぎ保証,送信側クロック周
波数の受信側回線,フレームの誤り制御,フロー制御を
行うコンバージェンスサブレイヤ(CS:Convergence
Sublayer) とで構成される。
【0007】AALのクラスAの場合のSARの仕様を
図31のB.により説明する。ATMセルの情報フィー
ルドの48バイトは,SAR−PDU(Protocol Data
Unit) として構成され, 先頭の1バイトがSAR−PD
Uヘッダ,残りの47バイトがSAR−PDUペイロー
ドである。SAR−PDUヘッダは,図20のC.に示
すフォーマットを備え,先頭のビット(ビット位置8)
はCSI(Convergence Sublayer Indication)であり,
CS機能の有無を表し,“1”の場合はCS機能有り
を,“0”の場合はCS機能無しを表示する。その後の
ビット位置7〜5はシーケンス番号(SN:Sequence N
umber)を表し,ビット位置4〜1はシーケンス番号保護
(SNP:Sequence Number Protection) の情報であ
り,ビット位置4〜2に巡回符号検査(CRC)の制御
ビット,ビット位置1に制御ビットとSNの各ビットの
偶数パリティが設定される。
【0008】シーケンス番号(SN)は,各セルについ
て受信側でSNを識別することにより,セル損失や誤挿
入セルを検出でき,誤挿入セルは廃棄され,セル損失の
場合はダミーSAR−PDUを損失が検出される都度挿
入する。
【0009】CSプロトコル仕様では,上記したCSI
とSNを用いて,セルの損失,誤挿入等を検出すると共
に,送信側クロック周波数を受信側で再生するために,
RTS(Residual Time Stamp)値を, シーケンス番号が
奇数(SN=1,3,5,7)の時のCSIの4ビット
により転送する。また,図31のD.に示すように,S
AR−PDUは,CSIの表示により2種類のフォーマ
ット(ポインタ有りと無し)を持ち,SNが偶数の時に
CSIが“1”の場合,SAR−SDU(サービスデー
タユニット)ペイロードの1バイト目がポインタとな
る。このポインタは,狭帯域ISDNのベアラサービス
の64KHz×n(n≧2)のような構造化データを転
送する時に,構造の境界を表示する。この1バイトのビ
ット位置7〜1はオフセット・フィールドであり2セル
分(当該セルと後続のセル)のペイロード中の何れかの
位置(構造化データの境界位置)を表示できる。
【0010】図32はSDHの概要説明図である。SD
Hにおける多重化フォーマットは入れ子構造を採用して
おり,図21に示すように多層構造となる。は既存の
低速回線を収容するコンテナ(C1)の一つであるC1
1(1.5Mbps≒64Kbps×24)であり,こ
の信号の125μs×4=500μsの信号に対し1バ
イトのパスオーバヘッド(POH)を付加したものが
に示すVC(VirtualContainar)−11と呼ばれる。こ
のVC−11に対し高次VCとの多重化情報のフレーム
位相の時間差をアドレスで表示したTU(Tributary Un
it) −11ポインタを付加したものがで示すトリビュ
タリユニット(TU−11)である。なお,このTU−
11ポインタは,125μsのTU−11の固定の4マ
ルチフレーム(500μs)の中の各フレームの先頭
の,V1からV4までの4バイトで規定され,この固定
フレーム中における実際のTU−11のデータの先頭位
置(POHの位置でV5と呼ばれる)を指示する。この
中のV4はリザーブ(未使用)であるが,V1〜V3の
3バイトは図22に示すように規定されている。なお,
V1〜V4の各バイトの識別はこのTU−11を多重化
した上位のVC(VC−3)のPOHの中のH4と呼ば
れるバイトの第7,第8ビットによりマルチフレームの
第1〜第4の各フレームが表示される。
【0011】図33に示すSDHによるTU−11ポイ
ンタの構成を説明すると,V1バイトの先頭の4ビット
は新規データフラグ(NDF:New Data Flag)であり,
2ビットがTUタイプ(TU−11とTU−2の区
別),残りの2ビット及びV2バイトの合計10ビット
でポインタ値(TU−11の先頭のPOHが格納された
V5の位置) を表す。なお,NDFが,“1001”の
時はポインタが新規(変更)であることを表し,ポイン
タ値が有効となり,“0110”の時,は変更無しを表
し,V1バイトの下位2ビットとV2バイトの8ビット
は,交互に「I」(増加指定ビット)と「D」(減少指
定ビット)を表すビットとして作用し,前回のフレーム
の各ビットに対して,反転5I(5個のIビットが反転
した状態)ビットで負スタッフを指示し,反転5D(5
個のDビットが反転した状態)ビットで正スタッフを指
示する。そして,V3バイトは負スタッフアクションバ
イトとして使用する。
【0012】上記のTU−11を4個集めたものは,
に示すTUG(Tributary Unit Group)−2を構成す
る。さらにこのTUG−2を7組収容したVCがに示
すVC−3と呼ばれ,先頭にPOHが付され,9行×8
5バイトの形式で表現される。このVC−3は,VC−
11を28個(約50Mbps)含んでいる。次に図示
されないが,このVC−3を3組収容して先頭の9行×
9バイトの中の上側3行と下側5行にSOH(Section
Over Head)を格納し,4行目にAU−3ポインタを格納
したSTM−1(Synchronous Transfer Mode 1)を構
成することができる。
【0013】図34は従来のSDH網の信号をATM網
で中継する通信網の説明図である。STM網AのSTM
によるSDH網AとSDH網Bとの間の情報をATM網
を介して伝送する通信網では,SDH網AとATM網の
間及びATM網とSDH網Bにそれぞれ,STMとAT
Mの相互変換を行う装置であるSAC(STM-ATM Conver
ter)−AとSAC−Bが設けられている。これらの各S
ACは,SDHの仕様に従ったSTMの信号をATMセ
ルへ変換してATM網へ出力する機能と,ATM網から
入力するATMセルを元のSDHの仕様に従ったSTM
の信号に変換する機能を備える。
【0014】従来のATMセルをSTM信号に変換する
デセル化(セル・ディスアセンブリと同じ)するための
従来の構成を図35を用いて説明する。図35は従来例
の説明図である。図中,90はATMセルが入力するA
TM回線,91はクロック乗換え部,92はVPI処理
部,93はVCI処理部,94はSN・SNP処理部,
95は1セルメモリ,96はCSI(Convergence Subl
ayer Indication:コンバージェンス・サブレイヤ表示)
・セルポインタ処理部,97はゆらぎ吸収バッファ部,
98はTU(Tributary Unit)ポインタ終端部,99はT
Uポインタ付け替え部,100はデータが出力されるS
TM回線,101はアラーム収集部である。
【0015】ATM回線90には,5バイトのATMヘ
ッダと48バイトの情報フィールドの合計53バイトで
構成するATMセルが非同期で転送されてくる。クロッ
ク乗替え部91では,ATM回線90の回線クロックを
ATM・STM変換を行う装置内部のクロックに同期さ
せる。次にVPI処理部92は,ATMセルのヘッダに
含まれたVPIを識別し,そのVPI処理部92に設定
されたVPIを持つセルだけを取り出す。VPI処理部
92は図示されないが並列に複数個設けられ,各VPI
処理部に異なるVPIが設定されている。設定されたV
PIを持つATMセルはVPI処理部92からVCI処
理部93へ入力されると,ヘッダに設定されたVCI
(Virtual Channel Identifier) が予め設定された値を
持つセルだけが取り出される(フィルタリングする)。
なお,VCIの値で伝送単位(例えば,6Mの速度のセ
ルか,2Mの速度のセルか等の識別を行うことができ
る)を表しており,ここで各セルについて伝送単位の識
別を行うことができる。
【0016】次にSN・SNP処理部94は,上記図3
1のC.に示すAALタイプ1のSAR−PDUヘッダ
(1バイト)のSN(シーケンス番号)とSNP(シー
ケンス番号保護)について処理を行う。すなわち,前回
受信したATMセルのSAR−PDUヘッダ(SN・S
NP)が1セルメモリ95に保持されているため,今回
受信したヘッダのSN・SNPについて誤りチェックと
前回のSNとの連続性のチェックを行い。セル損失が検
出された場合は,ダミーセルを発生したり,誤ったセル
が入っていた場合はそのセルを廃棄する。SN・SNP
処理部94から出力したATMセルは,次にCSI・セ
ルポインタ処理部96へ入力する。ここで,上記図31
のD.に示すCS(コンバージェンス・サブレイヤ)仕
様の処理を行う。
【0017】すなわち,SAR−PDUヘッダの先頭の
ビット(CSI)の表示が“1”の場合はCS機能有り
である。この場合は,SAR−PDUヘッダに続く,ペ
イロード(47バイト)の先頭の1バイトがポインタで
あり,構造化データの境界位置(先頭のバイト)を表す
のでこのポインタを取り出し,同期処理を行う。この場
合,ポインタに続く46バイトが有効データとして取り
出される。CSIが“0”の場合は,SAR−PDUヘ
ッダに続く47バイトのペイロードをそのまま有効デー
タとして抽出する。
【0018】このようにして,ATMセルの中のATM
ヘッダ(5バイト)及びAALの制御に使用したバイト
を除いたデータはゆらぎ吸収バッファ部97へ入力す
る。このゆらぎ吸収バッファ部97ではATM網で発生
する最大ゆらぎに対応する容量を持ち,ATMセルのゆ
らぎが吸収されると共に,STM信号への変換を行う。
このゆらぎ吸収バッファ部97はATM側とSTM側の
境界に位置する。
【0019】ゆらぎ吸収バッファ部97から出力された
データはSTM側のTUポインタ終端部98へ供給され
る。この例では,元のSTM網では,STMのVC−1
1(約1.5Mbps)に対応した場合であり,上記C
SI/セル・ポインタ処理部96で識別されたポインタ
(フレームの先頭のV1の位置を示す)を用いて,TU
−11のポインタが識別される。すなわち,V1バイト
の位置が分かるので,V1バイトから一定バイト数(2
6バイト)の後に挿入されているV2バイトを用いてT
U−11ポインタを得ることができる。次に,このVC
−11とTU−11ポインタを含むTU−11は,他の
データと共に,上記図32のに示すようなVC−3に
多重化して収容される。この時,TUポインタ付け替え
部99は,STM側に同期したVC−3のフレーム内の
どの位置に,デセル化したTU−11の先頭を格納した
かを識別して,対応するTU−11のポインタ(V1,
V2)にその位置を表示するように付け替えを行いST
M側のフレームと位相同期がとられる。アラーム収集部
101は各部からのアラームを収集して,必要な出力を
行う。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のATM
・STM変換の構成によれば,ATM側において各VP
I別及び各VCI別に設けられたVPI処理部,VCI
処理部,及びSN・SNP処理部,CSI・セルポイン
タ処理部の各回路が設けられ,各VPI及びVCI別,
すなわち各チャネル別にATMセルを処理してデセル化
を行っていた。
【0021】従って,従来はデセル化を行うチャネル数
が増えると,そのチャネル数分のデセル化回路が必要と
なり,チャネル数の増加に比例して回路規模が大きくな
るという問題があった。また,回路規模の増大に伴い消
費電力が増大する点も問題となっていた。
【0022】本発明は以下に挙げる各種の課題を解決す
ることを目的とする。 (1)多数のATMセルのデセル化を行う場合にVPI/
VCIの数や,STM信号のチャネルの増大に対して
も,回路規模を増大することなく効率的に処理を行うこ
とが可能で,消費電力を抑制するATMセルのデセル化
方法及び装置を提供することを主な課題とする。
【0023】(2) デセル化を行う回路を搭載した回路を
カスケード接続した時のアラーム情報を効率的に収集す
ること。 (3) SN・SNP処理用のメモリに格納するデータを最
小限の情報だけにしてメモリを小型化すること。
【0024】(4) セル損失,セル廃棄の制御を簡単に実
現すること。 (5) セル損失を検出時にダミーセル数を迅速に検出する
こと。 (6) デセル化後においてセルポインタの正常性のチェッ
クを簡単に多チャネルの信号について簡単に行うこと。
【0025】(7) TUポインタの終端処理の回路規模を
削減すること。 (8) スタッフバッファのメモリとV4データの転送のた
めの回路規模を削減すること。
【0026】(9) TUポインタの付け替えの構成を簡単
化すること。 (10)多チャネル処理を行う多ポートメモリをATM側と
STM側からアクセスする時に,チャネルに対応するデ
ータをリセット(初期化)する条件が発生すると簡単に
初期化を可能にすること。
【0027】(11)多チャネルのデータ処理をシングルポ
ートメモリで行う場合に,効率的な処理を可能にするこ
と。 (12)多チャネルのデータを格納する多ポートメモリを複
数個使用して構成する場合の電力消費を平均化させるこ
と。
【0028】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の基本構成
を示す図である。図1において,1はクロック乗換え
部,2はメモリ2aを備え多数のVPIについて処理を
行うVPI処理部,3はメモリ3aを備え多数チャネル
(VCI)について処理を行うVCI処理部,4は1セ
ルメモリ・ゆらぎ吸収バッファ5を用いて複数のチャネ
ル(VCI)についてAALの処理を行うSN・SNP
処理部,5はSN/SNP処理用の1セルメモリとAT
M網の遅延ゆらぎの吸収とATM・STM変換を行うゆ
らぎ吸収バッファを共有化した1セルメモリ・ゆらぎ吸
収バッファ,6は多数のチャネルについてCS(コンバ
ージェンスサブレイヤ)の処理を行うCSI・セルポイ
ンタ処理部,7はSTMの多数のチャネル(トリビュー
タリ・ユニット:TU)のTUポインタの終端を行うT
Uポインタ終端部,8はSTM側のフレームに位相同期
をさせるTUポインタ付け替え部,9は各部のアラーム
を収集するアラーム収集部である。
【0029】本発明はATM回線のATMセルを処理し
てデセル化する各部の回路にメモリを備え入力するセル
のVPI,VCIにより各部で多重処理を行うと共に,
SN・SNP処理用の1セルメモリとATM網の遅延ゆ
らぎ吸収用及びATM・STM変換用のバッファを共有
化し,STM信号のチャネル番号を用いて多チャネル処
理を行ってチャネル数の増大に対し回路規模や消費電力
の増大を抑制するものである。
【0030】図1において,ATMセルが非同期で転送
されてくるとクロック乗替え部1では,ATM網の回線
クロックをATM・STM変換を行う変換装置内部のク
ロックに同期させる。次にVPI処理部2は,メモリ2
aによりATMセルのヘッダに含まれたVPIを識別し
てフィルタリングを行うと共に複数のVPIについて対
応する領域を用いて処理が行われ,次にATMセルはメ
モリ3aを持つVCI処理部3へ入力される。ここで
は,ヘッダに含まれたVCIを識別してフィルタリング
を行うと共に複数のVCIについて処理を行う。SN・
SNP処理部4は,次に設けられた1セルメモリ・ゆら
ぎ吸収バッファ5の中の1セルメモリに格納された内容
(前に受けたセル)と次に受信したセルの各SNとSN
P(シーケンス番号保護)についてセル廃棄(損失)の
検出や,SN・SNPについての誤りをチェックして対
応する処理を行う。またゆらぎ吸収バッファでは,AT
MセルのヘッダやAAL仕様の情報(AALヘッダやポ
インタ)を含むATMセルがそのまま入力されて遅延ゆ
らぎの吸収とATM−STM変換を行う。
【0031】1セルメモリ・ゆらぎ吸収バッファ5のS
TM側に出力された信号は,CSI・セルポインタ処理
部6に供給される。ここでは,メモリ6aを備え,複数
のVPI/VCIについて,ATMのAALヘッダのC
SI(AALのCSレイヤの表示)に対応した処理(C
SIの値に応じてセル内のペイーロードのデータ長を決
める)と,セルポインタを識別してTU−11のポイン
タ(V1,V2バイト)を得る。
【0032】次にTUポインタ終端部7は,メモリ7a
を備え複数のSTMのチャネル番号に対応して処理を行
い,TU−11ポインタの終端を行う。この後,TUポ
インタ付け替え部8は,複数のチャネル番号に対応した
多重処理を行い,それぞれのチャネルのフレーム位相を
STM回線のフレームに位相同期するようポインタ(V
1,V2)を付け替える。
【0033】この構成により,ATMセルのチャネル固
有値(VPI,VCI)及びSTM信号のチャネル番号
をメモリのアドレスとして使用して多重処理することに
より回路規模を増大させることなく,多チャネル処理が
可能となる。
【0034】また,CSI・セルポインタ処理部6を1
セルメモリ・ゆらぎ吸収バッファ5の後に配置すること
によりメモリで構成された1セルメモリとゆらぎ吸収バ
ッファ部との共有化を実現し,更にSTM化された後で
CSI・セルポインタ処理を行うことで,SN・SNP
処理部4でセル損失が検出された場合にも,ゆらぎ吸収
バッファを介することでセル損失に対してダミーセルが
補完されるため,セル損失を意識することなくセルポイ
ンタ処理を行うことができる。
【0035】
【発明の実施の形態】図2はVPI処理部,VCI処理
部及びSN・SNP処理部を備えた実施例の構成であ
り,各部は上記図1の符号2,3,4に対応する。
【0036】図中,10はVPI処理部,11はVCI
処理部,12はSN・SNPラッチ部,13は誤り訂正
・検出部,14は多重処理用メモリ,15は伝達単位不
一致処理部,16はSN・SNP処理部である。
【0037】動作を説明すると,受信ATMセルに対し
VPI処理部10においてVPIを抽出し,予めメモリ
(図1のメモリ2a)に設定されたVPIでフィルタリ
ングを行い,フィルタリングをパスしたVPIをVPI
処理部10にラッチし,多重処理用メモリ14のアドレ
スに使用する。なお,多重処理用メモリ14のアドレス
は,ライト・リード共に同じものを使用する。VCI処
理部11では受信セルのVCIを抽出してフィルタリン
グを行い,上記ラッチされたVPIをアドレスとしてV
CI(ATMセルのペイロードは書き込まれない)がデ
ータとして多重処理用メモリ14に書き込まれる。SN
・SNPラッチ部12は,ATMセル内のAALのヘッ
ダに含まれたSN・SNPが抽出され,誤り訂正・検出
部13で誤り訂正または誤り検出した後,VPIで指定
されたアドレスにより多重処理用メモリ14に書き込ま
れる。
【0038】多重処理用メモリ14からVPIをアドレ
スとして読み出されたVCIとSN・SNPは,それぞ
れ伝達単位不一致処理部15とSN・SNP処理部16
へ供給される。この時,ATMセルのヘッダやAALの
ヘッダを除くデータ(元のCBR信号)は多重処理用メ
モリ14に格納されない(他のメモリに格納する)。伝
達単位不一致処理部15は,読み出された前回のVCI
(VPIで指定された同一チャネルで1セル前の値)と
今回受信したVCIとを比較し,伝達単位の不一致の判
定を行う。不一致の場合は伝達単位の同期保護条件に従
い,正常受信の保護内であれば正常受信ステータスを,
同期はずれの場合は、伝達単位不一致信号を出力する。
SN・SNP処理部16は,受信セルのSN・SNPの
値と読み出された前回のSN・SNPの値を比較(VP
Iで指定された同一チャネルでの1セル前の値)し,セ
ルの誤配,損失(廃棄)の判定を行う。
【0039】上記の場合,ATMセルの固有値であるV
PIをチャネル多重処理用メモリ14のアドレスに使用
したが,ATMセルの固有値であるVPIに対応するS
TM信号のチャネル番号をメモリのアドレスに使用する
ことも可能である。
【0040】この図2の構成によれば,チャネル(VP
I)単位に処理回路を持つ必要がなく,共通のデータ処
理部とメモリのチャネル単位の記憶部とで構成すること
ができるため,回路削減の効果が大きい。また,回路規
模が小さくなるので消費電力を少なくすることができ
る。
【0041】図3はアラーム収集部の実施例の構成であ
る。図3において,17−0〜17−nはそれぞれハイ
ウェイ#0〜#nに対応して設けられたデセル化を行う
回路を搭載したLSIであり,18は監視部である。
【0042】各LSIに対してアラーム収集用のタイミ
ングであるチャネル識別信号が入力され,モード設定信
号が各LSIに対し供給される。モード設定信号は,各
LSIに全ハイウェイのアラーム収集を行うマスタモー
ドか,自ハイウェイアラーム出力するスレーブモードか
を設定するもので,図3の例ではLSI#0はマスタモ
ードに設定され,他のLSI#1〜#nはスレーブモー
ドに設定される。
【0043】この状態では,スレーブモードに設定され
たLSI#1〜#nは,それぞれ各自のハイウェイで検
出されたアラーム情報の出力をチャネル識別信号に同期
してマスタLSI#0に向けて出力する。次にマスタモ
ードに設定されたLSI#0は,自ハイウェイ#0のア
ラームとスレーブモードLSIから受け取った他のハイ
ウェイのアラームとを多重して,その出力として各チャ
ネル(CH0〜CHn)の周期内にn+1個の各ハイウ
ェイのアラーム情報(HW#0〜#n)を時分割多重し
て出力する。この多重化されたアラーム情報は監視部1
8に入力されて分析,記録及び必要な出力等が行われ
る。このような構成により,複数のLSIによる多段接
続時のアラーム収集が実現可能となる。この場合,各L
SIが扱う処理帯域が増大してチャネルが増えた場合に
も多重化により効率的にアラームの収集が可能となる。
【0044】図4はSN・SNP処理部の構成図であ
る。図4において,19はイネーブル生成部,20はデ
ュアルポートRAM(DP−RAMで表示),21はS
N・SNP(上記図2の16に対応)及びCSIを処理
する回路である。なお,20はシングルポートのRAM
でもよい。
【0045】ATMセルのデセル化を行う際にセル誤
配,セル損失の検出・処理を行うSN・SNP処理は,
入力したATMセルのSN(シーケンス番号)及び蓄積
セル(前に受信したセル)のSNを比較して行うため,
チャネル単位に1セル分のメモリが必要となる。このメ
モリを,本発明ではチャネル共通のメモリにより構成
し,1セルメモリのアドレスにはATMセルのチャネル
固有値であるVPIを用いる。
【0046】従来は,ATMセルを完全な形でメモリに
格納していたが,この構成では線路aから入力するAT
Mセルの,SN・SNP処理及びその後のCSI処理に
必要な,AALヘッダのSN・SNPバイトとCSI表
示ビットが“1”の場合のセルポインタ(オフセット値
を表すバイト)がチャネル情報(VPI)をアドレスと
して格納される。書き込みタイミングとして,SN・S
NPが発生するタイミングとOFS(オフセットを表
し,ポインタと同義)が発生するタイミングが供給さ
れ,イネーブル生成部19により書き込み信号(WE)
及び読み出し信号(RE)が発生する。処理回路21で
は,入力するATMセルのSN・SNP及びCSIのセ
ルポインタデータと,デュアルポートRAM20から読
み出された前回のATMセルのSN・SNP及びCSI
のデータを用いて各処理を行う。このように,SN・S
NPとCSI処理用にATMセルの中の必要なバイト
(デセル化情報)だけを格納することによりメモリの小
型化と低消費電力化を実現できる。
【0047】図5は1セルメモリ・ゆらぎ吸収バッファ
を用いたデセル化の構成を示す。図中,22はSN・S
NP処理部(図1の4,図2の16,図4の21の一部
に対応),23はSN・SNP処理の完了までセルを待
機させる1セルバッファとATM網の遅延ゆらぎを吸収
する吸収バッファを共有化した1セルメモリ・ゆらぎ吸
収バッファ(図1の5に対応),24は1セルメモリ・
ゆらぎ吸収バッファ23とデセル化情報伝達バッファ2
5を制御するバッファ制御部,25はATMセルポイン
タ(オフセット値)等のデセル化情報を内蔵するメモリ
に書き込み,主データ(1セルメモリ・ゆらぎ吸収バッ
ファ23に書き込んだデータ)に同期させてCSIポイ
ンタ処理部26へ伝達するデセル化情報伝達バッファ,
26はATMセルポインタ等のデセル化情報を元に1セ
ルメモリ・ゆらぎ吸収バッファ23に書き込まれた主デ
ータを随時読み出し,STMのフレーム(元のSDHの
TUフレーム)に同期したデータに変換(デセル化)す
るCSIポインタ処理部である。
【0048】書き込み動作 SN・SNP処理部22は,チャネル単位(受信VPI
とVCIで特定されるチャネル)の受信単位のシーケン
ス番号(0〜7のモジュロ)を監視し,連続性が保持さ
れている場合は,受信セルは正常と判断し,SN・SN
P処理部22からデセル化情報伝達バッファ25へセル
ポインタだけを伝達する。また,バッファ制御部24に
対して,正常受信のステータス信号を通知し,これを受
けたバッファ制御部24は1セルメモリ・ゆらぎ吸収バ
ッファ23とデセル化情報伝達バッファ25のメモリに
対して同一の書き込みアドレスを供給して,主信号とデ
セル化制御データをそれぞれ同一のアドレスに書き込
む。
【0049】読み出し動作 1セルメモリ・ゆらぎ吸収バッファ23に一定量の書き
込みが終了したら,STMのフレームに同期させ1セル
メモリ・ゆらぎ吸収バッファ23とデセル化情報伝達バ
ッファ25に書き込んだデータを読み出し,デセル化情
報に従って,CSIポインタ処理部26は1セルメモリ
・ゆらぎ吸収バッファ23から読み出す主信号の読み出
し制御を行いSTMデータを復元(デセル化)する。
【0050】図6,図7は上記図5に示す構成による各
バッファの構成と動作の説明図であり,図6はセル誤配
時の動作を説明する図で,図7はセル損失(廃棄)時の
動作を説明する図である。図6,図7において,22〜
26は上記図5の同一符号と各部と同じであり説明を省
略する。
【0051】図6の場合,B.に示すようにATMセル
がA,B,C,X,D,E(Xは誤配セルとする)の順
に到着すると,書き込み主信号は1セルメモリ・ゆらぎ
吸収バッファ23へ供給され,デセル化情報はデセル化
情報伝達バッファ25へ供給され,バッファ制御部24
はSN・SNP処理部22から正常受信であることが通
知されていると順次インクリメントする同一の書き込み
アドレスを両バッファ23,25に発生して,1,2,
3のアドレスにA,B,Cの主信号及びデセル化情報が
それぞれに書き込まれる。
【0052】しかし,セルXに続いてDを受信した時に
セル誤配を示す信号がSN・SNP処理部22から,バ
ッファ制御部24に通知される。このセル誤配を示す信
号を出力するのはDのセルを受信した時点である(セル
誤配を判断するのは正常なセルDを受信する必要がある
からである)。この時,誤配セルXの主信号とデセル化
情報は既にバッファ23,25にそれぞれ書き込まれて
いる。バッファ制御部24は,この誤配セルを廃棄する
ためにセル誤配を通知されると,順次インクリメントさ
せる書き込みアドレスのインクリメント動作を一旦停止
し,誤配セルを書き込んだアドレス(図6の例ではアド
レス4)を発生して,受信した正常セルDの主信号とデ
セル化情報をそれぞれ上書きさせる。
【0053】図7に示すセル損失時の場合,B.に示す
ようにATMセルがA,B・・E,Fと到着すると,S
N・SNP処理部22は,Fを受信した時にセル損失
(セルDの損失)を示す信号をバッファ制御部24に通
知する。すなわち,セル損失を判断するには,正常なセ
ルE,Fを受信する必要があるからである。このセル損
失を検出した時点では既に,セル損失情報が必要なセル
E(デセル化する場合にセルEを読み出す時にセル損失
情報が無いとデセル化ができない)の主信号が1セルメ
モリ・ゆらぎ吸収バッファ23に,デセル化情報がデセ
ル化情報伝達バッファ25に書き込まれている。この場
合,バッファ制御部24はインクリメント動作を一旦停
止し,受信セルEを書き込んだアドレスと同じ4を発生
させ,セルメモリ・ゆらぎ吸収バッファ23のアドレス
4には何も行わない。このとき,デセル化情報伝達バッ
ファ25のアドレス4にセルEのデセル化情報に加えて
セル損失情報を書き込む。具体的には,デセル化情報伝
達バッファ25のアドレス4のセルEのデセル化情報を
一旦読み出して,セル損失情報(損失セルの個数を含
む)を加えて,アドレス4に再度書き込む。
【0054】1セルメモリ・ゆらぎ吸収バッファ23と
デセル化情報伝達バッファ25からデータをデセル化の
ために読み出す場合,バッファ制御部24はある一定量
の蓄積が完了したらSTMフレーム(例えば,TUフレ
ーム)に同期してバッファの読み出しアドレスを1,
2,3と順次インクリメントして生成し,対応するデー
タの読み出しを行う。アドレス4を生成して,デセル化
情報Eを読み出すと,CSIポインタ処理部26でセル
損失情報(ダミーセル数)が検出される。CSIポイン
タ処理部26は,補完すべきバイト数を算出して,バッ
ファ制御部24に対し読み出しアドレスのインクリメン
ト停止信号を出力する。これを受けたバッファ制御部2
4は,読み出しアドレスのインクリメントを停止し,1
セルメモリ・ゆらぎ吸収バッファ23からの主信号の読
み出しを停止する。この後ダミーバイトが生成され,必
要数だけ補完が行われると,バッファ制御部24に対し
読み出しアドレスのインクリメントを開始し,1セルメ
モリ・ゆらぎ吸収バッファ23からの主信号の読み出し
を開始する。
【0055】図8はセル損失(廃棄)情報を格納するた
めのデセル化情報伝達バッファの具体的構成であり,上
記図7に示すセル損失時の機能がこの構成により実現さ
れる。また,図9は図8のタイムチャートの例である。
【0056】図8において,27は入力されるアドレス
を+1するアダー(ADDER),28はセレクタ,29はデ
セル化情報を格納するRAM(上記図5のデセル化情報
伝達バッファ25に相当)である。また,図9は,
(1)に示す動作タイミングに続いて(2)の動作が連
続して行われることを示す。
【0057】動作を説明すると,一つのデセル化情報が
複数項目a〜dで構成されており,それぞれセレクタ2
8の1,2,4,5の各スイッチの端子Aに入力され,
3のスイッチの端子Aはアース電位が供給されオール
“0”が入力されている。アドレスはバッファ制御部
(図7の24)から供給されると,アダー27で+1さ
れてスイッチ6の端子Aに供給される。セレクタ28は
通常(セル損失が無い時)は,1〜6の各スイッチは端
子Aを選択し,RAM29の該当アドレスにデセル化情
報a〜dとスイッチ3(ダミセル数を選択するスイッ
チ)からのオール“0”が並列に書き込まれ,RAM2
9の読み出し時には出力線〜から,書き込まれた時
の情報が出力される。
【0058】図9のタイミングチャートの例では,受信
セルがA,B,C,Eと受信された時点では,同図
(1),(2)に示すように各セル情報(デセル化情
報)A,B,C,Eがアドレス1〜4に格納されること
が分かる。
【0059】セル損失が発生するとセレクタ28の各ス
イッチ1〜6が切替えられ,それぞれ端子Bを選択す
る。この時,SN・SNP処理部(図5の22)からダ
ミーセル数(損失セル数)が通知され,セレクタ28の
スイッチ3の端子Bへ入力される。セル損失が発生する
と,最初にRAM29は前に書き込みを行ったアドレス
(アダー27を介さない端子Bのアドレス)により読み
出しを行い,出力線,,,から前に書き込んだ
デセル化情報が発生し,フィードバックの線を介してセ
レクタ28の対応する端子Bへ入力する。この後,書き
込みが行われて,元のデセル化情報とダミーセル情報が
RAM29の同じアドレスに書き込まれる。
【0060】図9の例では,(2)の受信セルとしてセ
ルFが受信されたタイミングで,1つのセル(セルD)
の損失が検出され,セル損失の信号が発生し,ダミーセ
ル数が入力される。この場合,アドレス4に書き込まれ
たセルEのデセル化情報が,読み出され,ダミーセル数
と共にアドレス4に書き込まれる。その後,セルFのセ
ル情報(デセル化情報)がアドレス5に書き込まれる。
【0061】上記図7,図8に示すセル損失が発生した
時に,SN・SNP処理部22において,ダミーセル数
(損失セル数)を検出している。セル損失が検出される
と,受信したATMセルのAALヘッダに含まれたSC
(Sequence Count:SNに対応)と,以前に受信した同
じチャネルのATMセルから取り出して蓄積しておいた
SCR(蓄積セルのSC保護カウンタ)からセル損失時
に保管するダミーセル数を検出している。従来は,SC
=SCR+1が満たされるまで,カウントアップし,カ
ウントした回数をダミーセル数としていたが,その方法
ではセル損失が検出されてからダミーセル数が検出され
るまでのカウント動作に時間がかかっていた。なお,S
C(SN)は,正常時には0,1,2・・7と順次イン
クリメントし,7の次に0に戻る。
【0062】図10は本発明によるダミーセル数検出の
構成図である。図10のA.に示すように本発明では,
ダミーセル数算出デコーダ30を設けている。このダミ
ーセル数算出デコーダ30は,セル損失検出の信号によ
り駆動され,受信ATMセルから得られるSCと,その
ATMセルに対応する以前に受信して蓄積された値であ
るSCRとを入力すると,デコード動作によりダミーセ
ル数(DMYで表示)が出力される。図10のB.にデ
コード動作の例を示し,例えば,SC=0の時にSCR
=6の場合,ダミーセル数は1であり,SC=0の時に
SCR=3の場合,ダミーセル数は4である。
【0063】このように,セル損失が検出されるとSC
とSCRをデコードすることにより直ちにダミーセル数
を検出でき,処理の高速化と多重化が可能になる。次に
図11〜図13はセルポインタ処理の構成を示し,図1
1はゆらぎ吸収バッファを含む全体の構成を示し,図1
2はセルポインタ処理部のブロック構成図,図13はセ
ルポインタ処理部の動作説明図,図14はゆらぎ吸収バ
ッファの構成図である。
【0064】図11において,31aは主信号(ATM
セルのヘッダ等を除いた残りの情報)を格納するゆらぎ
吸収バッファ,31bはセルポインタ等のセル情報を格
納するゆらぎ吸収バッファ,32はATMタイミング発
生部,33はSTMタイミング処理部,34はセルポイ
ンタ処理部である。
【0065】セルポインタは,STMフレームのV1バ
イト(TU−11のフレームにおける,TU−11ポイ
ンタを構成するV1〜V4バイトの中の先頭のバイト)
位置を示すものであるため,1度セルポインタを受信す
れば,次に受信するセルポインタを予測することができ
る。セルポインタ処理部は,現在受信したセルポインタ
から次に受信するセルポインタを予測し,その予測した
セルポインタと実際に次に受信したセルポインタを比較
することにより受信したセルポインタの正当性をチェッ
クする。
【0066】従来のセルポインタ処理部はゆらぎ吸収の
前,すなわちデセル化の前でチャネル別に処理していた
が,この本発明の構成ではデセル化後に処理を行う。図
11に示すように,主信号をゆらぎ吸収バッファ31a
に,セル情報をゆらぎ吸収バッファ31bにATMタイ
ミング発生部32からのタイミングで格納し,STMタ
イミング処理部33からのタイミングに同期してデセル
化した後にセルポインタ処理部34に処理が行われる。
本発明のセルポインタ処理部の構成を図12に示す。
【0067】図12において,340はセレクタ,34
1はRAMで構成され複数チャネルのセルポインタ値に
ついてダウンカウントを行うTUバイト・ダウンカウン
タ,342は入力に対し−1を加算するアダー,343
は比較器である。
【0068】この構成は,STMとしてTU(トリビュ
ータリユニット)−11のフレーム信号(VC−11の
バーチャルコンテナを搭載)の例である。TU−11フ
レームの場合,V1バイトの発生周期は108バイトで
あるため,セルポインタの範囲として0〜107であ
る。また,ダミーセルには0〜6セルまで対応している
(SN・SNPのシーケンシャル番号が0〜7であるた
め)。
【0069】図13を用いて説明すると,主信号(セル
ヘッダ等を除いたデセル化信号)にはV1バイトが10
8バイト毎に設定されており,受信セルポインタ中に
は,V1バイトまでのオフセット値が設定され,図の例
では「51」の値が最初に表れている。この受信セルポ
インタは,図11のセル情報のゆらぎ吸収バッファ31
bからセレクタ340へ入力する一方,比較器343へ
供給されるが,この時比較が行われない(?)。セレク
タ340は同期確立の信号で入力されるセル・ポインタ
の値「51」を選択して,TUバイト・ダウンカウンタ
341に,チャネルをアドレスとしてロードされる。そ
の後,TUバイト・ダウンカウンタ341はバイト単位
(図示省略)のタイミングで対応するチャネルのデータ
を読み出し,アダー342で−1の加算を行った結果を
セレクタ340を介してロードする動作を繰り返してダ
ウンカウントが行われる。46バイトのダウンカウント
を行うと,「5」の値になり,この値が予測セルポイン
タである。
【0070】前のセルから46バイト後には,次のセル
のポインタが存在するバイト位置に相当し,セルポイン
タが発生するタイミングである。これを比較タイミング
として次のセルにポインタが存在するとすれば,比較器
343で比較が行われる。この時,受信セルポインタは
「5」が入力され,TUバイト・ダウンカウンタ341
の対応するチャネルをアドレスとして読み出しを行う
と,ダウンカウントの結果が正常であれば「5」が出力
されて,両者が一致するので比較部343からセルポイ
ンタ正常の出力が発生する。不一致の場合は,セルポイ
ンタ異常を表す出力が発生する。
【0071】この図12の構成によれば,ダウンカウン
タをRAMで構成し,アドレスにチャネルを使用してチ
ャネル多重を行っているため,チャネル数が増えても回
路規模が増大することはない。また,ダウンカウンタ値
をそのまま予測セルポインタとしているため予測が容易
になる。
【0072】図14に示す主信号のゆらぎ吸収バッファ
31aの周辺の構成を説明すると,ゆらぎ吸収バッファ
31aは,チャネル固有値(セルのVPI)に対応した
ライトアドレスをライトアドレス生成部310から発生
してATMセルの主信号(ATMセルのヘッダ等を除く
信号)を書き込み,チャネル番号(STMのチャネルに
対応)に対応するリードアドレスを発生するリードアド
レス生成部311により読み出しを行う。セル損失情報
が発生すると,マスク312が駆動され,リードアドレ
ス生成部311からの出力がマスクされ,読み出しを停
止し,セル損失に対応した個数のダミーセル(オール
“1”)を補完する。なお,上記図12に示すセルポイ
ンタ処理部はセル損失が発生した場合もカウンタを停止
させることなく,セル損失に対し補完したダミーセル数
分のダウンカウントを行い予測を行う。
【0073】図15はTUポインタの終端処理の構成図
である。TUポインタ終端処理を行うには,従来はV
1,V2の検出のため処理チャネル分のレジスタを保有
し,各Vバイトのタイミングで各チャネル別にデータを
ラッチするため,nチャネル処理にはレジスタの規模が
大きくなっていたが,この構成では多重処理を行うRA
Mと,そのための周辺回路を設けたものである。
【0074】図15において,35は各チャネルに対応
したV1データ及びポインタ処理用ビットを格納するT
Uポインタ多重処理用メモリ,36はTUポインタを構
成するV1バイトとV2バイトのタイミング信号に対応
してTUポインタ多重処理用メモリ35への書き込み,
読み出しを制御するアクセス制御部,37はV1バイ
ト,V2バイトを識別してポインタの終端処理,例え
ば,ポインタが新規か(NDF:新規データフラグ),
正・負のスタッフィング指示があるか,等の判定を行う
アクション検出部である。
【0075】TUポインタ多重処理用メモリ35では,
nチャネル毎にアドレスを固定割り付けて,TUポイン
タ多重処理を行うために必要なビット数(m)とV1デ
ータ(8ビット)の格納領域が設定されており,nワー
ド×(m+8)ビットのRAMで構成される。このメモ
リは,ポインタ終端を行うために使用され,NDF(新
規データフラグ),NORMAL(ポインタ値更新正
常),LOP(ポインタ損失:Loss Of Pointer),AI
S(アラーム表示信号:Alarm Indication Signal ),
INC(正スタッフ),DEC(負スタッフ)等のポイ
ンタアクションを検出するための保護段数や前状態記録
(ポインタアクション,ポインタ値)等の処理を行うも
のである。アクセス制御部36は,V1バイト到着時に
V1データ及び前回のTUポインタ処理データ(初回V
1到着時にはV1データのみ)を格納させるための読み
出し・書き込みタイミング信号を生成する。また,V2
データ到着時には先に格納したV1データを読み出し,
V1,V2によるTUポインタ終端処理結果をメモリに
格納させるための読み出し・書き込みタイミングを生成
する。
【0076】図15の動作を説明すると,まずアクセス
制御部36で,で示すようにV1到着タイミング信号
を受けると,読み出しタイミング信号を生成し,前回の
TUポインタ終端処理結果を一度TUポインタ多重処理
用メモリ35から読み出す。これに主信号のV1データ
8ビットを加え,V1書き込みタイミング信号を生成し
てTUポインタ多重処理用メモリ35に格納する。V1
データ8ビット以外は,そのままメモリへ書き込むこと
で,次回V2到着時までTUポインタ終端処理結果が保
持される。
【0077】次にアクセス制御部36で,に示すよう
にV2到着タイミング信号を受けると,TUポインタ多
重処理用メモリ35から先に格納したV1データを読み
出す。次にに示すようにV2データと合わせてアクシ
ョン検出部37にデータを送り,V1,V2によるTU
ポインタ終端処理を行う。さらに,で示すように,こ
れらの結果をTUポインタ多重処理用メモリ35に書き
込むため,アクセス制御部36で書き込みタイミング信
号を生成し,TUポインタ多重処理用メモリ35にデー
タを格納する。
【0078】このように,RAMを用いたVバイト転送
により,TUポインタ終端処理が実現でき,回路規模を
削減できる。図16はスタッフバッファの構成図,図1
7はスタッフバッファとV4バイトバッファのメモリマ
ップである。
【0079】スタッフバッファはゆらぎ吸収バッファか
ら読み出されたデータをV5バイト(TUポインタであ
るV1,V2バイトにより示すVCのPOH(パスオー
バヘッド)の位置)の位相を変えずにSTMのフレーム
同期に変換する機能を備え,バッファのオーバフロー,
アンダフローを防止するために,チャネル毎に8バイト
分の容量を持つ。また,TUフレームのV4バイト(T
Uポインタを構成するV1〜V4の4番目のバイト)を
トランスピアレントに転送する機能が必要であった。従
来はその機能の相違によりスタッフバッファとV4バイ
トバッファとは個別のメモリで実現していたが,本発明
では両者の機能を共有化されたバッファで実現する。
【0080】図16において,38はスタッフバッファ
を構成するRAM,39はライト側のアドレス変換部,
40はライト側のチャネルバイトカウンタ,41は位相
監視部,42はリード側のチャネルバイトカウンタ,4
3はリード側のアドレス変換部である。また,この場
合,2Kフレームを28チャネル多重処理するものとす
る。
【0081】スタッフバッファの容量は,チャネル当た
りのバイト容量とチャネル数の積で決まり,チャネル当
たりのバイト容量は上記したように8バイトであり,チ
ャネル数が28チャネルの場合は,合計8×28=22
4バイトになる。この場合,チャネルのアドレスは5ビ
ットで指定され,その中の8バイトの位置は別の3ビッ
トで指定できるので,合計8ビットが使用される。ここ
で,チャネルを指定する5ビットで32チャネル分を指
定できるが,実際に使用するのは28チャネルであるた
め,5チャネル分の空きができる。そして,1チャネル
分で8バイトの容量があるため,5チャネル分で40バ
イトの空きが生じる。そこで,この40バイトの空きの
部分に28チャネル分のV4バイトを格納することによ
りスタッフバッファとV4バイトバッファを共有化が可
能となる。
【0082】図16のRAM38の中に図17に示すよ
うにスタッフバッファとV4バイトバッファのアドレス
がマッピングされる。すなわち,アドレスの先頭の5ビ
ットが「00000 」から「11110 」までの28個(「0011
1 」, 「01111 」, 「10111」を除く) のアドレスでチ
ャネル0〜チャネル28のスタッフバッファを指定さ
れ,アドレスの下位の3ビットはバイトカウンタ(「XX
X 」で表示されるが「000 」〜「111 」の何れかにより
8バイトの中の1つが指定される)として機能して各チ
ャネルのスタッフバッファのアドレスは8ビットが割り
当てられる。
【0083】また,V4バイトバッファは,アドレスの
先頭の5バイトが「00111 」, 「01111 」, 「10111
」, 「11111 」等を使用し,下位3ビットで表す「000
」〜「111 」の8個を組み合わせて28チャネルのV
4バイトを指定する。
【0084】図16の動作を説明すると,入力データと
してデセル化されたデータ(情報信号)が入力すると,
チャネル(CH)を表す5ビットが入力され,CHバイ
トカウンタ40がその5ビットの信号が入力されると,
この5ビットに対応して3ビットによるバイトカウント
を行いその出力として3ビットを発生する。アドレス変
換部39はチャネルの5ビットのCHバイトカウンタ4
0からの3ビットを合わせた8ビットをライトアドレス
として入力データをRAM38に書き込む。この時,各
チャネルの書き込みデータは8バイトであり,その内容
は主信号である。
【0085】読み出し時には,チャネル情報の5ビット
と,CHバイトカウンタ42からの3ビットとが入力さ
れるアドレス変換部43の出力がリードアドレスとなっ
てRAM38に供給される。また,V4バイトの書き込
みは,ライト側V4タイミング(TMGで表示)信号に
よりアドレス変換部39が駆動されると,チャネルの5
ビットの情報を図17のB.に示すように8ビットの信
号に変換してライトアドレスを発生し,読み出し時に
は,リード側V4タイミング(TMGで表示)信号によ
りアドレス変換部43が駆動されると,チャネルの5ビ
ットの情報を図17のB.に示すような8ビットの信号
に変換してリードアドレスを発生する。
【0086】位相監視部41は,リードアドレスとライ
トアドレスの位相差を監視して,両者が一致した場合は
エラーを検出し初期化する制御を行う。この図16の構
成により,デセル化後のスタッフバッファ及びV4バイ
トバッファを含む回路の小型化と低消費電力化を実現で
きる。
【0087】図18はTUポインタ付け替え部の構成図
である。TUポインタ付け替え部では,チャネル毎にT
Uポインタの値をTU終端部の位相から2Kフレーム
(STM)の位相に付け替えるため,チャネル毎にポイ
ンタ処理が必要となる。本発明ではTU終端部のTUポ
インタ値とTU終端部・2Kフレームの位相差を元に演
算を行うことにより2Kフレーム位相での新TUポイン
タ値を求め,この値だけをメモリに格納する。
【0088】図18のA.はブロック構成であり,図
中,45はTU終端部,46はTUポインタ付け替え部
である。TU終端部45からはaで示すポインタ位置
(タイミング信号)とbで示すポインタ値が出力され,
TUポインタ付け替え部46は信号a,bと出力側の信
号である2Kフレーム(出力側のポインタで指定される
V5バイトが発生する周期のフレーム)のポインタの位
置c(タイミング信号)が入力されて,TU終端部45
のフレームに格納されたポインタ値により指定されるV
5バイトを,2Kフレームにおいても時間をずらすこと
なく,2Kフレームのポインタ値を付け替えることによ
り対応することができる。
【0089】図18のB.はポインタ位置a,ポインタ
値b,ポインタ位置cのタイミング関係を示し,TUポ
ート付け替え部46では,TU終端部45のポインタ位
置aに設定されたポインタ値bにより指示された位置に
あるV5バイトを,2Kフレーム内のポインタ位置に新
たなポインタ値を設定する処理が行われる。
【0090】その場合,基本的には2Kフレーム位相で
のポインタの位置とTU終端部のフレームのポインタ位
置との位相差を求め,その位相差にTU終端部のフレー
ムのポインタ値を加算することにより得られ,加算値が
2Kフレームの周期より大きい場合は,周期の長さを減
算した結果が2Kフレームのポインタ位置に設定される
新ポインタ値となる。
【0091】図19に新ポインタ値を得る原理を示す。
(A) に示すTU終端部位相に示すようにフレームの中の
V5(VCの先頭位置)の位置はTUのポインタにより
示され,上記図18のbで示すポインタ値(xとする)
である。一方,出力側の2Kフレーム位相は(B) に示さ
れ,そのポインタの位置は(A) に示す終端部位相と位相
差(yとする)である。2Kフレーム位相でも,TU終
端部のフレームのV5の位置を保持するため,2Kフレ
ーム位相のポインタ(zとする)を次のように求める。
但し,2Kフレームの1フレーム中のデータ数をmとす
る。
【0092】A=x+yを求める。 IF(A>m)A=A−m,すなわち,Aがmより大
なら,A−mを求め,結果をAとする。
【0093】z=A こうして求めたzを新ポインタ値として(C) に示すよ
うにポインタ値メモリ(図示せず)に保持して,2Kフ
レームのポインタ位置に設定される。
【0094】図20は上記の図18に示すTUポインタ
付け替え部の具体的構成であり,図20のA.はTU−
11(VC−11を搭載したユニットで1.544Mb
ps)の場合,B.はTU−2(VC−2を搭載したユ
ニットで6.312Mbps)の場合である。A.と
B.の何れの場合も,上記の図19と同じ原理で動作を
し,A.に示すTU−11の例について動作を説明す
る。
【0095】2Kフレーム位相ポインタ位置を表す信号
が入力されると,カウンタ46aがバイト信号毎にカウ
ントを行い,TUポインタ位置を表す信号が発生する
と,その時のカウンタ46aのカウント値(上記のポイ
ンタ値の位相差を表すyに対応)とその時に入力される
TUのポインタ値(上記のxに対応)とを加算器46b
で加算する(上記の加算に対応し結果のAを得る)。
【0096】加算結果Aについて,比較器46dにおい
て,2Kフレームのデータ数(TU−11に対応するの
で“108”)と比較し,比較結果によりセレクタ46
eを切替える。セレクタ46aは108より大きい場合
は,演算器46cでA−108の結果を,108と同じ
か小さいと加算器46bの結果を選択し,選択された値
はTUポインタ位置のタイミングでラッチ(LAT)4
6fに新ポインタ値として保持され,この値が2Kフレ
ームの新ポインタ値として設定される。
【0097】なお,上記の説明ではカウンタ46aにT
U−11のポインタ位置の信号が入力されるものとして
いるが,TU−11のポインタ位置はラッチ46fに供
給され,その他の時間にセレクタ46eから発生する信
号は無視されるので,カウンタ46aに供給しないよう
に構成できることは明らかである。但し,カウンタ46
aはTU−11のフレームのデータ数をサイクリックに
カウントするものとする。
【0098】図20のB.の構成において,47a〜4
7fはA.に示す46a〜46fに対応し同じ名称であ
る。この場合もA.の構成と同様に動作するので説明を
省略する。ただし,この場合はTU終端部はTU−2の
フレームであるから,演算器47c,比較器47dに設
定される減算値及び比較基準値は「432(バイト)」
となる。
【0099】上記図20のA.とB.に示すTUポイン
タ付け替え部では,2Kフレーム位相での新ポインタ値
を求める際,TU−11,TU−2に応じて新ポインタ
を求める回路が必要となる。これを改良した構成を図2
1に示す。
【0100】図21はTUポインタ付け替え部を共通使
用可能にした構成の原理であり,図22は図21の具体
的構成図である。図21において,50は上記図20に
示す構成を備えたポインタ値付け替え部,51はTU−
11,TU−2の定数が入力されるセレクタ(SEL)
である。
【0101】ポインタ値付け替え部50へ入力される,
2Kフレーム位相ポインタ位置,TUポインタ値,TU
ポインタ位置の各信号は上記図18,図19と同様であ
り説明を省略する。セレクタ51はTU−11のモード
で動作するか,TU−2のモードで動作するかを切替え
るセレクタであり,TU−11を選択すると,TU−1
1の定数(具体的には1フレーム中のバイト数108)
が入力され,TU−2を選択するとTU−2の定数(1
フレーム中のバイト数432)が入力される。
【0102】図22は図21の具体的構成図であり,図
中,50a〜50fは図21のポインタ値付け替え部5
0を構成する回路であり,それぞれ上記図19に示す4
6a〜46f及び47a〜47fの各回路に対応し説明
を省略する。セレクタ51はTU設定により切替えら
れ,TU−11の場合は,演算器50cと比較器50d
に定数「108」が供給され,TU−2の場合は演算器
50cと比較器50dに定数「432」が供給される。
【0103】このように,TU−11用とTU−2用の
演算回路を共通化し,その回路で用いる定数を切替えて
2Kフレーム位相での新ポインタ値を求めることによ
り,回路の小型化と低消費電力化を実現できる。
【0104】次に図23は多重処理・多ポートメモリの
初期化のための構成である。図23において,52は多
ポートメモリ,53はA側マスク,54はリセット信号
オア回路(リセット信号ORで表示),55はATM側
アドレス生成部,56はB側マスク,57はリセット信
号オア回路,58はSTM側アドレス生成部である。
【0105】多重処理・多ポートメモリは,ATMセル
をデセル化する場合に,ATM側のデータの書き込み,
読み出しと,STM側のデータの書き込み・読み出しを
行うために使用され,ATM側とSTM側の何れもチャ
ネルにより多重処理を行い,ATM側の書き込みと読み
出しの各ポートと,STM側の書き込みと読み出しの各
ポートを備えている。この多ポートメモリは,上記図1
の構成において,1セルメモリ・ゆらぎ吸収バッファ部
5において使用することができる。
【0106】ATM側の書き込みデータは,ATM側チ
ャネル固有値(VPI)がATM側アドレス生成部55
に供給され,ここから多ポートメモリ52へAポート書
き込みアドレスが生成される。またSTM側の書き込み
データはSTM側チャネル固有値(フレームのチャネル
番号)がSTM側アドレス生成部58に供給され,ここ
から多ポートメモリ52へBポート書き込みアドレスが
生成される。
【0107】ATM側の書き込みデータはチャネル(V
PI)に対応してATMセルの主信号(セルヘッダやA
ALのヘッダを除いた信号)であるが,ATM側の要因
により該当するチャネルを初期化(パスリセットとい
う)する場合がある。具体的には,例えば,ATMセル
の伝達単位不一致や,ゆらぎ吸収バッファがオーバフロ
ーした場合である。
【0108】STM側の書き込みデータは,チャネルに
対応するSTM側の処理結果が格納されるが,STM側
の要因により該当するチャネル(STMのフレーム内の
チャネル)をパスリセット(初期化)する場合がある。
具体的には,バッファアンダーフローが発生した場合等
である。
【0109】このようにATMとSTMという異なる種
類のデータを多ポートメモリを用いて書き込み,読み出
し処理する場合に,それぞれのチャネル(アドレス)の
メモリ内容をパスリセットする条件を満たす状態が一つ
でも発生すると,ATM側パスリセット信号,STM側
パスリセット信号がそれぞれ入力されるリセット信号オ
ア回路54,57によりその状態が検出される。各リセ
ット信号オア回路54,57でパスリセット信号が検出
されると,その出力はA側マスク53,B側マスク56
にそれぞれ入力すると,A側マスク53の場合はATM
側書き込みデータをマスクしオール“0”(またはオー
ル“1”) を書き込みデータとしてAポートの書き込
みデータとして入力し,B側マスク58の場合はSTM
側書き込みデータをマスクして,Bポート書き込みデー
タとして入力する。
【0110】このようにして,多ポートメモリ52の各
チャネルに対しパスリセット信号が発生すると,直ちに
そのチャネルを初期化することができる。次に図24は
ATM・STM処理のためのデュアルポートメモリのア
クセス制御の構成を示し,図25は図24の構成におけ
るタイミングチャートの例である。
【0111】図24において,60はATM側とSTM
側の両方からアクセスするデュアルポートメモリ,61
a〜63aはATM側の回路であり,61aはATM側
からデュアルポートメモリ60へ書き込まれたデータ
(ATMセル)の量(読み出し前)を監視するバッファ
容量監視加算器,62aは書き込みデータ量が規定容量
を越えたことを検出するバッファオーバフロー検出部,
63aはATM側アドレス制御部,61b〜63bはS
TM側の回路であり,61bはデュアルポートメモリ6
0からSTM処理のため読み出されたデータ量を監視す
るバッファ容量監視減算器,62bはSTM処理のため
デュアルポートメモリ60から読み出した量が書き込み
量を越えたことを検出するバッファアンダフロー検出
部,63bはSTM側アドレス制御部,64はデュアル
ポートメモリ60の2つのポートによるアクセスを制御
し,同一アドレスに対し同時のアクセスを検出して調整
するメモリアクセス制御部である。
【0112】図25に示すタイミングチャートにおい
て,a.はATM側の書き込みに使用する26M(メガ
ヘルツ)クロック,b.はSTM側の読み出しに使用す
る6Mクロック,c.はATMセル周期,d.はATM
側のメモリアクセスを示し,ATMセル周期に一回(読
み出しrと書き込みwで表す)行われる。e.はATM
側メモリの読み出しイネーブル(OE)と書き込みイネ
ーブル(OW)の信号を表し,f.はATM側アドレ
ス,g.はSTM側メモリアクセス(rとwの繰り返
し),h.はSTM側メモリの読み出しイネーブル(O
E)と書き込みイネーブル(OW)の信号を表し,iは
STM側アドレス(A,B,C・・),jは同一アドレ
スに対する両ポートからの同時アクセスを検出した時に
メモリアクセス制御部64から発生するメモリアクセス
制御タイミングを表す。
【0113】図24の構成では,デュアルポートメモリ
60を使って,ATMセルベースの情報とSTMベース
の情報の受け渡しを行い。ATM側のアドレスはATM
側チャネル固定値(VPI)を使用してATM側アドレ
スセルVPI63ATMからアドレス(図25のf),
STM側はSTM側チャネル番号を使用してSTM側ア
ドレスセルVPI63bからアドレス(図25のi)が
発生し,両方のアドレスが同一のチャネルを示し,デセ
ル化が行えるように考慮されている。
【0114】ATM側のアドレスの周期は,受信ATM
セルの周期(26Mクロックで53クロック分)とな
り,STM側でのアドレスの周期は6M周期であり,両
者は異なる。従って,異なる周期でメモリにアクセスす
ると同一アドレスに対して同時にアクセスする可能性が
でてくる。一方,デュアルポートメモリ60は同一アド
レスへの同時アクセスは読み出しデータの保証がないた
め禁止されている。
【0115】この同時アクセスを防止するため,先ずA
TM側のメモリアクセスを1セル時間に6Mクロックの
周期で一回行うことで,STM側のアクセスと同じアク
セス関係にする。次に,メモリアクセス制御部64でA
TM側とSTM側のアドレスを監視し,同一アドレスが
発生した場合は,メモリアクセス制御タイミングで,S
TM側とATM側の処理の優先順位に従って,一方のア
クセスを禁止することで同一アドレスへの同時アクセス
を行わないようにする。図25の例では,ATM側のア
ドレスNと,STM側のアドレスNが同時にアクセスさ
れた時に,STM側のアクセスを禁止し,ATM側のア
クセスを可能にしている。
【0116】ATMセルをSTMの信号に変換する装置
において,メモリを使用して多チャネル処理を行う場合
がある。例えば,図1に示すCSI・セルポインタ処理
部6,TUポインタ終端部7,等である。
【0117】そのような多重処理回路は,従来はデュア
ルポートメモリ(RAM)を用いて構成され,2つのポ
ートの一方のポートで書き込みを行い,他方のポートで
読み出しを行う。その場合,1クロック毎にリードサイ
クルとライトサイクルを繰り返していたため,例えば,
1つのクロックでチャネル1のデータを書き込むと,次
のクロックでチャネル1を読み出し,次のクロックでチ
ャネル2を書き込み,次のクロックでチャネル2を読み
出すというように,同時には書き込みか読み出しの一方
しかできなかった(シングルポートと同じ)。
【0118】図26は多重処理回路の構成例,図27は
図26の構成のタイミングチャートの例である。図26
において,65はシングルポートRAM(SP−RAM
で表示),66aは入力データ(Din)を保持するフ
リップフロップ(FF,以下単にFFという),66b
は書き込みアドレス(WADR)へ供給するチャネル番
号を保持するFF,66cは読み出された出力データ
(DOUT)を保持するFF,67はインバータ(IN
V)である。
【0119】この多重処理回路では,SP−RAM65
を用い,1クロック内をリードサイクルとライトサイク
ルに完全に時分割することにより,多チャネル処理を行
うものである。図27を参照しながら説明すると,クロ
ック(CK)信号が“H”(ハイレベル)状態になる
と,入力データ(DTIN)がFF66aに保持され,
チャネル(CH)番号がFF66bに保持される。ま
た,クロック(CK)の“H”はINV67により反転
するため,SP−RAM65のリードイネーブル(R
E)が“L”になるため,読み出しサイクルが実行さ
れ,読み出しデータはクロック(CK)の立ち下げのタ
イミングでFF66cに設定される。この場合,前のラ
イトサイクルで書き込まれたチャネル(CH)のデータ
が読み出される(図27のDTOUTの内容と異な
る)。
【0120】クロック(CK)の後半側で“L”になる
とライトイネーブル(WE)が駆動されてライトサイク
ルが実行され,FF66bのアドレスにFF66aに保
持されたデータが書き込まれる。この動作が繰り返し実
行される。
【0121】このように,シングルポート(SP)RA
Mにより1サイクル内でリードサイクルとライトサイク
ルを時分割することで,メモリの小型化と低消費電力化
を実現できる。
【0122】ATMセルをSTM信号に変換する装置に
おいて,数種類(複数個)のメモリを使用して多チャネ
ル処理を行う場合がある。例えば,図1の1セルメモリ
・ゆらぎ吸収バッファ部5,CSI・セルポインタ処理
部6,TUポインタ終端部8等において複数のハイウェ
イについて処理する場合である。
【0123】従来は数種類のメモリを使用して一つのチ
ャネルについて複数のデータを処理し,その処理を多チ
ャネルについて処理する場合,メモリのアクセスタイム
が重なるため,消費電力がピーク時に集中していまい,
そのピークの消費電力を考慮して電源の設計を行わなけ
ればならなかったが,これを改善した多チャネル処理の
構成を図28に示し,図29に図28の構成によるタイ
ミングチャートの例を示す。
【0124】図28において,70a〜70dは複数種
の入力データDI1〜DI4がそれぞれに書き込まれ,
出力データDO1〜DO4を読み出され,多チャネルに
ついて動作する2ポートのRAM(RAM01〜RAM
04で表示),71a〜71dはそれぞれ入力データD
I1〜DI4を保持するフリップフロップ(FF,以下
単にFFという),72は各RAMに共通の書き込みア
ドレス(WADR)を保持するFF,73は各RAMに
共通の読み出しアドレス(RADR)を保持するFFで
ある。
【0125】74は各RAMに対応する4つの書き込み
イネーブル信号(WE1〜WE4)を順番に発生する本
発明によるシフトレジスタ(SIFTREG),75は
各RAMに対応する4つの読み出しイネーブル信号(R
E1〜RE4)を順番に発生する本発明によるシフトレ
ジスタ(SIFTREG),76a〜76dは出力デー
タを26M(メガbps)のクロック(CK26M)に
同期して保持するフリップフロップ(FF),77a〜
77dは各FF76a〜FF76dの出力を出力側の6
Mのクロック(CK6M)に同期して保持するFFであ
る。
【0126】図29に示すタイムチャートを参照しなが
ら説明すると,入力データDI1〜DI4が並列に,各
RAM01〜RAM04へ供給されると,クロック6M
により各FF71a〜71dに保持される。図29に示
す最初の入力データは「1」(チャネル1のデータであ
ることを表す)であり,その1サイクルの時間に対し,
シフトレジスタ74へ入力された書き込みイネーブル信
号(WE)が,図29に示すようにクロック26Mによ
り順次シフトして,WE1〜WE4のクロック6Mの1
サイクル内で1/4の時間長だけ“L”になる出力を発
生する。これらのWE1〜WE4により各RAM01〜
RAM04は時分割で順番に書き込み動作を行う。この
場合,各RAM01〜RAM04の読み出しイネーブル
信号(RE)もシフトレジスタ75へ入力して,同様に
シフトされてRE1〜RE4が順番に発生して,時分割
で順番に読み出し動作を行う。
【0127】各RAM01〜RAM04から読み出され
たデータはクロック26Mにより各FF76a〜76d
に保持され,その後でクロック6MによりFF77a〜
77dに転送される。
【0128】このように複数のメモリにアクセスする時
間を同時にせずに,シフトレジスタ等によりアクセスす
る位相をずらすことにより消費電力を平均化させて,従
来よりピークの消費電力を減らすことができ,電源を小
型化できる。
【0129】次に,ATMセルをSTM信号に変換する
装置において,数種類(複数個)のメモリを使用して多
チャネル処理を行う場合にアクセス速度が異なる複数の
処理を行うことがある。例えば,STM信号のポインタ
の処理速度(2KHz)と主信号の処理速度(TU−1
1の場合,約6MHz)は明らかに相違している。この
ような場合,従来は同一のメモリを用いて両方のデータ
に対し高い方の周波数に合わせてアクセスしていた。そ
の場合,消費電力が増大していた。
【0130】図30はRAMをアクセス速度別に分割す
る構成例である。図30の80,81はブロックAを構
成し,80は2KHzという低速度でアクセスが行われ
るメモリAであり,81はメモリ80のアクセス制御部
である。また,82,83はブロックBを構成し,82
はメモリAより高速度である6MHzでアクセスされる
メモリBであり,83はメモリ82のアクセス制御部で
ある。ブロックAについては,(a)に示す2KHzの
アクセスの波形に示すように,クロック6Mに対し,デ
ータ(DT)の書き込みイネーブル信号(WE)及び読
み出しイネーブル信号(RE)が図のように低速度で発
生して,書き込み,読み出しが行われる。また,ブロッ
クBについては,(b)に示す6MHz周期のアクセス
の波形に示すように,クロック6Mに同期して発生する
書き込みイネーブル信号(WE)により高速度で書き込
みが行われ,読み出しイネーブル信号は6M周期で連続
して発生する。
【0131】このように,RAMのアクセス速度(アク
セスタイミング)別に機能分割されたブロック構成にす
ることにより,Aブロックでは2KHzのアクセススピ
ードとなり,消費電力を低減することが可能となり,ま
たブロックBについては分割実施前にブロックAに含ま
れていた6MHzの高速動作機能部分である6MHz処
理のビット数分(追加ビット分)の消費電力の増加はあ
るが,ブロックA,Bの全体を総合すると,消費電力は
低減される。
【0132】
【発明の効果】本発明によれば,以下のような効果を奏
することができる。 (1) SDHによる多チャネルのSTM信号をATMセル
に変換してATM網を中継した後STM網の信号にデセ
ル化する際に,多チャネル処理のメモリを用いてデセル
化装置のチャネル数の増大に対し回路規模や消費電力の
増大を抑制することが可能となる。
【0133】(2) 遅延ゆらぎ吸収,SN・SNP処理用
のメモリを共用する(図2の構成)ことによってメモリ
容量及び回路規模を縮小することができる。 (3) STM−ATM変換を行う多重処理回路を搭載した
LSIを多数個設けた構成において各LSIから発生す
るアラーム情報を一つの監視部において効率的に収集す
ることが可能となる。
【0134】(4) ATMセルのデセル化情報をデセル化
情報伝達バッファに格納し,書き込みと読み出しを1セ
ルメモリ・ゆらぎ吸収バッファと同期して行ってデセル
化の処理を効率的に行うことができ,セル損失,セル廃
棄の制御をデセル化情報伝達バッファを用いて簡単に実
現することができる。
【0135】(5) セル損失を検出した時に本発明による
ダミーセル数算出デコーダを用いることによりダミーセ
ル数を迅速に検出することができる。 (6) セルポインタ処理をデセル化後に行い,前回受信し
たセルポインタの値から所定バイト後に受信するセルポ
インタ値を予測して,実際に受信したセルポインタ値と
比較することによりセルポインタの正常性をチェックす
ることができる。
【0136】(7) RAMを用いたダウンカウンタを構成
することによりセルポインタの正常性のチェックを多チ
ャネルの信号について小規模な回路で実現できる。 (8) TUポインタの終端処理をRAMを用いた多重処理
を行うことにより回路規模の削減を実現することができ
る。
【0137】(9) スタッフバッファの多チャネルのデー
タを格納するRAMを用いて,その空きアドレスに対応
する領域をV4データの転送に使用することでメモリを
含む回路規模の削減を実現することができる。
【0138】(10)TUポインタの終端後に,TUポイン
タをSTM網の位相に適合するよう付け替える回路を簡
単な構成により実現することができる。 (11)TUポインタの付け替え回路を,SDHの異なるV
C(バーチャルコンテナ),すなわちVC−11,VC
−2に対応するTU−11ポインタ,TU−2ポインタ
に対して切り替えにより共用することができる。
【0139】(12)多チャネルのデータを格納する多ポー
トメモリに対しATM側とSTM側からアクセスする構
成において,それぞれの指定されたチャネルのメモリ内
容をパスリセット(初期化)する条件が複数個ある場
合,何れか一つの条件の発生により直ちに該当するチャ
ネルのデータを初期化できる。
【0140】(13)多チャネルのデータを格納するシング
ルポートメモリに対して,1クロック内で時分割で読み
出しと書き込みを行うことにより,同一チャネル(アド
レス)への同時アクセスが可能となる。
【0141】(14)多チャネルのデータを格納する多ポー
トメモリが複数個で構成され,各メモリが並列にアクセ
スされる場合,1サイクル内で各メモリを時分割でアク
セスして位相をずらすことにより電力消費を平均化させ
低消費電力化と電源の小型化を実現できる。
【0142】(15)処理速度が異なる多チャネルのデータ
を格納するメモリを,各処理速度に対応して異なるメモ
リに格納することにより総合的な消費電力を低減させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成図である。
【図2】VPI処理部,VCI処理部及びSN・SNP
処理部を備えた実施例の構成を示す図である。
【図3】アラーム収集部の実施例の構成図である。
【図4】SN・SNP処理部の実施例の構成図である。
【図5】1セルゆらぎ吸収バッファを用いたデセル化の
構成を示す図である。
【図6】セル誤配時の動作説明図である。
【図7】セル損失(廃棄)時の動作説明図である。
【図8】セル損失(廃棄)情報を格納するためのデセル
化情報伝達バッファの具体的構成図である。
【図9】図8のタイムチャートの例を示す図である。
【図10】ダミーセル数検出の構成図である。
【図11】ゆらぎ吸収バッファを含む全体の構成図であ
る。
【図12】セルポインタ処理部のブロック構成図であ
る。
【図13】セルポインタ処理部の動作説明図である。
【図14】ゆらぎ吸収バッファの構成図である。
【図15】TUポインタの終端処理の構成図である。
【図16】スタッフバッファの構成図である。
【図17】スタッフバッファとV4バイトバッファのメ
モリマップを示す図である。
【図18】TUポインタ付け替え部の構成図である。
【図19】新ポインタ値を得る原理を示す図である。
【図20】図18に示すTUポインタ付け替え部の具体
的構成を示す図である。
【図21】TUポインタ付け替え部を共通使用可能にし
た構成の原理を示す図である。
【図22】図21の具体的構成図である。
【図23】多重処理・多ポートメモリの初期化のための
構成である。
【図24】ATM・STM処理のためのデュアルポート
メモリのアクセス制御の構成を示す図である。
【図25】図24の構成によるタイミングチャートの例
を示す図である。
【図26】多重処理回路の構成例を示す図である。
【図27】図26の構成によるタイミングチャートの例
である。
【図28】改善した多チャネル処理の構成図である。
【図29】図28の構成によるタイミングチャートの例
を示す図である。
【図30】RAMをアクセス速度別に分割する構成例を
示す図である。
【図31】ATMの概要説明図である。
【図32】SDHの概要説明図である。
【図33】SDHによるTU−11ポインタの構成説明
図である。
【図34】従来のSDH網をATM網で中継する通信網
の説明図である。
【図35】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 クロック乗換え部 2 VPI処理部 3 VCI処理部 4 SN・SNP処理部 5 1セルメモリ・ゆらぎ吸収バッファ 6 CSI・セルポインタ処理部 7 TUポインタ終端部 8 TUポインタ付け替え部 9 アラーム収集部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 和宏 福岡県福岡市博多区博多駅前三丁目22番8 号 富士通九州ディジタル・テクノロジ株 式会社内 (72)発明者 藤吉 新一 福岡県福岡市博多区博多駅前三丁目22番8 号 富士通九州ディジタル・テクノロジ株 式会社内 (72)発明者 白井 宏明 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 上松 仁 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多チャネルのSTM信号をATMセル化
    してATM網を中継した後元のSTM信号に変換するた
    めのATMセルのデセル化方法において,ATMセルの
    入力に対し,各セルヘッダのVPI及びVCIを検出し
    てその値をアドレスとしてメモリへアクセスして多重処
    理を行い,ATMセルのヘッダ及びAALの情報を除い
    たデータをSTM信号として読み出す処理はSTM信号
    のチャネル番号をアドレスとしてメモリへアクセスして
    多重処理することを特徴とするATMセルのデセル化方
    法。
  2. 【請求項2】 多チャネルのSTM信号をATMセル化
    してATM網を中継した後元のSTM信号に変換するA
    TMセルのデセル化装置において,入力されるATMセ
    ルのセル誤配,セル損失を検出する処理を行うための多
    重処理用メモリを備え,入力セルのVPIを抽出して保
    持し前記多重処理用メモリに保持したVPIをアドレス
    として供給するVPI処理部と,入力セルのVCIを抽
    出して前記多重処理用メモリに書き込むVCI処理部
    と,入力セルのSN/SNPをラッチして誤り訂正・検
    出の後前記VCIと共に前記多重処理用メモリに格納す
    る手段とを備え,前記多重処理用メモリからVPIをア
    ドレスして読み出したVCIと今回入力されたATMセ
    ルのVCIを比べて伝達単位の不一致を検出する伝達単
    位不一致検出処理部と,前記多重処理用メモリから読み
    出した前回のセルのSN/SNPと今回入力されたSN
    /SNPを比べてセル損失を検出するSN/SNP処理
    部とを備えることを特徴とするATMセルのデセル化装
    置。
  3. 【請求項3】 多チャネルのSTM信号をATMセル化
    してATM網を中継した後元のSTM信号に変換するA
    TMセルのデセル化装置において,ATMセルを多チャ
    ネルのSTM信号に変換するLSIを複数の各ハイウェ
    イに対応して複数設け,前記複数のLSIに対しアラー
    ム収集用のタイミングを表すチャネル識別信号を入力
    し,各LSI回路の一つをマスタモードに設定し,他の
    LSI回路をスレーブモードに設定すると共に各アラー
    ム情報の出力を前記マスタモードのLSIへ入力し,前
    記マスタモードのLSI回路は自ハイウェイのアラーム
    情報と前記スレーブモードの各LSIから入力されるア
    ラーム情報を前記各チャネル識別信号のタイミング内で
    多重化して一つのアラーム情報用のハイウェイに出力す
    ることを特徴とするATMセルのデセル化装置。
  4. 【請求項4】 多チャネルのSTM信号をATMセル化
    してATM網を中継した後元のSTM信号に変換するA
    TMセルのデセル化装置において,入力されるATMセ
    ルをデセル化するためのSN・SNP及びAALのCS
    Iの処理を行うための情報を抽出する手段と,抽出され
    た情報を格納する多重処理メモリを備え,前記多重処理
    メモリはセルから抽出されたVPIをアドレスとし,A
    TMセルに含まれるSN・SNPが発生するタイミング
    信号及びAALヘッダ内のCSIが1の時のセルポイン
    タが発生するタイミング信号とにより前記多重処理メモ
    リの書き込み及び読み出しのイネーブル信号を発生する
    回路を備え,前記多重処理メモリから読み出された対応
    する前回のセルのSN・SNP及びセルポインタと入力
    されたATMセルの情報を用いてセル損失及びセルポイ
    ンタの処理を行う回路を備えることを特徴とするATM
    セルのデセル化装置。
  5. 【請求項5】 多チャネルのSTM信号をATMセル化
    してATM網を中継した後元のSTM信号に変換するA
    TMセルのデセル化装置において,セル損失,セル誤配
    を検出しセル損失の場合は補完すべきダミーセル数を発
    生しセル誤配の場合は廃棄信号を発生するSN・SNP
    処理部と,SN・SNP処理の完了までセルを保持する
    1セルバッファとATMセルのゆらぎを吸収するバッフ
    ァとを共通化した1セルメモリ・ゆらぎ吸収バッファ
    と,前記SN・SNP処理部で抽出したセルポインタを
    含むデセル化情報を前記1セルメモリ・ゆらぎ吸収バッ
    ファへの主データと同期して書き込み及び読み出しを行
    うデセル化情報伝達バッファと,前記1セルメモリ・ゆ
    らぎ吸収バッファから読み出した主データを前記デセル
    化情報伝達バッファからの情報に基づいてSTMのフレ
    ームに同期したデータに変換するCSIポインタ処理部
    と,前記SN・SNP処理部と前記CSIポインタ処理
    部からの情報により前記1セルメモリ・ゆらぎ吸収バッ
    ファとデセル化情報伝達バッファの書き込みと読み出し
    を制御するバッファ制御部とを備えることを特徴とする
    ATMセルのデセル化装置。
  6. 【請求項6】 多チャネルのSTM信号をATMセル化
    してATM網を中継した後元のSTM信号に変換するA
    TMセルのデセル化装置において,ATMセルに対し1
    セルメモリ・ゆらぎ吸収とCISポインタ処理及びセル
    損失によるダミーデータの発生の処理が行われた主信号
    が入力されるTUポインタ終端部を備え,前記TUポイ
    ンタ終端部は,各チャネルのV1データとポインタ処理
    用ビットの領域が多数のチャネルに対応して設けられた
    TUポインタ多重処理用メモリを備え,V1データとV
    2データの発生タイミングにより前記TUポインタ多重
    処理用メモリにアクセスし,V2タイミングの発生時に
    前記TUポインタ多重処理用メモリから読み出したV1
    データと入力するV2データから,ニューデータ,スタ
    ッフの指示等を検出する処理を行うアクション検出部と
    を備えることを特徴とするATMセルのデセル化装置。
  7. 【請求項7】 多チャネルのSTM信号をATMセル化
    してATM網を中継した後元のSTM信号に変換するA
    TMセルのデセル化装置において,ATMセルに対しゆ
    らぎ吸収とCISポインタ処理及びセル損失によるダミ
    ーデータの発生の処理が行われたTU−11の主信号に
    対してV5バイトの位相を変えずにSTM側のフレーム
    同期に変換するためのスタッフバッファを備え,前記ス
    タッフバッファは,各チャネルに8バイトが用意され2
    8チャネル分の容量を備えると共に,各チャネルのTU
    −11ポインタのV4データを転送するためのバッファ
    も備え,前記各チャネルのV4データのアドレスは,前
    記スタッフバッファのアドレスの空きアドレスを使用し
    て割り当てることを特徴とするATMセルのデセル化装
    置。
  8. 【請求項8】 多チャネルのSTM信号をATMセル化
    してATM網を中継した後元のSTM信号に変換するA
    TMセルのデセル化装置において,ATMセルに対しゆ
    らぎ吸収とCISポインタ処理及びセル損失によるダミ
    ーデータの発生の処理を行ってTUの終端を行うTUポ
    インタ終端部からの信号に対して,STMのフレーム位
    相に付け替えるTUポインタ付け替え部を備え,該TU
    ポインタ付け替え部は,前記TUポインタ終端部の位相
    におけるポインタ値と,前記TUポインタ終端部のフレ
    ームのポインタの位相とSTMの2Kフレームにおける
    ポインタの位相との位相差を検出して前記ポインタ値と
    前記位相差を加算する加算器と,前記加算結果を2Kフ
    レームのデータ長と比較する手段と,比較結果が2Kフ
    レームのデータ長より長いと加算結果から1フレーム中
    のデータ長を減算した結果の値を選択し,1フレーム中
    のデータ長より短いと加算結果の値を選択する選択器を
    備え,前記選択器の出力を新ポインタ値として2Kフレ
    ームのポインタ位置に付け替えることを特徴とするAT
    Mセルのデセル化装置。
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