JPH0954750A - コンピュータシステム - Google Patents

コンピュータシステム

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JPH0954750A
JPH0954750A JP20568495A JP20568495A JPH0954750A JP H0954750 A JPH0954750 A JP H0954750A JP 20568495 A JP20568495 A JP 20568495A JP 20568495 A JP20568495 A JP 20568495A JP H0954750 A JPH0954750 A JP H0954750A
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JP
Japan
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pci
bus
data
isa
read
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JP20568495A
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Inventor
Nobutaka Nakamura
伸隆 中村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2つのPCIエージェントに跨がるリードデー
タ転送が要求された場合におけるターゲットアボートに
よるエラー終了を防止する。 【解決手段】PCIバス104に接続されたブリッジ装
置105とI/Oデバイス108の間にローカルルール
が決められており、2つの装置に跨がるリードデータ転
送が要求された場合には、それらブリッジ装置105と
I/Oデバイス108によって互いに異なるデータパス
が利用される。また、I/Oデバイス108にはリード
スヌープ機能が設けられており、このリードスヌープ機
能によって前述のリードデータ転送が要求されたことを
検出できる。よって、ブリッジ装置105とI/Oデバ
イス108の2つの装置に跨がるリードデータ転送が要
求された場合でも、それら2つの装置がそのバスサイク
ルにそれぞれ適切に応答できるようになり、要求された
リードデータ転送を正常に行うことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はコンピュータシス
テムに関し、特にリードサイクルにおけるエラー発生を
防止できるように改良されたコンピュータシステムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、パーソナルコンピュータに使用さ
れるシステムバスとしては、ISA(Industry
Standard Architecture)バス
やEISA(Extended ISA)バスが主流で
あったが、最近では、データ転送速度の高速化や、プロ
セッサに依存しないシステムアーキテクチャの構築のた
めに、デスクトップ型のパーソナルコンピュータを中心
に、PCI(Peripheral Componen
t Interconnect)バスが採用され始めて
いる。
【0003】PCIバスにおいては、全てのデータ転送
はブロック転送であり、これら各ブロック転送はバース
ト転送を用いて実現されている。これにより、例えばP
CIバスでは最大133Mバイト/秒(データバスが3
2ビット幅の時)のデータ転送速度を実現できる。
【0004】したがって、PCIバスを採用すると、I
/Oデバイス間、およびシステムメモリとI/Oデバイ
スとの間のデータ転送などを高速に行うことが可能とな
り、システム性能を高めることができる。PCIバスを
採用したパーソナルコンピュータのシステム構成の一例
を図4に示す。
【0005】図4に示されているように、CPU61と
PCIバス64との間にはホスト−PCIブリッジ装置
62が設けられており、これによってCPU61のプロ
セッサバスとPCIバス64が繋がれる。システムメモ
リ63はホスト−PCIブリッジ装置62によって制御
される。また、PCIバス64とISAバス66との間
にはPCI−ISAブリッジ装置(ブリッジA)65が
設けられており、これによってPCIバス64とISA
バス66との間のプロトコル変換が行われる。
【0006】このシステムにおけるI/Oリード処理
は、次のように行われる。ここでは、ISAバス66上
の2つの周辺I/Oデバイス67,68に連続するI/
Oアドレス(例えば、60H,61H)が割り当てられ
ており、I/Oアドレス60Hのワードアクセス(2バ
イト)が行われる場合を想定する。
【0007】この時、PCIバス64上で実行されるI
/Oリードサイクルで指定されるアドレス値はPCI−
ISAブリッジ装置65に割り当てられたアドレス範囲
に属するので、そのI/Oリードサイクルに対してはP
CI−ISAブリッジ装置65がDEVSEL#で応答
する。ここで、DEVSEL#は、PCI−ISAブリ
ッジ装置65がターゲットとして選択されたことを、I
/Oリードサイクルを開始したイニシエータ、例えばホ
スト−PCIブリッジ装置62に通知するための信号で
ある。
【0008】そして、PCI−ISAブリッジ装置65
は、ISAバス66上でI/Oアドレス60HのI/O
リードサイクルと、I/Oアドレス61HのI/Oリー
ドサイクルを実行する。これにより、周辺I/Oデバイ
ス67からの1バイトのデータと、周辺I/Oデバイス
68からの1バイトデータとから構成される2バイトデ
ータがPCIバス64上に出力され、PCIバス64上
で発生したI/Oリードサイクルは正常に完了される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図5に示さ
れているように、I/Oアドレス60Hが割り当てられ
た周辺I/Oデバイス67がISAバス67上に存在
し、I/Oアドレス61Hが割り当てられた周辺I/O
デバイス68がPCIバス64上に存在している場合
は、前述のI/Oアドレス60Hのワードアクセスは正
常実行されず、エラー終了されてしまう。
【0010】すなわち、図5においては、I/Oアドレ
ス60Hのワードアクセスに対してPCI−ISAブリ
ッジ装置65がDEVSEL#で応答する。しかし、こ
の時PCIバス64上に定義されているバイトイネーブ
ルラインBE<3:0>で指定される転送バイト数は2
バイトであるので、PCI−ISAブリッジ装置65に
割り当てられたアドレス範囲を越えたアクセスが要求さ
れていることになる。したがって、PCI−ISAブリ
ッジ装置65は、その要求されたアドレス範囲が自身に
とってイリーガルであると判断し、ターゲットアボート
でバスサスクルを終結させてしまう。このようにして、
I/Oアドレス60Hのワードアクセスはエラー終了と
なる。
【0011】このように、従来では、PCI−ISAブ
リッジ装置65と周辺I/Oデバイス68という2つの
PCIエージェントに跨がるリードデータ転送が要求さ
れた場合には、ターゲットアボートが発生してしまう。
【0012】2つのPCIエージェントに跨がるリード
データ転送が要求されるという状況は、従来のISAデ
バイスをPCIデバイスのエージェントとしてPCIバ
ス上に移動させた場合に発生し得る。したがって、この
ようなPCIバスシステムでは従来のソフトウェアとの
互換性が損なわれる危険がある。
【0013】この発明はこのような点に鑑みてなされた
もので、2つのPCIエージェントに跨がるリードデー
タ転送が要求された場合でもターゲットアボートによる
エラー終了が発生されないようにし、要求されたリード
データ転送を正常に行うことが可能なコンピュータシス
テムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明によるコンピュ
ータシステムは、PCIバスと、このPCIバスに接続
され、第1のアドレス範囲、およびその第1のアドレス
範囲に後続する第2のアドレス範囲がそれぞれ割り当て
られている第1および第2の少なくとも2つのPCIエ
ージェントとを具備し、前記第1のPCIエージェント
には、リードサイクルにおいてアドレス指定されたと
き、前記PCIバス上に出力されるアドレス値およびデ
ータ転送サイズ情報(BE)によって指定されるリード
転送対象のデータが前記第1および第2のアドレス範囲
に跨がって存在するか否かを検出する手段と、前記第1
および第2のアドレス範囲に跨がって存在することが検
出されたとき、前記リード転送対象データの中で前記第
1のアドレス範囲に属するデータを前記PCIバスに定
義されている複数のデータパス内の所定のデータパスを
使用して前記PCIバス上に出力する手段とを具備し、
前記第2のPCIエージェントには、前記PCIバス上
のリードサイクルを監視し、前記PCIバス上に出力さ
れるアドレス値およびデータ転送サイズ情報(BE)に
よって指定されるリードデータ転送対象のデータが前記
第1および第2のアドレス範囲に跨がって存在すること
を検出したとき、前記リード転送対象データの中で前記
第2のアドレス範囲に属するデータを前記第1のPCI
エージェントが使用するデータパスと異なるデータパス
を使用して前記PCIバス上に出力する手段とを具備す
ることを特徴とする。
【0015】このコンピュータシステムにおいては、同
一PCIバスに接続された第1および第2の2つのPC
Iエージェントの間にローカルルールが決められてお
り、2つのPCIエージェントに跨がるリードデータ転
送が要求された場合には、第1および第2の2つのPC
Iエージェントによって互いに異なるデータパスが利用
される。また、低アドレス側の第1のPCIエージェン
トは第1および第2のPCIエージェントに跨がるリー
ドデータ転送が要求された場合にはターゲットとしてア
ドレス指定されるが、第2のPCIエージェントはアド
レス指定されないので、通常はバスサイクルに応答でき
ない。このため、高アドレス側の第2のPCIエージェ
ントにはバス上のリードサイクルを監視するリードスヌ
ープ機能が設けられている。第2のPCIエージェント
は、そのリードスヌープ機能によって2つのPCIエー
ジェントに跨がるリードデータ転送が要求されたことを
検出すると、自身に割り当てられたアドレス範囲に属す
るデータを予め決められたデータパス上に出力する。
【0016】よって、2つのPCIエージェントに跨が
るリードデータ転送が要求された場合には第1および第
2の2つのPCIエージェントがそのバスサイクルにそ
れぞれ適切に応答できるようになり、要求されたリード
データ転送を正常に行うことが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施例を説明する。図1には、この発明の一実施例に係
るコンピュータシステムが示されている。このシステム
は、PCIバスシステムを採用したノートブックタイプ
またはラップトップタイプパーソナルコンピュータの具
体的なシステム構成の一例を説明する。
【0018】このパーソナルコンピュータのシステムボ
ード上には3種類のバス、つまりプロセッサバス1、内
部PCIバス2、および内部ISAバス3が配設されて
おり、またこのポータブルパーソナルコンピュータ本体
のDSコネクタに接続可能なドッキングステーション内
には、外部PCIバス4と外部ISAバス5が配設され
ている。
【0019】システムボード上には、CPU11、ホス
ト/PCIブリッジ装置12、システムメモリ13、各
種PCIマスターデバイス14、内部PCI−ISAブ
リッジ装置15、PCI−DS(DS:ドッキングステ
ーション)ブリッジ装置16、PCカードコントローラ
17、PCI DMAデバイス18などが設けられてい
る。また、ドッキングステーション内には、DS−PC
I/ISAブリッジ装置20が設けられている。
【0020】CPU11は、例えば、米インテル社によ
って製造販売されているマイクロプロセッサ“Pent
ium”などによって実現されている。このCPU11
の入出力ピンに直結されているプロセッサバス1は、6
4ビット幅のデータバスを有している。
【0021】システムメモリ13は、オペレーティング
システム、デバイスドライバ、実行対象のアプリケーシ
ョンプログラム、および処理データなどを格納するメモ
リデバイスであり、複数のDRAMによって構成されて
いる。このシステムメモリ13は、32ビット幅または
64ビット幅のデータバスを有する専用のメモリバスを
介してホスト−PCIブリッジ装置12に接続されてい
る。メモリバスのデータバスとしてはプロセッサバス1
のデータバスを利用することもできる。この場合、メモ
リバスは、アドレスバスと各種メモリ制御信号線とから
構成される。
【0022】ホスト/PCIブリッジ装置12は、プロ
セッサバス1と内部PCIバス2との間を繋ぐブリッジ
LSIであり、PCIバス2のバスマスタの1つとして
機能する。このホスト/PCIブリッジ装置12は、プ
ロセッサバス1と内部PCIバス2との間で、データお
よびアドレスを含むバスサイクルを双方向で変換する機
能、メモリバスを介してシステムメモリ13のアクセス
制御する機能、およびシステムメモリ13を排他的に使
用するためのロッキング機能などを有している。このロ
ッキング機能は、PCIバス2上のバスマスタや、CP
U11などによって使用される。
【0023】内部PCIバス2はクロック同期型の入出
力バスであり、内部PCIバス2上の全てのサイクルは
PCIバスクロックに同期して行なわれる。PCIバス
クロックの周波数は最大33MHzである。PCIバス
2は、時分割的に使用されるアドレス/データバスを有
している。このアドレス/データバスは、32ビット幅
である。
【0024】PCIバス2上のデータ転送サイクルは、
アドレスフェーズとそれに後続する1以上のデータフェ
ーズとから構成される。アドレスフェーズにおいてはア
ドレスおよび転送タイプが出力され、データフェーズで
は8ビット、16ビット、24ビットまたは32ビット
のデータが出力される。
【0025】PCIマスターデバイス14は、ホスト/
PCIブリッジ装置12と同様にPCIバス2のバスマ
スタの1つであり、イニシエータまたはターゲットとし
て動作する。PCIバス2上の全てのデバイスは、たと
えバスマスタとしての機能を持たなくても、ターゲット
としては動作する。ターゲットとは、バスマスタ、つま
りトランザクションを開始したイニシエータによってア
ドレス指定されたリソースを意味している。ターゲット
とイニシエータは、どちらもPCIエージェントと称さ
れる。
【0026】内部PCI−ISAブリッジ装置15は、
内部PCIバス2と内部ISAバス3との間を繋ぐブリ
ッジLSIである。内部ISAバス3には、メモリ、複
数のISA I/Oデバイス31,32,…が接続され
ている。これらI/Oデバイス31,32は、内部PC
I−ISAブリッジ装置15内蔵のDMACにDMA転
送を要求するデバイス、つまりDMAスレーブである。
【0027】この内部PCI−ISAブリッジ装置15
には、PCIバスアービタ(PBA)151、DMAC
コア(MPPDMA)152、および内部ISAバスブ
リッジ(IIBB)153が内蔵されている。
【0028】PCIバスアービタ(PBA)151は、
内部PCIバス2に結合される全てのバスマスタデバイ
ス間でバス使用権の調停を行う。この調停には、バスマ
スタデバイス毎に1ペアずつ割り当てられる内部PCI
バス2上の信号線(バスリクエスト信号REQ#線、グ
ラント信号GNT#線)が用いられる。
【0029】バスリクエスト信号REQ#は、それに対
応するデバイスが内部PCIバス2の使用を要求してい
ることをPCIバスアービタ(PBA)151に通知す
るための信号である。グラント信号GNT#は、バスリ
クエスト信号REQ#を発行したデバイスに、バス使用
を許可することを通知する信号である。
【0030】また、このシステムでは、内部PCIバス
2上に定義された複数組のREQ#,GNT#線のう
ち、DS−PCI/ISAブリッジ20に割り当てられ
た1組のREQ#,GNT#線は、外部ISAバス上の
DMAスレーブ等との間でDREQ,DACK#を授受
するDMAシリアルチャネルプロトコルの実現のために
使用される。
【0031】PCIバスアービタ(PBA)151に
は、内部PCIバス2上のほとんど全てのバスリクエス
ト信号REQ#線およびグラント信号GNT#線が接続
されており、バス使用権の調停はそのPCIバスアービ
タ(PBA)151によって集中的に制御される。
【0032】DMACコア(MPPDMA)152は、
ISA DMAC1521、バスリクエストおよびグラ
ントマネージャ(RGM;REQ#,GNT# Man
ager)1522、および内部ISA DMAルータ
(IIDR;Internal ISA DMA Ro
uter)1523の3つのブロックから構成されてい
る。このDMACコア(MPPDMA)152は内部P
CI−ISAブリッジ装置15内の独立した機能ブロッ
クであり、DMA以外の機能については、DMACコア
(MPPDMA)152は使用されず、他のブロックだ
けが動作する。
【0033】ISA DMAC1521は、内部PCI
バス2に接続されたバスマスタの1つであり、DMA転
送を必要とするデバイス(DMAスレーブなど)からの
要求に応じてDMA転送を実行する。
【0034】DMAスレーブは、論理的には内部PCI
バス2に接続されている(実際には、ブリッジ15また
は20経由で内部ISAバス3または外部ISAバス5
に接続されている場合がほとんどである)。
【0035】ISA DMAC1521は、内部DRE
Q0〜7が入力されるDREQ入力ポートと、内部DA
CK#0〜7を出力するDACK#出力ポートを有して
おり、それらDREQ入力ポートおよびDACK#出力
ポートの双方はRGM1522およびIIDR1523
にそれぞれ接続されている。内部ISAバス3上のDM
Aスレーブ31,32…とISA DMAC1521と
の間のDREQおよびDACK#の授受は、IIDR1
523を介して実行される。また、外部ISAバス5上
のISAマスタ51、DMAスレーブ52,53…とI
SA DMAC1521との間のDREQおよびDAC
K#の授受は、RGM1522を介してDMAシリアル
チャネルプロトコルによって行われる。
【0036】ISA DMAC1521は内部PCIバ
ス2に接続され、またDMA転送を要求するデバイスは
内部ISAバス3または外部ISAバス5に接続されて
いるため、ISA DMAC1521によるDMA転送
では、リードサイクル(I/Oリードまたはメモリリー
ド)とライトサイクル(メモリライトまたはI/Oライ
ト)とは、時間的に同時には発生しない。すなわち、ま
ずリードサイクルが行われ、そのときのリードデータが
ISA DMAC1521内のバッファにラッチされ
る。つぎに、ライトサイクルが実行され、さきほどラッ
チしておいたデータがライトデータとして出力される。
【0037】リードサイクル、ライトサイクルとも、メ
モリ、I/Oを問わず、内部PCIバス2上で発生さ
れ、必要な場合はその内部PCIバス2上のバスサイク
ルがブリッジ装置15、または20によってISAバス
サイクルに変換される。すなわち、ISA DMAC1
521は、メモリサイクルとDMA専用I/Oサイクル
のどちらもPCIバス2上に発生し、ISAバスサイク
ルについては関知しない。
【0038】ISA DMAC1521は、ISAバス
システムアーキテクチャで標準となっている82C37
互換の機能を有しており、内部DREQ0〜7と内部D
ACK#0〜7とによってDMAチャンネルCH0〜C
H7をサポートしている。ISA DMAC1521に
は、これらDMAチャンネル毎にDMA転送モード、転
送カウント(転送すべきバスト数)、開始メモリアドレ
ス、転送方向などの情報を保持するための8ビットまた
は16ビットのI/Oレジスタ群を備えている。
【0039】ISA DMAC1521は、DMAチャ
ンネル毎に1ペアずつ用意された内部DREQ0〜7お
よびDACK#0〜7を用いて、DMAチャネルの調停
を行う。内部DREQは、DMAスレーブが、ISA
DMAC1521にDMA転送の実行を要求しているこ
とを通知するために使用されるDMAリクエスト信号で
ある。DACK#は、ISA DMAC1521がDM
A転送を要求したDMAスレーブに対してDMAサイク
ルが実行されることを通知するためのDMAアクノリッ
ジ信号である。
【0040】DMAチャネルの割り当ては、内部ISA
バス3上のデバイスと外部ISAバス5上のデバイスと
の間で排他的に行われる。各デバイスは、それに割り当
てられたDMAチャネルに対応するDREQ、DACK
#を用いてISA DMAC1521と送受信する。
【0041】この場合、外部ISAバス5上のデバイス
とISA DMAC1521との間のDREQおよびD
ACK#の送受信は、1組のシリアルREQ#,シリア
ルGNT#信号線(以下、シリアルREQ#,シリアル
GNT#と称する)を使用したDMAシリアルチャネル
プロトコルに従って実行される。
【0042】DMAシリアルチャネルプロトコルは、ド
ッキングステーションに導出すべき信号線数を抑制し、
且つPCI拡張カードとISA拡張カードの双方を利用
できるようにするためのものである。
【0043】このDMAシリアルチャネルプロトコルで
は、シリアルREQ#によってDS−PCI/ISAブ
リッジ装置20から最新のDREQの状態が送信され、
それがRGM1522に送られる。RGM1522で
は、シリアルREQ#が分解されてISA DMAC1
521への内部DREQ0〜7に変換される。
【0044】また、ISA DMAC1521から出力
される内部DACK#0〜7によって指定されるDMA
転送対象のチャネル情報は、RGM1522が実行する
シリアルGNT#信号線を利用したシリアルデータ転送
によって、DS−PCI/ISAブリッジ装置20に送
られる。
【0045】ISA DMAC1521は、RGM15
22およびIIDR1523から提供される最新のDR
EQチャンネル情報に基づき、DREQチャンネルマス
クの設定および調停方式の設定に従って、82C37互
換の、DREQチャンネル間調停を行う。有効なDMA
要求(DREQ)があれば、ISA DMAC1521
は、自身に割り当てられているREQ#をアクティブに
してPCIバスアービタ(PBA)151に対してバス
使用権を要求し、PBA151からGNT#が与えられ
るのを待つ。
【0046】PBA151からGNT#が与えられる
と、ISA DMAC1521は、調停の結果選択した
DMAチャンネル番号に対応する内部DACK#をアク
ティブにして、DMA転送を実行するDMAチャンネル
番号をRGM1522とIIDR1523へ返す。そし
て、ISA DMAC1521は、選択されたDMAチ
ャンネルのセットアップ情報によって規定されるDMA
転送モード(シングル転送モード、ブロック転送モー
ド、デマンド転送モード、カスケードモード)に対応す
るDMAサイクルを実行する。この場合、ISA DM
AC1521は、前述したようにメモリ、I/Oサイク
ルとも、PCIバスのバスサイクルのみをサポートし、
ISAバスのバスサイクルについてはブリッジ装置15
または20によってエミュレートされる。
【0047】PCIバス2上に発生したメモリサイクル
はホスト−PCIブリッジ12によってDRAMアクセ
スサイクルに変換されて、システムメモリ13のリード
/ライトアクセスが実行される。
【0048】RGM1522は、複数のDMAチャネル
をシリアル化して転送するというDMAシリアルチャネ
ルプロトコルに関する処理を行うために設けられたもの
であり、DMAシリアルチャネルプロトコルと、ISA
DMAC1521に対するISAスタイルのDREQ
/DACK#プロトコルとの間の変換を行う。
【0049】RGM1522には、複数のREQ#信号
を入力することができる。また、各REQ#信号毎に、
そのREQ#信号のプロトコルをプログラムすることが
できる。したがって、シリアルREQ#およびシリアル
GNT#として使用されるREQ#およびGNT#信号
線のペアを複数用意すれば、DS−PCI/ISAブリ
ッジ装置20経由で行われる外部ISAバス5上のデバ
イスとの間のDREQ,DACK#の授受だけでなく、
例えばPCカードコントローラ17のPCカード61,
62とISA DMAC1521との間のDREQ,D
ACK#の授受についてもDMAシリアルチャネルプロ
トコルによって行うことができる。
【0050】また、RGM1522は、DMAシリアル
チャネルプロトコルと、PBA151がサポートする標
準PCIスタイルのREG#/GNT#プロトコルとの
間の変換も行う。
【0051】すなわち、外部ISAバス5上のデバイス
との間のDREQ,DACK#の授受だけでなく、外部
PCIバス4上のPCIマスタ41との間のREQ#,
GNT#の授受もDMAシリアルチャネルプロトコルを
使用して行われる。この場合のREQ#,GNT#の処
理は、RGM1522によって次のように行われる。
【0052】外部PCIバス4上のPCIマスタ41
(LANボード、SCSIボードなど)は、REQ#を
アクティブにすることによって、バス使用要求をDS−
PCI/ISAブリッジ装置20に知らせる。DS−P
CI/ISAブリッジ装置20は、シリアルREQ#を
利用したシルアルデータ転送によって、バス使用要求を
RGM1522へ知らせる。この場合、そのバス使用要
求の通知には、ISAデバイスによって使用されていな
いDMAチャネルであるDREQ4が用いられる。
【0053】RGM1522は、シリアルREQ#信号
を分解し、シリアルREQ#によってDREQ4が通知
されたことを検出すると、REQ#をアクティブにして
PBA151に対してバス使用を要求する。PBA15
1は、標準PCIのルールによって調停を行い、GNT
#によってRGM1522に対してバス使用を許可す
る。
【0054】RGM1522は、PBA151からのG
NT#を受け取ると、シリアルGNT#を使用したシリ
アルデータ転送によって、バス使用が許可されたことを
DS−PCI/ISAブリッジ装置20に通知する。こ
の通知には、DACK4が使用される。DS−PCI/
ISAブリッジ装置20は、RGM1522が送信した
シリアルGNT#信号を分解し、PCIマスタ41にG
NT#を与える。PCIマスタ41は、GNT#を受け
取るとバスサイクルを開始する。
【0055】次に、内部ISA DMAルータ(IID
R)1523について説明する。内部ISA DMAル
ータ(IIDR)1523は、プログラムされたマッピ
ング情報にしたがって、内部ISAバス3上のDMAス
レーブ31,32,…にマッピングされるDMAチャネ
ルを変更する。IIDR1523は、DMAスレーブ3
1,32,…からのDREQ信号の状態を、マッピング
情報に従って、それらデバイスのDMAチャネル番号に
対応する内部DREQに変換して、ISADMAC15
21に伝える。また、IIDR1523は、ISA D
MAC1521からの内部DACK#を、マッピング情
報に従って、DMAスレーブ31,32が実際に使用し
ているDACK#に変換して、内部ISAバス3上に出
力する。
【0056】内部ISAバスブリッジ(IIBB)15
3は、内部PCIバス2と内部ISAバス3とを繋ぐブ
リッジであり、メモリおよびI/Oなどの内部ISAバ
ス3上の全てのデバイスを制御する。このIIBB15
3は、ISA DMAC1521がDMA転送のために
PCIバス2上に発生するメモリまたはI/Oサイクル
をプロトコル変換して、内部ISAバス3上へ伝える。
【0057】PCI−DSブリッジ装置16は、内部P
CIバス2と、ドッキングステーションに導出されるP
CIバス相当のドッキングバスとを繋ぐブリッジLSI
であり、PCIバス2上のエージェントとして機能す
る。このPCI−DSブリッジ装置16には、DMAシ
リアルチャンネルプロトコルによるシリアルREQ#/
GNT#の転送の同期化のためのバッファが設けられて
いる。
【0058】PCカードコントローラ17は、内部PC
Iバス2上のバスマスタであり、DMAシリアルチャネ
ルプロトコルをサポートしている。このPCカードコン
トローラ17によって制御されるPCカード61,62
がDMA転送を要求した時、そのDMA要求すなわちD
REQは、シリアルREQ#よってRGM1522に送
信される。また、RGM1522からのシリアルGNT
#はPCカードコントローラ17によってDACK#に
分解されて、PCカード61または62に渡される。
【0059】PCIDMA18は、PCカードコントロ
ーラ17と同様、内部PCIバス2上のエージェントで
あり、且つDMAシリアルチャネルプロトコルをサポー
トしている。このPCIDMA18によって制御される
DMAスレーブ19がDMA転送を要求した時、そのD
MA要求、すなわちDREQはシリアルREQ#よって
RGM1522に送信される。また、RGM1522か
らのシリアルGNT#はPCIDMA18によってDA
CK#に分解されてDMAスレーブ19に通知される。
【0060】DS−PCI/ISAブリッジ装置20
は、DSコネクタを介してコンピュータ本体からドッキ
ングステーションに導出されるドッキングバス(PCI
バス相当)と外部PCIバス4および外部ISAバス5
とを繋ぐブリッジLSIである。このDS−PCI/I
SAブリッジ装置20は、PCカードコントローラ17
と同じく、PCIバス2上のバスマスタであり、且つD
MAシリアルチャネルプロトコルをサポートしている。
【0061】DS−PCI/ISAブリッジ装置20に
は、外部PCIバスブリッジ(EPBB;Extern
al PCI Bus Bridge)201、外部I
SAバスブリッジ(EIBB;External IS
A Bus Bridge)202、ローカルバスアー
ビタ(LBA;Local Bus Arbiter)
203、および外部ISA DMAルータ(EIDR;
External ISA DMA Router)2
04が設けられている。
【0062】EPBB201は、内部PCIバス2上に
ISA DMAC1521が発生するメモリサイクルお
よびI/OサイクルをPCI−DSブリッジ16を経由
して受け取り、それを外部PCIバス4上へ伝える。ま
た、外部PCIバス4上のPCIマスタデバイス41に
バス使用権が与えられた場合は、EPBB201は、外
部PCIバス4上のバストランザクションをドッキング
バス上に発生させる。
【0063】EIBB202は、内部PCIバス2上に
ISA DMAC1521が発生するメモリサイクルお
よびI/OサイクルをPCI−DSブリッジ16を経由
して受け取り、それをプロトコル変換して外部ISAバ
ス5上へ伝える。また、外部ISAバス5上のISAマ
スタデバイス41にバス使用権が与えられた場合は、E
IBB202は、外部ISAバス5上のバストランザク
ションをドッキングバス上に発生させる。
【0064】LBA203およびEIDR204は、D
MAシリアルチャネルプロトコルをサポートするために
設けられたものである。LBA203は、外部PCIバ
ス4上のPCIバスマスタ41からのバス使用要求RE
Q#と、外部ISAバス5上のISAマスタ51および
DMAスレーブ52,53からのDREQ信号(基本的
にISAのDMAチャンネル分ある)の状態の変化を監
視しており、最新の状態をシリアルREQ#を利用した
ビット列のシリアル転送によって、PCI−DSブリッ
ジ16経由でRGM1522へ伝える。
【0065】シリアルREQ#で送信されるビット列の
フォーマットは次の通りである。 LBA203は、アクティブにされたREQ#の前縁を
スタートbit(S)とし、以後、DMAチャンネルの
0から7までを1クロックフレームづつ使用して、シリ
アルに伝える。チャンネル4のフレームは、PCIマス
タ41のバス要求状態の変化を伝えるために使用され、
それ以外は、ISAマスタ51,DMAスレーブ52,
53のDMA要求の状態変化を伝えるために使用され
る。
【0066】各フレームは、“L”で要求なしを意味
し、“H”で要求ありを意味する。上述の例では、DR
EQ0、2、7がアクティブであり、且つPCIマスタ
41がバス使用を要求している状態(DREQ4がアク
ティブ)に対応している。
【0067】LBA203は、2つの動作状態(プロシ
ード、フリーズ)を有する。RGM1522からのシリ
アルGNT#を受け取るまでは、LBA203は、プロ
シード状態であり、常に最新の状態をRGM1522へ
伝えるように努力する。すなわち、プロシード状態で
は、PCIバスマスタ41のREQ#、またはISAマ
スタ51、およびDMAスレーブ52,53のDREQ
状態の変化が発生する度に、それをDMAシリアルチャ
ンネルプロトコルによってRGM1522に通知する。
【0068】RGM1522からのシルアルGNT#を
受け取ると、LBA203は、そのシルアルGNT#に
含まれるビット列をデコードし、DACK#をEIDR
204へ返すか、あるいは外部PCIバス4にGNT#
を返す。
【0069】シリアルGNT#でRGM1522から送
信されるビット列のフォーマットは次の通りである。 RGM1522は、アクティブにされたGNT#の前縁
をスタートbit(S)とし、以後、DMAチャンネル
のDACK#0から7までのどれかひとつを3bitで
コード化した情報を、LSBから順番に、各bitに1
クロックフレームづつ割り当てて、シリアルに伝える。
チャンネル4のコードは、PCIマスタ41のバス要求
状態に応答するGNT#を伝えるために使用され、それ
以外は、ISAマスタ51,DMAスレーブ52,53
のDMA要求に対するDACK#を伝えるために使用さ
れる。
【0070】上述の例では、チャンネルコード=1であ
り、DMAチャンネル1が選択された(DACK1#が
与えられた)ことを意味する。一旦、GNT#を受け取
ると、LBA203の動作状態はプロシード状態からフ
リーズ状態に切り換えられる。フリーズ状態は、そのG
NT#に対応するデバイス(PCIマスター、ISAマ
スター、DMAスレーブ)がバスの使用要求を取り下げ
るまで維持され、その期間では、たとえ他のデバイスに
状態変化が生じても、それを通知するためのシリアルR
EQ#サイクルの実行は凍結され、REQ#はアクティ
ブ状態に維持され続ける。
【0071】このシステムのDMAシリアルチャンネル
プロトコルでは、PCIマスタ用に割り当てられたフレ
ームはチャネル4だけである。このため、外部PCIバ
ス4上に複数のPCIマスタが存在する場合には、それ
ら複数のPCIマスタからのREQ#間の調停もLBA
203によって行われる。
【0072】EIDR204は、プログラムされたマッ
ピング情報にしたがって、外部ISAバス5上のISA
マスタ51およびDMAスレーブ52,53それぞれに
マッピングされるDMAチャネルを変更する。このEI
DR204と前述のIIDR1523との共同作用によ
り、内部ISAバス3上のデバイスと外部ISAバス5
上のデバイスとにDMAチャネルを排他的に割り当てる
ことができる。
【0073】EIDR204は、ISAマスタ51およ
びDMAスレーブ52,53それぞれからのDREQ信
号の状態を、マッピング情報に従って、それらデバイス
のDMAチャネル番号に対応するDREQ信号に変換し
てLBA203に伝える。また、EIDR204は、L
BA203からのDACK#を、マッピング情報に従っ
て、ISAマスタ51およびDMAスレーブ52,53
が実際に使用しているDACK#に変換して、外部IS
Aバス5上に出力する。
【0074】図1のシステムにおいては、内部PCIバ
ス2に結合された全てのPCIエージェントの中の任意
のエージェント間、例えばISA DMAC1521や
カードコントローラ17などのISA互換のデバイス
と、各種ブリッジとの間に、次のようなローカルルール
が規定されている。
【0075】以下、図2および図3を参照して、ローカ
ルルールについて説明する。図2は、図1のシステムの
内でローカルルールに関係するユニットだけを抽出し、
それを一般化して示している。
【0076】図2において、CPU101、ホスト−P
CIブリッジ装置102、システムメモリ103、PC
Iバス104は、それぞれ図1のCPU11、ホスト−
PCIブリッジ装置12、システムメモリ13、内部P
CIバス2に相当し、また図2のPCI−ISAブリッ
ジ(ブリッジC)105は図1の内部PCI−ISAブ
リッジ装置15またはDS−PCI/ISAブリッジ装
置20などに相当する。さらに、図2の周辺I/Oデバ
イス108は図1のDMACコア152またはカードコ
ントローラ17などに相当する。
【0077】図2においては、CPU101とPCIバ
ス104との間にはホスト−PCIブリッジ装置102
が設けられており、これによってCPU101のプロセ
ッサバスとPCIバス104が繋がれる。システムメモ
リ103はホスト−PCIブリッジ装置102によって
制御される。また、PCIバス104とISAバス10
6との間にはPCI−ISAブリッジ装置(ブリッジ
C)105が設けられており、これによってPCIバス
104とISAバス107との間のバスサイクルのプロ
トコル変換が行われる。
【0078】ISAバス106上の周辺I/Oデバイス
107とPCIバス104上の周辺I/Oデバイス10
8に連続するI/Oアドレス(例えば、60H,61
H)が割り当てられている場合、PCI−ISAブリッ
ジ装置105と周辺I/Oデバイス108との間には、
図3に示されているようなローカルルールが予め規定さ
れる。
【0079】このローカルルールは、周辺I/Oデバイ
ス108が8ビットI/Oデバイスである場合に対応す
るものである。すなわち、低アドレス側のPCI−IS
Aブリッジ装置105は、PCI−ISAブリッジ装置
105と周辺I/Oデバイス108に跨がったリードデ
ータ転送が要求された場合には、そのデータ転送のター
ゲットとしてPCIバス104上のインタフェース制御
信号線(DEVSEL#、TRDY#,STOP#な
ど)の駆動を担当し、且つPCIバス104上のデータ
バスAD<31:0>の中で第1のデータパスAD<
7:0>、および第3および第4のデータパスAD<3
1:16>を駆動してデータを読み出し、第2のデータ
パスAD<15:8>は使用しない。
【0080】また、周辺I/Oデバイス108は、PC
Iバス104上のリードサイクルを監視するリードスヌ
ープ機能を持ち、PCI−ISAブリッジ装置105と
周辺I/Oデバイス108に跨がったリードデータ転送
が要求されたことを検出した場合には、インタフェース
制御信号線は制御せず、第2のデータパスAD<15:
8>を駆動してデータを読み出す。
【0081】以下、このシステムにおけるI/Oリード
処理をI/Oアドレス60Hのワードアクセス(2バイ
ト)が要求された場合を例にとって具体的に説明する。
この時、PCIバス104上で実行されるI/Oリード
サイクルで指定されるアドレス値はPCI−ISAブリ
ッジ装置105に割り当てられたアドレス範囲に属する
ので、そのI/Oリードサイクルに対してはPCI−I
SAブリッジ装置105がDEVSEL#で応答する。
ここで、DEVSEL#は、PCI−ISAブリッジ装
置105がターゲットとして選択されたことを、I/O
リードサイクルを開始したイニシエータ、例えばホスト
−PCIブリッジ装置102に通知するために使用され
る信号である。
【0082】そして、PCI−ISAブリッジ装置10
5は、PCIバス104上に出力されたアドレス値(6
0H)と、バイトイネーブルラインBE<3:0>で指
定されるデータ転送サイズとに基づいて、PCI−IS
Aブリッジ装置105と周辺I/Oデバイス108に跨
がったリードデータ転送が要求されているか否かを検出
する。ここでは、バイトイネーブルラインBE<3:0
>で指定される転送バイト数は2バイトであるので、P
CI−ISAブリッジ装置105に割り当てられたアド
レス範囲を越えたアクセスが要求されていることにな
る。
【0083】このようにしてPCI−ISAブリッジ装
置105がPCI−ISAブリッジ装置105と周辺I
/Oデバイス108に跨がったリードデータ転送が要求
されていることを検出すると、ISAバス106上でI
/Oアドレス60HのI/Oリードサイクルを行ってI
/Oデバイス107から1バイトのデータを読み出し、
それをPCIバス104のデータバスAD<31:0>
上の第1データパスAD<7:0>に出力する。また、
この場合、イニシエータにターゲットの状態を通知する
ためなどに使用されるインターフェース制御信号線(T
RDY#,STOP#など)の制御は全てPCI−IS
Aブリッジ装置105によって行われる。
【0084】ここで、TRDY#は、ターゲットが現在
のデータフェーズを完了してレディー状態になったこと
を通知するための信号である。STOP#は、ターゲッ
トがイニシエータに対して現在のドランザクションの停
止を要求するために使用される信号である。
【0085】周辺I/Oデバイス108は、PCIバス
104上のリードサイクルを監視しており、PCIバス
2上に出力されるアドレス値およびバイトイネーブルラ
インBE<3:0>に基づいて、PCI−ISAブリッ
ジ装置105と周辺I/Oデバイス108に跨がったリ
ードデータ転送が要求されていることを検出すると、I
/Oアドレス61HのI/Oポートからデータを読み出
し、それをPCIバス104のデータバスAD<31:
0>上の第2データパスAD<15:8>に出力する。
【0086】PCIバス2上の最大データ転送幅は4バ
イトであり、周辺I/Oデバイス108は8ビットデバ
イスであるので、PCI−ISAブリッジ装置105と
周辺I/Oデバイス108に跨がったリードデータ転送
が要求された時にPCI−ISAブリッジ装置105が
行う最大転送幅は3バイトとなる。よって、バイトイネ
ーブルラインBE<3:0>によって指定される転送幅
が1バイト、2バイト、3バイト、4バイトのいずれの
場合でも、正常なリードデータ転送を行うことができ
る。
【0087】以上のように、図2のシステムでは、PC
Iバス104に接続されたPCI−ISAブリッジ装置
105と周辺I/Oデバイス108の間にローカルルー
ルが決められており、2つの装置に跨がるリードデータ
転送が要求された場合には、それらPCI−ISAブリ
ッジ装置105と周辺I/Oデバイス108によって互
いに異なるデータパスが利用される。また、低アドレス
側のPCI−ISAブリッジ装置105は前述のリード
データ転送のターゲットとしてアドレス指定されるが、
周辺I/Oデバイス108についてはアドレス指定され
ないので、通常は、バスサイクルに応答できない。この
ため、高アドレス側の周辺I/Oデバイス108にはリ
ードスヌープ機能が設けられており、このリードスヌー
プ機能によって前述のリードデータ転送が要求されたこ
とを検出すると、自身に割り当てられたデータパスを利
用してデータ読み出しを行う。
【0088】よって、PCI−ISAブリッジ装置10
5と周辺I/Oデバイス108の2つの装置に跨がるリ
ードデータ転送が要求された場合でも、それら2つの装
置がそのバスサイクルにそれぞれ適切に応答できるよう
になり、要求されたリードデータ転送を正常に行うこと
が可能となる。
【0089】なお、周辺I/Oデバイス108が16ビ
ットデバイスであれば、PCI−ISAブリッジ装置1
05と周辺I/Oデバイス108にそれぞれ異なるデー
タパスを2バイトずつ割り当てる事が好ましい。
【0090】また、システム構成によっては、PCIバ
スに接続される異なる3つ以上のデバイスに跨がったリ
ードデータ転送が行われることもあるので、前述のロー
カルルールは、そのようなリードデータ転送が要求され
る可能性がある全てのデバイス間で規定することが好ま
しい。また、この場合には、ターゲットとして動作する
側の機能とリードスヌープする側の機能の双方を各デバ
イスに用意しておき、どちらの立場でも動作できるよう
に構成しておくことが望ましい。
【0091】
【発明の効果】以上の説明したように、この発明によれ
ば、PCIバスに接続された第1および第2の2つの周
辺装置の間にローカルルールが決められており、2つの
周辺装置に跨がるリードデータ転送が要求された場合に
は、第1および第2の2つの周辺装置によって互いに異
なるデータパスが利用される。また、低アドレス側の第
1の周辺装置は第1および第2の周辺装置に跨がるリー
ドデータ転送が要求された場合にはターゲットとしてア
ドレス指定されるが、第2の周辺装置はアドレス指定さ
れないので、通常はバスサイクルに応答できない。この
ため、高アドレス側の第2の周辺装置にはバス上のリー
ドサイクルを監視するリードスヌープ機能が設けられて
いる。よって、2つの周辺装置に跨がるリードデータ転
送が要求された場合には第1および第2の2つの周辺装
置がそのバスサイクルにそれぞれ適切に応答できるよう
になり、要求されたリードデータ転送を正常に行うこと
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るコンピュータシス
テム全体の構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態のシステムに設けられたユニットの
中でローカルルールに関係するユニットを抽出し、それ
らの接続関係を一般化して示すブロック図。
【図3】同実施形態のシステムで採用されているローカ
ルルールを説明するための図。
【図4】従来のPCIバスシステムの一例を示すブロッ
ク図。
【図5】従来のPCIバスシステムの他の例を示すブロ
ック図。
【符号の説明】
1…プロセッサバス、2…内部PCIバス、3…内部I
SAバス、4…外部PCIバス、5…外部ISAバス、
11…CPU、12…ホスト/PCIブリッジ装置、1
3…システムメモリ、14…内部PCIバス上のPCI
マスタデバイス、15…内部PCI−ISAブリッジ装
置、16…PCI−DSブリッジ装置、17…PCカー
ドコントローラ、20…DS−PCI/ISAブリッジ
装置、31,32…内部ISAバス上のI/O(DMA
スレーブ)、41…外部PCIバス上のI/O(PCI
マスタ)、51,52,53…外部ISAバス上のI/
O(ISAマスタ、DMAスレーブ)、101…CP
U、102…ホストーPCIブリッジ、103…システ
ムメモリ、105…PCI−ISAブリッジ、107…
ISAデバイス、108…PCIデバイス、151…P
CIバスアービタ(PBA)、152…DMACコア
(MPPDMA)、153…内部ISAバスブリッジ
(IIBB)、201…外部PCIバスブリッジ(EP
BB)、202…外部ISAバスブリッジ(EIB
B)、203…ローカルバスアービタ(LBA)、20
4…外部ISA DMAルータ(EIDR)、1521
…ISA DMAC、1522…バスリクエストおよび
グラントマネージャ(RGM)、1523…内部ISA
DMAルータ(IIDR)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PCIバスと、 このPCIバスに接続され、第1のアドレス範囲、およ
    びその第1のアドレス範囲に後続する第2のアドレス範
    囲がそれぞれ割り当てられている第1および第2の少な
    くとも2つのPCIエージェントとを具備し、 前記第1のPCIエージェントは、 リードサイクルにおいてアドレス指定されたとき、前記
    PCIバス上に出力されるアドレス値およびデータ転送
    サイズ情報(BE)によって指定されるリード転送対象
    のデータが前記第1および第2のアドレス範囲に跨がっ
    て存在するか否かを検出する手段と、 前記第1および第2のアドレス範囲に跨がって存在する
    ことが検出されたとき、前記リード転送対象データの中
    で前記第1のアドレス範囲に属するデータを前記PCI
    バスに定義されている複数のデータパス内の所定のデー
    タパスを使用して前記PCIバス上に出力する手段とを
    具備し、 前記第2のPCIエージェントは、 前記PCIバス上のリードサイクルを監視し、前記PC
    Iバス上に出力されるアドレス値およびデータ転送サイ
    ズ情報(BE)によって指定されるリードデータ転送対
    象のデータが前記第1および第2のアドレス範囲に跨が
    って存在することを検出したとき、前記リード転送対象
    データの中で前記第2のアドレス範囲に属するデータを
    前記第1のPCIエージェントが使用するデータパスと
    異なるデータパスを使用して前記PCIバス上に出力す
    る手段とを具備することを特徴とするコンピュータシス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記PCIバス上にはバスサイクルによ
    ってアドレス指定されたPCIターゲットによって駆動
    されるインターフェース制御信号線としてターゲットレ
    ディ(TRDY#)信号線、ストップ(STOP#)信
    号線、およびデバイスセククト(DEVSEL#)信号
    線が定義されており、 前記第2のPCIエージェントは、前記リードデータ転
    送対象のデータが前記第1および第2のアドレス範囲に
    跨がって存在するとき、前記インターフェース制御信号
    線が前記第1のPCIエージェントのみによって駆動さ
    れるように前記インターフェース制御信号線の駆動を抑
    制することを特徴とする請求項1記載のコンピュータシ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記PCIバスには、それぞれ1バイト
    幅を持つ第1乃至第4のデータパス(AD7:0、AD
    15:8、AD23:16、AD31:24)が定義さ
    れており、 前記第1のPCIエージェントには、リード転送対象の
    データが前記第1および第2のアドレス範囲に跨がって
    存在することが検出されたときに使用可能なデータパス
    として、前記PCIバス上の第1、第3および第4のデ
    ータパス(AD7:0、AD31:16)が割り当てら
    れており、 前記第2のPCIエージェントには、リード転送対象の
    データが前記第1および第2のアドレス範囲に跨がって
    存在することが検出されたときに使用可能なデータパス
    として、前記PCIバス上の第2のデータパス(AD1
    5:8)が割り当てられていることを特徴とする請求項
    1記載のコンピュータシステム。
  4. 【請求項4】 前記PCIバスには、それぞれ1バイト
    幅を持つ第1乃至第4のデータパス(AD7:0、AD
    15:8、AD23:16、AD31:24)が定義さ
    れており、 前記データ転送サイズ情報(BE)は、4ビットのバイ
    トイネーブル信号(BE3,BE2,BE1,BE0)
    から構成されていることを特徴とする請求項1記載のコ
    ンピュータシステム。
  5. 【請求項5】 前記第1のPCIエージェントは、前記
    PCIバスと他のバスとを繋ぐブリッジ装置であること
    を特徴とする請求項1記載のコンピュータシステム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100293950B1 (ko) * 1998-01-22 2001-08-07 윤종용 주변소자 내부연결 버스 모니터를 이용한 장애 감지 장치 및 방법
US6574752B1 (en) 1999-07-15 2003-06-03 International Business Machines Corporation Method and system for error isolation during PCI bus configuration cycles

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