JPH0954567A - プロセス制御監視システム - Google Patents

プロセス制御監視システム

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JPH0954567A
JPH0954567A JP20635295A JP20635295A JPH0954567A JP H0954567 A JPH0954567 A JP H0954567A JP 20635295 A JP20635295 A JP 20635295A JP 20635295 A JP20635295 A JP 20635295A JP H0954567 A JPH0954567 A JP H0954567A
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Keishichi Ogura
啓七 小倉
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントローラのプロセス入出力から監視装置
の画面表示までのデータをタグNoで一元的に管理し、
システム設計及び保守を容易にする。 【解決手段】 コントローラの入出力データをタグNo
で定義する手段1と、監視装置の画面表示データをタグ
Noで定義する手段2と、コントローラの入出力データ
のタグNoと監視装置の画面表示データのタグNoを自
動的に照合する手段3と、前記照合にて一致したタグN
oからコントローラと監視装置の間の伝送データを自動
定義する手段4と、コントローラ内の複数のメモリ間で
データ転送がある場合は、そのメモリ番地を定義する手
段5とを設け、タグNoに基づいてコントローラのプロ
セス入出力から監視装置の画面表示までのデータを取り
扱う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コントローラと
監視装置を結合したプロセス制御監視システムに関する
もので、特にコントローラの入出力データと監視装置の
画面表示データとコントローラと監視装置間の伝送デー
タのタグNo(データ識別名)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のプロセス制御監視システムの設計
支援装置では、コントローラの入出力データの定義、コ
ントローラが監視装置に伝送するデータの定義、監視装
置の画面表示データの定義は別々に行われ、各定義情報
を一元的にタグNoで取り扱うことはされていなかっ
た。
【0003】このような従来のプロセス制御監視システ
ムの設計支援装置においては、コントローラの入出力信
号とコントローラ内のメモリ番地に類似した番号(以下
「線番」という)の対応表を生成することによりコント
ローラの入出力データの定義を行い、コントローラが監
視装置に伝送するデータの順番とコントローラ内の線番
の対応表を生成することによりコントローラが監視装置
に伝送するデータの定義を行い、画面表示データと各コ
ントローラが監視装置に伝送するデータの順番との対応
表を生成することにより監視装置のデータの定義が行わ
れていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来のプ
ロセス制御監視システムの設計支援装置では、コントロ
ーラの入出力データが、ネットワークを経由して、監視
装置の画面データとして表示されることは可能である
が、監視装置の画面データを識別するタグNoで、ネッ
トワーク伝送の定義やコントローラの入出力定義を行う
ことはできなかった。
【0005】また、上記の各定義は、コントローラ内の
線番をアサインするものであり、画面データがどの入出
力データを表示するものであるかを簡単に理解すること
が困難であった。
【0006】この発明は、コントローラのプロセス入出
力から監視装置の画面表示までのデータをタグNoで一
元的に管理して、上記問題点を解消するようにしたプロ
セス制御監視システムを得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)この発明に係るプロセス制御監視システムは、プ
ロセスの制御を行うコントローラとプロセスの監視を行
う監視装置とを伝送路で結合したプロセス制御監視シス
テムにおいて、上記コントローラのプロセス入出力デー
タのタグNo(データ識別名)と、上記監視装置の画面
表示データのタグNoと、上記コントローラと監視装置
の間の伝送データのタグNoとを共通にし、上記タグN
oに基づいてコントローラの入出力から画面表示までの
データを管理するようにしたものである。
【0008】(2)また、プロセスの制御を行うコント
ローラとプロセスの監視を行う監視装置とを伝送路で結
合したプロセス制御監視システムにおいて、上記伝送路
に結合された設計支援装置を備え、この設計支援装置
は、上記コントローラの入出力データをタグNoで定義
する手段と、上記監視装置の画面表示データのタグNo
を上記コントローラの入出力データのタグNoに対応す
るタグNoで定義する手段と、上記コントローラの入出
力データのタグNoと上記監視装置の画面表示データの
タグNoとを照合する照合手段と、上記照合手段で一致
したタグNoに対応する上記コントローラと監視装置の
間の伝送データを定義する手段とを具備する設計支援装
置とし、上記タグNoに基づいてコントローラの入出力
から画面表示までのデータを管理するようにしたもので
ある。
【0009】(3)また、コントローラ内で複数のメモ
リ間での伝送データの転送がある場合、これらメモリ間
で伝送データを授受するメモリ番地を定義するコントロ
ーラ内転送情報データ定義手段を設け、このコントロー
ラ内転送情報データに基づいて伝送データを伝送するよ
うにしたものである。
【0010】(4)また、プロセスの制御を行うコント
ローラとプロセスの監視を行う監視装置とを伝送路で結
合したプロセス制御監視システムにおいて、上記伝送路
に結合された設計支援装置を備え、この設計支援装置
は、コントローラ入出力データのタグNoと、このタグ
Noに対応するアナログ入/出力・ディジタル入/出力
等の信号種別とコントローラ内のメモリ番地とを定義す
るコントローラ入出力定義手段と、上記監視装置の画面
表示データのタグNoを上記コントローラの入出力デー
タのタグNoに対応するタグNoで定義すると共に、こ
のタグNoに対応する信号種別と監視装置でのメモリ番
地とを定義する画面表示データタグNo定義手段と、上
記コントローラの入出力データのタグNoと上記監視装
置の画面表示データのタグNoを照合する照合手段と、
上記照合手段で一致したタグNoに対応する上記コント
ローラと監視装置の間の伝送データの信号種別と伝送デ
ータの伝送エリア位置を伝送位置番号として定義する手
段を具備する設計支援装置とし、上記タグNoに基づい
てコントローラの入出力から画面表示までのデータを管
理するようにしたものである。
【0011】(5)また、画面表示データのタグNoを
定義する手段は、コントローラの区別と各コントローラ
毎の入出力データのタグNoと、上記各コントローラと
監視装置間の伝送データの伝送エリア位置を伝送位置番
号として定義する手段としたものである。
【0012】(6)また、画面表示データのタグNoを
定義する手段は、コントローラの区別と、各コントロー
ラ毎の入出力データのタグNoと、各コントローラから
伝送される全ての伝送データをアナログデータ群とディ
ジタルデータ群に分割してアナログ/ディジタル別の識
別番号とを定義すると共に、上記アナログとディジタル
の識別番号内で各々コントローラの区別毎に、伝送デー
タの伝送位置番号を定義する手段としたものである。
【0013】(7)また、コントローラの入出力データ
のタグNoを定義する手段は、コントローラ内のプリン
ト配線したカード配置に対応したタグNoを定義し、こ
の定義内容とカード配置・カード仕様等のカード情報と
をカード配置図ファイルとしてファイルを生成する手段
としたものである。
【0014】(8)また、コントローラの入出力データ
のタグNoを定義する手段は、コントローラ内のプリン
ト配線したカード配置に対応したタグNoを定義し、こ
の定義内容とカード配置・カード仕様等のカード情報と
を定義する手段と、カード単位の入出力データに対応し
たタグNoを定義する手段と、上記二つの定義手段で定
義した定義内容をカード配置図ファイルとしてファイル
を生成する手段としたものである。
【0015】(9)また、コントローラの入出力データ
のタグNoを定義する手段は、コントローラ内のカード
配置図を画面に表示し、その表示に基づいてコントロー
ラの入出力タグNoを入力して定義する手段としたもの
である。
【0016】(10)また、コントローラ盤内のカード
配置を検出すると共に、カード配置ファイルから上記検
出したカードのカード情報を参照し、コントローラのカ
ードの配置図を表示または印字する手段を設けたことを
特徴とするプロセス制御監視システム。 (11)また、コントローラ入出力タグNoと、カード
単位のタグNoとカード配置図ファイルとを参照し、各
カードの配置情報と各カードの入出力データのタグNo
・メモリ番地などの仕様とをI/Oリスト(コントロー
ラの入出力信号リスト)としてファイルを生成する手
段、及び、上記コントローラ入出力タグNoと、カード
単位のタグNoとカード配置図ファイルとを参照し、各
カードの配置情報と各カードの入出力データのタグNo
・メモリ番地などの仕様とをI/Oリストとして表示ま
たは印字する手段の内、少なくとも一方の手段を設けた
ものである。
【0017】(12)また、各々のコントローラ入出力
データに対して定義されたタグNoとは別に、関連のあ
る複数のコントローラ入出力データに対して1つのタグ
Noを計装タグとして定義する手段を設け、この計装タ
グをキーとしてコントローラと監視装置間の伝送データ
の授受を行うようにしたものである。
【0018】(13)また、タグNoに関連するタグ名
称・アナログ/ディジタル等のタグ種別・測定制御のレ
ンジ・工学単位・制御状態等の関連情報を、そのタグN
oに付加してタグNo関連情報ファイルを生成する手段
を設け、上記タグNoをキーとして、上記関連情報を抽
出し画面表示または印字出力可能としたものである。
【0019】(14)また、設計支援装置の設計支援機
能の全部または一部を、監視装置内或いはコントローラ
内または両者に設けたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図に基
づいて説明する。図1は設計支援装置を有するプロセス
制御監視システムの構成図、図2は設計支援装置を有す
るプロセス制御監視システムの機能構成図、図3はコン
トローラ入出力タグNo定義手段を示す図、図4はコン
トローラ入出力タグ定義ファイルの構成図、図5は画面
表示データタグ定義手段を示す図、図6は画面表示タグ
定義ファイルの構造図である。
【0021】図1において、11は設計支援装置であ
り、CRT12、CPU13、HD(ハードディスク)
14を内蔵していて、通常、ワークステーション等が用
いられる。21は監視装置、31,32はコントロー
ラ、41はネットワークを示す。
【0022】図2において、1はコントローラ入出力タ
グNo定義手段、2は画面表示データタグNo定義手
段、3は定義された入出力タグNoと画面表示タグNo
の照合手段、4はコントローラと監視装置間の伝送デー
タ定義手段、5はコントローラ及び監視装置とのデータ
伝送手段である。
【0023】図3において、101はタグNo入力フォ
ーム、102はコントローラ入出力タグ定義ファイルで
あり、そのファイル構造は図4の構造である。図5にお
いて、103はタグNo入力フォーム、104は画面表
示タグ定義ファイルであり、そのファイル構造は図6の
構造である。
【0024】次に動作を図1〜図6に基づき説明する。
図2のコントローラ入出力タグNo定義手段1で、コン
トローラの入出力信号をタグNoを用いて定義する。ま
た、画面表示データタグNo定義手段で、画面表示デー
タについてもタグNoを用いて定義してそれぞれファイ
ルを作成する。
【0025】次に、入出力タグNoと画面表示タグNo
の照合手段で、コントローラ入出力タグ定義ファイルと
画面表示タグ定義ファイルを照合し、共通するタグNo
抽出する。コントローラと監視装置間の伝送データ定義
手段4では、抽出したデータからコントローラと監視装
置間の伝送データを定義し、更に、コントローラ内伝送
データ転送情報データ定義手段5で、上記定義された伝
送データの並びから、コントローラ内伝送データの転送
情報データを定義する。
【0026】図2のコントローラ入出力タグNo定義手
段1を図3で説明すると、CRT12に表示される入力
フォーム101でタグNoを入力して定義し、コントロ
ーラの入出力信号をすべてタグNoの識別名で定義す
る。この入力フォーム101は、「アナログ入力タグN
o」「アナログ出力タグNo」「ディジタル入力タグN
o」「ディジタル出力タグNo」の信号種別に分けてタ
グNoが定義される。そしてこの入力されたデータをコ
ントローラ入出力タグ定義ファイル102としてHD1
4に格納する。このファイル構造は、図4に示すもので
「メモリ番地」「タグNo」「信号種別」「番号(信号
種別毎に1,2,・・・n)」から構成されている。
【0027】「メモリ番地」は、コントローラが持つ入
出力信号データ格納用メモリの番地であり、先頭アドレ
スとサイズとは事前に設計支援装置に登録しておき、設
計支援装置は自動的にアドレスを決定していく。「タグ
No」と「信号種別」は、通常、手入力をするが、タグ
Noのデータベース(プラントで使用するタグNoを全
て纏めたデータベース)を作成しておいて、そこから検
索して入力するようにしてもよい。番号は入力フォーム
101の入力画面で既に入力されているので自動的に入
力される。なお、このコントローラ入出力タグ定義ファ
イル102はコントローラ毎に作成される。
【0028】図2の画面表示データタグNo定義手段2
を図5で説明すると、CRT12に表示される入力フォ
ーム103でタグNoを定義し、画面表示シンボルすべ
てにタグNoの識別名で定義する。この入力フォーム1
03は、「アナログ表示シンボル」と「ディジタル表示
シンボル」に分けてタグNoが定義される。そしてこの
入力されたデータを画面表示タグ定義ファイル104と
してHD14に格納する。このファイル構造は、図6に
示すもので「メモリ番地」「タグNo」「信号種別」
「番号」から構成されている。
【0029】なお、ここで「メモリ番地」は、ポインタ
として表示されているが、監視装置は、通常、OS(オ
ペレーティングシステム)がメモリ管理をしているの
で、データが何番地という認識が不要でありポインタと
いう表現にしている。これに対し、コントローラ入出力
タグ定義ファイル102を用いるコントローラは、通
常、OSが存在せずメモリは固定的なため「×0000
番地」としている。
【0030】図2のコントローラと監視装置間の伝送デ
ータ定義手段4について説明する。コントローラと監視
装置間の伝送データ定義は、制限のある伝送データエリ
アの先頭からのタグNoの並びを定義するものである。
【0031】図7は画面表示タグファイル105の構造
であり、図8は図2の伝送データ定義手段4を説明する
もので、図9は図8の伝送データ定義手段で作成された
伝送データ定義ファイルである。
【0032】図7の画面表示タグファイル105の構造
は、監視装置21で必要とする信号のタグNoに基づい
て、当該タグNoの入力コントローラの番号とコントロ
ーラから周期的に伝送されてくるデータ領域の先頭から
の伝送位置番号により、コントローラと監視装置間の伝
送データの伝送位置番号を定義する。
【0033】なお、この伝送位置番号は、コントローラ
入出力タグ定義とは、無関係に定義することができる。
即ち、この伝送位置番号は、伝送位置の重複をチェック
するためのものであり、全く任意に位置番号を定義でき
る。
【0034】伝送エリア(コントローラが監視装置に周
期的に信号を送るメモリ容量、通常、1〜2kbyte)
は、ネットワークの性能とシステムの応答性等の性能
で、伝送サイズが有限なものである。このため、通常
は、コントローラの扱う全プロセスを伝送させることが
できず、監視装置で監視するタグNoを限定的に選択す
る必要がある場合が多い。
【0035】このようなケースで、コントローラと監視
装置間の伝送データを定義する場合は、監視対象にする
信号のタグNoとその信号がどのコントローラで扱われ
ているかを自動的に認識して、タグNoとコントローラ
Noと各コントローラで重複しない伝送位置番号とを自
動的に対応づけて設計支援装置に入力する。
【0036】次に図8を用いて説明する。コントローラ
入出力タグ定義ファイル102と画面表示タグファイル
104から、コントローラの入出力データのタグNoと
監視装置の画面表示データのタグNoを照合し、監視装
置の画面表示データに係るコントローラから伝送される
データ群の位置を特定する伝送位置番号と、アナログ・
ディジタル等の信号種別とを対応づける伝送データ定義
ファイル106をネットワークに接続されるコントロー
ラの番号ごとに生成すると共に、画面表示タグ定義ファ
イル105を監視装置ごとに生成する。
【0037】図8のタグNo照合手段6は、図4のコン
トローラ入出力タグ定義ファイル102と、図7の画面
表示タグ定義ファイル104のタグNoを照合し、一致
しているタグNoを抽出する。
【0038】このタグNoの照合・一致・抽出作業にお
いて、コントローラ入出力タグ定義ファイル102は、
コントローラ毎に存在し、画面表示タグ定義ファイル1
04は監視装置毎に存在するが、画面表示タグ定義ファ
イル104のタグNoは、いずれかのコントローラ入出
力タグ定義ファイル102のタグNoと一致するはずで
ある。
【0039】従って、一致すれば、画面表示タグ定義フ
ァイル104の伝送位置番号と、コントローラ入出力タ
グ定義ファイル102のメモリ番地が1対1に対応す
る。コントローラ入出力タグ定義ファイル102には、
「アナログ入/出力」「ディジタル入/出力」の信号種
別もあるので、タグNoをキーとして信号種別を参照し
て、図9に示す伝送データ定義ファイル106、およ
び、画面表示タグファイル105を自動生成することが
できる。
【0040】画面表示タグファイル105は、監視装置
がネットワークで送られてくる通信データが、何のタグ
Noのデータであるかを認識するために必要で、これは
コントローラ毎に自動生成され、監視装置側に格納して
使用される。従って、画面表示に必要なタグNoを定義
するとき、そのタグNoがどのコントローラが扱ってい
るかを意識しないでよいというメリットを有する。
【0041】上記生成したファイルを用いてデータを伝
送する通信手段を説明する。通信方法はそのネットワー
クでの通信方法に依存するが、ここでは、例えば、 (アナログ1)→(アナログ2)→・・・(アナログ
n)→(ディジタル1)→(ディジタル2)→・・・
(ディジタルm) のデータを2000バイト使用し、上記データの並びで
伝送する。
【0042】つまり、コントローラの伝送エリア(20
00バイト)に、このように配送されているデータは、
監視装置の通信I/Fカードの通信エリアの同じ並びで
送られてくることになる。
【0043】上記データの並びを実際に伝送する場合
は、データ間をフレームで挟んで伝送する。このフレー
ムには、どのコントローラNoの情報も含まれ、どのコ
ントローラから伝送されたかを識別することが分かるよ
うにしている。
【0044】即ち、 (フレーム情報)→(アナログ1)→・・・(ディジタ
ル1)→・・・→(次のフレーム情報) のうよに伝送される。従って、タグNoは伝送せず受け
手の監視装置は画面表示ファイル105からこのデータ
はどのタグNoかを知ることができる。 (ディジタル2)→・・・(ディジタルm)
【0045】上記のように、図2の1〜4の手段で構成
にすることにより、すべてのデータがタグNoで一元的
に管理できる。なお、これらの手段は全て設計支援装置
で行われ、必要な生成されたファイルは、コントローラ
または監視装置に格納し利用される。
【0046】即ち、コントローラのプロセス入出力から
監視装置の画面表示までのデータをタグNoで一元的に
管理し、コントローラの入出力データをタグNoで定義
し、監視装置の画面表示データをタグNoで定義し、コ
ントローラの入出力データのタグNoと監視装置の画面
表示データのタグNoを照合して、コントローラと監視
装置の間の伝送データを定義することを可能とする。
【0047】更に、コントローラ内でメモリ間で伝送デ
ータの転送が有る場合は、図2のコントローラ内伝送デ
ータ転送情報データ定義手段5を用いてメモリ間の伝送
データ転送を行う。即ち、入出力タグのメモリ領域と伝
送エリアのメモリ領域は、通常異なっており、伝送エリ
アはCPUのカードとは別の通信カード上のメモリとな
っているので、メモリ間のデータ転送が必要になる。
【0048】次に、図2のコントローラ内伝送データ転
送情報データ定義手段5について説明する。図10はコ
ントローラ内伝送データ転送情報データ定義手段5を示
す図で、コントローラ内伝送データ転送情報ファイルを
自動生成する。図11はコントローラ内伝送データ転送
情報ファイル107の構造を示す図で、このファイルは
各コントローラ毎に定義される。図12は動作のフロー
を示す図である。
【0049】コントローラ入出力タグ定義ファイル10
2は、図4の構造でメモリ番地は決定されている。ここ
でこのメモリ番地は、図3の処理のごとく入力フォーム
で入力していけば、メモリ番地の頭から順に詰まって行
く。
【0050】その例として、 アナログ入力データエリア 20000番地から220
00番地(アナログ1点4バイト必要として、500点
入力可能なコントローラの場合、2000バイト必要) アナログ出力データエリア 35000番地から370
00番地 ディジタル入力エリア 40000番地から420
00番地(ディジタル1点1バイト必要として、200
0点入力可能なコントローラの場合、2000バイト必
要) ディジタル出力エリア 45000番地から470
00番地のように用意されている場合、
【0051】アナログ入出力タグNoの番号3はメモリ
番地 20000+4×(3−1)=20008 から4バイト割当られる。
【0052】伝送データが、例えば、20000バイト
分の82000番地までとすると、アナログデータが入
出力データ合計で400点分伝送するとすると、 400点×4バイト=1600バイト の伝送エリアを必要とする。残り400バイトをディジ
タルデータに割り当てるとすると、ディジタルデータが
1バイトであれば、400点分送ることになる。
【0053】即ち、コントローラが入出力できる信号
が、 アナログ入力 500点、 アナログ出力 500点 ディジタル入力 2000点 ディジタル出力 2000点 としても、これらの信号を監視装置へ送るときは、ネッ
トワークの性能から限定される。
【0054】従って、これらの入出力データを監視に必
要とするものだけ抽出する為に伝送データ定義ファイル
を利用するものである。即ち、図9の伝送データ定義フ
ァイル106において、タグNo「TL1230」は、
アナログデータで、伝送位置番号2であるが、これはコ
ントローラ内の伝送エリアのメモリ番地は、80000
+4×(2−1)=80004番地から4バイト分とな
る。
【0055】また、この「TL1230」は、図4のコ
ントローラの入出力定義ファイル102にアナログ入力
の番号1とあるので、20000番地からとるすと、2
000番地から4バイトに格納されることにな。従っ
て、20000番地から80004番地にデータコピー
すればよいことになる。このような処理動作により図1
1の転送情報ファイル107が生成される。
【0056】図10で説明すると、コントローラ入出力
タグ定義ファイル102と伝送データ定義ファイル10
6とを用い、入出力タグNoと伝送データ定義ファイル
102のタグNoの照合する(7)。次に、上述したコ
ントローラ入出力タグ定義ファイル102のメモリ番地
に対応する画面表示データタグのコントローラ内伝送エ
リアのメモリ番地を計算し、転送情報ファイル107を
生成する(8)。生成されたコントローラ内伝送データ
転送情報ファイル107は各コントローラへネットワー
ク経由で転送する。
【0057】図1のシステム構成の場合、設計支援装置
11で生成されたコントローラ内伝送データ転送情報フ
ァイル107はネットワーク41を介して、各コントロ
ーラに転送されるが、この転送は、遠隔の各コントロー
ラ31,32,・・・に対応するコントローラ内伝送デ
ータ転送情報ファイルをそれぞれデータ転送する。各コ
ントローラ31,32,・・・では、転送されたファイ
ルをメモリ上に置き、このファイルの情報に基づいて、
コントローラがプロセス入出力信号を監視装置21への
伝送エリアに配置する。
【0058】上記生成したコントローラ内伝送データ転
送情報ファイルを用いて、データを伝送する場合につい
て説明する。画面表示データのコントローラから伝送さ
れるデータ群の位置を特定する伝送位置番号とコントロ
ーラ内部のメモリ番地を対応づけるコントローラ内伝送
データ転送情報ファイル107を用いて、コントローラ
が当該ファイル107により、内部のメモリのデータを
監視装置に伝送するデータ群の位置に対応するメモリに
転送するものである。
【0059】このコントローラ内のデータ処理内容を図
12に示す。プロセス入力カード51から入力される信
号や、プロセス出力カード52から出力される信号は、
すべてコントローラ内メモリ53に格納される。このメ
モリのデータをコントローラ内伝送データ転送情報ファ
イル107に従って、コントローラ内伝送エリアのメモ
リ55の対応する番地に転送する。このメモリ転送手段
54は、コントローラ内のプログラムによって実現す
る。
【0060】コントローラ内伝送エリアのデータは、そ
の並びのまま、周期的にネットワークを介して監視装置
に伝送される。例えば、データが300゜Cであれば、
「300」というディジタルデータが監視装置へ伝送さ
れる。この伝送は伝送定義ファイル106が用いられ、
このファイル106はネットワーク上の通信データの並
びを定義し、コントローラ内の伝送エリアのデータを通
信データとしてネットワークを介して監視装置へ通常、
100msec程度で同期的に伝送する。
【0061】この実施の形態1の効果は、以上のよう
に、コントローラのプロセス入出力から監視装置の画面
表示までのデータを共通のタグNoとしたので、データ
の入出力、伝送データ、画面表示に対して識別可能な一
元管理を行うことができる。
【0062】また、コントローラ内で複数のメモリ間で
伝送データの転送がある場合、コントローラ内のメモリ
転送情報を自動生成することにより、人がメモリ番地を
意識しなくてすみ、信号の流れがタグNoですべて管理
できる。
【0063】また、設計支援装置からコントローラにメ
モリ転送情報をネットワークを介して伝送することによ
り、コントローラのシステム変更の際のコントローラの
プログラムの変更を必要としなくなる。
【0064】これは、例えば、コントローラにカードが
追加されたり、カード配置が変わったり、入出力タグN
oが追加・削除・変更があって場合に、図8の手順で伝
送データ定義ファイル106と画面表示タグファイル1
05とが、また、図10の手順でコントローラ内伝送デ
ータ転送情報ファイル107が自動生成されるためプロ
グラムの変更は不要である。即ち、プログラムによる処
理手順は変わらず、処理データが変わるのみである。
【0065】実施の形態2.この実施の形態は、実施の
形態1の伝送データをアナログとディジタルに分けて定
義するものである。図13に画面表示タグファイル10
8を示し、ここでは信号を識別番号で分割し、アナログ
信号を「1」、ディジタル信号を「2」としてそれぞれ
まとめている。更に、アナログ/ディジタル信号のそれ
ぞれに対し、コントローラNo.1,2,・・・と、コ
ントローラ毎に分けている。
【0066】ここで、伝送データをアナログとディジタ
ルに分けることとしたのは、コントローラと監視装置の
伝送エリアを有効活用するためである。即ち、通常、ア
ナログデータは4バイトで、ディジタルデータは1ビッ
トで表すことができるので、並びの煩雑さを防止でき、
伝送エリアの効率的活用でき、更に監視装置内のメモリ
の節約が可能となる。なお、この場合、伝送データ定義
ファイルの内容は変更がない。
【0067】実施の形態3.実施の形態1では、コント
ローラ入出力信号をタグNoで定義するのに、CRTを
用いて表形式(図3の入力フォーム101に示すよう
な)に入力するようにしたが、この入力を、CRT上の
コントローラ内カード配置図から行うことにしたもので
ある。
【0068】以下、この発明の実施の形態3を図14に
基づいて説明する。図14は、図1の設計支援装置のC
RT画面に表示される内容である。図14では、ネット
ワークで接続されたコントローラ盤57の盤内のカード
配置情報が表示されている。このカード配置情報は、ネ
ットワークで接続された遠隔のコントローラのカード配
置と同一のものが表示されるようにしている。この画面
上のカードをマウス等の入力デバイスで選択すると、画
面の右側に選択されたカードの入出力可能な信号のタグ
No定義エリア111が表示される。
【0069】この例では、カードフレーム1番のカード
スロット8番のディジタル出力カード(DOカード)が
選択された場合である。このDOカードは出力可能な信
号数が8点であり、画面右側のタグNo定義エリア11
1では、8点分のタグNoを定義できる入力エリアが表
示される。この入力エリアへのタグNoの入力は、手入
力または別のタグNoを定義したファイルから検索して
入力する。
【0070】このようにして入力された情報は、コント
ローラ入出力タグ定義ファイルとして図4の様式に「カ
ードフレームNo」「スロットNo」「番号(1つのカ
ードの入出力点の何番目)を加えて格納される。
【0071】上記のように、カード単位にコントローラ
の入出力信号を定義でき、且つ、タグNo定義状態を認
識できるので、タグNoの重複定義のチェックが可能と
なり、カードの配置位置を仮に変更する場合でも、タグ
Noの定義情報も付随させることによりタグNoの再度
の定義は不要となる。
【0072】また、コントローラの入出力データのタグ
Noを、画面に表示されたコントローラ内のカード配置
図を見ながら定義できるため、入力点の重複アサイン、
入出力点の余裕度を確認しつつ、実際のハードウェアを
イメージしながら定義可能で、順番のズレ等が防止でき
る。
【0073】実施の形態4.この実施の形態は、コント
ローラの入出力信号を定義するのに際し、カード単位に
タグNoを定義したものを用い、当該カードの配置位置
から当該カードの信号データの授受を行うメモリ領域を
算出し、コントローラ入出力タグ定義ファイルを自動生
成するものである。図15はこのコントローラ入出力タ
グ定義ファイルの自動生成フローチャートで、図16は
カードのメモリ領域の算出ロジックのフローチャートで
ある。
【0074】以下、この発明の実施の形態4を図に基づ
いて説明する。図15のフローチャートにおいて、先ず
実施の形態3の如く、コントローラ内のカード単位にタ
グNoを定義する(S1)。次に、タグNoにカード番
号(カードフレーム、カードスロット、カード種別等)
と信号番号(1〜8等)を関連づけるカード単位のタグ
No定義ファイル113を生成する(S2)。次に、当
該カードのメモリ領域の算出する(S3)。このステッ
プS3のカードのメモリ領域の算出方法を図16に基づ
いて説明する。
【0075】あるカードが、カードフレーム1、スロッ
ト1から数えて、同型のカードの何番目(N番目)かを
認識する(T1)。ここで、同型のカードとは、アナロ
グ入力、アナログ出力、ディジタル出力等の分類が同一
であることをいう。例えば、カードフレーム1のスロッ
ト1、2、8にディジタル出力カードが挿入される場
合、スロット8の当該カードは、N=3となる。
【0076】コントローラの内部処理では、通常、アナ
ログ入力信号とアナログ出力信号とディジタル入力信号
とディジタル出力信号の各エリアは、個別に用意されて
いる。このアナログ入力信号等のメモリ領域のメモリ番
地は、予め決められており、このメモリ領域の先頭番号
を認識する(T2)。例えば、ディジタル出力信号のメ
モリ先頭番号をabcd番地とする。
【0077】各カード毎にカードの必要とするメモリサ
イズ(Cs)を算出する(T3)。例えば、4点のアナ
ログ出力カードの場合は、アナログ信号1点あたり、2
バイトのメモリを必要とするのであれば、2バイト*4
点=8バイトのメモリを必要とする。また、8点のディ
ジタル出力カードの場合は、ディジタル信号1点あた
り、1バイトのメモリを必要とするのであれば、1バイ
ト*8点=8バイトのメモリを必要とする。
【0078】そして、各カード毎に、メモリ領域の番地
を算出する(T4)。例えば、上記の例で、カードフレ
ーム1のスロット8のディジタル出力カードの場合のメ
モリ領域の番地は、abcd+8*(3−1)番地〜a
bcd+8*3番地となる。上記の如く算出した各カー
ドのメモリ領域の先頭番号を用いて、図4に示すコント
ローラ入出力タグ定義ファイルのメモリ番地を決定し、
このファイルを自動生成することができる(S4)。
【0079】従って、コントローラ内のカード単位にタ
グNoを定義し、コントローラ内のメモリ番地とタグN
oを対応づけるファイルを生成すると、カード単位に連
続したメモリ領域を確保するので、カード単位の異常時
に信頼できないタグNoの特定が容易で、また、カード
配置を変更した場合でも、カード単位でメモリ領域をシ
フトすればよい。
【0080】実施の形態5.この実施の形態は、コント
ローラのメモリ上にカード配置図ファイルを自動生成す
るものである。図17のフローチャートと、図18のカ
ード配置図ファイル112の構造図を用いて説明する。
【0081】コントローラのカードフレームにカードを
挿入する(U1)。その後、コントローラを起動したと
き、または、設計支援装置から要求が出されたときに、
コントローラが自動的にカード配置を認識し、コントロ
ーラのメモリ上にカード配置図ファイルを自動生成する
(U2)。
【0082】この自動生成されたカード配置図ファイル
を設計支援装置が、ネットワーク通信で遠隔のコントロ
ーラから、当該ファイルを読み出す(U3)。このカー
ド配置図ファイル112は図18に示す如く、ファイル
のサイズをコンパクトな構成としている。
【0083】このコンパクトな構成は、例えば、1台の
コントローラが、カードフレームを6段、1段のカード
フレームが8スロットとすると、カードの種別とカード
型とをそれぞれ区別するため、カード種別を1バイト
(8ビット)で表現すると、256種類可能、カード型
を1バイト(8ビット)で表現すると、256種類可
能、となる。従って、カード配置ファイルは 6段×8スロット×2バイト=96バイト で表現できることになりコンパクトなデータ構成にする
ことができる。
【0084】なお、カード配置の自動認識は、カードが
挿入されたことを検知する公知の手段、例えば、カード
の2端子間でカード挿入による回路の形成を検知、また
は、カードの挿入によるスイッチのオンオフ等を用い
る。
【0085】このカード配置図ファイルをコントローラ
が自動生成し、且つ、ネットワークで接続された設計支
援装置から読み出せるようにしたので、設計支援装置で
は、実際のカード配置図と全く同一の状態を把握でき
る。
【0086】また、設計支援装置は、このカード配置図
ファイル112をネットワーク経由で読み出し、カード
配置図ファイル112のデータと設計支援装置が有する
カード種別名称データベースやカード型名称データベー
スを統合して、コントローラ入出力タグ定義の画面情報
又はカード配置図の帳票出力情報に使用する。
【0087】なお、この実施の形態は、上述のようにコ
ントローラでカード配置図ファイルを自動生成したが、
コントローラでなく設計支援装置で、コントローラ内の
カード挿入信号によりカード配置情報を遠隔で把握し、
カード配置図ファイルを自動生成するようにしてもよ
い。
【0088】また、この実施の形態では、カード配置図
ファイルは自動生成でなく、手動で作成してもよく、手
動で作成したとしても、タグNoを共通にして用いると
いう、この発明の思想を変えるものではない。
【0089】また、コントローラのカード配置図を読み
出して、カード配置図ファイルを生成するので、カード
配置情報や各配置に対応したカードの情報を入力する必
要がなくなり、カード配置図の作成の労力が軽減でき
る。
【0090】実施の形態6.この実施の形態は、I/O
リストファイルとカード配置図の印字ファイルを自動生
成するもので、図19の構成図と、図20のI/Oリス
ト帳票出力例、図21のカード配置図出力例を用いて説
明する。
【0091】帳票出力手段61は、カード配置図ファイ
ル112、カード単位のタグNo定義ファイル113、
コントローラ入出力タグ定義ファイル102、タグNo
情報データベース114のデータを利用して、図20に
示す情報を有するI/Oリストのファイル115、およ
び、図21に示す情報を有するカード配置図の印字ファ
イル116を自動生成する。
【0092】ここでカード配置図の印字ファイルの図2
1の左側の情報の内、「電源ファン」や「モニタ」の位
置、カードフレームが何枚構成か等の情報は、コントロ
ーラ盤のタイプ別にデータベースとして持ち、このデー
タベースの情報を参照することによって、情報を得るこ
とができる。
【0093】図20の各ファイルの生成関係を説明する
と、プラントのシステムを設計する場合、プラントに何
の信号(タグ)がやりとりされるのかを調べて、この作
業のアウトプットがタグNo情報データベース114に
なる。次に、どのタグを何のカードに割り当てるかを決
める。また、同じアナログ入力カードでも、1枚のカー
ドが壊れたときの影響を考えて分散させるようにする。
この作業のアウトプットがカード単位のタグNo定義フ
ァイル113となる。
【0094】ここで必要なカード枚数、カード種類が分
かるので、カード配置を決定する。この作業のアウトプ
ットがカード配置ファイル112のファイルとなる。カ
ード配置ファイル102は、図15のフローで自動生成
する。また、図3のように手入力してもよい。これら一
連の作業のアウトプットをデータベース化しI/Oリス
トを作成する。
【0095】従ってこの実施の形態は、カード配置図の
印字ファイルを生成することにより、現時点のカード配
置を出力することができる。また、膨大な情報量を有す
るI/Oリストが自動生成でき、且つ、関連情報の重複
入力がなくなる。
【0096】実施の形態7.この実施の形態は、カード
配置図及びI/Oリストを帳票出力するものである。こ
の場合、実施の形態6で生成したI/Oリストのファイ
ル115、および、カード配置図の印字ファイル116
のデータを用いて、プリントアウトやCRTによる画面
表示などの出力をする。
【0097】また、他の出力手段として、I/Oリスト
のファイル115、および、カード配置図の印字ファイ
ル116を用いない場合、または、これら二つのファイ
ルを生成せずに出力する場合について説明する。
【0098】図18〜図21を用いて説明する。図20
において、I/Oリストは、コントローラから読み込ん
だ図18の構成のカード配置図ファイル112と、設計
支援装置で作成されたカード単位のタグNo定義ファイ
ル113と、タグNoに関連した情報のデータベース1
14と、図4の構成のコントローラ入出力タグ定義ファ
イル102から設計支援装置で帳票が自動生成される。
【0099】図21のカード配置図は、図18の構成の
カード配置図ファイル112から設計支援装置で帳票が
自動生成される。この場合に別に作成したコントローラ
盤内の情報(ファンの有無、モニタの有無等)のデータ
ベースと、カード型番に関する情報(カード名称、入出
力点数等)のデータベースも用いて生成される。なお、
コントローラ盤の情報のデータベースとカード型番に関
する情報のデータベースはその情報が必要な場合に用い
れはよい。
【0100】従って、この実施の形態は、カード配置図
を自動帳票出力することにより、従来手書きしていた作
業がなくなり、また、記入ミスもなくなる。また、実際
のハードウェアとの整合性が担保できる。
【0101】また、I/Oリストを自動帳票出力するこ
とにより、帳票の信頼性が向上でき、また、システムを
変更した場合においても、変更箇所を明確にできる効果
がある。また、関連情報(例えば、カード配置、入出力
タグNo等)との整合性が担保できる。
【0102】実施の形態8.この実施の形態は、複数の
タグNoを要素として1つのタグNoを構成する計装タ
グNoを定義するようにしたものである。図22は計装
タグ定義ファイルの構造であり、制御器のタグは、図の
ようなデータ構造をもつことにより、タグNoで情報が
一元管理できる。即ち、制御器のような複数のプロセス
入出力信号で構成されるものは、複数のタグで構成され
るというよりも、1つのまとまったタグNo(計装タグ
No)で監視画面で呼び出し・操作する方が効率よくプ
ロセス監視・操作が行える。
【0103】プロセス値(PV)、目標値(SV)、偏
差(DV)、バルブ等の開度(MV)、自動・手動
(A、M)、カスケード・ローカル(C、L)、プロセ
ス警報値(HH、PH、PL、LL)等の信号がまとま
って1つの計器情報として表現されるものである。これ
らのプロセス信号は、各々がコントローラから伝送され
てくるものであるが、これらをまとめて1つのタグとし
て取り扱うようにするものである。
【0104】この計装タグ定義ファイルは、設計支援装
置で生成され、監視装置に格納されて利用される。な
お、図22の計装タグ定義ファイルは、実施の形態1〜
7の全てに適用できる。
【0105】従って、この実施の形態は、複数のタグN
oを要素として一つのタグNoで定義することにより、
制御器、指示計、弁等の多入力多出力の計器を一つのタ
グNoで管理できる。
【0106】実施の形態9.この実施の形態は、タグN
o関連情報をファイル(データベース)とするものであ
る。上述の実施の形態1〜8の各ファイル及びデータ
は、すべてタグNoで管理できるようにしたので、特に
タグNoに関連する詳細な情報、例えば図23に示す情
報をタグNo情報データベースにすることができる。
【0107】このようにデータベースにすることによ
り、情報の二重管理を防止するものである。これ以外の
データファイルには、タグNoのみ要素としてあり、こ
のタグNoをキーにして、設計支援装置の画面表示、帳
票印字等に活用する。
【0108】このタグNo関連情報ファイルは、設計支
援装置で生成され、監視装置に格納されて、コントロー
ラから伝送されてくるプロセスデータと照合して用いら
れる。
【0109】また、図23のタグNo関連情報と、図2
2の計装タグ定義ファイルとの関係は、タグNoをキー
にして処理するが、表示・印字する場合にはタグNoと
併せて名称、レンジ、単位などを表示・印字する方が分
かりやすいので、図23のタグNo関連情報ファイルの
情報を用いる。
【0110】また、図23のタグNo関連情報ファイル
と、図13のI/Oリストとの関係は、I/Oリストの
名称、単位等は図23のタグNo関連情報ファイルから
引用して用いる。
【0111】なお、図23のタグNo関連情報ファイル
は、実施の形態1〜8の全てに適用できる。
【0112】従って、この実施の形態は、タグNoを定
義する際、監視装置で画面表示に必要とされる情報で当
該タグNoに関するものを同時に定義することにより、
指示計の目盛りの上下限値や工学単位等の画面表示に関
連するデータについてもタグNoで管理することがで
き、タグNoのみの管理よりも分かりやすい表示・印字
が行える。
【0113】実施の形態10.この実施の形態は設計支
援装置の設計支援機能を監視装置に組み込んで一つのハ
ードウエアで構成するものである。実施の形態1の図1
に示す設計支援装置と監視装置とを、図24に示すよう
に、設計支援装置兼監視装置として統合する。この統合
された装置では、プロセス監視処理が常時動作してお
り、設計支援機能を利用する場合でも、このプロセス監
視処理は中断されない。設計支援機能を利用していると
きでも、プロセスのデータ収集・警報監視は行われる。
【0114】このように、統合化することにより、設計
支援機能を用いて作成されたファイルで、監視装置が必
要とするものをネットワークを介して転送する必要がな
いので、処理が簡単になる。また、ハードウェアが削減
され、設備スペースを節約できる。
【0115】実施の形態11.実施の形態10では、設
計支援機能を監視装置に組み込んだが、コントローラと
監視装置が1対1の場合、コントローラ内に設計支援機
能を組み込んでもよい。また、n対1の場合であっても
何れかのコントローラ内に設計支援機能を組み込んでも
よい。即ち、設計支援機能の全部または一部を、監視装
置内或いはコントローラ内または両者に組み込んでもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるプロセス制御
監視システムの構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1によるプロセス制御
監視システムの機能構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態1によるコントローラ
入出力タグNo定義手段を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1によるコントローラ
入出力タグ定義ファイルの構造図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による画面表示デー
タタグ定義手段を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態1による画面表示タグ
定義ファイルの構造図である。
【図7】 この発明の実施の形態1による画面表示タグ
ファイルの構造図である。
【図8】 この発明の実施の形態1による伝送データ定
義手段を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態1による伝送データ定
義ファイルの構造図である。
【図10】 この発明の実施の形態1によるコントロー
ラ内伝送データ転送情報データ定義手段を示す図であ
る。
【図11】 この発明の実施の形態1によるコントロー
ラ内伝送データ転送情報ファイルの構造図である。
【図12】 この発明の実施の形態1によるコントロー
ラ内伝送データ転送の動作フローを示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態2によるアナログ/
ディジタル識別番号を有する画面表示タグファイルの構
造図である。
【図14】 この発明の実施の形態3によるコントロー
ラ内カード配置図定義手段を示す図である。
【図15】 この発明の実施の形態4によるカード単位
のタグNo情報からコントローラ入出力タグ定義ファイ
ルを自動生成する手段のフローチャートである。
【図16】 この発明の実施の形態4によるカードのメ
モリ領域の算出手段を示すフローチャートである。
【図17】 この発明の実施の形態5によるカード配置
図情報自動生成手段を示すフローチャートである。
【図18】 この発明の実施の形態5によるカード配置
図ファイルの構造図である。
【図19】 この発明の実施の形態6によるIOリスト
等の帳票出力手段を示す図である。
【図20】 この発明の実施の形態6によるIOリスト
の帳票出力例を示す図である。。
【図21】 この発明の実施の形態6によるカード配置
図出力例を示す図である。
【図22】 この発明の実施の形態8による計装タグ定
義ファイルの構造図である。
【図23】 この発明の実施の形態9によるタグNo関
連情報ファイルの構造図である。
【図24】 この発明の実施の形態10によるプロセス
制御監視システムの構成図である。
【符号の説明】
1 コントローラ入出力タグNo定義手段、2 画面表
示データタグNo定義手段、3 入出力タグNoと画面
表示タグNoの照合手段、4 コントローラと監視装置
間の伝送データ定義手段、5 コントローラ内伝送デー
タ転送情報データ定義手段、11 設計支援装置、12
CRT、13 CPU、14 HD(ハードディス
ク)、21 監視装置、31,32 コントローラ、4
1 ネットワーク、51 プロセス入力カード、52
プロセス出力カード、53 コントローラ内メモリ、5
4 メモリ転送手段、55 コントローラ内伝送エリア
のメモリ番地、57 コントローラ盤、61 帳票出力
手段、62 I/Oリスト、63 カード配置図、10
1 設計支援装置兼監視装置 102 コントローラ入出力タグ定義ファイル、104
画面表示タグ定義ファイル、105,108 画面表
示タグファイル106 伝送データ定義ファイル、10
7 コントローラ内伝送データ転送情報ファイル、11
1 タグNo定義エリア、112 カード配置図ファイ
ル、113 カード単位のタグNo定義ファイル、11
4 タグNo情報データベース、115 I/Oリスト
ファイル、116 カード配置図の印字ファイル。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロセスの制御を行うコントローラとプ
    ロセスの監視を行う監視装置とを伝送路で結合したプロ
    セス制御監視システムにおいて、上記コントローラのプ
    ロセス入出力データのタグNo(データ識別名)と、上
    記監視装置の画面表示データのタグNoと、上記コント
    ローラと監視装置の間の伝送データのタグNoとを共通
    にし、上記タグNoに基づいてコントローラの入出力か
    ら画面表示までのデータを管理するようにしたことを特
    徴とするプロセス制御監視システム。
  2. 【請求項2】 プロセスの制御を行うコントローラとプ
    ロセスの監視を行う監視装置とを伝送路で結合したプロ
    セス制御監視システムにおいて、上記伝送路に結合され
    た設計支援装置を備え、この設計支援装置は、上記コン
    トローラの入出力データをタグNoで定義する手段と、
    上記監視装置の画面表示データのタグNoを上記コント
    ローラの入出力データのタグNoに対応するタグNoで
    定義する手段と、上記コントローラの入出力データのタ
    グNoと上記監視装置の画面表示データのタグNoとを
    照合する照合手段と、上記照合手段で一致したタグNo
    に対応する上記コントローラと監視装置の間の伝送デー
    タを定義する手段とを具備する設計支援装置とし、上記
    タグNoに基づいてコントローラの入出力から画面表示
    までのデータを管理するようにしたことを特徴とするプ
    ロセス制御監視システム。
  3. 【請求項3】 請求項2において、コントローラ内で複
    数のメモリ間での伝送データの転送がある場合、これら
    メモリ間で伝送データを授受するメモリ番地を定義する
    コントローラ内転送情報データ定義手段を設け、このコ
    ントローラ内転送情報データに基づいて伝送データを伝
    送するようにしたことを特徴とするプロセス制御監視シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 プロセスの制御を行うコントローラとプ
    ロセスの監視を行う監視装置とを伝送路で結合したプロ
    セス制御監視システムにおいて、上記伝送路に結合され
    た設計支援装置を備え、この設計支援装置は、コントロ
    ーラ入出力データのタグNoと、このタグNoに対応す
    るアナログ入/出力・ディジタル入/出力等の信号種別
    とコントローラ内のメモリ番地とを定義するコントロー
    ラ入出力定義手段と、上記監視装置の画面表示データの
    タグNoを上記コントローラの入出力データのタグNo
    に対応するタグNoで定義すると共に、このタグNoに
    対応する信号種別と監視装置でのメモリ番地とを定義す
    る画面表示データタグNo定義手段と、上記コントロー
    ラの入出力データのタグNoと上記監視装置の画面表示
    データのタグNoを照合する照合手段と、上記照合手段
    で一致したタグNoに対応する上記コントローラと監視
    装置の間の伝送データの信号種別と伝送データの伝送エ
    リア位置を伝送位置番号として定義する手段を具備する
    設計支援装置とし、上記タグNoに基づいてコントロー
    ラの入出力から画面表示までのデータを管理するように
    したことを特徴とするプロセス制御監視システム。
  5. 【請求項5】 請求項2または請求項3において画面表
    示データのタグNoを定義する手段は、コントローラの
    区別と各コントローラ毎の入出力データのタグNoと、
    上記各コントローラと監視装置間の伝送データの伝送エ
    リア位置を伝送位置番号として定義する手段としたこと
    を特徴とするプラント制御監視装置。
  6. 【請求項6】 請求項2または請求項3において画面表
    示データのタグNoを定義する手段は、コントローラの
    区別と、各コントローラ毎の入出力データのタグNo
    と、各コントローラから伝送される全ての伝送データを
    アナログデータ群とディジタルデータ群に分割してアナ
    ログ/ディジタル別の識別番号とを定義すると共に、上
    記アナログとディジタルの識別番号内で各々コントロー
    ラの区別毎に、伝送データの伝送位置番号を定義する手
    段としたことを特徴とするプラント制御監視装置。
  7. 【請求項7】 請求項2または請求項3において、コン
    トローラの入出力データのタグNoを定義する手段は、
    コントローラ内のプリント配線したカード配置に対応し
    たタグNoを定義し、この定義内容とカード配置・カー
    ド仕様等のカード情報とをカード配置図ファイルとして
    ファイルを生成する手段としたことを特徴とするプロセ
    ス制御監視システム。
  8. 【請求項8】 請求項2または請求項3において、コン
    トローラの入出力データのタグNoを定義する手段は、
    コントローラ内のプリント配線したカード配置に対応し
    たタグNoを定義し、この定義内容とカード配置・カー
    ド仕様等のカード情報とを定義する手段と、カード単位
    の入出力データに対応したタグNoを定義する手段と、
    上記二つの定義手段で定義した定義内容をカード配置図
    ファイルとしてファイルを生成する手段とで構成したこ
    とを特徴とするプロセス制御監視システム。
  9. 【請求項9】 請求項7または請求項8において、コン
    トローラの入出力データのタグNoを定義する手段は、
    コントローラ内のカード配置図を画面に表示し、その表
    示に基づいてコントローラの入出力タグNoを入力して
    定義する手段としたことを特徴とするプラント制御監視
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項7または請求項8において、コ
    ントローラ盤内のカード配置を検出すると共に、カード
    配置ファイルから上記検出したカードのカード情報を参
    照し、コントローラのカードの配置図を表示または印字
    する手段を設けたことを特徴とするプロセス制御監視シ
    ステム。
  11. 【請求項11】 請求項8において、コントローラ入出
    力タグNoと、カード単位のタグNoとカード配置図フ
    ァイルとを参照し、各カードの配置情報と各カードの入
    出力データのタグNo・メモリ番地などの仕様とをI/
    Oリスト(コントローラの入出力信号リスト)としてフ
    ァイルを生成する手段、及び、上記コントローラ入出力
    タグNoと、カード単位のタグNoとカード配置図ファ
    イルとを参照し、各カードの配置情報と各カードの入出
    力データのタグNo・メモリ番地などの仕様とをI/O
    リストとして表示または印字する手段の内、少なくとも
    一方の手段を設けたことを特徴とするプロセス制御監視
    システム。
  12. 【請求項12】 請求項2〜11のいずれか一項におい
    て、各々のコントローラ入出力データに対して定義され
    たタグNoとは別に、関連のある複数のコントローラ入
    出力データに対して1つのタグNoを計装タグとして定
    義する手段を設け、この計装タグをキーとしてコントロ
    ーラと監視装置間の伝送データの授受を行うようにした
    ことを特徴とするプラント制御監視システム。
  13. 【請求項13】 請求項2〜12のいずれか一項におい
    て、タグNoに関連するタグ名称・アナログ/ディジタ
    ル等のタグ種別・測定制御のレンジ・工学単位・制御状
    態等の関連情報を、そのタグNoに付加してタグNo関
    連情報ファイルを生成する手段を設け、上記タグNoを
    キーとして、上記関連情報を抽出し画面表示または印字
    出力可能としたことを特徴とするプラント制御監視シス
    テム。
  14. 【請求項14】 請求項2〜13のいずれか一項におい
    て、設計支援装置の設計支援機能の全部または一部を、
    監視装置内或いはコントローラ内または両者に設けたこ
    とを特徴とするプロセス制御監視装置。
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