JPH0954510A - 熱定着ローラ装置 - Google Patents
熱定着ローラ装置Info
- Publication number
- JPH0954510A JPH0954510A JP20577895A JP20577895A JPH0954510A JP H0954510 A JPH0954510 A JP H0954510A JP 20577895 A JP20577895 A JP 20577895A JP 20577895 A JP20577895 A JP 20577895A JP H0954510 A JPH0954510 A JP H0954510A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roller
- heat
- heat roller
- discharge tube
- fixing roller
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
- Control Of Resistance Heating (AREA)
- Resistance Heating (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】始動後短時間に使用できる熱定着ローラ装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】本発明の熱定着ローラ装置は、現像された
トナーが付着したシートを加熱する熱ローラ1と、熱ロ
ーラ1と1対をなし熱ローラ1と共にシートを挟持して
搬送する加圧ローラ2と、熱ローラ1の外周面に近接し
て設けられ、熱ローラ1の表面を加熱する表面加熱装置
3と、を備えている。表面加熱装置3により直接熱ロー
ラの表面を形成する熱圧着層12、13を加熱する。こ
のため直ちに熱圧着層12、13が所定温度に加熱さ
れ、使用可能となる。
提供することを目的とする。 【解決手段】本発明の熱定着ローラ装置は、現像された
トナーが付着したシートを加熱する熱ローラ1と、熱ロ
ーラ1と1対をなし熱ローラ1と共にシートを挟持して
搬送する加圧ローラ2と、熱ローラ1の外周面に近接し
て設けられ、熱ローラ1の表面を加熱する表面加熱装置
3と、を備えている。表面加熱装置3により直接熱ロー
ラの表面を形成する熱圧着層12、13を加熱する。こ
のため直ちに熱圧着層12、13が所定温度に加熱さ
れ、使用可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等の現像されたトナーが付着したシートを加熱して定着
させる熱定着ローラ装置、特に立ち上がりが早く、始動
後短時間に使用できる熱定着ローラ装置に関する。
等の現像されたトナーが付着したシートを加熱して定着
させる熱定着ローラ装置、特に立ち上がりが早く、始動
後短時間に使用できる熱定着ローラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の熱定着ローラ装置は、現像された
トナーが付着したシートを加熱する軸芯部に加熱装置を
備えた熱ローラと、この熱ローラと1対をなし熱ローラ
と共にシートを挟持して搬送する加圧ローラと、を備え
ている。この熱ローラは、アルミニウム管でできたシリ
ンダとシリンダ外周面に形成された樹脂製の熱圧着層と
を備え、加熱装置はこのシリンダの軸芯部に設けられて
いる。
トナーが付着したシートを加熱する軸芯部に加熱装置を
備えた熱ローラと、この熱ローラと1対をなし熱ローラ
と共にシートを挟持して搬送する加圧ローラと、を備え
ている。この熱ローラは、アルミニウム管でできたシリ
ンダとシリンダ外周面に形成された樹脂製の熱圧着層と
を備え、加熱装置はこのシリンダの軸芯部に設けられて
いる。
【0003】この従来の熱ローラは、始動により加熱装
置が働き、放熱しまずシリンダを加熱する。そしてシリ
ンダの熱が熱圧着層に伝達される。熱圧着層が加熱さ
れ、シートに付着したトナーの融点温度以上に達した
後、熱ローラとしての機能がはたせ、使用可能となる。
置が働き、放熱しまずシリンダを加熱する。そしてシリ
ンダの熱が熱圧着層に伝達される。熱圧着層が加熱さ
れ、シートに付着したトナーの融点温度以上に達した
後、熱ローラとしての機能がはたせ、使用可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来の熱定着ロー
ラ装置の熱ローラはシリンダを介して熱圧着層が加熱さ
れるため、熱圧着層を加熱するのに多量の熱量と電熱時
間を必要とする。このため、始動後、使用可能となるま
でに長時間を必要とする。本発明はかかる問題を克服す
るもので、始動後短時間に使用できる熱定着ローラ装置
を提供することを目的とする。
ラ装置の熱ローラはシリンダを介して熱圧着層が加熱さ
れるため、熱圧着層を加熱するのに多量の熱量と電熱時
間を必要とする。このため、始動後、使用可能となるま
でに長時間を必要とする。本発明はかかる問題を克服す
るもので、始動後短時間に使用できる熱定着ローラ装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段、発明の作用および効果】
本発明の熱定着ローラ装置は現像されたトナーが付着し
たシートを加熱する熱ローラと、該熱ローラと1対をな
し該熱ローラと共に該シートを挟持して搬送する加圧ロ
ーラと、該熱ローラの外周面に近接して設けられ、該熱
ローラの表面を加熱する表面加熱装置と、を備えている
ことを特徴とする。表面加熱装置により直接熱ローラの
表面を加熱する。このため直ちに熱ローラのローラ表面
を形成する熱圧着層が所定温度に加熱され、熱ローラが
使用可能となる。このため始動後極めて短時間に稼働で
きる。
本発明の熱定着ローラ装置は現像されたトナーが付着し
たシートを加熱する熱ローラと、該熱ローラと1対をな
し該熱ローラと共に該シートを挟持して搬送する加圧ロ
ーラと、該熱ローラの外周面に近接して設けられ、該熱
ローラの表面を加熱する表面加熱装置と、を備えている
ことを特徴とする。表面加熱装置により直接熱ローラの
表面を加熱する。このため直ちに熱ローラのローラ表面
を形成する熱圧着層が所定温度に加熱され、熱ローラが
使用可能となる。このため始動後極めて短時間に稼働で
きる。
【0006】この表面加熱装置は放電管をもち、この放
電管から放射された電磁波で熱ローラを加熱するするよ
うにするのが好ましい。放電管を使用し、電磁波を照射
することにより輻射熱で直接熱ローラを加熱できる。熱
伝導とか熱対流を利用しないためローラと非接触とする
ことができ、ローラに負担をかけない。この放電管とし
てはハロゲンランプを使用できる。ハロゲンランプは広
く使用され、信頼性が高い。
電管から放射された電磁波で熱ローラを加熱するするよ
うにするのが好ましい。放電管を使用し、電磁波を照射
することにより輻射熱で直接熱ローラを加熱できる。熱
伝導とか熱対流を利用しないためローラと非接触とする
ことができ、ローラに負担をかけない。この放電管とし
てはハロゲンランプを使用できる。ハロゲンランプは広
く使用され、信頼性が高い。
【0007】また、放電管の背面に電磁波を熱ローラに
向けて反射するリフレクタを備えるようにするのが好ま
しい。このリフレクターにより背面方向に放射される電
磁波を熱ローラの加熱に利用でき、効率的である。ま
た、放電管と熱ローラとの間に集光レンズを設けてもよ
い。これにより放電管から放射される電磁波を集光して
熱ローラの所定部分に照射でき、熱ローラの加熱管理が
容易となる。
向けて反射するリフレクタを備えるようにするのが好ま
しい。このリフレクターにより背面方向に放射される電
磁波を熱ローラの加熱に利用でき、効率的である。ま
た、放電管と熱ローラとの間に集光レンズを設けてもよ
い。これにより放電管から放射される電磁波を集光して
熱ローラの所定部分に照射でき、熱ローラの加熱管理が
容易となる。
【0008】本発明の熱定着ローラ装置には、熱ローラ
の表面温度を測定する温度センサとこの温度センサから
入力された測定温度に基づいて表面加熱装置の出力を制
御する制御装置とを持つものとするのが好ましい。この
温度センサと制御装置により自動的に所定温度にしかも
急速に熱ローラを加熱できる。温度センサは熱ローラか
ら発せられる赤外線を感知する赤外線センサとするのが
良い。これにより非接触で効率的に熱ローラの表面温度
を正確にオンタイムで計測できる。
の表面温度を測定する温度センサとこの温度センサから
入力された測定温度に基づいて表面加熱装置の出力を制
御する制御装置とを持つものとするのが好ましい。この
温度センサと制御装置により自動的に所定温度にしかも
急速に熱ローラを加熱できる。温度センサは熱ローラか
ら発せられる赤外線を感知する赤外線センサとするのが
良い。これにより非接触で効率的に熱ローラの表面温度
を正確にオンタイムで計測できる。
【0009】熱ローラの熱圧着層は電磁波を吸収する固
体粒子を含む樹脂製の内層とこの内層上に積層され、こ
の固体粒子を含まない樹脂製の外層とを含む構成とする
のが好ましい。熱ローラの外層はトナーと直接接触する
ため、高度の離型性、耐蝕、耐磨耗性等が要求される。
このため内層を設け、この内層に電磁波を吸収する固体
粒子を配合するようにしたものである。固体粒子として
は赤外線を良く吸収し熱にも環境にも安定した物質、例
えばグラファイト、四三酸化鉄等の微粉末がこのまし
い。
体粒子を含む樹脂製の内層とこの内層上に積層され、こ
の固体粒子を含まない樹脂製の外層とを含む構成とする
のが好ましい。熱ローラの外層はトナーと直接接触する
ため、高度の離型性、耐蝕、耐磨耗性等が要求される。
このため内層を設け、この内層に電磁波を吸収する固体
粒子を配合するようにしたものである。固体粒子として
は赤外線を良く吸収し熱にも環境にも安定した物質、例
えばグラファイト、四三酸化鉄等の微粉末がこのまし
い。
【0010】また、熱ローラは金属製のシリンダとこの
シリンダ外周面に設けた断熱層とこの断熱層上に形成さ
れた熱圧着層とを持つものとすることができる。熱ロー
ラには加圧ローラからの圧力が作用するため、所定の機
械的強度、剛性を必要とする。このため、金属製のシリ
ンダを使用するのが好ましい。金属製のシリンダは熱伝
導率が良くかつ熱容量が大きいため、所定温度に加熱さ
れた熱圧着層から金属製のシリンダに逃げる熱量が大き
くなり、始動初期の温度制御が不安定になりやすい。断
熱層はこの熱圧着層から金属製のシリンダに流れる熱を
抑制し、熱圧着層の素早い昇温と熱安定性を確保する。
シリンダ外周面に設けた断熱層とこの断熱層上に形成さ
れた熱圧着層とを持つものとすることができる。熱ロー
ラには加圧ローラからの圧力が作用するため、所定の機
械的強度、剛性を必要とする。このため、金属製のシリ
ンダを使用するのが好ましい。金属製のシリンダは熱伝
導率が良くかつ熱容量が大きいため、所定温度に加熱さ
れた熱圧着層から金属製のシリンダに逃げる熱量が大き
くなり、始動初期の温度制御が不安定になりやすい。断
熱層はこの熱圧着層から金属製のシリンダに流れる熱を
抑制し、熱圧着層の素早い昇温と熱安定性を確保する。
【0011】また、加熱ローラは内部に補助ヒータをも
つものとすることができる。この補助ヒータは従来より
使用されている熱ローラ用のヒータをそのまま使用でき
る。また、熱ローラに送られてくるシートを予備加熱す
るシート加熱装置を合わせもつものとすることができ
る。これにより、トナーの定着がより容易になる。シー
ト加熱装置としては熱ローラを加熱する放電管から放射
される電磁波の一部をシートに照射するようにするのが
よい。具体的には、放電管の背面に設けられ背面に放射
された電磁波の一部をシートに照射する開口をもち、背
面に放射された残りの電磁波を熱ローラに向けて反射す
るリフレクタを使用するのが良い。
つものとすることができる。この補助ヒータは従来より
使用されている熱ローラ用のヒータをそのまま使用でき
る。また、熱ローラに送られてくるシートを予備加熱す
るシート加熱装置を合わせもつものとすることができ
る。これにより、トナーの定着がより容易になる。シー
ト加熱装置としては熱ローラを加熱する放電管から放射
される電磁波の一部をシートに照射するようにするのが
よい。具体的には、放電管の背面に設けられ背面に放射
された電磁波の一部をシートに照射する開口をもち、背
面に放射された残りの電磁波を熱ローラに向けて反射す
るリフレクタを使用するのが良い。
【0012】なお、本発明の熱定着ローラ装置は、紙等
のシートに現像されたトナーを加熱溶融してシートに溶
着させるもので、トナーを使用する複写機、プリンター
等の熱定着ローラ装置として使用できる。
のシートに現像されたトナーを加熱溶融してシートに溶
着させるもので、トナーを使用する複写機、プリンター
等の熱定着ローラ装置として使用できる。
【0013】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。 実施例1 本実施例の熱定着ローラ装置の断面図を図1に示す。こ
の熱定着ローラ装置は、熱ローラ1とこの熱ローラ1に
圧接して配置された加圧ローラ2と表面加熱装置3とか
らなる。熱ローラ1は、アルミニウム合金製のシリンダ
11とその外周面に積層されたグラファイト微粉末を配
合したシリコンゴム層12とさらにその外周面に積層さ
れたグラファイト微粉末を含まないシリコンゴム層13
とシリンダ11の軸芯に固定された第1補助加熱装置1
4とからなる。
明する。 実施例1 本実施例の熱定着ローラ装置の断面図を図1に示す。こ
の熱定着ローラ装置は、熱ローラ1とこの熱ローラ1に
圧接して配置された加圧ローラ2と表面加熱装置3とか
らなる。熱ローラ1は、アルミニウム合金製のシリンダ
11とその外周面に積層されたグラファイト微粉末を配
合したシリコンゴム層12とさらにその外周面に積層さ
れたグラファイト微粉末を含まないシリコンゴム層13
とシリンダ11の軸芯に固定された第1補助加熱装置1
4とからなる。
【0014】加圧ローラ2もほぼ熱ローラ1と同じ構成
を持ち、アルミニウム合金製のシリンダ21とその外周
面に積層されたグラファイト微粉末を含まないシリコン
ゴム層22とシリンダ21の軸芯に固定された第2補助
加熱装置23とからなる。これら熱ローラ1および加熱
ローラ2は略同じ直径、長さに形成されており、それら
の外周が帯状に当接するように平行に配設されている。
そしてこれら熱ローラ1および加熱ローラ2は、その回
転軸(図示せず)がギヤ等(図示せず)を介して連結さ
れており、駆動手段(図示せず)によって互いに逆方向
(矢印a、b方向)に同期して回転する。
を持ち、アルミニウム合金製のシリンダ21とその外周
面に積層されたグラファイト微粉末を含まないシリコン
ゴム層22とシリンダ21の軸芯に固定された第2補助
加熱装置23とからなる。これら熱ローラ1および加熱
ローラ2は略同じ直径、長さに形成されており、それら
の外周が帯状に当接するように平行に配設されている。
そしてこれら熱ローラ1および加熱ローラ2は、その回
転軸(図示せず)がギヤ等(図示せず)を介して連結さ
れており、駆動手段(図示せず)によって互いに逆方向
(矢印a、b方向)に同期して回転する。
【0015】熱ローラ1および加熱ローラ2の入口側に
は、トナー画像4aを担持したシート状の複写紙4を案
内する案内板5が設けられている。また、熱ローラ1お
よび加熱ローラ2の出口側には、熱ローラ1および加熱
ローラ2のそれぞれの外周面から複写紙4を分離する分
離爪15、24が各々設けられている。表面加熱装置3
は案内板5の上方で熱ローラ1と平行に設けられてお
り、内面が放物線状断面をもつリフレクタとなった側面
開口の長い筒状のハウジング31とその焦点に配置され
た長い棒状のハロゲンランプ32とハウジング31の開
口に固定された長い板状の集光レンズ33、熱ローラ1
の外周面に近接して設けられた第1温度センサ36、加
圧ローラ2の外周面に近接して設けられた第2温度セン
サ37および制御部38からなる。
は、トナー画像4aを担持したシート状の複写紙4を案
内する案内板5が設けられている。また、熱ローラ1お
よび加熱ローラ2の出口側には、熱ローラ1および加熱
ローラ2のそれぞれの外周面から複写紙4を分離する分
離爪15、24が各々設けられている。表面加熱装置3
は案内板5の上方で熱ローラ1と平行に設けられてお
り、内面が放物線状断面をもつリフレクタとなった側面
開口の長い筒状のハウジング31とその焦点に配置され
た長い棒状のハロゲンランプ32とハウジング31の開
口に固定された長い板状の集光レンズ33、熱ローラ1
の外周面に近接して設けられた第1温度センサ36、加
圧ローラ2の外周面に近接して設けられた第2温度セン
サ37および制御部38からなる。
【0016】ハウジング31の下方には長手方向に巾の
少し広いスリット311が形成され、このスリツト31
1を通って、ハロゲンランブ32の放射光が案内板5上
を搬送される複写紙4を照射するようになっている。第
1温度センサ36および第2温度センサ37は、共に赤
外線センサで、熱ローラ1および加圧ローラ2の外周面
から放出される赤外線を捕らえ、それらの温度を検出
し、検出データを制御部38に送る。制御部38は、第
1温度センサ36および第2温度センサ37から送られ
てくる検出データに基づき、ハロゲンランブ32に出力
すべき電圧を計算し、図示しない電源より必要な電圧を
ハロゲンランブ32に供給する。これによりハロゲンラ
ンブ32は点灯し、電圧に応じた強さの電磁波を出力す
る。
少し広いスリット311が形成され、このスリツト31
1を通って、ハロゲンランブ32の放射光が案内板5上
を搬送される複写紙4を照射するようになっている。第
1温度センサ36および第2温度センサ37は、共に赤
外線センサで、熱ローラ1および加圧ローラ2の外周面
から放出される赤外線を捕らえ、それらの温度を検出
し、検出データを制御部38に送る。制御部38は、第
1温度センサ36および第2温度センサ37から送られ
てくる検出データに基づき、ハロゲンランブ32に出力
すべき電圧を計算し、図示しない電源より必要な電圧を
ハロゲンランブ32に供給する。これによりハロゲンラ
ンブ32は点灯し、電圧に応じた強さの電磁波を出力す
る。
【0017】なお、制御部38は、第1補助加熱装置1
4および第2補助加熱装置23に供給すべき電気量も算
出し、算出された電気量をそれぞれ第1補助加熱装置1
4および第2補助加熱装置23に供給し、それぞれ熱ロ
ーラ1および加圧ローラ2を内部より加熱する。ハロゲ
ンランブ32より放出される電磁波は直接またはハウジ
ング31の内面で反射され集光レンズ33に入る。ここ
で幾分集光されて熱ローラ1を照射する。そして熱ロー
ラ1のシリコンゴム層13を透過し、その下のグラファ
イト微粉末を配合したシリコンゴム層12に吸収され、
シリコンゴム層12を加熱する。この熱はシリコンゴム
層13およびシリンダ11に伝達される。
4および第2補助加熱装置23に供給すべき電気量も算
出し、算出された電気量をそれぞれ第1補助加熱装置1
4および第2補助加熱装置23に供給し、それぞれ熱ロ
ーラ1および加圧ローラ2を内部より加熱する。ハロゲ
ンランブ32より放出される電磁波は直接またはハウジ
ング31の内面で反射され集光レンズ33に入る。ここ
で幾分集光されて熱ローラ1を照射する。そして熱ロー
ラ1のシリコンゴム層13を透過し、その下のグラファ
イト微粉末を配合したシリコンゴム層12に吸収され、
シリコンゴム層12を加熱する。この熱はシリコンゴム
層13およびシリンダ11に伝達される。
【0018】熱ローラ1および加圧ローラ2が数回回転
する間に熱ローラ1の外周面は熱定着に必要な温度以上
に加熱される。これにより本実施例の定着装置が使用可
能となり、使用に供される。すなわち、案内板5上にト
ナー画像4aを担持した複写紙4が供給される。そして
案内板5上を通り、その間にハウジング31のスリット
311を通過する電磁波により複写紙が予備加熱されな
がら熱ローラ1および加圧ローラ2の間に送られ、熱ロ
ーラ1および加圧ローラ2に挟持される。そして熱ロー
ラ1および加圧ローラ2間で押圧され、かつ加熱されて
トナー画像4aを形成するトナーが溶融し、複写紙の表
面に溶着する。そして連続的に熱ローラ1および加圧ロ
ーラ2の反対側に押し出される。これによりトナー画像
4aは熱定着される。
する間に熱ローラ1の外周面は熱定着に必要な温度以上
に加熱される。これにより本実施例の定着装置が使用可
能となり、使用に供される。すなわち、案内板5上にト
ナー画像4aを担持した複写紙4が供給される。そして
案内板5上を通り、その間にハウジング31のスリット
311を通過する電磁波により複写紙が予備加熱されな
がら熱ローラ1および加圧ローラ2の間に送られ、熱ロ
ーラ1および加圧ローラ2に挟持される。そして熱ロー
ラ1および加圧ローラ2間で押圧され、かつ加熱されて
トナー画像4aを形成するトナーが溶融し、複写紙の表
面に溶着する。そして連続的に熱ローラ1および加圧ロ
ーラ2の反対側に押し出される。これによりトナー画像
4aは熱定着される。
【0019】なお、この状態においても熱ローラ1のシ
リンダ11および加圧ローラ2は使用温度に達してい
ず、第1補助加熱装置14および第2補助加熱装置23
は最大出力で稼働している。さらに時間が経過するとシ
リンダ11および加圧ローラ2も所定温度に近づき、ハ
ロゲンランブ32の出力も徐々に低くされ、定常状態で
はハロゲンランブ32は稼働を停止され、第1補助加熱
装置14および第2補助加熱装置23により、熱ローラ
1および加圧ローラ2が所定温度に維持される。
リンダ11および加圧ローラ2は使用温度に達してい
ず、第1補助加熱装置14および第2補助加熱装置23
は最大出力で稼働している。さらに時間が経過するとシ
リンダ11および加圧ローラ2も所定温度に近づき、ハ
ロゲンランブ32の出力も徐々に低くされ、定常状態で
はハロゲンランブ32は稼働を停止され、第1補助加熱
装置14および第2補助加熱装置23により、熱ローラ
1および加圧ローラ2が所定温度に維持される。
【0020】本実施例の熱定着ローラ装置は、執務時間
中は常に稼働状態にされる、複写機に主として使用され
るもので、複写機のウオーミングアップ時間を極めて短
くすることができる。 実施例2 本実施例は図2にその断面を示すように、実施例1の熱
定着ローラ装置の熱ローラ1および加圧ローラ2に代え
て、熱ローラ10および加圧ローラ20を採用してい
る。その他の構成については実施例1のものと同じであ
る。
中は常に稼働状態にされる、複写機に主として使用され
るもので、複写機のウオーミングアップ時間を極めて短
くすることができる。 実施例2 本実施例は図2にその断面を示すように、実施例1の熱
定着ローラ装置の熱ローラ1および加圧ローラ2に代え
て、熱ローラ10および加圧ローラ20を採用してい
る。その他の構成については実施例1のものと同じであ
る。
【0021】本実施例の熱ローラ10は、アルミニウム
合金製のシリンダ101と、このシリンダ101の外周
面に積層された発泡シリコンゴムで形成された断熱層1
02と、この断熱層102の外周面に積層されたグラフ
ァイト微粉末を配合したシリコンゴム層103とさらに
その外周面に積層されたグラファイト微粉末を含まない
シリコンゴム層104とをもつ。しかしこのこの熱ロー
ラ10は実施例1の熱ローラ1がもつ補助加熱装置14
をもたない。
合金製のシリンダ101と、このシリンダ101の外周
面に積層された発泡シリコンゴムで形成された断熱層1
02と、この断熱層102の外周面に積層されたグラフ
ァイト微粉末を配合したシリコンゴム層103とさらに
その外周面に積層されたグラファイト微粉末を含まない
シリコンゴム層104とをもつ。しかしこのこの熱ロー
ラ10は実施例1の熱ローラ1がもつ補助加熱装置14
をもたない。
【0022】また、本実施例の加圧ローラ20も実施例
1の加圧ローラ2がもつ補助加熱装置25をもたない点
が異なり、その他の部分は実施例1の加圧ローラ2の部
分と同じもので形成されている。すなわち、この加圧ロ
ーラ20は、アルミニウム合金製のシリンダ201とそ
の外周面に積層されたグラファイト微粉末を含まないシ
リコンゴム層202とからなる。
1の加圧ローラ2がもつ補助加熱装置25をもたない点
が異なり、その他の部分は実施例1の加圧ローラ2の部
分と同じもので形成されている。すなわち、この加圧ロ
ーラ20は、アルミニウム合金製のシリンダ201とそ
の外周面に積層されたグラファイト微粉末を含まないシ
リコンゴム層202とからなる。
【0023】この熱ローラ10は断熱層102を持つこ
とに特色が有り、この断熱層102によりグラファイト
微粉末を配合したシリコンゴム層103により吸収され
た熱がこのシリコンゴム層103よりシリンダ101に
伝達されるのを抑制している。このため、シリコンゴム
層103およびグラファイト微粉末を含まないシリコン
ゴム層104はより早く加熱され所定温度になる。
とに特色が有り、この断熱層102によりグラファイト
微粉末を配合したシリコンゴム層103により吸収され
た熱がこのシリコンゴム層103よりシリンダ101に
伝達されるのを抑制している。このため、シリコンゴム
層103およびグラファイト微粉末を含まないシリコン
ゴム層104はより早く加熱され所定温度になる。
【0024】本実施例の熱定着ローラ装置は、パソコン
等のプリンタとして使用されるように設計されているも
ので、印字出力が必要な時のみ表面加熱装置3が起動さ
れ、極短時間に熱ローラ10のシリコンゴム層103お
よびシリコンゴム層104からなる熱圧着層のみを所定
温度に加熱し、熱定着を可能とするものである。そして
出力が終わると直ちに表面加熱装置3はオフとされ、通
電が停止される。このため電力の無駄も少なく、使用に
便利な熱定着ローラ装置となつている。
等のプリンタとして使用されるように設計されているも
ので、印字出力が必要な時のみ表面加熱装置3が起動さ
れ、極短時間に熱ローラ10のシリコンゴム層103お
よびシリコンゴム層104からなる熱圧着層のみを所定
温度に加熱し、熱定着を可能とするものである。そして
出力が終わると直ちに表面加熱装置3はオフとされ、通
電が停止される。このため電力の無駄も少なく、使用に
便利な熱定着ローラ装置となつている。
【0025】
【発明の効果】本発明の熱定着ローラ装置は、表面加熱
装置をもち、この表面加熱装置により熱ローラの表面部
を形成する熱圧着層が短時間に所定温度に加熱され、熱
定着可能となる。このため始動時のウオーミングアップ
時間を極めて短くでき、極短時間の待ち時間で使用でき
る。
装置をもち、この表面加熱装置により熱ローラの表面部
を形成する熱圧着層が短時間に所定温度に加熱され、熱
定着可能となる。このため始動時のウオーミングアップ
時間を極めて短くでき、極短時間の待ち時間で使用でき
る。
【図1】本発明の実施例1の定着装置の断面図である。
【図2】本発明の実施例2の定着装置の断面図である。
1…熱ローラ 2…加圧ローラ 3…表
面加熱装置 4…複写紙 5…案内板 10…熱
ローラ 12…グラファイト微粉末を配合したシリコンゴム層 13…グラファイト微粉末を含まないシリコンゴム層 31…ハウジング 32…ハロゲンランプ 33…
集光レンズ 36…第1温度センサ 37…第2温度センサ 38…
制御部 20…加圧ローラ 102…断熱層
面加熱装置 4…複写紙 5…案内板 10…熱
ローラ 12…グラファイト微粉末を配合したシリコンゴム層 13…グラファイト微粉末を含まないシリコンゴム層 31…ハウジング 32…ハロゲンランプ 33…
集光レンズ 36…第1温度センサ 37…第2温度センサ 38…
制御部 20…加圧ローラ 102…断熱層
Claims (12)
- 【請求項1】 現像されたトナーが付着したシートを加
熱する熱ローラと該熱ローラと1対をなし該熱ローラと
共に該シートを挟持して搬送する加圧ローラと、 該熱ローラの外周面に近接して設けられ、該熱ローラの
表面を加熱する表面加熱装置と、 を備えていることを特徴とする熱定着ローラ装置。 - 【請求項2】 前記表面加熱装置は放電管をもち、該放
電管から放射された電磁波で前記熱ローラを加熱する請
求項1記載の熱定着ローラ装置。 - 【請求項3】 前記放電管はハロゲンランプである請求
項2記載の熱定着ローラ装置。 - 【請求項4】 前記放電管の背面には該背面に放射され
た電磁波を前記熱ローラに向けて反射するリフレクタを
もつ請求項2記載の熱定着ローラ装置。 - 【請求項5】 前記放電管と前記熱ローラとの間に前記
放電管から放射された電磁波を集光して該熱ローラに照
射する集光レンズをもつ請求項2記載の熱定着ローラ装
置。 - 【請求項6】 前記熱ローラの表面温度を測定する温度
センサと、該温度センサから入力された測定温度に基づ
いて前記表面加熱装置の出力を制御する制御装置とを持
つ、請求項1記載の熱定着ローラ装置。 - 【請求項7】 前記温度センサは前記熱ローラから発せ
られる赤外線を感知する赤外線センサである請求項6記
載の熱定着ローラ装置。 - 【請求項8】 前記熱ローラは前記電磁波を吸収する固
体粒子を含む樹脂製の内層と該内層上に積層された該固
体粒子を含まない樹脂製の外層とを含む請求項1記載の
熱定着ローラ装置。 - 【請求項9】 前記熱ローラは金属製のシリンダと該シ
リンダ外周面に設けた断熱層と該断熱層上に形成された
熱圧着層とからなる請求項1記載の熱定着ローラ装置。 - 【請求項10】 前記加熱ローラは内部に補助ヒータを
もつ請求項1記載の熱定着ローラ装置。 - 【請求項11】 前記シートを予備加熱するシート加熱
装置を合わせもつ請求項1記載の熱定着ローラ装置。 - 【請求項12】 前記表面加熱装置は前記熱ローラを加
熱する電磁波を放射する放電管と、該放電管の背面に設
けられ該背面に放射された電磁波の一部を前記シートに
照射する開口をもち、該背面に放射された残りの電磁波
を該熱ローラに向けて反射するリフレクタをもつ請求項
1記載の熱定着ローラ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20577895A JPH0954510A (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 熱定着ローラ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20577895A JPH0954510A (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 熱定着ローラ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0954510A true JPH0954510A (ja) | 1997-02-25 |
Family
ID=16512520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20577895A Pending JPH0954510A (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 熱定着ローラ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0954510A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007025237A (ja) * | 2005-07-15 | 2007-02-01 | Ricoh Co Ltd | 定着装置及び画像形成装置 |
JP2007057898A (ja) * | 2005-08-25 | 2007-03-08 | Ushio Inc | 定着用加熱装置 |
US7668495B2 (en) | 2007-03-06 | 2010-02-23 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Apparatus and method of heating image on recordable material |
-
1995
- 1995-08-11 JP JP20577895A patent/JPH0954510A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007025237A (ja) * | 2005-07-15 | 2007-02-01 | Ricoh Co Ltd | 定着装置及び画像形成装置 |
JP2007057898A (ja) * | 2005-08-25 | 2007-03-08 | Ushio Inc | 定着用加熱装置 |
US7668495B2 (en) | 2007-03-06 | 2010-02-23 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Apparatus and method of heating image on recordable material |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1146401B1 (en) | Toner-image fixing device for image forming device | |
US4163892A (en) | Fixing apparatus | |
US5602635A (en) | Rapid wake up fuser | |
JP3954957B2 (ja) | 定着器アセンブリおよび加熱定着器 | |
EP0225484A1 (en) | Flash fixing apparatus | |
JPH07287461A (ja) | 定着装置 | |
JPH0954510A (ja) | 熱定着ローラ装置 | |
JP5683322B2 (ja) | 定着装置 | |
JPH07152271A (ja) | 熱定着装置 | |
JP3153732B2 (ja) | 外部・内部併用加熱型定着装置 | |
JPH0926720A (ja) | 電子写真方式用の熱ローラ | |
JP2000305385A (ja) | 定着装置 | |
JPS5934315B2 (ja) | 加熱定着装置 | |
JPH1184934A (ja) | 定着装置 | |
JPH1097150A (ja) | 定着装置 | |
JPS63281181A (ja) | 定着装置 | |
JP3254778B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JPH1165351A (ja) | 温度制御方法及び定着装置 | |
JP3993985B2 (ja) | ヒータ、加熱ローラ、定着装置及び画像形成装置 | |
JPH07121041A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH09152807A (ja) | 誘導加熱定着装置 | |
JP2000047507A (ja) | 定着装置 | |
JPH07271227A (ja) | 定着装置 | |
JPH08160794A (ja) | ヒートローラ式トナー定着装置 | |
JP2000352886A (ja) | 加熱定着装置 |