JPH0954170A - ソーラー時計用表示板 - Google Patents

ソーラー時計用表示板

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JPH0954170A
JPH0954170A JP7209821A JP20982195A JPH0954170A JP H0954170 A JPH0954170 A JP H0954170A JP 7209821 A JP7209821 A JP 7209821A JP 20982195 A JP20982195 A JP 20982195A JP H0954170 A JPH0954170 A JP H0954170A
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信義 竹内
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Yoshihiko Murayama
義彦 村山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】暗所でも表示板の観察ができて時刻の確認がで
き、ソーラーセルが透けて見えることがなくて美観が向
上しており、さらに、意匠選択の自由度が向上している
ソーラー時計用表示板を提供することである。 【解決手段】ソーラーセルの上に、SrAl2 4 :E
2+,Dy3+(約525nmの緑色を発光)とSr4
1425:Eu2+,Dy3+(約490nmの青緑色を発
光)とCaAl2 4 :Eu2+,Nd3+(約440nm
の青色を発光)の群から選ばれた蓄光性蛍光体の層、ま
たは、上記の蓄光性蛍光体の層とプリズム層との積層
体、または、上記の蓄光性蛍光体の層と光拡散層もしく
は光反射層との積層体が積層されているソーラー時計用
表示板である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時計本体に電力を
供給する光電変換手段(以下ソーラーセルと言う。)
が、時計本体の表面に設けられているソーラー時計に使
用されるソーラー時計用表示板の改良に関する。特に、
暗所でも文字板の表示を観察することができて時刻を確
認することができるようにし、文字板の美観を向上し、
文字板の意匠の多様化を可能にし、もって、ソーラー時
計の商品価値を向上する改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自然光を光源とするソーラーセル(太陽
電池とも呼ばれる光電変換手段)は、時計、電卓、携帯
ラジオ等の電源として、広く使用されている。
【0003】かゝるソーラーセルを電源とする時計をソ
ーラー時計と言う。
【0004】従来技術に係るソーラー時計に使用される
表示板の平面図と側断面図とを、それぞれ、図11と図
12とに示す。図において、31は時計本体であり、3
2はアモルファスシリコン等よりなるソーラーセルであ
り、一般に、扇形に形成されており、33は扇形のソー
ラーセルを相互に絶縁する絶縁領域であり、34は透明
なポリカーボネートまたはアクリル樹脂の透明板であ
り、35は透明のオーバーコートであり、36が表示針
である。
【0005】自然光は、オーバーコート35と透明板3
4とを透過してソーラーセル32に照射され、ここで光
電変換され、暫時電力を貯留する二次電池を介して、時
計本体に電力として供給される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かゝるソーラー時計
は、光の照射が遮断されても、二次電池が充電されてい
る期間は動作を継続するが、文字板照射手段が設けられ
ていない場合は、暗所においては、文字板を観察するこ
とができず、時刻を確認することはできない。
【0007】また、ソーラーセルの材料には、上記した
ように、アモルファスシリコン等が使用されることが一
般であるが、これらは茶褐色または暗青色であり美麗な
色彩ではなく、また、ソーラーセルは、上記したように
扇形状にされ、これらは絶縁領域を介して配設されるこ
とが一般であるから、図11に図示した十字模様が文字
板の表面から見えるので、文字板の美観は劣り、さら
に、文字板の意匠選択が制限され、ソーラー時計の商品
価値が劣るという欠点がある。
【0008】本発明の目的は、これらの欠点を解消する
ことにあり、文字板照射手段を設けなくても、暗所にお
いて文字板を観察することができて時刻を確認すること
ができるようにし、文字板の色彩的制限を排除して、文
字板の色彩として美麗な色彩の選択を可能にするとゝも
に、文字板の意匠選択の自由度の拡大を可能にし、結果
的にソーラー時計の商品価値を増大することができるソ
ーラー時計用表示板を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係るソーラー時計用表示板は、ソーラー
セルの上に、蓄光性蛍光体層、または、蓄光性蛍光体層
とプリズム層との積層体、または、蓄光性蛍光体層と光
拡散層もしくは光反射層との積層体を積層して構成した
ものである。
【0010】ソーラーセルの上に蓄光性蛍光体層を設け
ることにより、暗所でも表示板の観察ができ、時刻の確
認ができるばかりでなく、ソーラーセルが透けて見える
ことがなくなり、時計用表示板の美麗化に貢献し、さら
に、意匠選択の自由度を向上する。
【0011】蓄光性蛍光体層に重ねてプリズム層を設け
るときは、蓄光性蛍光体層の発する光が集光されて平行
光となるため、輝度を向上する効果がある。
【0012】蓄光性蛍光体層に重ねて光拡散層または光
反射層を設けるときは、ソーラーセルが透けて見えると
いう欠点を解消する効果が増大する。
【0013】上記の蓄光性蛍光体層の材料には、SrA
2 4 :Eu2+,Dy3+、 または、Sr4 Al14
25:Eu2+,Dy3+、 または、CaAl2 4 :Eu
2+,Nd3+が使用できる。
【0014】SrAl2 4 :Eu2+,Dy3+は白色色
調の緑色(約525nm)を発光し、Sr4 Al
1425:Eu2+,Dy3+は白色色調の青緑色(約490
nm)を発光し、CaAl2 4 :Eu2+,Nd3+は白
色色調の青色(約440nm)を発光する。SrAl2
4 :Eu2+,Dy3+の励起スペクトルと刺激停止後3
0分経過後の発光スペクトルとを図8に、Sr4 Al14
25:Eu2+,Dy3+の励起スペクトルと刺激停止後3
0分経過後の発光スペクトルとを図9に、CaAl2
4 :Eu2+,Nd3+の励起スペクトルと刺激停止後30
分経過後の発光スペクトルとを図10に、それぞれ示
す。
【0015】SrAl2 4 :Eu2+,Dy3+を製造す
るには、炭酸ストロンチュウムとアルミナとの混合物に
賦活剤としてEu2 3 とDy2 3 とを添加し、十分
混合した後、焼成する。Sr4 Al1425:Eu2+,D
3+を製造するには、炭酸ストロンチュウムとアルミナ
との混合物に賦活剤としてEu2 3 とDy2 3 とを
添加し、十分混合した後、焼成する。CaAl2 4
Eu2+,Nd3+を製造するには、炭酸カルシュウムとア
ルミナとの混合物に賦活剤としてEu2 3 とNd2
3 とを添加し、十分混合した後、焼成する。
【0016】上記の白色色調の蓄光性蛍光体層の厚さは
10μm〜300μmであることが必要である。厚さが
薄すぎると発光光量が少なく蓄光性蛍光体層としての効
果を奏さず、厚すぎるとソーラーセルに供給される光量
を制限して時計本体の動作を困難にするからである。
【0017】具体的には、本発明に係るソーラー時計用
表示板は、ソーラーセルの上に表示板用基板を設け、そ
の上に、上記の白色色調の蓄光性蛍光体層を設け、その
上を、オーバーコート層をもって覆う層構造が望まし
い。
【0018】また、上記の白色色調の蓄光性蛍光体層の
表面の一部領域を凸状にしておき、この凸状部をもって
文字等やマーク等や模様等を形成しておくと、表示板が
美麗となり、表示板の意匠選択の自由度も向上する。
【0019】オーバーコート層を樹脂層の積層体をもっ
て構成しておくと、その上に文字や模様を印刷する場
合、文字や模様の印刷が滲むことがなく、表示板の美観
を向上する。
【0020】さらに、表示板用基板やオーバーコート層
の色調を、蓄光性蛍光体層の発光色調とは異なる色調に
しておくと、意匠選択の自由度向上に、さらに有効であ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態の九つの例に係るソーラー時計用表示板につ
いて、さらに詳細に説明する。
【0022】第1例 ソーラーセルの上に表示板用基板が設けられ、この表示
板用基板の上に蓄光性蛍光体層が設けられ、この蓄光性
蛍光体層の上にオーバーコート層が設けられている例 図1参照 図は本発明の実施の形態の第1例に係るソーラー時計用
表示板の側断面図である。図において、4は時計本体で
あり、11はアモルファスシリコン等よりなるソーラー
セルであり、図11に図示したように扇形板状体とさ
れ、絶縁領域(図示せず。)を挟んで配設される。12
は表示板用基板であり、白色色調の透明なポリカーボネ
ートまたはアクリル樹脂の板であり、13が本発明の要
旨に係る白色色調の蓄光性蛍光体層であり、その材料に
は、緑色(525nm)が選択される場合はSrAl2
4 :Eu2+,Dy3+が、青緑色(490nm)が選択
される場合はSr4 Al1425:Eu2+,Dy3+が、青
色(440nm)が選択される場合はCaAl2 4
Eu2+,Nd3+が、それぞれ使用され、表示板用基板1
2の表面にスクリーン印刷される。14はオーバーコー
ト層であり、蓄光性蛍光体層13の表面に艶消しスクリ
ーン印刷される。15は時字である。
【0023】本例に係るソーラー時計用表示板は、白色
色調の蓄光性蛍光体層13が表示板用基板12の上に設
けられているので、蓄光性蛍光体が長期間高輝度の蓄光
特性を発揮し、暗所でも表示板を観察することができ、
時刻を確認することができる。
【0024】また、白色色調の蓄光性蛍光体層13がソ
ーラーセル11を覆っているので、ソーラーセル11は
透けて見えず、ソーラー時計用表示板の美観は向上す
る。
【0025】蓄光性蛍光体層13の光透過率(蓄光性蛍
光体層を有する場合と蓄光性蛍光体層を欠く場合とのソ
ーラーセルの出力電流の比)は、表示板用基板12が白
色色調の透明なポリカーボネートまたはアクリル樹脂の
板である場合、SrAl2 4 :Eu2+,Dy3+に対し
ては59.7%、であり、CaAl2 4 :Eu2+,N
3+に対しては61.7%であった。時計本体の動作に
必要な所要電力は、蓄光性蛍光体層を欠く場合の50%
程度であるから、上記いづれの場合も時計本体の動作に
不都合はない。
【0026】なお、蓄光性蛍光体層13の光透過率は、
表示板用基板12が白色色調の半透明のポリカーボネー
トまたはアクリル樹脂の板である場合、SrAl
2 4 :Eu2+,Dy3+に対しては56.4%であり、
CaAl2 4 :Eu2+,Nd3+に対しては54.0%
であった。また、表示板用基板12に光拡散板が使用さ
れている場合は、蓄光性蛍光体層13の光透過率は、S
rAl2 4 :Eu2+,Dy 3+に対しては61.6%で
あり、CaAl2 4 :Eu2+,Nd3+に対しては5
8.7%であった。いづれの場合も光透過率は50%以
上であるから、時計本体の動作に不都合はない。
【0027】オーバーコート層14が樹脂薄膜の積層体
であると、ソーラー時計用表示板の表面に印刷を実行す
る場合、滲むことはない。
【0028】第2例 ソーラーセルの上に蓄光性蛍光体層が設けられ、その上
に表示板用基板が設けられ、表示板用基板の上面がプリ
ズムとされ、その上にオーバーコート層が設けられてい
る例 図2参照 図は、本発明の実施の形態の第2例に係るソーラー時計
用表示板の側断面図である。図において、11はアモル
ファスシリコン等よりなるソーラーセルであり、図11
に図示したように扇形板状体とされ、絶縁領域(図示せ
ず。)を挟んで配設される。13は本発明の要旨に係る
白色色調の蓄光性蛍光体層であり、その材料には、緑色
(525nm)が選択される場合はSrAl2 4 :E
2+,Dy3+が、青緑色(490nm)が選択される場
合はSr4 Al1425:Eu2+,Dy3+が、青色(44
0nm)が選択される場合はCaAl2 4 :Eu2+
Nd3+が、それぞれ使用され、表示板用基板12の表面
にスクリーン印刷される。12は白色色調の透明なポリ
カーボネートまたはアクリル樹脂の板よりなる表示板用
基板であり、本例においては、その上面が配列された多
数のプリズムとされている。換言すれば、表示板用基板
の上面に、微小なプリズムが、3時〜9時の方向に多数
配設されている。14はオーバーコート層であり、蓄光
性蛍光体層13の表面に艶消しスクリーン印刷される。
15は時字である。
【0029】本例においては、表示板用基板12とオー
バーコート層14との間に、多数の微小なプリズムが、
3時〜9時の方向に配設されているので、蓄光性蛍光体
層13から外部に射出される光が集光され、輝度が向上
する。本例のようにプリズムが使用されると、透過率が
2%程度低下するが、時計本体の動作に実害はない。
【0030】第3例 ソーラーセルの上に、下面がプリズムとされた表示板用
基板が設けられ、その上に蓄光性蛍光体板が設けられ、
その上にオーバーコート層が設けられている例 図3参照 図は本発明の実施の形態の第3例に係るソーラー時計用
表示板の側断面図である。図において、11はアモルフ
ァスシリコン等よりなるソーラーセルであり、図11に
図示したように扇形板状体とされ、絶縁領域(図示せ
ず。)を挟んで配設される。12は白色色調の透明なポ
リカーボネートまたはアクリル樹脂の板よりなる表示板
用基板であり、本例においては、その下面が配列された
多数のプリズムとされている。換言すれば、表示板用基
板の下面に微小なプリズムが、3時〜9時の方向に多数
配設されている。13は本発明の要旨に係る白色色調の
蓄光性蛍光体層であり、その材料には、緑色(525n
m)が選択される場合はSrAl2 4 :Eu2+,Dy
3+が、青緑色(490nm)が選択される場合はSr 4
Al1425:Eu2+,Dy3+が、青色(440nm)が
選択される場合はCaAl2 4 :Eu2+,Nd3+が、
それぞれ使用され、表示板用基板12の表面にスクリー
ン印刷される。14はオーバーコート層であり、蓄光性
蛍光体層13の表面に艶消しスクリーン印刷される。1
5は時字である。
【0031】本例においては、ソーラーセル11と表示
板用基板12との間に、多数の微小なプリズムが、3時
〜9時の方向に配設されているので、蓄光性蛍光体層1
3からソーラーセル11に向かって射出される光が、プ
リズムで集光されて平行光となってソーラーセル11に
入射し、一方、ソーラーセル11の表面で反射した光は
プリズムによって散乱されるので、ソーラーセル11が
ソーラー時計用表示板の表面から透けて見えることがな
い。本例においても、プリズムの使用にもとずき光透過
率が2%程度低下するが、時計本体の動作に実害はな
い。
【0032】第4例 蓄光性蛍光体層の表面一部領域に凸部が設けられている
例 図4参照 図は本発明の実施の形態の第4例に係るソーラー時計用
表示板の側断面図である。図において、11はアモルフ
ァスシリコン等よりなるソーラーセルであり、図11に
図示したように扇形板状体とされ、絶縁領域(図示せ
ず。)を挟んで配設される。12は白色色調の透明なポ
リカーボネートまたはアクリル樹脂の板よりなる表示板
用基板である。13は本発明の要旨に係る白色色調の蓄
光性蛍光体層であり、その材料には、緑色(525n
m)が選択される場合はSrAl2 4 :Eu2+,Dy
3+が、青緑色(490nm)が選択される場合はSr4
Al1425:Eu2+,Dy3+が、青色(440nm)が
選択される場合はCaAl2 4 :Eu2+,Nd3+が、
それぞれ使用され、表示板用基板12の表面にスクリー
ン印刷される。本例においては、蓄光性蛍光体層13の
表面には、一部領域に凸部16よりなる文字(表示)、
マーク、模様等が形成されている。14はオーバーコー
ト層であり、蓄光性蛍光体層13の表面に艶消しスクリ
ーン印刷される。15は時字である。
【0033】本例においては、蓄光性蛍光体層13の表
面の一部領域に凸部16が形成されており、この凸部1
6が文字等の表示や、商標等のマークや、キャラクタ等
の模様等とされているので、美観が向上するばかりでな
く、意匠選択の自由度が向上して、ソーラー時計の商品
価値を向上することができる。
【0034】第5例 オーバーコート層を樹脂薄膜の積層体とした例 オーバーコート層を樹脂薄膜の積層体とすると、オーバ
ーコート層の上に文字等を印刷する場合、滲むことがな
く、正確に印刷することができる。
【0035】第6例 表示板用基板の色調を白色色調とは異なる色調とする例 表示板用基板の色調を白色色調とは異なる色調とする
と、意匠選択の自由度が向上して、ソーラー時計の商品
価値が向上する。
【0036】第7例 ソーラーセルと表示板用基板との間に光拡散層が設けら
れている例 図5参照 図は、本発明の実施の形態の第7例に係るソーラー時計
用表示板の側断面図である。図において、11はアモル
ファスシリコン等よりなるソーラーセルであり、図11
に図示したように扇形板状体とされ、絶縁領域(図示せ
ず。)を挟んで配設される。17が本例の要旨に係る光
拡散層であり、曇りガラス状体である。12は白色色調
の透明なポリカーボネートまたはアクリル樹脂の板より
なる表示板用基板である。13は本発明の要旨に係る白
色色調の蓄光性蛍光体層であり、その材料には、緑色
(525nm)が選択される場合はSrAl2 4 :E
2+,Dy3+が、青緑色(490nm)が選択される場
合はSr4 Al1425:Eu 2+,Dy3+が、青色(44
0nm)が選択される場合はCaAl2 4 :Eu2+
Nd3+が、それぞれ使用され、表示板用基板12の表面
にスクリーン印刷される。14はオーバーコート層であ
り、蓄光性蛍光体層13の表面に艶消しスクリーン印刷
される。15は時字である。
【0037】本例においては、ソーラーセル11と表示
板用基板12との間に光拡散層が設けられるので、ソー
ラーセル11からの反射光が散乱し、ソーラーセル11
が時計用表示板の表面から透けて見えにくくなる。
【0038】第8例 ソーラーセルと表示板用基板との間に光反射層が設けら
れている例 図6参照 図は、本発明の実施の形態の第8例に係るソーラー時計
用表示板の側断面図である。図において、11はアモル
ファスシリコン等よりなるソーラーセルであり、図11
に図示したように扇形板状体とされ、絶縁領域(図示せ
ず。)を挟んで配設される。18が本例の要旨に係る光
反射層である。12は白色色調の透明なポリカーボネー
トまたはアクリル樹脂の板よりなる表示板用基板であ
る。13は本発明の要旨に係る白色色調の蓄光性蛍光体
層であり、その材料には、緑色(525nm)が選択さ
れる場合はSrAl2 4 :Eu2+,Dy3+が、青緑色
(490nm)が選択される場合はSr4 Al1425
Eu2+,Dy3+が、青色(440nm)が選択される場
合はCaAl2 4 :Eu2+,Nd3+が、それぞれ使用
され、表示板用基板12の表面にスクリーン印刷され
る。14はオーバーコート層であり、蓄光性蛍光体層1
3の表面に艶消しスクリーン印刷される。15は時字で
ある。
【0039】本例においては、ソーラーセル11と表示
板用基板12との間に光反射層が設けられるので、ソー
ラーセル11からの反射光が散乱し、ソーラーセル11
がソーラー時計用表示板の表面から透けて見えにくくな
る。
【0040】第9例 ソーラーセルの上に蓄光性蛍光体層が設けられ、その上
に表示板用基板が設けられ、その上にプリズム層が設け
られ、その上に、オーバーコート層が設けられている例 図7参照 図は、本発明の実施の形態の第9例に係るソーラー時計
用表示板の側断面図である。図において、11はアモル
ファスシリコン等よりなるソーラーセルであり、図11
に図示したように扇形板状体とされ、絶縁領域(図示せ
ず。)を挟んで配設される。13は本発明の要旨に係る
白色色調の蓄光性蛍光体層であり、その材料には、緑色
(525nm)が選択される場合はSrAl2 4 :E
2+,Dy3+が、青緑色(490nm)が選択される場
合はSr4 Al1425:Eu2+,Dy3+が、青色(44
0nm)が選択される場合はCaAl2 4 :Eu2+
Nd3+が、それぞれ使用され、表示板用基板12の表面
にスクリーン印刷される。12は白色色調の透明なポリ
カーボネートまたはアクリル樹脂の板よりなる表示板用
基板である。19が本例の要旨に係るプリズム層であ
り、その上面が、3時〜9時の方向に配設されている多
数の微小なプリズムの形状とされている。14はオーバ
ーコート層であり、蓄光性蛍光体層13の表面に艶消し
スクリーン印刷される。15は時字である。
【0041】本例においては、表示板用基板12とオー
バーコート層14との間にプリズム層19が設けられて
いるので、蓄光性蛍光体層13から外部に射出される光
が集光され、輝度が向上する。
【0042】なお、プリズム層が設けられると、光透過
率が2%程度低下するが、時計本体の動作に実害はな
い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したとうり、本発明に係るソー
ラー時計用表示板は、ソーラーセルの上に、蓄光性蛍光
体層、または、蓄光性蛍光体層とプリズム層との積層
体、または、蓄光性蛍光体層と光拡散層もしくは光反射
層との積層体を積層することにされているので、暗所で
も表示板の観察ができ、時刻の確認ができるばかりでな
く、ソーラーセルが透けて見えることがなくなり、時計
用表示板の美麗化に貢献し、さらに、意匠選択の自由度
を向上する。
【0044】また、蓄光性蛍光体層に重ねてプリズム層
を設けるときは、蓄光性蛍光体層の発する光が集光され
て平行光となるため、輝度を向上する効果がある。
【0045】蓄光性蛍光体層に重ねて光拡散層または光
反射層を設けるときは、ソーラーセルが透けて見えると
いう欠点を解消する効果が増大する。
【0046】また、蓄光性蛍光体層の表面の一部領域を
凸状にしておき、この凸状印をもって文字等やマーク等
や模様等を形成しておくと、表示板が美麗となり、表示
板の意匠選択の自由度も向上する。
【0047】オーバーコート層を樹脂層の積層体をもっ
て構成しておくと、その上に文字や模様を印刷する場
合、文字や模様の印刷が滲むことがなく、表示板の美観
を向上する。
【0048】さらに、表示板用基板やオーバーコート層
の色調を、蓄光性蛍光体層の発光色調とは異なる色調に
しておくと、意匠選択の自由度向上に、さらに有効であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例に係るソーラー時
計用表示板の側断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の第2例に係るソーラー時
計用表示板の側断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の第3例に係るソーラー時
計用表示板の側断面図である。
【図4】本発明の実施の形態の第4例に係るソーラー時
計用表示板の側断面図である。
【図5】本発明の実施の形態の第7例に係るソーラー時
計用表示板の側断面図である。
【図6】本発明の実施の形態の第8例に係るソーラー時
計用表示板の側断面図である。
【図7】本発明の実施の形態の第9例に係るソーラー時
計用表示板の側断面図である。
【図8】SrAl2 4 :Eu2+,Dy3+の励起スペク
トルと刺激停止後30分経過後の発光スペクトルとを示
すグラフである。
【図9】Sr4 Al1425:Eu2+,Dy3+の励起スペ
クトルと刺激停止後30分経過後の発光スペクトルとを
示すグラフである。
【図10】CaAl2 4 :Eu2+,Nd3+の励起スペ
クトルと刺激停止後30分経過後の発光スペクトルとを
示すグラフである。
【図11】従来の技術に係るソーラー時計用表示板の平
面図である。
【図12】従来の技術に係るソーラー時計用表示板の側
断面図である。
【符号の説明】
4 時計本体 11 ソーラーセル(光電変換手段) 12 表示板用基板 13 蓄光性蛍光体層 14 オーバーコート層 15 時字 16 蓄光性蛍光体層の表面に設けられた凸部 17 ソーラーセルと表示板用基板との間に設けられ
る光拡散層 18 ソーラーセルと表示板用基板との間に設けられ
る光反射層 19 プリズム層 31 時計本体 32 ソーラーセル 33 絶縁領域 34 透明板 35 透明のオーバーコート 36 表示針
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年8月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図11】
【図12】
【図10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G04C 10/02 G04C 10/02 A (72)発明者 竹内 信義 東京都杉並区上荻1丁目15番1号 根本特 殊化学株式会社内 (72)発明者 青木 康充 東京都杉並区上荻1丁目15番1号 根本特 殊化学株式会社内 (72)発明者 村山 義彦 東京都杉並区上荻1丁目15番1号 根本特 殊化学株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時計本体の表面に、該時計本体に電力を
    供給する光電変換手段が設けられてなるソーラー時計に
    使用されるソーラー時計用表示板において、 前記光電変換手段の上に蓄光性蛍光体層が設けられてな
    ることを特徴とするソーラー時計用表示板。
  2. 【請求項2】 時計本体の表面に、該時計本体に電力を
    供給する光電変換手段が設けられてなるソーラー時計に
    使用されるソーラー時計用表示板において、 前記光電変換手段の上に、蓄光性蛍光体層とプリズム層
    とが設けられてなることを特徴とするソーラー時計用表
    示板。
  3. 【請求項3】 時計本体の表面に、該時計本体に電力を
    供給する光電変換手段が設けられてなるソーラー時計に
    使用されるソーラー時計用表示板において、 前記光電変換手段の上に、蓄光性蛍光体層と、光拡散層
    または光反射層とが設けられてなることを特徴とするソ
    ーラー時計用表示板。
  4. 【請求項4】 前記蓄光性蛍光体層の材料は、SrAl
    2 4 :Eu2+,Dy3+、 または、Sr4 Al
    1425:Eu2+,Dy3+、 または、CaAl2 4
    Eu2+,Nd3+であることを特徴とする請求項1、2、
    または、3記載のソーラー時計用表示板。
  5. 【請求項5】 前記蓄光性蛍光体層の厚さは、10μm
    〜300μmであることを特徴とする請求項4記載のソ
    ーラー時計用表示板。
  6. 【請求項6】 前記ソーラー時計用表示板は、前記光電
    変換手段の上に表示板用基板が設けられ、該表示板用基
    板の上に前記蓄光性蛍光体層が設けられ、該蓄光性蛍光
    体層の上にオーバーコート層が設けられてなることを特
    徴とする請求項5記載のソーラー時計用表示板。
  7. 【請求項7】 前記蓄光性蛍光体層は、その表面の一部
    領域に凸部が形成されてなり、該凸部をもって、文字、
    マーク、または、模様が構成されてなることを特徴とす
    る請求項6記載のソーラー時計用表示板。
  8. 【請求項8】 前記オーバーコート層は、少なくとも1
    層の樹脂層をもって構成されてなることを特徴とする請
    求項6、または、7記載のソーラー時計用表示板。
  9. 【請求項9】 前記表示板用基板またはオーバーコート
    層は、前記蓄光性蛍光体層の発光色調とは異なる色調を
    有することを特徴とする請求項6、7、または、8記載
    のソーラー時計用表示板。
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