JPH0954063A - 酸素濃度検出器 - Google Patents
酸素濃度検出器Info
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- JPH0954063A JPH0954063A JP8062166A JP6216696A JPH0954063A JP H0954063 A JPH0954063 A JP H0954063A JP 8062166 A JP8062166 A JP 8062166A JP 6216696 A JP6216696 A JP 6216696A JP H0954063 A JPH0954063 A JP H0954063A
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Abstract
に優れた酸素濃度検出器を提供すること。 【解決手段】 ハウジング内に挿入配置された検出素子
と,上記ハウジングの上部に配置された保護カバー1
1,12と,該保護カバー11,12内に挿入されたリ
ード線31,32と,上記保護カバー11,12の内部
に配置されると共に,上記リード線31,32を挿通さ
せるためのリード線挿通穴20を有する弾性絶縁部材2
とよりなる。上記弾性絶縁部材2における上記リード線
挿通穴20には,半径方向に突出したリブ部21を設け
てなると共に,上記弾性絶縁部材2は,上記保護カバー
11,12によりかしめ固定されている。
Description
に使用する酸素濃度検出器に関する。
ために,以下に示すごとき酸素濃度検出器が,自動車エ
ンジンの排気系を構成する排気管等に設置されている。
入配置された検出素子と,該ハウジングの上部に配置さ
れた保護カバーと,該保護カバー内に挿入されたリード
線と,該保護カバーの内部に配置されると共に,上記リ
ード線を挿通させるためのリード線挿通穴を有する弾性
絶縁部材とよりなる。そして,上記リード線挿通穴に挿
通されたリード線は,保護カバーを半径方向にかしめる
ことにより,上記リード線挿通穴に対し密着固定されて
いる(実開平2−60864号)。
素濃度検出器は,その取付け位置が多様化し,例えば,
排気管の下流側等に取付ける等のケースが増大してい
る。この場合には,走行中にタイヤ等が巻き上げた水
で,酸素濃度検出器が被水したり,水溜り等で冠水する
おそれがある。仮に,上記被水等によって酸素濃度検出
器の内部に水分が浸入した場合には,酸素濃度検出出力
の低下や,検出素子に被水割れ等が生じ,酸素濃度検出
器の故障の原因となる。
ースを取出したり,また,積層型の酸素濃度検出器では
2セルタイプ等といった,リード線を多数設ける形式の
酸素濃度検出器が増えている。これらの酸素濃度検出器
においては,保護カバー内に挿入配置されるリード線の
数が多く,よって弾性絶縁部材により多くのリード線挿
通穴を設ける必要が生じる。
けられた弾性絶縁部材においては,薄肉となる部分と,
厚肉となる部分とが混在する構成となっている。従っ
て,上記弾性絶縁部材にリード線を挿入し,該リード線
を弾性絶縁部材に対し密着固定するために,保護カバー
をかしめた場合は,該かしめによって上記弾性絶縁部材
に生じる圧縮応力が,該弾性絶縁部材の薄肉となる部
分,例えば,リード線挿通穴と弾性絶縁部材の外周との
間等の,変形容易な部位に集中し,この部分において大
きくなる。
絶縁部材の径方向の中央部分等においては応力が小さく
なる。即ち,上記弾性絶縁部材においては,各部にかか
る圧縮応力が均一とならないおそれがある。
設けられた弾性絶縁部材を有する酸素濃度検出器におい
ては,リード線挿通穴とリード線との接触面のシール性
が不良となり,酸素濃度検出器が被水した場合,上記リ
ード線挿通穴を伝って,酸素濃度検出器の内部まで容易
に水分が浸入してしまうおそれがある。
られた弾性絶縁部材においては,各部に不均一な圧縮応
力の働いた状態にある。このような弾性絶縁部材が高温
雰囲気に晒された場合には,大きな圧縮応力が加わり,
過剰に変形した部分がへたり,弾性を失ってしまう(後
述の図8参照)。このような状態となった部分は,もは
やリード線挿通穴とリード線との間をシールすることが
できない。そして,上記酸素濃度検出器を空燃比制御に
使用する場合,該酸素濃度検出器の外部雰囲気を構成す
るものは高温の排気ガスが通る排気管等からの輻射熱等
である。従って,この様な高温雰囲気において弾性絶縁
部材が弾性を失ってしまうという問題がより生じ易い。
とリード線挿通穴との間のシール性に優れた酸素濃度検
出器を提供しようとするものである。
挿入配置された検出素子と,上記ハウジングの上部に配
置された保護カバーと,該保護カバー内に挿入されたリ
ード線と,上記保護カバーの内部に配置されると共に,
上記リード線を挿通させるためのリード線挿通穴を有す
る弾性絶縁部材とよりなる酸素濃度検出器であって,上
記弾性絶縁部材における上記リード線挿通穴には,半径
方向に突出したリブ部を設けてなると共に,上記弾性絶
縁部材は,上記保護カバーによりかしめ固定されている
ことを特徴とする酸素濃度検出器にある。
におけるリード線挿通穴にリブ部を設けてある。そのた
め,上記リード線挿通穴にリード線を圧入することによ
り,上記リブ部は容易に変形し(図2及び図3参照),
リード線とリード線挿通穴との間を安定かつ確実にシー
ルすることができる。よって,酸素濃度検出器が被水し
た際にも,該酸素濃度検出器の内部への水分の浸入が起
こらない。
の固定は,弾性絶縁部材を保護カバーの内部に配置した
後,上記保護カバーごと弾性絶縁部材をかしめることに
より行うことができる。これにより,上記弾性絶縁部材
を容易に保護カバー内に固定することができると共に,
かしめの際に上記リブ部の変形が促進され,より一層,
リード線とリード線挿通穴との間を安定かつ確実にシー
ルすることができる。
とリード線挿通穴との間のシール性に優れた酸素濃度検
出器を提供することができる。なお,上記保護カバーを
かしめる際には,保護カバーの外周において,軸方向の
弾性絶縁部材が存在する範囲で,一ヶ所,または複数箇
所の径方向の外方から内方へ,かしめることができる。
壁に設けた単数または複数の突出部分より構成されてい
る。また,上記突出部分は,例えば,弧状突部,三角状
突部等の各種の形状とすることができる(図2,図3参
照)。また,上記リード線挿通穴は,例えば,単数また
は複数の,上記弾性絶縁部材の軸方向に,該弾性絶縁部
材の上端から下端までを貫通する貫通穴より構成されて
いる。
性を有するゴム材料等により構成されていることが好ま
しい。なお,かかるゴム材料としてはフッ素ゴム等が挙
げられる。更に,上記酸素濃度検出器の使用環境によっ
ては,上記ゴム材料として,アクリルゴム,シリコーン
ゴム等を使用することもできる。
の出力取出し線,検出素子に接続されたアース線であ
る。また,酸素濃度検出器に内蔵されたヒータへの電力
供給線である。また,これらリード線の本数は1本また
は複数本である。
材は,少なくとも,リブ部を有する部分において,上記
保護カバーによりかしめ固定されていることが好ましい
(図11参照)。
線挿通穴の径との間に差があり,単なるリード線の圧入
という操作のみではリブ部の変形が発生しないような場
合においても,リード線とリード線挿通穴との間を安定
かつ確実にシールすることができる。よって,リード線
及びリード線挿通穴の寸法精度への気遣いが不要とな
り,更に寸法設定上も,リード線とリード線挿通穴との
間にある程度のゆとりを持たせることができるため,両
者の組付を容易に行なうことができる。また,コスト的
にも安価にこれらを製造することができる。
絶縁部材には,酸素濃度検出器の内部に貫通する大気導
入口を設けてなると共に,該大気導入口には硬質の撥水
性フィルタを挿入配置してなることが好ましい。上記弾
性絶縁部材に対し大気導入口を設けることにより,酸素
濃度検出に必要となる基準ガスとしての大気を効率的か
つ多量に導入することができる。このため,特に,空燃
比がリッチ側に傾き,基準ガスを多く必要とされる状況
においても,高い精度で空燃比を検出することができ
る。
タが挿入配置してある。従って,外部に開口した大気導
入口より,水分が浸入することも防止することができ
る。また,上記撥水性フィルタは硬質であるため,より
軟質である弾性絶縁部材に対して剛体的な芯材として作
用し,該弾性絶縁部材の強度を高めることができる。な
お,上記大気導入口の形状としては,上記リード線挿通
穴と同形状である,上記弾性絶縁部材の中心軸と平行方
向に,該弾性絶縁部材の上端から下端までを貫通する貫
通穴より構成することができる。
導入口は,上記弾性絶縁部材の径方向の中央部に設けて
あることが好ましい。上述したごとく,上記撥水性フィ
ルタは硬質であるため,剛体的な芯材として作用するた
め,軟質の弾性絶縁部材の強度をより高めることができ
るが,特に,上記弾性絶縁部材の径方向の中心(後述の
図15参照)に設けることにより,弾性絶縁部材におけ
る各部の肉厚差をより少なくすることができる。これに
より,弾性絶縁部材の各部にかかる応力を更に均一化す
ることができる。
絶縁部材は,上記撥水性フィルタを挿入配置する大気導
入口の穴内に,半径方向に突出したリブ部を有すること
が好ましい。これにより,上記大気導入口と撥水性フィ
ルタとの間においても,上記リード線とリード線挿通穴
と同様の優れたシール性を得ることができる。なお,上
記大気導入口に設けたリブ部の詳細に関しては,上記リ
ード線挿通穴に設けたリブ部と同様である。
部は,上記リード線挿通穴または大気導入口の内壁に,
一連につながったリング状に少なくとも1つ,形成され
ていることが好ましい。これにより,リード線とリード
線挿通穴との間を,リード線及びリード線挿通穴の全周
において確実にシールすることができる。また,同様に
撥水性フィルタと大気導入口との間の,両者の全周にお
いて確実にシールすることができる。
ながったリング状のリブ部は,かしめ前の自由状態にお
いて,そのリブ高さが0.05〜0.4mmであること
が好ましい。これにより,リード線とリード線挿通穴と
の間を,リード線及びリード線挿通穴の全周において確
実にシールすることができる。また,同様に撥水性フィ
ルタと大気導入口との間を,両者の全周において確実に
シールすることができる。
合には,リブ高さが小さすぎるため,両者の間を確実に
シールすることができないおそれがある。一方,上記リ
ブ高さが0.4mmを越えた場合には,弾性絶縁部材の
成形が困難となるおそれがある。更に,リード線及び撥
水性フィルタの圧入が,上記リブ部により阻害され,組
付けの効率性等が悪化するおそれがある。
(A),図3(A)に示すごとく,リード線挿通穴及び
大気導入口の内壁の最も低い部分とリブ部における最も
高い部分との間の距離を示している。
1〜図7を用いて説明する。図1,図4〜図7に示すご
とく,本例の酸素濃度検出器1は,ハウジング10内に
挿入配置された検出素子3と,該ハウジング10の上部
に配置された保護カバー11,12と,該保護カバー1
1,12内に挿入されたリード線31,32,41,4
2(図5〜図7)と,該保護カバー11,12の内部に
配置されると共に,上記リード線31,32,41,4
2を挿通させるためのリード線挿通穴20を有する弾性
絶縁部材2とよりなる。
性絶縁部材2における上記リード線挿通穴20には,半
径方向に突出したリブ部21が設けてある。また,上記
弾性絶縁部材2は,上記保護カバー11,12によりか
しめ固定されている。上記リード線挿通穴20は,弾性
絶縁部材2に対し,4つ設けてある。これらのうち2つ
は検出素子3に接続されるリード線31,32が挿通さ
れる穴である。他の2つは検出素子に内蔵されたヒータ
4に接続されるリード線41,42が挿通される穴であ
る。
く,上記リード線挿通穴20の内壁に弧状に突出形成さ
れると共に,一連につながったリング状,かつ弾性絶縁
部材の軸方向の上下に2段形成されている。また,図3
(A)に示すごとく,上記の状のリブ部21に代えて,
上記リード線挿通穴20の内壁に三角形状に三段に突出
形成されるリブ部219を設けることもできる。なお,
上記リブ部21,219におけるリブ高さは,同図に示
すとおりである。なお,図2(A),図3(A)におけ
る符号110,120はかしめ前の保護カバー11,1
2及び弾性絶縁部材の間の隙間である。
2について説明する。図5に示すごとく,本例の酸素濃
度検出器1において,検出素子3は筒状に形成されたジ
ルコニア等の固体電解質よりなり,ハウジング10にシ
ール固定されている。上記検出素子3は内部に大気室を
有し,該大気室に面するよう内側電極34を有してい
る。
定ガス側カバー109が設けてあり,該カバー109に
より被測定ガス室が構成されている。そして,上記検出
素子3は,上記被測定ガス室に面するよう外側電極33
を有している。また,上記ハウジング10の上端は,カ
バー13がかしめ固定され,該カバー13の上方には保
護カバー12がかしめ固定されている。上記保護カバー
11は,上記保護カバー12の上方にかしめ固定されて
いる。
電極34と導通可能となるようそれぞれ出力取出しホル
ダ314,324が設けてある。そして,これらより延
設された出力取出し線313,323は,インシュレー
ター15に設けた挿通穴150において,それぞれ端子
312,322と連結している。また,上記端子31
2,322には,それぞれ上記リード線31,32が接
続されている。
4が挿入されており,ヒータ通電用電極端子414には
細線が接続されている。上記細線はインシュレーター1
5に設けた挿通穴150において,端子412を介して
リード線41が接続されている。なお,図5においては
図示されていないが,リード線42においても,リード
線41と同様の手段により,ヒータ4に対し導通が取ら
れている。
材2は,上記保護カバー11,12の上方側部111に
おいてかしめ固定され,リード線31,32,41,4
2を保持している。なお,図4に示すごとく,上記弾性
絶縁部材2の上部115及び下部116の2ヶ所をかし
めることにより,リード線31,32,41,42を固
定することもできる。
る。本例の酸素濃度検出器1においては,弾性絶縁部材
2におけるリード線挿通穴20に半径方向に突出したリ
ブ部2を設けてある。そのため,上記リード線挿通穴2
0にリード線31,32,41,42を圧入することに
より,上記リブ部21は,図2(B)及び図3(B)に
示すごとく,容易に変形する。これにより,上記リード
線31,32,41,42とリード線挿通穴20との間
を安定かつ確実にシールすることができる。よって,酸
素濃度検出器1が被水した際にも,該酸素濃度検出器1
の内部への水分の浸入が起こらない。
1,12内への固定は,弾性絶縁部材2を保護カバー1
1,12の内部に配置した後,上記保護カバー11,1
2ごと弾性絶縁部材2をかしめることにより行うことが
できる。これにより,上記弾性絶縁部材2を容易に保護
カバー11,12内に固定することができると共に,か
しめの際に上記リブ部2の変形が促進され,より一層,
リード線31,32,41,42とリード線挿通穴20
との間を安定かつ確実にシールすることができる。
を,リード線挿通穴20に対しリング状に設けてある。
これにより,上記リード線31,32,41,42とリ
ード線挿通穴20との間は,その全周において確実にシ
ールすることができる。
2,41,42とリード線挿通穴20との間のシール性
に優れた酸素濃度検出器1を提供することができる。な
お,本例における酸素濃度検出器1の,保護カバー1
1,12のかしめ形状は,図6に示すごとく,円形が好
ましく,図7に示すごとく,六角形にかしめることも可
能である。
しめられた,本発明にかかる弾性絶縁部材の各部におけ
る圧縮永久歪率について,比較例と共に説明する。
て,実施形態例1の図2に示す形状のものを準備した。
また,比較例にかかる弾性絶縁部材として,上記弾性絶
縁部材と同材質,同形状であり,かつリブ部を有してい
ない,従来品の弾性絶縁部材を準備した。そして,図9
に示すごとく,上記弾性絶縁部材におけるA部,B部,
C部の3点にて,圧縮永久歪率を測定し,比較した。
縁部材を実施形態例1の図5に示す酸素濃度検出器に組
付けた後,該酸素濃度検出器を,検出素子が600℃と
なるように加熱した。その後,上記酸素濃度検出器を解
体し,弾性絶縁部材を取出した。
説明する。上記弾性絶縁部材のA部,B部,C部におけ
る肉厚を「組付前」,「組付後」,「解体30分後」の
3度に渡って測定した。上記測定による「組付前」の値
をt0(mm),「組付後」の値をt2(mm),「試
験終了後解体し,30分後」の値をt1(mm)とする
と,上記圧縮永久歪率CS(%)は,CS={(t0−
t1)/(t0−t2)}×100という式によって求
めることができた。上記値を図8に記した。
絶縁部材は,A部,B部,C部における,圧縮永久歪率
の大きさがほぼ等しかった。しかし,従来品にかかる弾
性絶縁部材においては,該弾性絶縁部材の中心部分であ
るA部の圧縮永久歪率が最も小さく,弾性絶縁部材の外
周部分に近いC部の圧縮永久歪率が最も大きかった。こ
れにより,リード線挿通穴にリブ部を設けることによ
り,弾性絶縁部材の各部にかかる応力を略均等とするこ
とができることが分かった。
について,本発明の酸素濃度検出器を比較例と共に説明
する。まず,本発明品の酸素濃度検出器として,実施形
態例1の図5に示すものを準備した。ただし,弾性絶縁
部材の形状は図2に示す形状のものである。また,比較
例にかかる従来品として,上記酸素濃度検出器と同形の
ものを準備する。ただし,弾性絶縁部材におけるリード
線挿通穴はリブ部を有していない。
まず,上記二つの酸素濃度検出器を排気管相当の装置に
取付け,該排気管内には,リッチの燃焼ガスを流し,検
出素子は活性温度(検出素子が酸素濃度を検出可能とな
る温度)となる様にし,弾性絶縁部材を所望の温度(2
40℃)になる様にして酸素濃度検出器の検出出力を測
定できる様にし,所定時間経過毎に上記酸素濃度検出器
に散水し,検出出力の異常が発生するまで行った。
ば,本発明品である,リード線挿通穴に対しリブ部を設
けた酸素濃度検出器は,従来品のリード線挿通穴にリブ
部を持たない酸素濃度検出器に対し,3倍のサイクルを
経ても,酸素濃度検出器における出力異常が発生せず,
酸素濃度検出器としての機能を失うことがなかったこと
が分かった。以上により,本発明にかかる酸素濃度検出
器は防水性に優れていることが分かった。
がリブ部21を設けた部分において,保護カバー11,
12により,径方向外方からかしめられることにより,
リード線31,32を保持している酸素濃度検出器19
である。
1は,上記リード線挿通穴20の内壁に弧状に突出形成
されると共に,一連につながったリング状,かつ弾性絶
縁部材の軸方向に2段形成されている。また,図13
(A)に示すごとく,上記の弧状のリブ部21に代え
て,上記リード線挿通穴20の内壁に三角形状に三段に
突出形成されるリブ部219を設けることもできる。な
お,上記リブ部21,219におけるリブ高さは,同図
に示すとおりである。その他は,実施形態例1と同様で
ある。
2は,リブ部21を設けた部分において,保護カバー1
1,12により,径方向外方からからかしめられてい
る。これにより,上記リブ部21は,図12(B),図
13(B)に示すごとく,完全につぶれた状態となり,
リード線挿通穴20とリード線31,32との間の隙間
を完全に埋めている。
と,リード線挿通穴20の径との間に差があり,単なる
リード線31,32の圧入という操作のみではリブ部
2,21,219の変形が発生しないような場合におい
ても,リード線31,32とリード線挿通穴20との間
を安定かつ確実にシールすることができる。
挿通穴20の寸法精度への気遣いが不要となり,更に寸
法設定上も,リード線31,32とリード線挿通穴20
との間にある程度のゆとりを持たせることができる。従
って,本例においては,両者の組付を容易に行なうこと
ができる。また,コスト的にも安価にこれらを製造する
ことができる。その他は,実施形態例1と同様の作用効
果を有する。
につぶれるまで保護カバー11,12をかしめたが,実
施形態例1と同様にリブ部21の形状がある程度残り
(図2(B),図3(B)参照),リード線31,32
とリード線挿通穴20との間にある程度の隙間が生じた
状態であってもよい。
9に,酸素濃度検出器5の内部に貫通する大気導入口2
99を設けてなると共に,該大気導入口299には硬質
の撥水性フィルタ59を挿入配置された酸素濃度検出器
5である。なお,上記撥水性フィルタ59は,PTFE
樹脂の多孔質発泡体により形成されている。
記大気導入口299は,上記弾性絶縁部材29の径方向
の中央部,即ち4つのリード線挿通穴290の中央とな
る位置に設けてある。図17(A)に示すごとく,上記
大気導入口299においてもリブ部21が設けてある。
上記リブ部21はリード線挿通穴290に設けたものと
類似形状であり,上記大気導入口299の内壁に弧状に
突出形成されるとともに,一連につながったリング状,
かつ弾性絶縁部材の中心軸方向に二段形成されている。
21を有する部分において,上記保護カバー11,12
によりかしめられ,上記リード線31,32,41及び
撥水性フィルタ59を保持している。また,上記リブ部
21は上記かしめにより,図17(B)に示すごとく,
変形した状態となっている。
気導入口299の内壁には,三角形状に,三段に突出形
成されたリブ部219を設けることもできる。上記リブ
部219は,上述のごとき保護カバー11,12による
かしめが行なわれた際には,図18(B)に示すごと
く,変形する。その他は,実施形態例1と同様である。
の撥水性フィルタ59が,4つのリード線挿通孔290
の中央となる位置,即ち弾性絶縁部材29の肉厚差を少
なくする様な部位に配置されてある。これにより,弾性
絶縁部材29の各部にかかる応力を均一化することがで
きる。
大気の導入は,保護カバー等の側面に設けた小穴,また
は複数のカバーにより保護カバーが構成されている場
合,これらのカバーとカバーとの間の隙間等において行
われていた。
は,上記大気導入口299の開口端は,弾性絶縁部材2
9の上部に設けてある。そのため,図16に矢線で示す
ごとく,大気を導入することができる。従って,本例に
おいては,上記従来例に比べて,組付け容易な構造で,
かつ,十分な大気を酸素濃度検出器5の内部へ導入する
ことができる。このため,特に,空燃比がリッチ側に傾
き,基準ガスを多く必要とされる状況においても,高い
精度で空燃比を検出することができる。その他は実施形
態例1と同様の作用効果を有する。
リブ部のリブ高さと,酸素濃度検出器における防水寿命
との関係について,説明するものである。本例における
防水寿命の測定は,実施形態例1の図2(B)に示す弾
性絶縁部材を図5に示す酸素濃度検出器に組付けたもの
において行った。ただし,リブ部をもたない,即ちリブ
高さが0であるものから,リブ部を有し,がつそのリブ
高さが0.4mmであるものまで,合計5水準の酸素濃
度検出器を準備した。
する。上記測定は,実施形態例3と同様の方法により行
った。また,酸素濃度検出器における,弾性絶縁部材の
温度がそれぞれ240℃,250℃,260℃となる様
調整し,上記測定は行った。以上の結果を図19に記し
た。
上となった場合に,著しい防水寿命の向上が確認できる
ことが分かった。更に,この防水寿命の向上は,240
℃,250℃,260℃,いずれの場合においても確認
できた。以上により,本発明にかかるリブ部をリード線
挿通穴に設けることにより,防水寿命に優れた酸素濃度
検出器を得ることができることが分かった。
断面説明図。
リブ部の,(A)かしめ前の説明図,(B)かしめ後の
説明図。
かしめ前のリブ部の説明図,(B)かしめ後の説明図。
要部断面説明図。
図。
要部断面図。
おける圧縮永久歪率について示す線図。
明図。
酸素濃度検出器における,防水性に関する線図。
の要部断面説明図。
しめ前の説明図,(B)かしめ後の説明図。
(A)かしめ前の説明図,(B)かしめ後の説明図。
弾性絶縁部材を有する酸素濃度検出器の要部断面図。
面図。
部断面説明図。
リブ部の,(A)かしめ前の説明図,(B)かしめ後の
説明図。
他のリブ部の,(A)かしめ前の説明図,(B)かしめ
後の説明図。
の関係を示す線図。
Claims (7)
- 【請求項1】 ハウジング内に挿入配置された検出素子
と,上記ハウジングの上部に配置された保護カバーと,
該保護カバー内に挿入されたリード線と,上記保護カバ
ーの内部に配置されると共に,上記リード線を挿通させ
るためのリード線挿通穴を有する弾性絶縁部材とよりな
る酸素濃度検出器であって,上記弾性絶縁部材における
上記リード線挿通穴には,半径方向に突出したリブ部を
設けてなると共に,上記弾性絶縁部材は,上記保護カバ
ーによりかしめ固定されていることを特徴とする酸素濃
度検出器。 - 【請求項2】 請求項1において,上記弾性絶縁部材
は,少なくともリブ部を有する部分において,上記保護
カバーによりかしめ固定されていることを特徴とする酸
素濃度検出器。 - 【請求項3】 請求項1または2において,上記弾性絶
縁部材には,酸素濃度検出器の内部に貫通する大気導入
口を設けてなると共に,該大気導入口には硬質の撥水性
フィルタを挿入配置してなることを特徴とする酸素濃度
検出器。 - 【請求項4】 請求項3において,上記大気導入口は,
上記弾性絶縁部材の径方向の中央部に設けてあることを
特徴とする酸素濃度検出器。 - 【請求項5】 請求項3または4において,上記弾性絶
縁部材は,上記撥水性フィルタを挿入配置する大気導入
口の穴内に,半径方向に突出したリブ部を有することを
特徴とする酸素濃度検出器。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項において,
上記リブ部は,上記リード線挿通穴または大気導入口の
内壁に,一連につながったリング状に少なくとも1つ,
形成されていることを特徴とする酸素濃度検出器。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項において,
一連につながったリング状のリブ部は,かしめ前の自由
状態において,そのリブ高さが0.05〜0.4mmで
あることを特徴とする酸素濃度検出器。
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