JPH0954016A - ギアの噛合せ検査方法 - Google Patents

ギアの噛合せ検査方法

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JPH0954016A
JPH0954016A JP7204917A JP20491795A JPH0954016A JP H0954016 A JPH0954016 A JP H0954016A JP 7204917 A JP7204917 A JP 7204917A JP 20491795 A JP20491795 A JP 20491795A JP H0954016 A JPH0954016 A JP H0954016A
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gears
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ギアに生じる小さな傷や打痕を高感度に検出
することができるギアの噛合せ検査方法を提供する。 【解決手段】 駆動ギア3と従動ギア4を噛合せて回転
させることにより発生する振動を振動センサ10で検出
し、FFTアナライザ12で検出するピークホールド積
分値の収束値から良品/不良品を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は相互に噛合う一対
のギアの良否を判定するギアの噛合せ検査方法に係り、
特に一対のギアの回転に伴い発生する振動を検出して良
否を判定するギアの噛合せ検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の性能が向上されるに伴い、車両が
発生する音の低減に対する要求も厳しくなってきてい
る。車両が発生する音、例えばATミッションのオイル
ポンプの駆動ギアと従動ギアを噛み合わせて回転させた
場合、駆動ギアまたは従動ギアの傷、打痕に起因する音
が発生する。
【0003】駆動ギアまたは従動ギアの傷、打痕に起因
する音は、ギア単体をチェックして良否を判定すること
が難しく、駆動ギアと従動ギアを噛み合わせた組合せで
行なうギアの噛合せ検査方法により、良否判定が行なわ
れている。
【0004】従来のギアの噛合せ検査方法には、(デム
ギアスピーダM/Cを用いて)人間が聴覚で判定する官
能検査方法、音圧測定方法、振動測定方法等が知られて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】人間が聴覚で判定する
官能検査方法は検査要員に熟練度が必要とされ、良品と
不良品の境界近傍では、同じ音を聴いても検査要員によ
って良否の判定が異なってしまう課題がある。また、良
否の判定が周囲騒音の影響により異なるため、環境条件
を常に同一状態に保つことが必要とされる。
【0006】また、音圧測定方法は音圧計を用いてギア
の噛合せにより発生する音圧レベルを測定し、測定した
音圧レベルに応じてギアの良否を判定することができる
が、音圧計が周囲騒音を検出すると、音圧測定結果から
は良品のギアも不良品として判定してしまう課題があ
る。
【0007】振動方法はギアの噛合せによる振動を検出
するため、周囲騒音には影響されないが、ギアを回転さ
せるモータ等の駆動系が測定系に影響を及ぼす課題があ
る。
【0008】また、ギアの傷や打痕が小さい(しかし、
発生する音は無視できない)場合には振動も小さく、測
定系および処理方法によっては良品と不良品のデータ値
に明らかな有意差がなく、良否判定が難しい場合があ
る。
【0009】例えば、振動を振動ピックアップ等で検出
し、電気信号に変化して平均値処理や実効値(RMS)
処理しても良品と不良品の区別ができない場合が多い。
【0010】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的は小さな傷や打痕がギアにあ
っても振動を検出することにより、確実に不良品を判定
可能なギアの噛合せ検査方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係るギアの噛合せ検査方法は、検査対象とな
る一対のギアを噛合わせて回転させ、一対のギアから発
生する振動を検出して良否を判定するギアの噛合せ検査
方法において、一対のギアの良否を以下のステップに従
って判定することを特徴とする。 ステップ1:一対のギアを試験器にセットして噛み合わ
せる。 ステップ2:噛み合った一対のギアを所定の回転数で回
転させる。 ステップ3:ギアの回転に伴って発生する振動を振動セ
ンサで検出する。 ステップ4:振動センサが検出した振動を予め設定した
所定時間のフレーム毎に時間領域の電気信号で表示し、
振幅の最大値を求める。 ステップ5:時間領域の各フレーム毎の電気信号を高速
フーリエ変換(FFT)して周波数領域のパワースペク
トラムを求めた後、このパワースペクトラムを積分演算
したパワースペクトラム積分値を算出して表示する。 ステップ6:各フレームのパワースペクトラムのピーク
値のみを記憶し、各フレームのパワースペクトラム・ピ
ーク値を第1フレームのパワースペクトラムに順番に重
畳したピークホールド・パワースペクトラム値を得る。 ステップ7:ステップ6で得られたピークホールド・パ
ワースペクトラム値を所定周波数範囲で積分演算し、ピ
ークホールド積分値を求める。 ステップ8:ピークホールド加算回数Nを増加してピー
クホールド積分値の収束値を演算する。 ステップ9:ステップ8で演算したピークホールド積分
値の収束値と、予め設定した基準収束値とを比較してギ
アの良否を判定する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。図1はこの発明に係るギア
の噛合せ検査方法を適用したギア噛合せ試験器の構成図
である。
【0013】図1において、ギア噛合せ試験器1は、防
振構造を有するハウジング2、ハウジング2の上面に配
置される一対の駆動ギア3と従動ギア4、駆動ギア3に
噛み合う従動ギア4の位置を調整する調整器5、モータ
6、モータ6の回転力を駆動ギア3に伝達するプーリ
7、プーリ8およびベルト9を備える。
【0014】また、ギア噛合せ試験器1は、一対の駆動
ギア3と従動ギア4が回転することにより発生する振動
を検出する振動センサ10、振動センサ10が検出した
電気的な振動信号VO1を増幅するチャージ増幅器11、
チャージ増幅器11の出力信号VO2を高速フーリエ変換
(FFT)して信号処理するFFTアナライザ12、モ
ータ6、調整器5およびFFTアナライザ12の動作を
制御する制御装置13を備える。
【0015】一対の駆動ギア3および従動ギア4は、そ
れぞれハウジング2の上面に設けられたマンドレルクラ
ンプ14A、14Bにセットされ、従動ギア4は調整器
5を介して高さが調整されて駆動ギア3との噛合い位置
が調整される。
【0016】一対の駆動ギア3および従動ギア4がセッ
ティングされた後、モータ6が駆動され、モータ6の回
転力はプーリ7、ベルト9、プーリ8を介して駆動ギア
3を所定の回転数で回転することにより、駆動ギア3に
噛合わされた従動ギア4も所定の回転数で回転する。
【0017】一対の駆動ギア3および従動ギア4の回転
に伴って発生する振動は、例えばハウジング2の所定の
位置に配置した振動センサ10で検出し、アナログの電
気信号に変換された時間領域の振動信号VO1が振動セン
サ10からチャージ増幅器11に供給される。なお、振
動センサ10の配置箇所はハウジング2に限らず、振動
を大きく検出できる位置であればよい。
【0018】チャージ増幅器11で増幅された振動信号
O1の出力信号VO2はFFTアナライザ12に供給さ
れ、まず時間領域の出力信号VO2の所定時間のフレーム
毎の最大値が検出される。
【0019】図2に振動の所定時間フレーム毎の時間領
域信号波形図を示す。図2において、各フレームF1
Nは、例えばそれぞれ0.2秒に設定し、各フレーム
1〜FNの最大値を求める。この最大値は、定常的に混
入するノイズが存在しなければ、一対の駆動ギア3およ
び従動ギア4の傷や打痕に対応するので、後に述べる振
幅積分値と併せてギアの良品、不良品の判定に用いる。
【0020】出力信号VO2はFFTアナライザ12でフ
ーリエ変換され、所定時間フレーム毎の出力信号VO2
対応した周波数領域のパワースペクトラムを求め、この
パワースペクトラムを積分演算した積分値波形が表示さ
れる。
【0021】図3に図2の各フレームに対応した周波数
領域のパワースペクトラム積分値波形図を示す。図3に
おいて、1フレ−ム(F1)から任意のNフレーム
(FN)までのパワースペクトラム積分値波形と、F1
Nまでのパワースペクトラム積分値の加算平均値波形
をフレームFNAとして表示する。
【0022】また、FFTアナライザ12は、所定時間
フレームに対応した周波数領域の各フレーム(F1
N)毎にパワースペクトラムのピーク値のみを記憶
し、第1フレーム(F1)のパワースペクトラムに記憶
してあるピーク値をFNフレームまで順番に重畳してい
き、最終的にFNPフレームのピークホールド・パワース
ペクトラム波形が表示される。
【0023】図4に各フレームのパワースペクトラム・
ピーク値を第1フレームのパワースペクトラムに順番に
重畳したピークホールド・パワースペクトラム波形図を
示す。図4において、フレームが増加するにつれてパワ
ースペクトラムのピーク値が増加していくので、フレー
ムを増加することによって振動の大小を充分な有意差を
持って検出することができる。特に、任意のフレームF
Nまでのピーク値を重畳したピークホールド・パワース
ペクトラムは、一対のギア(駆動ギア3および従動ギア
4)に傷や打痕があって発生する振動が大きな場合に
は、振動量に対応した大きな値を示す。
【0024】図5に周波数領域のパワースペクトラム積
分平均値(KA)とピークホールド・パワースペクトラ
ム値(KP)特性図を示す。この2種類の特性は、一対
のギア(駆動3および従動ギア4)から発生される振動
が同じであっても、振動信号VO1の信号処理によってギ
アの良品と不良品との有意差が大きく異なることを示
す。
【0025】図5において、(a)図はパワースペクト
ラム積分値の加算平均値KA、(b)図はピークホール
ド・パワースペクトラム値(ピークホールド値)KP
示す。(a)図の加算平均値KAでは、例えばギア良品
を示す加算平均値KANと、ギア不良品を示す加算平均値
A1、KA2との有意差は小さく、ギア不良品を示す加算
平均値KA1はギア良品と判定されてしまうケースがあ
る。
【0026】(b)図のピークホールド値KPでは、例
えばギア良品を示すピークホールド値KPNと、ギア不良
品を示すピークホールド値KP1、KP2との有意差は大き
く、良品と不良品の判定が確実にできる。
【0027】続いて、FFTアナライザ12は、図4の
フレームFNまでのピーク値を重畳したピークホールド
・パワースペクトラムを所定の周波数範囲(例えば、3
70Hz〜2KHz)で積分した振動積分値Kを演算
し、ピークホールド加算回数Nを充分に増加して振動積
分値Kの収束値を求め、この収束値でギアの良品と不良
品を判定する。
【0028】図6にピークホールド加算回数(N)に対
応したピークホールド値の振動積分値(K)の収束特性
図を示す。図6において、(a)図にギア不良品の振動
積分値(K)の収束特性、(b)図にギア良品の振動積
分値(K)の収束特性を示す。
【0029】(a)図において、ギア不良品の振動積分
値KのH1特性〜H5特性は、同じ一対のギアをそれぞ
れピークホールド加算回数Nを1回から20回までの演
算処理を5回繰返したものであり、ピークホールド加算
回数Nが1〜10回近傍まではばらつきがあるが、15
回以上では一定の振動積分値KO2に収束する。
【0030】一方、(b)図において、ギア良品の振動
積分値KのG1特性〜G5特性は、5回ともピークホー
ルド加算回数Nによる特性のばらつきはほとんどなく、
ピークホールド加算回数Nが15回以上では演算処理5
回の繰返しに対して一定の振動積分値KO1に収束する。
【0031】このように、ギア良品の振幅積分値Kの収
束値KO1およびギア不良品の収束値KO2は、ピークホー
ルド加算回数Nを15回以上(例えば、20回)に設定
すれば、1回の演算処理で良否判定に採用することがで
きる。
【0032】なお、ギア良品の振幅積分値Kの収束値
は、予め良品とみなされるギアの収束値KO1を基準値と
して設定しておき、検査対象となる一対のギアの振幅積
分値Kの収束値KONと基準値KO1と比較し、収束値KON
が基準値KO1の上限値(KO1+ΔK)を超える(KON
O1+ΔK)場合には不良品として判定する。
【0033】一方、検査対象の一対のギアの振幅積分値
Kの収束値KONが基準値KO1の許容範囲(KO1±ΔK)
にある(KO1−ΔK≦KON≦KO1+ΔK)場合には良品
として判定する。
【0034】なお、基準値KO1の設定はギアの振動音を
聴覚で判定する官能検査方法で決定してもよい。
【0035】また、一対のギアの回転を一方向で行なっ
てギアの良否を判定するよう構成したが、両方向に回転
させてそれぞれの収束値KONと基準値KO1とを比較し、
両方の収束値KONがOKの場合のみ、良品判定するよう
構成してもよい。
【0036】ギアの良品または不良品の判定は、FFT
アナライザ12から出力される振動検出データDOに基
づいて図示しない可聴表示器(ブザー等)または可視表
示器に表示するよう構成する。
【0037】図1に示す制御装置13は、ギア噛合せ試
験器1の動作順序を制御するシーケンサ、動作を制御す
るコントローラ等を備え、シーケンサの手順に従って調
整器5に調整信号SAを供給し、従動ギアの高さ位置を
設定する。
【0038】なお、調整器5により従動ギア4の高さを
調節し、駆動ギア3の歯中央から上部に従動ギア4が噛
合うよう噛合い位置を設定したり、反対に駆動ギア3の
歯中央から下部に従動ギア4が噛合うよう噛合い位置を
設定できるようにする。
【0039】従動ギア4の下部端面や上部端面を積極的
に駆動ギア3と噛合わせをすることにより、中央噛合い
では検出しにくいギア端面の傷や打痕を検出することが
できる。
【0040】また、制御装置13は、モータ駆動信号S
Mをモータ6に供給してモータ6の始動、停止を制御し
たり、モータ6の回転数や回転方向を制御する。
【0041】さらに、制御装置13は、FFTアナライ
ザ12に複数の制御信号SFを提供し、時間領域信号波
形の表示、周波数領域のパワースペクトラム積分値の演
算および波形の表示、ピークホールド値の振動積分値の
演算等を制御する。
【0042】このように、この発明に係るギアの噛合せ
検査方法を適用し、一対のギアを噛合せて回転させるこ
とにより発生する振動を、ピークホールドスペクトラム
の振動積分値で検出し、さらに振動積分値の収束値を求
めることによってギアに生じる小さな傷や打痕を高感度
に検出することができる。
【0043】次に、この発明に係るギアの噛合せ検査方
法の実行フローについて説明する。図7はこの発明に係
るギアの噛合せ検査方法の要部実行フロー図である。ま
ず、ステップP1では、検査対象となる一対の駆動ギア
3と従動ギア4をギア噛合せ試験器1のマンドレルクラ
ンプ14A、14Bにそれぞれセットし、従動ギア4の
高さを調整して駆動ギア3に噛合わせる。
【0044】ステップP2では、モータ6を駆動してプ
ーリ7、ベルト9およびプーリ8を介して駆動ギア3を
所定回転数で正回転方向、または逆回転方向に回転させ
る。続いて、ステップP3で、一対のギアの回転により
発生する振動を振動センサ10で検出する。
【0045】ステップP4において、振動センサ10で
検出された振動は、電気的な振動信号VO1に変換されて
チャージ増幅器11を介し、FFTアナライザ12で所
定時間を1フレームとする複数フレームからなる時間領
域の振幅波形で表示され、振幅最大値が検出される。
【0046】次に、ステップP5では、ステップP4の
複数フレームからなる時間領域の振幅波形が高速フーリ
エ変換(FFT)され、時間領域の各フレームに対応し
た周波数領域のパワースペクトラムが演算され、さらに
パワースペクトラムの積分値が演算される。
【0047】続いて、ステップP6において、各フレー
ムのパワースペクトラム最大値が検出されて記憶され、
第1フレームのパワースペクトラムに第2フレーム以降
のパワースペクトラム最大値を重畳したピークホールド
・パワースペクトラム値が演算される。
【0048】さらに、ステップP7では、ピークホール
ド・パワースペクトラム値を所定周波数範囲で積分した
振幅積分値が演算され、ピークホールド加算回数を複数
回繰り返して振幅積分値の収束値KO2が算出される。
【0049】ステップP8では、振幅積分値の収束値K
O2と、予め設定された良品に対応した収束値の基準値K
O1とが比較され、収束値KO2が基準値KO1を超える(K
O2>KO1)場合にはステップP9に移行して不良品と判
定され、一方、収束値KO2が基準値KO1以下(KO2≦K
O1)の場合にはステップP10に移行して良品と判定さ
れる。
【0050】良品または不良品が判定されると、ステッ
プP11において、一対のギアの回転が停止され、ステ
ップP12で一対の駆動ギア3および従動ギア4をギア
噛合せ試験器1から外して一連の試験を終了する。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係るギ
アの噛合せ検査方法は、検査対象となる一対のギアを噛
合わせて回転させ、一対のギアから発生する振動を検出
して良否を判定するギアの噛合せ検査方法において、一
対のギアを試験器にセットして噛み合わせるステップ1
と、噛み合った一対のギアを所定の回転数で回転させる
ステップ2と、ギアの回転に伴って発生する振動を振動
センサで検出するステップ3と、振動センサが検出した
振動を予め設定した所定時間のフレーム毎に時間領域の
電気信号で表示し、振幅の最大値を求めるステップ4
と、時間領域の各フレーム毎の電気信号を高速フーリエ
変換(FFT)して周波数領域のパワースペクトラムを
求めた後、このパワースペクトラムを積分演算したパワ
ースペクトラム積分値を算出して表示するステップ5
と、各フレームのパワースペクトラムのピーク値のみを
記憶し、各フレームのパワースペクトラム・ピーク値を
第1フレームのパワースペクトラムに順番に重畳したピ
ークホールド・パワースペクトラム値を得るステップ6
と、ステップ6で得られたピークホールド・パワースペ
クトラム値を所定周波数範囲で積分演算し、ピークホー
ルド積分値を求めるステップ7と、ピークホールド加算
回数Nを増加してピークホールド積分値の収束値を演算
するステップ8と、ステップ8で演算したピークホール
ド積分値の収束値と、予め設定した基準収束値とを比較
してギアの良否を判定するステップ9と、のステップに
従って一対のギアの良否を検査対象のギアが発生する振
動からピークホールド積分値の収束値を演算し、この収
束値を基準値と比較して判定するようにしたので、良品
と不良品の有意差を充分大きくすることができ、ギアに
生じる小さな傷や打痕を高感度に検出することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るギアの噛合せ検査方法を適用し
たギア噛合せ試験器の構成図
【図2】振動の所定時間フレーム毎の時間領域信号波形
【図3】図2の各フレームに対応した周波数領域のパワ
ースペクトラム積分値波形図
【図4】各フレームのパワースペクトラム・ピーク値を
1フレームのパワースペクトラムに順番に重畳したピー
クホールド・パワースペクトラム波形図
【図5】周波数領域のパワースペクトラム積分平均値
(KA)とピークホールド・パワースペクトラム値
(KP)特性図
【図6】ピークホールド回数(N)に対応したピークホ
ールド値の振動積分値(K)の収束特性図
【図7】この発明に係るギアの噛合せ検査方法の要部フ
ロー図
【符号の説明】
1…ギア噛合せ試験器、2…ハウジング、3…駆動ギ
ア、4…従動ギア、5…調整器、6…モータ、7,8…
プーリ、9…ベルト、10…振動センサ、11…チャー
ジ増幅器、12…FFTアナライザ、13…制御装置、
O…振動検出データ、K,KO1,KO2…振動積分値、
A…パワースペクトラム積分平均値、KP…ピークホー
ルド・パワースペクトラム値、VO1…振動信号。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象となる一対のギアを噛合わせて
    回転させ、前記一対のギアから発生する振動を検出して
    良否を判定するギアの噛合せ検査方法において、 前記一対のギアの良否を以下のステップに従って判定す
    ることを特徴とするギアの噛合せ検査方法。 ステップ1:一対のギアを試験器にセットして噛み合わ
    せる。 ステップ2:噛み合った一対のギアを所定の回転数で回
    転させる。 ステップ3:ギアの回転に伴って発生する振動を振動セ
    ンサで検出する。 ステップ4:振動センサが検出した振動を予め設定した
    所定時間のフレーム毎に時間領域の電気信号で表示し、
    振幅の最大値を求める。 ステップ5:時間領域の各フレーム毎の電気信号を高速
    フーリエ変換(FFT)して周波数領域のパワースペク
    トラムを求めた後、このパワースペクトラムを積分演算
    したパワースペクトラム積分値を算出して表示する。 ステップ6:各フレームのパワースペクトラムのピーク
    値のみを記憶し、各フレームのパワースペクトラム・ピ
    ーク値を第1フレームのパワースペクトラムに順番に重
    畳したピークホールド・パワースペクトラム値を得る。 ステップ7:ステップ6で得られたピークホールド・パ
    ワースペクトラム値を所定周波数範囲で積分演算し、ピ
    ークホールド積分値を求める。 ステップ8:ピークホールド加算回数Nを増加してピー
    クホールド積分値の収束値を演算する。 ステップ9:ステップ8で演算したピークホールド積分
    値の収束値と、予め設定した基準収束値とを比較してギ
    アの良否を判定する。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008267871A (ja) * 2007-04-17 2008-11-06 Kurashiki Kako Co Ltd 車載用防振装置の異音検査方法
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CN106345697A (zh) * 2016-11-02 2017-01-25 哈尔滨精达机械发展有限公司 一种以齿轮双面啮合测量组建的新型半自动多工位齿轮分选机及其操作方法

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