JPH0953894A - 両管板固定式の熱交換器及びその組立方法 - Google Patents

両管板固定式の熱交換器及びその組立方法

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JPH0953894A
JPH0953894A JP20711695A JP20711695A JPH0953894A JP H0953894 A JPH0953894 A JP H0953894A JP 20711695 A JP20711695 A JP 20711695A JP 20711695 A JP20711695 A JP 20711695A JP H0953894 A JPH0953894 A JP H0953894A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伸縮継手を設けなくても流路形成体の加熱伸
びによる冷却管の引張応力を吸収緩和できる両管板固定
式の熱交換器を提供することにある。 【解決手段】 熱交換時における流路形成体1と冷却管
10との温度差によって流路形成体1が冷却管10より
も伸びる両管板固定式の熱交換器において、この熱交換
器の組立時に前記冷却管10に、熱交換時における流路
形成体1の加熱伸びによる冷却管10の引張応力を吸収
緩和でき且つ前記冷却管10が座屈しない範囲の圧縮応
力をかけておく構成としたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱交換時における流
路形成体と冷却管との温度差によって流路形成体が冷却
管よりも伸びる両管板固定式の熱交換器及びこの熱交換
器を組立てる組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16は従来の両管板固定式熱交換器を
示した中央縦断面図、図17(A)及び(B)は図16
のA部及びB部の拡大断面図を示す。この従来の両管板
固定式の熱交換器は、両端周側部に高温流体(例えば高
温ガス)の流入口2及び流出口3を有する円筒形の胴か
らなる流路形成体1と、この流路形成体1の両端開口部
を閉塞する円板形状をなし流路形成体1の両端開口部に
カラーボルト5のナット5aによる締め付けによりパッ
キン6,7を介して固定される両管板8,9と、この両
管板の孔8a,9aに管端部を挿入し該管板孔に対する
管端挿入部10a,10bを拡管して両管板8,9に固
定される低温流体(例えば冷却水)が内部流通可能な複
数本の冷却管10と、前記両管板8,9の外側にパッキ
ン11,12を挟んで当接し円周方向に1本おきに配置
される通しボルト4とカラーボルト5を用いて締着固定
されるヘッダー13,14とを具備する構成となってい
る。
【0003】なお、前記通しボルト4は一端にナット4
aが螺合されるねじ部を有した図17(A)に示すよう
な六角ボルトであり、また前記カラーボルト5は両端に
管板締着ナット5aとヘッダー締着ナット5bが螺合さ
れるねじ部を有し、長さ方向中間位置に両管板8,9の
座ぐり穴に図17(B)の如く係合する鍔部5cを設け
た鍔付きボルトであって、この通しボルト4とカラーボ
ルト5を用いて固定される一方のヘッダー13には低温
流体の流入口13aと流出口13bが図16の如く設け
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の両管板固定
式熱交換器は、流路形成体1の両端開口部に両管板8,
9をカラーボルト5のナット5aによる締め付けで固定
してから、前記冷却管10の管板孔8a,9aに対する
管端挿入部10a,10bを拡管して固定する作業を行
ない、この冷却管10の拡管固定作業の終了後に前記両
管板8,9の外側にヘッダー13,14を通しボルト4
とカラーボルト5を用いて締着固定するという方法で組
立てている。
【0005】従って、前記従来の両管板固定式熱交換器
では、熱交換時における流路形成体1と冷却管10との
温度差によって流路形成体1が冷却管10よりも長く伸
びた場合に、この流路形成体1の加熱伸びによって冷却
管10に引張応力が作用し、この引張応力により両管板
8,9に対する冷却管10の拡管固定部が外れたり冷却
管10が切れたりする問題が発生する。
【0006】このため、流路形成体(胴)1に図16に
示すような伸縮継手15(エキスパンションジョイン
ト)を設けて、熱交換時における流路形成体1の加熱伸
びを吸収緩和しなければならず、その構造が複雑で製品
コストが高くなるという問題があった。
【0007】本発明は前記従来の問題を解消するために
なされたもので、その第1の目的は前記従来の如き伸縮
継手を設けなくても、熱交換時における流路形成体の加
熱伸びによる冷却管の引張応力を吸収緩和できる両管板
固定式の熱交換器を提供することにある。また、第2の
目的は第1の目的を達成し得る両管板固定式熱交換器の
組立方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るために、第1の発明では熱交換時における流路形成体
と冷却管との温度差によって流路形成体が冷却管よりも
伸びる両管板固定式の熱交換器において、この熱交換器
の組立時に前記冷却管に、熱交換時における流路形成体
の加熱伸びによる冷却管の引張応力を吸収緩和でき且つ
前記冷却管が座屈しない範囲の圧縮応力をかけておく構
成とした。
【0009】前記第2の目的を達成するために、第2の
発明による両管板固定式熱交換器の組立方法は、流路形
成体に両管板をボルト止めする際に、流路形成体と管板
との間に一定の厚さのライナーを挟んでおき、このライ
ナー挾持の管板取着状態で両管板に対する冷却管の拡管
固定作業を行ない、この冷却管の拡管固定作業の終了後
に前記ライナーを取り外し、前記ボルトを管板接合状態
に締め付けて、前記冷却管に流路形成体の加熱伸びによ
る冷却管の引張応力を吸収緩和でき且つ前記冷却管が座
屈しない範囲の圧縮応力を発生させることを特徴とす
る。
【0010】第3の発明による両管板固定式熱交換器の
組立方法は、流路形成体と両管板との間に介在される一
対のパッキンのうち少なくとも一方のパッキンを伸縮可
能なガスケットとし、このガスケットを流路形成体と管
板との間に挾持するように前記ボルトを1段階に締め付
けたガスケット挾持の管板取着状態で両管板に対する冷
却管の拡管固定作業を行ない、この冷却管の拡管固定作
業の終了後に前記ボルトの締め付け力を2段階に変えて
締め付けることにより前記ガスケットを厚さが薄くなる
ように圧縮させて、前記冷却管に流路形成体の加熱伸び
による冷却管の引張応力を吸収緩和でき且つ前記冷却管
が座屈しない範囲の圧縮応力を発生させることを特徴と
する。
【0011】第4の発明による両管板固定式熱交換器の
組立方法は、前記流路形成体が対向離間する一対の側板
で構成される場合において、前記両管板を側板に対する
管板組付間隔よりも所定の寸法だけ広く取った間隔に保
持して対向離間する状態に固定し、この間隔規制の管板
固定状態で両管板に対する冷却管の拡管固定作業を行な
い、この冷却管の拡管固定作業の終了後に前記側板を両
管板の間にボルト孔が合致するように位置決めして介在
させ、前記ボルトを両管板がパッキンを介して側板に圧
接される状態に締め付けて、前記冷却管に側板の加熱伸
びによる冷却管の引張応力を吸収緩和でき且つ前記冷却
管が座屈しない範囲の圧縮応力を発生させることを特徴
とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例を図
1乃至図3に従い具体的に説明する。図中1は両端周側
部に高温流体(例えば200度位の高温ガス)の流入口
2及び流出口3を有した円筒形の胴からなる流路形成体
で、この流路形成体1の両端フランジ部1a,1bには
円板形状をなした両管板8,9がカラーボルト5の締め
付けによりパッキン6,7を介して固定されている。
【0013】10は両管板8,9の孔8a,9aに管端
部を挿入し該管板孔に対する管端挿入部10a,10b
をローラエキスパンダ作業で図4の如く拡管して両管板
8,9に固定される低温流体(例えば冷却水)が内部流
通可能な複数本の冷却管で、この冷却管10には後述す
る本発明の組立方法を適用することにより、流路形成体
1の熱交換時における加熱伸びによる冷却管10の引張
応力を吸収緩和でき且つ前記冷却管10が座屈しない範
囲の圧縮応力がかけられている。
【0014】13,14は両管板8,9の外側にパッキ
ン11,12を挟んで当接し前記カラーボルト5にヘッ
ダー締着ナット5bを螺合締着して固定されるヘッダー
で、この一方のヘッダー13には低温流体の流入口13
aと流出口13bが図1の如く設けられている。
【0015】なお、前記カラーボルト5は流路形成体1
の両端フランジ部1a,1bのねじ孔に螺挿される一端
ねじ部と、ヘッダー締着ナット5bが螺合される他端ね
じ部とを有し、長さ方向中間位置に両管板8,9の座ぐ
り穴に図2の如く係合する鍔部5cを設けた鍔付きボル
トとして形成されている。
【0016】図3乃至図5は前記構成の両管板固定式熱
交換器を組立てる第1の組立方法を示す。この第1の組
立方法は、前記両管板8,9を流路形成体1にボルト止
めする際に、流路形成体1と高温流体流入口2側の管板
9との間に流路形成体1の熱交換時における加熱伸び量
に関係した一定の厚さ(例えば1mm位の厚さ)のライナ
ー16を図3の如く挟んでおき(この時、高温流体流出
口3側の管板8は流路形成体1のフランジ部1aに図3
の如くボルト締着されている)、このライナー挾持の管
板取着状態で両管板8,9に対する冷却管10の図4に
示すような拡管固定作業を行ない、この冷却管10の拡
管固定作業の終了後に前記ライナー16を取り外して、
流路形成体1のフランジ部1b(パッキン7)と前記管
板9との間に1mm位の間隙gが図5(A)の如く形成さ
れる状態にする。
【0017】次に、前記ボルト5の他端ねじ部にボルト
締付け用の袋ナット5b´を螺合して前記ボルト5を図
5(B)に示す管板接合状態(前記管板9がパッキン7
を介してフランジ部1bに圧接される状態)に締め付け
て、前記冷却管10に流路形成体1の加熱伸びによる冷
却管10の引張力を吸収緩和でき且つ冷却管10が座屈
しない範囲の圧縮応力(例えば流路形成体1が熱交換時
の温度差によって冷却管10よりも2mm位長く伸び、1
2kg/mm2 程度の引張応力の発生が予測される場合、1
mm厚位のライナー16を用いて常温で6kg/mm2 程度の
圧縮応力)を発生させる。これにより熱交換時に冷却管
10にかかる引張応力を12kg/mm2 から6kg/mm2
緩和することができる。
【0018】このようにして冷却管10に圧縮応力をか
けた後に、袋ナット5b´を取り外し、前記ボルト5に
ヘッダー締着ナット5bを螺合して、ヘッダー13,1
4を両管板8,9の外側に固定することにより、図1に
示すような両管板固定式の熱交換器を組み立てる。
【0019】なお、前記の組立方法はライナー16の厚
さを1mm位とし、このライナー16を流路形成体1と高
温流体流入口2側の管板9との間に一枚挟んで、冷却管
10の両管板8,9に対する拡管固定作業を行なう場合
について説明したが、前記両管板8,9を流路形成体1
にボルト止めする際に、流路形成体1と両管板8,9と
の間に0.5mm位の厚さのライナーを二枚挟んで、両管
板8,9に対する冷却管10の拡管固定作業を行なうこ
とも可能である。
【0020】図6は図1及び図2に示す構成の両管板固
定式熱交換器を組立てる第2の組立方法を示す。この第
2の組立方法は、流路形成体1と両管板8,9との間に
介在される一対のパッキン6,7のうち少なくとも一方
のパッキン7を流路形成体1の熱交換時における加熱伸
び量よりも大きい厚さ(例えば2mm位の厚さ)を有する
伸縮可能なガスケット17とし、このガスケット17を
流路形成体1と管板9との間に挾持するように前記ボル
ト5を1段階に締め付けた図6(A)に示すガスケット
挾持の管板取着状態で両管板8,9に対する冷却管10
の拡管固定作業を行ない、この冷却管10の拡管固定作
業の終了後に前記ボルト5の締め付け力を2段階に変え
て締め付けることにより、前記ガスケット17を厚さが
薄く(例えば1mm位の厚さに)なるように図6(B)の
如く圧縮させて、前記冷却管10に流路形成体1の加熱
伸びによる冷却管10の引張応力を吸収緩和でき且つ前
記冷却管10が座屈しない範囲の圧縮応力を発生させる
ようにしたものである。
【0021】なお、カラーボルト5を用いたヘッダー1
3,14の取付方法等については、前記実施例と同様で
あるから、詳細な説明は省略する。図7乃至図9は本発
明の第2の実施例による両管板固定式の熱交換器を示
す。
【0022】この第2の実施例による両管板固定式の熱
交換器は、高温流体(例えば200度位の高温ガス)が
図8の矢印イ,ロで示す方向に流通する流路形成体21
(本実施例の場合には上下に対向離間する一対の側板2
1a,21bで構成されているが、枠体の上下部に一対
の側板を取付けた構成のものであっても良い)と、この
流路形成体21の流体流れ直交方向に対する両端部にカ
ラーボルト5の締め付けによりパッキンを介して固定さ
れる両管板8,9と、この両管板の孔に管端部を挿入し
該管板孔に対する管端挿入部10a,10bをローラエ
キスパンダ作業で拡管して両管板8,9に固定される低
温流体(例えば冷却水)が内部流通可能な複数本の冷却
管10(この冷却管には図7及び図8に示すようにフィ
ン22が取付けられている)と、前記両管板8,9の外
側にパッキンを挟んで当接し図9で示す両側列のスタッ
ドボルト4´と上下列のカラーボルト5を用いて固定さ
れるヘッダー13,14とを具備し、この熱交換器の組
立時に前記冷却管10に流路形成体21の加熱伸びによ
る冷却管10の引張応力を吸収緩和でき且つ前記冷却管
10が座屈しない範囲の圧縮応力をかけておく構成とし
ている。
【0023】なお、前記カラーボルト5は側板21a,
21bのねじ孔に螺挿される一端ねじ部とヘッダー締着
ナット5bが螺合される他端ねじ部を有し、長さ方向中
間位置に両管板8,9の座ぐり穴に図7の如く係合する
鍔部5cを設けた鍔付きボルトであって、この複数本の
カラーボルト5と前記スタッドボルト4´を用いて固定
される一方のヘッダー13には低温流体の流入口13a
と流出口13bが図8の如く設けられている。
【0024】図10及び図11は前記構成の両管板固定
式熱交換器を組立てる第3の組立方法を示す。この第3
の組立方法は、流路形成体21に両管板8,9をボルト
止めする際に流路形成体21と一方の管板9との間に一
定の厚さ(例えば1mm位の厚さ)のライナー16を図1
0の如く挟んでおき(この時、他方の管板8は流路形成
体21に図10の如くボルト締着されている)、このラ
イナー挾持の管板取着状態で両管板8,9に対する冷却
管10の拡管固定作業を行ない、この冷却管10の拡管
固定作業の終了後に前記ライナー16を取り外して、流
路形成体21(パッキン7)と前記管板9との間に1mm
位の間隙gが図11(A)の如く形成される状態にす
る。
【0025】次に、前記ボルト5の他端ねじ部にボルト
締付け用の袋ナット5b´を螺合して前記ボルト5を図
11(B)に示す管板接合状態(前記管板9がパッキン
7を介して流路形成体21に圧接される状態)に締め付
けて、前記冷却管10に流路形成体21の加熱伸びによ
る冷却管10の引張応力を吸収緩和でき且つ前記冷却管
10が座屈しない範囲の圧縮応力を発生させ、その後に
前記袋ナット5b´を取り外し、前記ボルト4´,5に
ヘッダー締着ナット5bを螺合して、ヘッダー13,1
4を両管板8,9の外側に固定することにより、図7乃
至図9に示すような両管板固定式の熱交換器を組み立て
る。
【0026】なお、前記の組立方法はライナー16の厚
さを1mm位とし、このライナー16を流路形成体21と
一方の管板9との間に一枚挟んで、冷却管10の両管板
8,9に対する拡管固定作業を行なう場合について説明
したが、前記両管板8,9を流路形成体21にボルト止
めする際に、流路形成体21と両管板8,9との間に
0.5mm位の厚さのライナーを二枚挟んで、両管板8,
9に対する冷却管10の拡管固定作業を行なうことも可
能である。
【0027】図12及び図13は図7乃至図9に示す構
成の両管板固定式熱交換器を組立てる第4の組立方法を
示す。この第4の組立方法は、流路形成体21と両管板
8,9との間に介在される一対のパッキン6,7のうち
少なくとも一方のパッキン7を流路形成体21の熱交換
時における加熱伸び量(例えば1mm位)よりも大きい厚
さ(例えば2mm位の厚さ)を有する伸縮可能なガスケッ
ト17とし、このガスケット17を流路形成体21と管
板9との間に挾持するように前記ボルト5を1段階に締
め付けた図12に示すガスケット挾持の管板取着状態で
両管板8,9に対する冷却管10の拡管固定作業を行な
い、この冷却管10の拡管固定作業の終了後に前記ボル
ト5の締め付け力を2段階に変えて締め付けることによ
り、前記ガスケット17をその厚さが薄くなるように図
13の如く圧縮させて、前記冷却管10に流路形成体2
1の加熱伸びによる冷却管10の引張応力を吸収緩和で
き且つ前記冷却管10が座屈しない範囲の圧縮応力を発
生させるようにしたものである。
【0028】なお、スタッドボルト4とカラーボルト5
を用いたヘッダー13,14の取付方法等については、
前記実施例と同様であるから、詳細な説明は省略する。
図14及び図15は図7乃至図9に示す構成の両管板固
定式熱交換器を組立てる第5の組立方法を示す。
【0029】この第5の組立方法は、流路形成体21が
対向離間する一対の側板21a,21bで構成される場
合において、前記両管板8,9を側板21a,21bに
対する管板組付間隔aよりも所定の寸法b(例えば1mm
位の寸法)だけ広く取った間隔Lに万力等の治具23で
保持して図14の如く対向離間する状態に固定し、この
間隔規制の管板固定状態で両管板8,9に対する冷却管
10の図4に示すような拡管固定作業を行ない、この冷
却管10の拡管固定作業の終了後に前記側板21a,2
1bを両管板8,9の間にボルト孔が合致するように位
置決めして図15の如く介在させ、前記ボルト5を両管
板8,9がパッキン6,7を介して側板21a,21b
に圧接される図11(B)で示すような状態に締め付け
て、前記冷却管10に側板21a,21bの加熱伸びに
よる冷却管10の引張応力を吸収緩和でき且つ前記冷却
管10が座屈しない範囲の圧縮応力を発生させるように
したものである。
【0030】
【発明の効果】本発明の両管板固定式の熱交換器によれ
ば、熱交換時に流路形成体が冷却管よりも長く伸びて
も、この流路形成体の加熱伸びによる冷却管の引張応力
を冷却管にかけられた圧縮応力で吸収緩和することがで
き、このため従来の如き伸縮継手を設けなくても、流路
形成体の加熱伸びによって冷却管の両管板に対する拡管
固定部が外れたり冷却管が切れたりする問題を解消する
ことができる。
【0031】また、本発明の両管板固定式熱交換器の組
立方法によれば、冷却管に熱交換時における流路形成体
の加熱伸びによる冷却管の引張応力を吸収緩和できる圧
縮応力をかけた両管板固定式の熱交換器を作業性よく組
立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による両管板固定式の熱
交換器を示した中央縦断面図。
【図2】同図(A)及び(B)は図1のA部及びB部の
拡大図。
【図3】前記第1実施例の熱交換器を組立てる第1の組
立方法をライナー挾持の管板取着状態で示した断面図。
【図4】両管板に対する冷却管の拡管固定部を示した拡
大断面図。
【図5】前記第1の組立方法をライナーを取外した状態
の工程分図(A)と、ボルトを締め付けて冷却管に圧縮
応力を発生させる工程分図(B)として示した説明図。
【図6】図1に示す構成の両管板固定式熱交換器を組立
てる第2の組立方法を、ボルトを1段階に締め付けたガ
スケット挾持の工程分図(A)と、ボルトを2段階に締
め付けて冷却管に圧縮応力を発生させる工程分図(B)
として示した説明図。
【図7】本発明の第2の実施例による両管板固定式の熱
交換器を示した一部切欠の正面図。
【図8】図7を上方から見た一部切欠の平面図。
【図9】図7を左側から見た前記熱交換器の左側図。
【図10】図7に示す構成の両管板固定式熱交換器を組
立てる第3の組立方法をライナー挾持の管板取着状態で
示した断面図。
【図11】前記第3の組立方法をライナーを取外した状
態の工程分図(A)と、ボルトを締め付けて冷却管に圧
縮応力を発生させる工程分図(B)として示した説明
図。
【図12】図7に示す構成の両管板固定式熱交換器を組
立てる第4の組立方法をガスケット挾持の管板取着状態
で示した断面図。
【図13】前記第4の組立方法を冷却管に圧縮応力を発
生させる工程図として示した要部断面図。
【図14】図7に示す構成の両管板固定式熱交換器を組
立てる第5の組立方法を間隔規制の管板固定状態で示し
た断面図。
【図15】前記第5の組立方法を両管板の間に側板を位
置決め介在させた状態で示す断面図。
【図16】従来の両管板固定式熱交換器を示した中央縦
断面図。
【図17】同図(A)及び(B)は図16のA部及びB
部の拡大断面図。
【符号の説明】
1(21)…流路形成体、21a,21b…側板、 2
…高温流体の流入口、3…高温流体の流出口、 5…カ
ラーボルト、 5b…ヘッダー締着用ナット、6,7…
パッキン、8,9…両管板、8a,9a…両管板孔、
10…冷却管、10a,10b…管端挿入部、11,1
2…パッキン、13,14…ヘッダー、13a…低温流
体の流入口、 13b…低温流体の流出口、 16…ラ
イナー、17…ガスケット。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱交換時における流路形成体と冷却管と
    の温度差によって流路形成体が冷却管よりも伸びる両管
    板固定式の熱交換器において、この熱交換器の組立時に
    前記冷却管に、熱交換時における流路形成体の加熱伸び
    による冷却管の引張応力を吸収緩和でき且つ前記冷却管
    が座屈しない範囲の圧縮応力をかけておく構成としたこ
    とを特徴とする両管板固定式の熱交換器。
  2. 【請求項2】 高温流体が流通する流路形成体と、この
    流路形成体の両端部にボルトの締め付けによりパッキン
    を介して固定される両管板と、この両管板の孔に管端部
    を挿入し該管板孔に対する管端挿入部を拡管して両管板
    に固定される低温流体が内部流通可能な複数本の冷却管
    とを具備する両管板固定式の熱交換器を組立てる方法で
    あって、前記両管板を流路形成体にボルト止めする際に
    流路形成体と管板との間に一定の厚さのライナーを挟ん
    でおき、このライナー挾持の管板取着状態で両管板に対
    する冷却管の拡管固定作業を行ない、この冷却管の拡管
    固定作業の終了後に前記ライナーを取り外し、前記ボル
    トを管板接合状態に締め付けて、前記冷却管に流路形成
    体の加熱伸びによる冷却管の引張応力を吸収緩和でき且
    つ前記冷却管が座屈しない範囲の圧縮応力を発生させる
    ことを特徴とする両管板固定式熱交換器の組立方法。
  3. 【請求項3】 高温流体が流通する流路形成体と、この
    流路形成体の両端部にボルトの締め付けによりパッキン
    を介して固定される両管板と、この両管板の孔に管端部
    を挿入し該管板孔に対する管端挿入部を拡管して両管板
    に固定される低温流体が内部流通可能な複数本の冷却管
    とを具備する両管板固定式の熱交換器を組立てる方法で
    あって、前記流路形成体と両管板との間に介在される一
    対のパッキンのうち少なくとも一方のパッキンを伸縮可
    能なガスケットとし、このガスケットを流路形成体と管
    板との間に挾持するように前記ボルトを1段階に締め付
    けたガスケット挾持の管板取着状態で両管板に対する冷
    却管の拡管固定作業を行ない、この冷却管の拡管固定作
    業の終了後に前記ボルトの締め付け力を2段階に変えて
    締め付けることにより、前記ガスケットを厚さが薄くな
    るように圧縮させて、前記冷却管に流路形成体の加熱伸
    びによる冷却管の引張応力を吸収緩和でき且つ前記冷却
    管が座屈しない範囲の圧縮応力を発生させることを特徴
    とする両管板固定式熱交換器の組立方法。
  4. 【請求項4】 高温流体が流通する流路形成体と、この
    流路形成体の両端部にボルトの締め付けによりパッキン
    を介して固定される両管板と、この両管板の孔に管端部
    を挿入し該管板孔に対する管端挿入部を拡管して両管板
    に固定される低温流体が内部流通可能な複数本の冷却管
    とを具備する両管板固定式の熱交換器を組立てる方法で
    あって、前記流路形成体が対向離間する一対の側板で構
    成される場合に、前記両管板を側板に対する管板組付間
    隔よりも所定の寸法だけ広く取った間隔に保持して対向
    離間する状態に固定し、この間隔規制の管板固定状態で
    両管板に対する冷却管の拡管固定作業を行ない、この冷
    却管の拡管固定作業の終了後に前記側板を両管板の間に
    ボルト孔が合致するように位置決めして介在させ前記ボ
    ルトを両管板がパッキンを介して側板に圧接される状態
    に締め付けて、前記冷却管に側板の加熱伸びによる冷却
    管の引張応力を吸収緩和でき且つ前記冷却管が座屈しな
    い範囲の圧縮応力を発生させることを特徴とする両管板
    固定式熱交換器の組立方法。
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