JPH0953583A - 油冷式スクリュ二段圧縮機 - Google Patents
油冷式スクリュ二段圧縮機Info
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- JPH0953583A JPH0953583A JP22460295A JP22460295A JPH0953583A JP H0953583 A JPH0953583 A JP H0953583A JP 22460295 A JP22460295 A JP 22460295A JP 22460295 A JP22460295 A JP 22460295A JP H0953583 A JPH0953583 A JP H0953583A
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Abstract
タ回転軸のスラスト負荷を軽減することにより油冷式圧
縮機の小型化を図るとともに、圧縮効率を向上させた油
冷式スクリュ二段圧縮機を提供する。 【解決手段】 ギヤケースの一方側の上下方向に、低圧
段圧縮機及び同圧縮機の回転軸に略並行した回転軸を備
えた高圧段圧縮機を設け、前記低圧段圧縮機の吸入口を
ギヤケース側に独立して、吐出口をギヤケースと反対側
に開口し、前記圧縮機の吐出口を中間段通路、ギヤケー
ス内空間を介して高圧段圧縮機の吸入口側に連通した油
冷式スクリュ二段圧縮機において、高圧段圧縮機の吐出
側軸受室と低圧段圧縮機の閉じ込み後の一ピッチの作用
空間とを連通させ、低圧段圧縮機の吐出側軸受室とその
吐出室とを連通し、また、高圧段圧縮機のスクリュロー
タの回転軸端に固着した被駆動ギヤの外径を、前記ロー
タの外径よりも小さくした油冷式スクリュ二段圧縮機。
Description
段圧縮機に関する。
方向に低圧段圧縮機と、前記低圧段圧縮機回転軸と略、
並行な回転軸を備えた高圧段圧縮機を配置し、共通する
増速ギヤ手段により、それぞれを駆動する形式の油冷式
スクリュ二段圧縮機は、低圧段圧縮機の吐出口と高圧段
圧縮機の吸入口とを端板(インレットケース)内に設け
たチャンネルを介して相互に連通し、かつ、低圧段圧縮
機から吐出する圧縮流体が前記ギヤケース内を流通する
ように構成している(例えば、昭和48年特許出願公開第
21806 号公報、昭和52年実用新案出願公告第8082号公
報、昭和52実用新案出願公告第33610 号公報、昭和54年
特許出願公告第28603 号公報等参照)。
ライブ及びドリブンギヤ)手段に向かって、レシーバタ
ンクから圧送される潤滑油が噴射ノズルを介して噴射・
供給され、ギヤケースの下底部に溜った潤滑油は、低圧
段圧縮機から吐出される圧縮空気とオイルミストと共に
高圧段圧縮機の吸入口から吸い込み・回収されるよう構
成されている。この種形式の油冷式スクリュ二段圧縮機
は、それ以前の形式、たとえば、くし形配置のスクリュ
二段圧縮機と比較して、部品点数を減らして装置を小型
化するとか、騒音の低下、組立・調整を容易にするなど
の特徴を備えている。
クリュ二段圧縮機には、 (a)インレットケースとギヤケースとを兼用させ、部
品点数を減らし、加工、加工・組立工数の低減、圧縮機
本体の小型化を図る。 (b)ギヤケースの下底部に溜る潤滑油を高圧段圧縮機
により回収するようにし、増速ギヤ手段が潤滑油面を撹
拌しないようにすれば、エネルギーロスが減少し、ま
た、潤滑油回収管を不要にできれば、ギヤケースの形状
をよりコンパクトにまとめることが可能。
軸受室の圧力を低下させて、ロータ回転軸にかかる吸入
口側へのスラスト荷重を低下させ、もって、小型軸受の
使用を可能にする。 (d)低圧段圧縮機の吐出口側ロータ回転軸受室を中間
段通路に接続することにより、全負荷時における低圧段
圧縮機ロータ回転軸の逆スラスト荷重の発生を抑える。 等々の構成を開発することにより、圧縮機全体の構造を
コンパクトにまとめ、コストダウンを可能にする余地が
ある。
式スクリュ二段圧縮機について指摘した上記の問題点を
すべて解消し、コンパクトで経済的な、新規構造の油冷
式スクリュ二段圧縮機を開発・提供することを目的とす
る。
成するために、以下に述べるとおりの各構成要件を具備
する。 (1) シリンダ内に、おす・めすスクリュロータを収
納・噛み合わせ、各ロータ回転軸を両持ちに軸受して形
成した低圧段及び高圧段圧縮機、ギヤケースの一側面の
略、上下方向に、低圧段圧縮機と、前記低圧段圧縮機回
転軸と略、平行な回転軸を備えた高圧段圧縮機とを並列
・配置し、前記ギヤケースに内装した増速ギヤ手段によ
り、各圧縮機を駆動し、前記低圧段圧縮機の吐出口をギ
ヤケース内空間に連通してなる油冷式スクリュ二段圧縮
機において、低圧段圧縮機のロータ作用空間と、ギヤケ
ース内空間及び前記圧縮機の吐出側ロータ回転軸受室と
の間の一対のロータ軸部に、それぞれ軸封装置を設け、
前記吐出側ロータ回転軸受室の少なくとも一方と、前記
ギヤケース内空間との間を連通したことを特徴とする油
冷式スクリュ二段圧縮機。
ュロータを収納・噛み合わせ、各ロータ回転軸を両持ち
に軸受して形成した低圧段及び高圧段圧縮機、ギヤケー
スの一側面の略、上下方向に、低圧段圧縮機と、前記低
圧段圧縮機回転軸と略、平行な回転軸を備えた高圧段圧
縮機とを並列・配置し、前記ギヤケースに内装した増速
ギヤ手段により、各圧縮機を駆動し、前記低圧段圧縮機
の吐出口をギヤケース内空間に連通してなる油冷式スク
リュ二段圧縮機において、低圧段圧縮機のおす・めすス
クリュロータのいずれか一方のギヤケース側回転軸端に
被駆動ギヤを固着し、前記一方のスクリュロータの作用
空間とギヤケース側及び前記圧縮機の吐出側ロータ回転
軸受室との間の一対のロータ軸部に、それぞれ軸封装置
を設けると共に、前記スクリュロータのギヤケースと反
対側のロータ回転軸受室と、前記ギヤケース内空間とを
連通し、他方のスクリュロータのギヤケース側回転軸受
に軸受室を配設し、この軸受室を前記ギヤケース内空間
に対し隔壁によって遮断する一方、スクリュロータの作
用空間と前記吐出側ロータ回転軸受室との間のロータ軸
部に軸封装置を設けると共に、前記スクリュロータの圧
縮機吐出口側のロータ回転軸受室と、吸入閉じ込み後1
ピッチのロータ作用空間とを連通したことを特徴とする
油冷式スクリュ二段圧縮機。
ュロータを収納・噛み合わせ、各ロータ回転軸を両持ち
に軸受して形成した低圧段及び高圧段圧縮機、ギヤケー
スの一側面の略、上下方向に、低圧段圧縮機と、前記低
圧段圧縮機回転軸と略、平行な回転軸を備えた高圧段圧
縮機とを並列・配置し、前記ギヤケースに内装した増速
ギヤ手段により、各圧縮機を駆動し、前記低圧段圧縮機
の吐出口をギヤケース内空間に連通してなる油冷式スク
リュ二段圧縮機において、高圧段圧縮機のスクリュロー
タのギヤケース側回転軸端に固着した被駆動ギヤの外径
を、前記ロータの外径よりも小径にしたことを特徴とす
る油冷式スクリュ二段圧縮機。
ュロータを収納・噛み合わせ、各ロータ回転軸を両持ち
に軸受して形成した低圧段及び高圧段圧縮機、ギヤケー
スの一側面の略、上下方向に、低圧段圧縮機と、前記低
圧段圧縮機回転軸と略、平行な回転軸を備えた高圧段圧
縮機とを並列・配置し、前記ギヤケースに内装した増速
ギヤ手段により、各圧縮機を駆動し、前記低圧段圧縮機
の吐出口をギヤケース内空間に連通してなる油冷式スク
リュ二段圧縮機において、高圧段圧縮機のスクリュロー
タの吐出口側回転軸受室と、低圧段圧縮機の吸入閉じ込
み後1ピッチのロータ作用空間とを連通したことを特徴
とする油冷式スクリュ二段圧縮機。
ュロータを収納・噛み合わせ、各ロータ回転軸を両持ち
に軸受して形成した低圧段及び高圧段圧縮機、ギヤケー
スの一側面の略、上下方向に、低圧段圧縮機と、前記低
圧段圧縮機回転軸と略、平行な回転軸を備えた高圧段圧
縮機とを並列・配置し、前記ギヤケースに内装した増速
ギヤ手段により、各圧縮機を駆動し、前記低圧段圧縮機
の吐出口をギヤケース内空間に連通してなる油冷式スク
リュ二段圧縮機において、ギヤケース内空間とレリーフ
バルブの吸気側とを連通すると共に、前記レリーフバル
ブの排気側とレシーバタンクとを連通したことを特徴と
する油冷式スクリュ二段圧縮機。
スと反対側に設け、これを中間段通路を介して前記ギヤ
ケース内空間と連通し、高圧段圧縮機の吸入口を前記ギ
ヤケース内空間に開口し、増速ギヤ手段を構成する各歯
車をそれぞれ、はすば歯車としたことよりなる上記第
(1)または(2)項記載の油冷式スクリュ二段圧縮
機。 (7) 高圧段圧縮機のおす・めすロータのギヤケース
と反対側各回転軸受室の下部を内部通路により連通し、
前記おす・めすロータのギヤケースと反対側各回転軸受
室の内の、いずれか一方の軸受室の下部と、低圧段圧縮
機のロータの吸入閉じ込み後1ピッチの作用空間とを連
通したことよりなる上記第(4)項記載の油冷式スクリ
ュ二段圧縮機。 (8) 低圧段圧縮機のロータのギヤケースと反対側回
転軸受室の下方に中間段通路と連通する開口を設けたこ
とよりなる上記第(6)項記載の油冷式スクリュ二段圧
縮機。
段圧縮機の一実施形態について、図面に沿って説明する
が、本実施形態を構成する各要件のうちには、本出願当
時の当業界における通常の技術レベルの範囲内で、当業
者により各種の変形が可能なものを含むから、格別の理
由を示すことなく、本実施形態が開示する特定構成のみ
に基づいて、本発明の要旨を限定して解することは許さ
れない。
一実施形態を示すもので、図1は、当該スクリュ二段圧
縮機の概略側断面で、図2におけるA−A線に沿う断面
図、図2は、図1においてB−B線矢視の一部を切り欠
いて示す正面図、図3は、図1におけるC−C線断面矢
視図で、図4及び5は、それぞれ図2におけるD−D
線、E−E線に沿う断面図を示す。
低圧段圧縮機本体のシリンダ2を、同側面の下側方に高
圧段圧縮機本体のシリンダ3を、シリンダ軸心が相互に
並列するように取付けると共に、各シリンダ2,3内
に、それぞれ一対の低圧段及び高圧段の、おす・めすス
クリュロータ(以下、ロータという)4,4’及び5,
5’を内装・並設して、各ロータの回転軸41,41’及び
51,51’並びに各端板部材6,7及び前記ギヤケース1
側に設けた軸受42,42’,43,43’及び52,52’53,5
3’によって、それぞれ軸支して、各一対のロータ4,
4’及び5,5’を各々独立に軸架し、各一対のロータ
4,4’及び5,5’に形成したスクリュ歯形を互いに
噛み合わせると共に、いずれか一方側のロータ4,5の
回転軸41,51のギヤケース1側に延長した端部に、それ
ぞれ被駆動ギヤ44,54を取付け、それらをギヤケース1
に配設した軸受62,63に軸支される大径駆動ギヤ8に噛
み合わせ、それぞれ増速ギヤ手段を構成する。
せたスクリュ歯形面相互の滑動により行なわれる。ロー
タのスクリュ歯形の噛み合わせ面とシリンダ内壁、端板
により区画される作用空間はロータの回転に従って、そ
の容積を狭め、作用空間に吸入された空気を(ほぼ、断
熱)圧縮し終端において圧縮した空気を吐出する。各端
板部材6,7及び前記ギヤケース1側に設けた軸受42,
42’,43,43’及び52,52’,53,53’と、一対のロー
タ4,4’及び5,5’の各端面との間のロータ軸部に
は、それぞれ軸封装置47,47’,48,及び57,57’が設
けられ、各ロータ作用空間と外部環境との間をシールす
る。なお、前記軸封装置には、それぞれ高圧潤滑油を供
給し、特性・寿命の向上を図る。図中、圧縮機の内部空
間に示された矢印を有する曲線は、装置内を流通する空
気、オイルミストまたは圧縮空気の流れ方向を示してい
る。
上述の大径駆動ギヤ8及び被駆動ギヤ44,54は、それぞ
れ、はすば歯車よりなり、前記大径駆動ギヤ8と被駆動
ギヤ44,54の歯の捻じれ方向とその回転方向を、各ロー
タ軸に対し圧縮機の圧縮作用により発生するスラストと
反対方向のスラストが作用するように選定している。ま
た、少なくとも、高圧段圧縮機の被駆動ギヤ54の外径D
2 は、同圧縮機のロータの径D1 よりも、小さく構成さ
れている(図5参照)。そして、被駆動ギヤ54の外周下
側の方が、大径駆動ギヤ8の外周下側よりも低い位置を
占めるようにギヤケース1に組み付けてある(図3参
照)。
11,12からギヤケース1内にオイルクーラを通った高圧
潤滑油を供給・噴射し、前記潤滑油は、それぞれ増速ギ
ヤ手段、ギヤケースに設けた軸封装置、吸入口側または
被駆動ロータ回転軸受などのシール及び潤滑・冷却を行
う。なお、矢印で「OIL 」と記載した個所は、冷却潤滑
油の供給孔を示している。上記潤滑油の一部は、それぞ
れ所要の作用を果たした後、ギヤケース1の底部に重力
により落下し、そこで滞留する。
圧段圧縮機は、そのシリンダ2のギヤケース1側端の一
部に空気の吸入口45を開口し、その反対側端板6側に、
吐出口46が開口している。前記吸入口45の外気との通路
はギヤケース1内空間とは別個で、前記通路はギヤケー
ス内空間に対し、ロータ回転軸41の軸封装置48及び軸受
43’の軸受室の隔壁により密封・遮断されており(図4
参照)、その開口部には吸入空気の容量制御装置(アン
ローダ)9を備えている。前記空気吐出口46の開口部
は、中間段通路20を通してギヤケース1の内部空間に連
通している。前記ギヤケース1の内部空間は、外気に対
し封止され、かつ、低圧段圧縮機の吸入口45の前記通路
と上述のとおり遮断されている。また、低圧段圧縮機の
ロータ4の吐出口側回転軸受室61下方を上記中間段通路
20に開放している(図1,2参照)。
室61’は、同ロータの吸入閉じ込み後1ピッチの作用空
間に連通している。しかし、ロータ4’のギヤケース側
回転軸受43’の軸受室をギヤケース1の内部空間に開放
した構成の場合には、軸受43’により支承する吸入口側
回転軸41’に軸封装置を設けると共に、ロータ4,4’
の吐出口側回転軸受室61,61’を、それぞれ前記中間段
通路20に連通する。
けた箱状部材21(図1参照)は、その内部空間をシリン
ダ2に穿設した孔22,22’を通して、ロータの作用空間
に連通し、オイルクーラを通って冷却した潤滑油を受入
れ、少なくとも作用空間の吸入閉め切り後1ピッチの作
用空間に、当該孔22,22’から噴射して前記作用空間で
断熱圧縮される空気を冷却し、また、ロータ相互面間の
シール、シリンダ内面、軸受に対する潤滑作用を行う。
なお、図で「OIL 」の文字を付した矢印は冷却潤滑油の
供給孔を示している。図4中、シリンダ2の横胴中間部
に開口する孔23は、高圧段圧縮機の吐出口側回転軸受室
71,71’に連通しており、同室に滞留する軸受潤滑油を
低圧段圧縮機側に回収する。また、軸受室71,71’の圧
力を低下させ、ロータ回転軸51,51’に対し吸入口方向
のスラストが低減するようにしている。
て、高圧段圧縮機本体はシリンダ3のギヤケース1側の
ケース内部空間の一部に空気吸入口55が開口して前記ギ
ヤケース1の内部空間と連通し、それと反対の端板7側
に吐出口56が開口している。すなわち、高圧段圧縮機の
吸入口55は、ギヤケース1の内部空間及び中間段通路20
を介して、低圧段圧縮機の吐出口46に連通している。し
たがって、前述のギヤケース1の内部空間は、外気環境
に対し、気密にシールされていなければならない。要す
るに本実施形態におけるギヤケース1は、従来の並列配
置形スクリュ二段圧縮機が具備するインレットケースの
機能を兼ね備えている。
ヤケース1に取り付けてあり、前記バルブ13の吸気口側
をギヤケース1内部空間と連通し、スプリングによりギ
ヤケース内部方向に付勢されたピストンを通して前記バ
ルブの排気口側を、図示してないレシーバタンクに連結
する。シリンダ3内に開口する潤滑油供給孔32は、高圧
段圧縮機のロータの吸入閉じ込み後1ピッチの作用空間
に、該孔32から冷却潤滑油を噴射・供給して作用空間内
で圧縮される空気を冷却すると共に、ロータ相互間のシ
ール、シリンダ内面、軸受に対する潤滑作用を行うよう
設けてある。さきに述べたとおり、高圧段圧縮機の被駆
動ギヤ54の直径D2 は、ロータ5の径D1 よりも小さ
い。
空気吐出口56は、図示していないレシーバタンクに連通
する吐出管72に対し開口している。前記吐出管72とレシ
ーバタンクとの間には逆止弁73が設けてあり、圧縮機の
作動が停止した際にレシーバタンク内の高圧空気が圧縮
機内に逆流しないようにしている。
間は通路を介して、図4に示すように低圧段圧縮機のシ
リンダ2の横胴中間部に設けた油回収孔23に連通してい
る。この油回収孔23のシリンダ壁開口位置は、ロータ歯
面とシリンダ壁とによって形成される作用空間の吸入閉
じ込み後1ピッチ進んだ空間と連通している。これによ
り、前記軸受室71,71’内との圧力差が大きく、軸受潤
滑油の回収も比較的適正に行われると同時に、圧縮機の
特性低下も全く認められない。本発明油冷式スクリュ二
段圧縮機の実施形態の詳細は、以上述べたとおりで、次
に、その作動について概略説明する。
吸入口45からロータ4,4’の作用空間に取り込み、同
空間の閉じ込み直後にシリンダ2に設けた孔22,22'から
冷却潤滑油を作用空間に噴射して作用空間に吸入した空
気を冷却し、かつ、シール効果を高めて、圧縮効率を向
上させると共に、ロータ噛み合い面相互、シリンダ内
壁、端面との間のシール及び潤滑を行う。前記ロータ
4,4’は、ギヤケース1内に装架した駆動ギヤ8、被
駆動ギヤ44を介して増速運転している。
ヤ8と被動ギヤ44の歯の捻じれ方向と回転方向は、ロー
タ軸に対し圧縮作用により発生するスラストと反対方向
に逆スラストが作用するように設けたので、その駆動回
転中、回転軸41に吐出口46方向(図中、右から左方向
に)のスラスト力を与え、それが作用空間内で圧縮され
ている空気の圧力に基づきロータ4,4’の回転軸41,
41’に作用する、吸入口方向(図中、左から右方向へ)
スラスト力と相殺する。前記作用は、高圧段圧縮機のロ
ータ5,5’の回転軸51,51’に対しても同様に生じ
る。
ト力が軽減され、軸受装置を小型化することが可能にな
る。この増速ギヤ手段には、ギヤケース1に設けた孔1
1,12から潤滑油を射出・供給して歯面の潤滑・冷却を
行う一方、余剰の潤滑油をギヤケース1の底部に収集・
滞留させる。
段通路20に通じる部分とロータ4,4’の吐出口側軸受
42,42’の軸受室61,61’内との潤滑油を中間段通路20
に回収するようにして、低圧段圧縮機の吸入口側及び吐
出口側のロータ回転軸の軸端に加わる圧力差を小さくし
て、それに基づき全負荷時に吐出口46側に推される逆ス
ラストが高まらぬようにし、もって、軸受42,42’、4
3,43’の負荷を小さく摩耗を少なくし同軸受の小型化
を可能とする。また、軸受室61,61’空間に軸受を潤滑
した後の潤滑油が滞留しないので、軸受の油撹拌ロスが
低減する。ただし、この場合はロータのギヤケース側回
転軸41’の軸受43’の軸受室が、ギヤケース1の内部空
間に開放された構造を採用していることが条件となる。
3’の軸受室がギヤケース1の内部空間と遮断されてい
る構造の場合は、前記軸受室61空間を中間通路20に連通
させ、別に軸受室61’の空間は、低圧段圧縮機のロータ
の吸入閉じ込み後1ピッチの作用空間に連通することに
より、ロータ回転軸に掛かるスラスト力を削減するする
ようにしている。この際は、回転軸41’の軸受43’の軸
受室内圧力が、ギヤケース1の内部空間圧力の影響を受
けないからである。このようにして、上記各軸受に掛か
る力を小さくすることができ、軸受装置の小型化を可能
とする。
48及び隔壁は、ロータの作用空間とギヤケース1内空
間、軸受室等との間の空気の流通(洩れ)をなくし、こ
れによって、圧縮機の圧縮効率の向上を図る。その外、
シリンダ2の横胴中間部に潤滑油回収孔23を設け、これ
を高圧段圧縮機のロータ5,5’の吐出口側軸受室71,
71’の空間とを連通して、その室内圧力を低圧段圧縮機
のロータの吸入閉じ込み後1ピッチの作用空間に送り込
み同圧にして、回転軸51,51’の端面が吸入口側に推さ
れる力が高まらぬようにし、もって、軸受51,51’、5
2,52’に掛かるスラスト負荷を小さく摩耗を少なくし
小型軸受の使用を可能としている。さらに、軸受室71,
71’の空間には潤滑油が滞留しないから、軸受による潤
滑油撹拌ロスが軽減される。
1の内部に開口するから、低圧段圧縮機の吐出口46から
排出される高圧空気・オイルミストがギヤケース1内空
間に充満し、増速ギヤ、各軸受装置、軸封装置、その他
の潤滑、シール作用を行う。また、前記高圧オイルミス
トは、一部を除いて高圧段圧縮機の吸入口55から、その
作用空間に吸い込まれる。このような構造を採用してい
るので本実施形態は、従来装置に比べて構造が簡単であ
る。
な機械加工、シール部構造の組立て、検査等の手間を省
くことができる。のみならず、装置全体の寸法を縮小す
ることができ、圧縮機容量の大きさに比べて狭いスペー
スでも設置することが可能になる。ギヤケース1に設け
たレリーフバルブ13は前記ケース内圧力がスプリングに
より予め設定された圧力を超えた場合、前記スプリング
によりギヤケース内方向に付勢されているピストンを押
し上げ、前記バルブの吸入口側と排出口側の通路を連通
し、前記ケース内圧力を図示していないレシーバタンク
に逃がすようにしており、低圧段圧縮機のみ作動して高
圧段圧縮機が機能しない等の事故が発生しても、ギヤケ
ース1内圧力が異常上昇しないよう用意されている。
の内部空間に向いて開口しており、その底部はロータ
5,5’の外周と一致し、かつ、前記ロータ5,5’の
径D1を、被駆動ギヤ54の径D2 よりも大きくしてい
る。そのため、ギヤケース1の底部に滞留する余剰潤滑
油の油面は、ロータ5の外周面下側よりも上方に上がる
ことがない。すなわち、潤滑油の油面がロータ5の外周
面下側よりも上方になるまで溜りそうになると、その分
だけ高圧段圧縮機の吸入口55からロータ作用空間内に流
れ込み、潤滑油が吸い込まれてしまうからである。
ロータ噛み合い面相互、シリンダ内壁・端面との間の潤
滑及びシール作用を行うことは勿論である。そのため、
ギヤケース1の底部に滞留する余剰潤滑油を別の方法を
使って外部へ排出する必要がなく、しかも、この油面を
被駆動ギヤ54が撹拌することがないから、オイル撹拌に
よる無用のエネルギーの消費を抑えることができる。加
えて、滞留潤滑油の油温の上昇が防止される。
に滞留する余剰潤滑油は、高圧段圧縮機の作用室を通し
て排出されるから、従来装置のように、別途にギヤケー
ス1に対し専用の潤滑油排油管を設ける必要が無い。さ
きに説明したように高圧段圧縮機の場合も、そのシリン
ダ3の中間部に冷却潤滑油供給孔32を設けて、作用空間
内で断熱圧縮される空気に噴射し、圧縮効率を上げるよ
うにしていることは、低圧段圧縮機の場合と同様であ
る。また、吐出側軸受室71,71’の空間を、低圧段圧縮
機のシリンダ2の横胴中間部に連通していること、それ
に基づく効果は、さきに述べたとおりである。高圧段圧
縮機の吐出口56は、吐出管72、逆止弁73を介して、図示
してないレシーバタンクに連通している。
上のとおりの構成よりなるから、 (1)低圧段圧縮機の吐出側軸受室を中間段通路に接続
することにより、全負荷時における逆スラスト荷重の発
生を抑える。 (2)インレットケースとギヤケースとを兼用する構成
としたので、部品点数及び組立て工数を低減し、また、
圧縮機本体の小型化を図ることができた。 (3)高圧段圧縮機の吐出側軸受室の圧力を低圧段圧縮
機の作用空間に開放することにより、前記軸受室の圧力
が低下し、吐出口側から吸入口側に向かって作用するス
ラスト荷重が低下する。よって軸受にかかる負荷を軽減
することができる。
が、高圧段圧縮機側のロータに引かれて移送され、その
油面が常に、高圧段圧縮機の増速ギヤの外径よりも低く
なるので、当該ギヤが潤滑油を撹拌することが無い。よ
って、油撹拌ロスを低減することができる。 (5)ギヤケース内に滞留する潤滑油の油回収用配管が
不要となって、従来装置の場合のように前記配管を取り
付ける下部スペースが不要となり、圧縮機のパッケージ
ングをコンパクトにすることができる。等々、従来、公
知の油冷式スクリュ二段圧縮機に比べ、圧縮機本体の簡
素化、コンパクト化によるコストダウンを図ることがで
き、公知のスクリュ二段式圧縮機には期待することがで
きない、格別の作用、効果を奏するものとなる。
例で、図2におけるA−A線に沿う側断面図を示す。
視図である。
段圧縮機に関する。
方向に低圧段圧縮機と、前記低圧段圧縮機回転軸と略、
並行な回転軸を備えた高圧段圧縮機を配置し、共通する
増速ギヤ手段により、それぞれを駆動する形式の油冷式
スクリュ二段圧縮機は、低圧段圧縮機の吐出口と高圧段
圧縮機の吸入口とを端板(インレットケース)内に設け
たチャンネルを介して相互に連通し、かつ、低圧段圧縮
機から吐出する圧縮流体が前記ギヤケース内を流通する
ように構成している(例えば、昭和48年特許出願公開
第21806号公報、昭和52年実用新案出願公告第8
082号公報、昭和52実用新案出願公告第33610
号公報、昭和54年特許出願公告第28603号公報等
参照)。
ライブ及びドリブンギヤ)手段に向かって、レシーバタ
ンクから圧送される潤滑油が噴射ノズルを介して噴射・
供給され、ギヤケースの下底部に溜った潤滑油は、低圧
段圧縮機から吐出される圧縮空気とオイルミストと共に
高圧段圧縮機の吸入口から吸い込み・回収されるよう構
成されている。この種形式の油冷式スクリュ二段圧縮機
は、それ以前の形式、たとえば、くし形配置のスクリュ
二段圧縮機と比較して、部品点数を減らして装置を小型
化するとか、騒音の低下、組立・調整を容易にするなど
の特徴を備えている。
クリュ二段圧縮機には、 (a)インレットケースとギヤケースとを兼用させ、部
品点数を減らし、加工または組立工数の低減や圧縮機本
体の小型化を図る。 (b)ギヤケースの下底部に溜る潤滑油を高圧段圧縮機
により回収するようにし、増速ギヤ手段が潤滑油面を撹
拌しないようにすれば、エネルギーロスが減少し、ま
た、潤滑油回収管を不要にできれば、ギヤケースの形状
をよりコンパクトにまとめることが可能。
受室の圧力を低下させて、ロータ回転軸にかかる吸入側
へのスラスト荷重を低下させ、もって、小型軸受の使用
を可能にする。 (d)低圧段圧縮機の吐出側ロータ回転軸受室を中間段
通路に接続することにより、全負荷時における低圧段圧
縮機ロータ回転軸の逆スラスト荷重の発生を抑える。 等々の構成を開発することにより、圧縮機全体の構造を
コンパクトにまとめ、コストダウンを可能にする余地が
ある。
式スクリュ二段圧縮機について指摘した上記の問題点を
すべて解消し、コンパクトで経済的な、新規構造の油冷
式スクリュ二段圧縮機を開発・提供することを目的とす
る。
成するために、以下に述べるとおりの各構成要件を具備
する。 (1) シリンダ内に、おす・めすスクリュロータを収
納・噛み合わせ、各ロータ回転軸の両側を軸受で軸受し
て形成した低圧段及び高圧段圧縮機、ギヤケースの一側
面の略、上下方向に、低圧段圧縮機と、前記低圧段圧縮
機回転軸と略、平行な回転軸を備えた高圧段圧縮機とを
並列・配置し、前記ギヤケースに内装した増速ギヤ手段
により、各圧縮機を駆動し、前記低圧段圧縮機の吐出口
をギヤケース内空間に連通してなる油冷式スクリュ二段
圧縮機において、低圧段圧縮機のシリンダ内と、前記シ
リンダを挾んでギヤケース内空間及び前記圧縮機の吐出
側ロータ回転軸受室との間の各一対のロータ軸部に、そ
れぞれ軸封装置を設け、前記シリンダを挾んでギヤケー
スと反対側のロータ回転軸受室の少なくとも一方と、前
記ギヤケース内空間との間を連通したことを特徴とする
油冷式スクリュ二段圧縮機。
ュロータを収納・噛み合わせ、各ロータ回転軸の両側を
軸受で軸受して形成した低圧段及び高圧段圧縮機、ギヤ
ケースの一側面の略、上下方向に、低圧段圧縮機と、前
記低圧段圧縮機回転軸と略、平行な回転軸を備えた高圧
段圧縮機とを並列・配置し、前記ギヤケースに内装した
増速ギヤ手段により、各圧縮機を駆動し、前記低圧段圧
縮機の吐出口をギヤケース内空間に連通してなる油冷式
スクリュ二段圧縮機において、低圧段圧縮機のおす・め
すスクリュロータのいずれか一方のギヤケース側回転軸
端に被駆動ギヤを固定し、前記一方のスクリュロータ
と、ギヤケース側及び前記シリンダを挾んでギヤケース
と反対側のロータ回転軸受室との間の各一対のロータ軸
部に、それぞれ軸封装置を設けると共に、前記シリンダ
を挾んでギヤケースと反対側のロータ回転軸受室と、前
記ギヤケース内空間とを連通し、他方のスクリュロータ
のギヤケース側回転軸受室を前記ギヤケース内空間に対
し隔壁によって遮断する一方、スクリュロータの作用空
間と前記吐出側ロータ回転軸受室との間のロータ軸部に
軸封装置を設けると共に、前記シリンダを挾んでギヤケ
ースと反対側のロータ回転軸受室と、前記圧縮機におけ
る吸入閉じ込み後1ピッチのロータ作用空間とを連通し
たことを特徴とする油冷式スクリュ二段圧縮機。
ュロータを収納・噛み合わせ、各ロータ回転軸の両側を
軸受で軸受して形成した低圧段及び高圧段圧縮機、ギヤ
ケースの一側面の略、上下方向に、低圧段圧縮機と、前
記低圧段圧縮機回転軸と略、平行な回転軸を備えた高圧
段圧縮機とを並列・配置し、前記ギヤケースに内装した
増速ギヤ手段により、各圧縮機を駆動し、前記低圧段圧
縮機の吐出口をギヤケース内空間に連通してなる油冷式
スクリュ二段圧縮機において、高圧段圧縮機のスクリュ
ロータのギヤケース側回転軸端に固定した被駆動ギヤの
外径を、前記ロータの外径よりも小径にしたことを特徴
とする油冷式スクリュ二段圧縮機。
ュロータを収納・噛み合わせ、各ロータ回転軸の両側を
軸受で軸受して形成した低圧段及び高圧段圧縮機、ギヤ
ケースの一側面の略、上下方向に、低圧段圧縮機と、前
記低圧段圧縮機回転軸と略、平行な回転軸を備えた高圧
段圧縮機とを並列・配置し、前記ギヤケースに内装した
増速ギヤ手段により、各圧縮機を駆動し、前記低圧段圧
縮機の吐出口をギヤケース内空間に連通してなる油冷式
スクリュ二段圧縮機において、高圧段圧縮機のスクリュ
ロータの吐出側回転軸受室と、低圧段圧縮機の吸入閉じ
込み後1ピッチのロータ作用空間とを連通したことを特
徴とする油冷式スクリュ二段圧縮機。
ュロータを収納・噛み合わせ、各ロータ回転軸の両側を
軸受で軸受して形成した低圧段及び高圧段圧縮機、ギヤ
ケースの一側面の略、上下方向に、低圧段圧縮機と、前
記低圧段圧縮機回転軸と略、平行な回転軸を備えた高圧
段圧縮機とを並列・配置し、前記ギヤケースに内装した
増速ギヤ手段により、各圧縮機を駆動し、前記低圧段圧
縮機の吐出口をギヤケース内空間に連通してなる油冷式
スクリュ二段圧縮機において、ギヤケース内空間とレリ
ーフバルブの吸気側とを連通すると共に、前記レリーフ
バルブの排気側を高圧段圧縮機の吐出口からレシーバタ
ンクまでの間に連通したことを特徴とする油冷式スクリ
ュ二段圧縮機。
ダを挾んでギヤケースと反対側に設け、これを中間段通
路を介して前記ギヤケース内空間と連通し、高圧段圧縮
機の吸入口を前記ギヤケース内空間に開口し、増速ギヤ
手段を構成する各歯車をそれぞれ、はすば歯車としたこ
とよりなる上記第(1)または(2)項記載の油冷式ス
クリュ二段圧縮機。 (7) 高圧段圧縮機のシリンダを挾んでギヤケースと
反対側のおす・めすロータ各回転軸受室の下部を通路を
介して連通し、前記各回転軸受室の内の、いずれか一方
の軸受室の下部と、低圧段圧縮機のロータの吸入閉じ込
み後1ピッチの作用空間とを連通したことよりなる上記
第(4)項記載の油冷式スクリュ二段圧縮機。 (8) 低圧段圧縮機のシリンダを挾んでギヤケースと
反対側のおす・めすロータ各回転軸受室の下方に中間段
通路と連通する開口を設けたことよりなる上記第(6)
項記載の油冷式スクリュ二段圧縮機。
段圧縮機の一実施形態について、図面に沿って説明する
が、本実施形態を構成する各要件のうちには、本出願当
時の当業界における通常の技術レベルの範囲内で、当業
者により各種の変形が可能なものを含むから、格別の理
由を示すことなく、本実施形態が開示する特定構成のみ
に基づいて、本発明の要旨を限定して解することは許さ
れない。
一実施形態を示すもので、図1は、当該スクリュ二段圧
縮機の概略側断面で、図2におけるA−A線に沿う断面
図、図2は、図1においてB−B線矢視の一部を切り欠
いて示す正面図、図3は、図1におけるC−C線断面矢
視図で、図4及び5は、それぞれ図2におけるD−D
線、E−E線に沿う断面図を示す。
低圧段圧縮機本体のシリンダ2を、同側面の下側方に高
圧段圧縮機本体のシリンダ3を、シリンダ軸心が相互に
並列するように取付けると共に、各シリンダ2,3内
に、それぞれ一対の低圧段及び高圧段の、おす・めすス
クリュロータ(以下、ロータという)4,4’及び5,
5’を内装・並設して、各ロータの回転軸41,41’
と51,51’並びに各端板部材6,7と前記ギヤケー
ス1側に設けた軸受42,42’,43,43’及び5
2,52’53,53’によって、それぞれ軸支して、
各一対のロータ4,4’及び5,5’を各々独立に軸支
し、各一対のロータ4,4’及び5,5’に形成したス
クリュ歯形を互いに噛み合わせると共に、いずれか一方
側のロータ4,5の回転軸41,51のギヤケース1側
に延長した端部に、それぞれ被駆動ギヤ44,54を取
付け、それらをギヤケース1に配設した軸受62,63
に軸支される大径駆動ギヤ8に噛み合わせ、それぞれ増
速ギヤ手段を構成する。
せたスクリュ歯形面相互の滑動により行なわれる。ロー
タのスクリュ歯形の噛み合わせ面とシリンダ内壁、端板
により区画される作用空間はロータの回転に従って、そ
の容積を狭め、作用空間に吸入された空気を(ほぼ、断
熱)圧縮し終端において圧縮した空気を吐出する。各端
板部材6,7と前記ギヤケース1側に設けた軸受42,
42’,43及び52,52’と、一対のロータ4,
4’及び5,5’の端面との間のロータ軸部には、軸封
装置47,47’,48,及び57,57’が設けら
れ、軸受42,42’及び52,52’を収容する軸受
室61,61’及び71,71’とシリンダ2及び3内
との間、ギヤケース1内空間とシリンダ3及び3内との
間の空気、オイルの流通が遮断されている。なお、前記
軸封装置には、それぞれ高圧潤滑油を供給し、特性・寿
命の向上を図る。図中、圧縮機の内部空間に示された矢
印を有する曲線は、装置内を流通する空気、オイルミス
ト及びオイルの流れ方向を示している。
上述の大径駆動ギヤ8及び被駆動ギヤ44,54は、そ
れぞれ、はすば歯車よりなり、前記大径駆動ギヤ8と被
駆動ギヤ44,54の歯の捻じれ方向とその回転方向
を、各ロータ軸に対し圧縮機の圧縮作用により発生する
スラスト力と反対方向の逆スラスト力が作用するように
選定している。また、少なくとも、高圧段圧縮機の被駆
動ギヤ54の外径D2は、同圧縮機のロータの径D1よ
りも、小さく構成されている(図5参照)。そして、被
駆動ギヤ54の外周下側の方が、大径駆動ギヤ8の外周
下側よりも低い位置を占めるようにギヤケース1に組み
付けてある(図3参照)。
11,12からギヤケース1内にオイルクーラを通った
高圧潤滑油を供給・噴射し、前記潤滑油は、それぞれギ
ヤケースに内装した増速ギヤ手段、軸受43,53,5
3’,62,63などの潤滑・冷却を行う。なお、矢印
で「OIL」と記載した個所は、冷却潤滑油の供給孔を
示している。上記潤滑油の一部は、それぞれ所要の作用
を果たした後、ギヤケース1の底部に重力により落下
し、そこで滞留する。
圧段圧縮機は、そのシリンダ2のギヤケース1側端の一
部に空気の吸入口45を開口し、その反対側端板6側
に、吐出口46が開口している。前記吸入口45の外気
との通路はギヤケース1内空間とは別個で、前記通路は
ギヤケース内空間に対し、ロータ回転軸41の軸封装置
48及び軸受43’の軸受室の隔壁により密封・遮断さ
れており(図4参照)、その開口部には吸入空気の容量
制御装置(アンローダ)9を備えている。前記吐出口4
6の開口部は、中間段通路20を通してギヤケース1の
内部空間に連通している。前記ギヤケース1の内部空間
は、外気に対し封止され、かつ、低圧段圧縮機のシリン
ダ2内とも同ロータ回転軸41,41’に設けた軸封装
置48及び軸受43’の軸受室を形成する隔壁によって
密封、遮断されている。また、低圧段圧縮機のおすロー
タ4の吐出側回転軸受室61下方を上記中間段通路20
に開放している(図1,2参照)。
61’は、めすロータ4’の吸入閉じ込み後1ピッチの
作用空間に連通している。しかし、ロータ4’のギヤケ
ース側回転軸受43’の軸受室をギヤケース1の内部空
間に開放した構成の場合には、軸受43’により軸支す
る吸入側回転軸41’に軸封装置を設けると共に、ロー
タ4,4’の吐出側回転軸受室61,61’を、それぞ
れ前記中間段通路20に連通する。
けた箱状部材21(図1参照)は、その内部空間をシリ
ンダ2に穿設した孔22,22’を通して、ロータの作
用空間に連通し、オイルクーラを通って冷却した潤滑油
を受入れ、少なくとも作用空間の吸入閉め切り後1ピッ
チの作用空間に、当該孔22,22’から噴射して前記
作用空間で断熱圧縮される空気を冷却し、また、ロータ
相互面間のシール、シリンダ内面及び軸受に対する潤滑
作用を行う。なお、図で「OIL」の文字を付した矢印
は冷却潤滑油の供給孔を示している。図4中、シリンダ
2の横胴中間部に開口する孔23は、高圧段圧縮機の吐
出側回転軸受室71,71’に連通しており、同室に滞
留する軸受潤滑油を低圧段圧縮機側に回収する。また、
軸受室71,71’の圧力を低下させ、ロータ回転軸5
1,51’に対し吸入口方向のスラストが低減するよう
にしている。
て、高圧段圧縮機本体はシリンダ3のギヤケース1側の
ケース内部空間の一部に空気吸入口55が開口して前記
ギヤケース1の内部空間と連通し、それと反対の端板7
側に吐出口56が開口している。すなわち、高圧段圧縮
機の吸入口55は、ギヤケース1の内部空間及び中間段
通路20を介して、低圧段圧縮機の吐出口46に連通し
ている。したがって、前述のギヤケース1の内部空間
は、外気環境に対し気密にシールされていなければなら
ない。要するに本実施形態におけるギヤケース1は、従
来の並列配置形スクリュ二段圧縮機が具備するインレッ
トケースの機能を兼ね備えている。
ギヤケース1に取り付けてあり、前記バルブ13の吸気
側をギヤケース1内部空間と連通し、スプリングにより
ギヤケース内部方向に付勢されたピストンを介して前記
バルブの排気側を、図示してないレシーバタンクに連通
している。シリンダ3内に開口する潤滑油供給孔32
は、高圧段圧縮機のロータの吸入閉じ込み後1ピッチの
作用空間に、該孔32から冷却潤滑油を噴射・供給して
作用空間内で圧縮される空気を冷却すると共に、ロータ
相互間のシール、シリンダ内面、軸受に対する潤滑作用
を行うよう設けてある。さきに述べたとおり、高圧段圧
縮機の被駆動ギヤ54の直径D2は、ロータ5の径D1
よりも小さい。
口56は、図示していないレシーバタンクに連通する吐
出管72に対し開口している。前記吐出管72とレシー
バタンクとの間には逆止弁73が設けてあり、圧縮機の
作動が停止した際にレシーバタンク内の高圧空気が圧縮
機内に逆流しないようにしている。
空間は通路を介して、図4に示すように低圧段圧縮機の
シリンダ2の横胴中間部に設けた油回収孔23に連通し
ている。この油回収孔23のシリンダ壁開口位置は、ロ
ータ歯面とシリンダ壁とによって形成される作用空間の
吸入閉じ込み後1ピッチ進んだ空間と連通している。本
発明実施形態では、低圧段圧縮機と高圧段圧縮機との圧
縮比を同じにすると比動力〔吐出空気量当りの消費動力
(KW/m3/min)〕が良くなるので、中間段通路
内の圧力は、最終絶対圧力の平方根の値であることが理
想的である。一方、各段圧縮機の吸入口側と吐出口との
圧力差を比較すると、低圧段圧縮機の圧力差よりも高圧
段圧縮機の圧力差の方が遥かに大きくなるから、高圧段
圧縮機の圧縮作用に伴ってロータ回転軸に生じるスラス
ト力は、圧力差と同様に低圧段圧縮機のそれよりも大き
い。
転軸のスラスト力は、はすば歯車駆動による逆スラスト
力だけでは低減し切れないので、高圧段圧縮機の吐出側
回転軸端にかかる圧力を低圧段圧縮機の吸入閉じ込み後
1ピッチの作用空間に回収して高圧段圧縮機の吐出側ロ
ータ回転軸受け室の圧力を低下させ、回転軸に逆スラス
トを生じさせ、圧縮作用に伴って生じる前記スラスト力
を相殺する。これにより、前記軸受室71,71’内の
潤滑油の回収も比較的適正に行われると同時に、圧縮機
の特性低下も全く認められない。本発明油冷式スクリュ
二段圧縮機の実施形態の詳細は、以上述べたとおりで、
次に、その作動について概略説明する。
吸入口45からロータ4,4’の作用空間に取り込み、
同空間の閉じ込み後にシリンダ2に設けた孔22,2
2’から冷却潤滑油を作用空間に噴射して、ロータ噛み
合い面相互、シリンダ内壁・端面との間のシール及び潤
滑、ロータ、シリンダ等の冷却を行う。低圧段圧縮機の
おすロータ4は、ギヤケース1内に装架した駆動ギヤ
8、被駆動ギヤ44を介して増速運転している。
ヤ8と被動ギヤ44の歯の捻じれ方向と回転方向は、ロ
ータ軸に対し圧縮作用により発生するスラスト力と反対
方向に逆スラスト力が作用するように設けたので、その
駆動回転中、回転軸41に吐出口46方向(図中、右か
ら左方向に)の逆スラスト力を与え、それが作用空間内
で圧縮されている空気の圧力に基づきロータ4,4’の
回転軸41,41’に作用する吸入口方向(図中、左か
ら右方向へ)のスラスト力と相殺する。
軸に生じるスラスト力は、はすば歯車の増速駆動によっ
て生じる逆スラスト力と略、同量であるため別にスラス
ト力相殺のための手段を必要としないので、吐出側軸受
室を中間段通路に連通して、ロータ両回転軸端に掛かる
力の釣合いを図っている。これにより、軸受42…5
3’に掛かるスラスト力が軽減され、軸受装置を小型化
することが可能になる。この増速ギヤ手段には、ギヤケ
ース1に設けた孔11,12から潤滑油を射出・供給し
て歯面の潤滑・冷却を行う一方、余剰の潤滑油をギヤケ
ース1の底部に収集・滞留させる。
間段通路20に通じる部分とロータ4,4’の吐出側軸
受42,42’の軸受室61,61’内との潤滑油を中
間段通路20に回収するようにして、低圧段圧縮機の吸
入側及び吐出口側のロータ回転軸の軸端に加わる圧力差
を小さくし、それに基づき全負荷時に吐出口46側に推
される逆スラストが高まらぬようにし、もって、軸受4
2,42’、43,43’の負荷を小さく摩耗を少なく
し同軸受の小型化を可能とする。また、軸受室61,6
1’空間に軸受を潤滑した後の潤滑油が滞留しないの
で、軸受の油撹拌ロスが低減する。ただし、この場合は
ロータのギヤケース側回転軸41’の軸受43’の軸受
室が、ギヤケース1の内部空間に開放された構造を採用
していることが条件となる。
43’の軸受室がギヤケース1の内部空間と遮断されて
いる構造の場合は、前記軸受室61空間を中間通路20
に連通させ、別に軸受室61’の空間は、低圧段圧縮機
のロータの吸入閉じ込み後1ピッチの作用空間に連通す
ることにより、ロータ回転軸に掛かるスラスト力を削減
するするようにしている。この際は、回転軸41’の軸
受43’の軸受室内圧力が、ギヤケース1の内部空間圧
力の影響を受けないからである。このようにして、上記
各軸受に掛かる力を小さくすることができ、軸受装置の
小型化を可能とする。
…48及び隔壁は、ロータの作用空間とギヤケース1内
空間、軸受室等との間の空気の流通(洩れ)をなくし、
これによって、圧縮機の圧縮効率の向上を図る。その
外、さきに述べたとおり、高圧段圧縮機のロータ5,
5’の吐出側軸受室71,71’の圧力を可及的に低下
せしめ、回転軸51,51’の端面が吸入側に推される
力が高まらぬようにして、もって軸受51,51’、5
2,52’に掛かるスラスト負荷を小さく摩耗を少なく
し小型軸受の使用を可能としている。さらに、軸受室7
1,71’の空間には潤滑油が滞留しないから、軸受に
よる潤滑油撹拌ロスが軽減される。
開口するから、低圧段圧縮機の吐出口46から排出され
る高圧空気・オイルミストがギヤケース1内空間に充満
し、増速ギヤ、各軸受装置、その他の潤滑を行う。ま
た、前記高圧空気・オイルミストは、すべて高圧段圧縮
機の吸入口55から、その作用空間に吸い込まれる。こ
のような構造を採用しているので本実施形態は、従来装
置に比べて構造が簡単である。
な機械加工、シール部構造の組立て、検査等の手間を省
くことができる。のみならず、装置全体の寸法を縮小す
ることができ、圧縮機容量の大きさに比べて狭いスペー
スでも設置することが可能になる。ギヤケース1に設け
たレリーフバルブ13は前記ケース内圧力がスプリング
により予め設定された圧力を超えた場合、前記スプリン
グによりギヤケース内方向に付勢されているピストンを
押し上げ、前記バルブの吸入側と排出側の通路を連通
し、前記ケース内圧力を図示していないレシーバタンク
に逃がすようにしており、万一、低圧段圧縮機のみ作動
して高圧段圧縮機が機能しない等の事故が発生しても、
ギヤケース1内圧力が異常上昇しないよう用意されてい
る。
1の内部空間に向いて開口しており、その底部はロータ
5,5’の外周と一致し、かつ、前記ロータ5,5’の
径D1を、被駆動ギヤ54の径D2よりも大きくしてい
る。そのため、ギヤケース1の底部に滞留する余剰潤滑
油の油面は、ロータ5の外周面下側よりも上方に上がる
ことがない。すなわち、潤滑油の油面がロータ5の外周
面下側よりも上方になるまで溜りそうになると、その分
だけ高圧段圧縮機の吸入口55からロータ作用空間内に
流れ込み、潤滑油が吸い込まれてしまうからである。
ロータ噛み合い面相互、シリンダ内壁・端面との間の潤
滑及びシール作用及びロータ、シリンダ等の冷却を行う
ことは勿論である。そのため、ギヤケース1の底部に滞
留する余剰潤滑油を別の方法を使って外部へ排出する必
要がなく、しかも、この油面を被駆動ギヤ54が撹拌す
ることがないから、オイル撹拌による無用のエネルギー
の消費を抑えることができる。
に滞留する余剰潤滑油は、高圧段圧縮機の作用空間を通
って吐出口から排出されるから、従来装置のように、別
途にギヤケース1に対し専用の潤滑油排油管を設ける必
要がない。さきに説明したように高圧段圧縮機の場合
も、そのシリンダ3の中間部に冷却潤滑油供給孔32を
設けて、作用空間内に噴射し、潤滑及びシール、冷却し
ていることは、低圧段圧縮機の場合と同様である。ま
た、吐出側軸受室71,71’の空間を、低圧段圧縮機
のシリンダ2の横胴中間部に連通していること、それに
基づく効果は、さきに述べたとおりである。高圧段圧縮
機の吐出口56は、吐出管72、逆止弁73を介して、
図示してないレシーバタンクに連通している。
上の構成よりなるから、 (1)低圧段圧縮機の吐出側軸受室を中間段通路に接続
することにより、全負荷時における過度の逆スラスト荷
重の発生を抑える。 (2)インレットケースとギヤケースとを兼用する構成
としたので、部品点数及び組立て工数を低減し、また、
圧縮機本体の小型化を図ることができる。 (3)高圧段圧縮機の吐出側軸受室の圧力を低圧段圧縮
機の作用空間に開放することにより、前記軸受室の圧力
が低下し、吐出口側から吸入口側に向かって作用するス
ラスト荷重が低下する。よって軸受にかかる負荷を軽減
することができる。
が、高圧段圧縮機側のロータに引かれて移送され、その
油面が常に、高圧段圧縮機の増速ギヤの外径よりも低く
なるので、当該ギヤが潤滑油を撹拌することがない。よ
って、油撹拌ロスを低減することができる。 (5)ギヤケース内に滞留する潤滑油の油回収用配管が
不要となって、従来装置の場合のように前記配管を取り
付ける下部スペースが不要となり、圧縮機のパッケージ
ングをコンパクトにすることができる。 等々、従来、公知の油冷式スクリュ二段圧縮機に比べ、
圧縮機本体の簡素化、コンパクト化によるコストダウン
を図ることができ、公知のスクリュ二段式圧縮機には期
待することができない、格別の作用、効果を奏するもの
となる。
例で、図2におけるA−A線に沿う側断面図を示す。
視図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 シリンダ内に、おす・めすスクリュロー
タを収納・噛み合わせ、各ロータ回転軸を両持ちに軸受
して形成した低圧段及び高圧段圧縮機、 ギヤケースの一側面の略、上下方向に、低圧段圧縮機
と、前記低圧段圧縮機回転軸と略、平行な回転軸を備え
た高圧段圧縮機とを並列・配置し、前記ギヤケースに内
装した増速ギヤ手段により、各圧縮機を駆動し、前記低
圧段圧縮機の吐出口をギヤケース内空間に連通してなる
油冷式スクリュ二段圧縮機において、 低圧段圧縮機のロータ作用空間と、ギヤケース内空間及
び前記圧縮機の吐出側ロータ回転軸受室との間の一対の
ロータ軸部に、それぞれ軸封装置を設け、 前記吐出側ロータ回転軸受室の少なくとも一方と、前記
ギヤケース内空間との間を連通したことを特徴とする油
冷式スクリュ二段圧縮機。 - 【請求項2】 シリンダ内に、おす・めすスクリュロー
タを収納・噛み合わせ、各ロータ回転軸を両持ちに軸受
して形成した低圧段及び高圧段圧縮機、 ギヤケースの一側面の略、上下方向に、低圧段圧縮機
と、前記低圧段圧縮機回転軸と略、平行な回転軸を備え
た高圧段圧縮機とを並列・配置し、前記ギヤケースに内
装した増速ギヤ手段により、各圧縮機を駆動し、前記低
圧段圧縮機の吐出口をギヤケース内空間に連通してなる
油冷式スクリュ二段圧縮機において、 低圧段圧縮機のおす・めすスクリュロータのいずれか一
方のギヤケース側回転軸端に被駆動ギヤを固着し、 前記一方のスクリュロータの作用空間とギヤケース側及
び前記圧縮機の吐出側ロータ回転軸受室との間の一対の
ロータ軸部に、それぞれ軸封装置を設けると共に、前記
スクリュロータのギヤケースと反対側のロータ回転軸受
室と、前記ギヤケース内空間とを連通し、 他方のスクリュロータのギヤケース側回転軸受に軸受室
を配設し、この軸受室を前記ギヤケース内空間に対し隔
壁によって遮断する一方、スクリュロータの作用空間と
前記吐出側ロータ回転軸受室との間のロータ軸部に軸封
装置を設けると共に、前記スクリュロータの圧縮機吐出
口側のロータ回転軸受室と、吸入閉じ込み後1ピッチの
ロータ作用空間とを連通したことを特徴とする油冷式ス
クリュ二段圧縮機。 - 【請求項3】 シリンダ内に、おす・めすスクリュロー
タを収納・噛み合わせ、各ロータ回転軸を両持ちに軸受
して形成した低圧段及び高圧段圧縮機、 ギヤケースの一側面の略、上下方向に、低圧段圧縮機
と、前記低圧段圧縮機回転軸と略、平行な回転軸を備え
た高圧段圧縮機とを並列・配置し、前記ギヤケースに内
装した増速ギヤ手段により、各圧縮機を駆動し、前記低
圧段圧縮機の吐出口をギヤケース内空間に連通してなる
油冷式スクリュ二段圧縮機において、 高圧段圧縮機のスクリュロータのギヤケース側回転軸端
に固着した被駆動ギヤの外径を、前記ロータの外径より
も小径にしたことを特徴とする油冷式スクリュ二段圧縮
機。 - 【請求項4】 シリンダ内に、おす・めすスクリュロー
タを収納・噛み合わせ、各ロータ回転軸を両持ちに軸受
して形成した低圧段及び高圧段圧縮機、 ギヤケースの一側面の略、上下方向に、低圧段圧縮機
と、前記低圧段圧縮機回転軸と略、平行な回転軸を備え
た高圧段圧縮機とを並列・配置し、前記ギヤケースに内
装した増速ギヤ手段により、各圧縮機を駆動し、前記低
圧段圧縮機の吐出口をギヤケース内空間に連通してなる
油冷式スクリュ二段圧縮機において、 高圧段圧縮機のスクリュロータの吐出口側回転軸受室
と、低圧段圧縮機の吸入閉じ込み後1ピッチのロータ作
用空間とを連通したことを特徴とする油冷式スクリュ二
段圧縮機。 - 【請求項5】 シリンダ内に、おす・めすスクリュロー
タを収納・噛み合わせ、各ロータ回転軸を両持ちに軸受
して形成した低圧段及び高圧段圧縮機、 ギヤケースの一側面の略、上下方向に、低圧段圧縮機
と、前記低圧段圧縮機回転軸と略、平行な回転軸を備え
た高圧段圧縮機とを並列・配置し、前記ギヤケースに内
装した増速ギヤ手段により、各圧縮機を駆動し、前記低
圧段圧縮機の吐出口をギヤケース内空間に連通してなる
油冷式スクリュ二段圧縮機において、 ギヤケース内空間とレリーフバルブの吸気側とを連通す
ると共に、前記レリーフバルブの排気側とレシーバタン
クとを連通したことを特徴とする油冷式スクリュ二段圧
縮機。 - 【請求項6】 低圧段圧縮機の吐出口をギヤケースと反
対側に設け、これを中間段通路を介して前記ギヤケース
内空間と連通し、 高圧段圧縮機の吸入口を前記ギヤケース内空間に開口
し、 増速ギヤ手段を構成する各歯車をそれぞれ、はすば歯車
としたことよりなる請求項1または2記載の油冷式スク
リュ二段圧縮機。 - 【請求項7】 高圧段圧縮機のおす・めすロータのギヤ
ケースと反対側各回転軸受室の下部を内部通路により連
通し、 前記おす・めすロータのギヤケースと反対側各回転軸受
室の内の、いずれか一方の軸受室の下部と、低圧段圧縮
機のロータの吸入閉じ込み後1ピッチの作用空間とを連
通したことよりなる請求項4記載の油冷式スクリュ二段
圧縮機。 - 【請求項8】 低圧段圧縮機のロータのギヤケースと反
対側回転軸受室の下方に中間段通路と連通する開口を設
けたことよりなる請求項6記載の油冷式スクリュ二段圧
縮機。 【0001】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22460295A JP3349872B2 (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 油冷式スクリュ二段圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22460295A JP3349872B2 (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 油冷式スクリュ二段圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0953583A true JPH0953583A (ja) | 1997-02-25 |
JP3349872B2 JP3349872B2 (ja) | 2002-11-25 |
Family
ID=16816303
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22460295A Expired - Lifetime JP3349872B2 (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 油冷式スクリュ二段圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3349872B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002168187A (ja) * | 2000-12-01 | 2002-06-14 | Hokuetsu Kogyo Co Ltd | 油冷式スクリュ2段圧縮機 |
JP2011099345A (ja) * | 2009-11-04 | 2011-05-19 | Kobe Steel Ltd | 2段スクリュ圧縮機および冷凍装置 |
KR101330350B1 (ko) * | 2010-09-30 | 2013-11-15 | 가부시키가이샤 히타치플랜트테크놀로지 | 다단 원심 압축기 및 그 메인터넌스 방법 |
CN103410729A (zh) * | 2013-08-26 | 2013-11-27 | 天津商业大学 | 卧式全封闭双级螺杆制冷压缩机 |
CN112879290A (zh) * | 2021-01-25 | 2021-06-01 | 马鞍山赛力文机械有限公司 | 一种前后端齿轮驱动的双螺杆主机结构 |
-
1995
- 1995-08-10 JP JP22460295A patent/JP3349872B2/ja not_active Expired - Lifetime
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