JP2002089474A - オイルフリースクリュ圧縮機の軸封構造 - Google Patents

オイルフリースクリュ圧縮機の軸封構造

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JP2002089474A JP2000274019A JP2000274019A JP2002089474A JP 2002089474 A JP2002089474 A JP 2002089474A JP 2000274019 A JP2000274019 A JP 2000274019A JP 2000274019 A JP2000274019 A JP 2000274019A JP 2002089474 A JP2002089474 A JP 2002089474A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オイルフリースクリュ圧縮機の軸封装置の構造
を簡素化する。 【解決手段】おす・めす一対のスクリュロータ3,4の
噛み合い回転により吸入空気を圧縮するオイルフリース
クリュ圧縮機1において、前記各スクリュロータ3,4
の吸入側と吐出側のロータ軸5,5a上には該ロータ軸
を支承する軸受8,10を設け、該軸受とスクリュロー
タ3,4との間には軸受8,10を収納する軸受箱7,
9と作用空間15との間を封止する軸封装置11,12
を設け、該軸封装置には各々前記ロータ軸5を囲繞する
空隙14を形成し、吸入側軸封装置11に形成した空隙
14と吐出側軸封装置に形成した空隙14bとの間には
前記空隙同士を連通する連通路17を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オイルフリースク
リュ圧縮機の軸封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オイルフリースクリュ圧縮機は、おす・
めす一対のスクリュロータと該スクリュロータを収納す
るシリンダとによって形成される作用空間内に冷却及び
潤滑のための冷却媒体、例えば潤滑油を一切入れないた
め、この圧縮機本体から吐出された圧縮空気は潤滑油を
含まない清浄な空気であるという特徴があり、医療や製
紙、化学等多くの分野で使用されている。また前記スク
リュロータの吸入側と吐出側とに突設したロータ軸上に
は該ロータ軸を支承する軸受が設けられ、該スクリュロ
ータと軸受との間のロータ軸上には前記軸受を収納する
軸受箱と前記作用空間との間を封止する複数のシール部
材を組み合わせた軸封装置が設けられている。
【0003】この軸封装置は、図7に示すように軸受1
01とスクリュロータ102間にエアシール103とオ
イルリング104を配置すると共に、該エアシールとオ
イルリング間に空間105を設け、この空間をベントホ
ール106を介して大気と連通するかまたは圧縮空気の
一部をここに導入することで、前記軸受101を潤滑す
る潤滑油(本願明細書において、グリースを含む。)が
前記作用空間内に侵入しないようにしている。
【0004】特に、吸入側の軸封装置に関しては、圧縮
機が全負荷運転と無負荷運転とを繰り返す過程で吸入側
の作用空間内が負圧となったときに、該作用空間内に軸
受101を潤滑する潤滑油が侵入する虞がある。したが
って、前記軸封装置の空間105内が負圧(マイナス圧
力)とならないようにする必要がある。
【0005】この種のオイルフリースクリュ圧縮機の軸
封構造は、実開平2−50195号公報が公知である。
この軸封構造は、圧縮機本体から吐出され熱交換器で冷
却した後の圧縮空気の一部を導通管によって吸入側の軸
封装置の空間に導入することで、該空間を正圧に保つよ
うに構成されている。
【0006】また、実開平2−74592号公報に示す
オイルフリースクリュ圧縮機の軸封構造は、前記吸入側
の軸封装置の空間と圧縮機の吸入口に接続するエアリク
ーナの2次側の空気通路とを配管を介して接続すること
で、該空間内および作用空間内へ塵埃が侵入することを
防止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のオイルフリース
クリュ圧縮機の軸封装置は、何れも軸受を収納する軸受
箱と作用空間との間の軸封をエアシールとオイルリング
の2つのシール部材の組み合わせにより構成されてい
る。
【0008】そのため、軸封装置の構造が複雑でコスト
も高いという問題があった。
【0009】さらに、実開平2−50195号公報に示
すオイルフリースクリュ圧縮機の軸封構造の場合、一旦
圧縮した圧縮空気の一部を吸入側の軸封装置の空間に導
くため、該空間に導入された圧縮空気は吸入側の作用空
間内に流入して再膨張し、圧縮機本体が吸入する空気の
容量を減少させ、延いては消費側へ供給する圧縮空気の
容量を減少させるという虞があった。
【0010】また、実開平2−74592号公報に示す
オイルフリースクリュ圧縮機の軸封構造の場合、吸入側
の軸封装置とエアクリーナの2次側の空気通路とを外部
配管を介して連通する吸入側の軸封装置の空間内が弱い
負圧となり、吸入側の作用空間内に潤滑油が侵入する虞
が僅かながら生じる。さらに前記外部配管を接続する配
管作業が別途必要となり、その分装置全体が複雑となり
かつコストも高くなるという問題があった。
【0011】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、比較的簡単かつ安価な構造で、消費側へ供
給する圧縮空気の容量を減少させることなく軸封装置お
よび作用空間内への塵埃の侵入を防止し、さらに作用空
間内への潤滑油の侵入を防止できるオイルフリースクリ
ュ圧縮機の軸封構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1のオイルフリースクリュ圧縮機の
軸封構造は、おす・めす一対のスクリュロータの噛み合
い回転により吸入空気を圧縮するオイルフリースクリュ
圧縮機において、前記各スクリュロータ3,4の吸入側
と吐出側とに突設したロータ軸5,5b上には該ロータ
軸を支承する軸受8,10を設け、該軸受とスクリュロ
ータとの間のロータ軸5,5b上には前記軸受8,10
を収納する軸受箱7,9と作用空間15との間を封止す
る軸封装置11,12を設け、該軸封装置には各々前記
ロータ軸を囲繞する空隙14を形成し、吸入側の軸封装
置に形成した空隙14,14aと吐出側の軸封装置に形
成した空隙14b、14cとの間には前記空隙同士を連
通する連通路17を設けたことを特徴とする。これによ
り、作用空間から吐出側の軸封装置に漏洩した微量の圧
縮空気が連通路を介して吸入側の軸封装置に形成した空
隙内に流入し、この空隙内の負圧が緩和されて吸入側の
軸受から作用空間に流入しようとする潤滑油を押し戻す
ため、比較的簡単かつ安価な構造で、消費側へ供給する
圧縮空気の容量を減少させることなく軸封装置および作
用空間内への塵埃の侵入を防止し、さらに作用空間内へ
の潤滑油の侵入を防止できる。
【0013】本発明の請求項2は、請求項1記載のオイ
ルフリースクリュ圧縮機の軸封構造において、おす・め
すスクリュロータ3,4の吸入側のロータ軸上5,5a
であって、前記軸受8とスクリュロータ3,4との間に
各スクリュロータの歯の巻き方向と逆巻きの螺旋溝35
を刻設したことを特徴とする。これにより、吸入側の軸
封装置の空隙内に流入した圧縮空気を前記螺旋溝により
吸入側の軸受方向に押し戻されるため、吸入側の軸受を
潤滑した潤滑油が作用空間の吸入側に流入することを防
止できる。
【0014】本発明の請求項3は、請求項1または2記
載のオイルフリースクリュ圧縮機の軸封構造において、
吸入側の軸封装置に形成した空隙14は、吐出側の軸封
装置に形成した空隙14bとを連通する連通路17とは
別に、大気と連通するベントホール40と連通し、該ベ
ントホールの大気側には塵埃を濾過するエアフィルタ4
1を設けたことを特徴とする。これにより、吸入側の軸
封装置の空隙内が吐出側の軸封装置から漏洩した圧縮空
気で高圧になることを防止でき、軸封装置および作用空
間内への塵埃の侵入を防止できる。
【0015】本発明の請求項4は、請求項1〜3の何れ
か1項に記載のオイルフリースクリュ圧縮機の軸封構造
において、前記吸入側ロータ軸5,5aに設けた軸受8
は、潤滑油を封入した密封軸受であると共に、該密封軸
受を収納する軸受箱45の内壁46に前記密封軸受の作
用空間側に形成する内側空間47と該密封軸受を挟んで
内側空間の反対側に形成する外側空間48との間を連通
する通路49を設けたことを特徴とする。これにより、
前記密封軸受の内側空間と外側空間との圧力を均一に保
持でき、前記密封軸受内に封入された潤滑油が流出する
ことを防止できる。
【0016】本発明の請求項5は、請求項1〜4の何れ
か1項に記載のオイルフリースクリュ圧縮機の軸封構造
において、前記連通路は、おすスクリュロータの吸入側
の軸封装置11に形成した空隙14と吐出側の軸封装置
12の空隙14bとを連通すると共に、めすスクリュロ
ータの吸入側の軸封装置11aに形成した空隙と吐出側
の軸封装置12aの空隙14cとを連通し、おすスクリ
ュロータとめすスクリュロータのそれぞれに独立して前
記連通路17,17aを形成したことを特徴とする。こ
れによりおすスクリュロータの軸封装置に形成した空隙
およびめすスクリュロータの軸封装置に形成した空隙の
圧力各々を適正圧力に設定することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態を図
1により説明する。
【0018】図1は、オイルフリースクリュ圧縮機本体
1(以下、単に「圧縮機本体」という。)を水平方向に
切断した場合の断面図を示し、ケーシング2のシリンダ
内にはおすスクリュロータ3(以下、「おすロータ」と
いう。)とめすスクリュロータ4(以下、「めすロー
タ」という。)が噛み合い回転可能に並列配置すると共
に、前記おす・めすロータの吸入側と吐出側とに突設し
たロータ軸上には該ロータ軸を支承する軸受を設けてい
る。吸入側のロータ軸5を支承する軸受8は吸入側ケー
シング6に形成される軸受箱7に嵌着し、吐出側のロー
タ軸5bを支承する軸受10はケーシング2に形成され
る軸受箱7に嵌着している。前記おすロータ3の吸入側
に突設したロータ軸5の末端は図示しないモータ等の原
動機と連結している。また、前記おす・めすロータ3,
4の吐出側に突設したロータ軸5bの末端には該おす・
めすロータの噛み合い隙間を適正に保持するためのタイ
ミングギヤ31を設けている。
【0019】前記吸入側軸受8とおす・めすロータ3,
4との間のロータ軸5,5a上には吸入側軸封装置11
が設けられ、前記吐出側軸受10とおす・めすロータ
3,4との間のロータ軸5bには吐出側軸封装置12が
設けられている。
【0020】このうち、吸入側軸封装置11は、図4に
示すように、ロータ軸5の外周と吸入側ケーシング6に
穿設した軸穴13との間に所定寸法の空隙14(微少間
隙)を形成し、該空隙を所定寸法に確保することにより
吸入側軸受8を潤滑した潤滑油が前記スクリュロータと
シリンダとによって形成される作用空間15の吸入側1
5aに侵入することを防止している。
【0021】また、吸入側軸受8とおす・めすロータ
3,4との間の軸穴13の軸線方向略中央部に相当する
吸入側ケーシング6には吸入側ベントホール(空孔)1
6が穿設されており、該ベントホールの一端はおす・め
すロータ軸5,5aの空隙14と連通すると共に、その
他端は後述する連通路17と連通している(図4)。
【0022】一方、前記吐出側軸封装置12はシール空
間20bを挟んで作用空間15の吐出側15bにエアシ
ール21が、軸受10側にオイルリング22のそれぞれ
が一対に組み合わされて配置している。
【0023】このうち、エアシール21は作用空間15
の吐出側15bから軸受10側に漏洩する圧縮空気の流
出を防止するもので、オイルリング22は吐出側軸受1
0を潤滑した潤滑油が作用空間15の吐出側15b側に
流出することを防止する。
【0024】また、シール空間20bは軸封装置12の
内周とロータ軸5bの外周との間に形成される空隙14
b、14cと連通すると共に、ケーシング2の外壁23
から前記軸封装置に向かって穿設する吐出側ベントホー
ル24と連通していて、さらにケーシング2内には前記
スクリュロータの軸線と並行に穿設された連通路17が
設けられ、該連通路は前記吐出側ベントホール24と連
通している。
【0025】前記連通路17の途中には圧縮空気の流通
量を制限する絞り25が設け、ベントホール16,24
の外壁23,29側端部には盲プラグ26が設けられて
いる。
【0026】また、吐出側のベントホール24は、ケー
シング2内のおすロータ3側のシール空間20bとめす
ロータ4側のシール空間を貫通して連通しており、これ
により両シール空間は連通路17を介して吸入側ベント
ホール16と連通している。
【0027】なお、30はケーシング2に装着した密閉
カバーで、前記タイミングギヤを収納する。
【0028】なお、本実施形態の図1ではめすロータ4
の吐出側軸封装置の空隙14cをおすロータ3の吐出側
軸封装置の空隙14bと連通するように構成している
が、図2に示すようにめすロータ4の吐出側軸封装置の
空隙14cをベントホール24aを介して大気と連通さ
せるようにしてもよい。
【0029】次に本実施形態の作用について説明する。
まず、原動機(図示せず)の始動によりおす・めすスク
リュロータ3,4が回転すると作用空間15内に大気が
吸入され圧縮作用を開始する。
【0030】これにより、作用空間15の吸入側15a
は大気の吸入により負圧状態となる。この負圧に伴い、
吸入側ベントホール16側も同様に吸入側軸封装置11
の空隙(微少間隙)14を介して連通しているため負圧
状態となる。
【0031】このとき、作用空間15の吐出側15bか
らエアシール21を介してシール空間20bに漏洩した
微量の圧縮空気が連通路17、絞り25、吸入側ベント
ホール16を介して吸入側軸封装置11に流入するので
空隙14内は弱い正圧(プラス圧力)となる。
【0032】そのため、この漏洩した微量の圧縮空気の
圧力で吐出側軸受10を潤滑した潤滑油は該軸受8側に
押し戻す方向に作用する一方、作用空間15の吸入側1
5aの負圧が作用していた吸入側軸封装置11の空隙
(微少間隙)14の負圧は緩和され、吐出側シール空間
20内の圧力とほぼ同圧となるため、吸入側軸受8側か
ら作用空間15側に流入しようとする潤滑油を押し戻す
方向に作用する。
【0033】したがって、吸入側作用空間15a内には
負圧に伴う圧縮空気および軸受潤滑油の流入もない。
【0034】図2は本発明の第2実施形態で、以下第1
実施形態で説明した部材と同一部材は同一符号をもって
説明すると共に、第1実施形態と異なる構造のみを説明
する。
【0035】吸入側ケーシング6の軸穴13とおす・め
すロータ軸5,5aの外周との間には空隙(微少間隙)
14,14aが形成されると共に、おす・めすロータ
3,4側から吸入側ベントホール16に至る軸線方向の
ロータ軸5,5a上には、適宜長さにわたって螺旋状に
刻設された螺旋溝35が形成されている。この螺旋溝3
5の巻方向は、おすロータ軸5においては該おすロータ
3の歯の巻き方向と、めすロータ軸5aにおいては該め
すロータ4の歯の巻き方向とそれぞれ逆方向に刻設され
ている。
【0036】なお、本実施形態の図2ではめすロータ4
の吐出側軸封装置の空隙14cをベントホール24a介
して大気と連通するように構成しているが、前第1実施
形態の図1に示すようにめすロータ4の吐出側軸封装置
の空隙14cをおすロータ3の吐出側軸封装置の空隙1
4bと連通させるようにしてもよい。
【0037】これにより、ロータ軸5,5aの回転によ
り吸入側ベントホール16を介して前記空隙14,14
a内に導入され、作用空間15の吸入側15aへ流入し
ようとする微量の圧縮空気を吸入側軸受8方向に押し戻
すように作用するので、作用空間15の吸入側15a内
に作用空間15の吐出側15bから漏洩した圧縮空気が
流入して圧縮機の吸入性能を低下させることを防止する
と共に、吸入側軸受8を潤滑した潤滑油が前記作用空間
15内に侵入することもない。
【0038】図3は本発明の第3実施形態を示してお
り、前第2実施形態で説明した構造に加え、吸入側ケー
シング6には吸入側軸封装置11の空隙14,14a
(微少間隙)と大気とを連通するベントホール40が穿
設されている。
【0039】このベントホール40は吸入側軸封装置1
1の空隙14と吐出側軸封装置12の空隙14b,14
cとを連通する吸入側ベントホール16に加えて穿設さ
れたもので、前記ベントホール40の外壁29側の末端
部には塵埃を濾過するエアフィルタ41が設けられてい
る。
【0040】なお、本実施形態の図3ではめすロータ4
の吐出側軸封装置の空隙14cをおすロータ3の吐出側
軸封装置の空隙14bと連通するように構成している
が、前第2実施形態の図2に示すようにめすロータ4の
吐出側軸封装置の空隙14cをベントホール24aを介
して大気と連通させるようにしてもよく、この場合前記
ベントホール24aの外壁23側の末端部に塵埃を濾過
するエアフィルタが設けられる。
【0041】したがって、圧縮機本体1の運転状態によ
って空隙14内が圧力変動する場合でも、ベントホール
40は大気と連通しているので空隙14、4a内は常時
一定の正圧状態を維持できる。併せて、大気中の塵埃は
エアフィルタ41によって濾過されるので、圧縮機の停
止中に吸入側軸封手段11内が塵埃で汚れることがな
い。
【0042】図5は本発明の第4実施形態で、第1実施
形態ないし第2実施形態の構造に加えロータ軸5を支承
する吸入側軸受を潤滑油であるグリースを封入した密封
軸受8aとすると共に、該軸受を収納する吸入側ケーシ
ング6の軸受箱45の内壁46には密封軸受8aの作用
空間15側に形成する内側空間47と該密封軸受を挟ん
で内側空間の反対側に形成する外側空間48とを通路4
9を介して連通させたものである。
【0043】これにより、密封軸受8aに対して外部か
ら潤滑油を給油する必要がなく、構造が簡略化でき、そ
のうえ密封軸受8aの内側空間47内と外側空間48内
との圧力を均一に保持できるので、密封軸受8a内に封
入されたグリースが外部に流出することを防止できる。
【0044】図6は本発明の第5実施形態で、第1実施
形態で説明したおすロータ3側の吸入側軸封装置11の
空隙14と吐出側軸封装置12の空隙14b間を連通す
る連通路17と別に、めすロータ4側の吸入側軸封装置
11aの空隙14aに連通するベントホール16aを穿
設すると共に、吐出側軸封装置12aの空隙14cに連
通するベントホール24aが穿設されている。
【0045】さらに、ケーシング2内には前記スクリュ
ロータの軸線と並行に穿設された連通路17aが設けら
れると共に、該連通路は絞り25aを介して前記2つの
ベントホール16a、24a間を連通している。
【0046】以上、説明したように、本第5実施形態は
連通路17,17aをおすロータ側とめすロータ側とに
独立して形成したものであり、これにより例えばおすロ
ータ3側の吐出側軸封装置12に漏洩した圧縮空気の圧
力とめすロータ4側の吐出側軸封装置12aに漏洩した
圧縮空気の圧力に差がある場合でも、絞り25,25a
の絞り口径を変更することにより、おすロータ3側の吸
入側軸封装置11およびめすロータ4側の吸入側軸封装
置11aの圧力各々を適正圧力に設定することができ
る。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、おす・
めす一対のスクリュロータの噛み合い回転により吸入空
気を圧縮するオイルフリースクリュ圧縮機において、前
記各スクリュロータの吸入側と吐出側とに突設したロー
タ軸上には該ロータ軸を支承する軸受を設け、該軸受と
スクリュロータとの間のロータ軸上には前記軸受を収納
する軸受箱と作用空間との間を封止する軸封装置を設
け、該軸封装置には各々前記ロータ軸を囲繞する空隙を
形成し、吸入側の軸封装置に形成した空隙と吐出側の軸
封装置に形成した空隙との間には前記空隙同士を連通す
る連通路を設けたので、比較的簡単かつ安価な構造で、
消費側へ供給する圧縮空気の容量を減少させることなく
軸封装置および作用空間内への塵埃の侵入を防止し、さ
らに作用空間内への潤滑油の侵入を防止できるオイルフ
リースクリュ圧縮機の軸封構造を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明オイルフリースクリュ圧縮機の概略断
面図である。
【図2】 第2実施形態の説明図である。
【図3】 第3実施形態の説明図である。
【図4】 吸入側軸封装置の部分拡大図
【図5】 第4実施形態の説明図である。
【図6】 第5実施形態の説明図である。
【図7】 従来のオイルフリースクリュ圧縮機の概要図
である。
【符号の説明】
1 圧縮機本体 2 ケーシング 3 おすスクリュロータ 4 めすスクリュロータ 5 ロータ軸 8 吸入側軸受 10 吐出側軸受 11 吸入側軸封装置 12 吐出側軸封装置 14 空隙(微少間隙) 15 作用空間 16 吸入側ベントホール 17 連通路 24 吐出側ベントホール 25 絞り 35 螺旋溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】おす・めす一対のスクリュロータの噛み合
    い回転により吸入空気を圧縮するオイルフリースクリュ
    圧縮機において、前記各スクリュロータの吸入側と吐出
    側とに突設したロータ軸上には該ロータ軸を支承する軸
    受を設け、該軸受とスクリュロータとの間のロータ軸上
    には前記軸受を収納する軸受箱と作用空間との間を封止
    する軸封装置を設け、該軸封装置には各々前記ロータ軸
    を囲繞する空隙を形成し、吸入側の軸封装置に形成した
    空隙と吐出側の軸封装置に形成した空隙との間には前記
    空隙同士を連通する連通路を設けたことを特徴とするオ
    イルフリースクリュ圧縮機の軸封構造。
  2. 【請求項2】おす・めすスクリュロータの吸入側のロー
    タ軸上であって、前記軸受とスクリュロータとの間に、
    各スクリュロータの歯の巻き方向と逆巻きの螺旋溝を刻
    設したことを特徴とする請求項1記載のオイルフリース
    クリュ圧縮機の軸封構造。
  3. 【請求項3】吸入側の軸封装置に形成した空隙は、吐出
    側の軸封装置に形成した空隙とを連通する連通路とは別
    に、大気と連通するベントホールと連通し、該ベントホ
    ールの大気側には塵埃を濾過するエアフィルタを設けた
    ことを特徴とする請求項1または2記載のオイルフリー
    スクリュ圧縮機の軸封構造。
  4. 【請求項4】前記吸入側ロータ軸に設けた軸受は、潤滑
    油を封入した密封軸受であると共に、該密封軸受を収納
    する軸受箱の内壁に前記密封軸受の作用空間側に形成す
    る内側空間と該密封軸受を挟んで内側空間の反対側に形
    成する外側空間とを連通する通路を設けたことを特徴と
    する請求項1〜3の何れか1項に記載のオイルフリース
    クリュ圧縮機の軸封構造。
  5. 【請求項5】前記連通路は、おすスクリュロータの吸入
    側の軸封装置に形成した空隙と吐出側の軸封装置に形成
    した空隙とを連通すると共に、めすスクリュロータの吸
    入側の軸封装置に形成した空隙と吐出側の軸封装置に形
    成した空隙とを連通し、おすスクリュロータとめすスク
    リュロータのそれぞれに独立して前記連通路を形成した
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のオ
    イルフリースクリュ圧縮機の軸封構造。
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