JPH0953402A - エアポンプのエアモータ - Google Patents

エアポンプのエアモータ

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JPH0953402A
JPH0953402A JP8889395A JP8889395A JPH0953402A JP H0953402 A JPH0953402 A JP H0953402A JP 8889395 A JP8889395 A JP 8889395A JP 8889395 A JP8889395 A JP 8889395A JP H0953402 A JPH0953402 A JP H0953402A
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JP
Japan
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switching
piston
air
cylinder
ventilation
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JP8889395A
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English (en)
Inventor
Katsuhide Wakayama
勝英 若山
Kunio Horii
邦夫 堀井
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Trinity Industrial Corp
Original Assignee
Trinity Industrial Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】下ポンプとの組合せでエアポンプを構成するエ
アモータ1において、切替ピストン10をシリンダ上方
の切替室7内に昇降自在に備え、該ピストンの部材間
に、通気用凹部30を有する切替弁29を介装し、その
凹部30は、二つの通気路22、24(シリンダ上部2
3、下部25と連通する)の口および排気ポート26の
口に対面する底面31が上下方向に関してコンケーブ面
をなす。 【効果】本エアポンプを長期間継続運転しても、通気用
凹部29への加圧エアの反復噴出により発生した霧およ
び結露の水滴は底面30上を留まらずに流れ去るので、
凹部30内に凍り水や霜の発生がなく、切替弁29の変
位動作の阻害または拘束も生じない。したがって、切替
ピストン10の動作不良の発生が著しく抑えられ、主ピ
ストン4を通じて常に安定した軸動力を下ポンプに与え
ることができ、よって、エアポンプの継続的に円滑な運
転を保証する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアポンプを構成する
一要素のエアモータに関し、特に該エアモータのうち、
切替動作を為す弁の改良された構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、エアポンプは、油等の流体の
管輸送によく利用されている。エアポンプは、一般に、
流体が流通する下ポンプと、これにポンプの軸動力を与
えるエアモータより、構成される。エアモータは、普
通、ピストンをシリンダの中に昇降自在に備え、そして
加圧エアをシリンダ内のピストンより上側の空間および
ピストンより下側の空間にいずれか一方ずつ交互に供給
するとともに、他方側の空間に満たされた加圧エアを大
気中に排出することにより、ピストンを継続的に昇降反
復せしめるという構造を有するものである。
【0003】切替弁は、加圧エアの供給先の交互切替を
なすための要素であって、シリンダ上方の切替室内に収
容され、切替ピストンの構成部材間にいくらか遊びを以
て保持される。通常使用される構造の切替弁は、その表
面に通気用凹部を形成するブロック体の弁であって、そ
の通気用凹部を排気ポートおよびシリンダ内部と連通す
る通気口の方に向けて配備される。そして、従来の切替
弁の通気用凹部は、切替室の側壁に平行でかつ実質的に
平坦な底面を有する凹部であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる構造を
なす従来のエアポンプ(エアモータ)は、長期間連続使
用すると、加圧エアの交互供給が不調に、ひどいときに
は不能になるという故障が生じる場合が時々あった。本
発明者は、かかる故障の原因を追求したところ、切替弁
の動作不良が主な原因であるらしいことを見出した。す
なわち、その原因は次の通りであると推量される。切替
時、シリンダ内の加圧エアが切替弁の通気用凹部に噴出
して断熱的に膨張するために、切替弁が冷却され、霧が
通気用凹部の中に発生しまた結露が該凹部の表面に生じ
得る。通気用凹部の底面が実質的に平坦な面であるの
で、この霧および結露の水滴は、加圧エアの噴出がいく
度繰り返されても、完全には除去されずに、該凹部内に
いくらか残留する。而して、長期間の継続運転により切
替弁の冷却が進むと、凹部内の残留水は凍って(凝固し
て)氷となり、凹部表面に霜が生じる。かような凍り水
や霜の発生は、切替弁の円滑な変位動作を抑制し、ひど
いときには、該弁の変位動作それ自体を完全に拘束す
る。その結果、こうした切替弁の動作不良が起きること
により、加圧エアの交互供給が不調あるいは不能になる
のである。
【0005】したがって、本発明の目的とするところ
は、上記の原因を解消し、切替弁の動作不良の発生を抑
え、長期間継続運転しても、ピストンを通じて常に安定
した軸動力を下ポンプに与えることができ、よって、継
続的に円滑な運転を保証するところのエアポンプのエア
モータを提供することにある。
【0006】本発明者は、鋭意研究の結果、切替弁の通
気用凹部は、上下方向に関してコンケーブ面の底面を有
する凹部とすることにより、該凹部内における凍り水や
霜の発生が著しく低減され、そのため、切替弁の動作不
良の発生が無くなり、上述した問題が解消されることを
見出し、本発明を完成した。
【0007】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、明確
には、下ポンプとの組合せでエアポンプを構成するエア
モータにおいて、主ピストンをシリンダの内壁に摺接し
て昇降自在に備え、切替室を該シリンダの上方にかつ加
圧エアの給気室を該切替室の上方にそれぞれ連通して形
成し、切替ピストンを、前記主ピストンの軸と連結する
とともに、前記切替室の中にその側壁に摺接して昇降自
在に備え、また第一通気路を前記シリンダの上部と前記
切替室の側壁とを連絡して設け、かつ、第二通気路を前
記シリンダの下部と前記切替室の側壁とを連絡して設
け、これとともに排気ポートを、該切替室の側壁に臨む
ように、該第一通気路の口と該第二通気路の口との中間
の高さに形成し、さらに、通気用凹部が表面に形成され
たブロック体の切替弁を、前記切替ピストンの上板とピ
ストン本体との間に、該凹部を前記二つの通気路の口お
よび前記排気ポートの口側に向けて、介装してなり、前
記主ピストンの上昇時には、前記シリンダ上部は前記第
一通気路および前記切替弁の凹部を介して前記排気ポー
トと連通し、反対に、前記主ピストンの下降時には、前
記シリンダ下部は前記第二通気路および前記切替弁の凹
部を介して前記排気ポートと連通するようになってお
り、そして、前記切替弁の通気用凹部は、前記二つの通
気路の口および前記排気ポートの口に対面する底面が、
上下方向に関してコンケーブ面、より好ましくは、円筒
の外周面、楕円筒の外周面、または、直径の異なる2種
の円筒の各外周面を連続させたコンケーブ面をなすこと
を特徴とするエアポンプのエアモータに関する。
【0008】(発明の概要)本発明に係るエアモータを
使用したとき、切替弁の動作不良によるエアポンプの故
障の発生が著しく低減され、そしてその低減効果は、と
りわけエアポンプを長期間(例えば数か月の期間)継続
的に運転させた場合において、特に顕著である。
【0009】本発明のエアモータにおいて切替弁の動作
不良の発生が減少するのは、次の理由によるものと推量
される。切替時、シリンダ内の加圧エアが切替弁の通気
用凹部に噴出して断熱的に膨張し、このために、霧が通
気用凹部内に発生し、また結露が該凹部の表面に生じ得
る。しかし、本発明では、通気用凹部の底面が上下方向
に関してコンケーブ面をなすので、その後の切替で同様
に行われる加圧エアの噴出によって、発生した霧および
結露の水滴は、コンケーブ面上を垂れ流れながら次々と
除去される。この結果、水滴は通気用凹部内に殆ど残留
しなくなり(残留しても極めて僅かな量である)、従っ
て、長期間継続運転しても、切替弁の通気用凹部内に凍
り水や霜が発生することがない。よって、これらの発生
により切替弁の変位動作が阻害あるいは完全に拘束され
ることが無くなる。したがって、切替弁の動作不良の発
生が著しく減少し、加圧エアの円滑な交互供給が保証さ
れる。
【0010】従って、本発明では、切替弁の通気用凹部
は、二つの通気路(シリンダ内部と連通する。)の口お
よび排気ポートの口に対面する底面が、上下方向に関し
てコンケーブ面をなすものであることが必要とされる。
コンケーブ面の底面は、付着した水滴を加圧エアの噴出
により効率的に流し去ることができるもの程、より好ま
しく、特に、より好ましい態様としては、円筒の外周
面、楕円筒の外周面、または、直径の異なる2種の円筒
の各外周面を連続させたコンケーブ面が挙げられる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。実施例のエアモータは、下ポンプとの組合せで、即
ち、軸を介して下ポンプと連結することにより、エアポ
ンプを構成する装置である。図1および図2の両断面図
は、実施例のエアモータを示し、図3および図4の両断
面図は、該エアモータと連結される下ポンプを示す。
【0012】図1および図2に示すように、エアモータ
1は、シリンダ3を備えた略筒型の製品で、シリンダ3
の内側に、主ピストン4をシリンダ内壁5に摺接して昇
降自在に備えている。主ピストン4の軸6は、連接軸
(図示せず。)を介して、図3および図4に示す下ポン
プ2のピストン軸と連結されている。また、モータのヘ
ッド内部においては、シリンダ3の上方に管状空間の切
替室7が、そして、該切替室7の上方に盤状空間の加圧
エアの給気室8が、それぞれ連通して形成されている。
【0013】図5ないし図8の各断面図は、エアモータ
1の切替室7付近を拡大して示す。これらの図に明瞭に
示すように、切替室7の上部の側壁には、ライナー9が
全周にわたって付設されており、また、切替室7の中に
は、切替ピストン10がOリング11を介して側壁12
に摺接して昇降自在に備えられ、さらに、切替室7の下
端部には、グランド13が締着されており、前記切替ピ
ストン10の脱落防止が図られている。また、加圧エア
の給気室8は、図示しないが、外部の加圧エア供給源と
接続されており、通常、約0.5〜1Mpa(約5.2〜
10.4 kgf/cm2)のエア圧力が加わるようになってい
る。
【0014】切替ピストン10は、上端が閉じた筒形の
ピストン本体14と、該本体14の上端部よりさらに上
へ延びる延長片15と、および該延長片15と一体にな
って水平に形成された上板16よりなり、ピストン下面
の受圧面積がピストン上面の受圧面積よりもいくらか広
くなるように設計されている。ピストン本体14内の遊
び空間17の中には、主ピストン4の軸6のリム付上端
部18がグランド13を通って挿入され、これにより、
切替ピストン10が主ピストン4の昇降動作に追動して
昇降するようにその軸6と連結されている。また、ピス
トン本体14と切替室7の側壁12との間には、別のグ
ランド19が気密に介装されており、これにより、切替
室7は、エアが相互間に流通しないところの上下2つの
空間20、21に分かれている。
【0015】また、本エアモータ1には、第一通気路2
2がシリンダ上部23と切替室7の上側の空間とを連絡
するように形成され、かつ、第二通気路24がシリンダ
下部25と切替室7の上側の空間とを連絡するようにシ
リンダ3の壁内部を通って形成されている。切替室7に
おける第一通気路22の口26は、第二通気路24の口
27よりもより低い位置に設けられており、そして、排
気ポート28が切替室7の側壁に臨むように、その口が
通気路22の口26と通気路24の口27との中間の高
さに位置するように形成されている。要するに、位置が
より高い方より、第二通気路24の口27、排気ポート
28の口、第一通気路22の口26の順に形成されてい
る。
【0016】そして、本エアモータ1においては、ブロ
ック体の切替弁29が切替ピストン10の上板16とピ
ストン本体14との間に介装されており、切替弁29
は、切替ピストン10の昇降に伴って同時に昇降するよ
うになっている。切替弁29は、図9ないし図12に示
すような鍔付き直方体のブロック体で、その表面には、
通気用凹部30が形成されている。そして、切替弁29
は、切替室7の中に、第一通気路22の口26、第二通
気路24の口27および排気ポート28の口側に向け
て、備えられており、従って、切替ピストン10の昇降
によって切替弁29の高さ位置が変わることにより、通
気用凹部30を経由して第一通気路22と排気ポート2
8は連通するが第二通気路24と排気ポート28は連通
しない状態(図1参照)に、また、凹部30を経由して
第二通気路24と排気ポート28は連通するが第一通気
路22と排気ポート28は連通しない状態(図2参照)
にもなり得るように設計されている。要するに、主ピス
トン4が下限の位置にあり上昇しようとするときには、
シリンダ上部23は第一通気路22および切替弁29の
凹部30を介して排気ポート28と連通し、反対に、主
ピストン4が上限の位置にあり下降しようとするときに
は、シリンダ下部25は第二通気路24および切替弁2
9の凹部30を介して排気ポート28と連通するように
なっている。
【0017】そして、本実施例では、図9ないし図12
に示すように、切替弁29の通気用凹部30は、二つの
通気路22、24の口26、27および排気ポート28
の口に対面するところの底面31が、上下方向に関し
て、円筒の外周面に相当するコンケーブ面をなしてい
る。この円筒外周のコンケーブ面は、中心aが凹部30
と外部との界面上に位置している。底面31は、かかる
円筒外周面の形状に限定されず、上下方向に関してコン
ケーブ面をなすものであればよく、本発明は、コンケー
ブの程度および底面の曲率変化等によって何ら制限され
るものでない。例えば、図13および図14に示すよう
な、その中心bが凹部30外の点に位置するところの円
筒外周面に相当する底面32であってもよく、また、図
15および図16に示すような、直径が短い円筒の2つ
の外周面(その中心cが凹部30と外部との界面上に位
置する。)と直径が長い円筒の外周面(その中心dが凹
部30外に位置する。)とを連続させたコンケーブ面に
相当する底面33であってもよい。また、通気用凹部3
0の底面は、楕円筒の外周面に相当するコンケーブ面で
あってもよい。
【0018】また、本エアモータ1には、図1、図2お
よび図5ないし図8に示すように、第三通気路34が切
替室7の上側空間と下側空間とを連絡するように形成さ
れ、上下2つ空間との連絡口が通気路22の口26およ
び通気路24の口27とは反対側の側壁に設けられてい
る。さらに、第三通気路34の上側の口35よりも少し
上方の所には、大気と連通するところの開放ポート36
が切替室7の側壁に臨むように形成されている。なお、
切替室7の下側の空間には、第三通気路34の下側の口
37より高い位置にて、息継ぎ孔38が切替室7の側壁
12に臨むように形成されている。
【0019】さらに本エアモータ1においては、ブロッ
ク体の他の切替弁39が切替ピストン10の上板16と
ピストン本体14との間に介装されており、切替弁39
は、切替ピストン10の昇降に伴って同時に昇降するよ
うになっている。切替弁39は図1、図2に示すような
ブロック体で、その表面には、通気用凹部40が形成さ
れている。切替弁39は、切替室7の中に、第三通気路
34の上側の口35および開放ポート36の口側に向け
て備えられており、従って、切替ピストン10の昇降に
よって切替弁29の高さ位置が変わることにより、通気
用凹部40を経由して第三通気路34と開放ポート36
は連通するが該通気路34の下側の口37が閉塞されて
いる状態(図1参照)に、また、凹部40を経由して第
三通気路34と開放ポート36は連通しないが該通気路
34の上下2つの口35、37がともに開放されている
状態(図2参照)にもなり得るように設計されている。
要するに、主ピストン4が下限の位置にあり上昇しよう
とするときには、切替室7の上側の空間20は切替室7
の下側の空間21と連通せず(この場合、開放ポート3
6は第三通気路34とは連通する。)、反対に、主ピス
トン4が上限の位置にあり下降しようとするときには、
切替室7の上側の空間20と下側の空間21は第三通気
路34を介して相互に連通するようになっている(この
場合、開放ポート36とは連通しない。)。
【0020】次に、かかる構成をなすエアモータ1との
組合せでエアポンプを構成するところの下ポンプの構造
を説明する。図3および図4に示すように、下ポンプ2
は、略筒形の装置で、内蔵のシリンダ41の中に、ピス
トン42をシリンダ側壁に摺接して昇降自在に備えてい
る。ピストン42の軸43は、図示しないが、エアモー
タ1の主ピストン4の軸6と連結されており、主ピスト
ン4が上昇する時にはピストン42も一緒に上昇し、か
つ、主ピストン4が下降する時にはピストン42も一緒
に下降するようになっている。
【0021】下ポンプ2は、上部において、2個のボー
ル弁44A、44Bを備え、それら弁の通路は合流して
1つの流出口45と連絡するように形成されており、ま
た、下部において、2個のボール弁44C、44Dを備
え、それら弁の通路は各々流入口46、47と連絡する
ように形成されている。また、ボール弁44Cの通路
は、シリンダ41の下部(ピストン42より下側の部
分)と連通し、さらに、シリンダ41の側方に形成され
た図中左側の通路48を介して、ボール弁44Aの通路
と連絡するように形成されている。また、ボール弁44
Dの通路は、シリンダ41の側方に形成された図中右側
の通路49を介して、ボール弁44Bの通路と連絡する
ように形成されている。また、シリンダ41の上部(ピ
ストン42より上側の部分)は、ボール弁44Bの通路
と連通している。
【0022】従って、ピストン42が下限の位置にあり
上昇しようとするときには、ボール弁44Bが開き、シ
リンダ41の上部に既に蓄えられた流体は流出口45よ
り流出し、これと同時に、ボール弁44Cが開き、外部
の新規流体が流入口46よりシリンダ41の下部に流入
し、そして蓄えられる。この場合、ボール弁44Aおよ
びボール弁44Dは、流体の流出圧が加わるため、とも
に閉じた状態に保たれる(図3 参照)。また、ピスト
ン42が上限の位置にあり下降しようとするときには、
ボール弁44Aが開き、シリンダ41の下部に既に蓄え
られた流体は通路48を通って流出口45より流出し、
これと同時に、ボール弁44Dが開き、外部の新規流体
が流入口47より通路49を通ってシリンダ41の上部
に流入し、そして蓄えられる。この場合、ボール弁44
Bおよびボール弁44Cは、流体の流出圧が加わるた
め、ともに閉じた状態に保たれる(図4 参照)。要す
るに、下ポンプ2は、ピストン42が昇降を繰り返すこ
とにより、外部の新規流体が、流入口46、47を通っ
てシリンダ41の上部または下部に交互に流入し、その
後、蓄えられた流体が流入と同時に流出口45より流出
するという機能をなすものである。
【0023】次に、以上の構成をなすエアポンプの作動
を説明する。まず、エアモータ1は図1に示すように主
ピストン4が下限の位置にあり、従って、下ポンプ2も
図3に示すようにピストン42が下限の位置にあるとす
る。また、この状態では、切替ピストン10も切替室7
の中で下限の位置にあり、加圧エアの給気室8は切替室
7の上側の空間20および第二通気路24を介してシリ
ンダ下部25と連通しており、かつ、シリンダ上部23
は第一通気路22および切替弁29の凹部30を介して
排気ポート28と連通している。
【0024】ここに、所定圧力の加圧エアが給気室8に
供給されると、その加圧エアは第二通気路24を通って
シリンダ下部25に流入して充填され、この充填圧によ
り主ピストン4を上方へ押し上げる。これと同時に、シ
リンダ上部23内に残存するエアは第一通気路22およ
び切替弁29の凹部30を通って排気ポート28より排
出される。主ピストン4の上昇により、これと連結する
下ポンプ2のピストン42も同時に上昇する。従って、
図3に示すように、ボール弁44Bが開き、シリンダ4
1の上部内の流体は流出口45より流出すると同時に、
ボール弁44Cが開き、新しい流体が流入口46よりシ
リンダ41の下部に流入し、充填される。なお、ボール
弁44Aおよびボール弁44Dはともに閉じた状態に保
たれる。
【0025】また、主ピストン4の上昇時、その軸6の
リム付上端部18は、図5に示すように、切替ピストン
10の遊び空間17の中を上昇し、次いでピストン本体
14の上端部に当接し、その後切替ピストン10をも一
緒に押し上げる。従って、切替ピストン10の本体14
と上板16の間に介装された切替弁29および切替弁3
9も切替ピストン10と一緒に上昇移動する。こうして
切替ピストン10が上昇していくと、そのうちに、図6
に示すように切替弁29が第一通気路22の口26およ
び第二通気路24の口27を同時に塞ぎ、これにより、
給気室8はシリンダ下部25と連通しなくなり、シリン
ダ下部25への加圧エアの供給が停止され、また、これ
と同時に、シリンダ上部23は排気ポート28と連通し
なくなり、シリンダ上部23からのエアの排出が停止さ
れる。
【0026】そして、切替弁29の上記作動に続いて、
切替弁39は第三通気路34の上側の口35を開き、こ
れにより、切替室7の上側の空間20は第三通気路34
を介して下側の空間21と連通するようになり、従っ
て、加圧エアが切替室7の上側の空間20および第三通
気路34を通って、切替室7の下側の空間21にも流入
し充填される。こうして加圧エアが切替室7の下側の空
間21に充填されたとき、切替ピストン10の下面の受
圧面積はその上面の受圧面積よりもより広いため、図7
に示すように、切替ピストン10はさらに上昇し、上限
の位置まで達する。
【0027】切替ピストン10が上限の位置に達した時
点で、その本体14と上板16の間に介装された切替弁
29は、第一通気路22の口26および第二通気路24
の口27を同時に開く。これにより、切替室7の上側の
空間20は第一通気路22を介してシリンダ上部23と
連通するようになり、同時に、シリンダ下部25と排気
ポート28は第二通気路24および切替弁29の凹部3
0を介して連通するようになる。従って、加圧エアが給
気室8より、切替室7の上側の空間20および第一通気
路22を通ってシリンダ上部23に流入して充填され、
この充填圧により主ピストン4を下方へ押し下げる。こ
れと同時に、シリンダ下部25内に残存するエアは第二
通気路24および切替弁29の凹部30を通って排気ポ
ート28より排出される。図2は、下限位置における上
記の状態を示すものである。
【0028】主ピストン4の下降により、これと連結す
る下ポンプ2のピストン42も同時に下降する。従っ
て、図4に示すように、ボール弁44Aが開き、シリン
ダ41の下部内の流体は通路48を通って流出口45よ
り流出し、これと同時に、ボール弁44Dが開き、新し
い流体が流入口47より通路49を通ってシリンダ41
の上部に流入し、充填される。なお、ボール弁44Bお
よびボール弁44Cはともに閉じた状態に保たれる。
【0029】また、主ピストン4の下降時、その軸6の
リム付上端部18は、図7に示すように、切替ピストン
10の本体14と係合するため、切替ピストン10をも
一緒に押し下げる。従って、切替ピストン10に付設さ
れた切替弁29および切替弁39も切替ピストン10と
一緒に下降移動する。こうして切替ピストン10が下降
していくと、そのうちに、図8に示すように切替弁29
が第一通気路22の口26および第二通気路24の口2
7を同時に塞ぎ、これにより、給気室8はシリンダ上部
23と連通しなくなり、シリンダ上部23への加圧エア
の供給が停止され、また、これと同時に、シリンダ下部
23は排気ポート28と連通しなくなり、シリンダ下部
25からのエアの排出が停止される。
【0030】そして、切替弁29の上記作動に続いて、
切替弁39が第三通気路34の上側の口35を開く。こ
れにより、切替室7の下側の空間21は、第三通気路3
4および切替弁39の凹部40を介して開放ポート36
と連通するようになり、従って、切替室7の下側の空間
21内に残存する加圧エアが、第三通気路34および切
替弁39の凹部40を通って大気中に流出する。その後
も、切替ピストン10は、その自重により、さらに下降
し、そして図5に示した下限の位置に達する。この過程
において、切替ピストン10の本体14は第三通気路3
4の下側の口37を塞ぎ、これにより、下側の空間21
からの加圧エアの流出が停止される。
【0031】そして、主ピストン4が図1に示す下限の
位置に達した時点で、切替ピストン10も下限の位置に
あり、このとき、図5に示すように、これに付設された
切替弁29が第一通気路22の口26および第二通気路
24の口27を同時に開き、これにより、加圧エアの給
気室8が切替室7の上側の空間20および第二通気路2
4を介してシリンダ下部25と連通し、これと同時に、
シリンダ上部23が第一通気路22および切替弁29の
凹部30を介して排気ポート28と連通するようにな
る。従って、給気室8から第二通気路24を通ってシリ
ンダ下部25への加圧エアの供給が再びなされ、これに
より、エアモータ1の主ピストン4の上昇運動、即ち下
ポンプ2のピストン42の上昇運動が再度開始される。
これ以降、上述した一連の動作が繰り返される。したが
って、加圧エアをエアモータ1に供給するだけで、下ポ
ンプ2が連続運転し、よって、流体が連続的に、かつ脈
動も少なく、給送することができる。
【0032】而して、主ピストン4の上昇ストロークの
開始の時点で、シリンダ上部23内に残存する加圧エア
が第一通気路22より切替弁29の通気用凹部30に噴
出され、また、主ピストン4の下降ストロークの開始の
時点で、シリンダ下部25内に残存する加圧エアが第一
通気路24より切替弁29の通気用凹部30に噴出され
る。しかし、本実施例では、通気用凹部29の底面30
が上下方向に関してコンケーブ面をなすので、加圧エア
の噴出により発生した霧および結露の水滴はコンケーブ
の底面30上を、殆ど留まることなく、垂れ流れ、そし
て、排気ポート28ヘと除去される。従って、本エアポ
ンプを例えば数か月以上の長期間の間継続運転しても、
切替弁29の凹部30内に凍り水や霜の発生がなく、こ
れらの発生による切替弁29の変位動作の阻害または拘
束も生じない。したがって、加圧エアの円滑な交互供給
が常に保証され、常に安定した軸動力を下ポンプ2に伝
えることができ、よって、エアポンプの継続的に円滑な
運転が十分保証されるものとなった。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
切替弁の動作不良の発生が著しく抑えられ、長期間の継
続運転においても、ピストンを通じて常に安定した軸動
力を下ポンプに与えることができ、よって、エアポンプ
の継続的に円滑な運転を保証するエアポンプのエアモー
タが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の、上昇ストロークの開始の状
態にあるエアモータを示す断面図である。
【図2】図1に示した実施例の、下降ストロークの開始
の状態にあるエアモータを示す断面図である。
【図3】実施例のエアモータと連結される、上昇ストロ
ークの開始の状態にある下ポンプを示す断面図である。
【図4】実施例のエアモータと連結される、下降ストロ
ークの開始の状態にある下ポンプを示す断面図である。
【図5】上昇ストロークの状態にある、実施例のエアモ
ータの切替室付近を示す拡大断面図である。
【図6】上昇から下降への切替えの状態にある、実施例
のエアモータの切替室付近を示す拡大断面図である。
【図7】下降ストロークの状態にある、実施例のエアモ
ータの切替室付近を示す拡大断面図である。
【図8】下降から上昇への切替えの状態にある、実施例
のエアモータの切替室付近を示す拡大断面図である。
【図9】実施例のエアモータに装備される切替弁を示す
正面図である。
【図10】実施例のエアモータに装備される切替弁を示
す側面図である。
【図11】実施例の切替弁の、図9のA−A線における
断面図である。
【図12】実施例の切替弁の、図9のB−B線における
断面図である。
【図13】他の例の切替弁の、図9のA−A線と同様の
切断線における断面図である。
【図14】他の例の切替弁の、図9のB−B線と同様の
切断線における断面図である。
【図15】さらに他の切替弁の、図9のA−A線と同様
の切断線における断面図である。
【図16】さらに他の切替弁の、図9のB−B線と同様
の切断線における断面図である。
【符号の説明】
1 エアモータ 2 下ポンプ 3 シリンダ 4 主ピストン 5 シリンダ内壁 6 軸 7 切替室 8 加圧エアの給気室 10 切替ピストン 12 側壁 14 ピストン本体 16 上板 20 上側空間 21 下側空間 22 第一通気路 23 シリンダ上部 24 第二通気路 25 シリンダ下部 26 第一通気路の口 27 第二通気路の口 28 排気ポート 29 切替弁 30 通気用凹部 31 底面 32 底面 33 底面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下ポンプとの組合せでエアポンプを構成す
    るエアモータにおいて、 主ピストンをシリンダの内壁に摺接して昇降自在に備
    え、 切替室を該シリンダの上方にかつ加圧エアの給気室を該
    切替室の上方にそれぞれ連通して形成し、 切替ピストンを、前記主ピストンの軸と連結するととも
    に、前記切替室の中にその側壁に摺接して昇降自在に備
    え、 また第一通気路を前記シリンダの上部と前記切替室の側
    壁とを連絡して設け、かつ、第二通気路を前記シリンダ
    の下部と前記切替室の側壁とを連絡して設け、 これとともに排気ポートを、該切替室の側壁に臨むよう
    に、該第一通気路の口と該第二通気路の口との中間の高
    さに形成し、 さらに、通気用凹部が表面に形成されたブロック体の切
    替弁を、前記切替ピストンの上板とピストン本体との間
    に、該凹部を前記二つの通気路の口および前記排気ポー
    トの口側に向けて、介装してなり、 前記主ピストンの上昇時には、前記シリンダ上部は前記
    第一通気路および前記切替弁の凹部を介して前記排気ポ
    ートと連通し、反対に、前記主ピストンの下降時には、
    前記シリンダ下部は前記第二通気路および前記切替弁の
    凹部を介して前記排気ポートと連通するようになってお
    り、そして、 前記切替弁の通気用凹部は、前記二つの通気路の口およ
    び前記排気ポートの口に対面する底面が上下方向に関し
    てコンケーブ面をなすことを特徴とするエアポンプのエ
    アモータ。
  2. 【請求項2】上記切替弁の通気用凹部は、コンケーブ面
    の底面が、円筒の外周面、楕円筒の外周面、または、直
    径の異なる2種の円筒の各外周面を連続させたコンケー
    ブ面であることを特徴とする請求項1記載のエアモー
    タ。
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