JP3601148B2 - ベローズポンプ - Google Patents

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    • F04B43/10Pumps having fluid drive
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は,ガソリンなどの流体加圧ポンプとして用いられるベローズポンプに関する。
【0002】
【従来技術】
従来のベローズポンプとして,例えば特開平4−321781号公報に開示されたものがある。このベローズポンプ9は,図5に示すように,移送流体を導入する第1作動室91と,作動流体を充填した第2作動室92と,第1,第2作動室91,92を区画するベローズ93と,第2作動室92に向けて上下動するピストン94と,作動流体室95とを有する。
そして,ピストン94の下死点近傍で第2作動室92と作動流体室95とを連通させるオイル穴96が穿設されている。
【0003】
図5において,符号971,972は,ピストン94を上下動させる駆動シャフトと偏心カム,符号981,982は移送流体を一方向にのみ流通させる吸入側の逆止弁と吐出側の逆止弁である。
そして,ピストン94の上下動に応じてベローズ93を伸縮させ,移送流体を吸入路985から吐出路986に向けて圧送する。なお,移送流体の移送流量Qは,ピストン94のサイクル数が一定ならば一定となる。
【0004】
【解決しようとする課題】
しかしながら,従来の上記ベローズポンプ9には次のような問題点がある。
それは,第2作動室92に気泡が滞溜し,ポンプ性能が低下することである。即ち,作動流体に自然に混入した気泡や,ポンプの組付時に混入した気泡が第2作動室92に滞溜したまま抜けなくなり,ポンプ性能を大幅に低下させ,またポンプの損失も増大する。
【0005】
また,かかるベローズポンプ9を自動車の燃料ポンプとして用いた場合には,前記のようにエンジンの負荷とは無関係に,流量Qがピストンのサイクル数によって決まるため,エンジンの低負荷時には燃料の吐出量が過剰となり,ポンプ損失が大きくなるという第2の問題点も存在する。
【0006】
そして,ベローズの寿命を長くしてベローズポンプの耐用年数を大きくすること,ベローズポンプを小型化して移送流量の増大を図ることも重要な課題である。
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであり,作動流体中に気泡が混入した場合にも,安定した性能を維持することのできる優れたベローズポンプを提供しようとするものである。
【0007】
【課題の解決手段】
本願の第1発明は,ベローズを伸縮させて移送流体を送出するベローズポンプであって,
該ベローズポンプは,移送流体を導入する第1作動室と,作動流体を充填した第2作動室と,上記第1,第2作動室を区画する伸縮可能なベローズと,上記第2作動室に向けて突出,後退する往復運動可能なプランジャと,作動流体を収容する開放された作動流体室と,上記プランジャを駆動する駆動部材とを有しており,
上記プランジャにはその内部に一端が上記第2作動室に常時連通する流路が穿設形成されており,また該流路の他端部には上記プランジャが後退した移送流体の流入行程の初段及び終段においてのみ上記作動流体室と連通する第2連通口が形成されており,
少なくとも上記第2連通口が作動流体室と連通する場合において,第2作動室に常時連通する第1の連通口は,第2作動室の最上部近傍に位置しており,更に上記第2連通口は上記第1連通口の上方に位置していることを特徴とするベローズポンプにある。
【0008】
本発明において最も注目すべきことは,プランジャには,その内部に穿設した第1,第2連通口を有する流路が設けられており(図1参照),少なくとも第2連通口が作動流体室と連通する場合に,第1連通口は第2作動室の最上部近傍に位置しており,また第2連通口は第1連通口の上方に位置していることである。
【0009】
本発明にかかるベローズポンプにおいては,プランジャが所定の位置まで後退しておらず,第2連通口が連通していない場合には,第2作動室が閉じられているから,プランジャの運動に伴い第2作動室内の圧力が変化し,これに伴ってベローズの容積が変化する。
そして,ベローズの容積変化に伴って,第1作動室の移送流体が流出又は流入する。
【0010】
一方,プランジャが所定の位置まで後退し,第2連通口が作動流体室と連通した場合には,第2作動室内の圧力は作動流体室とほぼ同一となりベローズの伸縮は停止し移送流体の流入,流出は停止する。
その結果,プランジャの1往復に伴うベローズの容積変化量aとプランジャの単位時間当たり往復数fに比例した流量(f×a)がポンプから送出される。
【0011】
そして,本発明にかかるベローズポンプは,第2連通口が作動流体室と連通する場合には,第1連通口は第2作動室の最上部近傍にあり,また第2連通口は第1連通口の上方にある。
それ故,第2作動室内に気泡などがある場合には,軽い気泡は徐々に第1連通口からプランジャの流路に流入し,この流路を通って第2連通口から作動流体室に流入する。
【0012】
従って,第2作動室内に気泡が溜まることがなく,気泡の滞溜によって生ずるポンプの性能低下及び効率低下を招くことがない。
上記のように本発明によれば,作動流体に気泡が混入した場合にも,安定した性能を維持することのできる効率的なベローズポンプを提供することができる。
【0013】
なお,上記において,プランジャが後退した位置にあり移送流体の流入行程の初段及び終段にある場合に,第2連通口を作動流体室と連通させる手段には,次のようなものがある。
例えば,第2連通口をプランジャの外周面上に設け,一方作動流体室には,上記プランジャの外周面に面接触しプランジャの移動に伴って第2連通口を閉塞又は開口するプランジャ当接部材を設けるという方法がある。そして,上記プランジャ当接部材の位置を調整し,上記第2連通口の開口位置が,プランジャが後退し移送流体の流入行程の初段及び終段となるようにする。
【0014】
そして,上記プランジャ当接部材は,プランジャの外周面の一部を円弧状に被うものや,請求項3記載のようにプランジャの外周面の全周を被う環状部材などがある。
【0015】
また,請求項2記載のように,上記ベローズポンプには,上記プランジャ当接部材を移動させて上記第2連通口の連通位置を変更する,連通位置調整手段を設けることが好ましい。
本発明のベローズポンプにおいては,第2連通口が作動流体室に連通するとベローズの容積拡大がその段階で停止する。従って,プランジャの1サイクル(往復)当たりのベローズの容積変化量は,第2連通口が作動流体室に連通する位置によって変化する。
【0016】
それ故,請求項2記載のように第2連通口の連通位置を調整することにより,1サイクル当たりの移送流体の吐出量が変化し,ベローズポンプの吐出流量Qを変化させることができるから,ポンプとして極めて好ましい作用を付加することができる。
そして,このような作用を有するベローズポンプを,エンジンの燃料ポンプとして用いた場合には,上記位置調整手段をエンジンの負荷に応じて操作することにより,負荷に応じた燃料送出が可能となり,前記のような第2の問題点を解決することができる。
即ち,エンジンが低負荷の場合には,上記位置調整手段を操作して燃料吐出流量Qを少なくできるから,供給燃料が過剰になることはなく,またポンプの効率も向上する。
【0017】
また,請求項4記載のように,前記第2作動室に,前記ベローズを収容するメインルームと前記プランジャを収容するサブルームとを設け,上記メインルームとサブルームとの間には,メインルームの上部とサブルームとを連通させメインルーム側からサブルーム側に向かって略水平又は上昇する方向に形成された上部通路と,上記ベローズよりも下方に位置するメインルームの下部と上記サブルームとの間を連通させる下部通路とを設けると好適である。
【0018】
請求項4記載の発明によれば,上記上部通路を介して気泡を作動流体室に移動させることが出来るほか,上記下部通路を設けることによって次のような効果を奏することができる。
プランジャがサブルームに向けて突出すると,サブルームの圧力が上昇すると共に作動流体がサブルームからメインルームに流入するが,このとき下部通路を通ってメインルームに流入する作動流体の動圧がベローズを縮小させるように作用する。即ち,請求項1記載の発明のようにベローズの内外圧力差がベローズを縮小するばかりでなく,本発明では作動流体の動圧がベローズを縮小させる。そのため,ベローズの動作の遅れを抑制することが出来る。
【0019】
ベローズの内外の差圧によってベローズを変形させる場合には,ベローズの変形部の慣性によって若干の時間遅れが避けられず,この遅れによって伸縮動作が高速になるほどベローズの内外差圧は大きくなり,これがベローズの耐久力を減少させる原因になる。それ故,請求項4記載の発明によれば,ベローズの動作の遅れを抑制しベローズの寿命を向上させることが出来る。また,上記のようにベローズの動作遅れを減少すれば,プランジャの駆動効率を向上することもできる。
【0020】
また,請求項5記載のように,第2作動室と作動流体室との間に,通常閉じられているバイパス通路を設け,該バイパス通路に,上記第2作動室の圧力が上記作動流体室の圧力よりも低下した場合に開路する方向弁制御弁が設けるようにすると好適である。
上記のようなバイパス通路を設けない場合には,第2作動室の圧力が作動流体室よりも低下してその値が大きくなると,第2連通口が開いた時に気泡が作動流体室から第2作動室に逆流することがありうる。
【0021】
しかしながら,上記バイパス通路を設けることにより,第2作動室の圧力が作動流体室よりも低下したときには,直ちに上記方向制御弁が作動し第2作動室の負圧状態を解消させることが出来る。
例えば,プランジャが上昇してベローズが伸長し,第2連通口が開口する場合に,ベローズの伸長の遅れによって第2作動室の圧力が低下し負圧となることがある。しかしながら,上記構成では直ちにバイパス通路が開路し,作動流体室の作動流体が第2作動室に供給される。
【0022】
更に,第1作動室または第2作動室にベローズを螺着して取り付ける構造の場合には,請求項6記載のように,螺着操作をする回動用工具の端部の工具孔を固定部材の内側に穿設するようにすると好適である(実施形態例2,図3及び図4の符号152参照)。
即ち,工具を用いて固定部材を他の部材に螺着する場合には,通常のネジ締めのように外側から上記固定部材を把持して回動させる構成ではなく,固定部材に穿設した内孔に工具を嵌合させて回動操作するようにすることが好ましい。
【0023】
このように,構成することにより,固定部材の外周部とベローズを収容する第2作動室の内壁との間に工具が進入するスペース(死体積)が不要となり,その結果ベローズを収容する第2作動室のスペースを小さくすることが出来る。作動室の容量が小さくなるとそれに比例して作動流体が加圧された場合における作動流体の圧縮量(即ち吐出流量ロス)が小さくなり,その分ベローズポンプの流量を大きくすることが出来る。例えば,作動流体がガソリンの場合には,10Maで1%程度の容積圧縮が生ずるが,死体積が減少すればそれに比例した圧縮量分だけ吐出流量を大きくすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
実施形態例1
本例は,図1,図2に示すように,ベローズ10を伸縮させて移送流体81を送出するベローズポンプ1であり,エンジンの燃料ポンプである。
ベローズポンプ1は,移送流体81(燃料)を導入する第1作動室11と,作動流体82を充填した第2作動室20と,第1,第2作動室11,20を区画する伸縮可能なベローズ10と,第2作動室20に向けて突出,後退する往復運動可能なプランジャ30と,作動流体82を収容する開放された作動流体室25と,プランジャ30を駆動する駆動部材35とを有する。
【0025】
プランジャ30には,一端が第2作動室20に常時連通する流路31が形成されており,流路31の他端部には,プランジャ30が後退した移送流体81の流入行程の初段及び終段においてのみ作動流体室25と連通する第2連通口33が形成されている。
また,図1に示すように,第2連通口33が作動流体室25と連通する場合には,第2作動室20に常時連通する第1連通口32は第2作動室20の最上部近傍に位置しており,更に第2連通口33は第1連通口32の上方に位置している。
【0026】
そして,第2連通口33は,プランジャ30の外周面301上に設けられており,一方作動流体室25には,プランジャ30の外周面301に面接触しプランジャ30の移動に伴って第2連通口33を閉塞(図2)又は開口(図1)するプランジャ当接部材26と,プランジャ当接部材26を移動させ,第2連通口33の連通位置を変更する連通位置調整手段27が設けられている。
【0027】
プランジャ当接部材26は,プランジャ30の外周面に嵌合させた環状部材であり,連通位置調整手段27は上記環状部材をプランジャ30の軸線(運動)方向に移動させる駆動部材である。
以下,それぞれについて説明を補足する。
【0028】
第1作動室11には,移送流体81の流入口12と流出口13とが形成されており,それぞれには移送流体81を一方向にのみ流通させる逆止弁131,132が設けられている。
そして,第1作動室11の底部には,上部を固定部材14に固定させたベローズ10が配置されている。固定部材14は,上部に形成した雄ネジ部をベローズポンプ1のハウジングに螺着して取り付けられる。固定部材14の胴太の部分はネジ廻し用の回動工具を嵌合させる6角柱形の頭部であり,ハウジングの内壁との間には回動工具が進入する為の間隙が設けられている。
【0029】
第1作動室11の下方には,第2作動室20が形成されており,作動室20はベローズ10と接するメインルーム201とプランジャ30と接するサブルーム202とからなる。
プランジャ30は,下端面がサブルーム202に接し,上端面が駆動部材35を構成する偏心カム36に当接し,作動流体室25を貫通して上下動する。
上記偏心カム36はエンジンのクランクシャフトに同期して軸芯Cを中心に回転する。
【0030】
作動流体室25には,プランジャ30に嵌合するプランジャ当接部材26としての環状部材が設けられており,環状部材は連通位置調整手段27を介して上下動させることができる。上記連通位置調整手段27はステッピングモータ等のアクチュエータによって駆動され,これによってベローズポンプの吐出流量が調整される。
そして,プランジャ30の内部には,図1に示すごとく,下端の第一連通口32を介してサブルーム202の上面に連通する流路31が穿設されており,流路31の上端の第二連通口33は,プランジャ30の移動に伴って上記環状部材の内壁面によって閉塞(図2)又は開口(図1)される。
【0031】
次に,ベローズポンプ1の作動について説明する。
図1に示す第2連通口33の連通状態において,偏心カム36が回転しプランジャ30が若干下降すると第2連通口33は環状部材(当接部材26)によって閉鎖される。そしてプランジャ30が更に下降すると第2作動室20の内圧が上昇し,ベローズ10が縮小し,第1作動室11の移送流体81が圧送される(逆止弁131閉,逆止弁132開)。
【0032】
そして,やがて図2に示すように,偏心カム36が半回転して,プランジャ30が下死点に達する。
更に偏心カム36が回転するとプランジャ30は上昇過程に入り,ベローズ10が伸長し第1作動室11に移送流体81が流入する(逆止弁131開,逆止弁132閉)。
そして,再び図1に示すようにプランジャ30が上死点に達し,1サイクルが完了する。
【0033】
ここで,上記1サイクルにおける移送流体81の吐出量は,第2連通口33の連通位置によって変化するから,連通位置調整手段27を作動させて第2連通口33の連通位置を変更することにより,ベローズポンプ1の流量Qを変更することができる。
それ故,エンジンの負荷に対応して連通位置調整手段27を作動させることにより,エンジンの負荷に応じた燃料送出量に変更することができ,過剰に燃料が送出されて燃料をリリーフさせるなどの無駄な動作を解消することが出来る。
【0034】
また,本例のベローズポンプ1においては,第2作動室20に気泡が混入した場合には,気泡は図1の矢印に示すように,メインルーム201からサブルーム202の方向に上昇し,更に流路31を通って作動流体室25へと移行する。
それ故,気泡は第2作動室20内に長く溜まることがなく,気泡による性能低下や効率低下を防止することができる。
上記のように,本例によれば,作動流体に気泡が混入した場合にも安定した性能を維持することができる効率的なベローズポンプを提供することができる。
【0035】
実施形態例2
本例は,請求項4〜請求項6の発明に関する実施形態例である。
図3に示すように,本例のベローズポンプ1の第2作動室40は,ベローズ10を収容するメインルーム41とプランジャ30を収容するサブルーム42とを有しており,メインルーム41とサブルーム42との間には,メインルーム41の上部とサブルーム42とを連通させメインルーム41側からサブルーム42側に向かって略水平方向に形成された上部通路43と,ベローズ10よりも下方に位置するメインルーム41の底部とサブルーム42の底部との間を連通させる下部通路44とが設けられている。
【0036】
また,図4に示すように,第2作動室40と作動流体室45との間には,通常閉じられているバイパス通路46が設けられており,バイパス通路46には,第2作動室40の圧力が作動流体室45の圧力よりも低下した場合に開路する逆止弁47が設けられている。同図において符号271は,連通位置調整手段27を駆動する軸である。
【0037】
一方,図3,図4に示すように,ベローズ10は,第1作動室11に螺着する為の雄ネジ部151を形成した固定部材15が付けられており,固定部材15には,上記螺着操作をする為の回動用工具の6角柱の端部を嵌合させる6角形の工具孔152を穿設してある。
【0038】
以下,それぞれについて説明を補足する。
本例のベローズポンプ1では,図3に示すように,プランジャ30の軸心方向(運動方向)は,ベローズ10の軸心方向(運動方向)に対して平行でなく一定の傾きを持っている。
そして,メインルーム41の底部とサブルーム42の底部とはカバー部材51に形成された下部通路44を介して連結されている。
【0039】
その結果,第2連通口33が閉口している場合にプランジャ30が下降すると,上部通路43と共に下部通路44を通って作動流体がサブルーム42からメインルーム41に流入し,ベローズ10を下から押し上げる。そのため,ベローズ10の変形は応答が速くなり,そのためベローズ10に生ずる内外間の差圧の上昇は抑制され,ベローズ10の耐久性が向上する。なぜならば,ベローズ10の内外差圧のみによる伸縮動作では応答時間が相対的に大きくなり,特に高速で動作させた場合には,ベローズ10の内外の差圧が大きくなり,ベローズ10の寿命を低下させるからである。
【0040】
また,メインルーム41の最上部には,上部通路43が形成され,実施形態例1の場合と同様に気泡を作動流体室45に移動させる通路の作用をしている。
なお,図3のサブルーム42において,符号52はプランジャ30をガイドするスリーブ,符号53はプランジャ30を駆動部材36側に向けて付勢するスプリングである。
【0041】
一方,固定部材15の内孔152は,断面形状を6角形に形成してあり,上部の第1作動室11側から6角棒状のレンチを挿入して端部を上記内孔152に嵌合し,ハウジングに螺着する。そのため,ベローズ10の外周部とメインルーム41の内壁との間には空隙を設ける必要がなく,第2作動室の死体積が減少する。それ故,前記のようにベローズポンプ1の吐出流量を相対的に大きくすることができる。
なお,第1作動室11において,符号131A,132Aは逆止弁131,132の弁シート,符号131B,132Bは逆止弁131,132の付勢スプリングである。また,図4において,符号471,472は,逆止弁47の弁シートと付勢スプリングである。
【0042】
図4は図3において破断面を偏心カム36の軸心Cの方向に移動した断面図である。
図4に示すように,メインルーム41のベローズ10の外周部と作動流体室45の下部との間にバイパス通路46が設けられており,第2作動室40の圧力が低下すると逆止弁47が開弁して作動流体が作動流体室45から流入し,両室40,45間の圧力のアンバランスの発生を抑制する。そのため,作動流体室45から第2作動室40に気泡が逆流することを防止することが出来る。
【0043】
即ち,プランジャ30が上昇し第2作動室40の圧力が低下すると,第1作動室11内の圧力によりベローズ10が伸長し,メインルーム41からサブルーム42に作動流体が移動するが,同時に第2連通口33が開口して流路31を介して作動流体室45と第2作動室40との間が連通する。この時,プランジャ30が上昇して第2連通口33が開口する迄の間,ベローズ10の伸長遅れによって第2作動室40の圧力が低下して負圧となるが,上記逆止弁47が開弁することから直ちに負圧を解消することができる。
その他については実施形態例1と同様である。
【0044】
【発明の効果】
上記のように,本発明によれば,作動流体中に気泡が混入した場合にも気泡を排除し,常に安定した性能を維持することのできる効率的なベローズポンプを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1のベローズポンプの縦断面図(プランジャ上死点位置)。
【図2】実施形態例1のベローズポンプの縦断面図(プランジャ下死点位置)。
【図3】実施形態例2のベローズポンプの縦断面図(その1)。
【図4】実施形態例2のベローズポンプの縦断面図(その2,図3において破断面を偏心カムの軸心Cの方向に移動させた図))。
【図5】従来のベローズポンプの縦断面図。
【符号の説明】
1...ベローズポンプ,
10...ベローズ,
11...第1作動室,
20,40...第2作動室,
25,45...作動流体室,
30...プランジャ,
31...流路,
32...第1連通口,
33...第2連通口,
35...駆動部材,

Claims (6)

  1. ベローズを伸縮させて移送流体を送出するベローズポンプであって,
    該ベローズポンプは,移送流体を導入する第1作動室と,作動流体を充填した第2作動室と,上記第1,第2作動室を区画する伸縮可能なベローズと,上記第2作動室に向けて突出,後退する往復運動可能なプランジャと,作動流体を収容する開放された作動流体室と,上記プランジャを駆動する駆動部材とを有しており,
    上記プランジャにはその内部に一端が上記第2作動室に常時連通する流路が穿設形成されており,また該流路の他端部には上記プランジャが後退した移送流体の流入行程の初段及び終段においてのみ上記作動流体室と連通する第2連通口が形成されており,
    少なくとも上記第2連通口が作動流体室と連通する場合において,第2作動室に常時連通する第1の連通口は,第2作動室の最上部近傍に位置しており,更に上記第2連通口は上記第1連通口の上方に位置していることを特徴とするベローズポンプ。
  2. 請求項1において,前記第2連通口は前記プランジャの外周面上に設けられており,一方前記作動流体室には,上記プランジャの上記外周面に面接触し,該プランジャの移動に伴って上記第2連通口を閉塞又は開口するプランジャ当接部材と,該プランジャ当接部材を移動させ上記第2連通口の連通位置を変更する連通位置調整手段とが設けられていることを特徴とするベローズポンプ。
  3. 請求項2において,前記プランジャ当接部材は,前記プランジャの外周面に嵌合させた環状部材であり,前記連通位置調整手段は,上記環状部材を上記プランジャの軸線方向に移動させる駆動部材であることを特徴とするベローズポンプ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項において,前記第2作動室は,前記ベローズを収容するメインルームと前記プランジャを収容するサブルームとを有しており,上記メインルームとサブルームとの間には,メインルームの上部とサブルームとを連通させメインルーム側からサブルーム側に向かって略水平又は上昇する方向に形成された上部通路と,上記ベローズよりも下方に位置するメインルームの下部と上記サブルームとの間を連通させる下部通路とが設けられていることを特徴とするベローズポンプ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項において,前記第2作動室と作動流体室との間には,通常閉じられているバイパス通路が設けられており,該バイパス通路には,上記第2作動室の圧力が上記作動流体室の圧力よりも低下した場合に開路する方向制御弁が設けられていることを特徴とするベローズポンプ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項において,前記ベローズは,前記第1作動室または第2作動室に螺着する為の雄ネジ部を形成した固定部材に取り付けられており,
    該固定部材には,上記螺着操作をする回動用工具の端部を嵌合させる工具孔を穿設してあることを特徴とするベローズポンプ。
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