JPH0953165A - 溶融めっき装置における鋼帯予熱炉の制御法 - Google Patents
溶融めっき装置における鋼帯予熱炉の制御法Info
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- JPH0953165A JPH0953165A JP23329495A JP23329495A JPH0953165A JP H0953165 A JPH0953165 A JP H0953165A JP 23329495 A JP23329495 A JP 23329495A JP 23329495 A JP23329495 A JP 23329495A JP H0953165 A JPH0953165 A JP H0953165A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 炉壁の少なくとも通板鋼帯の最大幅の位置ま
で直火バ−ナ−が分散配置された縦型直火予熱炉で断面
積の異なる鋼帯を溶接して連続加熱するとき、予熱炉に
大規模な改造を施さなくても、先行鋼帯もしくは後続鋼
帯の過熱を防止できる溶融めっき装置での予熱炉制御法
を提供するものである。 【構成】 後続鋼帯の断面積が溶接部より小さくなると
き、溶接部が予熱炉に接近したら予熱炉の後続鋼帯エッ
ジ部およびその外側のバ−ナ−の一部を消火すると共
に、溶接部が予熱炉出側に達したら後続鋼帯のエッジ部
に窒素ガスを吹き付け、逆に断面積が溶接部より大きく
なるときは、溶接部が同様に接近したら予熱炉の先行鋼
帯エッジ部およびその外側のバ−ナ−の一部を点火する
と共に、予熱炉出側で先行鋼帯のエッジ部に窒素ガスを
溶接部の到達前から吹き付ける。
で直火バ−ナ−が分散配置された縦型直火予熱炉で断面
積の異なる鋼帯を溶接して連続加熱するとき、予熱炉に
大規模な改造を施さなくても、先行鋼帯もしくは後続鋼
帯の過熱を防止できる溶融めっき装置での予熱炉制御法
を提供するものである。 【構成】 後続鋼帯の断面積が溶接部より小さくなると
き、溶接部が予熱炉に接近したら予熱炉の後続鋼帯エッ
ジ部およびその外側のバ−ナ−の一部を消火すると共
に、溶接部が予熱炉出側に達したら後続鋼帯のエッジ部
に窒素ガスを吹き付け、逆に断面積が溶接部より大きく
なるときは、溶接部が同様に接近したら予熱炉の先行鋼
帯エッジ部およびその外側のバ−ナ−の一部を点火する
と共に、予熱炉出側で先行鋼帯のエッジ部に窒素ガスを
溶接部の到達前から吹き付ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融めっき装置で種々
の板幅や板厚の鋼帯を溶接して、連続的に溶融めっきを
施す際に板幅や板厚の変化で鋼帯エッジ部に発生するめ
っき剥離を防止する鋼帯予熱炉の制御法に関する。
の板幅や板厚の鋼帯を溶接して、連続的に溶融めっきを
施す際に板幅や板厚の変化で鋼帯エッジ部に発生するめ
っき剥離を防止する鋼帯予熱炉の制御法に関する。
【0002】
【従来技術】近年、鋼帯の溶融めっき装置は、鋼帯の焼
鈍と還元を前処理炉で連続的に行うゼンジミア方式や無
酸化炉方式などが主力になっているが、熱延鋼帯や焼鈍
済み鋼帯を酸洗槽で酸洗して、縦型の予熱炉で加熱した
後、還元炉で水素ガスを主成分とする還元性ガスで還元
して、溶融めっき浴に浸漬するシ−ラス方式のものも一
部で使用されている。
鈍と還元を前処理炉で連続的に行うゼンジミア方式や無
酸化炉方式などが主力になっているが、熱延鋼帯や焼鈍
済み鋼帯を酸洗槽で酸洗して、縦型の予熱炉で加熱した
後、還元炉で水素ガスを主成分とする還元性ガスで還元
して、溶融めっき浴に浸漬するシ−ラス方式のものも一
部で使用されている。
【0003】図3は、このシ−ラス方式溶融めっき装置
の要部を示したもので、酸洗した鋼帯1は予熱炉2の水
平なプレヒ−ト部3で予熱されて、垂直な加熱部4に上
方から入り、直火バ−ナ−5で加熱される。加熱された
鋼帯1は加熱部4の下側から還元炉6に入って、方向を
下方に変えられた後めっき浴7に案内され、溶融めっき
が施される。めっき後の鋼帯1は垂直に引き上げられ、
気体絞り装置8で付着量が調整される。なお、溶融めっ
き装置によっては鋼帯1を予熱炉2の下側から上方に通
板するものもある。
の要部を示したもので、酸洗した鋼帯1は予熱炉2の水
平なプレヒ−ト部3で予熱されて、垂直な加熱部4に上
方から入り、直火バ−ナ−5で加熱される。加熱された
鋼帯1は加熱部4の下側から還元炉6に入って、方向を
下方に変えられた後めっき浴7に案内され、溶融めっき
が施される。めっき後の鋼帯1は垂直に引き上げられ、
気体絞り装置8で付着量が調整される。なお、溶融めっ
き装置によっては鋼帯1を予熱炉2の下側から上方に通
板するものもある。
【0004】この溶融めっき装置では、板幅や板厚が異
なった鋼帯1の先端と後端を溶接して連続めっきする
が、板幅や板厚の増大により後続鋼帯1の断面積が先行
鋼帯1より大きくなる場合、通板速度を遅くして予熱炉
2の炉温を増大させ、後続鋼帯1の断面積が小さくなる
場合はこれと逆の操作を行い、鋼帯1の加熱温度が一定
になるようにしている。
なった鋼帯1の先端と後端を溶接して連続めっきする
が、板幅や板厚の増大により後続鋼帯1の断面積が先行
鋼帯1より大きくなる場合、通板速度を遅くして予熱炉
2の炉温を増大させ、後続鋼帯1の断面積が小さくなる
場合はこれと逆の操作を行い、鋼帯1の加熱温度が一定
になるようにしている。
【0005】ところで、予熱炉2の加熱部4の直火バ−
ナ−(ラジアントバ−ナ−)5は図4に示すように炉壁
9の内面に幅方向が列状で高さ方向が千鳥状になるよう
に配列されている。このバ−ナ−は通板鋼帯の最大幅の
位置まで配列されていて、上から第1ゾ−ン10、第2
ゾ−ン11および第3ゾ−ン12に分かれ、各ゾ−ン単
位でバ−ナ−の点火、炉温調整および消火を行うように
なっている。このため、予熱炉2の調整は各ゾ−ンの火
力を個別に調整するとか、一部のゾ−ンの使用を中止す
るとかの方法によらなければならない。
ナ−(ラジアントバ−ナ−)5は図4に示すように炉壁
9の内面に幅方向が列状で高さ方向が千鳥状になるよう
に配列されている。このバ−ナ−は通板鋼帯の最大幅の
位置まで配列されていて、上から第1ゾ−ン10、第2
ゾ−ン11および第3ゾ−ン12に分かれ、各ゾ−ン単
位でバ−ナ−の点火、炉温調整および消火を行うように
なっている。このため、予熱炉2の調整は各ゾ−ンの火
力を個別に調整するとか、一部のゾ−ンの使用を中止す
るとかの方法によらなければならない。
【0006】鋼帯1の断面積変化による予熱炉2の炉温
と通板速度の調整は、溶接部が予熱炉2のプレヒ−ト部
3に入った時点で実施していたが、予熱炉2の炉温は瞬
間的に変化しないため、炉温が変化するには10〜30
秒要していた。このため、めっき原板が熱延鋼帯のよう
に後続鋼帯1の板厚や板幅が先行鋼帯1より著しく小さ
く、断面積差が20%以上、、板厚差が0.4mm以上
もあると、炉温が下がらないうちに加熱されるため、後
続鋼帯1のエッジ部が過熱され、エッジ部だけにめっき
剥離が生じるという問題があった。逆に後続鋼帯1の断
面積や板厚差が大きい場合は通板速度が遅くなるため、
先行鋼帯1の加熱時間は長くなることから、同様の問題
があった。なお、現在の溶融めっき装置は溶接部が装置
のどこの部分を移動中であるかを入側から出側まで追跡
できるようになっている。
と通板速度の調整は、溶接部が予熱炉2のプレヒ−ト部
3に入った時点で実施していたが、予熱炉2の炉温は瞬
間的に変化しないため、炉温が変化するには10〜30
秒要していた。このため、めっき原板が熱延鋼帯のよう
に後続鋼帯1の板厚や板幅が先行鋼帯1より著しく小さ
く、断面積差が20%以上、、板厚差が0.4mm以上
もあると、炉温が下がらないうちに加熱されるため、後
続鋼帯1のエッジ部が過熱され、エッジ部だけにめっき
剥離が生じるという問題があった。逆に後続鋼帯1の断
面積や板厚差が大きい場合は通板速度が遅くなるため、
先行鋼帯1の加熱時間は長くなることから、同様の問題
があった。なお、現在の溶融めっき装置は溶接部が装置
のどこの部分を移動中であるかを入側から出側まで追跡
できるようになっている。
【0007】鋼帯1のエッジ部の過熱を防止する方法と
しては、予熱炉2の幅方向に鋼帯1の幅方向の温度を測
定する温度測定器を炉内に配置するとともに、炉壁9に
冷却装置を設けて、温度測定器でエッジ部の過熱を検出
した場合、炉壁9を冷却装置で冷却する方法が知られて
いる(特開平7−41868号公報)。しかし、この方
法を実施するには予熱炉2の大規模な改造を必要とする
ため、実施には多大の費用を要する。
しては、予熱炉2の幅方向に鋼帯1の幅方向の温度を測
定する温度測定器を炉内に配置するとともに、炉壁9に
冷却装置を設けて、温度測定器でエッジ部の過熱を検出
した場合、炉壁9を冷却装置で冷却する方法が知られて
いる(特開平7−41868号公報)。しかし、この方
法を実施するには予熱炉2の大規模な改造を必要とする
ため、実施には多大の費用を要する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
予熱炉2の大規模な改造を施さなくても、後続鋼帯1や
先行鋼帯1の過熱を防止できる溶融めっき装置での予熱
炉制御法を提供するものである。
予熱炉2の大規模な改造を施さなくても、後続鋼帯1や
先行鋼帯1の過熱を防止できる溶融めっき装置での予熱
炉制御法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、炉壁の少なく
とも通板鋼帯の最大幅の位置まで直火バ−ナ−が分散配
置された縦型直火予熱炉の上から下に通板することによ
り鋼帯を加熱して、還元性ガスで還元した後、溶融めっ
き浴に浸漬する溶融めっき装置で種々の板幅、板厚の鋼
帯を溶接して連続的に溶融めっきを施す際、後続鋼帯の
断面積が溶接部より小さくなるとき、溶接部が予熱炉に
接近したら、予熱炉の後続鋼帯エッジ部およびその外側
のバ−ナ−の一部を溶接部が予熱炉に入る所定時間前に
消火して後続鋼帯のエッジ部昇温を抑制するとともに、
溶接部が予熱炉出側に達したら、後続鋼帯のエッジ部に
常温の窒素ガスを所定時間吹き付けて冷却し、逆に断面
積が溶接部より大きくなるときは、溶接部が予熱炉に接
近したら、予熱炉の先行鋼帯エッジ部およびその外側の
バ−ナ−の一部を溶接部が予熱炉に入る所定時間前に点
火して後続鋼帯のエッジ部加熱の準備をするとともに、
予熱炉出側で先行鋼帯のエッジ部に常温の窒素ガスを溶
接部が到達する所定時間前から溶接部到達まで吹き付け
て冷却するようにした。
とも通板鋼帯の最大幅の位置まで直火バ−ナ−が分散配
置された縦型直火予熱炉の上から下に通板することによ
り鋼帯を加熱して、還元性ガスで還元した後、溶融めっ
き浴に浸漬する溶融めっき装置で種々の板幅、板厚の鋼
帯を溶接して連続的に溶融めっきを施す際、後続鋼帯の
断面積が溶接部より小さくなるとき、溶接部が予熱炉に
接近したら、予熱炉の後続鋼帯エッジ部およびその外側
のバ−ナ−の一部を溶接部が予熱炉に入る所定時間前に
消火して後続鋼帯のエッジ部昇温を抑制するとともに、
溶接部が予熱炉出側に達したら、後続鋼帯のエッジ部に
常温の窒素ガスを所定時間吹き付けて冷却し、逆に断面
積が溶接部より大きくなるときは、溶接部が予熱炉に接
近したら、予熱炉の先行鋼帯エッジ部およびその外側の
バ−ナ−の一部を溶接部が予熱炉に入る所定時間前に点
火して後続鋼帯のエッジ部加熱の準備をするとともに、
予熱炉出側で先行鋼帯のエッジ部に常温の窒素ガスを溶
接部が到達する所定時間前から溶接部到達まで吹き付け
て冷却するようにした。
【0010】
【作用】後続鋼帯の断面積が著しく小さい場合、予熱炉
の後続鋼帯エッジ部およびその外側に位置するバ−ナ−
を溶接部が予熱炉に入る所定時間前に消火すれば、バ−
ナ−による鋼帯エッジ部の加熱はなくなるので、バ−ナ
−を消火しない場合に比べて後続鋼帯のエッジ部温度は
低下する。また、後続鋼帯はバ−ナ−消火直後しばらく
の間高温の炉壁からの輻射熱で加熱されるので、通板速
度を速くしても、溶接部から所定の距離までのエッジ部
は過熱され、目標温度より高くなってしまうが、溶接部
が予熱炉出側に達しときに後続鋼帯のエッジ部に常温の
窒素ガスを所定時間吹き付ければ、過熱されたエッジ部
は冷却され、目標温度にすることができる。ここで、鋼
帯エッジ部の冷却に窒素ガスを用いるのは、予熱炉の燃
焼雰囲気を空燃比調整により弱還元性にしてあるため、
空気のような酸化性ガスを用いると、雰囲気が酸化性に
なり、鋼帯が酸化されるからである。
の後続鋼帯エッジ部およびその外側に位置するバ−ナ−
を溶接部が予熱炉に入る所定時間前に消火すれば、バ−
ナ−による鋼帯エッジ部の加熱はなくなるので、バ−ナ
−を消火しない場合に比べて後続鋼帯のエッジ部温度は
低下する。また、後続鋼帯はバ−ナ−消火直後しばらく
の間高温の炉壁からの輻射熱で加熱されるので、通板速
度を速くしても、溶接部から所定の距離までのエッジ部
は過熱され、目標温度より高くなってしまうが、溶接部
が予熱炉出側に達しときに後続鋼帯のエッジ部に常温の
窒素ガスを所定時間吹き付ければ、過熱されたエッジ部
は冷却され、目標温度にすることができる。ここで、鋼
帯エッジ部の冷却に窒素ガスを用いるのは、予熱炉の燃
焼雰囲気を空燃比調整により弱還元性にしてあるため、
空気のような酸化性ガスを用いると、雰囲気が酸化性に
なり、鋼帯が酸化されるからである。
【0011】バ−ナ−の消火による炉温低下は、消火後
10〜120秒で期待できるので、バ−ナ−の消火は溶
接部が予熱炉に入る10〜120秒前に実施すればよ
い。一方、窒素ガスの吹き付けは前記バ−ナ−の消火タ
イミングの場合、溶接部が予熱炉出側に達してから10
〜120秒間継続すればよい。
10〜120秒で期待できるので、バ−ナ−の消火は溶
接部が予熱炉に入る10〜120秒前に実施すればよ
い。一方、窒素ガスの吹き付けは前記バ−ナ−の消火タ
イミングの場合、溶接部が予熱炉出側に達してから10
〜120秒間継続すればよい。
【0012】逆に、後続鋼帯の断面積が溶接部より大き
くなる場合、予熱炉の後続鋼帯エッジ部およびその外側
に位置するバ−ナ−を溶接部が予熱炉に入る所定時間前
に点火すると、バ−ナ−により先行鋼帯のエッジ部が加
熱され始め、しかも、通板速度が遅くなるので、先行鋼
帯の溶接部近くのエッジ部は過熱状態になる。しかし、
溶接部が予熱炉に到達する所定時間前から予熱炉に到達
するまでの間予熱炉出側で先行鋼帯のエッジ部に常温の
窒素ガスを吹き付けてエッジ部を冷却すると、過熱され
たエッジ部を目標温度にすることができる。
くなる場合、予熱炉の後続鋼帯エッジ部およびその外側
に位置するバ−ナ−を溶接部が予熱炉に入る所定時間前
に点火すると、バ−ナ−により先行鋼帯のエッジ部が加
熱され始め、しかも、通板速度が遅くなるので、先行鋼
帯の溶接部近くのエッジ部は過熱状態になる。しかし、
溶接部が予熱炉に到達する所定時間前から予熱炉に到達
するまでの間予熱炉出側で先行鋼帯のエッジ部に常温の
窒素ガスを吹き付けてエッジ部を冷却すると、過熱され
たエッジ部を目標温度にすることができる。
【0013】鋼帯エッジ部が通過する炉壁部分はバ−ナ
−の点火後10〜120秒間すれば、中央部などと同温
になるので、溶接部が予熱炉に入る10〜120秒前に
点火すればよい。先行鋼帯はこの間過熱されるので、窒
素ガスは溶接部が予熱炉に到達する10〜120秒前か
ら吹き付ければよい。
−の点火後10〜120秒間すれば、中央部などと同温
になるので、溶接部が予熱炉に入る10〜120秒前に
点火すればよい。先行鋼帯はこの間過熱されるので、窒
素ガスは溶接部が予熱炉に到達する10〜120秒前か
ら吹き付ければよい。
【0014】予熱炉バ−ナ−の点火、消火は、従来ゾ−
ン単位でしか実施できなかったが、外側のバ−ナ−を縦
列単位で点火、消火できるようにする。この縦列単位で
のバ−ナ−の点火、消火は全ゾ−ン両側の対称な列すべ
てについて実施してもよいが、通常は最終ゾ−ンのもの
について実施するだけで鋼帯のエッジ部過熱を防止でき
る。例えば、前記図4のように、加熱部4が3ゾ−ンに
分かれ、全ゾ−ンのバ−ナ−を燃焼させている場合、第
1ゾ−ン10および第2ゾ−ン11でのバ−ナ−操作は
行わず、第3ゾ−ン12の後続鋼帯または先行鋼帯の幅
より外側のバ−ナ−だけを点火もしくは消火すればよ
い。第3ゾ−ン12でのバ−ナ−操作を行わず、第1ゾ
−ン10および/または第2ゾ−ン11でバ−ナ−操作
を行っても、第3ゾ−ン12の燃焼熱が上昇してくるの
で、点火もしくは消火した効果が得られなかったり、効
果が小さくなる。
ン単位でしか実施できなかったが、外側のバ−ナ−を縦
列単位で点火、消火できるようにする。この縦列単位で
のバ−ナ−の点火、消火は全ゾ−ン両側の対称な列すべ
てについて実施してもよいが、通常は最終ゾ−ンのもの
について実施するだけで鋼帯のエッジ部過熱を防止でき
る。例えば、前記図4のように、加熱部4が3ゾ−ンに
分かれ、全ゾ−ンのバ−ナ−を燃焼させている場合、第
1ゾ−ン10および第2ゾ−ン11でのバ−ナ−操作は
行わず、第3ゾ−ン12の後続鋼帯または先行鋼帯の幅
より外側のバ−ナ−だけを点火もしくは消火すればよ
い。第3ゾ−ン12でのバ−ナ−操作を行わず、第1ゾ
−ン10および/または第2ゾ−ン11でバ−ナ−操作
を行っても、第3ゾ−ン12の燃焼熱が上昇してくるの
で、点火もしくは消火した効果が得られなかったり、効
果が小さくなる。
【0015】図1は、予熱炉外側バ−ナ−の消火や点
火、先行鋼帯と後続鋼帯の断面積変化および溶接部の位
置の関係をタイミングチャ−トにしたものである。な
お、窒素ガスの吹き付けは、ノズルで通常実施するが、
吹き付け方向は鋼帯面に対して略直角もしくは若干傾斜
させた状態が好ましい。
火、先行鋼帯と後続鋼帯の断面積変化および溶接部の位
置の関係をタイミングチャ−トにしたものである。な
お、窒素ガスの吹き付けは、ノズルで通常実施するが、
吹き付け方向は鋼帯面に対して略直角もしくは若干傾斜
させた状態が好ましい。
【0016】
実施例1 図3において、先行鋼帯1に断面積が小さい後続鋼帯1
を溶接して、溶接部が予熱炉2のプレヒ−ト部3に入っ
た時点で炉温を後続鋼帯1の標準温度に下げる操作を行
うとともに、同時に通板速度を後続鋼帯1の標準速度に
上昇させる操作を行う従来のめっき方法で、溶接部がプ
レヒ−ト部3に入る所定時間前に加熱部4における第3
ゾ−ン12の外側直火バ−ナ−5で、先行鋼帯1のめっ
き時に点火してあったものを消火し、溶接部が加熱部4
を通過した後に後続鋼帯1に常温の窒素ガスをノズル1
3から所定時間吹き付けた。直火バ−ナ−5の消火は図
2で両側のA列またはA列とB列について実施し、窒素
ガスの吹き付けはこれらの列に対応したノズル13から
行った。なお、両側A列の間隔は980mm、B列のそ
れは820mmである。その結果を表1に示す。
を溶接して、溶接部が予熱炉2のプレヒ−ト部3に入っ
た時点で炉温を後続鋼帯1の標準温度に下げる操作を行
うとともに、同時に通板速度を後続鋼帯1の標準速度に
上昇させる操作を行う従来のめっき方法で、溶接部がプ
レヒ−ト部3に入る所定時間前に加熱部4における第3
ゾ−ン12の外側直火バ−ナ−5で、先行鋼帯1のめっ
き時に点火してあったものを消火し、溶接部が加熱部4
を通過した後に後続鋼帯1に常温の窒素ガスをノズル1
3から所定時間吹き付けた。直火バ−ナ−5の消火は図
2で両側のA列またはA列とB列について実施し、窒素
ガスの吹き付けはこれらの列に対応したノズル13から
行った。なお、両側A列の間隔は980mm、B列のそ
れは820mmである。その結果を表1に示す。
【0017】
【表1】 (注1)バ−ナ−の消火時間は、溶接部が予熱炉2の手
前にあるときにバ−ナ−を消火して、その消火から当該
溶接部が予熱炉2のプレヒ−ト部3に入るまでの時間で
ある。 (注2)N2ガスの吹付時間は、溶接部が予熱炉2の加
熱部4を通過直後から後続鋼帯にN2ガスの吹き付けを
開始して、その開始からどの程度の時間後続鋼帯に吹き
付けを継続したかを示す。 (注3)N2ガスは、鋼帯の断面積に関係なく300N
m3/hrの割合で吹き付けた。
前にあるときにバ−ナ−を消火して、その消火から当該
溶接部が予熱炉2のプレヒ−ト部3に入るまでの時間で
ある。 (注2)N2ガスの吹付時間は、溶接部が予熱炉2の加
熱部4を通過直後から後続鋼帯にN2ガスの吹き付けを
開始して、その開始からどの程度の時間後続鋼帯に吹き
付けを継続したかを示す。 (注3)N2ガスは、鋼帯の断面積に関係なく300N
m3/hrの割合で吹き付けた。
【0018】実施例2 図3において、先行鋼帯1に断面積の大きい後続鋼帯1
を溶接して、溶接部が予熱炉2のプレヒ−ト部3に入っ
た時点で炉温を後続鋼帯1の標準温度に上げる操作を行
うとともに、同時に通板速度を後続鋼帯1の標準速度に
低下させる操作を行う従来のめっき方法で、溶接部がプ
レヒ−ト部3に入る所定時間前に加熱部4における第3
ゾ−ン12の外側直火バ−ナ−5で、先行鋼帯1のめっ
き時に消火してあったものを点火し、溶接部が加熱部4
を通過した後に後続鋼帯1に常温の窒素ガスをノズル1
3から所定時間吹き付けた。直火バ−ナ−5の点火は図
2で両側のA列またはA列とB列について実施し、A
列、B列の間隔および窒素ガスの吹き付けは実施例1の
場合と同様である。その結果を表2に示す。
を溶接して、溶接部が予熱炉2のプレヒ−ト部3に入っ
た時点で炉温を後続鋼帯1の標準温度に上げる操作を行
うとともに、同時に通板速度を後続鋼帯1の標準速度に
低下させる操作を行う従来のめっき方法で、溶接部がプ
レヒ−ト部3に入る所定時間前に加熱部4における第3
ゾ−ン12の外側直火バ−ナ−5で、先行鋼帯1のめっ
き時に消火してあったものを点火し、溶接部が加熱部4
を通過した後に後続鋼帯1に常温の窒素ガスをノズル1
3から所定時間吹き付けた。直火バ−ナ−5の点火は図
2で両側のA列またはA列とB列について実施し、A
列、B列の間隔および窒素ガスの吹き付けは実施例1の
場合と同様である。その結果を表2に示す。
【0019】
【表2】 (注1)バ−ナ−の点火時間は、溶接部が予熱炉2の手
前にあるときにバ−ナ−を点火し、その点火から当該溶
接部が予熱炉2のプレヒ−ト部3に入るまでの時間であ
る。 (注2)N2ガスの吹付時間は溶接部が予熱炉2の手前
にあるときに先行鋼帯にN2ガスの吹き付けを開始し
て、当該溶接部が予熱炉2の加熱部4を通過までN2ガ
スを吹き付け続けた時間を示す。 (注3)N2ガスは、鋼帯の断面積に関係なく300N
m3/hrの割合で吹き付けた。
前にあるときにバ−ナ−を点火し、その点火から当該溶
接部が予熱炉2のプレヒ−ト部3に入るまでの時間であ
る。 (注2)N2ガスの吹付時間は溶接部が予熱炉2の手前
にあるときに先行鋼帯にN2ガスの吹き付けを開始し
て、当該溶接部が予熱炉2の加熱部4を通過までN2ガ
スを吹き付け続けた時間を示す。 (注3)N2ガスは、鋼帯の断面積に関係なく300N
m3/hrの割合で吹き付けた。
【0020】
【発明の効果】本発明では、予熱炉に配置されている直
火バ−ナ−のうちの外側のものの消火と点火並びに窒素
ガスの鋼帯エッジ部への吹き付けにより先行鋼帯と後続
鋼帯の断面積変化によるエッジ部のめっき不良を防止す
るのであるから、予熱炉の大幅改造を必要としない。
火バ−ナ−のうちの外側のものの消火と点火並びに窒素
ガスの鋼帯エッジ部への吹き付けにより先行鋼帯と後続
鋼帯の断面積変化によるエッジ部のめっき不良を防止す
るのであるから、予熱炉の大幅改造を必要としない。
【図1】は本発明法で予熱炉を制御する場合の予熱炉外
側バ−ナ−、先行鋼帯と後続鋼帯の断面積変化および溶
接部の位置の関係を示すタイミングチャ−トである。
側バ−ナ−、先行鋼帯と後続鋼帯の断面積変化および溶
接部の位置の関係を示すタイミングチャ−トである。
【図2】は実施例で消火もしくは点火する予熱炉第3ゾ
−ンの直火バ−ナ−と窒素ガスを吹き付けるノズルの配
置を示すものである。
−ンの直火バ−ナ−と窒素ガスを吹き付けるノズルの配
置を示すものである。
【図3】は溶融めっき装置の概略構成図である。
【図4】は予熱炉炉壁の直火バ−ナ−の配置を示すもの
である。
である。
1…鋼帯、2…予熱炉、3…プレヒ−ト部、4…加熱
部、5…直火バ−ナ−、6…還元炉、7…めっき浴、8
…気体絞り装置、9…炉壁、10…第1ゾ−ン、11…
第2ゾ−ン、12…第3ゾ−ン、13…ノズル、
部、5…直火バ−ナ−、6…還元炉、7…めっき浴、8
…気体絞り装置、9…炉壁、10…第1ゾ−ン、11…
第2ゾ−ン、12…第3ゾ−ン、13…ノズル、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大下 昭男 千葉県市川市高谷新町7番地の1 日新製 鋼株式会社市川製造所内
Claims (2)
- 【請求項1】 炉壁の少なくとも通板鋼帯の最大幅の
位置まで直火バ−ナ−が分散配置された縦型直火予熱炉
の上から下あるいは上から下に通板することにより鋼帯
を加熱して、還元性ガスで還元した後、溶融めっき浴に
浸漬する溶融めっき装置で種々の板幅、板厚の鋼帯を溶
接して連続的に溶融めっきを施す際、後続鋼帯の断面積
が溶接部より小さくなるとき、溶接部が予熱炉に接近し
たら、予熱炉の後続鋼帯エッジ部およびその外側のバ−
ナ−の一部を溶接部が予熱炉に入る所定時間前に消火し
て後続鋼帯のエッジ部昇温を抑制するとともに、溶接部
が予熱炉出側に達したら、後続鋼帯のエッジ部に常温の
窒素ガスを所定時間吹き付けて冷却し、逆に断面積が溶
接部より大きくなるときは、溶接部が予熱炉に接近した
ら、予熱炉の先行鋼帯エッジ部およびその外側のバ−ナ
−の一部を溶接部が予熱炉に入る所定時間前に点火して
後続鋼帯のエッジ部加熱の準備をするとともに、予熱炉
出側で先行鋼帯のエッジ部に常温の窒素ガスを溶接部が
到達する所定時間前から溶接部到達まで吹き付けて冷却
することを特徴とする溶融めっき装置における鋼帯予熱
炉の制御法。 - 【請求項2】 請求項1の制御法において、バ−ナ−
の消火または点火を予熱炉出側のバ−ナ−について行う
ことを特徴とする請求項1に記載の溶融めっき装置にお
ける鋼帯予熱炉の制御法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23329495A JPH0953165A (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | 溶融めっき装置における鋼帯予熱炉の制御法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23329495A JPH0953165A (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | 溶融めっき装置における鋼帯予熱炉の制御法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0953165A true JPH0953165A (ja) | 1997-02-25 |
Family
ID=16952856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23329495A Withdrawn JPH0953165A (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | 溶融めっき装置における鋼帯予熱炉の制御法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0953165A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111850260A (zh) * | 2020-07-14 | 2020-10-30 | 东北大学 | 一种金属板带材热处理喷水系统及控制方法 |
-
1995
- 1995-08-18 JP JP23329495A patent/JPH0953165A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111850260A (zh) * | 2020-07-14 | 2020-10-30 | 东北大学 | 一种金属板带材热处理喷水系统及控制方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021105 |