JPH095277A - Coセンサ - Google Patents

Coセンサ

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JPH095277A
JPH095277A JP17941795A JP17941795A JPH095277A JP H095277 A JPH095277 A JP H095277A JP 17941795 A JP17941795 A JP 17941795A JP 17941795 A JP17941795 A JP 17941795A JP H095277 A JPH095277 A JP H095277A
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Masanori Enomoto
正徳 榎本
Shingo Kimura
新悟 木村
Takuji Shigeoka
卓二 重岡
Kazutoshi Yasugata
和俊 安形
薫 ▲荻▼野
Kaoru Ogino
Kazuhiro Oishi
和広 大石
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 排気ガスの流速による影響を受けることのな
いCOセンサを提供する。 【構成】 センサ基台1の表面側に比較素子4と検出素
子を設けたCO検出機構部3を形成し、カバー35によっ
て覆う。カバー35の先端側には入口開口36と出口開口37
を形成して内部空間を減速導入室38と成し、カバー35内
の基端側は拡散室41と成し、拡散室41と減速導入室38は
区画壁40で区画する。区画壁40には微小連通孔42を形成
する。排気ガスは減速して減速導入室38に導入し、さら
に微小連通孔42を通るときに減速して殆ど流速のない状
態にして排気ガスを拡散室41内に導く。拡散室41内では
ほぼ流速零の状態の排気ガスが拡散してCO検出機構部
3に達し、流速の影響を受けることなくCO検出機構部
3で排気ガス中のCO濃度を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃焼装置の排気側に設
けられて排気ガス中の一酸化炭素ガス(COガス)の濃
度を検出するCOセンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガスや石油を燃料とする給湯器、風呂
釜、暖房機等の燃焼装置の排気トップ(燃焼室の排気
側)には、燃焼室から出る排気ガス(燃焼排気ガス)中
のCO濃度(COガス濃度)を検出するCOセンサが設
けられており、COセンサにより排気ガス中のCO濃度
を検出して、CO検出濃度が所定の基準濃度を越えたと
きに警報を発したり、燃料供給遮断等の安全動作が行わ
れるようになっている。
【0003】この種のCOセンサの一例が図4および図
5に示されている。これらの図において、センサ基台1
の上面(表面側)には3対の端子ピン2が突設され、各
対の端子ピン間に、例えば直径数10μmの細い白金線を
介して、COガスに感応しない比較素子4と、COガス
に感応する検出素子5と、温度検出素子12が設けられて
(この温度検出素子12は省略される場合もある)CO検
出機構部3が形成され、比較素子4と検出素子5は仕切
り板6によって仕切られている。なお、比較素子4と検
出素子5は図7に示すように、抵抗ブリッジ回路に組み
込まれている。
【0004】検出素子5は、図6に示すように、抵抗線
として機能する白金線の中央部にコイル形状部分13を形
成し、このコイル形状部分13を、例えば白金、パラジウ
ム、ロジウム等の適宜の触媒を含有させたセラミック材
料で覆ってボール状(球状)に形成したものであり、比
較素子4は、同様に、白金線の中央部に形成したコイル
形状部分13を触媒を含有しないセラミック材料により覆
ってボール状に形成したものである。
【0005】これら比較素子4と検出素子5の周りは、
上下両端側が開口された筒状のグラスウール7に覆わ
れ、さらに、その外側は、金属カバー21により覆われて
いる。この金属カバー21の周壁内面には羽根状の板20が
切り起こしにより形成されており、切り起こし開口11か
ら排気ガスが内部に入り込むように形成されている。
【0006】センサ基台1の裏面側には端子ピンの結線
パターンが形成された基板が設けられ、この基板の導体
結線パターンには燃焼装置のCO安全動作を行う回路等
にセンサ信号を出力するためのリード線が接続される
が、これら基板の図示は省略されている。
【0007】この種のCOセンサの使用時においては、
比較素子4および検出素子5はリード線、端子ピン2を
介しての通電により約200 ℃に加熱されており、この状
態で検出素子5にCOガスが接触すると、触媒による接
触燃焼反応が生じ、この反応により検出素子5の温度が
上昇して電気抵抗が大きくなり、接触燃焼反応を起こさ
ない比較素子4との抵抗バランスが崩れ、この抵抗バラ
ンスの崩れに応じてCOセンサの抵抗ブリッジ回路から
取り出される電圧の変化が生じ、その変化に基づいてC
Oガス濃度が検出される。なお、このとき、温度検出素
子12により検出される温度情報に基づいて、COセンサ
出力の温度補正が行われる。
【0008】図8は燃焼装置として一般的に知られてい
る給湯器の排気側にCOセンサ9を設置したセンサ使用
例を示したものである。COセンサ9は排気トップ8の
隅部に形成された排気ガスの流速減速室17内に設置され
る。この種の給湯器には燃焼制御装置33が設けられてお
り、この燃焼制御装置33の制御により、燃焼室29内のノ
ズルホルダ24にガス管25から燃料ガスが供給され、一
方、燃焼ファン23の回転により、空気が図の矢印Bに示
すように吸気部30から装置内に入って図示されていない
バーナ側に空気が送り込まれ、この空気と前記燃料ガス
とによりバーナの燃焼が行われ、給水管26から熱交換器
22に供給される水が熱交換器22を通ってバーナ燃焼によ
り加熱され、湯となって、給湯管28から台所等の所望の
場所に供給されるようになっている。そして、このよう
な燃焼動作により発生した燃焼排気ガスが前記のように
排気トップ8に流れ、排気ガス中のCO濃度がCOセン
サ9によって検出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】COセンサ9を給湯器
に設置する場合、かつては、図9に示すように、排気通
路中に前記図8に示すような流速減速室17を設けること
なく、COセンサ9を排気通路の壁面に直接取り付けて
いた。しかしながら、COセンサ9を排気通路に直接む
き出しの状態で取り付けた場合には、COセンサ9に排
気ガスの流れが強く当たり、COセンサ9の切り起こし
開口11から速い流れとなって金属カバー21内に入り込
み、しかも、排気ガスの流れは切り起こし開口11の板20
に沿って流れるため、渦を伴った流れとなってCO検出
機構部3の比較素子4および検出素子5に接触する。こ
のとき、排気ガスの流れが速く、かつ、その流れに乱れ
があるために、比較素子4と検出素子5に触れる流速に
大きな差が生じ、この流速の流れの差によって、排気ガ
スと比較素子4の温度差に伴う熱交換量と、排気ガスと
検出素子5の温度差に伴う熱交換量とのバランスが崩
れ、これに起因する比較素子4と検出素子5の抵抗変化
の差がCO検出成分として取り出されてしまうため、正
確なCO検出濃度を検出することができなくなるという
問題があった。
【0010】そこで、最近においては、前記図8に示し
たように、給湯器の排気トップ8の隅部に流速減速室17
を形成し、排気ガスの流れを減速して室17内に取り込
み、その上で、減速した排気ガスの流れを切り起こし開
口11からCO検出機構部3に導くようにして比較素子4
と検出素子5側とに大きな流速の差が生じないようにし
ている。
【0011】しかしながら、前記減速流速室17は、排気
トップ8の内壁面に区画板34を溶接等により接合して作
製するという煩雑な作業となり、給湯器の生産性が落
ち、給湯器のコストアップを招くという問題があった。
【0012】また、流速減速室17は排気トップ8の隅部
等、作製する場所が限られてしまい、COセンサ9を望
む位置に設置できなくなるという不都合があった。
【0013】本発明は上記従来の課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、給湯器等の燃焼装置
側に流速減速室を設けることを要せず、排気側通路の望
む位置に設置して正確なCO濃度を検出することができ
るCOセンサを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のように構成されている。すなわち、本
発明は、センサ基台の表面側にCO検出機構部が形成さ
れ、このCO検出機構部がカバーによって覆われている
COセンサにおいて、前記カバーの先端側には被検ガス
の流れの経路の上流側となる位置に入口開口が、下流側
となる位置に出口開口がそれぞれ設けられてカバーの先
端側内部空間を被検ガスの減速導入室と成し、カバー内
部の先端側と基端側の境界領域は連通孔をもった区画壁
で区画してカバーの基端側空間を減速導入室に導入され
た被検ガスの拡散室と成し、前記CO検出機構部は拡散
室内に設けられていることを特徴として構成されてい
る。
【0015】また、前記被検ガスの減速導入室と拡散室
を区画する区画壁を、金属メッシュ又は金属メッシュと
フィルタ材の積層体により構成したこと、あるいはフィ
ルタ材の表裏両側を金属メッシュで挟んだサンドイッチ
状の積層体とし、フィルタ材には目詰まり担保用の複数
の孔を貫通形成したことも本発明の特徴とするところで
ある。
【0016】
【作用】本発明のCOセンサは例えば、給湯器等の燃焼
装置の排気側の望む位置に設置される。燃焼によって発
生する排気ガスはCOセンサのカバーに当たる。そし
て、カバー先端側の入口開口から絞られてカバー先端側
の減速導入室に入り込み、さらに減速導入室から絞られ
て出口開口から排出される。このことで、排気ガスの流
れは減速されて減速導入室に導かれる。
【0017】この減速導入室側から拡散室側へ排気ガス
が入り込むが、排気ガスは、減速導入室で減速された流
れとなり、しかも、減速導入室の入口開口から出口開口
に向かう流れの向きと、減速導入室から拡散室に向かう
方向は異なる方向であるために、減速導入室から拡散室
に向かう排気ガスの流れはさらに小さくなり、しかも、
拡散室に入り込むときには、区画壁の連通孔を通るため
に、流速が殆どない状態で拡散室に入り込む。拡散室内
では排気ガスがほとんど流速がない状態で拡散しながら
CO検出機構部に達するので、CO検出機構部において
は、排気ガスの流れの乱れに起因する誤差成分が生じな
いため、排気ガスの流速ばらつきの影響を受けない正確
なCO濃度の検出が可能となる。なお、本明細書中の被
検ガスとは、検出対象となる物質を含む検査対象となる
ガスである。
【0018】
【実施例】以下、本発明に係るCOセンサの実施例を図
面に基づいて説明する。なお、本実施例の説明におい
て、従来例と同一の名称部分には同一符号を付し、その
重複説明は省略する。図1には本発明の第1の実施例が
示されている。この実施例も、前記図4および図5に示
す従来例と同様に、センサ基台1の表面側に複数のピン
2が突設されて、一対の端子ピン2間に比較素子4が、
他の一対の端子ピン間に検出素子5が、さらに必要に応
じ、他の一対の端子ピン2間に温度検出素子12が配設さ
れてCO検出機構部3が形成されており、比較素子4と
検出素子5は仕切り板6により仕切られた構造となって
いる。この実施例では、従来例のグラスウール7は省略
されているが、もちろん、必要に応じグラスウール7を
設けたものでもよい。
【0019】本実施例ではセンサ基台1の表面側の端縁
部に段部34が形成され、この段部にカバー35が被せられ
ている。そして、カバー35の外側にセンサ取り付け板37
の筒部39が嵌合され、センサ取り付け板37はセンサ基台
1に圧入等の適宜の手段により固定されている。
【0020】本実施例において特徴的なことは、前記図
8の給湯器側に設けられる減速導入室17と同一の機能を
COセンサのカバー35内に形成したことである。すなわ
ち、カバー35は、二重構造と成し、背の高い外側カバー
35aの内側に、背の低い内側カバー35bを嵌め込んで、
二重構造のカバー35としている。
【0021】外側カバー35aの先端側の周壁には、排気
ガスの流れの経路の上流側位置に入口開口36が形成さ
れ、下流側位置に出口開口37が形成されて、外側カバー
35aと内側カバー35bとに囲まれたカバー35の先端側内
部空間は排気ガスの減速導入室38となっており、この減
速導入室38は前記給湯器側に設けられている流速減速室
17と同等の機能を持つ。
【0022】カバー35内空間の先端側と基端側の境界領
域は区画壁として機能する内側カバー35bの頂壁(区画
壁)40によって区画され、カバー35の基端側空間は拡散
室41となっている。この拡散室41内に前記CO検出機構
部3が形成されている。
【0023】減速導入室38と拡散室41を区画する区画壁
40には、例えば、直径が約1mmの微小連通孔42が複数開
けられており、減速導入室38に導入された排気ガスはこ
の微小連通孔42を通して拡散室41へ入り込むようになっ
ている。
【0024】図1の例では、内側カバー35bは金属性の
カバーにより形成されており、この金属性カバーの頂壁
(区画壁)40に微小連通孔42が穿設により形成されてい
るが、区画壁40およびその微小連通孔42は様々な形態で
構成可能であり、例えば、図2の(a)に示すように、
内側カバー35bを1枚あるいは2枚以上重合わせた(図
示の例では2枚重られている)微小網目の金属のメッシ
ュ43を用いて形成し、このメッシュ43の網目孔を微小連
通孔としてもよく、あるいは、図2の(b)に示すよう
に、区画壁40を、ガラス濾紙等のフィルタ材44の片面又
は表裏両面(図示の例では表裏両面)にメッシュ43を積
層した積層体によって形成し、メッシュ43の孔とフィル
タ材44の内部微小隙間空間を微小連通孔として構成して
もよく、さらには、図2の(c)に示すように、ガラス
濾紙等のフィルタ材44の表裏両側をメッシュ43でサンド
イッチ状に挟んだ積層体と成し、フィルタ材44に複数の
目詰まり担保の例えば直径1mm程度の小径孔45を形成し
た構成としてもよく、区画壁40は様々な形態で構成し得
る。さらに孔形状は限定されない。
【0025】本実施例のCOセンサは給湯器等の燃焼装
置の排気側の望む位置に従来例の流速減速室17を要する
ことなく取り付けられる。燃焼運転によって排気ガスの
流れがCOセンサに当たる。このとき、排気ガスは入口
開口36から絞られて流速導入室38内に入り込み、この減
速導入室38から再び絞られて出口開口37を通って流出す
る。排気ガスの流速は入口開口36および出口開口37で絞
られるので、減速されて減速導入室38内に導入される。
【0026】減速導入室38から拡散室41に入り込む排気
ガスの流れの向きは、前記入口開口36と出口開口37を結
ぶ減速導入室38内の排気ガスの流れの向きと異なる直交
方向の向きとなるため、減速導入室38から拡散室41に向
かう排気ガスの流れはさらに減速された流れとなり、し
かも、区画壁40の微小連通孔42を通るために、その微小
連通孔42を通るときにさらに減速され、拡散室41に入る
ときには殆ど排気ガスの流速がない状態となり、拡散室
41内では殆ど流速が零の状態で拡散し、比較素子および
検出素子5に触れる。
【0027】したがって、比較素子4と検出素子5に触
れる排気ガスの流れに差が生じるということがなく、排
気ガスの流速に起因する誤差成分を生じることなくCO
濃度を正確に検出できるという優れた効果を奏すること
ができる。
【0028】減速導入室38と拡散室41の区画壁40を図2
の(a)に示すようなメッシュによって構成した場合
も、同様な効果を奏することとなり、また、区画壁40を
図2の(b)に示すものに構成した場合には、フィルタ
材11の内部隙間空間が非常に狭く、排気ガスはフィルタ
材44を通って染み出すように拡散室41に入り込むので、
排気ガスの減速効果はさらにアップされ、排気ガスの流
速による影響を完璧に防止することができる。
【0029】このように、フィルタ部材44を用いること
により、排気ガスの流速を完璧に減速できるが、COセ
ンサを長期にわたって使用しているうちに、ごみ等によ
りフィルタ材44が目詰まりする虞れがあり、目詰まりし
た場合には、減速導入室38から拡散室41内に排気ガスが
殆ど入り込めなくなるという虞れが生じる。この点、図
2の(c)に示すように、フィルタ材44に小径孔45を形
成した構成とすることにより、たとえ、フィルタ材44が
目詰まりしても、小径孔45を通して減速導入室38側から
拡散室41側へ排気ガスが入り込むことができるようにな
り、フィルタ材44が目詰まりするという最悪の事態にな
っても、排気ガスのCO濃度の検出を支障なく行うこと
が可能となる。
【0030】また、本実施例においては、外側カバー35
aに内側カバー35bを嵌め込むだけで流速導入室38と拡
散室41が区画壁40に区画されて形成できることとなり、
従来の如く、給湯器等の燃焼装置の排気トップ8側に減
速流速室17を形成する場合に比べ、その製造作業は極め
て簡易となり、これにより、COセンサを装備した燃焼
装置の大幅な製造の効率化とコスト低減を図ることが可
能となる。
【0031】図3には本発明の第2の実施例が示されて
いる。この実施例が前記第1の実施例と異なる特徴的な
ことは、排気ガスの流れの経路に沿って形成するカバー
先端側の入口開口36と出口開口37をカバー35の先端頂壁
46に形成したことであり、それ以外の構成は前記第1の
実施例と同様である。
【0032】一般に、COセンサ9は排気側の空間内に
例えば図8に示す如く、横向きに取り付けられる場合が
殆どであり、このような横向きの取り付け状態にあって
は、燃焼運転に際し、排気室の内側と外側とで温度差が
生じ、この温度差のために、COセンサの取り付け壁面
18に結露によって水滴が発生することがある。前記第1
の実施例のように入口開口36と出口開口37をカバー35の
周壁に設けた場合には、結露の水滴が出口開口37(CO
センサ9を横向きに取り付けた場合、出口開口37が上側
となる)から減速導入室38内に入り込むという心配や、
出口開口37の口径を小さくすると、水滴が出口開口37を
塞いでしまうという虞れが生じるが、第2の実施例の如
く、入口開口36と出口開口37を先端頂壁46に設けること
で、そのような問題を解消することができる。もちろ
ん、図示はされていないが、入口開口を図1に示す如く
カバー35の周壁に形成し、出口開口37を図3に示す如く
カバー35の先端頂壁46に形成した場合も、第2の実施例
と同様の効果を奏することができる。
【0033】なお、本発明は上記各実施例に限定される
ことはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上
記各実施例では接触燃焼式のCOセンサを例にして説明
したが、本発明のCOセンサは、排気ガスの流速の影響
を受ける他の様々なタイプのCOセンサ(例えば固定電
解式のCOセンサ)にも適用されるものである。
【0034】また、本実施例ではCOセンサを排気ガス
中に設けて排気ガス中のCO濃度を検出したが、本発明
のCOセンサは給気ガスやその他のガス中に設けてCO
濃度の検出を行うことができるものである。
【0035】
【発明の効果】本発明は、CO検出機構部を覆うカバー
の先端側内部空間を減速導入室と成し、カバーの基端側
内部空間を拡散室と成し、この減速導入室と拡散室とを
微小連通孔をもった区画壁で区画する構成としたので、
排気ガスの速い流れの中にCOセンサを設置した場合に
おいても、排気ガスは減速されて減速導入室内に導入さ
れる。そして、減速導入室から拡散室に向かう流れの方
向が減速導入室への排気ガスの導入方向と異なる方向に
なることで、減速導入室から拡散室に向かう排気ガスの
流れがさらに減速され、その上に、拡散室に入り込む際
に、区画壁の微小連通孔を通ることで、さらに減速され
る結果、拡散室内では排気ガスは殆ど流速がない状態と
なってCO検出機構部に拡散することとなる。したがっ
て、CO検出機構部でCO濃度を検出する際、排気ガス
の流れの影響によってCO検出の誤差成分が発生すると
いうことを防止でき、排気ガス中のCO濃度を高精度、
かつ、高信頼性の下で検出することが可能となる。
【0036】しかも、本発明では、COセンサ自体にC
Oガスの流れの減速手段をもつので、従来例の如く、燃
焼装置の排気側に排気ガスの流れを減速する流速減速室
を設けるという手間隙を省略でき、これにより、COセ
ンサを装備した燃焼装置の生産効率を高め、装置のコス
ト低減を図ることが可能となる。しかも、本発明のCO
センサは前記の如く、燃焼装置側に流速減速室を設ける
必要がないため、COセンサの設置場所が限定されると
いうこともなくなり、望みの位置にCOセンサを設置で
きることとなり、非常に好都合である。
【0037】さらに、減速導入室と拡散室を区画する区
画壁にフィルタ材を用いた構成のものにあっては、減速
導入室から拡散室に入り込む排気ガスはフィルタ材の内
部から染み出す態様で拡散室内に入り込むので、排気ガ
スの流速は完璧に零に近い状態となり、排気ガスの流速
の影響をより一層確実に除去することができる。
【0038】さらに、前記区画壁として、フィルタ材の
表裏両側をメッシュで挟んでサンドイッチ状に形成し、
フィルタ材に目詰まり担保の複数の小径孔を貫通形成し
た構成のものにあっては、たとえ、フィルタ材が目詰ま
りを起こしても、減速導入室から排気ガスを小径孔を通
して拡散室内に拡散導入することができ、フィルタ材が
目詰まりしても、支障なく排気ガス中のCO濃度を検出
できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成説明図である。
【図2】減速導入室と拡散室を区画する区画壁の各種構
成例を示す説明図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す説明図である。
【図4】従来のCOセンサの構成説明図である。
【図5】図4に示したCOセンサの分解斜視図である。
【図6】比較素子および検出素子の構成説明図である。
【図7】COセンサの一般的な回路図である。
【図8】COセンサの給湯器における使用例を示す説明
図である。
【図9】COセンサの給湯器への他の取り付け例を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 センサ基台 3 CO検出機構部 4 比較素子 5 検出素子 35 カバー 36 入口開口 37 出口開口 38 減速導入室 40 頂壁(区画壁) 41 拡散室 42 微小連通孔
フロントページの続き (72)発明者 重岡 卓二 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株式 会社ガスター内 (72)発明者 安形 和俊 静岡県天竜市二俣町南鹿島23番地 矢崎計 器株式会社内 (72)発明者 ▲荻▼野 薫 静岡県天竜市二俣町南鹿島23番地 矢崎計 器株式会社内 (72)発明者 大石 和広 静岡県天竜市二俣町南鹿島23番地 矢崎計 器株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサ基台の表面側にCO検出機構部が
    形成され、このCO検出機構部がカバーによって覆われ
    ているCOセンサにおいて、前記カバーの先端側には被
    検ガスの流れの経路の上流側となる位置に入口開口が、
    下流側となる位置に出口開口がそれぞれ設けられてカバ
    ーの先端側内部空間を被検ガスの減速導入室と成し、カ
    バー内部の先端側と基端側の境界領域は連通孔をもった
    区画壁で区画してカバーの基端側空間を減速導入室に導
    入された被検ガスの拡散室と成し、前記CO検出機構部
    は拡散室内に設けられていることを特徴とするCOセン
    サ。
  2. 【請求項2】 被検ガスの減速導入室と拡散室を区画す
    る区画壁は金属メッシュによって構成されている請求項
    1記載のCOセンサ。
  3. 【請求項3】 被検ガスの減速導入室と拡散室を区画す
    る区画壁は金属メッシュとフィルタ材の積層体によって
    構成されている請求項1記載のCOセンサ。
  4. 【請求項4】 被検ガスの減速導入室と拡散室を区画す
    る区画壁はフィルタ材の表裏両側を金属メッシュで挟ん
    だサンドイッチ状の積層体から成り、フィルタ材には目
    詰まり担保用の複数の孔が貫通形成されている請求項1
    記載のCOセンサ。
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