JPH0952341A - グラビア印刷版 - Google Patents
グラビア印刷版Info
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- JPH0952341A JPH0952341A JP20885695A JP20885695A JPH0952341A JP H0952341 A JPH0952341 A JP H0952341A JP 20885695 A JP20885695 A JP 20885695A JP 20885695 A JP20885695 A JP 20885695A JP H0952341 A JPH0952341 A JP H0952341A
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- Japan
- Prior art keywords
- gravure printing
- printing plate
- plate
- laser
- recess
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- Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
- Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 レーザ製版装置に用いる樹脂製グラビア印刷
版の耐刷力を高めることである。 【解決手段】 グラビア印刷版Pは、金属製シート部材
1上に複数の凹部2を配列させて形成した網状部3と、
凹部2に充填された樹脂部4とからなる。レーザ製版装
置によるセルの加工は、従来どおり樹脂部4により行わ
れる。一方、網状部3は、レーザにより加工がなされず
残存する。網状部3は、金属製であり樹脂部よりも耐磨
耗性に優れるため、網状部の存在によりグラビア印刷版
の耐刷力が向上する。
版の耐刷力を高めることである。 【解決手段】 グラビア印刷版Pは、金属製シート部材
1上に複数の凹部2を配列させて形成した網状部3と、
凹部2に充填された樹脂部4とからなる。レーザ製版装
置によるセルの加工は、従来どおり樹脂部4により行わ
れる。一方、網状部3は、レーザにより加工がなされず
残存する。網状部3は、金属製であり樹脂部よりも耐磨
耗性に優れるため、網状部の存在によりグラビア印刷版
の耐刷力が向上する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グラビア印刷版に
関し、より特定的には、レーザ製版装置で用いられ、画
像データに応じたレーザが照射されることにより、その
表面にセル(窪み)が形成されるグラビア印刷版に関す
る。
関し、より特定的には、レーザ製版装置で用いられ、画
像データに応じたレーザが照射されることにより、その
表面にセル(窪み)が形成されるグラビア印刷版に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のグラビア印刷では、金属製のグラ
ビアシリンダーの表面に画像に応じて多数のセル(窪
み)を形成したものをグラビア印刷版として用いてい
る。この従来の金属製グラビアシリンダーは、耐久性に
は優れているが、その反面、重量が重く広い保管スペー
スが必要であり、またシリンダーの製作工程が複雑でコ
ストが高くなるというような問題点がある。また、上記
従来のグラビアシリンダーの製版は、エッチングや彫刻
により行われるが、これにも問題点がある。すなわち、
前者は、化学処理工程が複雑で熟練を要するとともに、
種々の化学薬品を使用するため作業環境の維持が困難で
ある。一方、後者は、エッチングに比べれば加工工程が
簡易ではあるが、機械的な彫刻のため製版時間が長くな
るという問題点がある。
ビアシリンダーの表面に画像に応じて多数のセル(窪
み)を形成したものをグラビア印刷版として用いてい
る。この従来の金属製グラビアシリンダーは、耐久性に
は優れているが、その反面、重量が重く広い保管スペー
スが必要であり、またシリンダーの製作工程が複雑でコ
ストが高くなるというような問題点がある。また、上記
従来のグラビアシリンダーの製版は、エッチングや彫刻
により行われるが、これにも問題点がある。すなわち、
前者は、化学処理工程が複雑で熟練を要するとともに、
種々の化学薬品を使用するため作業環境の維持が困難で
ある。一方、後者は、エッチングに比べれば加工工程が
簡易ではあるが、機械的な彫刻のため製版時間が長くな
るという問題点がある。
【0003】上記従来のグラビア印刷における種々の問
題点を解決するために、グラビア印刷版に熱可塑性樹脂
からなる版を用い、レーザを用いて印刷版上にセルを溶
融加工する技術がある。このような技術は、例えば特開
平2−139238号公報や特開平5−24170号公
報等に開示されている。
題点を解決するために、グラビア印刷版に熱可塑性樹脂
からなる版を用い、レーザを用いて印刷版上にセルを溶
融加工する技術がある。このような技術は、例えば特開
平2−139238号公報や特開平5−24170号公
報等に開示されている。
【0004】上記各公開公報に開示された技術は、金属
製のシリンダーよりも軽量で取扱いが容易であり、製作
も容易な熱可塑性樹脂をシート状にした印刷版を用いて
いるため、従来の金属製グラビアシリンダーの持ってい
た問題点を解消することができる。また、レーザにより
上記熱可塑性樹脂を溶融または昇華して製版を行うた
め、製版作業も簡便である。
製のシリンダーよりも軽量で取扱いが容易であり、製作
も容易な熱可塑性樹脂をシート状にした印刷版を用いて
いるため、従来の金属製グラビアシリンダーの持ってい
た問題点を解消することができる。また、レーザにより
上記熱可塑性樹脂を溶融または昇華して製版を行うた
め、製版作業も簡便である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の熱可塑性樹脂に
よるグラビア印刷版は、もともと少部数印刷用として開
発されたものであり、耐刷力(耐久力)が低い。すなわ
ち、樹脂製のグラビア印刷版は、従来の金属製グラビア
シリンダーに比べて柔らかいため、多量に印刷を行う
と、グラビア印刷版が磨耗する。また、グラビア印刷に
おいては、ドクターをグラビア印刷版に対し当接させて
不要なインキを掻き落とす工程がある。このドクター
は、例えば厚さが0.15mmくらいの鋼製の鋭い刃先で
あるため、従来の金属製グラビアシリンダーに比べて柔
らかい樹脂製のグラビア印刷版では、ドクターにより傷
が生じる可能性が高い。これがまた、耐刷力を低下させ
る原因となる。
よるグラビア印刷版は、もともと少部数印刷用として開
発されたものであり、耐刷力(耐久力)が低い。すなわ
ち、樹脂製のグラビア印刷版は、従来の金属製グラビア
シリンダーに比べて柔らかいため、多量に印刷を行う
と、グラビア印刷版が磨耗する。また、グラビア印刷に
おいては、ドクターをグラビア印刷版に対し当接させて
不要なインキを掻き落とす工程がある。このドクター
は、例えば厚さが0.15mmくらいの鋼製の鋭い刃先で
あるため、従来の金属製グラビアシリンダーに比べて柔
らかい樹脂製のグラビア印刷版では、ドクターにより傷
が生じる可能性が高い。これがまた、耐刷力を低下させ
る原因となる。
【0006】それ故に、本発明の目的は、レーザ製版装
置に用いることができるグラビア印刷版であって、従来
のものよりも耐刷力が向上したグラビア印刷版を提供す
ることである。
置に用いることができるグラビア印刷版であって、従来
のものよりも耐刷力が向上したグラビア印刷版を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、レーザ製版装置で用いられ、画像データに応じ
たレーザが照射されることにより、その表面にセルが形
成されるグラビア印刷版であって、複数の凹部を平面的
に配列した金属製の網状部と、網状部の凹部に対し充填
され、レーザによって加工される樹脂部とを備えてい
る。
発明は、レーザ製版装置で用いられ、画像データに応じ
たレーザが照射されることにより、その表面にセルが形
成されるグラビア印刷版であって、複数の凹部を平面的
に配列した金属製の網状部と、網状部の凹部に対し充填
され、レーザによって加工される樹脂部とを備えてい
る。
【0008】上記のように、第1の発明では、樹脂部
は、例えば従来と同じ組成の熱可塑性樹脂であり、レー
ザによって加工することができるので、従来どおり印刷
版上にセルを形成することができる。これに対し、網状
部はレーザによっても加工されないので、製版後も残存
する。従って、この網状部の存在により、従来の樹脂だ
けのグラビア印刷版よりも版面が堅牢となり、結果とし
て耐刷力を増すことができる。また、網状部には、凹部
を形成した際に、凹部の底の部分が残っているため、網
状部の変形が少なく、グラビア印刷版の寸法精度が良
い。
は、例えば従来と同じ組成の熱可塑性樹脂であり、レー
ザによって加工することができるので、従来どおり印刷
版上にセルを形成することができる。これに対し、網状
部はレーザによっても加工されないので、製版後も残存
する。従って、この網状部の存在により、従来の樹脂だ
けのグラビア印刷版よりも版面が堅牢となり、結果とし
て耐刷力を増すことができる。また、網状部には、凹部
を形成した際に、凹部の底の部分が残っているため、網
状部の変形が少なく、グラビア印刷版の寸法精度が良
い。
【0009】第2の発明は、第1の発明において、凹部
が六角形であることを特徴とする。
が六角形であることを特徴とする。
【0010】上記のように、第2の発明では、凹部の形
状が六角形状であるため、凹部を版面上に隙間少なく配
置できる。また、凹部の土手部分がドクターに対し角度
をもって接触するため、ドクターが土手部分に引っかか
る可能性が低い。
状が六角形状であるため、凹部を版面上に隙間少なく配
置できる。また、凹部の土手部分がドクターに対し角度
をもって接触するため、ドクターが土手部分に引っかか
る可能性が低い。
【0011】第3の発明は、第1の発明において、凹部
が四角形であることを特徴とする。
が四角形であることを特徴とする。
【0012】上記のように、第3の発明では、凹部の形
状が四角形であるため、凹部を版面上に隙間少なく配置
できる。また、第2の発明に係るグラビア印刷版に比べ
て、網状部の伸びを少なくすることができる。
状が四角形であるため、凹部を版面上に隙間少なく配置
できる。また、第2の発明に係るグラビア印刷版に比べ
て、網状部の伸びを少なくすることができる。
【0013】第4の発明は、第1〜第3のいずれかの発
明において、網状部が筒状に形成されたことを特徴とす
る。
明において、網状部が筒状に形成されたことを特徴とす
る。
【0014】上記のように、第4の発明では、グラビア
印刷版が筒状に形成されているため、版胴にセットした
際に、版面の段差が少なく、またエンドレス印刷におい
て版のつなぎ目があらわれない。
印刷版が筒状に形成されているため、版胴にセットした
際に、版面の段差が少なく、またエンドレス印刷におい
て版のつなぎ目があらわれない。
【0015】第5の発明は、レーザ製版装置で用いら
れ、画像データに応じたレーザが照射されることによ
り、その表面にセルが形成されるグラビア印刷版であっ
て、複数の穿孔を平面的に配列した金属製の網状部と、
網状部の穿孔に対し充填され、レーザによって加工され
る樹脂部とを備えている。
れ、画像データに応じたレーザが照射されることによ
り、その表面にセルが形成されるグラビア印刷版であっ
て、複数の穿孔を平面的に配列した金属製の網状部と、
網状部の穿孔に対し充填され、レーザによって加工され
る樹脂部とを備えている。
【0016】上記のように、第5の発明では、網状部の
存在により、従来の樹脂だけのグラビア印刷版よりも版
面が堅牢となり、結果として耐刷力を増すことができ
る。また、網状部には穿孔を形成するため、第1の発明
のグラビア印刷版のように凹部を形成する場合に比べ
て、加工が容易となる。
存在により、従来の樹脂だけのグラビア印刷版よりも版
面が堅牢となり、結果として耐刷力を増すことができ
る。また、網状部には穿孔を形成するため、第1の発明
のグラビア印刷版のように凹部を形成する場合に比べ
て、加工が容易となる。
【0017】第6の発明は、第5の発明において、穿孔
の形状が六角形であることを特徴とする。
の形状が六角形であることを特徴とする。
【0018】上記のように、第6の発明では、穿孔の形
状が六角形状であるため、穿孔を版面上に隙間少なく配
置できる。また、穿孔の土手部分がドクターに対し角度
をもって接触するため、ドクターが土手部分に引っかか
る可能性が低い。
状が六角形状であるため、穿孔を版面上に隙間少なく配
置できる。また、穿孔の土手部分がドクターに対し角度
をもって接触するため、ドクターが土手部分に引っかか
る可能性が低い。
【0019】第7の発明は、第5の発明において、穿孔
の形状が四角形であることを特徴とする。
の形状が四角形であることを特徴とする。
【0020】上記のように、第7の発明では、穿孔の形
状が四角形であるため、穿孔を版面上に隙間少なく配置
できる。また、第6の発明に係るグラビア印刷版に比べ
て、網状部の伸びを少なくすることができる。
状が四角形であるため、穿孔を版面上に隙間少なく配置
できる。また、第6の発明に係るグラビア印刷版に比べ
て、網状部の伸びを少なくすることができる。
【0021】第8の発明は、第5〜第7のいずれかの発
明において、網状部が筒状に形成されたことを特徴とす
る。
明において、網状部が筒状に形成されたことを特徴とす
る。
【0022】上記のように、第8の発明では、グラビア
印刷版が筒状に形成されているため、版胴にセットした
際に、版面の段差が少なく、またエンドレス印刷におい
て版のつなぎ目があらわれない。
印刷版が筒状に形成されているため、版胴にセットした
際に、版面の段差が少なく、またエンドレス印刷におい
て版のつなぎ目があらわれない。
【0023】
〔第1の実施形態〕図1および図2は、それぞれ、本発
明に係るグラビア印刷版の第1の実施形態の断面図およ
び平面図である。図1および図2において、グラビア印
刷版Pは、金属製のシート部材1上に、立方体状の凹部
2を平面的に多数配列して形成した網状部3と、この凹
部2に充填された樹脂部4とからなる。
明に係るグラビア印刷版の第1の実施形態の断面図およ
び平面図である。図1および図2において、グラビア印
刷版Pは、金属製のシート部材1上に、立方体状の凹部
2を平面的に多数配列して形成した網状部3と、この凹
部2に充填された樹脂部4とからなる。
【0024】網状部3の材質は、微細加工が可能な金属
であれば良く、例えば好ましくは熱膨張係数が低いイン
バー(登録商標)材等に耐磨耗性向上のためのクロムメ
ッキを施したもの等が考えられる。この網状部3の微細
加工は、例えば半導体やシャドーマスクの製造と同様な
レジスト法により作成することができる。この製作工程
は公知であるため概略のみ説明すると、まず金属製シー
ト部材上にレジストを塗布し、予め作成してある凹部2
のパターン原稿を介してレジスト上に露光を施す。これ
を現像処理して網状部3の土手部分以外のレジストを除
去する。これをエッチングして凹部2の形成を行う。な
お耐久性をより向上させるために最後にクロムメッキを
行なってもよい。
であれば良く、例えば好ましくは熱膨張係数が低いイン
バー(登録商標)材等に耐磨耗性向上のためのクロムメ
ッキを施したもの等が考えられる。この網状部3の微細
加工は、例えば半導体やシャドーマスクの製造と同様な
レジスト法により作成することができる。この製作工程
は公知であるため概略のみ説明すると、まず金属製シー
ト部材上にレジストを塗布し、予め作成してある凹部2
のパターン原稿を介してレジスト上に露光を施す。これ
を現像処理して網状部3の土手部分以外のレジストを除
去する。これをエッチングして凹部2の形成を行う。な
お耐久性をより向上させるために最後にクロムメッキを
行なってもよい。
【0025】次に、凹部2の大きさについて説明する。
まず、凹部2の平面積(図2における凹部2の面積)
は、後述するとおり特に大きさを限定しないが、あまり
大きいと、本来の目的である耐刷力の向上が阻害され
る。本出願人の実験結果によると、大きくても3mm角
ぐらいが好ましいと推測される。なお、第1の実施形態
では、理解を容易にするため、1個の凹部2に対し1個
のセルを形成できるぐらいに凹部2の大きさを設定して
いる。
まず、凹部2の平面積(図2における凹部2の面積)
は、後述するとおり特に大きさを限定しないが、あまり
大きいと、本来の目的である耐刷力の向上が阻害され
る。本出願人の実験結果によると、大きくても3mm角
ぐらいが好ましいと推測される。なお、第1の実施形態
では、理解を容易にするため、1個の凹部2に対し1個
のセルを形成できるぐらいに凹部2の大きさを設定して
いる。
【0026】次に、凹部2の深さであるが、これは印刷
濃度に関係し、一般的なグラビア印刷であれば、50μ
m以上あれば問題がないと思われる。なお、第1の実施
形態では、凹部2の形状は方形であるが、これに限らず
種々の形状が考えられる。これについては、第3の実施
形態以降にて説明する。
濃度に関係し、一般的なグラビア印刷であれば、50μ
m以上あれば問題がないと思われる。なお、第1の実施
形態では、凹部2の形状は方形であるが、これに限らず
種々の形状が考えられる。これについては、第3の実施
形態以降にて説明する。
【0027】樹脂部4は、上記網状部3の凹部2に充填
が容易であり、レーザ製版装置に用いられるレーザによ
り加工可能であり、加工後に印刷に耐え得る適度な硬度
を有している材料であればよい。例えば前述の特開平2
−139238号公報に記載のレーザ製版装置を使用す
るのであれば、レーザにより溶融加工できる合成樹脂で
あり、融点の分布が比較的狭く、硬化時に硬さがあり、
融解時には低温で飛散又は昇華する熱可塑性樹脂がよ
い。具体的には、ポリエチレン樹脂、アクリル樹脂、ポ
リプロピレン樹脂にカーボンを20%程度含有したもの
を用いる。
が容易であり、レーザ製版装置に用いられるレーザによ
り加工可能であり、加工後に印刷に耐え得る適度な硬度
を有している材料であればよい。例えば前述の特開平2
−139238号公報に記載のレーザ製版装置を使用す
るのであれば、レーザにより溶融加工できる合成樹脂で
あり、融点の分布が比較的狭く、硬化時に硬さがあり、
融解時には低温で飛散又は昇華する熱可塑性樹脂がよ
い。具体的には、ポリエチレン樹脂、アクリル樹脂、ポ
リプロピレン樹脂にカーボンを20%程度含有したもの
を用いる。
【0028】上記では、レーザによる溶融加工について
説明したが、その他にも例えばエキシマレーザを用いた
アブレーション加工も考えられる。例えばレーザ製版装
置にエキシマレーザを使用した場合、樹脂部4にはポリ
イミド、ポリエステル、エポキシ、ポリカーボネイト等
の高分子材料を用いることができる。
説明したが、その他にも例えばエキシマレーザを用いた
アブレーション加工も考えられる。例えばレーザ製版装
置にエキシマレーザを使用した場合、樹脂部4にはポリ
イミド、ポリエステル、エポキシ、ポリカーボネイト等
の高分子材料を用いることができる。
【0029】樹脂部4の凹部2への充填方法も種々の方
法が考えられるが、例えば網状部3上に樹脂を流し込
み、ブレードにて余分な樹脂を掻き取る方法などが考え
られる。
法が考えられるが、例えば網状部3上に樹脂を流し込
み、ブレードにて余分な樹脂を掻き取る方法などが考え
られる。
【0030】なお、第1の実施形態では、グラビア印刷
版Pは、網状部3と樹脂部4とから構成されているが、
グラビア印刷版P自体の補強のため、網状部3の裏面
(凹部2の開口部と反対側の面)に補強層を設けても良
い。この補強層は、例えばアルミ等の金属シート、フイ
ルムや布、ゴム等のシートを貼り付けて形成することが
考えられる。もちろん、網状部3の厚みを増し、かつエ
ッチングにより残存する部分(凹部2の底厚部分)を厚
くしても補強層の替わりとすることができる。
版Pは、網状部3と樹脂部4とから構成されているが、
グラビア印刷版P自体の補強のため、網状部3の裏面
(凹部2の開口部と反対側の面)に補強層を設けても良
い。この補強層は、例えばアルミ等の金属シート、フイ
ルムや布、ゴム等のシートを貼り付けて形成することが
考えられる。もちろん、網状部3の厚みを増し、かつエ
ッチングにより残存する部分(凹部2の底厚部分)を厚
くしても補強層の替わりとすることができる。
【0031】次に、第1の実施形態のグラビア印刷版P
の形状について説明する。図3は本実施形態のグラビア
印刷版Pがシート状である場合を示す図、図4はシート
状のグラビア印刷版Pを版胴Sにセットした状態を示す
図である。この第1の実施形態では、グラビア印刷版P
がシート状であり、印刷時には版胴Sに巻回されて用い
られる。版胴Sは、両端に回転軸を有する金属製の円筒
であり、鉄やアルミ合金により作成される。シート状の
グラビア印刷版Pは、この版胴Sの周面に、例えば接着
やネジ止め等により固定される。
の形状について説明する。図3は本実施形態のグラビア
印刷版Pがシート状である場合を示す図、図4はシート
状のグラビア印刷版Pを版胴Sにセットした状態を示す
図である。この第1の実施形態では、グラビア印刷版P
がシート状であり、印刷時には版胴Sに巻回されて用い
られる。版胴Sは、両端に回転軸を有する金属製の円筒
であり、鉄やアルミ合金により作成される。シート状の
グラビア印刷版Pは、この版胴Sの周面に、例えば接着
やネジ止め等により固定される。
【0032】次に、このグラビア印刷版にセルの加工を
行った場合の状態を説明する。図5は第1の実施形態に
基づくグラビア印刷版にセルの形成を行った場合のグラ
ビア印刷版の断面図、図6はその平面図である。図5お
よび図6において、C1〜C3は、各々サイズの異なる
3種類のセルCを表す。この図のように、予め網状部3
の凹部2の配列ピッチ(樹脂部4の配列ピッチ)を、セ
ルCを形成するピッチに合わせておき、凹部2の大きさ
を最大セルCよりも大きくしておくと、1個の樹脂部4
内に1個のセルCを形成することが可能になる。すなわ
ち、セルCの形成位置を、各凹部2の中心位置に合わせ
ることになる。この場合、各セルCは、正確に凹部2内
に形成されて網状部3の影響を受けないので、形成され
るセルCの面積は、網状部3によって減少することがな
い。
行った場合の状態を説明する。図5は第1の実施形態に
基づくグラビア印刷版にセルの形成を行った場合のグラ
ビア印刷版の断面図、図6はその平面図である。図5お
よび図6において、C1〜C3は、各々サイズの異なる
3種類のセルCを表す。この図のように、予め網状部3
の凹部2の配列ピッチ(樹脂部4の配列ピッチ)を、セ
ルCを形成するピッチに合わせておき、凹部2の大きさ
を最大セルCよりも大きくしておくと、1個の樹脂部4
内に1個のセルCを形成することが可能になる。すなわ
ち、セルCの形成位置を、各凹部2の中心位置に合わせ
ることになる。この場合、各セルCは、正確に凹部2内
に形成されて網状部3の影響を受けないので、形成され
るセルCの面積は、網状部3によって減少することがな
い。
【0033】一方、各セルCと凹部2との位置が合って
いない場合には、セルCの形成範囲に網状部3が入る可
能性がある。この場合は、網状部3によってセルCの形
成面積が減少することがある。従って、凹部2とセルC
を1対1に対応させる場合は、各凹部2の中心位置にセ
ルCを形成できるように位置合わせするのが好ましい。
いない場合には、セルCの形成範囲に網状部3が入る可
能性がある。この場合は、網状部3によってセルCの形
成面積が減少することがある。従って、凹部2とセルC
を1対1に対応させる場合は、各凹部2の中心位置にセ
ルCを形成できるように位置合わせするのが好ましい。
【0034】なお、上記の位置合わせは、レーザ製版装
置において行うが、一般的にセルCの大きさが小さいた
め、その処理には困難性が予想される。従って、上記の
ような位置合わせを行わない時、また位置合わせを行っ
ても精度がでない時のために、網状部3の面積は凹部2
の面積に比べて小さく設定しておくことが好ましい。す
なわち、凹部2を隙間少なく印刷版面上に配置する(網
状部3の面積が少ない)ことが好ましい。
置において行うが、一般的にセルCの大きさが小さいた
め、その処理には困難性が予想される。従って、上記の
ような位置合わせを行わない時、また位置合わせを行っ
ても精度がでない時のために、網状部3の面積は凹部2
の面積に比べて小さく設定しておくことが好ましい。す
なわち、凹部2を隙間少なく印刷版面上に配置する(網
状部3の面積が少ない)ことが好ましい。
【0035】なお、図5および図6において、セルC
は、セルの面積と深さで濃淡を表す所謂セミダイレクト
グラビアにおけるセルを表しているが、セルの深さのみ
で濃淡を表すコンベンショナルグラビアや、セルの面積
のみで濃淡を表すダイレクトグラビアのセルであっても
良い。また、セルの形状も方形に限らず、円形、菱形
等、他の形状であっても良い。
は、セルの面積と深さで濃淡を表す所謂セミダイレクト
グラビアにおけるセルを表しているが、セルの深さのみ
で濃淡を表すコンベンショナルグラビアや、セルの面積
のみで濃淡を表すダイレクトグラビアのセルであっても
良い。また、セルの形状も方形に限らず、円形、菱形
等、他の形状であっても良い。
【0036】〔第2の実施形態〕図7は、本発明の第2
の実施形態に係るグラビア印刷版Pの断面図である。図
7において、網状部3には穿孔5が形成されており、こ
の穿孔5に樹脂部4が充填されている。すなわち、第2
の実施形態では、金属製のシート部材1に対し、凹部2
の代わりに穿孔5が設けられている。網状部3の剛性を
考えると、第1の実施形態の方が望ましいが、穿孔5の
大きさがある程度大きければ、上述したレジスト法でな
くても型抜きによって穿孔5を形成できるため、容易に
網状部3を作成することが可能となる。また、レジスト
法により網状部3を形成する場合でも、穿孔5を形成す
る場合は、凹部2を形成するよりもエッチング時間の管
理が容易である。
の実施形態に係るグラビア印刷版Pの断面図である。図
7において、網状部3には穿孔5が形成されており、こ
の穿孔5に樹脂部4が充填されている。すなわち、第2
の実施形態では、金属製のシート部材1に対し、凹部2
の代わりに穿孔5が設けられている。網状部3の剛性を
考えると、第1の実施形態の方が望ましいが、穿孔5の
大きさがある程度大きければ、上述したレジスト法でな
くても型抜きによって穿孔5を形成できるため、容易に
網状部3を作成することが可能となる。また、レジスト
法により網状部3を形成する場合でも、穿孔5を形成す
る場合は、凹部2を形成するよりもエッチング時間の管
理が容易である。
【0037】〔第3の実施形態〕前述の第1の実施形態
では、凹部2の形状は方形であったが、本発明はこれに
限定されることがない。図8(A)〜8(D)は、凹部
2の形状が異なる別の実施形態を示す平面図である。ま
ず、図8Aは、六角形状の凹部2を配置した例である。
また、図8(B)は、第1の実施形態の方形を斜めに整
列させた実施形態である。凹部2の形状が、第1の実施
形態や図8(B)のような方形である場合、また図8
(A)の六角形状である場合、凹部2を隙間少なく配置
できるため、網状部3に対する面積効率が良いという利
点がある。
では、凹部2の形状は方形であったが、本発明はこれに
限定されることがない。図8(A)〜8(D)は、凹部
2の形状が異なる別の実施形態を示す平面図である。ま
ず、図8Aは、六角形状の凹部2を配置した例である。
また、図8(B)は、第1の実施形態の方形を斜めに整
列させた実施形態である。凹部2の形状が、第1の実施
形態や図8(B)のような方形である場合、また図8
(A)の六角形状である場合、凹部2を隙間少なく配置
できるため、網状部3に対する面積効率が良いという利
点がある。
【0038】また、前述の第1の実施形態の場合、凹部
2の方形の上下辺がドクターと同じ方向であるため、例
えば樹脂部4が網状部3に比べて磨耗が進んだ場合、ド
クターが引っかかる可能性がある。これに対し、図8
(A)、図8(B)の実施例では、ドクターが網状部3
の土手部分と斜めに接触して掻き取り動作を行うため、
例えば樹脂部4が網状部3に比べて磨耗が進んだ場合で
あっても、ドクターが網状部3に引っかかりにくいとい
う利点もある。
2の方形の上下辺がドクターと同じ方向であるため、例
えば樹脂部4が網状部3に比べて磨耗が進んだ場合、ド
クターが引っかかる可能性がある。これに対し、図8
(A)、図8(B)の実施例では、ドクターが網状部3
の土手部分と斜めに接触して掻き取り動作を行うため、
例えば樹脂部4が網状部3に比べて磨耗が進んだ場合で
あっても、ドクターが網状部3に引っかかりにくいとい
う利点もある。
【0039】他方、前述の第1の実施形態または図8
(B)のように、方形状の凹部2を有する網状部3は、
図8(A)のように、六角形状で凹部2を構成するもの
に比べて形状を維持しやすい。つまり、四角形の場合は
対角方向以外には網状部3が伸びにくいが、六角形の場
合は比較的全方向に網状部3が伸びやすい。特に、網状
部3が穿孔5を有する場合には、凹部の底の部分がない
ため、凹部2の形状を保持することができず、伸びが顕
著である。このように、凹部2が伸びにより変形する
と、グラビア印刷版の寸法変化が生じる可能性があり好
ましくない。従って、グラビア印刷版の寸法変化を抑え
るためには、樹脂部4を充填する部分を穿孔5ではなく
凹部2にすることが好ましく、また凹部2または穿孔5
の形状を六角形よりも四角形にするほうが好ましい。
(B)のように、方形状の凹部2を有する網状部3は、
図8(A)のように、六角形状で凹部2を構成するもの
に比べて形状を維持しやすい。つまり、四角形の場合は
対角方向以外には網状部3が伸びにくいが、六角形の場
合は比較的全方向に網状部3が伸びやすい。特に、網状
部3が穿孔5を有する場合には、凹部の底の部分がない
ため、凹部2の形状を保持することができず、伸びが顕
著である。このように、凹部2が伸びにより変形する
と、グラビア印刷版の寸法変化が生じる可能性があり好
ましくない。従って、グラビア印刷版の寸法変化を抑え
るためには、樹脂部4を充填する部分を穿孔5ではなく
凹部2にすることが好ましく、また凹部2または穿孔5
の形状を六角形よりも四角形にするほうが好ましい。
【0040】図8(C)および図8(D)は、凹部2を
円形状に構成した実施例である。この実施形態では、網
状部3の面積が大きくなるため、上記した他の実施例に
比べてあまり好ましくはないが、このような実施形態も
考えられる。
円形状に構成した実施例である。この実施形態では、網
状部3の面積が大きくなるため、上記した他の実施例に
比べてあまり好ましくはないが、このような実施形態も
考えられる。
【0041】なお、上記以外にも、複数の一定形状を組
み合わせたり、また不定形状を配置することも考えられ
るが、好ましくは凹部2の網状部3に対する面積比が大
きいほうが好ましい。
み合わせたり、また不定形状を配置することも考えられ
るが、好ましくは凹部2の網状部3に対する面積比が大
きいほうが好ましい。
【0042】〔第4の実施形態〕第1の実施形態では、
凹部2の大きさが、セルの大きさと略等しいように設定
されている。すなわち、1つの凹部2に対して1個のセ
ルを彫刻するように、凹部2の大きさ・ピッチを定めて
いる。本発明では、これに限定されることなく、凹部2
を種々の大きさに設定することができる。
凹部2の大きさが、セルの大きさと略等しいように設定
されている。すなわち、1つの凹部2に対して1個のセ
ルを彫刻するように、凹部2の大きさ・ピッチを定めて
いる。本発明では、これに限定されることなく、凹部2
を種々の大きさに設定することができる。
【0043】図9は、凹部2を六角形状にし、かつセル
Cよりも大きなサイズにしたグラビア印刷版の実施形態
を示す平面図である。この場合、図示のように凹部2内
に複数のセルCが形成されることになる。そして、網状
部3の土手部分をまたがるセルCについては、複数の凹
部2に分割されて形成される。従って、セルCの面積
は、網状部3に重なる部分だけ減少することになる。し
かしながら、これは、網状部3の土手部分の幅を小さく
すれば影響を少なくすることができる。また、凹部2の
大きさをセルCよりも十分大きくすれば、複数の凹部2
にまたがるセルの割合を少なくすることができる。例え
ば図10は、六角形状の凹部2の幅が3mmで、網状部
の土手部分(図中の一点鎖)の幅が約20μmであり、
これに対し175線/インチのセル(図中の実線)を形
成した場合の例を示している。図示のように、ほとんど
のセルは1つの凹部2内に形成され、2つ以上の凹部2
にまたがるセルの割合は少ないので、網状部3による面
積減少の影響はあまりない。なお、2つの凹部2にまた
がってセルが形成される場合であっても、常に最大サイ
ズのセルを形成するは限らないので、セルの中心位置が
網状部3の土手上にない場合は、実質的にどちらか一方
の凹部2内でセルを形成するようにしてもよい。この場
合、網状部3の土手部分で面積が減少しない。
Cよりも大きなサイズにしたグラビア印刷版の実施形態
を示す平面図である。この場合、図示のように凹部2内
に複数のセルCが形成されることになる。そして、網状
部3の土手部分をまたがるセルCについては、複数の凹
部2に分割されて形成される。従って、セルCの面積
は、網状部3に重なる部分だけ減少することになる。し
かしながら、これは、網状部3の土手部分の幅を小さく
すれば影響を少なくすることができる。また、凹部2の
大きさをセルCよりも十分大きくすれば、複数の凹部2
にまたがるセルの割合を少なくすることができる。例え
ば図10は、六角形状の凹部2の幅が3mmで、網状部
の土手部分(図中の一点鎖)の幅が約20μmであり、
これに対し175線/インチのセル(図中の実線)を形
成した場合の例を示している。図示のように、ほとんど
のセルは1つの凹部2内に形成され、2つ以上の凹部2
にまたがるセルの割合は少ないので、網状部3による面
積減少の影響はあまりない。なお、2つの凹部2にまた
がってセルが形成される場合であっても、常に最大サイ
ズのセルを形成するは限らないので、セルの中心位置が
網状部3の土手上にない場合は、実質的にどちらか一方
の凹部2内でセルを形成するようにしてもよい。この場
合、網状部3の土手部分で面積が減少しない。
【0044】次に、セルの大きさが凹部2よりも大きい
場合の例を示す。図11は、凹部2を六角形状にし、か
つセルCよりも小さなサイズにしたグラビア印刷版の実
施形態を示す平面図である。この例では、多数の凹部2
にわたってセルCが形成されるように構成されている。
従って、この実施形態では網状部3の含有によりセルC
の面積が減少する可能性がある。そのため、予めセルの
形成データを若干面積が増大する方向に補正しておいて
も良い。
場合の例を示す。図11は、凹部2を六角形状にし、か
つセルCよりも小さなサイズにしたグラビア印刷版の実
施形態を示す平面図である。この例では、多数の凹部2
にわたってセルCが形成されるように構成されている。
従って、この実施形態では網状部3の含有によりセルC
の面積が減少する可能性がある。そのため、予めセルの
形成データを若干面積が増大する方向に補正しておいて
も良い。
【0045】〔第5の実施形態〕第1の実施形態では、
シート状に形成されたグラビア印刷版Pを、版胴Sに巻
回して使用するように構成されていたが、グラビア印刷
版Pは他の形状であってもよい。例えば図12は、スリ
ーブ状のグラビア印刷版P’を示す斜視図である。図1
2において、グラビア印刷版P’は、グラビア印刷版を
無端状に閉じ合わせてスリーブ状に構成したものであ
る。このスリーブ状のグラビア印刷版P’は、スリーブ
の内径と略同じ外径を有する版胴Sにセットされて用い
られる。
シート状に形成されたグラビア印刷版Pを、版胴Sに巻
回して使用するように構成されていたが、グラビア印刷
版Pは他の形状であってもよい。例えば図12は、スリ
ーブ状のグラビア印刷版P’を示す斜視図である。図1
2において、グラビア印刷版P’は、グラビア印刷版を
無端状に閉じ合わせてスリーブ状に構成したものであ
る。このスリーブ状のグラビア印刷版P’は、スリーブ
の内径と略同じ外径を有する版胴Sにセットされて用い
られる。
【0046】スリーブ状のグラビア印刷版P’は、第1
の実施形態におけるシート状のグラビア印刷版Pに比べ
て版胴Sにセットしたときに版面に段差を生じないた
め、印刷に悪影響を与えない。また、エンドレス印刷に
おいても版のつなぎ目が生じないという利点がある。
の実施形態におけるシート状のグラビア印刷版Pに比べ
て版胴Sにセットしたときに版面に段差を生じないた
め、印刷に悪影響を与えない。また、エンドレス印刷に
おいても版のつなぎ目が生じないという利点がある。
【0047】なお、スリーブ状のグラビア印刷版P’を
版胴にセットする際には、版胴Sの周面からエアーを吹
き出させるとセットが容易になる。すなわち版胴Sの周
面に多数のエアー吹きだし孔Hを設けるとともに、この
吹き出し孔Hを版胴Sの内部を貫通した配管を介して図
示しないエアー供給源に接続する構造とする。そして、
エアー吹きだし孔Hよりエアーを吹き出すことにより、
スリーブ内面と版胴Sとの摩擦を軽減した状態でセット
作業を行うことができる。
版胴にセットする際には、版胴Sの周面からエアーを吹
き出させるとセットが容易になる。すなわち版胴Sの周
面に多数のエアー吹きだし孔Hを設けるとともに、この
吹き出し孔Hを版胴Sの内部を貫通した配管を介して図
示しないエアー供給源に接続する構造とする。そして、
エアー吹きだし孔Hよりエアーを吹き出すことにより、
スリーブ内面と版胴Sとの摩擦を軽減した状態でセット
作業を行うことができる。
【0048】〔他の実施形態〕本発明のグラビア印刷版
を長尺状のロールシートで構成することもできる。図1
3は、長尺状のグラビア印刷版Pを版胴S’の周面上に
巻き出し可能に構成した機構を示す、版胴S’の軸線方
向からみた断面図である。図13において、版胴S’
は、内部にグラビア印刷版Pの巻き出しロールR1と、
巻き戻しロールR2とを内蔵可能なように、内部に空間
を有する円筒シリンダーである。この版胴S’の一部の
周面には、軸線方向に沿って開口部OPが形成されてお
り、この開口部OPを通してグラビア印刷版Pが版胴
S’の外面を回って巻回されている。なお、巻き出しロ
ールR1および巻き戻しロールR2は、図示しない支持
手段により回転可能に軸支されており、図示しない駆動
手段により巻き出しおよび巻き戻し駆動されるように構
成されている。この実施例では、巻き出しおよび巻き戻
しにより、グラビア印刷版を適宜変更できるため、製版
および印刷時の版替えが容易に行えるという利点があ
る。
を長尺状のロールシートで構成することもできる。図1
3は、長尺状のグラビア印刷版Pを版胴S’の周面上に
巻き出し可能に構成した機構を示す、版胴S’の軸線方
向からみた断面図である。図13において、版胴S’
は、内部にグラビア印刷版Pの巻き出しロールR1と、
巻き戻しロールR2とを内蔵可能なように、内部に空間
を有する円筒シリンダーである。この版胴S’の一部の
周面には、軸線方向に沿って開口部OPが形成されてお
り、この開口部OPを通してグラビア印刷版Pが版胴
S’の外面を回って巻回されている。なお、巻き出しロ
ールR1および巻き戻しロールR2は、図示しない支持
手段により回転可能に軸支されており、図示しない駆動
手段により巻き出しおよび巻き戻し駆動されるように構
成されている。この実施例では、巻き出しおよび巻き戻
しにより、グラビア印刷版を適宜変更できるため、製版
および印刷時の版替えが容易に行えるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るグラビア印刷版
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るグラビア印刷版
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るグラビア印刷版
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るグラビア印刷版
の版胴への巻回を説明するための斜視図である。
の版胴への巻回を説明するための斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係るグラビア印刷版
において、セルの断面形状を示す断面図である。
において、セルの断面形状を示す断面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係るグラビア印刷版
において、セルの平面形状を示す平面図である。
において、セルの平面形状を示す平面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るグラビア印刷版
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図8】本発明の第3または第4の実施形態に係るグラ
ビア印刷版において、凹部または穿孔の開口形状を示す
平面図である。
ビア印刷版において、凹部または穿孔の開口形状を示す
平面図である。
【図9】本発明の第4の実施形態に係るグラビア印刷版
において、凹部または穿孔がセルよりも大きい場合の一
例を示す平面図である。
において、凹部または穿孔がセルよりも大きい場合の一
例を示す平面図である。
【図10】本発明の第4の実施形態に係るグラビア印刷
版において、凹部または穿孔がセルよりも大きい場合の
より具体的な実例を示す平面図である。
版において、凹部または穿孔がセルよりも大きい場合の
より具体的な実例を示す平面図である。
【図11】本発明の第4の実施形態に係るグラビア印刷
版において、凹部または穿孔がセルよりも小さい場合の
一例を示す平面図である。
版において、凹部または穿孔がセルよりも小さい場合の
一例を示す平面図である。
【図12】本発明の第5の実施形態に係るグラビア印刷
版を示す斜視図である。
版を示す斜視図である。
【図13】本発明のさらに他の実施形態に係るグラビア
印刷版が、版胴に対して巻き出し・巻き戻しされる様子
を示した断面図である。
印刷版が、版胴に対して巻き出し・巻き戻しされる様子
を示した断面図である。
1 金属製シート部材 2 凹部 3 網状部 4 樹脂部 5 穿孔 P グラビア印刷版 S 版胴 C セル
Claims (8)
- 【請求項1】 レーザ製版装置で用いられ、画像データ
に応じたレーザが照射されることにより、その表面にセ
ルが形成されるグラビア印刷版であって、 複数の凹部を平面的に配列した金属製の網状部と、 前記網状部の凹部に対し充填され、前記レーザによって
加工される樹脂部とを備える、グラビア印刷版。 - 【請求項2】 前記凹部が六角形であることを特徴とす
る、請求項1に記載のグラビア印刷版。 - 【請求項3】 前記凹部が四角形であることを特徴とす
る、請求項1に記載のグラビア印刷版。 - 【請求項4】 前記網状部が筒状に形成されたことを特
徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のグラビア印
刷版。 - 【請求項5】 レーザ製版装置で用いられ、画像データ
に応じたレーザが照射されることにより、その表面にセ
ルが形成されるグラビア印刷版であって、 複数の穿孔を平面的に配列した金属製の網状部と、 前記網状部の穿孔に対し充填され、前記レーザによって
加工される樹脂部とを備える、グラビア印刷版。 - 【請求項6】 前記穿孔の形状が六角形であることを特
徴とする、請求項5に記載のグラビア印刷版。 - 【請求項7】 前記穿孔の形状が四角形であることを特
徴とする、請求項5に記載のグラビア印刷版。 - 【請求項8】 前記網状部が筒状に形成されたことを特
徴とする、請求項5〜7のいずれかに記載のグラビア印
刷版。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20885695A JPH0952341A (ja) | 1995-08-16 | 1995-08-16 | グラビア印刷版 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20885695A JPH0952341A (ja) | 1995-08-16 | 1995-08-16 | グラビア印刷版 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0952341A true JPH0952341A (ja) | 1997-02-25 |
Family
ID=16563256
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20885695A Pending JPH0952341A (ja) | 1995-08-16 | 1995-08-16 | グラビア印刷版 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0952341A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007055204A (ja) * | 2005-08-26 | 2007-03-08 | Nano Device & System Research Inc | 構造物製造用シリコン鋳型の製造方法及びシリコン鋳型 |
DE102005052157A1 (de) * | 2005-11-02 | 2007-05-03 | Man Roland Druckmaschinen Ag | Verfahren und Vorrichtung zur Bebilderung einer löschbaren und wieder verwendbaren Tiefdruckform |
CN104786630A (zh) * | 2014-01-20 | 2015-07-22 | 中国科学院苏州纳米技术与纳米仿生研究所 | 一种凹印版、其制作方法及应用 |
-
1995
- 1995-08-16 JP JP20885695A patent/JPH0952341A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007055204A (ja) * | 2005-08-26 | 2007-03-08 | Nano Device & System Research Inc | 構造物製造用シリコン鋳型の製造方法及びシリコン鋳型 |
DE102005052157A1 (de) * | 2005-11-02 | 2007-05-03 | Man Roland Druckmaschinen Ag | Verfahren und Vorrichtung zur Bebilderung einer löschbaren und wieder verwendbaren Tiefdruckform |
JP2009514696A (ja) * | 2005-11-02 | 2009-04-09 | マンローラント・アーゲー | 消去可能で再利用可能な凹版刷版の画像彫込みのための方法および装置 |
CN104786630A (zh) * | 2014-01-20 | 2015-07-22 | 中国科学院苏州纳米技术与纳米仿生研究所 | 一种凹印版、其制作方法及应用 |
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