JP2006150868A - ロータリースクリーン印刷用製版 - Google Patents
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Abstract
【課題】
精度の高い微細パターンを形成することができるロータリースクリーン印刷用製版を提供する。
【解決手段】
ロータリースクリーン印刷装置に用いられ、全体が円筒状に形成されたロータリースクリーン印刷用製版において、所定の厚さを備え、複数の貫通孔が形成された第1のシート1と、第1のシート2上に接着され、乳剤が付着された網状の第2のシート2とを有する。第1のシート1は、80μm以上の厚さを備えており、第2のシート2は、200〜1000メッシュの織物で形成されている。
【選択図】 図1
精度の高い微細パターンを形成することができるロータリースクリーン印刷用製版を提供する。
【解決手段】
ロータリースクリーン印刷装置に用いられ、全体が円筒状に形成されたロータリースクリーン印刷用製版において、所定の厚さを備え、複数の貫通孔が形成された第1のシート1と、第1のシート2上に接着され、乳剤が付着された網状の第2のシート2とを有する。第1のシート1は、80μm以上の厚さを備えており、第2のシート2は、200〜1000メッシュの織物で形成されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ロータリースクリーン印刷装置に用いられるロータリースクリーン印刷用製版(ここでは、スクリーンマスクも含まれるものとする)に関し、特に、精度の高い微細パターンを形成することができるロータリースクリーン印刷用製版に関する。
一般に、ロータリースクリーン印刷装置は、ICチップ、ICカード、ICタグ、電池、インクリボン、コンデンサ等の各種製品の製造に広く用いられている。
図3は、従来のロータリースクリーン印刷装置を概略的に示す説明図である。図3に示すように、従来のロータリースクリーン印刷装置50は、例えばニッケル等で形成された円筒状の印刷用製版51と、印刷用製版51に当接して通過する基材54を位置決め保持するためのバックアップローラ52とを有する。また、印刷用製版51内部には、印刷用製版51に形成された多数の貫通孔を介してインク53を基材54に押圧するためのスキージ55が設けられている。
印刷用製版51とバックアップローラ52とは互いに反対方向に回転し、印刷用製版51とバックアップローラ52との間を基材54が通過することにより、スキージ55の押圧作用によって印刷用製版51の貫通孔を通ったインク53が基材54の一方側の面に付着し、基材54に所望の印刷が行われる。
従来のロータリースクリーン印刷装置に用いられる印刷用製版は、自身が回転するために、ある程度の強度性が要求され、所定の厚みを必要とする。そのため、100μmの幅のラインからなるパターンの印刷が構造上の限界であった(以下、この技術を従来例1という)。
また、特開2003−307833号公報には、開口幅の異なる少なくとも2枚以上の紗を有する印刷用製版が開示されている。この従来の印刷用製版によれば、開口部内でのインクの流動性を調整することが容易となり、高精細なパターンの印刷が可能となる、としている(以下、この技術を従来例2という)。
従来例1の印刷用製版では、100μmよりも短い幅のライン(例えば30〜50μm)からなる微細パターンの印刷を行うことは困難であった。
従来例2の印刷用製版では、ロータリースクリーン印刷用として用いることができるとしているが、公報の図4を参照すると、2つの紗11,12はいずれもほぼ同じ厚さであり、ロータリースクリーン印刷として要求される強度性を確保することは困難である。従って、従来例2の印刷用製版をフラットスクリーン印刷に用いた場合には、精細なパターンの印刷ができたとしても、ロータリースクリーン印刷に用いた場合にはパターン精度が不良になるという課題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、精度の高い微細パターンを形成することができるロータリースクリーン印刷用製版を提供することを目的とする。
本発明のロータリースクリーン印刷用製版は、ロータリースクリーン印刷装置に用いられ、全体が円筒状に形成されたロータリースクリーン印刷用製版において、ロータリースクリーン用として要求される強度を備え、複数の貫通孔が形成された第1のシートと、前記第1のシート上に接着され、乳剤が付着された網状の第2のシートと、を有することを特徴とするものである。
前記第1のシートは、所定の厚さを備えているのが好ましい。
前記第2のシートは、200〜1000メッシュの織物で形成されているのが好ましい。
前記第1のシートの貫通孔にインク引込部材が挿入されていてもよい。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1(A)は本発明の実施の形態に係るロータリースクリーン印刷用製版を示す平面断面図、(B)はその側面断面図である。
図1(A)及び(B)に示すように、本発明の実施の形態に係るロータリースクリーン印刷用製版は、全体が円筒状に形成されており、ロータリースクリーン用として要求される強度を備え、複数の貫通孔1aが形成された第1のシート1と、第1のシート1上に接着された網状の第2のシート2とを有する。
第1のシート1は、例えばニッケル、銅、ステンレス(sus)等の金属(メタル)を材質にして作られている。また、第1のシート1は、孔の均一性やシャープ性に優れたエレクトロフォーミング(電鋳方式)により製造されるのが好ましい。
なお、第1のシート1は、エレクトロフォーミングの他に、パンチングやエッチング等を用いた製造方法により製造されるものでもよい。
第1のシート1は、ロータリースクリーン印刷として要求される強度性を確保するために、80μm以上の厚さを備えているのが好ましい。なお、80μmよりも薄くても強度性や印刷精度を確保できるシートであれば、用いることも可能である。
また、第1のシート1に形成される貫通孔1aは、必ずしも等間隔に形成される必要はなく、その強度性を満たすのであれば、貫通孔1aの開口部の幅や貫通孔1a間の間隔等は特に限定されない。貫通孔1aは、インクが流れやすくするために、例えば、孔の内側面の一部又は全部をテーパ状に形成してもよい。
第2のシート2は、例えば、合成樹脂や金属の細線を縦糸及び横糸として織られた網状の織物であり、200〜1000メッシュ(好ましくは200〜590もしくは680以下のメッシュ)程度のものが用いられる。第2のシート2は、例えばエッチングで製造された金属箔シートであってもよい。
第1のシート1と第2のシート2は、エッチング法、接着剤を用いた方法等により接着されている。
図1(B)に示すように、第2のシート2には、印刷パターンを形成するために、感光性樹脂(エマルジョン)等の乳剤3が付着されている。
本発明の実施の形態に係る印刷用製版によれば、第1のシート1に200〜1000メッシュの網状の第2のシート2が接着されているので、従来の100μmよりも短い幅のライン(例えば30〜50μm)からなる微細パターンの印刷を行うことができる。
また、第1のシート1は、ロータリースクリーン用として要求される強度を備えているので、ロータリースクリーン印刷に用いた場合であっても、精度の高い微細パターンの印刷を行うことができる。
図2は、本発明の他の実施の形態に係るロータリースクリーン印刷用製版を示す側面断面図である。
ロータリースクリーン印刷では、スキージの押圧作用によって第1のシート1の貫通孔1aにインクが通ることになるが、貫通孔1aの開口周縁部での表面張力の作用で、インクが第1のシート1の貫通孔1aに入り込まない現象が生じる場合がある。このような場合、十分な量のインクが基材に付着されず、印刷が不良になってしまうという問題がある。
そこで、第1のシート1の貫通孔1aにメッシュ部材等のインク引込部材4を挿入してもよい。これによって、貫通孔1aの開口周縁部のインクがインク引込部材4に当たって、十分な量のインクが貫通孔1aを通り、基材に付着させることが可能となる。
本発明は、上記実施の形態に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内において、種々の変更が可能である。例えば、第1のシート1及び第2のシート2の材質は上記に記載されたものに限定されるものではない。
精度の高い微細パターンを形成することができるロータリースクリーン印刷用製版として、各種製品の製造に利用される。
1:第1のシート
1a:貫通孔
2:第2のシート
3:乳剤
4:インク引込部材
1a:貫通孔
2:第2のシート
3:乳剤
4:インク引込部材
Claims (4)
- ロータリースクリーン印刷装置に用いられ、全体が円筒状に形成されたロータリースクリーン印刷用製版において、
ロータリースクリーン用として要求される強度を備え、複数の貫通孔が形成された第1のシートと、
前記第1のシート上に接着され、乳剤が付着された網状の第2のシートと、
を有することを特徴とするロータリースクリーン印刷用製版。 - 前記第1のシートは、所定の厚さを備えていることを特徴とする請求項1に記載のロータリースクリーン印刷用製版。
- 前記第2のシートは、200〜1000メッシュの織物で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のロータリースクリーン印刷用製版。
- 前記第1のシートの貫通孔にインク引込部材が挿入されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つの項に記載のロータリースクリーン印刷用製版。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2332157A4 (en) * | 2008-08-28 | 2015-07-08 | Ioxus Inc | HIGH VOLTAGE EDLC BATTERY AND METHOD OF MANUFACTURING THE SAME |
US20160355041A1 (en) * | 2014-02-20 | 2016-12-08 | Gallus Ferd. Rueesch Ag | Printing screen and method for imaging the same |
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2004
- 2004-11-30 JP JP2004347867A patent/JP2006150868A/ja active Pending
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EP2332157A4 (en) * | 2008-08-28 | 2015-07-08 | Ioxus Inc | HIGH VOLTAGE EDLC BATTERY AND METHOD OF MANUFACTURING THE SAME |
US20160355041A1 (en) * | 2014-02-20 | 2016-12-08 | Gallus Ferd. Rueesch Ag | Printing screen and method for imaging the same |
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