JPH0952238A - 複数種の意匠表面を有する成形品の製造方法 - Google Patents

複数種の意匠表面を有する成形品の製造方法

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JPH0952238A
JPH0952238A JP20483495A JP20483495A JPH0952238A JP H0952238 A JPH0952238 A JP H0952238A JP 20483495 A JP20483495 A JP 20483495A JP 20483495 A JP20483495 A JP 20483495A JP H0952238 A JPH0952238 A JP H0952238A
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JP
Japan
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skin material
layer
molding
thin film
molded product
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Pending
Application number
JP20483495A
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English (en)
Inventor
Hideo Nishimura
秀雄 西村
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数種の意匠表面を有する成形品を簡易かつ
安価に製造する。 【解決手段】 下型10aの凹部10a1 に表皮材11
を装着する。木目調模様等が印刷されたフィルム材12
が、凹部に装着された表皮材の所定位置に貼り付けられ
る。フィルム材12は、ベース層12aと、意匠模様と
なる印刷層12bと、薄フィルム層12cとを積層した
3層構造になっている。薄フィルム層は、印刷層と疑似
接着されており、密着は完全であるが、後で簡単に剥せ
るようになっている。下型10aに上型10bを合わせ
て型締めした後、成形型内に基材13を注入成形する。
表皮材、フィルム材、基材が一体化された成形品20
は、フィルム材の周縁位置にて表皮材及び薄フィルム層
がトリミング刃21によってカットされる。薄フィルム
層を印刷層から剥離することにより、フィルム材を覆っ
ていた表皮材が除去され、完成した成形品が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の内装、家
具等に使用される複数種の意匠表面を有する成形品の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数種の意匠表面を有する成形
品、例えば自動車の内装部品であるインストルメントパ
ネルやドアトリム等の製造方法としては、図5(a)〜
(c)に示すように、基材2の表面を、ソフトな感覚を
与える軟質塩化ビニル樹脂製等の表皮材1で覆い、さら
にこの表皮材1の上に木目調のオーナメント3やスイッ
チパネル4等の別部品を組み込み、これをビス締めや熱
かしめ等により表皮材1及び基材2に取り付けるように
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記製造方法
によれば、表皮材1を貼り付けた基材2に孔明け加工を
施し、別工程で成形加工された別部品3,4を個々にビ
ス締め等により組み付けするため、多くの工程が必要で
あった。そのため、多くの設備と加工時間を要し、部品
価格を高価にしていた。
【0004】本発明は、上記した問題を解決しようとす
るもので、複数種の意匠表面を有する成形品を簡易かつ
安価に製造することができる製造方法を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の作用効果】上記
目的を達成するために上記請求項1に係る発明の構成上
の特徴は、第1意匠表面をもつ第1表皮材の裏側に、第
2意匠表面をもち第2意匠表面に剥離可能に接合された
中間膜をもつ第2表皮材を積層し積層表皮材を形成する
積層工程、得られた積層表皮材と基材とを一体化して中
間成形品を形成する成形工程、得られた中間成形品の積
層表皮材を構成する第1表皮材の一部と第1表皮材の一
部に積層されている中間膜とをトリミングし、トリミン
グされた部分に第2意匠表面を表出させて成形品とする
トリミング工程、とを備えてなることにある。
【0006】上記のように請求項1に係る発明を構成し
たことにより、中間膜を設けた別部品である第2表皮材
を第1表皮材の裏側に積層し、積層表皮材と基材とを1
回の成形によって一体化することにより、第2表皮材を
第1表皮材及び基材に簡単に取り付けることができる。
そして、第2表皮材を被覆している第1表皮材及び第2
表皮材の中間膜にトリミングを施し、中間膜と共に第1
表皮材を剥離することにより、第2表皮材を簡単に表出
させることができる。
【0007】その結果、複数種の意匠表面を有する成形
品の製造工程を簡略化することができると共に製造時間
を短縮できるので、成形品のコストを低減させることが
できる。また、本発明によれば、従来の別部品の芯材に
相当する部分を基材が兼ねているので、芯材が不要とな
る結果、成形品の軽量化を計ることができる。
【0008】なお、成形工程において、第1表皮材と第
2表皮材の境界に基材が回り込むことがあるが、回り込
み部分についても上記トリミングにより除去することが
できるので、第2表皮材の表面が基材の回り込みによっ
て汚されることはない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明すると、図1及び図2は、一実施形態に係
る自動車のイインストルメントパネルの成形工程を概略
的に示したものである。まず、成形型10の下型10a
の凹部10a1 に軟質塩化ビニル樹脂製の表皮材11を
装着する(図1(a))。表皮材11の装着は、表皮材
11と下型10aとの間の空気を真空装置で引きながら
表皮材11を凹部10a1 になじませることにより行わ
れる。また、表皮材11を予め別の成形型によって凹部
10a1形状に合わせて成形しておいてもよい。なお、
表皮材11としては、軟質塩化ビニル樹脂の他にTP
O、ファブリック等及びこれらにPVC発泡シートやポ
リプロピレン発泡シート、ウレタンフォーム等が裏打ち
されたものを用いることができる。
【0010】つぎに、木目調模様やスイッチの文字等が
印刷されたフィルム材12が、凹部10a1 に装着され
た表皮材11の所定位置に貼り付けられる(図1
(b))。なお、表皮材11も予め別の成形型によって
凹部10a1 形状に合わせて成形しておいてもよい。フ
ィルム材12は、図3に示すように、ABSシート等か
らなるベース層12aと、意匠模様となる印刷層12b
と、ポリエステル等からなる30〜100μm厚さの薄
フィルム層12cとを積層した3層構造になっている。
薄フィルム層12cは、印刷層12bと疑似接着されて
おり、密着は完全であるが、後で簡単に剥離できるよう
になっている。この薄フィルム層12cは、成形の終了
までは、印刷層12bの保護膜としても機能する。
【0011】つぎに、下型10aに上型10bを合わせ
て型締めした後、成形型10内に基材13を注入成形す
る(図1(c))。基材13の材質としては、ウレタン
材料、ポリプロピレン、ABS等の熱可塑性樹脂が用い
られる。樹脂注入方法としては、射出成形や、RIM成
形が用いられる。表皮材11、フィルム材12、基材1
3が一体化された成形品20は、成形型10から取り出
された後、フィルム材12の周縁位置にて、表皮材11
及びフィルウ材12の薄フィルム層12cが、トリミン
グ刃21によってカットされる(図2(a))。そし
て、薄フィルム層12cを印刷層12bから剥離するこ
とにより、フィルム材12を覆っていた表皮材11が除
去され、完成した成形品が得られる(図2(b))。
【0012】以上に説明したように、木目調模様やスイ
ッチの文字等が印刷されたフィルム材12を表皮材11
の裏側に積層し、この積層品と基材13とを1回の成形
によって一体化することにより、複数のフィルム材12
を表皮材11及び基材13に簡単に取り付けることがで
きる。そして、フィルム材12を被覆している表皮材1
1をトリミング刃によって切断し、薄フィルム層12c
から剥離してフィルム材12を覆う表皮材11を除去す
ることにより、木目調模様やスイッチの文字等が印刷さ
れたフィルム材12を簡単に表出させることができる。
そのため、木目調模様等の意匠表面を有する成形品の製
造時間を短縮できると共に製造工程を簡略化することが
でき、成形品のコストを低減させることができる。
【0013】また、この成形品は、従来の別部品の芯材
に相当する部分を基材13が兼ねているので、芯材が不
要となるため、成形品の軽量化が可能になる。なお、上
記成形工程において、図4に示すように、表皮材11と
フィルム材12の境界に基材13が回り込むことがある
が、回り込み部分13aについても上記トリミングにお
いて薄フィルム層12cから剥離することにより除去す
ることができるので、フィルム材12の表面が基材13
の回り込みによって汚されることはない。
【0014】なお、上記実施形態においては、本発明を
自動車の内装品であるインストルメントパネルの製造に
適用した場合について説明しているが、その他の内装品
例えばドアトリム等にも用いることができ、さらに家具
等の化粧板の製造にも本発明を用いることができる。ま
た、上記実施例では、2種類の意匠表面をもつものとし
たが、必要により第2意匠表面をもつ第2表皮材の裏側
に第3意匠表面をもつ第3表皮材を重ね、参種類の意匠
表面をもつ成形品を製造することもできる。
【0015】さらに、上記実施例ではカッターでトリミ
ングする部分がV字形の溝となり、この溝の底でトリミ
ングされる。このためトリミングされてカットされた部
分が表面に表れず、美観を損なうことがない。また、カ
ットされた部分が表面より奥側に後退しているためカッ
ト部分に機械的な力が作用することもない。このためカ
ット部分より破れる等の機械的損傷を受けにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る成形品の製造工程の
一部を概略的に示す縦断面図である。
【図2】同製造工程の一部を概略的に示す縦断面図であ
る。
【図3】フィルム材の構造を概略的に示す断面図であ
る。
【図4】成形直後と表皮材剥離後の成形品の構造を詳細
に示す縦断面図である。
【図5】従来例の成形品の斜視図及びA−A線方向の断
面図及びBーB線方向の断面図である。
【符号の説明】
10…成形型、10a…下型、10a1 …凹部、10b
…上型、11…表皮材、12…フィルム材、12a…ベ
ース層、12b…印刷層、12c…薄フィルム層、13
…基材、13a…回り込み部分、20…成形品、21…
トリミング刃。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1意匠表面をもつ第1表皮材の裏側に、
    第2意匠表面をもち該第2意匠表面に剥離可能に接合さ
    れた中間膜をもつ第2表皮材を積層し積層表皮材を形成
    する積層工程、 得られた積層表皮材と基材とを一体化して中間成形品を
    形成する成形工程、 得られた中間成形品の該積層表皮材を構成する第1表皮
    材の一部と該第1表皮材の一部に積層されている中間膜
    とをトリミングし、トリミングされた部分に該第2意匠
    表面を表出させて成形品とするトリミング工程、とを備
    えてなることを特徴とする複数種の意匠表面を有する成
    形品の製造方法。
JP20483495A 1995-08-10 1995-08-10 複数種の意匠表面を有する成形品の製造方法 Pending JPH0952238A (ja)

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