JPH0951410A - フィルム画像読取装置 - Google Patents

フィルム画像読取装置

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JPH0951410A
JPH0951410A JP8127301A JP12730196A JPH0951410A JP H0951410 A JPH0951410 A JP H0951410A JP 8127301 A JP8127301 A JP 8127301A JP 12730196 A JP12730196 A JP 12730196A JP H0951410 A JPH0951410 A JP H0951410A
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JP
Japan
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image
film
calculated
exposure time
data
Prior art date
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Application number
JP8127301A
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English (en)
Inventor
Takeshi Ogoshi
武司 尾越
Yukari Maeda
由香里 前田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間で高品質の画像を得る。 【解決手段】 γLUT部73は、メモリで構成され、
N/P反転や、G,R,B信号のγ変換を行うためのも
のである。データ演算部204は、フィルムスキャナ1
00から送信される画像データ等を用いて、CCD2の
露光時間、アンプ部3のアナログゲイン、及び算出した
露光時間が所定時間を超える場合は、算出露光時間の所
定時間に対する比率を算出する。また、フィルム13が
ネガフィルムの場合にはN/P反転及びγ変換のため
に、γLUT部73に設定するテーブルデータを算出す
る。そして、算出露光時間が所定時間を超える場合に
は、γLUT部73のテーブルデータが算出されたとき
に、その入力レベルを上記比率で圧縮するとともに、画
像取り込みのときの露光時間は所定時間とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ及び
このコンピュータの周辺装置として用いられるフィルム
スキャナからなるフィルム画像読取装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータの周辺装置として、
35mmフィルムのコマ画像を撮像し、この撮像した画像
信号をデジタルデータに信号処理してコンピュータに転
送するフィルムスキャナが商品化されている。このよう
なフィルムスキャナは、撮像素子として、例えばCCD
(Charge Coupled Device)からなるラインセンサを備
え、このラインセンサをスライド若しくはストリップフ
ィルムに対して相対的に副走査方向(フィルムの長手方
向)にスキャンして各コマの画像をライン単位で撮像す
るように構成されている。そして、まずプリスキャンを
行って得られたデータに基づいて露光時間などの画像取
り込み条件を算出し、算出された条件で画像スキャンが
行われるようになっている。このとき、従来のフィルム
スキャナでは、フィルムの画像濃度に応じて露光時間が
制御されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のフィルムスキャナでは、露光時間が長くなると読み
取った画像をフィルムスキャナからコンピュータへ出力
するのに要する時間が長くなり、使い勝手が低下してし
まう。そこで、露光時間を所定時間でカットするととも
に、露光時間が対応していないラチチュード領域の画像
に対してCCDの出力側、あるいは入力側でゲインを大
きくすることが考えられるが、その場合には、CCD出
力の振幅とともにノイズも増幅されることとなり、出力
された画像の品質が劣化してしまう。
【0004】本発明は、上記問題を解決するもので、短
時間で高品質の画像が得られるフィルム画像読取装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の光電変
換素子からなり、被写体の光像を画像信号に光電変換し
て出力する撮像手段と、この撮像手段から出力される画
像信号を用いて上記撮像手段の露光時間を算出する露光
時間演算手段と、フィルムの撮影画像を照明してなる光
像を上記撮像手段により上記露光時間演算手段で算出さ
れた露光時間だけ撮像して得られる画像信号を所定のレ
ベル変換式に基づいてレベル補正する補正手段と、上記
露光時間演算手段で算出された露光時間が予め設定され
た所定時間を超えるときは、上記撮像手段の露光時間を
上記設定時間に変更する時間変更手段と、上記露光時間
演算手段で算出された露光時間が上記所定時間を超える
ときは、出力レベルに対する入力レベルの関係におい
て、入力レベルが圧縮された関係となるように上記レベ
ル変換式を変更するレベル変更手段とを備えたものであ
る(請求項1)。
【0006】この構成によれば、撮像手段から出力され
る画像信号を用いて露光時間が算出される。この算出
は、例えば、撮像手段を予備的に動作させることによっ
て得られる画像信号を用いて行われる。この算出された
露光時間が所定時間を超えるときは、露光時間が所定時
間に変更されるとともに、画像信号をレベル補正すると
きのレベル変換式が、出力レベルに対する入力レベルの
関係において、入力レベルが圧縮された関係となるよう
に変更される。そして、フィルム画像を読み取るべく撮
像手段を動作させる際には、撮像手段によりフィルムを
所定時間だけ撮像して得られる画像信号に対して、変更
されたレベル変換式を用いてレベル補正が行われる。こ
れによって、算出された露光時間が所定時間を超える場
合でも所定時間で撮像が行われるので、撮像時間が短縮
されるとともに、レベル変換式が変更されることによ
り、画像の読取精度の低下が防止される。
【0007】また、請求項1記載のフィルム画像読取装
置において、上記露光時間演算手段で算出された露光時
間の上記所定時間に対する比率を算出する比率演算手段
を備え、上記レベル変更手段は、上記入力レベルが上記
算出比率に応じて圧縮された関係となるように上記レベ
ル変換式を変更するものである(請求項2)。
【0008】この構成によれば、露光時間演算手段で算
出された露光時間の所定時間に対する比率が算出され、
レベル変換式が、出力レベルに対する入力レベルの関係
において、入力レベルがこの算出比率に応じて圧縮され
た関係となるように変更されることにより、画像の読取
精度の低下が確実に防止される。
【0009】
【発明の実施の形態】まず、図9〜図11を用いて本発
明に係るフィルム画像読取装置の一実施形態の構成につ
いて説明する。図9は同実施形態の全体構成図、図10
はフィルムスキャナ100の外観を示す斜視図、図11
はフィルムスキャナ100の内部の主要構成を示す斜視
図である。このフィルム画像読取装置は、図9に示すよ
うに、フィルムスキャナ100及びホストコンピュータ
(以下、ホストPCという)200から構成される。
【0010】フィルムスキャナ100は、図10に示す
ように、その前面の下部に電源スイッチ152と焦点調
整用操作ボタン153とが設けられ、この焦点調整用操
作ボタン153の上部にフィルム挿入口154が設けら
れている。上記焦点調整用操作ボタン153は現像済み
のフィルム13の光像を後述する撮像素子(以下、CC
Dという)2の撮像面に結像するレンズ系102(図1
1参照)の焦点調節を行うものである。また、上記フィ
ルム挿入口154は上記フィルム13の各コマに撮影さ
れた画像(以下、フィルム画像という)を読み取るべく
フィルム13をセットするためのもので、ごみ等の進入
を防止するためシャッタ191が開閉可能に設けられて
いる。
【0011】フィルムスキャナ100はスライド(マウ
ントされたポジフィルム)131及び専用のネガキャリ
アに装着されたネガフィルム132のフィルム画像の読
取が可能で、上記フィルム挿入口154には上記スライ
ド131又はネガフィルム132のいずれもセット可能
になっている。また、スリーブやカートリッジその他の
フィルム収納方式に対応可能にしてもよい。
【0012】ホストPC200は、図9に示すように、
制御本体261、ディスプレイ262及びキーボード2
63からなり、フィルムスキャナ100はSCSIケー
ブル264を介して上記制御本体261に接続され、こ
のホストPC200からの制御コマンドに従って画像読
取動作が行われる。
【0013】すなわち、ホストPC200は、フィルム
画像が必要になると、所定のコマンドをフィルムスキャ
ナ100に送出してフィルム画像の撮像を行わせる。フ
ィルムスキャナ100はホストPC200から送信され
るコマンドに従って装置の初期化を行うとともに、CC
D2をフィルム13のフィルム画像に対して相対的にス
キャンしてフィルム画像のデータ(画像データ)を取り
込み、各画像データに所定の画像処理を施した後、順
次、ホストPC200に転送する。ホストPC200は
転送された画像データをディスプレイ262に表示する
とともに、制御本体261内の画像メモリに記憶する。
【0014】そして、ライン単位でフィルム画像の撮像
及び画像データのホストPC200への転送が繰り返さ
れ、全フィルム画像を構成する画像データの転送が終了
すると、フィルムスキャナ100はフィルム画像の読取
動作を終了する。このとき、ホストPC200からオー
トイジェクトモードによる画像読取が指示されている
と、フィルムスキャナ100は画像読取終了に続いてフ
ィルムのイジェクト処理を行う。
【0015】フィルムスキャナ100内のフィルム挿入
口154を臨む位置には、図11に示すように、このフ
ィルム挿入口154から挿入されたフィルム13が装填
されるキャリッジ158及びこのキャリッジ158をフ
ィルム挿入口154に対して接離する方向(図中、S方
向)に往復動させるパルスモータ159からなるフィル
ム給送系が設けられている。
【0016】キャリッジ158はその下部にナット部1
58aを有し、このナット部158aは上記S方向と平
行に配置されたパルスモータ159のネジ棒からなる駆
動軸159aに螺合されている。そして、上記駆動軸
(ネジ棒)159aを正方向回転又は逆方向回転させる
ことにより上記ナット部158aが駆動軸159a上を
直進運動してキャリッジ158はS方向に往復動する。
【0017】また、上記ナット部158aの下面には遮
光板158bが下方向に突設されている。この遮光板1
58bはキャリッジ158がホームポジションに位置し
ていることを検出する光電スイッチ168の遮光板を構
成するものである。上記光電スイッチ168は内側面に
発光部と受光部とが相対向して配置されたU字型の溝を
有し、上記駆動軸159a先端部の下方位置の適所に配
置されている。そして、キャリッジ158がホームポジ
ションに移動すると、光電スイッチ168のU字溝に上
記遮光板158bが挿入して発光部からの発光が遮光さ
れ、これによりキャリッジ158がホームポジションに
達したことが検出されるようになっている。
【0018】一方、上記駆動軸159aの基端部側の適
所に、キャリッジ158が上記移動範囲の終端位置に移
動したとき、フィルム13をキャリッジ158内で装填
口側に移動させるイジェクト部材169が設けられてい
る。イジェクト部材169は支持部169bのキャリッ
ジ158を臨む側面適所にキャリッジ158内のフィル
ム13にのみ当接可能な当接ピン169aが突設されて
いる。
【0019】キャリッジ158が上記終端位置に移動す
ると、キャリッジ158が終端位置に到達する手前で上
記イジェクト部材169の当接ピン169aがキャリッ
ジ158内のフィルム13の側面に当接し、このフィル
ム13の移動を規制する。これによりフィルム13がキ
ャリッジ158に対して装填口側に相対移動し、フィル
ム13の一部がキャリッジ158の装填口から突出する
ようにキャリッジ158内におけるフィルム装填位置が
ずれる。従って、この状態でキャリッジ158をホーム
ポジションに移動させると、フィルムスキャナ100の
フィルム挿入口154から上記フィルム13の一部が突
出し、取出可能となる。
【0020】また、上記キャリッジ158の往動方向
(フィルム13がフィルム挿入口154から離れる方
向)に対して左側適所に、キャリッジ158にセットさ
れたフィルム13を照明するランプ101a及びこのラ
ンプ101aの光束をフィルム13側に反射する半円筒
状の反射板101bからなる照明系101が設けられて
いる。上記ランプ101aは、例えば蛍光灯、キセノン
ランプやハロゲンランプから構成される。
【0021】キャリッジ158の往動方向に対して右側
適所に、CCD2、レンズ系102及び上記フィルム画
像の光像を上記CCD2に導くミラー164からなる撮
像系が設けられている。レンズ系102は、フィルム1
3を挾んで照明系101の反対側の光軸L上に配置さ
れ、フィルム画像をCCD2の受光面に結像させるもの
である。
【0022】この撮像系とフィルム13間には、遮光板
103が介設されている。遮光板103の上記ランプ1
01aの対向位置には、後述するCCD2のラインセン
サに平行なスリット状の露光窓103aが穿設され、こ
の露光窓103aにより上記ランプ101aにより照明
されたフィルム13の光像はスリット光像に分割されて
CCD2に導かれるようになっている。
【0023】また、遮光板103の適所に、キャリッジ
158がホームポジションに移動したとき、上記露光窓
103aを閉塞するためのL字状のシャッタ部材166
が設けられている。シャッタ部材166の基端部は遮光
板103に回動可能に支持され、キャリッジ158には
このキャリッジ158の移動に連動してシャッタ部材1
66の開閉動作を行わせるレバー167が突設されてい
る。
【0024】キャリッジ158がフィルム挿入口154
側に移動すると、上記レバー167がシャッタ部材16
6の遮光部166aに当接し、キャリッジ158の移動
に応じてシャッタ部材166はレバー167により露光
窓103a側に押し出される。そして、キャリッジ15
8がホームポジションに達すると、シャッタ部材166
の遮光部166aが露光窓103aを完全に閉塞し(図
11中、仮想線で示す状態)、撮像系は完全に遮光され
る。
【0025】一方、キャリッジ158がホームポジショ
ンからパルスモータ159側に移動すると、このキャリ
ッジ158の移動に伴うレバー167の移動に応じてシ
ャッタ部材166は自重により閉成時と逆に回動する。
そして、レバー167のシャッタ部材166への当接状
態が解除されると、シャッタ部材166の遮光部166
aが露光窓103aから完全に退避し、撮像系への光像
の投影が可能になる。
【0026】なお、本実施形態では、シャッタ部材16
6を回動可能に設け、自重により露光窓103aの閉成
位置から退避位置に回動復帰させるようにしているが、
シャッタ部材166を副走査方向に移動可能に設けると
ともに、このシャッタ部材166をバネやスプリング等
の付勢部材により上記退避位置に付勢し、この付勢部材
の付勢力により上記閉成位置から退避位置に復帰させる
ようにしてもよい。
【0027】CCD2は、例えばフォトダイオード等の
複数の光電変換素子(以下、画素という)がライン状に
1次元配列されたラインセンサが3本並列に配列されて
なり、各ラインセンサの受光面にはそれぞれG,R,B
の色フィルタが配設され、受光面に結像したフィルム画
像の光像を電気信号に変換して、ライン単位でG,R,
B各色の画像信号として出力するカラーCCDである。
このCCD2は、例えば2688画素×3チャンネルで
構成されている。
【0028】各ラインセンサは、各画素の受光光量に応
じた電荷を蓄積する電荷蓄積部と蓄積された電荷を読み
出すための転送部とを有している。なお、電荷蓄積部の
基端部、すなわち各画素の受光信号(以下、画像信号と
いう)の読出しにおいて先頭側の1ないし複数の画素は
遮光されており、基準黒レベルの信号を出力する黒基準
出力部になっている。
【0029】フィルム画像の取込は、フィルム13がセ
ットされたキャリッジ158を所定の撮像位置に給送
し、露光窓103aにより分割されたフィルム13のス
リット画像をCCD2に投影する。そして、ホストPC
200で設定された露光時間でCCD2の電荷蓄積部に
電荷を蓄積するとともに、この蓄積電荷を転送部を介し
て外部に読み出すことにより行われる。各画素の蓄積電
荷の読出は主走査方向(ラインセンサの基端部側から後
端部側方向、図11においてCCD2の下端から上端の
方向)に行われる。
【0030】次に、このフィルム画像読取装置の制御構
成について説明する。図1は、制御構成を示すブロック
図である。フィルムスキャナ100は、ホストPC20
0に例えばSCSI規格で接続され、ホストPC200
上で起動する画像処理ソフトウェアをサポートするホス
トPC200の周辺装置として機能するものである。
【0031】フィルムスキャナ100は、光学系1、C
CD2、アンプ部3、アナログマルチプレクサ(以下、
MPXという)4、D/Aコンバータ5、A/Dコンバ
ータ6、デジタル信号処理部7、出力データバッファ
8、DMAコントローラ9、SCSIコントローラ1
0、タイミング発生部11及びCPU部12から構成さ
れている。
【0032】光学系1は、光軸L上に配設された照明系
101、レンズ系102及び遮光板103などから構成
されている。
【0033】アンプ部3は、G,R,B各チャンネルに
対応して配設されたアンプ31G,31R,31Bを備
える。アンプ31G,31R,31Bは、CPU部12
からD/Aコンバータ5を介して入力されるアナログゲ
インによって、G,R,B各チャンネルの画像信号のゲ
イン調整を行うものである。このアナログゲインは、後
述する手順に従ってホストPC200で算出される。
【0034】また、クランプ回路32G,32R,32
Bは、CPU部12からD/Aコンバータ5を介して入
力されるクランプレベルによって、G,R,Bの各色の
画像信号の黒レベルをCCD2の黒基準出力部から出力
されるクランプレベルに調整するものである。
【0035】MPX4は、G,R,B各チャンネルの画
像信号を選択的にシリアル出力するものである。A/D
コンバータ6は、アナログ信号を多ビットのデジタル信
号に変換するもので、アナログのG,R,B画像信号
が、例えば10ビットのデジタル信号にそれぞれ変換さ
れる。
【0036】デジタル信号処理部7は、黒補正部71、
シェーディング補正部72、γLUT(Look Up Table)
部73、RAM74,75及びスイッチSW1,SW
2,SW3からなり、デジタル化されたG,R,B各チ
ャンネルの画像信号(以下、画像データという)に、黒
補正、シェーディング補正及びγ変換などの所定の補正
処理を行って出力データバッファ8に出力するものであ
る。γLUT部73及びRAM74,75は、それぞれ
例えばSRAM等で構成され、補正のためのデータがテ
ーブル形式で格納されている。
【0037】黒補正部71は、後述する手順に従ってR
AM74のテーブルデータを用いて黒補正を行うもので
ある。黒補正は、シェーディング補正を行うときやフィ
ルム画像を取り込むとき等、データを取り込むときにA
/Dコンバータ6への入力レベルのオフセットをキャン
セルするために行うものである。
【0038】シェーディング補正部72は、後述する手
順に従ってRAM75のテーブルデータを用いてシェー
ディング補正を行うものである。シェーディング補正
は、光学系1及びCCD2によって生じるシェーディン
グをキャンセルするために行うものである。
【0039】γLUT部73は、ネガ像に対する画像デ
ータをポジ像に対する画像データに反転するネガ/ポジ
(N/P)反転や、G,R,B信号のγ変換を行うための
ものである。
【0040】RAM74,75及びγLUT部73のテ
ーブルデータは、DMAコントローラ9及びSCSIコ
ントローラ10を介してホストPC200が各メモリ内
容を書き換えることによって設定される。
【0041】スイッチSW1,SW2,SW3は、オ
ン、オフ切換によりA/Dコンバータ6から出力データ
バッファ8に画像データを出力する際に、黒補正部7
1、シェーディング補正部72及びγLUT部73をそ
れぞれ通過させるか否かを切り換えるものである。各ス
イッチのオン、オフは、SCSIコントローラ10を介
してホストPC200によって制御されるようになって
いる。なお、図1では、各スイッチSW1,SW2,S
W3は、オン状態を示している。
【0042】出力データバッファ8は、G,R,Bの各
色の画像データを一時的に保管するメモリで、各画像デ
ータはこの出力データバッファ8からDMAコントロー
ラ9及びSCSIコントローラ10を介してホストPC
200に出力されるようになっている。
【0043】DMAコントローラ9は、CPU部12か
らの制御信号に基づき、γLUT部73、RAM74,
75や出力データバッファ8と、SCSIコントローラ
10との間のテーブルデータや画像データの転送を制御
するものである。SCSIコントローラ10は、フィル
ムスキャナ100とホストPC200の間での画像デー
タを含む種々のデータの送受信におけるインターフェー
ス制御を行うものである。
【0044】タイミング発生部11は、CPU部12か
らの制御信号に基づき、各部の駆動タイミングを制御す
るタイミング信号を出力するものである。CCD2に
は、電荷蓄積部の蓄積時間(以下、露光時間という)等
を制御するタイミング信号が入力される。クランプ回路
32G,32R,32Bには、クランプレベル調整のタ
イミング信号が入力される。また、MPX4及びA/D
コンバータ6には、それぞれ同期用のクロック信号が入
力される。
【0045】CPU部12は、例えば制御プログラムを
記憶するROM121や一時的にデータを保管するRA
M122が内蔵されたマイクロコンピュータからなり、
フィルムスキャナ100の各部の動作を制御するもの
で、フィルム13のスキャンを行う際の光学系1やフィ
ルムキャリアなどの制御、SCSIコントローラ10を
介してホストPC200から送信される露光時間データ
に基づくタイミング発生部11のタイミング信号出力制
御、SCSIコントローラ10を介してホストPC20
0から送信されるアナログゲインに基づいてD/Aコン
バータ5を介して行うアンプ部3のゲイン調整制御等の
機能を有している。
【0046】また、後述する手順に従って次の(1)〜
(3)の処理を行う。なお、各種の演算は後述するよう
にホストPC200側で行われる。 (1)セットアップ処理 この処理は、光学系101、特にランプやCCD2の経
時変化による光量や色バランス等の変動をキャンセルす
るために、フィルムスキャナ100に電源が投入される
度に行うもので、プリセット処理、シェーディング補正
及び黒補正からなる。
【0047】プリセット処理は、シェーディング補正の
ためのデータ取り込み、ポジフィルムの場合の画像デー
タ取り込み、ネガフィルムの場合のプリスキャンの画像
データ取り込み時に必要なCCD2の露光時間及びアナ
ログゲインを算出するために行うものである。
【0048】シェーディング補正は、照明系101の照
明光を直接CCD2に入射して、すなわちフィルム13
の無い、素通しの状態でCCD2を照明して画像データ
を取り込み、この画像データをホストPC200に転送
する。この画像データからホストPC200で算出され
た補正値はRAM75に格納される。
【0049】黒補正は、露光窓103aがシャッタで閉
じられた無信号状態でCCD2の1ライン分の画像デー
タを取り込み、この画像データをホストPC200に転
送する。この時、転送と演算の高速化のため、スイッチ
SW3をオンの状態にし、γLUT部73に図2のテー
ブルを設定する。この画像データからホストPC200
で算出された補正値は、RAM74に格納される。
【0050】(2)プリスキャン フィルム13がネガフィルムのときには、本スキャンで
画像データを取り込む際の露光時間及びアナログゲイン
の算出や後述する画像種類の判定などのAE演算を行う
ために、本スキャンの前にプリスキャンを行う。セット
アップ処理で算出された露光時間やアナログゲイン等の
取り込み条件で行う。なお、画像データを間引いて取り
込むようにしてもよい。
【0051】(3)本スキャン フィルム13がネガフィルムの場合にはプリスキャンで
算出された取り込み条件で、ポジフィルムの場合にはセ
ットアップ処理で得られた条件で、画像の取り込みを行
う。取り込まれた画像データは、出力データバッファ8
からDMAコントローラ9及びSCSIコントローラ1
0を介してホストPC200に転送するようになってい
る。
【0052】次に、ホストPC200について説明す
る。ホストPC200は、SCSIコントローラ20
1、取り込みモード設定部202、データ読取部20
3、データ演算部204、データ設定部205、データ
転送部206、フレームメモリ207及びモニタ208
から構成されている。
【0053】SCSIコントローラ201は、フィルム
スキャナ100とホストPC200の間でのデータの送
受信におけるインターフェース制御を行うものである。
取り込みモード設定部202は、フィルムスキャナ10
0にセットされるフィルム13がポジフィルムかネガフ
ィルムかを設定するものである。データ読取部202
は、RAM等を有し、フィルムスキャナ100から送信
されるデータの内から画像データを読み取って記憶する
ものである。
【0054】データ演算部204は、フィルムスキャナ
100から送信される画像データ等を用いて、後述する
手順に従って、次の(1)〜(5)に示す演算処理や判
定処理を行うものである。
【0055】(1)初期設定値の算出 プリセット処理において、フィルム13の無い素通しの
状態で取り込まれたCCD2の1ライン分の画像データ
から、シェーディング補正時、ポジフィルムの画像デー
タの取り込み時、及びネガフィルムのAEデータ取り込
み時に必要なCCD2の露光時間やアナログゲイン等の
初期設定値を算出する。
【0056】(2)シェーディング補正値の算出 シェーディング補正において、フィルム13の無い素通
しの状態で取り込まれたCCD2の1ライン分の画像デ
ータからシェーディング補正値を算出する。
【0057】(3)黒補正値の算出 黒補正において、露光窓103aがシャッタで閉じられ
た無信号状態で取り込まれたCCD2の1ライン分の画
像データから黒補正値を算出する。
【0058】(4)AE演算 フィルム13がネガフィルムの場合に、プリスキャンで
取り込まれた画像データから本スキャンの際の各設定条
件を算出するもので、以下の処理を行う。
【0059】(4−1)ホワイトバランスフェリア判定 プリスキャンで取り込まれたG,R,Bの各チャンネル
の画像データを所定のブロックに分割し、ブロック毎に
平均値を算出する。Gチャンネルの平均値の内で最大値
をとるブロックに対応するR,Bチャンネルのブロック
平均値と、そのGチャンネルの最大値とから、後述する
手順にしたがってR,Bチャンネルのベースバランスを
それぞれ算出する。そして、各チャンネルのベースバラ
ンスが所定範囲以内にないときは、ホワイトバランスフ
ェリア(以下、WBフェリアという)と判定して、各チ
ャンネルのWBフラグを立てる。すなわち、WBフラグ
(R)=1またはWBフラグ(B)=1になる。
【0060】(4−2)カラーフェリア判定 上記各チャンネルのブロック平均値から後述する手順に
したがって各チャンネルの画像基準値を算出し、この画
像基準値及び上記ベースバランスを用いて後述する手順
にしたがってR,Bチャンネルのカラーバランスをそれ
ぞれ算出する。そして、カラーバランスが所定範囲以内
にないときは、カラーバランスフェリア(以下、CFフ
ェリアという)と判定して、各チャンネルのCFフラグ
を立てる。すなわち、CFフラグ(R)=1またはCFフ
ラグ(B)=1になる。
【0061】(4−3)画像の種類の判定 R,BチャンネルのWBフラグ及びCFフラグの組合せ
から、表1に示すように画像の種類を判定する。表1
は、R,BチャンネルのWBフラグ及びCFフラグの組
合せに対して判定する画像の種類を示すものである。
【0062】
【表1】
【0063】表1に示すように、WBフラグ(R)=WB
フラグ(B)=0であって、CFフラグ(R)=1またはC
Fフラグ(B)=1、またはCFフラグ(R)=CFフラグ
(B)=1のとき、すなわち組合せ,,のときは、
カラーフェリア画像、すなわち色の偏りがある画像と判
定される。
【0064】また、CFフラグ(R)=CFフラグ(B)=
0であって、WBフラグ(R)=1またはWBフラグ(B)
=1、またはWBフラグ(R)=WBフラグ(B)=1のと
き、すなわち組合せ,,のときは、黒色の無い画
像と判定される。
【0065】また、WBフラグ(R)=CFフラグ(R)=
1であってWBフラグ(B)=CFフラグ(B)=0、すな
わち組合せ、または、WBフラグ(R)=CFフラグ
(R)=0であってWBフラグ(B)=CFフラグ(B)=
1、すなわち組合せのときは、黒色の無い、かつカラ
ーフェリア画像と判定される。
【0066】そして、WBフラグ(R)=CFフラグ(R)
=WBフラグ(B)=CFフラグ(B)=0、すなわち組合
せは、標準画像と判定される。また、〜以外の組
合せも、標準画像と判定されている。
【0067】(4−4)露光時間及びアナログゲインの
算出 R,BチャンネルのWBフラグ及びCFフラグの組合せ
に対応して、本スキャンの際の露光時間及びアナログゲ
インを後述する手順にしたがって算出する。
【0068】(4−5)デジタルゲインの算出 算出した露光時間Tが所定時間T0を越える場合には、
算出露光時間Tの所定時間T0に対する比率T/T0、す
なわちデジタルゲインDTG(=T/T0)を算出する。
【0069】(5)γLUTデータの算出 フィルム13がネガフィルムの場合にはN/P反転及び
γ変換のために、ポジフィルムの場合にはγ変換のため
に、それぞれγLUT部73に設定するテーブルデータ
を後述する手順にしたがって算出する。
【0070】データ設定部205は、データ算出部20
4で算出された値に基づいて各データを設定するもので
ある。データ転送部206は、設定された各データを転
送データ形式に変換するもので、変換された転送データ
は、SCSIコントローラ201を介してフィルムスキ
ャナ100の各部に転送される。
【0071】フレームメモリ207は、設定された取り
込み条件で本スキャンして得られた1コマ分の画像デー
タを記憶するものである。モニタ208は、CRT等か
らなり、フレームメモリ207に記憶されたフィルム画
像を表示するものである。
【0072】次に、フィルム13がネガフィルムの場合
に、N/P反転及びγ変換のためにγLUT部73に設
定するLUTデータの算出について説明する。N/P反
転は次の数1〜数3を用いて行われる。なお、γLUT
部73への入力画像データをPXIN、出力画像データをPX
OUTとする。
【0073】
【数1】
【0074】
【数2】
【0075】
【数3】
【0076】但し、数1のAは数2でPXIN=foot_point
(図3のF点参照)のときのPXOUT、数3のBは数2でPX
IN=knee_point(図3のK点参照)のときのPXOUT、数
3のycnは{γ×log10(PXIN)+ycn}がテーブル基準点
(STx,STy)を通るときのPXOUT切片である。また、foo
t_point=STx−50、knee_point=512に設定されてい
る。
【0077】一方、γ変換は、各色毎にγ(R)=1.37
5,γ(G)=1.197,γ(B)=1.197が用いられる。
【0078】以上のようにして得られたネガフィルムの
N/P反転及びγ変換のためのテーブルデータの一例を
図3に示す。
【0079】また、算出した露光時間Tが所定時間T0
を越える場合には、γLUTデータの入力側をデジタル
ゲインDTGの比率で圧縮するとともに、露光時間を所定
時間T0とする。例えばテーブルデータが図3の場合
で、デジタルゲインDTG=1.5のときには、テーブルデー
タは図4に示すように変更される。
【0080】図4は、出力レベルに対する入力レベルの
関係において、入力レベルが2/3に圧縮された関係と
なるように図3が変更されている。すなわち、図3では
出力レベルが255〜0に変化するのに対応して入力レ
ベルが0〜1023に変化しているが、図4では出力レ
ベルが同様に255〜0に変化するのに対応して入力レ
ベルが0〜682に変化し、入力レベルが683〜10
23では出力レベルが0になっている。従って、図4
は、図3に比べて急傾斜になっている。
【0081】同様に、例えば図3の場合でデジタルゲイ
ンDTG=2.0であれば、出力レベルが255〜0に変化す
るのに対応して入力レベルが0〜512に変化し、入力
レベルが513〜1023では出力レベルが0になっ
て、図4に比べて更に急傾斜の図になる。
【0082】なお、このデジタルゲインによる入力レベ
ルの圧縮処理は、プレビュー画像、すなわち本スキャン
以前に、画像の明るさ、色などを確認するための画像デ
ータを取り込むときにのみ行うようにしてもよい。
【0083】次に、フィルム13がポジフィルムの場合
に、γ変換のためにγLUT部73に設定するLUTデ
ータの算出について説明する。
【0084】γ変換は数4、数5を用いて行われる。な
お、γLUT部73への入力画像データをPXIN、出力画
像データをPXOUTとする。
【0085】
【数4】
【0086】
【数5】
【0087】なお、foot_point=82に設定されている。
【0088】以上のようにして得られたポジフィルムの
γ変換のためのテーブルデータの一例を図5に示す。
【0089】なお、数4、数5で示したように、ポジフ
ィルムの場合にはG,R,B各色で同一の式が用いら
れ、しかも固定値なので、予めテーブルデータを算出し
てROM121に記憶しておき、画像データを取り込む
際にROM121からγLUT部73にセットするよう
にしてもよい。
【0090】このように、フィルム13がネガフィルム
の場合において、露光時間Tが所定時間T0を越えると
フィルム画像1コマ全体を出力するまでの画像の出力速
度が遅くなるが、算出した露光時間Tが所定時間T0
越えると、露光時間をT0にしたので、短時間で出力デ
ータバッファ8に画像を出力することができる。
【0091】また、算出露光時間Tの所定時間T0に対
する比率、すなわちデジタルゲインを算出し、γLUT
部73に設定するγLUTデータ算出の際に、入力レベ
ルをデジタルゲインで圧縮するようにしたので、露光時
間が対応していないラチチュード領域の画像に対して
も、高品質の画像を出力することができる。
【0092】図6は、セットアップ処理の手順を示すフ
ローチャートである。このセットアップ処理はフィルム
スキャナ100に電源が投入される度に行われる。
【0093】まず、黒補正やシェーディング補正を行う
ための初期設定が行われる(#101)。すなわち、照
明系101、レンズ系102やCCD2等の素子のばら
つきが最大値の場合でも、A/Dコンバータ6への入力
信号レベルがオーバーフローしないように、露光時間SE
T_T及びG,R,Bの各チャンネルのアナログゲインGGAI
N,RGAIN,BGAINが、例えば、SET_T=0.46msec、GGAIN=R
GAIN=BGAIN=6dBに設定される。このとき、スイッチS
W1,SW2,SW3は、それぞれオン、オフ、オフに
設定され、シェーディング補正やγ補正の各処理は行わ
れない。
【0094】次に、後述する手順に従って黒補正データ
が設定される(#103)。次いで、白の画像データが
取り込まれる(#105)。これは、素通しの状態、す
なわち照明系101とCCD2間にフィルム13が介在
しない状態で、CCD2の1ライン分、すなわち268
8画素×3チャンネルの画像データが16回取り込まれ
る。
【0095】次に、シェーディング補正を行うときのデ
ータ取り込み条件が算出される(#107)。まず、#
105で取り込まれた16回のデータの積算または平均
値の算出が、各チャンネル、各画素毎に行われる。更
に、ノイズなどの影響を避けるために入力された画像デ
ータが32ブロックに分割され、各ブロック毎に、84
画素分の画像データの積算または平均値の算出が行われ
る。そして、Gチャンネルのブロックの内の最大値がGm
axとされ、その同一ブロックのRチャンネルがRmax、B
チャンネルがBmaxとされる。
【0096】そして、シェーディング補正を行うときの
露光時間SHD_Tは、下記数6を用いて算出される。この
数6によって、A/Dコンバータ6への入力信号レベル
がオーバーフローしないように入力範囲の90%にされ
ている。
【0097】
【数6】SHD_T=0.9×SET_T×255/Gmax
【0098】
【数7】GGAIN=6dB RGAIN=Gmax/Rmax+6dB BGAIN=Gmax/Bmax+6dB また、G,R,B各チャンネルのアナログゲインは、上記
数7を用いてGmax,Rmax,Bmaxの比から算出される。
【0099】次に、シェーディング補正データを取り込
むときの各条件が設定される(#109)。露光時間及
び各チャンネルのアナログゲインは、#107で算出さ
れた値が設定される。また、スイッチSW1,SW2,
SW3の設定はオン、オフ、オフに保持されている。
【0100】次に、後述する手順に従って黒補正データ
が設定される(#111)。次いで、シェーディング補
正の画像データが取り込まれる(#113)。素通しの
状態、すなわち照明系101とCCD2間にフィルム1
3が介在しない状態で、CCD2の1ライン分、すなわ
ち2688画素×3チャンネルのデータが64回取り込
まれる。
【0101】次いで、シェーディング補正値が算出され
る(#115)。まず、各チャンネル、各画素毎に64
回分の積算または平均値の算出が行われる。そして、各
チャンネルにおける算出値の最大値をそれぞれGmax_s,R
max_s,Bmax_sとすると、各画素のシェーディング補正値
GSHDDATA(pix),RSHDDATA(pix),BSHDDATA(pix)が、各画
素の値G(pix),R(pix),B(pix)に対する各チャンネルの最
大値Gmax_s,Rmax_s,Bmax_sの比、すなわち、
【0102】
【数8】GSHDDATA(pix)=Gmax_s/G(pix) RSHDDATA(pix)=Rmax_s/R(pix) BSHDDATA(pix)=Bmax_s/B(pix) によって算出される。
【0103】次に、算出されたシェーディング補正値が
転送される(#117)。算出値が転送データに変換さ
れて、SCSIコントローラ201を介してG,R,B
の順に線順次で転送され、SCSIコントローラ10を
介してCPU部12のRAM122に格納される。
【0104】次いで、ポジフィルム用の取り込み条件が
算出される(#119)。フィルムスキャナ100にフ
ィルム13としてポジフィルムがセットされたときの画
像データ取り込み時の露光時間及びアナログゲインは、
フィルムに関係なく一定の値が設定される。
【0105】露光時間POS_Tは、標準的なポジフィルム
の最大透過率がA/Dコンバータ6の入力範囲の100
%になるように、
【0106】
【数9】POS_T=SET_T×255/(Gmax×0.8) によって算出される。
【0107】また、アナログゲインは、フィルム13が
介在しない素通し状態で、白バランスが合うように算出
される。なお、本実施形態では、シェーディング補正デ
ータ取込条件と同様に、数7によって算出される。
【0108】次に、ネガフィルム用の取り込み条件が算
出される(#121)。まず、フィルムスキャナ100
にフィルム13としてネガフィルムがセットされたとき
に、AE演算のためにプリスキャンを行うときの初期設
定値が算出される。
【0109】露光時間AE_Tは、標準的なネガフィルムの
ベース領域の透過光がCCD2の入力レベルを越えて飽
和しないように、上記SET_T及びRmaxを用いて
【0110】
【数10】AE_T=1.4×SET_T×255/(Rmax×0.6) によって算出する。
【0111】また、各チャンネルのアナログゲインGG
AIN,RGAIN,BGAINは、標準的なネガフィ
ルムのベース領域の色をキャンセルするように、
【0112】
【数11】GGAIN=6dB RGAIN=Gmax/(Rmax×2.5)+6dB BGAIN=Gmax/(Bmax×0.7)+6dB によって算出される。なお、標準的なネガフィルムのベ
ース領域の色は、R:G:B=2.5:1:0.7によって表わさ
れる。
【0113】次いで、ネガフィルムの画像データを取り
込むときの露光時間を算出する際に用いるシェーディン
グオフセット値SDOFが算出される。これは、#113で
得られたGチャンネルの1ライン分のデータを32ブロ
ックに分割し、各ブロック毎に84画素分の積算または
平均値の算出を行い、ブロックの内の最大値Gmaxに対す
る各ブロックの値の比によって算出される。
【0114】図7は、画像データの取り込み条件を設定
する手順を示すフローチャートである。
【0115】まず、取込モード設定部202で設定され
たモードがネガフィルムかポジフィルムかが判別され
(#201)、ポジフィルムであれば(#201でN
O)、#301に進む。
【0116】一方、ネガフィルムであれば(#201で
YES)、AE演算のためにプリスキャンで画像データ
を取り込むときの条件が設定される(#203)。ここ
で、露光時間及び各チャンネルのアナログゲインは、#
121で算出された値が設定される。また、スイッチS
W1,SW2,SW3は、オン、オン、オフに設定さ
れ、後述する黒補正とシェーディング補正は、このスイ
ッチ設定で行われる。
【0117】次に、後述する手順に従って黒補正データ
が設定される(#205)。次いで、#203で設定さ
れた取込条件で、フィルム13の全画面領域の画像デー
タが、例えば1/12ラインの間引き率で取り込まれ、
得られた画像データがホストPC200に転送される
(#207)。
【0118】画像データを間引くのは、AE演算のため
のプリスキャンであることから、処理の高速化を図るた
めに行うもので、例えば1/12の間引き率に設定すれ
ば、12ラインの内で1ラインのみの撮像が行われ、少
ない画像データの下でAEデータの算出が可能となる。
【0119】次に、ホストPC200のデータ演算部2
04において、各演算処理が行われる(#209〜#2
25)。
【0120】まず、ノイズなどの影響を避けるために入
力された画像データが各チャンネル毎に横×縦で42×
32のブロックに分割され、各ブロックの平均値が算出
されるとともに、各ブロック毎の黒補正データの平均値
を算出し、これをKAVEとする(#209)。
【0121】次いで、露光時間NEG_Tが算出される(#
211)。まず、#209で算出された各ブロックの平
均値の内から各チャンネルでの最大値MXG,MXR,MXBが求
められ、これらが、下記数12によってCCD2の出力
レベルCCDG,CCDR,CCDBに換算される。そして、この値
が、黒補正部81及びシェーディング補正部83で補正
された後にγLUT部73において10ビットレンジの
最大レベルで取り込まれるように、下記数13によって
露光時間NEG_Tが算出される。
【0122】
【数12】CCDG=MXG CCDR=MXR×2.5 CCDB=MXB×0.7
【0123】
【数13】 NEG_T=AE_T×(1023−KAVE)×SDOF/CCDMAX 但し、CCDG,CCDR,CCDBの内で最大値をCCDMAXとする。
【0124】次に、画像基準値AVG,AVR,AVBが算出され
る(#213)。画像基準値AVG,AVR,AVBは、各ブロッ
クの平均値の最小から最大までのレンジの内で、1〜5
0%の領域において得られた画像データの平均値であ
る。1〜50%の画像データを平均することで、標準的
な輝度分布の画像において、標準的なフィルム特性よ
り、非常に暗い領域と明るい領域の影響を受けずに反射
率20%の人肌レベルを算出することができる。本実施
形態では、画像データが10bit入力なので、24(1.6
%)〜29(50%)の領域で平均値が算出される。
【0125】次に、この画像の種類が判定される(#2
15)。#209で算出された各ブロックの平均値の内
で、Gチャンネルの最大値をとるブロックにおける各チ
ャンネルの平均値をベースデータBASEG,BASER,BASEBと
する。このベースデータより、下記数14によってR,
BチャンネルのベースバランスBBR,BBBを算出する。
【0126】
【数14】BBR=BASEG/BASER BBB=BASEG/BASEB
【0127】
【数15】BBR<0.5 または BBR>2 そして、算出されたベースバランスBBRが上記数15の
場合には、Rチャンネルで黒色のバランスに偏りがある
のでWBフェリアであると判定し、WBフラグ(R)を立
ててWBフラグ(R)=1とする。
【0128】
【数16】BBB<0.5 または BBB>2 また、算出されたベースバランスBBBが上記数16の場
合には、Bチャンネルで黒色のバランスに偏りがあるの
でWBフェリアであると判定し、WBフラグ(B)を立て
てWBフラグ(B)=1とする。
【0129】更に、#213で算出した画像基準値AVG,
AVR,AVBより、下記数17によってR,Bチャンネルの
カラーバランスCFR,CFBを算出する。
【0130】
【数17】CFR=(BBR×AVR)/AVG CFB=(BBB×AVB)/AVG
【0131】
【数18】CFR<0.8 または CFR>2 そして、算出されたカラーバランスCFRが上記数18の
場合には、Rチャンネルでバランスに偏りがあるので、
カラーフェリアであると判定し、CFフラグ(R)を立て
てCFフラグ(R)=1とする。
【0132】
【数19】CFB<0.5 または CFB>1.2 また、算出されたカラーバランスCFBが上記数19の場
合には、Bチャンネルでバランスに偏りがあるのでカラ
ーフェリアであると判定し、CFフラグ(B)を立ててC
Fフラグ(B)=1とする。
【0133】そして、このWBフラグとCFフラグの状
態の組合せによって、得られたフィルム画像が上記表1
に示すような画像であると判定される。
【0134】次いで、アナログゲイン及びテーブル基準
値が算出される(#217)。WBフラグとCFフラグ
の状態の組合せによって、画像を取り込むときのアナロ
グゲインが後述する表2に示すように、また、γLUT
データを算出するときの基準となるテーブル基準値GMMA
VE(G),GMMAVE(R),GMMAVEB(B)が後述する表3に示すよう
に、それぞれ各チャンネル毎に算出される。
【0135】次いで、デジタルゲインが算出される(#
219)。#211で算出した露光時間NEG_Tが所定時
間、例えば7msecを越える場合には、算出された露光時
間NEG_Tの7msecに対する比率、すなわちデジタルゲイ
ンDTGを、
【0136】
【数20】DTG=NEG_T/7.0 によって算出する。この場合には、γLUT部73のテ
ーブルデータが算出されたときに、その入力レベルをデ
ジタルゲインDTGの比率で圧縮するとともに、画像取り
込みのときの露光時間は、所定時間すなわち7msecとす
る。
【0137】次いで、γLUT部73にセットするγL
UTデータが上記数1〜数3に基づいて各チャンネル毎
に算出される(#221)。例えば、Gチャンネルにお
いてSTx=GMMAVE(G)とすると、数1〜数3で得られるγ
LUTデータの基準点(STx,STy)は、#217で得られ
たテーブル基準値GMMAVE(G)が50%出力になる点とす
る。すなわち、図3において、STy=128である。
【0138】次に、γLUTデータが転送される(#2
23)。算出されたγLUTデータが転送データに変換
されて、各チャンネル毎に、SCSIコントローラ20
1を介してフィルムスキャナ100に転送され、SCS
Iコントローラ10及びDMAコントローラ9を介して
γLUT部73に格納される。
【0139】次いで、画像データの取り込み条件が設定
される(#225)。#211で算出された露光時間及
び#217で算出されたアナログゲインがそれぞれ設定
されるとともに、黒補正、シェーディング補正及びγ補
正を行うべく各スイッチSW1,SW2,SW3がオ
ン、オン、オンに設定される。
【0140】一方、#201でポジフィルムと判別され
ると、γLUT部73にセットするγLUTデータが上
記数4、数5に基づいて算出される(#301)。
【0141】次いで、γLUTデータが転送される(#
303)。算出されたγLUTデータが転送データに変
換されて、各チャンネル毎にSCSIコントローラ20
1を介してフィルムスキャナ100に転送され、SCS
Iコントローラ10及びDMAコントローラ9を介して
γLUT部73に格納される。
【0142】そして、画像データの取り込み条件が設定
される(#305)。#119で算出された露光時間及
びアナログゲインが設定されるとともに、黒補正、シェ
ーディング補正及びγ補正を行うべく各スイッチSW
1,SW2,SW3がオン、オン、オンに設定される。
【0143】図8は、黒補正データ設定サブルーチン
(#103,#111,#205)を示すフローチャー
トである。
【0144】まず、黒データ取込の条件が設定される
(#401)。このときの露光時間及びアナログゲイン
は、直前のステップ、すなわち#101、#109また
は#203で設定された値とする。また、黒データの取
り込み範囲は、スキャン条件に関わらず1ライン分の全
画素とする。なお、各スイッチSW1,SW2,SW3
は、オフ、オフ、オンに設定され、γLUT部73に
は、図2のテーブルが設定される。
【0145】次に、黒データが取り込まれる(#40
3)。CCD2を遮光板103により遮光した無信号状
態で1ライン分、すなわち2688画素×3チャンネル
の画像データが16回取り込まれる。
【0146】次いで、黒補正データが算出される(#4
05)。各チャンネル、各画素毎に16回分の平均値が
算出されて、黒補正データが算出される。
【0147】続いて、黒補正データが転送される(#4
07)。算出された黒補正データが転送データに変換さ
れて、各チャンネル毎に、SCSIコントローラ201
を介してフィルムスキャナ100にG,R,Bの順に線
順次で転送され、SCSIコントローラ10及びDMA
コントローラ9を介してRAM74に格納される。
【0148】
【表2】
【0149】次に、表2のアナログゲインの算出につい
て説明する。アナログゲインは、#211でどのチャン
ネルがCCD出力の最大値CCDMAXとなるかによって演算
式が異なっている。
【0150】フラグの組合せ〜、すなわち画像が標
準画像及びカラーフェリア画像の場合は、CCD出力の
最大値CCDMAXに対して他チャンネルの出力が揃うように
ゲイン設定する。
【0151】次に、フラグの組合せ〜、すなわち画
像が黒色の無い画像及び黒色の無い、かつカラーフェリ
ア画像の場合について説明する。まず、フラグの立って
いないチャンネル及びGチャンネルは、フラグの立って
いないチャンネルまたはGチャンネルがCCD出力の最
大値CCDMAXのときは、CCDMAXに対して出力が揃うように
ゲイン設定する。一方、フラグの立っていないチャンネ
ルまたはGチャンネルがCCD出力の最大値CCDMAXのと
きは、AEデータ取込時のゲインを設定する。
【0152】また、フラグの立っているチャンネルは、
AEデータ取込時のゲインを設定する。
【0153】このように、画像がカラーフェリア画像の
場合はWBバランスがずれていないので、アナログゲイ
ンを標準画像と同様に補正することにより、良好な画像
が得られる。
【0154】一方、画像が黒色の無い画像及び黒色が無
く、かつカラーフェリア画像の場合はWBバランスがず
れているので、CCD出力の最大値CCDMAXを用いずにA
Eデータ取込時のゲインを設定することにより、良好な
画像が得られる。
【0155】
【数21】PGR_N=Gmax/(Rmax×2.5) PGB_N=Gmax/(Bmax×0.7) なお、フラグの組合せ〜において、PGR_N,PG
B_Nは上記数21に示す値で、それぞれ数11のRGAIN,
BGAINの右辺第1項、すなわち標準的なネガフィルムの
ベース色をキャンセルする値になっている。
【0156】
【表3】
【0157】次に、表3のテーブル基準値の演算式につ
いて説明する。表3において、GAIN(G),GAIN(R),GAIN
(B)は表2で算出されたアナログゲインである。CAVG,C
AVR,CAVBはプリスキャンの際のアンプ部3でゲイン調
整する前のCCD出力に換算した画像基準値で、下記数
22に示す。
【0158】
【数22】CAVG=AVG/GGAIN CAVR=AVR/RGAIN CAVB=AVB/BGAIN
【0159】
【数23】EXP=NEG_T/AE_T また、EXPは本スキャンとプリスキャンの露光時間の比
で上記数23に示す。
【0160】従って、フラグの組合せ,〜、すな
わち画像が標準画像及び黒色の無い画像の場合は、各チ
ャンネルの画像基準値が本スキャンで画像を取り込むと
きに取る値に設定されている。
【0161】また、フラグの組合せ〜,,、す
なわち画像がカラーフェリア画像及び黒色の無い、かつ
カラーフェリア画像の場合は、フラグの立ったチャンネ
ルはGチャンネルのテーブル基準値に等しくされてい
る。
【0162】このように、画像が黒色の無い画像の場合
はCFバランスがずれていないので、各チャンネルのテ
ーブル基準値を標準画像と同様に補正することにより、
良好な画像が得られる。
【0163】一方、画像がカラーフェリア画像及び黒色
の無い、かつカラーフェリア画像の場合はCFバランス
がずれているので、各チャンネルのテーブル基準値を視
感度の最も高いGチャンネルに等しくすることにより、
良好な画像が得られる。
【0164】なお、組合せ〜以外のフラグの組合せ
は、各バランスが複雑にずれているために、組合せ〜
のような補正は行わずに標準画像としている。
【0165】このように、画像の黒色領域の色バランス
であるWBバランスと、画像の平均的な明るさ領域の色
バランスであるカラーバランスとの2点を判定した判定
結果によるWBフラグ及びCFフラグの組合せによって
画像の種類を推定し、その種類に従って、アナログゲイ
ンやテーブル基準値などの色補正に関する設定値を変更
するようにしたので、カラーフェリア画像でも適正な色
バランスを得ることができる。
【0166】なお、上記実施形態では、WBフラグ及び
CFフラグの組合せを用いて、アナログゲインとテーブ
ル基準値の両方を変更しているが、本発明は、これに限
られず、アナログゲイン又はテーブル基準値のいずれか
一方のみを変更するようにしてもよい。この場合でも、
カラーバランスの調整を行うことができる。
【0167】また、上記実施形態では、図7の#215
において、Gチャンネルの最大値をとるブロックにおけ
る各チャンネルの平均値をBASEG,BASER,BASEBとして
いるが、これは、Gチャンネルの最大値をとるブロック
において、他のR,Bチャンネルも最大値になることを
前提としている。
【0168】一方、Gチャンネルで最大値をとるブロッ
クと、Rチャンネルで最大値をとるブロックと、Bチャ
ンネルで最大値をとるブロックとが同一ブロックでない
場合には、データ演算部204は、#215において、
各チャンネルの平均値の全ブロックにおける最大値をBA
SEG,BASER,BASEBとして、数14〜数19を用いて各
フラグを決定する。
【0169】そして、データ演算部204は、表1にお
ける〜のフラグの組合せについては、それぞれ、表
1と同様に画像の種類を判定する。
【0170】また、データ演算部204は、表1におけ
る〜以外のフラグの組合せ、すなわち、 (a)においてCFフラグ(B)=1 (b)においてCFフラグ(R)=CFフラグ(B)=1 (c)においてCFフラグ(R)=1 (d)においてCFフラグ(R)=CFフラグ(B)=1 (e)においてCFフラグ(R)=1 (f)においてCFフラグ(B)=1 (g)においてCFフラグ(R)=CFフラグ(B)=1 の7個の組合せ(a)〜(g)については、黒色の無い画像
と判定する。
【0171】そして、これらの組合せ(a)〜(g)の場合
には、データ演算部204は、表2では組合せ〜と
同様の手順でアナログゲインを設定し、表3では組合せ
〜と同様にテーブル基準値を設定すればよい。これ
によって、各チャンネルの最大値をとるブロックが同一
ブロックでない場合でも、良好な画像を得ることができ
る。
【0172】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
算出された露光時間が所定時間を超えると、露光時間を
所定時間に変更するとともに、レベル変換式を出力レベ
ルに対する入力レベルの関係において、入力レベルが圧
縮された関係となるように変更するようにしたので、高
品質の画像を短時間で得ることができる。
【0173】また、露光時間演算手段で算出された露光
時間の所定時間に対する比率を算出し、出力レベルに対
する入力レベルの関係において、入力レベルがこの算出
比率に応じて圧縮された関係となるようにレベル変換式
を変更することにより、高品質の画像を確実に得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィルム画像読取装置の一実施形
態のブロック図である。
【図2】黒補正値のテーブルデータの一例を示す図であ
る。
【図3】ネガフィルムの場合のテーブルデータの一例を
示す図である。
【図4】図3においてデジタルゲインが1.5のときのテ
ーブルデータを示す図である。
【図5】ポジフィルムの場合のテーブルデータの一例を
示す図である。
【図6】セットアップ処理の手順を示すフローチャート
である。
【図7】画像データの取り込み条件を設定する手順を示
すフローチャートである。
【図8】黒補正データ設定サブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図9】本発明に係るフィルム画像読取装置の一実施形
態の全体構成図である。
【図10】フィルムスキャナの外観を示す斜視図であ
る。
【図11】フィルムスキャナの内部の主要構成を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 光学系 101 照明系 102 レンズ系 103 遮光板 2 CCD(撮像手段) 6 A/Dコンバータ 7 デジタル信号処理部(補正手段) 71 黒補正部 72 シェーディング補正部 73 γLUT部 8 出力データバッファ 12 CPU部 121 ROM 122 RAM 100 フィルムスキャナ 200 ホストPC 204 データ演算部(露光時間演算手段、時間変更手
段、レベル変更手段、比率演算手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光電変換素子からなり、被写体の
    光像を画像信号に光電変換して出力する撮像手段と、こ
    の撮像手段から出力される画像信号を用いて上記撮像手
    段の露光時間を算出する露光時間演算手段と、フィルム
    の撮影画像を照明してなる光像を上記撮像手段により上
    記露光時間演算手段で算出された露光時間だけ撮像して
    得られる画像信号を所定のレベル変換式に基づいてレベ
    ル補正する補正手段と、上記露光時間演算手段で算出さ
    れた露光時間が予め設定された所定時間を超えるとき
    は、上記撮像手段の露光時間を上記設定時間に変更する
    時間変更手段と、上記露光時間演算手段で算出された露
    光時間が上記所定時間を超えるときは、出力レベルに対
    する入力レベルの関係において、入力レベルが圧縮され
    た関係となるように上記レベル変換式を変更するレベル
    変更手段とを備えたことを特徴とするフィルム画像読取
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフィルム画像読取装置に
    おいて、上記露光時間演算手段で算出された露光時間の
    上記所定時間に対する比率を算出する比率演算手段を備
    え、上記レベル変更手段は、上記入力レベルが上記算出
    比率に応じて圧縮された関係となるように上記レベル変
    換式を変更するものであることを特徴とするフィルム画
    像読取装置。
JP8127301A 1995-05-26 1996-05-22 フィルム画像読取装置 Pending JPH0951410A (ja)

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