JP3395237B2 - フィルム画像読取装置 - Google Patents

フィルム画像読取装置

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JP3395237B2
JP3395237B2 JP06847093A JP6847093A JP3395237B2 JP 3395237 B2 JP3395237 B2 JP 3395237B2 JP 06847093 A JP06847093 A JP 06847093A JP 6847093 A JP6847093 A JP 6847093A JP 3395237 B2 JP3395237 B2 JP 3395237B2
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広明 久保
由香里 前田
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/11Scanning of colour motion picture films, e.g. for telecine

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、フィルムの各コマに撮
影されたフィルム画像の光像を光電変換部材を介して読
み取るフィルム画像読取装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図8は、従来のフィルム画像読取装置の
ブロック図である。同図において、光源101により拡
散板102を介して所定照度で照明されたカラーネガフ
ィルム103の画像(以下、フィルム画像という)は、
レンズ104でカラーCCD(Charge Coupled Devic
e)106の撮像面に結像され、該カラーCCD106
により光電変換されて画像信号として読み取られる。こ
の画像信号は、カラーCCD106からR,G,Bの各
色の画像信号に分離されて後段の二重サンプリング(C
DS)回路107及びローパスフィルタ(LPF)10
8に出力され、該CDS回路107及びLPF108で
所要のノイズが除去された後、ネガ/ポジ(N/P)反
転回路114に入力される。 【0003】更にネガ像に対する画像信号(以下、ネガ
信号という)は、N/P反転回路115によりポジ像に
対する画像信号(以下、ポジ信号という)に変換され、
WBアンプ116でホワイトバランスの調整が行われた
後、不図示の後段の画像信号処理回路に出力される。そ
して、後段の画像信号処理でγ補正やNTSC信号への
変換が行われた後、フィルム画像を再生すべくモニター
TVに出力される。なお、117,118は、ホワイト
バランス調整用の信号を生成する回路で、Gの画像信号
に対するB,Rの各色の画像信号の比率の平均値を算出
する割算回路である。 【0004】一方、LPF108から出力されるR,
G,Bの各色の画像信号からマトリックス回路109に
より所定の輝度信号が生成され、更に検波回路110に
より該輝度信号を平滑して帰線期間等の不要部分の輝度
情報を除去した当該フィルム画像自体の輝度情報を含む
輝度信号が検波され、この検波信号から露出制御演算回
路111に入力される。露出制御演算回路111は、入
力された輝度信号から露出制御信号を生成し、該露出制
御信号に基づきドライバ112,113,114を介し
て光源101の発光量、絞り105の絞り値及びCCD
106の駆動を制御して撮像時の露光レベルの調整を行
う。 【0005】上記露光レベルの調整について、図9を用
いて簡単に説明する。図9は、従来のフィルム画像読取
装置のフィルム画像読取特性を示す図である。 【0006】同図において、横軸は被写体輝度、縦軸は
上記CCD106〜LPF108におけるネガ信号の出
力レベル、fはカラーネガフィルム103の濃度特性を
カバーし得るダイナミックレンジを有する理想的なCC
Dを用いてフィルム画像を撮像したときのR,G,Bの
各色のネガ信号の出力レベル特性で、等価的にカラーネ
ガフィルム103の濃度特性を示すものである。 【0007】なお、上記被写体輝度は、フィルム画像読
取装置の被写体であるフィルム画像(ネガ像)の輝度を
直接、示すものではなく、当該フィルム画像から得られ
るポジ像の輝度で示している。従って、上記被写体輝度
と実際のフィルム画像の輝度とは高低関係が逆になるか
ら、上記出力レベル特性fは、被写体輝度が大きくなる
のに応じて低下している。 【0008】上記従来のフィルム画像読取装置は、カラ
ーネガフィルム103に撮影される画像が、通常、ポジ
像において高輝度部分の占める割合が多くなることを考
慮して、CCD106のダイナミックレンジW1の最低
出力レベルLがカラーネガフィルム103の濃度特性f
の高輝度側の飽和点Qの近傍になるように露出制御にお
ける露光レベルが調整されている。 【0009】また、米国特許5053874号には、カ
ラーネガフィルムのフィルム画像内に明度基準部分(通
常、未露光部分)を設け、当該明度基準部分の信号レベ
ルを用いてフィルム画像を撮像して得られるポジ信号の
黒レベルを調整するフィルム画像読取装置が示されてい
る。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】上記従来のフィルム画
像読取装置の前者のものは、図9に示すように、CCD
106のダイナミックレンジW1が、カラーネガフィル
ム103の濃度特性fの直線部(W2+W3)よりも狭
く、しかも上記ダイナミックレンジW1を被写体輝度の
高輝度側に合わせているので、例えばフィルム画像の最
低輝度を有する部分(以下、最低輝度部という)が上記
出力レベル特性fのP点にある場合、該P点と読取可能
領域W2の低輝度端に対応するP′点間の低輝度領域W
3の出力レベルは、全てCCD106の最大出力レベル
Hにクリップされることになる。このため、上記低輝度
領域W3の再生画像は黒色が潰れた画像となる。 【0011】図10は、上記従来のフィルム画像読取装
置の出力特性を示す図である。同図において、W2′は
フィルム画像の再現可能領域であり、W3′は、再生画
像が黒くつぶれる黒つぶれ領域で、それぞれ図9の読取
可能領域W2と低輝度領域W3とに対応している。低輝
度領域W3にある画像は、CCD106のダイナミック
レンジW1を超えており、全て最大出力レベルHにクリ
ップされて読み取られるので、ポジ像の画像信号に反転
した場合にも図9のP′点に対応する黒レベルに潰さ
れ、正確に再現されない。 【0012】また、従来のフィルム画像読取装置は、例
えばCCD106のダイナミックレンジW1の中間部分
(灰色部分)の信号レベルを基準にR,G,Bの各色の
画像信号のホワイトバランスの調整を行っているが、通
常、カラーネガフィルム103のR,G,Bの各色の濃
度特性は、被写体輝度の全領域で一致しないので、ポジ
像に対する画像信号に変換されたR,G,Bの各色の画
像信号は、図10に示すように、上記基準点に対応する
D点でのみ出力レベルが一致し、その他の領域では出力
レベルは異なっている。このためR,G,Bの各色の画
像信号に対する黒つぶれ領域の範囲はそれぞれ異なり、
上記黒つぶれ領域W3′の再生画像に着色が発生し、著
しく再生画像の品質が低下する。例えば図10の例で
は、黒つぶれ領域W3′にRの色の再生信号が含まれ、
黒く再生されるべき部分に赤色の着色が生じることにな
る。 【0013】上記着色の問題を回避するため、例えば読
み取られた画像信号の最低輝度部の出力レベル(図9の
P点に対応する出力レベル)を基準にして当該画像信号
のホワイトバランスを調整することも考えられるが、上
述のようにP点に対応する出力レベルはCCD106に
より最高出力レベルHにクリップされ、正確な黒レベル
になっていないので、上記着色現象を確実に除去するこ
とは困難である。 【0014】図11は、従来のフィルム画像読取装置
の、平均輝度の異なるフィルム画像に対する出力特性を
示す図である。 【0015】従来のフィルム画像読取装置では、CCD
106のダイナミックレンジW1をフィルム画像の高輝
度側に調整しているので、図11に示すように、明るい
部分が多いフィルム画像の出力特性は、明るい部分の
少ないフィルム画像の出力特性に対して高輝度側にシ
フトした形となる。このため、例えば被写体輝度Eの部
分は、明るい部分が少ないフィルム画像では再生可能領
域となるが、明るい部分が多いフィルム画像では黒つぶ
れ領域になり、再生画像の低輝度部分に黒つぶれが生じ
ることになる。すなわち、フィルム画像の平均輝度が異
なると、同一輝度を有する低輝度部分の再生画像に黒つ
ぶれが生じたり、生じなかったりすることになる。 【0016】また、上記従来のフィルム画像読取装置の
後者のものは、フィルム画像内の低輝度部分の濃度は未
露光の明度基準部分の濃度よりも濃く、上記低輝度部分
と明度基準部分との間の濃度を有する画像情報は無くな
るため、撮像系のダイナミックレンジを狭くすることに
なる。また、このフィルム画像読取装置においても上記
黒つぶれ領域W3′における着色を解消することは困難
である。 【0017】本発明は、上記課題に鑑みてなされもの
で、フィルム画像の低輝度部分を好適に再現し、再生画
像の画質を改善し得るフィルム画像読取装置を提供する
ことを目的とする。 【0018】 【課題を解決するための手段】本発明は、フィルムに撮
影されたフィルム画像の光像を光電変換部材からなる撮
像手段で受光し、画像信号として読み取るフィルム画像
読取装置において、読み取られた画像信号から当該フィ
ルム画像内のポジ像における最低輝度部に対応する画像
信号を検出する信号検出手段と、上記信号検出手段で検
出された画像信号のレベルが上記撮像手段の読取可能範
囲の一方端の受光レベルに一致する露光レベルを演算す
る露光レベル演算手段と、上記露光レベル演算手段の演
算結果に基づき上記フィルム画像の露光を制御する露光
制御手段とを備えたものである。 【0019】 【作用】本発明によれば、各コマのフィルム画像を撮像
する毎に、予めフィルム画像を撮像し、得られた画像信
号から当該フィルム画像内のポジ像における最低輝度部
対応する画像信号が検出される。そして、検出された最
低輝度部に対応する画像信号のレベルが撮像手段の読取
可能範囲(ダイナミックレンジ)の一方端の受光レベル
に一致するように露光レベルが算出される。そして、例
えば再生を行う際のフィルム画像の撮像における露光
が、先に得られた演算結果に基づいて制御される。 【0020】 【実施例】図1は、本発明に係るフィルム画像読取装置
の第1実施例のブロック図である。同図において、1は
カラーネガフィルム3を照明する光源、2は上記光源1
から照射された光を拡散させる拡散板、3は現像済みの
カラーネガフィルム、4,4′は上記カラーネガフィル
ム3を巻き取る巻取ローラ対、5は上記カラーネガフィ
ルム3の各コマに撮影された画像(以下、フィルム画像
という)を下記撮像素子7の撮像面に結像させる光学
系、6は下記撮像素子7への入射光量を調整する絞り、
8,9はそれぞれ上記光源1と絞り6とを駆動するドラ
イバである。 【0021】上記撮像素子7は、例えばフォトダイオー
ド等の光電変換素子(以下、画素という)が2次元マト
リクス状に配列されるとともに、各画素の受光面にR,
G,Bの色フィルタが市松模様状に配置された単板式の
カラーCCD(Charge Coupled Device)イメージセン
サからなるエリアセンサで構成されている。撮像素子7
(以下、CCD7という)は、撮像面に結像されたフィ
ルム画像を予め設定された時間だけ受光し、この受光し
た光エネルギーを受光量に応じた電気信号(以下、画像
信号という)に変換して読み取る。CCD7で読み取ら
れた画像信号は、各画素の受光信号をR,G,Bの各色
の画像信号に分離し、それぞれラスター走査方向に走査
して順次、後段の処理回路に読み出される。 【0022】10は、上記CCD7内で発生するリセッ
ト雑音を低減する相関二重サンプリング(CDS)回
路、11は、サンプリングノイズを低減するローパスフ
ィルタ(LPF)、12は、ネガ像に対する画像信号
(以下、ネガ信号という)をポジ像に対する画像信号
(以下、ポジ信号という)に反転するネガ/ポジ(N/
P)反転回路である。 【0023】13は、N/P反転後の画像信号に所定の
オフセットをかけてその黒レベルを調整するオフセット
補正回路、14は、R,G,Bの各色の画像信号に所定
の信号処理を施して輝度(Y)信号及びクロマ(C)信
号からなるNTSC信号を生成する信号処理回路、15
は、上記フィルム画像読取装置で読み取ったフィルム画
像を再生表示するモニターTVである。 【0024】なお、CDS回路10、LPF11、N/
P反転回路12びオフセット補正回路13は、R,G,
Bの各色の画像信号に対応して同一機能を有する3個の
回路をそれぞれ備えている。以下の説明では、便宜上、
ネガ像に対するR,G,Bの各色の画像信号はRN
N,BNで表し、ポジ像に対するR,G,Bの各色の画
像信号はRP,GP,BPで表すこととする。 【0025】また、上記信号処理回路14は、ホワイト
バランスを調整するWB回路141、階調補正を行うγ
回路142、R,G,Bの各色の画像信号Rp,Gp,B
pからY信号と色差信号(RP−Y),(BP−Y)とを
生成するマトリックス回路143及び上記Y信号と色差
信号(RP−Y),(BP−Y)とから上記Y信号とC信
号とを生成するY/C信号生成回路144を有してい
る。 【0026】16は、CCD7で読み取られたR,G,
Bの各色の画像信号RN,GN,BNのピークレベルをホ
ールドし、ピークレベル信号RPK,GPK,BPKとして出
力するピークホールド回路、17は、上記ピークレベル
信号RPK,GPK,BPKのうちの最大レベルを検出し、最
大レベル信号VNAM(=MAX{RPK,GPK,BPK})
として出力する非加算ミキシング(NAM(Non Addit
ive Mixing))回路、18は、上記オフセット補正回路
13に対するオフセット値を演算するオフセット演算回
路である。 【0027】カラーネガフィルム3の各コマのフィルム
画像は、再生画像において最も黒くなる部分(以下、黒
部分という)の濃度が最も淡く、光の透過率が最も大き
くなるから、上記CCD7から出力される画像信号のう
ち、上記黒部分に対応する画像信号のレベルが最大とな
る。従って、上記ピークホールド回路16は、CCD7
で読み取られたR,G,Bの各色の画像信号についてピ
ークレベルを検出することにより当該フィルム画像の黒
部分を検出するものである。 【0028】ところで、通常、カラーネガフィルム3に
おけるR,G,Bの各色の階調特性は異なっているの
で、R,G,Bの各色について検出されたピークレベル
に対応するフィルム画像の黒部分は一致しない。R,
G,Bの各色について検出されたピークレベルから更に
基準とすべきフィルム画像内の黒部分を特定する必要が
ある。本実施例では、R,G,Bの各色のピークレベル
のうちの最大ピークレベルに対応するフィルム画像の黒
部分を基準としており、上記NAM回路17は、この基
準となる黒部分(以下、基準黒部という)を検出するも
のである。 【0029】上記オフセット演算回路18は、R,G,
Bの各色の画像信号に対応して3個の演算回路181,
182,183を有し、それぞれR,G,Bの各色の画
像信号のピークレベルから上記NAM回路17で検出さ
れた最大レベルを減算してR,G,Bの各色の画像信号
N,GN,BNに対するオフセットレベルROS(=RPK
−VMAX),GOS(=GPK−VMAX),BOS(=BPK−V
MAX)を算出する。そして、これらのオフセットレベル
OS,GOS,BOSをポジ信号に対するオフセットレベル
OSP,GOSP,BOSPに変換してオフセット補正回路1
3内のR,G,Bの各色の画像信号RP,GP,BPに対
応して設けられた補正回路131,132,133にそ
れぞれ出力する。 【0030】19は、NAM回路17から出力される最
大レベル信号VNAMから帰線期間等の不必要な信号成分
を除去し、真のフィルム画像に対する画像信号における
最大レベル信号VNAX′を検波する検波回路、20は、
検波された最大レベル信号VN AM′から最大レベルVMAX
を検出し、該最大レベルVMAXに基づき上記光源1の発
光量及び絞り6の開口量に関する所定の露出制御値を演
算する露出制御演算回路である。露出制御演算回路20
は、例えば上記最大レベルVMAXと予め設定された、例
えば上記CCD7の最大出力レベルより少し低い基準レ
ベルVrefとを比較して得られるレベル差の情報を用い
て上記最大レベルVMAXが上記基準レベルVrefに一致す
るように、すなわち、当該フィルム画像の基準黒部の透
過光に対する上記CCD7の出力レベル(以下、基準黒
部レベルという)が当該CCD7のダイナミックレンジ
の最大出力レベルに一致するように露出制御値を演算す
る。 【0031】上記露出制御値は、光源1の現在発光量及
び絞り6の現在絞り量に対する補正係数値として算出さ
れ、これら算出結果はそれぞれ上記ドライバ8,9に出
力される。ドライバ8,9は、入力された補正係数値を
現在の制御値に乗じて新しい制御値を生成し、この新制
御値に基づき上記光源1の発光量及び絞り6の開口量を
変更する。例えば上記最大レベルVMAX、すなわち、基
準黒部レベルVMAXが基準レベルVrefよりも低い場合、
絞り6の開口量を現在の開口量より大きい値に変更し、
上記CCD7への入射光量を増加させて上記基準黒部レ
ベルVMAXが上記基準レベルVrefに一致するようにす
る。絞り6を開放しても上記基準黒部レベルVMAXが基
準レベルVrefに達しない場合は、光源1の発光量を現
在発光量より大きい値に変更し、CCD7への入射光量
を更に増加させる。 【0032】上記構成において、フィルム画像は動画と
同様に所定周期で撮像され、各画像信号は、CDS回路
10、LPF11、N/P反転回路12、オフセット補
正回路13及び信号処理回路14により所定の画像信号
処理が行われた後、モニターTV15に再生される。 【0033】最初の撮像においては、露出制御演算回路
20から予め設定された制御値が光源1のドライバ8及
び絞り6のドライバ9に出力され、予め設定された露出
制御(以下、初期露出制御という)が行われる。すなわ
ち、撮像すべく設定されたカラーネガフィルム3のコマ
は、光源1から所定光量で発光された光で照明され(所
定の照度で照明され)、当該コマ面に所定の輝度を有す
るフィルム画像が形成される。このフィルム画像の光像
は、光学系6によりCCD7の撮像面に結像される。そ
して、CCD7は、撮像面に結像された光像を所定時間
だけ受光して上記フィルム画像を読み取る。CCD7へ
の透過光量は上記絞り6により予め設定された光量に制
限されており、最初の撮像においては、上記透過光量と
CCD7の受光時間(シャッタースピード)とで決定さ
れる初期露出制御が行われる。 【0034】上記露出制御によりCCD7で読み取られ
た画像信号は、R,G,Bの各色の画像信号RN,GN
Nに分離されてCDS回路10に読み出され、該CD
S回路10及び後段のLPF11により上記CCD7の
画像信号の読取/読出動作に起因するノイズが除去され
た後、N/P反転回路12でポジ信号RP,GP,BP
反転される。これらR,G,Bの各色の画像信号RP
P,BPは、オフセット補正回路13によりそれぞれロ
ーレベル(黒レベル)の補正が行われる。 【0035】上記黒レベル補正は、上記画像信号RP
P,BPのローレベルにオフセット演算回路18から入
力されたオフセットレベルROSP,GOSP,BOSPのオフ
セットを施すことにより行われる。これにより上記画像
信号RP,GP,BPの黒レベルは当該フィルム画像内の
基準黒部に対応する信号レベルにレベル補正される。そ
して、黒レベル補正後、信号処理回路14によりWBバ
ランス、γ補正等の所定の信号処理とY信号及びC信号
の生成とが行われ、該Y信号及びC信号をモニターTV
15に出力して該モニターTV15にフィルム画像が再
生される。 【0036】一方、上記LPF11から出力される画像
信号RN,GN,BNは、ピークホールド回路16及びオ
フセット演算回路18に入力される。ピークホールド回
路16は、入力された各画像信号RN,GN,BNについ
て、それぞれピークレベルをホールドすることによりピ
ークレベル信号RPK,GPK,BPKを生成し、これらピー
クレベル信号RPK,GPK,BPKをNAM回路17に入力
する。NAM回路は、入力されたピークレベル信号
PK,GPK,BPKから最大レベル信号VNAMを生成して
検波回路19に入力する。検波回路19は、入力された
最大レベル信号VNA Mを平滑して帰線期間等における不
必要な検出信号を除去し、当該フィルム画像のみに対応
する画像信号における最大レベル信号VNAM′を検波
し、この検波信号VNAM′を露出制御演算回路20に入
力する。 【0037】そして、露出制御演算回路20により上記
最大レベル信号VNAM′から基準黒部レベルVMAXが検出
されるとともに、当該基準黒部レベルVMAXに基づき所
定の露出制御値が算出される。この露出制御値は上記ド
ライバ8,9にフィードバックされ、2回目の撮像にお
いては、上記露出制御値に基づく露出制御が行われる。
以下、順次、前回に撮像された画像信号からフィルム画
像の基準黒部の輝度に基づく所定の露出制御値が算出さ
れ、該露出制御値により今回の撮像における露出が制御
される。 【0038】また、上記NAM回路17で生成された最
大レベル信号VNAMは、オフセット演算回路18に入力
される。オフセット演算回路18は、最大レベル信号V
NAMとピークホールド回路16から入力された上記ピー
クレベル信号RPK,GPK,BPKとから上記オフセットレ
ベルROSP,GOSP,BOSPを生成して上記オフセット補
正回路13に入力する。 【0039】なお、上記実施例では、各フィルム画像を
再生する際に適正な露出制御値を光源1及び絞り6のド
ライバ8,9にフィードバックするようにしていたが、
予めカラーネガフィルム3の全コマについてフィルム画
像を撮像して各フィルム画像に対する露出制御値を算出
しておき、各フィルム画像を再生する際において、上記
露出制御値により光源1の発光量及び絞り6の開口量を
設定して露出制御するようにしてもよい。 【0040】図2は、上記フィルム画像読取装置のフィ
ルム画像読取特性を示す図である。 【0041】同図において、横軸は被写体輝度、縦軸は
上記CCD7又はLPF11から出力されるネガ信号の
出力レベル、fはカラーネガフィルム3の濃度特性をカ
バーし得るダイナミックレンジを有する理想的なCCD
を用いてフィルム画像を撮像したときのR,G,Bの各
色のネガ信号の出力レベル特性である。点線で示す出力
特性はRの画像信号の特性、実線で示す出力特性はGの
画像信号の特性、一点鎖線で示す出力特性はBの画像信
号の特性である。 【0042】なお、上記被写体輝度は、フィルム画像読
取装置の被写体であるフィルム画像(ネガ像)の輝度を
直接、示すものではなく、当該フィルム画像から得られ
るポジ像の輝度で示している。従って、上記被写体輝度
と実際のフィルム画像の輝度とは高低関係が逆になるか
ら、上記出力レベル特性fは、被写体輝度が大きくなる
のに応じて低下している。また、W1は、上記CCD7
の実際のダイナミックレンジであり、W2は、該ダイナ
ミックレンジW1に対応する上記被写体輝度の読取可能
領域である。 【0043】同図より明らかなように、実際のダイナミ
ックレンジW1は理想的なCCDのダイナミックレンジ
よりも狭いので、フィルム画像を読み取って得られる画
像信号のうち、例えば上記読取可能領域W2よりも低輝
度部分の画像信号は、上記ダイナミックレンジの最大出
力レベルHでクリップされることになる。 【0044】本発明に係るフィルム画像読取装置では、
上記のようにフィルム画像を撮像する際、当該フィルム
画像内の基準黒部の透過光を受光したCCD7の出力レ
ベルVMAXが上記ダイナミックレンジの最大出力レベル
Hとなるように光源1の発光量及び絞り6の開口量を調
整して露出制御が行われる。 【0045】すなわち、図2において、P点をフィルム
画像内の基準黒部レベルとすると、CCD7のダイナミ
ックレンジの最大出力レベルHが当該基準黒部レベルP
に一致するように露出制御が行われる。基準黒部レベル
Pは当該フィルム画像内で最低輝度を有しているから、
上記露出制御により低輝度側では輝度に応じた出力レベ
ルを有する信号が確実に読み取られ、CCD7のダイナ
ミックレンジW1により低輝度部分の出力レベルがクリ
ップされることはなく、従来のフィルム画像読取装置の
ように、フィルム画像内の低輝度部分において黒つぶれ
領域(図9のW3に相当する領域)が生じることはな
い。 【0046】図3は、上記フィルム画像読取装置の出力
特性を示す図である。同図において、横軸は被写体輝
度、縦軸はポジ信号の出力レベルで、上記N/P反転回
路12〜γ回路142のいずれかの回路から出力される
出力レベルである。また、W2′は、図2の読取可能領
域W2に対応する再生可能領域で、点線で示す出力特性
はRの画像信号の特性、実線で示す出力特性はGの画像
信号の特性、一点鎖線で示す出力特性はBの画像信号の
特性である。 【0047】上記のようにCCD7のダイナミックレン
ジW1の最大出力レベルHを基準黒部レベルPに一致さ
せているので、上記再生可能領域の低輝度端の輝度は上
記基準黒部レベルPに対応する被写体輝度に対応する。
従って、ポジ信号の出力特性において、上記再生可能領
域の低輝度側で黒つぶれ領域は生じないから、モニター
TV15にはフィルム画像の低輝度部分が黒つぶれを起
こすことなく好適に再現され、画質劣化が低減される。 【0048】また、ポジ信号の黒レベル調整において
は、R,G,Bの各色の画像信号RP,GP,BPの黒レ
ベルは、基準黒部P点に対応する信号レベルVMAXを基
準に補正されているので、再生可能領域W2′の低輝度
端では各色の出力レベルが略一致し、黒色で再生される
べき低輝度部分の画像に有彩色の色が着色されることも
なくなる。 【0049】図4は、平均輝度の異なるフィルム画像に
対する本フィルム画像読取装置の出力特性を示す図であ
る。同図は、図3に示す座標に平均輝度の異なる2種類
のフィルム画像を撮像して得られるポジ信号の出力特性
の一例を描いたものである。 【0050】同図において、は、撮影された被写体に
明るい部分が多く、画面全体の平均輝度が高いフィルム
画像の特性であり、は、撮影された被写体に明るい部
分が少なく、画面全体の平均輝度が低いフィルム画像に
対する特性である。なお、両特性において、点線はRの
画像信号の特性、実線はGの画像信号の特性、一点鎖線
はBの画像信号の特性である。 【0051】フィルム画像の平均輝度に基づき、例えば
CCD7のダイナミックレンジW1が被写体輝度に対し
て中間領域乃至高輝度寄りの領域になるように(図2参
照)、露出制御が行われると、平均輝度の高いフィルム
画像では、CCD7の出力レベルが上記ダイナミックレ
ンジW1の最大出力レベルH以上となる低輝度部分の画
像信号は最大出力レベルHでクリップされ、当該低輝度
部分の再生画像の黒色はつぶれてしまうことになる。 【0052】上記フィルム画像読取装置は、各フィルム
画像を撮像して得られる基準黒部レベルVMAXがCCD
7のダイナミックレンジW1の最大出力レベルHに一致
するように露出制御が行われるので、図4に示すよう
に、平均輝度の高いフィルム画像の最小出力レベルと平
均輝度の低いフィルム画像の最小出力レベルとは略一致
し、しかも該最小出力レベルはそれぞれのフィルム画像
の最低輝度部に対応しているから、低輝度部分の再生画
像の黒色がつぶれることはない。 【0053】また、上述のように上記基準黒部レベルV
XAMを基準にR,G,Bの各色の画像信号RP,GP,BP
の黒レベルが補正されるので、R,G,Bの各色の画像
信号RP,GP,BPが最小レベルとなる被写体輝度は略
一致し、低輝度部分の再生画像に着色が生じることもな
い。従って、フィルム画像の平均輝度が異なる場合も各
再生画像の黒色部分を好適に再現することができる。 【0054】図5は、本発明に係るフィルム画像読取装
置の第2実施例のブロック図である。前記第1実施例で
は、エリアセンサーによりフィルム画像を取り込んでい
たが、第2実施例は、ラインセンサーによりフィルム画
像を取り込むようにしたものである。 【0055】同図において、図1に示す部材と同一機能
を有する部材には同一番号を付してにいる。また、30
は、3本のCCDラインセンサ−が副走査方向に配列さ
れるとともに(図6参照)、各CCDラインセンサーに
R,G,Bの分光フィルタが設けられたカラーCCDラ
インセンサーからなる撮像素子(以下、ラインセンサー
という)である。 【0056】ラインセンサー30は、図6に示すよう
に、撮像面に結像されたフィルム画像Fの一方端Aから
他方端A′に走査して当該フィルム画像Fを読み取る。
すなわち、ラインセンサー30は、副走査方向に走査し
つつ該走査速度に同期して、読み取ったR,G,Bの各
色の画像信号RN,GN,BNを主走査方向(同図、S方
向)に順次、読み出し、CDS回路10に入力する。 【0057】31は、上記画像信号RN,GN,BNのレ
ベルを所定の基準レベル(光が入射しないときの受光レ
ベル)に調整するクランプ回路、32は、アナログ信号
をデジタル信号に変換するA/Dコンバータである。な
お、上記クランプ回路31及びA/Dコンバータ32
は、それぞれR,G,Bの各色の画像信号に対応して同
一構造の回路を3個ずつ有している。 【0058】33は、ラインセンサー30におけるR,
G,Bの各色のCCDラインセンサーの配設位置に起因
するR,G,Bの各色の画像信号の読取タイミングのず
れを補正するディレー回路である。ディレー回路33
は、RとBの各色の画像信号についてそれぞれ所定量だ
け位相を遅延させるラインディレー回路331,332
を有している。 【0059】例えばラインセンサー30を構成するR,
G,Bの各色のCCDラインセンサーが副走査方向に
R,B,Gの順に配列されている場合(図6参照)、ラ
インディレー回路331はCCDラインセンサーが副走
査方向に当該CCDラインセンサー2本分移動する量だ
けRの色の画像信号RNの位相を遅延させ、ラインディ
レー回路332はCCDラインセンサーが副走査方向に
当該CCDラインセンサー1本分移動する量だけBの色
の画像信号BNの位相を遅延させる。これによりR及び
Bの色の画像信号の読取タイミングがGの色の画像信号
の読取タイミングと一致するように補正され、フィルム
画像の同一ラインの画像を読み取ったR,G,Bの各色
の画像信号RN,GN,BNが処理すべき一組の画像信号
となるように補正される。 【0060】34は、図1におけるピークホールド回路
16及びNAM回路17に相当する回路ブロックで、フ
ィルム画像内の基準黒部を検出する基準黒部検出回路で
ある。基準黒部検出回路34は、ディレー回路341、
第1の平均化回路342、ラッチ回路343、第2の平
均化回路344、比較回路345、ラッチ回路346及
びNAM回路347から構成されている。なお、上記デ
ィレー回路341、第1及び第2の平均化回路342,
344及びラッチ回路343,346は、それぞれR,
G,Bの各色の画像信号に対応して同一構造の回路を3
個ずつ備えている。 【0061】上記基準黒部検出回路34内のディレー回
路341、第1の平均化回路342、ラッチ回路343
及び第2の平均化回路344は、ラインセンサー30を
構成する各画素で読み取られた画像信号から基準黒部に
対応する画像信号を抽出する際の誤検出を低減するた
め、4(=2×2)画素単位で画像信号を取り扱うよう
にするもので、(2×2)画素の4個の画像信号を抽出
するとともに、これらの画像信号の平均値を算出するも
のである。 【0062】すなわち、フィルム画像が、図7(a)に
示すように、CCDラインセンサーの各画素で読み取ら
れた画像信号K(i,j;i=1,2,…,n、j=
1,2,…,m)を(n×m)の2次元マトリクスに配
列して構成されるとすると、同図(b)示すように、画
像信号K(i,j),K(i+1,j),K(i,j+1),K(i+1,j+1)の
平均値KAVE(I,J;I=1,2,…,n/2、J=
1,2,…,m/2)を抽出するものである。 【0063】ここで、Gの画像信号GNを例に、上記デ
ィレー回路341、第1の平均化回路342、ラッチ回
路343及び第2の平均化回路344の各回路動作を簡
単に説明すると、A/Dコンバータ32から出力された
Gの画像信号G(1,1)は、ディレー回路341により副
走査方向に1ライン分だけ位相が遅延され、上記A/D
コンバータから出力される次のラインの画像信号G(2,
1)とともに第1の平均化回路342に入力され、上記画
像信号G(1,1)と画像信号G(2,1)との平均値GAVE1(1,
1)=(G(1,1)+G(2,1))/2が算出される。 【0064】上記平均値GAVE1(1,1)は、ラッチ回路3
43にラッチされ、次の平均値GAV E1(1,2)=(G(1,2)
+G(2,2))/2とともに第2の平均化回路344に入
力される。そして、第2の平均化回路344で上記平均
値GAVE1(1,1)と平均値GAV E1(1,2)との平均値、すな
わち、4画素で構成される領域(以下、単位領域とい
う)の平均値GAVE(1,1)=(GAVE1(1,1)+GAVE1(1,
2))/2)が算出される。以下、同様の方法で、n行
m列の画像信号G(1,1)〜G(n,m)について各単位領域の
平均値GAVE(I,J;I=1,2,…,n/2、J=
1,2,…,m/2)が算出される。 【0065】比較回路345及びラッチ回路346内の
Gの画像信号に対するラッチ回路346Gは、Gの色の
画像信号GNのピークレベルGPKを検出するものであ
る。上記比較回路345は、上記ラッチ回路346Gに
ラッチされている平均値GAVE(p,q)とGの画像信号に対
する第2の平均化回路344Gから入力される平均値G
AVE(I,J)とを比較し、GAVE(I,J)>GAVE(p,q)のとき、
上記ラッチ回路346Gにラッチ信号を出力してラッチ
回路346Gの内容を平均値GAVE(I,J)に変更する。 【0066】すなわち、第2の平均化回路344Gから
順次、出力される平均値GAVE(1,1),GAVE(1,2),
……,GAVE(I,J)を先に出力された平均値GAVEのピー
ク値と比較し、該ピーク値を超える毎に上記ラッチ回路
346Gの内容を当該平均値GAVEに更新して、上述の
画像信号GNのピークレベルGPKに相当する最大の平均
値GMAX(I,J)を検出する。 【0067】なお、上記比較回路345から出力される
ラッチ信号は、ラッチ回路346内のR及びBの画像信
号RN,BNに対するラッチ回路346R,346Bにも
入力され、R,Bの画像信号RN,BNについて、Gの画
像信号GNによりフィルム画像内の黒部分として検出さ
れた位置と同一位置に対応する4画素単位の領域の平均
値が最大の平均値RMAX(I,J),BMAX(I,J)として検出さ
れる。 【0068】上記最大の平均値GMAX(I,J),RMAX(I,
J),BMAX(I,J)は、NAM回路347に入力され、該N
AM回路347によりこれらの内の最大レベルVMAX
(=MAX{GMAX(I,J),RMAX(I,J),BMAX(I,J)})
が検出される。この最大レベルVMAX′は、第1実施例
で説明した最大レベルVMAXに対応し、当該最大レベル
MAX′に対応するフィルム画像の黒部分が基準黒部と
なる。そして、上記最大レベルVMAX′は、露出制御演
算回路20に入力され、第1実施例と同様に、光源1の
発光量及び絞り6の開口量の補正係数値が演算される。 【0069】上記補正係数値は、D/Aコンバータ3
5,36によりそれぞれアナログ信号に変換されてドラ
イバ8,9にフィードバックされ、次の撮像動作におい
て、フィルム画像の基準黒部の透過光に対するCCD3
0の出力レベルが当該CCD30のダイナミックレンジ
の最大出力レベルとなるように露出制御が補正される。 【0070】37は、オフセット補正回路13のオフセ
ット演算回路で、図1のオフセット演算回路18に相当
するものである。オフセット演算回路37は、R,G,
Bの各色の画像信号に対してレベル差検出回路38,3
9,40と乗算回路41,42,43とを有している。
レベル差検出回路38,39,40は、上記NAM回路
347で検出された最大レベルVMAX′とR,G,Bの
各色の画像信号のピークレベルGMAX(I,J),RMAX(I,
J),BMAX(I,J)とのレベル差ΔR(=VMAX′−R
MAX(I,J)),ΔG(=VMAX′−GMAX(I,J)),ΔR
(=VMAX′−BMAX(I,J))を検出する。ま
た、乗算回路41,42,43は、上記レベル差ΔR,
ΔG,ΔBに露出制御演算回路20で算出された露出制
御用の補正係数値を乗じてオフセット値ROS,GOS
OSを算出する。 【0071】上記オフセット値ROS,GOS,BOSは、オ
フセット補正回路13に入力され、次に撮像して得られ
た画像信号RN,GN,BNの白レベルは、該オフセット
値RO S,GOS,BOSにより補正される。そして、白レベ
ル補正後の画像信号RN,GN,BNはN/P反転回路1
2によりポジ信号にRP,GP,BPに変換された後、信
号処理回路14に入力され、上述した所定の信号処理と
Y信号及びC信号の生成処理が行われてモニターTV1
5に出力される。 【0072】上記のように、N/P反転前にネガ信号の
段階で各画像信号RN,GN,BNの白レベルを基準黒部
に対応するレベルに補正しているので、N/P反転後の
R,G,Bの各色の画像信号RP,GP,BPの黒レベル
はフィルム画像内の基準黒部に対応する黒レベルに調整
されている。従って、モニターTV15には、図3及び
図4で説明したように、フィルム画像内の低輝度部分が
着色されることなく好適に再生される。 【0073】なお、最初の露出演算のための画像信号の
読取時に、上記最大レベルVMAXがラインセンサー30
のダイナミックレンジの最大値と等しいか、或いは超え
ている場合は、読取エラーとして光源1及び絞り6の基
準設定値を変更し、再度露出演算のための画像信号の読
取動作が行われる。 【0074】上記実施例では、フィルム画像読取装置内
に信号処理回路14を備えていたが、信号処理回路14
を設けず、R,G,Bの各色の画像信号RP,GP,BP
を直接出力するようにしてもよい。 【0075】また、カラーネガフィルムのフィルム画像
を読み取る場合について説明したが、モノクロネガフィ
ルムやリバーサルフィルムのフィルム画像を読み取る場
合についても同様の露出制御を行うとよい。 【0076】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フィルムに撮影されたフィルム画像の光像を光電変換部
材からなる撮像手段で受光し、画像信号として読み取る
フィルム画像読取装置において、予め撮像した画像信号
から上記フィルム画像内のポジ像における最低輝度部に
対応する画像信号を検出し、該画像信号のレベルが上記
撮像手段の読取可能範囲(ダイナミックレンジ)の一方
端の受光レベルに一致するように露出時の露光レベルを
調整するようにしたので、フィルム画像の輝度分布に拘
らず当該フィルム画像の低輝度部分が適正に撮像され
る。これにより低輝度部分の再生画像が黒くつぶれて画
質の低下を招くことがなくなる。 【0077】また、再生画像の黒レベルを当該フィルム
画像内の最低輝度部に対応する黒レベルに調整すること
によりフィルム画像の平均輝度が異なる場合にも、低輝
度部分を適正に再生することができるとともに、低輝度
部分の再生画像に不要な着色が生じるのを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係るフィルム画像読取装置の第1実施
例のブロック図である。 【図2】本発明に係るフィルム画像読取装置のフィルム
画像読取特性を示す図である。 【図3】本発明に係るフィルム画像読取装置の出力特性
を示す図である。 【図4】平均輝度の異なるフィルム画像に対する本発明
に係るフィルム画像読取装置の出力特性を示す図であ
る。 【図5】本発明に係るフィルム画像読取装置の第2実施
例のブロック図である。 【図6】フィルム画像に対するCCDラインセンサーの
読取走査方向を示す図である。 【図7】フィルム画像を読み取って得られる画像信号を
示す図で、(a)は各画素の画像信号を2次元マトリク
ス状に配列した状態を示す図、(b)は(2×2)画素
単位で各画像の画像信号の平均値を抽出し、2次元マト
リクス状に配列した状態を示す図である。 【図8】従来のフィルム画像読取装置のブロック図であ
る。 【図9】従来のフィルム画像読取装置のフィルム画像読
取特性を示す図である。 【図10】従来のフィルム画像読取装置の出力特性を示
す図である。 【図11】平均輝度の異なるフィルム画像に対する従来
のフィルム画像読取装置の出力特性を示す図である。 【符号の説明】 1 光源 2 拡散板 3 カラーネガフィルム 4,4′ 巻取ローラ対 5 光学系 6 絞り 7 撮像素子(CCD) 8,9 ドライバ 10 CDS回路 11 ローパスフィルタ 12 N/P反転回路 13 オフセット補正回路 14 信号処理回路 141 WB回路 142 γ回路 143 マトリックス回路 144 Y/C信号生成回路 15 モニターTV 16 ピークホールド回路 17 NAM回路 18 オフセット演算回路 19 検波回路 20 露出制御演算回路 30 ラインセンサー 31 クランプ回路 32 A/Dコンバータ 33,341 ディレー回路 34 基準黒部検出回路 342,344 平均化回路 343,346 ラッチ回路 345 比較回路 347 NAM回路 35,36 D/Aコンバータ 37 オフセット演算回路 38,39,40 レベル差検出回路 41,42,43 乗算回路 M モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−130397(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/04 - 9/11 H04N 5/253

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 フィルムに撮影されたフィルム画像の光
    像を光電変換部材からなる撮像手段で受光し、画像信号
    として読み取るフィルム画像読取装置において、読み取
    られた画像信号から当該フィルム画像内のポジ像におけ
    る最低輝度部に対応する画像信号を検出する信号検出手
    段と、上記信号検出手段で検出された画像信号のレベル
    が上記撮像手段の読取可能範囲の一方端の受光レベルに
    一致する露光レベルを演算する露光レベル演算手段と、
    上記露光レベル演算手段の演算結果に基づき上記フィル
    ム画像の露光を制御する露光制御手段とを備えたことを
    特徴とするフィルム画像読取装置。
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