JPH09512889A - 自動連続可変機械式トランスミッションおよびこれを作動させる方法 - Google Patents

自動連続可変機械式トランスミッションおよびこれを作動させる方法

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JPH09512889A
JPH09512889A JP7528722A JP52872295A JPH09512889A JP H09512889 A JPH09512889 A JP H09512889A JP 7528722 A JP7528722 A JP 7528722A JP 52872295 A JP52872295 A JP 52872295A JP H09512889 A JPH09512889 A JP H09512889A
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ヴァルデネール,ジャン
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ヴァルデネール,ジャン
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    • F16HGEARING
    • F16H33/00Gearings based on repeated accumulation and delivery of energy
    • F16H33/02Rotary transmissions with mechanical accumulators, e.g. weights, springs, intermittently-connected flywheels
    • F16H33/04Gearings for conveying rotary motion with variable velocity ratio, in which self-regulation is sought
    • F16H33/08Gearings for conveying rotary motion with variable velocity ratio, in which self-regulation is sought based essentially on inertia
    • F16H33/14Gearings for conveying rotary motion with variable velocity ratio, in which self-regulation is sought based essentially on inertia having orbital members influenced by regulating masses
    • F16H33/18Gearings for conveying rotary motion with variable velocity ratio, in which self-regulation is sought based essentially on inertia having orbital members influenced by regulating masses of which the motion is constrained
    • F16H33/185Gearings for conveying rotary motion with variable velocity ratio, in which self-regulation is sought based essentially on inertia having orbital members influenced by regulating masses of which the motion is constrained the masses being fixed to the orbital members

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、弱いトルクコンバータおよび切り換え可能なギアボックスを使用しないで済む自動連続可変機械式トランスミッションに関する。遊星ユニット(4)は作動トルクCMを伝達する入力シャフト(30)を負荷トルクCRを伝達する出力シャフト(31)にリンクしている。ケースの固定点(35)上の反作用トルク(RC)は、偏心ウェイトを備えた2つの連続する遊星遠心装置(36)(37)を介して、遊星ユニット(44)内の作動トルクへ加えられる。第2遠心装置(37)は、永続的に3つのトルクCM、CRおよびRCのバランスをとる。第1遠心装置(36)は、第2遠心装置に反作用トルクCRを伝達する。この第2遠心装置は、自らのウェイトに対する偏心量を調整することにより、この反作用トルクを調整する。このトルクは、0から入力シャフトの速度以上の速度まで、連続可変速度で出力シャフトを駆動できる。このトランスミッションは、自動車または速度可変装置に使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】 自動連続可変機械式トランスミッション およびこれを作動させる方法 本発明は、入力シャフトと、出力シャフトと、トランスミッション内のケース にリンクされた支持点と、遊星ギアトレインユニットが設けられ、入力シャフト と支持点と出力シャフトとをリンクする確動運動リンクと、遊星ユニット内の2 組の遊星歯車に対してトルクを発生させる遠心力を受ける偏心ウェイトとを有す るトルク補償手段とを備えた、自動連続可変機械式トランスミッションに関する 。 また本発明は、このトランスミッションを作動させるための方法にも関する。 「確動運動リンク」なる用語は、協働する形状の物体、好ましくは、ギアと確 実に係合する手段、またチェーンおよび歯付きベルトのような同様な効果を有す る他の手段により、移動部品または固定部品との間のリンクを意味するものであ る。 かかるトランスミッションは、特に自動車、軌道車またはその他の車両で使用 できるだけでなく、各種の可変速装置、例えばウィンチ、換気用ファン、コンプ レッサ、農業用または公共土木事業用装置、フラッシャー、織機等を駆動するだ けでなく、風力エンジン、または可変速タービンを使用する発電機のような定速 装置を駆動するのにも使用できる。 自動車を駆動するための標準型の自動トランスミッションは、弱いトルクコン バータの前に位置する切り換え可能なギアボックスを備えている。トルクコンバ ータでは、エネルギー損失が生じる。現在、ハイギアクラッチを追加するだけで なく、コンバータに並置した確動トランスミッションチャンネルを通る動力バイ パスを追加することによって、このエネルギー損失を低減させようとしている。 このようなトランスミッションを、自動的、かつ完全に作動させるためには、電 子制御装置が必要である。これら手段のいずれも、複雑さ、重量、製造コスト、 並びに保守コストを大きくしている。 このことが、切り換え可能なギアボックスを使用することなく、トランスミッ ションを出力シャフトの速度の全レンジにわたって、連続的に可変な他のタイプ の機構に置き換えようとする理由である。 公知の解決策の1つとして、直径が可変なプーリードライブと可変速ベルトを 使用する方法がある。この可変速ドライブは、遠心力に基づく自動設定システム を備えることができるが、ベルトは摩擦により負荷を伝達するので、常にエネル ギーの損失が生じ、またオーバーヒートの問題があり、そのため、このトランス ミッションの用途は、小出力の動力の分野に限定されている。更に、ベルトが常 にスリップするという恐れがある。 入力シャフトと出力シャフトをリンクする差動ギアに作用する遠心トルク補償 装置により、入力シャフトと出力シャフトとの速度差を許す機械式カップリング 装置についても公知である。 英国特許第995305号明細書は、このタイプのカップリング装置を開示している 。このカップリング装置では、遊星差動ギアの各遊星歯車が、主遊星歯車と一体 的な第2遊星歯車キャリアによって形成された第2遊星ギアトレインと、それぞ れ偏心ウェイトが設けられた4つの第2遊星歯車と、受ける遠心力の方向に対し て各ウェイトを一定の位置に保持するようになっている第2遊星ピニオンとを支 持するようになっており、これにより、ユニットが回転する間、遠心力により、 できるだけ均一な遠心トルクを発生させるようになっている。ウェイトの4つの 位置のうちの1つ、すなわち、前進ドライブ、ニュートラル、後進ドライブ、お よびオーバードライブロックのそれぞれの位置を選択するよう、各第2遊星歯車 の位置に手動制御装置が作用するようになっている。 これとは別の例では、第2遊星歯車は、主遊星歯車に遠心トルクを発生させる 移動自在なウェイトを支持する、関節接続された1組のレバーと置換されている 。このような構造は、複雑でかつデリケートであるので、高速で大きなトルクを 伝達するには適していない。とりわけ、かかるカップリングに固有の主な欠点と しては、トルクコンバータとして作動しえないことが挙げられる。その理由は、 固定された部品、例えばケースに支持点または反作用点がないからである。これ が、出力シャフトのいかなる速度においても、入力トルクよりも大きなトルクを 出力シャフトに加えることができない理由である。 フランス国特許公開第842760号公報は、請求項1の前提部分に記載のタイプの トランスミッションを開示している。ホッブストランスミッションの名前で知ら れているこの装置は、出力速度が低い時、トルクを倍増させることが可能なケー ス上の支持圧力により、実際にトルクコンバータのように作動する。 この装置は、入力シャフトおよび出力シャフトの共通軸線を中心とする2つの 遊星ギアトレインの遊星歯車上に設けられた偏心ウェイトを含んでいる。遊星ギ アトレインが1回転する間、遠心力は、遊星歯車の回転により方向を変える可変 遠心トルクを発生する。その結果、可変パルスが生じ、このうちの正の方向のパ ルスが、フライホイール装置によって選択され、フライホイール装置は、この可 変パルスを弾性または慣性装置を介して出力シャフトヘ伝達し、これにより、パ ルス状の出力トルクが平滑化される。フライホイール装置は、入力および出力シ ャフトの速度と同じ大きさの、高周波数における可変トルク、すなわち、パルス 状トルクに常に耐えられるわけではないので、この種のトランスミッションは、 今までのところ実用化されていない。 本発明の目的は、従来のトランスミッションの上記欠点を解消した自動式連続 可変トランスミッションを提供することにある。本発明は、特に自動車を駆動す るために広範な出力シャフトの速度レンジで、または逆に、出力シャフトを低速 で回転しなければならない場合、広範な入力シャフトの速度レンジで、連続的に 大トルクを伝達できるようにした、摩擦または流体流によるエネルギーの伝達を 行わない連続的なトランスミッションに関する。 本発明によれば、この問題は、遊星歯車の第1の組および第2の組が、共通遊 星歯車キャリアによって支持されており、 遊星歯車の第1の組が、支持点を形成し、かつ偏心ウェイトを備える第1遠心 装置と連動する少なくとも1つの歯と協働し、 遊星歯車の第2の組が、それぞれ入力シャフトおよび出力シャフトにリンクさ れ、かつ偏心ウェイトを備える第2遠心装置と連動する遊星歯車と協働し、 2つの遠心装置の各々が、第1の組および第2の組の各遊星歯車に第2遊星ギ アトレインを備え、このギアトレインの第2遊星歯車が偏心ウェイトにリンクさ れ、共通遊星歯車キャリアの速度と等しい速度で自ら回転するようになっている ことを特徴とする、冒頭記載のタイプのトランスミッションによって解消される 。 本発明によると、変速比を連続的に変化させることができ、出力シャフトの速 度を、0から最大速度までの全レンジにわたるものとし得るだけでなく、同時に 、装置に欠点を生じることなく弱いトルクコンバータのようなケースに作用する 支持圧力により、出力シャフトによって作動トルクが倍増される。 常時作動する歯車によって構成される全体として確動タイプの運動リンクによ り、本発明のトランスミッションによると、エネルギー損失は、ギアまたはベア リング内での通常の損失だけであり、その結果、どの速度でも効率が1に極めて 近似するような、機械式のトルクコンバータが得られるものである。 ウェイトにリンクされた第2遊星歯車が、主要共通遊星歯車キャリアと同じ速 度で自ら回転することが不可欠である。その理由は、このような事実により、遠 心力にほぼ垂直な方向に遠心力のレバーアームを維持することが可能となり、そ の結果、ウェイトによって生じる遠心トルクは方向を変えず、後に説明するよう に、所定の偏心量に対してほぼ一定のままとなるからである。したがって、確動 運動リンクの出力側には、可変トルク、すなわちパルストルクが発生せず、ホッ ブスタイプのトランスミッションのフライホイール装置、および弾性または慣性 装置を用いることなく変速が可能である。 作動中、ウェイトの偏心量を調節できるため、ケースの反作用トルクを、永続 的に出力シャフトの負荷トルクに打ち勝つのに必要な値に設定することが可能と なっている。 トランスミッションの特に有利な実施例では、トランスミッションは、共通遊 星歯車キャリアの速度に従って、ウェイトの偏心量を目動的に設定するようにな っている手段を含んでいる。偏心量を設定するこの手段は、共通遊星歯車キャリ アに取り付けられ、遠心力によって作動される調整装置を備えているのがよい。 このトランスミッションは、遠心力に加えて偏心量制御装置に作用する外部調整 装置を更に備えていてもよい。 好ましい実施例では、共通遊星歯車キャリアの速度に従うウェイトの偏心量の 変化は、2つの遠心装置の間で異なり、トランスミッションは、第1装置におけ る偏心量が0であり、第2装置の偏心量が0以外である、いわゆるダイレクトド ライブとして作動する。 好ましくは、各第2遊星ギアトレインは、単一の偏心ウェイトを備え、この偏 心ウェイトは、この遊星ギアトレインの少なくとも2つの遊星歯車に、スライド 自在、かつ枢動自在に取り付けられている。従って、ウェイトは、各第2遊星歯 車に同じ遠心トルクを発生させ、対称性により、このトルクは遠心装置が完全に 1回転する間、一定となる。この偏心量調整装置は、2つの遠心装置に対して共 通のものとすることができる。 特定の実施例では、第1の遠心装置の各第2遊星ギアトレインは、第2の遊星 歯車を形成する部材と、第2の遊星歯車キャリアを形成する部材を備え、前記部 材は共通遊星歯車キャリアに同軸状に取り付けられ、各々がケース上の支持点を 形成し、これの部材に一定のギア比を与える少なくとも1つの歯と、直接または 間接的に協働する。 同様に、第2の遠心装置の各第2遊星ギアトレインは、第2の遊星歯車を形成 する部材と、第2の遊星歯車キャリアを形成する部材とを備え、前記部材は、こ れらのギア比を与えるピニオンによって互いにリンクされている。 比較的小さい直径のトランスミッションを形成するため、第1および第2遠心 装置を、入力および出力シャフトの共通軸線の方向に前後に配置できる。 しかし、短いトランスミッションを形成するために、第1および第2遠心装置 を、入力および出力シャフトの共通軸線に対してほぼ同じ直径方向の平面に位置 させ、第1の組の遊星歯車を第2の組の遊星歯車の間に設けることができる。 また本発明は、出力シャフトの速度を入力シャフトの速度と比較し、出力シャ フトの速度の最大値に対してウェイトに最大の正の偏心量を与え、出力シャフト の速度が入力シャフトの速度に近づく際に、ウェイトの偏心量を減少させるよう にしたことを特徴とする上記のトランスミッションを作動するための方法に関す る。 出力シャフトの速度が入力シャフトの速度とほぼ等しくなると、第1遠心装置 におけるウェイトの偏心量を0の値に調整し、第2遠心装置のウェイトの偏心量 を所定の低い値に調整する。 出力シャフトの速度が入力シャフトの速度を越えた場合、第1遠心装置におけ るウェイトの偏心量を、反転した値に調整し、第2遠心装置のウェイトの偏心量 を、前記一定の低い値よりも小さい値に調整する。 これにより、低下する負荷トルクに従って、ケースの反作用トルクを徐々に減 少させることができ、出力シャフトの速度が高まる。実際には、適当なセンサー により、双方のシャフトを速度またはトルクの測定値に基づき調整を行うことが できる。 添付図面を参照して、実施例およびその2つの代替例に関する次の説明から、 本発明およびその利点について、より明らかに理解できると思う。 図1は、本発明のトランスミッションを示す略図である。 図2は、図1に示す原理と一致するトランスミッションの第1の好ましい実施 例をより詳細に示す、図1と類似する図である。 図3は、図2に示すトランスミッションに属する2つの遠心装置の2次遊星歯 車の対に対して、偏心量を変化できるようにして取り付けられたウェイト、およ び図示されたこれら2つのウェイトの可変偏心量を調整するための共通制御装置 を示す、図4におけるIII−III線に沿う、一部切り欠き軸方向図である。 図4は、図3におけるIV−IV線に沿う一部切り欠き図である。 図5は、図4におけるV−V線に沿う一部切り欠き図である。 図6は、偏心量調整装置におけるスライドブロックの軸方向図である。 図7は、図6におけるVII−VII線に沿う一部切り欠き図である。 図8は、中心軸線を中心とする回転中のトランスミッションの横方向平面にお ける偏心ウェイトの運動を示すグラフである。 図9は、図2に示すトランスミッションにおける遊星ユニットのうちの入力シ ャフト、出力シャフトおよび共通遊星歯車キャリアの速度を示すラビノータイプ の図である。 図10は、図2に従って製造されたトランスミッションの上半分の長手方向切 り欠き図である。 図11は、より大きいパワー出力を伝達するようになっている、図2に示しト ランスミッションと別のトランスミッションの場合のラビノータイプのグラフで ある。 図12は、中間パワー出力および低パワー出力のための、図1に示したトラン スミッションの好ましい第2の実施例を示す、図2と類似する図である。 図13は、図12に示すトランスミッションの場合のラビノータイプのグラフ である。 図1に略図で示すトランスミッションは、入力シャフト30と出力シャフト3 1とを備え、これらのシャフトは、一方の端部から他方の端部へ延び、ベアリン グ30および33により、ケース(図示せず)内に支持されている。 ケースにおける支持点35とシャフト30および31の間に、2つの遊星遠心 装置36および37により運動力学的リンクが構成されている。2つの遊星遠心 装置36と37は、互いに相互作用し、リンク部品38、例えば長手方向アーム または入力シャフト30を囲む中間の中空シャフトによってリンクされている。 この中間中空シャフトは、中間ベアリング39または入力シャフト30によって 支持される。 より詳細に説明すると、第1遊星遠心装置36は、数個本例では2個の遠心部 材40(後に詳細に説明する)を含んでいる。これらの各部材は、2つ(または それ以上の)遊星歯車1のうちの1つに遠心トルクCxを加えるようになってい る。 遊星歯車1は、遊星歯車キャリア41によって支持され、かつ、支持点35に リンクされた内側リングギア2と係合している。 同様に、第2遊星遠心装置37は、2つの遠心部材42を含み、これらの部材 は、シャフト38により遊星歯車キャリア41にリンクされた遊星歯車キャリア 43によって支持された遊星歯車13および15の2つの対の一方に、遠心トル クCyを加えるようになっている。 遊星歯車13は、出力シャフト31にリンクされたリングギア14と係合して いる。遊星歯車15の径は、遊星歯車13の径よりも小さく、この遊星歯車は、 入力シャフト30にリンクされたリングギア16に係合している。ピニオン13 〜16および遊星歯車キャリア43は、遊星ギアトレイン44を形成し、このギ アトレインは、トルクCMを伝達する入力シャフト30と、負荷トルクCRを伝 達する出力シャフト31との間の各動駆動リンクとなっており、ケースの反作用 トルクRCにより、これら2つのトルクの間のバランスを保証するようになって いる。すなわち、RC+CM+CR=0となるようにしている。 シャフト38を介して、トルクRCを第2遠心装置37へ伝達するよう、すな わち、RC=−CP1となるように、ケース上の点35に第1遠心装置36が当 接している。第2遊星装置37は、作動トルクCMと負荷トルクCRとシャフト 38によって伝達されるケースの反作用RCとを永続的にバランスさせる。すな わち、CP2=−CP1=RCとなるようにバランスをとっている。このバランス は、遠心装置37により、すべての速度で保証されている。この遠心装置37の 形状は、装置36の形状と対称的になっている。出力シャフト31の速度変化は 、負荷トルクCRの変換に従い、トルクのバランスによって自動的に制御される 。 図2〜図10は、図1に示すトランスミッションの第1実施例をより詳細に示 している。図1に既に示された部品の他に、装置36の2つの遊星歯車(互いに 180度の位置に位置する)は、軸線O1を備える遊星歯車シャフト46を備え 、このシャフトは、遊星歯車キャリア41上で回転し、かつピニオン1および6 と一体的となっている。反作用トルクRC1を加えるべく、支持点35にリンク されたリングギア2に、差動ピニオン1が係合している。 シャフト46のまわりに同軸状に取り付けられた中空シャフト47は、反作用 トルクRC2を加えるケース48上の第2の支持点にリンクされたリングギア4 と係合する別の差動ピニオン3と一体的となっている。上記の反作用RCは、R C1+RC2に等しくなっている。 シャフト47は、2つの対向する差動ピニオン5を支持する遊星歯車キャリア 49とも一体的であり、差動ピニオン5は、軸線O1を中心とする第2の部分的 遊星ギアトレインを形成するように、ピニオン6と係合している。第2遊星ギア トレインは、入力シャフト30および出力シャフト31の中心軸線Oを中心とし て回転する。2つの第2遊星歯車5には、それぞれピボット52によりウェイト 51が示されており、各ピボット52の対応する遊星歯車5上の偏心量は可変で あり、これにより、各遊星歯車5に遠心トルクCx/4が発生する。この可変偏 心量は、主遊星歯車キャリア41に取り付けられた調整装置53により調整され る。 第2遊星遠心装置37の形状は、第1装置36の形状と類似しているが、第1 装置36に対して対称的に位置している。これらの装置の2つの遊星歯車キャリ ア46と43は、数本の長手方向リンクアーム38により一体的とされている。 装置37の2つの遊星歯車は、本例では、軸線O1と整合した軸線O2を有する遊 星歯車シャフト56を含んでいる。しかし、この整合条件は強制的なものではな い。 シャフト56には、上に説明した差動ピニオン35および15のみならず、ピ ニオン9も取り付けられている。シャフト56のまわりに同軸状に取り付けられ た中空シャフト57は、遊星歯車キャリア59と一体的であり、キャリア59は 、遠心装置37の部分的第2遊星ギアトレインを形成するよう、ピニオン9に係 合する2つの対向する遊星歯車10を支持している。 ウェイト51と同じように、ピボット62により、遊星歯車10に偏心量の可 変のウェイト61が取り付けられている。この可変偏心量も、調整装置53によ って調整されるが、決してウェイト51の偏心量と等しくはならない。 また中空シャフト57は、リングギア22および出力シャフト31にリンクさ れたリングギア12と係合する差動ピニオン11と、後進駆動装置に属するリン グギア18と係合する差動ピニオン17をも支持している。リングギア18は、 中心ラインOを中心として回転する傾向があるが、トランスミッションないのケ ース部分64に当接するブレーキ63により、後進駆動装置のためにロックされ ている。 このトランスミッションがどのように作動するかの説明を容易にするため、図 1および図2では、主要部品に次のアルファベットを付けてある。 M:入力シャフト30、リングギア16 R:出力シャフト31、リングギア12および14 B1:ピニオン3、シャフト47、第2遊星歯車キャリア49 B2:ピニオン11および17、シャフト57、第2遊星歯車キャリア59 E:遊星歯車キャリア41および43、リンク部品38 L:後進駆動装置のリングギア18 これらの部材の回転速度は、入力シャフト30(主シャフト)の速度VM=1 に対する部材E、Rの相対速度を表すよう、VE、VR等と表示することとする 。 図3〜図7には、共通偏心量調整装置53を備えるウェイト51および61が より詳細に示されている。本例では、各ウェイト51は、重心G1が2つのピボ ット52の中心G’1の間の中間点に位置するような円形プレート(図4)の形 状となっている。各ウェイトの形状は同様であり、重心G2が2つのピボット6 2の中心G’2の間の中間に位置するようになっている。各ピボット52、62 はウェイト51、61内のベアリングにより取り付けられており、パッド65、 66と一体的である。これらのパッドは、対応する遊星歯車5、10のT字形を したラジアル溝67、68内でスライドできるようになっている。 後に説明するように、遠心装置36および37のピニオンのピッチ円の径は、 第2遊星歯車5および10の回転速度が、2つの装置36および37で共通遊星 歯車キャリアを構成する部材Eの回転速度に常に等しくなるように決定されてい る。第2遊星歯車の溝67および68の配列は、部材Eに対して一定のままであ り、従って、この部分が軸線Oを中心として回転することによる中心力に対して 、一定のままとなっている。 換言すれば、ピニオン5および6によって形成される遊星ギアトレインが回転 する間、所定の偏心量に対して、三角形O1、O’1、G’1(図4)の形状は変 化しない。 同様に、他方の遠心装置37においても、ピニオン9および10によって形成 された遊星ギアトレインが回転する間、所定の偏心量に対して、三角形O2、O ’2、G’2の形状は変化しない。 図8には、上記の運動条件が示されている。図8は、共通遊星歯車キャリアE が回転速度VEで中心線Oを中心として回転する間、第1遠心装置36内の2つ の遠心部品40の一方の連続する2つの位置を示している。第2遊星ギアトレイ ンでは、そのトレインのうちの遊星歯車キャリアB1は太線で示されており、軸 線O1を中心として速度VB1で回転し、遊星歯車6は速度V6で回転し、ウェ イト51を支持する第2遊星歯車5は、幾何学的構造によりVEに等しい速度V 5にて、自身を中心として回転する。これが、ウェイト51の偏心量を示す各線 分O1’G1’が常にラジアル線分OO1と共に一定の角度を形成し、よってウェ イトの中心G1に作用する遠心力Fと一定の角度を形成する理由である。 この遠心力は、2つの遊星歯車5に均一に分配(F/2)され、各遊星歯車に 同じ遠心トルクCx/4を加える。回転中は距離OG1は変化しないので、遠心 力Fおよび遠心トルクCxも一定であり、ウェイトの速度VEまたは遠心度が変 わるときに変化するにすぎない。第2遠心装置37においても、形状は同じであ り、従って、1回転する間の遠心トルクCyも一定である。その結果、定常のデ ューティでは、トランスミッション内のすべてのトルクは一定となる。 図3〜図7を参照すると、面と面を対向させた2つのウェイト51および61 のための偏心調整装置53は、部材Eの中空ラジアルアーム70によって支持さ れていることが理解できると思う。各ウェイト51、61は、中心ジャーナル7 1、72を備え、このジャーナルは、スライドブロック73、74内にニードル ベアリングによって取り付けられている。このブロックは、アーム70内にスラ イド自在に取り付けられ、接線方向、従ってOO1に垂直な方向に、圧縮スプリ ング75、76によって押圧されている。 各スライドブロック73、74は、ランプ部77、78を提供している。この ランプ部は、ラジアル方向OO1に対して、好ましくは45度に傾斜し、アーム 70内に取り付けられたラジアルスライドブロック81の対応する傾斜平面79 、80に載り、この上でスライドするようになっている。このスライドブロック 81は、図6においては、軸方向図として示されており、図7では、切り欠き図 として示されている。 部材Eが回転すると、スライドブロックは遠心力F3を受け、これにより、傾 斜平面79、80とランプ部77、78との間に静止して、スライドブロック7 3、74をスプリング75、76に抗して押圧する。従って、F3とスプリング の力とのバランスにより決定されるウェイト51および61に偏心量が生じる。 この偏心量は、1つの関数パラメータVEによって決まる。 従って、偏心量を増加するための調整装置は、前記バランス位置から離間する ように設けられている。このアームを考慮して、スライドブロック81の中間に 軸方向に傾斜したランプ部82が設けられ、このランプ部は、偏心量84のラン プ部83と協働する。このランプ部83は、ケースの外側で生じる軸方向の引っ 張り制御装置85の作用を受けて、部材E内で軸方向にスライドできる。偏心量 84は、2つの遠心装置36および37の他方のウェイトの偏心量と同じように 、 かつ同時に作用する。 引っ張り制御装置85を外部制御装置86(図1)により、図2および図3に おける左方へ移動させると、ウェイトの偏心量が増加する。引っ張り制御装置を 解放すると、リターンスプリング75、76により、上記バランスは自動的に再 び得られる。引っ張り制御装置85は、入力シャフト30に沿って設けることが できる。 当業者であれば、図2のグラフを使って、次のバランス条件を理解することが できると思う。ここで、Riは符号iの付いた歯車のピッチ円の径を示す。 第2遊星歯車の速度V5およびV10と、主遊星歯車キャリアのVEが等しい ことは、次の式によって理解しうる。 トランスミッションがどのように作動するかを明瞭に説明し、特に種々の部品 の相対速度を指摘するために、負荷トルクCRが、750〜3750rpmの速 度で800〜160Nmに変化する場合に、3000rpmで200Nmの作動 トルクCMを伝達するようになっている、図2のトランスミッションの種々の歯 車の径の実際の値について研究する。 表Iには、幾何学的半径Riはmm単位で示されており、iは、各ホイールの 符号を示す。 この結果、OO1=OO2=R16−R15=72mmとなる。これら値におい て、表IIは、出力シャフト31の種々の相対速度の場合の入力シャフト30の 速度VMに対する相対値で、各種の回転部品の速度Vを示している。従って、V R(すなわち、VM=1の場合のVR/VM)は、変速比のみならず、エネルギ ー損失を無視した場合のトルク変換率CR/CMの逆数を示している。 式(1)および(2)は、次のようになる。 ウェイトを支持する部材5および10の速度は、常にEの速度と等しく、これ により、常にウェイトの重心は、上記の位置に保たれる。本例では、連動するス ライドブロックを備えるウェイト51、61の質量は、742gであるが、スラ イドブロック81の質量は39gである。 図9は、周知のいわゆるラビノータイプのグラフであり、Y軸に、第1および 第2遠心装置の遊星ギアトレインの所定の部材の相対速度を示し、X軸に、遊星 ギアトレインの種々の部材の速度をリンクするウィリー方程式からの比を示して いる。 E、MおよびR線上の3つの点は、各作動条件における入力シャフトと出力シ ャフトをリンクする遊星ギアトレイン44の部材E、MおよびRの速度を示す。 入力シャフト30を含む部材Mの速度は、説明を簡単にするため、一定であると 見なし、基準とする。後進駆動装置の部材Lも、このトレインにリンクされてお り、その基準的な点も、他の3つの点と直線状となっている。これらのスピード の間の線形の関係は、次のとおりである。 開始時に、出力部品と一体的な部材Rは固定されている。この状態は、図9に おける水平線V=0上の点Rが示している。Mと一体的な入力シャフトの速度は 、エンジンとトランスミッションとの間に設置されたクラッチを使用することに より、エンジンの最適速度、例えば3000rpmに上げられる。この速度は、 作動トルクCMと同じように一定に保たれるが、加速手段により変えることも可 能である。 次に、図9内の直線91に従い、かつ表IIに従って、共通遊星歯車ギアEは 、速度VE=+2で駆動される。その結果、調整装置53のスライドブロック8 1は遠心力を受け、ウェイトの偏心量を最大にする。例えば、ウェイト51に対 しては8mm、ウェイト61に対しては9.33mmの偏心量とする。遠心装置 36内では、最大のトルクCxが発生し、遠心装置37内では、それよりも若干 大きいトルクCyが発生される。 出力シャフト31が一旦起動されると、その速度VRは、図9における直線 92上の1/4VMに達する。すなわち、CR=−800Nm、Cx=+6/5 *CM=240Nm、かつCy=−7/5*CM=−280Nm、すなわち、2 つの遊星歯車のCx=120NmおよびCy=−140Nmとなる。 この段階で、リターンスプリング75は、450N(10%の摩擦係数を考慮 する)に圧縮され、リターンスプリング76は、800Nまで圧縮される。トル クCxは、第1遠心装置36の歯車のすべてにチェーン式に反作用し、遊星歯車 キャリアEに加えられたトルクにより、ケースの反作用をバランスさせる。すな わち、CP1=−RCであり、RC=RC1+RC2である。直線91によって示 された条件では、VR=0の時に、このトルクは最大となる。 すべての駆動動力が通過する場合には、部材Eから第2遠心装置37へ伝達さ れるのは、反作用トルクRCであるが、第2遠心装置36は、ケースの反作用を 伝達するのに使用されるだけである。 第2遠心装置37では、ウェイト61に起因する遠心トルクCyは、第2遠心 装置37の歯車すべてにチェーン式に反作用し、トルクCR+CM+CP2=0 にバランスさせる。すなわち、CR+CM+RC=0にバランスさせる。 次に、出力シャフト31に加えられる出力トルクCRは最大となり、このシャ フトをスタートさせ、例えば車両を駆動する。Rの速度は、ギア係合段階の終了 時に、例えば750rpmに達する。この段階は、図9における直線92および 表IIにおけるVR=1/4の欄に対応する。この段階では、一例として上に示 した寸法では、出力シャフトに加えられるトルクCRは、作動トルクCMの4倍 である。 抵抗部材Rの速度VRは、第2装置37のすべての部材、およびそれらのすべ てのピニオンが単一ブロック内で回転している直線93によって示される条件で は、必要な場合にはVR=VMとなるまで、負荷トルクCRの減少に従って(図 9内の矢印の方向に)増加する。 この段階において、Rが速度を高めると、VRが増加するにつれて、第1遠心 装置36のウェイト51の偏心量は徐々に減少し続ける。VRがVMに達すると 、ウェイト51の偏心量は0となる。すなわち、Cx=0となる。 第1装置36内で、すべてのトルクが0となり、部材Eは、RC=0のように 、 もはや第2装置37にトルクを伝達しなくなる。 しかし、ウェイト61は、VR=VMの場合、残留偏心量をまだ有するので、 偏心トルクCy=−1/5*CMが発生する。これは、すべての部材が速度VM で回転する第2装置37におけるトルクをバランスさせる。 次にウェイト61は、固定されたアンバランスな質量体の役割を果たすVR= VMの時、ピニオンは互いにもう回転しないので、トランスミッションは直接駆 動状態となり、そのエネルギー効率は実際上1と等しくなる。当然ながら、この 状態は負荷トルクCRに等しく、その逆のCMである場合のエンジン速度VMで 発生する。 負荷トルクCRが作動トルクCMよりも小さくなると、ケースの反作用トルク RCの方向が反転し、出力シャフトの速度VRは、VMよりも大きくなる。ここ で、伝達比が1よりも大きくなるオーバードライブモードに入る。図9に示すよ うに、速度VEはVMよりも遅くなる。 各ウェイト51の重心G1は、ラジアル軸OO1の反対側に切り換わる。トルク Cxは方向を変え、RCは負となり、CRに加えられ、CMと等しくなる。各ウ ェイト61の重心G2はO2の以前と同じ側に留まるが、O2に接近する。 標準ギアボックスを用いている場合のように、動力の供給が減少すれば、この エンジンは、すべての速度で、エンジンブレーキとして働くこととなる。負荷ト ルクが再び増すと、上記現象は再び自動的に反転される。従って、この自動トラ ンスミッションを備える自動車のドライバーは、エンジンを使って走行速度をセ ットするよう、アクセルペダルを使用するだけで、トランスミッションに作用す ることなく運転できる。 しかし、キックダウンをシミュレートすることにより、加速度を増加したり、 または手動制御装置または基本的な電子制御装置により、反作用トルクRCを用 いて意図的にエンジンブレーキを増し、引っ張り制御装置85に作用し、負荷ト ルクに対するウェイトの偏心量に対する変化法則を変更する手段を、ドライバー に与えることも可能である。 後進駆動装置を作動させるには、図9における水平線V=0に点Lが載るよう に、部品Lをロックするように、ブレーキ63を加えるだけでよい。出力遊星ギ アトレインの条件は、直線95によって示されている。ここで、点RはMの正の 速度に対しV=0以下である。出力シャフトの速度VRは、前進駆動で、かつよ りも小さい比の範囲内で負荷トルクに従って自動的に変化する。 従って、このトルクを制御するのに必要なものは、2ポジションレバー、すな わち前進駆動用と後進(リバース)駆動用のレバーだけである。この場合、ウェ イトの偏心量は、出力速度VRに従って自動的にセットされる。偏心量に別の方 法で作用するための負荷的制御装置(図2)はオプションである。 表Iに示した数値、および3000rpmにおける200Nmからの定格入力 トルクの場合、すなわち、ミドルレンジカーの高速走行時の動力定格でよい約6 3kWの高速走行時の動力定格では、2つの遠心装置36と37が互いに前後に 配置されている、図2に従って配置されたトランスミッションの容積は、300 mmの径を有し、長さが約350mmである。これらの値は、弱いトルクコンバ ータおよび4速の遊星ギアボックスを備えた標準的な自動トランスミッションの 値よりも小さい。摩擦部材は、後進駆動用ブレーキ36のみであり、これは、摩 擦作動せず、ロックLに対して作動するだけである。 装置36および37の遠心部材40および42(図2)の2組を、同じ横方向 平面内に設ければ、これらは、部材Eを形成する共通遊星歯車キャリア41およ び43を有するので、より短い構造とすることも可能となる。この場合、トラン スミッションの容積は、先のパラグラフの例では、約380mmの直径および約 250mmの長さと対応する。 当然ながら、遊星歯車遠心部材40、42の数を変えることができる。例えば 、3つの遊星歯車を備える主要遊星ギアトレインを有するように、各遠心装置3 6、37に3つの部品を設けることができる。 図10は、図2〜図9を参照して上に説明したトランスミッションの構造の例 を、長手方向切り欠き図で示している。図2に略図で示した部材には、同じ符号 を付けてある。 共通遊星歯車キャリアEにおいて、偏心装置84を作動する軸方向の引っ張り 制御装置85は、2つの軸方向アーム140を備え、これらのアームは、入力シ ャフト30の両側に位置し、2つの対向する偏心装置84を支持するリング形状 の部品142にボルト141によって固定されている。各アーム140の他端は 、ボルト143によりリング状のディスク144に固定されている。このディス ク144は、ケース上のキャップ147内でZ型走行路に沿って移動できる制御 ロッド146によって支持されたフォーク145内で(部材Eの速度で)回転す る。このロッドは、図2を参照して説明した外部制御装置86によって作動させ られる。 図11は、本発明による別のトランスミッションを示すラビノーグラフであり 、この図は、図2のグラフに対応しているが、例えば、2000rpmの最適速 度VMで、大重量ディーゼルエンジン車両において、より大きな動力を伝達する ために寸法が異なっている。この場合、各遠心装置36、37は、4つの遠心部 品40、43、従って90度に取り付けられた4つの主要遊星歯車と、4つの偏 心ウェイト51、61を含んでいる。大重量車両に用いることを考慮すると、ダ イレクトドライブまたは低速走行モードのための別の1/2ギア比の減速を行う よう、ドライバーによって別々に調整される遊星減速ギアユニットを介して、出 力シャフト31が歯車を駆動するようになっている。かかるユニットを用いると 、トランスミッションは、走行速度およびトルク変換速度1から8までのレンジ で連続的に変えることができる。 表Iにおける径の値は、下記の表IIIの値と置換できる。値OO1は115. 5mmと等しい。 これら値の場合、必要な遠心トルクは次の式によって示される。 VMに対する速度の値は、表IVに示されている。 図11におけるラビノーグラフでは、直線96、97および98は、図9の直 線91、93および95と対応し、点O、R1およびRをリンクする直線99は 、減速ギアの効果を示している。この減速ギアは、1/2のギア比のときに、出 力シャフト31の速度VRの半分で変速シャフトR1を駆動する。 2000rpmにおける1800Nmの作動トルクの場合、Kのトランスミッ ションは、250〜2000rpmの速度に対して、−14400〜−1800 Nmまで変化する出力トルクを伝えることができる。 図12および図13は、小出力から中間出力を伝達するようになっている図1 の原理に従うトランスミッションの別の実施例を示す。ここでは、図2のグラフ との相違点のみについて説明する。 第1遠心装置36の各主要遊星歯車のピニオン1上の反作用トルクCRを伝達 するための支持点35がケースに設けられているだけである。このピニオン1は 、ピニオン6と置換されたリングギア106と一体的となっている。図2におけ る 第2支持点48は、ピニオン3とピニオン108との間のリンクと置換されてお り、ピニオン108は、それぞれピニオン3および108と係合する遊星ピニオ ン104および107を有する中心部品Aにより歯車1と106と一体的になっ ている。 ウェイト51および61ならびに偏心量調整装置53の位置は、図2〜図8に おける位置と類似している。 第2遠心装置37では、ピニオン9はリングギア109と置換されており、こ のリングギア109は、リングギア16と置換された遊星ピニオン116により 、駆動部品Nによって駆動される。第2遊星歯車ギア59は、ピニオン113と 一体的であり、このピニオン113は、部材Mのピニオン114によって駆動さ れる。 このような構造では、トルクのバランス条件は次のようになる。 第2遊星歯車の速度V5およびV10と、主要遊星歯車キャリアのVEが等し いことは、次のようにして決定される。 軸線の中心距離OO1=OO2=72mmである実施例では、歯車の半径の値は 、mmで次の如くである。 式(9)および(10)は、次のようになる。 図13におけるラビノーグラフは、次の速度の関係に基づいている。 この関係は、前進駆動において一定(例えば4000rpm)と見なされたV Mに対する上記表に示された相対速度を示す。直線121および131は、VR =0に対応し、直線122および132は、VR=1/4に対応し、直線123 および133は、VR=1(ダイレクトドライブ)に対応し、直線124および 134は、VR=5/4(オーバードライブ)に対応する。直線120は、ブレ ーキ63が部品Lをロックする時の後進(バック)駆動に対応する。 一般には出力シャフトの速度以下であるが、ある場合にはこれよりも大きくな ることがある可変速度で回転する入力シャフト30により、出力シャフト31を 一定速度で駆動するために、本発明のトランスミッションを使用することも可能 である。 代表的な用途としては、可変速度装置、例えば水または風力タービンを使用す る場合、または電動車両における電気回生ブレーキ中に発電機を所定の同期速度 で駆動する場合がある。 上記実施例の説明では、常に作動位置にある歯車しか有していない、全体が機 械式の確動自動トランスミッションが、本発明により提供されることが分ると思 う。 このトランスミッションは、速度および変速比の変化を制御する負荷トルクト ランスミッションとして自動的かつ連続的である。このトランスミッションに、 ウェイトの偏心量のための電子制御装置を設ければ、種々のプログラム、すなわ ち作動モードを提供することができる。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年6月26日 【補正内容】 明細書 自動連続可変機械式トランスミッション およびこれを作動させる方法 本発明は、入力シャフトと、出力シャフトと、トランスミッションのケースに 接続された支持点と、入力シャフトと支持点と出力シャフトとを接続する遊星ギ アユニットに設けた運動力学的リンクと、遊星ギアユニットの2つの遊星歯車に 対してトルクを発生させる遠心力が作用する偏心ウェイトとを有するトルク補償 手段とを備えた、自動連続可変機械式トランスミッションに関する。 また本発明は、このトランスミッションを作動させるための方法にも関する。 「運動力学的リンク」なる用語は、形態的な協働、好ましくは、ギアによる確 実な係合により、またチェーンや歯付きべルトのような同様な効果を有する他の 手段により、可動部品または固定部品の間のすべての連結を意味するものである 。 本発明のトランスミッションは、特に自動車、鉄道車両その他の車両で有用で あるばかりでなく、各種の可変速装置、例えばウィンチ、換気用ファン、コンプ レッサ、農業用または公共土木用機械、粉砕機、織機等を駆動するだけでなく、 風力エンジン、または可変速タービンを使用する発電機のような定速装置を駆動 するのにも使用できる。 自動車を駆動するための標準型の自動トランスミッションは、油圧式トルクコ ンバータを含んでいる。しかし、トルクコンバータでは、エネルギー損失が生じ る。現在のところ、このような入力側と出力側のエネルギーの損失の低減が模索 されている。 本発明の目的は、従来のトランスミッションの上記欠点を解消した自動式連続 可変トランスミッションを提供することにある。本発明は、摩擦または流体の流 動によるエネルギー損失を回避し、特に自動車の駆動用途に適した高トルクを、 連続的に広い速度範囲で、または逆に、出力軸を一定速度で回転させる必要があ る場合には入力軸の広い速度範囲で出力軸へ伝達できるようなトランスミッショ ンに関する。 本発明によれば、上記した問題は、次のようにして解決される。 ・第1および第2の遊星歯車が、共通の遊星歯車キャリアによって支持されて おり、 ・第1の遊星歯車が、前記支点を形成する歯車のと少くとも1つの歯と係合し て、第1の偏心ガバナ付き遠心装置と協働し、 ・第2の遊星歯車が、それぞれ入力シャフトと出力シャフトに連結された遊星 歯車と協働するように、第2の偏心ガバナ付き遠心装置と関連しており、 ・2つのガバナ付き遠心装置のそれぞれは、第1と第2の各遊星歯車で遠心ガ バナを保持し、共通の遊星歯車キャリアの速度と等しい速度で、それ自体が回転 するようなっている第2の遊星歯車を含んでおり、 ・遠心ガバナの偏心量は、動作中に調整自在であることを特徴とする。 請求の範囲 1.入力シャフト(30)と、出力シャフト(31)と、トランスミッション 内のケース(64)に連結された支持点(35)(48)と、遊星ギアトレイン ユニット(44)が設けられ、前記入力シャフトと支持点と出力シャフトとを連 結する運動力学的リンクと、前記遊星ユニット内の2つの遊星歯車のトルクを発 生させる遠心力を発生する偏心ウェイト(51)(61)を有するトルク補償手 段とを備える、自動連続可変機械式トランスミッションであって、 第1と第2の共通の遊星歯車キャリア(E)によって支持されており、 第1の遊星歯車(1)(3)は、支持点(35)(48)を形成し、かつ偏心 ウェイト(51)を備える第1の遠心装置(36)と連動する少なくとも1つの 歯(2)(4)と協働し、 第2の遊星歯車(11)(13)(15)は、それぞれ入力シャフト(30) および出力シャフト(31)に連結され、かつ偏心ウェイト(61)を備える第 2の遠心装置(37)と連動する遊星歯車(12)(14)(16)と協働し、 2つの遠心装置(36)(37)の各々は、第1の組および第2の各遊星歯車 について、歯車(5)(10)が偏心ウェイト(51)(61)に連結され、共 通遊星歯車キャリア(E)の速度と等しい速度で自ら回転する第2の遊星ギアト レイン(5)(6)(49)、(9)(10)(59)を含み、偏心ウェイト( 51)(61)の偏心量は、作動中に調整自在であることを特徴とする、自動連 続可変機械式トランスミッション。 2.共通遊星歯車キャリア(E)の速度に従って、ウェイト(51)(61) の偏心量を自動的に調整する手段(53)を含むことを特徴とする、請求項1記 載のトランスミッション。 3.前記偏心量を自動調整する手段が、共通の遊星歯車キャリア(E)に取り 付けられ、遠心力によって作動される制御装置(53)を含むことを特徴とする 、請求項2記載のトランスミッション。 4.遠心力に加えて偏心量制御装置(53)に作用する外部制御装置(85) (86)を更に含むことを特徴とする、請求項3記載のトランスミッション。 5.共通遊星歯車キャリア(E)の速度に従うウェイト(51)(61)の偏 心量の変化が、2つの遠心装置(36)(37)の間で異なり、第1装置(36 )における偏心量が0であり、第2装置(37)における偏心量が0以外である ような、いわゆるダイレクトドライブとして作動することを特徴とする、請求項 2記載のトランスミッション。 6.各第2遊星ギアトレイン(5)(6)(49);(9)(10)(59) が、単一の偏心ウェイト(51)(61)を備え、この偏心ウェイトは、この遊 星ギアトレインの少なくとも2つの遊星歯車(5)(10)に対して、スライド 自在、かつ枢動自在に取り付けられていることを特徴とする、請求項1記載のト ランスミッション。 7.偏心制御装置(53)が、2つの遠心装置(36)(37)に対して共通 であることを特徴とする、請求項3または6に記載のトランスミッション。 8.第1の遠心装置(36)の各第2遊星ギアトレイン(5)(6)(49) (106)は、第2遊星歯車(6)(106)を形成する部材(1)(5)(4 6);(1)(106)と、第2遊星歯車キャリア(49)を形成する部材(3 )(47)(49)を備え、前記部材は、共通遊星歯車キャリア(E)に同軸状 に取り付けられ、各々がケースの支持点(35)(48)を形成するこれらの部 材に固定ギア比を課す少なくとも1つの歯(2)(4)と、直接または間接的に 協働して、一定の速度比を与えるようになっていることを特徴とする、請求項1 記載のトランスミッション。 9.第2遠心装置(37)の各第2遊星ギアトレイン(9)(10)(59) (109)が、第2の遊星歯車(9)(109)を形成する部材(9)(13) (15)(56);(109)(11)(15)(17)と、第2の遊星歯車キ ャリア(59)を形成する部材(11)(17)(57)(59);(113) (59)を備え、前記部材は、一定の速度比を与えるピニオン(12)(14) ;(114)(116)によって互いに連結されていることを特徴とする、請求 項1記載のトランスミッション。 10.第1および第2の遠心装置(36)(37)は、入力および出力シャフ ト(30)(31)の共通軸線(O)の方向に前後に配置されていることを特徴 とする、請求項1〜9のいずれかに記載のトランスミッション。 11.第1および第2の遠心装置(36)(37)は、入力および出力シャフ ト(30)(31)の共通軸線に対して、直径方向にほぼ同じ平面内に位置して いることをを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載のトランスミッション 。 12.出力シャフト(31)の速度と入力シャフト(30)の速度とを比較し 、出力シャフトの速度の最小値に対して、ウェイト(49)(50)(59)( 60)に最大の偏心量を与え、出力シャフトの速度が入力シャフトの速度に近づ いた際に、前記ウェイトの偏心量を減少させるようになっていることを特徴とす る、請求項1記載のトランスミッションを作動させる方法。 13.出力シャフトの速度が入力シャフトの速度とほぼ等しくなった時点で、 第1の遠心装置(36)におけるウェイトの偏心量を0に調整し、かつ第2の遠 心装置(37)のウェイトの偏心量を、所定の低い値に調整することを特徴とす る、請求項12記載の方法。 14.出力シャフトの速度が入力シャフトの速度を越えた場合、第1の遠心装 置(36)におけるウェイトの偏心量を逆転した値に調整し、かつ第2の遠心装 置(37)のウェイトの偏心量を、前記所定の低い値よりも小さい値に調整する ことを特徴とする、請求項13記載の方法。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.入力シャフト(30)と、出力シャフト(31)と、トランスミッション 内のケース(64)にリンクされた支持点(35)(48)と、遊星ギアトレイ ンユニット(44)が設けられ入力シャフトと支持点と出力シャフトとをリンク する運動確動リンクと、遊星ユニット内の遊星歯車の2組にトルクを発生させる 遠心力を受ける偏心ウェイト(51)(61)を有するトルク補償手段とを備え る、自動連続可変機械式トランスミッションであって、 遊星歯車の第1の組および第2の組は、共通遊星歯車キャリア(E)によって 支持されており、 遊星歯車(1)(3)の第1の組は、支持点(35)(48)を形成し、かつ 偏心ウェイト(51)を備える第1遠心装置(36)と連動する少なくとも1つ の歯(2)(4)と協働し、 遊星歯車(11)(13)(15)の第2の組は、それぞれ入力シャフト(3 0)および出力シャフト(31)にリンクされ、かつ偏心ウェイト(61)を備 える第2遠心装置(37)と連動する遊星歯車(12)(14)(16)と協働 し、 2つの遠心装置(36)(37)の各々は、第1の組および第2の組の各遊星 歯車に第2遊星ギアトレイン(5)(6)(49);(9)(10)(59)を 備え、このギアトレインの第2遊星歯車(5)(10)は、偏心ウェイト(51 )(61)にリンクされ、共通遊星歯車キャリア(E)の速度と等しい速度で自 ら回転するようになっていることを特徴とする、自動連続可変機械式トランスミ ッション。 2.共通遊星歯車キャリア(E)の速度に従って、ウェイト(51)(61) の偏心量を自動的に設定する手段(53)を含むことを特徴とする、請求項1記 載のトランスミッション。 3.前記偏心量を設定する手段が、共通遊星歯車キャリア(E)に取り付けら れ、遠心力によって作動される制御装置(53)を含むことを特徴とする、請求 項2記載のトランスミッション。 4.遠心力に加えて偏心量制御装置(53)に作用する外部制御装置(85) (86)を更に含むことを特徴とする、請求項3記載のトランスミッション。 5.共通遊星歯車キャリア(E)の速度に従うウェイト(51)(61)の偏 心量の変化が、2つの遠心装置(36)(37)の間で異なり、第1装置(36 )における偏心量が0であり、第2装置(37)の偏心量が0でないような、い わゆるダイレクトドライブとして作動することを特徴とする、請求項2記載のト ランスミッション。 6.各第2遊星ギアトレイン(5)(6)(49);(9)(10)(59) が、単一の偏心ウェイト(51)(61)を備え、この偏心ウェイトが、この遊 星ギアトレイン内の少なくとも2つの遊星歯車(5)(10)に、スライド自在 、かつ枢動自在に取り付けられていることを特徴とする、請求項1記載のトラン スミッション。 7.偏心制御装置(53)が、2つの遠心装置(36)(37)に対して共通 であることを特徴とする、請求項3または6に記載のトランスミッション。 8.第1遠心装置(36)の各第2遊星ギアトレイン(5)(6)(49)( 106)が第2遊星歯車(6)(106)を形成する部品(1)(5)(46) ;(1)(106)と、第2遊星歯車キャリア(49)を形成する部品(3)( 47)(49)を備え、前記部品は、共通遊星歯車キャリア(E)に同軸状に取 り付けられ、各々がケース上の支持点(35)(48)を形成し、これらの部品 に固定ギア比を課す少なくとも1つの歯(2)(4)と直接または間接的に協働 するようになっていることを特徴とする、請求項1記載のトランスミッション。 9.第2遠心装置(37)の各第2遊星ギアトレイン(9)(10)(59) (109)が、第2遊星歯車(9)(109)を形成する部品(9)(13)( 15)(56);(109)(11)(15)(17)と、第2遊星歯車キャリ ア(59)を形成する部品(11)(17)(57)(59);(113)(5 9)を備え、前記部品が、これらに固定ギア比を課すピニオン(12)(14) ;(114)(116)によって互いにリンクされていることを特徴とする、請 求項1記載のトランスミッション。 10.第1および第2遠心装置(36)(37)が入力および出力シャフト (30)(31)の共通軸線(O)の方向に前後に配置されていることを特徴と する、請求項1〜9のいずれかに記載のトランスミッション。 11.第1および第2遠心装置(36)(37)が、入力および出力シャフト (30)(31)の共通軸線に対してほぼ同じラジアル平面に位置しており、か つ第1の組の遊星歯車が、第2の組の遊星歯車の間に設けられていることをを特 徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載のトランスミッション。 12.出力シャフト(31)の速度を入力シャフト(30)の速度と比較し、 出力シャフトの速度の最大値に対して、ウェイト(49)(50)(59)(6 0)に最大の正の偏心量を与え、出力シャフトの速度が入力シャフトの速度に近 づく際に、ウェイトの偏心量を減少させるようになっていることを特徴とする、 請求項1記載のトランスミッションを作動させる方法。 13.出力シャフトの速度が入力シャフトの速度にほぼ等しくなると、第1遠 心装置(36)におけるウェイトの偏心量を0の値に設定し、かつ第2遠心装置 (37)のウェイトの偏心量を、所定の減少した値に設定することを特徴とする 、請求項12記載の方法。 14.出力シャフトの速度が入力シャフトの速度を越えた場合、第1遠心装置 (36)におけるウェイトの偏心量を反転した値に設定し、かつ第2遠心装置( 37)のウェイトの偏心量を、前記所定の減少した値よりも小さい値に設定する ことを特徴とする、請求項13記載の方法。
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