JPH09511823A - 少なくとも一つの円筒形要素上に気密に固定される装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、少なくとも一つの円筒形要素（１、１’）上に気密に固定される装置に関する。この装置は、第一スリーブ（２）と、第一スリーブ（２）と同軸であって、第一スリーブ（２）よりも高い変形性を有し、両端で気密に第一スリーブ（２）に固設される第二スリーブ（３）と、第二スリーブ（３）と同軸であって、第二スリーブ上に押し当てられ、それぞれがその縁の一つで第二スリーブ（３）の端部に固設される少なくとも二つの円筒形リング（４、５）と、第一スリーブ（２）と第二スリーブ（３）の間に加圧流体を注入する少なくとも一つの手段（６、６’）とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】 少なくとも一つの円筒形要素上に気密に固定される装置 本発明は、少なくとも一つの円筒形要素上に気密に固定される装置に関する。 この装置は、スラブから数メートルのところに配設されそのため接近すること ができない、原子炉の交換器のアルゴン供給管上での作業に使用されることが好 ましい。 交換器の管板の近傍における原子炉の交換器の管の修理方法については、既に 複数の方法が提案されている。以前の欧州特許０２７１７３９号および０１８１ ２５０号においては、修理すべき管内にスリーブが挿入され、管内で拡張され、 次いで溶接される。 このような方法においては、作業区域内にアタセスできることが必要である。 本発明は、処理すべき円筒形要素上を案内し次に加圧流体によって拡張するこ とにより、離れた所から容易に所定位置に設置することができる装置を提供する 。 この装置は − 第一スリーブと、 − 第一スリーブと同軸であって、第一スリーブよりも高い変形性を有し、両 端で気密に第一スリーブに固設される第二スリーブと、 − 第二スリーブと同軸であって、第二スリーブ上に押し当てられ、それぞれ がその縁の一つで第二スリーブの端部に固設される少なくとも二つの円筒形リン グと、 − 少なくとも一つの、第一スリーブと第二スリーブの間に加圧流体を注入す る手段と を含む。 この装置は、第二スリーブ上に押し当てられ前記二つのリングの間に挿入され た少なくとも一つの第三リングを含むことが好ましい。 好ましい実施形態によれば、リングは、第二スリーブに隣接するその面上にお いて面取りされた自由縁を有する。 スリーブおよびリングは金属製であると有利である。 この場合、固設手段は溶接であり、スリーブおよびリングはステンレス製であ ることが好ましい。 注入手段は、第一スリーブと第二スリーブとの間に開口し加圧流体供給装置に 接続された配管である。 加圧流体は、１２００ないし１６００バールの制御圧力をうける水とすること ができる。 第一変形形態によれば、装置は少なくとも一つの管の内部に固定するようにな っており、かつ、 − 第一スリーブは管の内径よりも小さな外径を有し、 − 第二スリーブは第一スリーブの外径とほぼ等しい内径を有し、 − リングは第二スリーブの外径とほぼ等しい内径を有する。 第二変形形態によれば、装置は少なくとも一つの円筒形要素の外部に固定する ようになっており、かつ、 − 第一スリーブは円筒形要素の外径よりも大きな内径を有し、 − 第二スリーブは第一スリーブの内径とほぼ等しい外径を有し、 − リングは第二スリーブの内径とほぼ等しい外径を有する。 本装置は、二つの突合せ管の継手として、管の破損ゾーンの修理装置として、 または管の閉塞装置として使用することができる。 閉塞装置として使用する場合、第一スリーブは、内部空間の 締切り壁を含む。 以下、本発明の好ましい一実施形態を示す図を用いて本発明をより詳細に説明 する。 第１図は、本発明による装置の個別適用例の部分断面図である。 第２図は、拡張前の本発明による装置の第一実施形態の縦断面図である。 第３図は、拡張後の本発明による装置の第一実施形態の縦断面図である。 第４図は、本発明による装置の第二実施形態の拡張前および拡張後の縦断面図 である。 第１図に、アルゴン供給管１１を備える原子炉の交換器の管１０を示す。管１ １のゾーン１２内で、漏れを引き起こす損傷が検出されている。このゾーンはス ラブから数メートルのところに配設されているため、そこにアクセスすることは できない。本発明による装置２０は、ファイバスコープまたはカメラに接続され た例えば光ファイバ１４などの検出装置を具備し、ゾーン１２の欠点位置を検出 することができ、装置２０を押し込んでこのゾーン１２上に位置決めすることが できる波形管１３に より、管１１の内部に滑入される。 第２図および第３図は、本発明による装置２０をより一般的に説明する図であ る。ここでは、これら二つの管１、１’を接続するか、あるいは、二つの突合せ 管１、１’の間で例えば溶接点である不良ゾーン１”を修理することが意図され る。 この装置は、拡張前の初期状態において、 − 第一スリーブ２と、 − 第一スリーブ２と同軸であって、第一スリーブ２よりも高い変形性を有し 、図示例によれば、第一スリーブ２よりも厚さが薄く、両端で気密に第一スリー ブ２に固設される第二スリーブ３と、 − 第二スリーブと同軸であって、第二スリーブ上に押し当てられ、それぞれ がその縁の一つで第二スリーブ３の端部に固設される好ましくは同一の二つの円 筒形リング４、５と、 − 第二スリーブ３上に押し当てられ前記二つのリング４、５の間に挿入され た一つの第三リング７と を含む。 場合によってはこのリング７のようなリングを、第二スリーブ３の全長にわた り、複数個配置することができる。 第一スリーブ２と、第二スリーブ３と、リング４、５、７とは入れ子になって いる。すなわちこの実施変形形態によれば、 − 第一スリーブ２は管１、１’の内径よりも小さな外径を有し、 − 第二スリーブ３は第一スリーブ２の外径とほぼ等しい内径を有し、 − リング４、５、７は第二スリーブ３の外径とほぼ等しい内径を有する。 リング４、５、７は、第二スリーブ３に隣接するその面上において面取りされ た自由縁を有する。 加圧流体注入手段を形成する配管６、６’は、第一スリーブ２と第二スリーブ ３との間に開口し、加圧流体の供給装置に接続される。 前記の特定の応用例によれば、スリーブ２、３およびリング４、５、７は金属 製、好ましくはステンレス製であり、固設は溶接で行われる。加圧流体は、１２ ００ないし１６００バールの制御圧力をうける水である。 この圧力の制御は、時間の経過にともなう圧力の変化曲線を監視することによ って行われ、そこから、管１、１’上に設置 する段階と、装置の構成材が弾性変形する段階と、塑性変形する段階とが推定さ れる。このようにして管への最適な固定が確保される。この固定は、装置の機械 強度の限度内に留まりながら、確実な気密性を実現するのに十分なものである。 加圧流体を注入することにより、第二スリーブは第３図に示すように変形し、 管１、１’の内壁を押すようになる。リング４、５、７は、管の壁内に埋め込ま れるようになる面取りされた自由縁を有し、それにより、気密性ならびに管１、 １’への装置２０の固定の機械的強度が確保される。 好ましくは、装置２０は、中央リング７の位置固定を行う管１、１’の内径よ りも小さい直径の管状閉じ込め具内に設置する前に、あらかじめ拡張される。装 置はまた、その変形特性を向上させるため熱処理を受ける。リング４、５、７は 、その変形性およびコーキング性を向上させるため例えば純ニッケルの被覆など の表面処理を受けることができる。この被覆は、リングと管１、１’の壁上すべ ての盛上り部分との間のすべての間隙をうめる。第二スリーブ３にも管１、１’ との接触を向上させるため、例えばエラストマ、ポリウレタン、四フルオロエチ レンの被覆をリング間に施すことができる。 本願によれば、装置の拡張による設定後、流体の圧力を抑えることも、あるい は保持することもできる。 第一スリーブ２に内部空間の締切り壁８を設けることにより、本装置を管１、 １’の閉塞装置として使用することができる。 本発明による装置は、第４図に示すように、これらの管の外部に配設された、 管の修理装置として使用することもできる。 この場合、 − 第一スリーブ２は円筒形要素８、８’の外径よりも大きな内径を有し、 − 第二スリーブ３は第一スリーブ２の内径とほぼ等しい外径を有し、 − リング４、５、７は第二スリーブ３の内径とほぼ等しい外径を有する。 この場合、加圧流体の供給は、配管６、６’により、管１、１’の外部で行わ れる。 第４図の左部分に初期状態を示し、第４図の右部分に拡張後の状態を示す。 本装置の他の技術的仕様、ならびに装置の使用方法は、前記変形形態と同一で ある。 好ましい実施形態によれば、本装置の種々の要素は、金属製、好ましくはステ ンレス製である。しかしながら、安全規定の厳格さがそれほどではない応用例で は、あるいは管が非金属製の場合は、例えばプラスチックなど、別の材料で装置 を形成することも考えられる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＢ，ＢＧ，Ｂ Ｒ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ， ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，Ｌ Ｕ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ， ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，Ｕ Ｓ，ＵＺ，ＶＮ (71)出願人 エレクトリシテ・ドウ・フランス フランス国、エフ−75008・パリ、リユ・ ルイ−ミユラ、２ (72)発明者 ボンマルタン，ミシエル フランス国、エフ−92140・クラマール、 アブニユ・ドユ・ジエネラル−ドウ−ゴー ル、１、エレクトリシテ・ドウ・フランス (72)発明者 ベラ，ブリユノ フランス国、エフ−38510・ベゼロンヌ− キユルタン、ラ・プレーヌ、グランド・テ ール（番地なし) (72)発明者 ウオルフ，ヤン フランス国、エフ−38510・モレステル、 シテ・ドウ・ラ・ビシヨニエール、９ (72)発明者 ボナン，クリスチアン フランス国、エフ−59830・バシイ、リ ユ・ドウ・ラ・リベラシオン、12・テール

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．第一スリーブ（２）と、 第一スリーブ（２）と同軸であって、第一スリーブ（２）よりも高い変形性を 有し、両端で気密に第一スリーブ（２）に固設される第二スリーブ（３）と、 第二スリーブ（３）と同軸であって、第二スリーブ上に押し当てられ、それぞ れがその縁の一つで第二スリーブ（３）の端部に固設される少なくとも二つの円 筒形リング（４、５）と、 第一スリーブ（２）と第二スリーブ（３）の間に加圧流体を注入する少なくと も一つの手段（６、６）と を含むことを特徴とする少なくとも一つの円筒形要素（１、１′）上に気密に固 定される装置。 ２．第二スリーブ（３）上に押し当てられ前記二つのリング（４、５）の間に挿 入された少なくとも一つの第三リング（７）を含むことを特徴とする請求の範囲 第１項に記載の装置。 ３．リング（４、５、７）が、第二スリーブ（３）に隣接するその面上において 面取りされた自由縁を有することを特徴とする請求の範囲第１項または第２項に 記載の装置。 ４．スリーブ（２、３）およびリング（４、５、７）が金属製であることを特徴 とする請求の範囲第１項から第３項のいずれか一項に記載の装置。 ５．固設手段が溶接であるであることを特徴とする請求の範囲第４項に記載の装 置。 ６．スリーブ（２、３）およびリング（４、５、７）がステンレス製であること を特徴とする請求の範囲第４項または第５項に記載の装置。 ７．注入手段が、第一スリーブ（２）と第二スリーブ（３）との間に開口し加圧 流体供給装置に接続された配管（６、６’）であることを特徴とする請求の範囲 第１項から第６項のいずれか一項に記載の装置。 ８．加圧流体が、１２００ないし１６００バールの制御圧力をうける水であるこ とを特徴とする請求の範囲第１項から第７項のいずれか一項に記載の装置。 ９．第一スリーブ（２）が管（１、１’）の内径よりも小さな外径を有し、 第二スリーブ（３）が第一スリーブ（２）の外径とほぼ等しい内径を有し、 リング（４、５、７）が第二スリーブ（３）の外径とほぼ等しい内径を有する ことを特徴とする少なくとも一つの管（１、１’）の内部に固定するための請求 の範囲第１項から第８項のいずれか一項に記載の装置。 １０．第一スリーブ（２）が円筒形要素（８、８’）の外径よりも大きな内径を 有し、 第二スリーブ（３）が第一スリーブ（２）の内径とほぼ等しい外径を有し、 リング（４、５、７）が第二スリーブ（３）の内径とほぼ等しい外径を有する ことを特徴とする少なくとも一つの円筒形要素（８、８’）上に固定するための 請求の範囲第１項から第８項のいずれか一項に記載の装置。 １１．請求の範囲第１項から第１０項のいずれか一項に記載の装置から成る二つ の突合せ管（１、１’、８、８’）の継手。 １２．請求の範囲第１項から第１０項のいずれか一項に記載の装置から成る管（ １、１’、８、８’）の破損ゾーンの修理装置。 １３．第一スリーブ（２）が、内部空間の締切り壁（８）を含む請求の範囲第１ 項から第９項のいずれか一項に記載の装置から成る管（１、１’）の閉塞装置。