JPH09511779A - 洗剤組成物 - Google Patents

洗剤組成物

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JPH09511779A JP8511395A JP51139595A JPH09511779A JP H09511779 A JPH09511779 A JP H09511779A JP 8511395 A JP8511395 A JP 8511395A JP 51139595 A JP51139595 A JP 51139595A JP H09511779 A JPH09511779 A JP H09511779A
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ベイル,デイルク・ヨハンネス
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フオーク,ナンシー・アン
デ・フロート,ジエフイ
フアン・デ・リンデン,エリク
メイチン,デイビツド
チユート,ウイルヘルミーナ・カリン
ウオールシユ,マイクル・フランシス
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ある界面活性剤ラメラ液滴構造を含む水性液体洗剤組成物であって、非イオン界面活性剤を比較的高い比率で含む組成物に関する。本発明は、界面活性剤ラメラ液滴を含む水性液体洗剤組成物の製造方法にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】 洗剤組成物 技術分野 本発明は、ある界面活性剤構造を含む水性液体洗剤組成物と、界面活性剤ラメ ラ液滴を含む水性液体洗剤組成物の製造方法とに関する。背景及び先行技術 液体洗剤組成物は当業界でよく知られており、固体組成物と比べて幾つかの利 点を有する。例えば、液体組成物は計量、小分けがより簡単であり、洗濯液中に より溶解しやすい。また、液体組成物は、固体組成物より安全であり洗濯物の生 地にとってより優しいという信頼を消費者に与えている。ビルダー入り重質及び 軽質洗濯用液体洗剤製品が、商品化以来、粉末洗剤製品を抑えて売上を伸ばして きたのも前述のような理由によるものであろう。 当業界では2種類の一般的な液体組成物、即ち等方性液体及び構造型(構造を 有する)液体(structured liquid)が知られている。等方性 液体は総ての成分が溶解している液体であり、構造型液体と異なって構造をもた ない。 消費者が好む流動性及び/又は濁った外観というような特性を与えるために構 造形成を生起し得る。構造型液体の多くは、粒状固体物質、例えば生地に織物柔 軟効果を与えるために使用し得るクレー粒子を懸濁することもできる。懸濁固体 を含まない構造型液体の具体例は米国特許出願明細書第4,244,840号に 記載されており、懸濁固体粒子を含む構造型液体の具体例は欧州特許出願公開明 細書第160,342号、欧州特許出願公開明細書第38,101号、欧州特許 出願公開明細書第140,452号及び前出の米国特許出願明細書第4,244 ,840号に開示されている。 構造型液体は、内部構造、即ち主成分、好ましくは界面活性剤によって形成さ れた構造を有するか、又は外部構造、即ち、好ましくはポリマー及びシリケート のような二次的添加剤を用いて立体マトリクス構造によって与えられる構造を有 し得る。しかしながら、外部構造を有する液体は、特に貯蔵時に粘度が高くなり 得る。従って通常は、外部構造を有する液体より内部構造を有する液体の方が好 ましい。 K.Walters(編)“Rheometry:Industrial A pplications(流量測定:工業的 用途)”J.Wiley & Sons,Letchworth 1980、第 2章、H.A.Barnes“Detergents(洗剤)”には、内部構造 を有する種々の液体の一部が記載されている。一般的には、この種の系の規則度 (degree of ordering)は、界面活性剤及び/又は電解質の 濃度の上昇に伴って増加する。界面活性剤及び/又は電解質の濃度が極めて低い 場合には、界面活性剤は分子溶液又は球状ミセル溶液として存在し得る。どちら の溶液も等方性である。即ち、構造がない。 界面活性剤及び/又は電解質を更に加えると、種々の界面活性剤構造が形成さ れ得る。その一例はリオトロピック液晶相である。この種の相は例えば、ラメラ 構造形態又は六方構造形態で存在し得る。 ラメラ構造は一般的には二つ以上の界面活性剤二重層であると定義されるが、 本発明では、一つ以上の界面活性剤二重層であると定義する。しかしながら好ま しくは、本発明のラメラ構造は少なくとも二つの界面活性剤二重層を含む。これ らの二重層は積層(stack)を形成する。ラメラ構造は様々な形態、例えば ラメラ平面構造及び界面活性剤二重層ラメラ液滴(二重 層は同心的に積層)の形態で存在し得る。 当業界ではラメラ構造を示すために種々の用語が使用されている。これらの用 語の具体例としては、例えば欧州特許出願公開明細書第572,723号に記載 の異方性界面活性剤相、及び欧州特許出願公開明細書第0,151,884号に 記載の球晶が挙げられる。 ラメラ液滴を含む液体は、望ましい物理的安定性と固体懸濁性とを兼ね備え、 有用な流動性を有する。即ち、低粘度で安定である。この種の液体は、例えばA .Jurgens,Microstructure and Viscosit y of Liquid Detergent(液体洗剤のミクロ構造及び粘度 ),Tenside Surfactants Detergent 26(1 989)222及びJ.C.van de Pas,Liquid Deter gents(液体洗剤),Tenside Surfactants Dete rgents 28(1991)158に記述されている。 界面活性剤ラメラ液滴を含む液体中に分散した構造形成相(structur ing phase)は、同心二重層界面 活性剤分子とその間に捕捉された水とからなるタマネギ状組織からなる。液体中 の界面活性剤二重層の存在及びアイデンティティは、当業者に公知の方法、例え ば光学的方法、種々の流動測定、X線もしくは中性子回折、及び電子顕微鏡検査 によって決定し得る。界面活性剤同心二重層は、薄膜技術のような透過型顕微鏡 での観察によって容易に検出できる。これらの二重層は、偏光下で顕微鏡を使用 することによって検出することもできる。マルテズ十字又は消滅十字が現れる時 は、同心二重層が存在する。同心二重層は、当業者によく知られている方法であ るフリーズフラクション(freeze fraction)電子顕微鏡検査で 検出することもできる。 WO 91/00331号には、界面活性剤ラメラ液滴を含む構造型水性液体 洗剤組成物が開示されている。この組成物は非イオン界面活性剤含量が比較的高 く、例えば界面活性剤全体の50〜100重量%を占める。この種の液体は、“ Physical stability and microstructur e of concentrated dispersions of lam ellar liquid−crystalline droplets co ntaining nonionic surfactants in aqueous ele ctrolyte solution(電解質水溶液中の非イオン界面活性剤含 有ラメラ液晶液滴濃厚分散液の物理的安定性及びミクロ構造)”,Schepe rs,Toet及びVan de Pas,American Chemica l Society,Vol.9、No.4,1993にも記述されている。例 示されている液体の一部は、同心的に積層した二重層で等方性の核(core) を包囲したものからなるラメラ液滴を含む。特に第4図参照。 WO 91/09107号は、解膠ポリマーを含む水性液体洗剤組成物の製造 における高剪断作用の使用を開示している。 WO 91/16409号は、界面活性剤ラメラ液滴を有し、第一アルキルス ルフェート、脂肪酸及び非イオン界面活性剤を含む水性液を開示している。 欧州特許出願公開明細書第346,995号は、界面活性剤ラメラ液滴と、親 水性主鎖及び疎水性側鎖を有する解膠ポリマーとを含む水性液体洗剤組成物を開 示している。実施例には、界面活性剤ラメラ液滴を含む構造型液体が記述されて いる。 欧州特許出願公開明細書第328,176号は、非封入界面 活性剤液滴(相biii)を含む構造型液体洗剤組成物を開示している。実施例 XI−XIVには、界面活性剤ラメラ液滴(相ci又はいわゆるG相)と、相b iiiであると確認された「等方性洗剤」と称する相とを含む液体が記述されて いる。実施例XIVの非イオン界面活性剤含量は、界面活性剤全体の50重量% である。 欧州特許出願公開明細書第328,177号には、ラメラ液滴を有し、液体中 で安定剤として使用される耐塩析性(Salting−Out Resista nt)界面活性剤を含む液体が開示されている。アルキルポリグルコシドはこの ようなSOR界面活性剤の一例である。 欧州特許出願公開明細書第623,670号は、特定の安定剤を含む液体組成 物を開示している。開示されている液体は非イオン界面活性剤を高濃度で含み得 、等方性又は異方性連続相中に分散した界面活性剤等方性液滴を含む。この液滴 構造は凝集を起こすため、注入可能にするために特定の安定剤を必要とする。 De Giorgio及びCorti著“Physics of Amphi liphiles:Micelles, Vesicles and Microemulsions(両親媒性物質の物 理的特徴:ミセル、小胞及びミクロエマルション)”,185、North H ollandには、ラメラ及びL2相を有する非イオン界面活性剤−水の液体が 開示されている。17〜19ページ参照。 英国特許出願公開明細書第1,068,554号には、界面活性剤、カリウム 塩及び安定剤を含む水性エマルションが開示されている。 欧州特許出願公開明細書第354,010号には、球晶相及び非イオン界面活 性剤を含む水性液が開示されている。 欧州特許出願公開明細書第430,330号には、固相を含まない異方性(又 は純粋な(neat))相を有する水性液が開示されている。 欧州特許出願公開明細書第572,723号には、ポリヒドロキシ脂肪酸アミ ドを含むラメラ構造組成物が開示されており、欧州特許出願公開明細書第328 ,177号には安定剤作用のある界面活性剤を含むラメラ構造液が開示されてい る。 欧州特許出願公開明細書第86,614号は、非イオン界面活性剤及び固体粒 子を含み得る界面活性剤ラメラ液滴を有する 水性液体洗剤組成物を開示している。しかしながら、非イオン界面活性剤を含む 例示の液体は希薄である。 我々は、物理的に安定な液体の製造を可能にするだけでなく、配合の融通性が 大きくて、安定性に悪影響を与えずに種々の成分を使用し得る液体洗剤組成物の 物理的形態を発見した。このような液体の形態は、酵素の安定性が高いという利 点も有する。 我々はまた、界面活性剤ラメラ液滴を含み、界面活性剤が非イオン界面活性剤 を高比率で含む液体洗剤組成物が、安定性の問題、高粘度及び/又は特に高温で の貯蔵時の粘度変化を示し得ることも発見した。 我々は更に、安定剤を使用することによって、非イオン界面活性剤の比率が高 い液体を、物理的に安定であり、低粘度であり及び/又は貯蔵時の粘度変化が少 ない状態で製造することができることを発見した。即ち我々は、液体中に安定剤 を含ませることによって、非イオン界面活性剤の比率が高いラメラ液滴を含む水 性液体洗剤組成物を安定に調製できることを発見した。このような非イオン界面 活性剤含有液体組成物は内部径方向対称(internal radial s ymmetry)を有し得、又はこのような構造を有していなくてもよい。これ ら の液体中の界面活性剤は100%まで非イオン界面活性剤であってよい、即ち陰 イオン界面活性剤を含まなくてもよい(比率1:0)が、非イオン界面活性剤及 び陰イオン界面活性剤を後述の比率で含んでもよい。 我々はまた、界面活性剤ラメラ液滴を含み、界面活性剤が非イオン界面活性剤 を高比率で含む液体洗剤組成物の安定性及び/又は解膠を、液体のナトリウム対 カリウムの比を慎重に調節することによって改善し得ることを発見した。これら の非イオン界面活性剤含有液体組成物は内部径方向対称を有し得、又はこのよう な構造を有していなくてもよい。これらの液体中の界面活性剤は100%まで非 イオン界面活性剤であってよい、即ち陰イオン界面活性剤を含まなくてもよい( 比率1:0)が、非イオン界面活性剤及び陰イオン界面活性剤を後述の比率で含 んでもよい。 我々はまた、界面活性剤ラメラ液滴を含み、界面活性剤が非イオン界面活性剤 を高比率で含む液体洗剤組成物の安定性及び/又は解膠を、固体粒子も高含量で 液体中に含ませることによって改善し得ることを発見した。 我々はまた、界面活性剤ラメラ液滴を含み、界面活性剤が非 イオン界面活性剤を高比率で含む液体洗剤組成物の特に高温での物理的安定性及 び/又は解膠を、製造方法の条件を慎重に選択することによって改善し得ること を発見した。発明の概要 本発明は、界面活性剤ラメラ液滴を含む構造型水性液体洗剤組成物であって、 非イオン界面活性剤対陰イオン界面活性剤の重量比が95:5より小さく、50 :50より大きい洗剤組成物を提供する。この組成物は、i)アピオース、アラ ビノース、ガラクトース、リキソース、マンノース、ガロース、アルトロース、 イドース、アラビノース、リボース、タロース、キシロース、マルトース、ラク トース、スクロース及びソルビタンの中から選択した糖単位を含む非イオン糖安 定剤、ii)10重量%以上、好ましくは15重量%以上の固体粒子、iii) C12〜C18アルキルスルフェート、スルホネート、モノ不飽和脂肪酸及びこ れらの混合物の中から選択した陰イオン界面活性剤であって、陰イオンスルフェ ート又はスルホネートが、スルフェート又はスルホネート基が結合している炭素 原子の両側に3個以上の炭素原子を含む陰イオン界面活性剤、iv)酵素又はv )これらの物質を混合したものを含む。 本発明は、界面活性剤ラメラ液滴を含む構造型水性液体洗剤組成物であって、 界面活性剤が、前記液滴の半径より小さい合体厚み(joined thick ness)を有する一つ以上の界面活性剤二重層からなる同心二重層形態で存在 する物質からなる洗剤組成物も提供する。該組成物は、i)アピオース、アラビ ノース、ガラクトース、リキソース、マンノース、ガロース、アルトロース、イ ドース、アラビノース、リボース、タロース、キシロース、マルトース、ラクト ース、スクロース及びソルビタンの中から選択した糖単位を含む非イオン糖安定 剤、ii)10重量%以上、好ましくは15重量%以上の固体粒子、iii)C 12〜C18アルキルスルフェート、スルホネート、モノ不飽和脂肪酸及びこれ らの混合物の中から選択した陰イオン界面活性剤であって、陰イオンスルフェー ト又はスルホネートが、スルフェート又はスルホネート基が結合している炭素原 子の両側に3個以上の炭素原子を含む陰イオン界面活性剤、iv)酵素、又はv )これらの物質を混合したものを含む。 本発明は、界面活性剤からなるラメラ液滴を含む水性液体洗剤組成物であって 、非イオン界面活性剤を総界面活性剤の50重量%以上の比率で含む液体洗剤組 成物の製造方法も提供する。 この方法は、水、電解質及び界面活性剤を混合してラメラ構造を形成する操作を 含み、その後でラメラ構造を後剪断処理にかけることを特徴とする。 本発明は、非イオン界面活性剤が総界面活性剤の50重量%以上を占める界面 活性剤からなるラメラ液滴を含む水性液体洗剤組成物の製造方法であって、ラメ ラ構造を形成するための水、電解質及び界面活性剤の混合物を調製し、該混合物 の粘度を下記の方法で増加させることを特徴とする:a)Na:Kモル比を10 :1〜1:10の比に調整する、b)ポリマーを加える、c)5重量%以上の固 体粒子を加える、及びd)これらの方法を組合わせて使用する。発明の説明 内部径方向対称をもたない構造 本発明の液体形態は、比較的高い比率の非イオン界面活性剤と比較的低い比率 の陰イオン界面活性剤とを含む液体洗剤組成物であって、物理的安定性を損なわ ず、大きな配合融通性を有し(即ち安定性に悪影響を与えずに種々の成分を使用 し得る)、酵素安定性も高い組成物の調製を可能にする。 本発明の液体の液滴を構成する界面活性剤の同心二重層形態 は、液滴の半径より小さい合体厚みを有する一つ以上の界面活性剤二重層からな る。合体厚みは、好ましくは半径の99%より小さく、より好ましくは半径の5 0%より小さく、最も好ましくは半径の25%より小さく、特に半径の10%よ り小さい。 好ましくは、本発明の組成物は、液滴の外側に存在する殻(shell)を形 成する一つ以上の界面活性剤同心二重層を有する。液滴は、界面活性剤同心二重 層からなる前記殻の中に好ましくは非同心形態で存在する界面活性剤も含むのが 好ましい。この界面活性剤は、例えば平面構造、ミセル、溶液又は液体界面活性 剤相の形態で存在し得る。液滴内には別の物質、例えば塩、水及び酵素も存在し 得る。界面活性剤ラメラ液滴は好ましくは粒度1μm以上の固体粒子を含まず、 より好ましくは粒度0.1μm以上の粒子、最も好ましくは粒度0.01μm以 上の粒子を含まない。 本発明のこの種の組成物は、非イオン界面活性剤を総界面活性剤の100重量 %の割合で含み得る。非イオン界面活性剤対陰イオン界面活性剤の比は好ましく は95:5より小さく、且つ例えば50:50より大きい。より好ましくは、前 記比は90:10より小さく、最も好ましくは85:15より小さい。 より好ましくは、前記比は55:45より大きく、最も好ましくは60:40よ り大きい。特に好ましい比は65:35を超え、例えば70:30より大きい。 本発明では、非イオン界面活性剤対陰イオン界面活性剤の比は、陰イオン界面活 性剤のイオン形態(ionic form)に基づいて決定する。 好ましくは、本発明の前記組成物は、非イオン対陰イオンの比を満たす比率で 、SOR(耐塩析性)6.4未満の非イオン界面活性剤及び陰イオン界面活性剤 を含む。SORの定義は後で説明する。 好ましくは、本発明の前記組成物は更に、後述の脱カップリング(decou pling)ポリマーを1.5〜5重量%含む。我々は、脱カップリングポリマ ーを比較的大きい割合で使用することにより、非イオン界面活性剤の比率が高い ラメラ液滴を含む液体を安定化できることを発見した。いかなる理論にも拘束さ れたくはないが、この種のポリマーは前述の非対称構造を安定させると思われる 。我々は更に、この種の液体に固体粒子を懸濁させることができ、この種の液体 の配合融通性が高いことを発見した。 内部径方向対称をもたないラメラ液滴を含む液体は、光学又 は電子顕微鏡検査によって検出し得、好ましくは透過(例えば膜)又はフリーズ フラクショニングを用いて検出し得る。光学顕微鏡検査には偏光を用いるのが好 ましく、その場合は液滴の核部分に複屈折は見られず、二重層の厚さに応じて、 液滴の外側に複屈折が見られる。 我々は、Na+:K+モル比を慎重に調整することによって、非イオン界面活 性剤の比率が比較的高い液体の安定性を更に改善できることを発見した。液体中 のNa+:K+モル比は好ましくは10:1以下、より好ましくは8:1以下、 最も好ましくは5:1以下であり、特に好ましい比は3:1以下、例えば2:1 以下である。Na+:K+モル比は好ましくは1:10以上、より好ましくは1 :8以上、最も好ましくは1:5以上である。特に好ましいのは1:3以上のモ ル比である。適当なモル比は1:2以上である。安定剤 安定剤は、糖単位を1個又は2個、好ましくは1個含む非イオン系ポリヒドロ キシ安定剤であるのが好ましく、糖単位は好ましくはペントース又はヘキソース 環構造である。安定剤は好ましくは遊離ヒドロキシ基を含む。 糖単位は好ましくは、アルドース、例えばアピオース、アラビノース、ガラク トース、リキソース、マンノース、ガロース、アルトロース、イドース、アラビ ノース、リボース、タロース、キシロース、マルトース、ラクトース、スクロー ス及びソルビタンの中から選択する。 好ましくは、糖安定剤は、C6以上、好ましくはC8以上、より好ましくはC 10以上のアルキル(アルケニル)側鎖を含み、糖環とアルキル(アルケニル) 側鎖との間に0〜30個のアルキレンオキシド基、好ましくはエチレンオキシド 基が存在し得、エーテル又はエステル結合によってアルキル(アルケニル)側鎖 が糖環又はEO基に結合され得る。 好ましい安定剤は、アルキル(アルケニル)鎖と糖単位とを有する酸(又はア ルコール)のエーテル、エステル及びアミドである。このような化合物の具体例 としては、式R2−CO−NR1−Z[式中、R1はH、C1〜4ヒドロキシカ ルビル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル又はこれらの混合物を 表し、R2はC5〜C31ヒドロキシカルビルを表し、Zはヒドロキシカルビル 直鎖を有するポリヒドロキシヒドロカルビルを表わす]で示される化合物又はそ のアルコキシル化誘 導体が挙げられる。この種の化合物は例えば欧州特許出願公開明細書第572, 723号に開示されている。 好ましい安定剤はソルビタン誘導体、より好ましくはソルビタンと1種類以上 の脂肪酸とのエステル及び/又はソルビタンと1種類以上のエトキシ基とのエー テル及び/又はこれらの混合物である。ソルビタン誘導体は、最も好ましくは、 下記の構造を有する: 前記式中、R1〜4は−(CH2CH20)n−R’1〜4[式中、nは0〜3 0、好ましくは0〜20であり、R’1〜4はH又はC10〜C20脂肪酸であ る]を表す。 適当な化合物は、ポリソルベート20(ICI社のTween20(登録商標 )、即ちEO=20及びHLB=16.7のモノラウレート)、ポリソルベート 21(ICI社のTween21(登録商標)、即ちEO=4及びHLB=13 .3のトリオレエート)、ラウリン酸ソルビタル(ICI社のSpan 20(登録商標)、即ちHLB=8.6のモノラウレート)及びトリオレイン酸 ソルビタン(ICI社のSpan85(登録商標)、即ちHLB=1.8のトリ オレエート)である。 本発明の組成物は、安定剤を好ましくは組成物の0.1重量%以上、より好ま しくは0.5重量%以上、最も好ましくは1.0重量%以上、且つ好ましくは組 成物の20重量%以下、より好ましくは15重量%以下、最も好ましくは10重 量%以下、特に7.5重量%以下、例えば5重量%以下で含む。 本発明の組成物は、非イオン対陰イオンの比を満たす比率で非イオン界面活性 剤(SOR6.4未満)及び陰イオン界面活性剤を含むのが好ましい。固体粒子 本発明は、非イオン界面活性剤を高比率で含むと共に、固体粒子を5重量%以 上含むラメラ液滴を含む水性液体洗剤組成物にも関する。 個体粒子の含量は好ましくは10重量%以上、より好ましくは15重量%以上 、最も好ましくは20重量%以上である。個体粒子の含量は好ましくは組成物の 25重量%以下、より好ましくは35重量%以下、最も好ましくは30重量%以 下である。 固体粒子は好ましくは、ゼオライト、STP、シリケート及びこれらの混合物 の中から選択し、より好ましくはゼオライト及び/又はシリケートの中から選択 し、最も好ましくはゼオライトである。 如何なる理論にも拘束されたくはないが、固体粒子は液体の構造形成に寄与す るだけでなく、液体中のイオンのモル比に好ましい影響を与える。これら二つの 作用によって、より安定な界面活性剤ラメラ液滴を含む液体が形成される。固体 粒子は更に、物理的安定性を増加させる液体中の構造形成を促進すると考えられ る。 本発明のこの種の水性液体組成物は、非イオン界面活性剤を比較的高比率で含 み、固体粒子の導入と極めて濃厚な液体としての使用とによって安定化すること ができる。前記液体は、水を組成物の50重量%以下、より好ましくは40重量 %以下で含むのが好ましい。陰イオン界面活性剤 本発明の組成物は好ましくは、C12〜C18アルキルスルフェート、C12 〜C18アルキルスルホネート、モノ不飽和脂肪酸及びこれらの混合物の中から 選択した陰イオン界面活性 剤を含む。陰イオン界面活性剤は好ましくは、第二C12〜C18アルキルスル フェート、スルホネート及びこれらの混合物の中から選択し、より好ましくはこ れらの陰イオン界面活性剤分子は、スルフェート又はスルホネート基が結合する 炭素原子の両側に3個以上の炭素原子を含む。理論的に拘束されたくはないが、 これらの界面活性剤のV形(V−shape)は構造の形成を促進すると考えら れる。非イオン界面活性剤とこれらの陰イオン界面活性剤(第二C12〜C18 アルキルスルフェート及びスルホネート並びにC12〜C22脂肪酸の中から選 択したもの)との比は、50:50〜95:5が好ましい。前記比はより好まし くは90:10より小さく、最も好ましくは85:15より小さい。前記比は最 も好ましくは55:45より大きく、特に60:40より大きい。より好ましい 比は65:35より大きく、例えば70:30より大きい比である。これらの陰 イオン界面活性剤の割合は、好ましくは組成物の5重量%以上、より好ましくは 10重量%以上、最も好ましくは15重量%以上である。これらの陰イオン界面 活性剤の割合は、好ましくは組成物の50重量%以下、より好ましくは45重量 %以下、最も好ましくは35重量%以下、例えば30重量%以下 である。別の陰イオン界面活性剤も含ませ得る。製造プロセス 驚くべきことに、我々は、本発明の液体を後剪断処理にかけると高温で貯蔵し た時でも貯蔵安定性が得られることを発見した。本発明では、「後剪断(pos t−shear)」とは、当業者によく知られている用語である「伸長(ext ension)」の意味も含むと定義される。 後剪断は押出式可塑度計、シャーバルブ、コロイドミルを使用するか又はこれ らを組合わせて使用することにより適用し得る。剪断速度は、押出式可塑度計の 場合で、好ましくは3,000/秒以上、より好ましくは5,000/秒以上、 且つ好ましくは30,000/秒以下であり、シャーバルブの場合の背圧は好ま しくは0.1〜10バールであり、コロイドミルの場合の剪断速度は好ましくは 1,000/秒〜100,000/秒である。 驚いたことに、ラメラ液滴を含み非イオン界面活性剤含量が比較的高い液体の 貯蔵安定性は、界面活性剤ラメラ液滴の形成時に高粘度環境を発生させることに よって増加できることが判明した。如何なる理論にも拘束されたくはないが、液 体の粘度 が高ければ、結果として得られるラメラ液滴含有液の安定性が増すと考えられる 。また、界面活性剤ラメラ液滴を含む液体の連続相、即ち界面活性剤を含まない 水と電解質との混合物からなる相の粘度は、このような安定性の増加を実現する ための重要な要因であり得ると考えられる。 連続相、即ち界面活性剤を含まない水と電解質との混合物の粘度は、従って形 成される界面活性剤ラメラ液滴含有液の安定性は、下記のいずれかの方法によっ て増加することができる: a)Na:Kモル比を10:1〜1:10の比に調整する。 b)ポリマー物質を加える。 c)5重量%以上の固体粒子を加える。 d)前記方法を組合わせて使用する。 水、電解質及び界面活性剤の混合物のNa+:K+モル比は、好ましくは8: 1以下、より好ましくは5:1以下、最も好ましくは3:1以下、例えば2:1 以下に調整する。Na+:K+モル比は好ましくは1:8以上、より好ましくは 1:5以上、最も好ましくは1:3以上である。適当なモル比は1:2以上であ る。 ポリマー物質は、水、電解質及び界面活性剤の混合物に該混 合物の0.1〜5重量%の割合で加えるのが好ましい。 固体粒子は、水、電解質及び界面活性剤の混合物に好ましくは10重量%以上 の割合で加え、より好ましくは15重量%以上、最も好ましくは20重量%以上 、特に25重量%以上、例えば30重量%以上で加える。好ましくは組成物の5 0重量%以下にする。 固体物質は、ゼオライト、STP、シリケート及びこれらの混合物の中から選 択するのが好ましい。界面活性剤 本発明の組成物は更に界面活性剤を、好ましくは組成物の10重量%以上、よ り好ましくは15重量%以上、最も好ましくは20重量%以上、且つ好ましくは 70重量%以下、より好ましくは60重量%以下、最も好ましくは50重量%以 下の割合で含む。 界面活性剤は、陰イオン、陽イオン、非イオン、双性イオン及び両性種の中か ら選択した1種類以上の界面活性剤及びこれらの混合物を含み得る。例えば、界 面活性剤は、Manufacturing Confectioners Co mpanyのMcCutcheon部によって出版された“McCut cheon’s Emulsifiers & Detergents”の最新 版に記載されているSchwartz & Perry著“Surface A ctive Agents(界面活性剤)”Vol.I,Interscien ce1949、及びScwartz,Perry & Berch著“Surf ace Active Agents(界面活性剤)”Vol.II(Inte rscience 1958)、又は“Tensid−Taschenbuch ”,H.Stache,第2版,Carl Hanser Verlag,Mu nchen & Wien,1981に記載のクラス、サブクラス及び特定物質 のうちの任意のものから選択し得る。 適当な非イオン界面活性剤としては特に、疎水性基と反応性水素原子とを有す る化合物の反応生成物、例えばアルキルオキシド特にエチレンオキシドを単独で 又はプロピレンオキシドと一緒に有する脂肪族アルコール、酸、アミド、又はア ルキルフェノールが挙げられる。特定の非イオン洗剤化合物は、エチレンオキシ ドを有するアルキル(C6〜C18)第一又は第二線状又は枝分れアルコール、並 びにエチレンオキシドとプロピレンオキシド及びエチレンジアミンの反応生成物 との縮合によって 生成した生成物である。別のいわゆる非イオン洗剤化合物としては、長鎖第三ア ミンオキシド、長鎖第三ホスフィンオキシド及びジアルキルスルホキシドが挙げ られる。非イオン界面活性剤 本発明の組成物は、電解質耐性(elctrolytetolerance) が低い非イオン界面活性剤を高比率で含むのが好ましい。本発明の液体の構造を 形成するためにこの種の非イオン界面活性剤を使用すると有利であることが判明 した。 本発明の組成物は、SORが6.4未満、好ましくは6.0未満の非イオン界 面活性剤を含むのが好ましい。本明細書に記載の電解質耐性試験は、耐塩析性( SOR)の測定と言ってもよい。この試験を行うためには、所期の界面活性剤の 5重量%水溶液を200ml調製する。ニトロロ三酢酸三ナトリウム(NTA) を、濁りの発生として観察される相分離が生起するまで室温(約25℃)で加え る。この時点で加えるNTAの量、即ち界面活性剤溶液11に加えられるグラム 当量で表される量(1モルのNTA=3当量)が、当該界面活性剤の耐塩析性で ある。必要に応じて耐塩析性の略号SORを使用する。 SOR6.4未満の非イオン界面活性剤対陰イオン界面活性 剤の重量比は、95:5より小さく50:50より大きいことが好ましい。前記 比は好ましくは90:10より小さく、より好ましくは85:15より小さい。 前記比は好ましくは55:45より大きく、より好ましくは60:40を超え、 最も好ましくは65:35より大きく、例えば70:30より大きい。 本発明の組成物はまた、SORが6.4以上の界面活性剤(非イオン界面活性 剤を含む)も含み得る。如何なる理論にも拘束されたくはないが、SORがより 大きい界面活性剤をより大きい比率で含ませると、内部径方向対称を有する液滴 を含む液体が生成され得ると考えられる。陰イオン界面活性剤 本発明の組成物は合成陰イオン界面活性剤成分を含み得る。該界面活性剤は前 述の非イオン界面活性剤と組み合わせて使用するのが好ましい。適当な陰イオン 界面活性剤は通常、炭素原子数約8〜約22のアルキル基を有する有機スルフェ ート及びスルホネートの水溶性アルカリ金属塩である。ここで使用するアルキル という用語は、高級アシル基のアルキル部分を意味する。適当な合成陰イオン界 面活性化合物の具体例としては、ナトリウム及びカリウムアルキルスルフェート 、特に、例えば獣 脂又はヤシ油から製造した高級(C8〜C18)アルコールをスルフェート化した もの、ナトリウム及びカリウムアルキル(C9〜C20)ベンゼンスルホネート、 特にナトリウム直鎖第二アルキル(C10〜C15)ベンゼンスルホネート;ナトリ ウムアルキルグリセロールエーテルスルフェート、特に獣脂又はヤシ油から誘導 した高級アルコール及び石油から誘導した合成アルコールのエーテル;ナトリウ ムヤシ油脂肪モノグリセリドスルフェート及びスルホネート;高級(C8〜C18 )脂肪アルコールとアルキレンオキシド、特にエチレンオキシドとの反応生成物 の硫酸エステルのナトリウム塩及びカリウム塩;イセチオン酸でエステル化し水 酸化ナトリウムで中和したヤシ油脂肪酸のような脂肪酸の反応生成物;メチルタ ウリンの脂肪酸アミドのナトリウム塩及びカリウム塩;アルカンモノスルホネー ト、例えばα−オレフィン(C8-20)を重亜硫酸ナトリウムと反応させることに よって誘導したもの、並びにパラフィンをSO2及びCl2と反応させ次いで塩基 で加水分解してランダムスルホネートを生成することにより誘導したもの;並び にオレフィンスルホネート(この用語は、オレフィン特にC10-20α−オレフィ ンをSO3と反応させ、次いで反応生成物を中和し加水 分解することによって生成した物質を意味する)、好ましい陰イオン界面活性化 合物は、ナトリウム(C11−C15)アルキルベンゼンスルホネート及びナトリウ ム(C16−C18)アルキルスルフェートである。 モノ又はジカルボン酸のアルカリ金属石鹸、特に炭素原子数12〜18の酸、 例えばオレイン酸、リシノール酸、アルキル(アルケニル)スクシネート、例え ばドデシルスクシネート、及びヒマシ油、ナタネ油、ピーナッツ油、ヤシ油、パ ーム核油又はこれらの混合物から誘導した脂肪酸の石鹸を含ませることも可能で あり、それが好ましいこともある。これらの酸のナトリウム又はカリウム石鹸を 使用し得る。他の界面活性剤 例えば欧州特許出願公開明細書第0,328,177号に記載のような耐塩析 性活性物質の使用、特に例えば欧州特許出願公開明細書第70,074号に記載 のようなアルキルポリグリコシド界面活性剤の使用も可能である。アルキルモノ グルコシドも使用し得る。また、アルキルグルコースエーテルも使用し得、及び /又はWO 92/06157号に記載のようなポリヒドロキシ脂肪酸アミド、 より特定的には前記先行特許明細書 中の実施例で使用されているアミドも使用し得る。塩析電解質 本発明の組成物は任意に、洗浄活性物質の構造形成を生起させるのに十分な量 で電解質も含み得る。本発明の組成物は塩析電解質を0%(好ましくは1%)〜 60%、特に5%(好ましくは10%)〜45%含むのが好ましい。塩析電解質 は、欧州特許出願公開明細書第79,646号に記載の意味、即ち離液数(ly otropic number)が9.5未満、好ましくは9.0未満の総ての 電解質を意味する。好ましい塩析電解質は、ホスフェート(ピロ、オルト及びポ リホスフェートを含む)、シリケート、ボレート、カーボネート、スルフェート 、シトレート、ニトリロアセテート及びスクシネートのアルカリ金属塩及びアン モニウム塩の中から選択される。ビルダー 本発明の組成物は洗剤ビルダーを含むのが好ましい。該ビルダーは全部又は一 部が電解質であり得る。 リン含有無機洗剤ビルダーの具体例としては、水溶性塩、特にアルカリ金属ピ ロホスフェート、オルトホスフェート、ポリホスフェート及びホスホネートが挙 げられる。無機ホスフェー トビルダーの特定具体例としては、ナトリウム及びカリウムトリポリホスフェー ト、ホスフェート及びヘキサメタホスフェートが挙げられる。ホスホネート金属 イオン封鎖ビルダーも使用し得る。しかしながら、場合によってはホスホネート ビルダーの量を最小にすることが好ましい。 無リン無機洗剤ビルダーを使用する場合には、その具体例として、水溶性アル カリ金属カーボネート、ビカーボネート、シリケート並びに結晶質及び非晶質ア ルミノシリケートが挙げられる。特定具体例としては、炭酸ナトリウム(方解石 種を含む又は含まない)、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム及びカリウム、シリ ケート並びにゼオライトが挙げられる。 有機洗剤ビルダーを使用する場合には、その具体例として、アルカリ金属、ア ンモニウム及び置換アンモニウムポリアセテート、カルボキシレート、ポリカル ボキシレート、ポリアセチルカルボキシレート及びポリヒドロキシスルホネート が挙げられる。特定具体例としては、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸 、オキシ二コハク酸、メリット酸、ベンゼンポリカルボン酸、CMOS、タルト レートモノスクシネート、タルトレートジスクシネート及びクエン酸のナトリウ ム、カリウム、リ チウム、アンモニウム及び置換アンモニウム塩が挙げられる。クエン酸又はその 塩は本発明で使用するのに好ましいビルダーである。 有機ビルダーを使用する場合には、欧州特許出願公開明細書第301,882 号に記載のように、水性連続相に部分的にしか溶解しないポリマーを混入するこ とも望ましい。このようにすると、溶解しない部分の存在によって、実質的に全 部が溶解した場合に発生したであろう不安定性が生じないため、二次的利益、特 に効果増強(building)を達成するのに十分な量を導入しても粘度が低 下する(溶解したポリマーに起因する)。典型的な量は0.5〜4.5重量%で ある。 非石鹸ビルダーの含量は好ましくは組成物の5〜40重量%、より好ましくは 組成物の5〜25重量%である。脱カップリングポリマー 本発明の組成物は更に、親水性主鎖と1個以上の疎水性側鎖とを有するか、又 は疎水性基及び親水性基を交互に有するブロックコポリマーであるか、又は非イ オンモノマー及びイオンモノマーを有する解膠ポリマーの中から選択した脱カッ プリングポリマーを1.5〜5重量%含むのが好ましい。 当業界では数種類の解膠ポリマーが開示されている。欧州特許出願公開明細書 第346,995号は、親水性主鎖と1個以上の疎水性主鎖とを有する解膠ポリ マーを開示しており、WO91/06622号は疎水性基及び親水性基を交互に 含むブロックコポリマーである解膠ポリマーを開示しており、WO91/066 23号は非イオンモノマー及びイオンモノマーからなる解膠ポリマーを開示して おり、英国特許明細書第2 237 813号は疎水性主鎖と1個以上の親水性 側鎖とからなる解膠ポリマーを開示している。 解膠ポリマーは組成物の1.5〜5重量%の割合で使用するのが好ましい。 本発明の組成物は濃厚であるのが好ましい。従って、本発明の液体洗剤組成物 の水含量は好ましくは組成物の10重量%以上、より好ましくは20重量%以上 、最も好ましくは30重量%であり、且つ好ましくは組成物の60重量%以下、 より好ましくは50%以下、最も好ましくは40重量%以下である。任意的成分 既述の成分以外に、複数の任意的成分、例えばアルカノール アミド、特にパーム核油脂肪酸及びヤシ油脂肪酸から誘導したモノエタノールア ミドのような起泡増進剤、起泡抑制剤、酸素放出漂白剤、例えば過ホウ酸ナトリ ウム及び過炭酸ナトリウム、過酸漂白剤前駆体、塩素放出漂白剤、例えばトリク ロロイソシアヌル酸、無機塩、例えば硫酸ナトリウム、並びに通常は極めて微量 で使用する蛍光剤、香料、酵素(0.5〜5重量%)例えばプロテアーゼ、アミ ラーゼ及びリパーゼ(Novo社のLipolase(商標)を含む)、酵素安 定剤、汚れ再付着防止剤、殺菌剤及び着色料も含ませ得る。勿論、本発明の組成 物で使用するポリマー以外の物質としては、生分解性物質を選択することも環境 のために好ましい。生成物の特性 本発明の組成物は、好ましくは21s−1で2,500mPas未満、より好 ましくは1,500mPas未満、最も好ましくは1,000mPas未満であ り、且つ100mPasより大きい粘度、特に好ましくは21s−1で100〜 750mPasの粘度を有する。 本発明の液体組成物は物理的に安定であり、比較的低い粘度を有する。本発明 では、物理的安定性は、大半の製造及び小売 要件に適合する最大限の分離として定義される。安定な組成物は、製造時から2 1日間にわたり25℃で貯蔵した時の二つ以上の分離相の発生によって示される 相分離が10容量%以下、好ましくは5容量%以下、最も好ましくは2容量%以 下である。 本発明の液体組成物はpHが好ましくは6〜14、より好ましくは6.5〜1 3、特に好ましくは7〜12である。 洗濯液に与えられた時のpHは6以上、より好ましくは7.5以上、最も好ま しくは8以上である。該pHは好ましくは12以下、より好ましくは10以下、 最も好ましくは9以下である。製造方法 前述の製造プロセス以外の、本発明の液体洗剤組成物の好ましい製造方法は、 電解質成分(使用する場合)を感温性成分(使用する場合)以外の微量成分と一 緒に高温水に分散させ、次いでビルダー(使用する場合)、洗浄活性物質を(場 合によっては予備混合物として)撹拌下で加え、その後混合物を冷却し、任意の 感温性微量成分、例えば酵素、香料等を加えることからなる。解膠ポリマーは例 えば電解質成分の後で、又は最終成分として添加し得る。解膠ポリマーは、ラメ ラ構造の形成の 前に加えるのが好ましい。 本発明の洗剤組成物は、例えば洗濯機で使用するための洗濯液を形成するため に、使用時に洗濯用水で希釈する。洗濯液中の液体洗剤組成物の濃度は、好まし くは0.1〜10重量%、より好ましくは0.1〜3重量%である。 以下に非限定的実施例を挙げて本発明を詳細に説明する。実施例 実施例1 成分を表示順に混合して下記の組成物を調製した。 安定剤を加えた組成物は相分離を生起しなかったが、安定剤を加えていない組 成物は貯蔵時に5mmの相分離を示した。実施例2 成分を表示順に混合して下記の組成物を調製した。 この実験は、安定剤を加えた生成組成物の粘度変化が少ないことを示している 。実施例3 成分を表示順に混合して下記の組成物を調製した。 安定剤を加えた組成物はいずれも安定性に優れ、粘度が低く、粘度変化も少な かった。実施例4 成分を表示順に水に加えて下記の組成物を調製した。 全く同じ程度というわけではないが、安定剤を加えた組成物は貯蔵時の相分離 及び粘度変化が少ない。実施例5 この実施例は、非イオン界面活性剤の比率が高い組成物の安定化で、後剪断及 び種々の安定剤の使用が有効であることを示す。成分を50〜55℃の温度で表 示順に混合して組成物を調製した。 実施例6 この実施例は、非イオン界面活性剤の比率が高い組成物の一例を示し、固体粒 子の存在及び後剪断の使用の効果を明らかにする。成分を50〜55℃の温度で 表示順に加えて組成物を調製した。ゼオライト含量を除いて組成物15及び16 は同等であり、組成物16の成分は組成物15中にも同じ比率で存在する。 実施例7 この実施例は、非イオン界面活性剤の比率が高い組成物でより多い固形分を使 用した場合の効果を示す。 成分を50〜55℃の温度で表示順に加えて組成物を調製した。 組成物を押出式可塑度計を用いて速度10,000秒-1で剪断処理した。実施例8 この実施例は、工場で使用すると便利な装置、即ちシャーバルブを使用した場 合にも、後剪断を効果的に実施できることを示す。使用した装置はダイアフラム バルブであった。即ち、流れが適当な細さに圧縮されるまでダイアフラムをネジ で締め付けて使用するものであった。 成分を50〜55℃の温度で表示順に加えて組成物を調製した。 組成物は20℃で貯蔵するか、又はシャーバルブを用いて後剪断にかけた。結 果は下記の通りであった: この実施例は、シャーバルブでの後剪断によって液体洗剤組成物の粘度及び安 定性特性が改善されることを示している。実施例9 温度をできるだけ50℃近くに維持しながら、成分を表示順に加えて下記の液 体を調製した。有効成分はプレミックスとして加えた。香料を加える前に組成物 を30℃に冷却した。 前記液体の試料を押出式可塑度計に通した。結果は下記の通りであった。 この実施例は、非イオン界面活性剤の比率が高い液体を後剪断にかけると20 ℃での相分離が低下するため有利であるということを示すだけではない。この組 成物の場合は、約10,000s-1が最適後剪断速度であると思われ。なぜなら 、粘度変化を殆ど伴わずに物理的安定性が得られるからである。一般的には、後 剪断の最適な度合いは組成物によって異なり、所与の組成物について実験を通し て確立し得る。実施例10 実施例9の組成物24を調製した。該液体の試料をダイアフラムシャーバルブ に通した。結果は下記の通りであった: これらの結果から明らかなように、シャーバルブを用いて後剪断を行うと、粘 度変化が比較的小さく、物理的安定性が得られる。実施例11 下記の組成物を調製した。 組成物25は、内部対称をもたず非同心的界面活性剤を含むラメラ液滴を含む 。実施例12 下記の組成物を調製した。 組成物26は、内部対称をもたず非同心的界面活性剤を含むラメラ液滴を含む 。実施例13 スルフェート及び非イオン界面活性剤をプレミックスし、該 プレミックスをクエン酸塩、ホウ酸塩、グリセロール及びポリマーの溶液に加え 、得られた混合物を頭上撹拌器で室温で30分間撹拌することによって下記の組 成物を調製した。 組成物を偏光光学顕微鏡で調べたところ、マルテズ十字は確認されなかった。 該液体は2〜20μmの大きさの液滴を含む。これらの液滴は径方向対称を有し ていない。液滴の二重層の合体厚みは液滴の半径より小さい(半径の25%未満 、即ち約10%未満)。透過型電子顕微鏡を用いて調べると、これらの液滴は数 個のラメラ二重層だけで構成されている。該組成物は成分の配合に関して大きな 融通性を示す。実施例14 実施例13の組成物の第二スルフェートに代えて、2及び3異性体の62%を 有する第二スルフェート(スルフェート基が結合する炭素原子の両側に3個以上 の炭素原子を含む第二アルキルスルフェートに対する非イオン界面活性剤の比は 72:28以上)を使用すると、ラメラ二重層と非同心ラメラ相からなる核とを 有する液滴を含む液体が得られた。二重層の合体厚みは半径の50〜99%であ る。実施例15 実施例13の組成物(2、3異性体22%)の第二スルフェートの量を27% に増加し、非イオン界面活性剤の量を13%に減少させると(スルフェート基が 結合する炭素原子の両側に 3個以上の炭素原子を含む第二アルキルスルフェートに対する非イオン界面活性 剤の比は35:65以上)、完全な二重層径方向対称を有する液滴を含む液体が 得られた。実施例16 下記の液体を調製した: 該液体は37℃で5週間にわたり相分離を示さなかった。該液体の液滴は径方 向対称を有していなかった。ポリマー濃度を増加すると液滴が小さくなった。酵 素の半減期は大きい(37℃でプロテアーゼは10週間を超え、リパーゼは5週 間)。後剪断にかけ、ポリマー含量を増加し、ゼオライト含量を増加すると安定 性が更に増加する。実施例17 下記の液体を調製し、後剪断にかけた。 該液体は径方向対称をもたない液滴を含む。実施例18 アルカリを水に溶解し、グリセロール、クエン酸ナトリウム、ボラックス、ポ リマー及び活性成分プレミックスを加え、得られた混合物を撹拌することにより 下記の液体を調製した: 組成物1上にWissalith P社のゼオライト4Aを20重量%加える ことによって組成物2を調製した(調製時に活性成分プレミックスの前に加えた )。 組成物1にポリマーを1重量%ではなく2重量%加えることによって組成物3 を調製した。 組成物2にポリマーを1重量%ではなく2重量%加えることによって組成物4 を調製した。 組成物1にポリマーを1重量%ではなく0%加えることによって組成物5を調 製した。 得られた結果は下記の通りである: これらの結果は、固体粒子の添加及び/又はポリマー添加量の増加によって安 定性が増加し及び/又は粘度が改善されることを示している。 液体組成物1〜4は内部対称をもたない構造を有する液滴を含む。 組成物4は1週間後に相分離を示さない。該組成物を遠心分離にかけ、ゼオラ イトを除去し、その後得られた液体を再混合した。再混合した組成物(組成物3 に等しい)は1週間の貯蔵後に、組成物3と類似の相分離を示した。固体粒子の 存在が安定性を増加すると結論できる。実施例19 下記のベースの液体を調製した: Span20を種々の量で加えると下記の安定性が得られた: 含 量(重量%) 0 2 4 6.5 37℃で4週間後の分離 4.5 3.5 4.25 3.25 これは、非イオン界面活性剤含量の高い液体の粘度に対するSpanの好まし い作用を示すものである。粘度変化も改善された。実施例20 実施例19の液体中で酵素の安定性を測定したところ、極めて良好であること が判明した:37℃で4週間後、リパーゼ92%、プロテアーゼ74%。実施例21 実施例19の液体に固体粒子を種々の量で加えたところ、下記の結果が得られ た: これは、固体粒子が非イオン界面活性剤含量の高い液体を安定化し得ることを 示すものである。固体粒子を含まない同じ組成物は、室温で4週間後に著しい分 離を示した。実施例22 欧州特許出願公開明細書第623670号の実施例1、21及び2Kの液体を 調製した。 実施例1では、電子顕微鏡検査の結果、等方性連続相中に界面活性剤液滴を含 むことが判明した液体が得られた。これらの界面活性剤液滴は電子顕微鏡検査で 複屈折が見られなかった。液滴をフリーズフラクション電子顕微鏡検査で調べた 結果、界面活性剤液滴は外側にラメラコーティングを有し、核内に界面活性剤積 層を有することが判明した。固体粒子含量は組成物の約5重量%と推算された。 実施例2I及び2Kの液体を調製し、電子顕微鏡で検査した結果、完全な球晶 であることが判明した。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1996年11月28日 【補正内容】 洗剤組成物 技術分野 本発明は、ある界面活性剤構造を含む水性液体洗剤組成物と、界面活性剤のラ メラ液滴を含む水性液体洗剤組成物の製造方法とに関する。背景及び先行技術 液体洗剤組成物は当業界でよく知られており、固体組成物と比べて幾つかの利 点を有する。例えば、液体組成物は計量、小分けがより簡単であり、洗濯液中に より溶解しやすい。また、液体組成物は、固体組成物より安全であり洗濯物の生 地にとってより優しいという信頼を消費者に与えている。ビルダー入り重質及び 軽質洗濯用液体洗剤製品が、商品化以来、粉末洗剤製品を抑えて売上を伸ばして きたのも前述のような理由によるものであろう。 当業界では2種類の一般的な液体組成物、即ち等方性液体及び構造型(構造化 )液体(structured liquid)が知られている。等方性液体は 総ての成分が溶解している液体であり、構造型液体と異なって構造をもたない。 消費者が好む流動性及び/又は濁った外観というような特性を与えるために構 造形成を生起し得る。構造型液体の多くは、粒状固体物質、例えば生地に織物柔 軟効果を与えるために使用し得るクレー粒子を懸濁することもできる。懸濁固体 を含まない構造型液体の具体例はUS−A−4,244,840に記載されてお り、懸濁固体粒子を含む構造型液体の具体例はEP−A−160,342、EP −A−38,101、EP−A−140,452号及び前出のUS−A−4,2 44,840に開示されている。 構造型液体は、内部的に構造化、即ち主成分、好ましくは界面活性剤によって 形成された構造を有するか、又は外部的に構造化、即ち、好ましくはポリマー及 びシリケート材料のような二次的添加剤を用いて三次元マトリクス構造によって 与えられる構造を有し得る。しかしながら、外部的に構造化された液体は、特に 貯蔵時に粘度が高くなり得る。従って通常は、外部的構造化液体より内部的に構 造化された液体の方が好ましい。 K.Walters(編)“Rheometry:Industrial A pplications(流量測定:工業的用途)”J.Wiley & So ns,Letchwort h 1980、第2章、H.A.Barnes“Detergents(洗剤) ”には、内部的に構造化された種々の液体の一部が記載されている。一般的には 、この種の系の規則度(degree of ordering)は、界面活性 剤及び/又は電解質の濃度の上昇に伴って増加する。界面活性剤及び/又は電解 質の濃度が極めて低い場合には、界面活性剤は分子溶液又は球状ミセル溶液とし て存在し得る。どちらの溶液も等方性である。即ち、構造化されていない。 界面活性剤及び/又は電解質を更に加えると、種々の界面活性剤構造が形成さ れ得る。その一例はリオトロピック液晶相である。この種の相は例えば、ラメラ 構造形態又は六方晶構造形態で存在し得る。 ラメラ構造は一般的には二つ以上の界面活性剤二重層であると定義されるが、 本発明では、一つ以上の界面活性剤二重層であると定義する。しかしながら好ま しくは、本発明のラメラ構造は少なくとも二つの界面活性剤二重層を含む。これ らの2つの二重層は積層(stack)を形成する。ラメラ構造は様々な形態、 例えばラメラ平面構造及び界面活性剤二重層のラメラ液滴(二重層は同心的に積 層)の形態で存在し得る。 当業界ではラメラ構造を示すために種々の用語が使用されている。これらの用 語の具体例としては、例えばEP−A−572,723に記載の異方性界面活性 剤相、及びEP−A−0,151,884に記載の球晶が挙げられる。 ラメラ液滴を含む液体は、望ましい物理的安定性と固体懸濁性とを兼ね備え、 有用な流動性を有する。即ち、低粘度で安定である。この種の液体は、例えばA .Jurgens,Microstructure and Viscosit y of Liquid Detergent(液体洗剤のミクロ構造及び粘度 ),Tenside Surfactants Detergent 26(1 989)222及びJ.C.van de Pas, Liquid Dete rgents(液体洗剤),Tenside Surfactants Det ergents 28(1991)158に記述されている。 界面活性剤のラメラ液滴を含む液体中に分散した構造形成相(structu ring phase)は、その間に水を捕捉した同心二重層界面活性剤分子か らなるタマネギ状組織からなる。液体中の界面活性剤二重層の存在及びアイデン ティティ は、当業者に公知の方法、例えば光学的方法、種々の流動測定、X線もしくは中 性子回折、及び電子顕微鏡検査によって決定し得る。界面活性剤の同心二重層は 、薄膜技術のような透過型顕微鏡での観察によって容易に検出できる。これらの 二重層は、偏光下で顕微鏡を使用することによって検出することもできる。マル テズ十字又は消滅十字が現れる時は、同心二重層が存在する。同心二重層は、当 業者によく知られている方法であるフリーズフラクション(freeze fr action)電子顕微鏡検査で検出することもできる。 WO 91/00331号には、界面活性剤のラメラ液滴を含む構造型水性液 体洗剤組成物が開示されている。この組成物は非イオン界面活性剤含量が比較的 高く、例えば界面活性剤全体の50〜100重量%を占める。この種の液体は、 “Physical stability and microstructu re of concentrated dispersions of la mellar liquid−crystalline droplets c ontaining nonionic surfactants in aq ueous electrolyte solution (電解質水溶液中の非イオン界面活性剤含有ラメラ液晶液滴の濃厚分散液の物理 的安定性及びミクロ構造)”,Schepers,Toet及びVan de Pas,American Chemical Society,Vol.9、 No.4,1993にも記述されている。例示されている液体の一部は、同心的 に積層した二重層により包囲された等方性の核(core)からなるラメラ液滴 を含む。特に第4図参照。 WO 91/09107号は、解膠ポリマーを含む水性液体洗剤組成物の製造 における高剪断作用の使用を開示している。 WO 91/16409号は、界面活性剤のラメラ液滴を有し、第一アルキル スルフェート、脂肪酸及び非イオン界面活性剤を含む水性液を開示している。 EP−A−346,995は、界面活性剤のラメラ液滴と、親水性主鎖及び疎 水性側鎖を有する解膠ポリマーとを含む水性液体洗剤組成物を開示している。実 施例には、界面活性剤のラメラ液滴を含む構造型液体が記述されている。 EP−A−328,176は、非封入界面活性剤液滴(相biii)を含む構 造型液体洗剤組成物を開示している。実施例XI−XIVには、界面活性剤ラメ ラ液滴(相ci又はいわ ゆるG相)と、相biiiであると確認された「等方性洗剤」と称する相とを含 む液体が記述されている。実施例XIVの非イオン界面活性剤含量は、界面活性 剤全体の50重量%である。 EP−A−328,177には、ラメラ液滴を有し、液体中で安定剤として使 用される耐塩析性(Salting−Out Resistant)界面活性剤 を含む液体が開示されている。アルキルポリグルコシドはこのようなSOR界面 活性剤の一例である。 EP−A−623,670は、特定の安定剤を含む液体組成物を開示している 。開示されている液体は非イオン界面活性剤を高濃度で含み得、等方性又は異方 性連続相中に分散した界面活性剤の等方性液滴を含む。この液滴構造は凝集を起 こすため、注入可能にするために特定の安定剤を必要とする。 De Giorgio及びCorti著“Physics of Amphi liphiles:Micelles,Vesicles and Micro emulsions(両親媒性物質の物理的特徴:ミセル、小胞及びミクロエマ ルション)”,185、North Hollandには、ラメラ及びL2相を 有する非イオン界面活性剤−水の液体が開示さ れている。17〜19ページ参照。 GB−A−1,068,554には、界面活性剤、カリウム塩及び安定剤を含 む水性エマルションが開示されている。 EP−A−354,010には、球晶相及び非イオン界面活性剤を含む水性液 が開示されている。 EP−A−430,330には、固相を含まない異方性(又はニート(nea t))相を有する水性液が開示されている。 EP−A−572,723には、ポリヒドロキシ脂肪酸アミドを含むラメラ構 造化組成物が開示されており、EP−A−328,177には安定剤作用のある 界面活性剤を含むラメラ構造化液が開示されている。 EP−A−86,614は、非イオン界面活性剤及び固体粒子を含み得る界面 活性剤のラメラ液滴を有する水性液体洗剤組成物を開示している。しかしながら 、非イオン界面活性剤を含む例示の液体は希薄である(希釈されている)。 我々は、物理的に安定な液体の製造を可能にするだけでなく、配合の融通性が 大きくて、安定性に悪影響を与えずに種々の成分を使用し得る液体洗剤組成物の 物理的形態を発見した。このような液体の形態は、酵素の安定性が高いという利 点も有する。 我々はまた、界面活性剤材料のラメラ液滴を含み、界面活性剤材料が非イオン 界面活性剤を高比率で含む液体洗剤組成物が、安定性の問題、高粘度及び/又は 特に高温での貯蔵時の粘度変化を示し得ることも発見した。 我々は更に、安定剤を使用することによって、非イオン界面活性剤の比率が高 い液体を、物理的に安定であり、低粘度であり及び/又は貯蔵時の粘度変化が少 ない状態で製造することができることを発見した。即ち我々は、液体中に安定剤 を含ませることによって、非イオン界面活性剤材料の比率が高いラメラ液滴を含 む水性液体洗剤組成物を安定に調製できることを発見した。このような非イオン 界面活性剤含有液体組成物は内部径方向対称(internal radial symmetry)を有し得、又はこのような構造を有していなくてもよい。 これらの液体中の界面活性剤は100%まで非イオン界面活性剤であってよい、 即ち陰イオン界面活性剤を含まなくてもよい(比率1:0)が、非イオン界面活 性剤及び陰イオン界面活性剤を後述の比率で含んでもよい。 我々はまた、界面活性剤材料のラメラ液滴を含み、界面活性剤材料が非イオン 界面活性剤を高比率で含む液体洗剤組成物の 安定性及び/又は解膠性を、液体のナトリウム対カリウムの比を慎重に調節する ことによって改善し得ることを発見した。これらの非イオン界面活性剤含有液体 組成物は内部径方向対称を有し得、又はこのような構造を有していなくてもよい 。これらの液体中の界面活性剤は100%まで非イオン界面活性剤であってよい 、即ち陰イオン界面活性剤を含まなくてもよい(比率1:0)が、非イオン界面 活性剤及び陰イオン界面活性剤を後述の比率で含んでもよい。 我々はまた、界面活性剤材料のラメラ液滴を含み、界面活性剤が非イオン界面 活性剤を高比率で含む液体洗剤組成物の安定性及び/又は解膠性を、固体粒子を 高含量で液体中に含ませることによっても改善し得ることを発見した。 我々はまた、界面活性剤材料のラメラ液滴を含み、界面活性剤材料が非イオン 界面活性剤を高比率で含む液体洗剤組成物の特に高温での物理的安定性及び/又 は解膠性を、製造方法の条件を慎重に選択することによって改善し得ることを発 見した。発明の概要 本発明は、界面活性剤材料のラメラ液滴を含む構造型水性液体洗剤組成物であ って、非イオン界面活性剤対陰イオン界面活 性剤の重量比が95:5より小さく、50:50より大きい洗剤組成物を提供す る。この組成物は、i)アピオース、アラビノース、ガラクトース、リキソース 、マンノース、ガロース、アルトロース、イドース、アラビノース、リボース、 タロース、キシロース、マルトース、ラクトース、スクロース及びソルビタンの 中から選択した糖単位を含む非イオン性糖安定剤、ii)10重量%以上、好ま しくは15重量%以上の固体粒子、iii)C12〜C18アルキルスルフェー ト、スルホネート、モノ不飽和脂肪酸及びこれらの混合物の中から選択した陰イ オン界面活性剤であって、陰イオンスルフェート又はスルホネートは、スルフェ ート又はスルホネート基が結合している炭素原子の両側に3個以上の炭素原子を 含むような陰イオン界面活性剤、iv)酵素又はv)これらの物質の混合物を含 む。 本発明は、界面活性剤のラメラ液滴を含む構造型水性液体洗剤組成物であって 、界面活性剤が、前記液滴の半径より小さい合体厚み(joined thic kness)を有する一つ以上の界面活性剤材料の二重層からなる同心二重層形 態で存在する材料からなる洗剤組成物も提供する。該組成物は、i)アピオース 、アラビノース、ガラクトース、リキソース、マンノ ース、ガロース、アルトロース、イドース、アラビノース、リボース、タロース 、キシロース、マルトース、ラクトース、スクロース及びソルビタンの中から選 択した糖単位を含む非イオン性糖安定剤、ii)10重量%以上、好ましくは1 5重量%以上の固体粒子、iii)C12〜C18アルキルスルフェート、スル ホネート、モノ不飽和脂肪酸及びこれらの混合物の中から選択した陰イオン界面 活性剤であって、陰イオンスルフェート又はスルホネートは、スルフェート又は スルホネート基が結合している炭素原子の両側に3個以上の炭素原子を含むよう な陰イオン界面活性剤、iv)酵素、又はv)これらの物質の混合物を含む。 本発明は、界面活性剤材料からなるラメラ液滴を含む水性液体洗剤組成物であ って、非イオン界面活性剤を総界面活性剤材料の50重量%以上の比率で含む液 体洗剤組成物の製造方法も提供する。この方法は、水、電解質及び界面活性剤材 料を混合してラメラ構造を形成する操作を含み、その後でラメラ構造を後剪断処 理にかけることを特徴とする。 本発明は、非イオン界面活性剤が総界面活性剤材料の50重量%以上を占める 界面活性剤材料からなるラメラ液滴を含む水 性液体洗剤組成物の製造方法であって、ラメラ構造を形成するための水、電解質 及び界面活性剤材料の混合物を調製し、該混合物の粘度を下記の方法で増加させ ることを特徴とする:a)Na:Kモル比を10:1〜1:10の比に調整する 、b)ポリマー材料を加える、c)5重量%以上の固体粒子を加える、及びd) これらの方法を組合わせて使用する。発明の説明 内部径方向対称をもたない構造 本発明の液体形態は、比較的高い比率の非イオン界面活性剤と比較的低い比率 の陰イオン界面活性剤とを含む液体洗剤組成物であって、物理的安定性を損なわ ず、大きな配合融通性を有し(即ち安定性に悪影響を与えずに種々の成分を使用 し得る)、酵素安定性も高い組成物の調製を可能にする。 本発明の液体の液滴中の界面活性剤の同心二重層形態は、液滴の半径より小さ い合計厚みを有する一つ以上の界面活性剤材料の二重層からなる。合計厚みは、 好ましくは半径の99%より小さく、より好ましくは半径の50%より小さく、 最も好ましくは半径の25%より小さく、特に半径の10%より小さい。 好ましくは、本発明の組成物は、液滴の外側に存在する殻 (shell)を形成する一つ以上の界面活性剤材料の同心二重層を有する。液 滴は、界面活性剤材料の同心二重層の前記殻の中に好ましくは非同心形態で存在 する界面活性剤材料も含むのが好ましい。この界面活性剤材料は、例えば平面構 造、ミセル、溶液又は液体界面活性剤相の形態で存在し得る。液滴内には別の物 質、例えば塩、水及び酵素も存在し得る。界面活性剤ラメラ液滴は好ましくは粒 度1μm以上の固体粒子を含まず、より好ましくは粒度0.1μm以上の粒子、 最も好ましくは粒度0.01μm以上の粒子を含まない。 本発明のこの種の組成物は、非イオン界面活性剤を総界面活性剤の100重量 %の割合で含み得る。非イオン界面活性剤対陰イオン界面活性剤の比は好ましく は95:5より小さく、且つ例えば50:50より大きい。より好ましくは、前 記比は90:10より小さく、最も好ましくは85:15より小さい。より好ま しくは、前記比は55:45より大きく、最も好ましくは60:40より大きい 。特に好ましい比は65:35を超え、例えば70:30より大きい。本発明で は、非イオン界面活性剤対陰イオン界面活性剤の比は、陰イオン界面活性剤のイ オン形態(ionic form)に基づいて決定する。 好ましくは、本発明の前記組成物は、非イオン対陰イオンの比を満たす比率で 、SOR(耐塩析性)6.4未満の非イオン界面活性剤及び陰イオン界面活性剤 を含む。SORの定義は後で説明する。 好ましくは、本発明の前記組成物は更に、後述の脱カップリング(decou pling)ポリマーを1.5〜5重量%含む。我々は、脱カップリングポリマ ーを比較的大きい割合で使用することにより、非イオン界面活性剤の比率が高い ラメラ液滴を含む液体を安定化できることを発見した。いかなる理論にも拘束さ れたくはないが、この種のポリマーは前述の非対称構造を安定させると思われる 。我々は更に、この種の液体に固体粒子を懸濁させることができ、この種の液体 の配合融通性が高いことを発見した。 内部径方向対称をもたないラメラ液滴を含む液体は、光学又は電子顕微鏡検査 によって検出し得、好ましくは透過(例えば膜)又はフリーズフラクショニング を用いて検出し得る。光学顕微鏡検査には偏光を用いるのが好ましく、その場合 は液滴の核部分に複屈折は見られず、二重層の厚さに応じて、液滴の外側に複屈 折が見られる。 我々は、Na+:K+モル比を慎重に調整することによって、非イオン界面活 性剤の比率が比較的高い液体の安定性を更に改善できることを発見した。液体中 のNa+:K+モル比は好ましくは10:1以下、より好ましくは8:1以下、 最も好ましくは5:1以下であり、特に好ましい比は3:1以下、例えば2:1 以下である。Na+:K+モル比は好ましくは1:10以上、より好ましくは1 :8以上、最も好ましくは1:5以上である。特に好ましいのは1:3以上のモ ル比である。適当なモル比は1:2以上である。安定剤 安定剤は、糖単位を1個又は2個、好ましくは1個含む非イオン系ポリヒドロ キシ安定剤であるのが好ましく、糖単位は好ましくはペントース又はヘキソース 環構造である。安定剤は好ましくは遊離ヒドロキシ基を含む。 糖単位は好ましくは、アルドース、例えばアピオース、アラビノース、ガラク トース、リキソース、マンノース、ガロース、アルトロース、イドース、アラビ ノース、リボース、タロース、キシロース、マルトース、ラクトース、スクロー ス及びソルビタンの中から選択する。 好ましくは、糖安定剤は、C6以上、好ましくはC8以上、より好ましくはC 10以上のアルキル(アルケニル)側鎖を含み、糖環とアルキル(アルケニル) 側鎖との間に0〜30個のアルキレンオキシド基、好ましくはエチレンオキシド 基が存在し得、エーテル又はエステル結合によってアルキル(アルケニル)側鎖 が糖環又はEO基に結合され得る。 好ましい安定剤は、アルキル(アルケニル)鎖と糖単位とを有する酸(又はア ルコール)のエーテル、エステル及びアミドである。このような化合物の具体例 としては、式R2−CO−NR1−Z[式中、R1はH、C1〜4ヒドロキシカ ルビル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル又はこれらの混合物を 表し、R2はC5〜C31ヒドロキシカルビルを表し、Zはヒドロキシカルビル 直鎖を有するポリヒドロキシヒドロカルビルを表わす]で示される化合物又はそ のアルコキシル化誘導体が挙げられる。この種の化合物は例えばEP−A−57 2,723に開示されている。 好ましい安定剤はソルビタン誘導体、より好ましくはソルビタンと1種類以上 の脂肪酸とのエステル及び/又はソルビタンと1種類以上のエトキシ基とのエー テル及び/又はこれらの混 合物である。ソルビタン誘導体は、最も好ましくは、下記の構造を有する: 前記式中、R1〜4は−(CH2CH20)n−R’1〜4[式中、nは0〜3 0、好ましくは0〜20であり、R’1〜4はH又はC10〜C20脂肪酸であ る]を表す。 適当な化合物は、ポリソルベート20(ICI社のTween20(登録商標 )、即ちEO=20及びHLB=16.7のモノラウレート)、ポリソルベート 21(ICI社のTween21(登録商標)、即ちEO=4及びHLB=13 .3のトリオレエート)、ラウリン酸ソルビタル(ICI社のSpan20(登 録商標)、即ちHLB=8.6のモノラウレート)及びトリオレイン酸ソルビタ ン(ICI社のSpan85(登録商標)、即ちHLB=1.8のトリオレエー ト)である。 本発明の組成物は、安定剤を好ましくは組成物の0.1重量%以上、より好ま しくは0.5重量%以上、最も好ましくは 1.0重量%以上、且つ好ましくは組成物の20重量%以下、より好ましくは1 5重量%以下、最も好ましくは10重量%以下、特に7.5重量%以下、例えば 5重量%以下で含む。 本発明の組成物は、非イオン対陰イオンの比を満たす比率で非イオン界面活性 剤(SOR6.4未満)及び陰イオン界面活性剤を含むのが好ましい。固体粒子 本発明は、非イオン界面活性剤材料を高比率で含むと共に、固体粒子を5重量 %以上含むラメラ液滴を含む水性液体洗剤組成物にも関する。 個体粒子の含量は好ましくは10重量%以上、より好ましくは15重量%以上 、最も好ましくは20重量%以上である。個体粒子の含量は好ましくは組成物の 25重量%以下、より好ましくは35重量%以下、最も好ましくは30重量%以 下である。 固体粒子は好ましくは、ゼオライト、STP、シリケート材料及びこれらの混 合物の中から選択し、より好ましくはゼオライト及び/又はシリケート材料の中 から選択し、最も好ましくはゼオライト材料である。 如何なる理論にも拘束されたくはないが、固体粒子は液体の 構造形成に寄与するだけでなく、液体中のイオンのモル比に好ましい影響を与え る。これら二つの作用によって、より安定な界面活性剤ラメラ液滴を含む液体が 形成される。固体粒子は更に、物理的安定性を増加させる液体中の構造形成を促 進すると考えられる。 本発明のこの種の水性液体組成物は、非イオン界面活性剤を比較的高比率で含 み、固体粒子の導入と極めて濃厚な液体としての使用とによって安定化すること ができる。前記液体は、水を組成物の50重量%以下、より好ましくは40重量 %以下で含むのが好ましい。陰イオン界面活性剤 本発明の組成物は好ましくは、C12〜C18アルキルスルフェート、C12 〜C18アルキルスルホネート、モノ不飽和脂肪酸及びこれらの混合物の中から 選択した陰イオン界面活性剤を含む。陰イオン界面活性剤は好ましくは、第二C 12〜C18アルキルスルフェート、スルホネート及びこれらの混合物の中から 選択し、より好ましくはこれらの陰イオン界面活性剤分子は、スルフェート又は スルホネート基が結合する炭素原子の両側に3個以上の炭素原子を含む。理論的 に拘束されたくは ないが、これらの界面活性剤のV形(V−shape)は構造の形成を促進する と考えられる。非イオン界面活性剤とこれらの陰イオン界面活性剤(第二C12 〜C18アルキルスルフェート及びスルホネート並びにC12〜C22脂肪酸の 中から選択したもの)との比は、50:50〜95:5が好ましい。前記比はよ り好ましくは90:10より小さく、最も好ましくは85:15より小さい。前 記比は最も好ましくは55:45より大きく、特に60:40より大きい。より 好ましい比は65:35より大きく、例えば70:30より大きい比である。こ れらの陰イオン界面活性剤の割合は、好ましくは組成物の5重量%以上、より好 ましくは10重量%以上、最も好ましくは15重量%以上である。これらの陰イ オン界面活性剤の割合は、好ましくは組成物の50重量%以下、より好ましくは 45重量%以下、最も好ましくは35重量%以下、例えば30重量%以下である 。別の陰イオン界面活性剤も含ませ得る。製造プロセス 驚くべきことに、我々は、本発明の液体を後剪断処理にかけると高温で貯蔵し た時でも貯蔵安定性が得られることを発見した。本発明では、「後剪断(pos t−shear)」とは、 当業者によく知られている用語である「伸長(extension)」の意味も 含むと定義される。 後剪断は押出式可塑度計、シェアーバルブ、コロイドミルを使用するか又はこ れらを組合わせて使用することにより適用し得る。剪断速度は、押出式可塑度計 の場合で、好ましくは3,000/秒以上、より好ましくは5,000/秒以上 、且つ好ましくは30,000/秒以下であり、シェアーバルブの場合の背圧は 好ましくは0.1〜10バールであり、コロイドミルの場合の剪断速度は好まし くは1,000/秒〜100,000/秒である。 驚いたことに、ラメラ液滴を含み非イオン界面活性剤含量が比較的高い液体の 貯蔵安定性は、界面活性剤材料のラメラ液滴の形成時に高粘度環境を発生させる ことによって増加できることが判明した。如何なる理論にも拘束されたくはない が、液体の粘度が高ければ、結果として得られるラメラ液滴含有液の安定性が増 すと考えられる。また、界面活性剤ラメラ液滴を含む液体の連続相、即ち界面活 性剤を含まない水と電解質との混合物からなる相の粘度は、このような安定性の 増加を実現するための重要な要因であり得ると考えられる。 連続相、即ち界面活性剤材料を含まない水と電解質材料との混合物の粘度、従 って形成される界面活性剤材料のラメラ液滴含有液の安定性は、下記のいずれか の方法によって増加することができる:a)Na:Kモル比を10:1〜1:1 0の比に調整する。 b)ポリマー物質を加える。 c)5重量%以上の固体粒子を加える。 d)前記方法を組合わせて使用する。 水、電解質及び界面活性剤の混合物のNa+:K+モル比は、好ましくは8: 1以下、より好ましくは5:1以下、最も好ましくは3:1以下、例えば2:1 以下に調整する。Na+:K+モル比は好ましくは1:8以上、より好ましくは 1:5以上、最も好ましくは1:3以上である。適当なモル比は1:2以上であ る。 ポリマー物質は、水、電解質及び界面活性剤の混合物に該混合物の0.1〜5 重量%の割合で加えるのが好ましい。 固体粒子は、水、電解質及び界面活性剤材料の混合物に好ましくは10重量% 以上の割合で加え、より好ましくは15重量%以上、最も好ましくは20重量% 以上、特に25重量%以上、 例えば30重量%以上で加える。好ましくは組成物の50重量%以下にする。 固体物質は、ゼオライト、STP、シリケート及びこれらの混合物の中から選 択するのが好ましい。界面活性剤 本発明の組成物は更に界面活性剤材料を、好ましくは組成物の10重量%以上 、より好ましくは15重量%以上、最も好ましくは20重量%以上、且つ好まし くは70重量%以下、より好ましくは60重量%以下、最も好ましくは50重量 %以下の割合で含む。 界面活性剤は、陰イオン、陽イオン、非イオン、双性イオン及び両性種の中か ら選択した1種類以上の界面活性剤及びこれらの混合物を含み得る。例えば、界 面活性剤は、Manufacturing Confectioners Co mpanyのMcCutcheon部によって出版された“McCutcheo n’s Emulsifiers & Detergents”の最新版に記載 されているSchwartz & Perry著“Surface Activ e Agents(界面活性剤)”Vol.I,Interscience 1949、及びScwartz,Perry & Berch著“Surfac e Active Agents(界面活性剤)”Vol.II(Inters cience 1958)、又は“Tensid−Taschenbuch”, H.Stache,第2版,Carl Hanser Verlag,Munc hen & Wien,1981に記載のクラス、サブクラス及び特定物質のう ちの任意のものから選択し得る。 適当な非イオン界面活性剤としては特に、疎水性基と反応性水素原子とを有す る化合物の反応生成物、例えばアルキルオキシド特にエチレンオキシドを単独で 又はプロピレンオキシドと一緒に有する脂肪族アルコール、酸、アミド、又はア ルキルフェノールが挙げられる。特定の非イオン洗剤化合物は、エチレンオキシ ドを有するアルキル(C6〜C18)第一又は第二線状又は枝分れアルコール、並 びにエチレンオキシドとプロピレンオキシド及びエチレンジアミンの反応生成物 との縮合によって生成した生成物である。別のいわゆる非イオン洗剤化合物とし ては、長鎖第三アミンオキシド、長鎖第三ホスフィンオキシド及びジアルキルス ルホキシドが挙げられる。非イオン界面活性剤 本発明の組成物は、電解質耐性(elctrolyte tolerance )が低い非イオン界面活性剤を高比率で含むのが好ましい。本発明の液体の構造 を形成するためにこの種の非イオン界面活性剤を使用すると有利であることが判 明した。 本発明の組成物は、SORが6.4未満、好ましくは6.0未満の非イオン界 面活性剤を含むのが好ましい。本明細書に記載の電解質耐性試験は、耐塩析性( SOR)の測定と言ってもよい。この試験を行うためには、目的の界面活性剤の 5重量%水溶液を200ml調製する。ニトロロ三酢酸三ナトリウム(NTA) を、濁りの発生として観察される相分離が生起するまで室温(約25℃)で加え る。この時点で加えるNTAの量、即ち界面活性剤溶液11に加えられるグラム 当量で表されるNTAの量(1モルのNTA=3当量)が、当該界面活性剤の耐 塩析性である。必要に応じて耐塩析性の略号SORを使用する。 SOR6.4未満の非イオン界面活性剤対陰イオン界面活性剤の重量比は、9 5:5より小さく50:50より大きいことが好ましい。前記比は好ましくは9 0:10より小さく、より 好ましくは85:15より小さい。前記比は好ましくは55:45より大きく、 より好ましくは60:40を超え、最も好ましくは65:35より大きく、例え ば70:30より大きい。 本発明の組成物はまた、SORが6.4以上の界面活性剤材料(非イオン界面 活性剤を含む)も含み得る。如何なる理論にも拘束されたくはないが、SORが より大きい界面活性剤をより大きい比率で含ませると、内部径方向対称を有する 液滴を含む液体が生成され得ると考えられる。陰イオン界面活性剤 本発明の組成物は合成陰イオン界面活性剤成分を含み得る。該界面活性剤は前 述の非イオン界面活性剤と組み合わせて使用するのが好ましい。適当な陰イオン 界面活性剤は通常、炭素原子数約8〜約22のアルキル基を有する有機スルフェ ート及びスルホネートの水溶性アルカリ金属塩である。ここで使用するアルキル という用語は、高級アシル基のアルキル部分を意味する。適当な合成陰イオン界 面活性化合物の具体例としては、ナトリウム及びカリウムアルキルスルフェート 、特に、例えば獣脂又はヤシ油から製造した高級(C8〜C18)アルコールをス ルフェート化したもの、ナトリウム及びカリウムアルキル (C9〜C20)ベンゼンスルホネート、特にナトリウム直鎖第二アルキル(C10 〜C15)ベンゼンスルホネート;ナトリウムアルキルグリセロールエーテルスル フェート、特に獣脂又はヤシ油から誘導した高級アルコール及び石油から誘導し た合成アルコールのエーテル;ナトリウムヤシ油脂肪モノグリセリドスルフェー ト及びスルホネート;高級(C8〜C18)脂肪アルコールとアルキレンオキシド 、特にエチレンオキシドとの反応生成物の硫酸エステルのナトリウム塩及びカリ ウム塩;イセチオン酸でエステル化し水酸化ナトリウムで中和したヤシ油脂肪酸 のような脂肪酸の反応生成物;メチルタウリンの脂肪酸アミドのナトリウム塩及 びカリウム塩;アルカンモノスルホネート、例えばα−オレフィン(C8-20)を 重亜硫酸ナトリウムと反応させることによって誘導したもの、並びにパラフィン をSO2及びCl2と反応させ次いで塩基で加水分解してランダムスルホネートを 生成することにより誘導したもの;並びにオレフィンスルホネート(この用語は 、オレフィン特にC10-20α−オレフィンをSO3と反応させ、次いで反応生成物 を中和し加水分解することによって生成した物質を意味する)、好ましい陰イオ ン界面活性化合物は、ナトリウム(C11−C15)アルキル ベンゼンスルホネート及びナトリウム(C16−C18)アルキルスルフェートであ る。 モノ又はジカルボン酸のアルカリ金属石鹸、特に炭素原子数12〜18の酸、 例えばオレイン酸、リシノール酸、アルキル(アルケニル)スクシネート、例え ばドデシルスクシネート、及びヒマシ油、ナタネ油、ピーナッツ油、ヤシ油、パ ーム核油又はこれらの混合物から誘導した脂肪酸の石鹸を含ませることも可能で あり、それが好ましいこともある。これらの酸のナトリウム又はカリウム石鹸を 使用し得る。他の界面活性剤 例えばEP−A−0,328,177に記載のような耐塩析性活性物質の使用 、特に例えばEP−A−70,074に記載のようなアルキルポリグリコシド界 面活性剤の使用も可能である。アルキルモノグルコシドも使用し得る。また、ア ルキルグルコースエーテルも使用し得、及び/又はWO 92/06157号に 記載のようなポリヒドロキシ脂肪酸アミド、より特定的には前記先行特許明細書 中の実施例で使用されているアミドも使用し得る。塩析電解質 本発明の組成物は任意に、洗浄活性物質の構造形成を生起させるのに十分な量 で電解質も含み得る。本発明の組成物は塩析電解質を0%(好ましくは1%)〜 60%、特に5%(好ましくは10%)〜45%含むのが好ましい。塩析電解質 は、EP−A−79,646に記載の意味、即ち離液数(lyotropic number)が9.5未満、好ましくは9.0未満の総ての電解質を意味する 。好ましい塩析電解質は、ホスフェート(ピロ、オルト及びポリホスフェートを 含む)、シリケート、ボレート、カーボネート、スルフェート、シトレート、ニ トリロアセテート及びスクシネートのアルカリ金属塩及びアンモニウム塩の中か ら選択される。ビルダー 本発明の組成物は洗剤ビルダーを含むのが好ましい。該ビルダーは全部又は一 部が電解質であり得る。 リン含有無機洗剤ビルダーの具体例としては、水溶性塩、特にアルカリ金属ピ ロホスフェート、オルトホスフェート、ポリホスフェート及びホスホネートが挙 げられる。無機ホスフェートビルダーの特定具体例としては、ナトリウム及びカ リウムト リポリホスフェート、ホスフェート及びヘキサメタホスフェートが挙げられる。 ホスホネート金属イオン封鎖ビルダーも使用し得る。しかしながら、場合によっ てはホスホネートビルダーの量を最小にすることが好ましい。 無リン無機洗剤ビルダーを使用する場合には、その具体例として、水溶性アル カリ金属カーボネート、ビカーボネート、シリケート並びに結晶質及び非晶質ア ルミノシリケートが挙げられる。特定具体例としては、炭酸ナトリウム(方解石 種を含む又は含まない)、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム及びカリウム、シリ ケート並びにゼオライトが挙げられる。 有機洗剤ビルダーを使用する場合には、その具体例として、アルカリ金属、ア ンモニウム及び置換アンモニウムポリアセテート、カルボキシレート、ポリカル ボキシレート、ポリアセチルカルボキシレート及びポリヒドロキシスルホネート が挙げられる。特定具体例としては、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸 、オキシ二コハク酸、メリット酸、ベンゼンポリカルボン酸、CMOS、タルト レートモノスクシネート、タルトレートジスクシネート及びクエン酸のナトリウ ム、カリウム、リチウム、アンモニウム及び置換アンモニウム塩が挙げられる。 クエン酸又はその塩は本発明で使用するのに好ましいビルダーである。 有機ビルダーを使用する場合には、EP−A−301,882に記載のように 、水性連続相に部分的にしか溶解しないポリマーを混入することも望ましい。こ のようにすると、溶解しない部分の存在によって、実質的に全部が溶解した場合 に発生したであろう不安定性が生じないため、二次的利益、特にビルディング効 果(building)を達成するのに十分な量を導入しても粘度が低下する( 溶解したポリマーに起因する)。典型的な量は0.5〜4.5重量%である。 非石鹸ビルダーの含量は好ましくは組成物の5〜40重量%、より好ましくは 組成物の5〜25重量%である。脱カップリングポリマー 本発明の組成物は更に、親水性主鎖と1個以上の疎水性側鎖とを有するか、又 は疎水性基及び親水性基を交互に有するブロックコポリマーであるか、又は非イ オンモノマー及びイオンモノマーを有する解膠ポリマーの中から選択した脱カッ プリングポリマーを1.5〜5重量%含むのが好ましい。 当業界では数種類の解膠ポリマーが開示されている。EP− A−346,995は、親水性主鎖と1個以上の疎水性主鎖とを有する解膠ポリ マーを開示しており、WO91/06622は疎水性基及び親水性基を交互に含 むブロックコポリマーである解膠ポリマーを開示しており、WO91/0662 3は非イオンモノマー及びイオンモノマーからなる解膠ポリマーを開示しており 、GB−2 237 813は疎水性主鎖と1個以上の親水性側鎖とからなる解 膠ポリマーを開示している。 解膠ポリマーは組成物の1.5〜5重量%の割合で使用するのが好ましい。 本発明の組成物は濃厚であるのが好ましい。従って、本発明の液体洗剤組成物 の水含量は好ましくは組成物の10重量%以上、より好ましくは20重量%以上 、最も好ましくは30重量%であり、且つ好ましくは組成物の60重量%以下、 より好ましくは50%以下、最も好ましくは40重量%以下である。任意的成分 既述の成分以外に、複数の任意的成分、例えばアルカノールアミド、特にパー ム核油脂肪酸及びヤシ油脂肪酸から誘導したモノエタノールアミドのような起泡 増進剤、起泡抑制剤、酸素 放出漂白剤、例えば過ホウ酸ナトリウム及び過炭酸ナトリウム、過酸漂白剤前駆 体、塩素放出漂白剤、例えばトリクロロイソシアヌル酸、無機塩、例えば硫酸ナ トリウム、並びに通常は極めて微量で使用する蛍光剤、香料、酵素(0.5〜5 重量%)例えばプロテアーゼ、アミラーゼ及びリパーゼ(Novo社のLipo lase(商標)を含む)、酵素安定剤、汚れ再付着防止剤、殺菌剤及び着色料 も含ませ得る。勿論、本発明の組成物で使用するポリマー以外の物質としては、 生分解性物質を選択することも環境のために好ましい。生成物の特性 本発明の組成物は、好ましくは21s−1で2,500mPas未満、より好 ましくは1,500mPas未満、最も好ましくは1,000mPas未満であ り、且つ100mPasより大きい粘度、特に好ましくは21s−1で100〜 750mpasの粘度を有する。 本発明の液体組成物は物理的に安定であり、比較的低い粘度を有する。本発明 では、物理的安定性は、大半の製造及び小売要件に適合する最大限の分離として 定義される。安定な組成物は、製造時から21日間にわたり25℃で貯蔵した時 の二つ以 上の分離相の発生によって示される相分離が10容量%以下、好ましくは5容量 %以下、最も好ましくは2容量%以下である。 本発明の液体組成物はpHが好ましくは6〜14、より好ましくは6.5〜1 3、特に好ましくは7〜12である。 洗濯液に与えられた時のpHは6以上、より好ましくは7.5以上、最も好ま しくは8以上である。該pHは好ましくは12以下、より好ましくは10以下、 最も好ましくは9以下である。製造方法 前述の製造プロセス以外の、本発明の液体洗剤組成物の好ましい製造方法は、 電解質成分(使用する場合)を感温性成分(使用する場合)以外の微量成分と一 緒に高温水に分散させ、次いでビルダー(使用する場合)、洗浄活性物質を(場 合によっては予備混合物として)撹拌下で加え、その後混合物を冷却し、任意の 感温性微量成分、例えば酵素、香料等を加えることからなる。解膠ポリマーは例 えば電解質成分の後で、又は最終成分として添加し得る。解膠ポリマーは、ラメ ラ構造の形成の前に加えるのが好ましい。 本発明の洗剤組成物は、例えば洗濯機で使用するための洗濯 液を形成するために、使用時に洗濯用水で希釈する。洗濯液中の液体洗剤組成物 の濃度は、好ましくは0.1〜10重量%、より好ましくは0.1〜3重量%で ある。 以下に非限定的実施例を挙げて本発明を詳細に説明する。実施例 実施例1 成分を表示順に混合して下記の組成物を調製した。 安定剤を加えた組成物は相分離を生起しなかったが、安定剤を加えていない組 成物は貯蔵時に5mmの相分離を示した。実施例2 成分を表示順に混合して下記の組成物を調製した。 この実験は、安定剤を加えた生成組成物の粘度変化が少ないことを示している 。実施例3 成分を表示順に混合して下記の組成物を調製した。 安定剤を加えた組成物はいずれも安定性に優れ、粘度が低く、粘度変化も少な かった。実施例4 成分を表示順に水に加えて下記の組成物を調製した。 全く同じ程度というわけではないが、安定剤を加えた組成物は貯蔵時の相分離 及び粘度変化が少ない。実施例5 この実施例は、非イオン界面活性剤の比率が高い組成物の安定化で、後剪断及 び種々の安定剤の使用が有効であることを示す。成分を50〜55℃の温度で表 示順に混合して組成物を調製した。 実施例6 この実施例は、非イオン界面活性剤の比率が高い組成物の一例を示し、固体粒 子の存在及び後剪断の使用の効果を明らかにする。成分を50〜55℃の温度で 表示順に加えて組成物を調製した。ゼオライト含量を除いて組成物15及び16 は同等であり、組成物16の成分は組成物15中にも同じ比率で存在する。 実施例7 この実施例は、非イオン界面活性剤の比率が高い組成物でより多い固形分を使 用した場合の効果を示す。 成分を50〜55℃の温度で表示順に加えて組成物を調製した。 組成物を押出式可塑度計を用いて10,000秒-1で剪断処理した。実施例8 この実施例は、工場で使用すると便利な装置、即ちシェアーバルブを使用した 場合にも、後剪断を効果的に実施できることを示す。使用した装置はダイアフラ ムバルブであった。即ち、流れが適当な細さに圧縮されるまでダイアフラムをネ ジで締め付けて使用するものであった。 成分を50〜55℃の温度で表示順に加えて組成物を調製した。 組成物は20℃で貯蔵するか、又はシェアーバルブを用いて後剪断にかけた。 結果は下記の通りであった: この実施例は、シェアーバルブでの後剪断によって液体洗剤組成物の粘度及び 安定性特性が改善されることを示している。実施例9 温度をできるだけ50℃近くに維持しながら、成分を表示順に加えて下記の液 体を調製した。有効成分はプレミックスとして加えた。香料を加える前に組成物 を30℃に冷却した。 前記液体の試料を押出式可塑度計に通した。結果は下記の通りであった。 この実施例は、非イオン界面活性剤の比率が高い液体を後剪断にかけると20 ℃での相分離が低下するため有利であるということを示すだけではない。この組 成物の場合は、約10,000s-1が最適後剪断速度であると思われ。なぜなら 、粘度変化を殆ど伴わずに物理的安定性が得られるからである。一般的には、後 剪断の最適な度合いは組成物によって異なり、所与の組成物について実験を通し て確立し得る。実施例10 実施例9の組成物24を調製した。該液体の試料をダイアフラムシェアーバル ブに通した。結果は下記の通りであった: これらの結果から明らかなように、シェアーバルブを用いて後剪断を行うと、 粘度変化が比較的小さく、物理的安定性が得られる。実施例11 下記の組成物を調製した。 組成物25は、内部対称をもたず非同心的界面活性剤を含むラメラ液滴を含む 。 実施例12 下記の組成物を調製した。 組成物26は、内部対称をもたず非同心的界面活性剤を含むラメラ液滴を含む 。実施例13 スルフェート及び非イオン界面活性剤をプレミックスし、該プレミックスをク エン酸塩、ホウ酸塩、グリセロール及びポリマーの溶液に加え、得られた混合物 を頭上撹拌器で室温で30分間撹拌することによって下記の組成物を調製した。 組成物を偏光光学顕微鏡で調べたところ、マルテズ十字は確認されなかった。 該液体は2〜20μmの大きさの液滴を含む。これらの液滴は径方向対称を有し ていない。液滴の二重層の合計厚みは液滴の半径より小さい(半径の25%未満 、即ち約10%未満)。透過型電子顕微鏡を用いて調べると、これらの液滴は数 個のラメラ二重層だけで構成されている。該組成物は成分の配合に関して大きな 融通性を示す。実施例14 実施例13の組成物の第二スルフェートに代えて、2及び3異性体の62%を 有する第二スルフェート(スルフェート基が結合する炭素原子の両側に3個以上 の炭素原子を含む第二アルキルスルフェートに対する非イオン界面活性剤の比は 72:28以上)を使用すると、ラメラ二重層と非同心ラメラ相からなる核とを 有する液滴を含む液体が得られた。二重層の合計厚みは半径の50〜99%であ る。実施例15 実施例13の組成物(2、3異性体22%)の第二スルフェートの量を27% に増加し、非イオン界面活性剤の量を13%に減少させると(スルフェート基が 結合する炭素原子の両側に 3個以上の炭素原子を含む第二アルキルスルフェートに対する非イオン界面活性 剤の比は35:65以上)、完全な二重層径方向対称を有する液滴を含む液体が 得られた。実施例16 下記の液体を調製した: 該液体は37℃で5週間にわたり相分離を示さなかった。該液体の液滴は径方 向対称を有していなかった。ポリマー濃度を増加すると液滴が小さくなった。酵 素の半減期は大きい(37℃でプロテアーゼは10週間を超え、リパーゼは5週 間)。後剪断にかけ、ポリマー含量を増加し、ゼオライト含量を増加すると安定 性が更に増加する。実施例17 下記の液体を調製し、後剪断にかけた。 該液体は径方向対称をもたない液滴を含む。実施例18 アルカリを水に溶解し、グリセロール、クエン酸ナトリウム、ボラックス、ポ リマー及び活性成分プレミックスを加え、得られた混合物を撹拌することにより 下記の液体を調製した: 組成物1上にWissalith P社のゼオライト4Aを20重量%加える ことによって組成物2を調製した(調製時に活性成分プレミックスの前に加えた )。 組成物1にポリマーを1重量%ではなく2重量%加えることによって組成物3 を調製した。 組成物2にポリマーを1重量%ではなく2重量%加えることによって組成物4 を調製した。 組成物1にポリマーを1重量%ではなく0%加えることによって組成物5を調 製した。 得られた結果は下記の通りである: これらの結果は、固体粒子の添加及び/又はポリマー添加量の増加によって安 定性が増加し及び/又は粘度が改善されることを示している。 液体組成物1〜4は内部対称をもたない構造を有する液滴を含む。 組成物4は1週間後に相分離を示さない。該組成物を遠心分離にかけ、ゼオラ イトを除去し、その後得られた液体を再混合した。再混合した組成物(組成物3 に等しい)は1週間の貯蔵後に、組成物3と類似の相分離を示した。固体粒子の 存在が安定性を増加すると結論できる。実施例19 下記のベースの液体を調製した: Span20を種々の量で加えると下記の安定性が得られた: これは、非イオン界面活性剤含量の高い液体の粘度に対するSpanの好まし い作用を示すものである。粘度変化も改善された。実施例20 実施例19の液体中で酵素の安定性を測定したところ、極めて良好であること が判明した:37℃で4週間後、リパーゼ92%、プロテアーゼ74%。実施例21 実施例19の液体に固体粒子を種々の量で加えたところ、下記の結果が得られ た: これは、固体粒子が非イオン界面活性剤含量の高い液体を安定化し得ることを 示すものである。固体粒子を含まない同じ組成物は、室温で4週間後に著しい分 離を示した。実施例22 EP−A−623670の実施例1、2I及び2Kの液体を調製した。 実施例1では、電子顕微鏡検査の結果、等方性連続相中に界面活性剤液滴を含 むことが判明した液体が得られた。これらの界面活性剤液滴は電子顕微鏡検査で 複屈折が見られなかった。液滴をフリーズフラクション電子顕微鏡検査で調べた 結果、界面活性剤液滴は外側にラメラコーティングを有し、核内に界面活性剤積 層を有することが判明した。固体粒子含量は組成物の約5重量%と推算された。 実施例2I及び2Kの液体を調製し、電子顕微鏡で検査した結果、完全な球晶 であることが判明した。 請求の範囲 1. 界面活性剤成分のラメラ液滴を含む構造化水性液体洗剤組成物であって、 前記ラメラ液滴が内部径方向対称をもたず、液滴の半径より小さい合計厚みを有 する一つ以上の界面活性剤成分二重層からなる同心二重層形態で存在する前記界 面活性剤成分を含み、該組成物は95:5より小さく且つ50:50より大きい 非イオン界面活性剤対陰イオン界面活性剤の重量比で15重量%以上の界面活性 剤を含み、かつi)アピオース、アラビノース、ガラクトース、リキソース、マ ンノース、ガロース、アルトロース、イドース、リボース、タロース、キシロー ス、マルトース、ラクトース、スクロース及びソルビタンの中から選択した糖単 位を含む非イオン性糖安定剤、ii)10重量%以上、好ましくは15重量%以 上の固体粒子、iii)C12〜C18アルキルスルフェート、スルホネート、 モノ不飽和脂肪酸及びこれらの混合物の中から選択した陰イオン界面活性剤(こ こで、陰イオンスルフェート又はスルホネートは、スルフェート又はスルホネー ト基が結合している炭素原子の両側に3個以上の炭素原子を含む)、又はiv) 前記物質の混合物 を含む前記組成物。 2. 合計厚みが半径の50%より小さく、好ましくは半径の25%より小さく 、最も好ましくは半径の10%より小さい請求項1に記載の組成物。 3. 一つ以上の界面活性剤同心二重層が液滴の外側に存在する殻を形成する請 求項1又は2に記載の組成物。 4. 液滴が、界面活性剤成分の同心二重層からなる殻の内側に非同心形態で存 在する界面活性剤成分も含む請求項3に記載の組成物。 5. 1.5〜5重量%の脱カップリングポリマーも含む請求項1から4のいず れか一項に記載の組成物。 6. Na+:K+比が10:1〜1:10である請求項1から5のいずれか一 項に記載の組成物。 7. 酵素成分も含む請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。 8. 界面活性剤成分からなるラメラ液滴を含む水性液体洗剤組成物の製造方法 であって、前記ラメラ液滴は内部径方向対称をもたず、液滴の半径より小さい合 計厚みを有する一つ以上の界面活性剤成分二重層からなる前記界面活性剤成分を 含み、前 記液体は非イオン界面活性剤を総界面活性剤成分の50重量%以上の比率で含む ものであり、該製造方法は、水、電解質成分及び界面活性剤成分を混合してラメ ラ構造を形成する操作を含み、その後でラメラ構造を後剪断処理にかけることを 特徴とする前記製造方法。 9. 界面活性剤成分からなるラメラ液滴を含む水性液体洗剤組成物の製造方法 であって、前記ラメラ液滴は内部径方向対称をもたず、液滴の半径より小さい合 計厚みを有する一つ以上の界面活性剤成分二重層からなる前記界面活性剤成分を 含み、前記液体は非イオン界面活性剤を総界面活性剤の50重量%以上の比率で 含むものである前記製造方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M K,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO ,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM, TT,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 ダンカン,ダイアン イギリス国、マージーサイド・エル・42・ 9・ジエイ・デイ、ウイラル、プレント ン、パークヒル・ロード・72 (72)発明者 フオーク,ナンシー・アン アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07071、リンドハースト、シクスス・スト リート・732、アパーメント・2 (72)発明者 デ・フロート,ジエフイ イギリス国、マージーサイド・エル・47・ 6・エイ・アール、ウイラル、メルス、ダ ブポイント・ロード・12 (72)発明者 フアン・デ・リンデン,エリク オランダ国、エヌ・エル−2352・カー・セ ー・レイデルドルプ、サントホルスト・73 (72)発明者 メイチン,デイビツド イギリス国、ブライケンヘツド・エル・ 43・6・テイー・ジエイ、オツクストン、 ブラブコート・ロード・32 (72)発明者 チユート,ウイルヘルミーナ・カリン オランダ国、エヌ・エル−3161・エル・エ ル・ローン、モザルトラーン・22 (72)発明者 ウオールシユ,マイクル・フランシス イギリス国、チエシヤー・シー・エイチ・ 2・2・エイ・ジー、チエスター、ガー ス・ドライブ・60

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 界面活性剤成分ラメラ液滴を含む構造型水性液体洗剤組成物であって、9 5:5より小さく且つ50:50より大きい非イオン界面活性剤対陰イオン界面 活性剤の重量比を有し、i)アピオース、アラビノース、ガラクトース、リキソ ース、マンノース、ガロース、アルトロース、イドース、アラビノース、リボー ス、タロース、キシロース、マルトース、ラクトース、スクロース及びソルビタ ンの中から選択した糖単位を含む非イオン糖安定剤、ii)10重量%以上、好 ましくは15重量%以上の固体粒子、iii)C12〜C18アルキルスルフェ ート、スルホネート、モノ不飽和脂肪酸及びこれらの混合物の中から選択した陰 イオン界面活性剤であって、ここで、陰イオンスルフェート又はスルホネートは 、スルフェート又はスルホネート基が結合している炭素原子の両側に3個以上の 炭素原子を含むものである前記陰イオン界面活性剤、iv)酵素又はv)前記物 質の混合物を含む前記界面活性剤ラメラ液滴を含む構造型水性液体洗剤組成物。 2. 界面活性剤ラメラ液滴を含む構造型水性液体洗剤組成物 であって、前記界面活性剤が、液滴の半径より小さい合体厚みを有する一つ以上 の界面活性剤二重層からなる同心二重層形態で存在する材料を含み、該組成物は 、i)アピオース、アラビノース、ガラクトース、リキソース、マンノース、ガ ロース、アルトロース、イドース、アラビノース、リボース、タロース、キシロ ース、マルトース、ラクトース、スクロース及びソルビタンの中から選択した糖 単位を含む非イオン糖安定剤、ii)10重量%以上、好ましくは15重量%以 上の固体粒子、iii)C12〜C18アルキルスルフェート、スルホネート、 モノ不飽和脂肪酸及びこれらの混合物の中から選択した陰イオン界面活性剤であ って、ここで陰イオンスルフェート又はスルホネートは、スルフェート又はスル ホネート基が結合している炭素原子の両側に3個以上の炭素原子を含むものであ る前記陰イオン界面活性剤、iv)酵素、又はv)前記物質の混合物を含む前記 界面活性剤ラメラ液滴を含む構造型水性液体洗剤組成物。 3. 1.5〜5重量%の脱カップリングポリマーも含むことを特徴とする請求 項1又は2に記載の組成物。 4. Na+:K+比が10:1〜1:10であることを特徴 とする請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。 5. 酵素成分も含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の 組成物。 6. 界面活性剤成分からなるラメラ液滴を含む水性液体洗剤組成物の製造方法 であって、前記液体は非イオン界面活性剤を総界面活性剤成分の50重量%以上 の比率で含むものであり、該製造方法は、水、電解質及び界面活性剤成分を混合 してラメラ構造を形成する操作を含み、その後でラメラ構造を後剪断処理にかけ ることを特徴とする前記製造方法。 7. 非イオン界面活性剤を総界面活性剤成分の50重量%以上の比率で含む界 面活性剤成分からなるラメラ液滴を含む水性液体洗剤組成物の製造方法であって 、ラメラ構造を形成するための水、電解質及び界面活性剤成分の混合物を調製し 、該混合物の粘度を、a)Na:Kモル比を10:1〜1:10の比に調整する 、b)ポリマー成分を加える、c)5重量%以上の固体粒子を加える、及びd) これらの方法を組合わせて使用することにより増加させることを特徴とする前記 製造方法。
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