JPH0768541B2 - 液体洗剤 - Google Patents

液体洗剤

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JPH0768541B2
JPH0768541B2 JP3503106A JP50310691A JPH0768541B2 JP H0768541 B2 JPH0768541 B2 JP H0768541B2 JP 3503106 A JP3503106 A JP 3503106A JP 50310691 A JP50310691 A JP 50310691A JP H0768541 B2 JPH0768541 B2 JP H0768541B2
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textile
softening
aqueous liquid
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フアン・デ・パス,ヨハンネス・コルネリス
マリア・ドルーゲ,ヨハンネス・ヘルマン
Original Assignee
ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ
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    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/0005Other compounding ingredients characterised by their effect
    • C11D3/001Softening compositions
    • C11D3/0015Softening compositions liquid
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、水性液体洗剤組成物に係わる。本発明は特
に、過酸素漂白剤化合物を含有する繊維製品洗濯用液体
洗剤組成物に係わる。
ヨーロッパ特許第293040号及び同第294904号において、
水性液体洗剤組成物中に固体の水溶性過酸素漂白剤化合
物を用いることが提案されている。上記特許に開示され
た組成物には、繊維製品に及ぼし得る柔軟化効果がしば
しば十分でないという欠点が有る。
濯ぎ液中での柔軟化のために別個の製品を用いる不便を
解消するべく、繊維製品の洗浄も柔軟化も行ない得る単
一の液体洗剤組成物の提供が望まれている。
米国特許第4,430,236号(Chandler Franks)には、過酸
化水素漂白剤及びノニオン界面活性剤を含有する、pHの
小さい単相水性液体洗剤が開示されている。柔軟化特性
を付与するべくカチオン界面活性剤が添加され得る。
ヨーロッパ特許第160342号には、固体の有機ペルオキシ
酸、界面活性剤及び電解質を含有するpH値の小さい水性
液体漂白組成物が開示されている。カチオン界面活性剤
が含有され得る。
本発明は、優れた洗浄性能と、洗濯後の繊維製品の優れ
た柔軟性との非常に望ましい組み合わせを実現する液体
洗剤組成物を提供する。本発明による組成物は広い範囲
内のpH値、特にアルカリ性のpH値を有するように調製で
き、この組成物は過酸化水素及び有機ペルオキシ酸以外
の漂白剤物質と組み合わせられた広範な繊維製品柔軟化
成分を含有し得る。
従って本発明は、 (a)水を10重量%以上含有し、 (b)洗剤活性物質を2〜60重量%含有し、 (c)過ホウ酸塩、過硫酸塩、ペルオキシ二硫酸塩、過
リン酸塩、及び過酸化水素と尿素またはアルカリ金属炭
酸塩との反応で生成した結晶過酸化水素化物の中から選
択された過酸素漂白剤を活性酸素が組成物の0.1〜15重
量%となる量で含有し、その際漂白剤の少なくとも一部
は系中に懸濁した固体粒子として存在する アルカリ性の水性液体洗剤組成物であって、 (i)繊維製品柔軟化クレー類、 (ii)繊維製品柔軟化セルロースエーテル物質類、 (iii)第四アンモニウム繊維製品柔軟剤、アミン柔軟
剤物質、両性繊維製品柔軟剤物質またはこれらの混合物
を含む固体粒子類、及び (iv)物質(i)〜(iii)の混合物類 の中から選択された、繊維製品を柔軟にする成分を0.05
〜25重量%含有することを特徴とする組成物に係わる。
本発明の液体洗剤組成物が含有する好ましい繊維製品柔
軟化成分は、繊維製品柔軟化クレー類と、繊維製品柔軟
化セルロースエーテル物質類と、第四アンモニウム繊維
製品柔軟剤、アミン柔軟剤物質、両性繊維製品柔軟剤物
質またはこれらの混合物を含む粒子類との中から選択さ
れる。
本発明による組成物は、系中に可溶化形態で存在しない
か、または一部のみ可溶化形態で存在し、残部は系中に
懸濁した固体過酸素粒子として存在する過酸素漂白剤を
含有する。この漂白剤の、好ましくは80重量%以上、更
に好ましくは90重量%を越えて特に98〜100重量%が非
溶解形態で存在する。
好ましくは、溶解していない漂白剤粒子の重量平均直径
は0.5〜100μmで、特に5〜60μmである。このような
微小粒子を得る方法はヨーロッパ特許第294904号に開示
されている。
漂白剤が非溶解形態で存在することを確実にする一法
に、組成物中の電解質を増量し、それによって系中の漂
白剤成分の溶解度を低下させることが有る。この目的に
適った電解質は、例えば少なくとも部分的に水溶性の炭
酸塩、硫酸塩及びハロゲン化物塩並びにメタホウ酸塩で
ある。他の好ましい電解質は塩析電解質である。
“塩析電解質”という表現は本発明のためにはヨーロッ
パ特許第79646号でと同じ意味を有し、即ち9.5より小さ
い離液数(lyotropic number)を有する電解質のことで
ある。
漂白剤成分の溶解度の十分な低下が確実となるように、
電解質の溶解部分は好ましくは組成物の2重量%を越
え、更に好ましくは5重量%を上回り、10〜50重量%で
あれば特に好ましい。
適当な過酸素化合物の例には、過ホウ酸塩、過硫酸塩、
ペルオキシ二硫酸塩、過リン酸塩、及び過酸化水素と尿
素またはアルカリ金属炭酸塩との反応で生成した結晶過
酸化水素化物が含まれる。カプセルに封入された漂白剤
を用いることも可能である。
漂白剤成分は、好ましくは活性酸素が組成物の0.1〜15
重量%、更に好ましくは0.5〜5%で典型的には1.0〜3.
0%となる量で添加される。
特に好ましく用いられるのは、過ホウ酸塩(好ましくは
過ホウ酸塩四水和物)及び過炭酸塩漂白剤のような漂白
剤である。好ましくは、これらの漂白剤は組成物の5〜
40重量%、更に好ましくは10〜30%の量で用いられる。
漂白剤成分は組成物に、例えば乾燥粒状物質としてか、
または漂白剤粒子の子分散液として添加され得る。過ホ
ウ酸塩四水和物漂白剤が用いられる場合、適当な市販漂
白剤分散液はProxsolR(ICI)〔R:登録商標〕であり、
分散液を適用しない時は、例えばヨーロッパ特許第2949
04号に開示されているようにin situで過ホウ酸塩四水
和物結晶が形成され得る。
本発明は、濯ぎ液中での柔軟化のために別個の製品を用
いる不便を解消するべく、漂白剤成分を含有し、かつ繊
維製品を柔軟にし得る液体洗剤組成物を提供することを
目的とする。
英国特許第1,400,898号(Procter and Gamble)に、洗
液中での柔軟化を実現するべく顆粒状の洗剤組成物中に
スメクチックタイプのクレーを用いることが開示されて
いる。しかし、液体である水性洗剤組成物にクレー柔軟
剤を含有させることはこれまで困難であった。
ヨーロッパ特許第225142号(UNILEVER)は、限られた膨
潤性を有する繊維製品柔軟化クレー物質の使用を提案し
ている。
ヨーロッパ特許第291261号(UNILEVER)には、繊維製品
柔軟化クレー物質を蟻酸ナトリウム、塩化ナトリウムま
たは硫酸ナトリウムのような、解凝固作用を有しない/
ビルダーとして機能しない電解質と組み合わせて用いる
ことが開示されている。
ヨーロッパ特許第213730号(UNILEVER)は、洗剤活性物
質と、繊維製品柔軟剤と、特定の低ゲル化点セルロース
エーテル誘導体とを組み合わせることにより洗液中で望
ましい柔軟化を実現することを提案している。上記特定
のセルロースエーテルは洗浄段階での繊維製品の柔軟化
を促進し得る。
ヨーロッパ特許第265187号には、洗液中での柔軟化のた
めに平均粒径約20〜200μmのイミダゾリン粒子を用い
ることが開示されている。
ヨーロッパ特許第294893号にはイミダゾリン−アニオン
界面活性剤イオン対/ワックス複合体の、繊維及び繊維
製品コンディショニング剤としての使用が開示されてい
る。ヨーロッパ特許第294894号には、粒径1〜1000nmの
アミン−アニオン界面活性剤イオン対/ワックス複合体
を上記と同様の薬剤として液体組成物中に用いることが
開示されている。
特に好ましく用いられるのは、繊維製品柔軟化クレーで
ある。驚くべきことに、微量金属などの不純物を含有す
ることが知られているクレー物質が本発明組成物に用い
られる漂白剤物質の安定性に許容不能なほどに悪影響を
及ぼすことはないということが判明した。クレー物質の
不純物は液体洗剤組成物の水性相に溶解し、漂白剤分解
の触媒として機能すると予想されるところなので、これ
は意外である。
繊維製品柔軟化クレー物質を固体漂白剤物質と組み合わ
せて用いることには、その結果時に液体洗剤組成物の固
体懸濁特性が向上するというやはり意外な利点も有る。
適当な繊維製品柔軟化クレーには、膨潤度が低いクレ
ー、中ぐらいであるクレー、または高いクレーが含まれ
る。適当なクレー物質の例として、ヘクトライト/Naベ
ントナイト、例えばBENTONE EWR及びCLARSOL W100R;Ca
ベントナイト、例えばCLARSOL KC1R、MDO 7/84R、LAUND
ROSIL DGR、LAPORTE CP 103R及びMARMORAR、またはこれ
らを炭酸ナトリウムで活性化したもの;市販の炭酸ナト
リウム活性化Caベントナイト、例えばCLARSOL KC2R、MD
O 81/84R、LAUND−ROSIL DG ACR及びDOKUM KARAKAYAR;
酸活性化Caベントナイト、例えばBENTONITE DCR;及び白
色ベントナイト、例えばSTREETLEY NO1R及びNO2Rが挙げ
られる。これら以外の適当なクレー物質は、先に述べた
英国特許第1,400,898号に開示されている。
上記以外の適当な繊維製品柔軟化クレーとは、VOLCLAY
SPVR(米国原産)、SURREY NO.1R(米国原産)、EARTHR
(英国原産)、ENVIRONETICSR(アルゼンチン原産)、C
ULVINR(南アフリカ原産)、SAN FRANR(アルゼンチン
原産)、BERKBOND 1R(英国原産)、STREETLEY WYOMING
R(米国原産)、MDO 77/84R及びECCR(ASB)(共にモロ
ッコ原産)、UBMR(ブラジル原産)、CSMR(高CEC Pras
sa)(ギリシャ原産)、GELLWHITER(米国テキサス州原
産)及びWILLEMSER(南アフリカ原産)である。疎水性
に改質したクレー物質を用いることも可能である。
本発明の組成物中に用いる好ましいクレー物質はモンモ
リロナイトクレーで、更に好ましくはベントナイトクレ
ーであり、白色ベントナイトクレーであれば特に好まし
い。
本発明の組成物中の繊維製品柔軟化クレーの量は、好ま
しくは組成物の0.1〜25重量%、更に好ましくは0.5〜15
重量%で1〜10重量%が最も好ましく、適当な量は例え
ば約2重量%または約3重量%である。
好ましい繊維製品柔軟化セルロースエーテル物質は、3.
1〜4.3のHLBと58℃を下回るゲル化点とを有するノニオ
ン置換セルロースエーテルであり、このセルロースエー
テル物質はC1〜C3アルキル及び/またはヒドロキシアル
キル基で置換されている。
好ましくは、置換基はC2及びC3アルキル基並びにC2及び
C3一価または多価ヒドロキシアルキル基、またはこれら
の組み合わせの中から選択される。アルキルヒドロキシ
アルキルセルロースエーテルの使用が特に好ましい。最
も好ましいのはエチルヒドロキシエチル置換セルロース
エーテルを用いることである。いずれの置換基をどのよ
うなパーセンテージで用いるかということは、セルロー
スエーテルのHLB値に直接影響する。セルロースエーテ
ルのHLB値を決定する方法としては、2nd Int.Congress
of Surface Activity 1957,I pp.426−439にJ.T.Davies
が乳化剤に関して述べている方法が適当である。この方
法は、当該ポリマーのアンヒドログルコース環上の三つ
の有効なヒドロキシル位に位置する置換基についてDavi
esのHLB指定値を合計することによってセルロースエー
テル同士の相対HLBランクを求めるべく採用されてい
る。置換基のHLB指定値には次のようなものが有る。
ヒドロキシル残基 1.9 メチル 0.825 エチル 0.350 ヒドロキシエチル 1.63 ヒドロキシプロピル 1.15 ヒドロキシブチル 0.67 本発明に有用なセルロースエーテルはポリマーである。
ポリマーのゲル化点は幾つかの方法で測定され得る。本
発明の場合ゲル化点の測定は、ポリマーを脱イオン水に
10g/1の濃度で溶解させた溶液50mlをビーカーに入れ、
これを約5℃/分の加熱速度で撹拌下に加熱して行な
う。溶液が曇る温度が試験セルロースエーテルのゲル化
点であり、溶液の曇りはSybron/Brinkmann比色計を用い
て透過率80%/450nmで測定する。
ポリマーのHLB及びゲル化点が必要範囲内に有ることを
条件に、アンヒドログルコース環の置換度(DS)は理論
上の最大値である3以下の任意の値であり得るが、好ま
しくは約1.7から2.9であり、その際セルロースの各アン
ヒドログルコース単位は最大3個のヒドロキシル基を有
する。セルロースエーテルポリマーに関連付けて、アン
ヒドログルコース環1個当たりのヒドロキシアルキル置
換基数を意味する“モル置換(MS)”という表現も時々
用いられ、前記置換基数は置換基自体が更に別の置換基
を有する場合3を上回り得る。
きわめて好ましいポリマーは、セルロースポリマーのア
ンヒドログルコース単位の平均個数、もしくは重量平均
重合度が約50から約1,200である。液体の場合、十分な
製品粘度を達成するべく比較的低い重合度のポリマーを
含有することが望ましい場合も有る。
本発明に用いるのに適したセルロースエーテルが幾つか
市販されており、次のようなものが有る。
本発明による組成物中に用いられるセルロースエーテル
の量は、好ましくは組成物の0.05〜5重量%、更に好ま
しくは0.5〜3重量%である。
本発明の組成物中に用いられる好ましいセルロースエー
テルは、3.3〜3.8のHLBと30〜55℃のゲル化点とを有す
る。特に好ましく用いられるのはBermocollR CSTO35で
ある。
第四アンモニウム繊維製品柔軟剤及び/またはアミン柔
軟剤物質及び/または両性繊維製品柔軟剤物質を含む好
ましい粒子は、1種以上の通常の柔軟化成分の複合体が
離散形態を取ったものである。繊維製品柔軟化物質のラ
メラ液滴も本発明に用いられる粒子と看做されるが、固
体粒子が用いられる方が好ましい。
適当な第四アンモニウム柔軟剤、アミン、及び両性繊維
製品柔軟化成分は、例えばヨーロッパ特許第322270号に
開示されている。きわめて好ましくは、粒子は、例えば
ヨーロッパ特許第294893号などに開示されているイミダ
ゾリン−アニオン界面活性剤イオン対柔軟剤錯体や、ヨ
ーロッパ特許第294894号などに開示されているアミン−
アニオン界面活性剤イオン対柔軟剤錯体のようなイオン
対柔軟剤錯体を含む。
粒子は、好ましくは5nmから1000μm、更に好ましくは1
0nmから10μmで最も好ましくは50nmから5μmの重量
平均粒径を有する。
繊維製品柔軟化粒子の量は、好ましくは組成物の1〜25
重量%、更に好ましくは2〜15重量%で最も好ましくは
3〜10重量%である。
本発明の組成物は水性液体洗剤組成物である。水性洗剤
組成物は、10重量%以上、好ましくは15〜80重量%で最
も好ましくは20〜50重量%の水を含有する。本発明の範
囲内には、全成分が可溶化形態で存在するいわゆる等方
性液体洗剤組成物と、異方性液体洗剤組成物とが有る。
好ましくは、本発明の組成物は構造化された液体洗剤組
成物であり、その際液体の構造化は“内的”に為され
得、従って構造体は主成分によって構成され、及び/ま
たは液体の構造化は、本発明の組成物に“外的構造化物
質”として添加され得る或る種の架橋ポリアクリレート
またはクレーのような副次的添加物によって実現され得
る。
上記のような構造化は当業者に非常に良く知られてお
り、消費者に好まれる流動特性などの諸特性及び/また
は混濁した外観を実現するべく慎重に実施され得る。ま
た、構造化された液体の多くは洗浄力ビルダー及び研磨
剤粒子のような粒状固体を懸濁させ得る。
様々な活性物質構造化法のうちの可能な幾つかが、参考
文献H.A.Barnes,“Detergents",Ch.2.in K.Walters(E
d.),“Rheometry:Industrial Applications",J.Wiley
& Sons,Letchworth,1980に述べられている。通常、構
造化系の規則度は界面活性剤及び/または電解質の濃度
の上昇と共に増大する。非常に低い濃度では、界面活性
剤は分子溶液としてか、または球形ミセルの溶液として
存在し得、これらの溶液はいずれも等方性である。追加
の界面活性剤及び/または電解質が添加されると、構造
化された(異方性の)系が生成し得る。このような系に
は、“ロッドミセル”、“平面ラメラ構造体”、“ラメ
ラ液滴”及び“液晶相”といった様々な呼称がそれぞれ
付与されている。しばしば、実際は同じものである構造
体に言及するのに、研究者が異なると異なる語が用いら
れた。例えば、ヨーロッパ特許出願公開第151884号では
ラメラ液滴を“球晶”と呼んでいる。液体中の界面活性
剤構造化系の存在を確認し、かつ該系を同定することは
当業者に公知の手段によって可能であり、前記公知手段
とは例えば光学的技術、様々な流動度測定法、X線また
は中性子回折、及び時には電子顕微鏡観察などである。
電解質は専ら水性連続相に溶解し得、あるいはまた懸濁
固体粒子として存在し得る。固体電解質粒子が懸濁する
場合もしない場合も、水性相に懸濁しない他の固体物質
が懸濁し得る。
このような形態を有する通常製品は、繊維製品用強力洗
浄液と、液状研磨剤と、汎用洗浄剤との3種である。第
一の製品の場合、懸濁固体は、溶解した電解質と実質的
に同じ物質、即ち溶解限度を越えた過剰な電解質である
懸濁固体を含み得る。この固体は普通洗浄力ビルダーと
して、即ち洗液中でカルシウムイオン水硬度の影響を打
ち消すべく存在する。第二の製品の懸濁固体は普通、系
に溶解しない粒状研磨剤を含む。その際、分散相中の活
性物質の構造化に寄与するべく存在する電解質は通常、
研磨剤化合物とは異なる。しかし、場合によっては研磨
剤は、製品稀釈時に溶解する部分可溶塩を含み得る。第
三の製品では、構造体は普通、製品を増粘して消費者に
好まれる流動特性を実現し、また時には顔料粒子の懸濁
を実現するのに用いられる。
第一の種類の組成物は、例えば本出願人のヨーロッパ特
許出願公開第38,101号に開示されており、一方第二の範
疇に属する組成物の例は本出願人のヨーロッパ特許第10
4,452号に開示されている。第三の範疇に属する組成物
は、例えば米国特許第4,244,840号に開示されている。
上記3種の液体中の分散構造化相は通常、層同士の間に
水(水性相)を捕捉した洗剤活性分子の同心二重層を含
むタマネギ様の形態を有すると考えられる。活性物質の
このような形態は、時に“ラメラ液滴”と呼称される。
この液滴の最密充填によって、固体物質を懸濁状態に維
持することが可能となると考えられる。ラメラ液滴はそ
れ自体、洗剤活性物質/水性電解質系中で形成され得る
ラメラ構造体の一部である。本発明の洗剤組成物はラメ
ラ液滴型であることが好ましい。
本発明の組成物は、1種以上の洗剤活性物質も含有す
る。最も広い定義では、洗剤活性物質は通常1種以上の
界面活性剤を含み得、アニオン性、カチオン性、ノニオ
ン性、双生イオン性及び両性イオン性種、並びに(相互
に適合可能であることを条件に)これらの種の混合の中
から選択され得る。例えば、上記洗剤活性物質は、“Su
rface Active Agents"Vol.I by Schwartz & Perry(In
terscience 1949)及び“Surface Active Agents"Vol.I
I by Sch−wartz,Perry & Berch(Interscience 195
8)、McCutcheondivision of Manufacturing Confectio
ners Company刊行の“McCutcheon′s Emulsifiers & D
etergents"現行版、または“Tensid−Taschenbuch",H.S
tache,2nd.Ed.,Carl Hanser Verlag,Mnchen & Wien,
1981に述べられている任意のクラス及びサブクラスに属
する物質並びに任意の特定物質の中から選択され得る。
適当なノニオン界面活性剤には特に、疎水基及び反応性
水素原子を有する化合物、例えば脂肪族アルコール、
酸、アミドまたはアルキルフェノールと、酸化アルキレ
ン、特に酸化エチレン単独かまたは酸化プロピレンを伴
った酸化エチレンとの反応生成物が含まれる。特定のノ
ニオン洗剤化合物として、酸化エチレンを伴ったアルキ
ル(C6〜C18)第一または第二直鎖または分枝鎖アルコ
ールと、酸化エチレンを酸化プロピレンとエチレンジア
ミンとの反応生成物と縮合させて得られる生成物とが挙
げられる。その他のいわゆるノニオン洗剤化合物に、長
鎖第三アミン酸化物、長鎖第三ホスフィン酸化物及びジ
アルキルスルホキシドなどが有る。
例えばヨーロッパ特許第328177号に開示されているよう
な抗塩析性の活性物質を用いること、特に例えばヨーロ
ッパ特許第70074号に開示されているようなアルキルポ
リグリコシド界面活性剤を用いることも可能である。
好ましくは、ノニオン界面活性剤のレベルは組成物の1
重量%を上回り、更に好ましくは2.0〜20.0重量%であ
る。
適当なアニオン界面活性剤は普通、約8個から約22個の
炭素原子を含むアルキル基を有する有機硫酸エステル及
びスルホン酸エステルの水溶性アルカリ金属塩であり、
ここで“アルキル″という語は高級アシル基のアルキル
部をも意味するものとして用いてある。適当な合成アニ
オン洗剤化合物の例として、アルキル硫酸ナトリウム及
びカリウム、特に例えば牛脂またはヤシ油から製造され
た高級(C8〜C18)アルコールの硫酸化によって得られ
るもの;アルキル(C9〜C20)ベンゼンスルホン酸ナト
リウム及びカリウム、特に直鎖第二アルキル(C10
C15)ベンゼンスルホン酸ナトリウム;アルキルグリセ
リル硫酸ナトリウムエーテル、特に牛脂またはヤシ油由
来の高級アルコール及び石油由来の合成アルコールのエ
ーテル;ヤシ油脂肪酸モノグリセリド硫酸及びスルホン
酸ナトリウム;高級(C8〜C18)脂肪アルコールと酸化
アルキレン、特に酸化エチレンとの反応生成物の硫酸エ
ステルのナトリウム及びカリウム塩;ヤシ油脂肪酸など
の脂肪酸をイセチオン酸でエステル化し、水酸化ナトリ
ウムで中和した反応生成物;メチルタウリンの脂肪酸ア
ミドのナトリウム及びカリウム塩;αオレフィン(C8
C20)と重亜硫酸ナトリウムとの反応によって得られる
ような、またパラフィンとSO2及びCl2とを反応させ、そ
の後ランダムなスルホン酸エステルを生成させるべく塩
基で加水分解して得られるようなモノスルホン酸アルカ
ン;並びにスルホン酸オレフィンが挙げられ、ここで
“スルホン酸オレフィン”という語は、オレフィン、特
にC10〜C20のαオレフィンとSO3とを反応させ、その後
反応生成物を中和及び加水分解して得られる物質の呼称
として用いてある。好ましいアニオン洗剤化合物は、
(C11〜C15)アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム及
び(C16〜C18)アルキル硫酸ナトリウムである。
石鹸でない上記アニオン界面活性剤物質のレベルは通
常、組成物の1〜40重量%である。
合成アニオン界面活性剤のノニオン界面活性剤に対する
重量比は、好ましくは10:1から1:10である。
モノまたはジカルボン酸のアルカリ金属石鹸、特に12〜
18個の炭素原子を有する酸、例えばオレイン酸、リシノ
ール酸、並びにヒマシ油、ナタネ油、ピーナッツ油、ヤ
シ油、及びパーム核油に由来する脂肪酸の石鹸や、琥珀
酸アルキル(アルケニル)、例えば琥珀酸ドデシルや、
これらの混合物の含有も可能であり、時にはその方が好
ましい。上記酸のナトリウムまたはカリウム石鹸が用い
られ得る。
好ましくは、本発明の組成物中の石鹸のレベルは組成物
の0〜40重量%で、更に好ましくは1〜30重量%であ
り、5〜25重量%であれば最も好ましい。
存在する洗剤活性物質の総量は組成物全体の2〜60重量
%、例えば5〜40重量%で典型的には10〜30重量%であ
り得る。しかし、本発明組成物の好ましい一例は該組成
物全体の20重量%以上、きわめて好ましくは25重量%以
上で、特に30重量%以上の洗剤活性物質を含有する。
本発明による組成物は好ましくは物理的に安定で、即ち
調製時から21日間25℃で貯蔵した場合の相分離が2容量
%以下にしかならない。特に好ましい組成物は、25℃で
の21日間の貯蔵で全く相分離を起こさない。
本発明による組成物は好ましくは、25℃で21日間貯蔵後
の沈降物が5容量%未満にしかならない固体懸濁特性を
有し、その際2容量%未満の沈降物しか生じなければ更
に好ましく、最も好ましいのは目に見える沈降物が実質
的に生じない場合である。
固体過酸素漂白剤成分が水性系中に存在する場合は通常
漂白剤物質の一部が可溶化され、水性相中で過酸及び/
または過酸化水素の形態となる。このような系において
時々観察される問題点の一つは、上記過酸または過酸化
水素が分解して酸、及び/または水及び酸素となること
に起因して酸素の発生が起こることである。酸素発生に
よって生じる酸素の泡は液体上に浮かび出たり液体中に
捕捉されたりし得、それによって体積増加を招く。
本発明による液体洗剤組成物は好ましくは体積に関して
安定で、調製後3カ月間20〜37℃の温度で貯蔵する間の
体積増加は25%未満、好ましくは10%未満で、更に好ま
しくは5%未満である。
貯蔵用容器の種類は重要でないと考えられるが、本発明
による液体洗剤組成物は通常、例えば容量1.5リットル
の密閉ボトルに入れて貯蔵され、このボトルは場合によ
って、発生した酸素を逃がすガス抜き手段を具備し得
る。
優れた体積安定性を獲得するために、本発明による組成
物は好ましくは漂白剤成分用の安定剤も含有する。適当
な安定剤は当業者に良く知られており、例えばEDTA、Mo
nsantoのDequestシリーズのようなケイ酸及びホスホン
酸マグネシウム、及びMerckのNaphtholなどである。好
ましくは、安定剤の量は組成物の0.05〜5重量%であ
り、更に好ましくは0.05〜1重量%である。
本発明の組成物は1種以上の漂白剤活性化物質を含有し
得る。この物質は、洗液中でペルオキシ漂白剤と組み合
わせられる場合15〜55℃の低温で過酸化水素を活性化
し、それによって、過酸化物漂白剤を低い洗浄温度で有
効に使用することを可能にする。
本発明に用いられる、しばしばペルオキシ酸前駆物質と
も呼称される漂白剤活性化物質は通常、1個以上の反応
性アシル基を有する有機化合物であり、前記アシル基は
比較的低温で過酸化水素と反応して有機ペルオキシ酸を
生成させ、このペルオキシ酸は過酸化水素それ自体に比
較してより低温でより有効な漂白作用を発揮する。
実用上重要性を有する公知の有機漂白剤活性化物質で最
良のものは、通常TAEDと呼称されるN,N,N,N′−テトラ
アシルエチレンジアミンである。英国特許第836,988号
に開示された、通常BOBSと呼称されるナトリウム−4−
ベンゾイルオキシベンゼンスルホネートも良く知られた
漂白剤活性化物質の一つである。
他の有機漂白剤活性化物質の例に、他のn−アシル置換
アミド、例えばテトラアセチルメチレンジアミン;カル
ボン酸無水物、例えば無水琥珀酸、無水安息香酸及び無
水フタル酸;カルボン酸エステル、例えばナトリウムア
セトキシベンゼンスルホネート;グリセロールトリアセ
テート、グルコースペンタアセテート及びキシローステ
トラアセテートなどのアセテート;及びアセチルサリチ
ル酸が有る。
好ましくはTAEDが漂白剤活性化物質として用いられる。
本発明の液体洗剤組成物中に存在する漂白剤活性化物質
の好ましいレベルは組成物の0.1〜10重量%、好ましく
は0.5〜5重量%である。
好ましくは、漂白剤活性化物質は系中に、少なくとも部
分的に非溶解形態で存在する。好ましくは10重量%以
上、更に好ましくは30重量%以上で特に50重量%より多
量の漂白剤活性化物質が非溶解形態で存在する。
漂白剤活性化物質が非溶解形態で存在することを確実に
する一法は、カプセルに封入された活性化物質を用いる
ことである。別の方法として、組成物中の電解質を増量
し、それによって系中の活性化物質の溶解度を低下させ
ることが有る。この目的に適った電解質は、例えば少な
くとも部分的に水溶性の炭酸塩、硫酸塩及びハロゲン化
物塩並びにメタホウ酸塩である。他の好ましい電解質
は、先に定義したような塩析電解質である。
漂白剤活性化物質の溶解度の十分な低下が確実となるよ
うに、電解質の溶解部分は好ましくは組成物の2重量%
を越え、更に好ましくは5重量%を上回り、10〜50重量
%であれば特に好ましい。
本発明の組成物のpHは好ましくは7〜11であり、8より
大きくて10より小さく、例えば8.5〜9.5であれば最も好
ましい。
製造直後の製品の粘度に関して、通常該粘度の値が小さ
いほど漂白剤含有製品の体積安定性は向上することが判
明している。また、比較的低い粘度は通常消費者によっ
て好まれる。しかし、固体懸濁特性実現のためには、好
ましくは低い粘度は回避されるべきである。従って、製
品の最適粘度選択の際には、粘度が低いほど優れる安定
性及び消費者受容度と、粘度が高いほど向上する固体懸
濁特性との兼ね合いが求められるべきである。
通常、優れた体積安定性及び優れた消費者受容度が達成
されるには、粘度は21s-1において好ましくは5,000mPa
・s未満、更に好ましくは1,500mPa・s未満であり、20
〜1,000mPa・s、特に30〜500mPa・sであるのが最も好
ましい。優れた固体懸濁特性実現のためには、粘度は10
-4s-1において好ましくは1,000mPa・sを越え、更に好
ましくは10,000mPa・sを上回り、100,000mPa・sより
大きければ特に好ましい。
所望の所期粘度を実現する技術は当業者に良く知られて
おり、該技術には、活性成分を適当に選択すること、溶
解電解質レベルを適合させること、及び粘度調節剤を添
加することなどが含まれる。好ましい製品粘度調節方法
は、組成物にポリマーを添加することである。
本発明による組成物に好ましく添加される粘度及び/ま
たは安定性調節ポリマーには、例えば親水性の主鎖と1
個以上の疎水性側鎖とを有するような解膠ポリマーが含
まれる。このようなポリマーは、例えば本願と同じ出願
人による同時係属英国特許出願第8813978.7号(ヨーロ
ッパ特許第346995号に対応)に開示されている。
ヨーロッパ特許第301,882号(Unilever PLC)及び同第3
01,883号(Unilever PLC)には、粘度調節に有利に用い
られ得る上記以外のポリマーが開示されている。粘度調
節ポリマー、特に解膠ポリマーの量は組成物全体の、好
ましくは0.1〜5重量%、更に好ましくは0.2〜2重量%
である。
特に組成物がラメラ構造を有する場合、水性連続相が溶
解電解層を含有することが好ましい。本明細書中で用い
た“電解質”という語は任意のイオン性水溶物質を意味
する。しかし、ラメラ分散液では電解質は必ずしも全部
溶解せず、固体粒子として懸濁し得、なぜならこの液体
の総電解質濃度が電解質の溶解限度より高いからであ
る。溶解水性相中に存在する電解質1種以上と、実質的
に懸濁固体相中にのみ存在する電解質1種以上とからな
る電解質混合物を用いることも可能である。2種以上の
電解質を上記2相間でほぼ比例するように分配すること
もできる。このことの幾分からは調製法、即ち例えば諸
成分の添加順序に依存し得る。他方、“塩”という語は
含有され得る有機及び無機物質で界面活性剤及び水以外
の物質を、イオン性であろうとなかろうと総て含み、一
部の電解質(水溶性物質)を包含する。
洗剤活性物質及び電解質(存在する場合)の総量は、本
発明に含まれるラメラ組成物においてこれらの物質が共
に水性ラメラ分散液をもたらされなければならないとい
うことによってのみ制約される。即ち、本発明の範囲内
で、界面活性剤の種類及びレベルは非常に様々であり得
る。界面活性剤の種類とその比率とを、必要な構造を有
する物理的に安定な液体が得られるように選択すること
は、当業者には十分可能である。しかし、有用組成物の
重要なサブクラスに属する組成物中の洗剤活性物質は異
なる種類の界面活性剤同士のブレンドを含むことが指摘
され得る。繊維製品洗浄組成物に有用な典型的ブレンド
には、(1種以上の)主要界面活性剤がノニオン界面活
性剤及び/または非アルコキシル化アニオン界面活性剤
及び/またはアルコキシル化アニオン界面活性剤を含む
ものなどが有る。
界面活性剤ブレンドが用いられる場合、個々の成分の、
先に述べたような物理的安定性及び粘度をもたらす正確
な比率は、通常の構造化液体の場合同様1種以上の電解
質の種類及び量に依存する。
組成物は電解質を、場合によっては洗剤活性物質の構造
化に十分な量でも含有する。しかし好ましくは、組成物
は1〜60%、特に10〜45%の塩析電解質を含有する。
“塩析電解質”の意味はヨーロッパ特許出願公開第7964
6号に開示されているとおりである。場合によっては
(前記公開明細書に定義されているような)何等かの塩
溶電解質の含有も、他の成分と適合可能な種類のものを
適合可能な量で、しかも組成物自体が本明細書の請求の
範囲に記された本発明の定義からなお逸脱しないように
含有するのであれば可能である。(塩溶型であれ塩析型
であれ)電解質、または存在し得る任意の、実質的に非
水溶性である塩の一部もしくは全部は洗浄力ビルダー特
性を有し得る。
いずれにせよ、本発明による組成物はその一部または全
部が電解質であり得る洗浄力ビルダー物質を含有するこ
とが好ましい。ビルダー物質は洗液中の遊離カルシウム
イオンのレベルを低下させ得る任意物質であり、好まし
くは組成物に、pHをアルカリ性の値にしたり、繊維製品
から除去されたよごれの懸濁を実現したりといった他の
有益な特性ももたらす。
リン含有無機洗浄力ビルダーが存在する場合、その例に
は水溶性の塩、特にピロリン酸、オルトリン酸、ポリリ
ン酸及びホスホン酸のアルカリ金属塩が含まれる。無機
リン酸塩ビルダーの例としては特に、トリポリリン酸、
リン酸及びヘキサメタリン酸のナトリウム及びカリウム
塩などが挙げられる。ホスホン酸塩金属イオン封鎖剤ビ
ルダーを用いることも可能である。しかし、時として、
リン含有ビルダーの量は最小限に留めることが好まし
い。
リンを含有しない無機洗浄力ビルダーが存在する場合、
その例には水溶性である、炭酸、重炭酸、ケイ酸並びに
結晶質及び非晶質アルミノケイ酸のアルカリ金属塩が含
まれる。特に、(方解石種結晶を有するかまたは有しな
い)炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸及びケイ酸
のナトリウム及びカリウム塩、並びにゼオライトが例と
して挙げられる。
有機洗浄力ビルダーが存在する場合、その例には、ポリ
酢酸、カルボン酸、ポリカルボン酸、ポリアセチルカル
ボン酸及びポリヒドロキシスルホン酸のアルカリ金属、
アンモニウム及び置換アンモニウム塩が含まれる。特
に、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、オキシ
二琥珀酸、メリット酸、ベンゼンポリカルボン酸、CMO
S、酒石酸塩一琥珀酸、酒石酸塩二琥珀酸及びクエン酸
のナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム及び
置換アンモニウム塩が例として挙げられる。
好ましくは、石鹸でないビルダー物質のレベルは組成物
の5〜50重量%であり、5〜35重量%であれば更に好ま
しい。
水混和性溶剤以外に微量のヒドロトロープを含有させる
ことが可能であるが、本願出願人は、本発明の組成物に
ヒドロトロープを低レベルにしか、または実質的に全く
含有させない方を選ぶ。“ヒドロトロープ”とは、水溶
液中の界面活性剤の溶解度を高める傾向を有する任意の
水溶性薬剤のことである。
既に言及した成分以外に幾つかの任意成分、例えばアル
カノールアミド、特にパーム核油脂肪酸及びヤシ油脂肪
酸に由来するモノエタノールアミドのような起泡増進
剤、起泡抑制剤、硫酸ナトリウムのような無機塩、並び
に普通ごく微量である蛍光剤、香料、プロテアーゼ、ア
ミラーゼ及びリパーゼ[NovoのLipolase(商標)を含
む]などの酵素、殺菌剤及び着色剤も存在し得る。
本発明の組成物は、液体洗剤組成物を調製する任意の通
常方法で調製され得る。好ましい一方法は、場合によっ
ては用いる(ビルダーでない)電解質を場合によっては
用いる感温性成分以外の微量成分と共に高温水中に分散
させ、続いて場合によっては用いるビルダー物質、及び
洗剤活性物質(場合によっては予混合物として)を撹拌
下に添加し、その後混合物を冷却して酵素または香料と
いった任意の感温性微量成分及び漂白剤を添加すること
を含む。場合によっては解膠ポリマーを、例えば電解質
成分の後に、または最後の成分として添加し得る。
漂白剤として過ホウ酸塩一水和物が用いられる場合、過
ホウ酸塩が四水和物の形態に再結晶するのを加速するべ
く最終生成物を凝固点より僅かに高い温度まで冷却する
ことが有利であり得る。
使用時、本発明の液体洗剤組成物は通常洗浄水で稀釈さ
れて洗液となり、この洗液が洗濯のために、即ち例えば
洗濯機での洗浄のために用いられ得る。洗液の液体洗剤
組成物濃度は好ましくは0.1〜10重量%、更に好ましく
は0.1〜3重量%である。
本発明を、以下の実施例によって詳述する。いずれの実
施例でも、特に断らないかぎりパーセンテージは総て重
量に基づく。
実施例1〜3 電解質を香料及び酵素以外の微量成分と共に高温水に添
加し、続いて解膠ポリマー、次に予混合物とした複数種
の洗剤活性物質を撹拌下に添加し、その後混合物を冷却
して酵素、香料、漂白剤及び繊維製品柔軟剤成分を添加
することによって、次の組成物を調製し得る。
実施例4〜9 次の組成物を実施例1〜3と同様にして調製した。
上記表中、NaLasとは直鎖C12アルキルベンゼンスルホン
酸ナトリウムのことである。過ホウ酸塩四水和物は予分
散液(ICIのProxsoIR)として添加し、ポリマーはヨー
ロッパ特許第346995号に開示されている解膠ポリマーA
−44を用い、pHは必要であればクエン酸で上掲値に調節
した。体積安定性は周囲温度で3カ月間貯蔵した際の最
大体積増加を示し、記号sは“安定”、記号usは“不安
定”の意味であり、また漂白剤安定性は周囲温度で1カ
月貯蔵後に残存する過ホウ酸塩の重量%で、実施例8に
関しては値を補外法で求めてある。
これらの実施例は、繊維製品柔軟化クレーが漂白剤を含
有する水性液体洗剤組成物に、漂白剤の安定性に過度の
影響を及ぼすことなく添加され得、一方得られる生成物
はなお流動可能であり、かつ甚だしい相分離を呈しない
という驚くべき事実を示す。そのうえ、実施例5〜7を
実施例4(比較例)と比較してみれば、驚くべきことに
繊維製品柔軟化クレーと漂白剤物質とを組み合わせて用
いると向上した固体懸濁特性が実現され得ることは明ら
かである。
実施例10〜14 次の組成物を実施例1〜3と同様にして調製し、その際
用いる成分及び生成物評価方法は実施例4〜9と同様に
した。
これらの実施例は、繊維製品柔軟化クレーが漂白剤を含
有する水性液体洗剤組成物に、漂白剤の安定性に過度の
影響を及ぼすことなく添加され得るという驚くべき事実
を示す。そのうえ、実施例11を実施例10(比較例)と比
較してみれば、驚くべきことに繊維製品柔軟化クレーと
漂白剤物質とを組み合わせて用いると向上した固体懸濁
特性が実現され得ることは明らかである。実施例13の漂
白剤安定性の値は補外法で求めてある。
実施例15〜17 次の組成物を実施例1〜3と同様にして調製し、その際
用いる成分及び生成物評価方法は実施例4〜9と同様に
した。
これらの実施例は、繊維製品柔軟化クレーが漂白剤を含
有する水性液体洗剤組成物に、漂白剤の安定性に過度の
影響を及ぼすことなく添加され得るという驚くべき事実
を示す。そのうえ、実施例16を実施例15(比較例)と比
較してみれば、驚くべきことに繊維製品柔軟化クレーと
漂白剤物質とを組み合わせて用いると向上した固体懸濁
特性が実現され得ることは明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 3/22 17/08 D06L 3/02 D06M 13/325 13/463 15/09 (56)参考文献 特開 平1−98697(JP,A) 特開 昭63−6100(JP,A)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)水を10重量%以上含有し、 (b)洗剤活性物質を2〜60重量%含有し、 (c)過ホウ酸塩、過硫酸塩、ペルオキシ二硫酸塩、過
    リン酸塩、及び過酸化水素と尿素またはアルカリ金属炭
    酸塩との反応で生成した結晶過酸化水素化物の中から選
    択された過酸素漂白剤を活性酸素が組成物の0.1〜15重
    量%となる量で含有し、その際漂白剤の少なくとも一部
    は系中に懸濁した固体粒子として存在する アルカリ性の水性液体洗剤組成物であって、 (i)繊維製品柔軟化クレー類、 (ii)繊維製品柔軟化セルロースエーテル物質類、 (iii)第四アンモニウム繊維製品柔軟剤、アミン柔軟
    剤物質、両性繊維製品柔軟剤物質またはこれらの混合物
    を含む固体粒子類、及び (iv)物質(i)〜(iii)の混合物類 の中から選択された、繊維製品を柔軟にする成分を0.05
    〜25重量%含有することを特徴とする組成物。
  2. 【請求項2】1〜60重量%の電解質を含有することを特
    徴とする請求項1に記載の水性液体洗剤組成物。
  3. 【請求項3】漂白剤物質が過ホウ酸塩及び過炭酸塩の中
    から選択されることを特徴とする請求項1に記載の水性
    液体洗剤組成物。
  4. 【請求項4】0.1〜5重量%の粘度調節ポリマーを含有
    することを特徴とする請求項1に記載の水性液体洗剤組
    成物。
  5. 【請求項5】繊維製品を柔軟にする成分が繊維製品柔軟
    化クレー物質であることを特徴とする請求項1に記載の
    水性液体洗剤組成物。
  6. 【請求項6】(a)洗剤活性物質を2〜60重量%含有
    し、 (b)過酸素漂白剤を活性酸素が組成物の0.1〜15重量
    %となる量で含有し、その際漂白剤の少なくとも一部は
    系中に懸濁した固体粒子として存在し、 (c)繊維製品を柔軟にする成分を0.05〜25重量%含有
    し、 (d)電解質物質を1〜60重量%含有し、 (e)非石鹸ビルダー物質を5〜50重量%含有し、 (f)粘度調節ポリマーを0.1〜5重量%含有し、 21s-1での粘度は2,000mPa・s未満であり、調製後3カ
    月間貯蔵した場合の体積増加は25%を下回り、pHは4〜
    12であることを特徴とする請求項1に記載の水性液体洗
    剤組成物。
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