JPH09511720A - 車台支柱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 自動車用車台支柱は、該支柱の少なくとも一端に配置された、ボール接手（４ａ）を保持するためのソケット（３）を有している。強度を大にし、かつ外部寸法を小さくすることによって、製造費を軽減するために、支柱はガス内圧射出成形法によって管状プラスチック支柱体（１）としてで製造され、該支柱の端部に、単数または複数のボール接手ソケット（３）が一体部材として形成される。

Description

【発明の詳細な説明】 車台支柱 本発明は自動車用車台支柱であって、支柱の少なくとも一つの端部に、接手を 受入れるためのソケットが配置された車台支柱に関するものである。 このような車台支柱、特にスタビライザー連接棒として使用される車台支柱は 公知である。この車台支柱は最近、リブを備え、かつ輪郭の開放された支柱体を 有するものとしてプラスチックから製造される。車台支柱は在来の車台支柱に比 して、軽量であること、製造費が少ないこと、および耐食性が大であると言う利 点を有している。しかしながらこの車台支柱は、複雑な射出成形法によるために 製造費が高くなるばかりでなく、その断面が大となるために所要空間も大となる 。 本発明の目的は序文に記載した形の車台支柱であって、外部寸法（所要空間） が小さく、強度が大であり、同時に製造費が少ない車台支柱を提供することであ る。 前記目的は本発明によれば、支柱をガス内圧射出成形法により、プラスチック から管状体として成形し、その端部に接手ソケットを一体的に形成することによ って達成される。 このような本発明の提案によれば、車台支柱であって、その管状体が負荷に対 して最適な断面を有し、かつトラス構造の周知の支柱に比して、所要空間が少な いばかりでなく、支柱端部に、相互に任意に回転する接手軸を有する接手ヘッド を容易に形成することができる。その理由は支柱体を管状に形成することによっ て、支柱から接手ソケットに至る負荷の推移を最適とすることができ、かつ構造 物の型抜き方向、すなわち工具分離面の位置を随意になし得るからである。さら にこの管状支柱体は、その内部に塵埃または水分がたまるおそれがないから、本 発明の提案によれば重量の点においても、使用の点においても有利である。本発 明による車台支柱は、ほとんど歪みを発生させることなく製造されるから、許容 誤差の小さい性質を有する接手が形成され、すなわち測定誤差の小さな接手構造 が得られる。このような方法においては、調節される内部応力は低く、かつ収縮 が小さいために、さらに高い用役性、および優れた材料利用度が得られる。最後 に、この支柱は簡単な射出成形工具を使用し、かつ小さな射出成形機により、小 さな作業圧力で製造され、この時種々の射出成形工具も小さな系列として安価に 製造される。 本発明の別の特色によれば、管状体は円形リング状断面を有するように形成さ れ、該体部はさらに改善された材料使用性を有し、かつ場合によっては壁厚を小 さくすることができる。この管状体は好ましくは、その長さの大部分が同じ断面 を有するようにされる。 本発明の一つの変型においては、支柱は同じ利点を有する同じ構造であっても 、２構造部分射出成形法によって形成し、空洞をガスの代わりに発泡的に膨張す る材料、好ましくは支柱材料と同じ熱プラスチック材料によって満たす。 図は本発明による車台支柱の実施例を示す。 第１図は車台支柱の、一部縦断面で表した側面図である。 第２図は第１図の線Ｉ−Ｉ断面図である。 第１図の部分的に切断された側面図は、管状支柱体１を備えた車台支柱を示し 、該支柱体は第２図に示されるように、円形リング状断面を有している。第２図 に示されたリング状断面は長さの大部分に亙って一定である。 管状支柱体の１の端部には、推移ないし遷移部分２を通して、小さな断面寸法 を有する接手ソケット３が一体的に形成され、該ソケットはそれぞれボールエン ドピン（端部にボール部を有するピン状物）４を受入れるようになっている。 この実施例においては、各ボールエンドピン４は、接手ボール４ａおよび接手 ピン４ｂを有し、該ボールエンドピンは密封ベロー５により、接手ソケット３の 開放縁に対して密封されている。第１図の縦断面はさらに接手ボール４ａと接手 ソケット３の間に、プラスチックの軸受ブッシュ６が配置されていることを示し ている。 車台支柱をガス内圧射出成形法を使用して、管状体として製造することにより 、平滑な塵埃除去表面を有する小さな外部寸法が得られるのみならず、接手軸、 すなわち接手ソケット３の角度を任意に調整し得る、負荷状態に最適な支柱断面 が得られる。その理由は管状支柱体１は、支柱断面輪郭（第２図）から継手ヘッ ド ３に至る負荷推移を容易にし、かつ構造部分の成形方向、すなわち射出成形工具 分裏面の位置を任意となし得るからである。参照記号 １ 支柱体 ２ 推移部分 ３ 接手ソケット ４ ボールエンドピン ４ａ 接手ボール ４ｂ 接手ピン ５ 密封ベロー ６ 軸受ブッシュ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エーラート，ノルベルト ドイツ連邦共和国 47239 ドゥイスブル ク，ドルフシュトラーセ 50ディー

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．車台支柱であって、該支柱の端部に接手を受入れるための、少なくとも一 つのソケットを有する車台支柱において、支柱がプラスチックをガス内圧射出成 形することによって管状体（１）として製造され、該管状体の端部に、接手ソケ ット（３）が一体的に形成されていることを特徴とする車台支柱。 ２．管状体（１）が、円形リング断面を有するように製造されることを特徴と する請求項１記載の車台支柱。 ３．管状体が、その長さの大部分に亙って同じ断面を有することを特徴とする 請求項１または２記載の車台支柱。 ４．管状体が、外部寸法の小さい推移部分（２）によって、接手ソケットと一 体的に接合されていることを特徴とする請求項１から３までの何れか一つの項に 記載されている車台支柱。 ５．射出成形を行う時に、ガスの代わりに発泡膨張材料、好ましくは支柱材料 と同様な基礎材料から成る、熱プラスチックが使用されることを特徴とする請求 項１から４までの何れか一つの項に記載されている車台支柱。