JPH09511686A - アシル化反応で使用されるゼオライトをベースとする触媒の再生を助長する方法、触媒及び使用 - Google Patents

アシル化反応で使用されるゼオライトをベースとする触媒の再生を助長する方法、触媒及び使用

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JPH09511686A JP8521489A JP52148996A JPH09511686A JP H09511686 A JPH09511686 A JP H09511686A JP 8521489 A JP8521489 A JP 8521489A JP 52148996 A JP52148996 A JP 52148996A JP H09511686 A JPH09511686 A JP H09511686A
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Abstract

(57)【要約】 本発明はアシル化反応で使用されるゼオライトをベースとする触媒の再生を助長する方法に関する。本発明は芳香族エーテルのアシル化方法にも関し、1好適態様では触媒の付加的再生段階を含む。アシル化反応で使用されるゼオライトをベースとする触媒をより容易に再生することが可能な本発明の方法は、元素の周期表の8族の元素から選択される少なくとも1種の有効量の金属元素Mを加えてゼオライトを修飾することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 アシル化反応で使用されるゼオライトをベースとする 触媒の再生を助長する方法、触媒及び使用 本発明はアシル化反応で使用されるゼオライトをベースとする触媒の再生を助 長する方法に関する。 本発明は芳香族エーテルのアシル化方法にも関し、1好適態様では触媒の付加 的再生段階を含む。 より特定的には、本発明は芳香族核上のアルコキシ基のパラ位アシル化方法に 関する。 本発明は特にアルコキシ芳香族アルキルケトンの製造に適用される。 芳香族化合物、特にフェノールエーテルの慣用アシル化方法は、カルボン酸又 はその誘導体の1種(例えば酸ハロゲン化物、エステル又は無水物)をアシル化 剤として使用している。 反応は一般にルイス酸型(例えばAlCl3)又はブレンステッド酸型(例え ばH2SO4、HF等)の触媒の存在下で実施される。 ゼオライトをアシル化触媒として使用することも十年ほど前から提案されてい る。 例えばヨーロッパ特許公開第EP−A−0279322号には、モルデナイト 、ホージャサイト及びZSM−5等のH形のゼオライトの存在下で芳香族化合物 (ベラトロール)をカルボン酸誘導体と蒸気相で反応させることが開示されてい る。 米国特許第4960943号にも、式Mm/z[mMe12・nMe22]・q H2O(式中、Mは交換可能なカチオンであり、zはカチオンの原子価であり、 Me1及びMe2はアニオン格子の元素を表し、n/mは1〜3000、好ましく は1〜2000の数であり、qは吸着水を表す)に対応する少なくとも5オング ストロームの細孔径をもつゼオライトの存在下で特にアニソールをアシル化する 方法を記載している。 工業規模のゼオライトの開発は、ゼオライトが比較的迅速に失活するという事 実により制限されている。実際に、失活は恐らく反応中に形成される高分子量有 機生成物により触媒が被毒されることによって生じ、出発基質の転化度を低下さ せ、その結果、生産性が低下する。 このため、触媒の再活性化の問題が生じ、多くの場合には特殊な設備を必要と する高温(500℃以上の温度)での複雑な再生法が必要である。 本発明の目的は、上記欠点を回避できる方法を提供することである。 本発明は詳細には、アシル化反応で使用されるゼオライトをベースとする触媒 の再生を助長する方法に関し、該方法は、元素の周期表の8族元素から選択され る少なくとも1種の有効量の金属元素Mを加えてゼオライトを修飾することを特 徴とする。 ゼオライトに8族の遷移元素を加えると触媒の再生が改善され、さほど高温で なく好ましくは単純な空気酸化により触媒を再生できることが知見された。 本発明の好適態様では、前記方法は8族金属、より特定的には白金族の金属か ら選択することからなる。 「白金族」とは一般にルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリ ジウム及び白金の6種の金属を意味する。 ゼオライトをM1により表される白金族の元素で修飾する結果、触媒の再生が 容易になるのみならず、芳香族エーテルのアシル化反応で良好な反応歩留まりと 優れた反応選択性も得られることが意外にも判明した。 このように修飾したゼオライトは芳香族エーテルの優れたアシル化触媒となる 。従って、本発明は、好ましくは触媒の再生 段階を伴う芳香族エーテルのアシル化方法にも関する。 本発明の方法の好適態様によると、まず最初に上記白金族の少なくとも1種の 元素M1で修飾した有効量のゼオライトの存在下でアシル化剤と反応させること により芳香族エーテルのアシル化を行い、次いで反応後に分子状酸素を含むガス で熱処理することにより触媒の再生を行う。 本発明のこの好適態様は、アシル化反応で良好な性能を実現できるのみならず 、触媒を非常に容易に再生させることもできる。 本発明の方法によると、アシル化反応で触媒として使用するゼオライトを、元 素の周期表の8族元素から選択した金属元素で修飾する。 元素の定義について以下の文中では、Bulletin de la Soc iete Chimique de France,No.1(1966)に記 載されている元素の周期表を引用する。 使用する元素はより具体的には、鉄、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラ ジウム、オスミウム、イリジウム及び白金である。 これらの元素の混合物を使用してもよい。 パラジウム又は白金を金属元素として使用するのが好ましい。 ゼオライト中の金属元素Mの含有量は一般に、ゼオライトに対する金属の重量 百分率が0.1%〜25%、好ましくは3〜15%となるように選択される。 金属元素Mはカチオン交換によりゼオライトに導入される。 「ゼオライト」とは天然又は合成起源の結晶質テクトケイ酸塩を意味し、結晶 はSiO4及びTO4(ここでTはアルミニウム、ガリウム、ホウ素及び鉄等の3 価元素、好ましくはアルミニウムを表す)の四面体単位の三次元結合により形成 される。 アルミノケイ酸塩型のゼオライトが最もよく知られている。 ゼオライトは、明確に定義された直径のチャネルにより相互に結合された細孔 と呼ばれる一連の空洞を結晶格子の内部にもつ。 ゼオライトは一次元、二次元又は三次元のいずれのチャネル網目構造でもよい 。 本発明の方法では天然又は合成ゼオライトのどちらを使用してもよい。 使用可能な天然ゼオライトの例としては、例えば菱沸石、ク リノプチロライト、エリオナイト、灰十字沸石及びオフレタイト等が挙げられる 。 合成ゼオライトは本発明を実施するのに完全に適している。 一次元網目構造をもつ合成ゼオライトの例としては、特にゼオライトZSM− 4、ゼオライトL、ゼオライトZSM−12、ゼオライトZSM−22、ゼオラ イトZSM−23及びゼオライトZSM−48が挙げられる。 二次元網目構造をもつゼオライトとしては、ゼオライトβ、モルデナイト及び フェリエライト等を使用するのが好ましい。 三次元網目構造をもつゼオライトとしては、ゼオライトY、ゼオライトX、ゼ オライトZSM−5、ゼオライトZSM−11及びオフレタイトを特に挙げるこ とができる。 合成ゼオライトを使用するのが好ましく、より特定的には下記形態のゼオライ トを使用するのが好ましい。 −Si/Alモル比が3.4のマザイト、 −Si/Alモル比が1.5〜3.5のゼオライトL、 −Si/Alモル比が5〜15のモルデナイト、 −Si/Alモル比が3〜10のフェリエライト、 −Si/Alモル比が4〜8.5のオフレタイト、 −Si/Alモル比が>8、好ましくは10〜35、より好ましくは12〜35 のゼオライトβ、 −ゼオライトY、特に脱アルミニウム処理(例えば水素処理、塩酸洗浄又はSi Cl4処理)後に得られるゼオライト、より特定的にはSi/Alモル比が>3 、好ましくは6〜60のゼオライトUS−Y、 −Si/Alモル比が0.7〜1.5のホージャサイト型のゼオライトX、 −Si/Alモル比が10〜500のゼオライトZSM−5即ちアルミニウムシ リカライト、 −Si/Alモル比が5〜30のゼオライトZSM−11。 これらの全ゼオライトのうち、本発明の方法ではゼオライトβ及びYを使用す るのが好ましい。 本発明の方法で使用するゼオライトは文献に記載されている公知生成物である [W.M.MeierとD.H.Olson著Atlas of zeolit e structure types,the Structure Comm ission of the International Zeolite Association刊(1978)参照]。 市販ゼオライトを使用してもよいし、文献に記載されている方法に従って合成 してもよい。 上記文献Atlasの他に、具体的に特定ゼオライトの調製については下記文 献を参照できる。 −ゼオライトLについては、R.M.Barrerらの刊行物,Z.Krist allogr.,128,pp.352(1969)、 −ゼオライトZSM−12については、米国特許第3832449号及びLaP ierreらの論文Zeolites ,pp.346(1985)、 −ゼオライトZSM−22については、G.T.Kokotailoらの刊行物 ,Zeolites ,pp.349(1985)、 −ゼオライトZSM−23については、米国特許第4076842号及びA.C .Rohrmanらの論文Zeolites ,pp.352(1985)、 −ゼオライトZSM−48については、J.L.Schlenkerらの著作, Zeolites ,pp.355(1985)、 −ゼオライトβについては、米国特許第3308069号及びP.Caulle tらの論文Zeolites 12,pp.240(1992)、 −モルデナイトについては、Itabashiらの著作,Zeolites ,pp.30(1986)、 −ゼオライトX及びYについては、それぞれ米国特許第2882244号及び3 130007号、 −ゼオライトZSM−5については、米国特許第3702886号及びV.P. Shiralkarらの論文Zeolites ,pp.363(1989) 、 −ゼオライトZSM−11については、I.D.Harrisonらの著作Ze olites ,pp.21(1987)。 本発明の方法では種々の形態のゼオライトを使用することができ、粉末や、押 出、成形、圧縮又は他の任意の型の公知方法により得られる造形品、例えば顆粒 (例えばシリンダー又はビーズ)、タブレット及びモノリス(ハニカム形ブロッ ク)を使用できる。実際に、工業規模では顆粒、ビーズ又はモノリス形態が効果 と使用し易さの観点から最も有利である。 本発明は、ゼオライトの形成中に例えばアルミナやクレー (粘土)等の結合剤を使用してもよい。 選択するゼオライトの種類に関係なく、必要に応じてゼオライトを酸性にする 処理を実施する。 このためには慣用処理を使用する。 例えばゼオライトをアンモニア水で処理してアルカリ金属カチオンをアンモニ ウムイオンと交換した後、交換したゼオライトを焼成してアンモニウムカチオン を熱分解すると共にH+イオンで置換することができる。 アンモニア水の使用量は全アルカリ金属カチオンをNH4 +イオンに交換するた めに必要な量に少なくとも等しい。 従って、ゼオライト1g当たり10-5〜5×10-3モルのアンモニア水を使用 する。 カチオンをNH4 +に交換する交換反応は、室温から反応混合物の還流温度まで の間の温度で実施される。反応は数時間かかり、繰り返すことができる。 ゼオライトは慣用酸処理により酸性化してもよい。この処理は特に塩酸、硫酸 、硝酸、過塩素酸、リン酸及びトリフルオロメタンスルホン酸等の酸を加えるこ とにより実施することができる。 好適態様によると、ゼオライト1g当たり0.1〜2Nの規定度をもつ酸10 ml/g〜100ml/gを通じてゼオライトを酸性化する。これは1段階で実 施してもよいが、複数の連続段階で実施するのが好ましい。 本発明の方法で使用する触媒を調製するには、担持金属触媒の調製方法として それ自体公知の慣用方法を使用することができる。種々の触媒の調製については 、特にJ.F.Lepage著“Catalyse de contact”, conception,preparation et mise enoeu vre des catalyseurs industriels,Tech nip publishers(1978)を参照することができる。 本発明の触媒の1調製方法では、それ自体公知の方法で化合物を析出させ、こ うして得られた接触物を乾燥及び焼成することによりゼオライトに元素Mを堆積 する。 他の調製方法も可能であり、特に本発明の触媒の1調製方法では、選択された 金属元素からなる少なくとも1種の適当な化合物を揮発性溶媒、好ましくは水に 溶かした含浸用溶液にゼオライトを含浸させた後、こうして得られた接触物を乾 燥及び焼 成する。 ゼオライトは乾式又は湿式含浸により化学的に修飾することができる。 例えば1調製方法では、8族の金属元素の少なくとも1種の化合物の溶液にゼ オライトを乾式含浸させる。 含浸は乾式で実施され、即ち使用する溶液の総容量はゼオライトの総細孔容積 にほぼ等しい。得られた生成物を乾燥及び焼成する。 より詳細には、乾式含浸は含浸させようとする質量m1の粉末状生成物に、固 体の表面に結合すべきカチオン又はアニオンの1種以上の塩の容量Vの水溶液を 加えることからなる。溶液容量VはV/m1が含浸させようとする固体の水細孔 容積と等しくなるように選択される。 含浸溶液のカチオン又はアニオンの濃度Cは、比CVM2/m1が含浸させよう とする生成物の表面に結合した含浸種の選択された重量百分率に等しくなるよう に選択される(M2=含浸種の分子量)。溶液は均質吸着が得られるように滴下 する。 その後、生成物を室温で可変期間放置してもよい。次いで当業者に公知の慣用 方法により生成物を乾燥する。乾燥は一般に 大気圧下又は減圧下又は凍結乾燥により実施する。焼成してもよい。 湿式経路の含浸は、固体の表面に結合すべきカチオン及び/又はアニオンの塩 の水溶液にゼオライトを分散することにより実施される。 この溶液は10-3M〜10Mの含浸種濃度をとり得る。 溶液のpHは、カチオンと優先的に結合するように(通常の場合)修飾すべき 生成物の等電点に少なくとも等しい値に調整すると有利であるが、この条件は必 須ではない。結合するアニオンが高「共有」性である場合には、等電点より低く てもカチオンと適正に結合することができる。 溶液温度は室温から100℃までであり得る。 分散液を可変時間激しく撹拌する。 次いで生成物を濾別し、場合により洗浄する。 上記2種の態様のどちらを用いても、少なくとも1種の金属元素Mを堆積した ゼオライトが得られる。 数種の金属元素をゼオライトに堆積するのは連続的に実施することも当然可能 であるが、同時に実施するのが好ましい。 修飾したゼオライトを後続段階で50℃〜200℃の温度で 好ましくは2〜12時間乾燥する。 焼成段階は、200℃〜700℃、好ましくは400℃〜〜600℃の温度で 1〜15時間、好ましくは2〜6時間実施する。 本発明の触媒の調製に使用する種々の元素を供給する化合物の種類は限定され ない。 金属元素Mは金属として供給してもよいし、酸化物又は水酸化物等の無機誘導 体として供給してもよい。無機塩を使用してもよいし、有機誘導体を使用しても よく、無機塩としては硝酸塩、硫酸塩、オキシ硫酸塩、ハロゲン化物、オキシハ ロゲン化物、ケイ酸塩又は炭酸塩が好ましく、有機誘導体としてはシアン化物、 蓚酸塩又はアセチルアセトン酸塩;アルコラート、より好ましくはメチラート又 はエチラート;カルボン酸塩、より好ましくは酢酸塩が好ましい。錯体も使用す ることができ、特に金属M及び/又はアルカリ金属、好ましくはナトリウム、カ リウム又はアンモニウムの塩素化又はシアン化錯体を使用することができる。 本発明の触媒の調製に使用可能な化合物の例としては特に以下の化合物を挙げ ることができる。 −鉄の場合には、臭化鉄(II)、臭化鉄(III)、無水又は水和塩化鉄(II)、 無水又は水和塩化鉄(III)、ヨウ化鉄(II)、ヨウ化鉄(III)、フッ化鉄(II )、フッ化鉄(III)、水酸化鉄(II)、無水又は水和炭酸鉄(II)、硝酸鉄(I I)、硝酸鉄(III)、無水又は水和硫酸鉄(II)、無水又は水和硫酸鉄(III) 、ヒドロキシ硫酸鉄(III)、無水又は水和酸化鉄(II)、無水又は水和酸化鉄 (III)、オルトリン酸鉄(II)、オルトリン酸鉄(III)、蓚酸鉄(III)、酢 酸鉄(II)、塩基性酢酸鉄(III)、クエン酸鉄(II)、クエン酸鉄(III)、ア セチルアセトン酸鉄(III)、ヘキサミン鉄(II)塩化物、 −ニッケルの場合には、臭化ニッケル(II)、塩化ニッケル(II)、ヨウ化ニッ ケル(II)、炭酸ニッケル(II)、塩基性炭酸ニッケル(II)、シアン化ニッケ ル(II)、水和硝酸ニッケル(II)、無水又は水和硫酸ニッケル(II)、酸化ニ ッケル(II)、水酸化ニッケル(II)、酢酸ニッケル(II)、テトラミンニッケ ル(II)硝酸塩、ヘキサミンニッケル(II)硝酸塩、テトラミンニッケル(II) 塩化物、ヘキサミンニッケル(II)塩化物、 −ルテニウムの場合には、塩化ルテニウム(III)、塩化ルテニ ウム(IV)、五フッ化ルテニウム、水酸化ルテニウム(III)、酸化ルテニウム (II)、酸化ルテニウム(IV)、アンモニア性オキシ塩化ルテニウムRu2(O H)2Cl4・7NH3・5H2O、酢酸ルテニウム、 −パラジウムの場合には、臭化パラジウム(II)、塩化パラジウム(II)、ヨウ 化パラジウム(II)、シアン化パラジウム(II)、水和硝酸パラジウム(II)、 硫酸パラジウム(II)二水和物、水和又は非水和一酸化パラジウム(II)、水和 又は非水和二酸化パラジウム(IV)、酢酸パラジウム(II)、アセチルアセトン 酸パラジウム(II)、テトラクロロパラジウム(II)酸アンモニウム、ヘキサク ロロパラジウム(IV)酸カリウム、テトラミンパラジウム(II)硝酸塩、パラジ ウム(II)ジクロロビス(アセトニトリル)、パラジウム(II)ジクロロビス( ベンゾニトリル)、パラジウム(II)ジクロロ(1,5−シクロオクタジエン) 、パラジウム(II)ジクロロジアミン、 −白金の場合には、臭化白金(II)、塩化白金(II)、塩化白金(IV)、ヨウ化 白金(II)、水酸化白金(II)、水和水酸化白金(II)、水和又は非水和一酸化 白金(II)、水和又は非水和二酸化白金(IV)、シアン化白金(II)、アセチル アセトン 酸白金(II)、ビス(オキサラート)白金(II)酸カリウム、テトラクロロ白金 (II)酸アンモニウム、ヘキサクロロ白金(IV)酸アンモニウム、水和テトラク ロロ白金(IV)酸ナトリウム、ヘキサクロロ白金(IV)酸ナトリウム六水和物、 ヘキサクロロ白金(IV)酸カリウム、ヘキサシアノ白金(IV)酸カリウム、水和 テトラミン白金(II)塩化物、水和テトラミン白金(II)水酸化物、白金(II) ジクロロジアミン、白金(II)テトラクロロジアミン、白金(II)ジブロモ(1 ,5−シクロオクタジエン)、白金(II)ジクロロ(1,5−シクロオクタジエ ン)、白金(II)ジクロロビス(ベンゾニトリル)、白金(II)ジクロロビス( ピリジン)、クロロ白金酸六水和物、塩化ビス(エチレンジアミン)白金(II) 、 −ロジウムの場合には、臭化ロジウム(III)、無水塩化ロジウム(III)、水和 塩化ロジウム(III)、ヨウ化ロジウム(III)、硝酸ロジウム(III)、水和又 は非水和二酸化ロジウム(IV)、水和又は非水和三二酸化ロジウム(III)、酢 酸ロジウム(II)二量体、アセチルアセトン酸ロジウム(III)、水和ヘキサク ロロロジウム(III)酸ナトリウム、ヘキサクロロロジウム(III)酸アンモニウ ム、ロジウム(I)アセチルアセトナートビス (エチレン)、ヘキサニトリトロジウム(III)酸カリウム、 −オスミウムの場合には、塩化オスミウム(II)、塩化オスミウム(III)、塩 化オスミウム(IV)、ヨウ化オスミウム(IV)、酸化オスミウム(II)、酸化オ スミウム(III)、酸化オスミウム(IV)、 −イリジウムの場合には、臭化イリジウム(III)、臭化イリジウム(IV)、塩 化イリジウム(II)、塩化イリジウム(III)、塩化イリジウム(IV)、ヨウ化 イリジウム(III)、ヨウ化イリジウム(IV)、水和硝酸イリジウム(II)、水 和硫酸イリジウム(III)、水和又は非水和二酸化イリジウム(IV)、水和又は 非水和三二酸化イリジウム(III)、酢酸イリジウム(II)、ヘキサミンイリジ ウム(III)硝酸塩、ヘキサミンイリジウム(III)塩化物。 得られる触媒はこうして修飾ゼオライトから構成され、アシル化触媒として使 用され、反応後に非常に容易に再生される。 「アシル化反応」とは、当業者に周知の反応を意味し、好ましくは芳香族基質 をアシル化剤と反応させることからなり、反応は蒸気相で実施しても液相で実施 してもよい。 必要に応じて液体の除去後、分子酸素又は分子酸素を含むガ スの熱気流を触媒に通じる。 このガスは純酸素でもよいし、例えば窒素、希ガス(例えばアルゴン)等の不 活性ガスで希釈した酸素でもよい。空気を使用するのが好ましい。 ガス流速は例えば0.1〜50リットル/時である。 ガス流の温度は有利には350℃未満、好ましくは100℃〜250℃である 。 処理時間は広い範囲をとり、例えば1〜20時間である。 反応後、その初期触媒活性を完全に回復した触媒が回収される。 従って、単純なゼオライトを用いる通常の場合とは対照的に、低温で再生が行 われることに留意されたい。 修飾ゼオライトをベースとする触媒の再生の1例は、後続して実施される芳香 族エーテルのアシル化反応で説明される。 更に、白金族の元素を添加したゼオライトは芳香族エーテルのアシル化反応に 非常に良好な触媒であることが判明した。 本発明の別の目的は、触媒の存在下で芳香族エーテルをアシル化剤と反応させ た後、形成された生成物を回収することからなる芳香族エーテルのアシル化方法 を提供することであり、該 方法は、白金族の少なくとも1種の元素M1で修飾した有効量のゼオライトの存 在下でアシル化反応を実施することを特徴とする。 本発明の方法の好適態様によると、まず最初に上記金属元素M1で修飾したゼ オライトの存在下でアシル化剤と反応させることにより芳香族エーテルのアシル 化を行い、次いで反応後に分子酸素を含むガスで前記ゼオライトを熱処理するこ とにより触媒の再生を行うことからなる。 本発明の以下の説明において、「芳香族エーテル」とは、芳香族核に直接結合 した水素原子をエーテル基で置換した芳香族化合物を意味し、「芳香族化合物」 とは文献、特にJerry March著Advanced Organic Chemistry,第4版,John Wiley and Sons,19 92,pp.40以下に定義されているような慣用の芳香族概念を意味する。 より詳細には、本発明は一般式(I): (式中、Aは少なくとも1個のOR’基を含む単環式又は多環式芳香族炭素環系 の全部又は一部を形成する環の残基を表し、該環式残基は1個以上の置換基を有 していてもよく、Rは1個以上の同一又は異なる置換基を表し、R’は炭素原子 数1〜24の炭化水素基、例えば直鎖もしくは分枝鎖の飽和もしくは不飽和非環 式脂肪族基、単環式もしくは多環式の飽和もしくは不飽和脂環式基もしくは芳香 族基、又は環式置換基をもっ直鎖もしくは分枝鎖の飽和もしくは不飽和脂肪族基 を表し、nは4以下の数である)の芳香族エーテルのアシル化方法に関する。 本明細書中で簡単に「アルコキシ基」と呼ぶ用語は、R’−O型(式中、R’ は上記と同義である)の基を意味する。従って、R’は飽和もしくは不飽和非環 式脂肪族基、脂環式基、芳香族基、又は環式置換基をもつ飽和もしくは不飽和脂 肪族基を表す。 本発明の方法で使用する芳香族エーテルは、R’が直鎖又は分枝鎖の飽和又は 不飽和非環式脂肪族基を表す式(I)の化合物に対応する。 より好ましくは、R’は炭素原子数1〜12、好ましくは1〜6の直鎖又は分 枝鎖アルキル基を意味し、該炭化水素鎖は場 合によりヘテロ原子(例えば酸素)又は官能基(例えば−CO−)により遮断さ れていてもよいし、及び/又は置換基(例えばハロゲン又はカルボン酸基)を有 していてもよい。 直鎖又は分枝鎖の飽和又は不飽和非環式脂肪族基は、場合により環式置換基を もち得る。環とは、好ましくは飽和、不飽和又は芳香族炭素環、好ましくは脂環 式又は芳香族環、特に環内に6個の炭素原子を含む脂環式環即ちベンゼン環を意 味する。 非環式脂肪族基は原子価結合、ヘテロ原子又は官能基により環と結合すること ができ、その例は下記の通りである。 環は場合により置換されていてもよく、環式置換基の例としては特に式(Ia )で定義した意味をもつR等の置換基を挙げることができる。 R’は、飽和炭素環基又は環内に1もしくは2個の不飽和を含み、一般に環内 に3〜8、好ましくは6個の炭素原子を含む炭素環基も表し、該環はR等の置換 基で置換されていてもよい。 R’は一般に環内に少なくとも4個、好ましくは6個の炭素原子を含む好まし くは単環式の芳香族炭素環基も表し、該環はR等の置換基で置換されていてもよ い。 本発明の方法は、R’が炭素原子数1〜4の直鎖もしくは分 枝鎖アルキル基又はフェニル基を表す式(I)の芳香族エーテルに特に適用され る。 本発明による好適R’基の例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロ ピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル及びフェニル基 を挙げることができる。 芳香族エーテルの一般式(I)において残基Aは少なくとも4個、好ましくは 6個の炭素原子を含む単環式芳香族炭素環式化合物の残基、相互間にオルト系も しくはオルトペリ縮合系を形成する少なくとも2個の芳香族炭素環から構成され 得る多環式炭素環式化合物の残基、又は少なくとも一方が芳香族であり、相互間 にオルト系もしくはオルトペリ縮合系を形成する少なくとも2個の炭素環から構 成され得る多環式炭素環式化合物の残基を表し得る。 残基Aは芳香族核上に1個以上の置換基をもち得る。 置換基Rの例は下記の通りであるが、これらの例により特性を制限するもので はない。所望の生成物に支障を生じない限り、環上には任意の置換基が存在し得 る。 残基Aは特に数個のアルコキシ基をもち得るので、本発明の方法によりポリア ルコキシル化物をアシル化することが可能で ある。 本発明の方法は特に式(Ia): [式中、nは4以下の数、好ましくは0、1又は2であり、R’基は炭素原子数 1〜6、好ましくは1〜4の直鎖又は分枝鎖アルキル基、例えばメチル、エチル 、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert− ブチル又はフェニルを表し、R基は水素原子;炭素原子数1〜6、好ましくは1 〜4の直鎖又は分枝鎖アルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロ ピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル又はtert−ブチル;炭素原子数 1〜6、好ましくは1〜4の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基、例えばメトキシ、エ トキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブト キシ又はtert−ブトキシ基;及びハロゲン原子、好ましくはフッ素、塩素も しくは臭素原子、又はトリフルオロメチル基のうちの1種を表し、R’及びR基 とベンゼン環 の2個の連続原子は一緒になって5〜7個の原子を含み、場合により別のヘテロ 原子も含む環を形成してもよい]の芳香族エーテルに適用される。 nが1以上であるとき、R’及びR基とベンゼン環の2個の連続する原子は2 〜4個の炭素原子を含むアルキレン、アルケニレン又はアルケニリデン基により 相互に結合し、5〜7個の炭素原子を含む飽和、不飽和又は芳香族複素環を形成 し得る。1個以上の炭素原子を別のヘテロ原子、好ましくは酸素で置換してもよ い。従って、R’及びR基はメチレンジオキシ又はエチレンジオキシ基を表して もよい。 本発明の方法はより特定的には、nが1に等しく、R’及びR基の両者が同一 又は異なるアルコキシ基を表す式(Ia)の芳香族エーテルに適用される。 式(I)に対応する化合物の例としてはより特定的には、−アニソール、エト キシベンゼン(フェネトール)、ブトキシベンゼン、イソブトキシベンゼン、2 −クロロアニソール、3−クロロアニソール、2−ブロモアニソール、3−ブロ モアニソール、2−メチルアニソール、3−メチルアニソール、2−エチルアニ ソール、3−エチルアニソール、2−イソプロピル アニソール、3−イソプロピルアニソール、2−プロピルアニソール、3−プロ ピルアニソール、2−アリルアニソール、2−ブチルアニソール、3−ブチルア ニソール、2−ベンジルアニソール、2−シクロヘキシルアニソール、1−ブロ モ−2−エトキシベンゼン、1−ブロモ−3−エトキシベンゼン、1−クロロ− 2−エトキシベンゼン、1−クロロ−3−エトキシベンゼン、1−エトキシ−2 −エチルベンゼン、1−エトキシ−3−エチルベンゼン、2,3−ジメチルアニ ソール及び2,5−ジメチルアニソール等のモノエーテル類; −ベラトロール、1,3−ジメトキシベンゼン、1,2−ジエトキシベンゼン、 1,3−ジエトキシベンゼン、1,2−ジプロポキシベンゼン、1,3−ジプロ ポキシベンゼン、1,2−メチレンジオキシベンゼン及び1,2−エチレンジオ キシベンゼン等のジエーテル類; −1,2,3−トリメトキシベンゼン、1,3,5−トリメトキシベンゼン及び 1,3,5−トリエトキシベンゼン等のトリエーテル類が挙げられる。 本発明の方法が特に有利に適用される化合物はアニソール及びベラトロールで ある。 アシル化剤はより特定的には式(II): [式中、R1は炭素原子数1〜24の直鎖もしくは分枝鎖の飽和もしくは不飽和 脂肪族基;炭素原子数3〜8の単環式もしくは多環式の飽和もしくは不飽和脂環 式基もしくは芳香族基;又は環式置換基をもつ直鎖もしくは分枝鎖の飽和もしく は不飽和脂肪族基を表し、X’はハロゲン原子、好ましくは塩素又は臭素原子; ヒドロキシル基;−O−CO−R2基(式中、R2はR1と同一又は異なり、R1と 同義であり、R1とR2は一緒になって少なくとも2個の炭素原子を含む直鎖もし くは分枝鎖の飽和もしくは不飽和2価脂肪族基を形成してもよい)を表す]に対 応する。 環式置換基については上記を参照されたい。 より好ましくは、R1は炭素原子数1〜12、好ましくは1〜6の直鎖又は分 枝鎖アルキル基を表し、該炭化水素鎖は場合によりヘテロ原子(例えば酸素)、 官能基(例えば−CO−)により遮断されてもよいし、及び/又は置換基(例え ばハロゲ ン又はCF3基)を有していてもよい。 R1は好ましくは炭素原子数1〜4のアルキル基、例えばメチル、エチル、プ ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル又はtert−ブ チルを表す。 R1基は好ましくは、場合により置換されていてもよいフェニル基も表す。所 望の生成物に支障を生じない限り、環上には任意の置換基が存在し得る。 置換基のより具体的な例としては、特に、 −炭素原子数1〜6、好ましくは1〜4の直鎖又は分枝鎖アルキル基、例えばメ チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル 又はtert−ブチル、 −炭素原子数1〜6、好ましくは1〜4の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基、例えば メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、 sec−ブトキシ又はtert−ブトキシ基、 −ヒドロキシル基、 −ハロゲン原子、好ましくはフッ素、塩素又は臭素原子 を挙げることができる。 好適アシル化剤は酸無水物である。アシル化剤はより特定的 には、R1及びR2が同一であり、炭素原子数1〜4のアルキル基を表す式(II) に対応する。 アシル化剤が酸ハロゲン化物であるときには、該アシル化剤は好ましくはX’ が塩素原子を表し且つR1がメチル又はエチル基を表す式(II)に対応する。 式(II)に対応するアシル化剤の例としてはより特定的には無水酢酸、無水プ ロパン酸、無水イソ酪酸、無水トリフルオロ酢酸、無水安息香酸、塩化アセチル 、塩化モノクロロアセチル、塩化ジクロロアセチル、塩化プロパノイル、塩化イ ソブタノイル、塩化ピバロイル、塩化ステアロイル、塩化クロトニル、塩化ベン ゾイル、塩化クロロベンゾイル、塩化p−ニトロベンゾイル、塩化メトキシベン ゾイル、塩化ナフトイル、酢酸を挙げることができる。 本発明によると、芳香族エーテルとアシル化剤を含む液相中で触媒の存在下に アシル化反応を実施するのが有利である。 出発反応体の1種を反応溶媒として使用することができるが、有機溶剤を使用 してもよい。 本発明に適切な溶剤の例としては、特にハロゲン化又は非ハロゲン化脂肪族又 は芳香族炭化水素や、脂肪族、脂環式又は芳 香エーテルオキシドを挙げることができる。 脂肪族炭化水素の例としてはより特定的には、特にヘキサン、ヘプタン、オク タン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、テトラデカン又はシクロヘキサ ン等のパラフィン類、ナフタレン、芳香族炭化水素、より特定的には特にベンゼ ン、トルエン、キシレン、クメン等の芳香族炭化水素、及びアルキルベンゼンの 混合物から構成される石油留分、特にSolvesso(登録商標)型の留分を 挙げることができる。 脂肪族又は芳香族ハロゲン化炭化水素については、特にテトラクロロエチレン 及びヘキサクロロエタン等の過塩素化炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホル ム、1,2−ジクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、1,1,2,2 −テトラクロロエタン、ペンタクロロエタン、トリクロロエチレン、1−クロロ ブタン及び1,2−ジクロロブタン等の部分塩素化炭化水素類;モノクロロベン ゼン、1,2−ジクロロベンゼン、1,3−ジクロロベンゼン、1,4−ジクロ ロベンゼン、1,2,4−トリクロロベンゼン又は種々のクロロベンゼンの混合 物;ブロモホルム、ブロモエタン又は1,2−ジブロモエタン;モノブロモベン ゼン又はモノブロモベンゼンと1種以上のジブ ロモベンゼンの混合物;並びに1−ブロモナフタレンを挙げることができる。 有機溶剤としては脂肪族、脂環式又は芳香族エーテル、より特定的にはジエチ ルエーテル、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル 、メチルtert−ブチルエーテル、ジペンチルエーテル、ジイソペンチルエー テル、エチレングリコールジメチルエーテル(即ち1,2−ジメトキシエタン) 、ジエチレングリコールジメチルエーテル(即ち1,5−ジメトキシ−3−オキ サペンタン);ベンジルエーテル;ジオキサン及びテトラヒドロフラン(THF )を使用することもできる。 ニトロ化合物(例えばニトロメタン、ニトロエタン、1−ニトロプロパン、2 −ニトロプロパン又はその混合物、ニトロベンゼン)、脂肪族又は芳香族ニトリ ル(例えばアセトニトリル、プロピオニトリル、ブタンニトリル、イソブタンニ トリル、ベンゾニトリル及びシアン化ベンジル)及びテトラメチレンスルホン( スルホラン)等の極性非プロトン溶剤を使用してもよい。 好適溶剤はジクロロメタン、テトラクロロメタン、THF及びジエチルエーテ ルである。 有機溶剤の混合物を使用してもよい。 出発基質を反応溶媒として使用するのが好ましい。 本発明の方法の第1段階では、芳香族エーテルのアシル化を行う。好適態様に よると、後期段階で触媒の再生を行う。 基質を反応溶媒として使用することができるので、芳香族エーテルのモル数と アシル化剤のモル数の比は可変である。この比は0.1〜10、好ましくは0. 5〜4.0であり得る。 本発明の方法で使用する触媒の量は広い範囲をとり得る。 方法を不連続的に実施する場合には、触媒は導入する芳香族エーテルの0.0 1〜50重量%、好ましくは1.0〜20重量%に相当し得る。 他方、例えば芳香族エーテルとアシル化剤の混合物を固定触媒ベッド上で反応 させることにより、方法を連続的に実施する場合には、これらの触媒/芳香族エ ーテル比は無意味であり、所与の時刻で出発芳香族エーテルに対して過剰重量の 触媒が存在し得る。この場合には、触媒ベッド上の材料流の滞留時間は反応温度 及び所望の転化率に依存して例えば5分間〜10時間、好ましくは15分間〜3 時間である。 有機溶剤の使用量については、一般に有機溶剤のモル数と芳 香族エーテルのモル数の比が好ましくは0〜100、より好ましくは0〜50と なるように選択する。 アシル化反応を実施する温度は出発基質とアシル化剤の反応性に依存する。 反応温度は20℃〜300℃、好ましくは40℃〜200℃である。 反応は一般に大気圧で実施されるが、大気圧以上又は以下の圧力でもよい。反 応温度が反応体及び/又は生成物の沸点よりも高い場合には自生圧力で反応させ る。 実用的観点から方法は不連続的に実施してもよいし、連続的に実施してもよい 。 第1の態様によると、反応体の使用については何ら制約がない。反応体は任意 の順序で導入することができる。 反応体を相互に接触させた後、反応混合物を所望の温度まで加熱する。 本発明の他の態様では、固定ベッドに配置した固体触媒を含む管状反応器で反 応を連続的に実施する。 芳香族エーテルとアシル化剤は、反応器に別々に導入してもよいし、混合物と して導入してもよい。 上記のような溶剤に導入してもよい。 反応が終了したら、過剰の反応体を予め除去した後に適切な溶媒から蒸留又は 再結晶させることにより常法通りに回収可能なアシル化芳香族エーテルを含む液 相を回収する。 本発明の好適態様によると、本発明の方法の後期段階で使用済み触媒の再生を 行う。 液相の除去後、分子酸素又は分子酸素を含むガスの熱気流を触媒上に通じる。 触媒の再生は上記のように実施される。 処理後、その初期触媒活性を完全に回復した触媒が回収される。 本発明の方法は、それぞれアニソール又はベラトロールのアセチル化により4 −メトキシアセトェノン及び3,4−ジメトキシアセトフェノン(通称アセトベ ラトロール)を製造するのに特に好適である。 本発明の方法の1つの利点は、出発芳香族エーテルのO−脱アシル化を生じる ことなくアシル化反応が行われることである。 更に、触媒がパラ位向性であるため、オルト異性体がほとんど存在しない。 以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、これらの実施例は発明を制 限するものではない。 実施例中に記載する収率は以下の定義に対応する。収率:RYA.A.=(アシル 化剤の導入モル数)/(形成されるアシル化芳香族化合物のモル数)%。実施例1 パラジウムで修飾したゼオライトβの調製 250cm3容ポリエチレンびんに、水酸化テトラアミンパラジウムPd(N H34(OH)2溶液39.5cm3(パラジウム15.2g/lを含有するCL AL8949溶液)と脱イオン水60.5cm3を入れる。 次いでValdorから商品名(PQ)CBV811−25として市販されて いるH+形の粉末状ゼオライトβ20gを加える。 材料を24時間室温(20℃)で撹拌する。 修飾ゼオライトを遠心分離により分離し、110℃のオーブンで乾燥した後、 450℃で2時間焼成する。 3重量%のパラジウムを含有するゼオライトが得られる。実施例2 実施例1に従って調製した粉末状ゼオライトPd(3%)/Hβ13ml(即 ち約5g)を、加熱用ジャケット付き管状反応器に導入する。 ジャケットを100℃まで加熱し、次いでモル比2のアニソールと無水酢酸の 混合物をHPLCポンプにより流速0.2ml/分で反応器の底から導入する。 反応混合物をオーバーフローにより連続的に取り出す。 アリコートを取り出して反応収率を経時的に追跡した後、蒸気相クロマトグラ フィーにより分析する。 100時間反応後にアセトニトリル収率は約10%まで低下した。 反応器を空にし、触媒を190℃の空気中で3時間再活性化させる。 次いで100℃でアニソール/無水酢酸混合物(2/1)の注入を再開する。 以下の性能が得られる。 実施例3 実施例1に従って調製し、40%のアルミナ結合剤を含む押出物形態のゼオラ イトPd(3%)/Hβ13ml(即ち約5g)を、加熱用ジャケット付き管状 反応器に導入する。 ジャケットを105℃まで加熱し、次いでモル比2のアニソールと無水酢酸の 混合物をHPLCポンプにより流速0.2ml/分で反応器の底から導入する。 反応混合物をオーバーフローにより連続的に取り出す。 アリコートを取り出して反応収率を経時的に追跡した後、蒸気相クロマトグラ フィーにより分析する。 120時間反応後にアセトニトリル収率は約13%まで低下した。 反応器を空にし、触媒を180℃の空気中で3時間再活性化させる。 次いで105℃でアニソール/無水酢酸混合物(2/1)の注入を再開する。 以下の性能が得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.アシル化反応で使用されるゼオライトをベースとする触媒の再生を助長する 方法であって、元素の周期表の8族の元素から選択される少なくとも1種の有効 量の金属元素Mを加えてゼオライトを修飾することを特徴とする前記方法。 2.触媒が、鉄、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、 イリジウム及び白金から選択される金属元素Mで修飾したゼオライトであること を特徴とする請求項1に記載の方法。 3.触媒が、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム及び 白金から選択される金属元素M1で修飾したゼオライトであることを特徴とする 請求項1に記載の方法。 4.触媒が、ゼオライトに対する金属の重量百分率を0.1%〜25%、好まし くは3%〜15%とするような量で金属元素M又はM1を使用して修飾したゼオ ライトであることを特徴とする請求項2又は3に記載の方法。 5.ゼオライトが天然又は合成ゼオライトであることを特徴とする請求項1から 4のいずれか一項に記載の方法。 6.ゼオライトが菱沸石、クリノプチロライト、エリオナイト、モルデナイト、 灰十字沸石及びオフレタイトから選択される天然ゼオライトであることを特徴と する請求項5に記載の方法。 7.ゼオライトが、 −ゼオライトZSM−4、ゼオライトL、ゼオライトZSM−12、ゼオライト ZSM−22、ゼオライトZSM−23及びゼオライトZSM−48等の一次元 網目構造をもつ合成ゼオライト、 −ゼオライトβ、モルデナイト及びフェリエライト等の二次元網目構造をもつゼ オライト、 −ゼオライトY、ゼオライトX、ゼオライトZSM−5、ゼオライトZSM−1 1及びオフレタイト等の三次元網目構造をもつゼオライトから選択される合成ゼ オライトであることを特徴とする請求項5に記載の方法。 8.ゼオライトがゼオライトβ及びYであることを特徴とする請求項7に記載の 方法。 9.特に沈殿又は乾式もしくは湿式含浸により金属元素M又はM1をゼオライト に堆積することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。 10.分子酸素又は分子酸素を含むガスの熱気流を触媒上に通じることにより触 媒の再生を行うことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。 11.純酸素又は不活性ガスで希釈した酸素、好ましくは空気を使用することを 特徴とする請求項10に記載の方法。 12.ガス流の温度が350℃未満、好ましくは100℃〜250℃であること を特徴とする請求項10又は11に記載の方法。 13.アシル化反応で再利用できる触媒を回収することを特徴とする請求項1か ら12のいずれか一項に記載の方法。 14.触媒の存在下で芳香族エーテルをアシル化剤と反応させた後、形成された 生成物を回収することからなる芳香族エーテルのアシル化方法であって、白金族 の少なくとも1種の元素M1で修飾した有効量のゼオライトの存在下でアシル化 反応を行うことを特徴とする前記方法。 15.芳香族エーテルが一般式(I): (式中、Aは少なくとも1個のOR’基を含む単環式又は多環式芳香族炭素環系 の全部又は一部を形成する環の残基を表し、該環式残基は1個以上の置換基を有 していてもよく、Rは1個以上の同一又は異なる置換基を表し、R’は炭素原子 数1〜24の炭化水素基、例えば直鎖もしくは分枝鎖の飽和もしくは不飽和非環 式脂肪族基、単環式もしくは多環式の飽和もしくは不飽和脂環式基もしくは芳香 族基、又は環式置換基をもつ直鎖もしくは分枝鎖の飽和もしくは不飽和脂肪族基 を表し、nは4以下の数である)に対応することを特徴とする請求項14に記載 の方法。 16.芳香族エーテルが一般式(I)中、R’が、 −ヘテロ原子、官能基により遮断されていてもよいし、及び/又は置換基を有し ていてもよい直鎖もしくは分枝鎖の飽和もしくは不飽和非環式脂肪族基、好まし くは炭素原子数1〜12、好ましくは1〜6の直鎖もしくは分枝鎖アルキル基、 −場合により環式置換基をもち、原子価結合、ヘテロ原子もしくは官能基により 環と結合してもよい直鎖もしくは分枝鎖の飽和もしくは不飽和非環式脂肪族基、 −置換されていてもよい飽和炭素環基、又は環内に1もしくは 2個の不飽和を含み、一般に環内に3〜8、好ましくは6個の炭素原子を含む炭 素環基、又は −一般に環内に少なくとも4個、好ましくは6個の炭素原子を含み、置換されて いてもよい好ましくは単環式の芳香族炭素環基 を表す化合物であることを特徴とする請求項14又は15に記載の方法。 17.芳香族エーテルが一般式(I)中、R’が炭素原子数1〜4の直鎖又は分 枝鎖アルキル基、好ましくはメチル基又はフェニル基を表す化合物であることを 特徴とする請求項14に記載の方法。 18.芳香族エーテルが一般式(I)中、残基Aが少なくとも4個、好ましくは 6個の炭素原子を含む単環式芳香族炭素環式化合物の残基、又は多環式炭素環式 化合物の残基を表し、残基Aが芳香族核上に1個以上の置換基を有していてもよ い化合物であることを特徴とする請求項14から17のいずれか一項に記載の方 法。 19.芳香族エーテルが式(Ia): [式中、nは4以下の数、好ましくは0、1又は2であり、R’基は炭素原子数 1〜6、好ましくは1〜4の直鎖又は分枝鎖アルキル基、例えばメチル、エチル 、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert− ブチル又はフェニルを表し、R基は水素原子;炭素原子数1〜6、好ましくは1 〜4の直鎖又は分枝鎖アルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロ ピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル又はtert−ブチル;炭素原子数 1〜6、好ましくは1〜4の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基、例えばメトキシ、エ トキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブト キシ又はtert−ブトキシ基;及びハロゲン原子、好ましくはフッ素、塩素も しくは臭素原子、又はトリフルオロメチル基のうちの1種を表し、R’及びR基 とベンゼン環の2個の連続原子は一緒になって5〜7個の原子を含み、場合によ り別のヘテロ原子も含む環を形成してもよい]に対応する ことを特徴とする請求項14から18のいずれか一項に記載の方法。 20.芳香族エーテルが式(Ia)中、nが1以上であり、R’及びR基とベン ゼン環の2個の連続する原子が2〜4個の炭素原子を含むアルキレン、アルケニ レン又はアルケニリデン基により相互に結合し、5〜7個の炭素原子を含む飽和 、不飽和又は芳香族複素環を形成し、該複素環中の1個以上の炭素原子が別のヘ テロ原子、好ましくは酸素で置換されていてもよく、R’及びR基が好ましくは メチレンジオキシ又はエチレンジオキシ基を形成する化合物であることを特徴と する請求項19に記載の方法。 21.芳香族エーテルが式(Ia)中、nが1に等しく、R’及びR基の両者が 同一又は異なるアルコキシ基を表す化合物であることを特徴とする請求項19又 は20に記載の方法。 22.芳香族エーテルがアニソール又はベラトロールであることを特徴とする請 求項14又は15に記載の方法。 23.アシル化剤が式(II): [式中、R1は炭素原子数1〜24の直鎖もしくは分枝鎖の飽和もしくは不飽和 脂肪族基;炭素原子数3〜8の単環式もしくは多環式の飽和もしくは不飽和脂環 式基もしくは芳香族基;又は環式置換基をもつ直鎖もしくは分枝鎖の飽和もしく は不飽和脂肪族基を表し、X’はハロゲン原子、好ましくは塩素又は臭素原子; ヒドロキシル基;−O−CO−R2基(式中、R2はR1と同一又は異なり、R1と 同義であり、R1とR2は一緒になって少なくとも2個の炭素原子を含む直鎖もし くは分枝鎖の飽和もしくは不飽和2価脂肪族基を形成してもよい)を表す]に対 応することを特徴とする請求項14から22のいずれか一項に記載の方法。 24.アシル化剤が式(II)中、X’が塩素原子を表し且つR1が場合によりヘ テロ原子もしくは官能基により遮断されていてもよく、又は置換基を有していて もよい炭素原子数1〜12の直鎖もしくは分枝鎖アルキル基を表し、R1が場合 により置換フェニル基を表すか、又はX’が−O−CO−R2基(式中、R1とR2 は同一であり、炭素原子数1〜4のアルキル基を表す)を表す化合物であるこ とを特徴とする請求項23に記載の方法。 25.アシル化剤が無水酢酸、無水プロパン酸、無水イソ酪酸、無水トリフルオ ロ酢酸、無水安息香酸、塩化アセチル、塩化モノクロロアセチル、塩化ジクロロ アセチル、塩化プロパノイル、塩化イソブタノイル、塩化ピバロイル、塩化ステ アロイル、塩化クロトニル、塩化ベンゾイル、塩化クロロベンゾイル、塩化p− ニトロベンゾイル、塩化メトキシベンゾイル、塩化ナフトイル、酢酸から選択さ れることを特徴とする請求項23又は24に記載の方法。 26.触媒が、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム及 び白金から選択される金属元素M1で修飾したゼオライトであることを特徴とす る請求項14から25のいずれか一項に記載の方法。 27.触媒が、ゼオライトに対する金属M1の重量百分率を0.1%〜25%、 好ましくは3〜15%とするような量で金属元素M1を使用して修飾したゼオラ イトであることを特徴とする請求項14から26のいずれか一項に記載の方法。 28.ゼオライトが天然又は合成ゼオライトであることを特徴とする請求項14 から27のいずれか一項に記載の方法。 29.ゼオライトが菱沸石、クリノプチロライト、エリオナイ ト、モルデナイト、灰十字沸石及びオフレタイトから選択される天然ゼオライト であることを特徴とする請求項28に記載の方法。 30.ゼオライトが、 −ゼオライトZSM−4、ゼオライトL、ゼオライトZSM−12、ゼオライト ZSM−22、ゼオライトZSM−23及びゼオライトZSM−48等の一次元 網目構造をもつ合成ゼオライト、 −ゼオライトβ、モルデナイト及びフェリエライト等の二次元網目構造をもつゼ オライト、 −ゼオライトY、ゼオライトX、ゼオライトZSM−5、ゼオライトZSM−1 1及びオフレタイト等の三次元網目構造をもつゼオライトから選択される合成ゼ オライトであることを特徴とする請求項28に記載の方法。 31.ゼオライトがゼオライトβ及びYであることを特徴とする請求項29に記 載の方法。 32.場合によりハロゲン化され、好ましくは塩素化された脂肪族及び/又は芳 香族炭化水素、脂肪族、脂環式又は芳香族エーテル類、ニトロ化合物、脂肪族又 は芳香族ニトリル及びテト ラメチレンスルホンから選択される有機溶剤を使用することを特徴とする請求項 14から31のいずれか一項に記載の方法。 33.芳香族エーテルのモル数とアシル化剤のモル数の比が0.1〜10、好ま しくは0.5〜4.0であることを特徴とする請求項14から32のいずれか一 項に記載の方法。 34.不連続法において触媒の量が導入する芳香族エーテルの0.01〜50重 量%、好ましくは1.0〜20重量%に相当し、連続法において触媒ベッド上の 材料流の滞留時間が5分間〜10時間、好ましくは15分間〜3時間であること を特徴とする請求項14から33のいずれか一項に記載の方法。 35.アシル化反応を実施する温度が20℃〜300℃、好ましくは40℃〜2 00℃であることを特徴とする請求項14から34のいずれか一項に記載の方法 。 36.請求項10から12のいずれか一項に記載の方法に従って液相の除去後に 触媒の再生を行うことを特徴とする請求項14から35のいずれか一項に記載の 方法。 37.請求項14から35のいずれか一項に記載のアシル化方法で再利用できる 触媒を回収することを特徴とする請求項14から36のいずれか一項に記載の方 法。 38.白金族の元素で修飾したゼオライトを含む芳香族エーテルのアシル化触媒 。 39.白金族の元素で修飾したゼオライトβを含むアニソールのアシル化触媒。
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