JPH09511667A - 動的可撓性カミソリヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 可撓性カミソリヘッドはひげそり中に出合う力に応答して旋回する少なくとも１つの旋回刃（４０，５０）を備えている。１つの実施例によれば、可撓性カミソリヘッドは、可動なガードバー（１０）が出合う力に応答して旋回する少なくとも１つの刃（４９，５０）を備えている。他の実施例によれば、刃はひげそり中に刃と出合う力に応答して一緒にまたは独立して旋回する。

Description

【発明の詳細な説明】 動的可撓性カミソリヘッド 本発明は、可撓性カミソリヘッドに関し、特に少なくとも１つの旋回刃を有す る可撓性カミソリヘッドに関する。 発明の背景 カミソリヘッドの構成の技術的な進歩は、ひげそり中に出合う力に応答してそ られる表面の輪郭に追随する可撓性カミソリヘッドに焦点を当てる。１つのこの ような可撓性カミソリヘッドは、チェンに付与された米国特許第４，９７６，０ ２８号に示されている。可撓性カミソリヘッドは、完全には平坦ではないひげそ り面との密着性及びひげそり感を向上させるので全世界で非常に人気がある。カ ミソリヘッドの可撓性は、ある状況において刃と表面との接触が大きいという利 点を提供する。 他の構成は、刃が下方及び／または後方に及びひげそり面に関して下方に旋回 する刃を有するカミソリヘッドを提供する。このような構成は、カミソリヘッド の支持構造に関して刃の縁部が相対的に動く“動的なカミソリ”として知られて いる。顔に係合するカミソリの部材に生じる引く力に応答して下方または後方に 移動するガードバーを提供することは知られている。このような動的部材は、可 撓性の刃を有するこれまでのカミソリヘッドよりもさらに快適なひげそりを行う 。 前述した動的なひげそり装置を有する１つの欠点は、剛性、すなわち、非可撓 性の刃に依存する。 動的装置及び可撓性カミソリヘッド装置の双方に固有のいくつかの利点がある ので、可撓性であり、動的部材の双方を有するカミソリヘッドを提供することが 望ましい。 本発明の要約 本発明は、ひげそり中の力に応答してたわみ旋回することができる少なくとも １つの刃を有する可撓性カミソリヘッドに関する。１つの実施例によれば、２つ の刃の各々は、ひげそり中に可動なガードバーに作用する、または刃に直接作用 する力に応答して分かれた軸線の周りで回転する。 別の実施例において、２つの刃は、少なくとも１つの刃に直接作用する力に応 答して旋回する。 さらに他の実施例において、刃は、刃及びカミソリヘッドのキャップと出合う 力に応答して旋回する。 図面の詳細な説明 第１図は、本発明の１つの実施例の分解斜視図である。 第２図は、第１図の線２−２に沿って切った側断面図である。 第３図は、第１図に示した実施例に示した刃の斜視図である。 第４図は、本発明の他の実施例の断面図である。 第５図は、第４図に示すキャップ刃の斜視図である。 第６図は、第４図に示す実施例の部分断面図である。 第７図は、本発明の他の実施例の断面図である。 第８図は、第７図に示す実施例に示した刃の斜視図である。 詳細な説明 本発明は、ひげをそる湾曲面の輪郭に適応し、ひげそり中に出合う力に応答し て旋回するようにひげそり中にたわむ刃を備えたカミソリヘッドを提供する。こ こに使用する用語の“カミソリヘッド”は、通常、カミソリとは別に製造され販 売されるタイプの刃のカートリッジと、顔に係合する部材がひげそり装置のハン ドルと一体的に形成されるひげそり装置とを含む。第１図に示す本発明の１つの 実施例は、可動なガードバーによって２つの刃の旋回可能な運動の少なくとも一 部を制御する可撓性カミソリヘッドを有する。 第１図を参照すると、可撓性シート部材２０が、キャップ６０と、キャップ刃 ５０と、シート刃４０との結合されている動的可撓性カミソリヘッドが示されて いる。シート部材２０は、皮膚流制御バー１３と接続されている複数の部材１１ を有する分割型のガードバー１０を有する。皮膚流の制御バー１３は、個々のガ ードバー部材１１の上方部分に沿って伸びており、一体のガードバー１０にガー ドバー部材１１を有効に結合する。当業者は、皮膚流制御バーが特にガードバー 部材１１の間の領域でひげそり形状を大きく制御する利点を有する。個々のガー ドバー部材１１の間にいくつかのガードバー部材がない場合において、ひげをそ られる皮膚は、個々のガードバーセグメントの間の少なくとも一部を通過し、従 っ て、ガードバーセグメント１１を通過する皮膚と異なる角度でシート刃４０と接 触する傾向がある。 第１図乃至第３図に示す本発明の実施例は、皮膚流制御バー１３を有するが、 本発明の範囲を逸脱することなく、他の構成も可能である。例えば、１つの皮膚 流制御バー１３の代わりに、１つまたはそれ以上のガードバーセグメント１１を 後方に運動可能に支持することが可能である。このような他の実施例において、 刃の旋回を行うために少なくとも１つの部材が刃に作動的に結合される。個々の ガードバー部材は、他の位置において１つまたはそれ以上の制御部材と接続され るが、これは皮膚流制御にあるロスを生じる。 従来の公知の方法において、ベース部材２０は、ひげそり中のカミソリヘッド たわみを容易にする複数の波形部分２２を備えている。それと対応して、キャッ プ６０はキャップ部材のたわみを容易にするために複数の緩和部分６２を備えて いる。第１図に示した実施例は、当業者に公知のようなくいと共に保持される構 成であり、このカミソリヘッドの非金属部分を形成する他の好ましい方法は、イ ンサート成形による。 図示した実施例において、分割されたガードバー１０は、弾性偏倚アーム３０ によって可撓性ベース２０に取り付けられている。偏倚アーム３０は、ひげそり 中にガードバー１０が出合う引く力に応答してカミソリヘッドの後方に向かって ガードバー１０が移動できるようにする。このような力が外されたとき、偏倚ア ーム３０の固有の弾性は、第２図に最もよく示す元の偏倚されない位置に分割さ れたガードバー１０を戻すのに十分であることが好ましい。第２図に示すように 、分割されたガードバー１０がそのホーム、すなわち、前方位置にあるとき、キ ャップ刃５０及びシート刃４０は、ガードバー１０の後方に伸びる舌部１５の上 面にほぼ平行になる。舌部１５は、後述する方法でシート刃４０の位置部分に係 合するように配置される。従って、分割されたガードバー１０が偏倚アーム３０ の前方の偏倚力に打ち勝つのに十分な力に出合うときに、ガードバー１０は、後 方に移動し、舌部１５は、シート刃４０が旋回ピン４５を通過する回転軸の周り でシート刃が旋回可能になるようにする。第１図乃至第３図に示す実施例におい て、シート刃４０は、キャップ刃を旋回ピン５５を通過する軸線の周りで旋回す るよ うな方法でキャップ刃５０に接続されている。 可動なガードバーを可撓性のカミソリヘッドの旋回刃に接続する方法は本発明 の範囲内で変化する。第２図及び第３図に示す実施例によれば、シート刃４０は 、２つの下方の外側の棚部材４２と１つの上方の棚部材４３とを有する下方に伸 びるリップ４１を備えている。上方の棚部材４３の底面及び下方の棚部材４２の 上面は、舌部１５の後方部分を係合するように受ける溝を形成する。上方棚部材 ４３及び下方棚部材４２によって形成された溝の高さは舌部１５に余裕をもって 適合することができるようにすることが好ましい。この方法において、ガードバ ー１０の後方への動きは、ピン４５によって画定された旋回軸の周りでシート刃 ４０が回転できるようにする。 同様に、キャップ刃５０は、シート刃４０の後方部分４８に接続されており、 シート刃４０が旋回ピン４５の周りで旋回するとき、後方部分４８は、上昇し、 キャップ刃５０を旋回ピン５５によって画定された回転軸の周りで旋回する。シ ート刃４０及びキャップ刃５０の旋回ピン４５及び５５は、カミソリヘッドが固 定されるとき、支持構造の側壁の溝（図示せず）からはずれないように十分に長 い。本発明の説明から、当業者は、ひげそり中に出合う力に応答してたわみ旋回 する刃を有するカミソリヘッドを提供することは理解できよう。 刃を旋回させる力が除去されたとき、図示された実施例においてベース部材２ ０から上方に伸びる弾性偏倚フィンガ２５によって“ホーム”位置まで回復され る。図示したように、また偏倚フィンガ２５は、前方に伸びてシート刃の下面に 当接している。偏倚フィンガ２５は、シート刃４０がピン４５の周りで旋回した とき、それらの固有の弾性によって、たわみ、外力がカミソリヘッドから除去さ れたときに第２図に示した“ホーム”位置にシート刃４０を戻す。第１図乃至第 ３図に示す実施例は、前述した説明から、１つまたはそれ以上の刃及び／または ガードバーに出合う力に応答して各回転軸の周りでたわみ、旋回することができ る刃を形成することができることは理解できよう。 本発明の他の実施例を第４図及び第６図に示す。この実施例によれば、刃は前 述した実施例の力の組み合わせとは反対にひげそり中に少なくとも１つの刃に直 接作用する力にのみ応答して旋回する。また第４図乃至第６図に示すカミソリヘ ッ ドは、可撓性カミソリヘッドと題された米国特許第４，９７６，０２８号にさら に詳細に示されるような波形を有する通常のタイプの可撓性カミソリヘッドであ る。カミソリにここに示したカミソリヘッドを取り付ける取付機構は、詳細には 説明しないが、当業者には可撓性カミソリヘッドと共に使用するように特に構成 された公知のカミソリは図示した実施例のいずれかと使用することができること は明らかである。本発明のこの実施例において、シート刃１４０及びキャップ刃 １５０は、好ましくは平行な関係で、一緒に固定され、その刃を旋回するような １つの刃が出合う力は、他の刃に伝えられる。図示した実施例において、キャッ プ刃１５０は、下方の棚部材１６１及び上方の棚部材１６３を有する下方に伸び る接続部材１６０を備えている。棚部材は外側に伸びており、シート刃１４０の 溝に適合するような間隔であり、シート刃１４０の一部は、上方の棚部材１６３ の下面と下方の棚部材１６１の上面との間にしっかりと配置されている。接続部 材１６０は従来の刃をプレス加工することによって形成されることが好ましい。 シート刃１４０及びキャップ刃１５０は、カミソリヘッドの側壁から内側に伸 びており、接続部材１６０に凹部に受けられるねじり支持体１７０によって可撓 性カミソリヘッドの側壁に旋回可能に取りつけられている。溝１６５及びねじり 支持体１７０は、ねじり支持体１７０に関して刃が相対的に回転することを防止 するために矩形であることが好ましい。ねじり支持体１７０は、ねじり支持体１ ７０の内側端部部分をねじるのに十分な力に応答しながら刃を旋回することがで きるようにしながら、接続された刃を垂直方向に支持する。この方法において、 第４図乃至第６図に示す本発明の実施例は、ひげそり中に１つまたはそれ以上の 刃に作用する力に応答して旋回する一対の接続された刃を有する可撓性カミソリ ヘッドを提供する。 第７図及び第８図に示す本発明の他の実施例によれば、一対の刃は、ひげそり 中に可撓性カミソリヘッドと出合う力に応答して独立して旋回可能である。この 実施例によれば、各刃は刃の平面の外側にあるピンを通過する軸線に沿って旋回 可能である。第８図を参照すると、刃２４０は、カミソリヘッドの内側側壁の補 完的な溝内に回転可能に収容されるように構成された側方に伸びるピン２４５を 備えている。旋回可能な刃をそれらのホーム位置に押し戻すために、複数の偏倚 フィンガが刃の支持体の内側後壁から前方に伸びている。第７図に最もよく示す ように、フィンガ２３０はシート刃２４０の下に配置され、ピン２４５によって 画定された旋回軸の前方でシート刃２４０の一部に接触する。偏倚フィンガ２３ ０は、ひげそり中に刃ユニット出合う力に応答して刃を旋回し、外力が除去され たときに“ホーム”位置にシート刃を戻すことができるように十分に弾性的であ る。同様の方法において、偏倚フィンガ２６０は、キャップ刃２５０をそのホー ム位置にもどすためにキャップ刃に上方を向いた力を与える。第７図に示すよう に、図示したカミソリヘッドのキャップ２７０は、キャップ刃２５０に接触し、 キャップ刃が第７図に示すホーム位置から時計回りに回転する場合にキャップ刃 ２５０を下方に偏倚する。 本発明の図示した実施例の各々は可撓性のカミソリヘッド内に旋回可能に支持 される２つの刃を有するが、本発明の効果は１つのカミソリ刃においても達成す ることができる。説明した実施例の各々は１つの刃の装置に容易に適用すること ができることは当業者には理解できるであろう。 本発明の説明及び図面から、本発明の種々の実施例は、ひげそり中に出合う力 に応答して旋回する刃を有する可撓性カミソリ刃を提供することは理解できよう 。本発明の種々の実施例は、ひげをそる表面に追随するためにたわむカミソリヘ ッドを提供することによって接近したそり心地のよいひげそりを行うように有利 に構成されている。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．可撓性ベース部材と、 顔に係合する部分及び後方に伸びる舌部及びホーム位置を有する可動なガード バーと、 前記ガードバーを前記可撓性ベース部材に弾性的に接続し、前記ガードバーを 前記ホーム位置に向かって偏倚する結合装置と、 前記ベース部材に旋回軸に沿って旋回可能に接続され、ホーム位置を有する少 なくとも１つの可撓性刃とを有し、前記舌部は、前記ガードバーの動きが前記可 撓性刃を前記旋回軸の周りで回転させるように前記可撓性刃に作動的に接続され ている可撓性カミソリ刃ヘッド。 ２．前記ベース部材と前記接続装置は、一体的に形成されている請求項１に記 載の可撓性カミソリ刃。 ３．前記ガードバーは前記接続装置と一体的に形成されている請求項２に記載 の可撓性カミソリ刃。 ４．前記ガードバーは前記接続装置と一体的に形成されている請求項１に記載 の可撓性カミソリ刃。 ５．少なくとも第１の刃と、第２の刃を有する請求項１に記載の可撓性カミソ リ刃。 ６．前記舌部は前記第１の刀に作動的に接続されており、前記第２の刃は前記 第１の刃に作動的に接続されている請求項５に記載の可撓性カミソリ刃。 ７．少なくとも１つの前記刃は、下方に伸びる接続部材を有する請求項６に記 載の可撓性カミソリヘッド。 ８．前記刃を前記ホーム位置に偏倚する装置を有する請求項１に記載の可撓性 カミソリ刃。 ９．前記ガードバーを前記ホーム位置に偏倚する装置を有する請求項１に記載 の可撓性カミソリ刃。 １０．前記シート部材は、前記ガードバーと一体的に形成されている請求項１ に記載の可撓性カミソリヘッド。 １１．前記シート部材と一体的に形成されているキャップ部材を有する請求項 １０に記載の可撓性カミソリヘッド。 １２．可撓性ベースを有する可撓性支持体と、前記可撓性支持体に旋回可能に 接続された少なくとも１つの可撓性刃とを有する可撓性カミソリヘッド。 １３．前記刃はホーム位置を有し、前記カミソリヘッドは、前記刃を前記ホー ム位置に偏倚する装置を有する請求項１２に記載の可撓性カミソリヘッド。 １４．いずれかの刃の動きが前記他の刃の動きを生じるように作動的に接続さ れている少なくとも第１の刃と第２の刃を有する請求項１２に記載の可撓性カミ ソリヘッド。 １５．ひげそり中に出合う力に応答して独立して可動な少なくとも第１の刃と 第２の刀を有する請求項１２に記載の可撓性カミソリヘッド。 １６．前記刃の各々はホーム位置を有し、前記カミソリヘッドは前記刃の各々 を前記各ホーム位置に偏倚する装置を有する請求項１５に記載の可撓性カミソリ ヘッド。 １７．前記偏倚装置は、弾性偏倚フィンガを有する請求項１６に記載の可撓性 カミソリヘッド。 １８．前記偏倚フィンガは前記支持構造と一体的に形成されている請求項１７ に記載の可撓性カミソリヘッド。