JPH09510519A - 内燃機関のフラッシング用アダプタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 内燃機関のクランクケース（２６）とオイル・フィルタ（３６）との接続を可能にする、内燃機関フラッシング装置と共に使用するためのアダプタ・システム。第１アダプタ（４０）はフラッシング装置の導管ホースと内燃機関のオイル・パンの排出プラフ・ポートとを接続することができるようにする。オイル・フィルタ・アダプタには、内燃機関のオイル・フィルタ・アダプタに至るオイル・フィルタ・ポートにはまる細長いねじ山付きポートが付いたアダプタ・キャップが含まれている。フラッシング装置からの第２導管は車両のエンジンに接続することができるので、フラッシング装置内のフラッシング溶液は内燃機関中を循環して内燃機関をクリーニングすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 内燃機関のフラッシング用アダプタ 関連出願 本発明は、「内燃機関クリーニングシステム」という標題の一連番号０７／９ ６９，３８７（出願期日１９９２年１０月３０日）及び、本出願と同時に出願さ れた「内燃機関のクリーニング」という標題の一連番号０８/（代理人事件整理 番号(Attorney Docket)１００９６）に関する。前記両出願の内容は、参照によ って本出願に内蔵される。 背景技術 高耐熱性(heavy duty)の内燃機関の内部部分の効果的クリーニングは価値があ る。 本発明は、エンジンのクリーニング及び内燃機関の内部パーツのフラッシング に関する。更に特定すれば、本発明はクリーニング及びフラッシング(flushing) 装置と共に使用するためのアダプタに関する。そのようなアダプタは、オイル排 出ポートとオイル・フィルタ・ポートとの接続を可能にするためのものである。 内燃機関のオイルの中には、多数の異物粒子が懸濁している。それらの粒子は 、内燃機関のフィルタによって除去されるか、又は、新しいオイルと交換するた めにオイルが定期的に排出されるとき、他の方法で除去される。ただし、そのよ うな異物粒子の多数はフィルタによっては除去されず、又は、潤滑オイルの定期 的交換によっても除去されないことが認識されている。結果として、異物粒子は 内燃機関内に堆積し、究極的には、内燃機関を損傷させないまでも、内燃機関を 早期に摩耗させることがある。 前記フィルタ・システムと定期的オイル交換の欠点の結果として、特に内燃機 関のクランク・ケース内に堆積した異物粒子の一部を除去するためにフラッシン グ装置を使用することができることが認識されてきている。このフラッシング装 置を使用すると、内燃機関のオイル・パンにおいて、排出プラグ・ポートに導管 が接続される。もう１個の導管が、エンジンのオイル・フィルタ・アダプタに至 るオイル・フィルタ・ポートに接続される。前記２個の導管は直列循環パターン に維持されるので、クリーニング液又はフラッシング液を一方の導管内で圧送し て内燃機関を貫通させることができ、また、他方の導管内で、異物粒子を有する 車両内燃機関からクリーニング液又はフラッシング液を出すことができる。 いくつかの状況においては、オイル・パン・ポートは厄介な位置に置かれてい る。そのような位置はポートの排出を困難にし、その結果、多くの場合、内燃機 関からの潤滑油の排出の頻度は小さくなる。 内燃機関のオイル・フィルタ・アダプタに至るオイル・フィルタ・ポートは、 サイズも構造も、内燃機関毎に相違している。いくつかの事例においては、フィ ルタの装着を可能にするため、オイル・フィルタ・アダプタからの突出物がオイ ル・フィルタ・ポートの外に延伸している。 多くの場合、オイル・フィルタ・ポートの構造と位置は、アダプタとオイル・ フィルタ・ポートとの接続も厄介にする性質を有している。一部の内燃機関にお いては、オイル・フィルタの構造とその構造によって、オイル・フィルタ開口へ のアダプタの取り付けが困難になっている。 内燃機関フラッシング装置と共に使用するためであって、内燃機関の、特に、 厄介な位置に置かれた高耐熱性の内燃機関の排出ポートとフィルタ・ポートにフ ラッシング装置を接続することができるようにするアダプタ・システムを提供す る必要性がある。 また、内燃機関フラッシング装置からのフラッシング液導管を、内燃機関の、 特に産業用大型エンジンの排出プラグ・ポートとオイル・フィルタ・ポートに効 率的に接続するためのアダプタ・システムを提供する必要性がある。 発明の開示 本発明は、前記の必要性を充足させることを求める。 本発明は、内燃機関のクランク・ケースとオイル・フィルタ中のポートへの接 続を可能にする、内燃機関フラッシング装置と共に使用するためのアダプタ・シ ステムに関する。 前記フラッシング装置は、フラッシング装置から内燃機関までフラッシング液 を届けるめの第１液体導管を含んでいる。前記フラッシング装置は、また、内燃 機関からフラッシング装置までフラッシング液を戻すための第２液体導管を含ん でいる。 前記アダプタ・システムは、高耐熱性の産業用、海事用とトラック用の内燃機 関、及び、一般に自動車車両用内燃機関において使用するために高度に有効であ る。 前記アダプタ・システムは、一般に、内燃機関のオイル・パンの排出プラフ・ ポート内にはまるためのサイズのオイル・パン・アダプタからなっている。前記 排出プラフ・ポート内に前記アダプタをはめることができるようにするための手 段が前記アダプタに連係している。 オイル・フィルタ・アダプタは、複数のアダプタ片からなっている。それらの アダプタ片は、それぞれが、選択的に、内燃機関の潤滑系に至る排出ポートとオ イル・フィルタ・ポートにおいて用いられる。 本発明によると、オイル排出アダプタはオイル排出ポート中の位置をシールす るためのものである。入口と出口を有するエルボ・エレメントを貫通するアパー チャがある。 本発明の一つの好適形態においては、エルボ入口に隣接して半径方向フィンガ が形成されており、前記フィンガはコネクタとかみ合うために備えられている。 コネクタには、前記半径方向フィンガとシーリング関係でかみ合うための半径方 向キー・エレメントがある。コネクタは、また、入口と出口を含んでいる。コネ クタに至る出口には、排出ポートにかみ合うための外部ねじ山が備わっている。 フィンガとキー・エレメントが効果的にかみ合わされ、フィンガがコネクタ中の 円周みぞ中においてかみ合ったとき、コネクタとエルボ・エレメントはシールか み合いを形成する。コネクタは排出ポート中にねじ込まれ、その後、エルボ・エ レメントは揺動されてコネクタとロックかみ合いをする。コネクタのインターフ ェイスとエルボ・エレメントとの間にはシーリング・リングが置かれている。 半径方向フィンガは、エルボ・エレメントの入口リム(limb)を通る軸とコネク タに対して半径方向に配置された突出エレメントである。半径方向フィンガは、 反対方向を向いた２個の半径方向エレメントであることが望ましい。コネクタ中 のキー・エレメントは、半径方向スロットである。エルボ・エレメントとコネク タとの選択的接続又はロッキング接続を容易にするため、半径方向フィンガと半 径方向スロットは、揺動関係で相互にかみ合う。円周方向に回した位置において 、半径方向フィンガは、半径方向スロットに隣接する円周方向を向いたみぞ中に ロックされる。このロッキング円周位置において、フィンガは、スロットに対し て半径方向にずれている。 エルボ・エレメントの出口と接続するための細長いホース手段がある。液体は 、エンジン・ブロックの内部から、コネクタ、エルボとホースを通して流れるこ とができる。必要なとき、例えばエンジンが作動しているときは、ホースの自由 端を選択的に閉鎖することによえり、液体の流れに抗して通路を閉鎖することが できる。 コネクタは、オイル排出ポート上の周辺の下側に面一関係で突き合っており、 エルボ・エレメントはコネクタと面一に置かれている。この配列においては、オ イル・パン・ポートの下に、オイル排出ポート・アダプタを定位置に取り付ける ためのわずかな深さが必要である。相互に接続されたコネクタとエルボ・エレメ ントによって構成された無障害で相互に接続された内径を通して、直接の液体流 れを得ることができる。 オイル・パン・ポートのための本発明の他の一つの好適形態においては、シー ルかみ合い関係に相互接続されたコネクタとエルボ・エレメントが備わっている 。コネクタには、エルボ・エレメントの入口端に連係する外部ねじ山と接続する ための内部ねじ山がある。自己シーリングかみ合いを提供するため、前記内部ね じ山は先細であることが望ましい。コネクタの外側面には、コネクタをレンチで 回してオイル・パン・ポートの中にかみ合わせ、また、エルボ・エレメントをレ ンチで回してコネクタとかみ合わせることができるようにするための面が備わっ ている。エルボ・エレメントはマルチコンポーネントであることが望ましく、コ ンポーネントの一つが、少なくとも、エルボ・エレメントのアームの少なくとも 一つを通る軸の周囲を相対的に回転可能であることが望ましい。 マルチコンポーネントで揺動可能なエルボを有する実施例においては、内燃機 関に対して、望ましくは内燃機関に隣接してホースを確保するための手段が備わ っている。アンカー手段は、内燃機関に隣接したホースの相対的取り付けを容易 にする。ホースが、エルボと接続するための急速解除金具を含んでいることが望 ましい。 ホースはエルボ形状を有するので、ホースの自由端は上方を指している。ホー スの自由端は、エンジンクリーニングユニットのホースの端にある金具と接続す るための急速解除金具を含んでいる。ホースは編組された金属エレメントであり 、ホースの端はオイル・パンの中のオイル・レベルの上方に延伸しており、上方 を指している。コネクタ、エルボ及び急速作動金具付きのホースは、オイル排出 ポートに接続された恒久的な位置にあることが意図されている。 オイル・フィルタ・アダプタは複数のコンポーネントからなっている。第１コ ンポーネントは、オイル・フィルタ・ポート上に配置されるキャップである。こ のキャップには、フラッシング装置からの導管の端上の金具に接続するための手 段が連係している。キャップにはまた、第２コンポーネント、即ち、オイル・フ ィルタ・ポート中に突出しているねじ山付きの細長いポストが備わっている。 オイル・フィルタ・アダプタには、アダプタのキャップの一端上に接続するた めの細長いポストが含まれている。ポストの他端はエンジン・ブロックのオイル ・フィルタ開口と接続している。ポストとオイル・フィルタ開口との接続は、ね じ山付きスクリュー接続又は摩擦かみ合い接続のいずれかによって選択的に行わ れる。細長いポストは、エンジン・ブロック上のオイル・フィルタ開口から離れ た端において、ねじ山方式でキャップとかみ合う。 エンジンに連係するオイル・フィルタ・アダプタは、リングを含んでいる。キ ャップのサイズは前記リングと接続するためのサイズである。キャップとリング との間にはシール接続があり、ポストはリングの中に置かれている。 添付図面を参照して、本発明を更に説明する。 図面の簡単な説明 第１図は、本発明のアダプタ・システムのエレメントを示す内燃機関の一部の 側面図である。 第２図は、内燃機関のオイル・パン中の排出プラグ・ポートに接続するための アダプタの第１実施例を示す側面図であり、出口ホースはオイル・パンの隣に固 定されている。 第３図は、第２図のアダプタのコネクタ及びエルボ・エレメントの部分を示す 断面側面図であり、コネクタとエルボ・エレメントは分離されている。 第４図は、コネクタとポート中のアダプタのエルボ・エレメントを示すオイル 排出ポート・アダプタの第２実施例の側面図である。 第５図は、半径方向フィンガを示す第４図のエルボ・エレメントの平面図であ る。 第６図は、第４図のコネクタの縦断側面図である。 第７図は、オイル・フィルタ・ポートに接続するためのオイル・フィルタ・ア ダプタの接続されたいくつかの片を示す縦断正面図である。 第８図は、オイル・フィルタ・アダプタのアダプタ形成パーツのポストを示す 透視図である。 第９図は、内燃機関のオイル・フィルタ・ポートにおいて使用するためのオイ ル・フィルタ・アダプタを示す部分的な縦断展開側面図である。 第10図は、第８図のアダプタ片の内燃機関のオイル・フィルタ・ポートへの接 続を示す断片的な縦断側面図である。 発明を実施するための最良な形態 エンジン 第１図において、”Ｅ”は概要のみが描かれている内燃機関の部分である。エ ンジンＥは、シリンダ・ヘッド２２と弁カバー２４を有するエンジン・ブロック ２０を含んでいる。オイル・パン２６はエンジン・ブロック２０の下方端に固定 されている。周知でありまた従来通りの配列であるので、内燃機関の作動コンポ ーネントは詳細には描かれておらず、また説明されていない。クランク・シャフ ト２８はエンジン・ブロック２０の内部に概要が示されており、オイル通路３０ からオイルを受け取る。同様な方法で、エンジン・ブロック内の弁とその他のコ ンポーネント、特にカム・シャフトとリフタ装置は、第２オイル通路３２から潤 滑油を受け取る。 オイル・パン２６の内部には、ダクト３８を介してオイル・フィルタ・ポート ３６と液体接続したオイル・ポンプ３４が置かれている。通常の作動においては 、このオイル・フィルタ・ポートには従来のオイル・フィルタが置かれており、 エンジンをクリーニングするためエンジンの潤滑油を受け取る。 オイル・パン２６は排出プラグ・ポート４０を備えている。この事例において は、従来の排出プラグ（図示されていない）が、通常、排出プラグ・ポート４０ 内にねじ山方式で固定され、クランク・ケースから、特に、内燃機関のオイル・ パンからオイルを排出することが望まれるとき、排出プラグ・ポート40から除去 される。 フラッシング装置 フラッシング装置は従来のものであって詳細には描かれてもいず、説明もされ ていない。「内燃機関フラッシング装置」に関しては、１９７０年１月１３日に Ｅ．Ｒ．Ｂｒｏａｄｗｅｌｌに与えれれた米国特許３，４８９，２４５号を参照 することができる。フラッシング装置は、一般に、内燃機関内にフラッシング液 を導入するための１個の導管、及び、内燃機関からフラッシング液を除去するた めの第２の導管のほかに、ポンプ・メカニズムを含んでいる。前記１個の導管は 、エンジン・ブロック２０の中のオイル・フィルタ・ポート３６を介してエンジ ンＥのオイル・フィルタ・アダプタに至っている。他方の導管は、オイル・ポン プ排出プラグ・ポート４０を介してクランク・ケースに、特にオイル・パンに至 っている。商業用内燃機関フラッシング装置において更に望ましいのは、フラッ シング液がエンジン・ブロックの中のオイル・フィルタ・アダプタに至るオイル ・フィルタ・ポートにおいて導入されることであり、また、エンジンＥのオイル ・パン３６の中の排出プラグ・ポート４０に接続された導管からフラッシング液 が除去されることである。 排出ポート内の恒久的位置のためのオイル・パン・アダプタ オイル・パン・アダプタ・システムは、第２〜５図に詳細に図示されている第 １アダプタ５０を含んでいる。このアダプタ５０は、内燃機関フラッシング装置 の一部を形成しているフラッシング液導管５２の一端に接続されている。 アダプタ５０は、第２図に図示された方法でバーブド円周エレメント５４を介 してフラッシング装置のホースに接続するため、導管５２に接続されている。バ ーブド円周エレメント５４は、エルボ・エレメント５６の出口端の周囲に形成さ れている。 エルボ・エレメントには、相互に直角に延伸する２個のリム５７，５８がある 。 リム５７はバーブを有しており、圧力ばめによって導管５２に接続されており 、導管５２はバーブ５４上にはまるため拡張されている。この方法においては、 導管５２をエルボ・エレメント５６から容易に除去することはできない。エルボ ・エレメント５６と導管５２との間に有効なシールが得られる。 コネクタ６２は、コネクタ６２をレンチで回して排出ポート４０の中の定位置 に置くことを容易にするための多数の平坦面を備えている。面１５０上の外側表 面は、ポート４０の内側ねじ山６４とかみ合うためのねじ山付き部分６３を含ん でいる。ねじ山６４を先細構造にすることによって、有効な自己シールが得られ る。 エルボ・エレメント５６を構成するマルチコンポーネント構造の一つのコンポ ーネント１６０は、コネクタ６２の内部ねじ山１６１とねじ山方式でかみ合うた めに配列されている。これらのねじ山も、また、自己シールを提供するため先細 になっている。コンポーネント１６０と６２のレンチかみ合いを容易にするため 、エレメント１６０の外側面１６２は平坦である。 エルボ・エレメント５６は、エルボ・エレメント５６の９０度曲がりを形成す る第２コンポーネント１６３を有する。エルボ・エレメント５６の組み立てを行 うため、第２コンポーネント１６３はコンポーネント１６０の内径１６４を介し て給送される。シーリング・リング１６５は、エレメント１６３の入口端にある 円周リップ１６６と、エレメント１６０の内径１６４の中に形成されたショルダ １６７との間に置かれている。このリング１６５はシールを提供する。コンポー ネント１６０がコネクタ６２とかみ合ったとき、コンポーネントの確実でシール された布置を保証するため、別のスリーブ１６８が内径１６４の中にはめ込まれ ている。 自由端１６９、即ちエルボ・エレメント５６の出口端は、バーブ５４を形成す る円周リング１７６を有する。この円周リング１７６は導管５２との接続を容易 にする。エルボ・エレメント５６のコンポーネント１６０とエレメント１６３と の間の軸６６の周囲において有効な揺動を得ることができる。このようにして揺 動エルボ・エレメントが得られる。 導管５２は編組された金属被覆エレメントで形成されており、エルボ型様式に 形成されている。第１リム７１はエルボの出口リム５７に対して水平であり、ま た、事実上平行である。その後に、事実上上向きである第２リム７３を形成する ため、約６０度上方に導管を曲げている曲がり７２がある。導管５２の自由端７ ４は急速作動金具７５に取り付けられている。急速作動金具７５は、クリーニン グ装置からのホースの端において継手と接続するためのものである。 コネクタ・ユニット６２、エルボ５６、ホース５２と急速作動金具７５の構造 は比較的高品質で頑丈である。このアダプタと導管が排出ポート４０の中の恒久 的な位置にあることを保証するため、クリップ又はアンカ１００を備えることが できる。クリーニング装置からのホースに取り付けられていないとき、急速作動 金具７５は常時閉じている。ホースのおよその長さは３−１／２フィートから３ フィートまでとすることができる。エルボ５６も中に備えられた揺動能力は、必 要に応じてアダプタ・メカニズムが軸６６の周囲を回転することができるように する。 オイル排出口４０に到達することが厄介な海事エンジン、トラック・エンジン 等のような高耐熱性の産業用内燃機関の場合、このアダプタは恒久的に定位置に 置かれる。急速作動金具７５が閉じている場合、オイルはオイル・パンから逃げ ることができない。 コネクタ・ユニット６２、エルボ５６と急速サド運金具７５の間には、必要に 応じて適切なシールが提供されている。異なったクリップ・メカニズム１００は 、 例えば道路上の車両の運動又は水上の船舶の運動の下でホースが外されたり移動 されることができない方法で、エンジンに対してホース５２を確保するはずであ る。このようにして、このアダプタ・ユニットは、内燃機関の作動の間、定位置 にあって安定している。 スリムライン排出ポート・アダプタ 入口リム５８は、コネクタ・ユニット６２と接続するための半径方向に向いた ２個のフィンガ６１を有する自由端６０を含んでいる。内径の周囲にあってそこ からフィンガ６１が放射している円周壁１８０は、エルボ・エレメント５６の最 上部６０まで延伸している。 コネクタ・ユニット６２は、内部にねじ山を有するオイル排出ポート４０の中 でかみ合うための外部ねじ山付き部分６３を有している。オイル排出ポートのた めのねじ山は参照番号６４で示されている。コネクタ６２は、要求に応じて半径 方向フィンガ６１を収容するスロット６５の形態の、半径方向を向いたキー２個 を有している。フィンガ６１はスロット６５の中に挿入されており、コネクタ６ ２とエルボ５６は相互に押し付けられている。したがって、エルボ５６とコネク タ６２は軸６６の周囲を相対的に回転し又は揺動することができる。フィンガ６ １は、コネクタ・ユニット６２の面１７０と１７２の間で、コネクタ６２のボデ ィの中に置かれた円周みぞ６７の中でかみ合っており、スロット６５から差し込 まれている。この方法において、エルボ５６はコネクタ・ユニット６２に効果的 にロックされている。このロックは、また、必要になった場合、揺動作動下でエ ルボ５６からコネクタ・ユニット６２を分離するための急速解除メカニズムとし て作動する。 コネクタ・ユニット６２の外側には、オイル排出ポート４０の中へのコネクタ ・ユニット６２の装入を容易にする、きざみ付き表面７０が備わっている。コネ クタは、ねじ山付き部分６３を回し進めてねじ山６４とかみ合わせるによって、 ポート４０中に固定されている。その後、エルボ・エレメント５６はコネクタ・ ユニット６２に取り付けられ、軸６６の周囲を回転されることによって、コネク タ・ユニット６２と共にロックされる。 エルボ５６とコネクタ・ユニット６２の中には、必要に応じて継手５６を介し て潤滑剤又はクリーニング液を通すための、適当な内径７６が備わっている。 コネクタ・エレメント６２は、オイル・パンのベースと面一に置かれている面 １７０を備えている。また、ねじ山付き部分の長さを比較的短くすることによっ てスリムなプロファイルが得られており、コネクタは、パン・ポート４０の中に 密着関係で置かれている。ねじ山付き部分が短い場合、コネクタ６２を定位置に 置くことは容易である。 エルボ・エレメント５６は、コネクタ６２の背後上で面１７２と面一関係でか み合う面１７１を有する。エルボ５６とコネクタ６２との間のシーリング組み立 てを保証するため、シーリング・リング１７３は、面１７１の中の凹部の中に収 容されている。面１７１と１７２が面一関係であることは、端１７４と端１７５ との間のアダプタの全深さが狭いことを保証する。このため、アダプタを定位置 に置くことは容易である。端１７４と端１７５との間のアダプタの全体深さは、 ほぼ、端６０と面１７５との間のエルボの全体深さに等しい。 オイルは、ホール５２を介してオイル・パン２６から排出することができ、ク リーニング装置を通して排出することができる（第１図）。クリーニング装置が 作動している他の状況においては、リサイクルとクリーニングのため、クリーニ ング液はコネクタ・ユニット６２、エルボ５６、急速作動弁金具７５を介して通 過し、クリーニング装置のホース中に入る。急速作動金具７５は、開放された状 態及び／又は閉鎖された状態を容易にするため、ボール・ベアリングとによって 作動することができる摺動作用を使用する従来の金具である。摺動方式で内径に 接続された場合、急速作動金具７５は液を通すために開いている。接続が断たれ たとき、ボール・ベアルイングによる摺動作動が金具７５を効果的に閉鎖する。 オイル・フィルタ・アダプタ 本発明は、また、オイル・フィルタ・アダプタを提供する。このアダプタは通 常、潤滑系アダプタと呼ばれており、第７〜10図までに詳細に示されている。 第７図には、内燃機関Ｅのオイル・フィルタ・ポート３６に接続するために備 えられたオイル・フィルタ・アダプタ装置７２が示されている。この事例におい ては、アダプタ・セット７２のコンポーネントは継手７３を介してフラッシング 液導管又はホース７４に接続されている。一般に、必ずではないが、この導管７ ４は内燃機関の潤滑系にフラッシング液を届けるために設計されており、導管５ ２は、フラッシング装置フラッシング液を戻すために設計されている。 ２個のオイル・フィルタ・アダプタ・コンポーネントが、アダプタの部分を形 成している。内燃機関の一部を形成する潤滑系のオイル・フィルタ・ポートにお いて、エンジン・ブロックＥの一部上に形成された外側円筒形リング８１に固定 されるサイズであるアダプタ・キャップ８０が備えられている。 第９図は、内燃機関のエンジン・ブロック２０上のポート３６を介して延伸し ていて、従来のオイル・フィルタのステムを受け入れるためにねじ山が切られて いる内部ねじ山付き部分８２を図示している。内部ねじ山付き部分８２は、従来 の方法で、エンジンのオイル・フィルタ・アダプタに至る。エンジン・ブロック ２０にオイル・フィルタを装着するための他の手段を備えることができ、本発明 のオイル・フィルタ・アダプタ・システムは前記その他の装着システムを収容す ることになる。 エンジン・ブロック２０に従来のオイル・フィルタを取り付けたとき、通常、 従来のオイル・フィルタはねじ内部山付き部分８２中に接続するための外部ねじ 山付き部分（図示されていない）を有する突出システムを備えている。この事例 においては、オイル・フィルタ・アダプタ・キャップ８０は、エンジン・ブロッ クの内部ねじ山付き部分８２上のねじ山とねじ山方式で接続するための外部ねじ 山付きポスト８６を備えている。 アダプタ・キャップ８０は、アダプタ・キャップ８０がポスト８６を介して内 部ねじ山付き部分８２上にねじ山方式で固定されたときエンジン・ブロック２０ の円筒形リング８１とかみ合うためのサイズである冠状に延伸したゴム・シール ９０を有するその周辺の周囲に、外側キャップ８８を備えている。この方法にお いて、導管７４のような導管と、内燃機関のオイル・フィルタ・アダプタに至る ポート３６との間において、エンジン・ブロックとの液体タイプ・シールが作ら れる。 キャップ８０は、外側に突出したハブ９１を備えており、ハブ９１は、継手７ ３のねじ山付きナットを受け入れるための内部ねじ山付きアパーチャ９２を備え ている。内部ねじ山付きアパーチャ９２はハブ９１とキャップ８０の中の通路９ ４に至っており、また、転じて、キャップ８０の中の他方の内部ねじ山付き部分 ９６に至っている。内部ねじ山付き部分９６は、ポスト８６上の外部ねじ山付き 部分８４にねじ山方式で固定されるために備わっているので、導管７４はエンジ ン・ブロックＥの中の部分８２に通じている。 いくつかの事例においては、中央内部ねじ山付き部分９６は他のオイル・フィ ルタ・アダプタ・コンポーネントによって遮られている。したがって、内部ねじ 山付き開口９２において接続された導管と、エンジンの部分８２との間の液体交 流はキャップ８０の中の小さな開口９８を介して発生し、前記液体交流は、また 、内燃機関の部分８２に至ることになる。 細長いポスト８６は、減径ねじ山付き端８９を有している。アダプタ・キャッ プ８０の内部ねじ山付き部分をかみ合うことによってアダプタ・キャップを固定 保持するためのサイズである、外部ねじ山付き部分９３がある。ポスト８６は、 エンジン・ブロックのオイル・フィルタ・ポートの中の内部ねじ山付き部分８２ に固定されるための外部ねじ山付き部分９５を反対端に有している。 それぞれが細部において本発明の内容とは相違する本発明の例が更に多数存在 する。本発明は下記の請求項によってのみ定義されなければならない。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ)，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，Ｃ Ｎ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＴ， ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，Ｎ Ｚ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ウィールプット、エリック アメリカ合衆国 カリフォルニア州 90274 ランチョ パロス ヴァーデス、 サッテス ドライヴ 6530 (72)発明者 ホーラブ、ピーター アメリカ合衆国 カリフォルニア州 90742 サンセット ビーチ、サウス パ シフィック 16615 (72)発明者 レンティーニ、ジョゼフ アメリカ合衆国 カリフォルニア州 92649 ハンティントン ビーチ、イース ター サークル 311

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．オイル・フィルタ・ポートを介して液を導入し、クランク・ケースを介し て前記液を排出するため、内燃機関のクランク・ケースとオイル・フィルタ・ポ ートへの接続を可能にする、内燃機関フラッシング装置と共に使用するためのア ダプタ・システムにおいて、 a)エンジンのオイル・パンの排出プラグ・ポートと共に液密シールを作るため 、エンジンのオイル・パンの排出プラグ・ポートの中にはまるためのサイズであ るオイル・パン・アダプタと、このオイル・パン・アダプタに接続されている接 続導管と、この導管が排出プラグ・ポートから全体的に上向きの方向を指してお り、比較的恒久的にエンジンに隣接して置かれることが意図されており、これら アダプタと導管が、内径が開いているとき選択的にエンジンから液体を通過させ るための交流内径を有している、 b)内燃機関のオイル・フィルタ・ポートに取り付けられており、前記ポートと 共に液密シールを作り、前記アダプタとフラッシング装置を介した液の交流を選 択的に可能にするオイル・フィルタ・アダプタ、 からなるアダプタ・システム。 ２．前記オイル・パン・アダプタが、排出プラグ・ポートの中のねじ山方式か み合いのためのコネクタと、回転ロッキング作動の下において、エルボの一端に おいてコネクタとかみ合い可能であり、エルボの他端において導管とかみ合い可 能であるエルボ・エレメントとを有する請求の範囲第１項記載のアダプタ・シス テム。 ３．前記導管が、排出ポートから除去された自由端を含んでおり、この自由端 がエンジンフラッシング装置に接続するためのものである請求の範囲第２項記載 のアダプタ・システム。 ４．前記導管の一端が、前記エルボ・エレメントに接続可能であり、前記導管 の他端が、エンジンフラッシング装置に接続可能である請求の範囲第２項記載の アダプタ・システム。 ５．前記オイル・フィルタ・アダプタが、オイル・フィルタ・ポートにおいて エンジン・ブロックとかみ合うためのねじ山付きで細長いポストを含んでおり、 前記ポストが両端にねじ山が付いていて、その一端をエンジン・ブロックとかみ 合わせ、他端をオイル・フィルタ・アダプタに連係するキャップとかみ合わせ、 前記オイル・フィルタ・アダプタが、更に前記ポストを囲む円筒形で細長いリン グを有している請求の範囲第１項記載のアダプタ・システム。 ６．内燃機関のオイル・フィルタ・アダプタに至るオイル・フィルタ・ポート における内燃機関フラッシング装置からの導管の接続を可能にする、内燃機関フ ラッシング装置と共に使用するためのアダプタにおいて、 a)前記オイル・フィルタ・ポート上に配置するためのキャップと、 b)前記フラッシング装置からの前記導管の一端において金具に接続するため、 前記キャップに連係する手段と、 c)前記オイル・フィルタ・ポートを囲む円筒形リング部分とかみ合い、エンジ ン上のポートの上方に前記キャップを液密シール状態で保持するため、前記キャ ップ上にあるシール手段と、 d)前記キャップが、またオイル・フィルタ・ポートの方向を向いたねじ山付き ポストに接続するためのねじ山付き部分を有し、 e)前記キャップと前記オイル・フィルタ・ポートとの間の細長くてねじ山が付 いたポスト、及び前記ポストの周囲に円周リングがあり、このリングにエンジン のためのオイル・フィルタが連係する、 からなるアダプタ。 ７．前記ポストの反対側の両端にねじ山が付いており、一端が前記キャップと のねじ山方式接続のためであり、他端がエンジン・ブロックとのなじ山方式接続 のためである請求の範囲第６項記載のアダプタ。 ８．内燃機関のクランク・ケースを介して液を排出するため、内燃機関のクラ ンク・ケースへの接続を可能にする、内燃機関フラッシング装置と共に使用する ためのアダプタ・システムにおいて、 前記エンジンのオイル・パンの排出プラグ・ポートと共に液密シールを作るため 、エンジンのオイル・パンの排出プラグ・ポートの中にはまるサイズであるオイ ル・パン・アダプタと、 前記アダプタに接続された細長い導管とからなる、 この導管が、前記排出プラグ・ポートと液体交流しており、比較的恒久的にエ ンジンに隣接した位置に置かれることが意図されているアダプタ・システム ９．前記オイル・パン・アダプタが、前記排出プラグ・ポート内においてねじ 山方式接続するためのコネクタと、 前記コネクタとの回転作動の下において、エルボ・エレメントの一端において 前記コネクタとかみ合い可能であり、エルボ・エレメントの他端において前記導 管とかみ合い可能であるエルボ・エレメントとを有している請求の範囲第８項記 載のアダプタ・システム。 10．前記導管が、前記排出ポートから除去された自由端を含んでおり、この自 由端がエンジンフラッシング装置との接続のためのものである請求の範囲第８項 記載のアダプタ・システム。 11．前記導管の一端が前記エルボと接続可能であり、前記導管の他端がエンジ ンフラッシング装置と接続可能である請求の範囲第９項記載のアダプタ・システ ム。 12．前記導管が曲がりを含んでおり、前記導管の一端が前記排出プラグ・ポー トからの方向を向いており、前記導管の反対端が上向きの方向を向いている請求 の範囲第８項記載のアダプタ・システム。 13．前記導管が、前記排出プラグ・ポートから除去された端において、エンジ ンが作動されているとき常時シールされた金具を有しており、この金具がフラッ シング装置に接続されたとき作動可能である請求の範囲第８項記載のアダプタ・ システム。 14．前記エルボ・エレメントが多数のコンポーネントから形成されており、前 記エルボが前記コネクタに有効に接続されたとき前記多数のコンポーネントと前 記コネクタとの間にシールかみ合いが確立される請求の範囲第８項記載のアダプ タ・システム。 15．内燃機関のクランク・ケースを介して液を排出するため、内燃機関のクラ ンク・ケースへの接続を可能にする、内燃機関と共に使用するためのアダプタ・ システムにおいて、 前記エンジンのオイル・パンの前記排出プラグ・ポートと液密シールを作るた め、エンジンのオイル・パンの前記排出プラグ・ポートの中にはまるためのサイ ズであるオイル・パン・アダプタと、 このアダプタに接続された細長い導管とからなり、 前記導管が前記アダプタと液体交流しており、一端にねじ山付きコネクタを含 む前記排出プラグ・ポートからの方向を向いており、 前記ねじ山付き部分が排出プラグ・ポート上のねじ山とねじ山方式でかみ合う ためのものであり、 前記コネクタが、半径方向外側を向いたフィンガとかみ合うための半径方向キ ー・エレメントを含んでおり、 前記フィンガがエルボの一端に形成されており、その他端が前記導管と接続す るためのものであり、 前記コネクタが前記ポートの周囲に置いて面一関係である位置のためのもので あり、 前記コネクタの全体深さと前記エルボの深さはほぼ等しいアダプタ・システム 。 16．一つの円周位置において、前記フィンガが、前記コネクタから選択的に除 去可能であるように前記半径方向キーとかみ合い、他の一つの円周位置において 、前記エルボがコネクタに固定され、前記エルボと前記コネクタが該コネクタを 通る長手方向軸の周囲を回転可能であり、このコネクタが、該コネクタを通る内 径を定める壁を含んでおり、前記壁が、前記内径の端まで延伸しており、前記半 径方向フィンガが前記壁から延伸している請求の範囲第15項記載のアダプタ・シ ステム。