JPH09509928A - 大環状イミド化合物 - Google Patents

大環状イミド化合物

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JPH09509928A
JPH09509928A JP7522926A JP52292695A JPH09509928A JP H09509928 A JPH09509928 A JP H09509928A JP 7522926 A JP7522926 A JP 7522926A JP 52292695 A JP52292695 A JP 52292695A JP H09509928 A JPH09509928 A JP H09509928A
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ハウブス,ミヒャエル
ボーゾ,マリー
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ヘキスト・セラニーズ・コーポレーション
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    • C07D491/02Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00 in which the condensed system contains two hetero rings
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  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 膜、分子認識およびその他の特殊な分子マクロジオメトリーが重要である種々の目的に対して有効である、正確な分子ジオメトリーを有する大環状化合物を開示し、特許請求する。最も好ましい大環状体は、ジアミン類とα−無水物、ω−ニトロ化合物とを反応させて酸塩化物をい用いて環化することによって形成されたイミド類である。

Description

【発明の詳細な説明】 大環状イミド化合物 関連出願に対するクロスリファレンス 本出願は、本出願と同時に出願された「一無水化合物、それを製造する方法お よびその反応生成物」と題し、代理人Docket No.1490の米国特許出願に関連す る。この関連出願の開示は、以下に十分に記載するように、本明細書で参考のた めに引用する。 技術分野 本発明は、概して、大環状化合物、および、好ましい態様においては、α−酸 無水物、ω−ニトロ有機化合物をジアミンと反応させて、環化することによって 合成した大環状イミド類に関する。 背景 大環状化合物は、同分子量の直鎖ポリマー類と相反する独特の特性により、長 年、興味をもたれてきた。末端基がないことにより、溶融粘度およびバルク(bul k)における熱−機械的挙動に影響が及んでいる。流体力学的体積が低く、セグメ ント密度が高いので、大環状ポリマー類は、極限粘度数が低く、摩擦係数が低い 。 さらに、大環状化合物は、その十分に明確化された微細構造によって、特に、 認識(recognition)および選択的な錯形成(complexation)の領域において、特別 の用途を有することが認められている。Moore,J.et al.“Efficient Synthes is of Nanoscale Macrocyclic Hydrocarbons”,Angew.Chem.Int.Ed.Engl., VCH(1992),pp.922-924;Moore,J.et.al.“Synthesis of Three Dimension al Nanoscaffolding”,J.Am.Chem.Soc.,114,pp.8730-8732,ACS(1992); Bonar-Law,R.P.et al.,“Morphine Recognition by a Porphyrin-Cyclochol ate Molecular Bowl”,Chem.Comm.(1993pp.456-458);および、Anderson,H .L.etal.“Recognition of Grant Cluster Anions by a protonated Porphyr in Trimer:Detection by Fast Atom Bombardment(FAB)Mass Spectrometry”,C hem.Comm.(1992)参照。 このような物質は、実際、多数の用途、例えば、ガス分離、限外濾過、キラル 分離用の膜、または、正確な分子ジオメトリーが重要とされるその他の用途にお いて、未曾有の潜在性を有する。 本発明は、正確な分子ジオメトリーを有する大環状体を製造するための方法お よびこのような化合物を提供する。 発明の概要 本発明に従えば、配列された大環状化合物を製造する方法であって、 式: X−R−Y [式中、Xは、ニトロ置換基または保護されたアミノ置換基であり、Yは、酸 無水物、酸塩化物、酸イミダゾリド類、スルホニルクロライド類、イソシアネー ト類およびカルボン酸類からなる群より選択されるアミンと反応することのでき る置換基であり、Rは、分子量約150以上の置換または未置換芳香核である。 ] で表される化合物を用意し; 前記化合物をジアミンと反応させて、前記化合物のX官能基が未反応である第 1の反応生成物を形成し; 前記第1の反応生成物のX官能基をアミノ基に転化して、第2の反応生成物を 形成し; 前記第2の反応生成物を環化して大環状体を形成することを含む方法が提供さ れる。 特に好ましい方法においては、大環状体は、オリゴマージアミン類の酸二塩化 物との閉環反応によって製造される。オリゴマージアミン類は、ジアミンおよび 無水物から出発し、分子を拡張させて製造される。このために、ジアミンは、α −ニトロ、ω−無水物構成ブロックと反応される。縮合イミド化の後、末端ニト ロ基は、還元されて、トリマージアミンを与える。ついで、この方法を繰り返す とペンタマージアミンを与える。 以下の記載において、この合成は、ジアミンとしてのN,N−ビス(4−アミ ノフェニル)ドデシルアミンと適当な無水物構成ブロックとを使用して記載する 。 以下において、本発明の特有の化合物を同様に開示し、特許請求する。 図面の簡単な説明 本発明は、以降、図面に基づき記載する。 図1は、実施例7に従い合成される本発明の大環状化合物の化学構造の例を示 す図であり; 図2は、実施例8に従い合成される大環状化合物の化学構造を示す図である。 詳細な説明 以下、幾つかの例を参考にして、本発明を詳細に説明するが、これらは、単な る例を示すためのものである。当業者であれば、容易に理解できるように、本発 明は、概して、大環状化合物に関する。本化合物は、一般に、式: X−R−Y [式中、Xは、ニトロ置換基または保護されたアミノ置換基であり、Yは、酸 無水物、酸塩化物、酸イミダゾリド類、スルホニルクロライド類、イソシアネー ト類およびカルボン酸類からなる群より選択されるアミンと反応することのでき る置換基であり、Rは、分子量約150以上の置換または未置換芳香核である。 ] で表される化合物を用意し; 前記化合物をジアミンと反応させて、前記化合物のX官能基が未反応である第 1の反応生成物を形成し; 前記第1の反応生成物のX官能基をアミノ基に転化して、第2の反応生成物を 形成し; 前記第2の反応生成物を環化して大環状体を形成することによって合成される 。保護されたアミンは、アミンのt−ブチロキシクロロホルメートまたはt−ブ チルアジドホルメートとの反応によりt−ブチロキシカルボニル誘導体を形成す るか、または、アミンのスルホニルクロライド、ベンジルクロライドまたはアセ トアミドを形成するアセチルクロライドとの反応により形成することができる。 最も好ましいYは、カルボン酸無水物である。 第2の反応生成物を環化する工程は、第2の反応生成物を四酸無水物および二 酸塩化物からなる群より選択される化合物と反応させることを含む。Rは、最も 好ましくは、アルキル置換芳香核である。 本発明に従う配列された大環状ペンタマー化合物は、式: X−R−Y [式中、Xは、ニトロまたは保護されたアミノ置換基であり、Yは、酸無水物 、 酸塩化物、イミダゾリド類、スルホニルクロライド類、イソシアネート類および カルボン酸類からなる群より選択されるアミンと反応することのできる置換基で あり、Rは、有機基である。] で表される第1の化合物を用意し; 2当量の第1の化合物を第1のジアミンと反応させて、前記化合物のX官能基 が未反応である第1のトリマーを形成し; 第1のトリマーのX官能基をアミノ基に転化させて、第2のジアミントリマー を形成し; 第2のジアミントリマーを、式: X−R−Y で表される2当量の第2の化合物と反応させて、XおよびYが上記定義した通り であり、X官能基が未反応であるペンタマーを形成し; ペンタマーのX官能基をアミノ基に転化させて、ペンタマージアミンを形成し ; 前記ペンタマージアミンを環化することによって製造される。 好ましくは、直前に記載した第1の化合物は、構造単位: [式中、R’は、有機基である。] を含む。 これは、構造単位: [式中、R”は、C1〜C18アルキル鎖である。] を含むこともできる。 本発明のもう1つの態様において、式: [式中、Rは、分子量約50〜約1000の置換基であり、XおよびYは、独 立に、水素、ハロゲン、有機基または硫黄含有基である。] で表されるオリゴマー化合物が提供される。 このオリゴマー化合物は、分子量約100〜約300のR置換基を有し、式: [式中、R’は、C1〜C18アルキル基である。] で表される化合物の残基を含むこともできる。 本発明のイミド大環状体は、基礎構造単位: [式中、R、R’およびR”は、同一であっても、異なっていてもよく、C1 〜C18アルキル基であり、少なくとも2つの追加α−ニトロ、ω−無水物化合物 の残基を含む。] を含む。本発明の化合物は、当然のことながら、フィルムまたはその他の形状の 物品に所望通りに形成することができる。 大環状体は、最も好ましくは、オリゴマージアミン類の酸二塩化物との閉環反 応によって製造することができる。 オリゴマージアミン類は、ジアミンとニトロ無水物とから出発し、両端より分 子を拡張することによって合成される。このために、ジアミンは、α−ニトロ− ω−無水物構成ブロックと反応させられる。縮合イミド化後、末端ニトロ基は、 還元されて、トリマージアミンを与える。この方法をさらに繰り返せば、ペンタ マージアミンが得られる。 以下において、ジアミンとしてのN,N−ビス(4−アミノフェニル)ドデシ ルアミンとα−ニトロ−ω−無水物構成ブロックたる以下の化合物: とを使用する大環状体の合成を記載する。実施例1 α−ニトロ−ω−無水物構成ブロック(NABB)の製造 ピロメリット酸モノ無水物(PMMA)とN,N−(4−アミノ−4’−ニト ロジフェニル)ドデシルアミン(ANDA)との反応 N,N−(4−アミノ−4’−ニトロジフェニル)ドデシルアミン(ANDA )は、以下の文献記載の処理法[M.C.Kloetzel et al.J.Med.Pharm.Chem.1 ,197-211(1959)]に従って製造した。 ピロメリット酸モノ無水物は、以下のようにして製造した。 26g(0.12mol)のPMDAを、1−メチル−2−ピロリジノン(NM P)とN,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)との1:1混合物200mlに 、25℃で撹拌しつつ溶解した。透明な溶液に、NMP40ml中の2.80g( 0.16mol)の水を加えた。反応混合物の温度を25℃に15分間(冷却)保 持し、15分ごとに5℃づつ下げた。1時間後(T=5℃)、フラスコを氷冷バ スに入れて−10℃に4時間保った。 38g(0.096mol)のANDAを、撹拌しながら冷却混合物に小分けし て加えた。固体が完全に溶解してから5分後に、18g(0.19mol)の3− ピコリンと35g(034mol)の無水酢酸を加えた。溶液を室温で一晩放置し て、水700ml、氷700gおよび濃塩酸25mlを十分に撹拌した混合物に、透 明な黄色溶液を微細流にして注いだ。 2分後、沈殿を700mlの塩化メチレンで抽出した。有機層を分離し、300 mlの水と100gの氷で洗浄した。(Na2SO4で)乾燥した有機相に、10g の無水酢酸と3gの3−ピコリンを加えた。回転蒸留器を使用して、溶剤のほぼ 半 分を除去した。結晶が分離し始めるまで、溶液をドライアイスアセトンバスで冷 却した。さらに、−15℃で一晩放置し、冷却しつつ濾過した。結晶は、50ml の冷トルエンで洗浄し、減圧オーブン中35℃で窒素ブリードで乾燥した。収量 は43gであった。 この化合物の構造は、CD2Cl2中で1H−NMRによって確認した。8.5 6ppmにシングレット、8.05ppm、7.58ppm、7.42ppmおよび6.78 ppmに4つのダブレットを示した。アルキル鎖は、N−CH2−プロトンが3.8 1ppmにトリプレット、次の−CH2−が1.74ppmにマルチプレット、アルキ ル鎖の塊(bulk)が1.27ppmにマルチプレットおよび末端−CH3が0.88 ppmのトリプレットとして観測された。全てのピークの強度は、目的とする構造 に一致した。実施例2 ジニトロ−トリマーの製造 N,N−ビス(4−アミノフェニル)ドデシルアミン(DADPA)は、以下 の文献記載の処理法に従い製造した(Kloetzel et al.)。 18g(49mmol)のDADPAの80ml乾燥DMAc溶液を、61.4g( 0.10mol)の実施例1のNABBの310ml乾燥DMAc溶液に加えた。溶 液を10分間撹拌し、12.5g(0.12mol)の無水酢酸と25g(0.2 7mol)の3−ピコリンを加えた。赤色の溶液を一晩放置、30gの濃塩酸と30 gのエタノールを加えた。 溶液を20分間撹拌後、400mlのエタノールを撹拌しつつ加えた。沈殿した 生成物を濾過し、濾液が透明になるまでエタノールで洗浄して400mlのCH2 Cl2で再溶解した。透明な深黄色溶液に、沈殿が現れ始めるまでエタノールを 加えた(約200ml)。ついで、撹拌しつつ混合物を0℃まで冷却し、明黄色の 沈殿を生成させた。混合物を−15℃で2時間貯蔵後、濾過し、CH2Cl2:エ タノール(1:1)で洗浄した。生成物を窒素流中50℃で乾燥した。収量は、 61.5g(82%)であった。 CHCl3(1%エタノール含有)を用いて生成物をTLC分析したところ、 1つのスポットが認められた。CD2Cl2による1H−NMRでは、PMDAプ ロトンが8.46ppmにシングレット、芳香族プロトンが8.06ppm、7.60 ppm、7.42ppm、7.40ppm、7.23ppmおよび6.68ppmに6個のダブ レットとして観測された。アルキル鎖は、3.82ppmにトリプレット、1.7 6ppmおよび1.28ppmに2つのマルチプレット、および0.88ppmにトリプ レットとして観測された。この強度は、目的とする構造と一致した。実施例3 ジアミノ−トリマーの製造 17gの氷酢酸を25gジニトロハーフリング(実施例2の物質)の250ml CH2Cl2透明黄色溶液に、撹拌しつつ加えた。7gの触媒(活性炭担持5%P d)を加えた後、混合物を水素圧80psiで2.5時間水素化した(水素の吸収 レベルは、約90分後、計算値の値となる。)。ついで、幾分暖めた溶液を濾過 して触媒を除き(触媒は再使用することができる)、回転蒸留器を使用して濾液 を濃縮して約150mlとした。150mlのエタノールを、撹拌しつつ赤褐色溶液 に加えた。5℃に冷却すると、幾分褐色の固体が沈殿した。この沈殿を濾過し、 エタノールで洗浄して、窒素流中45℃で一晩乾燥した。収量は23g(96% )であった。固体の化合物は空気中において室温で安定であったが、100℃を 越える温度で分解した。 シリカゲル上のこの化合物のCHCl3(1%エタノール)でのTLCは、1 つのスポットを示した。この化合物ははじめは赤褐色であったが、時間が経つに つれて暗色に変化した。この化合物の構造は、1H−NMRによって確認した。実施例4 ジニトロペンタマーの合成 この反応は、本質的には実施例2に記載した反応と同一である。33.9g( 23mmol)の実施例3のジアミノ−トリマーの300mlDMAc溶液を、28g (47mmol)NABBの280mlDMAc溶液に、撹拌しつつ加えた。10分後 、6g(59mmol)の無水酢酸と12g(0.13mol)の3−ピコリンを加え て溶液を一晩放置した。 ついで、10gのエタノールを加え、30分後に200mlのDMAcを加えた 。この透明な深い黄色の溶液に、600mlのアセトンを緩やかに加えてジニトロ ペンタマーを沈殿させた。これを濾過してアセトンで洗浄し、50℃で乾燥した 。 構造は1H−NMRによって確認した。実施例5 ジアミノペンタマーの合成 この反応は、実施例3と同様である。8.1gの実施例4のジニトロペンタマ ーを250mlのCH2Cl2に溶解し、30gの酢酸を加えた。5gのトリエチル アミンを冷却しつつ、少量づつ小分けして加えた。最後に、10gの触媒(活性 炭担持5%Pd)を加え、混合物を水素圧80psiで3時間水素化した。触媒を 濾過によって除去し、濾液を濃縮して約200mlとした。ついで、150mlのエ タノールを加えて、混合物を5℃に冷却すると沈殿が分離した。これを濾過して エタノールで洗浄し、35℃で乾燥する。収量は7gであった。 構造は、1H−NMRによって確認した。実施例6 大環状体1の合成 1.2g(0.47mmol)の実施例5のジアミノペンタマーの45mlNMP溶 液および95mg(0.47)のテレフタロイルクロライドの22.5mlCH2C l2を、撹拌しつつ、2μl/秒および1μl/秒で45mlのDMAcに加えた。 約10分後に結晶の沈殿が分離し始めた。添加完了後、結晶沈殿を濾過し、DM Acで洗浄した。減圧オーブン中にて窒素ブリードで80℃で乾燥した。収量は 1gであった。この化合物は、DMAcを用いて再結晶することによって精製し た。 構造は1H−NMRによって確認した。実施例7 大環状体2の合成 95mgのテレフタロイルクロライドに代えて、163mgの2,5−ビス(エト キシカルボニル)テレフタロイルクロライドを使用して、実施例6の処理法を繰 り返した。収量は1gであった。[2,5−ビス(エトキシカルボニル)テレフ タロイルクロライドは、文献記載の処理法に従い製造した:[H.W.Schmidt et al.Macromolecules,Vol.25,6789(1992)] この化合物は、符合する1H−NMRおよび13C−NMRスペクトルを与えた 。構造は図1に示すとおりであった。実施例8 大環状体3の合成 実施例6の処理法を繰り返した。ただし、1gのジアミノトリマーおよび23 7mgの2,5−ビス(カルボニルエトキシ)テレフタロイルクロライドを使用し た。結晶沈殿は混合物からなっており、各成分は再結晶または調製用のGPCに よって分離することができた。主生成物は、図2に示す6員環であった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 配列された大環状化合物を製造する方法であって、 式: X−R−Y [式中、Xは、ニトロ置換基または保護されたアミノ置換基であり、Yは、酸 無水物、酸塩化物、酸イミダゾリド類、スルホニルクロライド類、イソシアネー ト類およびカルボン酸類からなる群より選択されるアミンと反応することのでき る置換基であり、Rは、分子量が約150以上の置換または未置換芳香核である 。] で表される化合物を用意し; 前記化合物をジアミンと反応させて、前記化合物のX官能基が未反応である第 1の反応生成物を形成し; 前記第1の反応生成物のX官能基をアミノ基に転化して、第2の反応生成物を 形成し; 前記第2の反応生成物を環化して大環状体を形成することを含む方法。 2. Xがアミノ基のt−ブチロキシカルボニル誘導体である、請求の範囲第1 項に記載の方法。 3. Xがアセトアミドである、請求の範囲第1項に記載の方法。 4. Yがカルボン酸無水物である、請求の範囲第1項に記載の方法。 5. 前記第2の反応生成物を環化する工程が、前記第2の反応生成物を四酸無 水物および二酸塩化物からなる群より選択される化合物と反応させることを含む 、請求の範囲第1項に記載の方法。 6. Rがアルキル置換芳香核である、請求の範囲第1項に記載の方法。 7. 配列された大環状化合物を製造する方法であって、 式: X−R−Y [式中、Xは、ニトロまたは保護されたアミノ置換基であり、Yは、酸無水物 、酸塩化物、イミダゾリド類、スルホニルクロライド類、イソシアネート類およ びカルボン酸類からなる群より選択されるアミンと反応することのできる置換基 であり、Rは、有機基である。] で表される第1の化合物を用意し; 2当量の前記第1の化合物を第1のジアミンと反応させて、前記化合物のX官 能基が未反応である第1のトリマーを形成し; 前記第1のトリマーのX官能基をアミノ基に転化させて、第2のジアミントリ マーを形成し; 前記第2のジアミントリマーを、式: X−R−Y [XおよびYは上記定義の通りである]で表される2当量の第2の化合物と反応 させて、X官能基が未反応であるペンタマーを形成し; 前記ペンタマーのX官能基をアミノ基に転化させて、ペンタマージアミンを形 成し; 前記ペンタマージアミンを環化すること; を組み合わせて含む方法。 8. 前記第1の化合物が、構造単位: [式中、R’は、有機基である。] を含む、請求の範囲第7項に記載の方法。 9. 前記第1の化合物が、構造単位: [式中、R”は、C1〜C18アルキル鎖である] を含む、請求の範囲第8項に記載の方法。 10. Xがアミノ基のt−ブチロキシカルボニル誘導体である、請求の範囲第 7項に記載の方法。 11. Xがアセトアミドである、請求の範囲第7項に記載の方法。 12. Yがカルボン酸無水物である、請求の範囲第7項に記載の方法。 13. 前記ペンタマージアミンを環化する工程が、前記ジアミンを二酸塩化物 と反応させることを含む、請求の範囲第7項に記載の方法。 14. 式: [式中、Rは、分子量約50〜約1000の有機基であり、XおよびYは、独 立に、水素、ハロゲン、有機基または硫黄含有基である。] で表されるオリゴマー化合物。 15. Rの分子量が約100〜約300である、請求の範囲第14項に記載の オリゴマー化合物。 16. 前記化合物が、式: [式中、R’は、C1〜C18アルキル基である。] で表される化合物の残基を含む、請求の範囲第14項に記載のオリゴマー化合物 。 17. 基礎構造単位: [式中、R、R’およびR”は、同一であっても、異なっていてもよく、C1 〜C18アルキル基である。] を含むイミド大環状化合物。 18. さらに、少なくとも2つの追加のα−ニトロ、ω−無水物化合物の残基 を含む、請求の範囲第17項に記載の大環状化合物。 19. フィルムに形成された、請求の範囲第17項に記載の化合物。 20. フィルムに形成された、請求の範囲第18項に記載の化合物。
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