JPH09509851A - ヒトホスホジエステラーゼ型ivc、並びにその生産および使用 - Google Patents

ヒトホスホジエステラーゼ型ivc、並びにその生産および使用

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JPH09509851A JP8520292A JP52029295A JPH09509851A JP H09509851 A JPH09509851 A JP H09509851A JP 8520292 A JP8520292 A JP 8520292A JP 52029295 A JP52029295 A JP 52029295A JP H09509851 A JPH09509851 A JP H09509851A
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セルテック セラピューティックス リミテッド
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Abstract

(57)【要約】 組み換えヒトホスホジエステラーゼ型IVCと、それを暗号付けるDNAが記載される。哺乳類または昆虫細胞内のヒトホスホジエステラーゼ型IVC DNAの発現によって得られるR−およびS−ロリプラム立体選択性コンフォーマーを含む、酵素の特定のコンフォーマーが識別される。組み換え酵素は酵素の作用を抑制することのできる化合物を選別するスクリーンに、または抗体を発生させる免疫原として使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】 ヒトホスホジエステラーゼ型IVC、並びにその生産及び使用 本発明はヒトホスホジエステラーゼ型IVCとその生産、コンフォーマー、類縁 体とそれらの断片、酵素を暗号付けする核酸、および医薬品の選別における酵素 、および免疫原としての酵素の使用に関するものである。 第2のメッセンジャーとしての環式AMP(cAMP)の役割はよく認識され ている。それはホルモンや神経伝達物質を始めとする、各種の細胞外信号の効果 の形質導入に責任を持つ。細胞内cAMPのレベルはアデニルシクラーゼによる その合成と環式ヌクレオチドホスホジエステラーゼ(PDE)による分解の両方 によって調節される。 PDEはcAMPおよび/またはcGMPに対する親和性、亜細胞局在化(sub cellular localisation)と調節が異なる少なくとも7つの酵素イソタイプ(I-VI I)の群を形成する(Beavo J.A.and Reifsnyder D.H.(1990)Trends Pharmac ol.Sci.11 150-155; Conti M.et al.(1991)Endocrine Rev.12 218-234) 。cAMP合成を制御するレセプターが選択性治療剤の開発の機会を提供したの と同様に、PDEは医薬品開発に同様の可能性を与えるであろう。事実、数多く の医薬品の臨床的効果は特定のPDEイソタイプの選択性を基礎に合理化される 。例えば、強心剤ミルリノン(milrinone)とザプリナスト(zaprinast)はそれぞれ PDEIIIおよびPDEV阻害剤である。 (Harrison S.A.et al.(1986)Mol. Pharmacol. 29 506-514;Gillespie P.G.and Beavo J.(1989)Mol.Pharmacol .36 773-781)。抗抑鬱剤のロリプラム(rolipram)は選択的PDEIV阻害剤とし て働く。(Schneider H.H.et al.(1986)Eur.J.Pharmacol.127 105-115.) 。 PDEイソタイプ選択的阻害剤の利用可能性は様々な細胞種類におけるPDE の役割の調査を可能にした。特にPDEIVが好塩基球(Peachell P.T.et al.( 1992)J.Immunol.148 2503-2510)および好酸球(Dent G.et al.(1991) Br.J.Pharmacol.103 1339-1346)などの多くの炎症性細胞内のcAMPの分 解を制御し、このイソタイプの阻害が細胞活性の阻害と関係があることが確定さ れた。従って、PDEIV阻害剤は、潜在的抗炎症剤として、特に、非選択的PD E阻害剤であるテオフィリンが治療効果を有することが証明された喘息の治療の ために現在開発されている。 分子クローニングをPDEの研究に適用することによって、それぞれのイソタ イプについて1つ以上のイソフォームがあることが明らかにされた。PDEIVに ついては、4つのイソフォーム(A,B,CおよびD)があり、それぞれ齧歯類(Swi nnen J.V.et al.(1989)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86 5325-5329)とヒト( Bolger G.et al.(1993)Mol.Cell Biol.13 6558-6571)の両方で別個の遺 伝子によって暗号化されることが示された。 多数のPDEIVが存在することから個別のイソフォームに対して選択的な阻害 剤を獲得し、それによってかかる阻害剤の作用の特異性を増すことが考えられる 。ここで異なるPDEIVイソフォームは官能的に判別されるものとする。これを 裏付ける間接的証拠はこれらのイソフォームが異なる組織内に選択的に分布し( Swinnen et al.,1989; Bolger et al. 1993; Obernolte R.et al.(1993)Gene 129 239-247,前掲書)異なる種のイソフォームの間で高い程度で配列が保存さ れることである。 イソフォームの選択的阻害剤の開発を継続するために、評価 用にそれぞれの酵素タイプが入手できることが必要である。 今日までに、全長のcDNAがヒトPDE IVA、BおよびD(Bolger et al. 19 93前掲書;Obernolte et al. 1993前掲書;Mclaughlin M.et al.(1993)J.Bio l.Chem.268 6470-6476)とラットPDE IVA、BおよびD(Davis R.et al.,( 1989)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86 3604-3608; Swinnen J.V.et al.,(19 91)J.Biol.Chem.266 18370-18377)について報告され、適切な宿主細胞内の cDNAの発現によって官能的組み換え酵素の生産が可能になった。これらのc DNAは従来の交雑法によって単離した。しかしながら、この方法で得られたの はヒトおよびラットPDE IVCの部分的cDNAに過ぎない。(Bolger et al.,前掲書 1993 およびSwinnen et al前掲書1989および国際特許明細書番号W O91/16457.)。これらの配列は官能的酵素を生産するには不十分である。 ヒトのPDE IVC cDNAは従来の交雑法ですぐに得られると思われたが、 実際には得られなかった、これはおそらく他の3つのイソフォームに比較してそ のmRNAの豊富さが低いためであろう(Bolger et al. 1993 前掲書)。この 問題を克服するためにヒトのPDE IVC mRNAのクローニングのための新し い戦略を工夫した(プライマー設計のアプローチに基づく、また後述の実験の部 分に詳述)、それによって哺乳類、酵母および昆虫細胞内のcDNAの発現によ って官能的酵素を得ることができた。これらによってこの酵素の特性を基質の反 応速度(kinetics)とPDE IV選択的阻害剤による阻害についてA,BおよびDイソ フォームと比較することができた。 このように本発明の1つの側面によって、ヒトホスホジエステラーゼ型IVC[P DE IVC]を暗号付けする単離された核酸分子を提供することができる。 本発明による特定の核酸は後述の図1に示したヌクレオチド配列(配列識別番 号:31)、類縁体およびそれらの断片を含む。「類縁体」という用語は図1に示 した配列を有するが、その中の1つ以上のヌクレオチドが変化するか、1つ以上 の特別なヌクレオチドが存在するすべてのDNA分子を含むものとする。「断片 」という用語は、同じく図1に示した配列を有するが1つ以上の特別なヌクレオ チドが欠失したDNA分子を含むものとする。この用語は1つ以上のヌクレオチ ドが欠失した類縁体をも意味するものとする。すぐ理解されるように、類縁体ま たは断片が本発明によるDNA分子の資格を得るためには、官能(触媒活性)P DE IVCを暗号付けすることができなければならない。DNAはゲノムDNA、 cDNAまたは両方の組み合わせを含むことができる。 本発明による核酸は本書に記載のような適切なプローブを使用して適切なヒト 資源から得ることができる。得られた核酸は、本発明の核酸類縁体または断片を 得るために標準分子生物学の技術および/または化学技術、例えば、オリゴヌク レオチド誘発突然変異またはオリゴヌクレオチド誘発合成技術、酵素切断または 補足された(gapped)オリゴヌクレオチド内への酵素充填、などによって修飾する ことができる。代案として、核酸自体は従来のゲノムcDNAおよび/またはP CRクローニング技術を用いて、他のヒト資源からゲノムDNA、cDNAまた はRNAの相補的コピーを得るためのプローブに使用できる。 本発明によるPDE IVC核酸は、例えば、生体内でのPDE IVCの生産を修飾 することが望ましい治療にも使用できるので、本発明は、かかる使用も含む。 本発明による核酸の知識は、例えば、非転写DNAまたはRNAの使用によっ て生体内でその活動を調節する能力も提供する。このように、本発明のさらに別 の側面によれば、ヒトホスホジエステラーゼ型IVCのための遺伝子暗号付けの非 転写DNAまたは非転写RNAが提供され、前記遺伝子は本書の図1のヌクレオ チド配列、または類縁体またはそれらの断片から成る核酸を含んでいる。 非転写DNAまたはRNAは従来の手段を用いて、標準分子生物学技術および /または化学合成によって生産できる。所望であれば、非転写DNAおよび非転 写RNAは生体内の分解を阻止し、あるいは細胞膜の通過を容易にするために化 学的に修飾することができる、および/またはmRNAを不活性にすることがで きる物質、例えば、リボザイム(ribosyme)をそこに結合することができる、また 本発明はかかる構造も含むものとする。 非転写DNAまたはRNAは、炎症性疾患などの、PDE IVCの過剰または非 調節産生が関与する疾患または不全の治療に使用できる。 しかしながら、特に本発明による核酸はヒトPDE IVCまたは類縁体またはそ れらの断片の産生に使用できる。このように、本発明のさらに別の側面によれば 、組み換えヒトホスホジエステラーゼ型IVCまたは類縁体またはそれらの断片が 提供される。 PDE IVCは特に単離された酵素とすることができる、例えば細胞の上澄みの 一部または細胞もしくは外部の蛋白質あるいはその他の物質がほとんどない精製 酵素などの部分的に精製された細胞のない酵素である。本発明による酵素の類縁 体または断片はヒトPDE IVC触媒活性を保持しているが、自然発生酵素に対し て1つ以上の追加の、より少ない、あるいは異なるアミノ酸を有する蛋白質であ る。 本発明による特に有益な蛋白質には後述の図1または2に記載のヒトPDEIV Cアミノ酸配列(配列識別番号:32)および類縁体とそれらの断片が含まれる。 特定の類縁体は図1に記載のアミノ酸配列とともに後述の図7に記載の追加の5 ’アミノ酸配列(配列識別番号:37)を含むものである。 意外なことに、下記の実験の節に示すように、1つを越える触媒活性立体配座 で本発明のヒトPDE IVC酵素が得られることがわかった、また本発明は単離さ れた酵素の全てのコンフォーマー、類縁体とそれらの断片も含む。触媒分析で選 択的阻害剤に対する感度によって区別される酵素の異なるコンフォーマーの発現 を誘発する本発明のPDE IVC配列の能力は他者によって報告されたPDE IVA 、BおよびDの発現の結果からは予見できない(例えば、Bolger et al,(1993)前掲書 ; Livi et al,(1990)Mol.Cell.Biol.10,2678-2686; Maclaughin e t al (1992)前掲書)。かかる異なるコンフォーマーの有益さは、同じ分析方式 で、つまりcAMP加水分解の阻害で新規な阻害剤の効力の評価を可能にするこ とである。 本発明によって得られる特に有益なコンフォーマーは後述のごとく哺乳類の細 胞内のPDE IVC酵素の発現によって得られるものである。この種の酵素の特徴 は試験管内分析において、既知のPDE IV阻害剤ロリプラムのR−とS−エナ ンチオマーの間の区別をする能力である。試験管内のR−とS−ロリプラムによ る阻害剤の立体選択性を維持する、かかるコンフォーマーは、例えば、酵母内の 酵素の発現によって得られるような他の非選択的コンフォーマーとは区別され、 後述のごとく試験管内選別でPDE IV阻害剤の特性評価に用いるのに特に有益 である。 本書に用いられる「コンフォーマー(conformer)」の語は阻害剤に対する触媒 応答によって区別されるあらゆる形のPDE IVC酵素を意味し、例えば、燐酸化 形およびその他の酵素の修飾形などの翻訳後修飾を移入することのできる酵素の 形も含む。 PDE IVC蛋白質、類縁体またはそれらの断片はこの技術において周知の方法 (参照、″Current Protocols in Molecular Biology″,Vol.I and II,Ansub el,F.M.et al(ed),Wiley Interscience,1992、など)を用いて、あるいは 後述の実験の節に記載の方法を用いて、適切な原核生物または真核生物宿主細胞 内の発現ベクターを用いて対応する核酸の発現によっても得られる。所望の場合 、酵素は細胞溶菌液(cell lysates)から単離され、従来の技術、例えば、イオン 交換およびその他のクロマトグラフィー技術を用いて随意に精製される。 特定のコンフォーマーは異なる細胞タイプから得ることができる。このように 、本発明によるR−とS−ロリプラム立体選択性コンフォーマーは例えばCHO またはCOS細胞などの哺乳類細胞内のPDE IVC酵素の発現によって得られる 。代案として、このタイプのコンフォーマーはSf9細胞などの昆虫細胞内のP DE IVC酵素の発現によって得られる。本書に記載の非選択的コンフォーマーは 酵母細胞から得られる。 本発明によるPDE IVC蛋白質は医学に使用するために、特にPDE IVCイソ フォーム選択性阻害剤などのホスホジエステラーゼ阻害剤を始めとする蛋白質の 作用を抑制する因子のための選別に使用できる、また本発明はかかる使用、およ び本発明のPDE TVC蛋白質を含む選別にも及ぶものとする。 このように、本発明のさらに別の側面によれば、酵素のための基質を含む試験 システム内で試験化合物と組み換えヒトホスホジエステラーゼ型IVCを接触させ 、試験化合物の存在による酵素の作用の抑制を監視することを包含するヒトホス ホジエステラーゼ型IVCの作用を抑制する化合物の選択のための方法が提供され る。 本発明のこの側面において、組み換えPDE IVC酵素は単離された酵素、特に 本書に記載のR−とS−ロリプラム立体選択性コンフォーマーとすることができ る。代案として、酵素は本発明によるPDE IVC核酸によって転換された細胞、 特に哺乳類または昆虫の細胞からの分析の操作の間に発現される。本発明のこの 側面に使用する試験化合物は合成または天然とすることができる。 かかる選別は医学に使用されるPDE IVCイソフォーム選択的阻害剤の選択に 特に有益であり、本発明は、このようにして選択された阻害剤を含む。選別にお ける標的酵素として本発明によるR−とS−ロリプラム立体選択性コンフォーマ ーの使用は有利な特性を備えた阻害剤の選別を提供するものと期待される、なぜ なら後述の結果に基づいて、この形の酵素は非選択的コンフォーマー、例えば、 酵母などの宿主内に産生されるものよりも天然酵素をより近く模倣するものと思 われる。このようにして選択された阻害剤は、炎症性疾患、例えば喘息、特に喘 息を併発した肺臓の炎症の予防と治療に有効である。この阻害剤は通常の慣行に 従って1つ以上の薬学的に許容できる担体、賦形剤または希釈剤とともに医薬品 組成物として処方することができる。 通常の免疫および組み換えDNA技術を使用して本発明による蛋白質の1つ以 上のエピトープに対する抗体も発生できる、また本発明は免疫原としての本発明 によるヒトPDE IVCの使用も対象とする。 このように、本発明によるホスホジエステラーゼまたは類縁体またはそれらの 断片で免疫化した動物の血清から例えばポリクローン抗体を得ることができる。 適切な宿主、例えば、マウスポリクローン抗体を得ることが所望であるBALB /cマウスに免疫原を注射し、血清を回収し、そこから抗体を採取することがで きる。モノクローナル抗体は先に述べたごとく免疫化し、適切な「不死の」B− 腫瘍細胞に融合した動物の脾臓細胞に由来するハイブリドーマから得ることがで きる。それぞれの段階で、例えば蛋白質Aなどを用いるクロマトグラフィー、あ るいは本発明によるホスホジエステラーゼまたは類縁体またはそれらの断片を用 いるその他の親和クロマトグラフィーによって標準精製およびまたは濃縮技術を 使用して血清またはハイブリドーマのいずれかから抗体を回収することができる 。 抗体を発現する、ハイブリドーマなどの細胞ラインが得られたら、そこからc DNAをクローン化し、CDRを暗号付けする配列を含む、所望の抗体を暗号付 けする可変領域遺伝子を識別することができる。そこから、少なくとも抗体の重 いまたは軽い鎖の可変領域を暗号付けするDNA配列および随意に、所望のごと く重いおよび/または軽い鎖の残りの部分を暗号付けするその他のDNA配列を 有する1つ以上の複製可能な発現ベクターを調製し、抗体の産生が行われる、マ ウスNSOラインなどの非産生骨髄腫細胞ラインなどの適切な細胞ラインを転換 して他の操作処理抗体(engineered antibodies)が得られる。効率的な転写と翻 訳が得られるように、それぞれのベクター内のDNA配列は適切な調節配列、特 に可変ドメイン配列に操作自在に結合されたプロモーターおよびリーダー配列を 含んでいなければならない。このようにして抗体を産生するための特定の方法は 周知であり、日常的に使用されている。例えば、基本的分子生物学的手順はMani atis et al[Molecular Cloning,Cold Spring Harbor Laboratory,New York, 1989]に記載の通りであり、DNA配列はSanger et al [PNAS 74,5463,(1977) ]およびAmersham International plc sequencing handbookに記載の通りに実行 でき、部位誘発突然変異はKramer et al [Nucl.Acids Res.12,9441, (1984)]の方法とAnglian Biotechnology Ltd handbookに従って実施できる。さ らに数多くの刊行物があり、なかんずく特許明細書にはDNAの操作によって抗 体を調製するのに適した技術、発現ベクターの産出、適切な細胞の変換などが詳 述され、例えばMountain A and Adair,JR in Biotechnology and Genetic Eng ineering Reviews[ed.Tombs,M P,10,Chapter 1,1992,Intercept,Andove r,UK]および国際特許明細書番号WO91/09967に検討されている。 本発明のさらに別の特徴は、上述の一般的方法で獲得され、組み換えヒトPD E IVC、特にそのR−とS−ロリプラム立体選択性コンフォーマーを結合するこ とのできるポリクローン抗体、モノクローナル抗体および操作処理抗体である。 かかる抗体は、例えば、分析試験、PDE IVC精製手順その他に有益であろう。 次に、添付の図面を参照して、下記の実施例について本発明を説明する。図面の要約 図1:ヒトPDE IVCのDNAおよびアミノ酸配列 図2:ヒトPDE IVアミノ酸配列のアラインメント 図3:ヒトおよびラットのPDE IVアミノ酸配列のアラインメント 図4:モノQセファローズ(monoQ Sepharose)イオン交換クロマトグラフィーに よる酵母PDE活性からの組み換えPDE IVCの分離 図5:イソプレテレノール(isopreterenol)に応答してβ2アドレナリン作動性 受容体によって転位したCHO内の細胞内のcAMPの評価 図6:β2アドレナリン作動性受容体+PDE IVCまたはPDE IVAによって転 位したCHO内の細胞内のcAMPの評価に対するR−とS−ロリプラムの影響 図7:ヒトPDE IVC MRNAの代替5’末端の配列 図8:酵母、COS細胞および酵母/COS細胞混合物内に産生されたPDE I VCのロリプラムによる阻害実験手順 RT.PCR分析 遺伝子C mRANのソースを識別するために、ポリメラーゼ鎖反応(RT. PCR)に結合された逆転写によるイソフォームmRNAについて多数の細胞ラ インを分析した。全RNAはRNAzol(生物発生)とオリゴdTセルロース を用いる親和クロマトグラフィーによって選択されたポリA+mRNAを用いて 調製された。逆転写によって調製された第1の鎖のcDNAの50ngは条件94 ℃1分、55℃ 1分、72℃ 3分を用いて、40サイクルの間遺伝子固有プライマー の次の対について増幅した。遺伝子A 遺伝子B 遺伝子C 遺伝子D 遺伝子C cDNAの単離 部分PDE IVC cDNAクローンはRT.PCRを用いてU87細胞mRN Aから単離された。5’PCRプライマーは遺伝子Cのアミノ末端に向かうアミ ノ酸配列の短い伸長が先にクローン化したA,B,Dイソフォームのそれと同一であ るとの予測に基づいている。遺伝子のこの区分を暗号付けするDNA配列と交雑 することが期待されるオリゴヌクレオチドの混合物が合成された。プライマー設 計の2つの特徴が要求される異なった配列の数を有利に最小化する。最初に、コ ドン使用は他の3つのPDEIVイソフォームの配列に基づいていた。第2に、最 後の5つのコドンだけが変化した。増幅された配列を直接発現させるためにPD E配列の5’末端にATGが付加された。Hind3制限酵素クローニング部位 もプライマーに組み込まれた。標的アミノ酸配列とオリゴヌクレオチドは下に示 した:− 3’PCRプライマーは先に示したR5192であり、クローニングのためにEc oR1部位を組み込まれた。増幅は上述の条件を使用して実施した。1500bpPC R産生物が得られ、プラスミドpDEU1を産生するために市販のベクターpS P73内にサブクローン化された。12の独立したクローンが両方の鎖の上に配列 され、公表されている部分配列に照らして遺伝子Cとして識別された。 PDE IVCの5’末端と開始メチオニン残留物を単離するために商用のPCR を基礎とする戦略の手順(5’AmplifinderTMRace,Clontech)に従った。RACE法(r apid amplification of cDNA ends)についての最初の記載はFrohman et.al. [(1988)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85 8998-9002]およびBelyauskey et al.[( 1989)Nucl.Acids Res.17 2919-2932]による。Clontech法はEdwards et al [(199 1)Nucl.Ac1ds Res.19 5227-5232]に記載のものの修正版であり、第1の鎖のc DNAの3’末端へのヌクレオチドアンカーの一本鎖結合が実施され、ホモポリ マーテイリングが避けられる。 上述の部分PDE IVCクローン(PDEU1)の場合のように、第1の鎖のc DNAはプライマーオリゴヌクレオチドとしてR6333を用いてU87細胞m RNA2μgから合成された。 1次PCR反応は5μlの一本鎖結合混合、5U Taqポリメラーゼ、2μlジ メチルスルフォキシド(DMSO)、250μMデオキシリボヌクレオチド三燐酸 (dNTPs)、0.2μMアンカープライマー、0.2μMオリゴヌクレオチドR6332 とH2Oとから成り、合計量は50μlになる。反応は下記のパラメータで35サイ クル増幅した:95℃/1分、65℃/1分、72℃/1分。2次PCR反応は2μlの 1次PCR混合物の1/10の希釈、5U Taqポリメラーゼ2μl DMSO、250 μM dNTPS、0.2μMアンカープライマー、0.2μMオリゴヌクレオチドR63 31とH2Oとから成り、合計量は50μlになる。増幅は1次PCR反応と同じパ ラメータで実施した。 2次PCR反応の生成物は制限酵素EcoR1とBamH1で消化した、それ ぞれ結合されたアンカーとPDE IVC配列内に含まれる部位である。断片はEc oR1/BamH1で消化したpsP65ベクター(Promega)内にクローン化さ れ、組み換えコロニーはPCR選別で識別され、両方の鎖の上に配列され、PD E IVCとして確認された。結果として得られた470bp断片を含むプラスミドはp DER2と命名された。ヌクレオチド配列の翻訳で残念ながら位置336bpにメチ オニン残留物が識別され、解読枠は開いたままで、開始メチオニンであるか確認 できなかった。しかしながら、クローンは最近記載された(Bolger et al. 前掲 1993)上流保存領域1(UCR1)の全てを含んでいた。 今度は上述の新しい5'配列から誘導したオリゴヌクレオチドを用いて再度RA CE法を反復した。 1次および2次PCR反応はそれぞれオリゴヌクレオチドR6532とR6533を使用 して上述と同じ条件で実施した。 2次PCR反応の生成物はEcoR1(アンカー部位)とBamH1(同じく 遺伝子固有オリゴR6533内に含まれる)で制限し、市販のpSP65内にクローン化し た。組み換えコロニーはPCR分析で識別し、プラスミドDNAが単離され、両 方の鎖の上に配列された。配列分析から4つ全てのクローンが同一であるが、4 つのうち2つのクローンが拡張5’配列を有することがわかった。翻訳したとき 、全てのクローンは同じ位置に5’終結コドンを有していた。第1の開始メチオニ ン残留物下流はPDER2に記載のメチオニン残留物に対応した。 触媒活性のある全長PDE IVC遺伝子を構成するために内部BamH1部位を 使用して新しい5'配列を部分クローンに添加した。それぞれ1424&470bpの2つ の断片を放出するためにpDEU1およびpDER2をBamH1とEcoR1 で消化した。真核生物発現ベクターpEE7hcmv(Stephens P.and Cockett M.[(1989)Nucl.Ac1ds Res.17 7110]はEcoR1で消化した。3路結合を実施 し、形質転換体をPCRで選別してインサートの配向を決定した。プラスミドD NAを精製し、両方の鎖の上に配列した。プラスミドはpDEU7と命名された 。pDEU7からの全長遺伝子Cを有するHind3−EcoR1断片をベクタ ーpDEU8を得るために酵母発現ベクターpYES(InVitrogen)内に挿入し た。遺伝子AのcDNAクローンの単離 遺伝子Aの部分的cDNAは公表された配列情報(Livi G.et al.(1990)前掲書 )を用いてPMA刺激U937細胞から調製したcDNAライブラリからPC Rによって単離した。続いて、このcDNAから保存された領域プローブを使用 して交雑と穏やかな緊縮度で洗浄して(最終洗浄2×SSC、0.5% SDS 60 ℃)ヒト前部皮質cDNAライブラリから全長cDNAクローンを単離した。こ のクローンの配列はBolger et al.前掲書(1993)と同一であるが、わずかな相 違として724bp=でG>A metからile変化、1238bpでG>Aサイレント変化。 PDE IVAについての全長遺伝子はそれぞれCOSと酵母細胞内の発現につい てpEE7とpYESベクター内に導入した。ノーザンブロット分析 様々なヒト組織内のPDE IVイソフォームmRNAsの分布をノーザンブロ ッティングで分析した。Clontechから購入したヒトの多数の組織ノーザンブロッ トをそれぞれの遺伝子の3’非翻訳領域からのPCRによって発生したイソフォ ーム固有のプローブで交雑した。HL-60ゲノムDNA(プローブAおよびC)ま たはエオシン好性の濃縮mRANから調製したcDNAライブラリ(プローブB およびD)のどちらか一方を下記の対のプライマーと、上述の条件でのPCR増 幅のテンプレートとして使用した。遺伝子A 遺伝子B 遺伝子C 遺伝子D 遺伝子固有プローブはランダムプライミングを用いて32P.dCTPで放射線 標識を付けた。RNAブロットはExpresshybTM(Clontech)内で65℃で1時間交 雑し2×SSC、0.05%SDS内で室温で40分、次いで0.1×SSC、0.1%SDS内で65℃で4 0分間洗浄した。ブロットは−70℃で最大7日まで強化スクリーンでX線フィルム に曝露した。PDE IVAとPDE IVC欠失突然変異体の構造 ラットPDE IVD(Jin C.(1992)J.Biol.Chem.267 18929-18939)とPD EIVB (Pillai R.et al.(1993)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90 11970-1197 4)の欠失分析は触媒活性に要求される最小酵素配列を定義した。対応する欠失を ヒトPDE IV AおよびC酵素の両方に作り,COS細胞内の遷移発現に従って結 果として生じた酵素の活性を評価した。 PDE IVA PDE IVA遺伝子の最初の129bp(Met1からIle43)を含むプラスミ ド(pDEFC18)を構成するためにPCRを使用した。加えて、3'BamHl制限酵素部 位が配列内に導入された。PCRプライマーは次の通りであった: 触媒ドメインの開始に欠失した突然変異体(Ile43-Gln 330; Bolger et al.19 93 前掲書)は下記のプライマーを使用してPCRによって産生した。 PCR断片はBamH1とEcoR1で制限し、ベクターpDEFC23を産生するために上述 のプラスミドpDEFC18内にクローン化した。配列決定に従ってこのベクターをHin d3とXho1で制限し、遺伝子Aの残りの3'部分に対応するXho1/Xba1断片と共にHin d3/Xba1制限pEE7内に挿入した。最終的プラスミドはpDEFC24と名付けた。 PDE IVC PDE IVA欠失(Met180)に対応するPDEIVC内の位置で欠失し た突然変異酵素は下記のプライマーを使用してPCRによって産生した。 PCR増幅断片はHind3とXho1で制限し、プラスミドpDEU9を産生するためにps p73に挿入した。インサートの配列決定に続いて、このプラスミドをHind3とXho1 で制限し、遺伝子Cの残りの3'部分を含むpDEU7からのXho1/EcoR1断片に連結し 、Hind3/EcoR1制限pEE7内に挿入した。結果として得られたプラスミドはpDEU10 と名付けた。発現システム 組み換えPDE IV酵素は Whittle N.et al.([1987)Prot.Engineering 1 4 99-505]に記載のごとく遷移発現によってCOS細胞内に産生した。簡潔に言え ば5×105細胞/mlを10μgのプラスミドで形質導入した。3日間培養した後 、細胞はPBSで洗浄し、プロテアーゼ阻害剤(50μM ロイペプチン(leupeptin )、1μM ペプスタチン(pepstatin)、1μmフェニルメチルフッ化スルフォニル 、2μMベンズアミジン)を含む50mM TES緩衝液、pH7.6(N トリス[ヒド ロキシメチル]メチル)2−アミノエタンスルホン酸内で短時間、音波処理して 溶菌した。細胞ホモジェネートは10分間×12000gで遠心分離し、PDE IV活性 を分析した。 チャイニーズハムスターの卵巣細胞(CHO)L761細胞内の全長PDE IVAお よびC cDNAsの発現のために、プラスミド、pDEFC17とpDEU7をリ ン酸カルシウム沈殿によって細胞内に導入した(Cockett M.et al.(1991)Nucl.A cids Res 19 319-325)。 酵母細胞内のPDE IVAおよびCの発現のために、それぞれpDEFC17とp DEU7ベクターから単離されたHind3/Xba1(遺伝子A)またはEcoR1(遺伝子C )断片のいずれかとして2つの遺伝子をベクターpYES(InVitrogen)内に挿 入した。得られたプラスミドはそれぞれpDEFC32およびpDEU8と名付け た。酵母細胞(B7542:alpha,ura-3,trp1+,Leu2delta,pep4: His3,prBdelta 1 .6R can 1,gal)をpDEFC32とpDEU8ベクターで酢酸リチウム法(Ito H.e t al.(1983)J.Bacteriol.53 163-168)を用いて転換した。Ura3正原栄養体が 単離され、30℃、OD600=1.0で、2%のグルコースと50mg/mlのロイシンを含む 最小媒体内で繁殖した。細胞は遠心分離で回収し、洗浄し、PDE IV発現を誘 発するためにガラクトース2%を含有する最小媒体内でOD600=0.5で再懸濁し た。OD600=1.0で、細胞を収穫し、洗浄し、4℃でガラス玉(425−600μm)で 粉砕してTES緩衝液+プロテアーゼ(上記参照)内で破壊した。ホモジェネー トは4℃で30分間100,000gで遠心分離して浄化した。PDE IV酵素の大量生産の ために、酵母細胞は流加回分発酵器(fed-batch fermenter)内で1.8Lスケール まで繁殖させ、PDE発現はOD600=30−40でガラクトースを添加して通常の ごとく誘 発し、およそ48時間後に細胞を収穫した。 昆虫細胞内のPDE IVCの発現のために遺伝子は、pDEU7から単離したEco R1断片として、転位ベクターpVL 1392(In Vitrogen)内に挿入した。 得られたプラスミドはpDEU16と名付けた。Sf9細胞はSummers and Smith(19 87)Texas Agricultural Experimental Station Bulletin No.1555に記載のごと く精製AcNPV線形DNA(Pharmingen)とpDEU16転位ベクターによって同 時遺伝子注入した。ウィルスの繁殖、プラーク精製および滴定は標準手順を用い て実施した。蛋白質産生のために細胞は、攪拌フラスコ内で2×106/mlまで 繁殖させ、10の感染多重度で感染させ、60時間後に収穫した。酵素分折 酵素反応はpH7.6で10mM MgCl2、3',5’cAMP(0.1 μM 3H−ラベ ル付0.74−1.1TBq/mmol)5'AMP(2.5μM 14C、1.85−2.2 GBq/mmol)を含 有する50mM TES緩衝液内で30℃で30分間実施した。これらの条件で物質の20 %未満を加水分解するために十分な酵素調製物を添加した。Km決定のために、 ラベル付されていないcAMPを添加して0.1−20μMの範囲内で基質濃縮を達 成した。1%の最終濃度にトリフルオロ酢酸を添加して酵素を急速不活性化して 反応を停止した。基質と反応生成物はSmith et al.[(1993)Analyt.Biochem.21 4 355-357]に記載のごとく分離し、[3H]5’AMP生成物は閃光計数で分析し た。分離の間の3H]5'AMPの損失補正は反応混合物に含まれる[14C]5’AM Pを基準に実施した。ヒトβ2アドレナリン作動性受容体遺伝子の単離 ヒトβ2アドレナリン作動性受容体遺伝子(Kobilka B.et al.(1987)J.Biol .Chem.262 7321-7327)は次のプライマーを使用してPCRによってHL-60細胞ゲ ノムDNAから単離した。 PCR断片はHind3とEcoR1で制限し、哺乳類細胞内に発現するためにpEE6Bg12 ネオベクター(Stephens P.and Cockett M.(1989)Nucl.Acids Res.17 7110 )内に挿入した。プラスミドはpRO144と名付けた。 β2アドレナリン作動性受容体とPDE IV AまたはCで同時遺伝子注入したイ ソプロテレノール刺激CHO細胞内の細胞内cAMPの測定 遺伝子注入した細胞は非酵素細胞解離試薬(Sigma)で収穫し、3回洗浄し、0.1 %BSAと0.1%グルコースを含むDulbeccoの燐酸塩で緩衝した塩水(DPBS+) 内に再懸濁した。これらの細胞はDPBS+内で10μM阻害剤(または溶剤制御 、0,1%DMSO)で10分間37℃で保温した。細胞懸濁液はイソプロテレノール (0.001−1μM)で2分間刺激した。これらの細胞は12000gでペレットに し、400μLの沸騰分析緩衝液(DuPont cAMP measurement kit)内に再懸濁した 。サンプルは熱湯浴で10分間加熱し、凍結してから市販のcAMP放射標識免疫 検定法(DuPont)を用いてcAMPについて分析した。SDS-PAGEとウェスタンブロッティング SDS-PAGEは10%(w/v)アクリルアミドゲルを用いてLaemmli(1970)Nature 2 27 680-685に従って実施した。ウェスタンブロッティングについては蛋白質をニ トロセルロースに転移しC−末端PDE IVCペプチドに載せた(raised)ラビット のポリクローナル抗血清でプローブした。結果 ヒトPDE IVCのクローニングと配列分析 ヒトPDE IVC mRNAの推定全量バージョンを組み立てるのに一連のPC R増幅過程を使用した。単離された3つの重なったcDNAの複合配列は図1、 配列識別番号:31に示した。配列には長さが1818bpのORFが含まれ、その計算 分子 量がおよそ66.5kDの605アミノ酸蛋白質が予想される。位置259bp(図1)で第1 の配列から派生した第2のPDE IVC mRNAについても証拠が得られた。こ れはヒトPDE IVAとDの両方の代替エキソンスプライシングの点を表している (Bolger et al. 前掲書 1993)。従って、他のPDE IV遺伝子と共通のヒトP DE IVC遺伝子の1次転写はその5'配列が異なる少なくとも2つのmRNAを 産生するために異なる処理を受けることが予想される。 図2はヒトPDE IVC1次アミノ酸配列(配列識別番号:32)のアラインメント を3つの他のクローン化ヒトPDE IVs、遺伝子A(配列識別番号:33)、遺伝子 B2(配列識別番号:34)、および遺伝子D(配列識別番号:35)の配列とともに示 している。PDE IVCは特に2つの上流保存領域(Bolger et al. (1993)前掲書 に定義されたUCR1とUCR2)およびアミノ酸の同一性が>/=90%である 中央触媒領域においてPDE IVA、BおよびD配列との相同性が高い。これらの相 同ドメインの外では、他のPDE IVsと共通の配列はイソフォーム固有の特に触 媒ドメインのC末端である。ヒトPDE IVCを部分的ラットPDE IVC配列と比 較するとこれらのイソフォーム固有領域は異なる種のイソフォームの間で比較的 保存されたことがわかる。このように全体的にはヒトPDE IVCの配列は同じ種 の異なるイソフォームよりも異なる種の同一のイソフォームにおそらくもっと一 致する(図3)、配列識別番号:36。PDE IVイソフォームのこの見かけ上の保 存は機能的意味の保存が関与している。 ヒトPDE IVCの代替5'末端の配列は図7、配列識別番号:31に示した。この 配列はこのmRNAの開始部位を表すかもしれない位置63bpにATGを含んでい る。しかしながら、解読フレームはこのATGの上流で開いているので、これを 開始部位に最終的に指定できない。COS細胞内の発現と触媒活性の評価 組み換えヒトPDE IVCはCOS細胞内の遷移発現によって産生される。産生 物は溶菌細胞の溶解性画分(×12000g上澄み)内で回収し、SDS PAGE上におよそ80 kDの見かけ分子量で転位した、これはヒトPDE IVC固有ポリクローナルラビッ ト抗血清を用いてウェスタンブロッティングで明らかにされた。COS細胞内に 発現したPDE IV活性はPDE IV選択阻害剤、ロリプラムおよびデンブフィリ ン(denbufylline)ならびに広スペクトラムPDE阻害剤IBMX(表1)によっ て顕著に阻害された。このPDE IVCの阻害プロフィールはおなじくCOS細胞 内の遷移発現によって産生したPDE IVAのそれと比較された。もっとも興味深 いのは、PDE IVC酵素がPDE IVAに比較してロリプラムおよびデンブフィリ ンの両方に対してかなり大きな敏感性を示したことである(表1)。加えて、P DE IVC酵素はロリプラムのR−形に対する立体選択性を示したが、PDE IVA は示さなかった。PDE IVs A,BおよびDのロリプラム阻害についてIC50'sは 200−500nM周辺で非常に類似していることが報告されている(Livi et al.(1 990);Maclaughlin et al. (1993); Bolger et al.(1993)前掲書)。このように COS細胞から得られたPDE IVC酵素は他のPDE IVイソフォームとは区別 される薬学的特性を示すと思われ、それはイソフォーム選択阻害剤の開発に利用 できるだろう。 mRNA組織と細胞分布 PDE IVC mRNA(s)の分布はノーザンブロッティングとPCR(RT .PCR)に結合した逆転写の両方によって調査した。 結果は表2と3にまとめた。ノーザンブロッティングデータはPDE IVイソ フォームmRNAsがヒトの組織内に広く分布し、イソフォームC mRNAが 一番豊富でないことを示している。それぞれのイソフォームは異なるサイズ(A =4.5kb,B=4&5kb,C=6.0kb,D=7.5−8.0kb)の少なくとも2つのmRNA種 を産生する。脳と骨格筋は全てのイソフォームmRNAsの中で最高レベルを有 すると思われる。 ヒトの組織培養細胞とラット組織の両方のイソフォームmRNAsを検出する ためにヒト遺伝子プライマーを用いるRT.PCRの結果からPDE IV mR NAsがそれぞれのイソフォームmRNAの見かけレベルが変化するように見え ても、広く分布していることが確認される。ラットの後根神経節と睾丸に由来す る細胞内では遺伝子C mRNAはA、BまたはDよりも豊富であると思われる。後 者の結果はSwinnen et al.(1989)前掲書が以前に報告したデータと一致する。 興味深いことに、細胞ラインをbt2 cAMPで処理すると、全部ではないが一 部のPDE IVイソフォームmRNAsの増加につながる。このようにヒト細胞 HL―60およびSKN.SHにおいて、CとDのレベルは上がるが、AとBは 上がらない。 酵母とCHO細胞内の発現 PDE IVCとPDE IVAはともに酵母とCHO細胞内に発現した.CHO細胞 溶解物をPDE活性とロリプラムによる阻害について分析した。それぞれCとA について43と287nMのIC50'sが得られ、COS細胞内に産生した酵素につい ての結果と一致した(表1)。 酵母は2つの内生的PDE活性を発現する(Londesborough J.and Souranta K .(1983)J. Biol.Chem.258 2966-2972; Souranta K.and Londesborough J.( 1984)J.Biol.Chem.259 6964-6971)。従って、酵母細胞溶解物は組み換えP DE IV活性を宿主細胞酵素から分離するためにイオン交換クロマトグラフィー で分画した(図4)。ロリプラムによる阻害に対してPDE IVC活性について濃 縮した分画の感度を評価した。意外にも、この酵素はロリプラムのRおよびS型 に対して制限された鏡像異性体選択性と一般的にもっと高いIC50値を実証した (表4)。このように酵母内に産生されたPDE IVC酵素は哺乳類の細胞(CO S,CHO)内に産生されたものとは区別されるように見える。反対に、酵母内 に産生されたPDE IVAはCOSおよびCHO細胞内に発現した酵素に対して同 様なロリプラム阻害を示した(表1と4)。これらの結果は、例えば、燐酸化な どの哺乳類細胞内にだけ発生するPDEIVC酵素の特異な翻訳後修飾によって説 明できる。そこから、かかる修飾はPDE IVAには起こらない、またはもし起こ っても、ロリプラムによって阻害される酵素の能力には影響しないことになる。 いずれの場合にも、PDE IVCの1次配列の知識がこの現象の調査に必要であ る。 昆虫細胞内のPDE IVCの発現 バクロウィルス系を使用して昆虫細胞内にPDE IVC cDNAを発現した。 Sf9細胞溶解物をPDE活性とロリプラム鏡像異性体による阻害について分析 した。R−ロリプラム(104nM)とS−ロリプラム(600nM)についてIC50 値を得た。このように酵素のこのバージョンに対するR−ロリプラムの有効性は 酵母産生PDE IVCよりもCOS酵素のそれに近い。酵母、COSおよびSf9細胞内に発現したPDE IVCの比較 酵母、COSおよびSf9細胞内に産生されたPDE IVCの異なる調製物につ いてcAMP加水分解の反応速度を比較した(表5)。全ての酵素調製物は単純 なミハエリス=メンテン型反応速度を示し、Km値は低いμM範囲内にあった( 表5)。酵母とSf9細胞から部分的に精製した酵素についてVmax値は0.3およ び0.6μモル/分/mgと推定された。 これらのデータは、例えば、Wilson et al(1994)Biochem.J.304,407;Conti M et al(1995)Biochemistry 34,7979などの精製PDE IV酵素の調製物に関 する文献内の報告と一致している。 PDE IVC酵素の調製物の間の基本的な差異はロリプラムに代表される選択的 PDE IV阻害剤に対する応答にある(参照:表3と4)。これらの差異が調製 物のいずれかの中の汚染物によるものでないことを示すために、混合試験を実施 した。酵母とCOS細胞内に産生した同量のPDE IVC酵素活性を混合し、ロリ プラムによる混合物の阻害を別個に分析したそれぞれの成分と比較した。この結 果(表 6と図5)は酵母とCOS細胞からのPDE IVC酵素が別のものであることが確 認された、なぜなら両者の1:1の混合物がロリプラム阻害に対して中間の値を示 したからである。 PDE IVCの欠失 PDE IVCの生化学的独自性の証拠は酵素欠失の影響をPDEIV A、BおよびD について識別された触媒作用に要求される最小配列と比較して得られた。PDE IV CとAの等価の欠失突然変異体を調製し、COS細胞内に発現した。結果は、 (表7)両方の欠失酵素が発現するが、PDEIVAだけが触媒活性を有することを示 した。これはPDE IVCにおいて、他の3つのPDE IVイソフォームと異なり 、触媒活性はさらに蛋白質のアミノ末端に向かう配列を要求することを示してい る。 cAMP評価に続く本来の(in situ)CHO細胞内のPDE IVの阻害 本来の(in situ)特異なPDE IV遺伝子産生物の活性に対するPDE IV阻害 剤の影響を評価するために組み換え細胞を基礎とする分析が開発された。クロー ン化ヒトβ2アドレナリン作動性受容体のCHO細胞内の遷移発現の結果、β2 作用物質、イソプレテレノールに応じて容量に依存してcAMPレベルが増加し た。細胞内にPDE IVCまたはPDE IVAのいずれかを同時遺伝子注入すること によってアデニルシクラーゼの刺激によるcAMPのこの蓄積が阻害されたが、 cAMPのベースラインレベルは影響されなかった(図5)。 この影響はロリプラムの添加によって逆転され、顕著な鏡像異性体選択性を示 した(図6)。このほぼ10倍の立体選択性はAとCの両方で示され、PEIVCだけがこ の10倍の選択性を示した同じ細胞タイプ、CHO内に産生した酵素に対する試験 管内 分析の結果と対比される(表4)。 この所見の意味は試験管内生体内の両方でロリプラムの多数の生物学的効果 のために阻害剤がその効力に顕著な立体選択性を示すことである。例えばR−ロ リプラムはTリンパ球からのTNF放出の抑圧にほぼ50倍効果的である(Sommer N.et al. 1995 Nature Medicine 1 244-248)。同様にR−ロリプラムは鬱病の 齧歯類モデルにおける行動応答を発生するのにS−ロリプラムより15-30倍有効 である(例えば、Schmiechen R.et al. 1990 Psychopharmacology 102 17-20) 。この後者の効果は齧歯類の前頭組織内の部位を結合するのにS−ロリプラムに 勝るR−ロリプラムのより高い親和力と密接に相関している(Schmiechen et al . 前掲書;Kaulen P.et al. 1989 Brain Res.503 229-245.)。組み換えPD E TV(Torphy T.et al.,1992 J.Biol.Chem.267 1798-1804)もロリプラムに 対する高い親和性結合について立体選択性を示すことが示されている。このこと は生体内のロリプラムについて結合部位がPDE IV(s)に対応することを意味し ている。 哺乳類の細胞系内に発現した組み換えヒトPDE IV酵素は酵母や細菌などの 非哺乳類細胞宿主内に産生された同じ酵素よりも天然酵素をより近く模倣すると 思われる。PDE IVAとPDE IVCの両方が、またおそらくBとDが、その場で(i n situ) 評価したときPDE IV固有阻害剤ロリプラムおよびおそらく他の近い 類縁体による阻害に同様な立体選択性を示すと思われる。これは例えば、抗炎症 または抗鬱などの新規な治療の開発に所望される可能性のある生体内のロリプラ ムの生物学的効果のいくつかと相関している。しかしながら、もっとも興味深く また意外なことは、PDE IVC遺伝子産生物だけが遺伝子注入した細胞からの抽 出に続いてこのロリプラム立体選択性を維持するという本書の所見である。この ようにこの酵素は試験管内分析におけるPDE IV阻害剤の特定の評価を有利に 可能にする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C12N 9/16 9051−4C A61K 37/54 ABE (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AL,AM,AT,AU,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,TJ,TM,TT,UA,UG,UZ, VN (72)発明者 ペリー,マーチン,ジョン イギリス,スルー エスエル1 4イーエ ヌ,バス ロード,216,セルテック セ ラピューティックス リミテッド(番地な し) (72)発明者 ラム,サイモン,マーク イギリス,スルー エスエル1 4イーエ ヌ,バス ロード,216,セルテック セ ラピューティックス リミテッド(番地な し)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.組み換えヒトホスホジエステラーゼ型IVCまたは類縁体またはそれらの断 片。 2.添付の図2のアミノ酸配列(配列識別番号:32)を含む請求項1に記載の組 み換えホスホジエステラーゼ、または類縁体またはそれらの断片。 3.請求項1または2に記載のホスホジエステラーゼのR−およびS−ロリプラ ム立体選択性コンフォーマー。 4.哺乳類または昆虫の細胞から得られる請求項3に記載のコンフォーマー。 5.酵素のための基質を含む試験システム内で試験化合物と組み換えヒトホス ホジエステラーゼ型IVCを接触させる過程と、試験化合物の存在による酵素の作 用の抑制を監視する過程とを含むヒトホスホジエステラーゼ型IVCの作用を抑制 する化合物の選択のための方法。 6.組み換えホスホジエステラーゼが添付の図2のアミノ酸配列(配列識別番 号:32)または類縁体またはそれらの断片を含む請求項5に記載の方法。 7.組み換えホスホジエステラーゼがR−およびS−ロリプラム立体選択性コ ンフォーマーである請求項5または6に記載の方法。 8.請求項5から7の方法によって選択されたホスホジエステラーゼ型IVCイソ フォーム選択性阻害剤。 9.1つ以上の薬学的に許容できる担体、賦形剤または希釈剤とともに請求項 8の阻害剤を含む医薬品組成物。 10.組み換えヒトホスホジエステラーゼ型IVCを結合することのできる抗体 。 11.組み換えヒトホスホジエステラーゼ型IVCのR−およびS−ロリプラム立 体選択性コンフォーマーを結合することのできる請求項10に記載の抗体。 12.ヒトホスホジエステラーゼ型IVCを暗号付けする単離された核酸分子。 13.添付の図1に記載のヌクレオチド配列(配列識別番号:31)または類縁 体またはそれらの断片を含む請求項12に記載の核酸。 14.請求項13に記載の核酸を含む、ヒトホスホジエステラーゼ型IVCの暗号 付け遺伝子の非転写DNAまたは非転写RNA。
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