JP2002128799A - Gabaaレセプターイプシロンサブユニット - Google Patents

Gabaaレセプターイプシロンサブユニット

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JP2002128799A
JP2002128799A JP2001254151A JP2001254151A JP2002128799A JP 2002128799 A JP2002128799 A JP 2002128799A JP 2001254151 A JP2001254151 A JP 2001254151A JP 2001254151 A JP2001254151 A JP 2001254151A JP 2002128799 A JP2002128799 A JP 2002128799A
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gaba
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cells
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Ri I
イ・リ
Ewen Kirkness
イーウェン・カークネス
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒトGABAイプシロンサブユニットレセ
プターおよびそのようなポリペプチドをコードするポリ
ヌクレオチド、組換え技術を使用して該ポリペプチドお
よび該ポリペプチドのアゴニストおよびアンタゴニスト
を製造する手順を提供する。 【解決手段】 (a)図1〜図3の推定アミノ酸配列を
有するGABAイプシロンポリペプチド、または該ポ
リペプチドの断片、類似体または誘導体をコードするポ
リヌクレオチド;(b)ATCC受託番号第75810
号に含まれるcDNAによってコードされるアミノ酸配
列を有するGABAイプシロンポリペプチドまたは該
ポリペプチドの断片、類似体または誘導体をコードする
ポリヌクレオチドよりなる群から選択される単離したポ
リヌクレオチド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規に同定された
ポリヌクレオチド、このようなポリヌクレオチドにより
コードされるポリペプチド、このようなポリヌクレオチ
ドおよびポリペプチドの使用ならびにこのようなポリヌ
クレオチドおよびポリペプチドの生成に関する。より詳
しくは、本発明のポリペプチドはヒトGABAレセプ
ターである。本発明はまた、このようなポリペプチドの
作用を抑制することにも関する。
【0002】
【従来の技術】γ−アミノ酪酸(GABA)は哺乳動物
の中枢神経系における主要な抑制性神経伝達物質であ
る。抑制性神経伝達物質GABAのレセプターの主要な
タイプであるGABAレセプター(GABA)と呼
ばれるものは、リガンドゲート化(ligand-gated)イオ
ンチャンネルの遺伝子のスーパーファミリーの一員であ
る。GABA複合体の内在性リガンドであるGABA
は、関連塩素イオンチャンネルを通して塩素イオンコン
ダクタンス(conductance)を刺激する。GABAの主
要な効果は神経発火の抑制を産み出すためのシナプス後
膜の塩素イオンコンダクタンスの増加を得る特異的なレ
セプタータンパク質との相互作用である。GABAは多
くの中枢神経において(例えば、基底核、小脳)におい
て見いだされている。GABAはグルタミン酸に由来
し、グルタミン酸がグルタミン酸脱炭酸酵素によって脱
炭酸化されたものである。レセプターとの相互作用の
後、GABAは能動的に接合前ニューロン(prejunctio
nal neuron)へと「汲み上げ」られる。
【0003】GABAレセプターは複数のサブユニッ
トリガンドゲート化イオンチャンネル(multi-subunit
ligand-gated ion channel)である。このレセプターは
いくつかの別個のポリペプチドタイプからなるヘテロオ
リゴマータンパク質である。5つの異なるサブユニット
のクラスであるα、β、γ1、δλおよびρが明らかに
されている。これらのポリペプチドのモレキュラークロ
ーニングは、それらが互いに20〜40%の同一性を示
すことおよびニコチン性アセチルコリンレセプターおよ
びストリキニーネ感受性グリシンレセプターと10〜2
0%の同一性を示すことを明らかにしている。各サブユ
ニットクラスはまた、遺伝子ファミリー(そのメンバー
が60〜80%のアミノ酸配列の同一性を有する)によ
って代表される。
【0004】6つのα、3つのβ、3つのγ、1つのδ
および2つのρサブユニットの配列が報告されている。
保存されているおよび可変のアミノ酸配列領域は各ポリ
ペプチド内の構造的および機能的ドメインを示唆してい
る。異種細胞において発現しているポリペプチドすべて
はGABA活性化塩素チャンネルを生み出し、異なるサ
ブユニットの組合せは異なる薬理学的な特性を表わす。
異なるGABAレセプターポリペプチドおよびそのサ
ブタイプのmRNAの分布はレセプターの異質性の薬理
学的および生化学的証拠と一致した重要な脳の領域的変
異を示す。異なる細胞および領域的な位置を有するGA
BAレセプターのサブポピュレーション(subpopulat
ion)はGABA、ステロイドのようなモジュレータ
ー、生理学的調節、疾患過程、およびベンゾジアゼピン
などの薬剤による薬理学的操作に対して異なる感受性を
示す。GABAレセプターの種々のサブポピュレーシ
ョンの特性は、1つまたはそれ以上の異なるサブユニッ
トが所定の細胞において、種々多様なオリゴマータンパ
ク質構造の変異体を生み出すために発現されていること
によって決定される。
【0005】GABAレセプター塩素−イオノフォア
複合体は、ベンゾジアゼピンおよび抗痙攣薬バルビツー
ル酸などの不安および発作障害を治療するために使用さ
れる多くの薬剤の一次作用部位である。アロステリック
薬剤誘発調整によって不安、不眠、筋緊張およびてんか
ん作用のレベルが調節されることによって該レセプター
は分子制御要素として機能する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らはGABA
サブユニットの新規なクラスを発見した。この新規なG
ABAサブユニットは他のGABAサブユニットの
クラスのように同様のさらなる薬理学的な事象を担って
いてよい。本発明の一態様により、GABAレセプタ
ーイプシロンサブユニットである新規成熟ポリペプチド
ならびに生物学的に活性で、診断学的にまたは治療学的
に有用であるその断片、類似体および誘導体を提供す
る。本発明のポリペプチドはヒト起源のものである。
【0007】本発明の別の態様により、このようなポリ
ペプチドをコードするポリヌクレオチド(DNAまたは
RNA)を提供する。本発明のさらなる別の態様によ
り、組換え技術によりこのようなポリペプチドを製造す
るための方法を提供する。本発明のさらなる別の態様に
より、このようなGABAレセプターイプシロンサブ
ユニットに対するアゴニストおよび例えば、不安、ハン
チントン舞踏病および睡眠および発作障害などの診断お
よび治療する目的のため、このようなアゴニストを利用
する方法を提供する。
【0008】本発明のさらなる別の態様により、そのよ
うなポリペプチドに対する抗体を提供する。本発明のさ
らなる別の態様により、例えばアルツハイマー病、パー
キンソン病、ベンゾジアゼピン薬剤の過剰投与および他
の神経障害の治療におけるこのようなポリペプチドの作
用を抑制することおよび記憶を増強することに使用され
てよい、このようなポリペプチドのアンタゴニストを提
供する。本発明のこれらの態様および他の態様は、本明
細書中の教示から当業者には明らかであろう。
【0009】本発明の一態様により、図1〜図3の推定
アミノ酸配列を有する成熟ポリペプチドまたはATCC
寄託、1994年6月10日、第75810号に寄託さ
れたクローンのcDNAによってコードされる成熟ポリ
ペプチドをコードする単離した核酸(ポリヌクレオチ
ド)を提供する。本発明のポリヌクレオチドは膵臓腫瘍
から得られたcDNAライブラリーにおいて発見され
た。それは構造的にGABAサブユニットレセプター
ファミリーに関連する。該ポリヌクレオチドは約440
アミノ酸残基のタンパク質をコードするオープンリーデ
ィングフレームを含み、該アミノ酸残基のうちほぼ最初
の24アミノ酸残基が推定リーダー配列であり、それゆ
え成熟タンパク質は416アミノ酸を含む。該タンパク
質は400アミノ酸長にわたってラットGABAレセ
プターβ−1サブユニットと50%の同一性および70
%の類似性という高い程度のホモロジーを示す。
【0010】本発明のポリヌクレオチドは、RNAまた
はDNA(cDNA、ゲノムDNAおよび合成DNAを
含む)の形態であってよい。該DNAは二本鎖または一
本鎖であってよく、また一本鎖であるならば、コーディ
ング鎖または非コーディング(アンチセンス)鎖であっ
てよい。成熟ポリペプチドをコードするコーディング配
列は図1〜図3に示すコーディング配列または、寄託さ
れたクローンのコーディング配列に一致していてよい
し、または遺伝コードの重複(redundancy)または縮重
の結果、図1〜図3のDNAまたは寄託されたcDNA
と同じ成熟ポリペプチドをコードする別のコーディング
配列であってよい。
【0011】図1〜図3の成熟ポリペプチドまたは寄託
されたcDNAによりコードされる成熟ポリペプチドを
コードするポリヌクレオチドは以下のものを含んでいて
よい:成熟ポリペプチドのコーディング配列のみ;成熟
ポリペプチドのコーディング配列、および、リーダー配
列または分泌配列などの別のコーディング配列;成熟ポ
リペプチドのコーディング配列(および任意に別のコー
ディング配列)、および成熟ポリペプチドのコーディン
グ配列のイントロンまたは成熟ポリペプチドのコーディ
ング配列の5'および/または3'非コーディング配列な
どの非コーディング配列。従って、「ポリペプチドをコ
ードするポリヌクレオチド」という語には、該ポリペプ
チドのコーディング配列のみが含まれるポリヌクレオチ
ド、さらにまた、別のコーディングおよび/または非コ
ーデイング配列を含むポリヌクレオチドを包含する。
【0012】本発明はさらに、図1〜図3の推定アミノ
酸配列を有するポリペプチドまたは寄託されたクローン
のcDNAによりコードされるポリペプチドの断片、類
似体および誘導体をコードする、上記のポリヌクレオチ
ドの変異体に関する。ポリヌクレオチドの変異体は、該
ポリヌクレオチドの天然に存在する対立遺伝子変異体ま
たは該ポリヌクレオチドの天然には存在しない変異体で
あってよい。従って、本発明は、図1〜図3に示すのと
同じ成熟ポリペプチドまたは寄託されたクローンのcD
NAによってコードされる同じ成熟ポリペプチドをコー
ドするポリヌクレオチド、並びにそのようなポリヌクレ
オチドの変異体が含まれ、これらの変異体は、図1〜図
3のポリペプチドまたは寄託されたクローンのcDNA
によってコードされるポリヌクレオチドの断片、誘導
体、または類似体をコードする。そのようなヌクレオチ
ド変異体には欠失変異体、置換変異体および付加または
挿入変異体が含まれる。
【0013】先に示したように、該ポリヌクレオチドは
図1〜図3に示すコーディング配列の天然に存在する対
立遺伝子変異体または寄託されたクローンのコーディン
グ配列の天然に存在する対立遺伝子変異体であるコーデ
ィング配列を有してよい。当該技術分野において公知の
ように、対立遺伝子変異体は1またはそれ以上のヌクレ
オチドの置換、欠失または付加(実質的にはコードする
ポリペプチドの機能を変えない)を有してよい別の形の
ポリヌクレオチド配列である。
【0014】本発明はまた、成熟ポリペプチドのコーデ
ィング配列が、例えば細胞からのポリペプチドの輸送を
制御する分泌配列として機能する、リーダー配列などの
宿主からのポリペプチドの発現および分泌を援助するポ
リペプチド配列と同じリーディングフレーム内で融合さ
れてもよい、ポリペプチドも含む。リーダー配列を有す
るポリペプチドはプレタンパク質であり、宿主細胞によ
ってポリペプチドの成熟形態を形成するため開裂されて
もよい。
【0015】本発明のポリヌクレオチドはまた、本発明
のポリペプチドの精製を可能にするマーカー配列にイン
フレームで融合したコーディング配列を有してもよい。
該マーカー配列は、細菌宿主の場合には、マーカーに融
合した成熟ポリペプチドの精製を提供するための、pQ
E−9ベクターによって与えられるヘキサ−ヒスチジン
タグであってよく、または例えば、哺乳動物宿主(例え
ば,COS−7細胞)を使用する場合には、マーカー配
列は、赤血球凝集素(HA)タグであってよい。該HA
タグはインフルエンザ赤血球凝集素タンパク質より得ら
れるエピトープに対応する(ウィルソン(Wilson, I.)
ら、Cell、37:767(1984))。
【0016】本発明はさらに、配列間に少なくとも50
%、また好ましくは少なくとも70%の同一性がある場
合に、本明細書に記載の上記の配列にハイブリダイズす
るポリヌクレオチドに関する。本発明は特に、ストリン
ジェント条件下、上記のポリヌクレオチドにハイブリダ
イズするポリヌクレオチドに関する。本明細書で使用す
る場合、「ストリンジェント条件」という語は、配列間
に少なくとも95%、また好ましくは少なくとも97%
の同一性がある場合にのみ、ハイブリダイゼーションが
起こるであろうことを意味する。好ましい態様では、上
記のポリヌクレオチドにハイブリダイズするポリヌクレ
オチドは、図1〜図3のcDNAまたは寄託されたcD
NAによりコードされる成熟ポリペプチドと同じ生物学
的機能または活性を実質的には保有するポリペプチドを
コードする。
【0017】本明細書で使用する寄託は、特許手続上の
微生物の寄託の国際的承認に関するブダペスト条約の約
定の下に保持されるであろう。これらの寄託は、単に当
業者への便宜として与えられるものであって、寄託が3
5 U.S.C.§112下に要求されることを承認する
ものではない。寄託された物質中に含まれるポリヌクレ
オチドの配列、さらにまた、それによりコードされるポ
リペプチドのアミノ酸配列は、本明細書の一部を構成し
て、本明細書中の配列のいずれかの記載と矛盾する際
は、いつでも照合している。寄託された物質を製造し、
使用し、または販売するには、実施許諾が要求され得
て、またそのような実施許諾は、ここでは付与されな
い。
【0018】本発明はさらに、図1〜図3の推定アミノ
酸配列を有する、または寄託されたcDNAによりコー
ドされるアミノ酸配列を有するGABAイプシロンサ
ブユニットポリペプチド、さらにはまた、そのようなポ
リペプチドの断片、類似体および誘導体に関する。図1
〜図3のポリペプチドまたは寄託されたcDNAにより
コードされるポリペプチドに言及する場合、「断片」、
「誘導体」および「類似体」という語は、そのようなポ
リペプチドと実質的に同じ生物学的機能または活性を保
有するポリペプチドを意味する。従って、類似体には、
プロタンパク質部分を切断することにより活性化して、
活性な成熟ポリペプチドを製造することができるプロタ
ンパク質が含まれる。
【0019】本発明のポリペプチドは、組換えポリペプ
チド、天然ポリペプチドまたは合成ポリペプチドであっ
てよいが、組換えポリペプチドが好ましい。図1〜図3
のポリペプチドまたは寄託されたcDNAによりコード
されるポリペプチドの断片、誘導体または類似体は、
(i)1つまたはそれ以上のアミノ酸残基が保存または
非保存アミノ酸残基(好ましくは、保存アミノ酸残基)
で置換されており、またそのような置換アミノ酸残基が
遺伝コードによりコードされるものであってもよく、ま
たはコードされたものでなくてもよいもの、または(i
i)1つまたはそれ以上のアミノ酸残基に置換基が含ま
れるもの、または(iii)成熟ポリペプチドが、該ポリ
ペプチドの半減期を増加させる化合物(例えば、ポリエ
チレングリコール)のような他の化合物と融合している
もの、または(iv)リーダーもしくは分泌配列、または
成熟ポリペプチドの精製に使用される配列、またはプロ
タンパク質配列といったような、付加的アミノ酸が成熟
ポリペプチドに融合しているものであり得る。そのよう
な断片、誘導体および類似体は、本明細書中の教示から
当業者の範囲内であると思われる。
【0020】本発明のポリペプチドおよびポリヌクレオ
チドは、単離された形で提供されるのが好ましく、好ま
しくは、均一となるまで精製される。「単離された」と
いう語は、物質がその元の環境(例えば、それが天然に
存在するなら、天然の環境)から除去されていることを
意味する。例えば、生きている動物にある天然に存在す
るポリヌクレオチドまたはポリペプチドは単離されてい
ないが、天然の系における共存物質のいくつかまたは全
てから分離された同じポリヌクレオチドまたはポリペプ
チドは単離されている。そのようなポリヌクレオチドは
ベクターの一部であってよく、および/またはそのよう
なポリヌクレオチドまたはポリペプチドは組成物の一部
であってよく、それでいて、そのようなベクターまたは
組成物はその天然の環境の一部ではないという点で、な
お単離されている。
【0021】本発明はまた、本発明のポリヌクレオチド
が含まれるベクター、本発明のベクターで遺伝的に操作
された宿主細胞、および本発明のポリペプチドの組換え
技術による製造にも関する。宿主細胞は、例えば、クロ
ーニングベクターまたは発現ベクターであり得る本発明
のベクターで遺伝的に操作される(形質導入、または形
質転換、またはトランスフェクションされる)。該ベク
ターは、例えば、プラスミド、ウイルス粒子、ファージ
等の形であり得る。操作された宿主細胞は、プロモータ
ーを活性化し、形質転換体を選択し、またはGABA
イプシロンサブユニット遺伝子を増幅するのに適するよ
う改変された通常の栄養培地で培養することができる。
温度、pH等といったような培養条件は、発現用に選択
された宿主細胞で先に使用した培養条件であって、当業
者に明らかであろう。
【0022】本発明のポリヌクレオチドは、ポリペプチ
ドを組換え技術により製造するのに使用することができ
る。従って、例えば、該ポリヌクレオチドを、ポリペプ
チドを発現するための様々な発現ベクターのいずれか1
つに含ませることができる。そのようなベクターには、
染色体DNA配列、非染色体DNA配列および合成DN
A配列、例えば、SV40の誘導体;細菌プラスミド;
ファージDNA;バキュロウイルス;酵母プラスミド;
プラスミドとファージDNAとの組み合わせから得られ
るベクター;ワクシニア、アデノウイルス、鶏痘ウイル
ス、偽狂犬病といったようなウイルスDNAが含まれ
る。しかしながら、他のいずれのベクターも、それが宿
主中で複製可能であって、生存可能である限り、使用す
ることができる。
【0023】適当なDNA配列を様々な方法によりベク
ターに挿入することができる。一般には、DNA配列を
当該技術分野で公知の方法により適当な制限エンドヌク
レアーゼ部位に挿入する。そのような方法および他の方
法は、当業者の範囲内であると思われる。発現ベクター
中のDNA配列を、適当な発現調節配列(プロモータ
ー)に作動可能に連結して、mRNA合成を行わせる。
そのようなプロモーターの代表例として、以下のものが
挙げられる;LTRまたはSV40プロモーター、大腸
菌(E.coli)、lac、またはtrp、ファージラムダP
プロモーター、および原核もしくは真核細胞またはそれ
らのウイルスでの遺伝子の発現を調節することが知られ
ている他のプロモーター。発現ベクターはまた、翻訳開
始のためのリボソーム結合部位および転写ターミネータ
ーも含む。該ベクターはまた、発現を増幅するのに適当
な配列も含み得る。
【0024】さらに、発現ベクターは、真核細胞培養の
場合にはジヒドロ葉酸レダクターゼまたはネオマイシン
耐性といったようなまたは、大腸菌ではテトラサイクリ
ンまたはアンピシリン耐性といったような、形質転換さ
れた宿主細胞の選択のための表現型特性を与えるための
1つまたはそれ以上の選択可能なマーカー遺伝子を含む
のが好ましい。上記のような適当なDNA配列、さらに
はまた、適当なプロモーターまたは調節配列を含むベク
ターを、適当な宿主を形質転換するために使用して、そ
の宿主がタンパク質を発現するのを可能にすることがで
きる。
【0025】適当な宿主の代表例として、以下のものが
挙げられる:大腸菌、ストレプトマイセス(Streptomyc
es)、サルモネラ・ティフィムリウム(Salmonella typ
himurium)といったような細菌細胞;酵母のような真菌
細胞;ドロソフィラ(Drosophila)およびSf9といっ
たような昆虫細胞;CHO、COSまたはBowesメラノ
ーマといったような動物細胞;植物細胞等。適当な宿主
の選択は、本明細書中の教示から当業者の範囲内である
と思われる。
【0026】とりわけ、本発明にはまた、先に広く記載
した配列を1つまたはそれ以上含んでなる組換え構築物
も含まれる。そのような構築物は、本発明の配列が順方
向または逆方向で挿入されている、プラスミドまたはウ
イルスベクターといったようなベクターを含む。この実
施態様の好ましい側面では、該構築物はさらに、例え
ば、該配列に作動可能に連結したプロモーターなどの調
節配列を含む。適当なベクターおよびプロモーターが多
数、当業者に知られていて、市販されている。以下のベ
クターを例として挙げる。細菌用;pQE70、pQE
60、pQE−9(キアゲン(Qiagen))、pbs、p
D10、phagescript、psiX174、pbluescript
SK、pbsks、pNH8A、pNH16a、pNH
18A、pNH46A(ストラタジーン(Stratagen
e);ptrc99a、pKK223−3、pKK233−3、p
DR540、pRIT5(ファルマシア(Pharmaci
a))。真核生物用: pWLNEO、pSV2CAT、pO
G44、pXT1、pSG(ストラタジーン)、pSVK
3、pBPV、pMSG、pSVL(ファルマシア)。しか
しながら、他のいずれのプラスミドまたはベクターも、
それらが宿主中で複製可能であって、生存可能である限
り、使用することができる。
【0027】プロモーター領域は、CAT(クロラムフ
ェニコールトランスフェラーゼ)ベクターまたは選択マ
ーカーを有する他のベクターを用いて、いずれかの所望
の遺伝子から選択することができる。2つの適当なベク
ターは、PKK232−8およびPCM7である。個々
に名付けられた細菌プロモーターには、lacI、lacZ、
T3、T7、gpt、ラムダP、Pおよびtrpが含まれ
る。真核プロモーターには、CMV前初期(immediate e
arly)、HSVチミジンキナーゼ、初期および後期SV
40、レトロウイルス由来のLTR、およびマウスのメ
タロチオネイン−Iが含まれる。適当なベクターおよび
プロモーターの選択は、十分、当業者のレベルの範囲内
である。
【0028】さらなる態様では、本発明は、上記の構築
物を含む宿主細胞に関する。そのような宿主細胞は、哺
乳動物細胞のような高等真核細胞、酵母細胞のような下
等真核細胞であり得、または該宿主細胞は、細菌細胞の
ような原核細胞であり得る。構築物の宿主細胞への導入
は、リン酸カルシウムトランスフェクション、DEAE
−デキストラン媒介トランスフェクションまたはエレク
トロポレーションにより行うことができる(デイビス
(Davis, L.)、ディブナー(Dibner, M.)バッテイ
(Battey, L.)、ベーシック・メソッズ・イン・モレ
キュラー・バイオロジー(Basic Methods in Molecular
Biology)(1986))。宿主細胞中の構築物を通常
の方法で使用して、組換え配列によりコードされる遺伝
子産物を製造することができる。あるいはまた、本発明
のポリペプチドは、従来のペプチド合成装置により合成
的に製造することができる。
【0029】成熟タンパク質は、適当なプロモーターの
調節下、哺乳動物細胞、酵母、細菌、または他の細胞中
で発現させることができる。そのようなタンパク質を、
本発明のDNA構築物から得られるRNAを用いて製造
するために、無細胞翻訳系もまた使用することができ
る。原核および真核宿主で使用するのに適当なクローニ
ングおよび発現ベクターは、サンブルック(Sambrook)
ら、モレキュラー・クローニング(Molecular Clonin
g):ア・ラボラトリー・マニュアル(A Laboratory Ma
nual)、 第2版、コールド・スプリング・ハーバー(C
old Spring Harbor)、ニューヨーク、(1989)に
記載されており、この開示は、本明細書の一部を構成す
る。
【0030】本発明のポリペプチドをコードするDNA
の高等真核生物による転写は、エンハンサー配列をベク
ターに挿入することにより増大する。エンハンサーは、
プロモーターに作用してその転写を増加させる、通常、
約10〜300bpの、DNAのシス作用性配列であ
る。例には、100〜270bpの、複製開始点の後期
側にあるSV40エンハンサー、サイトメガロウイルス
初期プロモーターエンハンサー、複製開始点の後期側に
あるポリオーマエンハンサー、およびアデノウイルスエ
ンハンサーが含まれる。
【0031】通例、組換え発現ベクターには、複製開始
点および宿主細胞の形質転換を可能にする選択可能なマ
ーカー、例えば、大腸菌のアンピシリン耐性遺伝子なら
びにサッカロミセス・セレビシエ(S. cerevisiae)T
RP1遺伝子、および下流の構造配列の転写を行わせる
ために高度に発現される遺伝子から得られるプロモータ
ーが含まれるであろう。そのようなプロモーターは、と
りわけ、3−ホスホグリセリン酸キナーゼ(PGK)の
ような解糖系酵素、α因子、酸性ホスファターゼ、また
は熱ショックタンパク質をコードするオペロンから得る
ことができる。ヘテロロガス構造配列は、翻訳開始およ
び終結配列、また好ましくは、翻訳されたタンパク質の
細胞周辺腔または細胞外媒体への分泌を行わせることが
できるリーダー配列と共に、適当な相(phase)で集合
する。場合により、そのヘテロロガス配列は、所望の特
性、例えば、発現された組換え生成物の安定化または精
製の簡易化を与えるN−末端同定ペプチドが含まれる融
合タンパク質をコードすることができる。
【0032】細菌で使用するのに有用な発現ベクター
は、所望のタンパク質をコードする構造DNA配列を、
作動可能なリーディング相にある適当な翻訳開始および
終結シグナルと機能的なプロモーターと共に挿入するこ
とにより構築される。そのようなベクターは、ベクター
の維持を確実なものとするために、また所望により、宿
主内での増幅を与えるために、1つまたはそれ以上の表
現型の選択可能なマーカーおよび複製開始点を含むであ
ろう。形質転換に適当な原核宿主には、大腸菌、バシラ
ス・サチリス(Bacillus subtilis)、サルモネラ・テ
ィフィムリウム、およびシュードモナス(Pseudomona
s)属、ストレプロマイセス属、ならびにスタフィロコ
ッカス(Staphylococcus)属の範囲内の様々な種が含ま
れるが、他のものもまた選択可能である。
【0033】代表的であるが、非限定的な例として、細
菌で使用するのに有用な発現ベクターは、周知のクロー
ニングベクター pBR322(ATCC 37017)の
遺伝要素を含んでなる市販のプラスミドから得られる、
選択可能なマーカーおよび細菌の複製開始点を含んでい
てよい。そのような市販のベクターには、例えば、pK
K223−3(ファルマシア・ファイン・ケミカルズ
(Pharmacia Fine Chemicals)、ウプサラ、スウェーデ
ン)およびGEM1(プロメガ・バイオテク(Promega B
iotec)、マディソン、ウィスコンシン、米国)が含ま
れる。これらのpBR322「骨格」部分を適当なプロ
モーターおよび発現されるべき構造配列と組み合わせ
る。
【0034】適当な宿主株を形質転換して、その宿主株
を適当な細胞密度までの増殖させた後、選択されたプロ
モーターを適当な方法(例えば、温度シフトまたは化学
誘導)により誘導して、細胞をさらなる期間培養する。
細胞を、一般的には、遠心分離により収集し、物理的ま
たは化学的方法により破壊して、その結果得られた粗製
の抽出物を更なる精製のために保有する。タンパク質の
発現に使用される微生物細胞は、凍結−解凍サイクル、
超音波処理、機械的破壊、または細胞溶解剤の使用を含
むいずれの従来法によっても破壊でき、そのような方法
は、当業者に周知である。
【0035】組換えタンパク質を発現させるために、様
々な哺乳動物細胞培養系もまた使用することができる。
哺乳動物発現系の例には、グルズマン(Gluzman)、Cel
l、23:175(1981)により記載されている、
サルの腎臓線維芽細胞のCOS−7系、および適合可能
なベクターを発現させることができる他の細胞系、例え
ば、C127、3T3、CHO、HeLaおよびBHK
細胞系が含まれる。哺乳動物発現ベクターは、複製開始
点、適当なプロモーターおよびエンハンサー、またいず
れかの必要なリボソーム結合部位、ポリアデニル化部
位、スプライスドナーおよびアクセプター部位、転写終
結配列、および5'に隣接する非転写配列もまた含むで
あろう。SV40のスプライシングから得られるDNA
配列、およびポリアデニル化部位を使用して、必要とさ
れる非転写遺伝要素を与えることができる。
【0036】GABAイプシロンサブユニットポリペ
プチドは、硫酸アンモニウムまたはエタノール沈澱、酸
抽出、陰イオンまたは陽イオン交換クロマトグラフィ
ー、ホスホセルロースクロマトグラフィー、疎水的相互
作用クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラ
フィー、ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィー、
およびレクチンクロマトグラフィーが含まれる方法によ
り、組換え細胞培養物から回収して、精製することがで
きる。必要に応じて、タンパク質の再生工程を、成熟タ
ンパク質の立体配置を完成するのに使用することができ
る。最後に、高性能液体クロマトグラフィー(HPL
C)を最終精製工程に使用することができる。
【0037】本発明のポリペプチドは、天然に精製され
た産物、もしくは化学合成法の産物であり得るか、また
は原核もしくは真核宿主から(例えば、培養物中の細
菌、酵母、高等植物、昆虫および哺乳動物細胞によっ
て)組換え技術により製造することができる。組換え製
造方法で使用する宿主により、本発明のポリペプチド
は、グリコシル化され得るか、またはグルコシル化され
得ない。本発明のポリペプチドにはまた、最初のメチオ
ニンアミノ酸残基が含まれ得る。
【0038】本発明のGABAイプシロンサブユニッ
トポリペプチドは、GABAレセプターの他のサブユ
ニットを同定するのにも使用する。これらのサブユニッ
トの同定のための手法の例には、独特の、細菌により発
現されたGABAイプシロンポリペプチドに対する高
力価ポリクローナル抗血清を産生させることを含む。つ
いでこれらのポリクローナル抗血清を哺乳動物脳好まし
くはラット脳からの洗剤可溶化GABAレセプターを
免疫沈降するのに使用される。また、好ましくは脳の海
馬部位が使用される。
【0039】GABAイプシロンポリペプチドはま
た、レセプター機能のリガンド/モジュレーターをスク
リーニングするために使用されてよい。このスクリーニ
ングはGABAイプシロンサブユニットレセプターの
アゴニストおよびアンタゴニストを同定するのに特に有
用である。このようなアッセイの例は、パッチクランプ
アッセイである。GABAイプシロンサブユニットを
コードするDNAをHEK 293細胞に挿入する。該
DNA配列は発現カセット、好ましくは発現プラスミド
に挿入される。本明細書で使用する「発現カセット」と
は、真核細胞におけるコーディング配列の発現に必要な
DNA配列をいう。プラスミドの例は、市販されており
好ましいpCDM8である。
【0040】選択可能なマーカー遺伝子を含むプラスミ
ドをGABAイプシロンサブユニットをコードするD
NA配列を含むプラスミドとともにコトランスフェクシ
ョンしてよい。GABAレセプターはGABAの結合
により、細胞内へ塩素イオンを通過させることができる
ゲート化されたチャンネルである。GABAレセプタ
ーはGABAにチャンネルを開かせることができ、テス
トされる分子がアゴニストなら細胞に一層多くの塩素イ
オンを入れ、またはテストされる分子がアンタゴニスト
なら細胞に塩素イオンを少なくさせるであろう。GAB
レセプターイプシロンサブユニットを通過する塩素
イオンの量はパッチクランプアッセイを使用して直接測
定できる。該アッセイは細胞の表面上に埋められた電極
の内外の電荷の流れを測定する。細胞内へ入る塩素イオ
ンの流れは、ゲートが開くと細胞内の電気的平衡を維持
するために細胞をそのままにさせる電流の関数として測
定される。該パッチアッセイはハミル(Hammill,O.
P.)ら、インプルーブド・パッチ・クランプ・テクニッ
クス・フォー・ハイ・レゾリューション・カレント・レ
コーディング・フロム・セルズ・アンド・セルフリー・
メンブレン・パッチズ(Improved Patch Clamp Techniq
ues for High Resolution Current Recordingfrom Cell
s and Cell-Free Membrane Patches)、Pfluegers Arc
h.、391:85−100(1981)に詳細に記載さ
れている。
【0041】パッチクランプアッセイを使用して、化合
物が有する安定な細胞株に組み入れられるレセプターへ
の効果を決定することができる。ホールセル(whole ce
ll)パッチクランプアッセイの感度の範囲は、約100
0pAであり、2から5pAの間の電流を区別すること
ができる。本発明はさらに、GABAとGABAレセ
プターイプシロンサブユニットの相互作用を増強または
阻害するものを同定するための薬剤のスクリーニング法
を提供する。1例として、機能的なGABAレセプタ
ーイプシロンサブユニットをコードするDNAはアフリ
カツメガエルの卵母細胞において発現する。発現はクロ
ーニングされたcDNAがサイトメガロウイルスプロモ
ーターの転写制御下にある組換えCDM8ベクターの核
注入によりなされる。ついで、GABAレセプターは
卵母細胞の外側表面に発現し、該卵母細胞をGABAお
よび潜在的な薬剤と結合させる適切な条件下でインキュ
ベートする。ついで、GABAとGABAレセプター
イプシロンサブユニットの相互作用は薬剤の存在下で測
定され、もし該薬剤がこの相互作用に影響を及ぼすなら
ば決定ができるであろう。
【0042】潜在的なアンタゴニストには、抗体または
場合によってはGABAへの接近を阻害するGABA
レセプターイプシロンサブユニットに結合するオリゴヌ
クレオチドを含む。アンタゴニストはGABAイプシ
ロンサブユニットを認識し結合するGABAの密接関連
タンパク質であってもよいが、GABAの不活性化形態
であり、GABAレセプターイプシロンサブユニット
を効果的に阻害する。
【0043】潜在的なアンタゴニストはまた、アンチセ
ンス構築物をも含む。アンチセンス技術は三重螺旋形成
またはアンチセンスDNAまたはRNA(その両者の方
法はポリヌクレオチドをDNAまたはRNAに結合させ
ること基礎としている)によって遺伝子発現を制御する
のに使用されることができる。例えば、該ポリヌクレオ
チド配列の5'コーディング部位(本発明の成熟ポリペ
プチドをコードする)は長さが約10から40塩基対の
アンチセンスRNAオリゴヌクレオチドを設計するのに
使用される。DNAオリゴヌクレオチドは転写に関与す
る遺伝子の領域に相補的であるように設計され(三重螺
旋−リー(Lee)ら、Nucl.Acids Res.、6:3073
(1979);クーニー(Cooney)ら、Science、24
1:456(1988);およびダーバン(Dervan)
ら、Science、251:1360(1991)参照)、
それによってGABAレセプターイプシロンサブユニ
ットポリペプチドの転写および産生を妨害する。
【0044】アンチセンスRNAオリゴヌクレオチドは
イン・ビボでmRNAにハイブリダイズし、mRNA分
子のGABAレセプターイプシロンサブユニットポリ
ペプチドへの翻訳を阻害する(アンチセンス−オカノ
(Okano)、J. Neurochem.56:560(199
1);オリゴデオキシヌクレオチド・アズ・アンチセン
ス・インヒビターズ・オブ・ジーン・エクスプレッショ
ン(Oligodeoxynucleotidesas Antisense Inhibitors o
f Gene Expression)、CRCプレス(CRC Press)、ボ
カ・レイトン、フロリダ(1988))。上記に記載の
オリゴヌクレオチドはまたアンチセンスRNAまたはD
NAがイン・ビボでGABAレセプターイプシロンサ
ブユニットポリペプチドの産生を阻害するために発現さ
れるように細胞に運搬されることができる。
【0045】上記で同定されたアゴニストおよびアンタ
ゴニストは治療剤として使用されてよい。アゴニストは
GABAレセプターでGABAの効果をまねして使用
され、それゆえ抑制性の効果を増大する。それゆえ、こ
れらのアゴニストは不安、ハンチントン舞踏病、筋攣縮
および硬直、および睡眠および発作障害に有用である。
アンタゴニストはレセプターによって媒体された抑制を
阻害し、それゆえ神経発火を増大させ、それゆえアルツ
ハイマー病、パーキンソン病およびベンゾジアゼピンの
過剰投与に有用である。アンタゴニストはまた、認識を
増強するおよび外科手術の間の全身麻酔の適応後鎮静作
用を解くのに使用されてよい。
【0046】本発明のアゴニストおよびアンタゴニスト
は、適当な製薬学的担体と組み合わせて使用することが
できる。そのような組成物は、治療上有効な量のアゴニ
ストまたはアンタゴニスト、および製薬学上許容され得
る担体または賦形剤を含んでなる。そのような担体に
は、これに限定されるものではないが、生理食塩水、緩
衝生理食塩水、デキストロース、水、グリセロール、エ
タノール、およびそれらの組み合わせが含まれる。その
製剤は、投与方法に適合すべきである。
【0047】本発明はまた、本発明の医薬組成物の成分
を1つまたはそれ以上充填した、1つまたはそれ以上の
容器を含んでなる医薬品パックまたはキットも提供す
る。そのような容器には、製薬学的または生物学的製品
の製造、使用または販売を規制する政府当局により規定
された形の通知を付してもよく、この通知は、ヒトへの
投与のための製造、使用または販売の、該当局による承
認を表わす。さらに、本発明のポリペプチドは、他の治
療化合物と共に使用することができる。
【0048】該医薬組成物は、経口、局所、静脈内、腹
腔内、筋肉内、皮下、鼻腔内または皮内経路といったよ
うな、てんかんを特に治療するための肛門内を含む便利
な方法で投与することができる。製薬学的な組成物は、
特定の徴候を治療および/または予防するのに有効な量
で投与される。患者に投与された該組成物の量および一
回投与療法は投与形式、処置される条件の実質および処
方する内科医の判断などの複数の要因に依存するであろ
う。一般に、該組成物は、1日当たり少なくとも約10
μg/kg(体重)の量で投与され、たいていの場合、
約8mg/kg(体重)を超えない量で投与されるであ
ろう。たいていの場合、投与経路および症状等を考慮に
入れて、投与量は、毎日約10μg/kg〜約1mg/
kg(体重)である。
【0049】該ポリペプチドはまた、しばしば「遺伝子
治療」と呼ばれる、そのようなポリペプチドのイン・ビ
ボにおける発現により、本発明に従って使用してよい。
従って、例えば、患者由来の細胞を、エクス・ビボ(ex
vivo)においてポリペプチドをコードするポリヌクレ
オチド(DNAまたはRNA)で操作した後、操作した細
胞を該ペプチドで処置すべき患者に与える。そのような
方法は、当該技術分野で公知である。例えば、本発明の
ポリペプチドをコードするRNAを含むレトロウイルス
粒子の使用によって、細胞を当該技術分野で公知の方法
により操作することができる。
【0050】同様に、例えば、当該技術分野で既知の方
法により、ポリペプチドのイン・ビボにおける発現のた
めに、細胞をイン・ビボにおいて操作することができ
る。当該技術分野において知られているように、細胞を
イン・ビボにおいて処理してポリペプチドをイン・ビボ
において発現させるために、本発明のポリペプチドをコ
ードするRNAを含むレトロウイルス粒子を製造するた
めのプロデューサー細胞を患者に投与することができ
る。そのような方法により本発明のポリペプチドを投与
するためのこれらの方法および他の方法は、本発明の教
示から当業者に明らかであろう。例えば、細胞を操作す
るための発現ビヒクルは、レトロウイルス以外のもの、
例えば、適当な運搬ビヒクルと組み合わせた後、細胞を
イン・ビボにおいて操作するために使用することができ
るアデノウイルスであってもよい。
【0051】本発明の配列はまた、染色体同定にも有益
である。該配列を個々のヒト染色体上の特定の位置に対
して特異的に標的化して、ハイブリダイズさせることが
できる。そのうえ、現在、染色体上の特定の部位を同定
する必要がある。実際の配列データ(反復多型性)に基
づいた染色体マーキング試薬は、現在、染色体位置をマ
ークするのにはほとんど利用できない。本発明によるD
NAの染色体へのマッピングは、それらの配列を疾患関
連遺伝子と関係づける重要な第一段階である。
【0052】簡単に言えば、cDNA由来のPCRプラ
イマー(好ましくは、15〜25bp)を調製することに
より、配列を染色体にマップすることができる。該遺伝
子の3'非翻訳領域のコンピューター分析を使用して、
ゲノムDNA中の1を越えるエクソンにまたがらないプ
ライマーを迅速に選択することから、増幅過程を複雑な
ものとする。ついで、これらのプライマーを、個々のヒ
ト染色体を含む体細胞ハイブリッドのPCRスクリーニ
ングに使用する。プライマーに対応するヒト遺伝子を含
むハイブリッドのみが、増幅された断片を与えるであろ
う。
【0053】体細胞ハイブリッドのPCRマッピング
は、特定のDNAを特定の染色体に帰属させるための迅
速な方法である。同じオリゴヌクレオチドプライマーを
用いての本発明を利用して、サブローカリゼーション
は、具体的な染色体または大きいゲノムクローンのプー
ル由来の断片のパネルを用いる類似の方法で達成するこ
とができる。その染色体へマッピングするのに同様に利
用することができる他のマッピング方法には、イン・サ
イチュ(in situ)ハイブリダイゼーション、標識化フ
ロー−ソーティッド(flow−sorted)染色体を用いての
プレスクリーニング、および染色体特異的cDNAライ
ブラリーを構築するためのハイブリダイゼーションによ
るプレセレクションが含まれる。
【0054】cDNAクローンの中期染色体スプレッド
(spread)への蛍光イン・サイチュハイブリダイゼーシ
ョン(FISH)を利用して、正確な染色体位置を一工
程で与えることができる。この技術は、わずか500ま
たは600塩基の短いcDNAで利用することができ
る;しかしながら、2,000bpより大きいクローン
は、簡単な検出に関して十分なシグナル強度を有する独
特の染色体の位置に結合しやすい。FISHは、EST
が由来するクローンの使用を必要とし、長ければ長いほ
ど良い。例えば、2,000bpは良く、4,000は一
層良く、および4,000以上がおそらく時間の合理的
なパーセントの良い結果である。この技術の概説には、
ベルマ(Verma)ら、ヒューマン・クロモソームズ(Hum
an Chromosomes):ア・マニュアル・オブ・ベーシック
・テクニクス(a Manual of BasicTechniques)、パガ
モン・プレス(Pergamon Press)、ニューヨーク(19
88)を参照。
【0055】ある配列が正確な染色体位置に一度マップ
されると、染色体上の配列の物理的位置を遺伝マップデ
ータと関連付けることができる。そのようなデータは、
例えば、マックジック(V. McKusick)、メンデリアン
・インヘリタンス・イン・マン(Mendelian Inheritanc
e in Man)(ジョーンズ・ホプキンス・ユニバーシティ
ー・ウェルチ・メディカル・ライブラリー(Johns Hopk
ins University WelchMedical Library)を介してオン
ラインで利用できる)に見出される。ついで、同じ染色
体領域にマップされている遺伝子と疾患との間の関係を
連鎖分析(物理的に隣接した遺伝子の共遺伝(coinherit
ance))によって確認する。
【0056】次に、罹患した個体と罹患していない個体
との間のcDNAまたはゲノム配列の相違を決定する必
要がある。変異が、罹患した個体のいくつかまたは全て
において認められるが、いずれの正常な個体においても
認められないなら、その変異は疾患の原因となるもので
あるらしい。現在の物理的マッピングおよび遺伝的マッ
ピング技術の解析から、疾患と関連する染色体領域に正
確に局在化したcDNAは、50〜500の原因となり
得る遺伝子の1つとなり得るであろう(これは、1メガ
ベースのマッピング分析および20kb当り1つの遺伝
子を仮定する)。
【0057】ポリペプチド、それらの断片もしくは他の
誘導体、もしくはそれらのアナログ、またはそれらを発
現する細胞を免疫原として使用して、それらに対する抗
体を製造することができる。これらの抗体は、例えば、
ポリクローナルまたはモノクローナル抗体であり得る。
本発明にはまた、キメラ、単鎖、およびヒト化抗体、さ
らにはまた、Fabフラグメント、またはFab発現ライブラ
リーの生成物も含まれる。当該技術分野で公知の様々な
方法を、そのような抗体および断片の製造に使用するこ
とができる。
【0058】本発明の配列に対応するポリペプチドに対
して生成される抗体は、ポリペプチドを動物に直接注入
することにより、またはポリペプチドを動物、好ましく
はヒトでない動物に投与することにより得ることができ
る。ついで、そのようにして得られた抗体は、そのポリ
ペプチド自体に結合するであろう。この方法では、ポリ
ペプチドの断片のみをコードする配列さえも、完全な天
然のポリペプチドを結合する抗体を製造するのに使用す
ることができる。ついで、そのような抗体は、そのポリ
ペプチドを発現する組織からポリペプチドを単離するた
めに使用できる。
【0059】モノクローナル抗体を調製するには、連続
的な細胞系培養により産生される抗体を与える技術を全
て使用することができる。例には、ハイブリドーマ法
(コーラー(Kohler)およびミルシュタイン(Milstei
n)、1975、Nature、256:495−497)、ト
リオーマ(trioma)法、ヒトB細胞ハイブリドーマ法(コ
ズボール(Kozbor)ら、1983、Immunology Today
4:72)、およびヒトモノクローナル抗体を製造する
ためのEBV−ハイブリドーマ法(コール(Cole)ら、
1985、モノクローナル・アンチボディーズ・アンド
・キャンサー・セラピー(Monoclonal Antibodies and
Cancer Therapy)、アラン・アール・リス、インク(Al
an R. Liss, Inc.)、77−96頁において)が含まれ
る。
【0060】単鎖抗体の産生に関して記載されている技
術(米国特許第4,946,778号)は、本発明の免疫
原性ポリペプチド産生物に対する単鎖抗体を製造するの
に適合し得る。本発明をさらに、以下の実施例に関して
記載する;しかしながら、本発明は、そのような実施例
に限定されないことを理解すべきである。部または量は
全て、特にことわらない限り、重量単位である。以下の
実施例の理解を容易にするために、幾つかの頻繁に出て
くる方法および/または用語を記載する。
【0061】「プラスミド」は、前置きする小文字のp
および/または続けて大文字および/または数字により
示す。本明細書中の出発プラスミドは、市販されている
か、限定されない基盤の下に公に入手可能であるか、ま
たは公開された方法により入手可能なプラスミドから構
築できる。さらに、記載したプラスミドと同等のプラス
ミドは、当該技術分野で公知であって、当業者に明らか
であろう。
【0062】DNAの「消化」は、DNAのある配列に
のみ作用する制限酵素でDNAを触媒開裂することを示
す。本明細書中で使用する様々な制限酵素は市販されて
おり、それらの反応条件、補因子および他の必要条件
は、当業者に知られているように使用した。分析目的に
は、典型的に、緩衝溶液約20μl中、1μgのプラス
ミドまたはDNA断片を約2単位の酵素と共に使用す
る。プラスミド構築のためのDNA断片を単離する目的
には、より多量の容積中、典型的にDNA5〜50μg
を20〜250単位の酵素で消化する。特定の制限酵素
に適当な緩衝液および基質量は、製造者により指定され
ている。37℃で約1時間のインキュベーション時間が
通常利用されるが、供給者の指示に従って変えることが
できる。消化後、その反応物をポリアクリルアミドゲル
で直接電気泳動して、所望の断片を単離する。
【0063】開裂した断片のサイズ分離は、ゲッデル
(Goeddel, D)ら、Nucleic Acids Res.、8:4057
(1980)により記載されている8%ポリアクリルア
ミドゲルを用いて行う。「オリゴヌクレオチド」は、化
学的に合成することができる、一本鎖ポリデオキシヌク
レオチド、または2つの相補的ポリデオキシヌクレオチ
ド鎖を示す。そのような合成オリゴヌクレオチドは5'
リン酸を有さないことから、キナーゼの存在下、ATP
とともにリン酸を加えることなしには、別のオリゴヌク
レオチドにライゲートしないであろう。合成オリゴヌク
レオチドは、脱リン酸化されていない断片にライゲーシ
ョンするであろう。
【0064】「ライゲーション」は、2つの二本鎖核酸
断片の間にホスホジエステル結合を形成する過程をいう
(マニアチス(Maniatis,T.)ら、同上、146頁)。
特にことわらない限り、ライゲーションは、ライゲート
させるべきDNA断片のほぼ等モル量の0.5μg当り1
0単位のT4DNAリガーゼ(「リガーゼ」)と共に、
既知の緩衝液および条件を用いて成し遂げることができ
る。特にことわらない限り、形質転換は、グラハム(Gr
aham, F.)およびファン・デル・エブ(van der Eb,
A.)、Virology、52:456−457(1973)の
方法に記載されているようにして行った。
【0065】
【実施例】実施例1 HEK293細胞における組換えGABAレセプター
イプシロンサブユニット の発現 GABAレセプターイプシロンサブユニットをコード
するcDNAの断片をその遺伝子の転写を駆りたてるた
めCMV前初期プロモーターを使用してベクターにクロ
ーニングした。そのベクターpCDM8はインビトロゲ
ン・コーポレーション(Invitrogen Corporation)、サ
ンディエゴ、カリフォルニア、92121により入手で
きる。まず、HindIIIおよびXbaI(平滑化)でプラスミ
ドを消化し、そのプラスミドのそれらの部位にcDNA
をライゲーションすることによってそのcDNA断片を
プラスミドに挿入する。プラスミドDNAをアルカリ溶
解法(マニアチス(Maniatis, T.)フリッチュ(E. F.
Fritsch)およびサンブルック、1989、モレキュラ
ークローニング:ア・ラボラトリー・マニュアル、コー
ルド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー、コールド
・スプリング・ハーバー、ニューヨーク)の後、2サイ
クルのCsCl平衡密度勾配遠心分離によって調製した。
【0066】HEK293細胞をトランスフェクション
する(HeLa細胞もまたトランスフェクションされてよ
い)のに使用したトランスフェクションプロトコールは
チェン(Chen,C.)およびオカヤマ(H, Okayama)、1
987から改変した。プラスミドDNAによる哺乳動物
細胞の高効率の形質転換。Mol. Cell. Biol. 7:27
45−2752(チャン(Chan)−オカヤマ CaP
、pH 6.95法)。2.5M CaCl(マリンク
ロット(Mallinckrodt))のストック溶液を調製し、
0.45μmポアサイズ(pore-size)ニトロセルロース
フィルター(ナルジ(Nalge))を通して濾過滅菌しつ
いで−20℃で保存した。ついで50mM Bes(pH
6.95)、280mM NaClおよび1.5mM Na
HPOを含む2×Bes緩衝食塩水(2×BBS)を調
製し、濾過滅菌しついで−20℃で保存した。N,N−
ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエトラン−
スルホン酸(BES)をシグマ(Sigma)より得た。そ
のpHを室温でHClで合わせた。HEK293細胞
(アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(Am
erican Type Culture Collection)、CRL 157
3)を5%CO中、37℃でフォルマ・サイエンティ
フィック・インキュベーター(Forma Scientific Incub
ator)で10%ウシ胎児血清(ギブコ(Gibco)、ペニ
シリン−ストレプトマイシン(ギブコ)およびグルタミ
ン(ギブコ)を補ったMEM(ギブコ)で維持した。
【0067】指数関数的に増殖しているHEK293細
胞をトリプシン−EDTAで除去し、10cmのプレー
ト1枚当たりに1.5×10の密度でプレーティング
し、ついで増殖培地10ml中で5%CO、37℃で
一晩インキュベートした。選択の目的のため、チミジン
キナーゼプロモーターによって駆り立てられるアミノグ
リコシドホスホトランスフェラーゼ(neo)を含むp
WL0Neo(ストラタジーン(Stratagene))を1×
10細胞を含む10cm皿1枚当たりに使用した。プ
ラスミドDNAを50mu lの2.5M CaClと混合し
および最終容量が0.5mlとなるよう水を加えた。こ
の混合物に0.5mlの2×BBSを添加しついで室温
で90秒インキュベートした。この得られたリン酸カル
シウムDNA溶液を細胞のプレートに添加(1mlの容
量)し、穏やかに混ぜ、ついで3%COの下、15−
24時間37℃でインキュベートした。その培地を除去
し、細胞をMEM培地で2度リンスし、ついで10%ウ
シ胎児血清を加えた新しいMEMでリンスした。該細胞
を5%COの下48時間37℃でインキュベートし
た。
【0068】トランスフェクションの48時間後、その
細胞をトリプシン処理し、ついで4つのプレートに分割
(1:8)した。それらを1mg/mlで、1mg/m
lのG418硫酸塩(ギブコ)を含む増殖培地の選択的
な圧力の下でコロニーが現れるまで2週間増殖させた。
安定な形質転換体の選択には約15−20日を要した。
コロニーを24ウエル皿に分離し、2枚の10cm皿に
播種するためG418選択培地中で十分増殖させたのち
使用した。10cm皿中での十分な増殖の後、1つを総
RNAを調製するために使用した;残った皿における細
胞を将来のプレーティングのために凍結保存した。その
RNAをノーザンブロットによって分析した。
【0069】安定な形質転換の頻度を決定するために、
細胞を記載したようにトランスフェクションした。細胞
を分割し、選択的な圧力下(G418硫酸塩)でプレー
ティングした時点で、細胞を2複写にて10cmプレー
ト1枚当たり1〜3×10細胞の密度でプレーティン
グした。プレートの1組を非選択的な増殖培地中で維持
し、一方で2つ目のプレートはG418硫酸塩(mg/
ml)を有する増殖培地中で増殖させた。コントロール
プレートを非選択培地中で5〜7日間維持した;ついで
コロニーを染色し数えた。Neo形質転換体の数を決
定するために選択的な圧力下で2−3週間維持した;つ
いでコロニーを染色し数えた。その形質転換効率を形質
転換%として表わす。これは非選択培地中で増殖したコ
ロニーの数によってNeoの数を除し、その結果を1
00倍することによって決定したものである。
【0070】トランスフェクションしたプラスミドから
のクローンを機能的なチャンネルの発現に関して試験し
た。これらの試験を細胞全体のパッチクランプ電気生理
学によって行った。パッチクランプ法のホールセルコン
フィギュレーション(whole-cell configuration)をG
ABAレセプターイプシロンサブユニットでトランス
フェクションしたヒト胎児腎臓細胞におけるGABA媒
体Cl流を記録することに使用した。パッチピペットを
0.5〜2メガオームの抵抗を有するホウ珪酸ガラスで
作成した。その細胞を(mM)NaCl 135、KCl
5、MgCl1.8およびHepes 5、pH7.2を含む
緩衝培体中に入れた。そのピペットを(mM)CsCl
140、EDTA 11、ATP 2、MgCl 4お
よびHepes 10、pH7.3を含む緩衝培体中に入れ
た。維持電位は−60mVであった。試験薬剤を有する
かまたは有さない5μM GABAを含むベージング
溶液(bathing solution)を細胞から約100ミクロン
離れた位置のU管を通して細胞に添加した。
【0071】実施例2 ヒト組織におけるGABAイプシロンの発現パターン ヒト組織におけるGABAイプシロンの発現のレベル
を調べるためノーザンブロット分析を行った。総細胞R
NAサンプルをRNAzolTMBシステム(バイオテ
ックス・ラボラトリーズ・インク(Biotecx Laboratori
es,Inc.)6023 サウス・ループ・イースト、ヒュ
ーストン、テキサス77033)で単離した。特定の各
ヒト組織から単離した総RNAの約10μgを1%アガ
ロースゲル上で分離し、ナイロンフィルターにブロット
した(サンブルック、フリッチュおよびマニアチス、モ
レキュラー・クローニング:ア・ラボラトリー・マニュ
アル、コールド・スプリング・ハーバー・プレス(19
89))。その標識反応は、50ngのDNA断片とと
もにストラタジーンプライム−イット キットに従って
行った。標識したDNAをSelect−G−50カラムで
精製した(5 プライム−3 プライム、インク、560
3 アラパホ・ロード、ブルダー、コロラド 8030
3)。ついで、フィルターを放射性標識したGABA
イプシロン遺伝子の全長と0.5M NaPO、pH
7.4および7% SDS中で1,000,000cpm/
mlで65℃で一晩ハイブリダイズさせた。室温で2回
洗浄した後、60℃で0.5×SSC、0.1% SDS
で2回洗浄し、ついでフィルターを増感紙で−70℃で
一晩露光させた。
【0072】実施例3 GABAレセプターイプシロンサブユニットのバキュ
ロウイルス発現 GABAレセプターの他のサブユニットの発現に関す
る一般的な方法は以前に記載されている(カーター(Ca
rter,D. B.)、ら、Bio/Technology、10:679−
681(1992))。本実施例では、SF−9細胞
(約10細胞)に該イプシロンサブユニットを発現す
るバキュロウイルス構築物(10pfu)を感染させ
る。細胞はまた、該イプシロンサブユニットを発現する
バキュロウイルス構築物および他の公知のGABA
セプターサブユニットを発現するバキュロウイルス構築
物の組合せに共感染されてよい。該感染したSF−9細
胞を60時間後に回収する。該細胞を電気生理学的記録
(実施例1参照)または放射性リガンド結合アッセイに
使用する。後者に関しては、細胞を118mM NaC
l、5mM KCl、20mM HEPES−Tris、pH
7.3を含む溶液中でポリトロン(Polytron)ホモジナ
イザーによって破壊する。破壊されなかった細胞および
核集合物を1000gで10分間遠心して除去する。つ
いで細胞膜を、その上清を40000gで50分間遠心
することによって回収する。そのペレットを300mM
スクロース、5mM Tris−HCl、pH7.5および2
0%グリセロールを含む溶液中に再懸濁する。その膜を
放射性リガンド結合アッセイに使用するまで−80℃で
凍結する。先の教示から見て、本発明の多数の変更およ
び変化が可能であることから、追記する請求の範囲内
で、詳しく記載した以外に、本発明を行うことができ
る。
【0073】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> Human Genome Sciences, Inc. <120> GABAA Receptor Epsilon Subunit <130> 179398 <160> 2 <210> 1 <211> 1650 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 1 GGGACAGGGC TGAGGATGAG GAGAACCCTG GGGACCCAGA AGACCGTGCC TTGCCCGGAA 60 GTCCTGCCTG TAGGCCTGSS GGACTTGCCC TAACAGAGCC TCAACAACTA CCTGGTGATT 120 CCTACTTCAG CCCCTTGGTG TGAGCAGCTT CTCAACATGA ACTACAGCCT CCACTTGGCC 180 TTCGTGTGTC TGAGTCTCTT CACTGAGAGG ATGTGCATCC AGGGGAGTCA GTTCAACGTC 240 GAGGTCGGCA GAAGTGACAA GCTTTCCCTG CCTGGCTTTG AGAACCTCAC AGCAGGATAT 300 AACAAATTTC TCAGGCCCAA TTTTGGTGGA GAACCCGTAC AGATAGCGCT GACTCTGGAC 360 ATTGCAAGTA TCTCTAGCAT TTCAGAGAGT AACATGGACT ACACAGCCAC CATATACCTC 420 CGACAGCGCT GGATGGACCA GCGGCTGGTG TTTGAAGGCA ACAAGAGCTT CACTCTGGAT 480 GCCCGCCTCG TGGAGTTCCT CTGGGTGCCA GATACTTACA TTGTGGAGTC CAAGAAGTCC 540 TTCCTCCATG AAGTCACTGT GGGAAACAGG CTCATCCGCC TCTTCTCCAA TGGCACGGTC 600 CTGTATGCCC TCAGAATCAC GACAACTGTT GCATGTAACA TGGATCTGTC TAAATACCCC 660 ATGGACACAC AGACATGCAA GTTGCAGCTG GAAAGCTGGG GCTATGATGG AAATGATGTG 720 GAGTTCACCT GGCTGAGAGG GAACGACTCT GTGCGTGGAC TGGAACACCT GCGGCTTGCT 780 CAGTACACCA TAGAGCGGTA TTTCACCTTA GTCACCAGAT CGCAGCAGGA GACAGGAAAT 840 TACACTAGAT TGGTCTTACA GTTTGAGCTT CGGAGGAATG TTCTGTATTT CATTTTGGAA 900 ACCTACGTTC CTTCCACTTT CCTGGTGGTG TTGTCCTGGG TTCTGTATTT CATTTTGGAA 960 GATTCAGTCC CTGCAAGAAC CTGCATTGGA GTGACGACCG TGTTATCAAT GACCACACTG 1020 ATGATCGGGT CCCGCACTTC TCTTCCCAAC ACCAACTGCT TCATCAAGGC CATCGATGTG 1080 TACCTGGGGA TCTGCTTTAG CTTTGTGTTT GGGGCCTTGC TAGAATATGC AGTTGCTCAC 1140 TACAGTTCCT TACAGCAGAT GGCAGCCAAA GATAGGGGGA CAACAAAGGA AGTAGAAGAA 1200 GTCAGTATTA CTAATATCAT CAACAGCTCC ATCTCCAGCT TTAAACGGAA GATCAGCTTT 1260 GCCAGCATTG AAATTTCCAG CGACAACGTT GACTACAGTG ACTTGACAAT GAAAACCAGC 1320 GACAAGTTCA AGTTTGTCTT CCGAGAAAAG ATGGGCAGGA TTGTTGATTA TTTCACAATT 1380 CAAAACCCCA GTAATGTTGA TCACTATTCC AAACTACTGT TTCCTTTGAT TTTTAGTCTA 1440 GCCAATGTAT TTTACTGGGC ATACTACATG TATTTTTGAG TCAATGTTAA ATTTCTTGCA 1500 TGCCATAGGT CTTCAACAGG ACAAGATAAT GATGTAAATG GTATTTTAGG CCAAGTGTGC 1560 ACCCACATCC AATGGTGCTA CAAGTGACTG AAATAATATT TGAGTCTTTC TGCTCAAAGA 1620 ATGAAGCTCC AACCATTGTT CTAAGCTGTG 1650
【0074】 <210> 2 <211> 440 <212> PRT <213> Artificial Sequence <400> 2 Met Asn Tyr Ser Leu His Leu Ala Phe Val Cys Leu Ser Leu Phe -20 -15 -10 Thr Glu Arg Met Cys Ile Gln Gly Ser Gln Phe Asn Val Glu Val -5 1 5 Gly Arg Ser Asp Lys Leu Ser Leu Pro Gly Phe Glu Asn Leu Thr 10 15 20 Ala Gly Tyr Asn Lys Phe Leu Arg Pro Asn Phe Gly Gly Glu Pro 25 30 35 Val Gln Ile Ala Leu Thr Leu Asp Ile Ala Ser Ile Ser Ser Ile 40 45 50 Ser Glu Ser Asn Met Asp Tyr Thr Ala Thr Ile Tyr Leu Arg Gln 55 60 65 Arg Trp Met Asp Gln Arg Leu Val Phe Glu Gly Asn Lys Ser Phe 70 75 80 Thr Leu Asp Ala Arg Leu Val Glu Phe Leu Trp Val Pro Asp Thr 85 90 95 Tyr Ile Val Glu Ser Lys Lys Ser Phe Leu His Glu Val Thr Val 100 105 110 Gly Asn Arg Leu Ile Arg Leu Phe Ser Asn Gly Thr Val Leu Tyr 115 120 125 Ala Leu Arg Ile Thr Thr Thr Val Ala Cys Asn Met Asp Leu Ser 130 135 140 Lys Tyr Pro Met Asp Thr Gln Thr Cys Lys Leu Gln Leu Glu Ser 145 150 155 Trp Gly Tyr Asp Gly Asn Asp Val Glu Phe Thr Trp Leu Arg Gly 160 165 170 Asn Asp Ser Val Arg Gly Leu Glu His Leu Arg Leu Ala Gln Tyr 175 180 185 Thr Ile Glu Arg Tyr Phe Thr Leu Val Thr Arg Ser Gln Gln Glu 190 195 200 Thr Gly Asn Tyr Thr Arg Leu Val Leu Gln Phe Glu Leu Arg Arg 205 210 215 Asn Val Leu Tyr Phe Ile Leu Glu Thr Tyr Val Pro Ser Thr Phe 220 225 230 Leu Val Val Leu Ser Trp Val Ser Phe Trp Ile Ser Leu Asp Ser 235 240 245 Val Pro Ala Arg Thr Cys Ile Gly Val Thr Thr Val Leu Ser Met 250 255 260 Thr Thr Leu Met Ile Gly Ser Arg Thr Ser Leu Pro Asn Thr Asn 265 270 275 Cys Phe Ile Lys Ala Ile Asp Val Tyr Leu Gly Ile Cys Phe Ser 280 285 290 Phe Val Phe Gly Ala Leu Leu Glu Tyr Ala Val Ala His Tyr Ser 295 300 305 Ser Leu Gln Gln Met Ala Ala Lys Asp Arg Gly Thr Thr Lys Glu 310 315 320 Val Glu Glu Val Ser Ile Thr Asn Ile Ile Asn Ser Ser Ile Ser 325 330 335 Ser Phe Lys Arg Lys Ile Ser Phe Ala Ser Ile Glu Ile Ser Ser 340 345 350 Asp Asn Val Asp Tyr Ser Asp Leu Thr Met Lys Thr Ser Asp Lys 355 360 365 Phe Lys Phe Val Phe Arg Glu Lys Met Gly Arg Ile Val Asp Tyr 370 375 380 Phe Thr Ile Gln Asn Pro Ser Asn Val Asp His Tyr Ser Lys Leu 385 390 395 Leu Phe Pro Leu Ile Phe Met Leu Ala Asn Val Phe Tyr Trp Ala 400 405 410 Tyr Tyr Met Tyr Phe 415
【図面の簡単な説明】
【図1】 GABAレセプターイプシロンサブユニッ
トのcDNA配列および対応する推定アミノ酸配列を示
す。タンパク質の全長は440アミノ酸残基であり、成
熟タンパク質が416アミノ酸残基を含むように最初の
24アミノ酸は推定リーダー配列を表す。
【図2】 GABAレセプターイプシロンサブユニッ
トのcDNA配列および対応する推定アミノ酸配列を示
す。タンパク質の全長は440アミノ酸残基であり、成
熟タンパク質が416アミノ酸残基を含むように最初の
24アミノ酸は推定リーダー配列を表す。
【図3】 GABAレセプターイプシロンサブユニッ
トのcDNA配列および対応する推定アミノ酸配列を示
す。タンパク質の全長は440アミノ酸残基であり、成
熟タンパク質が416アミノ酸残基を含むように最初の
24アミノ酸は推定リーダー配列を表す。
【図4】 アミノ酸の標準1文字省略記号を使用し、G
ABAレセプターイプシロンサブユニットのアミノ酸
配列を示す。推定膜貫通領域に下線を付す。
【図5】 GABAレセプターイプシロンサブユニッ
トとGABAレセプターの他のサブユニットのアミノ
酸配列の比較を示す。影を付けた残基は全く正確にマッ
チする部分である。
【図6】 GABAレセプターイプシロンサブユニッ
トとGABAレセプターの他のサブユニットのアミノ
酸配列の比較を示す。影を付けた残基は全く正確にマッ
チする部分である。
【図7】 GABAレセプターイプシロンサブユニッ
トとGABAレセプターの他のサブユニットのアミノ
酸配列の比較を示す。影を付けた残基は全く正確にマッ
チする部分である。
【図8】 GABAレセプターイプシロンサブユニッ
トとGABAレセプターの他のサブユニットのアミノ
酸配列の比較を示す。影を付けた残基は全く正確にマッ
チする部分である。
【図9】 GABAレセプターイプシロンサブユニッ
トとGABAレセプターの他のサブユニットのアミノ
酸配列の比較を示す。影を付けた残基は全く正確にマッ
チする部分である。
【図10】 GABAレセプターイプシロンサブユニ
ットとGABAレセプターの他のサブユニットのアミ
ノ酸配列の比較を示す。影を付けた残基は全く正確にマ
ッチする部分である。
【図11】 GABAイプシロンレセプターサブユニ
ットの二次構造的な特徴を示す。最初の7つの例示はα
ヘリックス、βシート、ターン領域またはコイル領域で
あるアミノ酸配列の領域を示す。四角に囲んだ領域は指
示された領域に対応する領域である。図の第2セット
は、細胞内、細胞質に曝されているかまたは膜分離アミ
ノ酸配列の領域を描く。ハイドロフィリシティー(hydr
ophilicity)のプロットは、膜の脂質二重層であり、ゆ
えに疎水性であるタンパク質配列の領域、および親水性
である脂質二重層膜の外側の領域であるタンパク質の配
列の領域を示す。抗原指標は抗原の領域が脂質二重層膜
の外側であり抗原を結合することができるため、ハイド
ロフィリシティーロットに対応する。サーフィスプロバ
ビリティー(surface probability)プロットはさらに
抗原指標およびハイドロフィリシティープロットに対応
する。両親媒性のプロットは、極性および非極性である
タンパク質配列の領域を示す。可とう性の領域は、膜の
外側の領域であり、非可とう性の領域は膜貫通領域であ
るという意味で図の第2セットに対応する。
【図12】 GABAイプシロンレセプターサブユニ
ットの二次構造的な特徴を示す。最初の7つの例示はα
ヘリックス、βシート、ターン領域またはコイル領域で
あるアミノ酸配列の領域を示す。四角に囲んだ領域は指
示された領域に対応する領域である。図の第2セット
は、細胞内、細胞質に曝されているかまたは膜分離アミ
ノ酸配列の領域を描く。ハイドロフィリシティーのプロ
ットは、膜の脂質二重層であり、ゆえに疎水性であるタ
ンパク質配列の領域、および親水性である脂質二重層膜
の外側の領域であるタンパク質の配列の領域を示す。抗
原指標は抗原の領域が脂質二重層膜の外側であり抗原を
結合することができるため、ハイドロフィリシティーロ
ットに対応する。サーフィスプロバビリティープロット
はさらに抗原指標およびハイドロフィリシティープロッ
トに対応する。両親媒性のプロットは、極性および非極
性であるタンパク質配列の領域を示す。可とう性の領域
は、膜の外側の領域であり、非可とう性の領域は膜貫通
領域であるという意味で図の第2セットに対応する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/00 101 A61P 25/08 25/08 25/14 25/14 25/16 25/16 25/20 25/20 25/22 25/22 25/28 25/28 25/30 25/30 43/00 111 43/00 111 A61K 37/02 C12N 15/09 C12N 15/00 A (72)発明者 イ・リ アメリカ合衆国20878メリーランド州ゲイ ザーズバーグ、ハワード・ランディング・ ドライブ16125番 (72)発明者 イーウェン・カークネス アメリカ合衆国20832メリーランド州オル ネー、リトル・ビスタ・テラス2519番 Fターム(参考) 4B024 AA01 AA11 BA63 CA04 CA12 DA02 DA05 EA04 GA11 HA01 4C084 AA02 AA07 AA13 BA01 BA07 BA22 BA23 CA53 CA56 DB63 NA14 ZA03 ZA05 ZA06 ZA16 ZA22 ZA23 ZA94 ZC37 ZC41 ZC42 4C086 AA01 AA02 AA03 EA16 MA01 MA04 NA14 ZA03 ZA05 ZA06 ZA16 ZA22 ZA23 ZA94 ZC37 ZC41 ZC42 4H045 AA10 AA20 CA40 DA50 EA21 EA50 FA72 FA74

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本明細書に記載したGABAレセプタ
    ーイプシロンサブユニット。
JP2001254151A 2001-08-24 2001-08-24 Gabaaレセプターイプシロンサブユニット Pending JP2002128799A (ja)

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