JP2003245089A - 免疫細胞サイトカイン - Google Patents

免疫細胞サイトカイン

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JP2003245089A
JP2003245089A JP2002369052A JP2002369052A JP2003245089A JP 2003245089 A JP2003245089 A JP 2003245089A JP 2002369052 A JP2002369052 A JP 2002369052A JP 2002369052 A JP2002369052 A JP 2002369052A JP 2003245089 A JP2003245089 A JP 2003245089A
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polypeptide
polynucleotide
sequence
dna
cells
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JP2002369052A
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I Ri
イ リ
R Sopetto Daniel
アール. ソペット ダニエル
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Human Genome Sciences Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 治療目的のためにポリペプチドまたはポリペ
プチドをコードするポリヌクレオチドを利用する。 【解決手段】 以下からなる群から選択されるメンバー
と少なくとも70%の同一性を有するポリヌクレオチド
を含む単離されたポリヌクレオチド:(a)特定のアミ
ノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオ
チド;(b)(a)のアミノ酸21からアミノ酸337
を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド;
(c)(a)のポリヌクレオチドに相補的であるポリヌ
クレオチド;および(d)(a)、(b)または(c)
のポリヌクレオチドの少なくとも15の連続する塩基を
含むポリヌクレオチド。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、新たに同定された
ポリヌクレオチド、このようなポリヌクレオチドにより
コードされるポリペプチド、このようなポリヌクレオチ
ドおよびポリペプチドの使用、ならびにこのようなポリ
ヌクレオチドおよびポリペプチドの産生に関する。本発
明のポリペプチドは、推定的にサイトカインと同定され
ており、より詳細には、本発明のポリペプチドは、免疫
細胞サイトカイン様潜在的ホルモンとして推定的に同定
され、ときに「HLHDC84」として以後称される。
本発明はまた、このようなポリペプチドの作用を阻害す
ることに関する。 【0002】 【従来の技術】タンパク質のサイトカインファミリー
は、広範囲の機能を示す。証明的な特徴は、異なる細胞
型(多形核細胞およびマクロファージを含む)の走化性
移動を誘発するそれらの能力である。多くのサイトカイ
ンは前炎症活性を有し、炎症反応の間で多数の段階に関
与する。炎症におけるそれらの関与に加えて、サイトカ
インは他の活性を示すことが示されている。例えば、イ
ンターロイキン−8(IL−8)はケラチン細胞の増殖
を促進する。 【0003】多様な生物学的活性の見地から、サイトカ
インが多数の生理学的状態および疾患状態(リンパ球輸
送、創傷治癒、造血調節、ならびにアレルギー、喘息お
よび関節炎のような免疫疾患を含む)に関連しているこ
とは驚くべきことではない。本発明のタンパク質は、サ
イトカインタンパク質と同様の分泌型タンパク質であ
り、アミノ酸レベルで、ショウジョウバエのフリンジ
(fringe)(fng)遺伝子に対して最も相同で
ある。 【0004】フリンジ(fng)遺伝子は、異なる細胞
集団の間のシグナル伝達を媒介する分子をコードする
(Irvine,K.D.およびWieschaus,
E.,Cell,79:595−506(1994)。
fng遺伝子は、推定的に分泌型タンパク質をコードし
ており、そして羽の縁の確立および羽の成長を促進する
(それでなければ背腹の羽細胞の同一性に影響すること
なく)プロセスを媒介する。 【0005】fng cDNAは、新規タンパク質をコ
ードする412コドンのオープンリーディングフレーム
を含む。特に、この推定タンパク質産物は、そのアミノ
末端にシグナル配列を含むが、推定膜貫通ドメインを欠
き、このことは、このタンパク質が分泌されることを示
唆する(Kyte J.およびDoolittle.
R.F.,J.Mol.Biol.,157:l05−
132(1982);Eisenberg,D.,ら,
J.Mol.Biol.,179:125−142(1
984);von Heijne.G.,Nucl.A
cids Res.14:4583−4690 (19
86))。fngは、羽縁形成および羽成長を促進する
細胞−細胞相互作用における役割を有し得る。fng遺
伝子は、最終的に羽を形成する上皮細胞のクラスに影響
する。これは、細胞の分化状態を変換することおよびそ
の増殖を増強させることによりなされる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】治療目的のために(例
えば、自己移植および自己免疫疾患のための免疫系にお
ける幹細胞の増殖、可動化、および分化を刺激するため
に、増殖因子活性および神経再成長の刺激をするため
に、ならびに炎症疾患を処置するために)、このような
ポリペプチドまたはこのようなポリペプチドをコードす
るポリヌクレオチドを利用する。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明によると、以下の
項目1〜25が提供され、上記目的が達成される。 (項目1.)以下からなる群から選択されるメンバーと
少なくとも70%の同一性を有するポリヌクレオチドを
含む単離されたポリヌクレオチド: (a)配列番号2のアミノ酸配列を含むポリペプチドを
コードするポリヌクレオチド; (b)配列番号2のアミノ酸21からアミノ酸337を
含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド (c)(a)のポリヌクレオチドに相補的であるポリヌ
クレオチド;および (d)(a)、(b)または(c)のポリヌクレオチド
の少なくとも15の連続する塩基を含むポリヌクレオチ
ド。 (項目2.)前記ポリヌクレオチドがDNAである、項
目1に記載の単離されたポリヌクレオチド。 (項目3.)前記ポリヌクレオチドがRNAである、項
目1に記載の単離されたポリヌクレオチド。 (項目4.)前記ポリヌクレオチドがゲノムDNAであ
る、項目1に記載の単離されたポリヌクレオチド。 (項目5.)配列番号1に示されるヌクレオチド1から
ヌクレオチド2225までを含む、項目2に記載の単離
されたポリヌクレオチド。 (項目6.)配列番号1に示されるヌクレオチド368
からヌクレオチド1330までを含む、項目2に記載の
単離されたポリヌクレオチド。 (項目7.)配列番号1に示されるヌクレオチド428
からヌクレオチド1330までを含む、項目2に記載の
単離されたポリヌクレオチド。 (項目8.)配列番号2に示されるアミノ酸21からア
ミノ酸337までを含むポリペプチドをコードする、項
目2に記載の単離されたポリヌクレオチド。 (項目9.)以下からなる群から選択されるメンバーと
少なくとも70%の同一性を有するポリヌクレオチドを
含む単離されたポリヌクレオチド: (a)ATCC寄託番号97351号に含まれるヒトc
DNAにより発現された成熟HLHDC84ポリペプチ
ドをコードするポリヌクレオチド; (b)(a)のポリヌクレオチドに相補的であるポリヌ
クレオチド;および (c)(a)または(b)のポリヌクレオチドの少なく
とも15塩基を含むポリヌクレオチド。 (項目10.)項目2に記載のDNAを含むベクター。 (項目11.)項目9に記載のベクターを含む宿主細
胞。 (項目12.)項目10に記載の宿主細胞から前記ヒト
cDNAによりコードされるポリペプチドを発現する工
程をを包含するポリペプチドを産生するプロセス。 (項目13.)項目9に記載のベクターで細胞を形質転
換またはトランスフェクトし、それにより該ベクターに
含まれるヒトcDNAによってコードされるポリペプチ
ドを発現する工程を包含する、細胞を産生するプロセ
ス。 (項目14.)以下からなる群から選択されるメンバー
を含むポリペプチド: (a)配列番号2に示されるアミノ酸配列を含むポリペ
プチド; (b)配列番号2のアミノ酸21からアミノ酸337を
含むポリペプチド; (c)(a)または(b)のポリペプチドに対して少な
くとも70%同一なポリペプチド;および (d)(a)、(b)または(c)のポリペプチドの少
なくとも15のアミノ酸残基を有するポリペプチド。 (項目15.)配列番号2のアミノ酸21からアミノ酸
337を含むポリペプチド。 (項目16.)項目14に記載のポリペプチドに対する
抗体。 (項目17.)項目16に記載の抗体を基質に付着させ
る工程、およびポリペプチドを含む試料と該抗体とを接
触させる工程を包含する、HLHDC84ポリペプチド
を単離するプロセス。 (項目18.)項目14に記載のポリペプチドに対する
アンタゴニスト。 (項目19.)項目14に記載のポリペプチドの治療的
有効量を患者に投与する工程を含む、HLHDC84を
必要とする該患者の処置のための方法。 (項目20.)前記ポリペプチドの治療的有効量が、前
記ポリペプチドをコードするDNAを前記患者に提供す
ること、およびインビボで該ポリペプチドを発現させる
ことにより投与される、項目19に記載の方法。 (項目21.)HLHDC84を阻害する必要を有する
患者の処置のための方法であって、該方法は以下の工
程: 項目18に記載のアンタゴニストの治療的有効量を該患
者に投与する工程、を包含する、方法。 (項目22.)白血病の処置のための方法であって、該
方法は以下の工程:項目16に記載の抗体の治療的有効
量を、その必要性を有する患者に投与する工程、を包含
する、方法。 (項目23.)リンパ芽球腫の処置のための方法であっ
て、該方法は以下の工程:項目16に記載の抗体の治療
的有効量を、その必要性を有する患者に投与する工程、
を包含する、方法。 (項目24.)診断プロセスであって、該プロセスは以
下の工程:宿主由来の試料における項目14に記載のポ
リペプチドの存在を分析する工程、を包含する、プロセ
ス。 (項目25.)項目14に記載のポリペプチドに対する
レセプターに結合し、それを阻害する化合物を同定する
方法であって、該方法は以下の工程:細胞表面上に該ポ
リペプチドに対するレセプターを発現する細胞と、スク
リーニングされる化合物とを、該レセプターへの結合を
可能にする条件下で接触させる工程であって、該レセプ
ターが、該レセプターへの該化合物の結合に応答して検
出可能なシグナルを提供し得る第二の成分に結合してい
る、工程;および該化合物が、該化合物と該レセプター
との相互作用から生じたシグナルの非存在を検出するこ
とによって、該レセプターに結合し、そして阻害するか
否かを決定する工程、を包含する、方法。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の1つの局面によれば、ポ
リペプチド、ならびにその生物学的に活性で、かつ診断
または治療に有用なフラグメント、それらのアナログお
よびそれらの誘導体が提供される。 【0009】本発明の別の局面によれば、このようなポ
リペプチドをコードする単離された核酸分子が提供さ
れ、この核酸分子は、mRNA、cDNA、ゲノムDN
A、ならびに生物学的に活性で、かつ診断または治療に
有用なそのフラグメント、それらのアナログおよびそれ
らの誘導体を含む。 【0010】本発明の別の局面によれば、ATCC寄託
番号第97351号に含まれるDNAにより発現される
成熟ポリペプチドをコードする単離された核酸分子が提
供される。 【0011】本発明の別の局面によれば、本発明の配列
に特異的にハイブリダイズするのに充分な長さの核酸分
子を含む核酸プローブが提供される。 【0012】本発明のなおさらなる局面によれば、組換
え技術によって、このようなレセプターポリペプチドを
産生するためのプロセスが提供され、このプロセスはポ
リペプチドの発現およびその後の前記タンパク質の回収
を促進する条件下で、本発明の核酸配列を含む組換え原
核生物宿主細胞および/または組換え真核生物宿主細胞
を培養することを含む。 【0013】本発明のなおさらなる局面によれば、治療
目的のために(例えば、自己移植および自己免疫疾患の
ための免疫系における幹細胞の増殖、可動化、および分
化を刺激するために、増殖因子活性および神経再成長の
刺激をするために、ならびに炎症疾患を処置するため
に)、このようなポリペプチドまたはこのようなポリペ
プチドをコードするポリヌクレオチドを利用するための
プロセスが提供される。 【0014】本発明のなおさらなる局面によれば、白血
病およびリンパ芽球腫を処置および/または予防する目
的のために幹細胞の細胞増殖または誘導された分化を制
限するために、ならびにガンを検出する診断薬として、
このようなポリペプチドに対する抗体およびこのような
抗体を使用する方法が提供される。 【0015】本発明のなお別の局面によれば、このよう
なポリペプチドの作用を阻害するのに、例えば、白血病
またはリンパ芽球腫、関節炎の処置においておよび化学
療法の間の平行した処置において使用され得るこのよう
なポリペプチドに対するアンタゴニストが提供される。 【0016】本発明の別の局面によれば、疾患または核
酸配列およびこのような核酸配列によってコードされる
タンパク質における変異に関連した疾患に対する感受性
を診断する方法が提供される。 【0017】本発明の別の局面によれば、本発明のポリ
ヌクレオチドを患者の細胞にエクスビボまたはインビボ
のいずれかで送達し、本発明の遺伝子産物が患者に投与
される方法が提供される。 【0018】本発明のなおさらなる局面によれば、この
ようなポリペプチドまたはこのようなポリペプチドをコ
ードするポリヌクレオチドを、科学研究、DNAの合成
およびDNAベクターの製造に関連したインビトロ目的
で利用するためプロセスが提供される。 【0019】本発明のこれらのおよび他の局面は、本明
細書中の教示から当業者には明らかなはずである。 【0020】本発明のポリペプチドをコードするポリヌ
クレオチドは、ヒト胎児肺cDNAライブラリーから単
離された。ノーザンブロット解析の結果に基づいて、本
発明のポリペプチドは、血流の組織において主に局在化
される。このポリペプチドは、327アミノ酸のタンパ
ク質をコードするオープンリーディングフレームを含
み、ここで、最初の20アミノ酸は推定のリーダー配列
であり、そのため、成熟タンパク質は307アミノ酸を
含む。このタンパク質は、アミノ酸レベルで、ショウジ
ョウバエフリンジタンパク質(配列番号9)と42.2
22%の同一性ならびに61.270%の類似性でもっ
て最高の程度の相同性を示す。 【0021】本発明の別の局面によれば、1995年1
1月28日に、アメリカンタイプカルチャーコレクショ
ン(ATCC)(12301 Parklawn Dr
ive,Rockville,Maryland 20
852,USA)に寄託されたATCC寄託番号第97
351号に含まれるヒトcDNAによって発現される成
熟タンパク質をコードする単離されたポリヌクレオチド
が提供される。寄託された物質は、全長HLHDC84
cDNAを含むpBluescript SK(−)
ベクターである。 【0022】寄託物は、特許手続き上の微生物の寄託の
国際的承認に関するブダペスト条約の規定するところに
よって維持される。この株は、改変不可能であり、かつ
制限がないか、または、特許発行の際、公開された条件
で存在する。これらの寄託物は、当業者に対する便宜と
して提供されるにすぎず、そして米国特許法第112条の
下で寄託が必要とされることを認めたわけではない。寄
託物に含まれるポリヌクレオチドの配列、ならびにそれ
によりコードされるポリペプチドのアミノ酸配列は、本
明細書中に参考として援用され、そして本明細書中のい
かなる配列の記載とのいかなる矛盾も抑えている。寄託
物を製造し、使用し、または販売するためには実施許諾
が必要とされ得、そしてそのような実施許諾はこれによ
って与えられるわけではない。 【0023】本発明のポリヌクレオチドは、RNAの形
態またはDNA(このDNAは、cDNA、ゲノムDN
A、および合成DNAを含む)の形態であり得る。DN
Aは二本鎖または一本鎖であり得、そして一本鎖の場合
には、コード鎖または非コード(アンチセンス)鎖であ
り得る。成熟ポリペプチドをコードするコード配列は、
図1(配列番号1)に示すコード配列と同一であり得る
か、あるいはそのコード配列が、遺伝コードの重複また
は縮重の結果として、図1(配列番号1)のDNAと同
じ成熟ポリペプチドをコードする異なるコード配列であ
り得る。 【0024】図1(配列番号2)の成熟ポリペプチドを
コードするポリヌクレオチドは、以下を含み得る:成熟
ポリペプチドのコード配列のみ;成熟ポリペプチドのコ
ード配列、およびリーダーまたは分泌配列あるいはプロ
タンパク質配列のようなさらなるコード配列;成熟ポリ
ペプチドのコード配列(および必要に応じてさらなるコ
ード配列)および非コード配列(例えば、イントロンあ
るいは成熟ポリペプチドのコード配列の5’および/ま
たは3’非コード配列)。 【0025】従って、用語「ポリペプチドをコードする
ポリヌクレオチド」は、ポリペプチドのコード配列を含
むポリヌクレオチド、ならびにさらなるコード配列およ
び/または非コード配列(例えば、イントロン)もまた
含み得るポリヌクレオチドを含む。 【0026】本発明はさらに、図1(配列番号2)の推
定アミノ酸配列を有するポリペプチドのフラグメント、
アナログ、および誘導体をコードする本明細書中上記の
ポリヌクレオチドの改変体に関する。ポリヌクレオチド
の改変体は、ポリヌクレオチドの天然に存在する対立遺
伝子改変体またはポリヌクレオチドの天然に存在しない
改変体であり得る。 【0027】従って、本発明は、図1(配列番号2)に
示すものと同じ成熟ポリペプチドをコードするポリヌク
レオチド、ならびにそのようなポリヌクレオチドの改変
体を含む。この改変体は、図1(配列番号2)のポリペ
プチドのフラグメント、誘導体またはアナログをコード
する。このようなヌクレオチド改変体は、欠失改変体、
置換改変体、および付加または挿入改変体を含む。 【0028】本明細書中上記で示したように、ポリヌク
レオチドは、図1(配列番号1)に示すコード配列の天
然に存在する対立遺伝子改変体であるコード配列を有し
得る。当該分野で公知なように、対立遺伝子改変体は、
1つ以上のヌクレオチドの置換、欠失または付加を有し
得るポリヌクレオチド配列の別の形態であり、これはコ
ードされるポリペプチドの機能を実質的に変化させな
い。 【0029】本発明はまた、ポリヌクレオチドヌクレオ
チド配列を含み、ここで成熟ポリペプチドに対するコー
ド配列が宿主からのポリペプチドの発現および分泌を促
進するポリヌクレオチド配列(例えば、細胞からポリペ
プチドの輸送を制御するための分泌配列として機能する
リーダー配列)に同じリーディングフレームで融合され
得る。リーダー配列を有するポリペプチドはプレタンパ
ク質であり、ポリペプチドの成熟形態を形成する宿主に
より切断されるリーダー配列を有し得る。ポリヌクレオ
チドはまた、成熟タンパク質にさらなる5’アミノ酸残
基を有するプロタンパク質をコードし得る。プロ配列を
有する成熟タンパク質は、プロタンパク質であり、タン
パク質の非活性型である。一旦プロ配列が切断される
と、活性型成熟タンパク質が残存する。 【0030】それゆえ、例えば、本発明のポリヌクレオ
チドは、成熟タンパク質またはプロ配列を有するタンパ
ク質プロ配列およびプレ配列(リーダー配列)の両方を
有するタンパク質をコードし得る。 【0031】本発明のポリヌクレオチドはまた、本発明
のポリペプチドの精製を可能にするマーカー配列にイン
フレームで融合されたコード配列を有し得る。マーカー
配列は、細菌宿主の場合には、マーカーに融合された成
熟ポリペプチドの精製を提供するためのpQEベクター
(Qiagen, Inc.)より供給されるヘキサヒ
スチジンタグであり得る。あるいは、例えばマーカー配
列は、哺乳動物宿主(例えば、COS−7細胞)が使用
される場合は、血球凝集素(HA)タグであり得る。H
Aタグは、インフルエンザ血球凝集素タンパク質に由来
するエピトープと一致する(Wilson,I.ら、C
ell,37:767(1984))。 【0032】用語「遺伝子」は、ポリペプチド鎖を生成
することに関連したDNAのセグメントを意味し;これ
は、コード領域の前後の領域(リーダーおよびトレーラ
ー(trailer)ならびに各々のコードセグメント
(エキソン)の間の介在配列(イントロン)を含む。 【0033】本発明の全長遺伝子のフラグメントは、c
DNAライブラリーのためのハイブリダイゼーションプ
ローブとして使用して全長cDNAを単離し、そして本
発明の遺伝子と類似性の高い配列を有するか、または類
似の生物学的活性を有する他の遺伝子を単離し得る。こ
のタイプのプローブは、少なくとも15塩基、好ましく
は少なくとも30塩基を有し、そして例えば50塩基も
しくはそれ以上を含み得る。このプローブはまた、全長
転写産物、ゲノムクローン、または完全な遺伝子を含む
クローン(制御領域、プロモーター領域、エキソンおよ
びイントロンを含む)に相当するcDNAクローンを同
定するために使用され得る。スクリーニングの例は、公
知のDNA配列を使用することにより、遺伝子のコード
領域を単離してオリゴヌクレオチドプローブを合成する
ことを含む。本発明の遺伝子の配列に相補的な配列を有
する標識オリゴヌクレオチドは、ヒトcDNA、ヒトゲ
ノムDNA、またはmRNAライブラリーをスクリーニ
ングしてプローブがハイブリダイズするライブラリーの
メンバーを決定するのに使用される。 【0034】本発明はさらに、配列間に少なくとも70
%、好ましくは少なくとも90%、そして最も好ましく
は少なくとも95%の同一性が存在する場合、本明細書
中上記の配列にハイブリダイズするポリヌクレオチドに
関する。本発明は特に、本明細書中上記のポリヌクレオ
チドにストリンジェントな条件下でハイブリダイズする
ポリヌクレオチドに関する。本明細書中で用いられる用
語「ストリンジェントな条件」は、ハイブリダイゼーシ
ョンが、配列間に少なくとも95%、そして好ましくは
少なくとも97%の同一性が存在する場合のみに生じる
ことを意味する。好ましい実施態様において、本明細書
中上記のポリヌクレオチドにハイブリダイズするポリヌ
クレオチドは、図1(配列番号1)のcDNAによりコ
ードされる成熟ポリペプチドと実質的に同じ生物学的機
能または活性のいずれかを保持するポリペプチドをコー
ドする。 【0035】あるいは、このポリペプチドは、本発明の
ポリヌクレオチドにハイブリダイズする、少なくとも1
5塩基、好ましくは少なくとも30塩基そしてもっとも
好ましくは少なくとも50塩基を有し、それに同一性を
有し、本明細書中に記載されるように、これは活性を保
持し得るか、または保持し得ない。例えば、このような
ポリヌクレオチドは配列番号1のポリヌクレオチドに対
するプローブ(例えば、ポリヌクレオチドの回収のた
め、または診断プローブもしくはPCRプライマーとし
て)として使用され得る。 【0036】従って、本発明は、配列番号2のポリペプ
チドをコードするポリヌクレオチドおよびそれに相補的
なポリヌクレオチドに少なくとも70%の同一性、好ま
しくは少なくとも90%の同一性、そしてより好ましく
は95%の同一性を有するポリヌクレオチドならびにそ
の部分(その部分は、少なくとも15の隣接配列、好ま
しくは30の隣接配列、そしてより好ましくは50の隣
接配列を有する)ならびにそのようなポリペプチドによ
ってコードされるポリヌクレオチドに関する。 【0037】本発明はさらに、図1(配列番号2)の推
定のアミノ酸配列を有するポリペプチド、ならびにその
ようなポリペプチドのフラグメント、アナログおよび誘
導体に関する。 【0038】用語「フラグメント」、「誘導体」、およ
び「アナログ」は、図1(配列番号2)のポリペプチド
をいう場合、そのようなポリペプチドと実質的に同じ生
物学的機能または活性を保持するポリペプチドを意味す
る。従って、アナログは、プロタンパク質部分の切断に
より活性化されて活性な成熟ポリペプチドを生成し得る
プロタンパク質を含む。 【0039】本発明のポリペプチドは、組換えポリペプ
チド、天然のポリペプチドまたは合成ポリペプチドであ
り得、好ましくは組換えポリペプチドであり得る。 【0040】図1(配列番号2)のポリペプチドのフラ
グメント、誘導体、またはアナログは、(i)1つ以上
のアミノ酸残基が保存アミノ酸残基または非保存アミノ
酸残基(好ましくは保存アミノ酸残基)で置換され、そ
してこのような置換されるアミノ酸残基は遺伝的コード
によりコードされ得るアミノ酸残基であってもよく、ま
たはそうでなくてもよいもの、あるいは(ii)1つ以
上のアミノ酸残基が置換基を含有するもの、あるいは
(iii)成熟ポリペプチドが、ポリペプチドの半減期
を増加させる化合物(例えば、ポリエチレングリコー
ル)のような別の化合物と融合されているもの、あるい
は(iv)さらなるアミノ酸(例えば、リーダーまたは
分泌配列、あるいは成熟ポリペプチドまたはプロタンパ
ク質配列精製に使用される配列)が、成熟ポリペプチド
に融合されているものであり得る。このようなフラグメ
ント、誘導体およびアナログは、本明細書中の教示か
ら、当業者の範囲内にあると考えられる。 【0041】本発明のポリペプチドおよびポリヌクレオ
チドは、好ましくは、単離された形態で提供され、そし
て好ましくは均質に精製される。 【0042】用語「単離された」は、物質がその本来の
環境(例えば、天然に存在する場合は、天然の環境)か
ら取り出されていることを意味する。例えば、生きてい
る動物の中に存在する天然に存在するポリヌクレオチド
またはポリペプチドは、単離されていないが、天然の系
において共存する物質の幾らかまたは全てから分離され
ている同一のポリヌクレオチドまたはポリペプチドは、
単離されている。このようなポリヌクレオチドはベクタ
ーの一部であり得、そして/またはこのようなポリヌク
レオチドまたはポリペプチドは、組成物の一部であり
得、そしてそのようなベクターまたは組成物はその天然
の環境の一部ではないため、なお単離される。 【0043】本発明のポリペプチドは、配列番号2のポ
リペプチド(特に、成熟ポリペプチド)ならびに配列番
号2のポリペプチドに対して少なくとも70%の類似性
(好ましくは少なくとも70%の同一性)、より好まし
くは配列番号2のポリペプチドに対して少なくとも90
%の類似性(より好ましくは少なくとも90%の同一
性)そしてなおより好ましくは少なくとも配列番号2の
ポリペプチドに対して少なくとも95%の類似性(より
好ましくは少なくとも95%の同一性)を有するポリペ
プチドを含み、そして一般的に少なくとも30アミノ
酸、そして好ましくは少なくとも50アミノ酸を含むそ
のようなポリペプチドの部分を有するこのようなポリペ
プチドの部分もまた含む。 【0044】当業者に公知のように、2つのポリペプチ
ド間の「類似性」は、アミノ酸配列および一つのポリペ
プチドのそれらの保存されたアミノ酸置換を第2のポリ
ペプチドの配列に対して比較することにより決定され
る。 【0045】本発明のポリペプチドのフラグメントまた
は部分は、ペプチド合成による相当する全長ポリペプチ
ドを生成するために使用され得;それゆえ、このフラグ
メントは、全長ポリペプチドを生成するための中間体と
して使用され得る。本発明のポリペプチドのフラグメン
トまたは部分は、本発明の全長ポリペプチドを合成する
ために使用され得る。 【0046】本発明はまた、本発明のポリヌクレオチド
を含むベクター、本発明のベクターを用いて遺伝子操作
される宿主細胞、および組換え技術による本発明のポリ
ペプチドの産生に関する。 【0047】宿主細胞は、本発明のベクター(これは、
例えば、クローニングベクターまたは発現ベクターであ
り得る)を用いて遺伝子操作される(形質導入される
か、または形質転換されるか、またはトランスフェクト
される)。ベクターは、例えば、プラスミド、ウイルス
粒子、ファージなどの形態であり得る。操作された宿主
細胞は、プロモーターを活性化するか、形質転換体を選
択するか、または遺伝子を増幅するために適切に改変し
た従来の栄養培地中において培養され得る。培養条件
(例えば、温度、pHなど)は、発現のために選択され
る宿主細胞に以前使用された条件であり、そして当業者
には明らかである。 【0048】本発明のポリヌクレオチドは、組換え技術
によりポリペプチドを産生するために用いられ得る。従
って、例えば、ポリヌクレオチドは、ポリペプチドを発
現するための種々の発現ベクターのいずれかに含まれ得
る。このようなベクターは、染色体DNA配列、非染色
体DNA配列、および合成DNA配列を包含する。この
ようなベクターは、例えば、SV40の誘導体;細菌性
プラスミド;ファージDNA;バキュロウイルス;酵母
プラスミド;プラスミドおよびファージDNAの組み合
わせに由来するベクター、ウイルスDNA(例えば、ワ
クシニア、アデノウイルス、鶏痘ウイルス、および仮性
狂犬病)である。しかし、宿主において複製可能で、か
つ存続可能である限り、他の任意のベクターも使用され
得る。 【0049】適切なDNA配列は、種々の手順によりベ
クターに挿入され得る。一般に、DNA配列は、当該分
野で公知の手順により適切な制限エンドヌクレアーゼ部
位に挿入される。このような手順および他の手順は、当
業者の範囲内であると考えられる。 【0050】発現ベクター中のDNA配列は、適切な発
現制御配列(プロモーター)に作動可能に連結され、m
RNAの合成を指示する。このようなプロモーターの代
表的な例としては、以下が挙げられ得る:LTRまたは
SV40プロモーター、E.coli lacまたは
rp、λファージPプロモーター、および原核生物細
胞または真核生物細胞あるいはそのウイルス内で遺伝子
の発現を制御することが知られている他のプロモータ
ー。発現ベクターはまた、翻訳開始のためのリボソーム
結合部位および転写ターミネーターを含有する。ベクタ
ーはまた、発現を増幅するための適切な配列を含有し得
る。 【0051】さらに、発現ベクターは、好ましくは、形
質転換された宿主細胞の選択のための表現型特性(例え
ば、真核細胞培養物についてはジヒドロ葉酸レダクター
ゼまたはネオマイシン耐性、あるいは例えばE.col
におけるテトラサイクリン耐性またはアンピシリン耐
性)を提供する1つ以上の選択マーカー遺伝子を含有す
る。 【0052】本明細書中上記のような適切なDNA配列
ならびに適切なプロモーター配列または制御配列を含有
するベクターは、適切な宿主を形質転換して宿主にタン
パク質を発現させるために用いられ得る。 【0053】適切な宿主の代表的な例としては、以下が
挙げられ得る:細菌細胞(例えば、E.coliSt
reptomycesSalmonella typ
himurium);真菌細胞(例えば酵母);昆虫細
胞(例えば、Drosophila S2およびSpo
doptera Sf9);動物細胞(例えば、CH
O、COSまたはBowes黒色腫);アデノウイル
ス;植物細胞など。適切な宿主の選択は、本明細書中の
教示から当業者の範囲内であると考えられる。 【0054】さらに詳細には、本発明はまた、上記で広
範に記載した1つ以上の配列を含む組換え構築物を包含
する。構築物は、ベクター(例えば、プラスミドベクタ
ーまたはウイルスベクター)を包含し、このベクターの
中に、本発明の配列が正方向または逆方向に挿入されて
いる。この実施態様の好ましい局面において、構築物は
さらに、配列に作動可能に連結された調節配列(例え
ば、プロモーターを包含する)を含む。非常に多数の適
切なベクターおよびプロモーターが当業者には公知であ
り、そして購入可能である。以下のベクターが例として
提供される。細菌性:pQE70、pQE60、pQE
−9(Qiagen)、pBs、pD10、phage
script、psiX174、pBluescrip
t SK、pBsks、pNH8A、pNH16a、p
NH18A、pNH46A(Stratagene);
pTRC99a、pKK223−3、pKK233−
3、pDR540、pRIT5(Pharmaci
a)。真核性:pWLNEO、pSV2CAT、pOG
44、pXT1、pSG(Stratagene);p
SVK3、pBPV、pMSG、pSVL(Pharm
acia)。しかし、他の任意のプラスミドまたはベク
ターも、それらが宿主において複製可能で、かつ存続可
能である限り、使用され得る。 【0055】プロモーター領域は、CAT(クロラムフ
ェニコールトランスフェラーゼ)ベクターまたは選択マ
ーカーを有する他のベクターを使用して、任意の所望の
遺伝子から選択され得る。2つの適切なベクターは、p
KK232−8およびpCM7である。特によく知られ
た細菌プロモーターは、lacI、lacZ、T3、T
7、gpt、λP、Pおよびtrpを包含する。真
核生物プロモーターは、CMV即時型、HSVチミジン
キナーゼ、初期SV40および後期SV40、レトロウ
イルス由来のLTR、およびマウスメタロチオネインI
を包含する。適切なベクターおよびプロモーターの選択
は、十分に当業者のレベル内である。 【0056】さらなる実施態様では、本発明は上記の構
築物を含有する宿主細胞に関する。宿主細胞は、高等真
核生物細胞(例えば、哺乳動物細胞)または下等真核生
物細胞(例えば、酵母細胞)であり得るか、あるいは宿
主細胞は原核生物細胞(例えば、細菌細胞)であり得
る。構築物の宿主細胞への導入は、リン酸カルシウムト
ランスフェクション、DEAE−デキストラン媒介トラ
ンスフェクション、またはエレクトロポレーションによ
り達成され得る(Davis,L.,Dibner,
M.,Battey,I.,Basic Method
s in Molecular Biology,(1
986))。 【0057】宿主細胞中の構築物を用いて、従来の方法
で組換え配列によりコードされる遺伝子産物を産生し得
る。あるいは、本発明のポリペプチドは、従来のペプチ
ド合成機により合成的に産生され得る。 【0058】成熟タンパク質は、哺乳動物細胞、酵母、
細菌、または他の細胞中で適切なプロモーターの制御下
で発現され得る。無細胞翻訳系もまた、本発明のDNA構
築物に由来するRNAを使用して、このようなタンパク質
を産生するために用いられ得る。原核生物宿主および真
核生物宿主で使用される適切なクローニングベクターお
よび発現ベクターは、Sambrookら,Molec
ular Cloning:A Laboratory
Manual,第2版,Cold Spring H
arbor,N.Y.,(1989)(この開示は、本
明細書中に参考として援用される)に記載されている。 【0059】本発明のポリペプチドをコードするDNA
の高等真核生物による転写は、ベクターにエンハンサー
配列を挿入することにより増大される。エンハンサーは
DNAのシス作用エレメントであり、通常は約10〜約
300bpであり、これはプロモーターに作用してその
転写を増大させる。例として、複製起点のbp100〜
270の後期側のSV40エンハンサー、サイトメガロ
ウイルスの初期プロモーターエンハンサー、複製起点の
後期側のポリオーマエンハンサー、およびアデノウイル
スエンハンサーが挙げられる。 【0060】一般に、組換え発現ベクターは、宿主細胞
の形質転換を可能とする複製起点および選択マーカー
(例えば、E.coliのアンピシリン耐性遺伝子およ
S.cerevisiaeのTRP1遺伝子)、なら
びに下流の構造配列の転写を指示する高発現遺伝子由来
のプロモーターを含有する。このようなプロモーター
は、解糖酵素(例えば、3−ホスホグリセリン酸キナー
ゼ(PGK))、α因子、酸性ホスファターゼ、または
熱ショックタンパク質などをコードするオペロンに由来
し得る。異種構造配列は、翻訳開始配列および翻訳終止
配列、および好ましくは翻訳されたタンパク質のペリプ
ラズム空間または細胞外の培地への分泌を指示し得るリ
ーダー配列と適切な相内で組立てられる。必要に応じ
て、異種配列は、所望の特徴(例えば、発現された組換
え産物の安定化または簡略化された精製)を与えるN末
端同定ペプチドを含む融合タンパク質をコードし得る。 【0061】細菌の使用に有用な発現ベクターは、機能
的なプロモーターと作動可能な読み取り相で、適切な翻
訳開始シグナルおよび翻訳終止シグナルと共に所望のタ
ンパク質をコードする構造DNA配列を挿入することによ
り構築される。ベクターは、1つ以上の表現型選択マー
カー、およびベクターの維持を確実にし、かつ所望によ
り宿主内での増幅を提供するための複製起点を含有す
る。形質転換のために適切な原核生物宿主は、E.co
liBacillus subtilisSalm
onella typhimurium、ならびにPs
eudomonas属、Streptomyces属、
およびStaphylococcus属内の種々の種を
包含するが、他の種もまた選択対象として用いられ得
る。 【0062】代表的な、しかし限定しない例として、細
菌の使用に有用な発現ベクターは、周知のクローニング
ベクターpBR322(ATCC 37017)の遺伝
的エレメントを含む市販のプラスミドに由来する選択マ
ーカーおよび細菌性の複製起点を含有し得る。このよう
な市販のベクターは、例えば、pKK223−3(Ph
armacia Fine Chemicals, U
ppsala, Sweden)およびpGEM1(P
romega Biotec, Madison, W
I, USA)を含む。これらのpBR322「骨格」
部分は、適切なプロモーターおよび発現されるべき構造
配列と組み合わされる。 【0063】適切な宿主株の形質転換および適切な細胞
密度までの宿主株の増殖に続いて、選択されたプロモー
ターは適切な手段(例えば、温度シフトまたは化学的誘
導)により誘導され、そして細胞はさらなる期間培養さ
れる。 【0064】細胞は、代表的には遠心分離により収集さ
れ、物理的手段または化学的手段により破砕され、そし
て得られた粗抽出物はさらなる精製のために保持され
る。 【0065】タンパク質の発現において用いられる微生
物細胞は、凍結融解サイクル、超音波処理、機械的破
砕、または細胞溶解剤の使用を包含する任意の便利な方
法により破砕され得る。このような方法は当業者に周知
である。 【0066】種々の哺乳動物細胞の培養系もまた、組換
えタンパク質を発現するために用いられ得る。哺乳動物
発現系の例には、Gluzman,Cell,23:1
75(1981)に記載されるサル腎臓線維芽細胞のC
OS−7株、および適合性のベクターを発現し得る他の
細胞株(例えば、C127、3T3、CHO、HeL
a、およびBHK細胞株)が含まれる。哺乳動物発現ベ
クターは、複製起点、適切なプロモーターおよびエンハ
ンサー、ならびに任意の必要なリボソーム結合部位、ポ
リアデニル化部位、スプライスドナー部位およびスプラ
イスアクセプター部位、転写終結配列、および5’フラ
ンキング非転写配列をまた含有する。SV40スプライ
ス部位、およびポリアデニル化部位に由来するDNA配
列は、必要な非転写遺伝的エレメントを提供するために
使用され得る。 【0067】このポリペプチドは、以下を含む方法によ
り組換え細胞培養物から回収され、そして精製され得
る。硫安沈澱またはエタノール沈澱、酸抽出、陰イオン
または陽イオン交換クロマトグラフィー、ホスホセルロ
ースクロマトグラフィー、疎水的相互作用クロマトグラ
フィー、アフィニティークロマトグラフィー、ヒドロキ
シルアパタイトクロマトグラフィー、およびレクチンク
ロマトグラフィー。必要に応じて、タンパク質の再折り
たたみ(refolding)工程が、成熟タンパク質
の配置を完全にするために使用され得る。最終的に、高
速液体クロマトグラフィー(HPLC)が、最終的な精
製工程に用いられ得る。 【0068】本発明のポリペプチドは、天然の精製され
た産物、または化学合成手順の産物であり得るか、ある
いは原核生物宿主または真核生物宿主(例えば、培養物
中の細菌、酵母、高等植物、昆虫、および哺乳動物細
胞)から組換え技術により産生され得る。組換え産生手
順に用いられる宿主に依存して、本発明のポリペプチド
は、グリコシル化され得るか、またはグリコシル化され
得ない。本発明のポリペプチドはまた、最初のメチオニ
ンアミノ酸残基を含み得る。 【0069】HLHDC84ポリペプチドは、幹細胞の
増殖、可動化、および分化の刺激に使用され得る。従っ
て、自己免疫疾患および自己移植の処置のために使用さ
れ得る。 【0070】本発明のポリペプチドはまた、炎症を処置
および/または予防するために使用され得る。 【0071】本発明のポリペプチドはまた、神経の再生
のための神経再成長を刺激するために、および研究用試
薬として使用され得る。 【0072】ポリヌクレオチドおよびこのようなポリヌ
クレオチドによりコードされるポリペプチドはまた、科
学的研究、DNAの合成およびDNAベクターの製造に
関連したインビトロの目的のために、ならびにヒト治療
および診断の設計のために利用され得る。 【0073】本発明のポリペプチドのフラグメントなら
びにアナログおよび誘導体は、走化活性を検出するアッ
セイによって同定され得る。このようなアッセイの一つ
の例は、このようなポリペプチドを、マウス多形核細胞
(PMN)またはマクロファージ、ヒトPMN(モノ−
ポリ−溶解培地に単離した、FLOW、McLean、
VA)に向かっての走化性活性について試験することを
含む。調製培地(希釈され、そして完全に補充されたダ
ルベッコ改変イーグル培地)および一過的にトランスフ
ェクトしたCV−1細胞由来の細胞溶解物(希釈され、
そして補充された10%FCSの代わりに0.1%BS
Aを含むダルベッコ改変イーグル培地)を、マウスPM
Nに対する走化性活性について試験する。試験するべき
培地および全ての溶液のエンドトキシン含有量は、色素
生産性カブトガニ遊走細胞溶解物アッセイ(Cape
Cod Associates,Wood Hole,
MA)(5pgエンドトキシン/mlまで感受性があ
る)を使用して測定する。走化性活性は、3〜5標準フ
ィールドにおいて膜の孔を通って移動する細胞の平均数
として定義され、そして平面測定(100倍率)を用い
る画像分析(Wild−Leitz,Rockleig
h,New Jersey)か、または普通に計数して
定量される。エンドトキシン活性化マウス血清(5%)
またはFMLP(10−7M)をポジティブコントロー
ルとして使用する。 【0074】本発明はまた、HLHDC84核酸配列中
の変異の存在に関連する疾患または疾患に対する感受性
を検出するための診断アッセイの一部としてのHLHD
C84遺伝子の使用に関する。このような疾患は、ヒト
HLHDC84ポリペプチドの過小発現(例えば、免疫
疾患を導き得る幹細胞の増殖または分化の欠損)に関す
る。 【0075】HLHDC84遺伝子における変異を有す
る個体は、種々の技術によりDNAレベルで検出され得
る。診断のための核酸は、患者の細胞(血液、尿、唾
液、組織生検、および剖検物質を含むが、それらに限定
されない)より得られ得る。ゲノムDNAは、検出のた
めに直接使用され得るか、または分析前にPCRを用い
ることにより酵素的に増幅され得る(Saikiら、N
ature、324:163−166(1986))。
RNAまたはcDNAもまた、また同じ目的のために使
用され得る。例として、HLHDC84ポリペプチドを
コードする核酸に相補的なPCRプライマーが、HLH
DC84変異を同定および解析するために使用され得
る。例えば、欠失および挿入は、正常な遺伝子型との比
較における増幅された産物のサイズの変化により検出さ
れ得る。点変異は、放射性標識されたHLHDC84の
RNAまたは、あるいは、放射性標識されたHLHDC
84アンチセンスDNA配列に、増幅されたDNAをハ
イブリダイズさせることにより同定され得る。完全にマ
ッチした配列は、RNaseA消化または融解温度の差
により、ミスマッチした二重らせんと区別され得る。 【0076】DNA配列の差異に基づいた遺伝子試験
は、変性剤を含むかまたは含まないゲルにおけるDNA
フラグメントの電気泳動的移動度における変化の検出に
より達成され得る。小さな配列欠失および挿入は、高分
解能ゲル電気泳動によって視覚化され得る。異なる配列
のDNAフラグメントは、変性ホルムアミド勾配ゲルに
おいて区別され得る。ここで異なるDNAフラグメント
の移動度は、それらの特異的融解温度または部分的融解
温度に従って異なる位置にゲル内で遅延される(例え
ば、Myersら、Science,230:1242
(1985)を参照のこと)。 【0077】特定の位置で配列の変化はまた、ヌクレア
ーゼ保護アッセイ(例えば、RNase保護およびS1
保護)、または化学的切断法(例えば、Cotton
ら、PNAS、USA、85:4397−4401(1
985))により明らかにされ得る。 【0078】従って、特定のDNA配列の検出は、ハイ
ブリダイゼーション、RNase保護、化学的切断、直
接的なDNA配列決定、または制限酵素の使用(例え
ば、制限断片長多型(RFLP))およびゲノムDNA
のサザンブロッティングのような方法によって達成され
得る。 【0079】より慣習的なゲル電気泳動およびDNA配
列決定に加えて、変異はまたインサイチュ分析により検
出され得る。 【0080】本発明はまた、種々の組織においてHLH
DC84ポリペプチドの変化したレベルを検出するため
の診断的アッセイに関連する。なぜなら正常コントロー
ル組織試料と比較したタンパク質の発現の変化が、疾患
の存在または疾患(例えば、ガンおよび腫瘍などの悪性
腫瘍)への感受性を検出しうるからである。宿主由来の
試料におけるHLHDC84ポリペプチドのレベルを検
出するために使用されるアッセイは当業者に周知であ
り、ラジオイムノアッセイ、競合結合アッセイ、ウェス
タンブロット解析、ELISAアッセイ、および「サン
ドイッチ」を含む。ELISAアッセイ(Coliga
nら,Current Protocols in I
mmunology,1(2)、第6章、(199
1))は初めに、HLHDC84抗原に特異的な抗体、
好ましくはモノクローナル抗体を調製することを含む。
さらに、レポーター抗体をそのモノクローナル抗体に対
して調製する。レポーター抗体に対して放射能、蛍光ま
たは本実施例における西洋ワサビペルオキシダーゼ酵素
のような検出試薬を結合させる。試料を宿主から取り出
し、固体支持体(例えば、試料中のタンパク質に結合す
るポリスチレンディッシュ)上でインキュベートする。
次いで、ディッシュ上のすべての遊離タンパク質結合部
位は、BSAのような非特異的タンパク質とともにイン
キュベートすることによりカバーする。次に、モノクロ
ーナル抗体をディッシュ中でインキュベートし、その間
にモノクローナル抗体がポリスチレンディッシュに結合
している任意のHLHDC84ポリペプチドに結合す
る。全ての結合していないモノクローナル抗体を緩衝液
で洗浄除去する。西洋ワサビペルオキシダーゼに連結し
たレポーター抗体を、ここで、ディッシュ中に入れ、レ
ポーター抗体がHLHCD84ポリペプチドに結合した
任意のモノクローナル抗体に結合する。次いで、付着し
ていないレポーター抗体を洗浄除去する。次いで、ペル
オキシダーゼ基質をディッシュに添加し、そして所定の
時間に発色した量を、標準曲線に対して比較した場合の
患者試料の所定の容量中に存在するHLHCD84ポリ
ペプチドの量の測定値とした。 【0081】HLHDC84ポリペプチドに特異的な抗
体を固体支持体へ付着させ、そして標識HLHDC84
ポリペプチドおよび宿主由来の試料を固体支持体に通
し、そして例えば、液体シンチレーションクロマトグラ
フィーによって検出される標識量は、試料中のHLHD
C84ポリペプチドの量と相関し得る、競合アッセイが
使用され得る 「サンドイッチ」アッセイは、ELISAアッセイに類
似する。「サンドイッチ」アッセイにおいて、HLHD
C84ポリペプチドを固体支持体に通し、固体支持体に
対して付着した抗体に結合させる。次いで、第二の抗体
をHLHDC84ポリペプチドに対して結合させた。次
いで、標識され、そして第二の抗体に特異的な第三の抗
体を固体支持体に通し、次いで第二の抗体に結合させ、
そして量を定量し得る。 【0082】本発明は、ヒトHLHDC84ポリペプチ
ドに対するレセプターの同定のための方法を提供する。
レセプターをコードする遺伝子は、当業者に公知の多数
の方法(例えば、リガンドパニングおよびFACSソー
ティング(Coliganら、Current Pro
tocols in Immun.,1(2),第5
章、(1991))により同定され得る。好ましくは、
ポリアデニル化RNAがこのポリペプチドに応答性の細
胞から調製され、そしてこのRNAから作製したcDN
Aライブラリーをプールに分け、そしてこのポリペプチ
ドに非応答性のCOS細胞または他の細胞をトランスフ
ェクトするために使用する、発現クローニングが使用さ
れる。ガラススライド上に増殖したトランスフェクト細
胞は、標識ポリペプチドに曝露される。ポリペプチド
は、ヨード化または部位特異的タンパク質キナーゼに対
する認識部位の封入を含む種々の手段により標識され得
る。固定化とインキュベーション後、スライドをオート
ラジオグラフ解析にかける。ポジティブなプールを同定
し、そしてサブプールを調製し、そして反復サブプーリ
ングおよび再スクリーニングプロセスを用いて再度トラ
ンスフェクトし、最終的に推定レセプターをコードする
シングルクローンを得る。 【0083】レセプター同定の代替のアプローチとし
て、標識ポリペプチドを、レセプター分子を発現する細
胞膜または抽出調製物で光アフィニティー連結する。架
橋物質をPAGE分析で分離し、そしてX線フィルムに
曝露する。ポリペプチドのレセプターを含む標識複合物
を切り出し得、ペプチドフラグメントに分解し、タンパ
ク質微量配列決定にかけ得る。微量配列決定から得られ
たアミノ酸配列は、縮重オリゴヌクレオチドプローブの
セットを設計するために使用され、cDNAライブラリ
ーをスクリーニングして推定レセプターをコードする遺
伝子を同定する。 【0084】本発明はまた、本発明のHLHDC84遺
伝子およびポリペプチドのアンタゴニストを同定する化
合物スクリーニングをする方法を提供する。アンタゴニ
ストは、上記の走化性アッセイにより同定され得る。 【0085】潜在的なHLHDC84ポリペプチドアン
タゴニストの例は抗体を含み、または特定の場合では、
ポリペプチドに結合するオリゴヌクレオチドを含む。別
の潜在的なアンタゴニストの例は、このポリペプチドの
ネガティブ優性変異体である。ネガティブ優性変異体
は、野生型ポリペプチドのレセプターに結合するが、生
物学的活性を保持しないポリペプチドである。 【0086】アンチセンス技術の用いて調製されたアン
チセンス構築物はまた、潜在的なアゴニストである。ア
ンチセンス技術は、三重らせん形成もしくはアンチセン
スDNAまたはRNAを介した遺伝子発現を制御するた
めに用いられ得、これらの方法の両方は、ポリヌクレオ
チドがDNAまたはRNAに結合することに基づいてい
る。例えば、本発明の成熟ポリペプチドをコードするポ
リヌクレオチド配列の5’コード部分は、長さが約10
〜40塩基対のアンチセンスRNAオリゴヌクレオチド
を設計するために用いられる。DNAオリゴヌクレオチ
ドは、転写に関与する遺伝子の領域に相補的に設計され
(三重らせん−Leeら、Nucl.Acids Re
s.,6:3073(1979);Cooneyら、S
cience,241:456(1988);およびD
ervanら、Science,251:1360(1
991)を参照のこと)、それにより、ヒトHLHDC
84の転写および産生を阻害する。アンチセンスRNA
オリゴヌクレオチドはインビボでmRNAにハイブリダ
イズし、そしてmRNA分子のポリペプチドへの翻訳を
ブロックする(アンチセンス−Okano、J.Neu
rochem.,56:560(1991);Olig
odeoxynucleotides as Anti
sense Inhibitors of Gene
Expression,CRC Press,Boca
Raton,FL(1988))。上記のオリゴヌク
レオチドはまた細胞に送達され得、それによって、アン
チセンスRNAまたはDNAが、ヒトHLHDC84の
産生を阻害するためにインビボで発現され得る。 【0087】別の潜在的なヒトHLHDC84アンタゴ
ニストは、ポリペプチドのペプチド誘導体である。これ
は、ポリペプチドの天然または合成に修飾されたナログ
であり、生物学的活性を欠損しているものの、なおポリ
ペプチドのレセプターを認識および結合し、それにより
効果的にレセプターをブロックする。ペプチド誘導体の
例は、小ペプチドまたはペプチド様分子を含むが、これ
らに限定されない。 【0088】HLHDC84に特異的なアンタゴニスト
は、免疫系の幹細胞の細胞増殖または誘導された分化を
阻害および/あるいは制限するために使用され得、それ
ゆえ、白血病およびリンパ芽球腫のようなガンを処置お
よび/または予防するために使用され得る。 【0089】アンタゴニストは、幹細胞、特に免疫系の
幹細胞の増殖および分化を制御するために使用され得
る。この活性は、骨髄幹細胞コロニー形成を阻害するこ
とにより、ガン化学療法の間の的な保護的処置剤として
使用され得る。 【0090】このアンタゴニストはまた、免疫系の細胞
の分化および増殖を阻害するのに使用され得、関節炎を
処置および/または予防する。 【0091】このアンタゴニストは、本明細書中に以下
記載のように、適切な薬学的なキャリアとの組成物にお
いて使用され得る。 【0092】ヒトHLHDC84ポリペプチドおよびア
ンタゴニストは、薬学的に受容可能なキャリアと組み合
わせて使用され得る。そのような組成は、この化合物の
治療上の有効量のポリペプチドまたはアンタゴニストお
よび薬学的に受容可能なキャリアまたは賦形剤を含む。
このようなキャリアは、生理食塩水、緩衝化生理食塩
水、デキストロース、水、グリセロール、エタノール、
およびそれらの組み合わせを含むが、これらに限定され
ない。処方は、投与形態に適合すべきである。 【0093】本発明はまた、本発明の薬学的組成物の1
つまたはそれ以上の成分で満たされた1つ以上の容器を
含む薬学的パックまたはキットを提供する。このような
容器(単数または複数)に関して、薬剤または生物学的
製品の製造、使用、または販売を統制する政府機関によ
り規定された形式の製品表示をし得、この製品表示は、
ヒトへの投与についての製造、使用、または販売におけ
る機関による認可を表す。さらに、ポリペプチドおよび
アンタゴニストは、他の治療化合物と併用して用いられ
得る。 【0094】この薬学的組成物は、例えば、局所、静脈
内、腹腔内、筋肉内、腫瘍内、皮下、鼻腔内、または皮
内経路による簡便な様式で投与され得る。薬学的組成物
は、特異症状の処置および/または予防に効果的な量で
投与され得る。一般に、ポリペプチドは少なくとも約1
0μg/kg体重の量で投与され、そして多くの場合、
それらは1日に約8mg/kg体重を超えない量で投与
される。多くの場合、投薬量は、1日に約10μg/k
g体重から約1mg/kg体重であり、投与経路、症状
などが考慮される。 【0095】HLHDC84ポリペプチドおよびアンタ
ゴニスト(これらはポリペプチドである)は、本発明に
従って、インビボでのこのようなポリペプチドの発現に
より用いられ得る。これはしばしば「遺伝子治療」と呼
ばれる。 【0096】従って、例えば、患者由来の細胞は、ポリ
ペプチドをコードするポリヌクレオチド(DNAまたは
RNA)を用いてエキソビボで操作され得、次いで、操
作された細胞はこのポリペプチドで処置されるべき患者
に提供される。このような方法は当該分野で周知であ
る。例えば、細胞は、本発明のポリペプチドをコードす
るRNAを含有するレトロウイルス粒子の使用により、
当該分野で公知の手順によって操作され得る。 【0097】同様に、細胞は、インビボでのポリペプチ
ドの発現のために、例えば、当該分野で公知の手順によ
りインビボで操作され得る。当該分野で公知のように、
本発明のポリペプチドをコードするRNAを含有するレ
トロウイルス粒子を産生するためのプロデューサー細胞
は、インビボで細胞を操作するため、およびインビボで
のポリペプチドの発現のために患者に投与され得る。こ
のような方法により本発明のポリペプチドを投与するた
めのこれらの方法および他の方法は、本発明の教示から
当業者には明らかなはずである。例えば、細胞を操作す
るための発現ビヒクルは、レトロウイルス以外のもの
(例えば、アデノウイルス)であり得る。これは、適切
な送達ビヒクルと組み合わせた後、インビボで細胞を操
作するために使用され得る。 【0098】レトロウイルス(これに由来し得るレトロ
ウイルスプラスミドベクターを本明細書中上記で言及し
た)は、モロニーマウス白血病ウイルス、脾臓懐死ウイ
ルス、ラウス肉腫ウイルス、ハーベイ肉腫ウイルス、鳥
類白血病ウイルス、テナガザル白血病ウイルス、ヒト免
疫不全ウイルス、アデノウイルス、骨髄増殖肉腫ウイル
ス、および乳房腫瘍ウイルスのようなレトロウイルスを
含むが、これに限定されない。一つの実施態様におい
て、このレトロウイルスプラスミドベクターはモロニー
マウス白血病ウイルス由来である。 【0099】このベクターは1つ以上のプロモーターを
含む。使用され得る適切なプロモーターは、レトロウイ
ルスLTR;SV40プロモーター;およびMille
rら、Biotechniques 7巻、第9号、9
80−990(1989)に記載されるヒトサイトメガ
ロウイルス(CMV)プロモーター、または任意の他の
プロモーター(例えば、ヒストン、pol IIIおよ
びβアクチンプロモーターを含むがこれらに限定されな
い、真核生物細胞性プロモーターのような細胞性プロモ
ーター)を含むが、これらに限定されない。使用され得
る他のウイルス性プロモーターは、アデノウイルスプロ
モーター、チミジンキナーゼ(TK)プロモーター、お
よびB19パルボウイルスプロモーターを含むが、これ
らに限定されない。適切なプロモーターの選択は、本明
細書中に含まれる教示により、当業者にとって明らかで
ある。 【0100】本発明のポリペプチドをコードする核酸配
列は、適切なプロモーターの制御下にある。使用され得
る適切なプロモーターは、アデノウイルス主要後期プロ
モーターのようなアデノウイルスプロモーター;または
サイトメガロウイルス(CMV)プロモーターのような
異種プロモーター;RSウイルス(RSV)プロモータ
ー;MMTプロモーター、メタロチオネインプロモータ
ーのような誘導性プロモーター;熱ショックプロモータ
ー;アルブミンプロモーター;ApoAIプロモータ
ー、ヒトグロビンプロモーター;単純ヘルペスチミジン
キナーゼプロモーターのようなウイルスチミジンキナー
ゼプロモーター;レトロウイルスLTR(本明細書中上
記の改変型レトロウイルスLTRを含む);βアクチン
プロモーター;およびヒト成長ホルモンプロモーターを
含むが、これらに限定されない。プロモーターはまた、
ポリペプチドをコードする遺伝子を制御する天然のプロ
モーターであり得る。 【0101】レトロウイルスプラスミドベクターは、パ
ッケージング細胞株を形質転換してプロデューサー細胞
株を形成するために使用される。トランスフェクトされ
得るパッケージング細胞の例は、PE501、PA31
7、ψ−2、ψ−AM、PA12、T19−14X、V
T−19−17−H2、ψCRE、ψCRIP、GP+
E−86、GP+envAm12および、MIlle
r, Human Gene Therapy,1巻、
5〜14頁(1990)(これは、本明細書中で全文が
参照として援用される)に記載されたDAN細胞株を含
むが、これらに限定されない。このベクターは、パッケ
ージング細胞を当該分野で公知の任意の手段で形質導入
し得る。このような手段は、エレクトロポレーション、
リポソームの使用、およびCaPO沈澱を含むが、こ
れらに限定されない。一つの代替手段において、レトロ
ウイルスプラスミドベクターは、リポソームにカプセル
化され得るか、または脂質に結合されて、次いで宿主に
投与され得る。 【0102】プロデューサー細胞株は、このポリペプチ
ドをコードする核酸配列を含む感染性レトロウイルスベ
クター粒子を生成する。次に、そのようなレトロウイル
スベクター粒子は、真核生物細胞をインビトロまたはイ
ンビボのいずれかで形質導入するために、使用され得
る。形質導入された真核生物細胞は、ポリペプチドをコ
ードする核酸配列を発現する。形質導入され得る真核生
物細胞は、胚幹細胞、胚ガン細胞、ならびに造血幹細
胞、肝細胞、線維芽細胞、筋芽細胞、ケラチノサイト、
内皮細胞および気管支表皮細胞を含むが、これらに限定
されない。本発明の配列はまた、染色体の同定に有益で
ある。この配列は、個々のヒト染色体の特定の位置に特
異的に標的付けられ、そしてその位置にハイブリダイズ
し得る。さらに、現在、染色体上の特定の部位を同定す
る必要がある。現在、染色体位置のマーキングに利用可
能な実際の配列データ(反復多型)に基づいた染色体マ
ーキング試薬はほとんどない。本発明に従うDNAの染
色体へのマッピングは、これらの配列と疾患に関連する
遺伝子とを相関させることにおける重要な第1段階であ
る。 【0103】本発明の配列はまた、染色体の同定に有益
である。この配列は、個々のヒト染色体の特定の位置に
特異的に標的付けられ、そしてその位置にハイブリダイ
ズし得る。さらに、現在、染色体上の特定の部位を同定
する必要がある。現在、染色体位置のマーキングに利用
可能な実際の配列データ(反復多型)に基づいた染色体
マーキング試薬はほとんどない。本発明に従うDNAの
染色体へのマッピングは、これらの配列と疾患に関連す
る遺伝子とを相関させることにおける重要な第1段階で
ある。 【0104】簡潔に述べれば、配列は、cDNAからP
CRプライマー(好ましくは15〜25bp)を調製す
ることにより染色体にマップされ得る。3’非翻訳領域
のコンピューター解析が、ゲノムDNA内で1より多い
エキソンにまたがらず、従って増幅プロセスを複雑化す
ることのないプライマーを迅速に選択するために使用さ
れる。次いで、これらのプライマーは、個々のヒト染色
体を含む体細胞ハイブリッドのPCRスクリーニングに
使用される。プライマーに対応するヒト遺伝子を含むハ
イブリッドのみが増幅フラグメントを生じる。 【0105】体細胞ハイブリッドのPCRマッピング
は、特定の染色体に特定のDNAを割り当てるための迅
速な手順である。同じオリゴヌクレオチドプライマーを
用いる本発明を使用して、特定の染色体由来のフラグメ
ントのパネルまたは大きなゲノムクローンのプールを類
似の様式で用いて下位の位置決め(sublocali
zation)が達成され得る。染色体にマップするた
めに同様に使用され得る他のマッピングストラテジー
は、インサイチュハイブリダイゼーション、フロー選別
した(flow−sorted) 標識染色体でのプレ
スクリーニング、および染色体特異的cDNAライブラ
リーを構築するためのハイブリダイゼーションによる前
選択が含まれる。 【0106】cDNAクローンの中期染色体スプレッド
への蛍光インサイチュハイブリダイゼーション(FIS
H)は、1工程で正確な染色体位置を提供するために使
用され得る。この技術は、50または60塩基程度の短
いcDNAを用いて使用され得る。この技術の総説とし
ては、Vermaら,Human Chromosom
es:a Manual of Basic Tech
niques,Pergamon Press,New
York(1988)を参照のこと。 【0107】一旦配列が正確な染色体位置にマップされ
ると、配列の染色体上での物理的な位置を遺伝地図のデ
ータと相関させ得る。このようなデータは、例えば、
V.McKusick,Mendelian Inhe
ritance in Man(Johns Hopk
ins University Welch Medi
cal Libraryからオンラインで入手可能であ
る)に見出される。次いで、同一の染色体領域にマップ
される遺伝子と疾患との関係が、連鎖解析(物理的に隣
接した遺伝子の同時遺伝)により同定される。 【0108】次に、罹患個体と非罹患個体との間のcD
NAまたはゲノム配列の差異を決定する必要がある。変
異がいくつかまたはすべての罹患個体に観察されるが正
常な個体には全く観察されない場合、この変異はおそら
く疾患の原因因子である。 【0109】物理的マッピング技術および遺伝的マッピ
ング技術の現在の解像度では、疾患に関連する染色体領
域に正確に位置決めされたcDNAは、50〜500の
可能性のある原因遺伝子の1つであり得る。(これは、
1メガベースのマッピング解像度で、そして20kbあ
たり1遺伝子と仮定する。) このポリペプチド、そのフラグメントもしくは他の誘導
体、またはそれらのアナログ、あるいはそれらを発現す
る細胞は、それらに対する抗体を産生させるための免疫
原として使用され得る。これらの抗体は、例えば、ポリ
クローナル抗体、またはモノクローナル抗体であり得
る。本発明はまた、キメラ抗体、単鎖抗体およびヒト化
抗体、ならびにFabフラグメント、またはFab発現
ライブラリーの産物を包含する。当該分野で公知の種々
の手順が、このような抗体およびフラグメントの産生の
ために使用され得る。 【0110】本発明の配列に対応するポリペプチドに対
して生成される抗体は、動物へのポリペプチドの直接注
射により、または動物へのポリペプチドの投与により得
られ得る。この動物は、好ましくは非ヒトである。次い
で、このようにして得られた抗体は、ポリペプチド自体
に結合する。このようにして、ポリペプチドのフラグメ
ントのみをコードする配列でさえも、ネイティブなポリ
ペプチド全体に結合する抗体を生成するために使用され
得る。次いで、このような抗体は、そのポリペプチドを
発現する組織からポリペプチドを単離するために使用さ
れ得る。 【0111】本発明のポリペプチドに特異的な抗体は、
当該分野で公知の技術により、宿主由来の試料中のこの
ポリペプチドの変化したレベルを決定する診断薬として
使用され得る。変化したレベルは、例えば、ガンのよう
な特定の障害の指標である。このタンパク質の発現レベ
ルは、ガン細胞において変化し、従って、このタンパク
質のレベルを検出する抗体は、疾患、予後の状態の診断
薬あるいはガン細胞の同定のための画像化試薬として有
用である。ここで、この抗体は、医療用画像機器により
検出し得るマーカーで標識される。 【0112】モノクローナル抗体の調製のために、細胞
株の連続培養により産生される抗体を提供する任意の技
術が使用され得る。例としては、ハイブリドーマ技術
(KohlerおよびMilstein,1975,N
ature,256:495−497)、トリオーマ技
術、ヒトB細胞ハイブリドーマ技術(Kozborら,
1983,Immunology Today 4:7
2)、およびヒトモノクローナル抗体を産生するための
EBVハイブリドーマ技術(Coleら,1985,M
onoclonal Antibodies and
Cancer Therapy,Alan R.Lis
s,Inc.,77−96頁)が挙げられる。 【0113】単鎖抗体を産生するために記載された技術
(米国特許第4,946,778号)を、本発明の免疫
原性ポリペプチド産物に対する単鎖抗体を生成するため
に適合させ得る。また、トランスジェニックマウスが、
本発明の免疫原性ポリペプチド産物に対するヒト化抗体
の発現に使用され得る。 【0114】上記の抗体は、本発明のポリペプチドを使
用して、固体支持体への抗体の付着、および精製される
ことを所望されるポリペプチドをカラムに通過させるこ
とによるアフィニティークロマトグラフィーを実施する
こと、および精製ポリペプチドを回収することにより単
離し得る。 【0115】本発明を以下の実施例を参照にしてさらに
記載する;しかし、本発明はこのような実施例に限定さ
れないことが理解されるべきである。すべての部または
量は、他に明記しない限り重量基準である。 【0116】以下の実施例の理解を容易にするために、
頻繁に現れる特定の方法および/または用語が記載され
る。 【0117】「プラスミド」は、大文字および/または
数字の後ろおよび/またはその前の小文字のpにより明
示される。本明細書中の出発プラスミドは、市販である
か、制限無く公然と入手可能であるか、または公開され
た手順に従って入手可能なプラスミドから構築され得
る。さらに、記載されるプラスミドと等価のプラスミド
が当該分野で公知であり、そして当業者には明らかであ
る。 【0118】DNAの「消化」は、DNA中の特定の配
列でのみ作用する制限酵素でそのDNAを触媒反応的に
切断することをいう。本明細書中で使用される種々の制
限酵素は、市販されており、そしてそれらの反応条件、
補因子、および他の必要条件は当業者に公知のものが使
用された。分析目的には、代表的には1μgのプラスミ
ドまたはDNAフラグメントが、約2単位の酵素ととも
に約20μlの緩衝溶液中で使用される。プラスミド構
築のためのDNAフラグメントを単離する目的には、代
表的には5〜50μgのDNAが、20〜250単位の
酵素で、より大きな容量中で消化される。特定の制限酵
素のための適切な緩衝液および基質量は、製造者により
特定される。37℃にて約1時間のインキュベーション
時間が通常使用されるが、しかしこれは供給者の指示に
従って変わり得る。消化後、反応物をポリアクリルアミ
ドゲル上で直接電気泳動して所望のフラグメントを単離
する。 【0119】切断フラグメントのサイズ分離は、Goe
ddel,D.ら,NucleicAcids Re
s.,8:4057(1980)により記載された8%
ポリアクリルアミドゲルを使用して行われる。 【0120】「オリゴヌクレオチド」は、一本鎖ポリデ
オキシヌクレオチドまたは2つの相補的なポリデオキシ
ヌクレオチド鎖のいずれかをいい、これらは化学的に合
成され得る。このような合成オリゴヌクレオチドは、
5’リン酸を有さず、従ってキナーゼの存在下でリン酸
とATPとを添加しなければ別のオリゴヌクレオチドと
連結しない。合成オリゴヌクレオチドは、脱リン酸化さ
れていないフラグメントに連結する。 【0121】「連結」は、2つの二本鎖核酸フラグメン
トの間でリン酸ジエステル結合を形成するプロセスをい
う(Maniatis,Tら、前出、146頁)。他に
提供されていなければ、連結は公知の緩衝液および条件
で、ほぼ等モル量の連結されるべきDNAフラグメント
0.5μgあたり10単位のT4 DNAリガーゼ
(「リガーゼ」)を用いて達成され得る。 【0122】他に記載しない限り、形質転換は、Gra
ham,F.およびVan derEb,A.,Vir
ology,52:456−457(1973)の方法
に記載のように実施された。 【0123】以下の図面は、本発明の実施態様の例示で
あり、そして請求の範囲により包含されるような本発明
の範囲を限定することを意味しない。 【0124】 【実施例】(実施例1) (COS細胞における組換えHLHDC84の発現)プ
ラスミドの発現、HLHDC84を、ベクターpcDN
AI/Amp(Invitrogen)から誘導する。
ベクターpcDNAI/Ampは以下を含有する:1)
SV40複製起点、2)アンピシリン耐性遺伝子、3)
E.coli複製起点、4)ポリリンカー領域、SV4
0イントロンおよびポリアデニル化部位が続くCMVプ
ロモーター。完全なHLHDC84前駆体をコードする
DNAフラグメントを、ベクターのポリリンカー領域に
クローン化する。それゆえ、組換えタンパク質発現はC
MVプロモーター下で支配される。 【0125】プラスミド構築ストラテジーを以下に記載
する:HLHDC84をコードするDNA配列(ATC
C受託番号第97351号)を、2つのプライマーを用
いたクローン化されたPCRにより構築する: 【0126】 【化1】 【0127】は、BamHI部位(太字)、続いて開始
コドンに対して−3位から始まるHLHDC84コード
配列の9ヌクレオチドを含む; 【0128】 【化2】 【0129】は、BamHI部位に相補的な配列を含
む。それゆえ、PCR産物は、BamHI部位、HLH
DC84コード配列、および第二のBamHI部位を含
む。PCR増幅DNAフラグメントおよびベクター(p
cDNAI/Amp)を、BamHI制限酵素により消
化し、そして連結する。連結混合物を、E.coli
SURE株(Stratagene Cloning
Systems,La Jolla,CA)に形質転換
し、形質転換培養物をアンピシリン培地プレートに播種
し、そして耐性コロニーを選択する。プラスミドDNA
を形質転換体から単離し、そして正しいフラグメントの
存在について制限分析で試験する。組換えHLHDC8
4の発現のために、COS細胞をDEAE−DEXTR
AN法により発現ベクターでトランスフェクトする
(J.Sambrook、E.Fritsch、T.M
aniatis、Molecular Clonin
g:A Laboratory Manual,Col
d Spring Laboratory Pres
s,(1989))。HLHDC84 HAタンパク質
の発現を、放射性標識および免疫沈降法により検出する
(E.Harlow,D.Lane,Antibodi
es:A Laboratory Manual,Co
ld Spring Harbor Laborato
ry Press,(1988))。細胞を、トランス
フェクションの2日後、35S−システインで8時間標
識する。次いで培養培地を回収し、そして細胞を界面活
性剤(RIPA緩衝液(150mM NaCl、1%
NP−40、0.1% SDS、1% NP−40、
0.5% DOC、50mM Tris(pH7.
5))で溶解する(Wilson,I.ら、同上 3
7:767(1984))。細胞溶解物および培養培地
の両方を、HA特異的モノクローナル抗体により沈降さ
せる。沈降したタンパク質をSDS−PAGEにより分
析する。 【0130】(実施例2) (バキュロウイルス発現系を用いるHLHDC84のク
ローニングおよび発現)全長のHLHDC84タンパク
質をコードするDNA配列(ATCC受託番号第973
51号)を、この遺伝子の5’および3’配列に対応す
るPCRオリゴヌクレオチドプライマーを用いて増幅す
る:5’プライマーは、 【0131】 【化3】 【0132】を有し、そしてBamHI制限酵素部位
(太字)、続いてコード配列の16のヌクレオチドを含
む。 【0133】3’プライマーは、 【0134】 【化4】 【0135】を有し、制限エンドヌクレアーゼXbaI
の切断部位およびHLHDC84遺伝子の3’翻訳配列
に相補的なヌクレオチドおよび終止コドンを含む。増幅
配列を、市販のキット(「Geneclean」BIO
101 Inc.,La Jolla,Ca.)を用
いて、1%アガロースゲルより単離する。次いで、この
フラグメントをエンドヌクレアーゼBamHIおよびX
baIで消化し、次いで1%アガロースゲルで再び精製
する。このフラグメントを、F2と称する。 【0136】ベクターpA2(pVL941ベクターの
改変体、下記)をバキュロウイルス発現系を用いるHL
HDC84タンパク質の発現のために用いる(総説につ
いて、Summers,M.D.およびSmith,
G.E.1987,A manual of meth
ods for baculovirus vecto
rs and insect cell cultur
e procedures, Texas Agric
ultural Experimental Stat
ion Bulletin No.1555を参照のこ
と)。この発現ベクターは、Autographa c
alifornica核多角体病ウイルス(AcMNP
V)の強力なポリヘドリンプロモーター、それに続く制
限エンドヌクレアーゼBamHIおよびAsp781の
認識部位を含む。サルウイルスSV40のポリアデニル
化部位を、効率的なポリアデニル化のために用いる。組
換えウイルスを容易に選択するために、E.coli由
来のβガラクトシダーゼ遺伝子をポリヘドリンプロモー
ターと同方向に挿入し、その後ポリヘドリン遺伝子のポ
リアデニル化シグナルが続く。ポリヘドリン配列には、
同時トランスフェクトした野生型ウイルスDNAの細胞媒
介性相同組換えのためのウイルス配列が両端で隣接す
る。多くの他のバキュロウイルスベクターが、pA2の
代わりに用いられ得る。例えば、pAc373、pVL
941、およびpAcIM1である(Luckow,
V.A.およびSummers,M.D.、Virol
ogy,170:31−39)。 【0137】プラスミドを制限酵素BamHIおよびX
baIで消化し、次いで当該分野で公知の手順により仔
ウシ腸ホスファターゼを用いて脱リン酸化する。次い
で、市販のキット(「Geneclean」BIO 1
01 Inc.,La Jolla,Ca)を用いてD
NAを1%アガロースゲルより単離する。このベクター
DNAをV2と称する。 【0138】フラグメントF2および脱リン酸化プラス
ミドV2を、T4 DNAリガーゼを用いて連結する。
次いで、E.coli JM101細胞を形質転換し、
そして酵素BamHIおよびAsp781を用いて、H
LHDC84遺伝子を有するプラスミド(pBac−H
LHDC84)を含む細菌を同定する。クローン化フラ
グメントの配列を、DNA配列決定により確認する。 【0139】5μgのプラスミドpBac−HLHDC
84を、リポフェクション法(Felgnerら Pr
oc.Natl.Acad.Sci.USA,84:7
413−7417(1987))を用いて、1.0μg
の市販の線状化したバキュロウイルス(「Baculo
GoldTM baculovirus DNA」,P
harmingen,San Diego,CA.)と
ともに同時トランスフェクトする。 【0140】1μgのBaculoGoldTMウイル
スDNAおよび5μgのプラスミドpBac−HLHD
C84を、50μlの無血清グレース培地(Life
Technologies Inc., Gaithe
rsburg, MD)を含むマイクロタイタープレー
トの無菌ウェル中で混合する。その後、10μlのリポ
フェクチンおよび90μlのグレース培地を添加し、混
合し、そして室温にて15分間インキュベートする。次
いで、そのトランスフェクション混合物を、血清非含有
グレース培地1mlを有する35mm組織培養プレート
内に播種されたSf9(Spodoptera fru
giperda)昆虫細胞(ATCCCRL 171
1)に滴下する。プレートを、新たに加えられた溶液を
混合するために、前後に振盪する。次いでプレートを、
27℃で5時間インキュベートする。5時間後、トラン
スフェクション溶液をプレートから除去し、そして10
%ウシ胎児血清を補充した1mlのグレース昆虫培地を
添加する。プレートをインキュベーターに戻し、そして
27℃で4日間培養を続ける。 【0141】4日後、上清を回収し、そしてSumme
rsおよびSmith(前出)による記載と同様にプラ
ークアッセイを行う。改変法として、青く染色されたプ
ラークの容易な単離を可能にする、「Blue Ga
l」(Life Technologies In
c.,Gaithersburg)を有するアガロース
ゲルを用いる。(「プラークアッセイ」の詳細な記述は
また、Life Technologies Inc.
(Gaithersburg)により配布される昆虫細
胞培養法およびバキュロウイルス学の使用者ガイド(9
〜10頁)においても見い出され得る)。 【0142】系列希釈の4日後、ウイルスを細胞に加
え、そして青く染色されたプラークをエッペンドルフピ
ペットのチップで拾う。次いで、組換えウイルスを含む
寒天を、200μlのグレース培地を含むエッペンドル
フチューブに再懸濁する。寒天を、手短な遠心分離によ
り除去し、そして組換えバキュロウイルスを含む上清
を、35mmディッシュに播種されたSf9細胞に感染
させるために用いる。4日後、これらの培養ディッシュ
の上清を回収し、次いで4℃で保存する。 【0143】Sf9細胞を、10%熱不活化FBSを補
充したグレース培地中で増殖させる。細胞を、感染多重
度(MOI)2で組換えバキュロウイルスV−HLHD
C84に感染させる。6時間後、その培地を除去し、そ
してメチオニンおよびシステインを除いたSF900
II培地(Life Technologies In
c.,Gaithersburg)に置き換える。42
時間後、5μCiの S−メチオニンおよび5μCi
35Sシステイン(Amersham)を添加する。
細胞をさらに16時間インキュベートする。 【0144】増殖培地を感染4日後に採集した。バキュ
ロウイルス細胞を連続した遠心により取り出した後、上
清を、緩衝液A(40mM酢酸Na、50mM NaC
l、pH5.5)で予め平衡化したカチオン交換カラム
(PerSeptive Biosystemのpro
s HS 50レジン)に適用した。カラムを同じ緩衝
液中でNaCl濃度を上昇させながら段階的に溶出し
た。HLHDC84を含む画分をプールし、緩衝液Aで
希釈し、そして別のカチオン交換カラム(CM20)に
適用し、続いてNaCl勾配溶出をした。集めた画分を
ゲル濾過クロマトグラフィー(Superdex 20
0またはSuperdex 75、Pharmacia
Biotech)によりさらに精製した。ヒトHLH
DC84を最終的に均一(95%)にまで精製し、ゲル
濾過分画後、カチオン交換クロマトグラフィー(CM2
0)により濃縮した。 【0145】(実施例3) (遺伝子治療を介した発現)線維芽細胞は皮膚生検によ
り被験体から得る。得られた組織を組織培養培地に置
き、そして小片に分離する。組織の小さな塊を、組織培
養フラスコの湿った表面に置き、それぞれのフラスコに
は約10片をおく。フラスコを逆さまにし、きつく閉
め、そして室温に一晩放置する。室温で24時間後、フ
ラスコを逆さまにし、そして組織の塊をフラスコの底に
固定したままで、そして新鮮な培地(例えば、10%F
BS、ペニシリン、およびストレプトマイシンを含むH
amのF12培地)を加える。次いで、これを37℃で
約一週間インキュベートする。この時点で、新鮮な培地
を添加し、続いて数日おきに交換する。培養でのさらに
2週間後、線維芽細胞の単層が現れる。単層をトリプシ
ン処理し、そしてより大きいフラスコに移す。 【0146】モロニーマウス肉腫ウイルスの長末端反復
が隣接するpMV−7(Kirschmeier,P.
T.ら、DNA、7:219−25 (1988))
を、EcoRIおよびHindIIIで消化し、続いて
仔ウシ小腸ホスファターゼで処理する。線形ベクターを
アガロースゲルで分画し、そしてガラスビーズを用いて
精製する。 【0147】本発明のポリペプチドをコードするcDN
Aは、それぞれ5’および3’末端配列に相当するPC
Rプライマーを用いて増幅する。EcoRI部位を含む
5’プライマー、および3’プライマーはHindII
I部位をさらに含む。等量のモロニーマウス肉腫ウイル
ス線形骨格および増幅したEcoRIおよびHindI
IIフラグメントを、T4 DNAリガーゼの存在下一
緒に添加する。得られる混合物を、2つのフラグメント
の連結に適切な条件下で維持する。連結混合物を、細菌
HB 101を形質転換するために使用し、次いでベク
ターが目的の遺伝子を適切に挿入したことを確認する目
的で、カナマイシン含有寒天上にプレートする。 【0148】両種向性pA317またはGP+am12
パッケージング細胞を、組織培養中で、10%仔ウシ血
清(CS)、ペニシリン、およびストレプトマイシン添
加Dulbecco改変Eagleの培地(DMEM)
中、コンフルエントな密度にまで増殖させる。次いで、
この遺伝子を含むMSVベクターを培地に加え、そして
パッケージング細胞をこのベクターで形質導入した。パ
ッケージング細胞は、ここでこの遺伝子を含む感染性ウ
イルス粒子を産生する(パッケージング細胞をここでプ
ロデューサー細胞という)。 【0149】新鮮な培地を形質導入されたプロデューサ
ー細胞に加え、続いて培地をコンフルエントプロデュー
サー細胞の10cmプレートから回収する。使用した培
地は、感染性ウイルス粒子を含んでおり、ミリポアフィ
ルターを通じて濾過し、剥離したプロデューサー細胞を
除去し、次いでこの培地を、線維芽細胞を感染させるた
めに使用する。培地を線維芽細胞のサブコンフルエント
のプレートから除去し、そして即座にプロデューサー細
胞由来の培地と交換する。この培地を除去し新鮮な培地
と交換する。ウイルス力価が高い場合、実質的にすべて
の線維芽細胞が感染し、選択は必要ない。力価が非常に
低い場合は、neohisのような選択マーカーを有
するレトロウイルスベクターを使用する必要がある。 【0150】次いで操作された線維芽細胞を、単独で
か、または、サイトデックス3マイクロキャリアビーズ
上でコンフルエントにまで増殖させた後のいずれかで宿
主に注入する。ここで、線維芽細胞はタンパク質産物を
生成する。 【0151】本発明の多くの改変および変形が上記の教
示を考慮すれば可能であり、したがって、特に記載され
た以外にも、添付の請求の範囲の範囲内で本発明は実施
され得る。 【0152】 【配列表】 【0153】 【表1A】【0154】 【表1B】【0155】 【表1C】【0156】 【表1D】【0157】 【表1E】【0158】 【表1F】【0159】 【表1G】【0160】 【表1H】 【0161】 【発明の効果】本発明のポリペプチドは、推定的にサイ
トカインと同定されており、より詳細には、本発明のポ
リペプチドは、免疫細胞サイトカイン様潜在的ホルモン
として推定的に同定した。本発明はまた、このようなポ
リペプチドの作用を阻害することに関する。
【図面の簡単な説明】 【図1A】図1Aは、本発明のHLHDC84ポリペプ
チドのcDNA配列、および対応する推定アミノ酸配列
を示す。下線部分は、20アミノ酸残基の推定リーダー
配列を示す。アミノ酸の標準1文字略語を使用する。配
列決定を、373自動DNAシーケンサー(Appli
ed Biosystems,Inc.)を用いて行っ
た。 【図1B】図1Bは、本発明のHLHDC84ポリペプ
チドのcDNA配列、および対応する推定アミノ酸配列
を示す。下線部分は、20アミノ酸残基の推定リーダー
配列を示す。アミノ酸の標準1文字略語を使用する。配
列決定を、373自動DNAシーケンサー(Appli
ed Biosystems,Inc.)を用いて行っ
た。 【図1C】図1Cは、本発明のHLHDC84ポリペプ
チドのcDNA配列、および対応する推定アミノ酸配列
を示す。下線部分は、20アミノ酸残基の推定リーダー
配列を示す。アミノ酸の標準1文字略語を使用する。配
列決定を、373自動DNAシーケンサー(Appli
ed Biosystems,Inc.)を用いて行っ
た。 【図1D】図1Dは、本発明のHLHDC84ポリペプ
チドのcDNA配列、および対応する推定アミノ酸配列
を示す。下線部分は、20アミノ酸残基の推定リーダー
配列を示す。アミノ酸の標準1文字略語を使用する。配
列決定を、373自動DNAシーケンサー(Appli
ed Biosystems,Inc.)を用いて行っ
た。 【図1E】図1Eは、本発明のHLHDC84ポリペプ
チドのcDNA配列、および対応する推定アミノ酸配列
を示す。下線部分は、20アミノ酸残基の推定リーダー
配列を示す。アミノ酸の標準1文字略語を使用する。配
列決定を、373自動DNAシーケンサー(Appli
ed Biosystems,Inc.)を用いて行っ
た。 【図2A】図2Aは、本発明のタンパク質ポリペプチド
とショウジョウバエフリンジタンパク質(配列番号9)
との間のアミノ酸配列相同性の例示である。本発明の1
つの局面によれば、図1の推定のアミノ酸配列(配列番
号2)を有する成熟ポリペプチドをコードする単離され
た核酸(ポリヌクレオチド)が提供される。 【図2B】図2Bは、本発明のタンパク質ポリペプチド
とショウジョウバエフリンジタンパク質(配列番号9)
との間のアミノ酸配列相同性の例示である。本発明の1
つの局面によれば、図1の推定のアミノ酸配列(配列番
号2)を有する成熟ポリペプチドをコードする単離され
た核酸(ポリヌクレオチド)が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 48/00 A61P 35/00 A61P 29/00 35/02 35/00 43/00 111 35/02 C12N 15/00 ZNAA 43/00 111 A61K 37/02 (71)出願人 597018381 9410 Key West Avenue, Rockville, Marylan d 20850, United State s of America (72)発明者 リ イ アメリカ合衆国 メリーランド 20878, ガイザースバーグ, ホワード ランデ ィング ドライブ 16125 (72)発明者 ダニエル アール. ソペット アメリカ合衆国 バージニア 22020, センタービル, スティルフィールド プ レイス 15050 Fターム(参考) 4B024 AA01 BA21 CA04 HA17 4C084 AA07 AA13 BA01 BA08 BA22 BA23 CA18 DA01 NA14 ZB112 ZB262 ZB272 4C085 AA14 BB01 CC03 DD62 EE01 4C086 AA03 BC42 BC43 CB07 DA38 EA17 EA18 NA14 ZB11 ZB26 ZB27 4C087 BC83 NA14 ZB11 ZB26 ZB27

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 以下からなる群から選択されるポリヌク
    レオチド、またはこのようなポリヌクレオチドの相補
    鎖: (a)図1に示される推定アミノ酸配列を有するポリペ
    プチドの少なくとも成熟形態をコードするポリヌクレオ
    チド; (b)図1に示されるコード配列を有するポリヌクレオ
    チドであって、該ポリヌクレオチドが該ポリペプチドの
    少なくとも成熟形態をコードする、ポリヌクレオチド; (c)図1に示されるヌクレオチド1〜2225、ヌク
    レオチド368〜1330またはヌクレオチド428〜
    1330を含む、ポリヌクレオチド; (d)ATCC 97351に含まれるcDNAによっ
    てコードされる該ポリペプチドの少なくとも成熟形態の
    アミノ酸配列を有する、該ポリペプチドをコードする、
    ポリヌクレオチド; (e)ATCC 97351に含まれるcDNAのコー
    ド配列を有するポリヌクレオチドであって、該ポリペプ
    チドの少なくとも成熟形態をコードする、ポリヌクレオ
    チド; (f)(a)〜(e)のいずれか1つに記載のポリヌク
    レオチドの少なくとも15個連続する塩基を含む、ポリ
    ヌクレオチド; (g)(a)〜(e)のいずれか1つに記載のポリヌク
    レオチドによりコードされるポリペプチドの少なくとも
    15アミノ酸残基のフラグメントをコードする、ポリヌ
    クレオチド;および (h)ポリヌクレオチドであって、該ポリヌクレオチド
    の相補鎖は、(a)〜(e)のいずれか1つに規定され
    るポリヌクレオチドとハイブリダイズし、そして該ポリ
    ヌクレオチドは(a)〜(e)のいずれか1つに基底さ
    れるポリヌクレオチドに少なくとも70%同一であり、
    かつ免疫細胞サイトカイン活性を有するポリペプチドを
    コードする、ポリヌクレオチド。
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