JPH09509298A - 保護スイッチ - Google Patents

保護スイッチ

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JPH09509298A JP8517454A JP51745496A JPH09509298A JP H09509298 A JPH09509298 A JP H09509298A JP 8517454 A JP8517454 A JP 8517454A JP 51745496 A JP51745496 A JP 51745496A JP H09509298 A JPH09509298 A JP H09509298A
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Abstract

(57)【要約】 保護スィッチ(1、1a、1b)は、第1の電源電圧ライン(3)に結合するため第1の主電極(D又はS)、負荷(L)を介して第2の電源電圧ライン(6)に接続する第1の端子(4)に結合されている第2の主電極(S又はD)、及び第1電力半導体装置(2)の導通をイネーブルするゲート制御信号を供給する制御端子(GT)に結合されている絶縁ゲート電極(G)を有する第1電力半導体装置(2)を有する。制御回路はノーマルオフ型の第2の半導体装置を具え、このノーマルオフ型の第2の半導体装置が、前記第1電力半導体装置の絶縁されたゲート電極と第1及び第2の主電極の一方の主電極との間にこのノーマルオフ型の第2の半導体装置を結合する第1及び第2の主電極、及び高インピダンス経路を介して前記第1電力半導体装置の絶縁されたゲート電極に結合されている制御電極を有し、前記絶縁されたゲート電極に制御信号が供給されて前記第1電力半導体装置がイネーブルされたとき前記ノーマルオフ型の第2の半導体装置を導通させるように構成する。ノーマルオフ型の第3の半導体装置を含むディセーブリング手段は、前記第1電力半導体装置のノーマル動作中に前記ノーマルオフ型の第2の半導体装置の導通を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】 保護スイッチ 本発明は、例えば自動車の電気系統中の負荷、例えば誘導性負荷を駆動するた めの、絶縁ゲート電力半導体装置、例えばパワーMOSFETの形態の保護スイ ッチに関するものである。 欧州特許出願公開第0239861号及び第0239862号の双方の明細書 には、第1の電源電圧ラインに結合するため第1の主電極、負荷を介して第2の 電源電圧ラインに接続する第1の端子に結合されている第2の主電極、及び第1 電力半導体装置の導通をイネーブルするゲート制御信号を供給する制御端子に結 合されている絶縁ゲート電極を有する第1電力半導体装置と、前記第1半導体装 置の動作を制御する制御回路とを具える保護スイッチが開示されている。これら の保護スイッチは高電圧側スイッチ、すなわち、負荷と第1及び第2電源電圧ラ インのうちより正のものとの間に結合されたスイッチである。各々の場合、制御 回路は第2半導体装置を具え、この第2半導体装置は第1及び第2主電極と、こ の第2半導体装置の導通度を制御する制御電極とを有し、この第2半導体装置が 電力半導体装置のゲート電極に結合され、導通させられると保護スイッチのター ン・オフ中パワーMOSFETの固有の寄生ゲート容量を放電させる放電通路を 形成する。 欧州特許出願公開第0239861号明細書に開示された保護スイッチでは、 第2半導体装置がノーマルオフ型の半導体装置、特にエンハンスメントモード絶 縁ゲート電界効果トランジスタ(IGFET)の形態をしており、このエンハン スメントモードIGFETを導通させてパワーMOSFETのターン・オフ中に 寄生容量を放電させうるようにするためにこのエンハンスメントモードIGFE Tの絶縁ゲートに別個の制御信号を供給する必要がある。従って、この欧州特許 出願公開第0239861号明細書に開示された保護スイッチの場合、パワーM OSFETのターン・オフ中に制御回路に電力を供給する必要があり、その結果 電流消費量が可成り多くなる。これらの種類の保護スイッチはしばしば、鉛酸蓄 電池(バッテリ)と通常のビークルの使用中この蓄電池を再充電する交流発電機 とが設けられたこのビークル内の種々の負荷に対する唯一のスイッチとして用い られる。このような状況で、ビークルが使用中でない際にこのような保護スイッ チが蓄電池から可成りの電流を引き出すと、この蓄電池が放電してしまうおそれ がある。 欧州特許出願公開第0239862号明細書に開示された保護スイッチでは、 第2半導体装置がノーマルオン型の半導体装置、特にデプレションモードIGF ETの形態をしており、その制御電極すなわちゲート電極が大地と、パワーMO SFETの常規動作中デプレションモードIGFETの導通を禁止する作用をす る電子スイッチに結合されている。しかし、この保護スイッチはデプレションモ ードIGFETの特性に頼っており、デプレションモードIGFETの良好に制 御された所要の導通を呈するとともに、より重要なことにデプレションモードI GFETの導通を禁止するための導通チャネルの良好に制御された正確なピンチ オフを呈する当該デプレションモードIGFETを製造するのが極めて困難であ る。特に、例えば欧州特許出願公開第0239862号明細書に開示されている ようにデプレションモードIGFETに通常用いられているよりも厚肉のゲート 絶縁体を用いて、主電極と制御電極との間の高電圧に耐えうるようにもしたこの ような良好なデプレションモードIGFETを製造するのが困難である。 欧州特許出願公開第0239861号明細書では、ノーマルオフ型の第2半導 体装置が実際にはパワーMOSFETの絶縁ゲート電極と大地との間に結合され ており、その結果、第1端子における電圧が誘導性負荷のターン・オフ中大地よ りも低い電位に振れるという問題が生じるおそれがある。その結果特に、保護ス イッチを1つの半導体本体中に集積化した場合に不所望な寄生バイポーラ作用が 生じるおそれがある。この場合、自己絶縁技術を用いると、厚肉の半導体エピタ キシャル層が必要となり、パワーMOSFETが有する比オン抵抗(Rds(on)) が不適切なものとなるおそれがある。 本発明の第1の観点によれば、第1の電源電圧ラインに結合するため第1の主 電極、負荷を介して第2の電源電圧ラインに接続する第1の端子に結合されてい る第2の主電極、及び第1電力半導体装置の導通をイネーブルするゲート制御信 号を供給する制御端子に結合されている絶縁ゲート電極を有する第1電力半導体 装置と、前記第1半導体装置の動作を制御する制御回路とを具え、前記制御回路 がノーマルオフ型の第2の半導体装置を具え、このノーマルオフ型の第2の半導 体装置が、前記第1電力半導体装置の絶縁されたゲート電極と第1及び第2の主 電極の一方の主電極との間にこのノーマルオフ型の第2の半導体装置を結合する 第1及び第2の主電極、及び高インピダンス経路を介して前記第1電力半導体装 置の絶縁されたゲート電極に結合されている制御電極を有し、前記絶縁されたゲ ート電極に制御信号が供給されて前記第1電力半導体装置がイネーブルされたと き前記ノーマルオフ型の第2の半導体装置を導通させるように構成し、前記制御 回路が、前記第1電力半導体装置のノーマル動作中に前記ノーマルオフ型の第2 の半導体装置の導通を抑制するディセーブリング手段を具え、このディセーブリ ング手段が、第1及び第2の主電極と制御電極とを有し第1及び第2の主電極が 前記ノーマルオフ型の半導体装置の制御電極と前記第1電力半導体装置の第2の 主電極との間に結合されているノーマルオフ型の第3の半導体装置と、前記ノー マルオフ型の第3の半導体装置の制御電極に信号を供給する手段とを具え、前記 電力半導体装置のノーマル動作中に第3の半導体装置を導通させて前記ノーマル オフ型の第2の半導体装置の導通を抑制するように構成した保護スィッチを提供 する。 本発明の第1の観点による保護スイッチによれば、第2半導体装置としてノー マルオン型装置を使用するのを回避することができ、更に保護スイッチにおける オフ状態の電流消費量を無視しうる程度に又は実質的に零にしうる。 ここで用いる“保護スイッチ”とは、電力半導体装置と、この電力半導体装置 の動作を少なくともある程度制御する制御回路とを有するスイッチを意味する。 又、ここで用いる言葉“ノーマルオン”型装置とは、少なくとも第1及び第2 の主電極と制御電極とを有する装置であって、これら主電極に適切な電圧が印加 されるも制御電極に電圧が印加されない(すなわち印加される電圧が零である) 場合に導通しており、制御電極に実際に零でない電圧が印加されることによって のみターン・オフしうる装置を意味する。ノーマルオン型半導体装置は一般に、 デプレションモードIGFET又はこれから形成された装置である。しかし、J FETのような或いはJFETとデプレションモードIGFETとの双方の特性 を有する装置のようないかなる適切なノーマルオン装置をも用いることができる 。 又、ここに用いる言葉“ノーマルオフ”型装置とは、少なくとも第1及び第2 の主電極と制御電極とを有する装置で知って、これら主電極に適切な電圧が印加 されるも制御電極にも零でない電圧が印加されるまで導通しない装置を意味する ものである。ノーマルオフ型装置では代表的に、エンハンスメントモードIGF ETとするか或いはこれに関連する装置とすることができるも、バイポーラトラ ンジスタ又は適切な極性の同様な構造のものとすることもできる。 パーワMOSFET装置を流れる負荷電流を制御する制御回路を有する保護ス イッチは米国特許第5272399号明細書から既知である。この既知の制御回 路は電流ミラーFET(その図中2で示されている)を具え、この電流ミラーF ETのチャネル導通特性の製造処理依存性はパワー装置(1)の等価な特性と同 じである。この電流ミラーFET(2)のドレイン及びゲート端子はパワー装置 (1)のドレイン及びゲート端子にそれぞれ接続され、ノード(12)における ミラーFET(2)のソースと負荷(7)への接続点であるパワー装置(1)の ソースとの間にセンス抵抗(11)が接続されている。ミラーFET(2)と抵 抗(11)とはパワー装置のソース及びドレイン電極間に接続された分圧器(2 ,11)として説明されており、これらのノード(12)における電圧がパワー 装置(1)のドレイン−ソース電圧を追従するようになっている。制御回路は、 パワー装置(1)の絶縁ゲート(G)及び主ソース電極(S)間に結合されたノ ーマルオフ型の第2FET(3)をも有している。ノード(12)における電圧 が予め決定した値を越えると、この第2FET(3)が、パワー装置(1)のノ ード(12)及びゲート(G)間に結合されたノーマルオン型のFET(4)及 び抵抗(5)の直列回路(4,5)であって、抵抗(5)とノーマルオン型のF ET(4)とのノードが第2FET(3)のゲート(G)に接続されている当該 直列回路により導通せしめられる。ノーマルオン型のFET(4)の制御電極( すなわちゲートG)はパワー装置(1)の主ソース電極(S)に接続されている 。 米国特許第5272399号の回路は、制御FET(3)を部分的に導通させ ることによりパワー装置(1)中の電流を制限するためのものであり、これのみ を可能にする。デプレションモードFET(4)は常規導通しており、ノード( 12)に生じる可成り大きな電圧によってのみ導通しなくしうる。更に、米国特 許第5272399号の回路は制御FET(3)を完全にディセーブリングしえ ない。その理由は、制御FET(3)のゲートに印加しうる最低電位がパワー装 置(1)中の電流によって存在するノード(12)における電圧によって規定さ れ、更に、センス抵抗(11)及びデプレションFET(4)のチャネル抵抗に より一部が、直列抵抗(6)及び(5)により他の部分が形成されている分圧器 によって制御FET(3)の最低ゲート電圧が制限されている為である。 本発明は、ノーマルオフ型の第2半導体装置の制御電極と電力半導体装置の第 2主電極との間に第1及び第2主電極が結合されたノーマルオフ型の第3半導体 装置を有するディセーブリング手段によりノーマルオフ型の第2半導体装置の導 通が抑止されるようになっているパワー装置用の、より汎用性のある制御回路に 関するものである。信号はこの第3半導体装置の制御電極に供給されて電力半導 体装置の常規動作中この第3半導体装置を導通させ、従ってノーマルオフ型の第 2半導体装置をディセーブリングする。本発明によるこのノーマルオフ型の第3 半導体装置のこのような配置によれば、電力半導体装置に最初に流れうる電流に かかわらず、第2半導体装置を供給された信号に直接応答させて導通状態及び非 導通状態に完全に切換える。他の利点として、本発明はノーマルオン型又はデプ レションモードのいかなる装置も必要とせず、有効なノーマルオン型又はデプレ ションモードの装置をも製造する必要がある場合よりも簡単且つ廉価な有効処理 を以って完全な保護電力スイッチを製造しうる。 第3半導体装置に対しては、適切ないかなる形態のノーマルオフ型半導体装置 をも用いることができる。ディセーブリング手段としてノーマルオフ型のIGF ETを使用することにより、このような装置が第1電力半導体装置の絶縁ゲート 電極とノーマルオフ型の第2IGFETの制御電極との間を極めて高インピーダ ンスで結合し、従って第1電力半導体装置がオンすなわち導通し且つディセーブ リング手段がノーマルオフ型の第2半導体装置をディセーブリングするよう動作 すると、第1電力半導体装置の絶縁ゲート電極からこのディセーブリング手段を 経てほんのわずかの電流しか流れず、従ってこのディセーブリング手段の動作に より第1電力半導体装置の動作が著しい悪影響を受けなくなるという利点が得ら れる。 第3半導体装置を導通させる電圧を調整するしきい値調整装置を設けることが できる。このしきい値調整装置によれば、第3半導体装置を導通させるしきい値 を調整して、信号供給手段が第3半導体装置の制御電極に必要な信号を供給しな い場合に第3半導体装置がターン・オンせず第2半導体装置をディセーブリング するようにする。 第1電源電圧ラインが第1及び第2電源電圧ラインのうちでより正である場合 、すなわち、第1電力半導体装置が高電位側のスイッチとして結合されている場 合、前記一方の主電極は第2主電極、すなわち第1電力半導体装置がパワーMO SFETを有する場合ソース電極である。あるいはまた、第2電源電圧ラインが 第1及び第2電源電圧ラインのうちでより正である場合、すなわち第1電力半導 体装置が低電位側スイッチとして結合されている場合、前記一方の主電極は第1 主電極となる。 前記ディセーブリング手段が、第1及び第2の導通経路と、前記第1端子の電 圧が前記第1及び第2の電源電圧ラインのより高い正の電源ラインの電圧以下の 場合前記第1の導通経路の少なくとも一部のコンダクタンスを変更する手段と、 第1の端子の電圧が前記第1及び第2の電源電圧ラインの他方のより低い正の電 源ラインの電圧以上の場合前記第2の導通経路の少なくとも一部のコンダクタン スを変更する手段と、前記第1及び第2の導通経路のそれぞれ対応する位置の電 圧を比較して前記第3の半導体装置を導通させる出力信号を発生する手段とを具 え、第1の別の半導体装置のコンダクタンスと第2の別の半導体装置のコンダク タンスとの間に予め定めた関係が検出されたとき、前記ノーマルオフ型の第2半 導体装置の導通を抑制するようにすることもできる。このように第1及び第2レ ベルシフタを有する変更可能な第1及び第2導通路を用いることにより、バッテ リ電位又は大地電位のような固定電位に対する信号により、第1電力半導体装置 の絶縁ゲート及び第2主電極に存在する電圧にかかわらずノーマルオフ型の第2 半導体装置の状態を正しく制御しうるようになる。 本発明の第2の観点によれば、第1の電源電圧ラインに結合する第1の主電極 、負荷を介して第2の電源電圧ラインに接続する第1の端子に結合されている第 2の主電極、及び第1電力半導体装置の導通をイネーブルするゲート制御信号を 供給する制御端子に結合されている絶縁ゲート電極を有する第1電力半導体装置 と、前記第1半導体装置の動作を制御する制御回路とを具え、前記制御回路が、 第1電力半導体装置の絶縁されたゲート電極と前記第1端子との間を結合する第 2の半導体装置と、第1及び第2の導通経路を有し前記電力半導体装置の絶縁さ れたゲート電極と第2の主電極との間の結合を抑制する手段と、前記第1端子の 電圧が前記第1及び第2の電源電圧ラインのより高い正の電源ラインの電圧以下 の場合前記第1の導通経路の少なくとも一部のコンダクタンスを変更する手段と 、前記第1の端子の電圧が前記第1及び第2の電源電圧ラインの他方のより低い 正の電源ラインの電圧以上の場合前記第2の導通経路の少なくとも一部のコンダ クタンスを変更する手段と、前記第1及び第2の導通経路のそれぞれ対応する位 置の電圧を比較して出力信号を発生する手段とを具え、前記各対応する位置の電 圧間の予め定めた関係が検出されたとき、前記第2半導体装置により前記電力半 導体装置の絶縁されたゲート電極と第2の主電極との間の結合を抑制するように 構成した保護スィッチを提供する。 本発明の第2の観点による保護スイッチは特に、第2半導体装置としてノーマ ルオン型の装置を用いないようにするのに有利であり、更に保護スイッチにおけ るオフ状態の電流消費量を無視しうるように又は実質的に零にしうる。更に、電 力半導体装置の絶縁ゲート電極と第2電源電圧ラインとの間が接続されていない という事実により高い負のリングオフを可能にする。又、このような保護スイッ チは、バッテリ電位又は大地電位のような固定電位に対する信号が、第1電力半 導体装置の絶縁ゲート及び第2主電極に存在する電圧にかかわらず、ノーマルオ フ型の第2半導体装置の状態を正しく制御する手段を提供する。更に、このよう な保護スイッチは、大地電位に対する印加バッテリ電位が低い場合でも正しく動 作しうる。その理由は、いずれかのレベルシフタの導通路の電圧制御抵抗の変化 を検出しうるようにするのに必要なゲート電圧の振れを極めて小さくすることが でき、例えばIGFETのしきい値に達するのに必要とする電圧の振れよりも著 しく小さくすることができる為である。従って、この回路の場合、負荷端子とレ ベルシフタの各半部に対するそれぞれの電源ラインとの間の電圧の高さが殆ど必 要としない。 本発明の第2の観点による保護スイッチは(及び第2の観点による保護スイッ チも)他の利点を有する。大地電位に対する充分なバッテリ電位がない場合のレ ベルシフタの出力は、入力信号が存在せず、保護スイッチにおいて電力半導体装 置がターン・オフされるのと同じ状態となる。従って、接地端子が故障により負 の電源ラインから分断され、これにより保護スイッチにおけるいかなる内部論理 回路機能又は保護回路機能に対する電源が除去される場合に、本発明の第1及び 第2の双方又はいずれか一方の観点によるこれらの回路配置は、電力半導体装置 が安全にターン・オフされて電力保護スイッチに対するいかなる損傷をも阻止す るとともに負荷の意図されない動作を排除するという利点を有する。 好適例では、前記第1及び第2の導通経路が、制御電極及びこの制御電極に印 加される電圧に依存するコンダクタンスをそれぞれ有する別の第1及び第2の半 導体装置をそれぞれ有し、前記第1の経路の少なくとも一部のコンダクタンスを 変更する手段が、前記第1端子の電圧が前記第1及び第2の電源電圧ラインのよ り高い正の電源ラインの電圧以下の場合前記別の半導体装置の制御電極に第1の 電圧を印加する手段を有し、前記第2の導通経路の少なくとも一部のコンダクタ ンスを変更する手段が、前記第1の端子の電圧が前記第1及び第2の電源電圧ラ インの他方のより低い正の電源ラインの電圧以上の場合前記第2の別の半導体装 置の制御電極に第2の電圧を印加する手段を有するようにする。 前記第1の別の半導体装置の制御電極に第1の電圧を印加する手段が、第1の 電流源を第1の抵抗性素子に結合する第1の半導体スイッチを具え、前記第1の 端子の電圧が前記第1及び第2の電源電圧ラインのより高い正の電源ラインの電 圧以下の場合前記第1の抵抗性素子に第1の電圧が印加されるようにしうる。前 記第2の別の半導体装置の制御電極に第2の電圧を印加する手段が、第2の電流 源を第2の抵抗性素子に結合する第2の半導体スイッチを具え、前記第1の端子 の電圧が前記第1及び第2の電源電圧ラインの他方の低い正の電源ラインの電圧 以上の場合前記第2の抵抗性素子に第2の電圧が印加されるようにしうる。 これによれば、それぞれの抵抗性素子の両端間のわずかの電圧降下を検出でき 、小さな電源電圧で信頼性のあるレベルシフト動作を可能にする。 前記第2の電流源が電流ミラー回路及びダイオード鎖を介して第2の抵抗性素 子に結合されているようにしうる。 第1及び第2の別の半導体装置はノーマルオン型の装置、例えばデプレション モードの絶縁ゲート電界効果トランジスタとして構成した電圧制御抵抗(VCR )を有するようにしうる。このような保護スイッチを用いると、別の半導体装置 の両端間の電圧はほんのわずか(例えば100mV)となり、従ってこれらの別 の半導体装置は完全にピンチオフすることがなくなる。従って、処理パラメータ すなわち製造パラメータが広い範囲に広がることにより保護スイッチの正しい動 作を阻害せず、従って製造公差を小さくするすなわち厳しくする必要がなくなる 。 第1及び第2導通路は、第1及び第2枝路のうちの一方、一般には第2枝路に 結合された出力端子を有するブリッジを以ってそれぞれ構成することができる。 第1及び第2導通路が第1及び第2の別の半導体装置を有する場合、これらを第 1端子における電圧に近い低電圧で動作しうるようにする。例えば、前記ブリッ ジ回路の第1及び第2の枝路が、それぞれ第1及び第2の主電極と制御電極を有 するトランジスタをそれぞれ具え、各トランジスタが、前記第1及び第2の別の 半導体装置の関連する半導体装置と抵抗とによって補助電源電圧ラインと前記電 力半導体装置の他方の電極との間に結合され、このブリッジ回路の2個のトラン ジスタの制御電極が一緒に結合され、これら2個のトランジスタの一方のトラン ジスタがダイオード接続されその出力部が前記一方の枝路のトランジスタの一方 の主電極に結合されているようにしうる。 ノーマルオフ型の第2半導体装置は例えば、零でない適切な電圧が制御電極に 印加されるまで著しく導通しないバイポーラトランジスタ又は他のいかなる適切 な装置にすることができるも、第2半導体装置は一般にエンハンスメントモード の絶縁ゲート電界効果トランジスタを有する。 本発明の実施例を以下に図面を参照して説明する。図中、 図1は、本発明を部分的にブロックで簡単化して示す線図であり、 図2は、本発明による保護スイッチを一部ブロックでより詳細に示す線図であ り、 図3は、本発明による保護スイッチの一例を示す回路図であり、 図4〜8は、電力半導体装置のセルと本発明による保護スイッチに用いるのに 適した素子とを示す半導体本体の種々の部分の断面図であり、 図9a及び9bは、図に示す保護スイッチの動作を示すグラフであり、 図10は、本発明による保護スイッチの他の例を一部ブロックで簡単化して示 す回路線図である。 図面は実際のものに正比例して描いておらず、図面全体に亘って同様な部分に は同じ符号を付してあることに注意すべきである。 図面特に図1、2、3及び10を参照するに、第1電力半導体装置2をそれぞ れ有する保護スイッチ1、1a、1b、1cが図示され、この第1電力半導体装 置2は、第1の電源電圧ライン3に結合した第1の主電極(図1〜3においてD 、図10においてS)と、負荷Lを介して第2の電源電圧ライン6に接続される 第1の端子4に結合されている第2の主電極(図1〜3においてS、図10にお いてD)と、ゲート制御信号を供給して第1電力半導体装置2の導通をイネーブ ルする制御端子GTに結合されている絶縁ゲート電極Gとを有する。電源電圧ラ イン3及び6は、例えば自動車の電気系統とすることができる。負荷Lは、例え ば自動車のランプ又は他の電気部品とすることができる。第1電力半導体装置2 の動作を制御する制御回路はスイッチ内に含まれている。この制御回路はノーマ ルオフの第2半導体装置M14を具え、このノーマルオフ第2半導体装置は、こ の半導体装置を第1電力半導体装置の絶縁ゲート電極Gと第1及び第2の主電極 Sとの間に接続する第1及び第2の主電極d及びsと、高インピーダンス経路R 又はR11とR12を経て第1電力半導体装置2の絶縁ゲート電極Gに結合した 制御電極gとを有し、これにより、ゲート制御信号が絶縁ゲート電極Gに供給さ れて第1電力半導体装置2の導通がイネーブルされたときノーマルオフ半導体装 置M14を導通させる。この制御回路も、電力半導体装置2のノーマル動作中に 第2半導体装置の導通を抑制するディセーブリング手段10(ノーマルオフの第 3の半導体装置M13を含む)を具える。 従って、本発明による保護スイッチは、第2半導体装置としてのノーマルオン 装置の使用を回避することができると共に保護スイッチのオフ状態電流消費を無 視できる程度にすなわちほぼ零にすることができる。 本明細書で用いる用語“ノーマルオン”は、少なくとも第1及び第2の主電極 と制御電極とを有し、主電極に適切な電圧が印加され制御電極に電圧が印加され ない(すなわち、零V)とき導通し、制御電極に非零Vが印加される場合だけタ ーンオフする装置を意味するものとする。一般的に、ノーマルオン半導体装置は デプレッションモードのIGFET又はデプレッションモードIGFETに由来 する装置である。しかしながら、JFET又はJFET及びデプレッションモー ドIGFETの両方の特性を有する適切なノーマルオン装置も用いることができ る。 ここで用いる用語“ノーマルオフ”は、少なくとも第1及び第2の主電極と制 御電極とを有し、適切な電圧が主電極に印加されても非零電圧が制御電極に印加 されない限り導通しない装置を意味する。典型的に、ノーマルオン装置はエンハ ンスメントモードIGFET又はこれと関連する装置とすることができ、バイポ ーラトランジスタ又は適切な極性の同様な構造のものとすることもできる。 図1は本発明による保護スイッチの原理を部分ブロック線図として示す。 図1に示すように、電力半導体装置2は、負荷L用に高電位スイッチとして結 合したnチャネルエンハンスメントモード電力MOSFET2を具える。MOS FET2のドレイン電極Dは正の第1の電源電圧ライン3に結合し、MOSFE T2のソース電極Sは第1の端子4に結合し、負荷Lは第1端子4と負の電源電 圧ライン6との間に結合する。一般的に、第2の電源電圧ライン6はアースに接 続し、第1の電源電圧ライン3は適切な正の電位、例えば保護スイッチが自動車 に用いるために意図されているバッテリ電位に接続する。電力MOSFET2の 制御電極すなわちゲート電極Gはゲート入力電圧端子GTを介してゲート駆動回 路(図示せず)に結合する。ゲート駆動回路は適切な通常の形態のものとするこ とができる。 ノーマルオフの第2の半導体装置は、本例ではnチャネル低電圧エンハンスメ ントモード絶縁ゲート電界効果トランジスタ(IGFET)M14で構成するが 、勿論バイポーラトランジスタのような他のいかなる適当なノーマルオフ半導体 装置を用いて第2半導体装置を構成することもできる。IGFETM14の制御 電極gは、図1に示すように本例の場合大きな値の抵抗Rにより形成される高イ ンピーダンス経路を介して電力MOSFET2のゲート電極Gに結合する。ディ セーブリング手段10は、電力MOSFET2をターンオンさせる信号TOに応 じてエンハンスメントモードIGFETM14の制御電極gに信号を供給してI GFETM14をディセーブルすると共に第1及び第2の電源電圧ライン3及び 6並びにゲート端子GTに適切な電圧を印加したとき電力MOSFET2をノー マル動作(すなわち、導通)させるいかなる適当な形態のものとすることができ る。 この高電位保護スイッチにおいて、第1電力半導体装置の絶縁ゲート電極と第 2の電源電圧ラインとの間が接続されないことは、第1電力半導体装置に悪影響 を及ぼすことなく高い負のリングオフをイネーブルさせる必要がある。 図2に示すように、デセーブリング段10はnチャネル低電圧エンハンスメン トモードIGFETM13の形態のノーマルオフの第3の半導体装置を具え、こ の第3の半導体装置はIGFETM14の制御電極gに結合した第1の主電極d と第1の端子4に接続されている負荷端子接続ライン4aに結合した第2の主電 極Sとを有し、IGFETM13がその制御電極gに適当な電圧を印加されるこ とにより導通したときIGFETM14の制御電極の電圧が低下しIGFETM 14を非導通にし、ゲート電極Gと第1の端子4との間の放電経路をディセーブ ルして電力MOSFET2をノーマル動作させる。エンハンスメントモードIG FETM13を用いることは、このデバイスにより第1電力半導体装置2の絶縁 されたゲート電極GとIGFETM14の制御電極との間に極めて高いインピー ダンス結合が形成され、この結果IGFETM14がディセーブリング手段10 によりディセーブルされたとき第1電力半導体装置2の絶縁されたゲート電極G からIGFETM13を経て極めて微小な電流しか流れず、第1電力半導体装置 2の導通すなわち動作がディセーブリング手段10の動作により悪影響を受けな い利点がある。 図2は本発明による高電位保護回路1aのより詳細な実施例を極めて線図的に 部分的ブロック線図の形態として示す。ディセーブリング手段10の残りの部分 は、ターンオン信号TOが供給される第1及び第2のレベルシフタ回路LS1及 びLS2を有する。 図2に示す実施例において、第1のレベルシフタ回路LS1は、第1の電源電 圧ライン3と抵抗R2を介して接続ライン4aに結合された接続部J1との間に スイッチM6に直列に結合された適当な形態の第1の電流源CS1を有する。第 2のレベルシフタ回路LS2も、第1の電源電圧ライン3とスイッチM5との間 に結合した適当な形態の第2の電流源CS2を有する。スイッチM5は電流ミラ ー回路の第1の経路M7を介して第2の電源電圧ライン6に結合する。この電流 ミラー回路の第2の経路M8はダイオードD5〜D9を介して接続部J2に結合 する。接続部J2は抵抗R3を介して接続ライン4aに結合する。 スイッチM5及びM6は共にターンオン信号TOにより制御され、本例では高 電圧PチャネルエンハンスメントモードIGFETM5及びM6の形態のものと する。本例では、電流ミラー回路の第1の経路はダイオード接続した高電圧nチ ャネルエンハンスメントモードIGFETM7を含み、この電流ミラー回路の第 2の経路はIGFETM7のゲート電極に結合したゲート電極を有する別の高電 圧nチャネルエンハンスメントモードIGFETM8を含む。勿論、いかなる適 当な形態のスイッチ又は電流ミラー回路をも用いることができる。 第1の端子4の電圧が第1の電源電圧ライン3の電圧よりも低くなると(自動 車用の保護スイッチの場合、バッテリ電位である)、第1のレベルシフタ回路L S1の接続部J1の電圧は第1の導通経路のコンダクタンスを変化させるように 作用し、第1の端子4の電圧が一般的に接地電位である第2の電源電圧ラインの 電位よりも高くなると、第2のレベルシフタ回路LS2の接続部J2の電圧は第 2の導通経路のコンダクタンスを変化させるように作用する。これら第1及び第 2の導通経路は図2に図示されていいないが、接続ライン4aと補助電源電圧ラ インVauxとの間で動作する比較器7を示すブロック中に含まれている。比較器 7は第1の経路と第2の経路との各対応する部分の電圧を比較し、比較された電 圧間に所定の関係が生じたときIGFETM13を導通させてIGFETM14 をディセーブルする出力信号を発生する。 図3は本発明による高電位保護スイッチ1bの一例の詳細な回路図を示す。電 力半導体装置は負荷Lに対する高電位側スイッチとして結合したnチャネルエン ハンスメントモード電力MOSFET2を有し、このMOSFET2の正の第1 の主電極Dは第1の電源電圧ライン3に結合され、第2の主電極Sは第1端子4 に結合され、第1の端子は保護スイッチが用いられているものとして負荷Lを介 して負の第2の電源電圧ライン6に接続する。電力MOSFET2の制御すなわ ちゲート電極Gはゲート制御端子GTを介して通常の構造のゲート駆動回路(図 示せず)に結合する。 第1の電源電圧ライン3と電力MOSFET2の絶縁されたゲート電極Gとの 間に第1の電圧クランプ回路を結合する。図示の実施例において、電圧クランプ 回路は、電力MOSFET2のノーマル動作において逆方向バイアスとなるよう に接続したツェナダイオードZD1を有する。このツェナダイードZD1はダイ オードD13とバック対バックの関係に配置され、このダイオードD13は電力 MOSFET2のノーマル動作中に順方向バイアスとなりツェナダイオードZD 1が順方向バイアスされたとき絶縁されたゲート電極と第1の電源電圧ラインと の間で電流が流れるのを阻止するように作用する。ダイオードD14とバッツ対 バックに配置されたツェナダイオードZD2を有する同様な第2のクランプ回路 を電力MOSFET2の絶縁ゲート電極Gと第2の電源電圧ライン6との間に結 合する。勿論、ツェナダイオードZD1,ZD2及びダイオードD13及びD1 4だけを図示したが、これらダイオードの各々は適切な数のダイオードで構成し て所望の降伏特性を達成することもできる。これらのダイオードは、例えば電力 MOSFET2の絶縁層上に形成した多結晶シリコンダイオードとすることがで きる。 第2半導体装置はnチャネルエンハンスメントモードIGFETM14で構成 し、本例ではゲート電極と第1の端子4との間に抵抗R13に直列に結合する。 IGFETM14の制御電極gは、本例では直列接続した抵抗R11とR12に より形成される高インピーダンス抵抗経路を介してゲート電極Gに結合する。I GFETM14の制御電極は、nチャネルエンハンスメントモードIGFETM 13である第3の半導体装置の第1の主電極にも結合する。図3に示すように、 所望の場合、IGFETM13の第2の主電極sと負荷端子接続ライン4aとの 間に閾値調整ダイオードD12を結合し、ダイオードD12に並列に形成した短 絡リンク9を分断することによりIGFETM13の第2主電極sにアノード結 合することができる。 図3に示すディセーブリング手段10について詳細に説明する。図3に示すよ うに、nチャネル低電圧エンハンスメントモードIGFETM1は、基準電源電 圧端子Vrefに結合された制御すなわちゲート電極gと第1及び第2の主電極と を有し、これら主電極の一方の主電極sは抵抗R1を介して低電圧電源端子Vlo w に結合する。IGFETM1の他方の主電極は低電圧Pチャネルエンハンスメ ントモードIGFETM2のソース−ドレイン導通経路を介して第1の電源電圧 ライン3に結合する。IGFETM2はダイオード接続され、そのゲートすなわ ち制御電極gは別の低電圧PチャネルエンハンスメントモードIGFETM3及 びM4のゲート電極に結合する。これらIGFETM3及びM4は第1の電源電 圧ライン3に結合したソース電極sをそれぞれ有する。IGFETM3及びM4 のドレイン電極は、高電圧PチャネルエンハンスメントモードIGFETM5及 びM6の形態のスイッチングトランジスタのソース電極にそれぞれ結合する。 信号TOを、高電圧PチャネルエンハンスメントモードIGFETM5及びM 6のゲートに結合した端子6に供給する。図2に示す実施例において、IGFE TM5のドレイン電極はダイオード接続した高電圧nチャネルエンハンスメント モードIGFETM7のドレイン電極dに結合し、このIGFETM7は別の高 電圧nチャネルエンハンスメントモードIGFETM8と共に電流ミラー回路を 構成し、これらIGFETM7及びM8は共に第2の電源電圧ライン6に結合し たソース電極sをそれぞれ有している。IGFETM6のドレイン電極は抵抗R 2に直列に接続ライン4aに結合する。 IGFETM8のドレイン電極は、本例では5個のダイオードD9〜D5のダ イオード鎖の第1のダイオードD9のカソードに結合する。勿論、接続するダイ オードの数は回路の個々の要件及び個々のダイオードの特性に依存する。このダ イオード鎖の最後のダイオードD5のアノードは、ツェナダイオードD4に並列 に接続した抵抗R3を介して接続ライン4aに結合する。 第1のレベルシフタLS1はIGFETM1,M2,M4及びM6と、抵抗R 2と、ダイオードD9とにより構成され、第2のレベルシフタLS2はIGFE TM1,M2,M3,M5,M7及びM8と、ダイオードD9〜D5と、抵抗R 3とにより構成される。抵抗R1と、IGFETM1,M2及びM4とは第1の レベルシフタLS1の電流源CS1を構成し、抵抗R1とIGFETM1,M2 及びM3とはレベルシフタLS2の電流源CS2を構成する。 図2に示すように、レベルシフタLS1及びLS2は各接続部J1及びJ2に おける電圧を制御する。接続部J1及びJ2は、電圧により制御される抵抗とし て作用する第1及び第2の補助半導体装置R5及びR7の制御電極rにそれぞれ 接続する。この実施例にいて、第1及び第2の補助半導体装置R5及びR7はn チャネルデプレッションモードIGFET、すなわちゲート制御抵抗とする。 電力半導体装置の制御回路における第1及び第2の導通経路のコンダクタンス を変化させる第1及び第2のレベルシフタLS1及びLS2を用いることは、そ れ自身新規なことである。従って、図3は第1電力半導体装置2を具える新規な 保護スイッチ1bを示し、この半導体装置2は、第1の電源電圧ライン3に接続 する第1の主電極Dと、負荷Lを介して第2の電源電圧ライン6に接続する第1 の端子4に結合した第2の主電極sと、ゲート信号を供給して電力半導体装置2 を導通させる制御端子GTに結合した絶縁されたゲート電極Gとを有する。この スイッチ1bに含まれ電力半導体装置2の動作を制御する制御回路は、電力半導 体装置2の絶縁ゲートGを第1の端子4に結合する第2の半導体装置M14と、 電力半導体装置2の絶縁されたゲート電極Gと第2の主電極sとの結合を抑制す る手段とを具える。この抑制手段はそれぞれ電圧で制御される抵抗R5及びR7 を含む第1及び第2の導通経路を具え、これによりレベルシフタLS1及びLS 2の接続部J1及びJ2における電圧により第1及び第2の導通経路のコンダク タンスを変更することができる。第1の導通経路の少なくとも一部(R5)のコ ンダクタンスは、第1端子4の電圧が第1及び第2の電源電圧ラインのうちより 高い正の電源電圧ライン3の電圧以下のとき変更される。第2の導通経路の少な くとも一部(R7)のコンダクタンスは、第1端子4の電圧が第1及び第2の電 源電圧ラインのより低い方の正の電源電圧ライン(6)の電圧よりも高いときに 変更される。比較器7のこれら第1及び第2の導通経路の各対応する位置の電圧 を比較することにより出力信号が発生し(ラインOS及び80を介して)、各対 応する位置の電圧間の予め定めた関係が検出されたとき第2の半導体装置M14 により電力半導体装置2の絶縁されたゲート電極Gと第2の主電極との結合が抑 制される。 この保護回路1bは、第1の電源電圧ライン3と第2の電源電圧ライン6との 間に印加されるバッテリ電位が低い状態にある場合でさえも正しく動作すること ができる。レベルシフタLS1及びLS2と共に導通経路A又はBにおける電圧 制御抵抗R5又はR7の抵抗値に検出し得る変化を発生させるのに必要なゲート 電圧変動は極めて小さくなり、例えばIGFETの閾値に達するのに必要な電圧 変動よりも大幅に小さくなる。これにより、負荷端子と各電源電圧ラインとの間 で必要な電圧の上側範囲はレベルシフタの半分に最小化されることになる。 ツェナダイオードD3は抵抗R2に並列に結合して第2の補助半導体装置R5 のゲート酸化膜を保護する。 図3の実施例に示すように、第1及び第2の補助半導体装置R5及びR7は比 較器7を構成する差動増幅器の各枝路A及びBに設ける。 勿論、いかなる好適な形態の比較器を用いることができるが、図3の実施例に おいては比較器の第1の枝路Aは補助電源電圧ラインVauxと第1の半導体装置 R5との間にダイオード接続したnチャネル低電圧エンハンスメントモードIG FETM9に直列に結合した抵抗R4を有し、比較器7の他の枝路Bは補助電源 電圧ラインVauxと第2の半導体装置R7との間にnチャネル低電圧エンハンス メントモードIGFETM10に直列に結合した抵抗R6を有する。IGFET M10のゲートはIGFETM9のゲートに結合する。差動増幅器すなわちブリ ッジ回路7の出力OSは、抵抗R6とIGFETM10のドレイン電極との間の 接続部J3から取り出す。 差動増幅器7の出力OSは、本例では2個のインバータ段を有するゲイン段8 に結合する。従って、図3に示すように、ゲイン段8はnチャネル低電圧エンハ ンスメントモードIGFETM11を有し、このIGFETM11は抵抗R8を 介して補助電源電圧ラインVauxに結合したドレイン電極dと、抵抗R9を介し て接続ライン4aに結合したソース電極sとを有する。図示するように、抵抗R 9は、第1及び第2の半導体装置R5及びR7と同様にnチャネルデプレション モードIGFETの形態のものとしてIGFETM11と抵抗R8及びR9とに より構成されるステージの閾値を前段の差動ステージの動作点に整合させる。I GFETM11のドレイン電極dは第2インバータ段のnチャネル低電圧エンハ ンスメントモードIGFETM12の絶縁されたゲート電極に結合する。IGF ETM12は抵抗R10を介して補助電源電圧ラインVauxに接続したドレイン 電極と、接続ライン4aに結合したソース電極とを有する。増幅された出力信号 はライン80を介してnチャネル低電圧エンハンスメントモードIGFETM1 3のゲートすなわち制御電極に供給する。 上述したように、ダイオード12を導電リンク9を切断して第3半導体デバイ スを構成するIGFET M13と直列に結合し、IGFET M13のしきい 値電圧を増大させて、IGFET M13のしきい値電圧をIGFET M12 のしきい値電圧より高くし、その結果として、ターンオフ時に補助電圧供給ライ ンVaux上の電圧が比較器7の動作ヘッドルーム以下に低下し、次いで負荷Lの 相互作用により上昇する場合に、IGFET M12が最初にターンオンしてI GFET M13がターンオンするのを阻止し、ゲート放電IGFET M14 をディセーブルしないようにすることができる。IGFET M12をIGFE T M13より先にターンオンする他の方法を使用することもできること勿論で ある。例えば、IGFET M12及びM13の負荷として適当な抵抗値を使用 することができ、或いはそれらの相対導通チャネル長及び/又は幅を(例えばI GFET M12に幅広導通チャネルを与え、JGFET M13に幅狭導通チ ャネルを与えることにより)調整することができ、或いは、当然のことながら、 ゲート絶縁層又は誘電体層の厚さを所望のしきい値電圧が得られるように調整す ることができる。 明らかなように、エンハンスモードIGFET M1〜M14及びデプレショ ンモードゲート制御抵抗R5,57及びR9の各々はバックゲート電極bgを有 している。これらのバックゲート電極は不所望な寄生バイポーラ作用を生じない ように回路内の最も適切な点に結合する。従って、nチャネル低電圧エンハンス メントモードIGFET M9,M10,M11,M12,M13及びM14の バックゲートbg及びnチャネルデプレションモードゲート制御抵抗R5,R7 及びR9のバックゲートbgは接続ライン4aに結合する。高電圧nチャネルエ ンハンスメントモードIGFET M7及びM8のバックゲートbgは第2電圧 供給ライン6に接続する。pチャネルエンハンスメントモードIGFET M2 ,M3,M4,M5及びM6のバックゲートbgは第1電圧供給ライン3に接続 する。IGFET M1のバックゲートは図に示すように低電圧供給端子Vlow に接続する。 他の抵抗は任意の適当な構造のものとすることができる。図3に示す実施例で は、抵抗R2,R13、特にR13は不所望な寄生バイポーラ動作を生じないよ うに薄膜抵抗として形成するが、抵抗R1,R4,R6,R8及びR10〜R1 2は拡散抵抗として形成する。 種々のダイオードは、同様に不所望な寄生バイポーラ動作を生じないように、 全て薄膜構造素子として形成する。種々のIGFETも薄膜デバイスとして形成 することができるが、一般にこれらのIGFETは拡散デバイスとして形成する 。 保護形スイッチ1bを構成する種々の素子の値は、使用する素子の精密な特性 及び保護形スイッチに対する特定の要件に依存する。しかし、一例につき説明す ると、実際上レベルシフタLS2及びLS1の負荷を構成する抵抗R2及びR3 は小さくしてレベルシフタLS1及びLS2の時定数を小さくし、ストレイキャ パシタンスを経て電荷を注入する電圧の時間変化(dV/dt)に対する高速応 答及び良好な不感域が得られるようにする。一般に、抵抗R4,R6及びR8は 等しい値にするとともに、抵抗R10の値にほぼ等しくし、抵抗R5のプリセッ ト値は抵抗R9のK倍の値に等しくするとともに、抵抗R7のプリセット値は抵 抗R9のK分の1の値に等しくする。ここでKは選択した定数、例えば1.05 である。ゲート制御抵抗R5及びR7の異なるプリセット値又は公称値はブリッ ジ7に対する組み込み不平衡をもたらす。この不平衡は他の素子の値を変えるこ とにより、例えば抵抗R4及びR6を異なる値にすることにより達成することが できる。IGFET M7及びM8は整合させることができ、即ち同一のチャネ ル幅及び長さを有するものとすることができ、或いは1以外の所定の固定のチャ ネル幅対長さ比を有するものとすることができる。同様に、IGFET M2, M3及びM4も整合させることができ、それらのチャネル長対幅比を1以外の所 定の固定比にすることができる。IGFET M14は広い導通チャネルを有す るものとしてパワーMOSFET2のゲートキャパシタンスの高速放電を可能に する必要がある。 個別の素子からなる回路を構成することもできること勿論であるが、本例では 図3に示す回路の種々の素子をパワーMOSFET2と同一の半導体本体内に集 積する。 図4〜図8は図3に示す回路に使用しうる素子をどの様に形成しうるかを示す 半導体本体100の種々の部分の断面図である。 半導体本体100は、本例では、比較的高ドープのn導電型の単結晶シリコン 基板100aを具え、その上にMOSFET2のドレインドリフト領域を構成す る比較的低ドープのn導電型シリコンエピタキシャル層100bが設けられてい る。 nチャネルエンハンスモードパワーMOSFET2は慣例のDMOS製造技術 を用いて形成する。MOSFET2の1つのソースセル11が図4に示されいる 。ソースセル11は、半導体本体100の一主表面100cに隣接して、p導電 型の本体領域14を具え、この領域はn導電型ソース領域17を含み、このソー ス領域とともにMOSFET2の絶縁ゲート(図4の18)の下方に導通チャネ ル領域14bを限定する。図に示すように、p型本体領域14は比較的高ドープ の中心補助領域14aを有し、寄生バイポーラ動作を生じないようにこの領域を (図に示すようにソース領域17を貫通するエッチング溝により、又はソース注 入をマスクすることにより)パワーMOSFET2のソース電極Sに短絡するこ とができる。ソース電極S及びゲート電極G(図示せず)は絶縁層30の上に設 けられ且つソース領域17及び絶縁ゲート18にそれぞれ接点孔を経て接触する メタライズ層により形成する。ドレイン電極Dは半導体本体100の他方の主表 面100d上に設ける。 図5は図3に示す回路のIGFET M1及びM9〜M14を形成するのに使 用しうるラテラル低電圧エンハンスメントモードNMOS IGFETの可能な 構造の一例を示す。例として、図5はIGFET M11であるものとする。図 5に示すように、このIGFETは以下に説明するようにアイソレーション又は ウエル領域21を構成するp導電型の第2領域内に拡散されたn導電型ソース及 びドレイン領域19及び20を有する。このIGFETを高電圧に耐えるものと する必要がある場合には、任意の適当な慣例の電界軽減手段を設けることができ 、領域19及び20に低ドープ延長領域を設けることができる。絶縁ゲート22 及びソース、ゲート及びドレイン電極23、24及び25は絶縁層30上に形成 することができる。本例では、図に示すように他の電極21aをアイソレーショ ン又はウエル領域21に結合してこのIGFETのバックゲートを適当な接続ラ イン、即ちIGFET M11の場合には接続ライン4aに結合することができ る。 図6は、実際上デプレションモードNMOSトランジスタとして形成されるゲ ート制御抵抗、即ち電圧制御抵抗R5,R7及びR9の一つの例を示す。図に示 すように、抵抗R5はp導電型領域内に形成された比較的低ドープのn導電型領 域26を具える。抵抗R5,R7及びR9のバックゲートはIGFET M11 のバックゲートと同一の点に結合されるため、前記p導電型領域はアイソレーシ ョン又はウエル領域21の一部分とすることができる。これらのIGFETのバ ックゲートが回路内の他の点に結合される場合には、別のアイソレーションウエ ルが必要とされるが、同一の点に接続されたバックゲートを有するすべてのIG FETは同一のp導電型アイソレーションウエル内に形成するのが有利である。 それぞれのソース及びドレイン電極28a及び28bを比較的低ドープのnドー プ領域26内の互いに離間した比較的高ドープのn導電型領域26a及び26b に接触させるとともに、一般にドープ多結晶シリコン層の導電層を、IGFET のゲート酸化層を設けるために堆積された熱酸化層の一部分からなる絶縁層30 の上に、n導電型領域26を覆うように設ける。この多結晶層はゲート制御抵抗 の制御電極rを形成する。電極27を設けてウエル領域21を適切な基準電位点 (本例では接続ライン4a)に結合することができるが、抵抗R5をアイソレー ションウエルに接触するとともにこのウエルを接続ライン4aに結合する電極を 有する他の素子と同一のp導電型ウエル領域21内に形成する場合にはその必要 はない。 拡散抵抗R1,R4,R6,R8及びR10〜R12は図6に示すものとゲー ト酸化層又は制御電極rを具えない点を除いて同一の構造を有するものとするこ とができる。しかし、必要に応じ、静電遮蔽体を抵抗上に設けられた保護絶縁層 上に設けることができる。 図7は薄膜ダイオード、例えば図1のダイオードD5〜D9の一つの例を示し 、図8は薄膜抵抗、例えば図3の抵抗R2,R3及びR13の一つの例を示す。 図に示すように、ダイオードD5は多結晶シリコンの互いに反対導電型の領域3 2及び33からなるpn接合ダイオードであり、これらのドープ多結晶シリコン 層にその上に設けられた絶縁層34の孔を経てそれぞれ接触された電極32a及 び32bを有している。抵抗R2は一般にn導電型のドープ多結晶シリコン領域 35からなり、このn導電型のドープ多結晶シリコン領域35に絶縁層34の孔 を経て接触された互いに離間した電極35a及び35bを有している。 図3に示す回路の動作状態においては、適切な電圧が第1及び第2電圧供給ラ イン3及び6に供給され、パワーMOSFET2をターンオンする信号がゲート 端子GTに供給され、更にロジックターンオン信号TOが端子6に供給される。 ロジック信号TOは補助電圧供給ラインVaux 及び接続ライン4aの双方と無関 係である。 2つのレベルシフタLS1及びLS2を用いてロジック信号TOを接続ライン 4aに関連させる。レベルシフト電流は基準端子Vreに供給される基準電圧から 発生される。 レベルシフタLS1及びLS2の作用により、第1端子4の電圧が第1又は第 2電圧供給ライン3又は6の何かの電位に近いときでもIGFET M14をデ ィセーブルすることが可能になる。 従って、負荷Lの第1端子4の電圧が一層正の第1電圧供給ライン3の電位( 例えば負荷が自動車電気系統のランプ又は他の素子である場合には電池により供 給される電圧)より低いときは、IGFET M4がIGFET M6を経て抵 抗R2に電流を供給する。抵抗R2の両端間電圧がゲート制御抵抗R5のゲート 電極rに供給され、そのコンダクタンスを変化する。ダイオードD3は抵抗R5 のゲート酸化層を、補助半導体デバイスR5の制御電極rに大電圧を容量的に供 給しうる外部的に供給される高速電圧変化dV/dt時に、損傷から保護するよ うに作用する。 また、負荷Lの第1端子4の電圧が一層低い正の第2電圧供給ライン6の電圧 (一般に大地電位)より大きいときは、IGFET M3がIGFET M5を 経てIGFET M7に電流を供給する。IGFET M7を経て流れる電流が IGFET M8により抵抗R3に鏡影される。抵抗R3の両端間電圧が接続点 J2を経て他のゲート制御抵抗R7のゲート電極rに供給され、そのコンダクタ ンスを変化させる。この場合には、ダイオードD4がゲート制御抵抗R7のゲー ト酸化層を保護するように作用する。ダイオードD5〜D9は、負荷Lの第1端 子4が、例えば誘導性負荷の場合に発生しうるような第2電圧供給ライン6の電 位より低い電位にあるときに、IGFET M8が寄生導通するのを阻止又は少 なくとも禁止するように作用する。 このように、レベルシフタLS1及びLS2は、それぞれ負荷の第1端子4の 電圧が第1電圧供給ライン3の電位より低いとき及び第2電圧供給ライン6の電 位より高いときに、接続点J1及びJ2を経て関連する電圧制御抵抗R5及びR 7のコンダクタンスをプリセット値から変化させる。何れの場合にも、得られる コンダクタンスの変化は実際上抵抗R5及びR7のプリセット値又は初期値の差 により与えられる差動増幅器又はブリッジ7の組み込み不平衡に反対し、これを 相殺する。この組み込み不平衡の相殺により、差動増幅器又はブリッジ7が出力 端子OSの高い出力信号を利得段8の第1インバータのIGFET M11の制 御ゲートgに供給する。これによりIGFET M11が導通してそのドレイン 電極dの電圧が低下し、その結果IGFET M12が非導通になってそのドレ イン電極dの電圧が上昇し、その結果IGFET M13が導通してIGFET M14の制御電極gの電圧を低下し、ゲート放電回路をディセーブルしてパワ ーMOSFET2をそのゲート電極Gに供給される制御信号に従って導通しうる ようにする。従って、ディセーブリング回路10によれば、さもなければ導通す るIGFET M14をディセーブルすることによりパワーMOSFET2をタ ーンオンさせることができる。ゲート電圧がゲート端子GTから除去されると、 ターンオン信号TOも除去されるため、ディセーブリング回路10はIGFET M13をターンオンするように機能し得なくなる。従って、ターンオン信号T Oが存在しないときは、IGFET M14のゲート電極gがパワーMOSFE T2のゲート電極Gへ結合されているために、IGFET M14が導通してパ ワーMOSFET2のゲートキャパシタンスを負荷Lを経て放電し、パワーMO SFET2を高速にスイッチングオフする。 保護形スイッチ1、1a又は1bは、パワーMOSFET2の絶縁ゲート電極 Gと第2電圧供給ライン6との間の導通路又は接続の欠落により、パワーMOS FET2に何の悪影響も与えることなく又は少なくとも重大の悪影響を与えるこ となく、誘導性負荷Lの高いネガティブリングオフを許容する。この導通路の欠 落は、パワーMOSFET2の絶縁ゲート電極G及び第2主電極の電圧が再循環 誘導性負荷Lのために第2電圧供給ライン6の電圧(上述の例では一般に大地電 位)以下にスイングすることをパワーMOSFET2に悪影響を与えることなく 可能にする。図2及び図3に示す保護形スイッチ1a及び1bでは、パワーMO SFET2の絶縁ゲート電極G及び第2主電極の電圧が第2電圧供給ライン6の 電圧(一般に大地電位)より低くなりすぎなければ、ダイオードD5−9又はダ イオードチェーンD5〜D9の作用によりネガティブリングオフ状態におけるI GFET M8の導通及びその固有の寄生バイポーラトランジスタ動作が阻止さ れる。ネガティブリングオフの大きさ、即ちパワーMOSFET2の絶縁ゲート 電極Gと第2主電極との間の電圧の大きさは、図3に示す保護形スイッチ1bで は電圧クランプ回路ZD1,D13及びZD2,D14により又はパワーMOS FET2の厳しいアバランシェにより制限され、パワーMOSFET2が損傷さ れる可能性が除去又は少なくとも低減される。絶縁ゲート電極Gと第2電圧供給 ライン6との間の電圧クランプ回路ZD2はネガティブリングオフを電圧クラン プ回路ZD2のアバランシェ降服電圧、代表的には5ボルトに限定する。ダイオ ードチェーンD5〜D9は、端子接続ライン4aの電圧が第2電圧供給ライン6 の電圧に対し十分に負になる場合にアバランシェ降服することができる。このよ うな状態では、IGFET M8に固有の寄生バイポーラがターンオンしうる。 図3には示されていないが、寄生バイポーラトランジスタはそのコレクターベー ス電圧が約30ボルトのときに代表的には極めて壊れやすく、即ち非可逆降服を 生じやすいために、5〜10キロオームの抵抗をダイオードチェーンD5〜D9 と直列に接続して電流制限器として作用させ、IGFET M8のバックゲート が第1電圧供給ライン3の電圧よりあまり低くならならようにしてIGFET M8の寄生バイポーラトランジスタを非可逆降服を生ずることなくターンオンさ せることができるようにすることができる。接続ライン4a及び第2電圧供給ラ イン6がともに負である場合には、ダイオードチェーンD5〜D9は導通しない こと勿論である。このような状態では、電圧クランプ回路ZD2が絶縁ゲート電 極Gと第2電圧供給ライン6との間の電圧を電圧クランプ回路の降服電圧にクラ ンプする。 上述したように、ディセーブリング手段10はIGFET M14をディセー ブルするように動作する。これはおそらく図9a及び9bを参照して一層明瞭に 説明することができる。図9aは端子4又は負荷端子接続ライン4aの電圧Vlo adに対する電圧(V)のグラフを示し、垂直破線Aは上述の例では一般に大地電 位である第2電圧供給ライン6に対し正である第1電圧供給ライン3の電圧を表 す。保護形スイッチが自動車電池のような電池から給電される場合には、第1電 圧供給ライン3の電圧は代表的には12ボルトである。 図9aの直線40は接続ライン4aの電圧を示す。上述の例の場合のように、 負荷Lが誘導性負荷である場合には、当然のことながら第1端子4又は接続ライ ン4aの電圧が第2電圧供給ライン6の電圧より低くなりうる。直線40の破線 領域は、第1端子4の電圧が第1電圧供給ライン3の電圧より大きくなる非常に 低い可能性、又は第1端子4の電圧が第2電圧供給ライン6の電圧より通常予想 される大きさ(第2電圧供給ライン6が大地電位(零電圧)である場合には代表 的にマイナス20ボルト)より大きく低下する非常に低い可能性を示す。図9a の線41は接続点J1の電圧を示し、線42は接続点J2の電圧を示す。 図9aから明らかなように、第1端子4又は接続ライン4aの電圧が第2電圧 供給ライン6の電圧(上述の例では大地電位)に等しいか極めて近い場合には、 ダイオードチェーンD5〜D9は接続点J2の電圧が抵抗R3により接続ライン 4aの電圧に向けプルアップされるように作用するため、図9aに示すように、 接続点J2の電圧が第1端子4又は接続ライン4aの電圧と実際上同一になり、 従ってゲート制御抵抗R7のコンダクタンスの変化は存在し得ない。しかし、第 1端子4又は接続ライン4aの電圧が第2電圧供給ライン6の電圧より数ミリボ ルト高くなると、ダイオードチェーンD5〜D9が接続点J2の電圧をプルダウ ンするため、接続点J2の電圧は第1端子4又は接続ライン4aの電圧より代表 的には0.5〜1ボルト低くなり、従って第2レベルシフタLS2がゲート制御 抵抗R7のコンダクタンスを変化するよう動作する。図9aの線41から明らか なように、第1端子4又は接続ライン4aの電圧が第1電圧供給ライン3の電圧 に到達又は(代表的には数ミリボルト以内に)近づくまで接続点J1の電圧は第 1端子4又は接続ライン4aの電圧より(この場合も代表的には0.5〜1ボル ト)大きく、もはやIGFET M6のターンオン電圧を許容する電圧ヘッドル ームは存在しない。従って、第1端子4又は接続ライン4aの電圧が第1電圧供 給ライン3の電圧に到達又は近づくまで、接続点J1の電圧は第1端子又は接続 ライン4aの電圧より幾分高くなり、従って第1レベルシフタLS1が動作して ゲート制御抵抗R5のコンダクタンスを変化せしめる。図9aに示されているよ うに、ゲート制御抵抗R5及びR7のコンダクタンスは同時に(反対方向に)変 化されるものとしうるが、一般にはゲート制御抵抗R5又はゲート制御抵抗R7 のコンダクタンスの変化は比較器又はブリッジ7の内部不平衡を相殺し、利得段 8があればこれを経てIGFET M13にこれを導通させIGFET M14 をディセーブルさせる信号を供給するものとすれば十分である。 図9aについての上述の検討から明らかなように、接続点J1及びJ2と第1 端子4又は接続ライン4aとの間の電圧差は小さいため、第1電圧供給ライン3 の電圧が低いときでもこの種のスイングが存在しうる。図9bは、第1電圧供給 ライン3の電圧が5ボルトである状態(極めて低い電池電圧の場合を示す)を示 すことによりこれを示している。このように、それぞれのゲート制御抵抗R5及 びR7のコンダクタンスを十分に変化させてIGFET M14をディセーブル するのに必要な接続点J1及びJ2の電圧のスイングを小さく維持するとともに 、ダイオードチェーンD5〜D9の電圧降下を小さく維持することは、電池電圧 が極めて低い(5ボルト以下)ときでも、接続点J1及びJ2のどちらも第1端 子4の電圧と異なる電圧を有しない極めて小さい領域が存在するのみとなること を意味する。従って、ディセーブリング手段は誘導性負荷Lのスイッチング中に 第1端子に予想しうる電圧の常規範囲に亘って動作することができる。 接続ライン4aの電圧が第1電圧供給ライン3の電圧を越える場合に固有の寄 生バイポーラトランジスタが問題になる場合には、第1端子4を接続ライン4a に、適切な能動素子及び/又は受動素子を経て結合して、第1端子4の電圧が第 1電圧供給ライン3の電圧を越えるときでも接続ライン4aの電圧が第1電圧供 給ライン3の電圧より低く維持されるようにすることができる。或いは、ダイオ ードを接続点J1への電流路と直列に結合し、即ち接続点J1とM6との間に結 合して、接続ライン4aの電圧が電池電圧以上になる場合に接続点J1の電圧が 接続ライン4aの電圧以下にプルダウンされるようにすることもできる。 IGFET M13のしきい値電圧はIGFET M12のしきい値電圧より 高く構成し、パワーMOSFET2のターンオフ時に補助電圧供給ラインVaux の電圧がブリッジ7の所要の動作ヘッドルーム以下に低下し、次いで負荷の相互 作用により上昇する場合に、IGFET M12が最初にターンオンしてIGF ET M13のターンオンを禁止する(さもなければこれがIGFET M14 をディセーブルしてしまう)ようにするのが有利であること勿論である。IGF ET M13のしきい値電圧は、上述したように、リンク9を切断してダイオー ドD12の短絡を除去することにより、又はIGFET M12及びM13の負 荷として適当な抵抗値を用いることにより、又は例えばそれらの相対導通チャネ ル長及び/又は幅を調整することにより(例えばIGFET M12に広い導通 チャネルを与え、IGFET M13に狭い導通チャネルを与えることにより) 、又は当然のことながら、ゲート絶縁層の厚さ又は誘電体を所望のしきい値電圧 が達成されるように調整することにより調整することができる。 上述した例ではパワーMOSFET2はハイサイドスイッチ、即ち正電圧供給 ライン3と負荷Lとの間に結合されるものとして示されているが、本発明はパワ ーMOSFETが一層負の(即ち一層低い正)電圧供給ラインと負荷Lとの間に 結合されるロウサイドスイッチに適用することもできる。 図10は本発明の保護形スイッチ1cの他の実施例を示す。本例では、保護形 スイッチはロウサイド保護形スイッチを具え、即ち第1電圧供給ライン3が第1 及び第2電圧供給ラインのうちの一層負又は一層低い正の電圧供給ラインであっ て、一般にアース(大地)に接続され、第2電圧供給ライン6が第1及び第2電 圧供給ラインのうちの一層正の電圧供給ラインであって、適当な正電位、例えば この保護形スイッチが自動車に使用される場合には電池電位に接続される。 図10に示すように、本例でもパワー第1半導体デバイスはnチャネルエンハ ンスメントモードパワーMOSFET2を具え、従って第1電圧供給ライン3に 結合された第1主電極はパワーMOSFET2のソース電極Sであり、第1端子 4に結合された第2主電極はパワーMOSFET2のドレイン電極Dである。電 圧クランプ回路50がパワーMOSFET2のドレイン電極Dとソース電極Sと の間に結合される。任意の適当なクランプ回路、例えば図3に示すものに類似の ツェナーダイオードZD3及びD15を具えるクランプ回路又は欧州特許出願公 開第0523800号に記載されたものに類似の電圧クランプ回路を使用するこ とができる。 図1〜図3に示す実施例と同様に、エンハンスメントモードnチャネルIGF ET M14をパワーMOSFET2の絶縁ゲート電極Gとソース電極Sとの間 に抵抗R13と直列に結合する。IGFET M14の制御電極gを抵抗R11 及びR12が設けられた高インピーダンス路を経てパワーMOSFET2のゲー ト電極Gに結合する。本例でも、適切な電圧が第1及び第2電圧供給ライン3及 び6に及び抵抗R19を経て絶縁ゲート電極Gに結合されたゲート端子GTに供 給されると、IGFET M14の制御電極gに、IGFET M14をディセ ーブルしてパワーMOSFET2の常規動作(即ち導通)を可能にする信号を供 給する任意の適当な形態のディセーブリング手段10aを用いることができる。 図10に示す実施例でも、ディセーブリング手段10aは一方の主電極dがI GFET M14の制御ゲートgに結合されたエンハンスメントモードIGFE T M13を具える。本例では、IGFET M13の他方の主電極sを第1電 圧供給ライン3(本例ではアース)に結合する。図3に示す実施例と同様に、必 要に応じ、しきい値調整ダイオードD12を設けることができる。 本例では、IGFET M13の制御ゲートをロジック回路10bの一つの出 力端子Q(反転)に結合する。このロジック回路10bは、この回路への入力ラ イン51上の入力信号がパワーMOSFET2を導通させることを示すとともに 何の障害も検出されてないことを示すときに、IGFET M13を導通させる 高出力信号を発生する。このロジック回路10bは任意の適当な慣例の形態のも のとすることができ、図10に示すように、この回路は別個のロジック回路給電 ライン52と第1電圧供給ライン3(本例では大地に結合されている)との間で 給電することができる。静電放電保護ツェナーダイオードZD4,ZD5及びZ D6をロジック回路給電ライン52と第1電圧供給ライン3との間、ゲート端子 GTと第1電圧供給ライン3との間、及びロジック回路10bの入力ラインと第 電圧供給ライン3との間にそれぞれ結合する。 抵抗R19をゲート端子GTと接続点J3との間のゲート電圧供給ラインGS 内に結合する。この抵抗R19の値は抵抗R13の値より高くする必要がある。 他のnチャネルエンハンスメントモードIGFET M15をゲート電圧供給ラ インGS内の接続点J4と第1電圧供給ライン3との間に抵抗R14と直列に結 合する。IGFETM15の制御電極gをロジック回路10bのもう一つの出力 端子Qに結合する。この出力端子QはIGFET M13の制御ゲートに結合さ れた出力端子Q(反転)の反転出力であるため、IGFET M15はIGFE T M13が非導通のとき導通し、導通のとき非導通になる。 ロジック回路10bは、保護形スイッチ1cに障害状態が存在することを示す 入力信号を入力ライン51に受信するとき、高出力信号Qを発生する。このよう な障害状態信号は、パワーMOSFET2が過大温度(温度超過)下にあること 、又は過負荷状態にあることを示すものとすることができる。高出力信号QはI GFET M13の制御電極gへの信号Q(反転)を低信号にするため、IGF ET M13が非導通になり、IGFET M14の制御電極gの電圧が上昇し てIGFET M14が導通し、従ってIGFET M14がパワーMOSFE T2の絶縁ゲート電極Gを放電させてパワーMOSFET2をスイッチオフさせ ることが可能になる。高出力信号QはIGFET M15もターンオンするため 、これもパワーMOSFET2の絶縁ゲート電極Gの放電を助ける。 IGFET M15は厳密には必要なく、省略することができる。しかし、I GFET M15は、IGFET M14と異なり、フル保護供給電圧をその制 御電極gで使用しうるため、IGFETM15はIGFET M14より高速に パワーMOSFET2をターンオフすることができ、従って保護形スイッチ1c の障害状態の検出に対する応答速度を増大することができる。 更に、パワー半導体デバイスはパワーMOSFET以外のものとすることもで き、例えば図2の領域21の導電型を反対にすることによりIGBTとして形成 することもでき、この場合にも、例えば図1の回路を同一の半導体本体内に集積 する場合には不所望な寄生バイポーラ作用を禁止する適切な手段を講ずること勿 論である。同様に、任意の3端子ノーマリオフデバイス、例えばIGFET M 1〜M14も異なるタイプの3端子ノーマリオフデバイス、例えばバイポーラト ランジスタとして形成することができる。 上述した導電型及び極性は逆にすることもでき、任意の薄膜半導体層をシリコ ン以外の半導体、例えばゲルマニウム又は複数の半導体材料の組合せ又は適当な III−V半導体材料により形成することもできる。更に、多結晶半導体材料の代 わりにアモルファス又は微晶質半導体材料を用いことができる。 以上の説明を読めば、他の変更や変形が当業者に明らかである。これらの変更 や変形には、当該技術分野において既知の特徴であって上述した特徴の代わりに 又は加えて使用しうる特徴が含まれる。特許請求の範囲は構成要素の組合せとし て記載されているが、本発明で解決すべき技術的問題の一部又は全部を解決する 、しないにかかわらず、本明細書に開示された新規な構成又は構成要素の組合せ も本発明の範囲に含まれるものである。
───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 前記第1電力半導体装置のノーマル動作中に前記ノーマ ルオフ型の第2の半導体装置の導通を抑制する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.第1の電源電圧ラインに結合するため第1の主電極、負荷を介して第2の電 源電圧ラインに接続する第1の端子に結合されている第2の主電極、及び第1電 力半導体装置の導通をイネーブルするゲート制御信号を供給する制御端子に結合 されている絶縁ゲート電極を有する第1電力半導体装置と、前記第1半導体装置 の動作を制御する制御回路とを具え、前記制御回路がノーマルオフ型の第2の半 導体装置を具え、このノーマルオフ型の第2の半導体装置が、前記第1電力半導 体装置の絶縁されたゲート電極と第1及び第2の主電極の一方の主電極との間に このノーマルオフ型の第2の半導体装置を結合する第1及び第2の主電極、及び 高インピダンス経路を介して前記第1電力半導体装置の絶縁されたゲート電極に 結合されている制御電極を有し、前記絶縁されたゲート電極に制御信号が供給さ れて前記第1電力半導体装置がイネーブルされたとき前記ノーマルオフ型の第2 の半導体装置を導通させるように構成し、前記制御回路が、前記第1電力半導体 装置のノーマル動作中に前記ノーマルオフ型の第2の半導体装置の導通を抑制す るディセーブリング手段を具え、このディセーブリング手段が、第1及び第2の 主電極と制御電極とを有し第1及び第2の主電極が前記ノーマルオフ型の半導体 装置の制御電極と前記第1電力半導体装置の第2の主電極との間に結合されてい るノーマルオフ型の第3の半導体装置と、前記ノーマルオフ型の第3の半導体装 置の制御電極に信号を供給する手段とを具え、前記電力半導体装置のノーマル動 作中に第3の半導体装置を導通させて前記ノーマルオフ型の第2の半導体装置の 導通を抑制するように構成した保護スィッチ。 2.請求項1に記載の保護スィッチにおいて、前記第3の半導体装置が導通する 電圧を調整する手段を設けた保護スィッチ。 3.請求項1又は2に記載の保護スィッチにおいて、前記一方の主電極を前記第 2の主電極とした保護スィッチ。 4.請求項1又は2に記載の保護スィッチにおいて、前記一方の主電極を前記第 1の主電極とした保護スィッチ。 5.請求項1、2又は3に記載の保護スィッチにおいて、前記ディセーブリング 手段が、第1及び第2の導通経路と、前記第1端子の電圧が前記第1及び第2の 電源電圧ラインのより高い正の電源ラインの電圧以下の場合前記第1の導通経路 の少なくとも一部のコンダクタンスを変更する手段と、第1の端子の電圧が前記 第1及び第2の電源電圧ラインの他方のより低い正の電源ラインの電圧以上の場 合前記第2の導通経路の少なくとも一部のコンダクタンスを変更する手段と、前 記第1及び第2の導通経路のそれぞれ対応する位置の電圧を比較して前記第3の 半導体装置を導通させる出力信号を発生する手段とを具え、第1の別の半導体装 置のコンダクタンスと第2の別の半導体装置のコンダクタンスとの間に予め定め た関係が検出されたとき、前記ノーマルオフ型の第2半導体装置の導通を抑制す るように構成した保護スィッチ。 6.第1の電源電圧ラインに結合する第1の主電極、負荷を介して第2の電源電 圧ラインに接続する第1の端子に結合されている第2の主電極、及び第1電力半 導体装置の導通をイネーブルするゲート制御信号を供給する制御端子に結合され ている絶縁ゲート電極を有する第1電力半導体装置と、前記第1半導体装置の動 作を制御する制御回路とを具え、前記制御回路が、第1電力半導体装置の絶縁さ れたゲート電極と前記第1端子との間を結合する第2の半導体装置と、第1及び 第2の導通経路を有し前記電力半導体装置の絶縁されたゲート電極と第2の主電 極との間の結合を抑制する手段と、前記第1端子の電圧が前記第1及び第2の電 源電圧ラインのより高い正の電源ラインの電圧以下の場合前記第1の導通経路の 少なくとも一部のコンダクタンスを変更する手段と、前記第1の端子の電圧が前 記第1及び第2の電源電圧ラインの他方のより低い正の電源ラインの電圧以上の 場合前記第2の導通経路の少なくとも一部のコンダクタンスを変更する手段と、 前記第1及び第2の導通経路のそれぞれ対応する位置の電圧を比較して出力信号 を発生する手段とを具え、前記各対応する位置の電圧間の予め定めた関係が検出 されたとき、前記第2半導体装置により前記電力半導体装置の絶縁されたゲート 電極と第2の主電極との間の結合を抑制するように構成した保護スィッチ。 7.請求項5又は6に記載の保護スィッチにおいて、前記第1及び第2の導通経 路が、制御電極及びこの制御電極に印加される電圧に依存するコンダクタンスを それぞれ有する別の第1及び第2の半導体装置をそれぞれ有し、前記第1の経路 の少なくとも一部のコンダクタンスを変更する手段が、前記第1端子の電圧が前 記第1及び第2の電源電圧ラインのより高い正の電源ラインの電圧以下の場合前 記別の半導体装置の制御電極に第1の電圧を印加する手段を有し、前記第2の導 通経路の少なくとも一部のコンダクタンスを変更する手段が、前記第1の端子の 電圧が前記第1及び第2の電源電圧ラインの他方のより低い正の電源ラインの電 圧以上の場合前記第2の別の半導体装置の制御電極に第2の電圧を印加する手段 を有する保護スィッチ。 8.請求項7に記載の保護スイッチにおいて、前記第1の別の半導体装置の制御 電極に第1の電圧を印加する手段が、第1の電流源を第1の抵抗性素子に結合す る第1の半導体スイッチを具え、前記第1の端子の電圧が前記第1及び第2の電 源電圧ラインのより高い正の電源ラインの電圧以下の場合前記第1の抵抗性素子 に第1の電圧が印加されるように構成した保護スイッチ。 9.請求項7又は8に記載の保護スイッチにおいて、前記第2の別の半導体装置 の制御電極に第2の電圧を印加する手段が、第2の電流源を第2の抵抗性素子に 結合する第2の半導体スイッチを具え、前記第1の端子の電圧が前記第1及び第 2の電源電圧ラインの他方の低い正の電源ラインの電圧以上の場合前記第2の抵 抗性素子に第2の電圧が印加されるように構成した保護スイッチ。 10.請求項9に記載の保護スイッチにおいて、前記第2の電流源が電流ミラー回 路及びダイオード鎖を介して第2の抵抗性素子に結合されている保護スイッチ。 11.請求項7から10までのいずれか1項に記載の保護スイッチにおいて、前記 第1及び第2の別の半導体装置がノーマルオン型のデバイスで構成されている保 護スイッチ。 12.請求項5から10までのいずれか1項に記載の保護スイッチにおいて、前記 第1及び第2の導通経路がブリッジ回路の第1及び第2の枝路でそれぞれ構成さ れ、このブリッジ回路が前記第1及び第2の枝路の一方の枝路に結合されている 出力部を有する保護スイッチ。 13.請求項12に記載の保護スイッチにおいて、前記ブリッジ回路の第1及び第 2の枝路が、それぞれ第1及び第2の主電極と制御電極を有するトランジスタを それぞれ具え、各トランジスタが、前記第1及び第2の別の半導体装置の関連す る半導体装置と抵抗とによって補助電源電圧ラインと前記電力半導体装置の他方 の電極との間に結合され、このブリッジ回路の2個のトランジスタの制御電極が 一緒に結合され、これら2個のトランジスタの一方のトランジスタがダイオード 接続されその出力部が前記一方の枝路のトランジスタの一方の主電極に結合され ている保護スイッチ。 14.請求項1から13までのいずれか1項に記載の保護スイッチにおいて、前記 第2の半導体装置を、エンハンスメントモードの絶縁ゲート電界効果トランジス タで構成した保護スイッチ。 15.第1及び第2の電源電圧ラインと、請求項1から14までのいずれか1項に 記載の保護スイッチと、負荷とを有する車輌の電気系統において、前記保護スイ ッチの第1電力半導体装置の第1の主電極を第1の電源電圧ラインに結合し、前 記第1電力半導体装置の第2の主電極を負荷を介して第2の電源電圧ラインに結 合した車輌の電気系統。
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