JPH09508881A - 部分的にねじ緩め可能なキャップを有する分配閉止器を備えた頸付き容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、分配カプセルを備えたリング（２）付き容器（１）であって、上記カプセルは、上記リングに形成された少なくとも１つのねじ山によって少なくとも２つの位置状態の間でねじ込み可能で且つねじ緩め可能に取り付けられ、少なくとも１つの分配オリフィス（７）が設けられたキャップ（４）と、上記リング上の位置に応じて上記キャップ（４）のオリフィス（７）を随時閉止するように構成された閉止部材（６）を有し、上記リングと一体的なレデューサー（３’）または上記リングに取り付けられたレデューサー（３）とを備えた容器に関する。本発明によれば、上記容器のリング（２）は、上記キャップに設けられた突起部（１２ａ、１２ｂ）とそれぞれ係合するように規定された２つの平行なねじ山（１１ａ、１１ｂ）を有し、上記リングはさらに、上記キャップの組立のためのらせん状ランプ（１６ａ、１６ｂ）を有し、上記ランプが２つのポイント（１７ａ、１７ｂ）と径方向に対向した対応する２つの凹部とを形成するように上記らせん状ランプの回転方向は１／４周ずつ交互になり、上記ねじ山（１１ａ、１１ｂ）の少なくとも１つに向かって延び且つ上記リングに上記キャップを組み立てる途中で上記キャップの上記突起部（１２ａ、１２ｂ）のうちの１つを受けるようになった縦溝（１８）によって各凹部は延長している。

Description

【発明の詳細な説明】 部分的にねじ緩め可能なキャップを有する 分配閉止器を備えた頸付き容器 本発明は、部分的にねじ緩め可能なキャップを有する分配カプセルを備えたリ ング付き容器に関する。この容器は、分配されるべき製品、特に液体状の製品ま たはペースト状の製品を収容する。 分配カプセルは、好ましくは、ねじを緩めて取り外されるべき単純キャップと 置換される。カプセルは、容器に取り付けられたまま、特定のカプセル操作によ って開閉が行われる。 こうして、たとえばキャップとレデューサーとから構成されたカプセルが実現 される。キャップは、リングに形成された少なくとも１つのねじ山によって少な くとも２つの位置状態の間でねじ込み可能で且つねじ緩め可能に取り付けられ、 少なくとも１つの分配オリフィスを有する。また、レデューサーは、リングと一 体的に形成されあるいはリングに取り付けられ、リング上の位置に応じてキャッ プのオリフィスを随時閉止するように閉止部材を備えている。 たとえばフランス特許FR-A-1,545,591号公報に開示されているように、キャッ プのオリフィスは一般的に中央にある。また、複数の出力流量または可変出力流 量を有するタイプの装置も知られている。この場合、出力流量は、リングひいて は閉止部材に対するキャップの位置によって規定される。 いずれにしても、容器から分離することなく少なくとも２つの位置状態をとる ことができるように、リングに対してキャップが取り付けられていなければなら ない。 この目的のため、キャップに取り付けられた突起部をねじ山と係合させ、突起 部がねじ山から突然外れることがないようにしなければならない。 このため、リングにカプセルを配置する前にリングが取り付けられた容器 を満たすことに関することであれ、カプセルが容器にすでに取り付けられていよ うといまいと容器を底から満たすことに関することであれ、あるいはカプセルが 取り付けられたリングを容器に溶着することに関することであれ、リングにカプ セルを取り付けることが常に必要である。この組立操作は、場合に応じて、容器 の製造者または容器の充填者によって行われる。 従来、リングに対してキャップを良好な角度位置に配置するために、緻密な位 置測定および位置決め装置が必要であった。 そこで、本発明では、特に単純な組み立てを可能にするような構成を有する上 述のタイプの容器を提案している。 このため、本発明に従う容器では、上記容器のリングは、上記キャップに設け られた突起部とそれぞれ係合するように規定された２つの平行なねじ山を有し、 上記リングはさらに、上記キャップの組立のためのらせん状ランプを有し、上記 ランプが２つのポイントと径方向に対向した対応する２つの凹部とを形成するよ うに上記らせん状ランプの回転方向は１／４周ずつ交互になり、上記ねじ山の少 なくとも１つに向かって延び且つ上記リングに上記キャップを組み立てる途中で 上記キャップの上記突起部のうちの１つを受けるようになった縦溝によって各凹 部は延長していることを特徴としている。 また、各縦溝はリブを介して対応するねじ山に開口しており、上記リブは組立 の途中において上記キャップの対応する突起部によって強制的に通過され、上記 リブは戻り止めとして役立つことが有利である。そして、上記縦溝は、組立に際 して上記キャップが閉止位置をとるように、上記ねじ山の始端に少なくとも開口 していることが好ましい。 興味深い実施態様によれば、上記ねじ山は、一方の縦溝から始まって他方の縦 溝で終わるように半周よりもわずかに長い距離に亘って対称的にそれぞれ延びて おり、上記ねじ山の始端は、戻り止めとして役立つリブによって他方のねじ山の 終端から分離され、組立に際して、あるいは上記キャップに力を加えて閉止状態 を得たいときに、上記リブは上記キャップの対応する突起部によって強制的に通 過される。 したがって、ねじ込みによって、あるいはキャップに単純な力を加えることに よって、カプセルを有利に随時閉止することができることがわかる。 さらに、半周だけ回転させることにより対称的な位置に戻ることができること は、たとえば非円形断面を有するキャップおよび容器に対して有利である。 また、好ましくは、上記ねじ山を分離する上記リブは、特定の方向への強制通 過を助長し且つ戻り止め保持力を改良するように、上記リングの底部に向かって 厚さが増大する。また、各ねじ山の終端は、対応する縦溝に対してリブによって 閉じられ、上記リブは組立の途中で上記キャップの対応する突起部によって強制 的に通過され、上記リブは戻り止めとして役立つことが好ましい。 また、別の実施態様によれば、各突起部は、組立に際して係合する縦溝の幅と ほぼ同じ幅を有する小さなリブの形態を有する。また、好ましくは、上記突起部 を形成する各リブは、上記ねじ山の傾斜にほぼ対応する傾斜を水平面に対して有 する。 上記突起部を形成する各リブの中央部分には、位置のマーキングや係止を確実 にするために、上記縦溝に対して対応するねじ山に形成された小さな突出部と係 合するように構成された切欠き部を設けることもできる。 特に有利な実施態様によれば、上記キャップの内壁には、開放および閉止に際 する位置の音的マーキングや係止を確実にするために、上記らせん状の組立ラン プに設けられた少なくとも１つの突出部と係合するように構成された少なくとも １つの縦リブが設けられている。この場合、上記キャップは、上記突起部を通る 平面に垂直な平面に関して、上記突起部のうちの１つに向かってわずかに位置ず れし、上記組立ランプには、該ランプによって形成されたポイントのレベルに配 置された２つの突出部が設けられていることが好ましい。 他の実施態様によれば、上記キャップは、そのオリフィスと同軸で、レデュー サーに設けられたシャフトの外側または内側を密封状態を保ちながら滑 動するように構成された筒状要素を有する。 キャップが開放位置にあるときも保護を確実にするために、上記キャップのオ リフィスには、上記閉止部材のためのハウジングおよびスリットを有するジョイ ントが取り付けられ、閉止位置において、上記閉止部材は、上記ハウジング内に 配置されることによって上記ジョイントのスリットを密封状態で閉止し、開放状 態において、上記ジョイントは、上記スリットを介して製品の排出を可能にし且 つ反対方向からの不純物の侵入を阻止するための弁として役立つことが好ましい 。 さらにもう１つの実施態様によれば、上記容器は不可侵装置を備え、上記不可 侵装置は、上記キャップの底部に取外し可能に固定され、上記容器のリングに設 けられた対応手段と係合するように構成された係止手段を備えたストリップを有 し、上記リングに上記キャップが組み立てられると、上記ストリップが取り除か れない限り、上記キャップを上記リングに対して回転させることができない。た とえば、この場合、上記キャップに取り付けられた上記ストリップの係止手段は 、上記キャップに上記ストリップを取り付ける固定手段を構成し、上記キャップ に対して取外し可能に連結された少なくとも２つの突出部の形態を有し、上記リ ングの対応手段には、上記リングへの上記キャップの組立に際して上記突出部を 受け入れることができるように、閉止位置における上記突出部と同じ角度位置に 、上記リングの底部に形成された少なくとも２つの切欠き部が設けられているこ とが好ましい。特に、上記突出部は、上記突起部と同じ軸方向平面内において径 方向に対向して配置され、上記切欠き部は、上記縦溝と同じ軸方向平面内におい て径方向に対向して配置されていることが好ましい。 上述のキャップおよびリングの構成の利点の１つは、組み立ての容易さにある 。 したがって、本発明はまた、本発明にしたがう容器のリングに上記キャップを 組み立てる方法に関する。この方法は、上記リングに対する上記キャップの初期 位置にかかわらず、上記らせん状ランプに案内され、次いで上記縦 溝に案内され、上記ねじ山の始端まで上記キャップの突起部が達するまで、上記 キャップに力を加えながら上記リングに対して上記キャップを回転させることを 特徴としている。 以下の添付図面を参照した本発明の説明によって、本発明はさらに良く理解さ れ、本発明の他の特徴も明らかになるであろう。 図１は、本発明にしたがう容器のリングの立面図である。 図２は、図１の線II−IIに沿った部分断面図である。 図３は、本発明にしたがう容器のためのレデューサーの半断面図、半立面図で ある。 図４は、図３のレデューサーの部分上面図である。 図５は、本発明にしたがうキャップの縦断面図である。 図６は、図５の上面図である。 図７は、レデューサーおよびキャップを備えた容器リングの２つの半縦断面図 であり、左側は閉止位置状態を右側は開放位置状態をそれぞれ示している。 図８は、図７の線VIII−VIIIに沿った半断面図である。 図９は、キャップの一部および切欠き部レベルのリングの部分透視図である。 図１０は、図７に対応する図であって、キャップのオリフィスにジョイントが 設けられた別の実施例にしたがう図である。 図１１および図１２は、図１０の実施例のジョイントの半断面図および上面図 である。 図面は、リング２が設けられた容器１を示している（図１、図７、図８および 図１０）。 図１〜図９の実施例と図１０の実施例とは非常に類似しており、類似の要素に は同じ参照番号が付されている。 レデューサー３（図３、図４および図７）または３’（図１０）が、リング２ に固定されている。 後述するように、図３、図４および図７のレデューサー３は、クリッピングに よってリング２に固定されている。一方、図１０のレデューサー３’はリング２ と一体である。 レデューサー３、３’は、キャップ４（図５、図６、図７、図８および図１０ ）とともに、分配カプセルを構成している。 レデューサー３、３’は、容器１内に収容された製品のための通過開口部５（ 図３および図４）、および閉止部材６を備えている。 閉止部材６は、キャップ４に設けられた中央オリフィス７を随時閉止すること ができるように構成されている。 図１〜図９の実施例では、たとえばフラスコの形態をした容器が示されている 。レデューサー３は溝８（図３および図７）によってリング２に固定されている 。溝８は、リング２の縁部をカバーし、内部リブ９の作用によってリング２に係 止される。リング２に形成された外部リブ１０（図１および図７）と内部リブ９ との間に、密封が形成される（図３および図７）。 上述の実施例では、たとえば以下の述べるように、フラスコを満たし、レデュ ーサーを位置決めし、キャップを位置決めすることができる。 一方、図１０〜図１２の実施例では、レデューサー３’がリング２と一体であ る。これは、たとえば充填が底から行われるチューブを取り付ける実施例に関連 する。 リング２、レデューサー３、３’、およびキャップ４を予め組み立てた後に、 リングを容器に固定することが可能なことは明らかである。 キャップ４のオリフィス７の閉止および開放を確実にするために、リング２上 においてそれぞれ半周よりもわずかに長い距離だけ平行に形成された２つのねじ 山１１ａおよび１１ｂ（図１、図７、図８および図１０）と径方向に対向するよ うにキャップ４の内壁に形成された２つの突起部１２ａおよび１２ｂ（図５〜図 ７、および図１０）との作用によってキャップ４はねじ込み可能で且つねじ緩め 可能にリング２に取り付けられている。 この実施例では、図示のように、一方のねじ山の始端と他方のねじ山の終 端とが鉛直方向に一致するように、ねじ山１１ａおよび１１ｂが対称的に配置さ れている。 また、突起部１２ａおよび１２ｂは、これと係合するように構成されたねじ山 １１ａおよび１１ｂの傾斜に対応する傾斜を有する斜めリブの形態を有する。 かくして、リング２にキャップ４を取り付けた後、キャップは図７および図１ ０の左の状態に示す閉止位置、および図中右の状態に示す開放位置をとることが できる。なお、閉止位置では、レデューサー３、３’の閉止部材６がキャップの オリフィス７を閉止する。ただし、図１０の実施例のオリフィス７には、後述す るように、ジョイントが設けられている。 閉止位置および開放位置は、ねじ山１１ａおよび１１ｂの始端および終端にそ れぞれ配置された突起部１２ａおよび１２ｂの極端な２つの位置に対応している 。 開放位置および閉止位置を得るには、キャップをねじ緩めるかあるいはねじ込 むかすれば十分であることがよく理解される。しかしながら、ねじ込むべきカプ セルとは異なる方法で閉止位置を得るために、後述するように、キャップに単純 な力を加えることもできる。 さらに図示のように、閉止に際して良好なシールを確保するために、図１〜図 ９の実施例におけるキャップ４の中央オリフィス７は小さな角度スカート１３（ 図５〜図７）を備えている。スカート１３は内部に向かって延び、その内側直径 は閉止部材６の外側直径に対応している。 スカート１３が閉止に際して良好なシールを確保することがわかる。しかしな がら、特にクリームチューブ（たとえば日焼け止めクリームのチューブ）に対し て、開放位置においても装置の保護を望むことがある。図１０〜図１２の実施例 は、キャップ４のオリフィス７に固定されたジョイント２４を備えている。ジョ イント２４には、ハウジング２４’（図１１）および中央スリット２４''（図１ ２）が設けられている。閉止位置では、閉止部材６がハウジング２４’内に位置 決めされ、スリット２４''を封止する。 ジョイント２４はまた、開放位置（図１０の右の状態）において、弁として役 立つ。すなわち、力を加えることにより製品がスリット２４''を通過することを 可能にする一方で、ジョイント２４は不純物の侵入を阻止する。 同様に、円箇状要素１４がオリフィス７やスカート１３と同軸に延び、レデュ ーサー３、３’に形成されたシャフト１５の外側を密封状態を保ちながら滑動す るか（図７および図１０）、あるいは変形例によればシャフト１５の内側を密封 状態を保ちながら滑動する。 リング２にキャップ４を取り付けるために、本発明は全く独創的な手段を提供 している。 実際、図１および図１０に示すように、容器のリング２は、らせん状のアクセ ス組立用ランプ１６ａおよび１６ｂを備えている。 らせん状ランプは、そのうちの２つのランプ１６ａおよび１６ｂだけが図示さ れているが、実際には４つある。そして、その回転方向は１／４周ずつ交互にな っている。 したがって、結局は２対のランプがあり、各対のランプが類似であり径方向に 対向している。そして、一方の対のランプは、他方の対のランプの回転方向とは 反対の回転方向を有する。 このようにして、ランプは２つのポイント１７ａおよび１７ｂ（図１および図 １０）と径方向に対向した２つの凹部とを形成する。ただし、２つの凹部のうち の一方の凹部だけが図示されている（他方の凹部は径方向に対向している）。 各凹部は、図示の溝１８のような縦溝によって延長している。各縦溝１８にお いて、一方のねじ山（１１ａおよび１１ｂ）の終端と他方のねじ山（１１ｂおよ び１１ａ）の始端とが鉛直方向に一致している。 図示のように、一方のねじ山（１１ａおよび１１ｂ）の終端と他方のねじ山（ １１ｂおよび１１ａ）の始端とは、縦溝１８においてリブ１９によって互いに分 離されている。一方、ねじ山の終端は、もう１つのリブ１９’によって縦溝１８ から分離されている（図１、図２、図７および図１０）。 図２に明瞭に示すように、リブ１９は、リング２の底部に近接するにつれて厚 さが増大する。 各ねじ山の始端において、リブ１９の下方に小さな突出部２０が形成されてい る。 さらに、リブ形態を有するキャップ４の突起部１２ａおよび１２ｂには、後述 するように、上述の突出部２０と係合するように構成された中央切欠き部２１ａ および１２ｂが形成されている。さらに、突起部は、縦溝１８の幅とほぼ同じ幅 を有する。 さらに図１に示すように、ランプ１６ａおよび１６ｂによって形成されたポイ ント１７ａおよび１７ｂには、キャップ４の内壁に設けられた縦リブ２３（図５ および図６）と係合するように構成された２つの薄い突出部２２ａおよび２２ｂ （図１）が形成されている。縦リブ２３は、突起部を通る平面Ｐ２に対して垂直 な平面Ｐ１に関して、一方の突起部よりも他方の突起部（実施例では１２ａ）の 方にわずかに近接して形成されている（図６）。 不可侵性すなわち目立つことなく使用の禁止を確保するために（所望である場 合）、図６に示すようにキャップ４の底部にそのほぼ全周を取り巻くような取外 し可能なストリップ２５（図５〜図９）を設けることもできる。 このストリップ２５は、下方に突出し、２対の細長い突出部２５a'および２５ b'によってキャップ４に固定されている。図示のように、２対の細長い突出部２ ５a'および２５b'は、Ｕ字形状を有し、自己破損フラップによってキャップ４に 連結されている。 突出部２５a'および２５b'は、径方向に対向し、突起部１２ａおよび１２ｂと 同じ軸方向平面Ｐ２（図６）内に位置決めされている。 リング２の底部には、２つの切欠き部２６ａおよび２６ｂが形成されている（ 図１、図７および図９）。切欠き部２６ａおよび２６ｂは、径方向に対向し、溝 １８と同じ軸方向平面内に位置決めされている。 突出部２５a'および２５b'並びに切欠き部２６ａおよび２６ｂの位置から考え て、後述するように、キャップの組立途中において突出部が切欠き部に 納まることができる。突出部および切欠き部の角度位置は、組立時すなわちまだ 閉止角度位置にある時に突出部と切欠き部とが一致するという条件を満たすなら ば、上述の角度位置と異なるものであってもよい。 図示の実施例の説明の後に、リング２に対するキャップ４の組立プロセスが理 解されるであろう。 事実、組立および充填工程において、キャップ４に一定の力を加えながらその 初期角度位置にかかわらず適当な方向にキャップ４を回転させるだけで十分であ る。 極端な場合、ランプの形状自体が回転を案内するので、必要に応じて単純な力 を加えるだけで十分である。 こうして、キャップの突起部１２ａおよび１２ｂは、らせん状のランプ１６ａ および１６ｂの上を滑動し、縦溝１８において端に達する。 次に、突起部１２ａおよび１２ｂは、戻り止めとして役立つリブ１９、１９’ を強制的な力によって通過し、ねじ山１１ａおよび１１ｂの始端に達する。 こうして、キャップが閉止位置になることがわかる。 さらに、突起部１２ａおよび１２ｂの切欠き部２１ａおよび２１ｂが小さな突 起部２０と重なり、組立の最後において閉止位置の係止を行うことができる。 最終的に、この組立の途中でキャップの突出部２５a'および２５b'がリングの 対応する切欠き部２６ａおよび２６ｂ（特に図８および図９を参照）の位置に来 てキャップを閉止位置に係止することが理解される。この不可侵性は、用いられ ている手段の独創的な構成およびリングに対するキャップの独特の組立によって 得られる。 使用は、非常に単純である。実際、ストリップ２５の開口部を把持してストリ ップ２５を取り除き、キャップ４を回転させることができる。スカート１３また はジョイント２４から間隔を隔てた、すなわちキャップのオリフィス７から間隔 を隔てた閉止部材６を移動させることによって、あるいは閉止 部材６をスカートの中へまたはジョイントのハウジング２４’の中へ導入するこ とによって、カプセルを開放したり閉止したりするために、キャップ４をねじ緩 めたりねじ込んだりするだけで十分である。 閉止に際して、キャップの縦リブ２３がリングの突出部２２ａおよび２２ｂの うちの１つの突出部（組立後のその初期位置にしたがって）を強制力によって通 過することが理解される。これにより、開放および閉止に際して、係止や音的マ ーキングを確実にすることができる。 ねじ山（１１ａおよび１１ｂ）を半周よりもわずかに小さく形成することも可 能である。しかしながら、リブ１９および１９’が一体となり、一方のねじ山の 始端および終点と他方のねじ山の終端および始端とが鉛直方向に一致しないので 、半周以上にねじ緩めおよびねじ込みが起こる図示の実施例は非常に大きな利点 を有する。 開放位置と閉止位置との間で径方向に対向したキャップの再位置決めは、非円 形の外部形状に対して有利であることはいうに及ばないが、開放位置においてキ ャップへの力によりリブ１９および１９’の強制力による通過が組立のときのよ うに可能になり、カプセルの迅速な閉止が可能になる（ねじ込みと同じ結果）こ とがわかる。 リブの形状、特にリブ１９の形状（図２参照）は、他の方向への運動を助長し ながら戻り止めを構成するように選択されている。 しかしながら、本発明は、キャップのオリフィス７が中央にないような他の実 施例や、キャップのオリフィス７が１つだけでないような他の実施例にも関連す る。同様に、複数の出力流量や可変出力流量を有するカプセルに関連することも できる。

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 も１つに向かって延び且つ上記リングに上記キャップを 組み立てる途中で上記キャップの上記突起部（１２ａ、 １２ｂ）のうちの１つを受けるようになった縦溝（１ ８）によって各凹部は延長している。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．分配カプセルを備えたリング（２）付きの容器（１）であって、 上記カプセルは、 上記リングに形成された少なくとも１つのねじ山によって少なくとも２つの 位置状態の間でねじ込み可能で且つねじ緩め可能に取り付けられ、少なくとも１ つの分配オリフィス（７）が設けられたキャップ（４）と、 上記リング上の位置に応じて上記キャップ（４）のオリフィス（７）を随時 閉止するように構成された閉止部材（６）を有し、上記リングと一体的なレデュ ーサー（３’）または上記リングに取り付けられたレデューサー（３）とを備え 、 上記容器のリング（２）は、上記キャップに設けられた突起部（１２ａ、１ ２ｂ）とそれぞれ係合するように規定された２つの平行なねじ山（１１ａ、１１ ｂ）を有し、 上記リングはさらに、上記キャップの組立のためのらせん状ランプ（１６ａ 、１６ｂ）を有し、上記ランプが２つのポイント（１７ａ、１７ｂ）と径方向に 対向した対応する２つの凹部とを形成するように上記らせん状ランプの回転方向 は１／４周ずつ交互になり、上記ねじ山（１１ａ、１１ｂ）の少なくとも１つに 向かって延び且つ上記リングに上記キャップを組み立てる途中で上記キャップの 上記突起部（１２ａ、１２ｂ）のうちの１つを受けるようになった縦溝（１８） によって各凹部は延長していることを特徴とする容器。 ２．各縦溝（１８）はリブ（１９）を介して対応するねじ山（１１ａ、１１ｂ） に開口しており、上記リブ（１９）は組立の途中において上記キャップの対応す る突起部（１２ａ、１２ｂ）によって強制的に通過され、上記リブ（１９）は戻 り止めとして役立つことを特徴とする請求項１に記載の容器。 ３．上記縦溝（１８）は、組立に際して上記キャップ（４）が閉止位置をと るように、上記ねじ山（１１ａ、１１ｂ）の始端に少なくとも開口していること を特徴とする請求項１または２に記載の容器。 ４．上記ねじ山（１１ａ、１１ｂ）は、一方の縦溝（１８）から始まって他方の 縦溝（１８）で終わるように半周よりもわずかに長い距離に亘って対称的にそれ ぞれ延びており、 上記ねじ山（１１ａ、１１ｂ）の始端は、戻り止めとして役立つリブ（１９ ）によって他方のねじ山（１１ａ、１１ｂ）の終端から分離され、組立に際して 、あるいは上記キャップに力を加えて閉止状態を得たいときに、上記リブ（１９ ）は上記キャップの対応する突起部（１２ａ、１２ｂ）によって強制的に通過さ れることを特徴とする請求項１乃至３のいずれか１項に記載の容器。 ５．上記ねじ山（１１ａ、１１ｂ）を分離する上記リブ（１９）は、特定の方向 への強制通過を助長し且つ戻り止め保持力を改良するように、上記リング（２） の底部に向かって厚さが増大することを特徴とする請求項４に記載の容器。 ６．各ねじ山（１１ａ、１１ｂ）の終端は、対応する縦溝（１８）に対してリブ （１９’）によって閉じられ、上記リブ（１９’）は組立の途中で上記キャップ の対応する突起部（１２ａ、１２ｂ）によって強制的に通過され、上記リブ（１ ９’）は戻り止めとして役立つことを特徴とする請求項４または５に記載の容器 。 ７．各突起部（１２ａ、１２ｂ）は、組立に際して係合する縦溝（１８）の幅と ほぼ同じ幅を有する小さなリブの形態を有することを特徴とする請求項１乃至６ のいずれか１項に記載の容器。 ８．上記突起部（１２ａ、１２ｂ）を形成する各リブは、上記ねじ山の傾斜にほ ぼ対応する傾斜を水平面に対して有することを特徴とする請求項７に記載の容器 。 ９．上記突起部（１２ａ、１２ｂ）を形成する各リブの中央部分には、位置のマ ーキングや係止を確実にするために、上記縦溝（１８）に対して対応 するねじ山（１１ａ、１１ｂ）に形成された小さな突出部（２０）と係合するよ うに構成された切欠き部（２１ａ、２１ｂ）が設けられていることを特徴とする 請求項７または８に記載の容器。 １０．上記キャップ（４）の内壁には、開放および閉止に際する位置の音的マー キングや係止を確実にするために、上記らせん状の組立ランプに設けられた少な くとも１つの突出部（２２ａ、２２ｂ）と係合するように構成された少なくとも １つの縦リブ（２３）が設けられていることを特徴とする請求項１乃至９のいず れか１項に記載の容器。 １１．上記キャップ（４）は、上記突起部（１２ａ、１２ｂ）を通る平面（Ｐ２ ）に垂直な平面（Ｐ１）に関して、上記突起部（１２ａ、１２ｂ）のうちの１つ に向かってわずかに位置ずれし、 上記組立ランプ（１１ａ、１１ｂ）には、該ランプによって形成されたポイ ントのレベルに配置された２つの突出部が設けられていることを特徴とする請求 項１０に記載の容器。 １２．上記キャップ（４）は、そのオリフィス（７）と同軸で、レデューサー（ ３、３’）に設けられたシャフト（１５）の外側または内側を密封状態を保ちな がら滑動するように構成された筒状要素を有することを特徴とする請求項１乃至 １１のいずれか１項に記載の容器。 １３．上記キャップ（４）のオリフィス（７）には、上記閉止部材（６）のため のハウジング（２４''）およびスリット（２４’）を有するジョイント（２４） が取り付けられ、 閉止位置において、上記閉止部材（６）は、上記ハウジング（２４''）内に 配置されることによって上記ジョイントのスリット（２４’）を密封状態で閉止 し、 開放状態において、上記ジョイント（２４）は、上記スリットを介して製品 の排出を可能にし且つ反対方向からの不純物の侵入を阻止するための弁として役 立つことを特徴とする請求項１乃至１２のいずれか１項に記載の容器。 １４．上記容器は不可侵装置を備え、 上記不可侵装置は、上記キャップの底部に取外し可能に固定され、上記容器 のリング（２）に設けられた対応手段と係合するように構成された係止手段を備 えたストリップ（２５）を有し、 上記リングに上記キャップが組み立てられると、上記ストリップ（２５）が 取り除かれない限り、上記キャップを上記リングに対して回転させることができ ないことを特徴とする請求項１乃至１３のいずれか１項に記載の容器。 １５．上記キャップに取り付けられた上記ストリップ（２５）の係止手段は、上 記キャップに上記ストリップを取り付ける固定手段を構成し、上記キャップに対 して取外し可能に連結された少なくとも２つの突出部（２５'a、２５'b）の形態 を有し、 上記リングの対応手段には、上記リングへの上記キャップの組立に際して上 記突出部を受け入れることができるように、閉止位置における上記突出部と同じ 角度位置に、上記リングの底部に形成された少なくとも２つの切欠き部（２６ａ 、２６ｂ）が設けられていることを特徴とする請求項１４に記載の容器。 １６．上記突出部（２５'a、２５'b）は、上記突起部（１２ａ、１２ｂ）と同じ 軸方向平面（Ｐ２）内において径方向に対向して配置され、 上記切欠き部は、上記縦溝（１８）と同じ軸方向平面内において径方向に対 向して配置されていることを特徴とする請求項１５に記載の容器。 １７．上記請求項１乃至１６のいずれか１項に記載の容器のリングに上記キャッ プを組み立てる方法において、 上記リング（２）に対する上記キャップ（４）の初期位置にかかわらず、上 記らせん状ランプ（１６ａ、１６ｂ）に案内され、次いで上記縦溝（１８）に案 内され、上記ねじ山（１１ａ、１１ｂ）の始端まで上記キャップ（４）の突起部 （１２ａ、１２ｂ）が達するまで、上記キャップに力を加えながら上記リングに 対して上記キャップを回転させることを特徴とす る方法。