JPH09508874A - 膨張可能体の裏返しおよび最終成形方法 - Google Patents

膨張可能体の裏返しおよび最終成形方法

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Abstract

(57)【要約】 被覆された、または被覆されない織物から形成された膨張可能体、特にエアバッグを、裏返ししかつ最終的に成形する方法であって、膨張可能体、すなわちエアバッグを裏返しする裏返し管(2)、圧縮空気連結部(5)および膨張開口(5”)を有し、下降時に前記膨張可能体を裏返し管内に、完全に押込み、同時に該膨張体、すなわちエアバッグを裏返しするようになったスタンプ(4)、スタンプが移動を終了した時に、裏返し管(2)の頂縁(2’)を気密にする密封部材(6)および裏返し管端部区域内に位置する捕集装置(3)を有し、該捕集装置内で、前記膨張可能体、すなわちエアバッグが、スタンプ(4)を通して吹出される圧縮空気によって、裏返し管から押出され、裏返しにされたエアバッグが膨張せしめられかつ展開した後、最終的に成形されるようになった方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 膨張可能体の裏返しおよび最終成形方法 本発明は、被覆された、または被覆されていない織物から成る膨張可能体、特 にエアバッグを、適当な装置を使用して裏返しし、かつ最終的に成形する方法に 関するものである。 織物加工業においては、可撓性織物に対する種々の裏返し装置は公知である( DE−B−25 57 155、DE−U−17 78 607)。しかしなが らこのような装置は、各種の構造を有するエアバッグに対しては、その使用材料 および形状に起因して、これを裏返しし、かつ最終的に成形する場合には使用し 得ない。すなわちエアバッグの場合は、小さな開口を有する、容積の大きな織物 形成物を取り扱う必要があり、この事実は裏返し行程を相当困難にする。裏返し を行う時には、織物体、すなわちエアバッグの内側を、該エアバッグの開口を通 して裏返し、今まで内側であった部分が外側にくるようにされる。 したがって本発明の目的は、膨張可能体、特にエアバッグを、この作業に適す る装置によって、経済的に裏返す方法を提供することである。究極のところ、こ の裏返し行程は、前記の装置によって織物体、すなわちエアバッグを最終的に成 形することに関する。この場合織物は過度に伸長されないようにする。さらにし わが残らないようにする必要がある。 前記目的は次の部材を含む装置を使用する方法によって達成される: −織物体、すなわちエアバッグを受入れる裏返し管; −圧縮空気連結部および送風口を備えたスタンプで、下方に移動する時に、織物 体、すなわちエアバッグを、同時に裏返すことによって、完全に裏返し管内に押 入れるようになったスタンプ; −スタンプの移動後、裏返し管の上縁を密封的に閉鎖する密封部材; −裏返し管の端部領域に位置する捕集装置であって、該装置内で織物体、すなわ ち、エアバッグを最終的に成形し、続いてこのエアバッグを圧縮空気衝撃により 、裏返し管を通して下方に膨張せしめ、裏返しされかつしわが除去された状 態で、裏返し管から押出すようになった捕集装置。 目的にかなうように、次の基準を満たすスタンプが使用される: −圧縮空気連結部が上方部分、特にスタンプ開始部の真上に設けられる; −下方部分、特にスタンプ先端の真下には、単数または複数の送風口を備えた圧 縮空気送風口を備えた裏返しヘッドが配置され、この時圧縮空気送風口は、スタ ンプ内に含まれる空気管路を通して、裏返しヘッドの単数または複数の送風口と 連通される。さらに裏返しは、スタンプ管の閉鎖時には、捕集装置内に突出する ; −スタンプはその上方部分に密封部材、特に金属及び/又はエラストマ材料から なる密封板を有している; 裏返し管に関しては、次の構造的パラメーターが有効である: −裏返し管はその上縁に、摺動−,球−またはローラーリングを備え、このリン グの形、材料および表面は、裏返し行程時に受ける摩擦力が最小となるようにさ れている; −裏返し管は、該裏返し管端部と把持装置の間の推移区域において、膨張可能体 、すなわちエアバッグの成形時に受ける抵抗が、最小となるように形成されてい る。 スタンプおよび裏返し管が共働する場合には、これら構造部材がそれぞれ、水 平に延びる把持腕と堅く結合され、さらに該把持腕の垂直移動性によって、各把 持腕がスタンプおよび裏返し管と平行に延びる案内レールと接触することが望ま しい。この場合把持腕は目的に合うように、密封部材または密封板の真上に配置 され、すなわちこの密封部材または密封板は、この場合把持腕の一体部材として 形成される。この全体的配置原理と関連して、膨張可能体、すなわちエアバッグ が駆動装置によって、スタンプの半分の下降速度で動かされるようにするのが特 に有利である。 さらに捕集装置を使用する時には、水平底部によって下向きに膨張可能体、す なわちエアバッグが取出され、該エアバッグは半径方向に制限されたできるだけ 平らな最終形を有するようにすることが望ましい。さらに捕集装置を、裏返しさ れかつ最終的に成形された膨張可能体、すなわちエアバッグを取出すための搬送 装置として形成することは有利である。 最後に補助的装置を設け、この装置によって、膨張可能体、すなわちエアバッ グを形成するに必要な時点、圧力および衝撃圧縮空気の容積を調整するようにす ることは有利である。 次に本発明の実施例を、添付図面によって説明する: 第1a図は製造直後のエアバッグの断面図; 第1b図は第1a図に示したエアバッグの透視図; 第2a図は裏返しされかつ最終的に形成されえたエアバッグの断面図; 第2b図は第2a図に示されたエアバッグの透視図; 第3図は移動スタンプを備えた装置を示す図; 第4図はスタンプが裏返し管内に入り、同時にエアバッグが裏返し管内に入っ た時の装置を示す図; 第5図は裏返し管が閉鎖した時の装置を示す図; 第6図は裏返しされたエアバッグが押出され、同時に捕集装置に衝当して、裏 返し管が閉鎖した時の装置; 第7図はエアバッグが裏返しされ、かつ最終的に形成された時の装置。 参照数字の説明 A エアバッグ(製造直後) B エアバッグ(裏返しされたが、最終的に成形される前) C エアバッグ(裏返しされ、かつ最終的に成形された) 1 案内レール 1’ スタンプの把持腕 1” 裏返し管の把持腕 2 裏返し管 2’ 裏返し管の上縁(開口) 2” 裏返し管端部と把持装置間の推移部分 3 捕集装置 3’ 捕集装置の底部 4 スタンプ 4’ スタンプの先頭部分 4” スタンプ端部 5 圧縮空気連結部 5’ 空気管路 5” 送風口 6 密封部材(密封板) 7 摺動−、球−またはローラリング 8 裏返しヘッド 第3図に示されるように、本装置は案内レール1を含み、該レールは水平に延 びる把持腕1’、および1”を備え、これら把持腕は案内レール内を、駆動装置 によって垂直に移動することができる。 スタンプ4は密封部材6(密封板)を備えている。この密封板の真上に、把持 腕1’によってスタンプ4が堅く結合されている。スタンプの先頭部分4’には 、圧縮空気接手5が位置し、一方スタンプ端部4”は裏返しヘッド8を備え、該 裏返しヘッドは単数または複数の送風口5”を有し、この時圧縮空気接手は、ス タンプ内の空気管路5’を通して裏返しヘッドの送風口と連通される。 裏返し管2自体は、ほぼその中央領域において、把持腕1”と結合されている 。裏返し管2はその上縁2”に、摺動リング、球リングまたはローラリング7を 備え、その形状、材料、および表面は、裏返し行程の受ける摩擦力が最小となる ようにされる。さらに裏返し管は、エアバッグB(第6図)を状態C(第2a図 ,第2b図,第7図)に変形させる時に、該裏返し管と把持装置3の推移領域2 ”内に生じる抵抗が最小となるようにされている。捕集装置自体は水平底部3’ によって、その下方が制限され、エアバッグCの最終形は、半径方向に制限され た、できるだけ平らな形を有するようにされている(第7図)。 開口によって裏返し管2の上に配置されたエアバッグA(第1a図,第1b図 )は、次に下方に移動するスタンプ4を通して、裏返しヘッド8により、裏返し 管2内に押入れられる(第4図)。この時裏返し管は駆動装置によって、スタン プの速度の半分の速度で下方に移動する(第4図)。したがって裏返し管に対す るエアバッグの引込みは容易になり、かつ鋭いしわの発生が阻止される。この作 業 は裏返し管の上縁に装着された摺動−、球−またはローラリングによって支援さ れる。 第5図に示されるようにスタンプ4は、裏返し管2に対して移動し、エアバッ グB全体は,裏返された状態で裏返し管内に位置する。このような最終点におい ては、密封板6は裏返し管の上方を密封する。この閉鎖状態においては、裏返し ヘッド8は捕集装置3内に突出する。 第6図に示されるように、強力な空気衝撃が(圧縮空気接手から)、スタンプ 4の空気管路5’を通り、かつ裏返しヘッド8の送風口5”を通ってエアバッグ Bを裏返し管から排除する。エアバッグが捕集装置3の水平底部3’に衝当した 時に、エアバッグの膨張、および拡開が生じる。 第7図は裏返されて、最終的に形成されたエアバッグを示し、該エアバッグは この時、捕集装置3から取出される。スタンプ4は裏返し管の2倍の速度で上方 に向かって(矢印によって示されるように)、裏返し管の開口を通って移動する (第3図の出発状態)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リッセウスキィ,クラウス ドイツ連邦共和国 ディーイー 21220 セーベタル,ゴルフ フォック シュトラ ーセ 13 (72)発明者 ペーターズ,ロルフ ドイツ連邦共和国 ディーイー 21614 ブックステフデ,ドルフシュトラーセ 4 ビー (72)発明者 ポルマン,ヨアヒム ドイツ連邦共和国ディーイー 21629 ノ イ ウルムシュトルフ,クルトー − シ ューマッハー − シュトラーセ 8ディ ー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.被覆された、または被覆されない織物から成る膨張可能体、特にエアバッ グを、次の部材から成る装置によって裏返しし、かつ最終的に成形することを特 徴とする方法: −膨張可能体、すなわちエアバッグを受入れる裏返し管(2); −圧縮空気接手(5)および送風口(5”)を備えたスタンプ(4)であって、 下方に移動する時に、膨張可能体、すなわちエアバッグを、同時に裏返すことに よって、これを裏返し管(2)内に完全に押入れるようになったスタンプ; −スタンプの移動が終了した後に、裏返し管(2)の上縁(2’)を堅く閉鎖す る密封部材(6);および −裏返し管の端部領域に配置された捕集装置であって、該捕集装置内で膨張可能 体、すなわちエアバッグを最終的に成形し、続いて該エアバッグを圧縮空気衝撃 により、スタンプ(4)を通して、膨張拡開せしめ、裏返しされた状態で、裏返 し管(2)から排除するようになった捕集装置。 2.スタンプ(4)が使用され、該スタンプの上方部分、特に直接スタンプ開 始部(4’)に、圧縮空気接手(5)が設けられていることを特徴とする請求項 1記載の方法。 3.スタンプ(4)が使用され、該スタンプの下方部分、特に直接スタンプ端 部(4”)に、裏返しヘッド(8)が設けられていることを特徴とする請求項1 または2記載の方法。 4.裏返しヘッド(8)が使用され、該裏返しヘッドが単数または複数の送風 口(5”)を有し、この時圧縮空気接手(5)が、スタンプ内に含まれた空気管 路(5’)を通して、裏返しヘッドの単数または複数の送風口に連通されている ことを特徴とする請求項3記載の方法。 5.スタンプ(4)が使用され、該スタンプが上方部分に密封部材(6)、特 に金属及び/またはエラストマ材料の密封板を有していることを特徴とする請求 項1から4の何れか一つの項に記載されている方法。 6.スタンプ(4)および裏返し管(2)が使用され、これらがそれぞれ水平 に延びる把持腕(1’、1”)に結合され、この時各把持腕がさらに、スタンプ および裏返し管と平行に延びる案内レール(1)と接触し、かつ案内レール内を 把持腕が垂直に移動し得るように接触していることを特徴とする請求項1から5 の何れか一つの項に記載されている方法。 7.スタンプ(4)が使用され、該スタンプの捕集腕(1’)が、密封部材、 すなわち密封板の直上に配置されていることを特徴とする請求項5または6記載 の方法。 8.裏返し管(2)が、膨張可能体、すなわちエアバッグが駆動装置によって 押動かされる時に、スタンプ(4)の半分の速度で下方に動かされるようになっ ていることを特徴とする請求項1から7の何れか一つの項に記載されている方法 。 9.裏返し管(2)が使用され、該裏返し管がその上縁(2’)に摺動−、球 形−またはローラリング(7)を備え、該リングの形状、材料および表面が、裏 返し行程において最小の摩擦力を受けるようになっていることを特徴とする請求 項1から8の何れか一つの項に記載されている方法。 10.裏返し管(2)が使用され、該裏返し管が、裏返し管先端と捕集装置( 3)の間の推移領域において、膨張可能体、すなわちエアバッグの成形行程が最 小の抵抗を受けるようになっていることを特徴とする請求項1から9の何れか一 つの項に記載されている方法。 11.捕集装置(3)が使用され、該捕集装置が膨張可能体、すなわちエアバ ッグを、水平底部(3’)によって下方から取出されるにようにし、該バッグを 半径方向に制限された、できるだけ平らな形を有するようにされていることを特 徴とする請求項1から10の何れか一つの項に記載されている方法。 12.捕集装置(3)が使用され、該捕集装置が、裏返しされて最終的に成形 された膨張可能体、すなわちエアバッグを受入れる搬送装置として形成されてい ることを特徴とする請求項1から10の何れか一つの項に記載されている方法。 13.追加的装置が使用され、該追加装置によって、膨張可能体、すなわちエ アバッグの成形に必要な圧縮空気衝撃の時点、圧力および流動容積が調整される ようになっていることを特徴とする請求項1から12の何れか一つの項に記載さ れている方法。 14.裏返しヘッド(8)が使用され、該裏返しヘッドが裏返し管(2)の閉 鎖状態において、捕集装置(3)内に突出するようになっていることを特徴とす る請求項3から13の何れか一つの項に記載されている方法。
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