JPH09508381A - 放出調節型メトロニダゾール組成物およびその製造方法と使用方法 - Google Patents
放出調節型メトロニダゾール組成物およびその製造方法と使用方法Info
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Abstract
(57)【要約】
メトロニダゾールの1日1回投与用の放出調節性を有する薬剤組成物、この薬剤組成物の製造方法、および本発明の薬剤組成物の1日1回の投与により微生物感染を治療する方法が提供される。1日1回投与された本組成物は、1日3回投与された即時放出型メトロニダゾールと実質的な生物学的同等性を示す。本発明の組成物は、(a)約59重量%〜約79重量%のメトロニダゾールである、第一部分のメトロニダゾール;(b)透水性、水膨張性かつpH非依存性の、約1.5重量%〜約3.0重量%の水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマー;(c)約0.1重量%〜約2.0重量%の脱粘着剤(detackifier);(d)0〜約23重量%の第一の水溶性薬剤希釈剤;(e)(a)の顆粒と共に圧縮される時、薬剤の錠剤を形成するのに適切な、0〜約23重量%の第二の水溶性希釈剤(第二の水溶性希釈剤は、第一の水溶性希釈剤と同じかまたは異なる);(f)0〜約20重量%の第二部分のメトロニダゾール;(g)0〜約0.2重量%の直打用滑沢剤(glidant);および(h)0〜約2重量%の滑沢剤(ここで、本組成物は、(a)、(b)、(c)および(d)を含むメトロニダゾール含有顆粒を含み、(a)と(f)で提供されるメトロニダゾールの重量百分率の合計は、約72重量%と約79重量%の間であり、そして(d)と(e)で提供される水溶性希釈剤の重量百分率の合計は、約16重量%と約23重量%の間である)を含む。
Description
【発明の詳細な説明】
放出調節型メトロニダゾール組成物およびその製造方法と使用方法発明の分野
本発明は、一般にメトロニダゾール含有薬剤組成物、特に、1日1回の投与で
24時間にわたる治療上有効量のメトロニダゾールが放出される、放出調節型メ
トロニダゾール組成物に関する。発明の背景
メトロニダゾール(1−(2−ヒドロキシエチル)−2−メチル−5−ニトロ
イミダゾール)は、長い間トリコモナス症の治療およびさらに最近は細菌性膣炎
の治療における使用が知られている。現在のところ、メトロニダゾール組成物の
投与によりトリコモナス症又は細菌性膣炎を治療するための、少なくとも2つの
有効な方法がある。第一の方法では、単回の大用量(〜2グラム)のメトロニダ
ゾールをボーラスで患者に投与する。単回治療は臨床上有効である。メトロニダ
ゾールの単回大用量の投与の主な欠点は、吐き気のような重大で有害な副作用の
発生である。
より一般に受け入れられる第二の治療は、250mgのメトロニダゾールを1日
3回、7日間経口投与することである。1週間にわたるメトロニダゾールの低用
量の投与では、副作用の発生と重篤度は有意に低下する。しかし、患者が不注意
により治療期間に1回またはそれ以上服薬を忘れてしまうことがあり、これによ
り数時間以上にわたり血漿メトロニダゾールレベルが容認された治療レベル以下
に下がってしまうため、患者のコンプライアンスが問題である。
メトロニダゾールはまた、種々の他の症状(アメーバ症(急性アメーバ赤痢)
、および十二指腸潰瘍に関連したヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylor
i)感染における使用も知られている(例えば、ディー・グラハム(D.Graham)
ら,Annals of Internal Medicine,115,266-269(1991)を参照)。
長時間にわたり薬剤の有効量を生物学的に利用可能にするという利点を維持し
ながら、微生物感染を治療するのに必要なメトロニダゾールの1日投薬回数を減
らすためには、1日1回の投薬で治療上有効量のメトロニダゾールを送達させ得
ることが望ましい。
従来の多回投薬法に比較して副作用を上昇させずに、単回投薬で24時間まで
メトロニダゾールの容認された生物学的利用性を有効に維持することは、単に単
回投薬における活性薬剤の量を増加することにより達成することはできない。メ
トロニダゾールは水溶性であり、急速に血流に吸収される。メトロニダゾールは
また、血流からも急速に消失する。すなわち、即時放出型メトロニダゾールを増
量して投与するだけでは、メトロニダゾールレベルは速くピークに達して、その
後の減少も速い。メトロニダゾールの高いピークレベルにより引き起こされる副
作用のため、このような特性は望ましくない。また、薬剤の急速な消失により、
血漿メトロニダゾールは容認されたレベルで24時間残存できない。
他方、現在利用可能な放出調節型従来処方に典型的な量比で賦形剤を添加する
と、経口投与には大きすぎる錠剤ができてしまうであろう。例えば、750mgの
メトロニダゾールは、放出調節型で利用可能である他の薬剤組成物に現在使用可
能な薬剤の、少なくとも約2倍量の活性成分である。さらに、メトロニダゾール
自体は容易に圧縮できず、従って放出調節型錠剤を形成するのに大きな問題を提
起する。
従って、24時間まで容認された生物学的利用性を送達できる、放出調節型メ
トロニダゾール組成物を提供できる必要がある。全投薬量が、経口投与に適した
単回投与用錠剤として提供されるように、この組成物は容易に圧縮される必要が
ある。約750mgのメトロニダゾールを提供して、約1000〜1100mgの範
囲で単回投与用錠剤の大きさを保つためには、少量の賦形剤(約30重量%未満
)で圧縮可能性(打錠のため)および放出調節性(生物学的利用性のため)の両
方を付与できることが必要である。メトロニダゾールは、25年以上にわたって
トリコモナス症の容認された治療方法であったとしても、これまで1日1回投薬
に適したメトロニダゾールの放出調節型錠剤投薬はなかった。発明の要約
本発明は、1日3回投与される即時放出型メトロニダゾールと実質的な生物学
的同等性を有するメトロニダゾールの1日1回投薬のための薬剤組成物を提供す
る。本発明の組成物は、70%以上のメトロニダゾールと30%未満の賦形剤を
含むが、それでもなお驚くべきことに、打錠することが可能で、かつ24時間ま
でメトロニダゾールの調節された放出を提供することが可能である。本発明の組
成物は、メトロニダゾール含有顆粒と薬剤学的に許容しうる賦形剤とを含んでな
る。この組成物は、以下のものを含む:
(a)約59重量%〜約79重量%のメトロニダゾールである、第一部分のメ
トロニダゾール;
(b)透水性、水膨張性かつpH非依存性の、約1.5重量%〜約3.0重量
%の水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマー;
(c)約0.1重量%〜約2.0重量%の脱粘着剤(detackifier);
(d)0〜約23重量%の第一の水溶性薬剤希釈剤;
(e)(a)の顆粒と共に圧縮される時、薬剤の錠剤を形成するのに適切な、
0〜約23重量%の第二の水溶性希釈剤(第二の水溶性希釈剤は、第一の水溶性
希釈剤と同じかまたは異なる);
(f)0〜約20重量%の第二部分のメトロニダゾール;
(g)0〜約0.2重量%の直打用滑沢剤(glidant);および
(h)0〜約2重量%の滑沢剤
(ここで、本組成物は、(a)、(b)、(c)および(d)を含むメトロニダ
ゾール含有顆粒を含み、(a)と(f)で提供されるメトロニダゾールの重量百
分率の合計は、約72重量%と約79重量%の間であり、そして(d)と(e)
で提供される水溶性希釈剤の重量百分率の合計は、約16重量%と約23重量%
の間である)。
本発明で好ましい放出調節型メトロニダゾール組成物は、74.05重量%の
メトロニダゾール、8.22重量%の含水ラクトース、2.47重量%のオイド
ラギット(Eudragit)(登録商標)NE30D(固体)、1.23重量%のタル
ク、0.03重量%のシメチコン(simethicone)乳剤、12.90重量%の無
水ラクトース(直接打錠(direct tablet)等級)、0.10重量%のコロイド
状二酸化ケイ素、および0.99重量%のステアリン酸マグネシウムを含む。
本発明はまた、本発明の組成物を製造する方法も含み、この方法は、徐放化剤
として水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマーを使用する流動層造
粒工程でメトロニダゾール含有顆粒を製造することよりなる。徐放化剤としての
ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマーの使用により、メトロニダゾールの
1日1回の経口投与に有用な放出調節性と、本発明の組成物を錠剤に圧縮可能に
する圧縮性の両方を提供する顆粒が予想外に得られた。
本発明はまた、メトロニダゾールに感受性の微生物により引き起こされる感染
を治療する方法も包含し、この方法は、感染した患者に、感染を排除または消散
させるのに充分な日数の間、1日1回有効量の本発明の組成物を投与することよ
りなる。図面の簡単な説明
図1は、本発明の放出調節型メトロニダゾール組成物を製造する好適な方法を
表す流れ図であり;
図2は、市販の即時放出型メトロニダゾール組成物、非常に良好な生物学的利
用性を示す2.47重量%のポリ(メタ)アクリル酸エステルを含む放出調節型
メトロニダゾール組成物(処方C);および非常に良好な生物学的利用性を示す
1.95重量%のポリ(メタ)アクリル酸エステルを含む放出調節型メトロニダ
ゾール組成物(処方D)の生物学的利用性のグラフであり;
図3は、市販の即時放出型メトロニダゾール組成物、放出剤として5.05重
量%のエチルセルロースを含む非常に低い放出調節性を示すメトロニダゾール組
成物(処方E);および放出剤として6.38重量%のエチルセルロースを含む
これも非常に低い放出調節性を示すメトロニダゾール組成物(処方F)の生物学
的利用性のグラフ(図2との比較用)であり;
図4は、市販の即時放出型メトロニダゾール組成物、放出剤として8.99重
量%のエチルセルロース分散液を含む低い生物学的利用性を示す放出調節型組成
物(処方A);および放出剤として4.6重量%のポリ(メタ)アクリル酸エス
テルを含むこれも低い生物学的利用性を示す放出調節型メトロニダゾール組成物
(処方B)の生物学的利用性のグラフ(図2との比較用)であり;そして
図5は、ポリ(メタ)アクリル酸エステルを含む放出調節型メトロニダゾール
組成物のインビトロの溶解速度のグラフである。発明の詳細な説明
1つの面で本発明は、24時間にわたり血流へのメトロニダゾールの徐放を可
能にする放出調節型メトロニダゾール含有組成物を提供する。本発明の薬剤組成
物は、以下のものを含む:
(a)約59重量%〜約79重量%のメトロニダゾールである、第一部分のメ
トロニダゾール;
(b)透水性、水膨張性かつpH非依存性の、約1.5重量%〜約3.0重量
%の水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマー;
(c)約0.1重量%〜約2.0重量%の脱粘着剤(detackifier);
(d)0〜約23重量%の第一の水溶性薬剤希釈剤;
(e)(a)の顆粒と共に圧縮される時、薬剤の錠剤を形成するのに適切な、
0〜約23重量%の第二の水溶性希釈剤(第二の水溶性希釈剤は、第一の水溶性
希釈剤と同じかまたは異なる);
(f)0〜約20重量%の第二部分のメトロニダゾール;
(g)0〜約0.2重量%の直打用滑沢剤(glidant);および
(h)0〜約2重量%の滑沢剤
(ここで、本組成物は、(a)、(b)、(c)および(d)を含むメトロニダ
ゾール含有顆粒を含み、(a)と(f)で提供されるメトロニダゾールの重量百
分率の合計は、約72重量%と約79重量%の間であり、そして(d)と(e)
で提供される水溶性希釈剤の重量百分率の合計は、約16重量%と約23重量%
の間である)。
本発明の組成物は、24時間にわたり制御された速度で、その全メトロニダゾ
ール含量の約90〜98%以上を放出する。単回投与後に得られるCmaxとAU
Cは、1日3回の250mgの即時放出型フラジール(Flagyl)(登録商標)(ジ
ー・ディー・サール社(G.D.Searle & Co.)、スコーキー(Skokie)、イリノ
イ州60077)投与により達成されるCmax、とAUCに匹敵する。本明細書
に使用される「Cmax」という用語は、メトロニダゾールの経口投与後に達成さ
れる、最大血漿メトロニダゾール濃度を意味する。「AUC」すなわち「曲線下
の面積」という用語は、前もって決められた時間(一般には24時間)内に血流
に
吸収されるメトロニダゾールの全量を意味する。AUCは、血漿メトロニダゾー
ルレベルを時間で積分することにより計算される生物学的利用性の尺度である。
本明細書に使用される「顆粒」または「メトロニダゾール含有顆粒」という用
語は、メトロニダゾール、ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマー、脱粘着
剤および好適には水溶性希釈剤を含む粒子である、造粒工程で製造される粒子を
意味する。
本明細書に使用される全ての成分の百分率は、他に記載がなければ、薬剤組成
物の全重量に基づく重量百分率である。この点で、本発明の薬剤組成物がメトロ
ニダゾール含有顆粒を含むものとして定義されることに注意されたい。この顆粒
は、幾つかの賦形剤と混合されて薬剤組成物が製造される。この顆粒の主成分は
メトロニダゾールである(すなわち、「第一部分のメトロニダゾール」)。従っ
て、第一部分のメトロニダゾールは薬剤組成物の全重量に対して79重量%まで
の量で存在すると同時に、この顆粒が顆粒中の他の成分の量に依存して約98重
量%までのメトロニダゾール(すなわち、「第一部分」)を含んでよいと理解さ
れる。特に好適な本発明の実施態様において、この顆粒は、顆粒の全重量に対し
て約85重量%〜90重量%のメトロニダゾールを含む。
本発明の組成物は、場合により、20重量%までの量で存在する第二部分のメ
トロニダゾールを含んでもよい。この任意の第二部分のメトロニダゾールは、顆
粒の形成には使用されないが、造粒後この顆粒に混合される。第二部分のメトロ
ニダゾールの添加は、本明細書の実施例中では「正味(neat)」で添加されるこ
とをいう。添加されるならば第二部分のメトロニダゾールは、得られるCmaxを
増加させるなどして、典型的には本発明の組成物の放出特性を増強する。
メトロニダゾールの合成は公知であり、例えば米国特許第2,944,061
号に示される。メトロニダゾールはまた、ファルケミア社(Farchemia,S.p.A.
)(トレヴィッリョ(Treviglio)、イタリア)や他の販売元からも市販されて
いる。本発明ではメトロニダゾール(第一部分およびもしあれば第二部分)を約
40メッシュまたはそれ以下の粒度に粉砕することが好ましい。
メトロニダゾール含有顆粒は、放出調節剤または徐放化剤としてさらにポリ(
メタ)アクリル酸エステルコポリマーを含む。本発明の組成物での使用が考え
られるポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマーは、ローム・ファーマ(Roeh
m Pharma)(バイテルシュタット(Weiterstadt)、ドイツ)からオイドラギッ
ト(Eudragit)(登録商標)NE30Dの商品名で市販されているコポリマーの
ような、pH非依存性で、水不溶性で、透水性かつ水膨張性のものである。「p
H非依存性」により、このコポリマーが実質的に胃液、腸液および水に不溶性で
あることを意味する。「透水性」という用語の使用により、このコポリマーの構
造中の細孔を水溶液が通り抜けることができることを意味する。「水膨張性」と
いう用語により、コポリマー組成物が水溶液中で膨潤することができることを意
味する。オイドラギット(Eudragit)(登録商標)NE30Dコポリマーは、約
800,000ダルトンの平均分子量を有する。本発明の組成物は、約1.5重
量%〜約3.0重量%、より好ましくは約1.9重量%〜約2.5重量%のポリ
(メタ)アクリル酸エステルコポリマーを含む。
メトロニダゾール含有顆粒は、必須ではないが望ましくは、さらに第一の水溶
性希釈剤を含む。使用することができる薬剤学的に許容しうる第一の水溶性希釈
剤には、ラクトース、ショ糖、ブドウ糖、マンニトール、ソルビトールなどがあ
る。この第一の水溶性希釈剤は、本発明の薬剤組成物の全重量の23重量%まで
含んでよい。本発明ではこの第一の水溶性希釈剤が、本薬剤組成物の全重量に基
づいて、約5重量%〜約11重量%、より好ましくは約6重量%〜約9重量%の
量で存在することが好ましい。特に好適な第一の水溶性希釈剤は、含水ラクトー
スである。
使用される第一の水溶性希釈剤の量は造粒工程で取り込まれるため、使用され
る第一の水溶性希釈剤(もしあれば)の量は、造粒されるメトロニダゾールの量
を比例して低下させ、そしてこのため一度のバッチで製造される錠剤の数も低下
させることが理解される。
ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマーを含むメトロニダゾール含有顆粒
は特徴として粘着性であるため、この顆粒はまた有効量の脱粘着剤を含むべきで
ある。適切な脱粘着剤は、約0.1重量%〜約2重量%の有効量で存在してよく
、タルク、ステアリン酸マグネシウム、硫酸カルシウム、モノステアリン酸グリ
セリルなどを含む。微粒化タルク(例えば、500メッシュ)は好適な脱粘着剤
で
ある。
メトロニダゾール含有顆粒を調製するための本発明の好適な方法は、流動層造
粒法を利用する。従来の流動層造粒方法では、活性成分と希釈剤の乾燥粒子を上
昇空気塔中に浮遊させ、粒子を結合させる液体と一緒に実質的に連続的に噴霧し
て、空気塔中に粒子を浮遊させるとゆっくり顆粒が形成されるようにする。流動
層造粒法の1つの利点は、乾燥顆粒が製造されることである。流動層造粒工程で
噴霧する懸濁液中に有効量の消泡剤(例えば、0.01重量%〜0.05重量%
のシメチコン乳剤)を含ませることは、必須ではないが望ましいことである。
造粒工程の終了後、必要であれば、有効量の直打用滑沢剤(glidant)(例え
ば、約0.01重量%〜0.2重量%またはそれ以上)を製造された顆粒に添加
して、この混合物の流動性を改善し、こうして製造工程におけるこの混合物の移
動を促進してもよい。当業者には幾つかの薬剤学的に許容しうる直打用滑沢剤が
公知である。本発明の好適な直打用滑沢剤は、コロイド状二酸化ケイ素である。
好適な実施態様において、本発明の組成物は、第一の水溶性希釈剤と同じかま
たは異なる第二の水溶性希釈剤を含む。第二の水溶性希釈剤は、製造された顆粒
と混合されて、本発明の組成物に良好な圧縮性、硬度および破砕性を与える賦形
剤である。第二の水溶性希釈剤の例は、ラクトース、ショ糖、ブドウ糖、マンニ
トール、ソルビトールなどを含む。これらの薬剤用希釈剤は公知であり、目的の
圧縮性を提供する形で市販されている(例えば、直接打錠等級(DTG)無水ラ
クトース)。
本発明の組成物は、約23重量%まで、より好ましくは約8重量%〜約18重
量%、そして最も好ましくは約12重量%〜約17重量%の第二の水溶性希釈剤
を含んでいてよい。本発明の好適な第二の水溶性希釈剤は、無水ラクトース(直
接打錠等級)である。第一の水溶性希釈剤と第二の水溶性希釈剤は各々本発明の
組成物の23重量%まで含まれると同時に、第一および第二の水溶性希釈剤の重
量百分率の合計は本組成物の全重量に基づいて約16%〜約23%であることが
重要である。
本発明の組成物は、メトロニダゾール含有顆粒を上述の賦形剤と混合後、従来
法により圧縮されて錠剤になる。各錠剤は、数日間の投与に適切な1日1回のメ
トロニダゾールの投薬量を提供するように、約600mgと約1000mgの間のメ
トロニダゾール、より好ましくは約750mgのメトロニダゾールを含むことが本
発明では好ましい。しかし本組成物を一度に2錠以上を投与する目的であれば、
もっと少ない重量単位に錠剤化してもよいことは理解される。
圧縮後、錠剤の打錠機からの機械的放出を促進するため、当該分野で公知のよ
うに有効量の薬剤学的に許容しうる滑沢剤を本組成物に添加してもよい。ステア
リン酸マグネシウムを約0.1重量%〜約2.0重量%の量で使用するのが本発
明では好ましい。
別の面で本発明は、単回経口投与で24時間にわたって治療的に有効量のメト
ロニダゾールを送達することができる放出調節型メトロニダゾール錠剤の製造方
法を包含する。本発明の方法は、以下の工程を含む:
(a)流動層造粒機中で顆粒の製造に適した条件下で、(1)約59〜約79
重量部の第一部分のメトロニダゾールと、場合により23重量部までの第一の水
溶性希釈剤を含む乾燥混合物を、(2)約1.5〜約3.0重量部の水不溶性で
、pH非依存性で、水膨脹性のポリメタクリル酸エステルコポリマーと、有効量
の脱粘着剤を含む水性懸濁液と接触させて;
(b)工程(a)で製造された顆粒を、有効量の薬剤学的に許容しうる直打用
滑沢剤と合わせて;
(c)必要であれば、錠剤への圧縮に適した実質的に均一な粒度を有する混合
物を与えるように、(b)の混合物の粒子の分級(particle-sizing)を行い;
(d)場合によりこの混合物を約20重量部までの第二部分のメトロニダゾー
ルと混合し;
(e)この混合物を、23重量部までの第二の水溶性希釈剤および有効量の薬
剤学的に許容しうる滑沢剤と混合し;そして
(f)工程(e)の前もって決められた量の混合物を圧縮して錠剤を製造する
。
メトロニダゾール顆粒を含む混合物に関する「粒子の分級(particle-sizing)
」という用語の使用は、広い粒度分布を有する混合物を処理して実質的に均一な
粒度を有する混合物を得ることを意味する。単独または組合せで使用される粉砕
と篩過の工程は、前もって決められた粒度範囲(例えば、20メッシュ)内の均
一
な粒度を有する混合物を製造するため当該分野で公知である。
図1には、流動層造粒法を利用して本発明の組成物を製造するための、特に好
適な方法10が記載されている。メトロニダゾール12と含水ラクトース14を
、乾燥成分として流動層造粒機中に添加する。この乾燥した出発成分は、この粒
子が造粒の間空気流により浮遊することができる限り、広い範囲内の粒度を有し
てよい。オイドラギット(Eudragit)(登録商標)NE30D、タルクおよび場
合によりシメチコン乳剤(消泡剤)の水性分散液を含む水性懸濁液16は、造粒
工程の噴霧用の水性懸濁液を提供するため穏やかな撹拌により製造する。当該分
野で公知のように流動層造粒18を行う。製造された顆粒をコロイド状二酸化ケ
イ素(直打用滑沢剤として)20と混合して流動性を改善し、適切なメッシュ径
(例えば、12〜20メッシュ)を有するスクリーンにより篩過(22)し、従
来法の、例えば、双シェル型(twin-shell)混合機中で無水ラクトース26およ
びステアリン酸マグネシウム(滑沢剤)28と混合24して、そして当該分野で
公知のように、ヒドロキシプロピルメチルセルロースポリマーのような急速溶解
性の水溶性ポリマー性フィルム物質でコーティング32する。この方法の好適な
実施態様は、以下の例1に例示される。
別の面で本発明は、メトロニダゾールに感受性である微生物に感染した患者の
治療方法を包含し、この方法は、感染した患者に、微生物により引き起こされる
感染を排除または消散させるのに充分な日数の間、1日1回本発明の組成物を投
与することよりなる。
メトロニダゾールは、トリコモナス・バジナリス(Trichomonas vaginalis)
、エンタモエバ・ヒストリティカ(Entamoeba histolytica)、ヘリコバクター
・ピロリ(Helicobacter pylori)のようなヘリコバクター種、嫌気性グラム陰
性桿菌(バクテロイデス・フラジリス(Bacteroides fragilis)、バクテロイデ
ス・ディスタソニス(Bacteroides distasonis)、バクテロイデス・オバツス(
Bacteroides ovatus)、バクテロイデス・テタイオタオミクロン(Bacteroides
thetaiotaomicron)、バクテロイデス・ブルガツス(Bacteroides vulgatus)、
フソバクテリウム(Fusobacterium)種を含む)、嫌気性グラム陽性桿菌(クロ
ストリジウム(Clostridium)種とユーバクテリウ
ム(Eubacterium)の感受性株を含む)、嫌気性グラム陽性球菌(ペプトコッカ
ス(Peptococcus)種とペプトストレプトコッカス(Peptostreptococcus)種を
含む)などのような微生物を殺すのに有効であることが知られている。
本発明の組成物の1日1回の投与で治療することができる疾患または症状には
、トリコモナス症、細菌性膣炎およびヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter p
ylori)の存在に関連する十二指腸潰瘍がある。エイチ・ピロリ(H.pylori)に
関しては、ビスマスとアモキシシリンまたはビスマスとテトラサイクリンのよう
な他の活性成分との組合せでメトロニダゾールを投与することが公知である。チ
バ(Chiba)ら,Am.J.Gastroenterology,87,1716-1727(1992);イー・ハー
シェル(E.Herschel)ら,New England J.Med.,328,308-312(1993)。
メトロニダゾールに感受性の微生物により引き起こされる感染を治療するため
の治療的に有効な投薬法は、約5日間と約15日間の間またはそれ以上の期間、
約600mgのメトロニダゾールと約1000mgのメトロニダゾールの間、好適に
は約750mgのメトロニダゾールを含む本発明の組成物の1日1回の経口投与を
包含する。感染または疾患の臨床的な治癒は、微生物試験または臨床症状の消失
などにより、当該分野で普通の技術を有する医師ならば容易に判定できる。与え
られるメトロニダゾールの投薬量および/または治療期間は、感染の型、メトロ
ニダゾールに対するその微生物の感受性の程度、患者の年齢と健康状態、および
当該分野で普通の技術を有する医師が気付き患者の管理に利用する同様な因子に
基づき増加または減少させてもよい。
以下の例は、説明のために与えられるもので、限定するものではない。
例1
放出調節型メトロニダゾール組成物の調製
この例では、流動層造粒法を使用する、本発明の1日1回投与のメトロニダゾ
ール錠剤を調製する方法が示される。
185.13kgのメトロニダゾール(ファルケミア社(Farchemia,S.p.A.)
、トレヴィッリョ(Treviglio)、イタリア)は、40メッシュのスクリーンを
取付けたフィッツ−ミル(Fitz-Mill)を使用して中速、前進衝撃(impact forw
ard)で粉砕した。粉砕したメトロニダゾールと20.55kgの含水ラクト
ース(シェフィールド社(Sheffield,Corp.)、ノリッジ(Norwich)、ニュー
ヨーク州)を、コーティング懸濁液を噴霧するための3つのノズルを有する単一
の噴霧アームを取付けた、ベクターフロインド(Vector Freund)、モデル#F
LF−200流動層造粒機(マリオン(Marion)、アイオワ州)中で合わせた。
適切なプロペラミキサーと流体再循環装備を取付けた混合槽中で、下記のもの
を合わせることによりコーティング懸濁液を調製した:(i)20.58kgのオ
イドラギット(Eudragit)(登録商標)NE30D(30%(w/v)水性分散液
)(ローム・ファーマ(Roehm Pharma)(バイテルシュタット(Weiterstadt)
、ドイツ)、(ii)0.08kgのシメチコン乳剤(ダウ・コーニング(Dow Corn
ing)、ミッドランド、ミシガン州)、および(iii)100mlの水。オイドラギ
ット(Eudragit)含有懸濁液を数分間撹拌後、3.07kgのアルファフィル(Al
phafill)500タルク(ルゼナック・アメリカ(Luzenac America)、イングル
ウッド(Englewood)、コロラド州)を、混合しながら30分間で、タルク粒子
が濡れるのを確認しながら、重要なことはオイドラギット(Eudragit)(登録商
標)ポリマーに実質的な剪断力を加えることなく、徐々に添加した。この混合物
をさらに60分間混合および再循環して、均一な懸濁液にした。あるいは、上述
の混合槽にアルデ・ディスパーシアー(Arde Dispershear)装置(アルデ・バリ
ンコ(Arde Barinco)、ノーウッド、ニュージャージー州)を取付けてもよく、
この装置は、流体再循環との組合せで実質的な剪断力を加えることなく同様にタ
ルクを懸濁させる。
入口気温が40℃に安定するまで(約5分)、メトロニダゾールとラクトース
を充填した造粒機を作動させた。いったん入口気温が40℃に安定したら、噴霧
圧50〜55psigで噴霧速度約600グラム/分で操作されるスプレーガンで、
コーティング懸濁液の噴霧を開始した。本工程の間、連続的に撹拌しながらコー
ティング懸濁液を維持した。この造粒工程の間、流動化空気の入口気温を約40
℃に維持した。
全コーティング懸濁液を噴霧後、ポンプを止め、造粒の含水率が1%未満に低
下するまで流動化を続けた。次に造粒機を停止し、0.25kgのコロイド状二酸
化ケイ素(アエロシル(Aerosil)200、デグッサ社(Degussa Corporation)、
リッジフィールドパーク(Ridgefield Park)、ニュージャージー州)を添加し
、手で混合した。造粒機を再スタートして充分混合されるまでさらに30秒間流
動化を続けた。
顆粒を造粒機から取り出し14メッシュのスクリーンを取付けたスプラウト−
ワルドロン(Sprout-Waldron)シフターで篩過した。篩過した顆粒をパターソン
−ケリー(Patterson-Kelly)V型混合機(容量30立方フィート)に移して、
32.25kgの無水ラクトース(直接打錠等級)(シェフィールド社(Sheffiel
d,Corp.)、ノリッジ(Norwich)、ニューヨーク州)と合わせて、この混合物
を10分間混合した。次に2.50kgのステアリン酸マグネシウム(マリンクロ
ット化学(Mallinckrodt Chemical)、セントルイス、ミズーリ州)をこの混合
物に添加し、5分間混合して、錠剤化に適したメトロニダゾール含有組成物を得
た。
このメトロニダゾール含有製剤を、0.750インチ×0.375インチの楕
円形錠剤型を取付けたストークス454(Stokes 454)(ストークス・メリル(
Stokes-Merrill)、ブリストル、ペンシルバニア州)35錠用回転打錠機のホッ
パーに移した。この製剤を、理論重量1,013mg、厚さ0.255インチ、硬
度約11キロポンドの錠剤に圧縮成型した。
次に圧縮成型した錠剤をオパドライ(Opadry)でコーティングした。オパドラ
イ(Opadry)コーティング懸濁液は、9.60kgのオパドライ青(Opadry Blue
)YS−1−4256を54.4kgの精製水と30分間混合することにより調製
した。圧縮成型した錠剤をベクター・ハイコーター(Vector Hi-Coater)(ベク
ター社(Vector Corp.)、マリオン、アイオワ州)中に充填し、オパドライ(Op
adry)懸濁液を約500g/分の速度で噴霧して、コーティングされたメトロニダ
ゾール錠剤を得た。
例2
放出調節型メトロニダゾール組成物の生物学的利用性
この例では、曲線下の面積(AUC)で測定する時、即時放出型メトロニダゾ
ール(フラジール(Flagyl)(登録商標)、250mg、ジー・ディー・サール社
(G.D.Searle & Co.)、スコーキー(Skokie)、イリノイ州)の1日3回服薬
により得られる生物学的利用性に匹敵する、24時間にわたるメトロニダゾール
の生物学的利用性を1日1回の服薬で得られることを特徴とする750mgのメト
ロニダゾールを含む製剤の活性が示される。この例は、種々の放出調節型製剤の
経口投与後に得られる血漿メトロニダゾールレベルを測定する、2つの関連する
インビボ試験を記載する。放出調節型製剤は、本質的に例1に記載されたように
製造された。
1つのインビボ試験では、9名の女性健常試験志願者を3名ずつ3群に群分け
した。3つの組成物を試験した:(i)エチルセルロースを含む放出調節型組成
物(処方A)、(ii)オイドラギット(Eudragit)(登録商標)NE30Dを含
む放出調節型組成物(処方B)、および(iii)即時放出型メトロニダゾール組
成物であるフラジール(Flagyl)(登録商標)。各組成物の単回経口投与後、3
6時間にわたって血漿メトロニダゾールレベルを測定した。各個人に3つの処方
の各々を投与した。試験は、投与の間に1週間の洗浄期間をおいて、3連続週末
にわたって終了した
もう1つの比較インビボ試験は、下記を除いて上述の試験と本質的に同じプロ
トコールであった。12名の女性健常試験志願者を3名ずつ4群に群分けし;2
つのオイドラギット(Eudragit)(登録商標)含有処方(CとD)および2つの
エチルセルロース処方(EとF)を試験し;全員にフラジール(Flagyl)(25
0mg)と、2つのオイドラギット(Eudragit)(登録商標)含有処方または2つ
のシュアリース(Surelease)(登録商標)含有処方のいずれかを投与したが、
オイドラギット(Eudragit)(登録商標)含有処方とエチルセルロース含有処方
間で交差試験はしなかった。フラジール(Flagyl)により示される生物学的利用
性が線形速度論に従うため、250mgの投与量により得られる血漿メトロニダゾ
ールレベルを750mgの投与量に統計的に比例拡大した。
このインビボ試験では、処方の投与後、前もって決められた時点で、スペルコ
−LC−18(Supelco-LC-18)高速液体クロマトグラフィーカラムを使用して
、320nmで紫外分光光度法によりメトロニダゾールの濃度を検出して、個々の
血漿メトロニダゾールレベルを測定した。市販のソフトウェアプログラムである
ピーシーノンリン(PCNONLIN)(クリントライアルズ社(ClinTrials,Inc.)、
レ
キシントン、ケンタッキー州40504)を使用して、各時点の血漿濃度値を評
価して、各処方により得られた曲線下の面積(AUC)と最大濃度(Cmax)を
決定した。
投与した処方は以下のとおりである:
処方A
処方B
処方C
処方D
処方E
処方F
試験の結果を図2〜4にグラフにより図示する。
各々2.47%および1.95%のオイドラギット(Eudragit)NE30を含
む処方CおよびDは、ピーシーノンリン(PCNONLIN)プログラムにより決定した
時、即時放出型フラジール(Flagyl)(登録商標)と実質的に同等の24時間に
わたるメトロニダゾールの生物学的利用性を示した。AUC(処方C):AUC
(フラジール(登録商標))の比は0.961であり、AUC(処方D):AU
C(フラジール(登録商標))の比は1.01であった。またこれらの組成物は
、目的の放出調節性を示した:血漿メトロニダゾールレベルは、全24時間にわ
たり約2.5mcg/mlと約13.5mcg/mlの間に維持された(図2)。
図3に示されるように、エチルセルロース含有組成物である処方EおよびFは
、低い放出性を示した。エチルセルロース含有組成物の生物学的利用性はフラジ
ール(Flagyl)(登録商標)と同様であった(AUC(処方E):AUC(フラ
ジール(登録商標))の比は1.07であり、AUC(処方F):AUC(フラ
ジール(登録商標))の比は1.02であった)が、処方EおよびFの組成物は
実質的に放出調節性を示さなかった。
図4は、処方A(〜9%のシュアリース(Surelease)(登録商標)を含む)
と処方B(4.6%のオイドラギット(Eudragit)NE30Dを含む)はメトロ
ニダゾールを徐放することができるが、代わりにメトロニダゾールの生物学的利
用性が大きく低下する。AUC(処方A):AUC(フラジール(登録商標))
の比は0.357であり、AUC(処方B):AUC(フラジール(登録商標)
)の比は0.397であった。従ってこれらの組成物は、フラジール(Flagyl)
(登録商標)に比べて約35〜40%のメトロニダゾールの生物学的利用性しか
示すことができなかった。
上記の観点で、本発明の組成物は、重要なことにフラジール(Flagyl)(登録
商標)に匹敵するメトロニダゾールの生物学的利用性を与え、同時に血漿メトロ
ニダゾールレベルが鋭い変化を起こさず、むしろ24時間にわたり約2.5mcg/
mlと13.5mcg/mlの間のレベルを維持して、持続的治療有効性をもたらすよう
である。
例3
放出調節型メトロニダゾール組成物のインビトロ溶解
この例では、ポリ(メタ)アクリル酸エステルを含む放出調節型メトロニダゾ
ール錠剤のインビトロ溶解速度が示される。本発明の組成物の溶解速度は、ポリ
(メタ)アクリル酸エステルを含むメトロニダゾール処方のインビボの生物学的
利用性に相関する。
50RPMで作動する標準的な米国局方XXII溶解装置2(パドル法)を使用して
、
脱イオン水中で37℃で12時間溶解試験を行った。750mgのメトロニダゾー
ルを含有する5つの放出調節型処方と、対照として即時放出型処方(フラジール
(Flagyl)(登録商標)、3×250mg)を試験した。放出調節型処方の3つは
、上記例2で開示された処方B、処方Cおよび処方Dであった。他の2つの放出
調節型処方は以下のとおりである:
処方G
処方H
溶解データは図5にグラフで示される。図5を図2〜4と比較すると、本発明の
放出調節型メトロニダゾール組成物の目的のインビトロ放出速度は、即時放出型
メトロニダゾール(フラジール(Flagyl)(登録商標))と比べてインビボの生
物学的利用性によく相関した。
本発明は、説明と例示によりある程度詳細に記載されているが、当業者に明白
であるような変更は以下の請求の範囲内に入るものと考えられる。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1995年10月27日
【補正内容】
請求の範囲
1.メトロニダゾールの放出調節型の1日1回投与用剤型に圧縮成型すること
ができる薬剤組成物であって、
(a)約59重量%〜約79重量%のメトロニダゾールである、第一部分のメ
トロニダゾール;
(b)透水性、水膨張性かつpH非依存性の、約1.5重量%〜約3.0重量
%の水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマー;
(c)約0.1重量%〜約2.0重量%の脱粘着剤(detackifier);
(d)0〜約23重量%の第一の水溶性薬剤希釈剤;
(e)薬剤の錠剤を形成するのに適切な、0〜約23重量%の第二の水溶性希
釈剤(第二の水溶性希釈剤は、第一の水溶性希釈剤と同じかまたは異なる);
(f)0〜約20重量%の第二部分のメトロニダゾール;
(g)0〜約0.2重量%の直打用滑沢剤(glidant);および
(h)0〜約2重量%の滑沢剤
(ここで、本組成物は、(a)、(b)、(c)および(d)を含むメトロニダ
ゾール含有顆粒を含み、(a)と(f)で提供されるメトロニダゾールの重量百
分率の合計は、約72重量%と約79重量%の間であり、そして(d)と(e)
で提供される水溶性希釈剤の重量百分率の合計は、約16重量%と約23重量%
の間である)を含む、上記組成物。
2.第一の水溶性希釈剤は、約5重量%〜約11重量%の量で存在し、第二の
水溶性希釈剤は、約8重量%〜約18重量%の量で存在する、請求の範囲第1項
記載の薬剤組成物。
3.第一の水溶性希釈剤と第二の水溶性希釈剤は、ラクトースである、請求の
範囲第2項記載の薬剤組成物。
4.少なくとも約0.01%の薬剤学的に許容しうる直打用滑沢剤と、少なく
とも約0.1%の薬剤学的に許容しうる滑沢剤を含む、請求の範囲第1項記載の
薬剤組成物。
5.(i)約1.9%〜約2.5%の水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステ
ルコポリマー;(ii)約6%〜約9%の第一の水溶性希釈剤;および(iii)約
12%〜約17%の第二の水溶性希釈剤を含み、そして第一部分のメトロニダゾ
ールと第二部分のメトロニダゾールの百分率の合計は、約72.5%〜約74.
5%である、請求の範囲第1項記載の薬剤組成物。
6.脱粘着剤は、タルクである、請求の範囲第1項記載の薬剤組成物。
7.約74.05%のメトロニダゾール、約8.22%の含水ラクトース、約
2.47%の水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマー、約1.23
%のタルク、約0.03%のシメチコン乳剤、約12.90%の無水ラクトース
、約0.10%のコロイド状二酸化ケイ素、および約0.99%のステアリン酸
マグネシウムを含む、請求の範囲第1項記載の薬剤組成物。
8.約72.99%のメトロニダゾール、約6.48%の含水ラクトース、約
1.95%の水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマー、約0.97
%のタルク、約0.03%のシメチコン乳剤、約16.49%の無水ラクトース
、約0.10%のコロイド状二酸化ケイ素、および約0.99%のステアリン酸
マグネシウムを含む、請求の範囲第1項記載の薬剤組成物。
9.放出調節型メトロニダゾール組成物の製造方法であって、
(a)流動層造粒機中で顆粒の製造に適した条件下で、(1)約59〜約79
重量部の第一部分のメトロニダゾールと、場合により23重量部までの第一の水
溶性希釈剤を含む乾燥混合物を、(2)約1.5〜約3.0重量部の水不溶性で
、pH非依存性で、水膨脹性のポリメタクリル酸エステルコポリマーと、有効量
の脱粘着剤を含む水性懸濁液と接触させて;
(b)工程(a)で製造された顆粒を、有効量の薬剤学的に許容しうる直打用
滑沢剤と合わせて;
(c)必要であれば、錠剤への圧縮に適した実質的に均一な粒度を有する混合
物を与えるように、(b)の混合物の粒子の分級(particle-sizing)を行い;
(d)場合によりこの混合物を約20重量部までの第二部分のメトロニダゾー
ルと混合し;
(e)この混合物を、23重量部までの第二の水溶性希釈剤および有効量の薬
剤学的に許容しうる滑沢剤と混合し;そして
(f)工程(e)の前もって決められた量の混合物を圧縮して錠剤を製造する
(ここで、(a)(1)と(d)で提供されるメトロニダゾールの百分率は、錠
剤の全重量に基づいて約72重量%〜約79重量%であり、そして(a)(1)
と(e)で提供される水溶性希釈剤の百分率は、錠剤の全重量に基づいて約16
重量%〜約23重量%である)工程を含む、上記方法。
10.第一の水溶性希釈剤は、約5重量%〜約11重量%の量で存在し、第二
の水溶性希釈剤は、約8重量%〜約18重量%の量で存在する、請求の範囲第9
項記載の方法。
11.第一の水溶性希釈剤は、約6重量%〜約9重量%の量で存在し、第二の
水溶性希釈剤は、約12重量%〜約17重量%の量で存在する、請求の範囲第1
0項記載の方法。
12.第一の水溶性希釈剤と第二の水溶性希釈剤は、ラクトースである、請求
の範囲第10項記載の方法。
13.脱粘着剤は、タルクである、請求の範囲第9項記載の方法。
14.直打用滑沢剤は、二酸化ケイ素であり、約0.1重量%の量で存在する
、請求の範囲第9項記載の方法。
15.滑沢剤は、ステアリン酸マグネシウムであり、約1重量%の量で存在す
る、請求の範囲第9項記載の方法。
16.(a)(2)の水性懸濁液は、工程(a)における発泡を低下させるの
に有効な量の消泡剤をさらに含む、請求の範囲第9項記載の方法。
17.(g)水溶性ポリマー性コーティング物質で錠剤をコーティングするこ
とをさらに含む、請求の範囲第9項記載の方法。
18.メトロニダゾールの1日1回投与用の放出調節型錠剤であって、
(a)約59重量%〜約79重量%のメトロニダゾールである、第一部分のメ
トロニダゾール;
(b)透水性、水膨張性かつpH非依存性の、約1.5重量%〜約3.0重量
%の水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマー;
(c)約0.1重量%〜約2.0重量%の脱粘着剤(detackifier);
(d)0〜約23重量%の第一の水溶性薬剤希釈剤;
(e)薬剤の錠剤を形成するのに適切な、0〜約23重量%の第二の水溶性希
釈剤(第二の水溶性希釈剤は、第一の水溶性希釈剤と同じかまたは異なる);
(f)0〜約20重量%の第二部分のメトロニダゾール;
(g)0〜約0.2重量%の直打用滑沢剤(glidant);および
(h)0〜約2重量%の滑沢剤
(ここで、本組成物は、(a)、(b)、(c)および(d)を含むメトロニダ
ゾール含有顆粒を含み、(a)と(f)で提供されるメトロニダゾールの重量百
分率の合計は、約72重量%と約79重量%の間であり、そして(d)と(e)
で提供される水溶性希釈剤の重量百分率の合計は、約16重量%と約23重量%
の間である)を含む薬剤組成物の治療的に有効量を含む、上記錠剤。
19.第一の水溶性希釈剤は、約5重量%〜約11重量%の量で存在し、第二
の水溶性希釈剤は、約8重量%〜約18重量%の量で存在する、請求の範囲第1
8項記載の放出調節型錠剤。
20.水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマーは、オイドラギッ
ト(Eudragit)NE30である、請求の範囲第19項記載の放出調節型錠剤。
21.第一の水溶性希釈剤と第二の水溶性希釈剤は、ラクトースである、請求
の範囲第20項記載の放出調節型錠剤。
22.少なくとも約0.01%の薬剤学的に許容しうる直打用滑沢剤と、少な
くとも約0.1%の薬剤学的に許容しうる滑沢剤を含む、請求の範囲第21項記
載の放出調節型錠剤。
23.約750ミリグラムのメトロニダゾールを含む、請求の範囲第18項記
載の放出調節型錠剤。
24.(i)約1.9%〜約2.5%の水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エス
テルコポリマー;(ii)約6%〜約9%の第一の水溶性希釈剤;および(iii)
約12%〜約17%の第二の水溶性希釈剤を含み、そして第一部分のメトロニダ
ゾールと第二部分のメトロニダゾールの百分率の合計は、約72.5%〜約74
.5%である、請求の範囲第18項記載の放出調節型錠剤。
25.水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマーは、オイドラギッ
ト(Eudragit)NE30である、請求の範囲第24項記載の放出調節型錠剤。
26.約750ミリグラムのメトロニダゾールを含む、請求の範囲第25項記
載の放出調節型錠剤。
27.約74.05%のメトロニダゾール、約8.22%の含水ラクトース、
約2.47%の水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマー、約1.2
3%のタルク、約0.03%のシメチコン乳剤、約12.90%の無水ラクトー
ス、約0.10%のコロイド状二酸化ケイ素、および約0.99%のステアリン
酸マグネシウムを含む、請求の範囲第18項記載の放出調節型錠剤。
28.約72.99%のメトロニダゾール、約6.48%の含水ラクトース、
約1.95%の水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマー、約0.9
7%のタルク、約0.03%のシメチコン乳剤、約16.49%の無水ラクトー
ス、約0.10%のコロイド状二酸化ケイ素、および約0.99%のステアリン
酸マグネシウムを含む、請求の範囲第18項記載の放出調節型錠剤。
29.水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマーは、オイドラギッ
ト(Eudragit)NE30である、請求の範囲第27項記載の放出調節型錠剤。3
0.水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマーは、オイドラギット(
Eudragit)NE30である、請求の範囲第28項記載の放出調節型錠剤。
31.約750ミリグラムのメトロニダゾールを含む、請求の範囲第29項記
載の放出調節型錠剤。
32.約750ミリグラムのメトロニダゾールを含む、請求の範囲第30項記
載の放出調節型錠剤。
33.錠剤は、水溶性ポリマー性コーティング物質でコーティングされる、請
求の範囲第29項記載の放出調節型錠剤。
34.錠剤は、水溶性ポリマー性コーティング物質でコーティングされる、請
求の範囲第30項記載の放出調節型錠剤。
35.メトロニダゾールに感受性である微生物に感染した患者を治療する方法
であって、感染した患者に、微生物により引き起こされる感染を排除または消散
させるのに充分な日数の間、請求の範囲第18項記載の放出調節型錠剤を1日1
回投与することよりなる、上記方法。
36.微生物は、トリコモナス症、アメーバ症、および細菌性膣炎よりなる群
から選択される疾患を引き起こす、請求の範囲第35項記載の方法。
37.微生物は、ヘリコバクター(Helicobacter)の種である、請求の範囲第
35項記載の方法。
38.微生物は、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)である、
請求の範囲第37項記載の方法。
39.錠剤は、約74.05%のメトロニダゾール、約8.22%の含水ラク
トース、約2.47%の水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマー、
約1.23%のタルク、約0.03%のシメチコン乳剤、約12.90%の無水
ラクトース、約0.10%のコロイド状二酸化ケイ素、および約0.99%のス
テアリン酸マグネシウムを含む、請求の範囲第35項記載の方法。
40.錠剤は、約72.99%のメトロニダゾール、約6.48%の含水ラク
トース、約1.95%の水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマー、
約0.97%のタルク、約0.03%のシメチコン乳剤、約16.49%の無水
ラクトース、約0.10%のコロイド状二酸化ケイ素、および約0.99%のス
テアリン酸マグネシウムを含む、請求の範囲第35項記載の方法。
41.水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマーは、オイドラギッ
ト(Eudragit)NE30である、請求の範囲第39項記載の方法。
42.水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマーは、オイドラギッ
ト(Eudragit)NE30である、請求の範囲第40項記載の方法。
43.錠剤は、750ミリグラムのメトロニダゾールを含む、請求の範囲第4
1項記載の方法。
44.錠剤は、750ミリグラムのメトロニダゾールを含む、請求の範囲第4
2項記載の方法。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1995年11月9日
【補正内容】
請求の範囲
1.メトロニダゾールの放出調節型の1日1回投与用剤型に圧縮成型すること
ができる薬剤組成物であって、
(a)約59重量%〜約79重量%のメトロニダゾールである、第一部分のメ
トロニダゾール;
(b)透水性、水膨張性かつpH非依存性の、約1.5重量%〜約3.0重量
%の水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマー;
(c)約0.1重量%〜約2.0重量%の脱粘着剤(detackifier);
(d)0〜約23重量%の第一の水溶性薬剤希釈剤;
(e)薬剤の錠剤を形成するのに適切な、0〜約23重量%の第二の水溶性希
釈剤(第二の水溶性希釈剤は、第一の水溶性希釈剤と同じかまたは異なる);
(f)0〜約20重量%の第二部分のメトロニダゾール;
(g)0〜約0.2重量%の直打用滑沢剤(glidant);および
(h)0〜約2重量%の滑沢剤
(ここで、本組成物は、(a)、(b)、(c)および(d)を含むメトロニダ
ゾール含有顆粒を含み、(a)と(f)で提供されるメトロニダゾールの重量百
分率の合計は、約72重量%と約79重量%の間であり、そして(d)と(e)
で提供される水溶性希釈剤の重量百分率の合計は、約16重量%と約23重量%
の間である)を含む、上記組成物。
2.第一の水溶性希釈剤は、約5重量%〜約11重量%の量で存在し、第二の
水溶性希釈剤は、約8重量%〜約18重量%の量で存在する、請求の範囲第1項
記載の薬剤組成物。
3.第一の水溶性希釈剤と第二の水溶性希釈剤は、ラクトースである、請求の
範囲第2項記載の薬剤組成物。
4.少なくとも約0.01%の薬剤学的に許容しうる直打用滑沢剤と、少なく
とも約0.1%の薬剤学的に許容しうる滑沢剤を含む、請求の範囲第1項記載の
薬剤組成物。
5.(i)約1.9%〜約2.5%の水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステ
ルコポリマー;(ii)約6%〜約9%の第一の水溶性希釈剤;および(iii)約
12%〜約17%の第二の水溶性希釈剤を含み、そして第一部分のメトロニダゾ
ールと第二部分のメトロニダゾールの百分率の合計は、約72.5%〜約74.
5%である、請求の範囲第1項記載の薬剤組成物。
6.脱粘着剤は、タルクである、請求の範囲第1項記載の薬剤組成物。
7.約74.05%のメトロニダゾール、約8.22%の含水ラクトース、約
2.47%の水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマー、約1.23
%のタルク、約0.03%のシメチコン乳剤、約12.90%の無水ラクトース
、約0.10%のコロイド状二酸化ケイ素、および約0.99%のステアリン酸
マグネシウムを含む、請求の範囲第1項記載の薬剤組成物。
8.約72.99%のメトロニダゾール、約6.48%の含水ラクトース、約
1.95%の水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマー、約0.97
%のタルク、約0.03%のシメチコン乳剤、約16.49%の無水ラクトース
、約0.10%のコロイド状二酸化ケイ素、および約0.99%のステアリン酸
マグネシウムを含む、請求の範囲第1項記載の薬剤組成物。
9.放出調節型メトロニダゾール組成物の製造方法であって、
(a)流動層造粒機中で顆粒の製造に適した条件下で、(1)約59〜約79
重量部の第一部分のメトロニダゾールと、場合により23重量部までの第一の水
溶性希釈剤を含む乾燥混合物を、(2)約1.5〜約3.0重量部の水不溶性で
、pH非依存性で、水膨脹性のポリメタクリル酸エステルコポリマーと、有効量
の脱粘着剤を含む水性懸濁液と接触させて;
(b)工程(a)で製造された顆粒を、有効量の薬剤学的に許容しうる直打用
滑沢剤と合わせて;
(c)必要であれば、錠剤への圧縮に適した実質的に均一な粒度を有する混合
物を与えるように、(b)の混合物の粒子の分級(particle-sizing)を行い;
(d)場合によりこの混合物を約20重量部までの第二部分のメトロニダゾー
ルと混合し;
(e)この混合物を、23重量部までの第二の水溶性希釈剤および有効量の薬
剤学的に許容しうる滑沢剤と混合し;そして
(f)工程(e)の前もって決められた量の混合物を圧縮して錠剤を製造する
(ここで、(a)(1)と(d)で提供されるメトロニダゾールの百分率は、錠
剤の全重量に基づいて約72重量%〜約79重量%であり、そして(a)(1)
と(e)で提供される水溶性希釈剤の百分率は、錠剤の全重量に基づいて約16
重量%〜約23重量%である)工程を含む、上記方法。
10.第一の水溶性希釈剤は、約5重量%〜約11重量%の量で存在し、第二
の水溶性希釈剤は、約8重量%〜約18重量%の量で存在する、請求の範囲第9
項記載の方法。
11.第一の水溶性希釈剤は、約6重量%〜約9重量%の量で存在し、第二の
水溶性希釈剤は、約12重量%〜約17重量%の量で存在する、請求の範囲第1
0項記載の方法。
12.第一の水溶性希釈剤と第二の水溶性希釈剤は、ラクトースである、請求
の範囲第10項記載の方法。
13.脱粘着剤は、タルクである、請求の範囲第9項記載の方法。
14.直打用滑沢剤は、二酸化ケイ素であり、約0.1重量%の量で存在する
、請求の範囲第9項記載の方法。
15.滑沢剤は、ステアリン酸マグネシウムであり、約1重量%の量で存在す
る、請求の範囲第9項記載の方法。
16.(a)(2)の水性懸濁液は、工程(a)における発泡を低下させるの
に有効な量の消泡剤をさらに含む、請求の範囲第9項記載の方法。
17.(g)水溶性ポリマー性コーティング物質で錠剤をコーティングするこ
とをさらに含む、請求の範囲第9項記載の方法。
18.メトロニダゾールの1日1回投与用の放出調節型錠剤であって、
(a)約59重量%〜約79重量%のメトロニダゾールである、第一部分のメ
トロニダゾール;
(b)透水性、水膨張性かつpH非依存性の、約1.5重量%〜約3.0重量
%の水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマー;
(c)約0.1重量%〜約2.0重量%の脱粘着剤(detackifier);
(d)0〜約23重量%の第一の水溶性薬剤希釈剤;
(e)薬剤の錠剤を形成するのに適切な、0〜約23重量%の第二の水溶性希
釈剤(第二の水溶性希釈剤は、第一の水溶性希釈剤と同じかまたは異なる);
(f)0〜約20重量%の第二部分のメトロニダゾール;
(g)0〜約0.2重量%の直打用滑沢剤(glidant);および
(h)0〜約2重量%の滑沢剤
(ここで、本組成物は、(a)、(b)、(c)および(d)を含むメトロニダ
ゾール含有顆粒を含み、(a)と(f)で提供されるメトロニダゾールの重量百
分率の合計は、約72重量%と約79重量%の間であり、そして(d)と(e)
で提供される水溶性希釈剤の重量百分率の合計は、約16重量%と約23重量%
の間である)を含む薬剤組成物の治療的に有効量を含む、上記錠剤。
19.第一の水溶性希釈剤は、約5重量%〜約11重量%の量で存在し、第二
の水溶性希釈剤は、約8重量%〜約18重量%の量で存在する、請求の範囲第1
8項記載の放出調節型錠剤。
20.水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマーは、オイドラギッ
ト(Eudragit)NE30である、請求の範囲第19項記載の放出調節型錠剤。
21.第一の水溶性希釈剤と第二の水溶性希釈剤は、ラクトースである、請求
の範囲第20項記載の放出調節型錠剤。
22.少なくとも約0.01%の薬剤学的に許容しうる直打用滑沢剤と、少な
くとも約0.1%の薬剤学的に許容しうる滑沢剤を含む、請求の範囲第21項記
載の放出調節型錠剤。
23.約750ミリグラムのメトロニダゾールを含む、請求の範囲第18項記
載の放出調節型錠剤。
24.(i)約1.9%〜約2.5%の水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エス
テルコポリマー;(ii)約6%〜約9%の第一の水溶性希釈剤;および(iii)
約12%〜約17%の第二の水溶性希釈剤を含み、そして第一部分のメトロニダ
ゾールと第二部分のメトロニダゾールの百分率の合計は、約72.5%〜約74
.5%である、請求の範囲第18項記載の放出調節型錠剤。
25.水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマーは、オイドラギッ
ト(Eudragit)NE30である、請求の範囲第24項記載の放出調節型錠剤。
26.約750ミリグラムのメトロニダゾールを含む、請求の範囲第25項記
載の放出調節型錠剤。
27.約74.05%のメトロニダゾール、約8.22%の含水ラクトース、
約2.47%の水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマー、約1.2
3%のタルク、約0.03%のシメチコン乳剤、約12.90%の無水ラクトー
ス、約0.10%のコロイド状二酸化ケイ素、および約0.99%のステアリン
酸マグネシウムを含む、請求の範囲第18項記載の放出調節型錠剤。
28.約72.99%のメトロニダゾール、約6.48%の含水ラクトース、
約1.95%の水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマー、約0.9
7%のタルク、約0.03%のシメチコン乳剤、約16.49%の無水ラクトー
ス、約0.10%のコロイド状二酸化ケイ素、および約0.99%のステアリン
酸マグネシウムを含む、請求の範囲第18項記載の放出調節型錠剤。
29.水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマーは、オイドラギッ
ト(Eudragit)NE30である、請求の範囲第27項記載の放出調節型錠剤。
30.水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマーは、オイドラギッ
ト(Eudragit)NE30である、請求の範囲第28項記載の放出調節型錠剤。
31.約750ミリグラムのメトロニダゾールを含む、請求の範囲第29項記
載の放出調節型錠剤。
32.約750ミリグラムのメトロニダゾールを含む、請求の範囲第30項記
載の放出調節型錠剤。
33.錠剤は、水溶性ポリマー性コーティング物質でコーティングされる、請
求の範囲第29項記載の放出調節型錠剤。
34.錠剤は、水溶性ポリマー性コーティング物質でコーティングされる、請
求の範囲第30項記載の放出調節型錠剤。
35.メトロニダゾールに感受性である微生物に感染した患者を治療する方法
であって、感染した患者に、微生物により引き起こされる感染を排除または消散
させるのに充分な日数の間、請求の範囲第18項記載の放出調節型錠剤を1日1
回投与することよりなる、上記方法。
36.微生物は、トリコモナス症、アメーバ症、および細菌性膣炎よりなる群
から選択される疾患を引き起こす、請求の範囲第35項記載の方法。
37.微生物は、ヘリコバクター(Helicobacter)の種である、請求の範囲第
35項記載の方法。
38.微生物は、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)である、
請求の範囲第37項記載の方法。
39.錠剤は、約74.05%のメトロニダゾール、約8.22%の含水ラク
トース、約2.47%の水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマー、
約1.23%のタルク、約0.03%のシメチコン乳剤、約12.90%の無水
ラクトース、約0.10%のコロイド状二酸化ケイ素、および約0.99%のス
テアリン酸マグネシウムを含む、請求の範囲第35項記載の方法。
40.錠剤は、約72.99%のメトロニダゾール、約6.48%の含水ラク
トース、約1.95%の水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマー、
約0.97%のタルク、約0.03%のシメチコン乳剤、約16.49%の無水
ラクトース、約0.10%のコロイド状二酸化ケイ素、および約0.99%のス
テアリン酸マグネシウムを含む、請求の範囲第35項記載の方法。
41.水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマーは、オイドラギッ
ト(Eudragit)NE30である、請求の範囲第39項記載の方法。
42.水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマーは、オイドラギッ
ト(Eudragit)NE30である、請求の範囲第40項記載の方法。
43.錠剤は、750ミリグラムのメトロニダゾールを含む、請求の範囲第4
1項記載の方法。
44.錠剤は、750ミリグラムのメトロニダゾールを含む、請求の範囲第4
2項記載の方法。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM,
AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C
N,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE
,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,
LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,MW,M
X,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD
,SE,SI,SK,TJ,TT,UA,US,UZ,
VN
(72)発明者 マンシニ,アラン マーク
アメリカ合衆国 60525 イリノイ州イン
ディアン ヘッド パーク,ウエストウッ
ド ドライブ 23
(72)発明者 シューマン,スチーブン チャールズ
アメリカ合衆国 60123 イリノイ州エル
ギン,サウス エアーライト ストリート
10 エヌ 819
【要約の続き】
本組成物は、(a)、(b)、(c)および(d)を含
むメトロニダゾール含有顆粒を含み、(a)と(f)で
提供されるメトロニダゾールの重量百分率の合計は、約
72重量%と約79重量%の間であり、そして(d)と
(e)で提供される水溶性希釈剤の重量百分率の合計
は、約16重量%と約23重量%の間である)を含む。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.メトロニダゾールの1日1回投与用の放出調節型薬剤組成物であって、 (a)約59重量%〜約79重量%のメトロニダゾールである、第一部分のメ トロニダゾール; (b)透水性、水膨張性かつpH非依存性の、約1.5重量%〜約3.0重量 %の水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマー; (c)約0.1重量%〜約2.0重量%の脱粘着剤(detackifier); (d)0〜約23重量%の第一の水溶性薬剤希釈剤; (e)(a)の顆粒と共に圧縮される時、薬剤の錠剤を形成するのに適切な、 0〜約23重量%の第二の水溶性希釈剤(第二の水溶性希釈剤は、第一の水溶性 希釈剤と同じかまたは異なる); (f)0〜約20重量%の第二部分のメトロニダゾール; (g)0〜約0.2重量%の直打用滑沢剤(glidant);および (h)0〜約2重量%の滑沢剤 (ここで、本組成物は、(a)、(b)、(c)および(d)を含むメトロニダ ゾール含有顆粒を含み、(a)と(f)で提供されるメトロニダゾールの重量百 分率の合計は、約72重量%と約79重量%の間であり、そして(d)と(e) で提供される水溶性希釈剤の重量百分率の合計は、約16重量%と約23重量% の間である)を含む、上記組成物。 2.第一の水溶性希釈剤は、約5重量%〜約11重量%の量で存在し、第二の 水溶性希釈剤は、約8重量%〜約18重量%の量で存在する、請求の範囲第1項 記載の薬剤組成物。 3.第一の水溶性希釈剤と第二の水溶性希釈剤は、ラクトースである、請求の 範囲第2項記載の薬剤組成物。 4.少なくとも約0.01%の薬剤学的に許容しうる直打用滑沢剤と、少なく とも約0.1%の薬剤学的に許容しうる滑沢剤を含む、請求の範囲第1項記載の 薬剤組成物。 5.(i)約1.9%〜約2.5%の水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステ ルコポリマー;(ii)約6%〜約9%の第一の水溶性希釈剤;および(iii)約 12%〜約17%の第二の水溶性希釈剤を含み、そして第一部分のメトロニダゾ ールと第二部分のメトロニダゾールの百分率の合計は、約72.5%〜約74. 5%である、請求の範囲第1項記載の薬剤組成物。 6.脱粘着剤は、タルクである、請求の範囲第1項記載の薬剤組成物。 7.約74.05%のメトロニダゾール、約8.22%の含水ラクトース、約 2.47%の水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマー、約1.23 %のタルク、約0.03%のシメチコン乳剤、約12.90%の無水ラクトース 、約0.10%のコロイド状二酸化ケイ素、および約0.99%のステアリン酸 マグネシウムを含む、請求の範囲第1項記載の薬剤組成物。 8.約72.99%のメトロニダゾール、約6.48%の含水ラクトース、約 1.95%の水不溶性ポリ(メタ)アクリル酸エステルコポリマー、約0.97 %のタルク、約0.03%のシメチコン乳剤、約16.49%の無水ラクトース 、約0.10%のコロイド状二酸化ケイ素、および約0.99%のステアリン酸 マグネシウムを含む、請求の範囲第1項記載の薬剤組成物。 9.約750ミリグラムのメトロニダゾールを含む、請求の範囲第1項記載の 薬剤組成物。 10.約750ミリグラムのメトロニダゾールを含む、請求の範囲第2項記載 の薬剤組成物。 11.約750ミリグラムのメトロニダゾールを含む、請求の範囲第5項記載 の薬剤組成物。 12.約750ミリグラムのメトロニダゾールを含む、請求の範囲第7項記載 の薬剤組成物。 13.放出調節型メトロニダゾール組成物の製造方法であって、 (a)流動層造粒機中で顆粒の製造に適した条件下で、(1)約59〜約79 重量部の第一部分のメトロニダゾールと、場合により23重量部までの第一の水 溶性希釈剤を含む乾燥混合物を、(2)約1.5〜約3.0重量部の水不溶性で 、pH非依存性で、水膨脹性のポリメタクリル酸エステルコポリマーと、有効量 の脱粘着剤を含む水性懸濁液と接触させて; (b)工程(a)で製造された顆粒を、有効量の薬剤学的に許容しうる直打用 滑沢剤と合わせて; (c)必要であれば、錠剤への圧縮に適した実質的に均一な粒度を有する混合 物を与えるように、(b)の混合物の粒子の分級(particle-sizing)を行い; (d)場合によりこの混合物を約20重量部までの第二部分のメトロニダゾー ルと混合し; (e)この混合物を、23重量部までの第二の水溶性希釈剤および有効量の薬 剤学的に許容しうる滑沢剤と混合し;そして (f)工程(e)の前もって決められた量の混合物を圧縮して錠剤を製造する (ここで、(a)(1)と(d)で提供されるメトロニダゾールの百分率は、錠 剤の全重量に基づいて約72重量%〜約79重量%であり、そして(a)(1) と(e)で提供される水溶性希釈剤の百分率は、錠剤の全重量に基づいて約16 重量%〜約23重量%である)工程を含む、上記方法。 14.第一の水溶性希釈剤は、約5重量%〜約11重量%の量で存在し、第二 の水溶性希釈剤は、約8重量%〜約18重量%の量で存在する、請求の範囲第1 3項記載の方法。 15.第一の水溶性希釈剤は、約6重量%〜約9重量%の量で存在し、第二の 水溶性希釈剤は、約12重量%〜約17重量%の量で存在する、請求の範囲第1 4項記載の方法。 16.第一の水溶性希釈剤と第二の水溶性希釈剤は、ラクトースである、請求 の範囲第15項記載の方法。 17.脱粘着剤は、タルクである、請求の範囲第13項記載の方法。 18.直打用滑沢剤は、二酸化ケイ素であり、約0.1重量%の量で存在する 、請求の範囲第13項記載の方法。 19.滑沢剤は、ステアリン酸マグネシウムであり、約1重量%の量で存在す る、請求の範囲第13項記載の方法。 20.(a)(2)の水性懸濁液は、工程(a)における発泡を低下させるの に有効な量の消泡剤をさらに含む、請求の範囲第13項記載の方法。 21.(g)水溶性ポリマー性コーティング物質で錠剤をコーティングするこ とをさらに含む、請求の範囲第13項記載の方法。 22.メトロニダゾールに感受性である微生物に感染した患者を治療する方法 であって、感染した患者に、微生物により引き起こされる感染を排除または消散 させるのに充分な日数の間、1日1回本発明の組成物を投与することよりなる、 上記方法。 23.微生物は、トリコモナス症、アメーバ症、および細菌性膣炎よりなる群 から選択される疾患を引き起こす、請求の範囲第22項記載の方法。 24.微生物は、ヘリコバクター(Helicobacter)の種である、請求の範囲第 22項記載の方法。
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