JPH09507519A

JPH09507519A - 界面活性剤

Info

Publication number: JPH09507519A
Application number: JP7518798A
Authority: JP
Inventors: ファブリー、ベルント
Original assignee: ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン
Priority date: 1994-01-12
Filing date: 1995-01-03
Publication date: 1997-07-29
Also published as: ES2119375T3; EP0739410A1; EP0739410B1; WO1995019418A1; DE59502824D1; DE4400637A1

Abstract

(57)【要約】本発明は、ａ）式（Ｉ）：［式中、Ｒ¹は、４〜２２個の炭素原子を有するアルキル及び／又はアルケニル基、Ｇは、５又は６個の炭素原子を有する糖単位、及びｐは、１〜１０の数である。］で示されるアルキル及び／又はアルケニルオリゴグリコシド、及びｂ）エチレンテレフタレート及び／又はポリエチレングリコールテレフタレート基を有する汚れ防止ポリマーを含有することを特徴とする新規の界面活性剤調製物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】界面活性剤発明の分野本発明は、アルキル及び／又はアルケニルオリゴグリコシド並びに汚れ防止ポリマーに関する。従来の技術ポリエステル繊維は、一般にエチレングリコール及びテレフタル酸のコポリマーからなり、例えば、ダクロン（Dacron、商標）、フォートレル（Fortrel、商標）、コデル（Kodel、商標）及びブルー−シー−ポリエステル（Blue-C-Polyes ter、商標）のような多くの商品名で流通している。ポリエステル繊維製品の疎水的性質は、洗濯、特に油のしみを完全に除去しなくてはならないときの洗濯を困難にしている。既知のように、油のしみは、例えば、木綿のような親水性繊維製品からは、疎水性ポリエステル繊維製品からより簡単に除去できる。この相違は、親水性基を多く有するセルロースから成る木綿が、ポリエステル繊維製品の場合にはない水との高い親和性を示すことから生じる。この相違の別の理由は、親水性繊維製品の油のしみは、すぐに除去できる小滴を形成しやすいことである。対照的に、ポリエステル繊維は、疎水性及び水との親和性の欠如の故に油のしみを保持する。ポリエステル繊維製品の人気によって、油のしみを特にすぐに除去できるように繊維製品の疎水的性質を改善する界面活性剤に対するかなりの商業的な要求がある。この問題を解決しようとする試みは少なからずあった。特に、汚れ防止（schm utzabweisenden）ポリマー、いわゆる汚れ防止剤を含むことによって特徴づけられる多くの洗濯物又は繊維処理調製物が記載されている。例えば、ＵＳ３，７１２,８７３は、繊維製品処理調製剤として、４級アンモニウム塩と共にポリエステルポリマーを使用することを記載する。ＵＳ３,９５９,２３０、ＵＳ３,４７９,２１２及びＵＳ３,４１６,９５３は、ポリエステル製品の製造及び処理におけるエチレンテレフタレート／ポリエチレンオキシドテレフタレートコポリマーの使用を記載する。更に、ＵＳ３,９６２,１５２は、低いエチレンテレフタレート／ポリエテレンオキシドテレフタレート比を有する特殊なコポリマーを含有する固体洗剤を記載する。洗剤において、非イオン性ポリグリコールエーテル界面活性剤と共に汚れ防止ポリマーを使用することは既知である（例えば、ＧＢ−Ｂ−１,３７７,０９２及びＵＳ４,０２０,０１５参照）。両方の場合において、アニオン性界面活性剤の使用に対して特に警告がなされている。最後に、汚れ防止ポリマー及びアニオン性界面活性剤を含む洗剤は、ＢＥ−Ｂ８３０６１４及びＤＥ−Ｃ−２８５７２９２から知られる。すべてにおいて、しかしながら、油のしみの除去の程度において、まだ改善の必要性がある。したがって、本発明が解決しようとする複雑な問題は、疎水性繊維製品から油のしみの除去を十分に改善できる非イオン性界面活性剤をベースとする界面活性剤調製物を提供することである。発明の説明本発明は、ａ）式（Ｉ）：Ｒ¹Ｏ−［Ｇ］_p ［式中、Ｒ¹は、４〜２２個の炭素原子を有するアルキル及び／又はアルケニル基、Ｇは、５又は６個の炭素原子を有する糖単位、及びｐは、１〜１０の数である。］で示されるアルキル及び／又はアルケニルオリゴグリコシド、及びｂ）エチレンテレフタレート及び／又はポリエチレングリコールテレフタレート基を有する汚れ防止ポリマーを含有することを特徴とする界面活性剤調製物に関する。驚くべきことに、アルキル及び／又はアルケニルオリゴグリコシドタイプの非イオン性界面活性剤並びにエチレンテレフタレート及び／又はポリエチレンテレフタレート基を有する汚れ防止ポリマーを含有する本発明による界面活性剤調製物は、同じ汚れ防止ポリマー及び脂肪アルコールポリグリコールエーテルタイプの従来の非イオン性界面活性剤からの既知の調製物より、汚れ防止効果がかなり強い。最後に、本発明は、界面活性剤調製物が他の界面活性剤と、特にアニオン性界面活性剤と有用に組み合わせ得るという観察を含む。アルキル及び／又はアルケニルオリゴグリコシドアルキル及びアルケニルオリゴグリコシドは、合成有機化学の適切な方法によって得られうる既知の物質である。ＥＰ−Ａ１−０３０１２９８及びＷＯ９０／０３９７７を、この主題について利用できる広い文献の例として引用する。アルキル及び／又はアルケニルオリゴグリコシドは、５又は６個の炭素原子を有するアルドース又はケトース、好ましくはグルコースから誘導され得る。従って、好ましいアルキル及び／又はアルケニルオリゴグリコシドは、アルキル又はアルケニルオリゴグルコシドである。一般式（Ｉ）の添字ｐは、オリゴマー化度（ＤＰ度）、すなわち、モノ−及びオリゴグリコシドの分布を意味し、１〜１０の数である。特定の化合物でのｐは、常に整数でなくてはならなくて、１〜６のｐ値をとり得るのに対し、あるアルキルオリゴグリコシドに対するｐ値は、分析的に決定され計算される値で、一般に端数となる。平均オリゴマー化度ｐ１.１〜３.０を有するアルキル及びアリケニルオリゴグリコシドは、好ましく使用される。平均オリゴマー化度１.７未満、特に１.２〜１.４を有するアルキル及び／又はアルケニルオリゴグリコシドは、応用的な観点から好ましい。アルキル又はアルケニル基Ｒ¹は、４〜１１個、好ましくは８〜１０個の炭素原子を含む１級アルコールから得てよい。一般的な例は、ブタノール、カプロンアルコール、カプリルアルコール、カプリンアルコール、ウンデシルアルコール、及び例えば工業用脂肪酸メチルエステルの水素化又はレーレン（Roelen）オキソ合成からのアルデヒドの水素化から得られる工業用混合物である。Ｃ_8-18ココナツ油脂肪アルコールの蒸留による分離で最初のランとして得られ、不純物として６重量％未満のＣ₁₂アルコールを含むことがあるＣ₈〜Ｃ₁₀の鎖長を有するアルキルオリゴグルコシド（ＤＰ＝１〜３）、及び工業用Ｃ_9/11オキソアルコールからのアルキルオリゴグルコシド（ＤＰ＝１〜３）が好ましい。更に、アルキル又はアルケニル基Ｒ¹は、１２〜２２個の、好ましくは１２〜１４個の炭素原子を含む１級アルコールから得てもよい。一般的な例は、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、パルミトレイルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、エライジルアルコール、ペトロセリニルアルコール、アラキルアルコール、ガドレイルアルコール、ベヘニルアルコール、エルシルアルコール、及び上記のように得てもよい混合物である。ＤＰ１〜３を有する水素化Ｃ_12/14ココナツ油脂肪アルコールからのアルキルオリゴグルコシドが好ましい。汚れ防止ポリマー本発明において使用される汚れ防止ポリマーは、エチレンテレフタレート及び／又はポリエチレングリコールテレフタレート基を含み、エチレンテレフタレート対ポリエチレングリコールテレフタレートのモル比は５０：５０〜９０：１０の範囲である。架橋ポリエチレングリコール単位の分子量は、好ましくは７５０〜５,０００の範囲で、すなわち、ポリエチレングリコール基を含むポリマーのエトキシ化度は、およそ１５〜１００であろう。ポリマーは、５,０００〜２００,０００の範囲の平均分子量によって特徴づけられ、ブロック構造を有してもよいが、好ましくはランダム構造である。好ましいポリマーは、エチレンテレフタレート対ポリエチレングリコールテレフタレートのモル比が、６５：３５〜９０：１０の範囲、好ましくは７０：３０〜８０：２０の範囲にあるポリマーである。他の好ましいポリマーは、７５０〜５,０００、好ましくは１,０００〜３,０００の分子量を有する架橋ポリエチレングリコール単位を含む約１０,０００〜５０,０００の分子量を有するポリマーである。商用ポリマーの例は、ミレアーゼ（Milease、商標）Ｔ［アイシーアイ（ＩＣＩ）］又はレペロテツクス（Repel otex、商標）ＳＲＰ３［ローヌ−プーラン（Rhone-Poulenc）］である。本発明による界面活性剤調製物は、アルキル及び／又はアルケニルオリゴグリコシドと汚れ防止ポリマーを重量比７０：３０〜９９：１、好ましくは７５：２５〜９０：１０で含んでよい。この数字は、製品の活性又は固体成分含量に基づく。界面活性剤界面活性剤調製物は、他のアニオン性、非イオン性、カチオン性及び／又は両イオン性若しくは双イオン性の界面活性剤を含んでもよい。アニオン性界面活性剤の一般的な例は、アルキルベンゼンスルホネート、アルカンスルホネート、オレフィンスルホネート、アルキルエーテルスルホネート、グリセロールエーテルスルホネート、α−メチルエステルスルホネート、スルホ脂肪酸、アルキルスルフェート、脂肪アルコールエーテルスルフェート、グリセロールエーテルスルフェート、ヒドロキシ混合エーテルスルフェート、モノグリセリド（エーテル）スルフェート、脂肪酸アミド（エーテル）スルフェート、スルホスクシネート、スルホスクシナネート、スルホトリグリセリド、アミド石鹸、エーテルカルボン酸、イセチオネート、サルコシネート、タウリド、アルキルオリコグルコシドスルフェート、アシルラクチレート及びアルキル（エーテル）ホスフェートである。アニオン性界面活性剤がポリグリコールエーテル鎖を有する場合、通常の同族体分布を有してもよいが、好ましくは狭同族体分布を有する。非イオン性界面活性剤の一般的な例は、脂肪アルコールポリグリコールエーテル、アルキルフェノールポリグリコールエーテル、脂肪酸ポリグリコールエステル、脂肪酸アミドポリグリコールエーテル、脂肪アミンポリグリコールエーテル、アルコキシル化トリグリセリド、脂肪酸グルカミド、ポリオール脂肪酸エステル、糖エステル、ソルビタンエステル及びポリソルベートである。非イオン性界面活性剤がポリグリコールエーテル鎖を含む場合、通常の同族体分布を有してもよいが、好ましくは狭同族体分布を有する。カチオン性界面活性剤の一般的な例は、４級アンモニウム化合物及び４級二脂肪酸トリアルカノールアミンエステルである。両イオン性又は双イオン性界面活性剤の一般的な例は、アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン、アミノプロピオネート、アミノグリシネート、イミダゾリウムベタイン及びスルホベタインである。上記の界面活性剤は、すべて既知の化合物である。その構造及び製造の情報は、適切な一連の報文から得られる。例えば、ヨット・ファルベ（J.Falbe）編、「サーファクタンツ・イン・カンスーマー・プロダクツ（Surfactants in Consume r Products）」、シュプリンガー・フェァラーク（Springer Verlag）、ベルリン、１９８７、５４〜１２４頁、又はヨット・ファルベ編、「カタリザトーレン・テンシド・ウント・ミネラールエールアディツィフ（Katalysatoren,Tenside und トガルト、１９７８、１２３〜２１７頁、参照。工業的応用本発明による界面活性剤調製物は、疎水性ポリエステル繊維製品から完全に油のしみを除去することを可能にし、新しい油のしみに対して有用に疎水性ポリエステル繊維製品を処理できる。したがって、一般的な界面活性剤調製物という用語は、特に粉末洗剤、液体洗剤、繊維柔軟剤、洗濯前処理剤並びに織物及び繊維助剤をも包含する。界面活性剤調製物は、例えば、ビルダー、塩、漂白剤、漂白活性剤、蛍光増白剤、再付着防止剤、可溶化剤、抑泡剤及び酵素のような他の既知の成分を含んでもよい。一般的なビルダーは、アルミニウムケイ酸ナトリウム（ゼオライト）、リン酸塩、ホスホン酸塩、エチレンジアミド四酢酸、ニトリロ三酢酸、クエン酸及び／又はポリカーボネートである。適した塩又は充填剤は、例えば、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム及びケイ酸ナトリウム（水ガラス）である。他の添加物の一般的な個々の例は、ホウ酸ナトリウム、澱粉、蔗糖、ポリデキストロース、ＴＡＥＤ、スチルベン化合物、メチルセルロース、トルエンスルホネート、クメンスルホネート、長鎖石鹸、シリコーン、リパーゼ及びプロテアーゼである。どのような制限も受けることなしに、本発明を次の実施例により説明する。実施例Ｉ．使用した界面活性剤及び製剤Ａ１）Ｃ_8-16ココナツ油アルキルオリゴグルコシド［プランタレン（Plantaren、商標）ＡＰＧ−２０００、ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン（Henkel KGaA）、デュッセルドルフ、ドイツ連邦共和国］Ａ２）Ｃ_12-14ココナツ油アルキルオリゴグルコシド［プランタレンＡＰＧ−１２００、ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン、デュッセルドルフ、ドイツ連邦共和国］Ｂ１）エチレンテレフタレート及びポリエチレングリコールテレフタレート基を含む汚れ防止ポリマー［レペロツテクス、ローヌ−プーラン］Ｃ１）Ｃ_12-14ココナツ油脂肪アルコール７ＥＯ付加物［デヒドール（Dehydol、商標）、ＬＳ−７、ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン、デュッセルドルフ、ドイツ連邦共和国］Ｃ２）Ｃ_16-18牛脂脂肪アルコール７ＥＯ付加物［デヒドール、ＴＡ−７、ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン、デュッセルドルフ、ドイツ連邦共和国］Ｄ１）Ｃ_16-18牛脂脂肪アルコールスルフェートナトリウム塩［スルホポン（Sulfopon、商標）、Ｔ５５、ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン、デュッセルドルフ、ドイツ連邦共和国］Ｄ２）Ｃ_16-18牛脂脂肪酸メチルエステルナトリウム塩［テクシン（Texin、商標）、ＥＳ６８、ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン、デュッセルドルフ、ドイツ連邦共和国］Ｄ３）ドデシルベンゼンスルホネートナトリウム塩［マラニル（Maranil、商標）、Ａ５５、ヘンケル・コマディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン、デュッセルドルフ、ドイツ連邦共和国］ II．洗濯試験ポリエステル布を製剤Ｆ１〜Ｆ７によって、ランデロメータ中で前処理した。測定は、以下の条件下で行った。洗濯温度：４０℃ 水硬度：１６°d 用量：製剤Ｆ１〜Ｆ７各１０g 液量：布１部に水１０部の割合前処理した布を次いで乾燥し、鉱油１００μlによって汚し、再度乾燥した。次いで、布を、商業的に入手できる一般的な洗剤［ディキサン（Dixan、商標）、ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェンの製品、デュッセルドルフ、ドイツ連邦共和国］を使用して、家庭用洗濯機中で標準状態（４０℃、１６°d）下で洗濯した。次いで、得られた白色度を標準（＝１００％反射率）に対して分光学的に決定した。本発明による界面活性前処理製剤の使用は、従来の非イオン性界面活性剤系の既知の製剤の使用に比べて、油のしみの除去において著しい改善をもたらすことがわかる。

Claims

【特許請求の範囲】１．ａ）式（Ｉ）：Ｒ¹Ｏ−［Ｇ］_p ［式中、Ｒ¹は、４〜２２個の炭素原子を有するアルキル及び／又はアルケニル基、Ｇは、５又は６個の炭素原子を有する糖単位、及びｐは、１〜１０の数である。］で示されるアルキル及び／又はアルケニルオリゴグリコシド、及びｂ）エチレンテレフタレート及び／又はポリエチレングリコールテレフタレート基を有する汚れ防止ポリマーを含有することを特徴とする界面活性剤調製物。２．Ｒ¹は、８〜１０個の炭素原子を有するアルキル基、Ｇは、グルコース単位、及びｐは、１〜１０の数である式（Ｉ）で示されるアルキル及び／又はアルケニルオリゴグリコシドを含むことを特徴とする請求項１に記載の界面活性剤。３．Ｒ¹は、１２〜１８個の炭素原子を有するアルキル及び／又はアルケニル基、Ｇは、グルコース単位、及びｐは、１〜１０の数である式（Ｉ）で示されるアルキル及び／又はアルケニルオリゴグリコシドを含むことを特徴とする請求項１に記載の界面活性剤。４．エチレンテレフタレート対ポリエチレングリコールテレフタレートの比が５０：５０〜９０：１０の範囲である汚れ防止ポリマーを含有することを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載の界面活性剤。５．架橋ポリエチレングリコール単位の分子量が７５０〜５,０００の範囲である汚れ防止ポリマーを含有することを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載の界面活性剤。６．平均分子量は約５,０００〜２００,０００の範囲である汚れ防止ポリマーを含有することを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載の界面活性剤。７．アルキル及び／又はアルケニルオリゴグリコシドと汚れ防止ポリマーを重量比７０：３０〜９９：１で含有することを特徴とする請求項１〜５のいずれかに記載の界面活性剤。