JPH09506124A - 高分子量モノビニリデン芳香族ポリマーの製造法 - Google Patents

高分子量モノビニリデン芳香族ポリマーの製造法

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JPH09506124A JP7515609A JP51560995A JPH09506124A JP H09506124 A JPH09506124 A JP H09506124A JP 7515609 A JP7515609 A JP 7515609A JP 51560995 A JP51560995 A JP 51560995A JP H09506124 A JPH09506124 A JP H09506124A
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Abstract

(57)【要約】 A)少なくとも1のフリーラジカル発生性、分枝性重合開始剤10〜2000重量ppm、及びB)1)20以下の炭素をもつメルカプタン、テルペン、ハロ炭素及びハロ炭化水素、2)反応の脱気工程から回収した留分(循環液)及び3)上記1)と2)の混合物からなる群から選ばれた1以上の有機ゲル減少剤10〜2000ppmの存在下にモノビニリデン芳香族モノマーからなるモノマー混合物を重合することからなる275,000をこえる分子量(Mw)をもつモノビニリデン芳香族ポリマーの製造法。

Description

【発明の詳細な説明】 高分子量モノビニリデン芳香族ポリマーの製造法 本発明はモノビニリデン芳香族ポリマーの製造法に関し、特に連続法により実 質上ゲルを生成することなく高分子量のポリマーを製造する方法に関する。 近年分枝性(用)開始剤を用いて比較的高分子量の種々のタイプのモノビニリ デン芳香族ポリマーを製造する方法が提案されている。たとえばUS−A−5, 191,040には分枝量の増加したポリマーを製造するために4官能性のパー オキシケタール開始剤を用いることが開示されている。US−A−4,376, 847にはマレイン酸の誘導体であるエチレン性不飽和パーオキシ官能性開始剤 をスチレンと他のモノビニリデン芳香族モノマーの重合に使用することが開示さ れている。 分枝性開始剤の使用は改良された分子量のポリマーを生成しうるが、ここにこ のような開始剤を用いると、いくつかの理由で望ましくない架橋ポリマーマトリ ックスと思われるゲルの形成が増加することがわかった。このようなゲルを含む ポリマーからつくった成形品は外観特性に劣りまた強度特性も低くなる。連続重 合工程中にゲルが連続的に蓄積すると反応器への付着も起こり、反応器の熱交換 容量が低下し、遂には重合を中断して蓄積物のついた反応器を洗浄することが必 要となる。ゲルは、前記した分枝性開始剤を用いる低分子量モノマーが転化する 状態の重合の初期段階で特に形成される傾向にある。 そこで当業者はゲルの少ない高分子量の分枝構造をもつモノビニリデン芳香族 ポリマーの製造法、特に連続重合による製造法を開発すべく検討してきた。 本発明者等は上記の観点からかかる重合体の製造法を開発すべく鋭意検討を進 めた。 本発明は275,000より大きい分子量(Mw)をもつモノビニリデン芳香 族ポリマーの製造法を提供するものであり、該方法は A)少なくとも1のフリーラジカル発生性、分枝性重合開始剤10〜2000 重量ppm、及び B)1)20以下の炭素をもつメルカプタン、テルペン、ハロ炭素及びハロ炭 化水素、 2)反応の脱気工程(デボラチリゼーションプロセス)から回収した留分 (循環液(リサイクル))、及び 3)1)及び2)の混合物 からなる群から選ばれた1以上の有機ゲル減少剤10〜2000ppm の存在下にモノビニリデン芳香族モノマーを含むモノマー混合物を重合すること を特徴とするものである。 一般には、より高分子量のポリマー生成物の生成を制限するために付加重合に おいて連続移動剤が用いられる。それ故目的生成物が高分子量をもつ必要がある 方法では通常これらの連鎖移動剤を用いることはない。本発明は目的とするポリ マー生成物の分子量を実質的に減少させるに要する量より少ない量で、連鎖移動 剤としても作用する化合物を用いることを特徴としている。また多重反応器性の 初期段階においてゲルの形成が特に問題であることも見出した。それ故、本発明 では、上記のゲル減少剤を重合の初期段階で存在させるひことが好ましい。また 最も効率的に操作するには、ゲル減少剤と分枝性開始剤を同時に加えることが好 ましい。 連続重合法では通常プラグ流又は逆混合状で操作される1以上の反応器が用い られ、そこでは1の反応器からの反応生成物が一連の反応器の後続の反応器に流 れるようになっている。この場合開始剤、 連鎖移動剤、循環液又は追加のモノマーのさらなる添加はあってもなくてもよい 。一連の反応器の各々には1つ前の反応器からの反応混合物が連続的に導入され その間その反応器から次の反応器へ反応生成物が連続的に放出され、または最終 的にはポリマー分離装置、特に脱気装置に放出される。プラグ流反応器では反応 器の異なる領域間では反応混合物の混合は実質上起こらない。逆に逆混合反応器 では反応器混合物全体の混合が起こる。逆混合反応器の例には連続攪拌タンク反 応器即ちCSTRがある。本発明ではプラグ流反応器、逆混合反応器、それらの 組合せのいずれも用いうる。 本発明で用いうるモノビニリデン芳香族モノマーとしてはスチレン;p−メチ ルスチレン、p−t−ブチルスチレン、m−メチルスチレン及び2,5−ジメチ ルスチレン等の核置換モノビニリデン芳香族モノマー;p−クロロスチレン、p −ブロモスチレン及びジブロモスチレン等の核置換−ハロゲン化モノビニリデン 芳香族モノマー;又はこれらモノマーの混合物が例示される。 本発明では、上記したモノビニリデン芳香族モノマーは、単独で用いても、ま たこれらと共重合しうる以上のコモノマー50重量%以下と共に用いてもよい。 これらのコモノマーの例にはアクリロニトリル、メチルメタクリレート、アクリ ル酸、メチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート 、無水マレイン酸及びN−フェニルマレイミドがある。 本発明の反応混合物はまた周知のグラフト重合法を用いて衝撃変性ホモポリマ ー又はコポリマーを製造するために、25℃以下、好ましくは0℃以下のTgを もつ1以上の溶解したゴム状ポリマーを含有しうる。好ましいゴムにはブロック コポリマーゴム又はランダムコポリマーゴム、特にスチレン/ブタジエンコポリ マー、たとえばトリブロックコポリ及びホモポリマー、特にポリブタジエン、な どがある。単分散又は多分散ゴム粒子径をもつグラフト化したエマ ルジョンゴムも好ましく用いられる。 それ故、本発明で形成されるモノビニリデン芳香族ポリマーにはモノビニリデ ン芳香族モノマーのホモポリマー又はコポリマーだけでなく、これらホモポリマ ー及びコポリマーの衝撃変性体も含まれる。好ましいポリマーは非衝撃変性ホモ ポリスチレンであり、これはまた汎用ポリスチレンとも称される。 ここでポリマーの分子量はゲル透過クロマトグラフィー(GPC)の技術によ って測定される。本発明による好ましいポリマーは、275,000〜500, 000、より好ましくは280,000〜350,000の重量平均分子量をも ち、また1.0〜3.5、より好ましくは2.0〜3.0の重量平均分子量対数 平均分子量比(Mw/Mn)をもつ。さらに低い分子量のポリマーは適切な強度 を欠く、一方さらに高い分子量のポリマーは、低いメルトフロー比のため処理が 困難になる。好ましいポリマーは少なくとも1.0dg/分のメルトフロー比( ASTM1238、条件G)をもつ。ポリマーのゲル含量は好ましくは1×10-2 g/ポリマーkg以下、より好ましくは1×10-3g/ポリマーkg以下であ る。 本発明で用いるフリーラジカル発生性、分枝性重合開始剤には2つの種類があ る。第1の種類(A1)には重合条件下でフリーラジカルを発生しうる官能基を 平均で2より多くもつ化合物が含まれる。この化合物の残部がポリマーに導入さ れて平均で2より多い生長ポリマー鎖セグメントをもたらす。第2の種類(A2 )には反応の重合条件下でフリーラジカルを発生しうる少なくとも1の官能基と 、反応の重合条件下で重合されうる少なくとも1のエチレン性不飽和基とをもつ 化合物が含まれる。フリーラジカルを発生しうる官能基にはパーオキサイド、ヒ ドロパーオキサイド及びアゾ官能基が含まれる。 種類A1の好ましいフリーラジカル発生性、分枝性重合開始剤は 式(I)の多官能性有機パーオキサイド又はパーオキシケタールからなる群から 選ばれる化合物である。 R’((CO)nOOR)m (I) 但しR’は25以下の非水素原子をもつ多官能性有機基であり、 RはC4-15第3級アルキル基又は C7-15第3級アラルキル基を示し、 nは0又は1であり、そして mは3−6の整数である。 種類A1の好ましいフリーラジカル発生性、分枝性重合開始剤の例には次のも のがある: 但しRは上記と同じである。 種類A2の好ましいフリーラジカル発生性、分枝性重合開始剤の例には次式の 化合物がある: ROO−C(O)−CH=CH−C(O)OR 及び ROOC(O)−CH=CH−C(O)OOR 但しRは上記と同じである。 本発明で特に好ましく用いられる多官能性有機パーオキサイド又はパーオキシ ケタール開始剤(A1)はRが第3級ブチル基、第3級アミル基、第3級オクチ ル基、クミル基又は1−エチル−1−フェニルプロピル基であるものである。こ れらの開始剤の具体例には、2,2−ビス(4,4−ジターシャリ−ブチルパー オキシシクロヘキシル)プロパン;2,2−ビス(4,4−ジターシャリ−アミ ルパーオキシシクロヘキシル)プロパン;2,2−ビス(4,4−ジクミルパー オキシシクロヘキシル)プロパン;及び2,2−ビス(4,4−ジターシャリ− ブチルパーオキシシクロヘキシル)ブタンがある。最も好ましい開始剤は2,2 (ビス(4,4−ジターシャリ−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパンで ある。 本発明で特に好ましく用いられる開始剤(A2)はRが第3級ブチル基、第3 級アミル基、第3級オクチル基、クミル基、又は1−エチル−1−フェニルプロ ピル基であるものである。最も好ましいRは第3級ブチル基である。特に好まし い開始剤(A2)はマレイン酸又はフマル酸のパーオキシ及びパーオキシケター ル誘導体である。最も好ましい開始剤(A2)はt−ブチルパーオキシ−n−ブ チルフマレートである。前記の開始剤(A1)と(A2)の混合物を用いること もできる。 反応混合物に添加するフリーラジカル発生性、分枝性開始剤の量は全モノマー 含量の重量当たり好ましくは50〜1000ppm、最も好ましくは100〜5 00ppmである。開始剤の量が10重量ppmより少ないと、その存在が実質 的効果を示さない。この量が2000重量ppmより多いと得られるポリマーが 分子量が低すぎて成形用途に有効に用い得なくなる。 本発明の方法は上記のフリーラジカル発生性、分枝性開始剤及び所望により通 常の重合開始剤を用いて行われる。好ましい通常の開 始剤にはターシャリ−ブチルヒドロパーオキサイド、ジターシャリ−ブチルパー オキサイド、クメンヒドロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ベンゾイ ルパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン及び 1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサ ン等の1官能性及び2官能性有機パーオキサイド、及びアゾビスイソブチロニト リル、アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビスシクロヘキサンカ ルボニトリル、アゾビスメチルイソアセテート及びアゾビスシアノバレレート等 のアゾ化合物が含まれる。 フリーラジカル発生性、分枝性開始剤は種々の手段で重合系に導入することが でき、その方法は特に制限されない。これらは重合の初期段階に全体を加えても よいしまた重合の初期段階及びそれに続く段階に2以上の分割ロットで加えても よい。通常のパーオキサイド開始剤(これを用いる場合)及びフリーラジカル発 生性、分枝性開始剤は適宜の順序で反応器に別々に加えてもよいし組合せていっ しょに加えてもよい。 本発明で用いる好ましい有機ゲル減少剤にはC5-20脂肪族及び芳香族メルカプ タン、特にn−ドデシルメルカプタン、及びC1-4ハロゲン化炭化水素、特に四 塩化炭素が含まれる。有機ゲル減少剤はフリーラジカル発生性、分枝性開始剤と 組合せて反応器に加えてもよいし、モノマーと組合せて反応器に加えてもよいし また別々に反応混合物に加えてもよい。有機ゲル減少剤の好ましい使用量はモノ マー量に基づき10〜1000ppmである。 本発明では好ましくは反応器流出液の脱気によって発生する循環液、これは通 常反応の後段階で発生する、を用いる。好ましくはゲルの形成を減少させるため に、この循環液は一連の連続反応器の第1の反応器に加えられる。汎用ポリスチ レンの製造では、反応器循環液は未反応のスチレンモノマー、溶媒(通常はエチ ルベンゼン、 キシレン又はトルエン)、モノマー製造時の不純物(特に、n−プロピルベンゼ ン、イソプロピルベンゼン、3−フェニル−1−プロペン、2−フェニル−1− プロペン、1−フェニル−1−プロペン、アセトフェノン、フェニルアセトアル デヒド、スチレンオキサイド、フェニルアセチレン及び1−ヒドロキシ−2−フ ェニルエタン)、及び重合過程での副生物(特に、スチレンの2量体及び3量体 、即ち2又は3個のスチレン単位をもつオリゴマー)を含む。他の未知の成分も 生成物中のゲルの形成を有効に減少させる循環液に存在しうる。 本発明の実施に当たっては、循環液(ポリマーから分離された及び好ましくは 低揮発性の反応器副生物(タール)から分離された反応混合物のより揮発性の大 きい成分)を1以上の脱気装置(デボラチライザー)から回収し、連続する反応 器の最初の反応器及び所望により後続の反応器の反応混合物に加える。追加的な メルカプタン、テルペン、ハロ炭素又はハロ炭化水素有機、ゲル減少剤も、生成 ポリマーの分子量が目的とする下限値250,000以下に減少しない限り、同 様に、特に最初の反応器に、加えることができる。通常、ポリマーの分子量に対 する悪影響が生ずる前に多量の循環液を反応器に加えることができる。メルカプ タン、テルペン、クロロ炭素又はクロロ炭化水素の添加量はそれらのより大きな 連鎖移動効果故より慎重に制御する必要がある。 本発明の重合は通常連続の塊状又は溶液重合によって行われるが、バッチ重合 も用いうる。本発明で好ましく用いられる連続の塊状又は溶液重合は次のように 行われる。モノマーを、一連に連結された混合流型反応器及び/又はプラグ流型 反応器の1以上のユニット及びモノマー脱気装置の1以上のユニットからなる系 に供給する。反応温度は第1の反応器で好ましくは70〜250℃であり、ここ では通常後続の反応器の温度より低い温度で操作される。前記したよ うに、所望量の多官能性有機パーオキサイドを重合の初期段階に全部、又は重合 の初期とその後の段階に分別ロットの形で、加える。エチルベンゼン、トルエン 又はキシレン等の溶媒も反応系に加えうる。反応速度、γ、は特に制限されない が5〜50%/時の範囲が好ましい。一連の反応器の最終の反応器の出口でのス チレンモノマーの転化率は好ましくは40〜90重量%である。 バッチの塊状重合でも、単一の反応器を用いることを除き、上記の好ましい連 続塊状重合と同様の条件を用いることができ、また全体の反応器内容物が、通常 転化率が10〜75%に達した後に脱気される。 反応器を出た重合物は次いでモノマー脱気装置に供給されて残存モノマー及び 溶媒が除去される。脱気したポリマーは次いでペレット化して最終生成物とされ る。拡散化剤、潤滑剤、離型剤、難燃剤、充填剤及び着色剤をペレット化される ポリマーに加えることもできる。モノマー脱気装置の例には薄層フィルム型蒸発 器、落下ストランド蒸発器、平板加熱器及びフラッシュドラム脱気装置が含まれ る。この装置は、例えば、180〜300℃の温度、0.01〜600気圧(1 〜60,000kPa)の圧力で操作される。最終ポリマ一生成物は通常500 0重量ppm以下、好ましくは1000重量ppm以下、より好ましくは500 重量ppm以下の残存モノマー量をもつ。 本発明によれば、高分子量のモノビニリデン芳香族ポリマーを実質的なゲル形 成なしに得ることができる。その成形品は、ゲル形成が減少したことから、フリ ーラジカル形成性、分枝性開始剤単独を用いてつくった生成物に比し顕著に優れ た外観特性を示す。本発明で得られるポリマーは種々の異なる家庭用品、電気部 品、消費者用品、さらにはフィルムはフォーム品等の包装材料等をつくるための 成形材料として用いることができる。 次に例示目的で示す実施例と比較例により本発明をより具体的に説明する。実 施例及び比較例において%及び比は重量基準で示す。例1 多重反応器列の最初の反応器の評価のため低い転化率で操作される連続チュー ブラー実験反応器中でスチレンを重合した。反応温度は100℃に維持した。溶 媒は用いなかった。平均反応器滞留時間は2分だった。n−ドデシルメルカプタ ン(NDM)連鎖移動剤の使用及び不使用下に異なる開始剤を試験した。生成ポ リマー中のゲルの量を、ポリマーをトルエンに溶かし、濾過し、不溶性ゲルを秤 量して測定した。 結果を表Iに示す。 表Iから理解されるように、フリーラジカル発生性、分枝性開始剤に加えて有 機、ゲル減少剤を存在させると生成ポリマー中でのゲ ルの生成が顕著に減少する。このゲル減少剤と開始剤の使用量を制御することに より、実験1と比較例A及びBとの対比にみられるように、275,000をこ える分子量と低いゲルの生成という2つの目的を達成できる。比較例CとDはフ マレート開始剤使用時のゲル形成に対するゲル減少剤の能力を示している。ゲル 減少剤の使用量は目的とするポリマーの分子量を達成するために最適化できなか った。例2 小さい連続反応器を用いて21日間ポリスチレンの重合実験を行った。生成し たポリスチレンは340,000の重量平均分子量(Mw)をもっていた。試験 中、反応器条件をかえて一定のMw生成物をつくった。溶媒としてエチルベンゼ ンを用いた。開始剤として2,2−ビス(4,4−ジターシャリ−ブチルパーオ キシシクロヘキシル)プロパンを初期反応器に加えて開始剤濃度を428ppm にした。結果を表IIに示す。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年9月20日 【補正内容】 補正された請求の範囲 1.A)少なくとも1のフリーラジカル発生性、分枝性重合開始剤10〜200 0重量ppm;及び B)1)20以下の炭素をもつメルカプタン、テルペン、ハロ炭素及びハロ 炭化水素、 2)モノマー製造の際の不純物及び反応の脱気工程から留分として回収 した重合過程での副生物及び 3)上記1)と2)の混合物 からなる群から選ばれた1以上の有機ゲル減少剤10〜2000ppmの存在 下に、モノビニリデン芳香族モノマーを含むモノマー混合物を重合することを特 徴とする275,000〜500,000の分子量(Mw)と1〜3.5のMw /Mn をもつモノビニリデン芳香族ポリマーの製造法。 2.フリーラジカル発生性、分枝性重合開始剤が式 R’((CO)nOOR)m 但しR’は25以下の非水素原子をもつ多官能性有機基であり、 RはC1-15の第3級アルキル基又はC7-15の第3級アラルキル基であり、 nは0又は1であり、そして mは3〜6の整数である、 で示される請求項1記載の方法。 3.モノビニリデン芳香族モノマーがスチレンである請求項1記載の方法。 4.開始剤が2,2−ビス(4,4−ジターシャリ−ブチルパーオキシシクロヘ キシル)プロパン及びt−ブチルパーオキシ−n−ブチルフマレートからなる群 から選ばれる請求項1記載の方法。 5.有機ゲル減少剤がn−ドデシルメルカプタンである請求項1記載の方法。 6.生成したモノビニリデン芳香族ポリマーが1×10-2g/ポリマーkgより少 ないゲル含量をもつ請求項1記載の方法。 7.反応混合物の脱気で得られた液体成分を初期重合混合物に加える請求項1記 載の連続法。 8.連続して接続している多重反応器内で行われ且つ反応混合物の脱気で得られ た液体成分の少なくともいずれかを多重反応器系列の最初の反応器に加える請求 項7記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AU,BR,CA,CN,J P,KR,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.A)少なくとも1のフリーラジカル発生性、分枝性重合開始剤10〜200 0重量ppm;及び B)1)20以下の炭素をもつメルカプタン、テルペン、ハロ炭素及びハロ炭 化水素、 2)反応の脱気工程から回収した留分(循環液)、及び 3)上記1)と2)の混合物 からなる群から選ばれた1以上の有機ゲル減少剤10〜2000ppm の存在下に、モノビニリデン芳香族モノマーを含むモノマー混合物を重合する ことを特徴とする275,000を超える分子量(Mw)をもつモノビニリデン 芳香族ポリマーの製造法。 2.フリーラジカル発生性、分枝性重合開始剤が式 R’((CO)nOOR)m 但しR’は25以下の非水素原子をもつ多官能性有機基であり、 RはC1-15の第3級アルキル基又はC7-15の第3級アラルキル基であり、 nは0又は1であり、そして mは3〜6の整数である、 で示される請求項1記載の方法。 3.モノビニリデン芳香族モノマーがスチレンである請求項1記載の方法。 4.開始剤が2,2−ビス(4,4−ジターシャリ−ブチルパーオキシシクロヘ キシル)プロパン及びt−ブチルパーオキシ−n−ブチルフマレートからなる群 から選ばれる請求項1記載の方法。 5.有機ゲル減少剤がn−ドデシルメルカプタンである請求項1記載の方法。 6.ポリマー生成物中のゲルの量が1×10-2g/ポリマーkgより少ない請求 項1記載の方法。 7.反応混合物の脱気で得られた液体成分を初期重合混合物に加える請求項1記 載の連続法。 8.連続して接続している多重反応器内で行われ且つ反応混合物の脱気で得られ た液体成分の少なくともいずれかを多重反応器系列の最初の反応器に加える請求 項7記載の方法。
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