JPH09506110A - イオン性高分子ネットワークを持つ皮膚薬物伝達体系 - Google Patents

イオン性高分子ネットワークを持つ皮膚薬物伝達体系

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JPH09506110A
JPH09506110A JP7528850A JP52885095A JPH09506110A JP H09506110 A JPH09506110 A JP H09506110A JP 7528850 A JP7528850 A JP 7528850A JP 52885095 A JP52885095 A JP 52885095A JP H09506110 A JPH09506110 A JP H09506110A
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ユク,スーン・ホン
リー,ハイ・バン
チヨー,サン・ハン
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コリア・リサーチ・インステイテユート・オブ・ケミカル・テクノロジー
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Abstract

(57)【要約】 インタペネトレーティングネットワーク(Interpenetrating Network: IPNs)の概念を利用してイオン濃度が最大化されたイオン性高分子ゲルを開発し特定なpH条件で薬物をイオン化してイオン結合形態でイオン性高分子ゲル内に充填した皮膚薬物伝達体系はシステムで一番重要な部分であるイオン性高分子ゲル内のイオン性基の増加により薬物の充填量が最大化されて薬物の充填率の調節がかなり容易であり、薬物放出率がマトリックス内での薬物の自己拡散とイオン性高分子ゲルマトリックス内のイオン基と薬物のイオン結合の形成と解離により調節される改良された形態の皮膚薬物伝達体系を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 イオン性高分子ネットワークを持つ皮膚薬物伝達体系発明の背景 発明の分野 本発明は皮膚薬物伝達体系に関するもので、より詳しくはイオン性高分子ネッ トワークを持つ皮膚薬物体系に関する。 関連技術の説明 昔から皮膚を薬物の投与場所として利用しようとする研究が続けられて来てお り、その結果で色々の皮膚薬物伝達体系が開発された。このような既存の皮膚薬 物伝達体系は、大きく次の三つのカテゴリーに区分される。 一番目には分離膜調節皮膚薬物伝達体系(Membrane moderated transdermal dr ug delivery system)である。このシステムは、液状媒体(liquid medium)中に薬 剤を懸濁させた状態の薬剤貯蔵庫より成り、不透性ラミネートにより囲まれた仕 切に封入されている。この仕切は浸透制御性の高分子膜により包まれている。こ の種の皮膚薬物伝達体系には、現在チバガイギー(Ciba-Geigy)社が商品化してい る。トランスダームスコプ(Transderm Scop.)、トランスタームニトロ(Transder m Nitro)及びエストラダーム(Estraderm)がある。(Drug Dev.Ind.Pharm.9,627、 1983; Am.Heart J.,108,217、1984; US Patent 4,397,454; US Patent 4,681, 584)。 二番目にはマトリックス拡散制御皮膚薬物伝達体系(Matrix diffusion contro lled transdermal drug delivery system)がある。このシステムは定められた表 面積と厚さを持っている高分子マトリックス(polymer matrix)上に薬物が均一に 分散されている形態である。 記述された前記形態の皮膚薬物伝達体系にはKEY/SCHERING−PLOUGH社のNitrod urとNitrodurがある。 前記した皮膚薬物伝達体系中マトリックス拡散制御皮膚薬物伝達体系に関する 技術としてはアルギン酸ナトリウムマトリックス(Sodium alginate matrix)を利 用した技術が英国のチェフィルド製薬(Chatfield Pharmaceutical Company)のヨ ーロッパ特許出願第91306457.2号に開示されている。しかし、前記した発明で使 用した高分子であるアルギン酸ナトリウムはイオン基の濃度が低い関係でアルギ ン酸ナトリウムマトリックスに充電されるイオン性薬物の量(Loading amount)が 制限を受けるという問題点がある。 三番目はSEARLE社のNitro-Disc装置で表わされる微少縫合カテゴリーである。 このシステムでは乳糖に吸収させたニトログリセリンを親水性溶媒で分散させた 後、機械的な力でシリコンエラストマで分配し、数千数万個の微細薬物貯蔵所を 形成する。 発明の要約 本発明の目的は特定pH条件で高いイオン性薬物の量を持ったイオン性高分子ゲ ルを利用した皮膚薬物伝達体系を提供するものである。 薬物充填量は高分子ゲルの組成を変化させることにより易しく制御できる。 本発明の目的はゲルマトリックスから薬物の拡散だけでなくイオン性高分子ゲ ルのイオン性官能基とイオン性薬物のイオン性官能基間のイオン結合の解離によ り調節されるため薬物の放出速度を制御するのが可能な皮膚薬物伝達体系をさら に提供するものである。 本発明はインタペネトレーティングネットワーク(Interpenetrating Networks :IPNs)を形成する二つの化学的に独立の高分子とからなったイオン性高分子ゲ ルマトリックスを含む皮膚薬物伝達体系を提供するものである。インタペネトレ ーティングネットワークの形成によりイオン性高分子ゲルマトリックスのイオン 濃度は大きく増加する。 また、本発明は単量体またはイオン性高分子と共に溶ける溶媒が存在する高分 子を水に溶解させて第二水溶液を製造し、イオン基の濃度を増加させるイオン性 高分子を水に溶かして第一水溶液を製造し、前記第一水溶液及び第二水溶液を混 合して高分子混合溶液を製造し、これを凝固させてインタペネトレーニングネッ トワーク構造を持つ固形化されたイオン性高分子ゲルマトリックスを製造し、前 記イオン性高分子ゲルマトリックスを薬物溶液に含浸する工程を含む。 本発明者は前記のような従来のマトリックス拡散制御皮膚薬物伝達体系の問題 点を解決するためにインタペネトレーニングネットワークの概念を利用してイオ ン濃度が最大化された高分子マトリックスを開発して皮膚薬物伝達体系に応用し た。 前記本発明の皮膚薬物伝達体系で、薬物は特定pHの条件下でイオン化されイオ ン性高分子ゲルマトリックスにイオン結合を形成して充填される。 しかし、本発明の薬物伝達体系がマトリックス拡散概念を利用したものであっ ても薬物がイオン結合を形成して高分子マトリックスに分散するという形態は皮 膚薬物伝達体系として進歩性を有するものである。 図面の簡単な説明 図1は、アルギン酸ナトリウムの固形化過程を表わす説明図であり、 図2は、多糖類とポリアクリル酸のインタペネトレーティングネットワーク構 造を表わす図面であり、 図3は、本発明の皮膚薬物伝達体系の一実施例の構造を表わす図面であり、 図4は、皮膚薬物伝達体系から薬物の拡散を測定するための実験装置の概略図 であり、 図5は、本発明の一実施例であるアルギン酸ナトリウム/ポリアクリル酸を含 む皮膚薬物伝達体系の薬物放出実験結果を表わすグラフであり、 図6は、本発明の一実施例であるアクリルアミド/ポリアクリル酸を含む皮膚 薬物伝達体系の薬物放出実験結果を表わすグラフであり、 図7は、本発明の一実施例である寒天/ポリアクリル酸を含む皮膚薬物伝達体 系の薬物放出実験結果を表わすグラフである。 発明の詳細な説明 本発明により、本発明はインタペネトレーティングネットワーク構造を持つイ オン性高分子ゲルマトリックスと、前記イオン性高分子ゲルマトリックスにイオ ン結合されているイオン性薬物を含む皮膚薬物伝達体系を提供する。 また本発明は単量体または高分子がイオン性高分子と共に溶ける共溶媒が存在 する高分子をイオン基の濃度を増加させるためにイオン性高分子ゲルマトリック スに含浸する工程を含む。 前記単量体がイオン性高分子と共に溶ける溶媒が存在する高分子は多糖類、ア クリル系高分子、及びメタアクリル系高分子からなる群から選択される一つまた はそれ以上の混合物である方が好ましい。 前記多糖類はアルギン酸ナトリウム、ペクチン、キサントモナスカンペストリ ス、寒天、及びカルボキシメチルセルロースからなる群から選択される一つまた はそれ以上のものであるのが好ましい。 前記アクリル系高分子はアクリルアミド、イソプロピルアクリルアミド及びこ れら誘導体とからなる群から選択される一つまたはそれ以上のものであるのが好 ましい。 前記メタアクリル系高分子はメチルメタアクリレート、メトキシメタアクリレ ート、メトキシエトキシエチルメタアクリレート、アミノエチルメタアクリレー ト及びジエチルアミノエチルメタアクリレートからなる群から選択される一つま たはそれ以上のものであるのが好ましい。 そして、前記イオン性高分子はポリアクリル酸、ポリアミノ酸、ポリスルホン 酸、及びポリエチレンアミンからなる群から選択される一つ以上の混合物である のが好ましい。 本発明に於いて、前記単量体がイオン性高分子と共に溶ける溶媒が存在する高 分子と前記イオン性高分子の混合比率は100〜20:0〜80であるのが好ましく、混 合比率が前記の範囲を超えるとイオン性高分子ゲルマトリックスが瓦解される。 前記イオン性高分子ゲルマトリックスは重合開始剤、及び架橋剤からなる群で 選択される一つ以上の混合物をさらに含むのが好ましい。 以下、本発明の皮膚薬物伝達体系を作る方法を一層詳細に説明すると次の通り である。 本発明の代表的多糖類(Poeysaccharide)としてアルギン酸ナトリウム(Sodium alginate)を選択して高分子水溶液を作り、代表的イオン性高分子としてポリア クリル酸(Polyacryli cacid)を選択してイオン性高分子水溶液を作る。準備され た二つの高分子水溶液を所定の比率で混合して混合高分子水溶液を調製した後に この溶液にCaCl2を添加して凝固させる。この時、アルギン酸ナトリウムは図1 に図示したように固形化され、ポリアクリル酸は図2に図示したように固形化さ れたアルギン酸ナトリウムネットワークに浸透しからんでインタペネトレーティ ングネットワークを形成するようになる。 ここでアルギン酸ナトリウムの役割は架橋ゲルネットワークを形成することで あり、ポリアクリル酸の役割はゲルネットワーク内でのイオン濃度を増加させる ことである。イオン性高分子ゲルマトリックスを凝固条件により紙型、玉型及び 線型に製造できる。 このようにインタペネトレーティングネットワーク概念を利用して種々の要素 からなるイオン性高分子ゲルを調製することができる。まず、アクリルアミドを 選択して単分子水溶液を作り、イオン性高分子としてポリアクリル酸を選択して イオン性高分子水溶液を作る。調製された二つの水溶液を所定の比率で混合して 混合水溶液を調製した後に、適当量の架橋剤と重合開始剤を添加して紫外線(UV) を照射するとアクリルアミドが重合されながら架橋ゲルを形成するようになり、 形成されたゲルネットワーク間にポリアクリル酸が浸透しからんでインタペネト レーティングネットワークが得られる。ここでアクリルアミドは架橋ゲルネット ワークを形成する役割をし、ポリアクリル酸はゲルネットワーク内でのイオン濃 度を増加させる役割をする。 アルギン酸ナトリウムの代わりに寒天(Agar)を選択して水と寒天を混合し、こ こにイオン性高分子としてポリアクリル酸を選択して所定の比率で混合して高分 子混合物を調製する。この混合物を80℃に加熱して添加物を完全に溶解させた後 に常温で冷却させると高分子溶液混合物が凝固することにより寒天が架橋ゲルネ ットワークを形成するようになり形成された架橋ゲルネットワーク間にポリアク リル酸が浸透しからんでインタペネトレーティングネットワークが得られる。こ の時寒天は架橋ゲルネットワークを形成する役割をし、ポリアクリル酸はゲルネ ットワーク内でのイオン濃度を増加させる役割をする。 前記方法により得られたイオン性高分子ゲルマトリックスをモデル薬物である ニコチン(Nicotine)溶液に添加してイオン性高分子ゲルのカルボキシル基とニコ チンとでイオン結合をpH4〜5で誘導すると、短期間内にニコチンが内在されて いる高分子ゲルを得られるようになり、得られた高分子ゲルをマトリックスとし て図3に図示したような形態の皮膚薬物伝達体系として使用できる。 このように本発明により提供される皮膚薬物伝達体系は、薬物放出率をマトリ ックス内での薬物の自己拡散により調節する薬物伝達体系に薬物とイオン性高分 子ゲルマトリックス内のイオン基とのイオン結合で薬物の放出率を調節する機能 が添加された、発展した形態の薬物伝達体系であり、既に報告されている前記ヨ ーロッパ特許出願第91306457.2号のシステムよりイオン性基の濃度が大きく増加 しており薬物の充填量調節能力と薬物放出速度の上で優れた効果を示す。発明の実施の形態 以下本発明の好ましい実施例を記載する。しかし、この実施例は本発明の理解 の為に提供されるものであって、本発明の範囲が後述する実施例に限定されるも のではない。実施例1 多糖類としてアルギン酸ナトリウムを選択して2重量%高分子水溶液を作り、 イオン性高分子としてポリアクリル酸を選択して2重量%高分子水溶液を作った 。調製された二つの高分子水溶液を50:50(重量比)に混合して混合高分子水溶液 を調製した後にガドナーフィルムナイフで前記混合高分子溶液をガラス板上に厚 さ3mmに塗布し、これをCaCl2を添加して紙型に凝固させた。半直径1cmのパ ンチを使用してディスク形態のイオン性高分子ゲルマトリックスを得、ニコチン 溶液に含浸させてpH4〜5でイオン性高分子ゲルのカルボキシル基とニコチン間 のイオン結合を誘導した。12時間が経過した後、ニコチンが含有されたゲルマト リックスを得た。図4に図示されているような拡散セルを利用してニコチン放出 実験を実施した。リン酸バッファ溶液を受容コンパトメント(receiving compart ment)として使用した。実施例2 実施例1で使用したアルギン酸ナトリウムの代わりにアクリルアミドを選択し て2gを水100gに混合して単分子水溶液を作り、イオン性高分子としてポリア クリル酸を選択してポリアクリル酸2gと水100gが混合されている水溶液を作 った。得られた二つの水溶液を50:50(重量比)に混合して混合高分子水溶液を 調製した後、架橋剤として0.1gのN,N-Methylene bisacrylamideと重合開始剤で あるペルオキソ二硫酸アンモニウム(Ammomium persulfate)を添加して紫外線を1 5分間照射した。このようにしてアクリルアミドを重合させて高分子ゲルを形成 し、形成された架橋ゲルネットワーク間にポリアクリル酸が浸透しからんでイン タペネトレーティングネットワークを得た。半直径1cmのパンチを使用してディ スク形態のイオン性高分子ゲルマトリックスを得、ニコチン溶液に含浸させてpH 4〜5でイオン性高分子ゲルのカルボキシル基とニコチン間のイオン結合を誘導 した。12時間が経過した後、ニコチンが含有されたゲルマトリックスを得た。図 4に図示されているような拡散セルを利用してニコチン放出実験を実施した。リ ン酸バッファ溶液を受容コンパトメント(receiving compartment)として使用し た。実施例3 実施例1で使用したアルギン酸ナトリウムの代わりに寒天を選択して水100g に寒天2gを混合し、イオン性高分子としてポリアクリル酸を選択して水100g にポリアクリル酸2gを混合して寒天:ポリアクリル酸の重量比率が50:50にな るように混合して高分子混合物を調製した。この混合物を80℃に加熱して添加物 を完全に溶解させた後、常温で冷却させると寒天が凝固し、凝固した寒天が架橋 ゲルネットワークを形成するようになり形成された架橋ゲルネットワーク間にポ リアクリル酸が浸透しからんでインタペネトレーティングネットワーク形態を得 た。半直径1cmのパンチを使用してディスク形態のイオン性高分子ゲルマトリッ クスを得、ニコチン溶液に含浸させてpH4〜5でイオン性高分子ゲルのカルボキ シル基とニコチン間のイオン結合を誘導した。12時間が経過した後、ニコチンが 含有されたゲルマトリックスを得た。図4に図示されているような拡散セルを利 用してニコチン放出実験を実施した。リン酸バッファ溶液を受容コンパトメント (receiving compartment)として使用した。比較例1 前記実施例1でイオン性高分子を使用しなかったこと以外は実質的に実施例1 と同一に実施した。比較例2 前記実施例2でイオン性高分子を使用しなかったこと以外は実質的に実施例2 と同一に実施した。比較例3 前記実施例3でイオン性高分子を使用しなかったこと以外は実質的に実施例3 と同一に実施した。 前記実施例1及び比較例1により得られたニコチンが含有された高分子マトリ ックスを利用して放出実験を行った結果は図5に表されている。図5からわかる ように本発明の実施例1で得られたアルギン酸ナトリウム/ポリアクリル酸のイ ンタペネトレーティングネットワーク複合体が従来のヨーロッパ特許出願第9130 6457.2号でのような方法で実施した比較例1、即ちアルギン酸ナトリウムだけを 使用したマトリックスより高分子マトリックス内のイオン性基の増加により充填 量が最大化されて充填効率が優れており、マトリックス内の薬物の拡散に加えて 薬物とゲルマトリックス間のイオン結合の解離によって正確に調節された薬物放 出が達成されることがわかる。 また前記実施例2及び比較例2から得られたニコチンが含有された高分子マト リックスを利用して放出実験を行った結果は図6に表されている。図6からわか るようにアクリルアミドだけのマトリックスより実施例2により製造したアクリ ルアミド/ポリアクリル酸のインタペネトレーティングネットワーク複合体がイ オン性基の増加で充填量が最大化されて優秀な充填効率を表わした。 正確に調節された薬物放出を実施例2のポリマーマトリックスで得ることがで きる。これは薬物放出をマトリックス内薬物の拡散だけでなくゲルマトリックス と薬物間イオン結合の解離により調節できるためである。 また、前記実施例3及び比較例3から得られたニコチンが含有された高分子マ トリックスを利用して放出実験を遂行した結果は図7に表わされている。図7か らわかるように寒天だけのマトリックスより実施例3により製造した寒天/ポリ アクリル酸のインタペネトレーティングネットワーク複合体がイオン性基の増加 により充填量が最大化されて優秀な充填効率を表わした。 正確に調節された薬物放出を実施例3のポリマーマトリックスで得ることがで きる。これは薬物放出をマトリックス内薬物の拡散だけでなくゲルマトリックス と薬物間イオン結合の解離により調節できるためである。 前記のように本発明により製造された皮膚薬物伝達体系は一番重要な部分であ るイオン性高分子ゲル内のイオン性基の増加により薬物の充填量が最大化されて 、薬物の充填率の調節がかなり容易で薬物放出率がマトリックス内での薬物自体 の拡散とイオン性高分子マトリックス内のイオン基と薬物のイオン結合の形成と 解離により調節されるため正確に調節された薬物の放出率が達成される。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年8月27日 【補正内容】 補正請求の範囲 1.インタペネトレーティングネットワーク構造を持つイオン性高分子ゲルマト リックスと 前記イオン性高分子ゲルマトリックスの第二の高分子にイオン結合されている イオン性薬物を含む皮膚薬物伝達体系。 2.前記イオン性高分子ゲルマトリックスは 高分子または単量体が第二の高分子と共に溶ける共溶媒を持つ第一の高分子と 、 ゲルマトリックス内でイオン基の濃度を増加させ前記薬物を結合させる第二の 高分子を含む請求項1記載の皮膚薬物伝達体系。 3.前記第一の高分子は多糖類、アクリ系高分子、及びメタアクリル系高分子か らなる群から選択される一つまたはそれ以上の混合物である請求項2記載の皮膚 薬物伝達体系。 4.前記多糖類はアルギン酸ナトリウム、ペクチン、キサントモナスカンペスト リス、寒天、及びカルボキシルメチルセルロースからなる群から選択される一つ またはそれ以上の混合物である請求項3記載の皮膚薬物伝達体系。 5.前記第二の高分子はポリアクリル酸、ポリアミノ酸、及びポリスルホン酸か らなる群から選択される一つまたはそれ以上の混合物である請求項2記載の皮膚 薬物伝達体系。 6.前記高分子または単量体が第二の高分子と共に溶ける共溶媒を持つ第一の高 分子と前記第二の高分子の混合比率は100-20:0-80である請求項2記載の皮膚薬 物伝達体系。 7.高分子または単量体が第二の高分子と共に溶ける共溶媒を持つ第一の高分子 を水に溶解させて第一水溶液を製造し、イオン性高分子ゲルマトリックスのイオ ン基濃度が増加するように第二の高分子を水に溶解して第二水溶液を製造し、 前記第一水溶液及び第二水溶液を混合して、第一及び第二の高分子が物理的に からんだインタペネトレーティングネットワーク構造を持つ凝固したイオン性高 分子ゲルマトリックスを製造し、 前記イオン性高分子ゲルマトリックスをイオン性薬物溶液に含浸し、該イオン 性薬物は該イオン性高分子ゲルマトリックスの第二の高分子にイオン結合される 工程を含む皮膚薬物伝達体系の製造方法。 8.前記第一の高分子は多糖類、アクリル系高分子、及びメタアクリル系高分子 からなる群から選択される一つまたはそれ以上の混合物である請求項7記載の皮 膚薬物伝達体系の製造方法。 9.前記多糖類はアルギン酸ナトリウム、ペクチン、キサントモナスカンペスト リス、寒天、及びカルボキシルメチルセルロースからなる群から選択される一つ またはそれ以上の混合物である請求項8記載の皮膚薬物伝達体系の製造方法。 10.前記第二の高分子はポリアクリル酸、ポリアミノ酸、及びポリスルホン酸 からなる群から選択される一つまたはそれ以上の混合物である請求項7記載の皮 膚薬物伝達体系の製造方法。 11.前記高分子または単量体がイオン性高分子と共に溶ける共溶媒を持つ高分 子と前記イオン性高分子の混合比率は100-20:0-80である請求項7記載の皮膚薬 物伝達体系の製造方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 チヨー,サン・ハン 韓国 タエジヨン 305−345、ユウサン− ク、シンサン−ドン、1 ブロック、ハン ウオル・アパートメント 111−404

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.インタペネトレーティングネットワーク構造を持つイオン性高分子ゲルマト リックスと 前記イオン性高分子ゲルマトリックスにイオン結合されているイオン性薬物を 含む皮膚薬物伝達体系。 2.前記イオン性高分子ゲルマトリックスは 高分子または単量体がイオン性高分子と共に溶ける共溶媒を持つ高分子と、 ゲルマトリックス内でイオン基の濃度を増加させるイオン性高分子を含む請求 項1記載の皮膚薬物伝達体系。 3.前記高分子は多糖類、アクリ系高分子、及びメタアクリル系高分子からなる 群から選択される一つまたはそれ以上の混合物である請求項2記載の皮膚薬物伝 達体系。 4.前記多糖類はアルギン酸ナトリウム、ペクチン、キサントモナスカンペスト リス、寒天、及びカルボキシルメチルセルロースからなる群から選択される一つ またはそれ以上の混合物である請求項3記載の皮膚薬物伝達体系。 5.前記アクリル系高分子はアクリルアミド、イソプロピルアクリルアミド及び これらの誘導体からなる群から選択される一つまたはそれ以上の混合物である請 求項3記載の皮膚薬物伝達体系。 6.前記メタアクリル系高分子はメチルメタアクリレート、メトキシメタアクリ レート、メトキシエトキシエチルメタアクリレート、アミノエチルメタアクリレ ート及びジエチルアミノエチルメタアクリレートからなる群から選択される一つ またはそれ以上の混合物である請求項3記載の皮膚薬物伝達体系。 7.前記イオン性高分子はポリアクリル酸、ポリアミノ酸、ポリスルホン酸、及 びポリエチラミンからなる群から選択される一つまたはそれ以上の混合物である 請求項2記載の皮膚薬物伝達体系。 8.前記高分子または単量体がイオン性高分子と共に溶ける共溶媒を持つ高分子 と前記イオン性高分子の混合比率は100-20:0-80である請求項2記載の皮膚薬物 伝達体系。 9.イオン性高分子ゲルマトリックスのイオン基濃度が増加するようにイオン性 高分子を水に溶解して第一水溶液を製造し、高分子または単量体がイオン性高分 子と共に溶ける共溶媒を持つ高分子を水に溶解させて第二水溶液を製造し、 前記第一水溶液及び第二水溶液を混合してインタペネトレーティングネットワ ーク構造を持つ凝固したイオン性高分子ゲルマトリックスを製造し、 前記イオン性高分子ゲルマトリックスを薬物溶液に含浸する、 工程を含む皮膚薬物伝達体系の製造方法。 10.前記高分子は多糖類、アクリル系高分子、及びメタアクリル系高分子から なる群から選択される一つまたはそれ以上の混合物である請求項9記載の皮膚薬 物伝達体系の製造方法。 11.前記多糖類はアルギン酸ナトリウム、ペクチン、キサントモナスカンペス トリス、寒天、及びカルボキシルメチルセルロースからなる群から選択される一 つまたはそれ以上の混合物である請求項10記載の皮膚薬物伝達体系の製造方法 。 12.前記アクリル系高分子はアクリルアミド、イソプロピルアクリルアミド及 びこれらの誘導体からなる群から選択される一つまたはそれ以上の混合物である 請求項10記載の皮膚薬物伝達体系の製造方法。 13.前記メタアクリル系高分子はメチルメタアクリレート、メトキシメタアク リレート、メトキシエトキシエチルメタアクリレート、アミノエチルメタアクリ レート及びジエチルアミノエチルメタアクリレートからなる群から選択される一 つまたはそれ以上の混合物である請求項10記載の皮膚薬物伝達体系の製造方法 。 14.前記イオン性高分子はポリアクリル酸、ポリアミノ酸、ポリスルホン酸、 及びポリエチレンアミンからなる群から選択される一つまたはそれ以上の混合物 である請求項9記載の皮膚薬物伝達体系の製造方法。 15.前記高分子または単量体がイオン性高分子と共に溶ける共溶媒を持つ高分 子と前記イオン性高分子の混合比率は100-20:0-80である請求項9記載の皮膚薬 物伝達体系の製造方法。
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