JP3093375B2 - 抗血栓性物質の固定化方法 - Google Patents
抗血栓性物質の固定化方法Info
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- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
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- C12N11/02—Enzymes or microbial cells immobilised on or in an organic carrier
- C12N11/04—Enzymes or microbial cells immobilised on or in an organic carrier entrapped within the carrier, e.g. gel or hollow fibres
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- A61L—METHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
- A61L33/00—Antithrombogenic treatment of surgical articles, e.g. sutures, catheters, prostheses, or of articles for the manipulation or conditioning of blood; Materials for such treatment
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- A61L33/0011—Anticoagulant, e.g. heparin, platelet aggregation inhibitor, fibrinolytic agent, other than enzymes, attached to the substrate
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血液に接触する器材お
よび体内に挿入される医療用器材の基材として用いられ
る高分子材料内に、光反応を利用して、抗血栓性物質を
固定化する抗血栓性物質の固定化方法に関する。
よび体内に挿入される医療用器材の基材として用いられ
る高分子材料内に、光反応を利用して、抗血栓性物質を
固定化する抗血栓性物質の固定化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の材料が抗血栓性あるいは抗
血液凝固性という観点から研究,開発が行われてきた
が、いまだに合成材料で完全な抗血栓性あるいは抗血液
凝固性をもつものは開発されていない。
血液凝固性という観点から研究,開発が行われてきた
が、いまだに合成材料で完全な抗血栓性あるいは抗血液
凝固性をもつものは開発されていない。
【0003】抗血液凝固性を獲得するアプローチの一つ
として古くから生体内で血液凝固系を失活させ、且つ血
小板凝集阻害の生理活性能を有するヘパリンを利用して
抗血液凝固性材料を形成する研究が行われている。従来
のヘパリン固定化に関する研究,開発動向を要約してみ
ると、次のような3つの方法に大別される。
として古くから生体内で血液凝固系を失活させ、且つ血
小板凝集阻害の生理活性能を有するヘパリンを利用して
抗血液凝固性材料を形成する研究が行われている。従来
のヘパリン固定化に関する研究,開発動向を要約してみ
ると、次のような3つの方法に大別される。
【0004】(1)図7に示すように、ヘパリン水溶液
とポリマーの有機溶液とをブレンドして製膜し、ポリマ
ー自身を化学反応によって架橋させ、ヘパリンを強制的
に含有させる物理的単純ブレンド法、(2)図8に示す
ように、カチオン性物質をポリマー中に混合あるいは共
重合したものを高濃度のヘパリン水溶液に含浸させてイ
オン結合によって保持するイオン結合法、(3)図9,
10に示すように、ヘパリンに化学結合可能な官能基を
導入するか、あるいは基材表面に化学装飾を加えること
により化学反応を利用し基材表面に固定する共有結合
法、など、ヘパリンと材料との結合方式が種々検討され
ている。
とポリマーの有機溶液とをブレンドして製膜し、ポリマ
ー自身を化学反応によって架橋させ、ヘパリンを強制的
に含有させる物理的単純ブレンド法、(2)図8に示す
ように、カチオン性物質をポリマー中に混合あるいは共
重合したものを高濃度のヘパリン水溶液に含浸させてイ
オン結合によって保持するイオン結合法、(3)図9,
10に示すように、ヘパリンに化学結合可能な官能基を
導入するか、あるいは基材表面に化学装飾を加えること
により化学反応を利用し基材表面に固定する共有結合
法、など、ヘパリンと材料との結合方式が種々検討され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ヘパリン固定化技術は次のような問題があった。物理的
ブレンドによる固定法は、溶媒に分散して造膜している
ために形成されたフィルムの均一性に問題を有してい
た。また基材との接着性にも問題を有しており、使用環
境の水/血液中で経時的に基材より剥離する。さらに、
イオン結合法などと同様にヘパリンが容易に放出され、
抗血栓性の寿命が短期間であるという問題を有してい
た。
ヘパリン固定化技術は次のような問題があった。物理的
ブレンドによる固定法は、溶媒に分散して造膜している
ために形成されたフィルムの均一性に問題を有してい
た。また基材との接着性にも問題を有しており、使用環
境の水/血液中で経時的に基材より剥離する。さらに、
イオン結合法などと同様にヘパリンが容易に放出され、
抗血栓性の寿命が短期間であるという問題を有してい
た。
【0006】共有結合によるものはヘパリンが有機溶媒
に溶けないため、反応条件に制約があり、また結合した
ヘパリン量が僅めて少ないなどの問題を有しており、抗
血液凝固性は極く短期間のみ発現されるのみである。本
発明は、上述の問題点を解決するためになされたもの
で、成型加工したデバイス表面上に基材を選ばず抗血栓
性物質を固定でき、且つ簡便に抗血栓性を付与する抗血
栓性物質の固定化方法を提供することを目的とする。
に溶けないため、反応条件に制約があり、また結合した
ヘパリン量が僅めて少ないなどの問題を有しており、抗
血液凝固性は極く短期間のみ発現されるのみである。本
発明は、上述の問題点を解決するためになされたもの
で、成型加工したデバイス表面上に基材を選ばず抗血栓
性物質を固定でき、且つ簡便に抗血栓性を付与する抗血
栓性物質の固定化方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するため、本発明の抗血栓性物質の固定化方法は、光に
より共有結合を形成する光反応性アジド誘導体高分子材
料からなる接着層を基材表面に物理的にコーティングす
る工程と、架橋前は水溶性で光により架橋して水に不溶
となりゲル状を保つ水溶性光架橋型高分子材料と抗血栓
性物質とを含む水溶液を、前記接着層が物理的に形成さ
れた前記基材上に塗布し、抗血栓性物質を含有した高分
子層を物理的にコーティングする工程と、前記接着層と
前記高分子層とが物理的に形成された前記基材上より光
を照射して、前記接着層を介して前記基材に前記高分子
層を化学的に定着させるとともに、前記抗血栓性物質を
高分子層内に固定化させる工程とを備えたことを特徴と
する。
するため、本発明の抗血栓性物質の固定化方法は、光に
より共有結合を形成する光反応性アジド誘導体高分子材
料からなる接着層を基材表面に物理的にコーティングす
る工程と、架橋前は水溶性で光により架橋して水に不溶
となりゲル状を保つ水溶性光架橋型高分子材料と抗血栓
性物質とを含む水溶液を、前記接着層が物理的に形成さ
れた前記基材上に塗布し、抗血栓性物質を含有した高分
子層を物理的にコーティングする工程と、前記接着層と
前記高分子層とが物理的に形成された前記基材上より光
を照射して、前記接着層を介して前記基材に前記高分子
層を化学的に定着させるとともに、前記抗血栓性物質を
高分子層内に固定化させる工程とを備えたことを特徴と
する。
【0008】本発明の抗血栓性物質の固定化方法では、
図1に例示するように、基材と、光反応性アジド誘導体
高分子材料のA層と、抗血栓性物質を含有した水溶性光
架橋型高分子材料のB層との上から光例えば紫外光を照
射することにより、上記A層が分子間で新たな共有結合
を形成し、基材表面と上記B層との接着剤の役割を果た
す。それにより、抗血栓性物質を含有する上記B層が基
材上に化学的に固定される。
図1に例示するように、基材と、光反応性アジド誘導体
高分子材料のA層と、抗血栓性物質を含有した水溶性光
架橋型高分子材料のB層との上から光例えば紫外光を照
射することにより、上記A層が分子間で新たな共有結合
を形成し、基材表面と上記B層との接着剤の役割を果た
す。それにより、抗血栓性物質を含有する上記B層が基
材上に化学的に固定される。
【0009】そして、B層に含有された抗血栓性物質
は、光照射による架橋反応により生成する高分子ゲル内
に固定される。固定化された抗血栓性物質は、血液と接
触する環境下で用いられたとき、長期間徐々に放出さ
れ、血栓等の発生を防止する。
は、光照射による架橋反応により生成する高分子ゲル内
に固定される。固定化された抗血栓性物質は、血液と接
触する環境下で用いられたとき、長期間徐々に放出さ
れ、血栓等の発生を防止する。
【0010】本発明において、抗血栓性物質を含有した
上記高分子層上に、水溶性光架橋型高分子を含む材料か
ら親水性保護膜を物理的にコーティングし、接着層と高
分子層と親水性保護膜層とが物理的に形成された基材上
より光を照射して、接着層を介して基材に高分子層と親
水性保護膜層とを化学的に定着させることが好ましい。
この親水性保護膜は、抗血栓性物質の放出速度を遅く
し、抗血栓性が長期間発現されるようにする。また、該
親水性保護膜層を水溶性光架橋型高分子材料とカチオン
性高分子材料の混合物を用いて形成してもよい。
上記高分子層上に、水溶性光架橋型高分子を含む材料か
ら親水性保護膜を物理的にコーティングし、接着層と高
分子層と親水性保護膜層とが物理的に形成された基材上
より光を照射して、接着層を介して基材に高分子層と親
水性保護膜層とを化学的に定着させることが好ましい。
この親水性保護膜は、抗血栓性物質の放出速度を遅く
し、抗血栓性が長期間発現されるようにする。また、該
親水性保護膜層を水溶性光架橋型高分子材料とカチオン
性高分子材料の混合物を用いて形成してもよい。
【0011】また、上記水溶性光架橋型高分子材料とし
ては、光二量化反応を示す光反応性基を含む水溶性高分
子材料、あるいは光反応性アジド基を有する水溶性高分
子材料が用いられる。本発明における水溶性光架橋型高
分子材料としては、例えばケイヒ酸誘導体、カルコン誘
導体、クマリン誘導体、チミン誘導体等の光二量化性モ
ノマーあるいは光反応性アジド基を有するモノマーと、
アクリルアミド、ジメチルアクリルアミド等の水溶性モ
ノマーとの共重合体が用いられる。
ては、光二量化反応を示す光反応性基を含む水溶性高分
子材料、あるいは光反応性アジド基を有する水溶性高分
子材料が用いられる。本発明における水溶性光架橋型高
分子材料としては、例えばケイヒ酸誘導体、カルコン誘
導体、クマリン誘導体、チミン誘導体等の光二量化性モ
ノマーあるいは光反応性アジド基を有するモノマーと、
アクリルアミド、ジメチルアクリルアミド等の水溶性モ
ノマーとの共重合体が用いられる。
【0012】抗血栓性物質としては、例えばヘパリンや
ウロキナーゼ等の抗血栓性あるいは抗血液凝固性剤また
は、プロスタサイクリン等の抗血小板凝集剤が用いられ
る。光反応性アジド誘導体高分子としては、例えばm−
アジドスチレン高分子等のアジド基を導入したモノマー
の単独重合体、あるいはラジカル重合性ビニルモノマー
例えばスチレン、メチルメタクリレート等との共重合体
が用いられる。
ウロキナーゼ等の抗血栓性あるいは抗血液凝固性剤また
は、プロスタサイクリン等の抗血小板凝集剤が用いられ
る。光反応性アジド誘導体高分子としては、例えばm−
アジドスチレン高分子等のアジド基を導入したモノマー
の単独重合体、あるいはラジカル重合性ビニルモノマー
例えばスチレン、メチルメタクリレート等との共重合体
が用いられる。
【0013】本発明における基材として、例えばポリエ
チレンテレフタレートフィルムが用いられるが、用いる
高分子基材に特に制約はなく、あらゆる高分子材料がデ
バイスの基材となりうる。本発明における光反応性アジ
ド誘導体高分子材料の基材表面への塗布に際し、クロロ
ホルム等の有機溶媒に溶解させて用いるのが好ましい。
抗血栓物質を含有する水溶性光架橋型高分子の水溶液を
塗布した後の乾燥温度は室温付近でよい。光照射におけ
る光源として、例えばキセノンランプ、あるいは高圧水
銀ランプにガラスフィルターを装着したものを用いて、
例えば290nm以上の光(紫外光)を取り出して使用
する。その光照射時間は5〜10分間程度でよい。
チレンテレフタレートフィルムが用いられるが、用いる
高分子基材に特に制約はなく、あらゆる高分子材料がデ
バイスの基材となりうる。本発明における光反応性アジ
ド誘導体高分子材料の基材表面への塗布に際し、クロロ
ホルム等の有機溶媒に溶解させて用いるのが好ましい。
抗血栓物質を含有する水溶性光架橋型高分子の水溶液を
塗布した後の乾燥温度は室温付近でよい。光照射におけ
る光源として、例えばキセノンランプ、あるいは高圧水
銀ランプにガラスフィルターを装着したものを用いて、
例えば290nm以上の光(紫外光)を取り出して使用
する。その光照射時間は5〜10分間程度でよい。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例によってさらに具体的
に説明する。 実施例1 ポリ−m−アジドスチレンのクロロホルム溶液を、デバ
イス基材として用いられるポリエチレンテレフタレート
表面に塗布し、5分間放置乾燥する。
に説明する。 実施例1 ポリ−m−アジドスチレンのクロロホルム溶液を、デバ
イス基材として用いられるポリエチレンテレフタレート
表面に塗布し、5分間放置乾燥する。
【0015】乾燥後、β−シンナモイロキシエチルメタ
クリレートとジメチルアクリルアミドとの共重合体(β
−シンナモイロキシエチルメタクリレートの導入率:
3.5mol%)24mgとヘパリンナトリウム塩(159
I.U./mg)12mgを溶解した100μl水溶液を上
からさらに塗布する。
クリレートとジメチルアクリルアミドとの共重合体(β
−シンナモイロキシエチルメタクリレートの導入率:
3.5mol%)24mgとヘパリンナトリウム塩(159
I.U./mg)12mgを溶解した100μl水溶液を上
からさらに塗布する。
【0016】一晩放置乾燥後、β−シンナモイロキシエ
チルメタクリレートとジメチルアクリルアミドとの共重
合体(β−シンナモイロキシエチルメタクリレートの導
入率:25.0mol%)24mgを溶解した50μlDM
F溶液をさらに塗布する。一晩放置乾燥後、ガラスフィ
ルター(UV−29)を装着した500Wキセノンラン
プにて10分間照射により、ヘパリンをポリエチレンテ
レフタレート表面に固定した。
チルメタクリレートとジメチルアクリルアミドとの共重
合体(β−シンナモイロキシエチルメタクリレートの導
入率:25.0mol%)24mgを溶解した50μlDM
F溶液をさらに塗布する。一晩放置乾燥後、ガラスフィ
ルター(UV−29)を装着した500Wキセノンラン
プにて10分間照射により、ヘパリンをポリエチレンテ
レフタレート表面に固定した。
【0017】実施例1の方法を図2に示す。図2におけ
る光反応性アジド誘導体高分子(A層)は、ポリ−m−
アジドスチレンであり、水溶性光架橋型高分子(B層)
は、ヘパリンを含有したβ−シンナモイロキシエチルメ
タクリレートとジメチルアクリルアミドとの共重合体で
あり、親水性保護膜(C層)は、β−シンナモイロキシ
エチルメタクリレートとジメチルアクリルアミドとの共
重合体である。紫外光を照射すると、A層が接着剤とし
て働き、ヘパリンを含有するB層が基材上に化学的に固
定される。同時に親水性保護膜(C層)が化学的に形成
される。
る光反応性アジド誘導体高分子(A層)は、ポリ−m−
アジドスチレンであり、水溶性光架橋型高分子(B層)
は、ヘパリンを含有したβ−シンナモイロキシエチルメ
タクリレートとジメチルアクリルアミドとの共重合体で
あり、親水性保護膜(C層)は、β−シンナモイロキシ
エチルメタクリレートとジメチルアクリルアミドとの共
重合体である。紫外光を照射すると、A層が接着剤とし
て働き、ヘパリンを含有するB層が基材上に化学的に固
定される。同時に親水性保護膜(C層)が化学的に形成
される。
【0018】実施例2 実施例1と同様にして、ヘパリン含有水溶性光架橋型高
分子の塗布乾燥までを行い、その後、ポリ−β−シンナ
モイロキシエチルメタクリレート24mgを溶解した5
0μlDMF溶液をさらに塗布し、遮光下において一晩
放置乾燥後、ガラスフィルター(UV−29)を装着し
た500Wキセノンランプにて10分間照射することに
より、ヘパリンをポリエチレンテレフタレート表面に固
定した。
分子の塗布乾燥までを行い、その後、ポリ−β−シンナ
モイロキシエチルメタクリレート24mgを溶解した5
0μlDMF溶液をさらに塗布し、遮光下において一晩
放置乾燥後、ガラスフィルター(UV−29)を装着し
た500Wキセノンランプにて10分間照射することに
より、ヘパリンをポリエチレンテレフタレート表面に固
定した。
【0019】比較例 実施例1と同条件で調製し乾燥処理のみ行い、その後紫
外光照射処理を行わないフィルムを作成した。 測定例1 実施例1、2、比較例で得たフィルムを室温、攪拌下の
0.2%NaCl水溶液500ml中に含浸させ、ヘパ
リン流出量を経時的に測定した。尚、材料表面からのヘ
パリン放出量の測定はトルイジンブルー呈色法を用い
て、0.2%NaCl水溶液へのヘパリン流出量を測定
することにより行った。
外光照射処理を行わないフィルムを作成した。 測定例1 実施例1、2、比較例で得たフィルムを室温、攪拌下の
0.2%NaCl水溶液500ml中に含浸させ、ヘパ
リン流出量を経時的に測定した。尚、材料表面からのヘ
パリン放出量の測定はトルイジンブルー呈色法を用い
て、0.2%NaCl水溶液へのヘパリン流出量を測定
することにより行った。
【0020】測定結果を図3に示す。β−シンナモイロ
キシエチルメタクリレートとジメチルアクリルアミドと
の共重合体(β−シンナモイロキシエチルメタクリレー
トの導入率:25.0mol%)の保護層を有するもの(実
施例1)は12時間、ポリ−β−シンナモイロキシエチ
ルメタクリレートの保護層を有するもの(実施例2)
は、24時間にわたりヘパリンの放出が観察されたのに
対し、紫外光処理していないフィルムは、5分以内にほ
ぼ全量のヘパリンが放出されていた。この図から、紫外
光照射処理することにより、ヘパリンは効果的に固定化
されることが分かる。また、実施例1と実施例2との比
較から、保護膜のシンナモイロキシエチルメタクリレー
トの割合を増加することにより、ヘパリンの放出が抑制
されることが分かる。
キシエチルメタクリレートとジメチルアクリルアミドと
の共重合体(β−シンナモイロキシエチルメタクリレー
トの導入率:25.0mol%)の保護層を有するもの(実
施例1)は12時間、ポリ−β−シンナモイロキシエチ
ルメタクリレートの保護層を有するもの(実施例2)
は、24時間にわたりヘパリンの放出が観察されたのに
対し、紫外光処理していないフィルムは、5分以内にほ
ぼ全量のヘパリンが放出されていた。この図から、紫外
光照射処理することにより、ヘパリンは効果的に固定化
されることが分かる。また、実施例1と実施例2との比
較から、保護膜のシンナモイロキシエチルメタクリレー
トの割合を増加することにより、ヘパリンの放出が抑制
されることが分かる。
【0021】実施例3 実施例1と同様にして、ヘパリン含有水溶性光架橋型高
分子の塗布乾燥までを行い、その後、β−シンナモイロ
キシエチルメタクリレートとジメチルアクリルアミドと
の共重合体(β−シンナモイロキシエチルメタクリレー
トの導入率:25.0mol%)96mgを溶解した200
μlDMF溶液をさらに塗布し、一晩放置乾燥後、ガラ
スフィルター(UV−29)を装着した500Wキセノ
ンランプにて10分間照射することにより、ヘパリンを
ポリエチレンテレフタレート表面に固定した。この実施
例は、実施例1よりも保護膜の塗布量を多くしたもので
ある。
分子の塗布乾燥までを行い、その後、β−シンナモイロ
キシエチルメタクリレートとジメチルアクリルアミドと
の共重合体(β−シンナモイロキシエチルメタクリレー
トの導入率:25.0mol%)96mgを溶解した200
μlDMF溶液をさらに塗布し、一晩放置乾燥後、ガラ
スフィルター(UV−29)を装着した500Wキセノ
ンランプにて10分間照射することにより、ヘパリンを
ポリエチレンテレフタレート表面に固定した。この実施
例は、実施例1よりも保護膜の塗布量を多くしたもので
ある。
【0022】測定例2 実施例3で得られたフィルムを測定例1と同条件下で、
そのヘパリン放出量を経時的に測定した。測定結果を図
4に示す。ヘパリンの放出は抑制され、測定開始7日後
も8割以上がフィルム内に保持されており、安定した長
期間徐放性が観察された。このことから、保護膜の塗布
量の加減調整で、ヘパリン放出速度が制御できることが
分かる。
そのヘパリン放出量を経時的に測定した。測定結果を図
4に示す。ヘパリンの放出は抑制され、測定開始7日後
も8割以上がフィルム内に保持されており、安定した長
期間徐放性が観察された。このことから、保護膜の塗布
量の加減調整で、ヘパリン放出速度が制御できることが
分かる。
【0023】実施例4 実施例1と同様にして、ヘパリン含有水溶性光架橋型高
分子の塗布乾燥までを行い、その後、β−シンナモイロ
キシエチルメタクリレートとジメチルアクリルアミドと
の共重合(β−シンナモイロキシエチルメタクリレート
の導入率:25.0mol%)12mgとヨウ化メチルによ
るポリ−ジメチルアミノエチルメタクリレートの4級化
物12mgを溶解した50μlDMF溶液をさらに塗布
し、遮光下において一晩放置乾燥後、ガラスフィルター
(UV−29)を装着した500Wキセノンランプにて
10分間照射することにより、ヘパリンをポリエチレン
テレフタレート表面に固定した。
分子の塗布乾燥までを行い、その後、β−シンナモイロ
キシエチルメタクリレートとジメチルアクリルアミドと
の共重合(β−シンナモイロキシエチルメタクリレート
の導入率:25.0mol%)12mgとヨウ化メチルによ
るポリ−ジメチルアミノエチルメタクリレートの4級化
物12mgを溶解した50μlDMF溶液をさらに塗布
し、遮光下において一晩放置乾燥後、ガラスフィルター
(UV−29)を装着した500Wキセノンランプにて
10分間照射することにより、ヘパリンをポリエチレン
テレフタレート表面に固定した。
【0024】実施例4の方法を図5に示す。図5におけ
るA層およびB層は、図2に示すものと同様であるが、
親水性保護膜(C層)は、β−シンナモイロキシエチル
メタクリレートとジメチルアクリルアミドとの共重合と
ヨウ化メチルによるポリ−ジメチルアミノエチルメタク
リレートの4級化物との混合物である。
るA層およびB層は、図2に示すものと同様であるが、
親水性保護膜(C層)は、β−シンナモイロキシエチル
メタクリレートとジメチルアクリルアミドとの共重合と
ヨウ化メチルによるポリ−ジメチルアミノエチルメタク
リレートの4級化物との混合物である。
【0025】測定例3 実施例4で得られたフィルムを測定例1と同条件下で、
そのヘパリン放出量を経時的に測定した。測定結果を図
6に示す。ヘパリンの放出は効果的に抑制され、測定開
始3日後も9割以上がフィルム内に保持されており、安
定した長期間徐放性が観察された。これは、ヘパリンが
放出する際、保護膜であるC層のカチオン性高分子にヘ
パリンが吸着されるためである。図6から、水溶性光架
橋型高分子にカチオン性高分子をブレンドすることによ
り、ヘパリン放出速度が制御可能であることが分かる。
そのヘパリン放出量を経時的に測定した。測定結果を図
6に示す。ヘパリンの放出は効果的に抑制され、測定開
始3日後も9割以上がフィルム内に保持されており、安
定した長期間徐放性が観察された。これは、ヘパリンが
放出する際、保護膜であるC層のカチオン性高分子にヘ
パリンが吸着されるためである。図6から、水溶性光架
橋型高分子にカチオン性高分子をブレンドすることによ
り、ヘパリン放出速度が制御可能であることが分かる。
【0026】以上のように本実施例によれば、(1)デ
バイス基材表面を選ばずにヘパリンを固定化できるの
で、汎用性の拡大が図れ、(2)水溶性高分子溶液への
ヘパリン含有量、及び塗布量の加減調整のみで、ヘパリ
ン固定化量調節を容易に行うことができ、(3)光照射
操作のみで固定化できるため、成型加工操作が容易であ
り、(4)光反応性の水溶性高分子を保護膜として用い
ていることにより、血液接触面に親水性を与えられ、ヘ
パリン放出量が少なくても抗血栓性が得られ、(5)水
溶性光架橋型高分子中の光反応性基の割合を変えること
でヘパリン放出速度が制御可能であり、(6)水溶性光
架橋型高分子の量の加減調整で、ヘパリン放出速度が制
御可能であり、(7)水溶性光架橋型高分子にカチオン
性高分子をブレンドすることによりヘパリン放出速度が
制御可能である、などの多くの効果が得られた。
バイス基材表面を選ばずにヘパリンを固定化できるの
で、汎用性の拡大が図れ、(2)水溶性高分子溶液への
ヘパリン含有量、及び塗布量の加減調整のみで、ヘパリ
ン固定化量調節を容易に行うことができ、(3)光照射
操作のみで固定化できるため、成型加工操作が容易であ
り、(4)光反応性の水溶性高分子を保護膜として用い
ていることにより、血液接触面に親水性を与えられ、ヘ
パリン放出量が少なくても抗血栓性が得られ、(5)水
溶性光架橋型高分子中の光反応性基の割合を変えること
でヘパリン放出速度が制御可能であり、(6)水溶性光
架橋型高分子の量の加減調整で、ヘパリン放出速度が制
御可能であり、(7)水溶性光架橋型高分子にカチオン
性高分子をブレンドすることによりヘパリン放出速度が
制御可能である、などの多くの効果が得られた。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、成型加工
したデバイス表面上に基材を選ばず抗血栓性物質を固定
でき、且つ簡便に抗血栓性を付与する抗血栓性物質の固
定化方法が得られた。
したデバイス表面上に基材を選ばず抗血栓性物質を固定
でき、且つ簡便に抗血栓性を付与する抗血栓性物質の固
定化方法が得られた。
【0028】本発明は、血液の接触するような器材ある
いは人体に挿入される器材例えば、カテーテル,血液バ
ッグ,人工心臓,人工血管等多くの器材に適用でき、血
液に接触したり、人体に挿入されても、基材に固定され
た抗血栓性物質の働きにより、血液の凝固や凝集を起こ
すことのない高性能の医療器材を提供することができる
という優れた効果を奏する。
いは人体に挿入される器材例えば、カテーテル,血液バ
ッグ,人工心臓,人工血管等多くの器材に適用でき、血
液に接触したり、人体に挿入されても、基材に固定され
た抗血栓性物質の働きにより、血液の凝固や凝集を起こ
すことのない高性能の医療器材を提供することができる
という優れた効果を奏する。
【図1】本発明の抗血栓物質の固定化方法を例示する説
明図である。
明図である。
【図2】実施例1の固定化方法を示す説明図である。
【図3】測定例1の測定結果を示すグラフである。
【図4】測定例2の測定結果を示すグラフである。
【図5】実施例4の固定化方法を示す説明図である。
【図6】測定例3の測定結果を示すグラフである。
【図7】従来の物理的単純ブレンド法を示す説明図であ
る。
る。
【図8】従来のイオン結合法を示す説明図である。
【図9】従来の共有結合法(1)を示す説明図である。
【図10】従来の共有結合法(2)を示す説明図であ
る。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 光により共有結合を形成する光反応性ア
ジド誘導体高分子材料からなる接着層を基材表面に形成
する工程と、 架橋前は水溶性で光により架橋して水に不溶となりゲル
状を保つ水溶性光架橋型高分子材料と抗血栓性物質とを
含む水溶液を、前記接着層が形成された前記基材上に塗
布し、抗血栓性物質を含有した高分子層を形成する工程
と、 前記接着層と前記高分子層とが形成された前記基材上よ
り光を照射して、前記接着層を介して前記基材に前記高
分子層を化学的に定着させるとともに、前記抗血栓性物
質を高分子層内に固定化させる工程と、 を備えたことを特徴とする抗血栓性物質の固定化方法。 - 【請求項2】 さらに、前記高分子層上に水溶性光架橋
型高分子材料により親水性保護膜層を形成する工程を備
え、 前記接着層と前記高分子層と前記親水性保護膜層とが形
成された前記基材上より光を照射して、前記接着層を介
して前記基材に前記高分子層と前記親水性保護膜層とを
化学的に定着させるとともに、前記抗血栓性物質を高分
子層内に固定化させることを特徴とする請求項1記載の
抗血栓性物質の固定化方法。 - 【請求項3】 前記親水性保護膜層が、前記水溶性光架
橋型高分子材料とカチオン性高分子材料との混合物から
なることを特徴とする請求項2記載の抗血栓性物質の固
定化方法。 - 【請求項4】 前記水溶性光架橋型高分子材料が、光二
量化反応を示す光反応性基を含む水溶性高分子材料、あ
るいは光反応性アジド基を有する水溶性高分子材料であ
ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
の抗血栓性物質の固定化方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03288062A JP3093375B2 (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | 抗血栓性物質の固定化方法 |
US07/963,089 US5348873A (en) | 1991-11-01 | 1992-10-19 | Immobilization of an anti-thrombogenic substance with a photo-reactive azide and a photo-crosslinking material |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03288062A JP3093375B2 (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | 抗血栓性物質の固定化方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05123394A JPH05123394A (ja) | 1993-05-21 |
JP3093375B2 true JP3093375B2 (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=17725341
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03288062A Expired - Lifetime JP3093375B2 (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | 抗血栓性物質の固定化方法 |
Country Status (2)
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JP (1) | JP3093375B2 (ja) |
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US7611533B2 (en) | 1995-06-07 | 2009-11-03 | Cook Incorporated | Coated implantable medical device |
US7846202B2 (en) | 1995-06-07 | 2010-12-07 | Cook Incorporated | Coated implantable medical device |
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US7867275B2 (en) | 1995-06-07 | 2011-01-11 | Cook Incorporated | Coated implantable medical device method |
US7550005B2 (en) | 1995-06-07 | 2009-06-23 | Cook Incorporated | Coated implantable medical device |
CA2178541C (en) * | 1995-06-07 | 2009-11-24 | Neal E. Fearnot | Implantable medical device |
US20060030826A1 (en) * | 1996-06-04 | 2006-02-09 | Vance Products Incorporated,d/b/a Cook Urological Incorporated | Implantable medical device with anti-neoplastic drug |
US20060025726A1 (en) * | 1996-06-04 | 2006-02-02 | Vance Products Incorporated, D/B/A Cook Urological Incorporated | Implantable medical device with pharmacologically active layer |
US20060052757A1 (en) * | 1996-06-04 | 2006-03-09 | Vance Products Incorporated, D/B/A Cook Urological Incorporated | Implantable medical device with analgesic or anesthetic |
US6530951B1 (en) | 1996-10-24 | 2003-03-11 | Cook Incorporated | Silver implantable medical device |
US6121027A (en) * | 1997-08-15 | 2000-09-19 | Surmodics, Inc. | Polybifunctional reagent having a polymeric backbone and photoreactive moieties and bioactive groups |
US6254634B1 (en) * | 1998-06-10 | 2001-07-03 | Surmodics, Inc. | Coating compositions |
JP4898991B2 (ja) | 1998-08-20 | 2012-03-21 | クック メディカル テクノロジーズ エルエルシー | 被覆付植込式医療装置 |
US6340465B1 (en) | 1999-04-12 | 2002-01-22 | Edwards Lifesciences Corp. | Lubricious coatings for medical devices |
US6309660B1 (en) | 1999-07-28 | 2001-10-30 | Edwards Lifesciences Corp. | Universal biocompatible coating platform for medical devices |
WO2002074354A1 (en) * | 2001-03-16 | 2002-09-26 | Delsitech Oy | Treatment of sols, gels, mixtures or composites of sols and gels, and/or sol-gel derived materials |
FI20010523A0 (fi) * | 2001-03-16 | 2001-03-16 | Yli Urpo Antti | Soolien, geelien ja niiden seosten käsittely |
DE10115740A1 (de) | 2001-03-26 | 2002-10-02 | Ulrich Speck | Zubereitung für die Restenoseprophylaxe |
CA2457564C (en) | 2001-10-05 | 2009-04-07 | Surmodics, Inc. | Particle immobilized coatings and uses thereof |
EP1521603B1 (en) | 2002-07-12 | 2011-01-19 | Cook Incorporated | Coated medical device |
DE10244847A1 (de) | 2002-09-20 | 2004-04-01 | Ulrich Prof. Dr. Speck | Medizinische Vorrichtung zur Arzneimittelabgabe |
EP2329852A1 (en) * | 2004-03-26 | 2011-06-08 | SurModics, Inc. | Composition and method for preparing biocompatible surfaces |
GB0816783D0 (en) * | 2008-09-15 | 2008-10-22 | Carmeda Ab | Immobilised biological entities |
KR102104222B1 (ko) | 2010-07-30 | 2020-04-24 | 알콘 인코포레이티드 | 수분이 풍부한 표면을 갖는 실리콘 히드로겔 렌즈 |
JP6017572B2 (ja) | 2011-10-12 | 2016-11-02 | ノバルティス アーゲー | コーティングによるuv吸収性眼用レンズの製造方法 |
HUE031702T2 (en) | 2012-12-17 | 2017-07-28 | Novartis Ag | A method for producing improved UV absorbing ophthalmic lenses |
SG11201603699SA (en) | 2013-12-17 | 2016-07-28 | Novartis Ag | A silicone hydrogel lens with a crosslinked hydrophilic coating |
WO2016032926A1 (en) | 2014-08-26 | 2016-03-03 | Novartis Ag | Method for applying stable coating on silicone hydrogel contact lenses |
US10449740B2 (en) | 2015-12-15 | 2019-10-22 | Novartis Ag | Method for applying stable coating on silicone hydrogel contact lenses |
CN117492228A (zh) | 2017-12-13 | 2024-02-02 | 爱尔康公司 | 周抛和月抛水梯度接触镜片 |
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---|---|---|---|---|
NL8701337A (nl) * | 1987-06-09 | 1989-01-02 | Sentron V O F | Substraat voorzien van een bloedcompatibel oppervlak, verkregen door koppeling aan het oppervlak van een fysiologisch aktieve stof met remmende invloed op de vorming van bloedstolsels en/of in staat om gevormde bloedstolsels af te breken, alsmede werkwijze ter vervaardiging van het substraat. |
EP0363504A1 (en) * | 1988-10-10 | 1990-04-18 | Dräger Nederland B.V. | Method of providing a substrate with a layer comprising a polyvinylbased hydrogel and a biochemically active material |
US5071909A (en) * | 1989-07-26 | 1991-12-10 | Millipore Corporation | Immobilization of proteins and peptides on insoluble supports |
-
1991
- 1991-11-01 JP JP03288062A patent/JP3093375B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1992
- 1992-10-19 US US07/963,089 patent/US5348873A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5348873A (en) | 1994-09-20 |
JPH05123394A (ja) | 1993-05-21 |
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