JPH09506068A - 悪液質治療のためのオキソフタラジン類 - Google Patents
悪液質治療のためのオキソフタラジン類Info
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- JPH09506068A JPH09506068A JP7505053A JP50505394A JPH09506068A JP H09506068 A JPH09506068 A JP H09506068A JP 7505053 A JP7505053 A JP 7505053A JP 50505394 A JP50505394 A JP 50505394A JP H09506068 A JPH09506068 A JP H09506068A
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Abstract
(57)【要約】
この発明は、式
[ここに、R1は1個以上の適当な置換基を有していてもよいアル低級アルキルであり、R2はカルボキシ低級アルキルまたは保護されたカルボキシ低級アルキルである]によって表わすことのできるオキソフタラジン化合物またはその医薬として許容しうる塩の、悪液質などの予防的および/または治療的処置手段としての新規な用途に関するものである。
Description
【発明の詳細な説明】
悪液質治療のためのオキソフタラジン類
技術分野
本発明は、オキソフタラジン化合物またはそれらの医薬として許容しうる塩の
新規な用途に関するものである。本発明は医療のために有用である。
背景技術
本発明で使用するオキソフタラジン化合物には、新規のものならびに日本国特
許出願公開昭54−95582などの刊行物中に開示されている既知のものなどが包含
される。
しかしながら、該オキソフタラジン化合物が悪液質などの治療に有用であるこ
とは知られていない。
発明の開示
本発明は、該オキソフタラジン化合物またはそれらの医薬として許容しうる塩
の新規な用途に関するものである。
より詳細には、本発明は、ヒトまたは動物における悪液質(たとえば栄養不良
、食欲不振、やせ・衰弱など)、たとえば癌性悪液質[たとえば消化器癌性悪液
質(たとえば胃癌性悪液質、膵癌性悪液質など)];慢性感染症(たとえばエイ
ズ、トリパノソーマ感染など)の場合の悪液質;ショック(たとえば敗血症性シ
ョック、出血性ショック、熱傷ショック、アナフィラキシーショックなど);播
種性血管内凝固(DIC);高トリグリセリド血症;高血糖症;動脈硬化症;骨粗
しょう症;慢性関節リウマチ、骨関節症などの場合の骨および軟骨の退化;移植
による拒絶反応;喘息;特異的自己免疫疾患(たとえば再生不良性貧血、真性赤
血球性貧血、特発性血小板減少など);全身性エリテマトーデス;ウェーゲナー
肉芽腫症;慢性活動性肝炎;重症筋無力症;乾癬;特発性スプルー;多発性硬化
症;原発性胆汁性肝硬変;若年型糖尿病(I型糖尿病);ライター症候群;血栓
症などの予防および/または治療のための該オキソフタラジン化合物の有用性に
関するものである。
従って、本発明の一目的は、該オキソフタラジン化合物またはそれらの医薬と
して許容しうる塩を有効成分として含有するところの、ヒトまたは動物における
上記諸疾患の予防および/または治療のための医薬組成物を提供することである
。
本発明の他の目的は、該オキソフタラジン化合物をヒトまたは動物に投与する
ことを特徴とする、ヒトまたは動物における上記諸疾患の予防および/または治
療法を提供することである。
本発明の別の目的は、ヒトまたは動物における上記諸疾患の予防および/また
は治療用の医薬の製造向けの該オキソフタラジン化合物の用途を提供することで
ある。
本発明のさらに一つの目的は、ヒトまたは動物における上記諸疾患の予防およ
び/または治療のための該オキソフタラジン化合物の用途を提供することである
。
本発明の発明者らは、該オキソフタラジン化合物およびそれらの医薬として許
容しうる塩がヒトまたは動物における上記諸疾患の予防および/または治療に有
用であることを見出し、本発明を完成した。
本発明で用いるオキソフタラジン化合物は、次の一般式(I)により表わすこ
とができる:
式中、R1は1個以上の適当な置換基を有していてもよいアル低級アルキルであ
り、
R2はカルボキシ低級アルキルまたは保護されたカルボキシ低級アルキルであ
る。
またはそれらの医薬として許容しうる塩である。
本発明で使用するオキソフタラジン化合物には、新規のものおよび特開昭54−
95582などの刊行物に開示されている既知のものなどが包含される。
新規なオキソフタラジン化合物(I)は、たとえば本明細書中でのちに述べる
調製例および実施例中に開示されている操作法に従って調製できる。
本発明で使用するオキソフタラジン化合物(I)の医薬として許容しうる好適
な塩は、慣用のものであり、それらとしては、アルカリ金属塩(たとえばナトリ
ウム塩、カリウム塩など)、アルカリ土類金属塩(たとえばカルシウム塩、マグ
ネシウム塩など)などの金属塩、アンモニウム塩、有機塩基塩(たとえばトリメ
チルアミン塩、トリエチルアミン塩、ピリジン塩、ピコリン塩、ジシクロヘキシ
ルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩など)、有機酸塩(たと
えば酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩、メタ
ンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、蟻酸塩、トルエンスルホン酸塩など)
、無機酸塩(たとえば塩酸塩、臭化水素酸塩、沃化水素酸塩、硫酸塩、燐酸塩な
ど)、アミノ酸(たとえばアルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸など)と
の塩などが挙げられる。
本明細書の上記および後記の記載において本発明がその範囲内に包含する種々
の定義の好適な例、具体例を以下詳細に説明する。
「低級」なる語は、とくに断わらない限り、炭素原子数1〜6を意昧するもの
とする。
「アル低級アルキル」の好適な例としては、モノ(またはジまたはトリ)フェ
ニル低級アルキル(たとえばベンジル、フェネチル、2−フェニルプロピル、4
−フェニルブチル、2−フェニル−1,1−ジメチルエチル、1−フェニルペン
チル、6−フェニルヘキシル、ベンズヒドリル、トリチルなど)などが挙げられ
、それらのうちでも好ましいのはフェニル(C1〜C4)アルキルであり、とくに
好ましいのはベンジルである。
「1個以上の適当な置換基を有していてもよいアル低級アルキル」なる表現に
おける好適な「適当な置換基」としては、低級アルキル(たとえばメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシルなど)
、ハロゲン(たとえばクロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード)、モノ(またはジま
たはトリ)ハロ低級アルキル(たとえばトリフルオロメチル、2−ヨードエ
チル、2,2,2−トリクロロエチルなど)が挙げられる。
該「アル低級アルキル」上の置換基の好適な数は1〜3であり、好ましくは2
である。
「カルボキシ低級アルキル」の好適な例としては、カルボキシメチル、1−カ
ルボキシエチル、2−カルボキシプロピル、1−(カルボキシメチル)エチル、
4−カルボキシブチル、3−カルボキシペンチル、2−カルボキシヘキシルなど
が挙げられ、それらのうちでも好ましいのはカルボキシ(C1〜C4)アルキルで
あり、より好ましいのはカルボキシメチルである。
「保護されたカルボキシ低級アルキル」なる表現における「保護されたカルボ
キシ」の好適な例としては、エステル化されたカルボキシ基などが挙げられ、該
エステル化されたカルボキシ基におけるエステル部分の具体例としては、低級ア
ルキルエステル[たとえばメチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル
、イソプロピルエステル、ブチルエステル、イソブチルエステル、第三級ブチル
エステル、ペンチルエステル、ヘキシルエステル、1−シクロプロピルエチルエ
ステルなど]、適当な置換基を有する低級アルキルエステル、たとえば低級アル
カノイルオキシ低級アルキルエステル[たとえばアセトキシメチルエステル、プ
ロピオニルオキシメチルエステル、ブチリルオキシメチルエステル、バレリルオ
キシメチルエステル、ピバロイルオキシメチルエステル、1−アセトキシエチル
エステル、1−プロピオニルオキシエチルエステル、ピバロイルオキシメチルエ
ステル、2−プロピオニルオキシエチルエステル、ヘキサノイルオキシメチルエ
ステルなど]、低級アルカンスルホニル低級アルキルエステル[たとえば2−メ
シルエステルなど]、モノ(またはジまたはトリ)ハロ低級アルキルエステル[
たとえば2−ヨードエチルエステル、2,2,2−トリクロロエチルエステルなど
];低級アルケニルエステル[たとえばビニルエステル、アリルエステルなど]
;低級アルキニルエステル[たとえばエチニルエステル、プロピニルエステルな
ど];適当な置換基を有していてもよいアル低級アルキルエステル[たとえばベ
ンジルエステル、4−メトキシベンジルエステル、4−ニトロベンジルエステル
、フェネチルエステル、トリチルエステル、ベンズヒドリルエステル、ビス
(メトキシフェニル)メチルエステル、3,4−ジメトキシベンジルエステル、
4−ヒドロキシ−3,5−ジ第三級ブチルベンジルエステルなど];適当な置換
基を有していてもよいアリールエステル[たとえばフェニルエステル、4−クロ
ロフェニルエステル、トリルエステル、4−第三級ブチルフェニルエステル、キ
シリルエステル、メシチルエステル、クメニルエステルなど]などのものが挙げ
られる。
該「保護されたカルボキシ低級アルキル」のうちでも好ましいのは、低級アル
コキシカルボニル低級アルキルエステルであり、より好ましいのは(C1〜C4)
アルコキシカルボニル(C1〜C4)アルキルであり、とくに好ましくはエトキシ
カルボニルメチルである。
上記説明のオキソフタラジン化合物(I)のうちでも、
i)好ましいのは、
R1が、低級アルキル、ハロゲンおよびトリハロ低級アルキルからなる群から
選ばれた1〜3個の適当な置換基を有していてもよいフェニル低級アルキルであ
り、
R2がカルボキシ低級アルキルまたはエステル化されたカルボキシ低級アルキ
ルである化合物であり、
ii)より好ましいのは、
R1が1〜3個のハロゲンを有していてもよいフェニル低級アルキルであり、
R2がカルボキシ低級アルキルまたは低級アルコキシカルボニル低級アルキル
である化合物(I);
iii)さらに好ましくは、
R1が2個のハロゲンを有するフェニル(C1〜C4)アルキルであり、
R2がカルボキシ(C1〜C4)アルキルである化合物(I);
iv)とくに好ましくは、2−[3−(2−フルオロ−4−ブロモベンジル)−3
,4−ジヒドロ−4−オキソフタラジン−1−イル]酢酸である。
本発明の医薬組成物は、オキソフタラジン化合物(I)またはその医薬として
許容しうる塩を有効成分とし、これを、直腸、経肺(経鼻または口内吸入)、経
鼻、経眼、外部(局所)、経口または非経口(皮下、静脈内および筋肉内を含む
)投与または吸入に適した有機または無機担体または賦形剤との混合物として含
有する、たとえば固体、半固体または液体形態の医薬製剤の形で使用できる。
該有効成分は、たとえば、錠剤、ペレット剤、トローチ剤、カプセル剤、坐剤
、クリーム剤、軟膏剤、エアゾール剤、吸入用粉剤、液剤、乳剤、懸濁剤、その
他使用に適した任意の剤型のための、製薬上許容される通常の無毒性担体と混合
できる。そして、必要ならば、佐剤、安定剤、増粘剤、着色剤および香料をさら
に使用することもできる。
オキソフタラジン化合物(I)またはその医薬として許容しうる塩は、該医薬
組成物中に、当該疾患の経過または状態に対して所望の効果を奏するのに十分な
量を含有させる。
本発明の医薬組成物は、この技術分野における常法により製造できる。必要な
らば、薬物の生体内利用性を改善するためにこの技術分野で常用される技術を、
本発明の医薬組成物に適用することもできる。
該組成物をヒトまたは動物に適用するには、それを、静脈内(静脈内注入を含
む)、筋肉内、経肺また経口投与または吸入により適用するのが好ましい。
オキソフタラジン化合物(I)の治療有効量は、処置すべき各個の患者の年令
および状態により異なり、それらに依存もするが、一般には、静脈内投与の場合
には、ヒトまたは動物の体重1kg当り1日量0.01〜100mgのオキソフタラジン化
合物(I)を、筋肉内投与の場合には、ヒトまたは動物の体重1kg当り1日量0.
01〜100mgのオキソフタラジン化合物(I)を、経口投与の場合には、ヒトまた
は動物の体重1kg当り1日量0.01〜200mgのオキソフタラジン化合物(I)を、
それぞれ、ヒトまたは動物における上記諸疾患の予防的および/または治療的処
置のために投与する。
ヒトまたは動物における上記諸疾患の予防的および/または治療的処置のため
に本発明で使用するオキソフタラジン化合物の有用性を示すために、その代表的
化合物の薬理試験データを以下に示す。試験化合物
2−[3−(2−フルオロ−4−ブロモベンジル)−3,4−ジヒドロ−4−
オキソフタラジン−1−イル]酢酸。(この化合物は、特開昭54−95582の実施
例7に開示されている。)[以下、試験化合物(I)と呼ぶ。]試験例1
インビトロ活性:
(a) インターロイキン−1(IL−1)の産生に対する抑制作用
1.試験方法
精製ヒト末梢血単球を、適当に希釈した試験化合物の不存在下または存在下に
、細菌のリポ多糖(LPS)(1μg/104細胞)により、湿潤5%二酸化炭素雰囲気
中、37℃で18時間刺激する。培養上澄みを、酵素結合免疫吸着剤検定法(ELISA)
によるIL−1のアッセイに付す。試験化合物は無水DMSO(ジメチルスルホキシド
)に溶解させて、10mM原液とし、これを血清不含RPMI1640培地で順次希釈する。
IL−1レベルの測定は、市販のELISAキット(大塚アッセイ研究所製)により
サンドイッチ法を用いて実施する。IL−1β検出の感度レベルは20pg/mlである
。
50%抑制をもたらす抑制濃度(IC50)を、用量−反応データの回帰分析により
計算する。
2.試験結果
この結果は、オキソフタラジン化合物のインターロイキン−1(IL-1)産生
抑制作用を明瞭に示している。
(b) 3T3−L1脂肪細胞におけるLPL活性の増加
ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J.Biol.Chem.)253巻
(20号)7570頁(1978年)の方法により、3T3−L1脂肪細胞を誘発させる。
十分に分化した3T3−L1脂肪細胞は、リポ蛋白質リパーゼ(LPL)活性を示す。
このLPL活性は、LPSを注射したウサギの血清を3T3−L1脂肪細胞に添加する
ことにより80%以上抑制される。しかし、試験化合物(1)を濃度1.6μg/mlで
加えるとき、LPS注射ウサギ血清のみの存在下でインキュベートした場合と比較
して、細胞内脂質蓄積の増加およびLPL活性の2倍の増加が認められた。LPL活性
は、ジャーナル・オブ・リピド・リサーチ(J.Lipid Res.)17巻536頁(1976年)
の方法を若干修飾した方法で測定する。この結果は、オキソフタラジン化合物(
I)のためにリポ蛋白質リパーゼ(LPL)が増加することを明瞭に示している。試験例2
インビボ活性:
(a) ウサギにおけるLPS誘発ショック
1.試験方法
FASEBジャーナル(FASEB J.)5巻(3号)338-343頁(1991年)の方法を若干
修飾した方法に従って、ウサギモデルを調製する。動物飼育施設に少なくとも1
週間収容した雌性ニュージーランドホワイト(3kg)は、無感染のものである。
1%ハロタンでウサギを麻酔する。左大腿動脈から腹部大動脈にカテーテルを挿
入し、平均動脈圧を連続的に記録する。LPSを滅菌食塩液10mlに再懸濁させ、左
大腿大静脈に、0分から始めて20分間にわたって注入する。食塩液処置(担体に
よる対比処置)群には、LPS注入の15分前に、食塩液を10mlボーラスとして静脈
内注射し、その後、定速(3ml/時)で4時間連続注入する。試験化合物処置群
には、LPS注入の15分前に、試験化合物を10mlボーラスとして静脈内注射し、そ
の後、定速(3.2mg/kg/時)で4時間注入する。
2.試験結果
データは、初期平均動脈圧に対する平均±標準誤差百分率として表わしている
。
(b) マウスにおける脂肪組織LPL活性
1.試験方法
雄性C3H/HeNマウスを絶食させ、実験前に25%スクロース溶液に置換える
。つぎに、試験化合物(1)を0.5%カルボキシメチルセルロースに懸濁させ、3
2〜100mg/kgの用量で経口投与する。16時間後、精巣上体脂肪パッドのLPL活性
を、ジャーナル・オブ・リピド・リサーチ(J.Lipid Res.)17巻536頁(1976年)の
方法を若干修飾したものにより測定する。
2.試験結果
データは、各用量の5匹の動物における活性をプラシーボ投与対照のものと比
較しての平均±標準誤差百分率として表現してある。
(c) マウス癌性悪液質実験モデルにおける脂肪組織の重量減少
1.試験方法
B16マウス黒色腫細胞1.5×106個/頭を雌性C57BL/6マウスに腹腔内注射し
て、マウス癌性悪液質モデルを誘発する。このモデルでは、飼料摂取量、精巣上
体脂肪パッド重量および体重が有意に減少する。この状態は、癌患者で認められ
るところに類似している。精巣上体脂肪パッド重量は、移植7日目頃から減少し
はじめる。10〜12日後、精巣上体脂肪パッド重量を測定する。試験化合物(1)
を0.5%カルボキシメチルセルロースに懸濁させて、3.2〜10mg/kg/日の用量で
10〜12日間経口投与する。
2.試験結果
データは、マウス8匹についての平均±標準誤差として表現してある。
(d) B16黒色腫マウスの延命
1.試験方法
この腫瘍マウスは、B16黒色腫細胞105個/頭を雌性C57BL/6マウスに腹腔
内注射して誘発する。試験化合物(I)を0.5%カルボキシメチルセルロースに
懸濁させ、32mg/kg/日の用量で経口投与する。
2.試験結果
この結果は、オキソフタラジン化合物(I)の延命効果を明瞭に示している。
(e) db/db肥満マウスにおける血糖降下作用
1.試験方法
雌性db/dbマウス(7週令)に、用量100mg/kg/日の試験化合物(I)を測
定前12日間経口投与する。最後の投与から6時間後に、心臓から血液試料を採取
して、血漿のグルコースおよび遊離脂肪酸を測定する。処置群において、血漿グ
ルコースおよび遊離脂肪酸は顕著に減少した。
2.試験結果
この結果は、オキソフタラジン化合物(I)の血糖降下作用を明瞭に示してい
る。
上記試験の結果は、ヒトまたは動物における悪液質(たとえば栄養不良、食欲
不振、やせ・衰弱など)、たとえば癌性悪液質[たとえば消化器癌性悪液質(た
とえば胃癌性悪液質、膵癌性悪液質など)];慢性感染症(たとえばエイズ、ト
リパノソーマ感染など)の場合の悪液質;ショック(たとえば敗血症性ショック
、出血性ショック、熱傷ショック、アナフィラキシーショックなど);播種性血
管内凝固(DIC);高トリグリセリド血症;高血糖;動脈硬化;骨粗しょう症;慢
性関節リウマチ、骨関節症などの場合の骨および軟骨の退化;移植による拒絶反
応;喘息;特異的自己免疫疾患(たとえば再生不良性貧血、真性赤血球性貧血、
特発性血小板減少など);全身性エリテマトーデス;ウェーゲナー肉芽腫症;慢
性活動性肝炎;重症筋無力症;乾癬;特発性スプルー;多発性硬化症;原発性胆
汁性肝硬変;若年型糖尿病(I型糖尿病);ライター症候群;血栓症などの予防
的および/または治療的処置に、オキソフタラジン化合物(I)が有用で
あることを、明瞭に示している。とくに、オキソフタラジン化合物(I)は、悪
液質およびショックの予防的および/または治療的処置に有用である。
以下、新規なフタラジン化合物(I)の製造を調製例および実施例により説明
する。調製例1
2−(3,4−ジヒドロ−4−オキソフタラジン−1−イル)酢酸エチル(464
mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(4.6ml)溶液に、氷冷下、水素化ナトリウ
ム(88mg)を加える。混合物を30分間撹拌し、つぎに、この混合物に、臭化2,
4−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル(675mg)を加える。混合物を外界温
度で2時間撹拌する。反応混合物に水(15ml)を加え、分離した油状物を酢酸エ
チルで抽出する。柚出液を0.2N塩酸および食塩水で洗い、乾燥し、減圧下で濃縮
する。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、得られた粗
結晶をジイソプロピルエーテルから再結晶して、2−[3−{2,4−ビス(ト
リフルオロメチル)ベンジル}−3,4−ジヒドロ−4−オキソフタラジン−1
−イル]酢酸エチル(865mg)を得る。
NMR(CDCl3,δ):1.22 (3H,t,J=6Hz),3.98 (2H,s),4.19 (2H,q,J=6Hz),5.70
(2H,s),7.22 (1H,d,J=9Hz),7.62-8.00 (5H,m),8.50 (1H,dd,J=9Hz および 2
Hz)調製例2
調製例1と同様にして、次の化合物を調製する。
2−[3−(4−ブロモ−2−メチルベンジル)−3,4−ジヒドロ−4−オ
キソフタラジン−1−イル]酢酸エチル
NMR(CDCl3,δ):1.22 (3H,t,J=6Hz),2.46 (3H,s),3.96 (2H,s),4.18 (2H,q
,J=6Hz),5.35 (2H,s),7.12 (1H,d,J=9Hz),7.25 (1H,dd,J=2Hz および 9Hz),
7.33 (1H,d,J=2Hz),7.68-7.88 (3H,m),8.48 (1H,m)調製例3
調製例1と同様にして、次の化合物を調製する。
2−[3−(2,4−ジブロモベンジル)−3,4−ジヒドロ−4−オキソフ
タ
ラジン−1−イル]酢酸エチル
NMR(CDCl3,δ):1.22 (3H,t,J=6Hz),3.97 (2H,s),4.19 (2H,q,J=6Hz),5.47
(2H,s),6.95 (1H,d,J=9Hz),7.32 (1H,dd,J=2Hz および 9Hz),7.70-7.88(4H,
m),8.50(1H,m)調製例4
調製例1と同様にして、次の化合物を調製する。
2−[3−(4−ブロモ−2−クロロベンジル)−3,4−ジヒドロ−4−オ
キソフタラジン−1−イル]酢酸エチル
NMR(CDCl3,δ):1.23 (3H,t,J=6Hz),3.98 (2H,s),4.19 (2H,q,J=6Hz),5.48
(2H,s),7.00 (1H,d,J=9Hz),7.30 (1H,dd,J=2Hz および 9Hz),7.56 (1H,d,J=2
Hz),7.70-7.90 (3H,m),8.50 (1H,m)実施例1
2−[3−{2,4−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル}−3,4−ジヒド
ロ−4−オキソフタラジン−1−イル]酢酸エチル(550mg)と1N水酸化ナト
リウム水溶液(1.32ml)とのエタノール(5.5ml)溶液を、60℃で1.5時間撹拌す
る。反応混合物を1N塩酸で中和し、水で希釈する。分離した固体を集め、水で
洗い、乾燥して、2−[3−{2,4−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル}
−3,4−ジヒドロ−4−オキソフタラジン−1−イル]酢酸(464mg)を得る。
mp:181−182℃
NMR(CDCl3-CD3OD,δ):3.99 (2H,s),5.70 (2H,s),7.22(1H,d,J=9Hz),7.69
(1H,d,J=9Hz),7.78-8.00 (4H,m),8.50(1H,d,J=9Hz)実施例2
実施例1と同様にして、次の化合物を得る。
2−[3−(4−ブロモ−2−メチルベンジル)−3,4−ジヒドロ−4−オ
キソフタラジン−1−イル]酢酸
mp:191−192℃
NMR(DMSO-d6,δ):2.40 (3H,s),4.00 (2H,s),5.29 (2H,s),6.94 (1H,d,J=9
Hz),7.30 (1H,dd,J=2Hz および 9Hz),7.44 (1H,d,J=2Hz),7.85-
8.02 (3H,m),8.32 (1H,d,J=2Hz)実施例3
実施例1と同様にして、次の化合物を得る。
2−[3−(2,4−ジブロモベンジル)−3,4−ジヒドロ−4−オキソフタ
ラジン−1−イル]酢酸
mp:187−189℃
NMR (DMSO-d6,δ):3.99 (2H,s),5.33 (2H,s),6.94(1H,d,J=9Hz),7.53(1H,
dd,J=2Hz および 9Hz),7.88-8.06 (4H,m),8.33(1H,d,J=9Hz)実施例4
実施例1と同様にして、次の化合物を得る。
2−[3−(4−ブロモ−2−クロロベンジル)−3,4−ジヒドロ−4−オ
キソフタラジン−1−イル]酢酸
mp:194−196℃
NMR (DMSO-d6,δ):4.00 (2H,s),5.39 (2H,s),7.01 (1H,d,J=9Hz),7.50(1H
,dd,J=2Hz および 9Hz),7.79(1H,d,J=2Hz),7.86-8.05 (3H,m),8.32(1H,d,J=9
Hz)
実施例1と同様にして、または当該技術分野において既知の構造類似化合物製
造法に従って、実施例5〜19の化合物を得る。実施例5
2−[3−(2,4−ジクロロベンジル)−3,4−ジヒドロ−4−オキソフタ
ラジン−1−イル]酢酸
mp:190−191℃
NMR(CDCl3:CD3OD=9:1,δ):3.99 (2H,s),5.50 (2H,s),7.06 (1H,d,J=8Hz),7
.15 (1H,d,J=8Hz),7.40 (1H,s),7.75-7.90 (3H,m),8.48 (1H,d,J=7Hz)実施例6
2−[3,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−(4−トリフルオロメチルベンジ
ル)フタラジン−1−イル]酢酸
mp:158−159℃
NMR(CDCl3:CD3OD=9:1,δ):3.99 (2H,s),5.45 (2H,s),7.58 (4H,S),7.75-7
.90 (3H,m),8.44 (1H,d,J=7Hz)実施例7
2−[3−(2−ブロモ−4−フルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−4−
オキソフタラジン−1−イル]酢酸
mp:164−166℃
NMR(DMSO-d6,δ):4.00 (2H,s),5.34 (2H,s),7.06 (1H,t,J=8Hz),7.20(1H,
dt,J=2Hz および 8Hz),7.66 (1H,dd,J=2Hz および 8Hz),7.85-8.04 (3H,m),8
.32 (1H,d,J=8Hz)実施例8
2−[3,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−(2−トリフルオロメチルベンジ
ル)フタラジン−1−イル]酢酸
mp:156−159℃
NMR(DMSO-d6,δ):4.01 (2H,s),5.43 (2H,s),7.51 (2H,d,J=8Hz),7.70 (2H
,d,J=8Hz),7.85-8.00 (3H,m),8.32 (1H,m)実施例9
2−{3−[1−(4−ブロモフェニル)エチル]−3,4−ジヒドロ−4−
オキソフタラジン−1−イル}酢酸
mp:139−141℃
NMR(CDCl3,δ):1.79 (3H,d,J=7Hz),4.04 (2H,s),6.38 (1H,q,J=7Hz),7.30
-7.45 (4H,m),7.69(1H,m),7.73-7.87 (2H,m),8.47(1H,m)実施例10
2−[3−(4−ブロモ−2−ニトロベンジル)−3,4−ジヒドロ−4−オ
キソフタラジン−1−イル]酢酸
mp:188−190℃
NMR(DMSO-d6,δ):3.98 (2H,s),5.58 (2H,s),7.18 (1H,d,J=8Hz),7.83-8.0
4 (4H,m),8.26-8.33 (2H,m)
実施例11
2−[3−(4−ブロモ−2−フルオロベンジル)−1,4−ジヒドロ−4−
オキソシンノリン−1−イル]酢酸
mp:209−210℃
NMR(CDCl3-CD3OD,δ):4.12 (2H,s),5.09 (2H,s),7.13-7.36 (4H,m),7.42
(1H,t,J=8Hz),7.71 (1H,dt,J=8Hz および 1Hz),8.31(1H,dd,J=8Hz および 1Hz
)実施例12
2−[3−(4−ブロモベンジル)−3,4−ジヒドロ−4−オキソフタラジ
ン−1−イル]酢酸
mp:181−183℃
NMR(DMSO-d6,δ):3.99 (2H,s),5.29 (2H,s),7.29 (2H,d,J=7.5Hz),7.53 (
2H,d,J=7.5Hz),7.85-8.02 (3H,m),8.31 (1H,m)実施例13
2−[3−(4−ブロモ−2−フルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−4−
オキソフタラジン−1−イル]アセトニトリル
mp:148−150℃
NMR(CDCl3,δ):4.02 (2H,s),5.42 (2H,s),7.20-7.35 (3H,m),7.77(1H,J=7
Hz),7.80-7.95 (2H,m),8.50 (1H,d,J=7Hz)実施例14
2−[3−(4−ブロモ−2−フルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−4−
オキソフタラジン−1−イル]プロピオン酸
mp:179−181℃
NMR(DMSO-d6,δ):1.45 (3H,d,J=9Hz),4.41 (1H,q,J=7.5Hz),5.29および5.4
9 (2H,ABq,J=14Hz),7.25 (1H,t,J=9Hz),7.39 (1H,dd,J=7.5Hz および 1.5Hz)
,7.59 (1H,dd,J=9Hz および 1.5Hz),7.85-8.03 (3H,m),8.33 (1H,d,J=7.5Hz)実施例15
3−(4−ブロモ−2−フルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−4−オキソ
−1−(1H−テトラゾール−5−イルメチル)フタラジン
mp:219−222℃
NMR(DMSO-d6,δ):4.68 (2H,s),5.29 (2H,s),7.19 (1H,t,J=8Hz),7.33 (1H
,d,J=8Hz),7.54 (1H,d,J=8Hz),7.80-8.05 (3H,m),8.31(1H,d,J=7Hz)実施例16
2−[3−(4−ブロモ−2−フルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−4−
オキソフタラジン−1−イル]酢酸イソプロピル
mp:112−115℃
NMR(CDCl3,δ):1.20 (6H,d,J=6Hz),3.93 (2H,s),5.05 (1H,m),5.42 (2H,s
),7.17-7.28 (3H,m),7.69-7.88 (3H,m),8.49(1H,dd,J=7.5Hz および 1.5Hz)実施例17
2−[3−(4−ブロモ−2−フルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−4−
オキソフタラジン−1−イル]プロピオン酸エチル
mp:110−112℃
NMR(CDCl3,δ):1.15 (3H,t,J=7.5Hz),1.60 (3H,d,J=6Hz),4.07-4.28(3H,m)
,5.42 (2H,s),7.18-7.29 (3H,m),7.72-7.83 (3H,m),8.48(1H,dd,J=7.5Hz お
よび 1.5Hz)実施例18
4−[3−(4−ブロモ−2−フルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−4−
オキソフタラジン−1−イル]−3−オキソ酪酸エチル
mp:153−154℃
NMR(CDCl3,δ):1.26 (3H,t,J=7Hz),3.58 (2H,s),4.18 (2H,q,J=7Hz),4.20
(2H,s),5.40 (2H,s),7.18-7.30 (3H,m),7.65-7.90 (3H,m),8.47(1H,d,J=7H
z)
実施例19
[3−(4−ブロモ−2−フルオロベンジル)−3,4−ジヒドロ−4−オキ
ソフタラジン−1−イル]カルボアルデヒドオキシム
mp:230−233℃
NMR(DMSO-d6,δ):5.40 (2H,s),7.25 (1H,t,J=8Hz),7.40 (1H,dd,J=2Hz お
よび 8Hz),7.60 (1H,dd,J=2Hz および 8Hz),7.85-8.05 (2H,m),8.15 (1H,s)
,8.35 (1H,dd,J=2Hz および 8Hz),8.85(1H,d,J=8Hz)
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),AU,CA,CN,HU,J
P,KR,RU,US
(72)発明者 川合 吉夫
茨城県牛久市上柏田3―33―14
(72)発明者 山崎 斉
茨城県つくば市土田4―15―203
(72)発明者 阿部 義人
茨城県稲敷郡茎崎町桜が丘9―9
(72)発明者 奥 照夫
茨城県つくば市緑が丘8―2
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.式 [ここに、R1は1個以上の適当な置換基を有していてもよいアル低級アルキル であり、 R2はカルボキシ低級アルキルまたは保護されたカルボキシ低級アルキルであ る]のオキソフタラジン化合物またはその医薬として許容しうる塩を有効成分と し、これを、製薬上許容しうる担体または賦形剤との混合物として含有すること を特徴とする悪液質の予防的および/または治療的処置用医薬組成物。 2.式 [ここに、R1は1個以上の適当な置換基を有していてもよいアル低級アルキル であり、 R2はカルボキシ低級アルキルまたは保護されたカルボキシ低級アルキルであ る]のオキソフタラジン化合物またはその医薬として許容しうる塩の、悪液質の 予防的および/または治療的処置用医薬製造のための使用。 3.式 [ここに、R1は1個以上の適当な置換基を有していてもよいアル低級アルキル であり、 R2はカルボキシ低級アルキルまたは保護されたカルボキシ低級アルキルであ る]のオキソフタラジン化合物またはその医薬として許容しうる塩をヒトまたは 動物に投与することを特徴とする悪液質の予防的および/または治療的処置方法 。 4.オキソフタラジン化合物が式 [ここに、R1は、低級アルキル、ハロゲンおよびトリハロ低級アルキルからな る群から選ばれた1〜3個の適当な置換基を有していてもよいフェニル低級アル キルであり、 R2がカルボキシ低級アルキルまたはエステル化されたカルボキシ低級アルキ ルである]の化合物である請求の範囲第1項の医薬組成物、請求の範囲第2項の 使用または請求の範囲第3項の方法。
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GB939315422A GB9315422D0 (en) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | New use |
GB9322283.4 | 1993-10-29 | ||
GB939322283A GB9322283D0 (en) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | New use |
PCT/JP1994/001179 WO1995003053A1 (en) | 1993-07-26 | 1994-07-18 | Oxophthalazines for treating cachexia |
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---|---|
JPH09506068A true JPH09506068A (ja) | 1997-06-17 |
Family
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP7505053A Ceased JPH09506068A (ja) | 1993-07-26 | 1994-07-18 | 悪液質治療のためのオキソフタラジン類 |
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---|---|
JP (1) | JPH09506068A (ja) |
AU (1) | AU7195594A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015181394A1 (en) * | 2014-05-30 | 2015-12-03 | INSERM (Institut National de la Santé et de la Recherche Médicale) | Novel il-2/il-15 receptor antagonist compounds and uses thereof for the treatment of autoimmune and inflammatory diseases or graft rejection |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IE47592B1 (en) * | 1977-12-29 | 1984-05-02 | Ici Ltd | Enzyme inhibitory phthalazin-4-ylacetic acid derivatives, pharmaceutical compositions thereof,and process for their manufacture |
-
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- 1994-07-18 WO PCT/JP1994/001179 patent/WO1995003053A1/en active Application Filing
- 1994-07-18 JP JP7505053A patent/JPH09506068A/ja not_active Ceased
Also Published As
Publication number | Publication date |
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