JPH09505110A - ガラスファイバー用油剤組成物、該組成物を用いる方法、及び得られる製品 - Google Patents

ガラスファイバー用油剤組成物、該組成物を用いる方法、及び得られる製品

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JPH09505110A JP8503705A JP50370596A JPH09505110A JP H09505110 A JPH09505110 A JP H09505110A JP 8503705 A JP8503705 A JP 8503705A JP 50370596 A JP50370596 A JP 50370596A JP H09505110 A JPH09505110 A JP H09505110A
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ベトロテツクス・フランス
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、粘度が400cP以下で、5重量%以下の溶媒を含み、少なくとも1種の熱重合性及び/又は架橋性の基材系を含む溶液からなり、該基材系が、分子量750未満、好ましくは500未満で、少なくとも1個のエポキシ反応性官能基を有する1種以上の成分を少なくとも60重量%含んでいるガラスファイバー用油剤組成物に関する。本発明は更に、該組成物の使用方法及び該組成物でコーティングして本方法で得られるファイバーに関する。

Description

【発明の詳細な説明】 ガラスファイバー用油剤組成物、該組成物を用いる方法、及び得られる製品 本発明は、熱の作用下で反応するガラスファイバー用油剤組成物に関する。本 発明は更に、特に有機材料及び/又は無機材料強化のための油剤付着ガラスファ イバーを上記組成物を用いて製造する方法、得られるガラスファイバー、並びに 該ファイバーから製造される複合品に関する。 本明細書で「重合」、「重合する」、「重合性」とはそれぞれ、「重合及び/ 又は架橋」、「重合する及び/又は架橋する」、「重合性及び/又は架橋性」を 意味する。 強化ガラスファイバーの製造は、1つ以上のダイのオリフィスから流出する溶 融ガラス糸から公知の方法で行われる。これらの糸は機械的に連続フィラメント の形態に延伸され、次いでフィラメントが1つ以上の原ファイバーに集束され、 次いでこのファイバーは移動式支持体上で回収されるか又は所与の用途によって は回収前に他の処理に付される。 フィラメントをファイバーの形態に集束させる前に連続供給式オイリング装置 に通して油剤でフィラメントをコーティングする。ファイバーを得るにはこの油 剤付着が必要 であり、これによりファイバーを他の材料(例えば有機材料及び/又は無機材料 )と組合せて複合品を製造することができる。 実際、油剤は第一に潤滑剤の役割を果たし、上述の方法を実施する際に誘導装 置のような種々の装置上でファイバーが高速で摩擦しても摩耗しないようにする 。 大抵の場合、この油剤によって、上述したファイバーの結着性、即ちファイバ ーを構成するフィラメント同士の結合も保持される。特にファイバー上に付着し た油剤が重合した後に得られるこの結着性は一般に、ファイバーが強い機械応力 を受ける織物用途で探求されている。実際にファイバーを構成するフィラメント 同士の結合が弱ければ、フィラメントは上記のような用途でより簡単に破損して 、織機の作動に混乱を招く。一般に、ファイバーの結着性はしばしば探求されて おり、結着(統合)されていないファイバーは取り扱いが困難であると見なされ る。 この油剤では更に、強化すべき種々の材料に対するファイバーの湿潤及び/又 は含浸を簡単にして前記ファイバーと前記材料との結合を助長することにより、 ファイバーを強化すべき材料と組合せ(結合し)て、複合品を製造する ことができる。前記材料及び前記ファイバーから得られる複合品の機械的性質は 特に、材料のファイバーとの付着性や、ファイバーの材料に対する湿潤性及び/ 又は含浸性に依存する。 油剤を使用方法に適合させるには、十分に安定であり、油剤中に貫通させるべ きフィラメントの延伸速度(数十m/秒)と適合する油剤組成物を探求する必要 がある。特に、油剤はフィラメントの通過によって生ずる剪断に耐えて、前記速 度でフィラメント表面を十分に湿潤させねばならない。使用する油剤が熱の作用 下で重合する場合には更に、該油剤がダイの下で安定を保つよう十分に高い反応 温度を示すことが必要である。このような油剤が重合後に高い転化率(この比率 は熱処理後の油剤内で反応した官能基の率と、熱反応前の油剤内の反応性官能基 の率との比率に相当する)を示して、油剤の付着した一定品質のガラスファイバ ーが製造され(転化率の低い油剤は経時的に変化する恐れがある)、織物用途で 油剤の損失が最小となることも望ましい。更には、高い転化率がファイバーの特 徴(例えば機械的特徴)の改善に寄与する場合もある。 このような技術的な考察に加えて、経済性や油剤利用の 容易性を考察しなければならない。特に後者の理由のために、現在使用されてい る油剤の大半は取り扱いの簡単な水性油剤であるが、効果的とするためにフィラ メント上に多量に付着させねばならない。これらの油剤は多量の水を含んでいる (特に粘性のために油剤の90重量%は水であり、油剤の付着したファイバーの 含水率は6〜12重量%となる)ため、ファイバーを有機材料及び/又は無機材 料強化のために使用する前には必ずファイバー乾燥段階を設けねばならない。水 分によって前記ファイバーと前記材料との良好な付着性を損なわれる可能性があ る。このような乾燥は長く、コスト高であり、ファイバーの製造条件(製造条件 は使用する油剤組成物、乾燥すべきファイバーの量...)に適合せねばならず 、また乾燥効率は常に最適というわけではない(特にファイバーの巻線(もしく はコイル)又は「マット」と称する層状に絡み合ったファイバーに関して)。更 には、ファイバー形成作業中(即ちフィラメントを集束させて得られたファイバ ーを回収する前)にフィラメント(WO92/05122号)又はファイバー( 米国特許第3 853 605号)で乾燥を実施する場合は各ダイの下に乾燥装 置を設置せねばならず、ファイバーの最 終巻線で乾燥すると、巻線内部で油剤成分の不規則かつ/又は選択的な移動の危 険性が生じ(水性油剤はその性質のために油剤付着時から既にファイバー上に不 規則的に分散する傾向にある)、更にはファイバー着色現象又は巻線変形現象が 生じることもある。 水性油剤でコーティングした縁部が真っすぐ(層状ファイバー(stratifils) )で、ファイバーの細い(即ちファイバーの番手は約300〜600テックス以 下)巻線では、乾燥を実施せずとも巻線の変形が観察される。この巻線は一般に 耐性が不十分である(このような巻線の耐性は交差(croisure)角度が大きい場 合にしか得られず、油剤付着ファイバーの従来の製造方法では角度を大きくする ことは困難である)、交差角度とは、2つの連続する層に属するファイバー螺旋 間の角度を指し、その二等分線は巻線軸に垂直な面内に含まれる。 非水性油剤を使用して油剤の付着したフィラメント又はファイバーの乾燥の問 題を低減する解決法を提案した特許がごく僅かにあるが、これらの特許に記載さ れている油剤は一般に、取り扱いが困難で、また有害であるために周辺の人員の 健康を害し得る有機溶媒を使用しており、及び/ または前記油剤の加熱(米国特許第4 604 325号)又は適切な添加剤の 添加(米国特許第4 609 591号)によって解決することが肝要な粘度の 問題を提起している。 このような油剤を使用するには更に大抵の場合、各ダイの下に特殊な装置を設 置する必要がある。これらの油剤でコーティングしたファイバーを巻線の形態で 回収するときは特に、各巻線の螺旋同士がひどく接着して、ファイバーの巻き戻 しが困難にならないように、最終巻線を得る前に前記ファイバーを処理する必要 がある。その効率が作業条件に依存する上記処理は例えば、ファイバーをその行 程の少なくとも一部で紫外線作用下に置いてファイバー上の油剤を重合し、ファ イバーに十分な結着性を付与して取り扱いを簡単にすることである(米国特許第 5 049 407号)。しかしながらこの場合、油剤の重合によって、フィラ メント同士の滑動が妨げられ、このような移動性の欠如はファイバーの切断には 好ましくなく(ファイバーは切断すると油剤の機械的崩壊により破断する)、場 合によっては、使用するファイバーが結着して柔軟でなければならない織物用途 で問題が生じ得る(油剤の付着したファイバー の柔軟性は油剤の柔軟性と関連する)。 重合処理を施さずとも、純然たる有機油剤でコーティングした取り扱いの簡単 なファイバーを製造することができる。米国特許第4 530 860号明細書 は、接着剤の役割を果たし、ファイバーに結着性をもたせてファイバーの取り扱 いをより簡単にする被膜形成剤を多量に含んだ油剤を記載している。 本発明は上記した問題点を示さない改善された油剤組成物を目的とし、該組成 物は、ガラスファイバーのコーティングに使用され、熱の作用下で重合し得、重 合前であっても油剤の付着したファイバーの取り扱いを簡単にし、ファイバーに その後の処理に適合する柔軟性を付与し、重合後のファイバーに良好な結着性を 付与し、高い転化率を示し、更にはファイバーの摩耗を効果的に防止し、強化す べき種々の材料と組合せて良好な機械的性質を有する複合部品を製造できるよう にし、特にダイの下でとりわけ安定であり、かつフィラメントの延伸速度と適合 している。 本発明は更に、油剤の付着したガラスファイバーの改善された製造方法、及び 取り扱いが簡単で改善された特徴を示し、複合品製造のために有機材料及び/又 は無機材料を 効果的に強化し得る油剤の付着したガラスファイバーを目的とする。 本発明の油剤組成物は、粘度が400cP以下で、5重量%以下の溶媒を含み 、少なくとも1種の熱重合性基材系を含む溶液からなり、該基材系は分子量が7 50未満、好ましくは500未満で、少なくとも1個のエポキシ反応性官能基を 有する1種以上の成分を少なくとも60重量%含んでいる。 本発明の組成物の一態様では、基材系は更に、分子量が上記よりも大きく、少 なくとも1個のエポキシ反応性官能基を有する1種以上の成分並びに/又は1個 のヒドロキシ反応性官能基及び/もしくは1個のビニルエーテル反応性官能基を 有する1種以上の成分を含んでいる。 本発明の組成物の好ましい態様では、組成物は更に、少なくとも1種のルイス 酸又はルイス塩基熱反応開始剤(amorceur thermique)を含んでいる。 本発明は更に、1つ以上のダイの基部に配置された多数のオリフィスから流出 する多数の溶融ガラス糸を一重又は幾重もの連続フィラメントの形態に延伸し、 次いでフィラメントを1つ以上のファイバーに集束させて移動式支持体 上で回収する油剤の付着したガラスファイバーの製造方法に関し、該方法は、延 伸中及びフィラメントをファイバーに集束させる前に、フィラメント表面に上記 定義の油剤組成物を付着させることからなる。 本発明の方法の有利な実施態様では、油剤組成物は、組成物でコーティングし たファイバーを回収する間に又は回収した後に、少なくとも1種のルイス酸又は ルイス塩基熱反応開始剤の存在下で熱処理に付される。 本発明は更に、上記定義の組成からなる油剤でコーティングされかつ/又は上 記方法に従って得られるファイバーに関する。 本発明の組成物では、任意の溶媒は本質的に、ある種の重合性化合物を溶液と するのに必要な有機溶媒である。このような溶媒の量が限定されていれば、溶媒 除去のための特殊な処理は不要となる。大抵の場合、本発明の油剤は更に、溶媒 、即ち溶液中で単に溶媒の役割を果たす化合物を全く含んでいない。 本発明の油剤組成物は粘度が低い(400cP以下、好ましくは200cP以 下)ので、直接法で必要とされるガラスファイバーの製造条件と適合し、即ち、 前記組成物は 組成物内を貫通するフィラメントの延伸速度(数+m/秒)や、フィラメント直 径の如何を問わず好適に使用することができる。 本発明の「熱重合性基材系」とは、油剤に不可欠で、主として油剤の構造に関 与し、熱重合し得る1種以上の化合物を含むと理解すべきである。基材系は一般 に、本発明の油剤組成物の60〜100重量%、好ましくは組成物の70〜90 重量%を占める。 基材系で使用され得るエポキシ反応性官能基を有する成分は一般に、アルキル 、シクロアルキル、芳香族基上にグラフトした1〜4個のオキシラン官能基を含 み、更にはエーテル及び/又はヒドロキシル及び/又はエステル及び/又は第三 アミン官能基を含み得る。 これらの成分は以下の成分の1種以上であり得る:一官能価成分(例えばC4 −C16脂肪族鎖を有するアルキルグリシジルエーテル、又はクレシルもしくはフ ェニルもしくはノニルフェニルもしくはp−t−ブチルフェニルもしくは2−エ チルヘキシル等のグリシジルエーテル、リモネンエポキシド、シクロヘキセンモ ノオキシド等);二官能価成分(例えば1,4−ブタンジオール又はネオペンチ ルグリコール又はレゾルシノール又はシクロヘキサンジメタノール又は1,6− ヘキサンジオール又はジブロモネオペンチルグリコール等のジグリシジルエーテ ル、ビスフェノールA又はFのジエポキシ化誘導体、3,4−エポキシシクロヘ キシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、ビス−(3 ,4−エポキシシクロヘキシル)アジペート、ポリグリコールジエポキシド、ヘ キサヒドロフタル酸無水物のジグリシジルエステル、ジグリシジルヒダントイン 等);同一の反応性官能基を3個以上有する成分(例えばトリメチロールエタン 又はトリメチロールプロパン等のトリグリシジルエーテル、パーム油トリグリシ ジルエーテル、パラアミノフェノールトリグリシジルエーテル、テトラ(パラグ リシドキシフェニル)エタン、4,4’−(ジグリシジルアミノ)ジフェニルメ タン、脂肪族ポリオールのポリグリシジルエーテル、エポキシ化ポリブタジエン 、エポキシフェノールノボラック樹脂又はエポキシクレゾールノボラック樹脂等 )。 分子量が750(又は500)未満で少なくとも1個のエポキシ反応性官能基 を有する成分の他に、基材系は他の1種以上の熱重合性化合物、特に分子量がよ り大きく、少 なくとも1個のエポキシ反応性官能基を有する1種以上の成分並びに/又は少な くとも1個のヒドロキシ反応性官能基及び/もしくはビニルエーテル反応性官能 基を有する1種以上の成分を含んでいてもよい。 少なくとも1個のヒドロキシ反応性官能基を有するが、エポキシ反応性官能基 をもたない成分の基材系中での比率は好ましくは基材系の40重量%以下であり 、これらの成分は油剤重合速度を遅延させることができ、また油剤の水分又は化 学物質に対する耐性を弱めることもできる。 少なくとも1個のビニルエーテル反応性官能基を有するが、エポキシ反応性官 能基をもたない成分の基材系中での比率が基材系の40重量%以下であることも 好ましい。 ヒドロキシ反応性官能基を有し、基材系で使用され得る成分は本質的にアルコ ール又はポリオールであり、成分の空間配置や成分の反応性基の数に応じて、可 撓性付与剤及び/又は架橋剤として機能し得る(該成分は油剤の架橋率を高める )。 これらのヒドロキシ成分は以下の成分の1種以上であり得る:カプロラクトン ポリオール又はその誘導体、エチレングリコール又はプロピレングリコールのポ リオール誘導 体、エトキシル化又はプロポキシル化トリメチロールプロパン、エトキシル化又 はプロポキシル化ペンタエリトリトール、ポリオキシプロピレンテトロール、ヒ ドロキシル化ポリブタジエン等。 ビニルエーテル反応性官能基を有する成分は以下の成分の1種以上であり得る :一官能価成分(例えばヒドロキシアルキルビニルエーテル、ビニルエーテルを 末端とする脂肪族又は芳香族エステルモノマー、1,4−シクロヘキサンジメタ ノールモノビニルエーテル);多官能価成分(例えばシクロヘキサンジメタノー ル又はトリエチレングリコール等のジビニルエーテル、ビニルエーテルを末端と する脂肪族又は芳香族ウレタンオリゴマー等)。 エポキシ官能基及び/又はヒドロキシ官能基及び/又はビニルエーテル官能基 を有し、本発明の組成物の基材系で使用される1種以上の成分は、エポキシ、ヒ ドロキシ及びビニルエーテルの中から選択される反応性官能基を1個(一官能価 成分)或いは同一又は異なる反応性官能基を2個以上(多官能価成分)有し得る 。好ましくは、一官能価成分の基材系中での比率は基材系の0〜75重量%であ り、多官能価成分の比率は基材系の10〜100重量%であり、 同一の反応性官能基を3個以上含んでいる成分の比率は基材系の0〜70重量% である。 本発明の好ましい実施態様によれば、本発明の組成物の基材系は、少なくとも 1個のエポキシ反応性官能基を有する1種以上の成分と、任意に少なくとも1個 のヒドロキシ反応性官能基及び/又は1個のビニルエーテル反応性官能基を有す る1種以上の成分とからなる。 本発明の他の実施態様によれば、基材系は、分子量が750未満、好ましくは 500未満である1種以上の成分からなる。 好ましくは、本発明の組成物の基材系中に存在する分子量が750(又は50 0)未満の成分はモノマー(上述したように一官能価又は多官能価)であるが、 この基材系は場合によっては、分子量が750未満で、部分重合した官能基を有 するオリゴマー又はポリマー形態の成分を含み得る。 上述したように、油剤組成物は好ましくは、基材系の他に、熱の作用下で油剤 の重合を可能とするルイス酸又は塩基熱反応開始剤を少なくとも1種含んでいる 。この開始剤は本発明の方法の中で後述するように、油剤の付着した重 合前のガラスファイバーと組合される材料を介して前記組成物に提供することも できる。 「ルイス酸又はルイス塩基熱反応開始剤」とは、本発明によればあらゆるルイ ス酸又はルイス塩基を指し、より一般的には熱の作用下でルイス酸又はルイス塩 基を生成し得るあらゆる化合物を指す。これらの酸又は塩基は熱の作用下で、エ ポキシ成分、場合によってはヒドロキシ及び/又はビニルエーテル成分のカチオ ン又はアニオン重合を生起する。これらの開始剤は「カチオン又はアニオン触媒 」とも称される。例えば、ハロゲン化誘導体(Sn,Al,Zn,B,Si,F e,Ti,Mg,Sb)又はハロゲン化メタロイドもしくは金属を基質とする錯 体(例えばジエチルエーテル錯体、テトラヒドロフラン錯体、BF3もしくはB Cl3の脂肪族アミンもしくは芳香族アミン、又はPF5もしくはAsF5のアミ ン錯体)をルイス酸熱反応開始剤として挙げることができる。ルイス塩基熱反応 開始剤は好ましくは、環状であるか又は芳香族環を有する第三もしくは第二アミ ン(ピリジン、2,4,6−トリスジメチルアミノエチルフェノール、ベンジル ジメチルアミン、ピペリジン、イミダゾール誘導体、2−エチル−4−メチルイ ミダゾール、N−C1−C12アルキルイミダゾール、ベンズイミダゾール、アミ ノオキサジアゾール、ジアザ芳香族第三アミン(メチルピラジン)、ジアリルテ トラヒドロジピリジル)、又は二重結合を有する第三もしくは第二アミン(テト ラメチルグアニジン、ヘプタメチルイソビグアニド)の中から選択されるか、錯 体混合物(金属アルコキシル化誘導体、ホウ酸トリエタノールアミンもしくはキ レート化金属とのホウ酸塩エステル)又は他のアミンもしくは適切なアミン誘導 体(トリエチルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、第三アミ ンオキシド)の中から選択することもできる。ルイス酸開始剤は、促進剤の役割 を果たす水素供与体(例えば炭酸プロピレン又はγ−ブチロラクトン)に結合す ることができる。油剤組成物中に存在し及び/又は良好な重合を可能とするため に該組成物に提供されるルイス酸又はルイス塩基熱反応開始剤の比率は、前記組 成物の0.5〜6重量%、好ましくは1.5〜5重量%である。 場合によっては、油剤組成物は油剤の重合を可能とする他の化合物を含んでい てもよい。 本発明の組成物は更に、油剤組成物に特定の特性を付与 するが、基材系とは反対に油剤の構造には本質的に関与しない添加剤を少量含み 得る。これらの添加剤は基材系と区別すべきであるとしても、基材系の化合物と 同様に熱重合性であり得る。 本発明の組成物はこのように、油剤をガラスに固着させ得る少なくとも1種の カップリング剤を添加剤として含み得る。カップリング剤の比率は油剤の0〜2 0重量%、好ましくは油剤の15重量%以下である。好ましくは、これらのカッ プリング剤の分子量は500未満であり、第一アミン官能基をもたない。これら のカップリング剤は以下の成分の1種以上であり得る:シラン(例えばγ−グリ シドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメト キシシラン、ポリエトキシル化−プロポキシル化トリメトキシシラン、γ−アク リルオキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン等)、チタ ネート、ジルコネート、シロキサン等。 本発明の組成物は更に、単に潤滑剤の役割を果たしてファイバー形成を容易に する少なくとも1種の被膜形成剤を添加剤として、0〜15重量%、好ましくは 10重量%以下の比率で含み得る。これらの添加剤が存在すると、フィラ メントを(40m/秒以上の)高速で延伸するとき及び/又はフィラメントが非 常に細いときにオイリング装置上でフィラメントが過度に摩擦されない。しかし ながら、これらの添加剤は高価で、複合品の機械的特徴の低下を生じ得る。これ らのフィルム形成剤は以下の成分の1種以上であり得る:シリコーン、シロキサ ン又はポリシロキサン(例えばグリシジル(n)ポリジメチルシロキサン、α− ωアクリルオキシポリジメチルシロキサン等、シリコーン油のようなシリコーン 誘導体等)。 本発明の組成物は更に、本質的に潤滑剤の役割を果たす少なくとも1種の繊維 加工剤(agent de mise en oeuvre textile)を添加剤として、0〜15重量% 、好ましくは0〜10重量%の比率で含み得る。これらの繊維用薬剤は好ましく は以下の成分の1種以上である:(任意にエトキシル化又はプロポキシル化した )脂肪酸エステル、グリコール(特にエチレン又はプロピレングリコール)の誘 導体(例えばイソプロピルパルミテート又はセチルパルミテート、イソブチルス テアレート、デシルラウレート、エチレングリコールアジペート、ポリエチレン グリコール又は分子量が2000未満のポリプロピレングリコール、イソプ ロピルステアレート等)。 特にセメント材料の場合、油剤は更に、強化すべき材料に対する適合剤(agen t d'adaptation)を少なくとも1種添加剤として含み得る。 本発明の油剤組成物はファイバーの摩耗を効果的に防止し、特にダイの下で安 定であり(本発明の組成物は実際には100℃以下では重合せず、ダイの下では 70℃以下の温度にさらされる)、フィラメントの延伸速度と適合し、重合前の 乾燥作業は不要で、ファイバー上への付着と油剤の付着したファイバーの回収作 業との間での特殊な処理も不要である。 更には、延伸中に本発明の組成物をフィラメント上に付着させると、組成物は フィラメントの表面上に素早く分散して、各フィラメントに対して真の保護膜が 形成される。フィラメントを集束させて得られたファイバーを熱処理していない (即ち重合前の)組成物でコーティングすると、互いに滑動し得る被覆フィラメ ント束となる。このファイバーは高い柔軟性を有し、ファイバーを切断して使用 する場合に特に有利である。フィラメントを被覆すると更に、摩耗に対して補足 的な防止効果が得られる。このようなファ イバーは用語の一般的な意味において結着性を示さず、即ちファイバーは、特に 1種以上の油剤成分、例えば油剤中に多量に存在する被膜形成剤が接着して結合 しているために、互いに固着したフィラメントからなるのではない。それにもか かわらず、重合前の組成物でコーティングされたこのファイバーは取り扱いが簡 単で、巻線の形態で巻き取ると、油剤を予め重合処理せずとも巻線から容易に取 り出すことができる。重合前の油剤組成物でコーティングしたこのファイバーは 更に、強化すべき材料に対して非常に良好な湿潤性及び含浸性を有する。この含 浸はより迅速に行われ(生産性の増加)、得られた複合物はより均質な外観を呈 して、幾つかの改善された機械的性質を示す。 ファイバーを構成するフィラメントの接着によるファイバーの結着性は、熱の 作用下で油剤組成物を重合した後に得られる。この結着性は、例えば織物用途で 強い機械応力を受けるべきファイバーに関して、又は有機材料及び/又は無機材 料を強化するために切断されるファイバーに関して探求されている。このような 場合、それぞれファイバーを織物用途で使用するか又は切断したファイバーを強 化すべき材料と組合せる前に油剤を重合させることが好ましい。 ファイバー上での重合油剤の割合が比較的低いときには(油剤組成物でコーテ ィングされた及び/又は本発明の方法で得られたファイバーの強熱減量(perte au fer)は3重量%を越えない)、油剤の重合後に得られる結着性は特に重要で ある。効果的とするためにファイバー上に付着させねばならない油剤組成物の量 はあまり多くないことが有利であるが、それでも非常に良好な特性(例えば結着 性)を有するファイバーを得ることができる(得られる結着性はフィラメント上 に付着される油剤の率が約0.6重量%の場合でも高い)。ルイス酸開始剤の存 在下で、又は更にルイス塩基開始剤の存在下で本発明の組成物を重合して得られ るこの結着性は従来の多くの油剤組成物を用いて同一条件下で得られる結着性よ りも良好である。 本発明の油剤組成物は重合後でも高い転化率を示す。 驚くべきことに、本発明のファイバーの引張強さのような特性は老化後の方が ファイバーの老化前に得られる特性よりも良好であることが観察されている。よ り少ない強熱減量に対して、ルイス塩基を含む本発明の油剤でコーティングした ファイバーの機械的強さが、ルイス酸を含む本発明の油剤でコーティングしたフ ァイバーの機械的強さより も良好であることも注目される。 本発明のファイバーは強化すべき種々の材料に有利に結合して、良好な機械的 性質を示す複合部品を製造することができる。本発明の組成物により、強化すべ き材料、特に有機材料(とりわけエポキシ材料)だけでなく、セメント材料のよ うな無機材料と特に適合性のあるファイバーが得られる。本発明の組成物によっ て、油剤の付着したファイバーに強化すべき材料を含浸させることもできる。非 重合形態の組成物でコーティングしたファイバーの場合、この含浸は容易である 。油剤組成物は、層状ファイバー、ケーク、コップ、マットの形態で回収される 連続ファイバーの生産、又は切断ファイバーの生産に特に適している。これらの 種々のファイバーは、直径が5〜約24ミクロンに達し得るフィラメントからな る。本発明の油剤組成物は従来の水性油剤とは異なり、層状ファイバーの形態で 回収される細いファイバー(番手は600テックス未満)の生産に特に適してい る。 有利には、本発明の油剤組成物を、ファイバーとして集束させるためのフィラ メント上に本発明方法の実施中に付着させ、次いで熱処理の作用下で重合させる 。この処理は ファイバー形成作業とは独立して実施され(従って各ダイの下に装置は不要であ る)、ファイバー形成後の種々のプロセス段階で実施することができ、熱処理し ていない油剤の付着したファイバーでは、重合熱処理の前に乾燥のような特殊処 理は不要である。 熱処理は回収したファイバーで実施していもよいし、油剤の付着したファイバ ーと有機材料との組合せによる複合品の製造時に実施してもよい。本発明の方法 でフィラメント上に付着した油剤組成物が少なくとも1種のルイス酸又はルイス 塩基熱反応開始剤及び/又は油剤の重合を可能とする他の化合物を含んでいる場 合、また得られたファイバーが巻線形態で回収される場合、熱処理は、ファイバ ーを特に織物用途で使用する前にファイバーの巻線上で実施することができる。 熱処理をファイバーの巻線をほどく前に行う場合、重合した油剤によって螺旋同 士が接着しないように、前記巻線を構成するファイバーの螺旋が少なくとも1. 5°の交差角度を有することが望ましい。このような接着が生ずると、ファイバ ーの巻き戻しが困難になる。 ルイス酸又はルイス塩基開始剤の存在下での熱処理が、開始剤の分解を可能と するほど十分に長いものでなければ ならないことに留意されたい。かくして、数kgの層状ファイバーの形態で回収 したファイバーの処理時間は、層状ファイバーの形態や重量によって160℃で 3〜6時間となり得る。しかしながら、処理時間の大半は、巻線内に含まれるガ ラス素材の温度上昇にのみ費やされる(初期温度が25℃である本発明の油剤の 試料50gを160℃の炉内に入れると、一般に15〜45分の処理時間が必要 である)。 フィラメントを集束させた後に得られるファイバーは、回転式支持体上におい て巻線形態で回収できるだけでなく、並進式受容支持体上でも回収できる。実際 には、ファイバーの延伸にも役立つ装置により、放出されるファイバーの方向に 対して横断方向に移動する回収面に向けてファイバーを放出し、「マット」と称 する層状に絡み合った連続ファイバーを得ることができる。この場合、熱処理は 回収面上に分散したファイバー上で行われ得る。必要とあれば、結合剤(この結 合剤は場合によって、ルイス酸又はルイス塩基開始剤のような重合を可能にする 化合物を含み、これを油剤に提供し得る)をマット上に吹付けた後に全体を熱処 理することができる。この熱処理により結合剤及び油剤を同時に重合することが できる。 ファイバーは、ファイバーの延伸にも役立つ装置で回収前に切断することもで きる。切断されたファイバーは並進式受容支持体上で回収され、この場合、熱処 理は受容支持体上に分散した切断ファイバーで実施することが好ましい(フィラ メント上に付着した油剤はこの場合有利には少なくとも1種のルイス酸又はルイ ス塩基熱反応開始剤を含んでいる)。 ファイバーを1つ以上の並進式支持体上で回収するとき、及び熱処理をこれら の支持体上で実施するときの処理時間は約15〜20分である。 ファイバーは熱処理を施さずに回収することもでき、この場合熱処理は後で実 施される。特に、ファイバーを巻線形態で回収し、次いで前記巻線から取り出し て、補足的な処理を施すことができる(例えばファイバーの機械的駆動にも役立 つ装置で切断する)。熱処理は補足的な処理の前でも、最中でも、後でもファイ バー上で実施できる(特に切断の場合、熱処理は切断したファイバーの回収装置 で行うことができる)。 油剤の付着したファイバーを熱処理せずに回収し、次いで複合品製造時に有機 材料と組合せ、その後熱処理するこ ともできる。フィラメント上に付着した油剤が油剤の重合を可能とする化合物を 含まない場合、及び場合によっては油剤が該化合物を含んでいる場合、前記有機 材料は、油剤の重合を可能とする少なくとも1種の化合物、特に少なくとも1種 のルイス酸又はルイス塩基熱反応開始剤を含み、油剤の付着したファイバーと前 記材料との組合せ時に前記化合物を前記油剤にもたらす。使用する有機材料、並 びに場合によっては該有機材料に含まれる開始剤及び/又は触媒によって、熱処 理は紫外線処理、電子ビーム処理等を伴い得る。複合品製造時の熱処理時間は一 般に少なくとも2時間である。 本発明の油剤でコーティングした及び/又は本発明の方法で得られたガラスフ ァイバーを、非重合油剤又は熱処理後に重合した油剤でコーティングする。これ らのファイバーは有利には3重量%未満、好ましくは1.5重量%未満の強熱減 量を示す。ファイバー上に付着する油剤の量が少ないために、特にファイバーを 巻線形態で回収するときのファイバー間の接着の問題を大幅に解消することがで き、更には強化すべき材料の含浸時のファイバーの開繊を改善でき、また経済的 にも有利である。 本発明で得られたファイバーは取り扱いが簡単で、回収後には、ファイバーの 補足的な処理段階を必要とする又は必要としない種々の形態であり得る。前記処 理は熱処理及び/又はファイバー回収の前でも後でも実施される。ガラスファイ バーはこのように連続ファイバー、切断ファイバーの形態を取って、編みひも、 リボン、マット又はネットの形態に成形され、織布であっても不織布であっても よい。 本発明の少なくとも1種のガラスファイバーと少なくとも1種の有機材料及び /又は無機材料とを組合せて有利に得られる複合品は、以下の実施例で示すよう に良好な機械的性質を示す。 本発明の他の利点や特徴は、本発明の油剤組成物の例や、該組成物でコーティ ングしたファイバーの特徴又は該ファイバーを含む複合品の特徴を示す以下の実 施例により明白であろう。 実施例1 本発明の方法で溶融ガラス糸を延伸させて得られた直径14ミクロンのフィラ メントを、以下の組成(重量%で示す)の油剤でコーティングする:分子量が750未満の基材系の成分 ・1,2−エポキシヘキサデカン(1) 23% ・1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル(2) 26% ・エポキシ化ビスフェノールA型樹脂(3) 30%ルイス酸開始剤 ・三フッ化ホウ素/エチルアミン錯体(4) 3% ・炭酸プロピレン 3%添加剤 ・γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン カップリング剤(5) 10% ・パルミチン酸イソプロピル繊維用薬剤 5% この組成物の粘度は200℃で40cPである。フィラメントを集束させてフ ァイバーとする。ファイバーを3600秒間、質量が約20kgの層状ファイバ ーの形態に巻き取り、次いでこの層状ファイバーを160℃で180分加熱する 。 次いで、ファイバーを巻線から取り出し、ISO規格3341で定義された条 件下でその強さ及び引張り破断強度 10個の試験片の結果(標準偏差を括弧内に示す)を、得られたファイバーの番 手及び強熱減量と共に添付の比較表 Iに示す。 NF規格57152に従って、ファイバーから平行ファイバーの複合プレート を製造する。強化樹脂はCIBA GEIGY社から市販されている「M402 」ポリエステル樹脂であり、このポリエステル樹脂100重量部に対して、CI BA GEIGY社製軟化剤「F8010C」20重量部、スチレン16.5重 量部及びCIBA GEIGY社製促進剤「THM 60」1.5重量部を添加 する。 これらのプレートを98℃の湯に24時間浸漬した後で老化前に、これらのプ レートが示す屈曲機械特性及び剪断機械特性をそれぞれISO規格178及びI SO規格4585で測定する。8〜10個の試験片で得られた結果を添付の比較 表IIに示す。この表には、製造したプレートのガラス重量比、プレートのために 使用した樹脂の種類、上記のガラス重量比及び100%のガラス重量比での老化 前後の屈曲破壊応力、並びに老化前後の剪断破壊応力を示す。標準偏差は括弧内 に示す。 実施例2 熱処理したファイバーの巻線を実施例1と同様に製造する。次いで、ファイバ ーを巻線から取り出して、耐摩耗性 を測定する。ファイバーを一連のロッド上に通した後に形成される繊維くずの量 を計量して、この耐性を評価する。実施例1に記載する重合油剤でコーティング した種々のファイバーについて試験後に計量した繊維くずの量を被試験ファイバ ー1kg当たりの繊維くずの量(mg)で表すと、約15mg/kgファイバー である。 比較として、エポキシ樹脂、シラン及び界面活性剤のエマルジョンを主成分と する水性油剤でコーティングしたファイバーを慣用的な方法で乾燥すると、20 0mg/kgファイバー、更には500mg/kgファイバーの繊維くずが形成 され得る。 番手が約326テックス、強熱減量が約0.54%の得られたファイバーから 、NF規格57152に従って複合プレートを製造する。強化樹脂はCIBA GEIGY社製エポキシ樹脂「CY 205」であり、このエポキシ樹脂100 重量部に対してCIBA GEIGY社製硬化促進剤「HT 972」を添加す る。 プレートを98℃の湯に今回は72時間浸漬した後で老化前に、得られたプレ ートの機械的性質を実施例1と同様に測定する(表II)。 実施例3 本発明で得られた直径10ミクロンのフィラメントを、以下の組成(重量%) の油剤でコーティングする:分子量が750未満の基材系の成分 ・クレシルグリシジルエーテル(6) 22% ・1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル(2) 27% ・トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル(7) 38%ルイス酸開始剤 ・三フッ化ホウ素/エチルアミン錯体(4) 3%添加剤 ・γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン カップリング剤(5) 10% この組成物の粘度は25℃で102cPである。フィラメントを集束させてフ ァイバーとする。これを巻き取って質量が約6.5kgのケークとし、次いで1 60℃で180分間加熱する。次いで、ファイバーを巻線から取り出し、実施例 1と同様にその強さ及び引張り破断強度を測定する(表I)。 表4 本発明で得られた直径14ミクロンのフィラメントを、 以下の組成(重量%)の油剤でコーティングする:分子量が750未満の基材系の成分 ・1,2−エポキシヘキサデカン(1) 21% ・1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル(2) 26% ・3,4−エポキシシクロヘキシルメチル− 3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート(8) 37%ルイス酸開始剤 ・三フッ化ホウ素/エチルアミン錯体(4) 3% ・炭酸プロピレン 3%添加剤 ・γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン カップリング剤(9) 10% これらのフィラメントを集束させてファイバーとし、これを2400秒間巻き 取って質量が約13kgの層状ファイバーの形態にする。このようにして回収し たファイバーは熱処理しない。 製造した巻線から容易に取り出せるこれらのファイバーから実施例2と同一の 方法で複合プレートを製造し、次いでこれを熱処理する。実施例2と同一条件で 測定した上記プレートの機械的性質を表IIに示す。 実施例5 本発明で得られた直径9ミクロンのフィラメントを、以下の組成(重量%)の 油剤でコーティングする:分子量が750未満の基材系の成分 ・1,2−エポキシヘキサデカン(1) 15% ・1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル(2) 24% ・3,4−エポキシシクロヘキシルメチル− 3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート(8) 30%ルイス酸開始剤 ・三フッ化ホウ素/エチルアミン錯体(4) 3%添加剤 ・γ−メタクリルオキシプロピル トリメトキシシランカップリング剤(5) 5% ・γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン カップリング剤(9) 9% ・α,ω−グリシドキシアルキル ポリジメチルシロキサン被膜形成剤(10) 10% ・アジピン酸エチレングリコール繊維用薬剤(11) 4% この組成物の粘度は25℃で36cPである。フィラメントを集束させてファ イバーとし、これを質量が約4.3 kgのケークの形態で1200秒間巻き取る。次いでケークを160℃で180 分間加熱する。 次いでファイバーを巻線から取り出し、実施例1と同様にその強さ及び引張り 破断強度を測定する(表I)。 ファイバーの耐摩耗性も実施例2と同様に測定する。試験終了後に計量した繊 維くずの量は約100mg/kgファイバーである。 実施例6 本発明で得られた直径14ミクロンのフィラメントを、以下の組成(重量%) の油剤でコーティングする:分子量が750未満の基材系の成分 ・クレシルグリシジルエーテル(6) 22% ・シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル(12) 25% ・エポキシ化アクリル化ビスフェノールA型樹脂(13) 35%ルイス酸開始剤 ・三フッ化ホウ素/エチルアミン錯体(4) 3%添加剤 ・γ−メタクリルオキシプロピル トリメトキシシランカップリング剤(5) 10% ・γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン カップリング剤(9) 5% この組成物の粘度は20℃で84cPである。フィラメントを集束させてファ イバーとし、これを質量が約13kgの層状ファイバーの形態で2400秒間巻 き取る。次いでこれを160℃で180分間加熱する。次いで、ファイバーの強 さ及び引張り破断強度を実施例1と同様に測定する(表I)。 ファイバーの耐摩耗性も実施例2と同様に測定する。試験終了後に計量した繊 維くずの量は約5.8mg/kgファイバーである。 得られたファイバーから、実施例1と同様に複合プレートを製造する。実施例 1と同様に測定したこれらのプレートの機械的性質を比較表IIに示す。 実施例7 本発明で得られたフィラメントを、以下の組成(重量%)の油剤でコーティン グする:分子量が750未満の基材系の成分 ・シクロヘキサンジメタノールジグリシジルエーテル(14) 35% ・クレシルグリシジルエーテル(6) 27%分子量が750以上の基材系の成分 ・平均分子量が1800のエポキシ化 ヒドロキシル化ポリブタジエン(15) 25%ルイス酸開始剤 ・三フッ化ホウ素/エチルアミン錯体(4) 3%添加剤 ・γ−メタクリルオキシプロピル トリメトキシシランカップリング剤(5) 10% この組成物の粘度は25℃で186cPである。フィラメントを集束させてファ イバーとし、これを質量が約17kgの層状ファイバーの形態で巻き取る。次い でこれを160℃で240分間加熱する。次いで、ファイバーの強さ及び引張り 破断強度を実施例1と同様に測定する(表I)。 実施例8 本発明の油剤の組成は以下の通りである(重量%):分子量が750未満の基材系の成分 ・精製3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4− エポキシシクロヘキサンカルボキシレート(16) 35% ・クレシルグリシジルエーテル(6) 25% ・シクロヘキサンジメタノールジグリシジルエーテル(14) 10% ・Σ−カプロラクトントリオール(17) 15%ルイス酸開始剤 ・三フッ化ホウ素/エチルアミン錯体(4) 3%添加剤 ・γ−メタクリルオキシプロピル トリメトキシシランカップリング剤(5) 12% この油剤組成物の粘度は20℃で92cPである。 実施例9 本発明の油剤の組成は以下の通りである(重量%):分子量が750未満の基材系の成分 ・2−エチルヘキシルグリシジルエーテル(18) 25% ・シクロヘキサンジメタノールジグリシジルエーテル(14) 35%分子量が750以上の基材系の成分 ・平均分子量が1220のヒドロキシル化 ポリブタジエン(19) 20% ルイス酸開始剤 ・三フッ化ホウ素/エチルアミン錯体(4) 3%添加剤 ・γ−メタクリルオキシプロピル トリメトキシシランカップリング剤(5) 8% ・γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン カップリング剤(9) 5% ・パルミチン酸イソプロピル繊維用薬剤 4% この油剤組成物の粘度は20℃で72cPである。 実施例10 本発明で得られた直径14ミクロンのフィラメントを、以下の組成(重量%) の油剤でコーティングする:分子量が750未満の基材系の成分 ・パラアミノフェノールのトリグリシジルエーテル(20) 35% ・クレシルグリシジルエーテル(16) 45%ルイス塩基開始剤 ・N−メチルジエタノールアミン(21) 4%添加剤 ・γ−メタクリルオキシプロピル トリメトキシシランカップリング剤(5) 10% ・パルミチン酸イソプロピル繊維用薬剤 6% この組成物の粘度は20℃で72cPである。フィラメントを集束させてファ イバーとし、これを質量が約13kgの層状ファイバーの形態で2400秒間巻 き取る。次いでこれを140℃で8時間加熱する。 次いで、ファイバーを巻線から取り出して、その強さ及 び引張り破断強度を実施例1と同様に測定する(表I)。 ファイバーの耐摩耗性も実施例2と同様に測定する。試験終了後に計量した繊 維くずの量は1mg/kgファイバー未満(痕跡量)である。 実施例11 本発明で得られた直径9ミクロンのフィラメントを、以下の組成(重量%)の 油剤でコーティングする:分子量が750未満の基材系の成分 ・パラアミノフェノールのトリグリシジルエーテル(20) 35% ・クレシルグリシジルエーテル(6) 45%ルイス塩基開始剤 ・2,4,6−トリジメチルアミノメチルフェノール(22) 4%添加剤 ・γ−メタクリルオキシプロピル トリメトキシシランカップリング剤(5) 10% ・パルミチン酸イソプロピル繊維用薬剤 6% この組成物の粘度は20℃で72cPである。フィラメントを集束させてファ イバーとし、これを実施例10と同様に巻き取って、加熱する。 次いでファイバーを巻線から取り出し、その強さ及び引 張り破断強度を実施例1と同様に測定する(表I)。 ファイバーの耐摩耗性も実施例2と同様に測定する。試験終了後に計量した繊 維くずの量は1mg/kgファイバー未満(痕跡量)である。 実施例12 本発明で得られた直径14ミクロンのフィラメントを、以下の組成(重量%) の油剤でコーティングする:分子量が750未満の基材系の成分 ・トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル(7) 30% ・1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル(2) 30% ・2−エチルヘキシルグリシジルエーテル(18) 20%ルイス塩基開始剤 ・2−プロピルイミダゾール 4%添加剤 ・γ−メタクリルオキシプロピル トリメトキシシランカップリング剤(5) 10% ・パルミチン酸イソプロピル繊維用薬剤 6% この組成物の粘度は20℃で40cPである。フィラメントを集束させてファ イバーとし、これを実施例10と同様に巻き取って、加熱する。 次いでファイバーを巻線から取り出し、その強さ及び引張り破断強度を実施例 1と同様に測定する(表I)。 ファイバーの耐摩耗性も実施例2と同様に測定する。試験終了後に計量した繊 維くずの量は1mg/kgファイバーである。 比較例 実施例1、2、4及び6に記載のファイバーを用いて得られた複合品の機械的 特徴を、エポキシ樹脂、シラン及び界面活性剤のエマルジョンを主成分とする水 性油剤でコーティングした基準ファイバーを用いて得られた複合品の機械的特徴 と比較する。これらの複合品はそれぞれ実施例1、2と同様に製造し、複合品の 機械的性質をそれぞれ実施例1、2と同様に測定して、比較表IIに示す。 本発明の油剤でコーティングしたファイバーは取り扱いが簡単であり、油剤を 熱処理しようとしまいと、ファイバーが良好な引張強さを示すことが上述の実施 例で観察される。本発明の油剤でコーティングしたファイバーの老化後の引張強 さが油剤の付着したファイバーの老化前の引張強さよりも良好であることが注目 すべきであり、また有利である。 本発明で得られたファイバーは更に強熱減量が少なく、耐摩耗性が良好で、有 機材料及び/又は無機材料を効果的に強化し得る。 ファイバーの耐摩耗性試験時に計量した繊維くずの率が低く(ルイス塩基を含 む組成物で得られた結果はこの点に関しては特に驚くべきである)、またファイ バーの引張強さが良好であるため、本発明で得られたファイバーが良好な結着性 を示すと断言することもできる。実施例1〜3、5〜7、及び10〜12で得ら れた油剤の付着した熱処理済みファイバーの大半は実際、製織に特に適している 。 本発明の油剤でコーティングしたファイバーでは、従来の水性油剤でコーティ ングしたファイバーから得られる複合品と同様に良好な機械的性質を示す複合品 を得ることができる。更には、本発明の油剤でコーティングして、熱処理を施し ていないファイバーには強化すべき材料を容易に含浸させることができ、またこ のファイバーによりある程度の改善された機械的性質(例えば耐剪断性)を示す 複合品を得ることができる。 得られたファイバーが加工で良好な結果を出すことにも注目すべきである。 最後に、より少ない強熱減量で、ルイス塩基を含む本発明の油剤でコーティン グしたファイバーの特性が、ルイス酸を含む本発明の油剤でコーティングしたフ ァイバーの特性より良好であることが観察される。 本発明のガラスファイバーは、様々な用途で、例えば整経によるライン製造の ような織物用途で、又は複合品製造のための有機材料(例えばプラスチック材料 )もしくは無機材料(例えばセメント材料)の強化のような強化用途で直接使用 することができる。 (1)UNION CARBIDE社製「UVR 6216」 (2)SHELL社製「Heloxy 67」 (3)CIBA GEIGY社製「Araldite GY 250」 (4)CIBA GEIGY社製「HT 973」 (5)OSI社製「Silquest A 174」 (6)SHELL社製「Heloxy 62」 (7)SHELL社製「Heloxy 5048」 (8)UNION CARBIDE社製「UVR 6110」 (9)OSI社製「Silquest A 187」 (10)GOLDSCHMIDT社製「Tegomer Si 2130」 (11)DSM社製「Uraplast S 5672」 (12)INTERNATIONAL SPECIALITY PRODUCTS社製「C.H.V.E.」 (13)UNION CHIMIQUE BELGE社製「Ebecryl 3605」 (14)SHELL社製「Heloxy 107」 (15)ELF ATOCHEM社製「Poly Bd 600」 (16)UNION CARBIDE社製「UVR 6105」 (17)UNION CARBIDE社製「Tone 0305」 (18)SHELL社製「Heloxy 116」 (19)ELF ATOCHEM社製「Poly Bd R20LM」 (20)CIBA GEIGY社製「Araldite MY 500」 (21)MERCK社製 (22)PROTEX社製「Actiron NX3」 (23)PROTEX社製「Actiron NXJ 60」
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI (C10M 169/04 7633−3B D06M 13/00 107:34 139:04 129:70 155:02) C10N 20:02 20:04 40:00 40:32

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.粘度が400cP以下で、5重量%以下の溶媒を含み、少なくとも1種の熱 重合性及び/又は架橋性基材系を含む溶液からなる油剤組成物であって、前記基 材系が、分子量750未満、好ましくは500未満で、少なくとも1個のエポキ シ反応性官能基を有する1種以上の成分を少なくとも60重量%含んでいる前記 油剤組成物。 2.基材系が少なくとも1個のエポキシ反応性官能基及び/又は1個のヒドロキ シ反応性官能基及び/又は1個のビニルエーテル反応性官能基を有する1種以上 の成分を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の組成物。 3.更に少なくとも1種のカップリング剤を0〜20重量%含んでいることを特 徴とする請求項1又は2に記載の組成物。 4.更に少なくとも1種の被膜形成剤を0〜15重量%含んでいることを特徴と する請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。 5.更に少なくとも1種の繊維用薬剤を0〜15重量%含んでいることを特徴と する請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。 6.更にルイス酸又はルイス塩基熱反応開始剤を含んでいることを特徴とする請 求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。 7.1つ以上のダイの基部に配置された多数のオリフィスから流出する多数の溶 融ガラス糸を一重又は幾重もの連続フィラメントの形態に延伸し、次いでフィラ メントを1つ以上のファイバーに集束させて移動式支持体上で回収する油剤を付 着させたガラスファイバーの製造方法であって、延伸中及びフィラメントをファ イバーに集束させる前に、フィラメント表面に請求項1から6のいずれか一項に 記載の油剤組成物を付着させる前記方法。 8.ファイバーを回転式支持体上にて巻線の形態で回収し、巻線の交差角度が少 なくとも1.5°に等しいことを特徴とする請求項7に記載の方法。 9.フィラメントの集束後に得られる油剤の付着したファイバーを、ファイバー の延伸にも役立つ装置により、放出されるファイバーの方向に対して横断方向に 移動する回収面に向けて放出して、層状に絡み合った連続ファイバーを得ること を特徴とする請求項7に記載の方法。 10.フィラメントの集束後に得られる油剤の付着したファ イバーを、回収前にファイバーの延伸にも役立つ装置で切断することを特徴とす る請求項7に記載の方法。 11.油剤組成物でコーティングしたファイバーの回収中又は回収後に、該油剤 組成物を少なくとも1種のルイス酸又はルイス塩基熱反応開始剤の存在下で熱処 理に付すことを特徴とする請求項7から10のいずれか一項に記載の方法。 12.油剤の付着した回収ファイバーを強化すべき有機材料と接触させた後に、 全体を熱処理に付して複合品を製造することを特徴とする請求項7から11のい ずれか一項に記載の方法。 13.ファイバーを構成するフィラメントに、請求項1から6のいずれか一項に 記載の非重合で非架橋の油剤組成物を均一に塗布することを特徴とする油剤の付 着したガラスファイバー。 14.ファイバーを構成するフィラメントに重合及び/又は架橋した油剤組成物 を均一に塗布し、請求項11に記載の方法により得られることを特徴とする油剤 の付着したガラスファイバー。 15.少なくとも1種の有機材料及び/又は無機材料と油 剤の付着したガラスファイバーとを含んでなり、少なくとも請求項13又は14 に記載の油剤の付着したガラスファイバーを含んでいることを特徴とする複合品 。
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