JPH09502198A - コントラスト強化剤としてのキレート化剤 - Google Patents

コントラスト強化剤としてのキレート化剤

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JPH09502198A JP7508526A JP50852694A JPH09502198A JP H09502198 A JPH09502198 A JP H09502198A JP 7508526 A JP7508526 A JP 7508526A JP 50852694 A JP50852694 A JP 50852694A JP H09502198 A JPH09502198 A JP H09502198A
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ニコムド サルター,アイエヌシー.
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式VII(式中、各Xは同一でも異なっていてもよく、NZ、OまたはSであり、少なくとも二つのXはNZであり;Bは(CR1Y)または-N(CR1 2Y)-であり;各Zは基R1あるいは基CR1 2Yであり、少なくとも一つのZは基CR1 2Yであり;各Yは基CO2H、PO3H、SO3H、CONR1 2、CON(OR1)R1、CNSまたはCONR1NR1 2であり;mは0、1または2であり、;各nは2または3であり;qは、Bが(CR1Y)であるときは0または1であり、BがN(CR1 2Y)であるときは2であり;pは少なくとも2の値を有する整数であり;各R1は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、あるいは一つ以上の水酸基またはアルコキシ基により任意に置換されたアルキル、アリールまたはアラルキル基であり、あるいは環原子上、またはZ基中の二つのR基は一緒になってリンカー基Lを表し;各Lは、同一でも異なっていてもよく、結合であるか、あるいは1000未満の分子量を有する有機リンカー基である)で示されるポリキレート化剤、その塩およびキレートを提供する。これらの化合物、特に、常磁性金属イオンまたは重金属イオンを伴うジ−およびトリキレート化剤は、診断用のコントラスト剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 コントラスト強化剤としてのキレート化剤 本発明は、同時に二つ以上の金属イオンを錯体化しうるキレート化剤(chelati ng agents)に関し、特にオリゴキレート化剤(oligochelants)、とりわけジキレ ート化剤(dichelants)、そのキレートおよび塩に関し、また、診断および治療用 組成物での、特に診断医学イメージングにおけるコントラスト強化剤としての、 これらの用途に関する。 キレート化剤の医療用途は、すでに十分に確立されている。例えば、医薬調製 物の安定剤として、毒性の重金属種に対する解毒剤として、診断あるいは治療に 有用な金属イオンに対するキャリアとして、例えば磁気共鳴イメージング、X線 イメージング、超音波イメージングまたはシンチグラフィにおけるコントラスト 媒体中でのキャリアとして用いられている。 これらのような診断剤にとっては、一般的にキレート錯体が速度論的にも熱力 学的にも安定であることが重要である。このため巨大環状ポリアミンをベースと するキレート、特に、ガドリニウムおよびジスプロシウムのようなランタニド金 属イオンと非常に安定な錯体を形成するDOTA、その誘導体および類似体に大 きな関心が持たれている。これらの金属イオンは、隣接する水プロトンの緩和時 間(例えばT1やT2 *)に対して比較的大きな影響を与えるため、磁気共鳴イメ ージング診断用の金属イオンとして好んで用いられる。 MRイメージングのコントラスト剤として有用な常磁性ランタニド金属イオン は、毒性が比較的高く、臨床に用いるためには、続いて起こる生物的摂取および 保持のときに金属がほとんどまたは全く遊離されることのない形で投与される必 要がある。このため、MRコストラスト剤の初期時代から、安定なキレート錯体 を用いることが提案されてきた。このように最初に市販されたランタニドをベー スとするMRイメージングのコントラスト剤であるMagnevistは、高い安定定数 を有する錯体であるGdDTPAを含有していた。この錯体は、非経口的に投与 された後、ガドリニウムがキレート錯体のままで腎糸球体のろ過作用により比較 的速やかに排出される。 GdDOTAは、いっそう高い報告されたpKML値を有しており、従ってMR イメージングのコントラスト剤として重要視された最初の候補でもあった。実際 には、DOTA(l,4,7,10-テトラアザシクロドデカン-N,N',N'',N'''-テトラ酢 酸)およびHPDO3A(l-(2-ヒドロキシプロピル)-4,7,10-テトラアザシクロ ドデカン-N,N',N''-トリ酢酸)が、MRイメージングのコントラスト剤のための キレート化剤として報告されており、また、GdDOTAおよびGdHPDO3 Aは、この分野において研究が盛んな会社による広範囲のヒト臨床試験の対象と なっている。 一般的に、ランタニド金属は、安定な+3酸化状態を有しており、四つのカル ボン酸基を有するDOTAは、カウンタイオンを必要とする荷電錯体、すなわち GdDOTA-を生成する。類似の非荷電錯体は、DOTAの窒素原子に結合し ているカルボキシメチル基の一つを除去することにより、あるいはこれを非イオ ン性基で置き換えることにより、すなわちDO3A(l,4,7,10-テトラアザシク ロドデカン-N,N',N''-トリ酢酸)またはHPDO3Aのようなキレート化剤を用 いることにより生成させることができる。 非イオン性錯体あるいは全体荷電の中性錯体に基づくコントラスト媒体は、与 えられた金属イオン濃度に対する低いオルモル濃度(osmolalities)を有し、類 似の荷電錯体に対して改善された他の性質を示すことができる。さらに、DOT AからDO3Aに移行する際にカルボキシメチル基の除去によって「遊離化され た」環窒素は、当然ながら、キレートの親水性、親油性あるいは生体分布に影響 を与える他の特性を高めるように作用しうる他の基で置き換えることができる。 最近、MRまたはX線イメージングのコントラスト剤の常磁性金属イオンまた は重金属イオンに対するキャリアとして、キレート化剤1分子当り二つ以上の金 属イオンをキレート化できるキレート化剤を用いることへの興味が強まってきて いる。これらポリキレート化剤は、DTPA、DO3AあるいはDOTA等のモ ノキレート化剤をしのぐ幾つかの利点を提供する。例えば、与えられた金属濃度 におけるオスモル濃度をよりいっそう低下させることができ、同時に複数の金属 イオンを標的部位に送るのを促進することができ、また、より効果的なコントラ スト剤を生成することができる。 ポリキレート化剤の範囲は、ジキレート化剤からオリゴキレート化剤を過ぎて 、1分子当りおそらく数百のキレート化剤部分を有する真のポリキレート化剤に まで及ぶ。このような化合物の多くが記載されているが、それでもなお、例えば 緩和性、安定性、生体分布、生体許容可能性、粘度、溶解性、オスモル濃度の点 から見て向上した性質を有するポリキレート化剤、特にオリゴキレート化剤、お よび殊にジキレート化剤に対する要求がある。 文献に記載された個々の巨大環状ジキレート化剤としては、式I、II、IIIお よびIVで表されるDO3A二量体が挙げられ、これらの製造方法は、Nycomed Sa lutarによりWO-A-91/05762に、Schering AGによりEP-A-255471、EP-A-485045そ の他に記載されている。 これら全ての先行技術の巨大環状キレート化剤二量体は、一般式DO3A'− L−DO3A'を有し、ここでDO3A'は環窒素が脱プロトン化されたDO3A 残基であり、Lはリンカー部分である。 ガドリニウムのようなランタニドと、これら巨大環状二量体は非イオン性ジキ レート化剤を生成し、これら化合物は、高い緩和性を有することが見出されてい る。例えば、式IIの化合物のビスガドリニウムキレートのT1緩和は、GdDO 3AのT1緩和の殆ど2倍である。 しかしながら、ここで我々は、空の環窒素と結合するのではなく、キレート化 基の一つのアルキルサポート(例えばDO3Aにおいて三つの窒素結合カルボキ シメチル基の中の一つのメチレン基)と結合するリンカー部分を用いることによ り、巨大環状二量体(およびオリゴマー)を製造することを提案する。このよう にして、遊離の環窒素は、モノキレート化剤DO3Aそのものにおける環窒素と 同様に、生体分布を修飾する置換基での置換に利用可能なままで残される。最も 簡単には、生成した巨大環状二量体は、以下の構造を有するだろう。 この式中、Rは水素原子あるいは分布修飾置換基であり、Lはリンカー基であ る。 リンカーLが短い場合、巨大環状二量体は比較的硬直であり、T1緩和が改善 される。このことは、隣接するキレート化基のアルキル構造に結合したこのよう なリンカーを二つ用いることによっても達成できる。従って最も簡単には、この 種の化合物は、以下の構造を有するだろう。 最後に、巨大環状キレート化剤を、環結合キレート化部分の一つのアルキルサ ポートにおいて結合させるという概念は、ジキレート化剤だけでなくオリゴキレ ート化剤にも一般的に適用できる。従って、一つの観点からみると、本発明は、 式VII (式中、各Xは同一でも異なってもよく、NZ、OまたはSであり、少なくとも 二つのXはNZであり; Bは(CR1Y)または-N(CR1 2Y)-であり; 各Zは基R1または基CR1 2Yであり、少なくとも一つのZは基CR1 2Yであり; 各Yは基CO2H、PO3H、SO3H、CONR1 2、CON(OR1)R1、CNSまたはCONR1NR1 2、好ま しくはCOOHであり; mは0、1または2、好ましくは1であり;各nは2または3であり; qは、Bが(CR1Y)であるときは0または1であり、BがN(CR1 2Y)であるとき は2であり; pは少なくとも2の値を有する整数であり; 各R1は同一でも異なってもよく、水素原子、あるいは一つ以上の水酸基また はアルコキシ基により任意に置換されたアルキル、アリール基またはアラルキル 基であり、あるいは環原子上またはZ基中の二つのR1基は一緒になってリンカ ー基Lを表し; 各Lは同一でも異なってもよく、結合であるか、あるいは1000未満の分子 量を有する有機リンカー基を表す)で示されるポリキレート化剤、その塩および キレートを提供する。 くは9〜14個の環原子を有し、環ヘテロ原子は、特に好ましくは、全てが窒素 であるか、あるいは一つが酸素で三つが窒素である。アルキレン環セグメント(C R1 2)nは、好ましくは全てが(CR1 2)2基であるか、あるいはN4巨大環の場合、ア ルキレンセグメントはその代わりに(CR1 2)3基と(CR1 2)2基とが交互に存在してい てもよい。従って、好ましい巨大環状骨格は、式VIIIで示されるものである。 好ましくは0、1、2または3個、特に0個の巨大環炭素が置換されており、 実際に、CR1 2部分は一般的にCH2であることが好ましい。 リンカー基Lは、好ましくは直鎖状、分岐状または環状のアルキレン基または これらの組合せ、あるいはアリーレン基、またはアリーレン基とアルキレン基と の組合せであり、例えば何れか一つの非分岐状セグメントにおいて全部で1〜5 0原子長、好ましくは2〜10原子長、特に2〜5原子長の結合バックボーンを 提供する。このようなリンカー基中の炭素バックボーンは、窒素、酸素、硫黄、 硼素、リン等のヘテロ原子によって中断されていてもよく、また、橋かけ基を有 していてもよく、これにより、リンカー部分内に同素環またはヘテロ環が形成さ れる。これが起こる場合、形成された環は、好ましくは3〜12員環、特に5〜 8員環、殊に6員環であろう。さらに、リンカー部分の環および鎖状セグメント は、任意に不飽和であってよく、また、オキソ基、アルキル基、水酸基、アルコ キシ基、アミン基、アリール基および置換アリール基、ならびに非水素R1基か ら選択された置換基;追加のキレート化基、例えばY基、特にカルボキシル基お よびSO3H基、および式VIIの化合物のリポソーム取込みに適する例えば長鎖( 例えばC10-20)アルキル基、アリール基またはポリアリール基のような基;あ るいは式VIIの化合物を生体分子、重合体、樹状分子(デンドリマー)または他 の巨大分子に結合させて、例えばポリキレート化剤または二機能性キレート化剤 を形成するための、例えばイソチオシアネート基のような基の一つ以上を任意に 有していてもよい。 本発明の化合物のリンカー部分は、上述のように、それぞれ二つ以上のキレー ト化剤部分を一緒に結合する働きをすることができ、これにより、全体でジキレ ート構造あるいはポリキレート構造が保持される。キレート化部位のリンカーま たはスペーサとしてのこの役割を果たすほかに、リンカー部分は、他の望ましい 特性を持つ生成物が得られるように選択することができる。例えば、親水性、親 油性あるいは組織標的性である基をリンカー部分に結合させるか、またはその中 に導入することにより、最終生成物の親水性、親油性あるいは組織特異性を増大 させることが可能である。このようにして、キレート構造の全体の電荷、全体の 親油性または組織標的性を制御できる。 しかしながら、リンカーLの第一の機能は、二つ以上の巨大環状キレート化剤 部分を互いに結合させることであり、その正確な化学的性質は、この第一の機能 が果たされる限り、あまり重要性でない。しかし、一般的に、単独であるいは一 緒になって、巨大環の間に比較的硬直な結合を与えるリンカー基が好ましい。 式VIIにおいて、pは好ましくは2、3または4であり、リンカーLが2、3 あるいは4個の巨大環を一緒に結合するのに役立つ場合は、リンカーLは好まし くは1〜12個の原子の結合バックボーンを有し、例えば、LはCH2、(CH2)2、( CH2)3、(CH2)4、(CH2)3CH、(CH2CH2)3CH、(CH2CH2)4C等であってよい。二つの巨 大環のみが結合される場合は、Lは好ましくは2〜4原子のバックボーンを有し 、特に好ましくはCH2CH2である。二つのR1基が一緒になって、リンカー部分を 形成する場合は、これはZ基の間で行われることが好ましく、また、2〜4の原 子長であることが好ましい。 式VIIの化合物において、アルキル部分は、特に指摘しない限り1〜6個、特 に1〜4個の炭素原子を有することが好ましく、アリール部分はフェニル基であ ることが好ましい。 式VIIの特に好ましい化合物としては、式IXの化合物が挙げられる。 M−CH(COOH))pL’ (IX) この式中、MはCH2COOH基により置換された少なくとも一つ好ましくは二つの 環窒素を有し、かつ、残りの任意の環窒素原子が基R2により置換された式VIII のトリアザ−、テトラアザ−、トリアザオキサ−あるいはトリアザチア−シクロ アルカンであり、Mは、置換されていない環ヘテロ原子(すなわち酸素原子ある いは硫黄原子)または基R2により置換された環ヘテロ原子環を一つだけ有する 式VIIIの基であることが好ましく;R2(これはテトラヘテロ原子環の場合は、 環を結合する窒素から離れた環ヘテロ原子に存在することが好ましい)は、水素 原子、あるいは水酸基またはアルコキシ基により任意にモノ置換あるいはポリ置 換されていてもよいアルキル基(例えばヒロドキシアルキル基、ポリヒドロキシ アルキル基、アルコキシアルキル基、ポリアルコキシアルキル基、ヒドロキシア ルコキシアルキル基、ポリエチレングリコール基等)であり、かつ、これらはア リーレン基または置換アリーレン基によって任意に中断されていてもよく;p' は2、3 または4であり、好ましくは2であり;L'は上述したようなリンカー基、例え ば結合を示すか、あるいはオキソ基、アミン基、水酸基、カルボキシル基、アリ ール基、置換アリール基により任意に置換されていてもよく、かつ、窒素、酸素 、硫黄の各原子、あるいはアリーレン基または置換アリーレン基により任意に中 断されていてもよい飽和または不飽和のアルキレン基(例えば巨大分子への結合 のための末端官能基を与えるCNSで置換されたもの)である。特に好ましくは 、Mは9−置換の1,4,7,10-テトラアザシクロドデセン-1-イル基であり、L'は 二つのM基間でC2-10鎖、特にC2-4鎖を与えるリンカーである。 特に好ましくは、式IXの化合物としては、式Xの二量体が挙げられる。 この式中、L'は-CH2CH2-であり、かつR2は2,3-ジヒドロキシ-1-ヒドロキシ メチルプロピル基、CH3OCH2CH2(OCH2CH2)6-、5-フェノキシ-3-メチルペンチル基 1,3-ジカルボキシプロピルアミノ基またはジカルボキシフェニルアミノ基である か、あるいはL'は1-イソチオシアネート-3,5-フェニレンであり、かつR2はp- スルフォフェニルエチル基、p-エトキシベンジルオキシエチル基または(CH2)3N( CH3)3Brであるか、あるいはL'は(CH2OCH2)t(ここでtは1〜12)であり、か つ、R2は3-フェノキシ-2-ヒドロキシプロピル基、11-フェノキシ-2-ヒドロキシ ウンデシル基または(2-フェニル-1-カルボキシエチル)アミノカルボニルメチ ル基である。 他の特に好ましい二量体としては、リンカーが負または正に荷電した種、例え ばカルボキシレート基またはトリメチルアンモニウム基を、Lの3,5-フェニレン 単位の1−位に導入するものである。これら化合物は、合成の最終段階で付加さ れ得るR2基が、配位金属基に影響を及ぼすことなしに、化合物錯体の全体的な 親油性、親水性、あるいは電荷を劇的に変化させるための手段を与えるという利 点 を提供する。これらR2基を変化させる能力は、キレートの物理化学的性質(例 えば溶解性、粘度、オスモル濃度および緩和性等)、および生物学的性質(例え ば生体分布、毒性、保持、血液中、組織中、その他での持続時間等)を、金属− キレート結合の安定性に影響を及ぼすことなく、変化させる方法を提供する。 特に興味深い式VIIIの三量体としては、式XIの化合物が挙げられる。 本発明の化合物は、従来の合成技術により、好都合には、対応するN−非置換 ポリアザシクロアルカンから出発し、このものを、一般的に環窒素の一つ以上を 保護したのち、多機能性リンカー分子に縮合させ、続いて脱保護し、環窒素にお いて官能基を導入することにより製造できる。 従って、もう一つの観点からみると、本発明はまた、本発明の化合物の製造方 法を提供する。この方法は、以下の工程: (a)少なくとも一つの基Xが基NHである式VIIの化合物を、式XII Lv−R4 (XII) (式中、Lvは交換可能な脱離基、例えば塩素原子、臭素原子、沃素原子、メタ ンスルフォニルオキシ基、フェニルスルフォニルオキシ基またはp-トルエンスル フォニルオキシ基等のハロゲン原子あるいは置換スルフォニルオキシ基であり、 R4基は水素原子以外のR1基である)で表される化合物と反応させる; (b)式XIII (式中、R1、Y、L、B、p、n、qおよびmは前記で定義したとおりであり 、X'は酸素、NHまたはNR3であり、少なくとも一つのX'はNHであり、R3 は水素原子または交換可能な窒素保護基である)で表される化合物を、式XIV Lv−CR1 2Y (XIV) (式中、R1、YおよびLvは上記定義のとおりである)で表される化合物と反 応させる; (c)式VIIの化合物またはそのキレートを金属化するか、あるいは金属交換す る; (d)式VIIの化合物またはそのキレートを、それらの塩基または酸付加塩に変 換するか、あるいは塩を遊離の酸または塩基に変換する;および (e)保護された官能基を用いて工程(a)〜(c)の少なくとも一つを行い、 続いて保護基を除去する; の少なくとも一つを含む。 式XIIおよび式XIVの出発化合物は、文献から公知であるか、あるいは従来の合 成技術により製造できる。工程(a)で用いられる式VIIの出発化合物は、工程 (b)の方法により製造できる。式XIIIの出発化合物は、上述のように、N−非 置換の巨大環を、多機能性リンカー分子と縮合させることにより、例えば対応す るポリブロモアルカン誘導体を、対応するMo(CO)3またはボランで保護されたシ クレン(cyclen)と反応させることにより製造できる。 最も簡便な製造方法は、シクレンのカップリング反応(過剰のシクレンを用い て反応を制御する)を経由するか、あるいは保護されたシクレン、例えばシクレ ンのオルト蟻酸エステル、Mo(CO)3またはボランにより保護されたシクレンを用 いたカップリング反応を経由するか、または好適なトリ置換シクレンおよび所望 の臭素化物を用いたカップリング反応を経由する。ジブロモアジピン酸およびジ ブロモ琥珀酸のようなジブロモジカルボン酸およびジカルボン酸エステルは、製 造会社より購入することができるか、あるいはエステルへの変換が可能なジブロ モグルタル酸のようなジ酸を光臭素化することで調製することができる。 一例として、下記の反応スキームを利用できる。 二量化反応において、環状ポリアミンから、リンカー部分上で保護されたキレ ート化基(例えばエステル化されたカルボキシル基)を有するポリアミン二量体 まで処理を進め、それから、パラ位でアルキル化する前にオルト位で保護された キレート化基(例えばアミド官能基)を有する二量体まで処理を進めることが特 に都合がよい。 上述のように、反応中に、出発物質に存在しているが、特定の製造工程には関 与しない官能基を保護して、例えば望ましくない置換反応または重合反応を回避 することができる。従来の保護および脱保護技術を用いることができる。 例えば“Protective Groups in Organic Systhesis”by T.W.Greene,Wiley-int erscience,NY,1981および“Protective Groups in Organic Chemistry”by JF W McOmie,Plenum,London,1973を参照。好適な保護基としては、カルボキシル 基に対して保護基はエステル基、環窒素に対してはアルキル基、ボランまたは有 機金属基、水酸基に対してはアシル基が挙げられる。保護基は、目的の反応が完 了した後に、例えば加水分解、水素化分解等の標準的な技術により除去される。 塩形成およびキレート形成は、例えば上述した特許公報に記載されているよう な従来の技術により行なうことができる。 巨大環状キレート化剤基、より好ましくはリンカー部分の骨格は、キレート化 剤全体の特性を向上させるために、例えば親水性基、親油性基、生物学上の標的 基または構造を含有させるために誘導してもよい。ポリマー状キレート化剤をこ のようにして接合させうる巨大分子、生体分子および巨大構造の例は、ポリマー (例えばポリリジンまたはポリエチレングリコール)、デンドリマー(例えば第 一世代から第六世代のスターバースト(starburst)デンドリマーおよび特にPAM AMデンドリマー)、多糖類、蛋白質、抗体またはそのフラグメント(特にモノク ローナル抗体、またはFabフラグメントのようなフラグメント)、糖蛋白質、 プロテオグリカン、リポソーム、エーロゲル、ペプチド、ホルモン、リン脂質、 ステロイド、微生物、ヒトまたはヒト以外の細胞または細胞フラグメント、細胞 接着分子(特にWO-A-92/04916に記載されているような神経接着分子)、他の生 体分子等)である。一般的に、このような誘導体化は、最も好都合には、巨 大分子、生体分子等が直接的に、あるいはリンカー分子、例えば生体多機能酸( biopolyfunctional acid)、活性化酸またはオキシラン等を介して結合しうるア ルキル基またはアラルキル基を有する官能基を導入することにより行なわれる。 デンドリマーへの接合の場合、デンドリマーのキャリアは、例えばTomaliaお よびNycomed SaluterによりAngew Chem Int Ed Eng 29:138(1990)、WO-A-88/0 1178、WO-A-90/12050およびPCT/EP92/02308およびこれらで引用された文献に記 載されているような標準的な技術によって製造できる。 式VIIの化合物のこのような誘導体、その金属キレートおよび塩は、本発明の もう一つの観点を構成する。 巨大分子またはバックボーンポリマーへの式VIIの化合物の結合は、Nycomed S aluterの方法(WO A-90/12050)により、あるいは任意の従来法、例えばカルボ ジイミド法、Krejcarek et al.の混合無水物処理法(Biochemical and BioPhys ical Research Communications 77:581(1977)参照)、Hnatowich et al.の環 状無水物法(Science 220 :613(1983)および他文献参照)、Meares et al.の バックボーン共役技術(Anal.Biochem. 142:68(1984)および他文献参照)およ びScheringの方法(例えばEP-A-331616参照)により、また、例えばNycomed Ima gingにより、WO-A-89/06979に記載されているリンカー分子を用いて行なうこと ができる。 塩およびキレートの形成は従来の方法で行いうる。式VIIのキレート剤は、解 毒に、あるいは金属キレートの形成に、例えばインビボまたはインビトロの磁気 共鳴(MR)、X線または超音波診断(例えばMRイメージングおよびMR分光 検査法)、またはシンチグラフィーのためのコントラスト剤中でまたはコントラ スト剤として、あるいは放射線治療のための治療剤中でまたは治療剤として使用 可能なキレート化剤の形成に用いることができ、これら金属キレート化剤のこの ような用途は、本発明のもう一つの観点を構成する。 重金属原子または重金属イオンを含有する本発明の化合物の塩またはキレート 錯体は、診断イメージングまたは治療に特に有用である。特に好ましいものは、 原子番号が20〜32、42〜44、49および57〜83の金属、殊にGd、 DyおよびYbとの塩または錯体である。MR診断コントラスト剤として用いる には、キレート化した金属種は、特に好適には常磁性種であり、この金属は好適 には遷移金属またはランタニドであり、好ましくは21〜29、42、44また は57〜71の原子番号を有する。金属種がEu、Gd、Dy、Ho、Cr、M nまたはFeである金属キレートは特に好ましく、Gd3+、Mn2+およびDy3+ がとりわけ好ましい。上記で個々に列挙したこれらの金属のイオンと式VIIのキ レート化剤とのキレート、および生理的に許容されるカウンタイオンとのそれら の塩は、ここで述べた診断イメージング手順のために特に有用であり、これらの ものおよびその用途は本発明の範囲内にあるとみなされ、従って式VIIの化合物 のキレートに関するここでの言及は、このようなキレート化剤を包含すると解釈 される。 式IX、XおよびXIの化合物のビスランタニド錯体およびトリランタニド錯体が 特に好ましい。 診断イメージングの目的にとって、金属キレート錯体は、体内での錯体の解離 を回避するために可能な限り安定であることが特に重要である。 磁気共鳴イメージング(MRI)においては、特定の器官または組織をターゲ ットにしうることがしばしば望まれる。特に、改善された肝胆汁性イメージング MRコントラスト剤が要求されている。常磁性金属と、一つ以上の親油性基を有 する式VIIの化合物とのキレートは、親油性基の存在が肝細胞による取込みを促 進するため、肝胆汁性MRコントラスト剤として用いるのに特に適している。親 油性基を、易加水分解性結合基、例えばエステルを介して分子と結合することに より、腸に排出された後の再吸収を回避できる。 ある特定の肝胆汁性イメージングの目的のためには、親油性のコントラスト剤 は肝臓内のクッパー細胞により取り込まれうる粒子として沈降されることが望ま しい。このような場合、コントラスト剤の磁気感受性の性質を利用するイメージ ングシステムとともに、Dy+3と式VIIの親油性化合物とのキレートを用いるこ とが好ましい。肝臓内のクッパー細胞は不足しており、従来のMRイメージング に通常用いられるガドリニウムとのキレートを(すなわちT1緩和剤として)使 用して達成可能なコントラストは、一般的に不充分であるからである。このよう な磁気感受性剤は、本発明の重要な態様を形成する。 MRIにおけるコントラスト剤として用いるためには、放射能はMR診断コン トラスト剤には必要でなく、望ましくもないため、常磁性金属種は非放射性であ ることが好都合である。X線あるいは超音波コントラスト剤として用いるために は、キレート化した金属種は、好ましくは重金属種、例えば原子番号が37より 大きい、好ましくは50より大きい非放射性金属、例えばDy3+であることが好 ましい。 シンチグラフィおよび放射線治療に用いるためには、キレート化した金属種は 、当然ながら放射性であることが必要であり、例えば99mTc、67Gaまたは111 Inのような従来の錯体形成可能な放射性金属アイソトープの何れも使用できる 。放射線治療には、キレート剤は、例えば153Sm、67Cuあるいは90Yとの金 属キレートの形であってもよい。 重金属の解毒に用いるためには、キレート剤は、生理的に許容しうるカウンタ イオン、例えばナトリウム、カルシウム、アンモニウム、亜鉛またはメグルミン との塩の形、例えば式VIIの化合物と亜鉛あるいはカルシウムとのキレートのナ トリウム塩であるべきである。 従来のGdDTPAの場合のように、金属キレートが全体の電荷を担っている 場合、このものは好都合には、生理的に許容されるカウンタイオン、例えばアン モニウム、置換アンモニウム、アルカリ金属またはアルカリ土類金属(例えばカ ルシウム)のカチオン、あるいは無機酸または有機酸から誘導されたアニオンと の塩の形で用いられる。この点において、メグルミン塩が特に好ましい。 もう一つの観点からみると、本発明は、金属キレート(そのキレート化する本 質(entity)は本発明に係る化合物の残基である)を、少なくとも一つの医薬ま たは獣医薬用担体または賦形剤と一緒に含むか、あるいはそれらと処方するよう に適合させて含むか、あるいはヒトまたは動物に用いるための製剤上の処方に含 有させるのに適合させて含む診断剤または治療剤を提供する。 もう一つの観点からみると、本発明は、本発明に係るキレート化剤を生理的に 許容されるカウンタイオンとの弱い錯体または塩の形で、少なくとも一つの医薬 または獣医薬用担体または賦形剤と一緒に含むか、あるいはそれらと処方するよ うに適合させて含むか、あるいはヒトまたは動物に用いるために、製剤上の処方 に含有させるのに適合させて含む解毒剤を提供する。 本発明の診断剤および治療剤は、従来の医薬または獣医薬用処方助剤、例えば 安定剤、抗酸化剤、オスモル濃度調整剤、緩衝剤、pH調整剤とともに調製する ことができ、また、腸管外または腸管内投与、例えば注射または注入に適した形 態、あるいは外部排出管を有する体腔、例えば胃腸管、膀胱または子宮内への直 接投与に適した形態であってよい。従って、本発明の剤は、従来の製剤投与形態 、例えば錠剤、カプセル剤、粉末剤、溶液剤、懸濁剤、散布剤、シロップ剤、坐 剤等の形であってよい。しかしながら、生理的に許容される担体媒体、例えば注 射用水中の溶液、懸濁液および分散液が一般的に好ましい。 従って、本発明に係る化合物は、完全にこの技術分野の範囲内の方法で、生理 的に許容される担体または賦形剤を用いて、投与されるように調製できる。例え ば、本化合物は、所望により製薬上許容される賦形剤とともに、水性媒体中に懸 濁あるいは溶解することができ、得られた溶液または懸濁液は次いで滅菌される 。適切な添加物としては、例えば、生理的に生体適合性緩衝剤(例えばトロメタ ミン(tromethamine)塩酸塩のようなもの)、キレート化剤(例えばDTPA、 DTPA−ビスアミドまたは錯体になっていない式Iのキレート化剤等)、ある いはカルシウムキレート錯体(例えばカルシウムDTPA、CaNaDTPA− ビスアミド、式VIIのキレート化剤のカルシウム塩あるいはキレート等)の添加 (例えば0.01〜10モル%)、あるいは所望により、カルシウム塩またはナ トリウム塩(例えば式Iのキレート化剤の金属キレート錯体と組合せた塩化カル シウム、アスコルビン酸カルシウム、グルコン酸カルシウムあるいは乳酸カルシ ウムの添加(例えば1〜50モル%)が挙げられる。 化合物を、例えば経口投与するために水あるいは生理食塩水中の懸濁液の形で 調製しようとするならば、少量の可溶性キレートを、経口溶液中に伝統的に存在 する不活性成分および/または界面活性剤および/または矯味矯臭用芳香剤の一 つ以上と混合することができる。 身体の幾つかの部分のMRIおよびX線イメージングのためには、コントラス ト剤としての金属キレートを投与するのに最も好ましい様式は、腸管外投与、例 えば静脈内投与である。腸管外投与可能な形態、例えば静脈溶液は無菌であり、 かつ生理的に許容されない物質を含んでいてはならず、また、投与時の刺激また は他の有害な効果を最小限にするために低いオスモル濃度を有するべきであり、 従って、コントラスト媒体は、好ましくは等張性であるかまたは僅かに高張性で あるべきである。適切なビヒクルとしては、腸管内溶液の投与に慣習的に用いら れる水性ビヒクル、例えば塩化ナトリウム注射液(Sodium Chloride Injection) 、リンゲル注射液(Ringer's Injection)、デキストロース注射液(Dextrose Inj ection)、デキストロースおよび塩化ナトリウム注射液(Dextrose and SodiumC hloride Injection)、乳酸塩添加リンゲル注射液(Lactated Ringer's Injecti on)、および他の溶液、例えばRemington's Pharmaceutical Sciences,15th ed .,Easton: Mack Publishing Co.,pp.1405-1412および1461-1487(1975)、およ びThe National Formulary XIV,14th ed.Washington: American Pharmaceutic al Association(1975)に記載された溶液が挙げられる。これらの溶液は、腸管 外溶液に普通に用いられる保存剤、抗微生物剤、緩衝剤および抗酸化剤、および キレート化剤と適合性であり、かつ製品の製造、貯蔵または使用を妨害しない他 の添加物を含有しうる。 診断剤または治療剤が毒性金属種、例えば重金属イオンのキレートまたは塩を 含む場合は、調製物中に、僅かに過剰量のキレート化剤、例えばScheringにより DE-A-3640708に記載されたものを含有させるか、より好ましくは僅かに過剰量の このようなキレート化剤のカルシウム塩を含有させることが望ましい。 MR-診断検査のためには、本発明の診断剤は、溶液、懸濁液または分散液の 形態であるならば、一般的に金属キレートを1リットル当たり1マイクロモル〜 1.5モル、好ましくは0.1〜700mMの範囲の濃度で含有する。しかしながら、診断 剤は、投与に先だって希釈するための、より濃厚な形態で供給することができる 。本発明の診断剤は、好都合には体重1キログラム当たり10-3〜3ミリモルの 金属種、例えば約1mmolのDy/体重kgの量で投与できる。 X線検査のためには、コントラスト剤の用量はMR検査よりも一般的に高く、 シンチグラフィのためには、コントラスト剤の投与量はそれよりも一般的に低い 。放射線療法および解毒のためには、従来の投与量を使用できる。 もう一つの観点からみると、本発明は、ヒトまたはヒト以外の動物の身体の増 強されたイメージを生成させる方法を提供し、この方法は、上記身体に、式VII の化合物の金属キレートまたはその塩(この金属は常磁性、放射性またはX線遮 蔽性である)を含む診断剤を投与し、そして上記キレートが分布する上記身体の 少なくとも一部のイメージを生成させることを含む。 もう一つの観点からみると、本発明は、ヒトまたはヒト以外の動物の身体に施 される放射線治療方法を提供し、この方法は、上記身体に、放射性金属種と式VI Iのキレート剤とのキレートまたはその塩を投与することを含む。 もう一つの観点からみると、本発明はまた、ヒトまたはヒト以外の動物の身体 に施される重金属の解毒方法を提供し、この方法は、上記身体に、式VIIのキレ ート剤、あるいは生理的に許容されるその塩または弱い錯体を投与することを含 む。 さらにもう一つの観点からみると、本発明は、ヒトまたはヒト以外の動物の身 体に施されるイメージ生成方法、解毒方法または放射線治療方法に用いるための 診断剤または治療剤の製造への、本発明に係る化合物、特に金属キレートの用途 を提供する。 さらにもう一つの観点からみると、本発明は、本発明の金属キレートの製造方 法を提供し、この方法は、式VIIの化合物、あるいはその塩(例えばナトリウム 塩)またはそのキレートを、溶媒中で、少なくとも僅かでも可溶性の上記金属の 化合物、例えば塩化物、酸化物、酢酸塩または炭酸塩とともに混合することを含 む。 さらにもう一つの観点からみると、本発明は、本発明の診断剤または治療剤の 製造方法を提供し、この方法は、本発明に係る金属キレート、または生理的に許 容されるその塩を、少なくとも一つの医薬または獣医薬用担体または賦形剤とと もに混合することを含む。 さらにもう一つの観点からみると、本発明は、本発明の解毒剤の製造方法を提 供し、この方法は、本発明に係るキレート剤を好ましくは生理的に許容されるカ ウンタイオンとの塩の形態で、少なくとも一つの医薬または獣医薬用担体または 賦形剤とともに混合することを含む。 本明細書中で述べた全ての文献の開示は、参考のためにここに含まれる。 以下の非限定的実施例により本発明をさらに説明する。特に指示しない限り、 実施例中の全ての割合およびパーセントは重量であり、全ての温度は摂氏度であ る。実施例1 2,5-ビス-(1,4,7,10-テトラアザシクロドデカン-1-イン)ヘキサン-1,6-ジオ イックアシッド(2,5-Bis-(1,4,7,10-tetraazacclododecan-1-yl)hexan-1,6-dio ic acid)の合成 水(104ml)中のシクレン(60.75g,350ミリモル)、メソ-2,5-ジ ブロモアジピン酸(10.57g,35ミリモル)、および1Mの水酸化リチウ ム(70ml、70ミリモル)の混合物を、60℃にて窒素雰囲気下で170時間 加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物をAG1X8アニオン交換カラム( 400ml,OH型)に装填した。そのカラムを、水(4l)で入念に洗浄し、次 いで0.5Mの酢酸2lにて生成物を溶出させた。生成物が混在するフラクショ ンをまとめ、水(200mlを3回)そしてメタノール(100mlを3回)でチェ ース(chase)して、白い吸湿性の泡沫として表題の化合物(8.75g,51. 8%)を得た。未反応のシクレンは、溶出液の最初の2lを濃縮し、水から再結 晶することにより回収した。1H NMR:(D2O)δ 2.75−2.90(幅 広多重線,34H)、1.52(幅広,4H)。13C NMR:(D2O)24. 3、40.5、41.1、41.3、41.6、43.1、44.9、63.0、17 7.1。MS(FAB):m/e 487.4(MH+)。実施例2 ジソプロピル-2,5-ビス〔オクタヒドロ-5H,9bH,2a,7,9a-テトラアザシクロオ クタ〔c.d〕ペンタレン]ヘキサン-l,6-ジオエート(Disopropvl-2,5-bis〔octa hydro-5H.9bH,2a.7,9a-tetraazacycloocta[c,d]pentalene]hexan-1,6-dioate) の合成 DMF(35ml)中の実施例1の化合物(1.4g,2.9ミリモル)のスラリ ーを、ジメチルホルムアミドジイソプロピルアセタール(7.5g,43ミリモ ル)で処理した。この混合物を、化合物の溶解が完全に終わるまで50℃で加熱 した。トルエン(75ml)を加え、トルエン/イソプロパノールの共沸混合物を 留去させながら反応混合物を140℃まで加熱した。さらに3時間にわたって、 全部で400mlが蒸留されるまで追加のトルエンを加えた。濃色の反応混合物を 、減圧下蒸発乾固した。残留物を温アセトニトリル(15ml)に溶解させ、結晶 化が完了するまで放置した。薄黄色の針状の結晶を、ろ過して分離し、冷アセト ニトリルにて入念に洗浄し、次いで真空乾燥して、0.28gの表題の化合物( 16%)を得た;融点139−141℃。1H NMR:(CH3CN−d3)δ 1.2(二重線,12H)、1.6(幅広,4H)、2.55−2.87(幅広, 32H)、3.25(三重線,2H)、4.74(一重線,2H)、4.95(七 重線,2H)、13C NMR(CH3CN−d3) 20.24、20.39、24 .03、43.36、44.43、44.58、45.12、46.77、46.91 、48.64、61.98、68.92、165.81、173.19。MS(FA B):m/e 591(MH+)。実施例3 ジイソプロピル2,5-ビス〔7-ホルミル-1,4,7,10-テトラアザシクロドデカン-1 -イル〕ヘキサン-1.6-ジオエート(Diisopropyl 2,5-bis-[7-formyl-1,4,7,10-t etraazacyclododecan-1-vl] hexan-1,6-dioateの合成 実施例2のオルトアミド化合物(400mg,0.68ミリモル)を、水(12m l)に溶解させ、室温で3.5時間攪拌した。減圧下水を留去した後、残留物を クロロホルムに溶解し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮して蒼白い油状物を得た( 0.420g,100%)。Rf(アルミナ)=0.4,メタノール。1H NMR :(D2O) δ 1.17(二重線,12H)、1.38(幅広,2H)、1.6 8(幅広,2H)、2.57(幅広,24H)、3.23、3.38(幅広,10 H)、3.38、4.90(七重線,2H)、7.99(一重線,2H)。13C NMR(CDCl3):20.24、20.39、24.26、43.36、44.4 3、44.58、45.11、46.77、46.92、61.98、68.92、1 65.81、173.19。MS(FAB):m/e 628(M+K+)。実施例4 ジイソプロピル2,5-ビス〔7-ホルミル-4,10-ジ-ターシャリーブトキシカルボ ニルメチル-1,4,7,10-テトラアザシクロドデカン-1-イル]ヘキサン-1,6-ジオエ ート(Diisopropyl2,5-bis-〔7-formyl-4,10-di-tertbutoxycarbonylmethyl-1,4 ,7 10-tetraazacyclododecan-1-yl]hexan-1,6-dioate)の合成 実施例3のホルムアミド化合物(170mg,0.27ミリモル)を、DMF( 30ml)に溶解し、無水K2CO3(2.0g,14.9ミリモル)およびt-ブチル ブロモアセテート(0.302g,1.5ミリモル)で処理した。反応混合物を、 室温、窒素雰囲気下で21時間攪拌した。減圧にて溶媒を除去した後、残留物を 水(100ml)に溶解させ、トルエンで抽出した(150mlを2回)。抽出物を まとめたものを、乾燥し、濃縮して蒼白い油状物を得た(0.272mg,97% )が、これは放置することで結晶化した;融点125−127℃。Rf(シリカ )=0.5(95%CHCl3,5%メタノール)。1H NMR(CDCl3): δ 1.2(二重線,12H,i−Pr基のCH3)、1.4(一重線,38H,t -Bu基、リンカーのCH2)、1.8(幅広一重線,2H,リンカーのCH2)、 2.4−2.9(多重線,24H,NCH2)、3.2(一重線,8H,CH2CO2 )、3.3−3.7(多重線,6H,CONCH2,リンカーのCH)、4.9(七 重線,2H,OCH)、7.9(一重線,2H,CHO)。13C NMR(CD Cl3):22.0、22.2、28.0、41.9、47.5、48.5、50.0、 52.2、52.5、53.7、54.1、55.6、57.3、62.6、67.7、 80.9、90.0、163.2、170.1、170.5、172.0。MS(FA B):m/e 1083.9(MH+)。実施例5 2,5-ビス〔4,10-ジカルボキシメチル-1,4,7,10-テトラアザシクロドデカン-1- イル〕ヘキサン-1,6-ジオイックアシッド(2,5-Bis[4,10-dicarboxymethyl-1,4, 7,10-tetraazacyclododecan-1-yl]hexan-1,6-dioic acid)の合成 250mlのRBフラスコ中で、実施例4のエステル化合物(1.77g,1.6 3ミリモル)をエタノール(30ml)に溶解させ、溶液が僅かに濁るまで水を加 えた。100℃まで温度を上昇させ、1NのLiOH(13ml)を加えた。10 0℃で7時間保った後、反応混合物をさらに18時間、50℃にて攪拌した。5 NHCl(aq)を用いて溶液をpH 0.5に調製し、この混合物を1.5時 間還流した後、室温にてさらに18時間攪拌した。得られた物質を強酸性カチオ ン交換樹脂AG50W−X8(80ml,H+型)のベッドに装填した。水(11 00ml)で洗浄した後、0.25NのNH4OHを用いて標的物を溶出させた。表題の化合物 を含有するフラクションをまとめ、蒸発乾燥させて、ガラス質の固 体として0.79g(79%)の化合物を得た。1H NMR:(D2O)δ 3. 81(幅広,2H)、3.58−2.78(幅広,40H)、2.135(幅広, 2H)、1.85(幅広,2H)。13C NMR(D2O):22.5、23.1、 40.6、46.4、48.6、54.5、62.6、170.3、175.7。MS (FAB):m/e 719.4(MH+)。実施例6 2.5-ビス〔7-(2,3-ジヒドロキシプロピル)-4,10-ジ-カルボキシメチル-1,4,7,10 -テトラアザシクロドデカン-1-イル〕ヘキサン-1,6-ジオイックアシッド(2,5-Bi s[7-(2,3-dihydroxypropyl)-4,10-di-carboxymethyl-1,4,7,10-tetraazacyclod odecan-1-yl]hexan-1,6-dioic acid)の合成 実施例5のアミン化合物(1.0g;1.4ミリモル)を水(5ml)に溶解させ 、1NのKOH溶液を用いてpHを11.5に調節した。グリシドールを140 μl毎の5つのアリコートに分け、各々のアリコートを5日間かけて混合物に加 えた。この間を通して、この系を窒素雰囲気下室温にて攪拌し続けた。5日後、 反応混合物をpH12に調節し、AG1−X8イオン交換樹脂(80ml,OAc 型)のベッドに装填した。水(1.9l)で洗浄した後、標的化合物を、0.5N 酢酸溶 液を用いてカラムより溶出させた。水からの濃縮を繰返して酢酸を留去した後、 得られた物質を凍結乾燥して0.9g(75%)の物質を得た。この物質をさら に分離用HPLCにより精製し、白色の固体として表題の化合物を得た。1H NMR(D2O):δ 3.51(幅広)、3.25(幅広)、3.11(幅広)、 2.89(幅広)、2.67(幅広)、1.66(幅広,4H)。13C NMR( D2O,365°K):178.16、177.99、177.93、177.83 、175.34、175.10、174.99、72.44、72.28、72.19 、71.81、67.94、67.84、67.48、67.34、66.91、66 .81、60.01、59.87、59.57、59.36、54.57、54.39 、54.29、53.50、50.36、50.24、29.31、29.09、28 .71。MS(FAB):m/E 867.7(MH+)。C36608168H2 Oの分析計算値:C,43.02:H,8.62;N,11.18。検出値:C, 43.15;H,8.15;N,11.18。実施例7 ビス-ガドリニウム(III)〔7-(2,3-ジヒドロキシプロピル)-4,10-ジカルボ キシメチル-1,4,7,10-テトラアザシクロドデカン-1-イル〕ヘキサン-1,6-ジオイ ックアシッド(Bis-Gadolinium(III)[7-(2,3-dihydroxypropyl)-4,10-di-carboxy methyl-1,4,7,10-tetraazacyclododecan-1-yl]hexan-1,6-dioic acid)の合成 実施例6の二量体キレート化剤(200mg,0.231ミリモル)を、水(3m l)に溶解した。酢酸ガドリニウム(120mg,0.297ミリモル)を加え、次 いでpHを4.6−6.0に調節した。この状態を、1N水酸化アンモニウム溶液 を用いて保持した。温度を、60℃まで上昇させた。15時間後、さらに酢酸ガ ドリニウムのアリコート(66.8mg,0.165ミリモル)を溶液に加えた。さ らに、60℃で15時間加熱した後、反応混合物を濃縮し、水からの濃縮を繰り 返して酢酸アンモニウムを除去した。得られた錯体を、分離用HPLCにて精製 し、凍結乾燥により白色固体として表題の化合物を得た。MS(FAB):m/ e 1176(MH+)。%Gd(ICP)=24.42。緩和時間(水;20M Hz)、40℃にてガドリニウム当りr1=5.9(mM秒)-1実施例8 2,5-ビス〔7-(1-ヒドロキシメチル-2,3-ジヒドロキシプロピル)-4,10-ジ-カル ボキシメチル-1.4.7.10-テトラアザシクロドデカン-1-イル〕ヘキサン-1,6-ジオ イックアシッド(2.5-Bis[7-(1-hydroxymethyl-2,3-dihydroxypropyl)-4,10-di-c arboxymethyl-1.4,7,10-tetraazacyclododecan-1-yl]hexan-1,6-dioicacid)の合 実施例5のアミン化合物(500mg,0.70ミリモル)を、水(20ml)に 溶解し、1MのLiOHを用いてpHを11.5に調節した。この反応混合物を 、60℃にて加熱し、4,4-ジメチル-3,5,8-トリオキサビスシクロ〔5.1.0〕オク タンの3つのアリコート(J.Org.Chem.41:2469(1976)参照)(180μl)を 8時間間隔で加えた。加熱は、48時間継続した。冷却後、混合物を10%HC lにて処理し、2時間還流し、次いでAG1−X8カチオン交換カラム(40ml ,OAc型)に装填した。カラムを、水(500ml)にて洗浄し、生成物を1M CH2COOHにて溶出した。生成物を含むフラクションをまとめて、白色粉 末になるまで蒸発乾燥した(420mg,(81.4%))。1H NMR(D2O ,355°K):δ 1.6−2.0(幅広多重線,4H)、2.7−3.8(幅広 多重線,54H)。13C NMR(D2O):23.5、25.2、25.5、44 .5、44.9、49.8、50.3、54.9、55.1、57.2、58.0、58 .7、59.5、61.6、62.2、62.9、68.6、69.1、169.6、1 70.2、174.0。MS(FAB):m/e 927.5(MH+)。C3870 8188H2Oの分析計算値:C,43.92:H,8.34;N,10.78。 検出値:C,43.94;H,7.65;N,10.78。実施例9 ビス-ガドリニウム(III)2.5-ビス〔7-(1-ヒドロキシメチル-2,3-ジヒドロキ シプロピル)-4,10-ジ-カルボキシメチル1,4,7,10-テトラアザシクロドデカン1- イル〕ヘキサン-1,6-ジオイックアシッド(Bis-Gadolinium(III)2,5-bis[7-(1-hy droxymethy1-2,3-dihydroxypropyl)-4,10-di-caboxymethyl-1,4,7,10-tetraazac yclododecanl-yl]hexan-1,6-dioic acid)の合成 実施例8の二量体キレート化剤(150mg,0.16ミリモル)を水(20ml )に溶解し、1M NaOHを用いてpH6.4に調節した。溶液を50℃まで加 熱し、酢酸ガドリニウム(III)の水溶液(142mg,0.35ml)を加えた。3 日後、表題の化合物(90mg,36%)をHPLCにて単離した。MS(FAB ):m/e 1237.1(MH+)。%Gd(ICP)=22.8。緩和時間( 水;20MHz)、40℃にてガドリニウム当りr1=6.0(mM秒)-1実施例10 2,3-ビス(1,4,7,10-テトラアザシクロドデカン-1-イル)ブタン-1,4-ジオイッ クアシッド(2,3-Bis(1,4,7,10-tetraazacyclododecan-1-yl)butan-1,4-dioic ac id)の合成 1,4,7,10-テトラアザシクロドデカン(100g,580ミリモル)および水 酸化リチウム(5.2g,216ミリモル)に、2,3-ジブロモ琥珀酸(15.0g ,54ミリモル)を加えた。60℃にて3日間攪拌した後、溶液を室温に冷却し 、次いでAG1−X8アニオン交換カラム〔500ml(OH型)〕に装填し、カ ラムを水(1l)で洗浄し、生成物を1M CH3COOHにより溶出させた。さ らに、AG50W−X8〔100ml,(H+型)〕を用いたカチオン交換クロマ トグフラフィによる精製を行い、白色の粉末として表題の化合物4.0g(16 %)を得た。1H NMR(D2O):δ 2.4−3.0(多重線,32H)、3 .2(2H)。13C NMR(D2O):40.4、40.7、42.9、44.7、 61.5、174.0。MS(FAB):m/e 459.3。実施例11 ジイソプロピル-2,3-ビス[オクタヒドロ-5H,9bH,2a,7,9a-テトラアザシクロオ クタ[c,d]-ペンタレン]ブタン-l,4-ジオエート(Diisopropyl-2,3-bis[octahydro -5H,9bH,2a,7,9-tetraazacycloocta[c,d]-pentalene]butan-1,4-dioate)の合成 DMF(35ml)中の実施例10の化合物のスラリー(5.0g,11ミリモル)を、 ジメチルホルムアミドジイソプロピルアセタール(35.0g,200ミリモル)で処 理する。混合物を、100℃にて1時間加熱する。トルエンを75mlのアリコートに 加える。トルエン/イソプロパノールの共沸化合物を留去させながら、反応混合 物を140℃に上昇させる。全体で、400mlが留去された後、残存する溶媒および過 剰の試剤を減圧下除去する。残留物を温アセトニトリル(15ml)に溶解させ、結 晶化が完了するまで放置する。薄黄色の針状の結晶をろ過して分離し、入念に冷 アセトニトリルにて洗浄し、真空乾燥させて表題の化合物を得る。実施例12 ジイソプロピル2,3-ビス[7-ホルミル-1,4,7,10-テトラアザシクロドデカン-1- イル]-ブタン-1,4-ジオエート(Diisopropyl2,3-bis[7-formyl-1,4,7,10-tetraaz acyclododecan-1-yl]-butan-1,4-dioate)の合成 実施例11のオルトアミド化合物(2.0g,40ミリモル)を、水(20ml)に溶 解させ、室温で3.5時間攪拌する。減圧下水を留去した後、残留物をクロロホル ムに溶解し、乾燥(NaSO4による)させ濃縮して、蒼白い油状物を得る。実施例13 ジイソプロピル2,3-ビス[7-ホルミル-4,10-ジ-ターシャリーブトキシカルボニ ルメチル1,4,7,10-テトラアザシクロドデカン-1-イル]ブタン-1,4-ジオエート(D iisopropyl2,3-bis[7-formyl-4,10-di-tertbutoxycarbonylmethyl-1,4,7,10-tet raazacyclododecan-1-yl]butan-1,4-dioate)の合成 実施例12のホルムアミド化合物(210mg,4ミリモル)をDMF(30ml)に 溶解し、無水K2CO3(2.0g,14.9ミリモル)およびt-ブチルブロモ酢酸(3.4g ,17ミリモル)にて処理する。反応混合物を、窒素雰囲気下室温で21時間攪拌す る。減圧下溶媒を除去し、残留物を水(100ml)に溶解し、トルエンを用いて抽 出する(150mlを二回)。抽出物をまとめて乾燥させ、濃縮して蒼白い油状物を 得る。この粗生成物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィにて精製し、表題の 化合物 を得る。実施例14 2,3-ビス[4,10-ジカルボキシメチル-1,4,7,10-テトラアザシクロドデカン-1- イル]ブタン-1.4-ジオイックアシッド(2,3-bis[4,10-dicarboxymethyl-1,4,7,10 -tetraazacyclododecan-1-yl]butane-1,4-dioic acid)の合成 250mlのRBフラスコ中で、実施例13の化合物(1.0g,1.5ミリモル)を エタノール(30ml)に溶解させ、次いで溶液が僅かに濁るまで水を加える。反応 混合物を100℃に加熱し、1N LiOH(12ml)を加える。混合物を、100℃に て8時間維持した後、溶液を5N HCl水溶液にてpH0.5に調節し、1.5 時間還流する。還流後、混合物をさらに18時間室温にて攪拌する。冷却した反 応物を、AG50W−X8[80ml、H+型]強カチオン交換樹脂を用いたイオン 交換クロマトグラフィにより脱塩処理する。生成物を1.0N NH4OHにより 溶出させる。生成物を含むフラクションをまとめて濃縮し、表題の化合物を得る 。実施例15 2,3-ビス[7-(2-(2-メトキシエトキシ)エチル)-4,10-ジカルボキシメチル-1,4, 7,10-テトラアザシクロドデカン-1-イル]ブタン1,4-ジオイックアシッド(2,3-bi s[7-(2-(2-methoxyethoxy)ethyl)-4,10-dicarboxymethyl-1,4,7,10-tetraazacyc lododecan-1-yl]butan-1,4-dioic acid)の合成 水(10ml)中の実施例14の化合物(500mg,0.7238ミリモル)溶液を、1N 水酸化ナトリウム溶液にて10.0にpH調節する。ジオキサン(2ml)中の2- (2-メトキシエトキシ)-エチルブロミド(530mg,2.8952ミリモル)を加え、混 合物を60℃にて加熱する。1N水酸化ナトリウムを加えることで、pHを10 .0に維持する。15時間後、さらに、ジオキサン(2ml)中の2-(2-メトキシ エトキシ)-エチルブロミド(530mg,2.9ミリモル)を加え、60℃での加熱を さらに15時間続ける。ロータリーエバポレータを用いて混合液を4mlまで濃縮 し、そのままAGl−X8アニオン交換樹脂(水酸基型,100−200メッシュ、40 ml)のベッドに装填し、装填したカラムを水(500ml)で洗浄する。0.5Nの酢 酸溶液を用いた溶出および溶出溶媒の留去により、ガラス状の固体を得て、この 固体をDI水より再濃縮する(200mlを5回)。凍結乾燥により、綿毛状の白色 固体として表題の化合物を得る。実施例16 ビスガドリニウム-2,3-ビス[7-(2-(2-メトキシエトキシ)エチル)-4,10-ジ カルボキシメチル-1,4,7,10-テトラアザシクロドデカン-1-イル]ブタン-1,4-ジ オイックアシッド(Bisgadolinium-2,3-bis[7-(2-(2-methoxyethoxy)ethyl)-4,10 -dicarboxymethyl-1,4,7,10-tetraazacyclododecan-1-yl]butane-1,4-dioicacid )の合成 DI水(10ml)中の実施例15の化合物溶液(300mg,0.25ミリモル)を、室 温にて酢酸ガドリニウム(212mg,0.52ミリモル)にて処理し、その際、溶液の pHを1N水酸化アンモニウム溶液に5.6−6.0に維持する。pHが安定した ら、温度を50℃まで上昇させ、混合物を5日間攪拌する。ロータリーエバポレ ータにて、溶媒を除去し、残留物をDI水より再濃縮する(200mlを5回)。粗 錯体を分離用HPLCを用いて脱塩処理し、凍結乾燥して白色固体として表題の 化合物 を得る。実施例17 メソ-ジベンジル-2,5-ジブロモヘキサン-l,6-ジオエート(meso-Dibenzyl-2,5- dibromohexan-1,6-dioate)の合成 ジブロモアジピン酸(5.0g,17ミリモル)を、塩化チオニル(50ml,685ミリ モル)中で懸濁させて、3時間還流した。過剰の塩化チオニルを真空下留去し、 ベンジルアルコール(15ml)を加え、次いで反応混合物を室温にて攪拌した。7 2時間後、過剰のアルコールを留去し、得られた黄色の油状物を温/冷イソプロ パノールより再結晶し、白色針状物を得た(7.0g,87.5%)。1H NMR(C DCl3):δ 2.0(多重線,2H)、2.2(多重線,2H)、4.2(三重 線,2H)、5.2(一重線,4H)、7.3(一重線,10H)。13C NMR (CDCl3):32.3、44.4、67.7、128.4、128.5、128. 6、134.9、168.9。実施例18 ジベンジル-2,5-ビス(1,4,7,10-テトラアザシクロドデカン-1-イル)ヘキサン -1,6-ジオエート(Dibenzyl-2,5-bis-(1,4,7,10-tetraazacyclododecan-1-yl)hex an-1,6-dioate)の合成 温アセトニトリル(5ml)中のジベンジル-2,5-ジブロモアジペートである実 施例17の化合物(450mg,0.95ミリモル)を、還流下のシクレン(1.75g,10 ミリ モル)のアセトニトリル(25ml)溶液に滴下して加えた。5時間後、反応混合物 を最初の容量の半分の容量になるまで濃縮し冷却した。過剰のシクレンを結晶化 させてろ過により除去した。ろ液を蒸発乾固した後、クロロホルム(200ml)に 溶解させ、水(100mlを3回)にて洗浄し、溶液を乾燥(Na2SO4)させて濃 縮した。粗生成物を、アルミナカラムクロマトグラフィ(CHCl3/0−5% MeOHによる濃度勾配溶出)により精製し、蒼白い油状物として表題の化合物 を得た(146mg,29.6%)。Rf(MeOH)=0.8。1H NMR(CDCl3 ):δ 1.5(多重線,4H)、2.3−3.0(多重線,38H)、3.2−3 .4(多重線,2H)、5.2(一重線,4H)、7.3(一重線,10H)。13 C NMR(CDCl3):28.0、40.5、41.4、43.0、48.9、6 6.5、67.5、128.6、135.3、168.0、172.8。MS(FAB ):m/e 667.6。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年10月10日 【補正内容】 請求の範囲 1.式VII (式中、各Xは、同一でも異なっていてもよく、NZ、OまたはSであり、少な くとも二つのXはNZであり; Bは(CR1Y)または-N(CR1 2Y)-であり; 各Zは基R1または基CR1 2Yであり、少なくとも一つのZは基CR1 2Yであり、か つ、少なくとも一つのZは基R1であり、; 各Yは、基CO2H、PO3H、SO3H、CONR1 2、CON(OR1)R1、CNSまたはCONR1NR1 2であ り; mは0、1または2であり;各nは2または3であり;qは、Bが(CR1Y)であ るときは0または1であり、BがN(CR1 2Y)であるときは2であり; pは少なくとも2の値を有する整数であり; 各R1は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、あるいは一つ以上の水酸 基またはアルコキシ基により任意に置換されたアルキル、アリールまたはアラル キル基であり、あるいは環原子上またはZ基中の二つのR1基は一緒になってリ ンカー基Lを表し; 各Lは、同一でも異なっていてもよく、結合であるか、あるいは1000未満 の分子量を有する有機リンカー基を表す)で示されるポリキレート化剤、その塩 およびキレート。 2.各基Yが、COOH基である請求の範囲第1項に記載のポリキレート化剤、その 塩およびキレート錯化合物。 で表される請求の範囲第1項あるいは第2項に記載のポリキレート化剤、その塩 およびキレート錯化合物。 4.各CR1あるいはCR1 2中のR1部分が水素原子である請求の範囲第1項〜第3項 のいずれかに記載のポリキレート化剤、その塩およびキレート錯化合物。 5.式IX M−CH(COOH))p'L’ (IX) 式中、Mは、CH2COOH基により置換された少なくとも一つの環窒素を有し、か つ残りの環窒素原子のうち少なくとも一つが基R2により置換された化学式VIII のトリアザ−、テトラアザ−、テトラアザオキサ−あるいはトリアザチア−シク ロアルカンであり;R2は、水素原子、あるいは水酸基またはアルコキシ基によ り任意にモノ置換あるいはポリ置換されていてもよく、アルキル基であり、かつ 、これらはアリーレン基または置換アリーレン基によって任意に中断されていて もよく;p'は、2、3または4であり;L'は、結合を示すか、あるいはオキソ 基、アミン基、水酸基、カルボキシ基、アリール基、置換アリール基により任意 に置換されてもよく、かつ、窒素、酸素、硫黄の各原子、あるいはアリーレン基 または置換アリーレン基により任意に中断されていてもよい飽和あるいは不飽和 のアルキレン基である請求の範囲第1項〜第4項のいずれかに記載のポリキレー ト化剤、その塩およびキレート錯化合物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カルバルホ,ジョアン アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94040,マウンテン ビュー,ウッドリー フ ウェイ 114 (72)発明者 ストランデ,パー ノールウェー エヌ―0755 オスロ,ノル デンクファイエン 78エー (72)発明者 ダグスタッド,ハラルド ノールウェー エヌ―0489 オスロ,ジュ ピターファイエン 13

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式VII (式中、各Xは、同一でも異なっていてもよく、NZ、OまたはSであり、少な くとも二つのXはNZであり; Bは(CR1Y)または-N(CR1 2Y)-であり; 各Zは基R1または基CR1 2Yであり、少なくとも一つのZは基CR1 2Yであり; 各Yは、基CO2H、PO3H、SO3H、CONR1 2、CON(OR1)R1、CNSまたはCONR1NR1 2であ り; mは0、1または2であり;各nは2または3であり;qは、Bが(CR1Y)で あるときは0または1であり、BがN(CR1 2Y)であるときは2であり; pは少なくとも2の値を有する整数であり; 各R1は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、あるいは一つ以上の水酸 基またはアルコキシ基により任意に置換されたアルキル、アリールまたはアラル キル基であり、あるいは環原子上またはZ基中の二つのR1基は一緒になってリ ンカー基Lを表し; 各Lは、同一でも異なっていてもよく、結合であるか、あるいは1000未満 の分子量を有する有機リンカー基を表す)で示されるポリキレート化剤、その塩 およびキレート。 2.各基Yが、COOH基である請求の範囲第1項に記載のポリキレート化剤、その 塩およびキレート錯化合物。 で表される請求の範囲第1項あるいは第2項に記載のポリキレート化剤、その塩 およびキレート錯化合物。 4.各CR1YあるいはCR1 2中のR1部分が水素原子である請求の範囲第1項〜第3 項のいずれかに記載のポリキレート化剤、その塩およびキレート錯化合物。 5.式IX M−CH(COOH))pL’ (IX) 式中、Mは、CH2COOH基により置換された少なくとも一つの環窒素を有し、か つ残りの任意の環窒素原子が基R2により置換された請求の範囲第3項において 定義された化学式VIIIのトリアザ、テトラアザ、テトラアザオキサあるいはトリ アザチア−シクロアルカンであり;R2は、水素原子、あるいは水酸基またはア ルコキシ基により任意にモノ置換あるいはポリ置換されていてもよく、アルキル 基であり、かつ、これらはアリーレン基または置換アリーレン基によって任意に 中断されていてもよく;p'は、2、3または4であり;L'は、結合を示すか、 あるいはオキソ基、アミン基、水酸基、カルボキシ基、アリール基、置換アリー ル基により任意に置換されてもよく、かつ、窒素、酸素、硫黄の各原子、あるい はアリーレン基または置換アリーレン基により任意に中断されていてもよい飽和 ある いは不飽和のアルキレン基である請求の範囲第1項〜第4項のいずれかに記載の ポリキレート化剤、その塩およびキレート錯化合物。 6.式X L'は-CH2CH2-であり、 かつR2は2,3-ジヒドロキシ-1-ヒドロキシメチルプロピル基、CH3OCH2CH2(OCH2 CH2)6-、5-フェノキシ-3-メチルペンチル基、1,3-ジカルボキシプロピルアミノ 基、またはジカルボキシフェニルアミノ基(dicarboxyphenylamino)であるか、 あるいはL'は1-イソチオシアナト-3,5-フェニレンであり、かつR2はp-スルフ ォフェニルエチル基、p-エトキシベンジルオキシエチル基または(CH2)3N(CH3)3B rであるか、あるいはL'は(CH2OCH2)t(式中、tは1〜12)であり、かつR2 は3-フェノキシ-2-ヒドロキシプロピル基、11-フェノキシ-2-ヒドロキシウンデ シル基または(2-フェニル-1-カルボキシエチル)アミノカルボニルメチル基で ある請求の範囲第1項〜第5項のいずれかに記載のポリキレート化剤、その塩お よびキレート錯化合物。 7.式Iの化合物のキレートおよび常磁性金属イオン、放射性金属イオンあるい は重金属イオンからなる特許請求の範囲第1項〜第6項のいずれかに記載の化合 物。 8.Eu、Gd、Ho、Cr、MnまたはFeイオンのキレートである請求の範 囲第7項に記載の化合物。 9.以下の工程: (a)X、R1、B、L、n、m、pおよびqが請求の範囲第1項において定義 されるものであり、かつ少なくとも一つの基XがNH基である式VIIの化合物を 式XII Lv−R4 (XII) (式中、Lvは交換可能な脱離基であり、R4基は水素原子以外のR1基である。 )で表される化合物と反応させる; (b)式XII; (式中、R1、Y、L、B、p、n、qおよびmは前述で定義したとおりであり 、X'は酸素、NHまたはNR3であり、少なくとも一つのX'はNHであり、R3 は水素原子または交換可能な窒素保護基である)で表される化合物を、式XIV; Lv−CR1 2Y (XIV) (式中、R1、YおよびLvは、上記定義のとおりである)で表される化合物と 反応させる; (c)式VIIの化合物またはそのキレートを金属化するか、あるいは金属交換す る; (d)式VIIの化合物またはそのキレートを、それらの塩基または酸付加塩に変 換するか、あるいは塩を遊離の酸または遊離の塩基に変換する;および (e)保護された官能基を用いて、工程(a)〜工程(c)の少なくとも一つを 行い、続いて保護基を除去する; の少なくとも一つを含む請求の範囲第1項に記載の化合物の製造方法。 10.金属キレート(そのキレート化する本質(entity)は、請求の範囲第1項〜 第6項のいずれか1項で定義された式VIIの化合物の残基である)を少なくとも 一つの医薬または獣医薬用担体または賦形剤と一緒に含む診断剤または治療剤。 11.請求の範囲第1項〜第6項のいずれか1項で定義された式VIIのキレート化 剤を生理的に許容されるカウンタイオンとの弱い錯体または塩の形で、少なくと も一つの医薬または獣医薬用担体または賦形剤と一緒に含む解毒剤。 12.ヒトまたはヒト以外の動物の身体に、請求の範囲第1項〜第6項のいずれか 1項で定義された式VIIの化合物の金属キレートまたはその塩(この金属は常磁 性、放射性またはX線遮蔽性である)を含む診断剤を投与し、そして上記キレー トが分布する、上記身体の少なくとも一部のイメージを生成させることわ含むヒ トまたはヒト以外の動物の身体の増強されたイメージを生成させる方法。 13.ヒトまたはヒト以外の動物の身体に、放射性金属種と請求の範囲第1項〜第 6項のいすれか1項で定義された式VIIのキレート剤とのキレートまたはその塩 を投与することを含むヒトまたはヒト以外の動物の身体に施される放射線治療方 法。 14.ヒトまたはヒト以外の動物の身体に、請求の範囲第1項〜第6項のいすれか 1項で定義された式VIIのキレート剤、あるいは生理的に許容されるその塩また は弱い錯体を投与することを含むヒトまたはヒト以外の動物の身体に施される重 金属の解毒方法。 15.ヒトまたはヒト以外の動物の身体に施されるイメージ生成方法、解毒方法ま たは放射線治療方法に用いるための診断剤または治療剤の製造への、請求の範囲 第1項〜第6項のいずれか1項で定義された式VIIの化合物、その塩あるいはキ レートの用途。 16.請求の範囲第1項〜第6項のいずれか1項で定義された式VIIの化合物、あ るいはその塩またはキレートを、溶媒中で、少なくとも僅かでも可能性の上記金 属の化合物とともに混合することを含む請求の範囲第1項〜第8項のいずれかに 記載の金属キレートの製造方法。
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