JPH09501915A - エンドセリン受容体アンタゴニスト - Google Patents

エンドセリン受容体アンタゴニスト

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JPH09501915A JP7506558A JP50655895A JPH09501915A JP H09501915 A JPH09501915 A JP H09501915A JP 7506558 A JP7506558 A JP 7506558A JP 50655895 A JP50655895 A JP 50655895A JP H09501915 A JPH09501915 A JP H09501915A
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Abstract

(57)【要約】 エンドセリン受容体アンタゴニストである新規化合物を記載する。

Description

【発明の詳細な説明】 エンドセリン受容体アンタゴニスト 発明の背景 本発明は、新規化合物、これらの化合物を含有する医薬組成物およびエンドセ リン受容体アンタゴニストとしてのそれらの使用に関する。 エンドセリン(ET)は、血管内皮により合成され放出される非常に有効な血 管収縮ペプチドである。エンドセリンは3種のイソ型ET−1、ET−2および ET−3として存在する[断らない限り、「エンドセリン」はエンドセリンのい ずれかまたはすべてのイソ型を意味するものとする]。エンドセリンは心臓血管 系、特に、冠血管、腎ならびに脳の循環系に対して著しい効果を有する。エンド セリンの増加したまたは異常な放出は、心臓血管系、脳血管系、呼吸器および腎 臓の病態生理学に関する病態発生にかかわる平滑筋収縮に関連している。上昇し たエンドセリンのレベルは、本態性高血圧、急性心筋梗塞、くも膜下出血、アテ ローム性動脈硬化症の患者および透析を受けている尿毒症の患者の血漿において 報告されている。 インビボにおいて内皮は血圧および心臓の拍出に影響するといわれている。ラ ットにおける静脈内へのET巨丸薬注射(0.1ないし3nmol/kg)は、 一時的な投与に関連した降圧応答(0.2ないし2分間継続)を引き起こし、次 いで、投与後2ないし3時間上昇したままである持続的で用量依存的な動脈血圧 の上昇を引き起こす。ラットにおいて、3nmol/kg以上の用量は、しばし ば致命的であることがわかっている。 エンドセリンは、腎臓血管床において優先的な効果を生じると思われる。それ は、GFR、尿体積、尿へのナトリウムならびにカリウムの排泄の有意な減少を 伴った、著しく、かつ長期持続性の腎臓血流の減少を生じる。エンドセリンは、 房性のナトリウム利尿性ペプチドの有意な上昇にもかかわらず、持続的なナトリ ウム利尿性効果を生じる。さらにエンドセリンは血漿レニン活性を刺激する。こ れらの知見は、ETは腎機能の調節に関与し、急性腎不全、シクロスポリン腎毒 および慢性腎不全を含む種々の腎臓疾患に関与していることを示唆する。 研究は、インビボにおいて、脳血管系がエンドセリンの血管拡張および血管収 縮効果に対して非常に感受性があることを示している。それゆえ、ETは脳血管 痙攣、およびくも膜下出血の頻繁にそしてしばしば致命的な結果をまねく重要な メディエーターであるかもしれない。 さらにETは、ETが脳梗塞および神経の死滅にかかわっているかもしれない ことを示す重大な無呼吸および虚血性病巣のごとき、中枢神経に対する直接的な 効果を示す。 ETはまた、心筋虚血(ニコルス(Nichols)ら,ブリテイッシュ・ジャーナル ・オブ・ファーマコロジー(Br.J.Pharm.)第99巻:957〜601頁(19 89年)およびクローゼル(Clozel)とクローゼル(Clozel),サーキュレーシ ョン・リサーチ(Circ.Res.)第65巻:1193〜1200頁(1989年) )、冠血管痙攣(フクダ(Fukuda)ら,ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・ファ ーマコロジー(Eur.J.Pharm.)第165巻:301〜304頁(1989年)お よび 991年))、心不全、血管平滑筋細胞の増殖(タガギ(Takagi),バイオケミ ・アンド・バイオフィジ・リサ・コミュニ(Biochem & Biophys.Res.Commun.) 第168巻:537〜543頁(1990年)およびボベック(Bobek)ら,アメ リカン・ジャーナル・オブ・フィジオロジー(Am.J.Phys.)第258巻:408 −C415(1990年))およびアテローム性動脈硬化(ナカキ(Nakaki)ら ,バイオケミ・アンド・バイオフィジ・リサ・コミュニ第158巻:880〜8 81頁(1989年)およびラーマン(Lerman)ら,ニュー・イングランド・ジ ャーナル・オブ・メディシン(New Eng.J.of Med.)第325巻:997〜10 01頁)にもかかわっている。エンドセリンの増加したレベルは、冠血管のバル ーン形成術の後に見られる(カデル(Kadel)ら,No.2491 サーキュレー ション第82巻:627頁(1990年))。 さらに、エンドセリンは、ヒト・気管支を含む単離された哺乳類気道組織の有 効な収縮剤であることが見いだされている(ウチダ(Uchida)ら,ヨーロピアン ・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー第154巻:227〜228頁(198 8年)、ラジャン(LaGent),クリニ・イクスペ・アラージー(Clin.Exp.Allerg y)第20巻:343〜348頁(1990年);およびスプリンゴール(Sping all)ら,ランセット(Lancet)第337巻:697〜701頁(1991年)) 。エンドセリンは、間質性の肺の線維症および肺の高血圧の病態発生において役 割を果たしているかもしれない(グラード(Glard)ら,サード・インターナショ ナル・コンファランス・オン・エンドセリン(Third International Conference on Endothelin),1993年,34頁およびARDS(アダルト・レスペラトリ ー・ディストレス・シンドローム(Adult Resperatory Distress Syndrome),サ ナイ(Sanai)ら,上記112頁)。 エンドセリンは、胃粘膜の出血性および壊死性損傷の誘導(ホイットル(Whitt le)ら,ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー第95巻:101 1〜1013頁(1988年)、レイノー現象(チニニエロ(Cinniniello)ら, ランセット第337巻:114〜115頁(1991年)、クローン病ならびに 潰瘍性大腸炎(ムンク(Munch)ら,ランセット第339巻,381頁、偏頭痛( エドミーズ(Edmeads),ヘッドエイク(Headache),1991年2月号,127頁 )、敗血症(ワイツベルグ(Weitzberg)ら,サーキュ・ショック(Circ.Shock) 第33巻:222〜227頁(1991年);ピテット(Pittet)ら,アナルス ・オブ・サージャリー(Ann.Surg.)第213巻:262〜264頁,1991年 )、シクロスポリンにより誘導される腎不全もしくは高血圧(ヨーロピアン・ジ ャーナル・オブ・ファーマコロジー(Eur.J.Pharmacol.)第180巻:191〜 192頁(1990年)、キトニー・インターナショナル(Kidney Int.)第3 7巻:1487〜1491頁(1990年)およびエンドトキシンショックなら びに他のエンドトキシンにより誘導される疾患(バイオケミ・アンド・バイオフ ィジ・リサ・コミュニ第161巻:1220〜1227頁(1989年)、アク タ・フィジオロ・アンジ(Acta Physiol.Scand)第137巻:317〜318頁 (1989年))、そして炎症性皮膚疾患(クリニカル・ リサーチ(Clin.Res.)第41巻:451および484頁(1993年))に関 連している。 さらにエンドセリンは妊娠のプレクランプシア(preclampsia)(クラーク(C lerk)ら,アメ・ジャーナル・オブステト・ジネコロ(Am.J.Obstet.Gynecol.) 1992年3月号,962〜968頁;カマー(Kamor)ら,ニュー・イングラン ド・ジャーナル・オブ・メディシン(N.Eng.J.of Med.)1990年11月号,1 486〜1487;デッカー(Dekker)ら,ヨーロ・ジャーナル・オブ・アンド ・ジネ・アンド・レプ・バイオ(Eur.J.Ob.and Gyn.and Rep.Bio.)第40巻( 1991年)215〜220頁;シフ(Schiff)ら,アメ・ジャーナル・オブス テト・ジネコロ1992年2月号,624〜628頁)、糖尿病(タカハシ(Tak ahashi)ら,ダイアベトロジア(Diabetologia)(1990年)第33巻:30 6〜310頁)、および腎臓移植後の急性血管拒絶反応(ワチンガー(Watschin ger)ら,トランスプランテーション(Transplantation)第52巻第4号,743 〜746頁)にも関連している。 エンドセリンは骨の再吸収および同化の両方を刺激し、骨の再形成のカップリ ングにおいて役割を果たしているかもしれない(タトライ(Tatrai)ら,エンド クリノロジー(Endocrinology)第131巻,603〜607頁)。 エンドセリンは、子宮腔における精子の輸送を刺激すると報告されており(カ セイ(Casey)ら,ジャーナル・クリニ・エンド・アンド・メタボリズム(J.Clin .Endo and Metabolism)第74巻第1号,223〜225頁)、それゆえ、エン ドセリンアンタゴニストは雄の避妊薬として有用であるかもしれない。エンドセ リンは、卵巣/月経周期を変化させ(カネグスバーグ(Kenegsberg),ジャーナ ル・オブ・クリニカル・エンド・アンド・メタ(J.of Clin.Endo.and Met.)第 74巻第1巻,12頁)、さらに男性の陰茎の血管の緊張力の調節において役割 を果たしているかもしれない(ラウ(Lau)ら,アジア・パシフィック・ジャーナ ル・オブ・ファーマコロジー(Asia Pacific J.of Pharm.),1991年,第6巻 :287〜292頁およびテジャダ(Tejada)ら,ジャーナル・アネリ・フィジ オ・ソサ(J.Amer.Physio.Soc.),1991年,H1078〜H1085)。 よってエンドセリン受容体アンタゴニストは、高血圧、腎不全、脳血管系疾患 、心筋虚血、狭心症、心不全、喘息、アテローム性動脈硬化、レイノー現象、潰 瘍、敗血症、偏頭痛、緑内障、エンドトキシンショック、エンドトキシンにより 誘導される多発性器官不全または伝染性血管内凝固、シクロスポリンにより誘導 される腎不全の薬物療法に対する独特のアプローチを提供するであろうし、再狭 窄防止のための血管形成術、糖尿病、妊娠のエクランプシア、骨の再形成、腎臓 移植、雄の否認、不妊症、勃起持続症における補助剤を提供するであろう。 発明の概要 本発明は、式(I)により示される新規化合物および、これらの化合物を含有 する医薬組成物、および高血圧、急性ならびに慢性の腎不全、シクロスポリンに より誘導される腎毒、発作、脳血管の痙攣、心筋の虚血、アンギナ、心不全、ア テローム性動脈硬化(これらに限定しない)を含む種々の心臓血管系疾患および 腎疾患の治療に有用であり、再狭窄防止のための血管形成術における補助剤とし てゆうようであるエンドセリン受容体アンタゴニストとしてのそれらの使用から なる。 さらに本発明は、エンドセリン受容体に対する拮抗を必要とする動物に有効量 の式(I)の化合物を投与することを特徴とする、ヒトを含む動物におけるエン ドセリン受容体に拮抗する方法を構成する。 発明の詳細な説明 本発明化合物は、構造式(I): 1)式Iの化合物 [式中、Dは>C=OまたはC(XR2)R10; EはCH2、S(O)qまたはNR1; ここにR1は−X(CH2)nArまたは−X(CH2)n8もしくは 2は水素、Arまたは(c); P1は−X(CH2)n8; P2は−X(CH2)n8または−XR9Y; R3およびR5は独立して水素、R11、OH、C1〜8アルキル、S(O)q11、 N(R6)2、Br、F、I、Cl、CF3、NHCOR6、R11CO27、−XR9 −Yまたは−X(CH2)n8であり、ここに−X(CH2)n8中の各メチレン基は 未置換であってもよく、また、1個もしくは2個の−(CH2)nAr基により置換 されていてもよく; R4は水素、R11、OH、C1〜5アルコキシ、−S(O)q11、−N(R6)2、− X(R11)、Br、F、I、Clまたは−NHCOR6であり、ここにC1〜5アル コキシは未置換であってもよく、また、OH、メトキシもしくはハロゲンにより 置換されていてもよく; R6は独立して水素またはC1〜4アルキル; R7は独立して水素、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニルまたはC2〜8アル キニルであり、それらのすべてが未置換であってもよく、また、1個もしくはそ れ以上のOH、N(R6)2、CO212、ハロゲンまたはXC1〜5アルキルにより 置換されていてもよいか、あるいはR7は(CH2)nArであり; R8は水素、R11、−CO27、−CO2C(R7)2O(CO)XR11、−PO3(R7 )2、−SO2NR711、−CONR7SO211、−SO37、−SO27、− P(O)(OR7)R7、CN、−C(O)N(R6)2、−NR7SO211、テトラゾール またはOR6; R9は(CH2)n、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニルまたはフェニルであり 、それらのすべてが未置換であってもよく、また、1個もしくはそれ以上のOH 、N(R6)2、COOH、ハロゲン、>C=OまたはXC1〜5アルキルにより置換 されていてもよく; R10はR3またはR4; R11はAr、C3〜8シクロアルキル、C1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、C2〜8 アルキニルであり、それらすべてが未置換であってもよく、また、1個もし くはそれ以上のOH、CH2OH、N(R6)2またはハロゲンにより置換されてい てもよく; R12は水素、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニルまたはC2〜7アルキニル; Xは(CH2)n、O、NR6またはS(O)q; YはCH3またはX(CH2)nAr; Arは、 ナフチル、インドリル、ピリジル、チエニル、オキサゾリジニル、オキサゾリル 、チアゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イ ミダゾリル、イミダゾリジニル、フリル、チアゾリジニル、イソオキサゾリル、 オキサジアゾリル、チアジアゾリル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニ ル、ピロリル、またはピリミジニルであり;それらのすべてが未置換であっても よく、また、1個もしくはそれ以上のR3またはR4基により置換されていてもよ く; AはC=Oまたは[C(R6)2]m; Bは−CH2または−O−; Z1およびZ2は独立して水素、C1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、C2〜8ア ルキニル、OH、C1〜8アルコキシ、S(O)q1〜8アルキル、N(R6)2、Br 、F、I、Cl、NHCOR6、−X(CH2)n8、フェニル、ベンジルまたはC3〜6 シクロアルキルであり、ここにC1〜8アルキル、C2〜8アルケニルまたはC2〜8 アルキニルは所望によりCOOH、OH、CO(CH2)nCH3、CO(CH2)n CH2N(R6)2またはハロゲンにより置換されていてもよいか、あるいはZ1お よびZ2は一緒になって隣接する炭素上で−O−A−O−となってもよく; Z3はZ1またはXR9Y; qは0、1または2 nは0ないし6の数; mは1、2または3であり;点線は所望により存在してもよい1個または2個 の二重結合を意味する] により示される化合物またはその医薬上許容される塩である。ただし、 XがS(O)qである場合にはR2は水素でなく; 所望により存在してもよい二重結合が存在している場合にはR10が1個のみ存 在し、二重結合がP1およびP2に隣接している場合には、P1は存在せず、P2は NR69Yでなく; 所望により存在してもよい二重結合が式(I)に存在し、X−R2が二重結合 に結合している場合には、XはNR6でなく; 所望により存在してもよい二重結合が存在し、R1が二重結語に直接結合して いる場合には、R1はNR6Arでなく; P1がCO2H、P2が水素、DがCH2、XR2がフェニルであり、式(I)に 二重結合が存在しない場合には、R1は水素でなく; R3、R5、Z1、Z2またはZ3がX(CH2)n8であり、nが0である場合には Xは酸素でないか、あるいはR8がOR6またはCO2Hである場合にはXはNR6 でなく; R8がCO(CR11)2O(CO)XR7である場合、XはS(O)qでなく; Dが>C=Oである場合、Dに隣接する二重結合は存在しない。 医薬上許容される塩の複合体も本発明に包含される。 すべてのアルキル、アルケニル、アルキニルおよびアルコキシ基は直鎖状であ っても分枝状であってもよい。用語「ハロゲン」はヨード、フルオロ、クロロま たはブロモを意味するのに用いられる。 本発明化合物は1個または2個の不斉炭素原子を含んでいてもよく、ラセミ体 および光学的に活性のある形態で存在していてもよい。これらの化合物およびジ アステレオマーのすべてが本発明の範囲内にあると考えられる。 好ましい化合物は、EがCH2またはS(O)q;R1がX(CH2)nAr(Arは (a)もしくは(b))、ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾジオキサニル、シク ロヘキシル、C1〜4アルキル;R2が(a)、(b)、C1〜4アルキル、インド リルまたは水素;R3およびR5が独立して水素、OH、C1〜5アルコキシ、ハロ ゲン、−OC1〜4アルキルフェニル、R11CO27、C1〜4アルキル、N(R6)2 、 NH(CO)CH3、−X(CH2)n8、−XR9ピリジル、フェニルまたはS(O)p 1〜5アルキル;R4が水素、OH、C1〜5アルコキシ、ハロゲン、C1〜4アル キル、N(R6)2、NH(CO)CH3またはS(O)p1〜5アルキル;Z1、Z2およ びZ3が独立してXR9Y、ベンジル、水素、OH、C1〜5アルコキシ、−N(R6 )2、S(O)q1〜8アルキル、NHCOR6、X(CH2)n8またはハロゲンであ るか、あるいはZ1、およびZ2が一緒になって隣接する炭素上の−O−A−O− となってもよく;P1およびP2が独立して水素、CO2Hまたはテトラゾール; Arが(a)、(b)、フェニルまたはピリジル;Xが(CH2)nまたは酸素であ る化合物が好ましい化合物である。 R3が水素または−X(CH2)n8、R11CO27;R4およびR5が独立して水 素、OH、C1〜5アルコキシ、SC1〜5アルキル、F、Br、C1〜3アルキルま たはHN2;Z1およびZ3が水素であり、Z2が水素、OH、C1〜5アルコキシ、 ハロゲン、X(CH2)n8、HN2、ベンジル、NH(CO)CH3であるか、また はZ1およびZ2が一緒になってO−A−Oとなっていてもよい化合物がより好ま しい。 R1が(a)または(b)であり、R2が(a)または(b);AがCH2;B が−O−;所望により存在していてもよい二重結合が存在せず;R1およびXR2 がP1に対してトランス;Z2がOH、C1〜5アルコキシ、−OCH2CHCH2ま たは水素;Z1およびZ3が水素;R3がXAr、水素、X(CH2)qCOOH、X( CH2)qCONR7SO211またはCH=CHCO2H;R4が水素、置換フェニ ル、またはC1〜2アルコキシ;R5、R10およびP2が水素である化合物が最も好 ましい。 本発明は、式I: [式中、mは1または2、R1は上記定義に同じ] で示される化合物を提供するものであり、該化合物を以下のa)、b)からなる 工程により製造することができる。 a)式(1)の置換アルデヒド R1CHO (1) を、酢酸ピペリジニウムのごとき触媒を伴うベンゼンのごとき適当な溶媒中、還 流させながらマロン酸ジメチルと反応させて式(2)の化合物を得る。 ジメチルホルムアミドのごとき溶媒中、水素化ナトリウムの存在下での式(2 )の化合物と2−ニトロトルエンとの反応により式(3)の化合物を得る。 10%Pd/Cのごとき触媒の存在下または亜硫酸水素ナトリウムのごとき還 元剤での化学的還元による、式(3)の化合物の還元により(3)に対応するア ミンを得る。これを、メタノール中で、ナトリウムメトキシドのごとき塩基で処 理して式(4)のベンズアゼピノンを得る。 エタノール−水混合物中で、水酸化ナトリウムのごとき塩基により化合物(4 )を加水分解して式(5)の化合物を得ることができる。 別法として、DMF中で、水素化ナトリウムのごとき塩基で処理することによ り式(4)の化合物を脱プロトン化し、次いで、ハロゲン化アルキルでアルキル 化して化合物(6)を得て、これを上記のごとく加水分解して式(7)の化合物 を得てもよい。 b)別法として、メタノールのごとき溶媒中で、(8)のごとき置換2−メル カプトアニリンで化合物(2)を処理して化合物(9)を得てもよい。 塩酸トリエチルアミンのごとき触媒の存在下で化合物(9)を加熱して化合物 (10)を得る。 化合物(10)を上記のごとく加水分解して(11)のごとき酸を得てもよく 、あるいは、上記のごとくアルキル化し、次いで、加水分解して化合物(12) を得てもよい。 上記反応の簡単なスキームを以下に示す。 1−ベンズアゼピンの合成(1) 2がフェニルである化合物の合成を以下のスキームに示す。 1−ベンズアゼピンの合成(2) DMF中NaHの存在下でケイヒ酸メチル−2−ベンゾイル(13)を2−ニ トロトルエンと反応させて付加物(14)を得る。酢酸中、10%Pd/Cの存 在下での水素化によりニトロをアミンに還元し、これを環化してジヒドロベンズ アゼピン(15)を得る。ジオキサン/水中でのNaOHを用いるエステルの加 水分解により酸(16)を得る。 1,5−ベンゾチアゼピンの合成 いずれかの化学的官能基に対する適当な操作および保護を行い、上記方法およ び実施例の部分に記載の方法と同様の方法により式(I)の化合物の合成の残り の部分を行う。 ヒトおよび他の哺乳動物の治療に式(I)の化合物またはその医薬上許容され る塩を使用するために、通常は、標準的な製薬慣習にしたがい、これを医薬組成 物として処方する。 式(I)の化合物およびその医薬上許容される塩を、示された疾患の治療のた めに、標準的方法で、例えば、経口、非経口、舌下、経皮、直腸、吸入もしくは ほほ側からの投与により投与することができる。 経口投与された場合に活性のある式(I)の化合物およびその医薬上許容され る塩を、シロップ、錠剤、カプセルおよび甘味入り錠剤として処方することがで きる。一般的には、シロップ処方は、液体担体中、例えば、香料もしくは着色料 を添加したエタノール、オリーブ油、グリセリンもしくは水の中の化合物または その塩の懸濁液もしくは溶液からなる。組成物が錠剤形態の場合には、固体処方 の製造に常用されるいかなる医薬担体であっても使用することができる。かかる 担体の例は、ステアリン酸マグネシウム、白陶土、タルク、ゼラチン、寒天、ペ クチン、アラビアゴム、ステアリン酸、澱粉、ラクトースおよびシュクロースを 包含する。組成物がカプセル形態の場合、いずれのカプセル化法であっても適当 であり、例えば、硬ゼラチンカプセル殻中の上記担体を用いて行う。組成物が軟 ゼラチン殻カプセルの場合、分散物または懸濁液の製造に常用されるいずれの担 体であってもよく、例えば、水性ガム、セルロース、シリケートまたは油脂であ ってよく、これらを軟ゼラチン殻カプセルに入れる。 典型的な非経口組成物は、所望により非経口的に許容される油脂、例えば、ポ リエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、レシチン、落花生油、またはゴ マ油を含有する滅菌水性もしくは非水性担体中の化合物またはその塩の溶液もし くは懸濁液からなる。 典型的な吸入用組成物は、ジクロロジフルオロメタンまたはトリクロロフルオ ロメタンのごとき慣用的な推進剤を用いて乾燥粉末もしくはエアロゾル形態とし て投与されうる溶液、懸濁液もしくはエマルジョンの形態である。 典型的な坐薬処方は、結合剤および/または潤滑剤、例えば、ポリマー性グリ コール、ゼラチン、カカオ油脂または他の低融点植物ロウもしくは油脂ないしは それらの合成アナログと一緒になった、このようにして投与された場合に活性の ある式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩からなる。 典型的な経皮処方は、慣用的な水性もしくは非水性担体、例えば、クリーム、 軟膏、ローションもしくペーストからなり、医療用プラスター、パッチまたは膜 の形態である。 好ましくは、患者が1回でそれらを投与できるようになっている組成物は単位 剤型、例えば、錠剤、カプセルまたは計量エアロゾルである。 経口投与用の各投与単位は、適当には、0.1mgないし500mg/kg、 好ましくは、1mgないし100mg/kgを含有し、非経口投与用の各投与単 位は、適当には、0.1mgないし100mgの式(I)の化合物またはその医 薬上許容される塩(遊離塩基基準で計算)を含有する。鼻腔内投与用の各投与単 位は、適当には、1人あたり、1〜400mg、好ましくは10ないし200m gを含有する。局所投与処方は、適当には、0.01ないし1.0%の式(I)の 化合物を含有する。 経口投与についての毎日の投与規則は、適当には、約0.01mg/kgない し40mg/kgの式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩(遊離塩基 基準で計算)である。非経口投与についての毎日の投与規則は、適当には、約0 .001mg/kgないし40mg/kgの式(I)の化合物またはその医薬上 許容される塩(遊離塩基基準で計算)である。鼻腔内投与および経口吸入投与に ついての毎日の投与規則は、適当には、1人あたり約10ないし500mgの式 (I)の化合物またはその医薬上許容される塩(遊離塩基基準で計算)である。 活性成分を1日1回ないし6回、所望の活性を示すに十分な量を投与してよい。 本発明に従って本発明化合物を投与した場合、許容されない毒物学的効果は考 えられない。 式(I)の化合物の生物学的活性は以下の試験により示される。 I.結合アッセイ A)膜の調製 ラット・小脳または腎皮質をすばやく切り取り、すぐに液体窒素中にて凍結す るか、または新鮮なうちに使用した。小脳であれば1〜2g、腎皮質であれば 3〜5gの組織を、20mMのTris−HClおよび5mMのEDTAを含む pH7.5の15mlの緩衝液中で、モーター駆動ホモジナイザーを用いてホモ ジナイズした。ホモジナイズ物をチーズ布で濾過し、4℃で20000xgで1 0分間遠心分離した。上清を取り、4℃で40000xgで30分遠心分離した 。得られたペレットを、50mMのTrisおよび10mMのMgCl2を含む pH7.5の少量の緩衝液中に懸濁し、小バイアルに一部を取り、液体窒素中で 凍結した。膜を希釈して、結合アッセイ用の小脳および腎皮質の試験管それぞれ につき1mgおよび5mgの蛋白とした。 新たに単離した腸間膜動脈および側枝血管床を氷冷セイライン(または氷)で 洗浄し、リンパ節を主血管から除去した。次いで、〜6gの腸間膜動脈床に関し ては20mMのTrisおよび5mMのEDTAを含むpH7.5の4℃の緩衝 液15ml中でポリトロンを用いて組織をホモジナイズした。ホモジナイズ物を チーズ布で濾過し、2000xgで10分間4℃において遠心分離した。上清を 取り、40000xgで30分遠心分離した。小脳および腎皮質について上で説 明したように得られたペレットを懸濁した。約10mgの膜蛋白を、結合実験の 各試験管に使用した。 B)125I]ET−1結合プロトコール ラット・小脳(2〜5mg蛋白/アッセイ試験管)または腎皮質(3〜8mg 蛋白/アッセイ試験管)由来の膜に対する[125I]ET−1結合を、50mM のTris、10mMのMgCl2、0.05%BSAを含むpH7.5の緩衝液 中(全体積100ml)で30℃にて60分インキュベーションした後測定した 。緩衝液または示された濃度の化合物のいずれかが入った試験管に膜蛋白を入れ た。BSAを含有する同じ緩衝液で[125I]ET−1(2200Ci/mmo l)を希釈してET最終濃度0.2〜0.5nMとした。100nMの未標識ET −1の不存在下および存在下において全結合および非特異的結合を測定した。イ ンキュベーション後、50mMのTrisおよび10mMのMgCl2を含む3. 0mlの冷緩衝液で反応を停止した。ワットマン(Whatman)GF/C濾紙で濾 過し、ブランデル(Brandell)セル・ハーベスター(cell harvester)を用いて 3ml の冷緩衝液で5回濾紙を洗浄することにより膜結合放射活性を遊離リガンドから 分離した。75%の効率のガンマカウンターで濾紙をカウントした。本発明化合 物のIC50は0.1nMないし50μMの範囲である。 II.インビトロ血管平滑筋活性 ラット・動脈を結合組織および付着脂質から分離し、長さ約3ないし4mmの 輪状切片に切る。以下の組成のクレブス重炭酸溶液(NaCl,112.0;KC l,4.7;KH2PO4,1.2;MgSO4,1.2;CaCl2,2.5;NaHCO3 ,25.0;デキストロース,11.0(数値はミリモル))の入ったオーガンバ スチャンバ(organ bath chamber)(10ml)中に血管の輪を懸濁する。組織 バスの溶液を37℃に維持し、95%O2/5%CO2を連続的に通気する。動脈 の静止張力を1gに維持し、2時間平衡化する。グラス(Grass)FT103力 置換トランスデューサーを装備したベックマン(Beckman)R−611ダイノグ ラフに等大の張力を記録する。ET−1または他の収縮作用アゴニストに対する 累積濃度応答曲線を、アゴニストの段階的添加法により描く。前の濃度について 定常状態の収縮応答が得られた後、ET−1濃度を増加させる。各組織につきE T−1に対する濃度応答曲線を1本だけ描く。収縮作用アゴニストに対する濃度 応答の開始30分前に、ET受容体アンタゴニストをペアになった組織に添加す る。 ET−1により誘導される血管収縮は、各実験の開始時において決定された6 0mM KClにより誘導される各組織に対する応答のパーセンテージとして表 される。データは平均値±標準偏差として表される。競争的アンタゴニストの解 離定数(Kb)を、アルンラクシャナ(Arunlakshana)およびシルド(Schild) の標準的方法により決定する。本発明化合物の有効範囲は0.1nMないし50 μMの間である。 以下の実施例は本発明を説明するものであり、本発明を限定するものではない 。 実施例1 (+/−)−トランス−1,3,4,5−テトラヒドロ−3−(メトキシカルボニ ル)−4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2H−1−ベンズアゼピン −2−オン a) (3,4−メチレンジオキシベンジリデン)マロン酸ジメチルエステル ベンゼン(200ml)中のピペロナール(15.0g,0.1mol)、マロ ン酸ジメチル(13.4g,0.1mol)、酢酸(0.32g,5.3mmol)お よびピペリジン(0.43g,5.0mmol)からなる混合物を撹拌し、H2Oを 共沸蒸留しつつ6時間還流した。次いで、溶媒を減圧除去し、残渣を酢酸エチル (100ml)中に溶解した。次いで、溶液を5% HCl(50ml、1回) で抽出し、さらに5% Na2CO3(1x50ml)、次いで、NaCl飽和水 溶液(1x50ml)で抽出して、放置すると一部が固化する透明のさらりとし た油状物質(22.4g)を得た。該油状物質を取り(ピペットにより)、残り の固体(18.3g)をエタノールから1回再結晶させて14.6g(55%)の (a)を結晶性白色固体として得た。融点77〜74℃。 b) [1−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2−(2−ニトロフェニ ル)−エチル]プロパンジオン酸ジメチルエステル DMF(60ml)中の(3,4−メチレンジオキシベンジリデン)マロン酸 ジメチルエステル(5.01g,18.96mmol)の溶液を、アルゴン下、室 温で水素化ナトリウム(80%鉱油分散物0.928g,30.9mmol)で処 理した。DMF(5ml)中2−ニトロトルエン82.9g,21.1mmol) の溶液を添加し、混合物を室温で72時間撹拌した。メタノール(10ml)中 の酢酸(4ml)を添加することにより反応を停止し、H2O(200ml)中 に注いだ。混合物をEtOAc(3x50ml)で抽出し、合わせた抽出物を1 N HCl(40ml)、重炭酸飽和水溶液(40ml)、次いでブライン(4 0ml)で順次洗浄した。乾燥(MgSO4)後、濾過し溶媒を減圧除去して暗 色粘性残渣(6.73g)を得た。シリカゲルによるフラッシュクロマトグラフ ィー(20:80 酢酸エチル−ヘキサン)により2.77g(36.4%)の( b)を粘性オレンジ色油状物質として得た。 c) [1−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2−(2−アミノフェニ ル)−エチル]プロパンジオン酸ジメチルエステル 酢酸(35ml)中の1(b)(2.7g,6.73mmol)および10%P d/C(0.29g)からなる混合物を、40psiの水素下に4時間保った。 混合物をセライトで濾過し、セライトをメタノールで洗浄した。合わせた濾液か らの蒸発性物質およびメタノール洗液を減圧除去した。残渣をヘキサンとともに 撹拌し、ヘキサンを減圧除去した。この操作を数回繰り返した後、残渣を塩化メ チレン(50ml)に溶解し、5%重炭酸ナトリウム(50ml)で洗浄し、有 機溶液を乾燥(MgSO4)した。濾過後、溶媒を減圧除去して2.3g(92% )の(c)を無定形のうすく灰色がかった白色固体として得て、これを直接次の 段階に使用した。 d)(+/−)−トランス−1,3,4,5−テトラヒドロ−3−(メトキシカル ボニル)−4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2H−1−ベンズアゼ ピン−2−オン メタノール(1.5ml)中の1(c)(2.12g,5.70mmol)、25 %ナトリウムメトキシド、およびメタノール(14ml)からなる混合物を1. 5時間還流し、次いで、室温で一晩撹拌した。生じた白色固体を集め、メタノー ルで洗浄し、乾燥して1.35g(69.8%)の標記化合物を得た。融点211 〜214℃。 実施例2 (+/−)−トランス−1,3,4,5−テトラヒドロ−3−カルボキシ−4−( 3,4−メチレンジオキシフェニル)−2H−1−ベンズアゼピン−2−オン 実施例1のごとく合成した(+/−)−トランス−1,3,4,5−テトラヒド ロ−3−(メトキシカルボニル)−4−(3,4−メチレンジオキシフェニル) −2H−1−ベンズアゼピン−2−オン(0.1103g,0.32mmol)お よびエタノール(5ml)中の25%NaOH水溶液(0.4ml)からなる混 合物を4時間還流した。この間、混合物は不均一のままであった。冷却後、溶媒 を減圧除去し、残渣をメタノール(8ml)で覆った。濃HClを滴下し、pH を1に合わせた。得られた混合物を数時間撹拌し、沈殿(NaCl)を集めた。 溶媒を減圧除去し、残渣を水で処理した。生じた固体を集め、乾燥して0.08 4g(79%)の標記化合物を得た。融点156〜157℃(分解)。 実施例3 (+/−)−トランス−1,3,4,5−テトラヒドロ−3−(メトキシカルボニ ル)−4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−1−メチル−2H−1−ベ ンズアゼピン−2−オン DMF(3ml)中の(+/−)−トランス−1,3,4,5−テトラヒドロ− 3−(メトキシカルボニル)−4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2 H−1−ベンズアゼピン−2−オン(0.35g,1.03mmol)の溶液を、 水素化ナトリウム(80%鉱油分散物0.036g,1.2mmol)の混合物に 添加した。DMF(0.5ml)中のヨウ化メチル(0.4ml,0.91g,6.4 3mmol)を添加し、混合物を室温で48時間撹拌した。水(50ml)中で 反応を停止し、酢酸エチル(3x10ml)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥 (MgSO4)し、濾過し、溶媒を減圧除去して0.40gの粗生成物を得た。3 0:70 酢酸エチル−ヘキサンを用いるシリカゲルによるクロマトグラフィー により0.335gの標記化合物を粘性油状物質として得た。油状物質をヘキサ ンで処理し、生じた白色固体を集め、乾燥して0.226g(62%)の標記化 合物を得た。融点125〜127℃。 実施例4 (+/−)−トランス−1,3,4,5−テトラヒドロ−3−カルボキシ−4−( ,4−メチレンジオキシフェニル)−1−メチル−2H−1−ベンズアゼピン− 2−オン メタノール(4ml)中の(+/−)−トランス−1,3,4,5−テトラヒド ロ−3−(メトキシカルボニル)−4−(3,4−メチレンジオキシフェニル) −N−メチル−2H−1−ベンズアゼピン−2−オン(0.108g,0.306 mmol)および25%水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml)からなる混合物 を1.5時間還流し、次いで、室温で72時間撹拌した。溶媒を減圧除去し、残 渣をメタノールに溶解した。水(0.5ml)を添加して混合物を均質化した。 濃HClを添加してpHを1とし、混合物を45分撹拌した。生じた沈殿(Na Cl)を集め、溶媒を減圧除去した。水(8ml)を残渣に添加し、固体を集め 、水洗し、減圧乾燥して0.091g(88%)の標記化合物を得た。融点17 8〜179℃。 実施例5 (+/−)−トランス−1−[(2,4−ジメトキシフェニル)メチル]−2,3 ,4,5−テトラヒドロ−3−(カルボキシ)−4−(3,4−メチレンジオキシ フェニル)−1H−1−ベンズアゼピン−2−オン a) 塩化2,4−ジメトキシベンジル 無水エチルエーテル(1ml)中の塩化チオニル(0.2ml)の溶液を、ア ルゴン下で0℃に保たれている無水エチルエーテル(1ml)中およびピリジン (0.15ml)中の2,4−ジメトキシベンジルアルコール(0.124g,0. 736mmol)の溶液に添加した(すぐに沈殿が生じた)。0℃で20分撹拌 後、混合物を氷水(10ml)中に注ぎ、振盪し、層分離させた。次いで、エー テル層を氷水(10ml)、飽和ブライン(10ml)、次いで、5%NaHC O3(3ml)で順次洗浄した。エーテル溶液を乾燥(Na2SO4およびK2CO3 )し、濾過し、溶媒を減圧除去して0.129g(94%)の(a)を透明油状 物質して得て、これをDMF(0.7ml)中に溶解し、直接次のス テップに使用した。 b) (+/−)−トランス−1−[(2,4−ジメトキシフェニル)メチル ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−3−(メトキシカルボニル)−4−(3,4− メチレンジオキシフェニル)−1H−1−ベンズアゼピン−2−オン DMF(2ml)中の(+/−)−トランス−1,3,4,5−テトラヒドロ− 3−(メトキシカルボニル)−4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2 H−1−ベンズアゼピン−2−オン(0.2g,0.589mmol)の溶液を、 室温に保たれたDMF(2ml)中の水素化ナトリウム(80%鉱油分散物0. 032g,1.07mmol)の懸濁液に添加した。混合物を2時間撹拌すると均 質化した(うす黄色)。新たに調製したDMF(0.7ml)中の塩化2,4−ジ メトキシベンジル(0.129g,0.7mmol)を添加し、混合物を撹拌した 。15分後、沈殿が現れ始め、撹拌を18時間継続した。水(50ml)中で反 応を停止し、酢酸エチル(3x15ml)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥( MgSO4)し、濾過し、すべての溶媒を減圧除去してから0.179g(62% )の(b)を粘性ゴム状様物質として得て、これを次の段階に用いた。 c) (+/−)−トランス−1−[(2,4−ジメトキシフェニル)メチル ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−3−カルボキシ−4−(3,4−メチレンジオ キシフェニル)−1H−1−ベンズアゼピン−2−オン エタノール(5ml)中のメチルエステル(b)(0.16g,0.327mm ol)および25%水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml)からなる混合物を室 温で18時間撹拌し、溶媒を減圧除去した。水(5ml)を添加し、溶液をHC lで酸性にしてpH1とした。得られた混合物を18時間撹拌し、沈殿を集め、 水洗し、70℃で減圧乾燥して0.130g(84%)の標記化合物をうす黄色 水和物として得た。融点95〜98℃(分解)。 実施例6 (+/−)−トランス 3−カルボキシメチル−2−(3,4−メチレンジオキ シフェニル)−2,3−ジヒドロ[1,5]ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン a) α−(2−アミノフェニルチオ)−3,4−メチレンジオキシベンジル マロン酸ジメチル アルゴン下のCH3OH(50ml)中の(3,4−メチレンジオキシベンジリ デン)マロン酸ジメチルエステル(5.28g,0.02モル)の懸濁液に、CH3 OH(10ml)中の2−アミノチオフェノール(2.75g,0.022モル) を添加した。0.5時間後に溶解が起こった。さらに1時間撹拌すると、白色沈 殿が生じた。反応混合物を冷却し、生成物を濾過により集め、CH3OH(50 ml)で洗浄し、乾燥して(a)(7.2g,92.5%)を白色固体として得た 。融点108〜110℃。 元素分析 C1919NO6Sとして:C,58.60;H,4.92;N,3.60; 実測値:C,58.42;H,4.88;N,3.57。 b) (+/−)−トランス 3−カルボキシメチル−2−(3,4−メチレ ンジオキシフェニル)−2,3−ジヒドロ[1,5]ベンゾチアゼピン−4(5H )−オン α−(2−アミノフェニルチオ)−3,4−メチレンジオキシベンジルマロン 酸ジメチル(1.0g,0.00257モル)および塩酸トリエチルアミン(0.2 72g,0.00198モル)を完全に混合し、アルゴン下で160℃にて1.5 時間加熱した。5%EtOAc/CH2Cl2を溶離液として用いるSiO2によ るクロマトグラフィーに反応残渣を供して2種の化合物を得た。主化合物として 2−[3,4−メチレンジオキシフェニル]ベンゾチアゾール、および標記化合 物(0.035g,4%)を得た。 元素分析 C1815NO5S・5/8H2Oとして:C,58.65;H,4.44; N,3.80;実測値:C,58.40;H,4.03;N,3.67。 実施例7 (+/−)−トランス 3−カルボキシ−2−(3,4−メチレンジオキシフェ ニル)−2,3−ジヒドロ[1,5]ベンゾチアゼピン−4−(5H)−オン EtOH(3ml)中の(+/−)−トランス 3−カルボキシメチル−2− (3,4−メチレンジオキシフェニル)−2,3−ジヒドロ[1,5]ベンゾチア ゼピン−4(5H)−オン(0.050g,0.14mmol)の溶液を、アルゴ ン下で25%NaOH(0.5ml)で処理した。混合物を18時間撹拌し、次 いで、溶媒を蒸発させた。H2O(3ml)残渣に添加し、10%HClで混合 物を酸性にし、pH1とした。混合物を0.5時間撹拌し、結晶化した生成物を 集め、H2O(3ml)で洗浄し、乾燥して標記化合物(0.032g,67%) をうす黄色固体として得た。融点110℃。 元素分析 C1713NO5S・1/2H2Oとして:C,58.69;H,3.91; N,4.03;実測値:C,58.86;H,4.14;N,4.06。 実施例8 (+/−)−トランス 3−カルボキシメチル−5−[(2,4−ジメトキシフ ェニル)メチル]−2−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2,3−ジヒド ロ[1,5]ベンゾチアゼピン−4−(5H)−オン DMF(2ml)中の(+/−)−トランス 3−カルボキシメチル−2−(3 ,4−メチレンジオキシフェニル)−2,3−ジヒドロ[1,5]ベンゾチアゼピ ン−(5H)−オン(0.260g,0.728mmol)を、アルゴン下の25 ℃のDMF(2ml)中のNaH(80%,0.022g,0.733mmol)の 懸濁液に添加した。混合物を2時間撹拌し、次いで、DMF(1ml)中の塩化 2,4−ジメトキシベンジルを添加して透明な赤みがかったオレンジ色溶液とし た。 撹拌を18時間継続した。反応混合物をH2O(20ml)中に注ぎ、H2O(1 x10ml)で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濃縮した。2.5%EtOAc/ CH2Cl2を溶離液として用いるSiO2によるクロマトグラフィーに残渣を供 して標記化合物(0.090g,24%)を得た。ms:m/e=507m+実施例9 (+/−)−トランス 3−カルボキシ−5−[(2,4−ジメトキシフェニル )メチル]−2−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2,3−ジヒドロ[1 ,5]ベンゾチアゼピン−4−(5H)−オン EtOH(5ml)中の(+/−)−トランス 3−カルボキシ−5−[(2 ,4−ジメトキシフェニル)メチル]−2−(3,4−メチレンジオキシフェニル )−2,3−ジヒドロ[1,5]ベンゾチアゼピン−4−(5H)−オン(0.0 90g,0.177mmol)および25%NaOH(1ml)を25℃で18時 間撹拌した。溶媒を蒸発させ、H2O(5ml)を添加した。10%HClで混 合物を酸性にしてpH1とし、2時間撹拌した。生成物を濾過により集め、H2 O(5ml)で洗浄し、乾燥して標記化合物(0.060g,69%)をうす黄色 固体として得た。融点82〜84℃。 元素分析 C2623NO7Sとして:C,63.28;H,4.70;N,2.84 ;実測値:C,63.27;H,4.71;N,2.89。 実施例10〜14 上記方法により、以下の化合物を合成した。トランス−(+/−)−1−[3,4−メチレンジオキシフェニル)メチル]− 2,3,4,5−テトラヒドロ−3−カルボキシ−4−(2−メトキシメチルオキ シ−4−メトキシフェニル)−1H−ベンズアゼピン−2−オン 。融点138〜 140℃。トランス−(+/−)−4−(2−カルボキシメトキシ−4−メトキシフェニル )−1−[3,4−メチレンジオキシフェニル)メチル]−2,3,4,5−テトラ ヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−3−カルボン酸 。融点152 〜154℃。トランス−1−[(2−カルボキシメトキシ−4−メトキシフェニル)メチル] −2,3,4,5−テトラヒドロ−3−カルボキシ−4−(3,4−メチレンジオキ シフェニル)−1H−1−ベンズアゼピン−2−オン 。融点140〜143℃。トランス−1,3,4,5−テトラヒドロ−3−カルボキシ−4−(2−メトキシ メチルオキシ−4−メトキシフェニル)−2H−1−ベンズアゼピン−2−オン 。融点156〜157℃。トランス−(+/−)−4−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−1− [3,4−メチレンジオキシフェニル)メチル]−2,3,4,5−テトラヒドロ− 2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−3−カルボン酸 。融点139〜141 ℃。 実施例15 本発明化合物を含有する医薬用処方を、種々の形態にして、種々の賦形剤を用 いて製造することができる。かかる処方の例を以下に示す。吸入処方 式(I)の化合物(1g)を、計量吸入器からエアロゾル化させて使用毎の所 望量を得る。錠剤/成分 錠剤1錠あたり 1.活性成分 40mg (式(I)の化合物) 2.コーンスターチ 20mg 3.アルギン酸 20mg 4.アルギン酸ナトリウム 20mg 5.ステアリン酸マグネシウム 1.3mg 2.3mg錠剤化法 段階1 成分1、2、3および4を適当なミキサー/ブレンダーで混和する。 段階2 各成分を添加した後、段階1の混和物に十分量の水を注意深く混合しな がら少しずつ添加する。物質が湿顆粒となりうる粘度となるまで、かかる水の添 加および混合を行う。 段階3 8番(2.38mm)のふるいを用いてオシレーティンググラニュレー ター(oscillating granulator)により湿物質を顆粒にする。 段階4 次いで、湿顆粒を140°F(60℃)のオーブンで乾燥するまで乾燥 する。 段階5 乾顆粒を成分5を用いて潤滑化する。 段階6 潤滑化した顆粒を適当な打錠機で打錠する。非経口処方 加熱しながら適当量の式(I)の化合物をポリエチレングリコールに溶解する ことにより、非経口投与用医薬組成物を調製する。次いで、この溶液を欧州局方 注射用水で希釈する(100mlとする)。次いで、0.22ミクロンの膜によ り濾過を行うことにより溶液を滅菌し、滅菌済み容器中に密封する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),JP,US (72)発明者 グリーソン,ジョン・ジェラルド アメリカ合衆国ペンシルベニア州19335、 ダウニングタウン、ヘロン・ヒル・ロード 8番 (72)発明者 ヒル,デイビッド・テイラー アメリカ合衆国ペンシルベニア州19454、 ノース・ウェールズ、マグノリア・プレイ ス109番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(I): [式中、Dは>C=OまたはC(XR2)R10; EはCH2、S(O)qまたはNR1; ここにR1は−X(CH2)nArまたは−X(CH2)n8もしくは 2は水素、Arまたは(c); P1は−X(CH2)n8; P2は−X(CH2)n8または−XR9Y; R3およびR5は独立して水素、R11、OH、C1〜8アルキル、S(O)q11、 N(R6)2、Br、F、I、Cl、CF3、NHCOR6、R11CO27、−XR9 −Yまたは−X(CH2)n8であり、ここに−X(CH2)n8中の各メチレン基は 未置換であってもよく、また、1個もしくは2個の−(CH2)nAr基により置換 されていてもよく; R4は水素、R11、OH、C1〜5アルコキシ、−S(O)q11、−N(R6)2、 −X(R11)、Br、F、I、Clまたは−NHCOR6であり、ここにC1〜5ア ルコキシは未置換であってもよく、また、OH、メトキシもしくはハロゲンによ り置換されていてもよく; R6は独立して水素またはC1〜4アルキル; R7は独立して水素、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニルまたはC2〜8アル キニルであり、それらのすべてが未置換であってもよく、また、1個もしくはそ れ以上のOH、N(R6)2、CO212、ハロゲンまたはXC1〜5アルキルにより 置換されていてもよいか、あるいはR7は(CH2)nArであり; R8は水素、R11、−CO27、−CO2C(R7)2O(CO)XR11、−PO3(R7 )2、−SO2NR711、−CONR7SO211、−SO37、−SO27、− P(O)(OR7)R7、CN、−C(O)N(R6)2、−NR7SO211、テトラゾール またはOR6; R9は(CH2)n、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニルまたはフェニルであり 、それらのすべてが未置換であってもよく、また、1個もしくはそれ以上のOH 、N(R6)2、COOH、ハロゲン、>C=OまたはXC1〜5アルキルにより置換 されていてもよく; R10はR3またはR4; R11はAr、C3〜8シクロアルキル、C1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、C2〜8 アルキニルであり、それらすべてが未置換であってもよく、また、1個もし くはそれ以上のOH、CH2OH、N(R6)2またはハロゲンにより置換されてい てもよく; R12は水素、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニルまたはC2〜7アルキニル; Xは(CH2)n、O、NR6またはS(O)q; YはCH3またはX(CH2)nAr; Arは、 ナフチル、インドリル、ピリジル、チエニル、オキサゾリジニル、オキサゾリル 、チアゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イ ミダゾリル、イミダゾリジニル、フリル、チアゾリジニル、イソオキサゾリル、 オキサジアゾリル、チアジアゾリル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニ ル、ピロリル、またはピリミジニルであり;それらのすべてが未置換であっても よく、また、1個もしくはそれ以上のR3またはR4基により置換されていてもよ く; AはC=Oまたは[C(R6)2]m; Bは−CH2または−O−; Z1およびZ2は独立して水素、C1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、C2〜8ア ルキニル、OH、C1〜8アルコキシ、S(O)q1〜8アルキル、N(R6)2、Br 、F、I、Cl、NHCOR6、−X(CH2)n8、フェニル、ベンジルまたはC3〜6 シクロアルキルであり、ここにC1〜8アルキル、C2〜8アルケニルまたはC2〜8 アルキニルは所望によりCOOH、OH、CO(CH2)nCH3、CO(CH2)n CH2N(R6)2またはハロゲンにより置換されていてもよいか、あるいはZ1お よびZ2は一緒になって隣接する炭素上で−O−A−O−となってもよく; Z3はZ1またはXR9Y; qは0、1または2 nは0ないし6の数; mは1、2または3であり;点線は所望により存在してもよい1個または2個 の二重結合を意味する] により示される化合物またはその医薬上許容される塩であって、 XがS(O)qである場合にはR2は水素でなく; 所望により存在してもよい二重結合が存在している場合にはR10が1個のみ存 在し、二重結合がP1およびP2に隣接している場合には、P1は存在せず、P2は NR69Yでなく; 所望により存在してもよい二重結合が式(I)に存在し、X−R2が二重結合 に結合している場合には、XはNR6でなく; 所望により存在してもよい二重結合が存在し、R1が二重結語に直接結合して いる場合には、R1はNR6Arでなく; P1がCO2H、P2が水素、DがCH2、XR2がフェニルであり、式(I)に 二重結合が存在しない場合には、R1は水素でなく; R3、R5、Z1、Z2またはZ3がX(CH2)n8であり、nが0である場合には Xは酸素でないか、あるいはR8がOR6またはCO2Hである場合にはXはNR6 でなく; R8がCO(CR11)2O(CO)XR7である場合、XはS(O)qでなく; Dが>C=Oである場合、Dに隣接する二重結合は存在しない式(I)の化合 物またはその医薬上許容される塩。 2.EがCH2またはS(O)q;R1がX(CH2)nAr(Arは(a)もしくは (b))、ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾジオキサニル、シクロヘキシル、C1〜4 アルキル;R2が(a)、(b)、C1〜4アルキル、インドリルまたは水素; R3およびR5が独立して水素、OH、C1〜5アルコキシ、ハロゲン、−OC1〜4 アルキルフェニル、R11CO27、C1〜4アルキル、N(R62、NH(CO)C H3、−X(CH2)n8、−XR9ピリジル、フェニルまたはS(O)p1〜5アルキ ル;R4が水素、OH、C1〜5アルコキシ、ハロゲン、C1〜4アルキル、N(R6)2 、NH(CO)CH3またはS(O)p1〜5アルキル;Z1、Z2およびZ3が独立し てXR9Y、ベンジル、水素、OH、C1〜5アルコキシ、−N(R6)2、S(O)p1〜8 アルキル、NHCOR6、X(CH2)n8またはハロゲンであるか、あるいは Z1およびZ2が一緒になって隣接する炭素上の −O−A−O−となってもよく;P1およびP2が独立して水素、CO2Hまたは テトラゾール;Arが(a)、(b)、フェニルまたはピリジル;Xが(CH2)n または酸素である請求項1の化合物。 3.R3が水素または−X(CH2)n8、R11CO27;R4およびR5が独立し て水素、OH、C1〜5アルコキシ、SC1〜5アルキル、F、Br、C1〜3アルキ ルまたはHN2;Z1およびZ3が水素であり、Z2が水素、OH、C1〜5アルコキ シ、ハロゲン、X(CH2)n8、HN2、ベンジル、NH(CO)CH3であるか、 またはZ1およびZ2が一緒になってO−A−Oとなっていてもよい請求項2の化 合物。 4.R1が(a)または(b)であり、R2が(a)または(b);AがCH2 ;Bが−O−;所望により存在していてもよい二重結合が存在せず;R1および XR2がP1に対してトランス;Z2がOH、C1〜5アルコキシ、−OCH2CHC H2または水素;Z1およびZ3が水素;R3がXAr、水素、X(CH2)qCOOH、 X(CH2)qCONR7SO211またはCH=CHCO2H;R4が水素、置換フ ェニル、またはC1〜2アルコキシ;R5、R10およびP2が水素である請求項3の 化合物。 5.請求項1記載の化合物および医薬上許容される担体からなる医薬組成物。 6.エンドセリン受容体への拮抗が必要な対象に、エンドセリン受容体に拮抗 する有効量の請求項1の化合物を投与することを特徴とする、エンドセリン受容 体への拮抗方法。 7.治療を必要とする対象に有効量の請求項1の化合物を投与することを特徴 とする、高血圧、腎不全または脳血管疾患の治療方法。
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