JPH09500874A - カルバゾール及びジベンゾフラン誘導体用のハプテン、トレーサー、免疫原及び抗体 - Google Patents

カルバゾール及びジベンゾフラン誘導体用のハプテン、トレーサー、免疫原及び抗体

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JPH09500874A JP7505102A JP50510295A JPH09500874A JP H09500874 A JPH09500874 A JP H09500874A JP 7505102 A JP7505102 A JP 7505102A JP 50510295 A JP50510295 A JP 50510295A JP H09500874 A JPH09500874 A JP H09500874A
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Abstract

(57)【要約】 カルバゾール及び/又はジベンゾフランをベースとする新規な連結ハプテン中間体及び関連の結合体、並びに該結合体の製造及び使用方法。前記コア構造をベースとするハプテンは、芳香族環の任意の位置にて多様な置換基で置換され得る。連結中間体、免疫原、トレーサー、固相支持体及び標識オリゴヌクレオチドの使用、結合体製造のための中間体の使用法、並びにアッセイトレーサーとして及び核酸ハイブリダイゼーションアッセイにおける、抗体の産生及び精製のための結合体の使用法を全て記載する。ハプテン化オリゴヌクレオチド及び抗ハプテン結合体を含むキットも記載する。

Description

【発明の詳細な説明】 カルバゾール及びジベンゾフラン誘導体用のハプテン、トレーサー、免疫原及び 抗体 本発明は、新規なカルバゾール及びジベンゾフランハプテン化合物、連結(t ethered)中間体、抗体産生に有用な免疫原、ハプテンのアッセイに有用 なトレーサー化合物、ハプテンで標識したオリゴヌクレオチド、並びにこれらの 試薬を含むキットに関する。本発明は更に、上述の新規なハプテン及びその誘導 体の種々の製造及び/又は使用方法に関する。 I.発明の背景 多くの小分子はそれ自体では抗体応答を誘発せず、適切な免疫原性付与キャリ ヤー分子と結合して(免疫原になると)、ハプテンに対する抗体を産生し得るこ とは一般に公知である。この技術は多くの文献で議論されている。Erlang er,B.F.,Methods of Enzymology,70:85− 105(Academic Press 1980)及びHurn,B.A.L .等,Methods of Enzymology,70:105−(Aca demic Press 1980)を参照されたい。 オリゴヌクレオチドプローブにハプテンを付加する方法は多数文献で知られて いる。このような結合体の文献の概説は、Goodchild,Bioconj ugate Chemistry,1(3):165−187(1990)に記 載されている。Enzo Biochemical(New York)及びC lontech(Palo Alto)は共に、ビオチン又は同様のハプテンで プローブを標識するための技術を含むプローブ標識技術を記載しかつ商品化して いる。更には、1990年12月11日出願の同時係属中の米国特許出願第62 5,566号、及び1990年12月20日出願の米国特許出願第630,90 8号はそれぞれ5’末端及び3’末端でプローブを標識する方法を教示している 。前述の同時係属中の出願明細書の全内容は、参考として本明細書の一部を構成 するものとする。ハプテンラベル、即ち“フック”を使用して、(ハプテン化オ リゴヌクレオチドでハイブリダイズし、特異結合パートナーを用いてハプテンを 回収することにより)所望の標的配列を単離するか、又は(例えば発蛍光団、化 学発光団、コロイド粒子もしくは酵素のような検出可能シグナル生成化合物と抗 ハプテンとの結合体を用いて、ハプ テン化オリゴヌクレオチドで標的をプローブすることにより)検出可能シグナル 化部分を標的配列に付着させることができる。 ある公知のオリゴヌクレオチド標識方法によれば、ラベル−ホスホアミダイト 試薬を調製し、これを使用して合成中にラベルをオリゴヌクレオチドに付加する 。例えば、Thuong,N.T.等,Tet.Letters,29(46) :5905−5908(1988)、又はCohen,J.S.等,米国特許出 願第07/246,688号(NTIS ORDER No.PAT−APPL −7−246,688)(1989)を参照されたい。しかしながら、DNA合 成反応条件は極めて苛酷であり(例えばヨウ素酸化及び水酸化アンモニウム開裂 )、多数のハプテン(例えばビオチン及びフルオレセイン)は修飾しなければこ れらの条件に容易には耐えられない。不安定ハプテンに有用な他のアプローチで は、保護末端アミンを有するリンカーをオリゴヌクレオチドの所望の末端に結合 させる。アミンを脱保護し、より温和な条件下でラベルと反応させることができ る。 オリゴヌクレオチド自動化合成(例えばBeaucag e及びCaruthers,Tet.Letters,22(20):1859 −1862(1981)及び米国特許第4,973,679号及び第4,458 ,066号を参照されたい)が最も効果的なプローブ製造方法である場合が多い 。しかしながら、自動化合成中に課される不利な条件が、この方法による標識で 使用できるラベルの選択を制限する。本発明は、DNA合成のかなり苛酷な条件 に耐える新規なハプテンを用いることにより、上記欠点を克服する。従って、本 発明のハプテンを用いれば、単離又は二次標識反応の介在を受けることなしに、 自動化合成中にオリゴヌクレオチドを直接標識することができる。 本発明は、ハプテンの特異結合パートナー(例えば抗体)を用いて、親和性分 離法により、うまく標識したオリゴヌクレオチドを非標識オリゴヌクレオチドか ら容易に単離することができるという更なる利点を有する。 トレーサー分子の製造法も公知である。例えば、蛍光偏光アッセイは、蛍光分 子に結合したハプテン−被分析物質(analyte)を含むトレーサーを必要とする 。通常、被分析物質−ハプテンと既知量のトレーサーとを、限定された量のハプ テン特異結合メンバーについて競合させて、標識 トレーサーを結合形態と遊離形態とに分ける。結合形態由来のシグナルは遊離形 態由来のシグナルと識別可能であるので、被分析物質−ハプテンの量を推定する ことができる。シグナルの識別方法のひとつは蛍光偏光イムノアッセイ(FPI A)であり、文献及び以下に記載されているように“ミリ偏光”、“スパン”又 は“相対強度”を測定することができる。FPIA技術は例えば、Jolley ,M.E.,J.Analyt.Toxicol.,5:236−240(19 81)及びBlecka,L.J.Amer.Assoc.Clin.Chem .pp.1−6(1983年3月)に記載されている。これらの文献の全内容は 参考として本明細書の一部を構成するものとする。 毒性副産物の検出及び浄化に関連してポリハロゲン化ジベンゾフランに対する 抗体を産生した(即ちポリハロゲン化ジベンゾフランの免疫原性を実証した)研 究者もいる。例えば、Vanderlaan等は、(2個のベンゼン環の間に、 5員の1個の酸素を有するフランの代わりに、6員の2個の酸素を有するスペー サー環を有する点でジベンゾフランと異なる)ポリハロゲン化p−ジオキシン、 及びポリハロゲン化ジベンゾフランを用いて研究を行った。例 えば、米国特許第4,798,807号、ヨーロッパ特許出願公開第332 8 19号、Chemosphere,16(8−9):1635−39(1987 )、Toxicology,45(3);229−43(1987)を参照され たい。Albro等の米国特許第4,238,472号は、類似ポリ塩素化化合 物に対する抗体及びこの化合物から製造した免疫原を記載している。Albro 等は、ポリ塩素化ジオキシン及びジベンゾフランに対する抗血清が、非塩素化物 質とはほとんど反応性を有さなかったことを示している。 Pandey等,J.Immunol.Methods,94(1−2):2 37−46(1986)は、3−アジド−N−エチルカルバゾールに対する抗体 及びこの化合物から製造した免疫原を記載している。 しかしながら、上記出願人らは、本発明のカルバゾール及びジベンゾフラン誘 導体の抗原性又は免疫原性を実証する技術に気づいていない。 II.発明の要約: 本発明は一態様において、以下の構造式: [式中、a及びa’は単独で、独立して水素、C1−C10−アルキル、C1−C10 −アルコキシ、C1−C10−アルキルチオ、ハロ−C1−C10−アルキル、C1− C10−アルキルアミノ、ジ−(C1−C10−アルキル)アミノ、アリール−C1− C10−アルキル、任意に置換されたアリール、ハロゲン、アミノ、カルボキシ、 カルボキシアミド、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、ニトロソ、スルホ、ホス ホ及びこれらの保護形態からなる群の中から選択される1〜4個の基であるか、 あるいはa及びa’は隣接しかつこれらに結合している炭素と一緒になって縮合 環を形成し、Gは、S、O及びNR(Rは水素、C1−C10−アルキル,任意に 置換されたアリール、任意に置換されたスルホニル、チオフェニル、カルボキシ 、カルボキシアミド及びこれらの保護形態である)の中から選択され、 Aは、式−L−y(式中、yは第2分子中の官能基と直接 又は活性化後に反応し得る官能基であり、Lは1〜約50個の原子からなるスペ ーサー基である)の結合部分である]で表されるカルバゾール及びジベンゾフラ ン誘導体をベースとする化合物種から誘導される。 本発明は他の態様において、以下の構造式: (式中、a、a’、G及びAは先に定義した通りであり、Qは免疫原性付与キャ リヤー分子、検出可能ラベル、オリゴヌクレオチド又は固体支持体である)で表 される結合体化合物に関する。 本発明は他の態様において、前記化合物(I)又は(II)と反応性のポリクロ ーナル又はモノクローナル抗体に関する。このような抗体は、免疫原(II)を動 物に注射して、抗体を回収する方法により産生することができる。 更には、本発明は、以下に示す前記化合物の使用方法に関する: 1.免疫原、トレーサー、標識オリゴヌクレオチド及び親和性固体支持体を調製 するための化合物(II)の使用; 2.抗体産生のための化合物(III:Q=免疫原性付与キャリヤー)の使用; 3.抗体の単離又は精製のための化合物(III:Q=固体支持体)の使用; 4.オリゴヌクレオチドと相補的な核酸の検出のための化合物(III:Q=オリ ゴヌクレオチド)の使用;及び 5.ハプテン−被分析物質類似体の検出のための化合物(III:Q=検出可能シ グナル部分)の使用。 最後に、本発明は更に、本発明の化合物(例えばII:y=ホスホアミダイト又 はIII:Q=オリゴヌクレオチド)を該化合物に対し反応性の抗体と組み合わせ て含んでいるキットに関し、該抗体は、固体支持体又は検出可能ラベルに結合す るか又はこれらに結合するように改変(adapted)されている。第2の例では、 オリゴヌクレオチドプローブを標的でハイブリダイズし、抗体を使用して標的を 分離又は検出してもよい。第1の例では、上記と同様に抗体を使用しつつ、ホス ホアミダイトを使用して合成中に自身のオリゴヌクレオチドを標識することがで きる。 III.詳細な説明: 以下の定義を本発明に適用する: “抗原”は、その通常の意味で定義され、チャレンジされた動物の免疫又は抗 体応答を誘発し得る分子又は化合物を指す。それ自体抗原性ではない化合物は、 化合物(“ハプテン”)を“免疫原性付与キャリヤー”分子と結合させて“免疫 原”を形成することにより、免疫応答を誘発させる場合がある。そのようなハプ テンは厳密な意味では“抗原性”とは言えないが、該ハプテンは抗原を模倣し得 、且つ抗原と共通する多くの特性を有している。従って、抗原という用語とハプ テンという用語はしばしば互換可能に用いられる。例えば、ハプテンと抗原とは 共に、本明細書に用いられる場合、抗原又はハプテンと抗体との特異的結合反応 に係わる抗原又はハプテンの領域を指す少なくとも1個の“決定基”を有する。 ある種のハプテン及び抗原は2個以上の決定基領域又は部位を有しており、従っ て“多価”である。本質的に、免疫学的な特異性を基準として抗原、従って抗体 を互いに区別するのは決定基である。 本明細書では、“ハプテン”は、以下に示すコア構造: [式中、a及びa’は単独で、独立して水素、C1−C10−アルキル、C1−C10 −アルコキシ、C1−C10−アルキルチオ、ハロ−C1−C10−アルキル、C1− C10−アルキルアミノ、ジ−(C1−C10−アルキル)アミノ、アリール−C1− C10−アルキル、任意に置換されたアリール、ハロゲン、アミノ、カルボキシ、 カルボキシアミド、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、ニトロソ、スルホ、ホス ホ及びこれらの保護形態からなる群の中から選択される1〜4個の基であるか、 あるいはa及びa’は、隣接しかつこれらに結合している炭素と一緒になって縮 合環を形成し、Gは、S、O及びNR(Rは水素、C1−C10−アルキル,任意 に置換されたアリール、任意に置換されたスルホニル、チオフェニル、カルボキ シ、カルボキシアミド及びこ れらの保護形態である)の中から選択される]で表される任意の化合物であると 定義される。 前述したように、“免疫原”という用語は、ハプテン又は抗原とキャリヤー分 子との結合体を指す。キャリヤーはタンパク質又はペプチドであることが多い。 公知の免疫原性付与キャリヤーには、例えば天然ポリ(アミノ酸)、アルブミン 及び血清タンパク質(例えばウシチログロブリン(BTG)、グロブリン、リポ タンパク質、眼球レンズタンパク質、ウシ血清アルブミン(BSA)、キーホー ルリンペットヘモシアニン(KLH)、卵オボアルブミン、ウシガンマグロブリ ン(BGG)、チロキシン結合グロブリン(TBG)等)が含まれる。あるいは 、ポリリシン等のような合成ポリ(アミノ酸)を使用することができる。しかし ながら、ハプテンに抗原性を付与し得るいずれの分子も“免疫原性付与キャリヤ ー”である。 本明細書に用いられている“ハプテン特異的結合メンバー”という用語は、ハ プテンに特異的に結合する抗体又はレセプターのようなメンバーを指す。ハプテ ン上の決定基は、ハプテンに対する結合メンバーの特異的結合に関与する。最も 一般的且つ通常の特異的結合メンバーは、ポリク ローナル又はモノクローナル抗体である。 一般に、“アルキル”、“アルケニル”及び“アリール”といった用語は、有 機化学分野の当業者が通常該用語に属すると考える意味を有する。例えば、アル キルは、アルカンから水素1個を除去して誘導され得、一般式Cn2n+1を有す る一価の直鎖又は分枝鎖脂肪族基を指す。アルキル置換基は、1〜約30個、よ り実際的には1〜約20個の炭素を有していてよい。“低級アルキル”とは、1 〜約10個の炭素を有するアルキルを指す。低級アルキルの例には、CH3−、 CH3CH2−、CH3CH(CH3)−及びCH3(CH24−が含まれる。 “アルキレン”とは、直鎖又は分枝鎖飽和炭化水素から水素原子2個を除去し て誘導される二価の基を指す。その例には、メチレン、1,2−エチレン、1, 3−プロピレン、2,2−ジメチルプロピレンなどが含まれる。 “ハロ−C1−C10−アルキル”とは、以下に定義されているような、少なく とも1個のハロゲン置換基を有する低級アルキル基、例えば、クロロメチル、フ ルオロメチル、クロロエチル、トリフルオロメチルなどを指す。 “C1−C10−アルコキシ”とは、酸素原子を介して結 合された上記に定義のようなアルキル基を指す。そのようなアルコキシ基の例に は、メトキシ、エトキシ、t−ブトキシなどが含まれる。 “C1−C10−アルキルアミノ”とは、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチ ルアミノ、ジエチルアミノ、プロピルアミノ及びエチルメチルアミノを含む、上 記に定義されているような1個又は2個の低級アルキル基で置換されたアミノ基 を指す。 “C1−C10−アルキルチオ”とは、メチルチオ、エチルチオ、ジメチルチオ 及びジエチルチオを含む、上記に定義のような1個又は2個の低級アルキル基で 置換されたチオ基を指す。 “アルケニル”とは、アルケンから水素原子1個を除去することにより誘導さ れ得、一般式Cn2n-1を有する一価の直鎖又は分枝鎖脂肪族基を指す。アルケ ニル置換基は、1〜約30個、より実際的には1〜約20個の炭素を有していて よい。“低級アルケニル”とは、1〜約10個の炭素を有するアルケニルを指す 。“オレフィン性”という用語はアルケニルと同義語である。 “アリール”とは、芳香族炭化水素又はヘテロ芳香族化 合物から水素1個を除去して誘導される一価の基を指す。アリール置換基は、フ ェニル、ナフチル及び2−チエニルが有しているような環構造を有している。典 型的には、アリール置換基は平面の対向側部に残留する各炭素のπ電子雲と同一 平面内にある。アリール置換基はヒュッケル(4n+2)π電子規則に適う。 “アリールアルキル”とは、上記に定義のような1〜2個の低級アルキル基で 置換された上記定義のアリール基を指す。 保護基は、特定条件下では除去できるが、他の条件下では中間反応中に反応性 原子又は官能基を一時的に保護又は隠蔽する基と定義される。ヒドロキシル、ア ミノ及びチオール官能基の保護基は当業界ではよく知られている(T.W. G reene, Protective Groups in Organic Synthesis, John Wiley and Sons, NY, 1981)。ヒドロキシル官能基は通常、アルキル若しくはアリールエーテル( アルキル、アリール、アルケニル)、シリルエーテル(シリル)、エステル(ア シル)、カーボネート(−C(=O)−O−アルキル、−C(=O)−O− アリール、−C(=O)−O−アルケニル)及びカルバメート(−C(=O)− NH−アルキル、−C(=O)−NH−アリール、−C(=O)−NH−アルケ ニル)として保護される。アミノ官能基は通常、カルバメート(−C(=O)− O−アルキル、−C(=O)−O−アリール、−C(=O)−O−アルケニル) 、アミド(−C(=O)−アルキル、−C(=O)−アリール、−C(=O)− アルケニル)、環式イミド(フタロイル)、N−ベンジル誘導体〔−CH(n)ア リール(3-n),n=1〜3〕、イミン誘導体〔=CH(n)アルキル(2-n),=CH( n) アリール(2-n),n=0〜2〕、シリル誘導体(シリル)、N−スルフェニル 誘導体〔S−アリール、−S−CH(n)アリール(3-n),n=0〜3〕、及びN− スルホニル誘導体(−SO2−アリール、−SO2−アルキル)として保護される 。チオール官能基は通常、チオエーテル〔−CH(n)アリール(3-n),n=1−3 ,アルキル〕、チオエステル(アシル)、チオカーボネート〔−C(=O)−O −アルキル、−C(=O)−O−アリール、−C(=O)−O−アルケニル〕、 チオカルバメート〔−C(=O)−NH−アルキル、−C(=O)−NH−アリ ール、−C(=O)−NH−アルケ ニル〕、及びジスルフィド(−S−アルキル、アリール)として保護される。2 個以上の保護基が必要な場合には、各基を種々の保護基から独立に選択してよい ことが理解されよう。実際、当業者はどの保護基がどの官能基に対して慣用的で あるかわかっている筈である。 本明細書中、“結合部分”Aは“連結部”(tether)とも称される。こ れらの用語は、式: −L−y (式中、yは直接又は活性化後に第二分子、例えば結合パートナーQ中の官能基 と反応し得る反応性官能基であり、Lは1〜50個の炭素及びヘテロ原子からな るスペーサー基である) で表されるスペーサー分子を指す。典型的には、Lは、10個以下のヘテロ原子 を含み、飽和又は不飽和の直鎖若しくは分枝鎖又は環式部分として配置されるが 、但し、2個以下のヘテロ原子は配列−L−y中で直接結合し得、配列−L−y は−O−O−結合を含み得ず、環式部分は6個以下のメンバーを含み、且つ分枝 は炭素原子上でのみ生起され得る。Aが既にQに結合している式においては、基 yが該式から脱離して、A=−L−となっている。 典型的には、yは、ヒドロキシ(−OH)、チオール(−SH)、カルボキシ (−C(=O)OH)、アミノ(−NH2)、アルデヒド(−CH(=O))、 離脱基、マイケル受容体、ホスホアミダイト、ホスホネート及びこれらの官能基 の保護形態からなる群から選択される。合成の際には、結合部分はしばしば、x −L−y〔ここで、Xもハプテン又は−R上の官能基と反応し得る官能基(yと 同じ群から選択される)である〕で示される二官能性化合物からなる。多くの二 官能性結合物質が当業者には公知である。例えば、ヘテロ二官能性結合物質が、 例えば米国特許第5,002,883号(Bieniarz)に記載されている 。これらの結合物質は、該物質の末端が異なる官能基に対して特異性を有するた めに好ましい場合がある。“マイケル受容体”は当業界では以下のように定義さ れている: “α,β−不飽和ケトン、アルデヒド、ニトリル又はカルボン酸誘導体の炭素- 炭素二重結合へのエノラート(又は類似)アニオンの求核付加はマイケル反応と して知られているプロセスであり...しばしばマイケル受容体と称されるこの反 応における不飽和化合物は、カルバニオン中間体 を安定化し得る官能基を有する任意の不飽和系を含み得る...マイケル受容体に は更にアルコール、チオール及びアミンのような種々の求核剤を付加し得る。” H.O.House,Modern Synthetic Reactions ,W.A. Benjamin,Inc.,Menlo Park CA,19 72,595−596ページ。この種の求核付加(それによってマイケル受容体 が形成される)に対して二重結合を活性化し得る一般官能基には、−CH(=O )、−C(=O)R†、−C(=O)NH2、−CN、−NO2、−S(=O)R †、−S(=O)2R†(ここで、R†はアルキルであってもアリールであって もよい)が含まれる。従って、マイケル受容体の例としては、 〔ここで、d、e及びfは独立して、水素、アルキル又はアリールであり得、U は、−CH(=O)、C(=O)R†、−C(=O)NH2、−CN、−NO2、 −S(=O)R†及び−S(=O)2R†の中から選択され、R†は この場合もアルキル又はアリールである〕 が挙げられる。特に好ましいマイケル受容体はマレイミドである: 固体支持体は多岐にわたる支持体材料を指す。ポリマープラスチック(例えば ポリスチレン、ポリプロピレン及びポリテトラフルオロエチレン)がその例であ る。ガラスも有用な支持体である。支持体は、ビーズ、微粒子、チューブ、ロッ ド、プレート、ウエル及びキュベットを含む任意のサイズ又は形状のものであっ てよい。支持体は、結合用の官能基を含んでいてもよいし、又は結合前に誘導体 化してもよい。あるいは、支持体をコーティングしたり又は吸着させてもよい場 合がある。支持体は、サイズ、重量、形状、電荷、磁気特性又は他の物理特性に 基づいて、試薬溶液から物理的に分離可能でなければならない。本明細書には、 固体支持体の2種の異なる使用が記載されていることが理解されよう。第1に、 抗体は連結中間体に結合した支持体を用いて精製し得、第2に、抗ハプテン抗体 が付着し た支持体は、ハプテン標識したオリゴヌクレオチドの分離及び/又は検出、並び に競合ハプテン−類似体アッセイに有用である。 動物に、以下に記載の免疫原に対する免疫応答を生起させて抗体を産生させる 。当業界で一般に公知の技術に従って、ウサギ、マウス、ラット、ヒツジ又はウ シのような動物に免疫原を一連の注射により投与する。本発明により、上記のハ プテンから誘導された本発明の免疫原に応答して抗体を産生させる。ポリクロー ナル抗体もモノクローナル抗体も免疫原上の特異的なエピトープを認識し、本発 明では一般にポリクローナル抗体を用いたが、どちらも適当な抗体であり得る。 ポリクローナル抗体は、それぞれが特異的なエピトープを認識し、キャリヤー分 子上に存在し得るものもある多数の抗体の混合物からなる。ポリクローナル抗体 の産生技術は一般に当業界ではよく知られている。免疫原のハプテン部分に対し て特異的な抗体の単離は当業者が容易になし得る技術である。アフィニティーク ロマトグラフィーが一つの方法である。 ただ一つの決定基又はエピトープに特異的なモノクローナル抗体は、上記のよ うな免疫応答を誘発させることによ り産生し得る。適切なインキュベーション及び追加免疫注射の後、標準法により 動物の脾臓からB−リンパ球細胞を取り出し、次いで、Kohler及びMil stein,“Continuous Culture of Fused C ells Secreting Antibody of Predefine d Specificity,” Nature, 256, 495 (19 75)に記載のもののような標準的な方法によりB−リンパ球細胞を骨髄腫融合 パートナーと融合させる。 本明細書に用いられている“ラベル”とは、直接検出可能なシグナルを生成し 得るラベル、及び間接的に検出され得るハプテンのような分子を指す。この意味 で、“ラベル”は“リポーター”又は“フック”と互換可能である。しかし、“ ラベル”と、通常は電磁線シグナルである測定し得る検出可能シグナルを生成し 得る部分とを区別する必要がある場合もある。ハプテンタイプのラベル又は“フ ック”と区別する必要がある場合には、“検出可能ラベル”若しくは“シグナル 化(signaling)”ラベル又は部分という用語を用いる。 “トレーサー”という用語は、ハプテンと検出可能シグ ナル化ラベルとの結合体を指す。トレーサーにより、未知溶液中に存在するハプ テンの量の測定又はアッセイが可能となる。トレーサーのシグナル化ラベルは以 下に記載の蛍光分子であることが好ましいが、該ラベルは、例えば、放射性同位 体、化学発光団及びコロイド粒子を含むがそれらには限定されない他の検出可能 なラベルを包含し得る。FPIAにおいて、トレーサーを形成するための蛍光分 子の選択はフレキシブルであることが有利であり、多分に専門家の選択による。 蛍光ラベルはそれらのサイズに応じて選択されることが理想的であり、即ち、分 子が小さければ小さい程分子の回転速度が高くなり得、従ってFPIAトレーサ ー成分としてより有効になることが容易に理解されよう。本発明において好まし い蛍光ラベルはフルオレセイン及びフルオレセイン誘導体である。これらの化合 物は、適切な波長の偏光により励起されると蛍光応答を生成し、それによって蛍 光偏光測定が可能になる。例えば、以下のフルオレセイン誘導体のいずれを用い てもよい:フルオレセインアミン、カルボキシフルオレセイン、a−ヨードアセ トアミドフルオレセイン、4′−アミノメチルフルオレセイン、4′−N−アル キルアミノメチルフルオレセイン、 5−アミノメチルフルオレセイン、2,4−ジクロロ−1,3,5−トリアジン −2−イル−アミノフルオレセイン(DTAF),4−クロロ−6−メトキシ− 1,3,5−トリアジン−2−イル−アミノフルオレセイン、フルオレセインイ ソチオシアネート。特に好ましい誘導体は、アミノメチルフルオレセイン及び5 −カルボキシフルオレセインである。特に他の検出技術に関連した他のトレーサ ーの検出可能ラベルも当該文献において公知である。 “オリゴヌクレオチド”(しばしば“オリゴ”と略記される)という用語は、 最低で約5個のヌクレオチド、最大で数百個のヌクレオチドを有する核酸の短セ グメントを指す。約30個より長いヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドは しばしばポリヌクレオチドと称されるが、本明細書においてオリゴヌクレオチド という用語は、そのような長鎖のものも包含するように用いられている。核酸は RNAでもDNAでもよいが、一般にDNAが好ましい。DNAは天然のもので も合成のものでもよいが、本発明はDNAの自動化合成において優れている。 A.試薬 1.ハプテン a.ハプテンの構造 構造的にカルバゾール又はジベンゾフランに類似しているハプテンは、以下の 一般構造式: (式中、GはO(ジベンゾフラン)又はNR(カルバゾール)であり、a、a’ 及びAは先に定義した通りである)で表される。 b.ハプテンの合成 慣用的な化学的手法により、市販のカルバゾール及びジベンゾフランコア構造 を用いてハプテン誘導体を製造することができる。合成の詳細は実施例で説明す る。 更に、置換基a及びa′が隣接し且つ一緒になって縮合環を形成している場合 には該置換基には制限があることは当業者が理解するところであろう。フェニル に縮合した環は通常4〜10個の原子、好ましくは6〜8個の原子を有している 。 c.連結中間体 リンカー分子x−L−y(別の分子又は高分子上の相補的反応性基に結合し得 る反応性官能基x及びyを含む)を用い、当業者には公知の方法によりハプテン を変換させて、連結部又は側鎖−L−yを有するハプテン中間体化合物を生成さ せる。勿論、ハプテン分子の残留部分は所望の決定基の構造と実質的に類似した 構造を保有している。ハプテンを別の分子に結合させる多くの方法が当業界では 公知である。好ましい方法は、ハプテン又はリンカー上の官能基を活性化させ、 活性化された基を介してリンカー又は連結部をハプテンに結合させることを含む 。連結部の自由末端yは、所望の結合体分子Qとの結合に利用可能である。当業 界では公知のように、Q上の官能基を活性化させることが望ましい場合があり、 第2のリンカーを用いる場合もある。所望のy基に応じて、(合成を容易にする ために)連結部をハプテンに結合させた後にyを別のyと(例えばホスホアミダ イト又はホスホネートをヒドロキシルと)交換することが好ましい場合もある。 1つの可能な一般的活性化/結合スキームを以下に示す。特定例は所望生成物 を製造するための種々の手段に応じる。 ヒドロキシル基を有するハプテン(I)を活性化リンカー又は連結部分子x− L−y(式中、xは脱離基であり、Lは先に定義したスペーサー基であり、yは ヒドロキシ、カルボキシ及びアミノからなる群の中から選択される)と反応させ て、連結中間体(II)を生成する。例えば、ハプテンヒドロキシルを塩基中で4 −ブロモ酪酸エチル(ここで、xはBr、Lは−(CH23−、yはCO225 である)と反応させてもよい。従って、連結部−L−yは−O(CH23−C O225になる。エチルエステルを鹸化により脱保護し、カルボン酸にしても よい。カルボン酸は、結合体パートナーQの官能基と反応し得る反応性基である 。これらの各反応工程の反応条件は、実施例の項の特定例又は当該文献から得る ことができる。 2 免疫原 a.免疫原の構造 免疫原は、多岐にわたる連結中間体から産生することができる。本発明の免疫 原は、以下の一般構造式: (式中、a、a’、G及びAは先に定義した通りであり、Qは免疫原性付与キャ リヤー分子、検出可能ラベル、オリゴヌクレオチド又は固体支持体である)で表 される。 典型的なキャリヤーは前述した。免疫原は主に抗体の産生に使用される。 b.免疫原の合成 本発明の免疫原において、連結中間体(II)の連結部官能基yは当業者には公 知の数種の方法のいずれかでタンパク質キャリヤー上のアミノ基と反応し得る。 カルボキシル反応性基では、一般的に極めて安定なアミド結合を形成することが 好ましい場合が多い。アミド結合は、先ず連結中間体のカルボキシル部分yを1 ,3−ジシクロヘキシルカルボジイミドのような活性化試薬及びN−ヒドロキシ スクシンイミドのような添加剤と反応させて活性化することに より形成される。次いで活性化形態のハプテンを免疫原性付与キャリヤーを含む 緩衝溶液と反応させる。あるいはカルボン酸ハプテンを、所要により単離して、 高反応性混合無水物、ハロゲン化アシル、アシルイミダゾリド又は混合カーボネ ートに変換し、次いで免疫原性付与キャリヤーと結合させることができる。アミ ド結合の形成には上記に列挙された以外の多くの試薬が使用され得ることは当業 者が理解するところであろう。 末端アミン官能基を含む連結中間体〔II、y=−NH2〕は、適当な溶媒(例 えばアセトニトリル又はジメチルホルムアミド)中のN,N′−ジスクシンイミ ジルカーボネートと反応させることにより高反応性N−ヒドロキシスクシンイミ ドウレタンに変換し得る。次いで、得られたウレタンを緩衝水溶液中の免疫原性 付与キャリヤーと反応させて免疫原を得る。 末端アルデヒド官能基を含む連結中間体〔[II]、y=−CH(=O)〕は、 シアノホウ水素化ナトリウムの存在下に、当業者には公知の方法で還元アミノ化 することにより、緩衝水溶液中の免疫原性付与キャリヤーに結合し得る。あるい は、アルコール基を含む連結中間体〔[II]、 y=−OH〕は、先ず該中間体をホスゲン又はホスゲン等価物(例えばジホスゲ ン、トリホスゲン又はカルボニルジイミダゾール)と反応させて、高反応性クロ ロホルメート又はイミダゾロホルメート誘導体を形成する(通常単離せず)こと により免疫原性付与キャリヤーに結合し得る。次いで、得られた活性ギ酸エステ ルを、緩衝水溶液中の免疫原性付与キャリヤーと反応させて免疫原を得る。 免疫原の場合と類似の方法で、連結中間体を、該中間体のリンカー上の反応性 基yと相補的に反応し得るアミノ、ヒドロキシル又はカルボキシル基のような官 能基を有する固体支持体に結合させることができる。それによって、ハプテンに 対する抗体の分離又は精製に用いることができる固相が得られる。 2.抗体 抗体の産生法は一般に知られており、先に要約した通りである。本発明のハプ テン及び免疫原を用いた特定例を後述の実施例に示す。 3.トレーサー a.トレーサーの構造 本発明のトレーサーは上記の免疫原と非常に似通ってい るが、但しQはシグナル化部分である。トレーサーは上述の一般構造式で表され る。 上記のように、均質な系中に検出され得る検出可能ラベルが好ましい。特に好 ましいのは、フルオレセイン及びフルオレセイン誘導体である。 本発明のトレーサーは、このハプテンで誘導体化されたオリゴヌクレオチドを 含むカルバゾール及びジベンゾフラン誘導体についてのアッセイに用いられる。 本発明のトレーサーの場合、リンカーが1〜12個の炭素及びヘテロ原子からな ることが好ましい。より長鎖のものは、その偏光特性を調節する高分子からラベ ルを遠ざけることにより示差偏光作用を低減させる。 b.トレーサーの合成 連結部中にアミノ基、カルボキシル基又はアルコール基を含む連結中間体(II )を、フルオレセイン又はフルオレセイン誘導体に結合して本発明のトレーサー を製造することができる。末端アミン官能基を含む連結中間体は、適当な溶媒( 例えばアセトニトリル又はジメチルホルムアミド)中のN,N'−ジスクシンイ ミジルカーボネートと反応させて、高反応性N−ヒドロキシスクシンイミドウレ タン に変換することができる。あるいは、アミン-末端基を含む連結中間体はイソシ アネートに対して活性化することができる。次いで、得られた生成物をアミノフ ルオレセイン誘導体と反応させて尿素トレーサーを形成する。アミノ基含有ハプ テンも、適当な溶媒中のN−ヒドロキシスクシンイミドで活性化したカルボキシ フルオレセイン誘導体に結合し得る。 リンカー上の末端カルボキシル基を含む連結中間体は、先ず、1,3−ジシク ロヘキシルカルボジイミドのような活性化試薬及びN−ヒドロキシスクシンイミ ドのような添加剤と反応させて、連結部のカルボン酸部分を活性化することによ りアミノ-末端フルオレセイン誘導体に結合し得る。次いで、活性化中間体をフ ルオレセイン誘導体溶液と反応させてトレーサーを形成する。あるいは、カルボ ン酸ハプテンを、所要により単離して、高反応性混合無水物、ハロゲン化アシル 、アシルイミダゾリド又は混合カーボネートに変換し、次いでフルオレセイン誘 導体と結合させてもよい。 あるいは、アルコール基を含む連結中間体は、先ず、該中間体をホスゲン又は ホスゲン等価物(例えばジホスゲン 、トリホスゲン又はカルボニルジイミダゾール)と反応させて、高反応性クロロ ホルメート又はイミダゾロホルメート誘導体を形成(通常単離せず)することに よりフルオレセインに結合し得る。次いで、得られた活性ギ酸エステルをアミノ 末端フルオレセイン誘導体と反応させてトレーサーを形成する。 4.オリゴヌクレオチド a.オリゴヌクレオチドの構造 オリゴヌクレオチドは多岐にわたる連結中間体から生成され得る。 以下に記載のように、ハプテンで標識したオリゴヌクレオチドは、増幅アッセ イを含む核酸ハイブリダイゼーションアッセイに用いられる。ハプテン化オリゴ ヌクレオチドプローブはPCR産物(例えばヨーロッパ特許出願公開第357 011号参照)及び/又はLCR産物(例えばヨーロッパ特許出願公開第439 182号参照)の分離及び/又は検出に十分適合する。他のハプテン(例えば 、ビオチン、フルオレセイン、ダンシル、アセチルアミノフルオレン及びヨード -アセチルアミノフルオレンなど)と組み合わせた本発明ハプテンで標識したプ ローブは、多種多 様なPCR及びLCRに特に有用である。 b.連結オリゴヌクレオチドの合成 本発明のオリゴヌクレオチドにおいて、連結部官能基yはトレーサー及び免疫 原の場合と同義であってよい。オリゴヌクレオチドは、官能基yをオリゴヌクレ オチドのアミノ又はヒドロキシル官能基と反応させるか、又はH−ホスホネート 試薬の酸化的アミノ化を介してリンと直接反応させて標識させることができる。 アミノ官能基はプリン及びピリミジン塩基中に存在するが、これらの部位は、ハ イブリダイゼーションにおける該部位の重要性のために標識にはあまり好ましく ない。アミノ官能基は、Aminomodifier(登録商標)(Clont ech,Palo Alto)のような試薬を用いてオリゴヌクレオチドの5′ 及び/又は3′末端に導入することができる。ヒドロキシル官能基は一般に自動 化合成中に形成される。 オリゴヌクレオチドの3′末端にハプテンを付加するための好ましい方法は、 本出願人が1990年12月20日付けで出願した同時係属中の米国特許出願第 630,908号に開示されており、該明細書の内容は既に本明細書に組み込ま れている。5’末端にハプテンを付加するための 好ましい方法は、上記「発明の背景」の項に引用したThuongら又はCoh enらにより記載されたホスホアミダイト試薬を用いたものである。 例えば、ホスホアミダイトyが: である連結ハプテン中間体(II、y=ホスホアミダイト)は、連結ハプテン(II 、y=−OH)を、以下の図式Iに記載のようにN,N−ジイソプロピル−O− (2−シアノエチル)クロロホスホアミダイトと反応させることにより製造され る。 図式Iの出発化合物は一般式〔ここで、Wは、飽和又は不飽和の直鎖若しく は分枝鎖又は環式部分として配置された1〜約50個の原子からなるスペーサー 基であり、但し、(a)2個以下のヘテロ原子は直接結合しており、(b)環式 部分は6個以下のメンバーを含み、(c)分枝は炭素原子上でのみ生起するもの とし、R1及びR10は独立して、水素、1〜10個の炭素原子を有するアルキル 、ア ミノ保護基又はアリールであるか、あるいはR1又はR10は、それらが結合して いる窒素原子及びWと一緒になって環式アミンを形成し得る]のエステルである 。化合物を、グリム(glyme)の存在下で塩基加水分解し(工程1)、次いで メルドラム(Meldrum)酸(2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4 ,6−ジオン、)及びR2OH(R2は1〜6個の炭素原子を有するアルキルで ある)と反応させて、β−ケトエステルを生成する。次いで、これをホウ水素 化物により低温(例えば15〜30℃)で23〜24時間還元し(工程4)、ゆ っくり中和してジオールを得る。気体の急な放出という危険な状態を避けるた めに、中和は非常にゆっくり実施しなければならない。次いで、ジメトキシトリ チル化(工程5)によりジオールの第一級ヒドロキシルを保護して、連結ハプテ ンを生成する。次いで、連結ハプテンを第二アルコール部分でホスホアミダイ ト化(工程6)してホスホアミダイト結合ハプテンを得る。次いで、ホスホア ミダイト結合ハプテンを使用して、合成オリゴヌクレオチドの任意の位置にハプ テンを導入することができる。 あるいは、連結ハプテン(II,y=−OH)を三塩化リンと反応させ、次いで 加水分解して、yがホスホネートである連結ハプテン中間体(II,y=ホスホネ ート)を製造する。ホスホアミダイト及びホスホネート誘導体は共に、標準プロ トコルを用いて、合成中にオリゴヌクレオチド内に容易に組み込まれる。 ある いは、連結ハプテン(II, y=−NH2)を、四塩化炭素の存在下、酸化的アミド化により、既にオリゴヌ クレオチドに組み込まれたホスホネート基と反応させる。 オリゴヌクレオチドの固相合成手順の詳細な説明は、例えば、参考として本明 細書の一部を構成するものとする米国特許第4,401,796号及び第4,4 58,066号に詳しく記載されている。本発明の一実施態様では、ハプテン標 識したオリゴヌクレオチドの合成は、ハプテンホスホアミダイトを、成長するオ リゴヌクレオチド鎖に結合したヌクレオチドの5’ヒドロキシルと反応させるこ とにより達成される。標識したオリゴヌクレオチドを標準的な手順(例えばGa it,Oligonucleotide Synthesis:A Pract ical Approach (IRL Press,Washington,D .C.:1984))により精製する。 勿論、市販の自動化合成機(例えばApplied BiosystemのD NA Synthesizer 380B)での合成法によりオリゴヌクレオチ ドを産生することがかなり一般的な方法である。 B.FPIAアッセイ法 トレーサー及び本発明の免疫原に対して産生された抗体により、ハプテン誘導 体を半定量測定するための本発明の蛍光偏光アッセイにおいて優秀な結果が得ら れる。該アッセイは実施例27の一般的手順に従って行われる。 好ましい手順は、TDx(登録商標)Therapeutic Drug M onitoring System又はADxTMAbused Drug Sy stem,IMx(登録商標)Fluorescence Polarizat ion and Micoroparticle Enzyme Immuno assay(MEIA)Analyzer(これらのシステムは全てAbbot tLaboratories,Abbott Park,Illinoisから 入手可能である)上で行うように設計されている。TDx、 ADx又はIMx システムを用いる場合、アッセイは、一旦試験試料が準備されたら、前処理から 最終読み取りまで完全に自動化されている。しかし、手動アッセイを行うことも 可能である。本発明の原理は手動アッセイにも適用できるが、TDx、ADx及 びIMxシステムの自動化特性により、技術者がアッセイの実施及びデータの解 釈に要する時間が確実に最短になる。結果 は、“ミリ偏光単位”、(ミリ偏光単位での)“スパン”及び“相対強度”で定 量化することができる。ミリ偏光単位の測定により、試験試料中、PCBの不在 下で最大量のトレーサーが抗体に結合したときに最大の偏光が得られることが示 される。正味ミリ偏光単位が高くなるにつれ、トレーサーと抗体との結合率が高 くなる。 スパンは、正味ミリ偏光と抗体に結合した最小量のトレーサーとの差を示すも のである。スパンが大きい程データの数量分析が良好に行われる。本発明のため には、ミリ偏光単位が少なくとも15のスパンが好ましい。 強度は、バックグラウンド蛍光を上回る蛍光シグナル強度の測定値である。従 って、該強度が高いほど測定精度が増す。強度は、垂直偏光強度と水平偏光強度 の二倍との和として測定される。該強度は、トレーサーの濃度及びアッセイの他 の変数に応じて、バックグラウンドノイズの約3倍〜約30倍のシグナルの範囲 であり得る。本発明のためには、バックグラウンドノイズの約3倍〜約20倍の 強度が好ましいが、それぞれの特定のシステムについてシグナルを最適化するの は専門家の裁量に任され得る。 フルオレセイントレーサーの場合、本発明の方法を実施 するpHは、フルオレセイン部分をその開いた形(open form)で存在させるの に十分でなければならない。pHは、約4〜9、好ましくは約6〜8、最も好ま しくは約7〜7.5の範囲であり得る。アッセイ手順の間のpHの調整及び維持 には種々の緩衝液を使用することができる。代表的な緩衝液には、ボレート、ホ スフェート、カーボネート、トリス、バルビタールなどが含まれる。どの緩衝液 を用いるかは本発明では重要ではないが、トリス及びホスフェート緩衝液が好ま しい。 好ましいFPIA手順は、特にAbbott TDx(登録商標)Clini cal Analyzer、Abbott TDxFLxTM又はAbuse S ystemのAbbott ADx(登録商標)Drugs(これら3種は全て Abbott Laboratories,Abbott Park, Ill inoisから入手可能である)と組み合わせて用いるように設計されている。 検定試薬、対照又は未知試料をTDx(登録商標)試料カートリッジの試料ウエ ルに直接ピペット装入する。この手順の利点の一つは、試料を特別に調製する必 要が全くないことである。この時点以降のアッセイ手順は完全に自動化されて いる。 手動アッセイを実施する場合には、試料を希釈緩衝溶液中で前処理溶液と混合 し、バックグラウンドの読み取りを行う。次いで蛍光トレーサーをアッセイと混 合する。最後に抗体を試験溶液に混合する。インキュベーション後、蛍光偏光の 読み取りを行う。 各検定試薬、対照又は試料の蛍光偏光値を測定し、Abbott TDx(登 録商標)Analyzer、TDxFLxTM又はADx(登録商標)Syste mのような装置の出力テープ上にプリントする。非線形回帰分析を用いて、各検 定試薬の偏光に対するその濃度をプロットして装置で標準曲線を作成する。保存 されている検定曲線から各対照又は試料の濃度を読み取り、出力テープ上にプリ ントする。 上記の好ましい手順に関して、トレーサー、抗体、前処理溶液、洗液、検定試 薬及び対照は、約2℃〜約8℃の範囲で貯蔵する必要があるが、希釈緩衝液は室 温で貯蔵しなければならないことに留意されたい。標準曲線及び対照は2週間毎 にランさせる必要があり、各検定試薬及び対照は2回ランさせる。試料は全て2 回ランさせることができる 。本発明の好ましい蛍光偏光イムノアッセイ用の好ましい試薬、検定試薬及び対 照は以下の実施例の項に見ることができる。 C.使用法 新規なハプテン、連結中間体、免疫原、固体支持体及びトレーサーの使用法は それぞれ上記に説明した。標識オリゴヌクレオチドの使用法には、当業界で公知 のサンドイッチハイブリダイゼーションのような特定のハイブリダイゼーション の実施が含まれる。例えば、米国特許第4,486,539号(Ranki)及 び英国特許第2,169,403号(Orion)を参照されたい。ハプテン化 オリゴヌクレオチドはPCR及びLCRのような増幅技術で使用してもよい。P CRにおけるハプテン化プライマーの使用例はヨーロッパ特許出願公開第357 011号(Abbott)に記載されている。LCRにおけるハプテン化プロ ーブの使用は、ヨーロッパ特許出願公開第320 308号及びヨーロッパ特許 出願公開第0 439 182号に記載されている。上記特許はそれぞれ参考と して本明細書の一部を構成するものとする。 本発明を実施例により説明するが、該実施例は本発明を 例示するものであって、限定するものではない。 IV.実施例 ここで使用する%は、特に指摘がない限り、いずれも重量/容量である。下記 の略号は、特に指摘がない限り、下記の意味を表し、総ての化学的試薬はAld rich Chemical社(Milwaukee,WI)から入手したもの である。 ACA:アミノカプロン酸 AMF又はAMF:発蛍光団であるアミノメチルフルオレセイン(Abbott ) BAE:3カルボキシプロピルオキシ基酪酸エステル BSA:免疫原性付与キャリヤーであるウシ血清アルブミン(Sigma Ch emical) セライト(登録商標):Manville Products Corpora tionのケイ藻土の商標 CDI:カップリング試薬である1,1’カルボニルジイミダゾール DCC:ジシクロヘキシルカルボジイミド DEAD又はDEADC:ジエチルアゾジカルボキシレート DIEA:ジイソプロピルエチルアミン DMAP:4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン DMEM:細胞培養培地であるダルベッコの最少必須培地 DMF:N,N−ジメチルホルムアミド EBB:エチル4−ブロモブチレート EEDQ:2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリン グリム:1,2−ジメトキシエタン HNQ:8−ヒドロキシ−5−ニトロキノリン HOSu又はNHS:N−ヒドロキシスクシンイミド KLH:免疫原性付与キャリヤーであるキーホールリンペットヘモシアニン(k eyhole limpet hemocyanin)(CalBioChem ) NMP:N−メチルピロリジノン PEG:ポリエチレングリコール TBAF:フッ化テトラブチルアンモニウム TEA:トリエチルアミン THF:テトラヒドロフラン A.中間体、連結部及び連結ハプテンの合成 実施例1:連結ハプテンである2−[3−カルボキシプロピルオキシ]−カルバ ゾールエチルエステル(G33) 2−ヒドロキシカルバゾール(5.0g、27mmol)、エチルブロモブチ レート(EBB、5.9ml、41mmol)及び炭酸カリウム(5.7g、4 1mmol)をメチルエチルケトン(50ml)中で18時間還流させた。該反 応混合物にテトラヒドロフラン(60ml)を加え、濾過した。溶媒を減圧下で 除去し、固体物質をヘキサンで細かくすり砕いて過剰EBBを除去した。減圧下 での乾燥後、8.1gの淡褐色固体物質が得られた。質量スペクトル:DCI/ NH3,(m+H)+@m/z298,(m+NH4+@m/z315。 実施例2:連結ハプテンである2−[3−カルボキシプロピルオキシ]−カルバ ゾール(カルバゾール−BAE、G40) 前述のように製造したカルバゾールエステル(1.0g)をグリム(30ml )及び水酸化リチウム水溶液(7ml、0.5N)に溶解した。室温で24時間 撹拌した後、溶媒を減圧下で除去し、水(10ml)を加えた。該溶液をHCl 水溶液(1N)でpH2.0に酸性化し、次いで酢酸エチルで抽出した。有機抽 出物を乾燥し、溶媒を減圧下で除去すると、有色固体物質が得られた(0.82 g)。質 量スペクトル:DCI/NH3,(m+H)+@m/z270,(m+NH4+@ m/z287。 実施例3:連結ハプテンであるカルバゾール誘導体活性エステル(G57) 前述のように製造したカルバゾール−BAE(G40)(0.1g、0.37 mmol)及びN−ヒドロキシスクシンイミド(0.051g、0.45mmo l)をNMP(1ml)に溶解し、次いでDCC(0.084g、0.41mm ol)を加えた。該反応混合物を室温で18時間撹拌し、次いでセライトで濾過 し、NMPで2mlに希釈した。この活性化エステル溶液を下記の実施例で使用 した。 実施例4:連結ハプテンである2−[3−カルボキシプロピルオキシ]−N−[ 2−チオフェニルスルホニル]−カルバゾール(CT、H39) 前述のように製造したカルバゾールエステル(G33)(2.0g、6.7m mol)をテトラヒドロフラン(THF、20ml)に溶解し、得られた溶液を 氷浴で冷却した。冷却溶液に、N2雰囲気下で水素化ナトリウム(0.225g 、80%、74mmol)を加え、該反応混合物を室温にし、次いで40℃で6 時間加熱した。該反応混合 物を氷浴で冷却し、THF(20ml)中の塩化チオフェンスルホニル(1.2 2g、6.7mmol)溶液を5分間で滴下した。反応混合物を室温にし、次い で光を遮断してN2下で、40℃で18時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、 残渣をグリム(60ml)及び水酸化リチウム水溶液(15ml、0.5N)に 加えた。室温で18時間後、溶媒を減圧下で除去し、水(20ml)を加えた。 該溶液をHCl水溶液(1N)でpH2.0に酸性化し、酢酸エチルで抽出した 。該有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去すると、生成物が 有色固体物質として得られた。質量スペクトル:DCI/NH3,(m+NH4+ @m/z433,(m+NH4−H2O)+@m/z415。 実施例5:連結ハプテンであるカルバゾール−チオフェン誘導体活性エステル( G58) 前述のように製造したCT(H39)(0.2g、0.48mmol)及びN −ヒドロキシスクシンイミド(0.066g、0.58mmol)をNMP(1 ml)に溶解し、次いでDCC(0.11g、0.53mmol)を加えた。該 反応混合物を窒素雰囲気下で18時間撹拌し、セライトで濾過した。該溶液をN MPで2.5mlに希釈し た。該活性エステル溶液を下記の実施例で使用した。 実施例6:連結ハプテンである2−[3−t−ブチルジメチルシリルオキシプロ ピルオキシ]−ジベンゾフラン(Dbf−シリルエーテル、F141) 2−ヒドロキシジベンゾフラン(3.0g、16.3mmol)、t−ブチル ジメチルシリル−プロパンジオール(3.1g、16.3mmol)及びトリフ ェニルホスフィン(5.1g、19.5mmol)をテトラヒドロフラン(30 ml)に溶解した。該溶液をN2雰囲気下で氷浴で冷却し、次いでジエチルアゾ ジカルボキシレート(3.8ml、19.5mmol)をゆっくり加えた。該反 応混合物を室温で18時間撹拌し、次いで溶媒を減圧下で除去した。残渣をカラ ムクロマトグラフィー(シリカゲル、1:9酢酸エチル/ヘキサン)で精製した 。質量スペクトル:DCI/NH3,(m+H)+@m/z357,(m+NH4 +@m/z374。 実施例7:連結ハプテンである2−[3−ヒドロキシプロピルオキシ]−ジベン ゾフラン(Dbf−アルコール、F145) 前述のように製造したDbf−シリルエーテル(F14 1)(1.0g、2.8mmol)を乾燥テトラヒドロフラン(2ml)及びT BAF(5.6ml、THF中1.0M、5.6mmol)に加えた。該反応混 合物を室温で30分間撹拌し、次いで溶媒を減圧下で除去した。残渣を酢酸エチ ル(40ml)に溶解し、水(3×12ml)及び飽和ブライン(12ml)で 洗浄した。該溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去すると、 極めて純粋な生成物が得られた。質量スペクトル:DCI/NH3,(m+H)+ @m/z243,(m+NH4+@m/z260,(m+NH4・NH3+@m /z277。 実施例8:連結ハプテンである2−[3−カルボキシプロピルオキシ]−ジベン ゾフラン(Dbf−BAE、F246) 2−ヒドロキシジベンゾフラン(0.5g、2.7mmol)、エチルブロモ ブチレート(0.78ml、5.4mmol)、炭酸カリウム(1.1g、8. 1mmol)及びヨウ化ナトリウム(10mg)を2−ブタノン(15ml)中 で混合した。該反応混合物を反応が完了するまで還流させ、次いで濾過し、溶媒 を減圧下で除去した。残渣を6M KOH水溶液/メタノール、1:1に加えた 。加 水分解が終了した後、反応混合物をpH3に酸性化し、生成物を酢酸エチルで抽 出した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン /酢酸、10:30:60:0.5)で精製した。0.52gの生成物が得られ た。質量スペクトル:DCI/NH3,(m+H)+@m/z271,(m+NH4+@m/z288、(m+NH4・NH3+@m/z305。 実施例9:連結ハプテンであるジベンゾフランイミジゾリド誘導体(F146a ) 前述のように製造したDbf−アルコール(F145)(0.275g、1. 1mmol)をNMP(1.5ml)に溶解し、次いでCDI(0.202g、 1.2mmol)を加えた。その結果、Dbf−アルコールイミジゾリド(後述 )が得られた。これをそのまま下記の実施例で使用した。 実施例10:連結ハプテンである12原子連結カルバゾール中間体 N−t−BOC−O−(2−アミノエチル)−2−アミノエタノール塩酸塩( 0.30g、1.25mmol)Mattingly,P.G.,Synthe sis(4) :366−68(1990)の方法で2−(2−アミノエトキシ)エタノールか ら製造)、カルバゾール−BAE(0.335g、1.25mmol)及びBO P試薬(0.551g、1.25mmol)を、トリエチルアミン(0.521 ml、3.74mmol)、テトラヒドロフラン(3ml)及びN−メチルピロ リジノン(2ml)と共にアセトニトリル(5ml)に溶解した。該反応混合物 を不活性雰囲気下で18時間室温に維持した。溶媒を真空下で除去し、残渣を、 酢酸エチル/ヘキサンを溶離剤として使用してカラムクロマトグラフィーで精製 した。質量スペクトル:DCI/NH3,(m+H)+@m/z456。BOC保 護基をトリフルオロ酢酸/ジクロロメタン(5ml、1:1)で除去すると、ア ミンのトリフルオロ酢酸塩が得られた。 実施例11:連結ハプテンであるカルバゾールベータケトエステル 前述の図式1、ステップ1〜3に従って表題の化合物を製造する。下線を引い た化合物番号は、当該図式の化合物を示す。2−ヒドロキシカルバゾール(25 g、136mmol)、エチル4−ブロモブチレート(29.3ml、 205mmol)、炭酸カリウム(28.3g、205mmol)及びヨウ化ナ トリウム(1g)を激しく撹拌しながら48時間にわたり2−ブタノン(250 ml)中で還流させた。反応混合物が温かいうちに、塩化メチレン(750ml )を加えた。該溶液を濾過し、溶媒を真空下で除去した。残渣を撹拌下で30分 間ヘキサン(1l)で洗浄し、次いで濾過した。固体物質を真空乾燥すると38 gの固体物質が得られた。水酸化リチウム水溶液(0.5N、2〜4当量)を用 いて、新しいグリム(35ml/g)中で加水分解を行う。該塩基性溶液を真空 下で減量させ、水を加え、HCl水溶液(1〜6N)でpH2にする。生成物( )を固体の濾過又は酢酸エチルでの抽出により分離する。 2l丸底フラスコ内で、2−カルボキシプロピルオキシ−カルバゾール(、 50.0g、186mmol)を乾燥ジクロロメタン(700ml)に懸濁し、 次いでメルドラム(Meldrum)の酸(28g、195mmol)、シアノ ホスホン酸ジエチル(30ml、195mmol)及びトリエチルアミン(52 ml、371mmol)を更に別の分のジクロロメタン(300ml)と共に加 えた。 該反応混合物を乾燥窒素雰囲気下で室温で25時間撹拌した。溶媒を真空下で除 去し、残渣を酢酸エチル(1300ml)に溶解した。該溶液に500mlの1 .0Mリン酸を加えた。30分間激しく撹拌した後、沈殿物を分離し、水(7× 200ml)で洗浄した。固体物質をメタノール(1.4l)に溶解し、溶液を 加熱して5時間還流させた。溶媒を真空下で除去し、固体物質をt−ブチルメチ ルエーテルの存在下で細かくすり砕いた。固体物質を分離し、t−ブチルメチル エーテル(200ml)で洗浄し、次いで真空乾燥すると、淡褐色固体物質が得 られた(48g、) 実施例12:連結ハプテンであるカルバゾール−ジオール 前記図式1、ステップ4に従い表題の化合物を製造する。下線を引いた化合物 番号は当該図式の化合物を示す。 カルバゾールベータケトエステル(前述の方法で製造した、47g、144 mmol)をテトラヒドロフラン(500ml)に溶解し、次いで水素化ホウ素 リチウム(テトラヒドロフラン中2M、238ml、477mmol)を、乾燥 不活性雰囲気下で撹拌しながらカニューレを用いてゆっくり加えた。24時間後 、10%クエン酸(500ml)を極めてゆっくりと加えた。得られた溶液を酢 酸エチル(3×400ml)で抽出し、有機抽出物をまとめて5%重炭酸ナトリ ウム(400ml)及び濃ブライン(400ml)で順次洗浄した。該溶液を無 水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、溶媒を真空下で除去すると、白色固体物質 (29g)が得られた。ジオールを精製するためには、大量(2l)のメタノー ルに溶解し、次いで溶媒を真空下で除去し得る。これを4〜6回繰り返し、次い で固体物質()を真空乾燥する。 実施例13:連結ハプテンであるカルバゾール−ジオール−DMT 前記図式1、ステップ5に従い表題の化合物を製造する。下線を引いた化合物 番号は当該図式の化合物を示す。 カルバゾール−ジオール(前述の方法で製造した、7.75g、25.9m mol)を乾燥ピリジン(70ml)に溶解し、次いで塩化ジメトキシトリチル (8.8g、25.9mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(4.5ml、 33.7mmol)及びN,N−ジメチルアミノピリジン(0.16g、1.3 mmol)を加えた。該反応混合物を、光を遮断して窒素雰囲気下、室温で18 時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣をフラッシュクロマ トグラフィー(6×22cmシリカゲル床、酢酸エチル/ヘキサン/TEA、0 :100:1、500ml;20:80:1、1l;40:60:1、最終まで )で精製した。溶媒を除去した後、残留TEAをトルエン、次いで塩化メチレン と同時蒸発することにより除去すると、表題の化合物()が12.2g(>7 8%)得られた。 実施例14:連結ハプテンであるカルバゾールホスホアミダイト 前記図式1、ステップ6に従い表題の化合物を製造する。下線を引いた化合物 番号は当該図式の化合物を示す。 乾燥カルバゾール−ジオール−DMT(、6.0g、10mmol)を乾燥 塩化メチレン(80ml)に溶解し、次いでジイソプロピルエチルアミン(7m l、40mmol、CaHから蒸留したもの)及び2−シアノエチルN,N−ジ イソプロピルクロロホスホアミダイト(3.1ml、14mmol)を加えた。 該反応混合物を、光を遮断して窒素雰囲気下で2時間室温に維持した。乾燥メタ ノール(0.6ml)を加え、次いで20分後に酢酸エチル(200ml)及び TEA(50ml)を加えた。該反応混合物を10%炭酸ナトリウム(2×20 0ml)及び飽和ブ ライン(2×200ml)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を真空下で 除去した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(3.2×50cmシリカゲル 床、酢酸エチル/ヘキサン/TEA、0:100:1、試料添加前にカラムをな らすために250ml;0:100:1、250ml;20:80:1、500 mlで溶離、30:70:1、最終まで)で精製した。残留TEAをトルエン、 次いで酢酸エチル/塩化メチレン(1:1)と同時蒸発すると、白色固体物質( )が6.05g(76%)得られた。 B. 免疫原の合成 実施例15:カルバゾール/BSA免疫原(G59): BSA(0.5g)をリン酸ナトリウム緩衝液(pH8.0、0.05M、1 0ml)に溶解し、次いでNMP(5ml)を加えた。前記実施例で得たカルバ ゾール活性エステル溶液(G57)(1.7ml)を加え、該反応体を室温で4 時間回転により混合した。pHをトリエチルアミン(TEA、0.5ml)+H Cl水溶液(2ml、1.0N)で調整した。混合操作を合計18時間続け、次 いで溶液をリン酸ナトリウム緩衝液中10%エタノール(pH8.0、0.1M 、3×6.6l)に対して透析し、次いで蒸 留水(3×6l)に対して透析した。該溶液を凍結乾燥すると、免疫原が白色綿 毛状物質として得られた(0.51g)。 実施例16:カルバゾール−チオフェン/BSA免疫原(G60): BSA(0.5g)をリン酸ナトリウム緩衝液(10m1、pH8.0、0. 05M)に溶解し、次いでNMP(5ml)を加えた。該溶液に、実施例5(G 58)のCT−BAE活性エステル溶液(1.6ml)を加えた。該反応体を回 転によって混合し、次いで2時間後にTEA(0.5ml)及びHCl(2ml 、1N)を順次加えた。室温で18時間後、該溶液をリン酸ナトリウム緩衝液中 10%エタノール(pH8.0、0.1M、3×6.6l)及び蒸留水(3×6 l)に対して透析した。該溶液を凍結乾燥すると白色綿毛状生成物が得られた( 0.52g)。 実施例17:ジベンゾフラン/BSA免疫原(G49): 前述のように製造したDbf−BAE(F246)(0.085g、0.3m mol)及びHOSu(0.054g、0.47mmol)をNMP(2ml) に溶解した。該溶液にDCC(0.084g、0.41mmol)を加え、 該反応混合物をN2雰囲気下、室温で18時間撹拌した。BSA(0.5g)を リン酸ナトリウム緩衝液(pH8.0、0.05M)に溶解し、次いでNMP( 2.3ml)を加えた。該活性エステル溶液を濾過し、タンパク質溶液に加えた 。該反応体を回転により室温で18時間混合した。濁った溶液をリン酸ナトリウ ム緩衝液(pH8.0、0.1M)中の10%エタノール(3×6.6l)に対 して室温で透析し、次いで蒸留水(3×6l)に対して2〜8℃で透析した。凍 結乾燥後、免疫原が白色粉末として得られた(0.47g)。 実施例18:ジベンゾフラン/KLH免疫原(F147): KLH(0.25g)をリン酸塩緩衝液(pH8.0、10ml)に溶解し、 次いでNMP(4ml)を加えた。該溶液に、1アリコートの前述のように製造 したイミダゾリド(F146a)(0.45ml、0.19mmol)を加えた 。1時間後、更に別の分のイミダゾリド(0.30ml、0.13mmol)を 加えた。該反応混合物を室温で18時間撹拌し、次いでエタノール/pH8.0 リン酸塩緩衝液(1:3、4l、×4)に対して3回透析した。 該溶液を部分的に凍結乾燥し、次いで解凍した。固体を水で洗浄し、凍結乾燥す ると、灰色がかった固体物質が得られた。 C. トレーサーの合成 実施例19:一般的トレーサー合成方法 A.一般的方法I:ハプテン(例えば25mg)を、テトラヒドロフラン(5m l、ベンゾフェノンケチルから新しく蒸留したもの)又はジメチルホルムアミド (5ml)中のジシクロヘキシルカルボジイミド(0.07mmol)及びN− ヒドロキシスクシンイミド(NHS、0.2mmol)で、窒素雰囲気下、0℃ で2時間、且つ室温で約12時間活性化する。1アリコート(1ml)の活性化 ハプテンにアミノ担持フルオレセイン誘導体(例えば4mg)を2滴のトリエチ ルアミンと共に加える。該反応混合物を12時間撹拌し、蒸発させ、クロマトグ ラフィーにかける[例えばWhatman PLKC18F、1mm、20×2 0cm逆相プレート、メタノール/1%酢酸水溶液、60:40、又はMERC Kシリカゲル60F−254、2mm、20×20cm、クロロホルム/メタノ ール、85:15]。 B.一般的方法II:ハプテン(例えば25mg)を塩化チオニル(1ml)に溶 解し、12時間60℃に加熱する。その後過剰塩化チオニルを真空下で除去する と、ハプテンの酸塩化物が残る。該酸塩化物をTHF(5ml、ベンゾフェノン ケチルから新しく蒸留したもの)に溶解する。1アリコート(1ml)の活性化 ハプテンにアミノ担持フルオレセイン誘導体(例えば4mg)を2滴のトリエチ ルアミンと共に加える。該反応混合物を12時間撹拌し、蒸発させ、クロマトグ ラフィーにかける[例えばWhatman PLKC18F、1mm、20×2 0cm逆相プレート、メタノール/1%酢酸水溶液、60:40、又はMERC Kシリカゲル60F−254、2mm、20×20cm、クロロホルム/メタノ ール、85:15]。 C.一般的方法III:アミノ担持ハプテンをエーテル性塩化水素で処理して塩酸 塩に変換する。該塩酸ハプテン(例えば50mg)をTHF(10ml、ベンゾ フェノンケチルから新しく蒸留したもの)に溶解し、窒素雰囲気下で、クロロギ 酸トリクロロメチル(100ml)で30分間処理する。その後、揮発性物質を 真空除去し、残渣をDMFに取り上げ、複数のアリコートに分割し、アミノ担持 フルオ レセイン誘導体(例えば4mg)及び1滴のトリエチルアミンで処理する。12 時間撹拌した後、反応混合物を蒸発させ、クロマトグラフィーにかける[例えば Whatman PLKC18F、1mm、20×20cm逆相プレート、メタ ノール/1%酢酸水溶液、60:40、又はMERCKシリカゲル60F−25 4、2mm、20×20cm、クロロホルム/メタノール、85:15]。 実施例20:カルバゾール/アミノメチルフルオレセイントレーサー(G61) 前述の方法で製造した活性エステル溶液(G57)の残りを二分し、一方のア リコートに少量の5−AMF及び1滴のDIEAを加えた。光を遮断して室温で 72時間後、反応混合物を分離用TLC(逆相、C18、1000μmプレート 、メタノール/500mM NaCl、6:4)で精製すると、下記の構造のト レーサーが得られた。 質量スペクトル:FAB,mH+@613 実施例21:カルバゾール/N−グリシルフルオレセインアミントレーサー 類似の分量の前述のように製造した活性エステル溶液(G57)に少量のN− グリシルフルオレセインアミン及び1滴のDIEAを加える。光を遮断して室温 で約72時間後、反応混合物を分離用TLC(逆相、C18、1000μmプレ ート、メタノール/500mM NaCl、6:4)で精製すると、下記の構造 のトレーサーが得られた。 実施例22:カルバゾール−チオフェン/アミノメチルフルオレセイントレーサ ー(G62): 活性エステル溶液(G58)の残りを二分し、一方のアリコートに少量の5− AMF及び1滴のDIEAを加えた。光を遮断して室温で72時間後、反応混合 物を分離用TLC(逆相、C18、1000μmプレート、メタノール/ 500mM NaCl、6:4)で精製すると、下記の構造のトレーサーが得ら れた。 質量スペクトル:FAB,mH+@759 実施例23:カルバゾール−チオフェン/N−グリシルフルオレセインアミント レーサー: 類似の分量の前述のように製造した活性エステル溶液(G58)に少量のN− グリシルフルオレセインアミン及び1滴のDIEAを加える。光を遮断して室温 で約72時間後、反応混合物を分離用TLC(逆相、C18、1000μmプレ ート、メタノール/500mM NaCl、6:4)で精製すると、下記の構造 のトレーサーが得られる。 実施例24:ジベンゾフラン/アミノメチルフルオレセイントレーサー(F14 6b) 前述のように製造したイミジゾリド(F146a)1アリコート(0.6ml 、0.25mmol)をAMF.HCl(0.05g、0.13mmol)と混 合した。室温で18時間後、残渣を分離用TLC(シリカゲル、2×2mmプレ ート、メタノール/塩化メチレン、1:9)で精製すると、下記の構造のトレー サーが得られた。 質量スペクトル:FAB,mH+@m/z630 実施例25:ジベンゾフラン/N−グリシルフルオレセインアミントレーサー 前述のように製造したDbf−BAE(F246)(0.022mmol)及 びEEDQ(0.024mmol)をNMP(0.3ml)に溶解する。室温で 2時間撹拌した後、実施例17及び19のようにN−グリシルフルオレセインア ミン(0.022mmol)及びDIEA(0.012ml、0.067mmo l)を加える。光を遮断して室温で18時間後、溶媒を減圧下で除去し、残渣を 分離用TLC(逆相C18、1mm、メタノール/500mMNaCl、6:4 )で精製すると、下記の構造のトレーサーが得られる。 D. 抗血清の製造 実施例26: 月齢約4〜5ケ月の雌ニュージーランドシロウサギに、皮下注射及び筋内注射 で、フロイント完全アジュバント中0.2mgの免疫原を最初に接種し、次いで 14日目に0.1mgの免疫原をブースター注射し、その後毎月、フロイント不 完全アジュバント中0.05mgでブースター注射を行った。各ブースター注射 の2週間後に採血を行い、血清をトレーサーへの結合についてTDx計器で検査 した。最初の接種から6週間後、採血試料の一部に適当な明白なミリ偏光(mi llipolarization)及びスパンを有する抗体が観察された。 E. ハイブリドーマの製造 実施例27: 週齢4〜6週間の雌BALB/cマウスに、生理食塩水1.88ml中の前述 のように製造したいずれかの免疫原(例えば5mg/ml;0.06mlの免疫 原)0.2mlを、100mgのモノホスホリル脂質A及びトレハロースジミク ロエート(trehalose dimycloate)アジュバント(Ribi Immunoch em Research,Inc.)と共に、4週間間隔で皮下注射する。最初 の接 種から3ケ月後、抗体活性検査が陽性となった時点で、最後の免疫感作から3日 後にドナーマウスを殺し、脾臓を無菌条件下で摘出し、5mlの冷却ダルベッコ 最少必須培地(DMEM)及び2.0mMのL−グルタミン(培地A)を入れた プラスチックペトリ皿に入れる。脾臓を単一細胞懸濁状になるように解離する。 細胞を遠心分離してペレット化し、赤血球を10mMトリス緩衝液中0.83% 塩化アンモニウム2mlに再懸濁することによって溶解する。2分間静置した後 、20〜30mlの新しい培地Aを加える。細胞を遠心分離によって洗浄し、1 0mlの新しい培地Aに再懸濁する。 本明細書に参考として包含されるKearney,Journal of I mmunology,1979,123,1548に開示されているように、酵 素ヒポキサンチン−グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(HGPRT− ,EC2.4.2.8)を欠失している免疫グロブリン非分泌マウス骨髄腫細胞 系(SP 2/0)を融合相手として使用する。該骨髄腫細胞系を、20%のウ シ胎児血清を加えた培地A中に維持する。融合前の3日間、HGPRT+復帰細 胞を殺すために、骨髄腫細胞に0.1m M 8−アザグアニンを加える。融合当日、骨髄腫細胞を回収し、培地Aで一回 洗浄し、5mlの培地Aに再懸濁する。骨髄腫細胞及び予め回収した脾臓細胞を 血球計で計数し、生存力をエリトロシンB染色排除によって評価する。 使用する融合方法は、本明細書に参考として包含されるGefterら、So matic Cell Genetics,1977,3,231に記載の方法 を改変したものである。無菌50ml円錐形遠心分離管に1〜1.5×108個 の脾臓細胞を同数のSP 2/0骨髄腫細胞と共に導入する。骨髄腫−脾臓細胞 懸濁液を1400rpmで5分間遠心分離して細胞を一緒にペレット化する。上 清を吸引除去し、管を軽くたたいて細胞ペレットをほぐし、血清を含まないDM EM中50%ポリエチレングリコール(PEG、分子量1000、Sigma) 1mlを細胞ペレットに加える。1mlピペットでゆっくり吸い上げ放出を繰り 返すことにより、細胞を1分間で静かにPEG溶液に再懸濁する。管を更に1分 間手で保持し、次いで1mlの培地Aをゆっくり加えてPEGを希釈する。撹拌 又は混合を行わずに、細胞を更に1分間静置する。更に20mlの培地Aを3〜 5分間で加え、細胞を1400rpm、5 分間でペレット化する。上清を吸引除去し、20%ウシ胎児血清、1×10-4M ヒポキサンチン、4×10-7Mアミノプテリン及び3×10-6Mチミジンを加え た20mlの培地A(培地C又はHAT選択性培地)に細胞を再懸濁する。アミ ノプテリンは酵素HGPRTを欠失した細胞に毒性を示し、従って非融合骨髄腫 細胞を総て殺す。融合細胞(ハイブリドーマ)はBリンパ球(脾臓細胞)融合相 手からHGPRTを得るため、HAT中で生き残る。 実施例28:モノクローナル抗体を産生するハイブリドーマの選択 前述のように製造した各免疫原毎の細胞懸濁を75cm2Tフラスコに移し入 れ、5%CO2インキュベーターで1〜3時間、37℃でインキュベートする。 該細胞懸濁液を培地Cで1×106脾臓細胞/mlに希釈し、24ウェルCos tarプレートの各ウェルに前記細胞懸濁液を1mlずつ加える。これらのプレ ートを37℃、5%CO2で24時間インキュベートする。インキュベーション 終了後、培地Cに2〜3×105細胞/mlで懸濁した支持細胞(feeder cell) (非免疫BALB/cマウス脾臓細胞)の懸濁液をCostarプレートの24 個のウェルの各々に1 mlずつ加え、37℃、5%CO2で14〜17日間インキュベートする。この 期間に、一日置きに、各ウェルから吸引によって培地を1mlずつ除去し、代わ りに新しい培地Cを1ml加える。10日目に、ハイブリドーマを含むウェルに 由来する上清を抗体活性について検査する。バックグラウンドより大きい抗体結 合を示す上清を選んで更にクローニングするために、数種のハイブリドーマ懸濁 液を選択する。結合は例えば、実施例16〜21に記載のトレーサーを用いてT Dx分析器(Abbott Laboratories)で評価し得る。抗体活 性を有するという理由で選択したウェルの細胞を、サンプリングから24時間以 内に限界希釈によりクローニングする。 実施例29:モノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ培養物のクローニン グ 前述のように製造した抗体分泌ウェル内の細胞を、適量の培地A+15%ウシ 胎児血清(培地B)で10細胞/mlの濃度に希釈し、各希釈細胞懸濁液100 mlを、96ウェルのCostarプレート3個のウェルに等分して加える。5 ×105細胞/mlの培地B中支持細胞を各ウェルに100mlずつ加え、プレ ートを37℃、5%CO2 で14日間インキュベートする。上清を、前記実施例に記載のアッセイプロトコ ルを使用して、抗体活性について再検査する。次いで、抗体産生クローンを24 ウェルCostarプレート内で支持細胞なしに増殖させ、最後に25cm2 Tフラスコ内で増殖させる。32×106細胞/mlのクローン試料を、液体窒 素中で、10%グリセロールを加えた培地B中に貯蔵する。次いで、1〜2ml の試料をTDx計器プロトコルでディスプレイスメント(displaceme nt)について更に評価し、1個のクローンを無菌産生用に選択する。 実施例30:モノクローナル抗体のin vivo産生 大量のモノクローナル抗体を得るためのin vivo産生方法は、前述の方 法を「腹水」腫瘍としての増殖に適合させることからなる。雌BALB/cマウ スを、0.5mlのプリスタン(2,6,10,14−テトラ−メチルペンタデ カン)の腹腔内投与によって「初期免疫感作(prime)」する。プリスタン は、増殖培地として機能するマウスの腹膜腔内の漿液分泌(腹水)を誘起する無 菌刺激原である。プリスタン投与から約4〜5週間後、実施例24に記載のよう なin vivo培養物から回収した1. 5×106個の活発に増殖するハイブリドーマ細胞を含むアリコートを、感作し たマウスの腹膜腔に接種する。ハイブリドーマ細胞を投与してから7日後、5〜 10mlの腹水を各マウスから採取する。硫酸アンモニウム沈降で精製すると、 腹水1ml当たり約24.6mgの抗体が得られる。 実施例31:蛍光偏光イムノアッセイ 前述のように、本発明のEPIA用の試薬は、連結中間体に特異的な本発明の 免疫原に対するトレーサー及び抗体を含む。更に、希釈緩衝液を含む一般的に使 用されているアッセイ溶液、並びにハプテン誘導体カリブレーター及び対照も製 造する。 好ましい方法は、自動化TDx、ADx又はIMxシステムと協働して使用す るように設計されるが、手動アッセイも実施できる。どちらの方法でも、検査試 料は、バックグラウンド読取りの実施前に、予備処理溶液及び希釈緩衝液中抗体 と混合し得る。次いで、検査溶液にトレーサーを加える。インキュベーション後 、蛍光偏光の読取りを行う。 自動化アッセイでは、各カリブレーター、対照又は検査試料の蛍光偏光値が測 定され、TDx、ADx又はIMx 計器の出力テープに印字される。この計器は、非直線回帰分析を用いて、各カリ ブレーターの偏光を濃度に対してプロットすることにより、標準曲線も作成する 。各対照又は試料の濃度は記憶された曲線から読取られ、出力テープに印字され る。 好ましい自動化ハプテン誘導体アッセイでは下記の試薬を使用する。 1)前処理溶液。 2)リン酸カリウム緩衝液(0.15Mリン酸塩緩衝液、pH7.5)中50 %メタノールに希釈したトレーサー。 3)ハプテン誘導体免疫原に対する抗体含有ウサギ抗血清又はマウスモノクロ ーナル抗体を、30%グリセロールを加えたTDx緩衝液(0.01%ウシγ− グロブリン及び0.1%アジ化ナトリウムを含むpH7.5の0.1Mリン酸塩 緩衝液)に希釈したもの。 4)TDx緩衝液を含む希釈緩衝液。 5)一組のカリブレーター 6)5mg/mlのハプテン誘導体を含む対照。 総ての偏光蛍光測定は、下記のプロトコルに従ってアッセイを実施したTDx 計器を用いて行う。 1)22.5mlの標準又は未知の検査試料、並びに各々12.5mlの抗体 試薬及び前処理試薬をキュベット内に導入し、容量を1mlにするのに十分な量 の希釈緩衝液を加え、バックグラウンド強度の読取りを行う。 2)各々12.5mlの前処理試薬及び抗体、25mlのトレーサー、並びに 第二の22.5mlの試料をキュベットに加え、容量を2.0mlにするのに十 分な量の希釈緩衝液を加える。 3)該反応混合物をインキュベートする。 4)抗体へのトレーサー結合に起因する蛍光偏光を、前記混合物の最終的偏光 蛍光強度からバックグラウンドの偏光蛍光強度を引き算することによって得る。 5)未知の検査試料の偏光値を、ハプテン誘導体含量がわかっているカリブレ ーターを用いて作成した標準曲線と比較する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07F 9/572 9450−4H C07F 9/572 A 9/655 9450−4H 9/655 9/6553 9450−4H 9/6553 C07H 21/04 8615−4C C07H 21/04 Z C07K 16/44 8517−4H C07K 16/44 G01N 33/53 0276−2J G01N 33/53 J 33/532 0276−2J 33/532 Z // A61K 39/385 9284−4C A61K 39/385

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.以下の構造式: [式中、a及びa’は単独で、独立して水素、C1−C10−アルキル、C1−C10 −アルコキシ、C1−C10−アルキルチオ、ハロ−C1−C10−アルキル、C1− C10−アルキルアミノ、ジ−(C1−C10−アルキル)アミノ、アリール−C1− C10−アルキル、任意に置換されたアリール、ハロゲン、アミノ、カルボキシ、 カルボキシアミド、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、ニトロソ、スルホ、ホス ホ及びこれらの保護形態からなる群の中から選択される1〜4個の基であるか、 あるいはa及びa’は隣接しかつこれらに結合している炭素と一緒になって縮合 環を形成し、 Gは、S、O及びNR(Rは水素、C1−C10−アルキル,任意に置換されたア リール、任意に置換されたスルホニル、チオフェニル、カルボキシ、カルボキシ アミド及びこれらの保護形態である)の中から選択され、 Aは、式−L−y(式中、yは第2分子中の官能基と直接又は活性化後に反応し 得る官能基であり、Lは1〜約50個の原子からなるスペーサー基である)の結 合部分である]で表される化合物。 2.aが水素であり、a’がアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ及びこれら の保護形態である請求項1に記載の化合物。 3.LがC1−C10−アルキルであり、yが、ヒドロキシル(−OH)、チオー ル(−SH)、カルボキシ(−C(=O)OH)、アミノ(−NH2)、アルデ ヒド(−CH(=O))、脱離基、マイケル受容体、ホスホアミダイト、ホスホ ネート及びこれらの官能基の保護形態からなる群の中から選択される請求項1に 記載の化合物。 4.yがホスホアミダイト又はホスホネートである請求項3に記載の化合物。 5.aが水素であり、a’が水素、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ及び これらの保護形態からなる群の中から選択される請求項4に記載の化合物。 6.GがNであり、Rが水素、任意に置換されたスルホニル、及びチオフェニル の中から選択される請求項1に記載 の化合物。 7.GがOであり、Rが存在しない請求項1に記載の化合物。 8.以下の構造式: [式中、a及びa’は単独で、独立して水素、C1−C10−アルキル、C1−C10 −アルコキシ、C1−C10−アルキルチオ、ハロ−C1−C10−アルキル、C1− C10−アルキルアミノ、ジ−(C1−C10−アルキル)アミノ、アリール−C1− C10−アルキル、任意に置換されたアリール、ハロゲン、アミノ、カルボキシ、 カルボキシアミド、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、ニトロソ、スルホ、ホス ホ及びこれらの保護形態からなる群の中から選択される1〜4個の基であるか、 あるいはa及びa’は隣接しかつこれらに結合している炭素と一緒になって縮合 環を形成し、 Gは、S、O及びNR(Rは水素、C1−C10−アルキル,任意に置換されたア リール、任意に置換されたスルホニル、 チオフェニル、カルボキシ、カルボキシアミド及びこれらの保護形態である)の 中から選択され、 Aは、式−L−y(式中、yは第2分子中の官能基と直接又は活性化後に反応し 得る官能基であり、Lは1〜約50個の原子からなるスペーサー基である)の結 合部分であり、Qは、免疫原性付与キャリヤー分子、検出可能ラベル、オリゴヌ クレオチド又は固体支持体である]で表される結合体化合物。 9.aが水素であり、a’がアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ及びこれら の保護形態である請求項8に記載の化合物。 10.LがC1−C10−アルキルであり、yが、ヒドロキシル(−OH)、チオ ール(−SH)、カルボキシ(−C(=O)OH)、アミノ(−NH2)、アル デヒド(−CH(=O))、脱離基、マイケル受容体、ホスホアミダイト、ホス ホネート及びこれらの官能基の保護形態からなる群の中から選択される請求項8 に記載の化合物。 11.yがホスホアミダイト又はホスホネートである請求項10に記載の化合物 。 12.aが水素であり、a’が水素、アミノ、ハロゲン、 ヒドロキシ、ニトロ及びこれらの保護形態からなる群の中から選択される請求項 11に記載の化合物。 13.GがNであり、Rが水素、任意に置換されたスルホニル、及びチオフェニ ルの中から選択される請求項8に記載の化合物。 14.GがOであり、Rが存在しない請求項8に記載の化合物。 15.QがBSA、KLH、チログロブリン及びオボアルブミンからなる群の中 から選択される請求項8に記載の結合体。 16.Qが検出可能ラベルである請求項8に記載の結合体。 17.前記検出可能ラベルが蛍光分子である請求項8に記載の結合体。 18.前記蛍光分子が、フルオレセインアミン、カルボキシフルオレセイン、a −ヨードアセトアミドフルオレセイン、4’−アミノメチルフルオレセイン、4 ’−N−アルキルアミノメチルフルオレセイン、5−アミノメチルフルオレセイ ン、2,4−ジクロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル−アミノフルオレセ イン(DTAF)、4−クロロ−6−メトキシ−1,3,5−トリアジン−2− イル −アミノフルオレセイン及びフルオレセインイソチオシアネートからなる群の中 から選択されるフルオレセイン誘導体である請求項17に記載の結合体。 19.Qが固体支持体である請求項8に記載の結合体。 20.前記固体支持体が、ビーズ、チューブ、ロッド、マイクロタイタープレー ト及びカラムからなる群の中から選択される請求項19に記載の結合体。 21.Qがオリゴヌクレオチドである請求項8に記載の結合体。 22.前記オリゴヌクレオチドが、約10〜約100塩基長のデオキシリボヌク レオチドである請求項21に記載の結合体。 23.a.標的核酸と相補的なオリゴヌクレオチド成分Qを有する請求項21に 記載のハプテン:オリゴヌクレオチド結合体を、ハイブリダイゼーションを促進 する条件下で標的核酸と混合し、 b.ハイブリダイズした結合体からハイブリダイズしていない結合体を分離し、 c.ハイブリダイズしたハプテン:オリゴヌクレオチド結合体の量を検出する ことを含み、前記分離及び検出段階の少なくとも一方が前記ハプテンに対する特 異結合メンバーを用いて実施される、標的核酸の検出方法。 24.分離が、前記ハプテンに対する前記特異結合メンバーが固定化されている 固相を用いて実施される請求項23に記載の方法。 25.検出が、前記ハプテンに対する前記特異結合メンバーと検出可能ラベルと の結合体を用いて実施される請求項23に記載の方法。 26.前記分離段階の前に標的核酸を増幅する請求項23に記載の方法。 27.a.生物高分子の標識に有用な請求項1に記載の少なくとも1種の連結中 間体化合物と、 b.固体支持体もしくは検出可能ラベルに結合しているか又は固相支持体もしく は検出可能ラベルに結合するように改変されている、前記ハプテンと反応性の抗 体 とを含んでなるキット。 28.前記連結中間体化合物が、ホスホアミダイト及びホスホネートからなる群 の中から選択されるy部分を含んでいる請求項27に記載のキット。 29.請求項1に記載の化合物と反応性の抗体。 30.抗体がモノクローナル抗体である請求項29に記載の抗体。
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